JP2021151293A - 印刷装置、印刷装置の制御方法及び制御プログラム - Google Patents

印刷装置、印刷装置の制御方法及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ネイルチップの印刷において、簡便に高品質の印刷を実現する。【解決手段】ネイルプリント装置(1)は、ネイルチップ(T)に印刷を施す印刷部(40)を備える。ネイルチップ(T)は、自身の形状データに関連する二次元コード(C)を有する。ネイルプリント装置(1)は、二次元コード(C)を読み取ってネイルチップ(T)の形状データを取得するための撮影部(50)と、制御装置(80)とを備える。制御装置(80)は、取得した形状データに基づいて、印刷部(40)の動作を制御する。【選択図】図5

Description

本発明は、印刷装置、印刷装置の制御方法及び制御プログラムに関するものである。
従来、爪に取り付けるネイルチップ(人工爪)にネイルデザインを印刷する印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種の印刷装置では、高品質の印刷を実現するために、ネイルチップの丸み(湾曲度合い)等の形状データを手動で設定する必要があった。
特表2006−519030号公報
本発明は、ネイルチップの印刷において、簡便に高品質の印刷を実現することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、ネイルチップに印刷を施す印刷手段を備える印刷装置であって、
前記ネイルチップの形状データと関連付けられた情報コードを有した前記ネイルチップにおける、前記情報コードに対応する前記形状データを取得する形状データ取得手段と、
形状データ取得手段が取得した前記形状データに基づいて、前記印刷手段の動作を制御する印刷制御手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ネイルチップの印刷において、簡便に高品質の印刷を実現することができる。
実施形態におけるネイルプリント装置の内部構成を示す要部斜視図である。 実施形態におけるネイルチップホルダーの斜視図である。 実施形態におけるネイルプリント装置で印刷するネイルチップを(a)表面から見た図であり、(b)裏面から見た図であり、(c)裏面側から照明した状態を示す図である。 実施形態におけるネイルプリント装置の概略の制御構成を示す制御ブロック図である。 実施形態におけるネイルプリント装置の印刷処理の流れを示すフローチャートである。
図1から図5を参照しつつ、本発明に係る印刷装置の一実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
また、以下の実施形態では、印刷装置が手の指の爪とネイルチップを印刷対象とするネイルプリント装置である場合を例に説明するが、本発明に係る印刷装置は少なくともネイルチップを印刷対象とするものであればよい。
図1は、本実施形態に係るネイルプリント装置1の内部構成を示す要部斜視図である。
なお、以下の実施形態において、上下、左右及び前後は、図1に示した向きをいうものとする。また、X方向は左右方向、Y方向は前後方向をいうものとする。
図1に示すように、ネイルプリント装置1は、各種の内部構造物が組み込まれた基台3を備える。
基台3の上側には、ほぼ平坦な基台上板30が配置されている。基台上板30は、後述の指固定部6に印刷指を固定した状態における爪の表面(印刷対象面)とほぼ面一となる高さに配置されている。
基台上板30のうちの前側(手前側)部分であって左右方向のほぼ中央部には、指固定部6が配置されている。指固定部6は、装置前面側に開口する開口部61を有する箱状の部材であり、開口部61から装置内に印刷対象の爪(印刷指)が挿入され、この爪に対して印刷が行われる。
指固定部6内には印刷指を固定する指固定部材62が配置されている。指固定部材62は、印刷指を下側から押し上げ支持するものであり、例えば柔軟性を有する樹脂等で形成されている。
指固定部6の天面奥側(後側)は、開口した窓部63となっている。窓部63からは指固定部6内に挿入された指の爪が露出するようになっている。
指固定部6の天面手前側(前側)は、印刷指の浮き上がりを防止して印刷指の上方向の位置を規制する指押え部64となっている。印刷指が下側から指固定部材62によって支持され、印刷指の上側が指押え部64によって押さえられることで、印刷指の爪の表面(印刷対象面)の高さ方向の位置が印刷部40による印刷を行うのに適した所定の位置に位置決めされる。
また、指固定部6の窓部63の上方位置には、窓部63から露出する爪を撮影して爪画像を取得する後述の撮影部50が設けられている。
また、装置内部には、印刷対象面に印刷を施す印刷部40が設けられている。ここで、印刷対象面とは印刷対象の表面であり、本実施形態では指の爪の表面である。
