JP2021150560A - 実装基板製造システムおよび実装基板製造方法 - Google Patents

実装基板製造システムおよび実装基板製造方法 Download PDF

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正幸 萬谷
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Toshihiko Nagaya
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Abstract

【課題】実装基板の製造効率の低下を抑制する、実装基板製造システムおよび実装基板製造方法を提供する。【解決手段】はんだ供給装置と、部品搭載装置と、リフロー装置と、リフロー装置により基板のランドと電子部品の端子との間ではんだ付けされたはんだ部のX線透視画像を取得し、X線透視画像を基にはんだ部の異常を検出するX線検査装置と、を備え、基板を、はんだ供給装置からX線検査装置へと順に搬送して基板に電子部品がはんだ付けされた実装基板を製造する実装基板製造システムである。実装基板製造システムは、さらに、X線透視画像を基にはんだ部の内部に含まれるボイドを検出するボイド検出部と、ボイド検出部で検出されたボイドに基づいてはんだ部の異常予兆を検出する予兆検出部と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、電子部品を基板に実装する実装基板製造システムおよび実装基板製造方法に関する。
従来、電子部品を基板に実装する実装基板製造システムにおいて、ペースト状のはんだの印刷からはんだを加熱溶融させて冷却するまでの電子部品の基板への実装工程が1つのラインで行われている。
ところで、はんだ付けされた電子部品が基板から外れる問題がある。この原因の1つとして、はんだ部内に存在するボイド(気泡)が挙げられる。はんだ部内に存在するボイドにより、電子部品と基板との結合強度が弱くなり、基板へ外部衝撃が加わると電子部品が基板から外れる場合がある。そこで、例えば、特許文献1のように、X線検査装置を用いてX線画像を基にボイドの発生状態の検査がされている。
特開2001−12932号公報
しかしながら、はんだ付け不良と判定されるほどのボイドの発生状態を検出した場合、実装基板製造システムの実装工程を一旦停止しなければならず、実装工程の効率を低下させてしまう。
従って、本開示の目的は、上記従来の課題を解決することにあって、実装基板の製造効率の低下を抑制する、実装基板製造システムおよび実装基板製造方法を提供することにある。
本開示の実装基板製造システムは、
はんだを基板のランドに供給するはんだ供給装置と、
はんだが供給された前記基板に電子部品を搭載する部品搭載装置と、
前記電子部品が搭載された前記基板を加熱して前記はんだを溶融させることにより前記電子部品の端子を前記ランドにはんだ付けするリフロー装置と、
前記リフロー装置により前記基板の前記ランドと前記電子部品の端子との間ではんだ付けされたはんだ部のX線透視画像を取得し、前記X線透視画像を基に前記はんだ部の異常を検出するX線検査装置と、を備え、前記基板を、前記はんだ供給装置、前記部品搭載装置、前記リフロー装置、および、前記X線検査装置へと順に搬送して前記基板に電子部品がはんだ付けされた実装基板を製造する。実装基板製造システムは、さらに、
前記X線透視画像を基に前記はんだ部の内部に含まれるボイドを検出するボイド検出部と、
前記ボイド検出部で検出されたボイドに基づいて前記はんだ部の異常予兆を検出する予兆検出部と、を備える。
本開示の実装基板製造方法は、
はんだを基板のランドに供給するはんだ供給工程と、
はんだが供給された前記基板に電子部品を搭載する部品搭載工程と、
前記電子部品が搭載された前記基板を加熱して前記はんだを溶融させることにより前記電子部品の端子を前記ランドにはんだ付けするはんだ付け工程と、
前記基板の前記ランドと前記電子部品の端子との間ではんだ付けされたはんだ部のX線透視画像を取得し、前記X線透視画像を基に前記はんだ部の異常を検出する検査工程と、
前記X線透視画像を基に前記はんだ部の内部に含まれるボイドを検出するボイド検出工程と、
前記ボイド検出工程で検出されたボイドに基づいて前記はんだ部の異常予兆を検出する予兆検出工程と、を含む。
本開示によれば、実装基板の製造効率の低下を抑制する、実装基板製造システムおよび実装基板製造方法を提供することができる。
本開示の実施の形態における実装基板製造システムの平面図 実装基板製造システムの制御系の構成を示すブロック図 電子部品が搭載された基板の側面図 理想的なはんだ部を示す縦断面図 ボイドが発生したはんだ部の一例を示す縦断面図 電子部品側から基板側へ透視したはんだ部のX線透視画像を示す透視図 ボイドが発生したはんだ部の一例を示す縦断面図 実装基板の製造の流れを示すフローチャート はんだ供給工程を説明する説明図 電子部品の搭載工程を説明する説明図 はんだ供給部が基板にはんだを供給する一例を示す説明図
