JP2017118896A - 描画装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便な機構によって待機位置におけるペン先の乾燥を防ぐ。【解決手段】ネイルプリント装置1は、ペン41が着脱可能な描画ヘッド部2と、非描画時にペン41を待機させるペン待機部材30とを備える。ペン待機部材30には、ペン41のペン先411を覆う形状のキャップ部材333と、キャップ部材333をペン先411に近接させる方向に付勢する付勢ばね334と、第一方向への回動に伴って、付勢ばね334の付勢力に抗してキャップ部材333をペン先411から離間させる方向に下端部で押圧し、第二方向への回動に伴って当該押圧を解除するレバー部材34とが設けられている。描画ヘッド部2は、ペン待機部材30からペン41を取得する時に、レバー部材34の上端部に当接して第一方向に回動させ、ペン待機部材30にペン41を待機させる時に、レバー部材34の上端部に当接して第二方向に回動させる。【選択図】図10
Description
本発明は、描画装置に関する。
従来、ペンを装着した描画ヘッド部を備え、ペンの先端部を人の指の爪の表面に当接させて当該爪にネイルデザインの描画を行うプロッタ方式の描画装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ペンによって描画を行う場合には、粒径の大きな色材を含むインクや粘性の高いインク等、通常のマニキュアを行う際に用いるのと同様の各種のインクを描画に使用することができ、発色がよく仕上がりの美しいネイルプリントを爪に施すことができる。
ペンによって描画を行う場合には、粒径の大きな色材を含むインクや粘性の高いインク等、通常のマニキュアを行う際に用いるのと同様の各種のインクを描画に使用することができ、発色がよく仕上がりの美しいネイルプリントを爪に施すことができる。
しかしながら、上記のようなネイルプリントに適用されるインクは乾燥しやすいため、ペンを長時間放置するとペン先のインクが完全に乾燥して硬化してしまい、描画ができなくなってしまうことがある。
この点、プロッタに適用されるペンは、自重で被描画面に接触するようになっている。このため、待機位置にペン先を覆うキャップを設ければ、当該キャップ内にペン先を自重で落とし込むことができる。しかし、単にキャップ内にペン先を落とし込んだのみでは、十分な密閉性が得られず、やはりインクが乾燥・硬化してしまうことがあった。
他方で、十分な密閉性が得られるようなキャップ構造の場合、そのキャップの着脱にはかなり大きな力が必要となる。このため、ステッピングモータ等で単純にペンを上下動させるのみでは、キャップの着脱を行うことができないという問題があった。
他方で、十分な密閉性が得られるようなキャップ構造の場合、そのキャップの着脱にはかなり大きな力が必要となる。このため、ステッピングモータ等で単純にペンを上下動させるのみでは、キャップの着脱を行うことができないという問題があった。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、簡便な機構によって待機位置におけるペン先の乾燥を防ぐことができる描画装置の提供を目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明に係る描画装置は、
指の爪に描画を施すペンが着脱可能であるとともに移動可能に構成された描画ヘッド部と、
前記描画が行われる描画位置とは異なる位置に設けられ、前記描画が行われない非描画時に前記ペンを支持して待機させるペン待機部材と、
を備え、
前記ペン待機部材は、
前記ペンの先端部を覆う形状に形成されたキャップ部材と、
前記キャップ部材を前記ペンの先端部に近接させる方向に付勢する付勢部材と、
移動可能に構成され、第一方向への移動に伴って、前記付勢部材の付勢力に抗して前記キャップ部材を前記ペンの先端部から離間させる方向に一端部で押圧するとともに、第二方向への移動に伴って当該押圧を解除するように構成されたレバー部材と、
を備えることを特徴とする。
指の爪に描画を施すペンが着脱可能であるとともに移動可能に構成された描画ヘッド部と、
前記描画が行われる描画位置とは異なる位置に設けられ、前記描画が行われない非描画時に前記ペンを支持して待機させるペン待機部材と、
を備え、
前記ペン待機部材は、
前記ペンの先端部を覆う形状に形成されたキャップ部材と、
前記キャップ部材を前記ペンの先端部に近接させる方向に付勢する付勢部材と、
移動可能に構成され、第一方向への移動に伴って、前記付勢部材の付勢力に抗して前記キャップ部材を前記ペンの先端部から離間させる方向に一端部で押圧するとともに、第二方向への移動に伴って当該押圧を解除するように構成されたレバー部材と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、簡便な機構によって待機位置におけるペン先の乾燥を防ぐことができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る描画装置について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
[ネイルプリント装置の構成]
まず、本実施形態におけるネイルプリント装置1の構成について説明する。
図1は、ネイルプリント装置1の内部構成を示す正面図であり、図2は、図1に示されたネイルプリント装置の内部構成を示す側面図である。図3は、図1におけるIII−III線に沿う断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態におけるネイルプリント装置1は、描画ヘッド部2が筆記用具であるペン41とインクジェットヘッド22とを備えており、プロッタ方式とインクジェット方式とを併用して指の爪Tに描画を施す描画装置である。
このネイルプリント装置1は、ケース本体10と、このケース本体10内に収容された装置本体11とを備えている。
まず、本実施形態におけるネイルプリント装置1の構成について説明する。
図1は、ネイルプリント装置1の内部構成を示す正面図であり、図2は、図1に示されたネイルプリント装置の内部構成を示す側面図である。図3は、図1におけるIII−III線に沿う断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態におけるネイルプリント装置1は、描画ヘッド部2が筆記用具であるペン41とインクジェットヘッド22とを備えており、プロッタ方式とインクジェット方式とを併用して指の爪Tに描画を施す描画装置である。
このネイルプリント装置1は、ケース本体10と、このケース本体10内に収容された装置本体11とを備えている。
ケース本体10の上面(天板)には操作部101(図9参照)が設置されている。
操作部101は、ユーザが各種入力を行う入力部である。
操作部101には、例えば、ネイルプリント装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、爪Tに描画するデザイン画像を選択するデザイン選択釦、描画開始を指示する描画開始釦等、各種の入力を行うための図示しない操作釦が配置されている。
操作部101は、ユーザが各種入力を行う入力部である。
操作部101には、例えば、ネイルプリント装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、爪Tに描画するデザイン画像を選択するデザイン選択釦、描画開始を指示する描画開始釦等、各種の入力を行うための図示しない操作釦が配置されている。
また、ケース本体10の上面(天板)のほぼ中央部には表示部102が設置されている。
表示部102は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。
本実施形態において、この表示部102には、例えば、後述する爪画像(爪Tの画像を含む指画像)、この爪画像中に含まれる爪Tの輪郭線等の画像、爪Tに描画すべきデザイン画像を選択するためのデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示を表示させる指示画面等が適宜表示される。
なお、表示部102の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。
表示部102は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。
本実施形態において、この表示部102には、例えば、後述する爪画像(爪Tの画像を含む指画像)、この爪画像中に含まれる爪Tの輪郭線等の画像、爪Tに描画すべきデザイン画像を選択するためのデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示を表示させる指示画面等が適宜表示される。
なお、表示部102の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。
装置本体11は、ほぼ箱状に形成され、ケース本体10の内部下方に設置された下部機枠12と、この下部機枠12の上方で且つケース本体10の内部上方に設置された上部機枠13とを備えている。