印刷部40は、印刷ヘッドとしての機能を有するカートリッジ7、カートリッジ7を支持するカートリッジホルダ8、カートリッジ7を左右方向に沿ったX方向に移動させるためのX方向移動ステージ45、X方向移動モータ46(図4参照)、カートリッジ7を前後方向に沿ったY方向に移動させるためのY方向移動ステージ47、Y方向移動モータ48(図4参照)等を備えて構成されている。
Y方向移動ステージ47は、基台上板30における左右方向の両側部に、それぞれ前後方向(Y方向)に延在して設けられた支持部材471を有している。
これら一対の支持部材471の延在方向における両端部にはそれぞれプーリー477が取り付けられている。装置左側及び装置右側のプーリー477には、前後方向に延在する駆動ベルト474がそれぞれ巻回されている。
装置後側に設けられているプーリー477は、駆動軸部476の両端部に取り付けられている。この駆動軸部476には、Y方向移動モータ48(図4参照)が接続されており、このY方向移動モータ48が駆動することで駆動軸部476及びこれに取り付けられているプーリー477が適宜正逆方向に回転する。
プーリー477の回転により、プーリー477に巻回されている駆動ベルト474も回転し、これによりX方向移動ステージ45(及びX方向移動ステージ45に搭載されているカートリッジ7)がY方向に移動可能となっている。
また、支持部材471上には駆動ベルト474と平行して前後方向に延在するガイド軸475が設けられている。
X方向移動ステージ45は、左右方向(X方向)に延在する矩形箱状に形成され、基台上板30の後端部に設けられている。
X方向移動ステージ45の左右両端部にはそれぞれガイド軸475が挿通されており、Y方向移動モータ48(図4参照)が駆動して駆動ベルト474が回転することによって、X方向移動ステージ45がガイド軸475に沿ってY方向に移動可能となっている。
また、X方向移動ステージ45の内側には図示しないプーリーが設けられており、このプーリーには、左右方向に延在する駆動ベルト454が巻回されている。また、X方向移動ステージ45の内側には、この駆動ベルト454とほぼ平行して左右方向に延在するガイド軸455が設けられている。
X方向移動ステージ45には、カートリッジ7を着脱可能に保持するカートリッジホルダ8が搭載されている。
カートリッジホルダ8の背面側(図1において後側)には、ガイド軸455が挿通されたホルダ支持部材(図示省略)が設けられている。
カートリッジホルダ8は、X方向移動モータ46(図4参照)が駆動して駆動ベルト454が回転することによって、X方向移動ステージ45内をガイド軸455に沿ってX方向に移動可能となっている。
本実施形態では、X方向移動モータ46とY方向移動モータ48等により、印刷ヘッドとしてのカートリッジ7をX方向及びY方向に移動可能なヘッド移動機構49(図4参照)が構成されており、後述する制御装置80によりその動作が制御される。
本実施形態のカートリッジ7は、上述のとおり印刷ヘッドとして機能するものであり、その下面のインク吐出部から微滴化したインクを印刷対象(爪)の被印刷面に吹き付けて印刷を行うインクジェット方式のインクジェットヘッドである。カートリッジ7は、例えば、イエロー(Y;YELLOW)、マゼンタ(M;MAGENTA)、シアン(C;CYAN)のインクを吐出可能となっている。
カートリッジ7は、基台上板30よりも上側の領域を移動するように構成されている。
基台上板30のうちの後部右側は、非印刷時に後述するカートリッジ7(カートリッジホルダ8)が待機する待機領域であるホームポジションAr1となっている。ホームポジションAr1には、カートリッジ7下面のインク吐出面を覆うキャップ部(図示省略)が設けられている。キャップ部は、非印刷時においてインク吐出面を乾燥等から保護するものであり、例えば柔軟性のある樹脂等で形成されている。
また、基台上板30のうちの後部左側は、非印刷時にカートリッジ7のクリーニング等のメンテナンスを行うメンテナンス領域Ar2となっている。メンテナンス領域Ar2には、パージ(スピット)処理を行うパージ部72と、インク吐出面をワイプするワイプ部73と、ワイプ部73に付着したインクを除去するスクレープ部74とが設けられている。
また、基台上板30のうちの前側部分であって左右方向のほぼ中央部には、上述の指固定部6が配置されている。本実施形態では、この指固定部6の窓部63に対応する領域が、印刷時においてカートリッジ7が印刷動作を行う印刷領域Ar3となっている。
また、ネイルプリント装置1は、指固定部6を着脱可能に構成されており、指固定部6に代えて、ネイルチップTを印刷するためのネイルチップホルダー9を装着可能となっている。すなわち、ネイルプリント装置1は、指固定部6及びネイルチップホルダー9を除くネイルプリント装置本体10(図4参照)に対し、印刷対象を配置する指固定部6とネイルチップホルダー9のいずれかを装着可能に構成されている。