本開示の第1態様によれば、はんだを基板のランドに供給するはんだ供給装置と、はんだが供給された前記基板に電子部品を搭載する部品搭載装置と、前記電子部品が搭載された前記基板を加熱して前記はんだを溶融させることにより前記電子部品の端子を前記ランドにはんだ付けするリフロー装置と、前記リフロー装置により前記基板の前記ランドと前記電子部品の端子との間ではんだ付けされたはんだ部のX線透視画像を取得し、前記X線透視画像を基に前記はんだ部の異常を検出するX線検査装置と、を備え、前記基板を、前記はんだ供給装置、前記部品搭載装置、前記リフロー装置、および、前記X線検査装置へと順に搬送して、前記基板に電子部品がはんだ付けされた実装基板を製造する実装基板製造システムであって、前記X線透視画像を基に前記はんだ部の内部に含まれるボイドを検出するボイド検出部と、前記ボイド検出部で検出されたボイドに基づいて前記はんだ部の異常予兆を検出する予兆検出部と、を備える、実装基板製造システムを提供する。
本開示の第2態様によれば、前記ボイド検出部は、ボイドの数、大きさ、前記はんだ部の内部におけるボイドの位置、前記はんだ部に占めるボイドの割合の少なくとも1つを含むボイド情報を取得し、前記予兆検出部は、前記ボイド情報に基づいて前記異常予兆を検出する、第1態様に記載の実装基板製造システムを提供する。
本開示の第3態様によれば、前記X線検査装置は、前記ボイド検出部を有し、前記予兆検出部は、前記X線検査装置から出力された前記ボイド情報に基づいて前記異常予兆を検出する、第2態様に記載の実装基板製造システムを提供する。
本開示の第4態様によれば、前記予兆検出部で前記異常予兆が検出されると、前記リフロー装置への前記基板の搬入を停止させる基板搬送制御部を備える、第1態様から第3態様のいずれか1つに記載の実装基板製造システムを提供する。
本開示の第5態様によれば、前記予兆検出部で前記異常予兆が検出されると、前記はんだ供給装置、前記部品搭載装置、または前記リフロー装置の動作を制御するための制御パラメータを前記ボイド情報に基づいて修正する制御パラメータ修正部を備える、第1態様から第3態様のいずれか1つに記載の実装基板製造システムを提供する。
本開示の第6態様によれば、はんだを基板のランドに供給するはんだ供給工程と、はんだが供給された前記基板に電子部品を搭載する部品搭載工程と、前記電子部品が搭載された前記基板を加熱して前記はんだを溶融させることにより前記電子部品の端子を前記ランドにはんだ付けするはんだ付け工程と、前記基板の前記ランドと前記電子部品の端子との間ではんだ付けされたはんだ部のX線透視画像を取得し、前記X線透視画像を基に前記はんだ部の異常を検出する検査工程と、前記X線透視画像を基に前記はんだ部の内部に含まれるボイドを検出するボイド検出工程と、前記ボイド検出工程で検出されたボイドに基づいて前記はんだ部の異常予兆を検出する予兆検出工程と、を含む、実装基板製造方法を提供する。
本開示の第7態様によれば、前記ボイド検出工程では、ボイドの数、大きさ、前記はんだ部の内部におけるボイドの位置、前記はんだ部に占めるボイドの割合の少なくとも一つを含むボイド情報を取得し、前記予兆検出工程では、前記ボイド情報に基づいて前記異常予兆を検出する、第6態様に記載の実装基板製造方法を提供する。
本開示の第8態様によれば、前記予兆検出工程で前記異常予兆が検出されると、前記基板を前記はんだ付け工程へ送るのを停止する、第6態様または第7態様に記載の実装基板製造方法を提供する。
本開示の第9態様によれば、前記予兆検出工程で前記異常予兆が検出されると、前記はんだ供給工程、前記部品搭載工程、または前記はんだ付け工程で用いられる装置の動作を制御するための制御パラメータを、前記ボイド情報に基づいて修正する制御パラメータ修正工程を含む、第6態様または第7態様に記載の実装基板製造方法を提供する。
以下、本開示に係る実装基板製造システムの例示的な実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の実施形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が本開示に含まれる。
(実施の形態)
まず、本開示の実施の形態の実装基板製造システム1について図1および図2を参照して説明する。図1は、実装基板製造システム1の概略平面図である。図2は、実装基板製造システム1の制御系の構成を示すブロック図である。
実装基板製造システム1は、はんだ供給装置3、はんだ検査装置5、部品搭載装置7、外観検査装置9、リフロー装置11、X線検査装置13、情報処理装置15、および搬送装置17と、を備える。はんだ供給装置3、はんだ検査装置5、部品搭載装置7、外観検査装置9、リフロー装置11、X線検査装置13、情報処理装置15は、それぞれ、有線または無線からなる通信ネットワーク100に接続されており、相互に通信可能である。
