JP2021148209A - 高圧ガスタンク - Google Patents

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康博 飯田
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【課題】破裂可能性のある部位を推定することができる高圧ガスタンクを提供する。【解決手段】筒状の胴部11aの軸線方向の両側にドーム部11bが形成されたライナ11を備えた高圧ガスタンク10は、ライナ11の外周に繊維束14aが巻回され、胴部11aの一部に巻回された繊維量が、胴部11aの他部に巻回された繊維量よりも多い変位量変化部15を有することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、高圧ガスタンクに関する。
特許文献1には、筒状の胴部の軸線方向の両側にドーム部が形成されたライナの外周に繊維を巻回し、最外層をヘリカル巻きにした高圧ガスタンクの構造が示されている。
特開2010−236587号公報
高圧ガスタンクは、厳しい昇圧試験条件の下では破裂する可能性が考えられるが、タンク外形の変位量が全体でばらついており、破裂可能性のある部位を推定することができない。したがって、高圧ガスタンクの破裂に対する対策となる構成を予め織り込むことが困難となるという課題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、破裂可能性のある部位を推定することができる高圧ガスタンクを提供することを目的とする。
本発明に係る高圧ガスタンクは、筒状の胴部の軸線方向の両側にドーム部が形成されたライナを備えた高圧ガスタンクであって、前記ライナの外周に繊維が巻回され、前記胴部の一部に巻回された繊維量が、前記胴部の他部に巻回された繊維量よりも多い変位量変化部を有することを特徴とする。
本発明によれば、胴部の一部に巻回された繊維量が、胴部の他部に巻回された繊維量よりも多いので、胴部の一部に巻回された繊維量の多い部分の強度(MPa)が高まり変位量(mm)が少なくなる。これに比べて、胴部の他部に巻回された繊維量の少ない部分の強度は、繊維量の多い部分の強度よりも低いので変位量が多くなる。その結果、変位量の少ない部分と変位量の多い部分との間に変位量が変化する変位量変化部が形成される。したがって、変位量変化部で強度の差が生じ応力の高まりによって変位量変化部を起点に破裂が起こることが推定され、予め破裂に対する対策を織り込む部分を特定することができる。
本発明によれば、破裂可能性のある部位を推定することができ、予め破裂に対する対策を織り込むことができる。
本発明の実施形態に係る高圧ガスタンクの図であり、図1(a)は、高圧ガスタンクの斜視図を示し、図1(b)は、高圧ガスタンクの断面図を示す。 本発明の実施形態に係る高圧ガスタンクの図であり、図2(a)は、ライナの胴部に繊維束を巻回した状態を表す模式図を示し、図2(b)は、繊維束の巻回方法を説明する図を示す。 従来の高圧ガスタンクの図であり、図3(a)は、繊維束を巻回したライナの側面を表す模式図を示し、図3(b)は、繊維束の巻回方法を表す模式図を示す。 本発明の実施形態に係る高圧ガスタンクおよび従来の高圧ガスタンクの昇圧試験時の表面の変位量を表す変位図であり、図4(a)は、従来の高圧ガスタンクの変位結果を示し、図4(b)は、実施形態に係る高圧ガスタンクの変位結果を示す。 本発明の実施形態に係る高圧ガスタンクおよび従来の高圧ガスタンクのバースト結果のグラフ。
本発明に係る高圧ガスタンクを適用した実施形態に係る高圧ガスタンク10について図面を参照して説明する。
まず、本実施形態に係る高圧ガスタンク10の構成について説明する。高圧ガスタンク10は、図1(a)、図1(b)に示すように、ライナ11と、口金12、13と、ライナ11の外周を被覆する繊維層14と、繊維層14に形成された変位量変化部15とを有している。高圧ガスタンク10は、気体を透過させ難い性質、いわゆるガスバリア性を有しており、内部には水素などの高圧のガスを充填できるようになっている。
ライナ11は、筒状の中空容器からなり、ポリアミド樹脂(PA)、いわゆるナイロン(登録商標)などの高い機械的強度を有するエンジニアリングプラスチックによって形成されている。なお、ライナ11は、金属材料で形成されていてもよい。
ライナ11は、筒状に形成された胴部11aと、軸線方向の両側に半球体状に形成されたドーム部11bを有している。ドーム部11bには、口金12、13を取り付ける図示しない口金取付部が形成されている。口金取付部には軸線を中心とする貫通孔11cが形成されている。
口金12は、図1(a)に示すように、円柱状の口金本体12aと、円錐台形状のフランジ12bとにより金属材料で一体的に形成されている。口金本体12aおよびフランジ12bには、貫通孔12cが形成されている。
口金13は、図1(a)に示すように、口金12と同様に形成されているが、口金本体12aおよびフランジ12bの貫通孔12cとは異なり、口金13の口金本体には図示しない有底の穴が形成されている。口金13も、口金12と同様に、金属材料で形成されている。