図2は、ネイルチップホルダー9の斜視図である。
この図に示すように、ネイルチップホルダー9は、指固定部6と同サイズの箱状の部材である。
ネイルチップホルダー9の上面には、ネイルチップTを固定するチップ固定台91が設けられている。チップ固定台91に表面を上側に向けてネイルチップTを取り付けることにより、ネイルチップホルダー9がネイルプリント装置本体10に装着された状態において、ネイルチップTの表面が、指固定部6における爪の印刷位置に対応した位置に配置される。
チップ固定台91の上面には、後述するネイルチップT裏面の二次元コードCを読み取るための読取用LED92が設けられている。読取用LED92は、上向きに発光するように設けられた照明手段であり、チップ固定台91に取り付けられたネイルチップTを裏面側から照明する。
図3(a)、(b)は、ネイルプリント装置1で印刷するネイルチップTを表面及び裏面から見た図であり、図3(c)は、ネイルチップTを裏面側から照明した状態を示す図である。
図3(a)、(b)に示すように、ネイルチップTの裏面には、当該ネイルチップTの形状データと対応する二次元コードCが貼付又は印刷されている。
形状データとは、ネイルチップTの湾曲データ(湾曲度合いを表す情報)と、当該ネイルチップTを取り付ける指の種類の情報である。ただし、二次元コードCは、形状データとして少なくともネイルチップTの湾曲データに対応した情報を含む情報コードであればよく、例えば一次元のバーコードであってもよい。また、湾曲データは、湾曲度合いに相当する爪の高さ度合い又は傾斜度合いを表す情報であってもよい。
また、ネイルチップTは、透光材料で構成されるとともに、乳白色に着色されており、それ自体のまま(印刷前)では裏面の二次元コードCは表面側からは視認できない。ただし、ネイルチップTは透光材料で構成されているため、図3(c)に示すように、裏面側から照明することにより、表面側から二次元コードCを視認することができる。
図4は、ネイルプリント装置1の概略の制御構成を示す制御ブロック図である。
この図に示すように、ネイルプリント装置1は、上述した印刷部40のほかに、操作部21と、表示部22と、撮影部50と、制御装置80とを備えている。
操作部21は、ユーザの操作に応じて各種の入力・設定等を行うことができるようになっており、操作部21が操作されると、当該操作に対応する入力信号が制御装置80に送信される。操作部21は、各種の操作ボタンやキーボード、ポインティングデバイス等を備えるものであってもよいし、表示部22の表面に一体的に設けられたタッチパネルであってもよい。
表示部22は、制御装置80の制御にしたがって各種の情報を表示させるディスプレイである。本実施形態では、表示部22には、ユーザが操作部21から入力・選択したネイルデザインや各種画像等が表示される。
撮影部50は、撮影装置51と、照明装置52とを備えている。
撮影部50は、ネイルプリント装置本体10に指固定部6が装着されている場合、指固定部6に配置された印刷指を照明装置52で照明しつつ撮影装置51で撮影し、その画像である爪画像を取得する。また、撮影部50は、ネイルプリント装置本体10にネイルチップホルダー9が装着されている場合には、後述するように、ネイルチップTの二次元コードCの画像を取得するほか、チップ固定台91に固定されたネイルチップTを照明装置52で照明しつつ撮影装置51で撮影し、その画像であるネイルチップ画像を取得する。
撮影装置51は、例えば、200万画素以上の画素を有するCCD(Charge Coupled Device)型やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型等の固体撮影素子とレンズ等を備えて構成された小型カメラである。また、照明装置52は、例えば白色LED等の照明灯である。
なお、撮影部50は、カートリッジ7を移動させるヘッド移動機構49によってXY方向に移動可能に構成されていてもよい。
制御装置80は、図示しないCPU(Central Processing Unit)により構成される制御部81と、ROM(Read Only Memory)821及びRAM(Random Access Memory)822等を有して構成される記憶部82とを備えるコンピュータである。
記憶部82には、ネイルプリント装置1を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている。
具体的には、記憶部82のROM821には、印刷処理を行うための印刷プログラム等の各種プログラムが格納されており、制御装置80がこれらのプログラムを例えばRAMの作業領域に展開して実行することによって、ネイルプリント装置1が制御される。
また、本実施形態の記憶部82には、ネイルデザインのデータや、ネイルチップTの画像や形状データ等が格納される。