はんだ供給装置3、はんだ検査装置5、部品搭載装置7、外観検査装置9、リフロー装置11およびX線検査装置13は基板を搬送するコンベアをそれぞれ備えており、各装置は各々のコンベアを直列に整列させた状態で配置されている。したがって、実装基板製造システム1は、各装置のコンベアによって構成された搬送装置17を備えている。搬送装置17は、電子部品19を装着する基板21をはんだ供給装置3、部品搭載装置7、外観検査装置9、リフロー装置11、および、X線検査装置13へと順に搬送する。なお、図2において、外観検査装置9が備えるコンベア9aをリフロー装置11に基板21を搬入する直前のコンベアの例として示しており、他の装置が備えるコンベアは省略して示している。
はんだ供給装置3は、基板21に形成されたランド21a(図3参照)に、はんだを供給する。はんだ供給装置3は、はんだ供給部3aとディスプレイ等の表示部3bと制御部3cを備える。制御部3cは、はんだ供給条件記憶部3caを備える。制御部3cは、例えば、プロセッサ、またはFPGA等の演算装置とメモリ、ハードディスク、またはSSD等の少なくとも1つから構成される記憶装置とで構成される。
はんだ供給部3aは、基板21のランド21a上にペースト状のはんだ22を印刷する。はんだ供給装置3が、スクリーン印刷によりはんだ22を供給するスクリーン印刷装置の場合、はんだ供給部3aは、図11に示すような印刷ヘッド31を有する。印刷ヘッド31は、マスク33上に載置されたペースト状のはんだ22を移動させることで、マスク33の開口33aを通じて基板21のランド21a上にはんだ22を印刷(スクリーン印刷)する。はんだ供給部3aは、はんだ22を載せた基板21を、はんだ検査装置5へ搬送する。
印刷ヘッド31は、スキージ昇降部35と、スキージ保持具37と、スキージ39とを備える。スキージ昇降部35は、その出力軸35aを下方に突出させている。スキージ保持具37は、スキージ昇降部42の出力軸35aの下端に取り付けられている。スキージ39は、スキージ保持具37に上端部が保持されて斜め下方に延びた薄板部材である。印刷ヘッド31は、印刷ヘッド移動機構(図示省略)に連結されている。印刷ヘッド移動機構41aは印刷ヘッド31を移動させるものであり、制御部3cからの指令に基づいて作動する。このようにして、印刷ヘッド31はマスク33に対して移動する。出力軸35aのストローク長に応じて、マスク33に対するスキージ39の角度θを調節することができる。
表示部3bは、はんだ供給に関する情報を提示する。表示部3bは、例えば、ディスプレイやタッチパネルである。制御部3cは、はんだ供給条件記憶部3Caに記憶されている制御パラメータ(はんだ供給条件)に従ってはんだ供給部3aを制御する。はんだ供給条件は、例えば、スキージ23の角度や印刷ヘッド31の移動速度、印刷後のマスク33から基板21が離れる際の版離れ速度である。
はんだ検査装置5は、基板21のランド21aに供給されたペースト状のはんだ22の状態を検査する。具体的には、カメラ(図示省略)で撮影した基板の画像を所定の検査アルゴリズムに基づいて処理してはんだの状態を検査する。検査の対象となるはんだの状態には、はんだの位置、面積(体積)形状、ブリッジの有無が含まれる。はんだ検査装置5は、良品と判定した基板21を部品搭載装置7へ搬送する。
部品搭載装置7は、基板21に搭載する電子部品19を、例えば、吸引ノズルで保持して、はんだが載せられた基板21のランド21aに搭載する。部品搭載装置7は、制御部7aを備える。制御部7aは、動作条件記憶部7aaを備える。制御部7aは、例えば、プロセッサ、またはFPGA等の演算装置とメモリ、ハードディスク、またはSSD等の少なくとも1つから構成される記憶装置とで構成される。部品搭載装置7は、電子部品19を搭載した基板21を外観検査装置9へ搬送する。動作条件記憶部7aaには、制御部7aが、部品搭載装置7による電子部品19の搭載動作を制御するための制御パラメータ(条件)が記憶されている。動作条件は、例えば、吸引ノズルの昇降速度、加速度、および下降量等であり、電子部品の種類別に適切な値が設定されている。
外観検査装置9は、電子部品19が搭載された基板21に対して、電子部品19の配置状態を検査する。具体的には、カメラ(図示省略)で撮影した基板の画像を所定の検査アルゴリズムに基づいて処理して電子部品19の配置状態を検査する。配置状態として、例えば、部品の位置ずれ、配置角度ずれ、欠品、部品違い、極性違い、表裏反転、などを検査する。また、外観検査装置9は、基板21を搬送するコンベア9aを備える。外観検査装置9は、検査により良品と判定した基板21をコンベア9aによりリフロー装置11へ搬送する。
リフロー装置11は、電子部品19が搭載された基板21を所定の加熱プロファイルにしたがって加熱してはんだを溶融させた後、さらに冷却を行い、電子部品19を基板21にはんだ接合させる。リフロー装置11は、加熱部11aと、ディスプレイやタッチパネルなどの表示部11bと、制御部11cとを備える。
