JP2021149480A - 表示装置、表示方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
まず、本実施形態を説明するにあたって、参考になる比較例と共に本実施形態を説明する。なお、比較例は従来技術や公知技術とは限らないことに注意されたい。
(1) 修正対象文字列302の差し替えたい文字に、ユーザーは差し替え用の校正記号320(JIS Z 8208の、2字以上の修正の記号)を手書きする。
(2) ユーザーは差し替え用の校正記号320の上部に差し替え用文字305を手書きする。表示装置は、校正記号320で指定されている差し替え対象文字307を差し替え用文字305に変更する。
(1) ユーザーが表示装置に「春芽小学杭州」(中国語)と手書き入力すると、表示装置が手書きデータを文字列に変換して表示する。
(2) 次に、ユーザーは、「小学」を「学校」に変更するため、日本語で使用されている文字の差し替えの校正記号320を手書きする。このような状況としては、日本に滞在中の中国人であるが校正には詳しくない中国人が、日本人が書く校正記号をまねて覚えた状況が挙げられる。あるいは、中国人が手書きした文字を日本人が校正する状況が挙げられる。
(3) しかし、表示装置は中国語を認識対象としているため、中国語の辞書にはない校正記号320を認識できない。このため、手書きデータとして表示されたままになるか、又は、精度の低い文字の変換候補が表示されるだけになる。
手書きデータとは、ディスプレー上でユーザーが入力手段を連続的に移動させた座標点列を軌跡として表示したデータである。また、ユーザーがディスプレーに入力手段を押しつけてから連続的に移動させた後、ディスプレーから離すという一連の操作をストロークといい、ストロークにより手書きされたデータをストロークデータという。手書きデータは1つ以上のストロークデータを有する。
図2は、ペン2500の斜視図の一例を示す。図2は多機能なペン2500の一例を示す。電源を内蔵して表示装置2に命令を送信できるペン2500をアクティブペンという(電源を内蔵しないペンをパッシブペンという)。図2のペン2500は、物理的なスイッチがペン先に一つ、ペン尻に一つ、ペン側面に二つあり、ペン先が筆記用、ペン尻が消去用、ペン側面はユーザー機能割り当て用である。本実施形態のペン2500は不揮発性のメモリーを有しており、他のペンと重複しないペンIDを記憶している。
図3を用いて、本実施形態に係る表示装置2の全体構成を説明する。図3は、表示装置2の全体構成図を示した図である。図3(a)では、表示装置2の一例として、壁につり下げられた横長の電子黒板として使用される表示装置2を示している。
続いて、図4を用いて、表示装置2のハードウェア構成を説明する。表示装置2は図示するように情報処理装置又はコンピュータの構成を有している。図4は、表示装置2のハードウェア構成図の一例である。図4に示されているように、表示装置2は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、及び、SSD(Solid State Drive)204を備えている。
a. アクセスポイント→インターネット
b. アクセスポイント→社内ネットワーク→インターネット
aのアクセスポイントは社外のユーザー用で、ユーザーは社内ネットワークにはアクセスできないが、インターネットを利用できる。bのアクセスポイントは社内のユーザー用で、ユーザーは社内ネットワーク及びインターネットを利用できる。
次に、図5を用いて表示装置2の機能について説明する。図5は、表示装置2が有する機能をブロック状に分けて説明する機能ブロック図の一例である。表示装置2は、接触位置検出部21、描画データ生成部22、文字認識部23、校正記号認識部24、校正処理部25、表示制御部26、データ記録部27、ネットワーク通信部28、及び、操作受付部29を有している。表示装置2が有する各機能は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、SSD204からRAM203上に展開されたプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
識別情報…例えば、変換単位(1回の変換で変換された文字列)で各文字列を識別する識別情報である。
修正対象の文字列…修正される文字列である。修正対象の文字列の左上コーナーと右下コーナーの座標も保存されている。
校正記号…ユーザーが手書きした校正記号の校正内容や識別情報である。
差し替え用文字…差し替えに使用される文字である。少なくとも修正対象の文字列における位置が保存されている。
差し替え対象文字…差し替えられる文字である。少なくとも修正対象の文字列における位置が保存されている。