下部機枠12は、前面が開口した矩形箱状に形成され、その内部が、略水平に設けられた隔壁126によって上下に区切られている。
この下部機枠12には、指固定部120が一体的に設けられている。指固定部120は、描画の際に指を固定する機能を有する。
指固定部120は、描画を施す爪Tに対応する指(以下、これを「印刷指U1」という。)を受け入れる指受入部121と、この印刷指U1以外の指(以下、これを「非印刷指U2」という。)を退避させる指退避部122と、から構成されている。
指受入部121は、隔壁126の上側であって下部機枠12の幅方向のほぼ中央部に配置されている。また、隔壁126によって下部機枠12の下側に区分けられた空間が指退避部122を構成している。
例えば、薬指の爪Tに描画を施す場合には、指受入部121に印刷指U1としての薬指を挿入し、非印刷指U2であるその他の4指(親指、人差し指、中指、小指)を指退避部122に挿入する。
図2及び図3に示すように、指受入部121は、下部機枠12の前面側(印刷指挿入方向の手前側)に開口しており、下側が隔壁126の一部を構成する指載置部126a、左右両側が仕切り121a,121b、奥側が仕切り121cによって区画されている。指載置部126aは、印刷指U1をXY平面上に載置するものである。
また、指受入部121の上側は天井部121dによって区画されている。天井部121dには、指受入部121に挿入された印刷指U1の爪Tを露出させるための窓121eが形成されている。
この下部機枠12には、指固定部120が一体的に設けられている。指固定部120は、描画の際に指を固定する機能を有する。
指固定部120は、描画を施す爪Tに対応する指(以下、これを「印刷指U1」という。)を受け入れる指受入部121と、この印刷指U1以外の指(以下、これを「非印刷指U2」という。)を退避させる指退避部122と、から構成されている。
指受入部121は、隔壁126の上側であって下部機枠12の幅方向のほぼ中央部に配置されている。また、隔壁126によって下部機枠12の下側に区分けられた空間が指退避部122を構成している。
例えば、薬指の爪Tに描画を施す場合には、指受入部121に印刷指U1としての薬指を挿入し、非印刷指U2であるその他の4指(親指、人差し指、中指、小指)を指退避部122に挿入する。
図2及び図3に示すように、指受入部121は、下部機枠12の前面側(印刷指挿入方向の手前側)に開口しており、下側が隔壁126の一部を構成する指載置部126a、左右両側が仕切り121a,121b、奥側が仕切り121cによって区画されている。指載置部126aは、印刷指U1をXY平面上に載置するものである。
また、指受入部121の上側は天井部121dによって区画されている。天井部121dには、指受入部121に挿入された印刷指U1の爪Tを露出させるための窓121eが形成されている。
また、隔壁126の上面であって下部機枠12の前面側の両側部には、下部機枠12の前面側を塞ぐ前壁121f(図1参照)が立設されている。また、隔壁126の上面には、この前壁121fの中央部寄りの端部から指受入部121に向けて狭窄し、印刷指U1を指受入部121内に案内する一対のガイド壁121gが立設されている。
ユーザは指受入部121に挿入した印刷指U1と指退避部122に挿入した非印刷指U2との間に隔壁126を挟むことができる。そのため、指受入部121内に挿入された印刷指U1が安定して固定される。
ユーザは指受入部121に挿入した印刷指U1と指退避部122に挿入した非印刷指U2との間に隔壁126を挟むことができる。そのため、指受入部121内に挿入された印刷指U1が安定して固定される。
また、仕切り121cを隔てた指受入部121の奥側上部にドライヤー91が設けられている。ドライヤー91は、熱を発生させるためのヒータと、送風のためのファンとを備え、窓121eを介して指受入部121に置かれた印刷指U1の爪Tにファンによって生じた風を当て、爪T上に施されたインクジェット描画、又はプロッタ描画を乾燥させる機能を有する。ドライヤー91のヒータは、用途に応じてON/OFFが可能となっており、ヒータがOFFの状態でファンを回転させることもできる。
また、指受入部121の仕切り121a側には、排気用ファン92が設けられている。排気用ファン92は、指固定部120からの排気を行うために配置されている。
また、指受入部121の仕切り121a側には、排気用ファン92が設けられている。排気用ファン92は、指固定部120からの排気を行うために配置されている。
上部機枠13は、下部機枠12の天板上に立設された矩形状の枠体である。この上部機枠13内には、描画ヘッド部2と、ペン待機ユニット3とが設けられている。
図4は、描画ヘッド部2及びペン待機ユニット3を示す斜視図である。
この図に示すように、描画ヘッド部2は、水平面内で移動可能に構成されたキャリッジ21に、インクジェットヘッド22とペン保持部材23とが保持されて構成されている。この描画ヘッド部2は、ペン保持部材23に保持させたペン部材4(ペン41)やインクジェットヘッド22により、印刷指U1の爪Tが配置されている描画エリア(描画位置)において当該爪Tに描画を施すものである。描画ヘッド部2は、後述するX方向移動モータ24、Y方向移動モータ25等とともに描画部20を構成している(図9参照)。
この図に示すように、描画ヘッド部2は、水平面内で移動可能に構成されたキャリッジ21に、インクジェットヘッド22とペン保持部材23とが保持されて構成されている。この描画ヘッド部2は、ペン保持部材23に保持させたペン部材4(ペン41)やインクジェットヘッド22により、印刷指U1の爪Tが配置されている描画エリア(描画位置)において当該爪Tに描画を施すものである。描画ヘッド部2は、後述するX方向移動モータ24、Y方向移動モータ25等とともに描画部20を構成している(図9参照)。
キャリッジ21は、ネイルプリント装置1の左右方向に沿ったX方向、及びネイルプリント装置1の前後方向に沿ったY方向の各方向に延在する図示しないガイドレール上を移動可能に構成されている。また、キャリッジ21は、X方向移動モータ24及びY方向移動モータ25(図9参照)の駆動によってX方向及びY方向に移動するようになっている。
なお、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」との記載を、ネイルプリント装置1から見た各方向を指すものとして、図中の記載と対応させて用いることとする。
なお、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」との記載を、ネイルプリント装置1から見た各方向を指すものとして、図中の記載と対応させて用いることとする。
また、キャリッジ21は、撮像装置51と照明装置52とから構成される撮影部50(図9参照)を備えている。
この撮影部50は、指受入部121内に挿入されて窓121eから見える印刷指U1の爪Tを照明装置52によって照明し、撮像装置51によってその印刷指U1を撮影して、印刷指U1の爪Tの画像である爪画像(爪画像を含む指の画像)を得るものである。
撮像装置51は、例えば、200万画素程度以上の画素を有する固体撮像素子とレンズ等を備えて構成された小型カメラである。
照明装置52は、例えば白色LED等の照明灯である。この照明装置52は、下方に向けて光を照射して、撮像装置51の下方の撮影範囲を照明する。
この撮影部50は、指受入部121内に挿入されて窓121eから見える印刷指U1の爪Tを照明装置52によって照明し、撮像装置51によってその印刷指U1を撮影して、印刷指U1の爪Tの画像である爪画像(爪画像を含む指の画像)を得るものである。
撮像装置51は、例えば、200万画素程度以上の画素を有する固体撮像素子とレンズ等を備えて構成された小型カメラである。
照明装置52は、例えば白色LED等の照明灯である。この照明装置52は、下方に向けて光を照射して、撮像装置51の下方の撮影範囲を照明する。
インクジェットヘッド22は、インクカートリッジとインク吐出部とが一体に構成されたインクカートリッジ一体型のヘッドである。このインクジェットヘッド22は、描画対象である指の爪に対し、下端部のインク吐出部から直接にインクを吹き付けて描画を行う。
ペン保持部材23は、1つのペン部材4を保持・固定して描画ヘッド部2とともに移動させるための部材である。このペン保持部材23は、上下方向にやや長尺な板状に形成され、キャリッジ21の後部に支持されている。また、ペン保持部材23は、描画ヘッド部2に搭載されたペン上下用モータ26(図9参照)の駆動によって上下方向に移動可能に構成されている。
ペン保持部材23の後面には、ペン部材4を保持するための2つの係合突起231が突設されている。これら2つの係合突起231は、前後方向に沿った円柱状にそれぞれ形成されて、上下方向に並設されている。ペン保持部材23は、これら2つの係合突起231を、後述するペンホルダー42の2つの係合孔421aに嵌合させることにより、ペン部材4を保持できるようになっている。
ペン保持部材23の下端部のうち、2つの係合突起231よりも左側の部分には、下方に突出した係止爪232が設けられている。この係止爪232は、後述するレバー部材34を移動(回動)させるためのものである。