加熱部11aは、例えば、電熱ヒータであり、制御部11cからの指示にしたがって、搬送される基板21を加熱する。表示部11bは、基板21の加熱に関する情報を提示する。表示部11bは、例えば、画像表示器や、音声出力器、および警告灯である。制御部11cは、加熱条件記憶部11caを備える。加熱条件記憶部11caには、加熱部11aによる加熱温度を定めた設定温度や基板21の搬送速度を定めた制御パラメータ(リフロー条件)が記憶されている。制御部11cは、例えば、プロセッサ、FPGA等の演算装置と、メモリ、ハードディスク、SSD等の少なくとも1つから構成される記憶装置とで構成される。リフロー装置11は、電子部品19がはんだ接合された基板21をX線検査装置13へ搬送する。
次に、図3を参照して、基板21のランド21aに電子部品19の端子19aを固定(はんだ付け)するはんだ部23について説明する。
基板21にはんだ付けされる電子部品19の種類として、例えば、パワー系電子部品19A、チップ部品19B、およびパッケージ部品(CSP)19Cが挙げられる。パワー系電子部品19Aの場合、パワー系電子部品19Aの下面全体に形成された端子19aと基板21のランド21aとがはんだ付けされる。したがって、はんだ部23は、板状の形状を有する。
チップ部品19Bの場合、チップ部品19Bの両端にそって形成された端子19aと基板21のランド21aとがはんだ付けされる。したがって、チップ部品19Bのはんだ部23は、柱形状を有する。また、パッケージ部品19Cの場合、パッケージ部品19Cの下面に沿って部分的に形成された複数の端子19aと、基板21の複数のランド21aとがはんだ付けされる。パッケージ部品19Cのはんだ部23は、例えば、柱形状を有する。なお、パワー系電子部品19A、チップ部品19B、およびパッケージ部品19Cを総称する場合は、単に、電子部品19と称する。
X線検査装置13は、はんだ部23の状態をX線透視画像を用いて検査する装置である。X線検査装置13は、X線撮像部13aと制御部13bとを有する。X線撮像部13aは、はんだ部23のX線透視画像を取得する。制御部13bは、はんだ検査部13baと、ボイド検出部13bbと、記憶部13bcとを備える。制御部13bは、例えば、プロセッサ、またはFPGA等の演算装置と、メモリ、ハードディスク、SSD等の少なくとも1つから構成される記憶装置とで構成される。
はんだ検査部13baは、X線透視画像を基に、画像処理を用いてはんだ部23の状態を検査し、はんだ部23が正常であるか異常であるかを判定する。はんだ検査部13baによるはんだ部23の検査は、X線透視画像に現れているはんだ部の面積と濃淡から推定される体積や形状から判断する。例えば体積が所定の基準に満たない場合は体積不足として不良と判定する。また形状が隣接するはんだ部23とつながっている場合はブリッジが発生したものとして隣接するはんだ部とともに不良と判定する。また、はんだ検査部13baは、ボイド検出部13bbで得られたボイド情報に基づいてはんだ部25の良否を判定する。こちらについては後述する。
はんだ検査部13baは、電子部品19が複数のはんだ部23によって基板21にはんだ付けされている場合において、全てのはんだ部23に異常がなければその電子部品19のはんだ付け状態は正常であると判定する。一か所でも不良と判定されたはんだ部23が検出されれば、その電子部品19のはんだ付け状態は不良と判定する。はんだ検査部13baは、基板21単位で電子部品19の検査結果とはんだ部23の検査結果をまとめた検査結果情報を作成して記憶部13bcへ格納するとともに通信ネットワーク100を通じて情報処理装置15へ出力する。
ボイド検出部13bbは、はんだ部23のX線透視画像に対して画像処理や認識処理を行ってボイド25を検出する。また、ボイド検出部13bbはボイドの検出結果を数値化してまとめたボイド情報を作成する。すなわち、ボイド検出部13bbは、X線透視画像からボイドの発生状況を数値化したボイド情報を取得する。ボイド25は、はんだ部23の内部に形成された空隙部であり、ボイド25とその周辺部では透過するX線の量に差が生じる。このため、X線透視画像では粒状に濃淡の異なる部分が現れるのでこれをボイド25として検出する。ボイド情報には、検出されたボイド25の数、大きさ、はんだ部23の内部におけるボイド25の位置、はんだ部23の内部におけるボイドの占める割合の少なくとも1つを含む。ボイドの大きさは、平均サイズ、または、最も大きなボイドの最大サイズであってもよい。また、X線透視画像が二次元画像であれば、ボイドの占める割合は面積割合であり、X線透視画像が三次元像であれば、ボイドの占める割合は体積割合である。ボイド検出部13bbは、X線透視画像から取得したボイド情報を情報処理装置15に送信する。