修正された文字列…差し替え用文字で差し替えられた文字列である。修正された文字列の左上コーナーと右下コーナーの座標も保存されている。
画像データ1、画像データ2、及び、画像データ3…校正履歴として保存される文字列の画像データである。画像データ1は、差し替え対象文字307に校正記号が手書きされた修正対象文字列302の画像データである。画像データ2は手書き状態の差し替え用文字305の画像データである。画像データ3は修正された文字列330の画像データである。
図6は日本で使用される校正記号のリストである。先頭に振った符号を使って各校正記号の校正内容を説明する。
1〜3…文字の差し替えの校正記号である。ユーザーは校正記号を手書きして、修正用文字を手書きする。
4…校正記号による修正を取り消すための校正記号である。ユーザーは差し替え用文字305に斜めの線を手書きし、差し替え対象文字307の近くに「イキ」と手書きする。
5…文字の削除の校正記号である。ユーザーは削除対象の文字に斜め線を手書きし、削除対象の文字の近くに「トル」と手書きする。
6、7…文字の挿入の校正記号である。ユーザーは挿入場所に「V」形状の校正記号を手書きして、「V」形状の校正記号の近くに挿入用文字を手書きする。
8,9…文字列内の文字と文字を入れ替えるための校正記号である。ユーザーは図示する校正記号を手書きする。
10…段落改行するための校正記号である。ユーザーは図示する校正記号を手書きする。
11…改行をやめるための校正記号である。ユーザーは図示する校正記号を手書きする。
12…次の行に移動するための校正記号である。ユーザーは図示する校正記号を手書きする。
13…小文字に修正するための校正記号である。ユーザーは小文字にしたい文字を囲み、小文字にしたい文字の上側に横線を手書きして「小」という文字を手書きする。
14…大文字に修正するための校正記号である。ユーザーは大文字にしたい文字を囲み、大文字にしたい文字の上側に横線を手書きして「大」という文字を手書きする。
15…字下げするための校正記号である。ユーザーは図示する校正記号を手書きする。
16…字上げするための校正記号である。ユーザーは図示する校正記号を手書きする。
17〜20…それぞれ、文字間隔を空ける、文字間隔を詰める、行間を広げる、行間を詰めるための校正記号である。ユーザーは図示する校正記号を手書きする。
21…拗音を修正するための校正記号である(拗音を止める)。ユーザーは図示する校正記号を手書きする。
22…撥音を修正するための校正記号である(撥音を止める)。ユーザーは図示する校正記号を手書きする。
23…上付き下付きを修正するための校正記号である。ユーザーは図示する校正記号を手書きする。
24…ルビを付けるための校正記号である。ユーザーはルビを付けたい文字に図示する校正記号を手書きしてルビを手書きする。
25…書体を修正するための校正記号である。ユーザーは書体を変更したい文字に図示する校正記号を手書きして修正後の書体を手書きする。
31…削除するための校正記号である。
32…差し替えするための校正記号である。ユーザーは差し替え対象の文字に図示する校正記号を手書きして差し替え用文字を手書きする。
33…文字を挿入するための校正記号である。ユーザーは挿入したい文字と文字の間に図示する校正記号を手書きして挿入する文字を手書きする。
34…文字列内の文字と文字を入れ替えるための校正記号である。ユーザーは図示する校正記号を手書きする。
35…校正記号による修正を取り消すための校正記号である。ユーザーは削除の校正記号の下に図示する校正記号を手書きする。
36、37…文字を強調するための校正記号である。ユーザーは強調したい文字の下側に図示する校正記号を手書きする。
38…分かれている段落を1つにまとめる校正記号である。ユーザーは合成先の段落の最後と合成元の段落の先頭を図示する校正記号で接続する。
図9を参照して、ユーザーの手書き入力に対する表示装置2の動作の流れを説明する。図9はユーザーの手書き入力が検出された場合に表示装置2が行う動作の全体的な流れを示すフローチャート図の一例である。このフローチャート図は、校正記号の種類に関係なく共通である。
続いて、図10を参照して、手書きデータの変換時に表示される操作ガイド500について説明する。図10は操作ガイド500と操作ガイドが表示する選択可能候補530の一例である。ユーザーが手書きデータ504を手書きすることで、操作ガイド500が表示される。操作ガイド500は、操作ヘッダー520、操作コマンドの候補510、手書き認識文字列候補506、変換文字列候補507、文字列/予測変換の候補508、及び、手書きデータ矩形領域表示503を有している。選択可能候補530は、操作コマンドの候補510、手書き認識文字列候補506、変換文字列候補507、文字列/予測変換の候補508である。また、操作コマンドの候補510を除く選択可能候補530を文字列候補539という。
