JP2021151090A - ロータ及び回転機 - Google Patents

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Abstract

【課題】マグネットトルクを効率良く発揮することができるロータを提供する。【解決手段】第2エンドプレート9が、8つの窪み部9aのそれぞれを、ロータコア5aに保持される8組の磁石5dに対して径方向に並べ、且つ径方向の外側に位置させる姿勢で配置される。第2エンドプレート9との間にロータコア5aを挟み込む図示しない第1エンドプレートも、8つの窪み部のそれぞれを、ロータコア5aに保持される8組の磁石組に対して径方向に並べ、且つ径方向の外側に位置させる姿勢で配置される。【選択図】図5

Description

本発明は、ロータ及び回転機に関する。
従来、軸方向(回転軸線の延伸方向)に延びる磁石を周方向に並べる態様で複数保持するロータコアと、ロータコアにおける軸方向の一方側端面に密着する第1板材と、ロータコアにおける軸方向の他方側端面に密着する第2板材とを備えるロータが知られている。
例えば、特許文献1に記載のロータは、8対の永久磁石の対を周方向に並べる態様で保持するロータコアと、第1板材たる円環状の第1エンドプレートと、第2板材たる円環状の第2エンドプレートとを備える。第1エンドプレートは、回転軸線を中心とする径方向の外側から内側に向けて窪む窪み部たる冷媒溜りポケットを8つ備える。8つの冷媒溜りポケットは、回転軸線を中心とする周方向に等間隔で並ぶ。軸方向の一方側からの眺めにおいて、第1エンドプレートは、ロータコアに保持される8対の永久磁石の対のそれぞれを、8つの冷媒溜りポケットそれぞれの中に位置させる姿勢で配置される。また、軸方向の他方側からの眺めにおいて、第2エンドプレートは、ロータコアに保持される8対の永久磁石の対のそれぞれを、8つの冷媒溜りポケットのそれぞれの中に位置させる姿勢で配置される。
特許文献1によれば、かかる構成のロータでは、冷却油等の冷媒を冷媒溜りポケットの中に集めることで、永久磁石を効率よく冷却することができるとされる。
特許第5545180号
しかしながら、特許文献1に記載のロータにおいては、永久磁石によるマグネットトルクを効率良く発揮することが困難であるという課題がある。具体的には、第1エンドプレート及び第2エンドプレート(以下、単にエンドプレートとも言う)としては、ロータコアを軸方向の両側から強く押さえるという役割から、ある程度の厚みのある剛性の高い鋼鈑からなるものを用いるのが一般的である。特許文献1に記載のロータでは、エンドプレートの冷媒溜りポケットの中に位置する永久磁石と、磁性のエンドプレートとを近接させていることから、永久磁石からエンドプレートに延びる磁力線を発生させ易い。すると、永久磁石から、径方向の外側に向けてステータまで延びる磁力線の数を低減してしまうことから、マグネットトルクを効率良く発揮することが困難になるのである。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、マグネットトルクを効率良く発揮することができるロータ及び回転機を提供することである。
本発明の一態様は、軸方向に延びる磁石を周方向に並べる態様で複数保持するロータコアと、前記ロータコアにおける軸方向の一方側端面に密着する第1板材と、前記ロータコアにおける軸方向の他方側端面に密着する第2板材とを備え、前記第1板材及び前記第2板材のそれぞれが、径方向の外側から内側に向けて窪む窪み部を周方向に並べる態様で複数備えるロータであって、前記第1板材が、複数の前記窪み部のそれぞれを、前記ロータコアに保持される前記磁石に対して径方向に並べ、且つ径方向の外側に位置させる姿勢で配置され、前記第2板材が、複数の前記窪み部のそれぞれを、前記ロータコアに保持される前記磁石に対して径方向に並べ、且つ径方向の外側に位置させる姿勢で配置されることを特徴とするものである。