はんだ検査部13baは、ボイド検出部13bbで得られたボイド情報に基づいてはんだ部23の良否を判定する。記憶部13bcには、はんだ検査部13baがはんだ部23の良否を判定するために使用する第一の判定基準を格納している。第一の判定基準には、ボイドの数、大きさ、ボイドの占める割合の各検査項目について定められた閾値が含まれており、はんだ検査部13baは、各項目の数値と閾値とを比較して良否を判断する。例えば、はんだ部23の内部におけるボイドの占める割合(ボイドの占める割合)が第1閾値を超えればそのはんだ部23を不良と判定する。はんだ部23内の最大のボイドの大きさ(最大ボイドサイズ)については第3閾値を超えればそのはんだ部23を不良と判定する。ボイドの数(ボイド数)については第5閾値を超えればそのはんだ部23を不良と判定する。はんだ部23について一つでも不良と判定された検査項目があればそのはんだ部23は不良と判定する。はんだ部23について不良と判定された項目が一つもなければそのはんだ部は合格(正常)と判断する。
X線撮像部13aがはんだ部23のX線透視画像を撮像する場合、例えば、電子部品19側から基板21に向けてz軸方向の透視画像を撮像する。この場合、厚さ方向に重なるボイド25は1つのボイドとして検出される。また、X線撮像部13aが三次元透視像を取得する場合、複数の二次元のX線透視画像から三次元透視像を再構成してもよい。
次に、ボイド25について図4および図5を参照して説明する。図4は、理想的なはんだ部23を示す縦断面図であり、図5は、ボイド25が発生したはんだ部23の一例を示す縦断面図である。
図4に示すように、理想的なはんだ部23は、内部にボイドが無い。しかしながら、実際の多くのはんだ部23には、リフロー装置11により加熱される工程において、ボイド25が発生する。例えば、図5に示すように、はんだ部23内に大きさの異なる複数個のボイド25が存在する。
X線検査装置13は、はんだ部23へX線を照射し、はんだ部23を透過したX線を検出することで、例えば、図6に示すような、部品19側から基板21に向けて見たはんだ部23のX線透視画像を得ることができる。なお、X線透視画像は、二次元画像に限らず三次元の立体像でもよい。
なお、ボイド25の発生状態は、ボイドの発生要因によって異なることが発明者らにより新たに知見された。例えば、図5に示すように、大きなサイズのボイド25が発生する傾向が多くみられるケース1の場合、はんだ供給工程に原因がある。ケース1の場合、はんだ供給装置3によって基板21にはんだが印刷されるときに、フラックス過多などのはんだ物性、はんだの印刷形状、または、ローリング時の空気の取り込みを原因として大きなサイズのボイド25が発生する。
また、図7に示すように、はんだ部23に多数のボイド25が発生する傾向が多くみられるケース2の場合もある。ケース2の場合、リフロー加熱工程に原因がある。ケース2の場合、リフロー装置11の加熱温度プロファイルの予熱時間が長いことや、ピーク加熱温度が高すぎることを原因として、多数のボイド25が発生する。
情報処理装置15は、予兆検出部15aと、基板搬送制御部15bと、制御パラメータ修正部15cと、記憶部15dと、を備える。情報処理装置15は、例えば、プロセッサ、FPGA等の演算装置と、メモリ、ハードディスク、SSD等の少なくとも1つから構成される記憶装置を含む。記憶部15dには、X線検査装置13から送られてきた検査データやボイド検出部13bbから送られるボイド情報が記憶される。
予兆検出部15aは、ボイド情報を基に、はんだ部23の不良の予兆(異常予兆)を検出する。異常予兆は、ボイドの発生状態がはんだ部23の不良と判定される一歩前の段階であり、その状態を放置するとやがてはんだ部23にボイドに起因する不良が発生すると予想される段階である。記憶部15dには、予兆検出部15aが異常予兆を検出するために使用する第二の判定基準を格納している。第二の判定基準には、ボイドの数、大きさ、ボイドの占める割合の各検査項目等の検査対象項目について定められた閾値が含まれており、予兆検出部15aは、各検査項目の数値と閾値を比較して異常予兆を判断する。第二の判定基準に含まれる閾値は、第一の判定基準に含まれる閾値よりも安全側に設定されている。例えば、はんだ部23の内部におけるボイドの占める割合については第2閾値を使用するが、第2閾値は第1閾値よりも小さい値に設定されている。はんだ部23内の最大のボイドの大きさについては第4閾値を使用するが、第4閾値は第3閾値よりも小さい値に設定されている。ボイドの数については第6閾値を使用するが、第6閾値は第5閾値よりも少ない値に設定されている。
ここで、ボイド情報に含まれるボイドの占める割合を例に、はんだ検査部13baの良否判定で使用する第1閾値と予兆検出部15aによる異常予兆検出で使用する第2閾値について説明する。第1閾値は、ボイドの占める割合が不良レベルであるか否かを判定するための閾値である。すなわち、ボイドは、はんだ部の機械的強度を低下させるだけでなく、腐食(マイグレーション)の原因となる水分や異物を蓄積するため、電子機器の信頼性に影響を与える。このため過大なボイドが存在するはんだ部は不良として処理する。第2閾値は、ボイド25の発生状態が、不良とまで言えないがそれに近い状態にあるか否かを判定するための閾値である。はんだ部23の不良は、はんだ、基板、設備等の状態が徐々に変化して不良になるのが大半であり、いきなり不良と判定される現象が生じることは稀である。このため、予兆検出部15aは第一判定基準(第1閾値)よりも厳しい第二判定基準(第2閾値)を用いて前兆となる予兆(異常予兆)を検出してはんだ部のボイドに起因する不良を検出する。第1閾値および第2閾値は、これまでの経験や使用するペースト状のはんだおよび基板21の種類に応じて設定する。第2閾値は第1閾値よりも小さい値である。第1閾値は、例えば、20%(0.20)〜30%(0.30)、第2閾値は例えば、第1閾値よりも低い10%(0.10)〜20%(0.20)である。