ペン保持部材23の後面には、ペン部材4を保持するための2つの係合突起231が突設されている。これら2つの係合突起231は、前後方向に沿った円柱状にそれぞれ形成されて、上下方向に並設されている。ペン保持部材23は、これら2つの係合突起231を、後述するペンホルダー42の2つの係合孔421aに嵌合させることにより、ペン部材4を保持できるようになっている。
ペン保持部材23の下端部のうち、2つの係合突起231よりも左側の部分には、下方に突出した係止爪232が設けられている。この係止爪232は、後述するレバー部材34を移動(回動)させるためのものである。
ペン待機ユニット3は、非描画時に複数(本実施形態では3つ)のペン部材4を待機させておくほか、描画時においても、使用中のもの(描画ヘッド部2に保持されているもの)以外のペン部材4を待機させておくためのものである。このペン待機ユニット3は、上部機枠13内のうち、描画エリアとは異なる位置であって非描画時に複数のペン部材4を待機させておく待機エリア(待機位置)WAに配置されており、本実施形態では上部機枠13内の後部右側に配置されている。
具体的に、ペン待機ユニット3は、インク種の異なる複数のペン部材4を個別に支持して待機させる複数(本実施形態では3つ)のペン待機部材30を備えており、当該複数のペン待機部材30が左右方向に並設されて構成されている。
具体的に、ペン待機ユニット3は、インク種の異なる複数のペン部材4を個別に支持して待機させる複数(本実施形態では3つ)のペン待機部材30を備えており、当該複数のペン待機部材30が左右方向に並設されて構成されている。
図5は、ペン待機部材30とこれに支持されるペン部材4とを示す斜視図であり、図6は、図5のVI−VI線でのペン部材4の断面図であり、図7は、図5のVII−VII線でのペン待機部材30の断面図である。
図5に示すように、ペン待機部材30に支持されるペン部材4は、ペン41とペンホルダー42とが一体的に固定されて構成されている。
ペン41は、先端(図5の下端)のペン先411が指の爪の表面に接触して描画を施す筆記具であり、各種インクを収容した円筒状のペン軸部412の裁頭円錐状の先端部412aからペン先411が突設されたものである。このペン41は、上下方向に沿って延在しつつペン先411を下方に向けた状態で、ペンホルダー42に保持されている。
また、本実施形態のペン41は、例えばペン先411を指の爪の表面に押し当てることでペン軸部412内のインクが染み出して描画する、ペン先411がボールペンタイプとなったものである。但し、ペン41は、ペン先411がボールペンタイプのものに限定されず、例えばフェルト状のペン先にインクを染み込ませて描画するサインペンタイプや、束ねた毛にインクを染み込ませて描画する筆ペンタイプのもの等であってもよい。
図5に示すように、ペン待機部材30に支持されるペン部材4は、ペン41とペンホルダー42とが一体的に固定されて構成されている。
ペン41は、先端(図5の下端)のペン先411が指の爪の表面に接触して描画を施す筆記具であり、各種インクを収容した円筒状のペン軸部412の裁頭円錐状の先端部412aからペン先411が突設されたものである。このペン41は、上下方向に沿って延在しつつペン先411を下方に向けた状態で、ペンホルダー42に保持されている。
また、本実施形態のペン41は、例えばペン先411を指の爪の表面に押し当てることでペン軸部412内のインクが染み出して描画する、ペン先411がボールペンタイプとなったものである。但し、ペン41は、ペン先411がボールペンタイプのものに限定されず、例えばフェルト状のペン先にインクを染み込ませて描画するサインペンタイプや、束ねた毛にインクを染み込ませて描画する筆ペンタイプのもの等であってもよい。
ペンホルダー42は、ペン軸部412の中程の高さの部分を保持するホルダー主部421と、ペン軸部412の先端部412a近傍を保持するホルダー先端部422と、これらホルダー主部421及びホルダー先端部422を連結するホルダー連結部423とを備えている。
このうち、ホルダー主部421は、前後方向にやや長尺な直方体状に形成されており、前半部の左側に形成された上下方向に沿った貫通孔にペン軸部412を挿通させた状態で当該ペン軸部412を保持している。
また、ホルダー主部421の前面には、断面円形状の2つの係合孔421aが形成されている。これら2つの係合孔421aは、ペン保持部材23の2つの係合突起231に対応して設けられており、それぞれ前後方向に沿って延在しつつ上下方向に並設されるとともに、ホルダー主部421の後面まで貫通している(図6参照)。これら2つの係合孔421aにペン保持部材23の2つの係合突起231が前側から挿通されて嵌合されることにより、ペンホルダー42(ペン部材4)がペン保持部材23に保持されるようになっている。つまり、ペンホルダー42(ペン部材4)は、2つの係合孔421aへのペン保持部材23の2つの係合突起231の挿抜によって、当該ペン保持部材23(描画ヘッド部2)に着脱可能となっている。
ホルダー連結部423は、上下方向に長尺な直方体状に形成されて、ホルダー主部421の下面の前後方向略中央部から下方に突設されており、その下端部がホルダー先端部422の後部に一体的に連結されている。
このうち、ホルダー主部421は、前後方向にやや長尺な直方体状に形成されており、前半部の左側に形成された上下方向に沿った貫通孔にペン軸部412を挿通させた状態で当該ペン軸部412を保持している。
また、ホルダー主部421の前面には、断面円形状の2つの係合孔421aが形成されている。これら2つの係合孔421aは、ペン保持部材23の2つの係合突起231に対応して設けられており、それぞれ前後方向に沿って延在しつつ上下方向に並設されるとともに、ホルダー主部421の後面まで貫通している(図6参照)。これら2つの係合孔421aにペン保持部材23の2つの係合突起231が前側から挿通されて嵌合されることにより、ペンホルダー42(ペン部材4)がペン保持部材23に保持されるようになっている。つまり、ペンホルダー42(ペン部材4)は、2つの係合孔421aへのペン保持部材23の2つの係合突起231の挿抜によって、当該ペン保持部材23(描画ヘッド部2)に着脱可能となっている。
ホルダー連結部423は、上下方向に長尺な直方体状に形成されて、ホルダー主部421の下面の前後方向略中央部から下方に突設されており、その下端部がホルダー先端部422の後部に一体的に連結されている。
また、ペンホルダー42は、図6に示すように、ペン待機部材30に対する当該ペンホルダー42(ペン部材4)の上下方向の移動を規制するための係止部材424を備えている。
係止部材424は、上下方向に略沿った長尺部分と、この長尺部分の下端から後方に突出した短尺部分とを有する側面視L字状に形成されている。この係止部材424は、ホルダー連結部423の中程の高さ部分に形成された前後方向への貫通孔423aに短尺部分が前側から挿通されつつ、上端部がホルダー主部421の下側の係合孔421a内に位置した状態で、ホルダー連結部423の前側半部に埋設されている。また、係止部材424は、長尺部分の中央やや上側の位置に設けられた左右方向に沿った回動軸425に移動(回動)自在に支持されており、当該回動軸425回りに所定の角度範囲内で移動(回動)可能となっている。
このような構成により、係止部材424は、回動軸425回りの移動(回動)に伴って、短尺部分の先端部424aがホルダー連結部423の貫通孔423aから出没するようになっている(図10参照)。
また、係止部材424は、常態で先端部424aを貫通孔423aから後方に突出させた状態となるように、図示しない付勢部材により回動軸425回りに付勢されている。
係止部材424は、上下方向に略沿った長尺部分と、この長尺部分の下端から後方に突出した短尺部分とを有する側面視L字状に形成されている。この係止部材424は、ホルダー連結部423の中程の高さ部分に形成された前後方向への貫通孔423aに短尺部分が前側から挿通されつつ、上端部がホルダー主部421の下側の係合孔421a内に位置した状態で、ホルダー連結部423の前側半部に埋設されている。また、係止部材424は、長尺部分の中央やや上側の位置に設けられた左右方向に沿った回動軸425に移動(回動)自在に支持されており、当該回動軸425回りに所定の角度範囲内で移動(回動)可能となっている。
このような構成により、係止部材424は、回動軸425回りの移動(回動)に伴って、短尺部分の先端部424aがホルダー連結部423の貫通孔423aから出没するようになっている(図10参照)。
また、係止部材424は、常態で先端部424aを貫通孔423aから後方に突出させた状態となるように、図示しない付勢部材により回動軸425回りに付勢されている。
ペン待機部材30は、図5及び図7に示すように、ベース平板31上の後部に立設された載置台32を備えている。
載置台32は、ペン部材4が載置される台部材である。この載置台32の前面上半部には、上方に開口する収容箱321が一体的に設けられている。収容箱321は、その開口形状が、ペンホルダー42のホルダー先端部422及びホルダー連結部423の平面視形状に対応した平面視略矩形状に形成されるとともに、内部空間がホルダー連結部423の高さよりもやや深く形成されている。また、収容箱321の縁を含む載置台32の上面は、略平坦に形成されている。