である。
本発明によれば、マグネットトルクを効率良く発揮することができるという優れた効果がある。
実施形態に係るモータシステムを示す斜視図である。 同モータシステムのモータハウジングの中空内に配置されるロータ及びシャフトを示す斜視図である。 同モータシステムのモータ部のステータを、その中空内に配置される各種部材とともに示す斜視図である。 同モータ部のロータ及びその周辺部材を示す縦断面図である。 同ロータ、第2エンドプレート、シャフト、及びナットを、軸方向の他方側から示す図である。 同モータ部の第1エンドプレートを軸方向の一方側から示す図である。 位置決めシャフトによってロータコアに対して径方向及び周方向の位置決めが行われている状態の第1エンドプレート及び第2エンドプレートを示す断面図である。
以下、各図を用いて、本発明を適用したモータシステムの一実施形態について説明する。なお、以下、ロータの回転軸線に沿った方向、及び同方向と平行な方向を、単に軸方向と言う。また、回転軸線を中心とする径方向を単に径方向と言い、回転軸線を中心とする周方向を単に周方向と言う。
図1は、実施形態に係るモータシステム1を、軸方向の一方側と他方側とのうち、他方側から示す斜視図である。モータシステム1は、回転機たるモータ部2と、電装部たるインバータ部50とを備える。モータ部2は、鋳造品からなるモータハウジング3、電動オイルポンプ40、オイルクーラ42等を備える。また、インバータ部50は、鋳造品からなるインバータハウジング及びインバータケース、不図示のインバータ回路等を備える。インバータ回路は、インバータハウジングの中空内に配置される。
図中の一点鎖線は、後述のロータの回転軸線Lである。また、図中の矢印A方向の側は、本発明における軸方向の一方側の一例である。また、図中の矢印B方向の側は、本発明における軸方向の他方側の一例である。
モータ部2とインバータ部50とは、互いに軸方向に隣接する。インバータ部50は、モータ部2よりも軸方向の他方側(矢印B方向側)に位置する。
モータ部2において、モータハウジング3の中空内には、オイルパンが配置される。電動オイルポンプ40は、オイルパン内に貯留されるオイルを吸引してオイルクーラ41に向けて吐出する。オイルクーラ42は、不図示の冷媒路と、冷媒路に隣接するオイル流路とを筐体内に備える。冷媒路には、外部から送られてくるクーラント等の冷媒が流れる。また、オイル流路には、電動オイルポンプ40から送られてくるオイルが流れる。オイルは、オイル流路を流れる過程で、冷媒路内の冷媒との熱交換によって冷却される。冷却後のオイルは、オイルクーラ42から流出してモータハウジング3の中空内に戻される。
図2は、モータハウジング(図1の2)の中空内に配置されるロータ5及びシャフト6を示す斜視図である。ロータ5は、磁石埋込型(IPM:埋込磁石型(IPM:Interior permanent Magnet)のロータである。ロータ5は、円筒状のロータコア5aと、8組の磁石組5dとを備える。8組の磁石組5dのそれぞれは、外側磁石対5bと、内側磁石対5cとを備え、周方向に沿って等間隔で並ぶ。
外側磁石対5bにおける2つの永久磁石は、互いに周方向に並び、且つ径方向の内側から外側に向かうにつれて互いの距離を大きくする姿勢で配置される。内側磁石対5cは、外側磁石対5bにおける2つの永久磁石の間に配置される。内側磁石対5cにおける2つの永久磁石は、互いに周方向に並び、且つ径方向の内側から外側に向かうにつれて互いの距離を大きくする姿勢で配置される。
軸状のシャフト6は、円筒状のロータコア5aの中心に設けられたシャフト穴を軸方向に貫通し、ロータ5の回転軸線L上に位置してロータ5とともに回転駆動する。