制御部81は、撮影制御部811、印刷制御部812等の機能部を備えている。これら各機能部の機能は、制御部81のCPUと記憶部82のROM821に記憶されたプログラムとの協働によって実現される。
撮影制御部811は、撮影部50の撮影装置51及び照明装置52を制御し、撮影装置51により、印刷指やネイルチップT等の画像を撮影させるものである。
撮影部50により取得された爪画像やネイルチップ画像等の画像データは、記憶部82に記憶される。
印刷制御部812は、印刷データに基づいて印刷部40に制御信号を出力し、爪やネイルチップTに対してこの印刷データにしたがった印刷を施すように印刷部40のX方向移動モータ46、Y方向移動モータ48、カートリッジ7等を制御する。
また、制御装置80は、印刷対象認識部85を備えている。
印刷対象認識部85は、ネイルプリント装置本体10のコネクタ851と接続されている。コネクタ851には、指固定部6のコネクタ65又はネイルチップホルダー9のコネクタ93が接続される。印刷対象認識部85は、指固定部6とネイルチップホルダー9のいずれがコネクタ851に接続されて装着されたのかを識別可能となっており、この識別結果を制御部81に出力する。制御部81は、この識別結果に基づいて、指固定部6が装着された場合には爪を、ネイルチップホルダー9が装着された場合にはネイルチップTを、印刷対象として認識する。また、制御部81は、ネイルチップホルダー9が装着された場合に、読取用LED92の点灯/消灯を制御可能となっている。
続いて、ネイルチップTを印刷する際のネイルプリント装置1の動作について説明する。
図5は、本実施形態におけるネイルプリント装置1の印刷処理の流れを示すフローチャートである。
なお、印刷対象のネイルチップTには、必要に応じて、インクを定着させるプリプリントコートが予め塗布されているものとする。この塗布は、ユーザが手塗りしてもよいし、ネイルプリント装置1が行うこととしてもよい。
図5に示すように、印刷処理が実行されると、まず制御部81は、ユーザ操作に基づいて、印刷対象としてネイルチップTを選択する(ステップS1)。
次に、制御部81は、ユーザ操作に基づいて、印刷するデザインを選択する(ステップS2)。本実施形態では、両手の10本分のデザインが選択される。
次に、制御部81は、ネイルチップホルダー9にネイルチップTを固定し、ネイルチップホルダー9をネイルプリント装置本体10に装着する(ステップS3)。
そして、印刷対象認識部85がネイルチップホルダー9の装着を認識すると、制御部81が、ネイルチップホルダー9の読取用LED92を点灯させる(ステップS4)。
これにより、ネイルチップTが裏面側から照明され、裏面の二次元コードCを表面側から認識可能となる。
この状態で、制御部81は、撮影部50によりネイルチップTを表面側から撮影し、二次元コードCを読み取る(ステップS5)。ここでは、制御部81は、二次元コードCを画像処理によりデコードし、ネイルチップTの形状データを取得する。
次に、制御部81は、ステップS5でのコード読み取り(スキャン)が成功したか否かを判定する(ステップS6)。ここでは、例えば所定の形状データが取得できたか否かにより、コード読み取りの成否が判定される。
ステップS6において、ステップS5のコード読み取りが失敗したと判定した場合(ステップS6;No)、制御部81は、形状データの取得に失敗したことを表示部22のダイアログボックスに表示した後(ステップS7)、操作部21でのユーザ操作(手入力)により、ネイルチップTを取り付ける爪(指)の種類とその湾曲度合いを入力する(ステップS8、S9)。
そして、後述のステップS12に処理を移行する。
一方、ステップS6において、ステップS5のコード読み取りが成功したと判定した場合(ステップS6;Yes)、制御部81は、ネイルチップホルダー9の読取用LED92を消灯し(ステップS10)、取得した形状データからネイルチップTの湾曲データを設定する(ステップS11)。
次に、制御部81は、取得した形状データからネイルチップTを取り付ける指の種類の情報を取得し、該当する指のデザインの画像データを取得する(ステップS12)。
次に、制御部81は、撮影部50によりネイルチップTの形状を認識する(ステップS13)。そして、認識された形状に合わせてデザインデータを合成する。なお、二次元コードCから取得できる形状データにネイルチップTの平面形状を含めることで、当該ステップにおけるネイルチップTの形状認識を省略してもよい。
それから、制御部81は、合成したデザインを表示部22にプレビュー表示する(ステップS14)。
次に、制御部81は、ステップS11で設定した湾曲データに基づいて、湾曲を考慮した曲面補正を施した印刷データを作成する(ステップS15)。
そして、制御部81は、作成した印刷データに基づいて、印刷部40によるネイルチップTの印刷を実行する(ステップS16)。