そのため、載置台32は、ホルダー先端部422,ホルダー連結部423及びペン41の下側部分(ペン軸部412の先端部412a及びペン先411を除く)を収容箱321内に収容しつつ、上面がホルダー主部421の下面に当接した状態で、ペン部材4を支持するようになっている。
載置台32は、ペン部材4が載置される台部材である。この載置台32の前面上半部には、上方に開口する収容箱321が一体的に設けられている。収容箱321は、その開口形状が、ペンホルダー42のホルダー先端部422及びホルダー連結部423の平面視形状に対応した平面視略矩形状に形成されるとともに、内部空間がホルダー連結部423の高さよりもやや深く形成されている。また、収容箱321の縁を含む載置台32の上面は、略平坦に形成されている。
そのため、載置台32は、ホルダー先端部422,ホルダー連結部423及びペン41の下側部分(ペン軸部412の先端部412a及びペン先411を除く)を収容箱321内に収容しつつ、上面がホルダー主部421の下面に当接した状態で、ペン部材4を支持するようになっている。
載置台32のうち、収容箱321内の後側の内壁面には、ペンホルダー42の係止部材424の先端部424aを係止可能な凹部321aが形成されている。
また、収容箱321の底部には、ペン41のうちペン軸部412の先端部412aよりも下側の部分を下方に露出させる貫通孔321bが形成されている。
また、収容箱321の底部には、ペン41のうちペン軸部412の先端部412aよりも下側の部分を下方に露出させる貫通孔321bが形成されている。
また、ペン待機部材30は、ペン41のペン先411を密封するためのキャップユニット33を、収容箱321の下方に備えている。
このキャップユニット33は、いずれも上面が開口した二重円筒状の外筒部材331及び内筒部材332と、内筒部材332の内部に配置されたキャップ部材333及び付勢ばね334とを備えている。
このキャップユニット33は、いずれも上面が開口した二重円筒状の外筒部材331及び内筒部材332と、内筒部材332の内部に配置されたキャップ部材333及び付勢ばね334とを備えている。
外筒部材331及び内筒部材332は、ペン41と同心状に配置されるとともに、それぞれの上端が収容箱321の底部に近接するように設けられている。そのため、ペン部材4がペン待機部材30に支持されたときに、収容箱321の貫通孔321bから下方に突出したペン軸部412の先端部412a及びペン先411が、内筒部材332の内部に挿入される。
内筒部材332には、後述するキャップ部材333の当接部333aを挿通させる挿通孔332aが、上下方向の略中央部に前方向きに形成されている。一方、外筒部材331には、このキャップ部材333の当接部333aを挿通させる切欠き331aが、略上半部に掛けて前方向きに形成されている。
内筒部材332には、後述するキャップ部材333の当接部333aを挿通させる挿通孔332aが、上下方向の略中央部に前方向きに形成されている。一方、外筒部材331には、このキャップ部材333の当接部333aを挿通させる切欠き331aが、略上半部に掛けて前方向きに形成されている。
キャップ部材333は、ペン41のペン先411を覆うものである。このキャップ部材333は、上方に開口する略円筒状に形成されており、内筒部材332と同心状に配置されつつ昇降可能なように、当該内筒部材332の内部に設けられている。また、キャップ部材333は、例えば合成樹脂などの一定程度の柔軟性を有する材料であって、ペン軸部412の先端部412aと当接したときに高い密着性が得られる材料で構成されている。
キャップ部材333の外周面には、後述するレバー部材34の押圧部344と当接する当接部333aが前方向きに突設されている。この当接部333aは、内筒部材332の挿通孔332aと外筒部材331の切欠き331aとに挿通されて、外筒部材331の外周面よりも外側まで突出している。
付勢ばね334は、内筒部材332の内部でキャップ部材333の下側に配置され、キャップ部材333を上方に付勢している。この付勢ばね334の付勢力は、キャップ部材333を高い密着性でペン軸部412の先端部412aに密着させることができるものとなっている。
キャップ部材333の外周面には、後述するレバー部材34の押圧部344と当接する当接部333aが前方向きに突設されている。この当接部333aは、内筒部材332の挿通孔332aと外筒部材331の切欠き331aとに挿通されて、外筒部材331の外周面よりも外側まで突出している。
付勢ばね334は、内筒部材332の内部でキャップ部材333の下側に配置され、キャップ部材333を上方に付勢している。この付勢ばね334の付勢力は、キャップ部材333を高い密着性でペン軸部412の先端部412aに密着させることができるものとなっている。
また、ペン待機部材30は、ペン保持部材23(描画ヘッド部2)の移動に連動させてキャップ部材333を昇降させるためのレバー部材34を備えている。
このレバー部材34は、上下方向に長尺な形成されるとともに、下端部が左右方向に沿った回動軸341に支持されている。そして、レバー部材34は、上下方向に略沿った起立状態と、上端部が前側に位置するよう傾斜した前傾状態との間で、回動軸341回りに移動(回動)可能に構成されている。つまり、レバー部材34は、前傾状態から起立状態に移行する方向(第一方向;図7の実線の矢印に沿った方向)への移動(回動)と、起立状態から前傾状態に移行する方向(第二方向;図7の二点鎖線の矢印に沿った方向)への移動(回動)とが可能となっている。
レバー部材34の上端部は、先端方向に向かってコ字状に開口するスパナ状に形成されており、その前後両端部に前側突起(第2突起)342と後側突起(第1突起)343とを有している。
レバー部材34の下端部には、キャップ部材333の当接部333aを押圧するための押圧部344が、起立状態において後方に突出するように設けられている。この押圧部344は、キャップ部材333の当接部333aよりも上側に位置して当該当接部333aと当接している。そのため、レバー部材34の回動軸341回りの移動(回動)に伴って、この押圧部344がキャップ部材333の当接部333aを下方に押圧したりこの押圧を解除したりして、当該キャップ部材333が昇降するようになっている。
このレバー部材34は、上下方向に長尺な形成されるとともに、下端部が左右方向に沿った回動軸341に支持されている。そして、レバー部材34は、上下方向に略沿った起立状態と、上端部が前側に位置するよう傾斜した前傾状態との間で、回動軸341回りに移動(回動)可能に構成されている。つまり、レバー部材34は、前傾状態から起立状態に移行する方向(第一方向;図7の実線の矢印に沿った方向)への移動(回動)と、起立状態から前傾状態に移行する方向(第二方向;図7の二点鎖線の矢印に沿った方向)への移動(回動)とが可能となっている。
レバー部材34の上端部は、先端方向に向かってコ字状に開口するスパナ状に形成されており、その前後両端部に前側突起(第2突起)342と後側突起(第1突起)343とを有している。
レバー部材34の下端部には、キャップ部材333の当接部333aを押圧するための押圧部344が、起立状態において後方に突出するように設けられている。この押圧部344は、キャップ部材333の当接部333aよりも上側に位置して当該当接部333aと当接している。そのため、レバー部材34の回動軸341回りの移動(回動)に伴って、この押圧部344がキャップ部材333の当接部333aを下方に押圧したりこの押圧を解除したりして、当該キャップ部材333が昇降するようになっている。
図8は、レバー部材34の上端部周辺の斜視図である。
この図に示すように、ペン待機部材30は、レバー部材34の移動(回動)を規制して当該レバー部材34を起立状態に保持するための回動規制部材35を備えている。具体的に、ペン待機部材30には、載置台32と一体的に構成されたテーブル部材36が載置台32の右側前方に立設されており、このテーブル部材36上に回動規制部材35が配置されている。
回動規制部材35は、起立状態でのレバー部材34の上端部よりもやや下側の高さ位置に配置されるとともに、平面視でレバー部材34の右方に配置されている。また、回動規制部材35は、左右方向に移動可能なようにケース部材351に支持されるとともに、その右方に配置された捩りばね352によって左方へ付勢されている。そして、レバー部材34が前傾状態から起立状態に移行したときに、回動規制部材35の先端部(左端部)がレバー部材34の左側面の凹部345に係止されることにより、レバー部材34の移動(回動)が規制されて起立状態が保持されるようになっている。
また、回動規制部材35の先端部は前後両側の角部が面取りされており、過大な力を必要とすることなくレバー部材34の凹部345に嵌合及び当該凹部345から脱落するようになっている。
この図に示すように、ペン待機部材30は、レバー部材34の移動(回動)を規制して当該レバー部材34を起立状態に保持するための回動規制部材35を備えている。具体的に、ペン待機部材30には、載置台32と一体的に構成されたテーブル部材36が載置台32の右側前方に立設されており、このテーブル部材36上に回動規制部材35が配置されている。