図3は、ステータ7をその中空内に配置される各種部材とともに示す斜視図である。ステータ7は、円筒状のステータコア7aと、軸方向に沿ってステータコア7aに巻き付けられた巻線としての複数の平角線コイル7bとを備える。軸方向において、複数の平角線コイル7bのそれぞれは、ステータコア7aの一方側(矢印A方向側)の端よりも一方側の領域で折り返して他方側に向けて延びる。
複数の平角線コイル7bのそれぞれにおける長手方向の両端は、ステータコア7aの軸方向における他方側(矢印B方向側)の端から他方側に向けて突出して、互いに溶接によって接続される。
なお、図3において、ロータ(図2の5)は、第2マグネットカバー11の裏に隠れていて図示されていない。ロータ、及びシャフト6の軸方向の中央部は、円筒状のステータ7の中空内に配置される。第2マグネットカバー11については後述する。
図4は、ロータ5及びその周辺部材を示す縦断面図である。モータ部(図1の2)は、第1エンドプレート8、第2エンドプレート9、第1マグネットカバー10、第2マグネットカバー11、中間部材12、ナット13、及びボルト14を備える。
扁平円環状の金属からなる中間部材12の中心部には、中心穴12aが配置される。中間部材12の中心穴12aには、シャフト6が貫通する。
第1エンドプレート8及び第2エンドプレート9は何れも、扁平円環状の金属からなる。以下、第1板材たる第1エンドプレート8、及び第2板材たる第2エンドプレート9を、まとめてエンドプレート(8,9)とも言う。
エンドプレート(8、9)の中心部には、軸方向に貫通する中心穴(8e、9e)が配置される。中心穴(8e、9e)には、シャフト6が貫通する。シャフト6は、径方向に突出する突き当て部6aを軸方向の一方側に備え、且つ、雄ねじ部6bを軸方向の他方側に備える。
シャフト6に保持される第1エンドプレート8は、軸方向において、シャフト6の突き当て部6aと、ロータコア5aの一方側端面(矢印A方向側端面)5a1との間に介在して、一方側端面5a1に密着する。また、シャフト6に保持される第2エンドプレート9は、軸方向において、ロータコア5aの他方側端面(矢印B方向側端面)5a2と、中間部材12との間に介在して、他方側端面5a2に密着する。
ナット13は、中間部材12よりも軸方向の他方側(矢印B方向側)において、シャフト6の雄ねじ部6bに螺合することで、中間部材12と第2エンドプレート9とを介してロータコア5aを一方側に向けて押圧する。すると、前述の押圧の反力により、シャフト6の突き当て部6aが、第1エンドプレート8を介してロータコア5aを軸方向の他方側に向けて押圧する。このようにして、ロータコア5aは、軸方向の両側から押さえられる。
図5は、ロータ5、第2エンドプレート9、シャフト6、及びナット13を、軸方向の他方側から示す図である。第2エンドプレート9は、図示のように、径方向の外側から内側に向けて窪む8つの窪み部9aと、互いに隣り合う窪み部9a間の部分である8つの凸部9bとを備える。第2エンドプレート9は、8つの窪み部9aを、ロータコア5aに保持される8組の磁石組5dに対して径方向に並べ、且つ径方向の外側に位置させる姿勢で配置される。また、図示されていないが、第1エンドプレート(図4の8)も、第2エンドプレート9と同様の姿勢で配置される。
このような配置では、径方向において、磁石組5dとエンドプレート(8、9)との距離を、エンドプレート(8、9)の窪み部の深さよりも大きく遠ざける。かかる構成によれば、径方向において、永久磁石を窪み部たる冷媒溜りポケットの中に位置させる従来構成に比べて、永久磁石からエンドプレート(8、9)に延びる磁力線の数を減らすことで、マグネットトルクを効率良く発揮することができる。
図4に示されるように、第2カバー部材としての第2マグネットカバー11は、ロータコア5aの他方側端面5a2における全域のうち、少なくとも、第2エンドプレート9よりも径方向の外側の領域、に密着する。このように密着した第2マグネットカバー11は、図3に示されるように、8組の磁石組(図5の5d)のそれぞれにおける軸方向の他方側(矢印B方向側)を覆う。