基板搬送制御部15bは、異常予兆が検出された項目の数や検出頻度、異常予兆が検出されたはんだ部23の分布や数等を分析して実装基板製造システム1による実装基板の製造を一時的に停止させるか否かを決定する。そして、実装基板製造システム1による実装基板の製造を一時的に停止させると決定した場合は、搬送装置17を制御してリフロー装置11への基板21の搬入を停止させる。本実施の形態ではリフロー装置11の直前の外観検査装置9が備えるコンベア9aからリフロー装置11へ基板21を搬出しないように制御する。これにより、実装基板の製造を停止して不良の発生を防止することができる。また、情報処理装置15は、各装置の表示部3bおよび11bから検出された異常予兆に関する情報を提示して作業者に通知する。異常予兆に関する情報の通知内容には、検査項目毎の異常予兆の件数の推移や異常予兆と判定されたはんだ部の分布等、作業者が異常の前兆となる要因究明に資する情報を表示する。
制御パラメータ修正部15cは、ボイド情報または検出された異常予兆に基づいて、はんだ供給工程、部品搭載工程、またははんだ付け工程で用いられるそれぞれの装置の制御パラメータを修正する。制御パラメータ修正部15cで修正された制御パラメータは,はんだ供給装置2のはんだ供給条件記憶部3Ca、部品搭載装置7の動作条件記憶部7aa,リフロー装置11の加熱条件記憶部11caに記憶される。
次に、図8を参照して、実装基板製造の流れについて説明する。図8は、実装基板製造の流れを示すフローチャートである。
工程S01のはんだ供給工程において、図9、図11に示すように、はんだ供給装置3のはんだ供給部3aが基板21のランド21a上にペースト状のはんだ22を供給する。
工程S02のはんだ検査工程において、はんだ検査装置5は、基板21のランド21aに供給されたペースト状のはんだ22の位置や体積などが検査される。検査を終えた基板21は、部品搭載装置7へ搬送される。
工程S03の電子部品搭載工程において、部品搭載装置7は、例えば、吸引ノズルにより基板21に搭載する電子部品19を保持して、はんだ22が載せられた基板21のランド21aに搭載する(図10参照)。電子部品19が搭載された基板21は、外観検査装置9へ搬送される。
工程S04の外観検査工程において、外観検査装置9は、電子部品19が搭載された基板21に対して、電子部品19の配置状態を検査する。検査を終えた基板21は、リフロー装置11へ搬送される。
工程S05のはんだ付け工程において、リフロー装置11は、電子部品19が搭載された基板21を所定の加熱プロファイルにしたがって加熱してはんだを溶融させた後、さらに冷却を行い、電子部品19を基板21にはんだ接合させる。はんだ付け工程を終えた基板21は、リフロー装置11からX線検査装置13へ送られる。
工程S06のX線検査工程において、X線撮像部13aは、リフロー装置11により基板21のランド21aと電子部品19の端子19aとの間ではんだ付けされたはんだ部23のX線透視画像を撮像し、X線透視画像を基にはんだ部23の検査を行う。さらに、ボイド検出部13bbは、X線透視画像を基にはんだ部23の内部に含まれるボイドを検出する(ボイド検出工程)。ボイド検出工程では、ボイドの数、大きさ、はんだ部23の内部におけるボイドの位置、はんだ部23に占めるボイドの割合の少なくとも1つを含むボイド情報を取得する。このように、X線検査工程では、検査結果である検査データとボイド情報が作成されて記憶部13bcに記憶されるとともに通信ネットワーク100を通じて情報処理装置15へ出力される。検査を終えた基板21はX線検査装置13から搬出されて回収される。以上で、基板21にペースト状のはんだを印刷するはんだ供給工程から基板21をX線検査する工程までが終了する。
(予兆検出工程)
実装基板の製造が進み、情報処理装置15の記憶部15dにX線検査装置13から得られたボイド情報が蓄積されると、予兆検出部15aによる予兆検出工程(異常予兆の検出)が実行される。予兆検出部15aは、ボイド情報から異常予兆検出用の検査項目を読み取って異常予兆の検出を行う。予兆検出部15aは、ボイド情報から「ボイドの占める割合」、「最大ボイドサイズ」、「ボイド数」を読み取り、第二判定基準に含まれる閾値と比較して異常予兆を検出する。「ボイドの占める割合」が第2閾値より大きいと判定した場合、予兆検出部15aは、はんだ付けの異常予兆を検出したと認識する。また、「最大ボイドサイズ」が第4閾値よりも大きいと判定した場合、予兆検出部15aは、はんだ付けの異常予兆を検出したと認識する。予兆検出部15aは、「ボイド数」が第6閾値よりも大きいと判定した場合、予兆検出部15aは、はんだ付けの異常予兆を検出したと認識する。情報処理装置15は、予兆検出部15aが異常予兆を検出すると、各装置の表示部3bおよび11bに異常予兆に関する情報を提示して作業者に通知する。