回動規制部材35は、起立状態でのレバー部材34の上端部よりもやや下側の高さ位置に配置されるとともに、平面視でレバー部材34の右方に配置されている。また、回動規制部材35は、左右方向に移動可能なようにケース部材351に支持されるとともに、その右方に配置された捩りばね352によって左方へ付勢されている。そして、レバー部材34が前傾状態から起立状態に移行したときに、回動規制部材35の先端部(左端部)がレバー部材34の左側面の凹部345に係止されることにより、レバー部材34の移動(回動)が規制されて起立状態が保持されるようになっている。
また、回動規制部材35の先端部は前後両側の角部が面取りされており、過大な力を必要とすることなくレバー部材34の凹部345に嵌合及び当該凹部345から脱落するようになっている。
続いて、ネイルプリント装置1の制御構成について説明する。
図9は、ネイルプリント装置1の制御構成を示すブロック図である。
この図に示すように、ネイルプリント装置1は、当該ネイルプリント装置1の各部を制御する制御装置80を備えている。
制御装置80は、図示しないCPU(Central Processing Unit)により構成される制御部81と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)で構成される記憶部82とを備えるコンピュータである。
図9は、ネイルプリント装置1の制御構成を示すブロック図である。
この図に示すように、ネイルプリント装置1は、当該ネイルプリント装置1の各部を制御する制御装置80を備えている。
制御装置80は、図示しないCPU(Central Processing Unit)により構成される制御部81と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)で構成される記憶部82とを備えるコンピュータである。
記憶部82には、ネイルプリント装置1を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている。
具体的には、記憶部82のROMには、爪画像から爪Tの形状や爪Tの輪郭等の爪情報を検出するための爪情報検出プログラム、描画データを生成するための描画データ生成プログラム、描画処理を行うための描画プログラム等の各種プログラムが格納されており、これらのプログラムが制御部81によって実行されることによって、ネイルプリント装置1の各部が統括制御されるようになっている。
また、本実施形態において記憶部82には、撮影部50によって取得されたユーザの印刷指U1の爪Tの爪画像を記憶する爪画像記憶領域821、爪情報検出部812によって検出された爪情報(爪Tの輪郭や爪Tの傾斜角度等)が記憶される爪情報記憶領域822、及び爪Tに描画されるネイルデザインの画像データ(画像情報)を記憶するネイルデザイン記憶領域823が設けられている。
具体的には、記憶部82のROMには、爪画像から爪Tの形状や爪Tの輪郭等の爪情報を検出するための爪情報検出プログラム、描画データを生成するための描画データ生成プログラム、描画処理を行うための描画プログラム等の各種プログラムが格納されており、これらのプログラムが制御部81によって実行されることによって、ネイルプリント装置1の各部が統括制御されるようになっている。
また、本実施形態において記憶部82には、撮影部50によって取得されたユーザの印刷指U1の爪Tの爪画像を記憶する爪画像記憶領域821、爪情報検出部812によって検出された爪情報(爪Tの輪郭や爪Tの傾斜角度等)が記憶される爪情報記憶領域822、及び爪Tに描画されるネイルデザインの画像データ(画像情報)を記憶するネイルデザイン記憶領域823が設けられている。
制御部81は、機能的に見た場合、撮影制御部811、爪情報検出部812、描画データ生成部813、表示制御部814、描画制御部815、ファン制御部816等を備えている。これら撮影制御部811、爪情報検出部812、描画データ生成部813、表示制御部814、描画制御部815、ファン制御部816等としての機能は、制御部81のCPUと記憶部82のROMに記憶されたプログラムとの共働によって実現される。
撮影制御部811は、撮影部50の撮像装置51及び照明装置52を制御することにより、指受入部121に挿入された印刷指U1の爪Tの画像を含む指の画像(以下「爪画像」という。)を撮影させるものである。
本実施形態では、描画制御部815によって撮像装置51を移動させ、撮影制御部811は、2つの異なる位置・角度(例えば、爪Tの真上と爪Tの斜め上方等)から少なくとも2枚の爪画像を取得させる。
撮影部50により取得された爪画像の画像データは、記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。
本実施形態では、描画制御部815によって撮像装置51を移動させ、撮影制御部811は、2つの異なる位置・角度(例えば、爪Tの真上と爪Tの斜め上方等)から少なくとも2枚の爪画像を取得させる。
撮影部50により取得された爪画像の画像データは、記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。
爪情報検出部812は、撮像装置51によって撮影された印刷指U1の爪Tの画像に基づいて、印刷指U1の爪Tについての爪情報を検出するものである。
ここで、爪情報とは、例えば、爪Tの輪郭(爪形状、爪Tの水平位置)、爪Tの高さ(爪Tの垂直方向の位置)、爪Tの表面のXY平面に対する傾斜角度(爪Tの傾斜角度、爪曲率)である。
爪情報検出部812は、異なる位置・角度(例えば、爪Tの真上と爪Tの斜め上方等)から撮影された複数の爪画像を用いて爪情報の検出を行うことにより、爪Tの曲率等についても正確に検出することができる。
ここで、爪情報とは、例えば、爪Tの輪郭(爪形状、爪Tの水平位置)、爪Tの高さ(爪Tの垂直方向の位置)、爪Tの表面のXY平面に対する傾斜角度(爪Tの傾斜角度、爪曲率)である。
爪情報検出部812は、異なる位置・角度(例えば、爪Tの真上と爪Tの斜め上方等)から撮影された複数の爪画像を用いて爪情報の検出を行うことにより、爪Tの曲率等についても正確に検出することができる。
描画データ生成部813は、爪情報検出部812により検出された爪情報に基づいて、描画ヘッド部43により印刷指U1の爪Tに施される描画用のデータを生成する(フィッティング)。
具体的には、描画データ生成部813は、爪情報検出部812により検出された爪Tの
形状等に基づいてネイルデザインの画像データを拡大、縮小、切出し等による合せ込み処理を行い、爪Tに描画を施すためのデータを生成する。
また、描画データ生成部813は、爪情報検出部812により検出された爪情報に応じて、ネイルデザインの画像データを爪Tの形状に合わせ込み、適宜曲面補正等を行う。
これにより、ペン部材4やインクジェットヘッド22によって描画されるネイルデザインの描画用のデータが生成される。
具体的には、描画データ生成部813は、爪情報検出部812により検出された爪Tの
形状等に基づいてネイルデザインの画像データを拡大、縮小、切出し等による合せ込み処理を行い、爪Tに描画を施すためのデータを生成する。
また、描画データ生成部813は、爪情報検出部812により検出された爪情報に応じて、ネイルデザインの画像データを爪Tの形状に合わせ込み、適宜曲面補正等を行う。
これにより、ペン部材4やインクジェットヘッド22によって描画されるネイルデザインの描画用のデータが生成される。
表示制御部814は、表示部102を制御して表示部102に各種の表示画面を表示させるものである。本実施形態では、表示制御部814は、例えばネイルデザインの選択画面やデザイン確認用のサムネイル画像、印刷指U1を撮影して取得した爪画像、各種の指示画面、操作画面等を表示部102に表示させるようになっている。
描画制御部815は、描画データ生成部813によって生成された描画データに基づいて制御信号を生成し、爪Tに対してこの描画データにしたがった描画を施すように、X方向移動モータ24、Y方向移動モータ25、ペン上下用モータ26、インクジェットヘッド22等を制御する制御部である。
ファン制御部816は、指固定部120内に設けられているドライヤー91及び排気用ファン92を動作させて、指受入部121内の乾燥・換気を行わせるものである。
ファン制御部816は、例えば、爪Tへの描画動作が完了したタイミングでドライヤー91及び排気用ファン92を一定時間動作させる。
ファン制御部816は、例えば、爪Tへの描画動作が完了したタイミングでドライヤー91及び排気用ファン92を一定時間動作させる。
[描画時のネイルプリント装置の動作]
続いて、印刷指U1の爪Tに対して描画を行うときのネイルプリント装置1の動作について説明する。
続いて、印刷指U1の爪Tに対して描画を行うときのネイルプリント装置1の動作について説明する。
ネイルプリント装置1により描画を行う場合、ユーザはまず、電源スイッチを入れて制御装置80を起動させる。