また、図4に示されるように、第1カバー部材としての第1マグネットカバー10は、ロータコア5aの一方側端面5a1における全域のうち、少なくとも、第1エンドプレート8よりも径方向の外側の領域、に密着する。このように密着した第1マグネットカバー10は、8組の磁石組のそれぞれにおける軸方向の一方側(矢印A方向側)を覆う。
かかる構成のモータシステム1によれば、第1マグネットカバー10及び第2マグネットカバー11により、ロータコア5aからの永久磁石の脱落の発生を防止することができる。以下、第1マグネットカバー10及び第2マグネットカバー11を、まとめてマグネットカバー(10、11)とも言う。
図4に示されるように、マグネットカバー(10、11)における径方向の内縁部の厚みは、外縁部の厚みよりも薄い。マグネットカバー(10、11)における薄厚の内縁部と、エンドプレート(8、9)の凸部とは、互いに軸方向に密着する。
かかる構成によれば、エンドプレート(8、9)によってロータコア5aを軸方向の両側から押さえる力を利用して、マグネットカバー(10、11)をロータコア5aに保持させることができる。
図6は、第1エンドプレート8を軸方向の一方側(矢印A方向側)から示す図である。図中の一点鎖線で示されるように、第1エンドプレート8の凸部8bの形状は、回転軸線Lを中心にする曲率で湾曲する形状である。第2エンドプレートの凸部(図5の9b)形状も、第1エンドプレート8の凸部8bの形状と同じである。
かかる構成によれば、エンドプレート(8、9)の凸部(8b、9b)の先端をマグネットカバー(9、10)の円環内壁に当接させることで、マグネットカバー(9、19)を径方向に位置決めすることができる。
図5、図6に示されるように、エンドプレート(8、9)における8つの凸部(8b、9b)のうち、互いに隣り合わない4つの凸部(8b、9b)には、雄ねじとしてのボルト(図4の14)を螺合させる雌ねじ貫通穴(8c、9c)が配置される。また、他の4つの凸部(8b、9b)には、軸方向に貫通する位置決め穴(8d、9d)が配置される。
図4に示されるように、第2マグネットカバー11の内縁部には、軸方向に貫通する貫通口11gが配置される。図4には、貫通口11gが2つしか示されていないが、第2マグネットカバー11の内縁部には、8つの貫通口11gが周方向に等間隔で並ぶ態様で配置される。また、図示されていないが、第1マグネットカバー10にも、同様の8つの貫通口が配置される。
軸方向の一方側、他方側のそれぞれにおいて、ボルト14は、マグネットカバー(10、11)の貫通口(例えば11g)を貫通した状態で、エンドプレート(8、9)の雌ねじ貫通穴(6c、9c)に螺合する。この螺合により、第1マグネットカバー10を第1エンドプレート8に固定し、且つ第2マグネットカバー11を第2エンドプレート9に固定することができる。
かかる構成では、径方向においてシャフト6から離れた位置にある凸部(8b、9b)に、ボルト14の頭部を軸方向に重ねることから、ボルト14の頭部の周囲に空きスペースが形成される。よって、モータシステム1によれば、スパナ等の工具を、シャフト6や、シャフトに固定されたナット13に干渉させることなく、ボルト14を容易に締め付けることができる。
ロータコア5aは、軸方向に貫通する貫通孔5a3を備える。図4には、貫通孔5a3が2つしか示されていないが、ロータコア5aには、周方向に等間隔で並ぶ8つの貫通孔5a3が配置される。エンドプレート(8、9)の凸部(8b、9b)の雌ねじ貫通穴(8c、9c)を螺合によって貫通したボルト14の先端部は、ロータコア5aの貫通孔5a3に進入する。