図11を用いて文字列における各文字の位置の特定方法を説明する。図11は文字列における各文字の位置の特定方法を説明する図の一例である。図11には「赤い小さい花」310という文字列が表示されている。記憶部30には、文字列の左上コーナーの座標P1と右下コーナーの座標P2が保存されている。また、使用しているフォント及び文字サイズも既知である。また、フォントが分かれば各文字の文字サイズも既知となる。例えば、一般の漢字、ひらがな、数字、などに対応付けて縦横のサイズが登録されているテーブルを記憶部30が記憶している。したがって、校正処理部25はこれらの情報を使って、各文字の座標(例えば1文字文のマスの左上コーナーと右下コーナーの座標)を算出できる。
図12を参照して、校正記号を使用した文字の差し替えの修正例を説明する。図12は、文字の差し替え方法を模式的に説明する図である。図13は文字の差し替え方法の手順を示すフローチャート図である。
図14を参照して、認識される文字の言語の設定方法を説明する。なお、本実施形態では認識対象の文字の言語が設定されると認識対象の校正記号の言語も設定される。こうすることでユーザーの利便性を向上できる。しかし、認識対象の文字の言語と認識される校正記号の言語の設定が独立に行われてもよい。図14(a)は表示装置2が表示する操作中画面401の一例である。
ユーザーが、言語設定画面402で中国語を選択した場合に、中国語で使用されている校正記号を使用した文字の差し替えの修正例を説明する。図17は、文字の差し替え方法を模式的に説明する図である。なお、フローチャート図は図13と同様でよい。
また、図1(b)では、手書きした校正記号が認識されない場合を説明したが、文字の差し替えをユーザーが行いたくない場合もあり得る。例えば、ユーザーが校正する場所だけ指定しておき、後で校正するような場合である。このよう場合に対応するため、修正モードでは校正を実行するか否かを表示装置2がユーザーに問い合わせる。
以上説明したように、本実施形態の表示装置2は、ユーザーが認識対象の校正記号の言語を選択できる。ユーザーが認識対象の校正記号の言語を選択できるので、ユーザーが種々の言語で手書きしても、該言語で使用されている校正記号で校正できる。また、ユーザーがある国の校正記号しか覚えていなくても、校正記号の言語を設定することで、ユーザーが覚えている校正記号で校正できる。
図20は、表示装置2が有する機能をブロック状に分けて説明する機能ブロック図の一例である。なお、本実施例において、図5において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
図21を参照して、校正記号の提案例を説明する。図21は、設定されている言語では使用されていない校正記号をユーザーが手書きした場合に、校正記号が提案される動作を示す図である。なお、ユーザーは言語設定画面402で中国語を文字認識の対象の言語及び校正記号認識の対象の言語に設定している。
図21のステップS44の後は、以下の方法がある。
1.ユーザーが操作ガイド500で選択した校正記号の内容で校正処理部25が校正する。
2.置き換えられた校正記号(図21の校正記号340)を再度、校正記号認識部24が認識して、校正処理部25が認識された校正記号で校正する。
本実施例の表示装置2によれば、ユーザーが手書きした校正記号が現在、設定されている校正記号認識辞書32に登録されていない場合、他の言語の校正記号認識辞書32を使用して、ユーザーが意図する校正記号を提案することができる。したがって、ユーザーは各言語の校正記号まで覚えていなくても、1つの言語の校正記号を覚えていれば他の言語の文字も知っている言語の校正記号で校正できる。
図25は、表示装置2が有する機能をブロック状に分けて説明する機能ブロック図の一例である。なお、本実施例において、図5において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
図27は、文字の差し替え方法を模式的に説明する図である。図27の処理の前に手書きデータ言語判断部34が言語を判断しているものとする。したがって、処理の流れは図17と同様でよい。
本実施例によれば、ユーザーが言語を意識的に設定しなくても、手書きデータに基づいて言語を判断することができるので、利便性を向上できる。
図29は、表示装置2が有する機能をブロック状に分けて説明する機能ブロック図の一例である。なお、本実施例において、図5において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
図31は、文字の差し替え方法を模式的に説明する図である。図31の処理の前に手書きデータ言語判断部34が言語を判断しているものとする。したがって、処理の流れは図17と同様でよい。
本実施例によれば、ユーザーが言語を意識的に設定しなくても、ユーザーの発話に基づいて言語を判断することができるので、利便性を向上できる。