次に、制御部81は、ユーザ操作等に基づいて他のネイルチップTを印刷するか否かを判定し(ステップS17)、印刷すると判定した場合(ステップS17;Yes)、上述のステップS3に処理を移行し、他のネイルチップTの取り付け工程から再度繰り返す。
また、例えば両手10本分のネイルチップTの印刷が完了するなどにより、他のネイルチップTを印刷しないと判定した場合(ステップS17;No)、制御部81は、印刷処理を終了させる。
以上のように、本実施形態によれば、ネイルチップTに印刷された二次元コードCを読み取ることで当該ネイルチップTの形状データが取得され、この形状データに基づいて印刷部40の動作が制御される。
これにより、ネイルチップの形状データを手動で設定していた従来と異なり、ネイルチップTの形状データを自動で読み取って、これを考慮した印刷を実行できる。したがって、ネイルチップTの印刷において、簡便に高品質の印刷を実現することができる。
また、装着したネイルチップTに適合した印刷が自動で行わるので、各ネイルチップTに個別の湾曲度合いを設定できる。さらに、複数のネイルチップTを順次印刷する場合に、決められた順番通りにネイルチップTをセットしたりする必要がない。
また、本実施形態によれば、読取用LED92によりネイルチップTを裏面側から照明して、ネイルチップTの裏面に印刷された二次元コードCを表面側から視認可能にしつつ、この状態のネイルチップTを撮影部50で表面側から撮影して二次元コードCを読み取る。
これにより、ネイルチップT裏面の二次元コードCを表面側の撮影部50により好適に読み取ることができる。
さらに、読取用LED92がネイルチップホルダー9に設けられ、撮影部50がネイルプリント装置本体10に設けられているので、通常は爪の印刷用に用いるネイルプリント装置本体10の撮影部50を、二次元コードCの読み取り用に利用することができる。
また、本実施形態によれば、ネイルチップTは着色されており、表面側からは二次元コードCが視認されないので、例えばネイルチップTの表面に印刷されない部分があっても、この部分を通じて裏面の二次元コードCが視認されたりすることがない。
また、本実施形態によれば、二次元コードCの形状データが、ネイルチップTの湾曲度合いを表す湾曲データを含み、この湾曲データに基づいてネイルチップTの湾曲度合いを考慮した印刷データが作成され、当該印刷データに基づいて印刷が実行される。
これにより、ネイルチップTの湾曲を考慮した高品質の印刷を実現することができる。
また、本実施形態によれば、二次元コードCの形状データが、ネイルチップTを取り付ける指の種類の情報を含むので、当該指の種類の情報を手入力する必要がない。
これにより、例えば、ネイルチップTの製造者がネイルチップTの形状データを配信していた場合における当該形状データの適用や、該当する指の種類に応じたデザインの取得など、ネイルチップTを取り付ける指の種類に応じた処理をスムーズに実行できる。
また、本実施形態では、二次元コードCはコード情報として形状データであるネイルチップTの湾曲度合いを表す湾曲データを含むこととしたが、二次元コードは形状データそのもの以外に、形状データに対応づけられたコード情報を有するようにしてもよい。
すなわち、コード情報に対応づけられたネイルチップTの形状データを予め印刷装置の記憶部82のROM821に用意しておき、読み取られた二次元コードが有するコード情報に対応する形状データを記憶部82から読み出し、この形状データに基づいてネイルチップTの湾曲度合いを考慮した印刷データを作成し、当該印刷データに基づいて印刷が実行されるようにしてもよい。
これにより、ネイルチップTの二次元コードが含む情報量を減らしたり、読み取り成功率を上げて、本実施形態同様の湾曲を考慮した高品質の印刷を実現することができる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、二次元コードCがネイルチップTの裏面に配置され、裏面側から照明されつつ表面側から撮影されて読み取られることとした。しかし、二次元コードCは、ネイルチップTに配置されて読み取り可能なものであれば、その位置や読み取り手法は特に限定されない。例えば、二次元コードCをネイルチップTの表面に配置し、ネイルプリント装置本体10の撮影部50(照明装置52及び撮影装置51)により読み取ることとしてもよい。
また、本実施形態では、ネイルプリント装置1の撮影部50によりネイルチップTの二次元コードCを読み取ることとしたが、ネイルチップホルダー9に読取専用のカメラ(撮影手段)を設けてもよい。この場合、読取用のカメラは、読取用LED92と並べてチップ固定台91上に配置すればよい。
また、本実施形態では、ネイルプリント装置1がインクジェット方式で印刷を行う構成としたが、ネイルプリント装置1が印刷を行う手法はインクジェット方式に限定されない。