かかる構成によれば、エンドプレート(8、9)及びマグネットカバー(10、11)に厚み誤差があったとしても、エンドプレート(8、9)及びマグネットカバー(10、11)に確実に締め付け得る余長のあるボルト14を用いることができる。
図7は、位置決めシャフト90によってロータコア5aに対して径方向及び周方向の位置決めが行われている状態のエンドプレート(8、9)を示す断面図である。ロータ5の製造時において、第2エンドプレート9の位置決め穴9dには、長尺の位置決めシャフト90が貫通せしめられる。第2エンドプレート9の位置決め穴9dを貫通した位置決めシャフト90は、ロータコア5aの貫通孔5a3を貫通した後、第1エンドプレート8の位置決め穴8dを貫通する。エンドプレート(8、9)の4つの位置決め穴(8d、9d)と、ロータコア5aの4つの貫通孔5a3とのそれぞれに対し、4つの位置決めシャフト90が個別に貫通する。これにより、エンドプレート(8、9)が、ロータコア5aに対して径方向及び周方向に位置決めされる。
回転機としてのモータ部2に本発明を適用した例について説明したが、回転機としての発電機(ダイナモ)にも本発明の適用が可能である。
本発明は上述の実施形態に限られず、本発明の構成を適用し得る範囲内で、実施形態とは異なる構成を採用することもできる。本発明は、以下に説明する態様毎に特有の作用効果を奏する。
〔第1態様〕
第1態様は、軸方向に延びる磁石(例えば磁石組5d)を周方向に並べる態様で複数保持するロータコア(例えばロータコア5a)と、前記ロータコアにおける軸方向の一方側端面(例えば一方側端面5a1)に密着する第1板材(例えば第1エンドプレート8)と、前記ロータコアにおける軸方向の他方側端面(例えば他方側端面5a2)に密着する第2板材(例えば第2エンドプレート9)とを備え、前記第1板材及び前記第2板材のそれぞれが、径方向の外側から内側に向けて窪む窪み部(例えば窪み部8a、9a)を周方向に並べる態様で複数備えるロータ(例えばロータ5)であって、前記第1板材が、複数の前記窪み部のそれぞれを、前記ロータコアに保持される前記磁石に対して径方向に並べ、且つ径方向の外側に位置させる姿勢で配置され、前記第2板材が、複数の前記窪み部のそれぞれを、前記ロータコアに保持される前記磁石に対して径方向に並べ、且つ径方向の外側に位置させる姿勢で配置されることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、径方向において、磁石を窪み部の中に位置させる従来構成に比べて、磁石から第1板材、第2板材のそれぞれに延びる磁力線の数を減らすことで、マグネットトルクを効率良く発揮することができる。
〔第2態様〕
第2態様は、第1態様の構成を備え、前記ロータコアにおける前記一方側端面の全域のうち、少なくとも、前記第1板材よりも径方向の外側の領域、に密着して複数の前記磁石のそれぞれにおける軸方向の一方側を覆う第1カバー部材(例えば第1マグネットカバー10)と、前記ロータコアにおける前記他方側端面の全域のうち、少なくとも、前記第2板材よりも径方向の外側の領域、に密着して複数の前記磁石のそれぞれにおける軸方向の他方側を覆う第2カバー部材(例えば第2マグネットカバー(11)とを備えることを特徴とするロータである。
かかる構成によれば、第1カバー部材及び第2カバー部材により、ロータコアからの磁石の脱落の発生を防止することができる。
〔第3態様〕
第3態様は、第2態様の構成を備え、前記第1カバー部材及び前記第2カバー部材のそれぞれにおける径方向の内縁部の厚みが、外縁部の厚みよりも薄く、前記第1板材の互いに隣り合う前記窪み部間の部分である凸(例えば凸部8b)部と、前記第1カバー部材の前記内縁部とが軸方向に密着し、前記第2板材の互いに隣り合う前記窪み部間の部分である凸部(例えば凸部9b)と、前記第2カバー部材の前記内縁部とが軸方向に密着することを特徴とするロータである。