表示制御部814は、表示部102にデザイン選択画面を表示させる。ユーザは操作部101の操作釦等を操作して、デザイン選択画面に表示された複数のネイルデザインの中から所望のネイルデザインを選択する。これにより、操作部101から選択指示信号が出力されて爪Tに描画すべきネイルデザインが選択される。
表示制御部814は、表示部102にデザイン選択画面を表示させる。ユーザは操作部101の操作釦等を操作して、デザイン選択画面に表示された複数のネイルデザインの中から所望のネイルデザインを選択する。これにより、操作部101から選択指示信号が出力されて爪Tに描画すべきネイルデザインが選択される。
次に、制御部81は、印刷指U1を指受入部121に挿入するよう促す指示画面を表示部102に表示させる。ユーザは、この指示に従って印刷指U1を指受入部121に挿入し、非印刷指U2を指退避部122に挿入して、印刷指U1を固定した上で、描画開始釦を操作する。
描画開始釦から指示が入力されると、描画動作を開始する前に、まず描画制御部815がX方向移動モータ24及びY方向移動モータ25を制御して、撮影部50(撮像装置51及び照明装置52)を描画エリア(すなわち、爪Tが配置されているエリア)に移動させる。次に、撮影制御部811が撮影部50を制御して、照明装置52により印刷指U1を照明しながら撮像装置51により印刷指U1を撮影させる。具体的には、撮影制御部811は、描画制御部815によって撮影部50の位置を移動させながら、指受入部121に挿入された印刷指U1の爪Tの画像(爪画像)を少なくとも2つ取得する。そして、爪情報検出部812は、爪画像に基づいて爪Tの輪郭(爪形状)や爪Tの傾斜角度(爪曲率)等の爪情報を検出する。
爪情報検出部812により爪Tの輪郭(爪形状)や爪Tの傾斜角度(爪曲率)が検出されると、これらの爪情報に基づいて、描画データ生成部813が、ネイルデザインの画像データの爪Tへの合せ込み処理を行う。
また、描画データ生成部813は、これら爪情報に基づいて、ネイルデザインの画像データにつき曲面補正を行う。これにより描画データが生成される。
また、描画データ生成部813は、これら爪情報に基づいて、ネイルデザインの画像データにつき曲面補正を行う。これにより描画データが生成される。
次に、描画制御部815は、生成された描画データに基づいて、X方向移動モータ24及びY方向移動モータ25を制御して描画ヘッド部2を移動させつつ、インクジェットヘッド22またはペン上下用モータ26を制御してインクジェットヘッド22またはペン41により爪Tに描画を施す。
次に、ファン制御部816は、ドライヤー91を制御して、爪T上に送風を行わせるとともに、排気用ファン92を駆動させて排気を行う。
ファン制御部816は、ドライヤー91及び排気用ファン92を一定時間動作させた後、ドライヤー91及び排気用ファン92を停止させる。
以上で、描画処理が終了する。
ファン制御部816は、ドライヤー91及び排気用ファン92を一定時間動作させた後、ドライヤー91及び排気用ファン92を停止させる。
以上で、描画処理が終了する。
[ペン待機時及びペン取得時のネイルプリント装置の動作]
続いて、描画ヘッド部2がペン待機部材30にペン部材4を載置して当該ペン部材4を待機させるとき、及び、描画ヘッド部2がペン待機部材30からペン部材4を取得するときのネイルプリント装置1の動作について説明する。
図10(a),(b)は、このときのネイルプリント装置1の動作を説明するための図である。
続いて、描画ヘッド部2がペン待機部材30にペン部材4を載置して当該ペン部材4を待機させるとき、及び、描画ヘッド部2がペン待機部材30からペン部材4を取得するときのネイルプリント装置1の動作について説明する。
図10(a),(b)は、このときのネイルプリント装置1の動作を説明するための図である。
まず、描画ヘッド部2がペン待機部材30にペン部材4を待機させるときのネイルプリント装置1の動作について説明する。
描画ヘッド部2がペン待機部材30にペン部材4を待機させるペン待機動作時には、このペン部材4は、ペン保持部材23に保持された状態で描画ヘッド部2に装着されている。
このとき、ペン部材4では、ペンホルダー42の2つの係合孔421aにペン保持部材23の2つの係合突起231が挿通されている。そのため、ペン部材4は、ペン保持部材23の下側の係合突起231が係止部材424の上端部を後方に押圧することで、当該係止部材424下部の先端部424aがホルダー連結部423の貫通孔423a内に没入した状態となっている。
一方、ペン待機部材30では、レバー部材34が回動規制部材35に係止されて起立状態に保持されており、これに伴って、レバー部材34下端部の押圧部344が付勢ばね334の付勢力に抗してキャップ部材333の当接部333aを下方に押圧することで、キャップ部材333が下方に押し下げられた状態となっている。
描画ヘッド部2がペン待機部材30にペン部材4を待機させるペン待機動作時には、このペン部材4は、ペン保持部材23に保持された状態で描画ヘッド部2に装着されている。
このとき、ペン部材4では、ペンホルダー42の2つの係合孔421aにペン保持部材23の2つの係合突起231が挿通されている。そのため、ペン部材4は、ペン保持部材23の下側の係合突起231が係止部材424の上端部を後方に押圧することで、当該係止部材424下部の先端部424aがホルダー連結部423の貫通孔423a内に没入した状態となっている。
一方、ペン待機部材30では、レバー部材34が回動規制部材35に係止されて起立状態に保持されており、これに伴って、レバー部材34下端部の押圧部344が付勢ばね334の付勢力に抗してキャップ部材333の当接部333aを下方に押圧することで、キャップ部材333が下方に押し下げられた状態となっている。
この状態において、描画制御部815がX方向移動モータ24,Y方向移動モータ25を制御することにより、ペン部材4をペン待機部材30の上方に位置させるように描画ヘッド部2が待機エリアWAに移動され、さらに描画制御部815がペン上下用モータ26を制御することによりペン保持部材23が下方に移動される。
すると、図10(a)に示すように、ペン部材4は、ホルダー先端部422,ホルダー連結部423及びペン41の下側部分が収容箱321内に収容されつつ、ホルダー主部421の下面が載置台32の上面に当接して載置された状態で、ペン待機部材30に支持される。
またこのとき、ペン41の先端部(ペン軸部412の先端部412a及びペン先411)は、収容箱321の底部の貫通孔321bを通じて、その下方に位置するキャップユニット33の内筒部材332内に挿入されている。
すると、図10(a)に示すように、ペン部材4は、ホルダー先端部422,ホルダー連結部423及びペン41の下側部分が収容箱321内に収容されつつ、ホルダー主部421の下面が載置台32の上面に当接して載置された状態で、ペン待機部材30に支持される。
またこのとき、ペン41の先端部(ペン軸部412の先端部412a及びペン先411)は、収容箱321の底部の貫通孔321bを通じて、その下方に位置するキャップユニット33の内筒部材332内に挿入されている。
そして、この状態から、描画制御部815がY方向移動モータ25を制御することにより、描画ヘッド部2が前方に移動されると、図10(b)に示すように、ペン保持部材23の2つの係合突起231が、ペンホルダー42の2つの係合孔421a内を前方に抜かれていく。
すると、まず、ペン保持部材23の下側の係合突起231が係止部材424の上端部から離間することにより、当該係止部材424が図示しない付勢部材に付勢されて回動軸425回りに移動(回動)する。そして、この係止部材424下部の先端部424aが、ホルダー連結部423の貫通孔423aから後方に突出して、載置台32の凹部321aに係止される。これにより、ペン待機部材30に対するペン部材4の上下方向への移動が規制される。
次いで、ペン保持部材23の係止爪232がレバー部材34上端部の前側突起342に後側から当接してレバー部材34の上端部を前方に押すことにより、当該レバー部材34は回動規制部材35による係止が解除されて回動軸341回りに移動(回動)し、前傾状態に移行する。これにより、レバー部材34下端部の押圧部344が上方に移動するため、キャップ部材333は下方への押圧が解除されて、付勢ばね334の付勢力によって上方に移動する。そして、キャップ部材333の上端開口がペン軸部412の先端部412aと当接し、ペン先411が当該キャップ部材333に覆われる。
こうして、キャップ部材333は付勢ばね334の付勢力によってペン軸部412の先端部412aと密着し、ペン先411はインクの乾燥を防止するのに十分な密閉性で密閉される。
こうして、キャップ部材333は付勢ばね334の付勢力によってペン軸部412の先端部412aと密着し、ペン先411はインクの乾燥を防止するのに十分な密閉性で密閉される。
続いて、描画ヘッド部2がペン待機部材30からペン部材4を取得するときのネイルプリント装置1の動作について説明する。
描画ヘッド部2がペン待機部材30からペン部材4を取得するペン取得動作時には、ネイルプリント装置1は、上述したペン待機動作時とは反対の流れで動作する。
描画ヘッド部2がペン待機部材30からペン部材4を取得するペン取得動作時には、ネイルプリント装置1は、上述したペン待機動作時とは反対の流れで動作する。