例えば、爪の表面にペン先を接触させて印刷を行う印刷用のペンを保持するペンホルダを備え、ペンを用いて印刷を行うようにしてもよい。また、本実施形態のようなインクジェット方式の印刷手段と印刷用のペンを保持するペンホルダとを両方備え、複数の印刷手段を用いて印刷を行う構成としてもよい。
また、本実施形態では、ユーザがネイルプリント装置1の操作部21及び表示部22を通じて各種指示を入力し、ネイルプリント装置1の制御装置80がこれらの処理を行うことで、ネイルプリント装置1が単体で印刷動作を完結できるように構成した。
しかし、ネイルプリント装置1はこのような構成に限定されず、例えばスマートフォンやタブレット端末等の通信可能な端末装置と連携して印刷システムを構成し、各種指示の入力等を端末装置側で行った上で、印刷動作をネイルプリント装置1側で実行するように構成してもよい。
この場合、ネイルデザインや撮影された画像データ等の各種データは、端末装置の記憶部に記憶されてもよいし、ネイルプリント装置1の記憶部に記憶されていてもよい。また、ネットワーク回線等を介して接続可能なサーバ装置等に各種データを記憶させておき、端末装置又はネイルプリント装置1がサーバ装置等にアクセスしてこのデータを参照可能に構成してもよい。このようにすることで、より多くのネイルデザインの中から印刷するデザインを選択することなどが可能となる。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
ネイルチップに印刷を施す印刷手段を備える印刷装置であって、
前記ネイルチップの形状データと関連付けられた情報コードを有した前記ネイルチップにおける、前記情報コードに対応する前記形状データを取得する形状データ取得手段と、
形状データ取得手段が取得した前記形状データに基づいて、前記印刷手段の動作を制御する印刷制御手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。
<請求項2>
前記ネイルチップは、透光材料で構成され、前記情報コードを裏面に有し、
前記形状データ取得手段は、
前記ネイルチップを裏面側から照明する照明手段と、前記照明手段に照明された前記ネイルチップを表面側から撮影する撮影手段と、を含み、
前記撮影手段が撮影した画像に基づいて前記情報コードを取得することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項3>
前記ネイルチップは着色されており、表面側からは前記情報コードが視認されないことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
<請求項4>
前記印刷手段を備える印刷装置本体と、
前記印刷装置本体と着脱可能に構成され、前記ネイルチップを固定するネイルチップホルダーと、
を備え、
前記照明手段は前記ネイルチップホルダーに設けられ、前記撮影手段は前記印刷装置本体に設けられることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の印刷装置。
<請求項5>
前記形状データは、前記ネイルチップの湾曲度合いを表す湾曲データを含み、
前記印刷制御手段は、前記湾曲データに基づいて、前記ネイルチップの湾曲度合いを考慮した印刷データを作成し、当該印刷データに基づいて、前記印刷手段の動作を制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項6>
前記形状データは、前記ネイルチップを取り付ける指の種類の情報を含むことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項7>
前記情報コードは、前記形状データを含むことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項8>
さらに前記情報コードと対応する前記形状データを格納した記憶部を有し、
前記形状データ取得手段は、前記情報コードに基づいて前記記憶部から前記形状データを取得することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項9>
前記情報コードが二次元コードであることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項10>
ネイルチップに印刷を施す印刷手段を備える印刷装置の制御方法であって、
制御手段が、
前記ネイルチップの形状データと関連付けられた情報コードを有した前記ネイルチップの前記情報コードを読み取って前記形状データを取得する読取工程と、
前記読取工程で取得した前記形状データに基づいて、前記印刷手段の動作を制御する印刷制御工程と、
を実行することを特徴とする印刷装置の制御方法。
<請求項11>
ネイルチップに印刷を施す印刷手段を備える印刷装置の制御プログラムであって、