かかる構成によれば、第1板材及び第2板材によってロータコアを軸方向の両側から押さえる力を利用して、第1カバー部材及び第2カバー部材をロータコアに保持させることができる。
〔第4態様〕
第4態様は、第3態様の構成を備え、前記第1板材の前記凸部、及び前記第2板材の前記凸部のそれぞれの形状が、ロータ回転軸線を中心にする曲率で湾曲する形状であることを特徴とするロータである。
かかる構成によれば、第1板材の凸部、第2板材の凸部のそれぞれの先端を、第1カバー部材、第2カバー部材のそれぞれの円環内壁に当接させることで、第1カバー部材及び第2カバー部材を、ロータコアに対して径方向及び周方向に位置決めすることができる。
〔第5態様〕
第5態様は、第3態様又は第4態様の構成を備え、前記第1カバー部材の前記内縁部が、前記第1板材の前記凸部に対して軸方向の一方側から密着し、前記第2カバー部材の前記内縁部が、前記第2板材の前記凸部に対して軸方向の他方側から密着し、前記第1カバー部材及び前記第2カバー部材のそれぞれにおける前記内縁部に、軸方向に貫通する貫通口(例えば位置決め穴8d、9d)が配置され、前記第1板材及び前記第2板材のそれぞれにおける前記凸部に、雄ねじを螺合させる雌ねじ貫通穴(例えば雌ねじ貫通穴8c、9c)が配置され、軸方向の一方側、他方側のそれぞれにおいて、前記貫通口を貫通した前記雄ねじが前記雌ねじ貫通穴に螺合することを特徴とするロータである。
かかる構成によれば、スパナ等の工具を、シャフトや、シャフトに固定された部材に干渉させることなく、雄ねじを容易に締め付けることができる。
〔第6態様〕
第6態様は、第5態様の構成を備え、前記ロータコアが、軸方向に貫通する複数の貫通孔(例えば貫通孔5a3)を備え、複数の前記貫通孔が、周方向に並ぶ態様で配置され、複数の前記凸部のそれぞれにおける前記雌ねじ貫通穴を貫通した前記雄ねじの先端部が、前記貫通孔に進入することを特徴とするロータである。
かかる構成によれば、第1板材、第2板材、第1カバー部材、及び第2カバー部材に厚み誤差があったとしても、第1板材及び第1カバー部材や、第2板材及び第2カバー部材
に確実に締め付け得る余長のある雄ねじを用いることができる。
〔第7態様〕
第7態様は、回転軸線を中心にして回転するロータと、前記ロータの中心を貫通するシャフト(例えばシャフト6)と、回転軸線を中心にした周方向に沿って前記ロータを囲むステータ(例えばステータ7)とを備える回転機(例えばモータ部2)であって、前記ロータが、第1態様〜第6態様の何れかのロータである回転機である。
かかる構成によれば、マグネットトルクを効率良く発揮する回転機を提供することができる。
1:モータシステム、 2:モータ部(回転機)、 3;モータハウジング、 5:ロータ、 5a:ロータコア、 5a1:一方側端面、 5a2:他方側端面、 5a3:貫通孔、 5d:磁石組(磁石)、 6:シャフト、 7:ステータ、 7a:ステータコア、 7b:平角線コイル、 8:第1エンドプレート(第1板材)、 8a:窪み部、 8b:凸部、 8c:位置決め穴、 8d:雌ねじ穴、 9:第2エンドプレート(第2板材)、 9a:窪み部、 9b:凸部、 9c:雌ねじ穴、 9d:位置決め穴、 10:第1マグネットカバー(第1カバー部材)、 11:第2マグネットカバー(第2カバー部材)、 11g:貫通口、 12:中間部材、 13:ナット、 14:ボルト
本発明の一態様は、軸方向に延びる磁石を周方向に並べる態様で複数保持するロータコアと、前記ロータコアにおける軸方向の一方側端面に密着する第1板材と、前記ロータコアにおける軸方向の他方側端面に密着する第2板材とを備え、前記第1板材及び前記第2板材のそれぞれが、径方向の外側から内側に向けて窪む窪み部を周方向に並べる態様で複数備えるロータであって、前記第1板材が、複数の前記窪み部のそれぞれを、前記ロータコアに保持される前記磁石に対して径方向に並べ、径方向の外側に位置させ、且つ前記磁石と軸方向に重ならない姿勢で配置され、前記第2板材が、複数の前記窪み部のそれぞれを、前記ロータコアに保持される前記磁石に対して径方向に並べ、径方向の外側に位置させ、且つ前記磁石と軸方向に重ならない姿勢で配置されることを特徴とするものである