具体的には、描画制御部815がX方向移動モータ24,Y方向移動モータ25及びペン上下用モータ26を制御することにより、待機エリアWAのペン待機部材30に支持された状態のペン部材4に対し、ペン保持部材23の2つの係合突起231をペンホルダー42の2つの係合孔421a内に挿入させつつ、描画ヘッド部2が後方に移動される。
すると、まず、ペン保持部材23の係止爪232が、前傾状態のレバー部材34上端部の後側突起343に前側から当接する。そして、ペン保持部材23の係止爪232がレバー部材34の上端部を後方に押すことにより、当該レバー部材34は回動軸341回りに移動(回動)して起立状態に移行し、回動規制部材35により係止される。これにより、レバー部材34下端部の押圧部344が付勢ばね334の付勢力に抗してキャップ部材333の当接部333aを下方に押圧し、当該キャップ部材333が下方に移動してペン41から離間する。
すると、まず、ペン保持部材23の係止爪232が、前傾状態のレバー部材34上端部の後側突起343に前側から当接する。そして、ペン保持部材23の係止爪232がレバー部材34の上端部を後方に押すことにより、当該レバー部材34は回動軸341回りに移動(回動)して起立状態に移行し、回動規制部材35により係止される。これにより、レバー部材34下端部の押圧部344が付勢ばね334の付勢力に抗してキャップ部材333の当接部333aを下方に押圧し、当該キャップ部材333が下方に移動してペン41から離間する。
次いで、ペン保持部材23の2つの係合突起231がペンホルダー42の2つの係合孔421a内の奥まで挿入されていき、このうち下側の係合突起231が係止部材424の上端部を後方に押す。すると、係止部材424が回動軸425回りに移動(回動)して、当該係止部材424下部の先端部424aがホルダー連結部423の貫通孔423a内に没入し、当該係止部材424と載置台32の凹部321aとの係止が解除される。これにより、ペン部材4がペン待機部材30から移動可能となる。
[効果]
以上のように、本実施形態のネイルプリント装置1によれば、描画ヘッド部2のペン保持部材23が、ペン取得動作時に、レバー部材34の上端部に当接して当該レバー部材34を起立させる方向に移動(回動)させることにより、レバー部材34の下端部がキャップ部材333を付勢ばね334の付勢力に抗して押圧して、当該キャップ部材333がペン41から離間する。
一方、ペン待機動作時には、描画ヘッド部2のペン保持部材23が、レバー部材34の上端部に当接して当該レバー部材34を前傾させる方向に移動(回動)させることにより、このレバー部材34の下端部によるキャップ部材333の押圧が解除され、当該キャップ部材333が付勢ばね334の付勢力によってペン41の先端部412aに密着し、ペン先411が覆われる。
これにより、描画ヘッド部2のペン取得動作またはペン待機動作に伴って、キャップ部材333をペン41から離間またはペン41に密着させることができるので、キャップ部材333をペン41に接離させるための専用の駆動装置などを設ける必要がない。
また、レバー部材34の回転トルクを利用してキャップ部材333をペン41から離間させることができるので、キャップ部材333の高い密着性を得るために付勢ばね334が強い付勢力でキャップ部材333を付勢している場合であっても、さほど大きな力を必要とすることなくレバー部材34を移動(回動)させることができる。
したがって、簡便な機構によって待機エリアWAにおけるペン先411の乾燥を防ぐことができる。
以上のように、本実施形態のネイルプリント装置1によれば、描画ヘッド部2のペン保持部材23が、ペン取得動作時に、レバー部材34の上端部に当接して当該レバー部材34を起立させる方向に移動(回動)させることにより、レバー部材34の下端部がキャップ部材333を付勢ばね334の付勢力に抗して押圧して、当該キャップ部材333がペン41から離間する。
一方、ペン待機動作時には、描画ヘッド部2のペン保持部材23が、レバー部材34の上端部に当接して当該レバー部材34を前傾させる方向に移動(回動)させることにより、このレバー部材34の下端部によるキャップ部材333の押圧が解除され、当該キャップ部材333が付勢ばね334の付勢力によってペン41の先端部412aに密着し、ペン先411が覆われる。
これにより、描画ヘッド部2のペン取得動作またはペン待機動作に伴って、キャップ部材333をペン41から離間またはペン41に密着させることができるので、キャップ部材333をペン41に接離させるための専用の駆動装置などを設ける必要がない。
また、レバー部材34の回転トルクを利用してキャップ部材333をペン41から離間させることができるので、キャップ部材333の高い密着性を得るために付勢ばね334が強い付勢力でキャップ部材333を付勢している場合であっても、さほど大きな力を必要とすることなくレバー部材34を移動(回動)させることができる。
したがって、簡便な機構によって待機エリアWAにおけるペン先411の乾燥を防ぐことができる。
また、ペン部材4には、ペン待機部材30の載置台32に係止されて当該ペン部材4の上下方向への移動を規制可能な係止部材424が設けられており、描画ヘッド部2は、ペン取得動作時にペン待機部材30に対する係止部材424の係止を解除し、ペン待機動作時には係止部材424をペン待機部材30に係止させる。
したがって、描画ヘッド部2のペン待機動作またはペン取得動作に伴って、ペン部材4とペン待機部材30とを係止または当該係止を解除することできる。
したがって、描画ヘッド部2のペン待機動作またはペン取得動作に伴って、ペン部材4とペン待機部材30とを係止または当該係止を解除することできる。
また、描画ヘッド部2は、ペン取得動作時には、レバー部材34を起立させる方向に移動(回動)させてキャップ部材333をペン41から離間させた後に、係止部材424の係止を解除する。一方、ペン待機動作時には、係止部材424をペン待機部材30に係止させた後に、レバー部材34を前傾させる方向に移動(回動)させてキャップ部材333をペン41の先端部412aに密着させる。
したがって、ペン部材4がペン待機部材30に係止されていない状態で付勢ばね334の付勢力がペン41に作用することを防止し、安定した状態でペン部材4をペン待機部材30に保持させることができる。
したがって、ペン部材4がペン待機部材30に係止されていない状態で付勢ばね334の付勢力がペン41に作用することを防止し、安定した状態でペン部材4をペン待機部材30に保持させることができる。
[変形例]
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能であることは言うまでもない。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、係止部材424は、ペン部材4とペン待機部材30とを係止して上下方向(ペン41とキャップ部材333との接離方向)へのこれらの相対的な移動を規制可能に構成されていればよく、ペン部材4ではなくペン待機部材30に設けられていてもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
指の爪に描画を施すペンが着脱可能であるとともに移動可能に構成された描画ヘッド部と、
前記描画が行われる描画位置とは異なる位置に設けられ、前記描画が行われない非描画時に前記ペンを支持して待機させるペン待機部材と、
を備え、
前記ペン待機部材は、
前記ペンの先端部を覆う形状に形成されたキャップ部材と、
前記キャップ部材を前記ペンの先端部に近接させる方向に付勢する付勢部材と、
移動可能に構成され、第一方向への移動に伴って、前記付勢部材の付勢力に抗して前記キャップ部材を前記ペンの先端部から離間させる方向に一端部で押圧するとともに、第二方向への移動に伴って当該押圧を解除するように構成されたレバー部材と、
を備えることを特徴とする描画装置。
<請求項2>
前記描画ヘッド部は、前記ペン待機部材から前記ペンを取得するペン取得動作時に、前記レバー部材の他端部に当接して当該レバー部材を前記第一方向に移動させ、前記ペン待機部材に前記ペンを待機させるペン待機動作時に、前記レバー部材の他端部に当接して当該レバー部材を前記第二方向に移動させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の描画装置。
<請求項3>
前記ペンには、前記ペン待機部材に係止されて前記キャップ部材との接離方向に沿った当該ペンの移動を規制可能な係止部材が一体的に設けられ、
前記描画ヘッド部は、前記ペン取得動作時に前記ペン待機部材に対する前記係止部材の係止を解除し、前記ペン待機動作時に前記係止部材を前記ペン待機部材に係止させるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の描画装置。
<請求項4>
前記描画ヘッド部は、前記ペン取得動作時には、前記レバー部材を前記第一方向に移動させた後に前記係止部材の係止を解除し、前記ペン待機動作時には、前記係止部材を前記ペン待機部材に係止させた後に前記レバー部材を前記第二方向に移動させるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の描画装置。