(リフロー装置への基板搬入停止)
基板搬送制御部15bは、予兆検出部15aによって検出された異常予兆に基づいて実装基板製造システム1による実装基板の製造を一時的に停止させるか否かを決定する。そして、実装基板製造システムによる実装基板の製造を一時的に停止させると決定した場合は、搬送装置17を制御してリフロー装置11への基板21の搬入を停止させる。これにより、基板がリフロー工程へ搬送されることが停止され、不良発生を防止することができる。
(制御パラメータ修正工程)
制御パラメータ修正部15cは、ボイド情報もしくは検出された異常予兆に基づいて制御パラメータを修正する。制御パラメータ修正部15cは、ボイド情報もしくは検出された異常予兆からケース1の傾向にあると判断した場合、はんだ供給装置3のスキージ39の角度θや印刷ヘッド31の移動速度に関する制御パラメータを修正する。具体的にはスキージ39によってマスク33上を移動するペースト状のはんだのローリング時の空気の巻き込みが少なくなるように、角度θや移動速度を加減する。これにより、大きなサイズのボイド25が発生する要因の一つと考えられるローリング時の空気の巻き込み現象を低減することができる。また、制御パラメータ修正部15cは、図7に示すように、はんだ部23に多数のボイド25が増加傾向にあるケース2と判断した場合、基板の加熱温度を下げる方向にリフロー装置11の電熱ヒータの制御パラメータを調整する。これにより、多数のボイド25が発生する要因の一つと考えられるピーク加熱温度を低下させる。
異常予兆に関する情報を受信したリフロー装置11は、表示部11bから作業者にケース2のはんだ付けの異常予兆が出現していることを報知する。これにより、作業者は、はんだ付け不良が発生する前に、異常予兆の原因となっているリフロー工程を修正することで、はんだ付け不良の発生を未然に防ぐことができる。また、リフロー装置11の制御部11cは、情報処理装置15から加熱プロファイルの修正パラメータを受信すると、加熱条件記憶部11caに記憶されているパラメータを更新する。制御部11cは、加熱プロファイルの修正パラメータにしたがって加熱部11aを制御することで、異常予兆を消滅させることができる。
実施の形態の実装基板製造システム1によれば、はんだを基板のランドに供給するはんだ供給装置3と、はんだが供給された基板21に電子部品19を搭載する部品搭載装置7と、電子部品19が装着された基板21を加熱してはんだを溶融させることにより電子部品19の端子19aをランド21aにはんだ付けするリフロー装置11と、を備える。実装基板製造システム1は、さらに、リフロー装置11により基板21のランド21aと電子部品19の端子19aとの間ではんだ付けされたはんだ部23のX線透視画像を取得し、X線透視画像を基にはんだ部23の異常を検出するX線検査装置13を備える。実装基板製造システム1は、基板21を、はんだ供給装置3、部品搭載装置7、リフロー装置11、および、X線検査装置13へと順に搬送して、基板21に電子部品19がはんだ付けされた実装基板を製造する。実装基板製造システム1は、さらに、X線透視画像を基にはんだ部23の内部に含まれるボイド25を検出するボイド検出部13bbと、ボイド検出部13bbで検出されたボイド25に基づいてはんだ部23の異常予兆を検出する予兆検出部15aと、を備える。このように、はんだ部23の異常予兆を検出することで、異常が発生する前の予兆段階で対策することできるので、実装基板の不良発生を未然に防止することができ、実装基板の製造効率の低下を抑制することができる。
本開示は、上記実施の形態のものに限らず、次のように変形実施することができる。
(1)上記実施の形態において、管理部としての情報処理装置15の予兆検出部15aの機能は、X線検査装置13の制御部13bが有していてもよい。
(2)上記実施の形態において、情報処理装置15の予兆検出部15aは、検出したはんだ付けの異常予兆の所定時間における検出頻度を統計して、どのタイプのはんだ付け不良予兆が検出されやすいかの予兆傾向を検出してもよい。予兆検出部15aは、この予兆傾向を不良予兆情報として各装置の表示部から作業者に提示してもよいし、原因となる装置において対応してもよい。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
なお、前記様々な実施形態および変形例のうちの任意の実施形態あるいは変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本開示に係る実装基板製造システムは、部品を基板に装着する実装基板製造システムに適用可能である。