Claims (7)

  1. 軸方向に延びる磁石を周方向に並べる態様で複数保持するロータコアと、
    前記ロータコアにおける軸方向の一方側端面に密着する第1板材と、
    前記ロータコアにおける軸方向の他方側端面に密着する第2板材とを備え、
    前記第1板材及び前記第2板材のそれぞれが、径方向の外側から内側に向けて窪む窪み部を周方向に並べる態様で複数備えるロータであって、
    前記第1板材が、複数の前記窪み部のそれぞれを、前記ロータコアに保持される前記磁石に対して径方向に並べ、且つ径方向の外側に位置させる姿勢で配置され、
    前記第2板材が、複数の前記窪み部のそれぞれを、前記ロータコアに保持される前記磁石に対して径方向に並べ、且つ径方向の外側に位置させる姿勢で配置される
    ことを特徴とするロータ。
  2. 前記ロータコアにおける前記一方側端面の全域のうち、少なくとも、前記第1板材よりも径方向の外側の領域、に密着して複数の前記磁石のそれぞれにおける軸方向の一方側を覆う第1カバー部材と、
    前記ロータコアにおける前記他方側端面の全域のうち、少なくとも、前記第2板材よりも径方向の外側の領域、に密着して複数の前記磁石のそれぞれにおける軸方向の他方側を覆う第2カバー部材とを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のロータ。
  3. 前記第1カバー部材及び前記第2カバー部材のそれぞれにおける径方向の内縁部の厚みが、外縁部の厚みよりも薄く、
    前記第1板材の互いに隣り合う前記窪み部間の部分である凸部と、前記第1カバー部材の前記内縁部とが軸方向に密着し、
    前記第2板材の互いに隣り合う前記窪み部間の部分である凸部と、前記第2カバー部材の前記内縁部とが軸方向に密着する
    ことを特徴とする請求項2に記載のロータ。
  4. 前記第1板材の前記凸部、及び前記第2板材の前記凸部のそれぞれの形状が、ロータ回転軸線を中心にする曲率で湾曲する形状である
    ことを特徴とする請求項3に記載のロータ。
  5. 前記第1カバー部材の前記内縁部が、前記第1板材の前記凸部に対して軸方向の一方側から密着し、
    前記第2カバー部材の前記内縁部が、前記第2板材の前記凸部に対して軸方向の他方側から密着し、
    前記第1カバー部材及び前記第2カバー部材のそれぞれにおける前記内縁部に、軸方向に貫通する貫通口が配置され、
    前記第1板材及び前記第2板材のそれぞれにおける前記凸部に、雄ねじを螺合させる雌ねじ貫通穴が配置され、
    軸方向の一方側、他方側のそれぞれにおいて、前記貫通口を貫通した前記雄ねじが前記雌ねじ貫通穴に螺合する
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のロータ。
  6. 前記ロータコアが、軸方向に貫通する複数の貫通孔を備え、
    複数の前記貫通孔が、周方向に並ぶ態様で配置され、
    複数の前記凸部のそれぞれにおける前記雌ねじ貫通穴を貫通した前記雄ねじの先端部が、前記貫通孔に進入する
    ことを特徴とする請求項5に記載のロータ。
  7. 回転軸線を中心にして回転するロータと、前記ロータの中心を貫通するシャフトと、回転軸線を中心にした周方向に沿って前記ロータを囲むステータとを備える回転機であって、
    前記ロータが、請求項1乃至6の何れか1項に記載のロータである
    ことを特徴とする、回転機。

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