<請求項5>
前記レバー部材の前記他端部は、先端方向に向かって第1突起と第2突起とが設けられたスパナ状に形成されており、
前記描画ヘッド部は、前記ペン取得動作時に、前記第1突起に当接して当該レバー部材を前記第一方向に移動させ、前記ペン待機動作時に、前記第2突起に当接して前記レバー部材を前記第二方向に移動させることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の描画装置。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
指の爪に描画を施すペンが着脱可能であるとともに移動可能に構成された描画ヘッド部と、
前記描画が行われる描画位置とは異なる位置に設けられ、前記描画が行われない非描画時に前記ペンを支持して待機させるペン待機部材と、
を備え、
前記ペン待機部材は、
前記ペンの先端部を覆う形状に形成されたキャップ部材と、
前記キャップ部材を前記ペンの先端部に近接させる方向に付勢する付勢部材と、
移動可能に構成され、第一方向への移動に伴って、前記付勢部材の付勢力に抗して前記キャップ部材を前記ペンの先端部から離間させる方向に一端部で押圧するとともに、第二方向への移動に伴って当該押圧を解除するように構成されたレバー部材と、
を備えることを特徴とする描画装置。
<請求項2>
前記描画ヘッド部は、前記ペン待機部材から前記ペンを取得するペン取得動作時に、前記レバー部材の他端部に当接して当該レバー部材を前記第一方向に移動させ、前記ペン待機部材に前記ペンを待機させるペン待機動作時に、前記レバー部材の他端部に当接して当該レバー部材を前記第二方向に移動させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の描画装置。
<請求項3>
前記ペンには、前記ペン待機部材に係止されて前記キャップ部材との接離方向に沿った当該ペンの移動を規制可能な係止部材が一体的に設けられ、
前記描画ヘッド部は、前記ペン取得動作時に前記ペン待機部材に対する前記係止部材の係止を解除し、前記ペン待機動作時に前記係止部材を前記ペン待機部材に係止させるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の描画装置。
<請求項4>
前記描画ヘッド部は、前記ペン取得動作時には、前記レバー部材を前記第一方向に移動させた後に前記係止部材の係止を解除し、前記ペン待機動作時には、前記係止部材を前記ペン待機部材に係止させた後に前記レバー部材を前記第二方向に移動させるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の描画装置。
<請求項5>
前記レバー部材の前記他端部は、先端方向に向かって第1突起と第2突起とが設けられたスパナ状に形成されており、
前記描画ヘッド部は、前記ペン取得動作時に、前記第1突起に当接して当該レバー部材を前記第一方向に移動させ、前記ペン待機動作時に、前記第2突起に当接して前記レバー部材を前記第二方向に移動させることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の描画装置。
1 ネイルプリント装置
2 描画ヘッド部
23 ペン保持部材
231 係合突起
232 係止爪
3 ペン待機ユニット
30 ペン待機部材
32 載置台
321 収容箱
321a 凹部
33 キャップユニット
333 キャップ部材
333a 当接部
34 レバー部材
341 回動軸
342 前側突起
343 後側突起
344 押圧部
4 ペン部材
41 ペン
411 ペン先
412 ペン軸部
412a 先端部
42 ペンホルダー
421a 係合孔
423a 貫通孔
424 係止部材
424a 先端部
425 回動軸
WA 待機エリア
2 描画ヘッド部
23 ペン保持部材
231 係合突起
232 係止爪
3 ペン待機ユニット
30 ペン待機部材
32 載置台
321 収容箱
321a 凹部
33 キャップユニット
333 キャップ部材
333a 当接部
34 レバー部材
341 回動軸
342 前側突起
343 後側突起
344 押圧部
4 ペン部材
41 ペン
411 ペン先
412 ペン軸部
412a 先端部
42 ペンホルダー
421a 係合孔
423a 貫通孔
424 係止部材
424a 先端部
425 回動軸
WA 待機エリア
Claims (5)
- 指の爪に描画を施すペンが着脱可能であるとともに移動可能に構成された描画ヘッド部と、
前記描画が行われる描画位置とは異なる位置に設けられ、前記描画が行われない非描画時に前記ペンを支持して待機させるペン待機部材と、
を備え、
前記ペン待機部材は、
前記ペンの先端部を覆う形状に形成されたキャップ部材と、
前記キャップ部材を前記ペンの先端部に近接させる方向に付勢する付勢部材と、
移動可能に構成され、第一方向への移動に伴って、前記付勢部材の付勢力に抗して前記キャップ部材を前記ペンの先端部から離間させる方向に一端部で押圧するとともに、第二方向への移動に伴って当該押圧を解除するように構成されたレバー部材と、
を備えることを特徴とする描画装置。 - 前記描画ヘッド部は、前記ペン待機部材から前記ペンを取得するペン取得動作時に、前記レバー部材の他端部に当接して当該レバー部材を前記第一方向に移動させ、前記ペン待機部材に前記ペンを待機させるペン待機動作時に、前記レバー部材の他端部に当接して当該レバー部材を前記第二方向に移動させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の描画装置。
- 前記ペンには、前記ペン待機部材に係止されて前記キャップ部材との接離方向に沿った当該ペンの移動を規制可能な係止部材が一体的に設けられ、
前記描画ヘッド部は、前記ペン取得動作時に前記ペン待機部材に対する前記係止部材の係止を解除し、前記ペン待機動作時に前記係止部材を前記ペン待機部材に係止させるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の描画装置。 - 前記描画ヘッド部は、前記ペン取得動作時には、前記レバー部材を前記第一方向に移動させた後に前記係止部材の係止を解除し、前記ペン待機動作時には、前記係止部材を前記ペン待機部材に係止させた後に前記レバー部材を前記第二方向に移動させるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の描画装置。
- 前記レバー部材の前記他端部は、先端方向に向かって第1突起と第2突起とが設けられたスパナ状に形成されており、
前記描画ヘッド部は、前記ペン取得動作時に、前記第1突起に当接して当該レバー部材を前記第一方向に移動させ、前記ペン待機動作時に、前記第2突起に当接して前記レバー部材を前記第二方向に移動させることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の描画装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015255790A JP2017118896A (ja) | 2015-12-28 | 2015-12-28 | 描画装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015255790A JP2017118896A (ja) | 2015-12-28 | 2015-12-28 | 描画装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017118896A true JP2017118896A (ja) | 2017-07-06 |
Family
ID=59271341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015255790A Pending JP2017118896A (ja) | 2015-12-28 | 2015-12-28 | 描画装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017118896A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111989009A (zh) * | 2018-11-30 | 2020-11-24 | 船井电机株式会社 | 打印机 |
-
2015
- 2015-12-28 JP JP2015255790A patent/JP2017118896A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111989009A (zh) * | 2018-11-30 | 2020-11-24 | 船井电机株式会社 | 打印机 |
CN111989009B (zh) * | 2018-11-30 | 2023-04-28 | 船井电机株式会社 | 打印机 |
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