1 実装基板製造システム
3 はんだ供給装置
3a はんだ供給部
3b 表示部
3c 制御部
3ca 印刷条件記憶部
5 はんだ検査装置
7 部品搭載装置
7a 制御部
7aa 動作条件記憶部
9 外観検査装置
9a コンベヤ
11 リフロー装置
11c 制御部
11ca 加熱条件記憶部
13 X線検査装置
13a X線撮像部
13b 制御部
13ba はんだ検査部
13bb ボイド検出部
13bc 記憶部
15 情報処理装置
15a 予兆検出部
15b 基板搬送制御部
15c 制御パラメータ修正部
15d 記憶部
17 搬送装置
19 電子部品
19A パワー系電子部品
19B チップ部品
19C パッケージ部品
19a 端子
21 基板
21a ランド
22 はんだ
23 はんだ部
25 ボイド

Claims (9)

  1. はんだを基板のランドに供給するはんだ供給装置と、
    はんだが供給された前記基板に電子部品を搭載する部品搭載装置と、
    前記電子部品が搭載された前記基板を加熱して前記はんだを溶融させることにより前記電子部品の端子を前記ランドにはんだ付けするリフロー装置と、
    前記リフロー装置により前記基板の前記ランドと前記電子部品の端子との間ではんだ付けされたはんだ部のX線透視画像を取得し、前記X線透視画像を基に前記はんだ部の異常を検出するX線検査装置と、を備え、
    前記基板を、前記はんだ供給装置、前記部品搭載装置、前記リフロー装置、および、前記X線検査装置へと順に搬送して、前記基板に電子部品がはんだ付けされた実装基板を製造する実装基板製造システムであって、
    前記X線透視画像を基に前記はんだ部の内部に含まれるボイドを検出するボイド検出部と、
    前記ボイド検出部で検出されたボイドに基づいて前記はんだ部の異常予兆を検出する予兆検出部と、を備える、
    実装基板製造システム。
  2. 前記ボイド検出部は、ボイドの数、大きさ、前記はんだ部の内部におけるボイドの位置、前記はんだ部に占めるボイドの割合の少なくとも1つを含むボイド情報を取得し、
    前記予兆検出部は、前記ボイド情報に基づいて前記異常予兆を検出する、
    請求項1に記載の実装基板製造システム。
  3. 前記X線検査装置は、前記ボイド検出部を有し、
    前記予兆検出部は、前記X線検査装置から出力された前記ボイド情報に基づいて前記異常予兆を検出する、
    請求項2記載の実装基板製造システム。
  4. 前記予兆検出部で前記異常予兆が検出されると、前記リフロー装置への前記基板の搬入を停止させる基板搬送制御部を備える、
    請求項1から3のいずれかに記載の実装基板製造システム。
  5. 前記予兆検出部で前記異常予兆が検出されると、前記はんだ供給装置、前記部品搭載装置、または前記リフロー装置の動作を制御するための制御パラメータを修正する制御パラメータ修正部を備える、
    請求項1から3のいずれか1つに記載の実装基板製造システム。
  6. はんだを基板のランドに供給するはんだ供給工程と、
    はんだが供給された前記基板に電子部品を搭載する部品搭載工程と、
    前記電子部品が搭載された前記基板を加熱して前記はんだを溶融させることにより前記電子部品の端子を前記ランドにはんだ付けするはんだ付け工程と、
    前記基板の前記ランドと前記電子部品の端子との間ではんだ付けされたはんだ部のX線透視画像を取得し、前記X線透視画像を基に前記はんだ部の異常を検出する検査工程と、
    前記X線透視画像を基に前記はんだ部の内部に含まれるボイドを検出するボイド検出工程と、
    前記ボイド検出工程で検出されたボイドに基づいて前記はんだ部の異常予兆を検出する予兆検出工程と、を含む、
    実装基板製造方法。
  7. 前記ボイド検出工程では、ボイドの数、大きさ、前記はんだ部の内部におけるボイドの位置、前記はんだ部に占めるボイドの割合の少なくとも1つを含むボイド情報を取得し、
    前記予兆検出工程では、前記ボイド情報に基づいて前記異常予兆を検出する、
    請求項6に記載の実装基板製造方法。
  8. 前記予兆検出工程で前記異常予兆が検出されると、前記基板を前記はんだ付け工程へ送るのを停止する、
    請求項6または7に記載の実装基板製造方法。
  9. 前記予兆検出工程で前記異常予兆が検出されると、前記はんだ供給工程、前記部品搭載工程、または前記はんだ付け工程で用いられる装置の動作を制御するための制御パラメータを修正する制御パラメータ修正工程を含む、
    請求項6または7に記載の実装基板製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023203994A1 (ja) * 2022-04-19 2023-10-26 コニカミノルタ株式会社 状態変化追跡方法、及び状態変化追跡システム

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