本実施形態の表示装置2は大型のタッチパネルを有するものとして説明されているが、表示装置2はタッチパネルを有するものに限られない。
図34は、表示装置2の他の構成例を示す図である。図34の例では、表示装置2として、端末装置600、画像投影装置700A、及び、ペン動作検出装置810を有する。
図35は、表示装置2の構成例を示す図である。図35の例では、表示装置2として、端末装置600と、ディスプレー800Aと、ペン動作検出装置810とを有する。
図36は、表示装置2の構成例を示す図である。図36の例では、表示装置2として、端末装置600と、画像投影装置700Aとを有する。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
Claims (11)
- 手書きデータを異なる言語の文字に変換できる表示装置であって、
前記表示装置に設定されている言語に対応している校正記号を認識する校正記号認識部と、
前記校正記号認識部が認識した前記校正記号で1つ以上の文字を校正する校正処理部と、
を有することを特徴とする表示装置。 - 前記校正記号認識部は、前記表示装置に設定されている言語によって異なる校正記号を認識することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 手書きデータの変換先の文字の言語の設定を受け付けるための言語設定画面を表示する表示制御部と、
前記言語設定画面における言語の設定を受け付ける操作受付部と、を有し、
前記校正記号認識部は、前記操作受付部が設定を受け付けた言語に対応する校正記号を認識することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。 - ユーザーが手書きした手書きデータに基づいて変換先の文字の言語を判断し、前記表示装置に設定する手書きデータ言語判断部を有し、
前記校正記号認識部は、前記手書きデータ言語判断部が設定した言語に対応する校正記号を認識することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。 - ユーザーが発話した音声データに基づいてユーザーが使用する言語を判断し、前記表示装置に設定する音声データ言語判断部を有し、
前記校正記号認識部は、前記音声データ言語判断部が設定した言語に対応する校正記号を認識することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。 - 各言語にそれぞれ対応した複数の校正記号認識辞書を有し、
前記校正記号認識部は、前記表示装置に設定されている言語に対応する前記校正記号認識辞書を用いてユーザーが手書きした校正記号を認識することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の表示装置。 - 手書きデータを1つ以上の文字に変換する文字認識部を有し、
前記文字認識部が認識した1つ以上の文字、及び、前記校正記号認識部が認識した1つ以上の校正記号を選択可能に表示することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示装置。 - 各言語にそれぞれ対応した複数の校正記号認識辞書を有し、
前記校正記号認識部は、全ての前記校正記号認識辞書で手書きされた校正記号を認識し、
前記表示装置に設定されている言語に対応している前記校正記号認識辞書とは異なる前記校正記号認識辞書で認識の確率が一定以上の第一の校正記号と、同じ内容の第二の校正記号を前記表示装置に設定されている言語に対応する前記校正記号認識辞書から取得する提案部を有し、
前記提案部が取得した前記第一の校正記号及び前記第二の校正記号を選択可能に表示することを特徴とする請求項7に記載の表示装置。 - 前記第二の校正記号の選択を受け付けた場合、前記校正処理部は手書きされた校正記号が指定する1つ以上の文字を前記第二の校正記号で校正することを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
- 手書きデータを異なる言語の文字に変換できる表示装置が行う表示方法であって、
校正記号認識部が、前記表示装置に設定されている言語に対応している校正記号を認識するステップと、
校正処理部が、前記校正記号認識部が認識した前記校正記号で1つ以上の文字を校正するステップと、
を有することを特徴とする表示方法。 - 手書きデータを異なる言語の文字に変換できる表示装置を
前記表示装置に設定されている言語に対応している校正記号を認識する校正記号認識部と、
前記校正記号認識部が認識した前記校正記号で1つ以上の文字を校正する校正処理部、
として機能させるためのプログラム。
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