コンピュータを、
前記ネイルチップの形状データと関連付けられた情報コードを有した前記ネイルチップの前記情報コードを読み取って前記形状データを取得する読取手段、
前記読取手段が取得した前記形状データに基づいて、前記印刷手段の動作を制御する印刷制御手段、
として機能させることを特徴とする印刷装置の制御プログラム。
1 ネイルプリント装置
9 ネイルチップホルダー
10 ネイルプリント装置本体
21 操作部
22 表示部
40 印刷部
50 撮影部
51 撮影装置
52 照明装置
80 制御装置
81 制御部
82 記憶部
85 印刷対象認識部
91 チップ固定台
92 読取用LED
93 コネクタ
851 コネクタ
T ネイルチップ
C 二次元コード

Claims (11)

  1. ネイルチップに印刷を施す印刷手段を備える印刷装置であって、
    前記ネイルチップの形状データと関連付けられた情報コードを有した前記ネイルチップにおける、前記情報コードに対応する前記形状データを取得する形状データ取得手段と、
    形状データ取得手段が取得した前記形状データに基づいて、前記印刷手段の動作を制御する印刷制御手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記ネイルチップは、透光材料で構成され、前記情報コードを裏面に有し、
    前記形状データ取得手段は、
    前記ネイルチップを裏面側から照明する照明手段と、前記照明手段に照明された前記ネイルチップを表面側から撮影する撮影手段と、を含み、
    前記撮影手段が撮影した画像に基づいて前記情報コードを取得することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記ネイルチップは着色されており、表面側からは前記情報コードが視認されないことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記印刷手段を備える印刷装置本体と、
    前記印刷装置本体と着脱可能に構成され、前記ネイルチップを固定するネイルチップホルダーと、
    を備え、
    前記照明手段は前記ネイルチップホルダーに設けられ、前記撮影手段は前記印刷装置本体に設けられることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記形状データは、前記ネイルチップの湾曲度合いを表す湾曲データを含み、
    前記印刷制御手段は、前記湾曲データに基づいて、前記ネイルチップの湾曲度合いを考慮した印刷データを作成し、当該印刷データに基づいて、前記印刷手段の動作を制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置。
  6. 前記形状データは、前記ネイルチップを取り付ける指の種類の情報を含むことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の印刷装置。
  7. 前記情報コードは、前記形状データを含むことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の印刷装置。
  8. さらに前記情報コードと対応する前記形状データを格納した記憶部を有し、
    前記形状データ取得手段は、前記情報コードに基づいて前記記憶部から前記形状データを取得することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の印刷装置。
  9. 前記情報コードが二次元コードであることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の印刷装置。
  10. ネイルチップに印刷を施す印刷手段を備える印刷装置の制御方法であって、
    制御手段が、
    前記ネイルチップの形状データと関連付けられた情報コードを有した前記ネイルチップの前記情報コードを読み取って前記形状データを取得する読取工程と、
    前記読取工程で取得した前記形状データに基づいて、前記印刷手段の動作を制御する印刷制御工程と、
    を実行することを特徴とする印刷装置の制御方法。
  11. ネイルチップに印刷を施す印刷手段を備える印刷装置の制御プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記ネイルチップの形状データと関連付けられた情報コードを有した前記ネイルチップの前記情報コードを読み取って前記形状データを取得する読取手段、
    前記読取手段が取得した前記形状データに基づいて、前記印刷手段の動作を制御する印刷制御手段、
    として機能させることを特徴とする印刷装置の制御プログラム。
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