繊維層14は、図1(b)に示すように、ライナ11の外周を覆う層からなり、炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)やガラス繊維強化プラスチック(GFRP:Glass Fiber Reinforced Plastics)などのプラスチックの繊維束14aがライナ11の外周に巻回されることにより形成されている。なお、実施形態に係る繊維束14aは、本発明に係るライナの外周に巻回される繊維に対応する。
繊維束14aは、数十本の単繊維を撚り合わせて1本の糸にした、いわゆるマルチフィラメントが、数千〜数万本程度束ねられた繊維束からなる。繊維束14aに樹脂を含浸させながら、または、あらかじめ樹脂を含侵させた繊維束14aがライナ11の外周に繰り返し巻回される。繊維束14aに含浸させる樹脂は、例えば、エポキシ樹脂(EP)、ポリエステル樹脂(PE)やポリアミド樹脂(PA)などの熱硬化性樹脂からなる。
繊維層14は、公知のフィラメントワインディング装置により、ライナ11の外周にヘリカル巻きやフープ巻きにより形成される。ヘリカル巻きは、繊維束14aの巻回軌跡がライナ11の軸線に対して、例えば10°〜30°程度の低角度θで交差する巻回方法で、繊維束14aがライナ11の胴部11aおよびドーム部11bの全体に亘って螺旋状に繰り返し巻き付けられる。フープ巻きは、繊維束14aの巻回軌跡がライナ11の軸線に対して、例えば90°程度の直角に近い角度で交差する巻き付け方で、繊維束14aがライナ11の胴部11aに繰り返し巻き付けられる。
繊維束14aは、所定の幅(mm)の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)からなる繊維束であり、フィラメントワインディング装置により、図2(a)に示すように、胴部11aの長さL(mm)に亘って、フープ巻きで胴部11aの外周に巻回される。
変位量変化部15は、図2(b)に示すように、胴部11aの中央部の幅Wの部分で繊維束14aの層が4層になるように、繊維束14aを重ねて巻回することによって形成される。例えば位置aから繊維束14aを巻き始め、胴部11aの軸方向一方側である口金13側に向かって巻き進み、胴部11aの一方側の端部T1で折り返される。そして、胴部11aの軸方向他方側である口金12側に向かって巻き進み、位置aに重なる位置bでさらに折り返される。そして、口金13側に向かって巻き進み、幅Wだけ進んだ位置cで再び折り返され、口金12側に向かって他方の端部T2まで巻き進む。そして、他方の端部T2で折り返して、口金13側に向かって巻き進み、位置bに重なる位置dで巻き終わる。なお、繊維束14aを、位置dから巻き始め、前述の巻き方と逆の方向に巻き、位置aで巻き終わるようにしてもよい。
この巻き方により、繊維束14aは、胴部11aの中央部の幅Wの部分で繊維束14aの層が4層になるように重ねて巻回され、中央部の幅Wの部分で繊維量が多くなり、幅Wの部分以外の部分の繊維量は幅Wの部分の繊維量よりも少なくなる。具体的には、中央部の幅Wの部分で、全体の数%の繊維量を巻き足すことで、中央部の幅Wの部分と幅Wの部分以外の部分の変位量の差を大きくすることができる。このように、胴部11aにおける変位量の差を大きくすることにより、幅Wの部分に変位量変化部15を形成することができる。なお、変位量変化部15を胴部11aの中央部の幅Wの部分に形成する構造で説明したが、破裂させようとする位置に応じて、中央部の幅Wの部分以外の部分に変位量変化部15を形成するようにしてもよい。
本実施形態に係る高圧ガスタンク10の効果について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る高圧ガスタンク10は、筒状の胴部11aの軸線方向の両側にドーム部11bが形成されたライナ11を備え、ライナ11は外周を繊維束14aで巻回され、胴部11aの一部に巻回された繊維量が、胴部11aの他部に巻回された繊維量よりも多い変位量変化部15を有する。
この構成により、胴部11aの一部に巻回された繊維量が、胴部11aの他部に巻回された繊維量よりも多いので、胴部11aの一部に巻回された繊維量の多い部分の強度(MPa)が高まり、昇圧試験時の表面の変位量(mm)が少なくなる。これに比べて、胴部11aの他部に巻回された繊維量の少ない部分の強度は、繊維量の多い部分の強度よりも低いので昇圧試験時の表面の変位量が多くなる。その結果、変位量の少ない部分と変位量の多い部分が明確に生じる変位量変化部15が形成される。変位量変化部15では、変位量差によって強度差が生じ、応力の高まりによって起点となって破裂が起こることが推定される。これにより、高圧ガスタンク10の破裂に対する対策となる構成を予め織り込むことが可能となる。
また、本実施形態に係る高圧ガスタンク10は、従来の高圧ガスタンクにおける問題を解決することができるという効果が得られる。即ち、従来の高圧ガスタンク1は、図3(a)に示すように、胴部2aとドーム部2bとを有するライナ2と、口金3、4と、ライナ2の外周を被覆する繊維層5とにより構成されている。繊維層5は、繊維束5aがフープ巻きで胴部2aの外周に巻回されて形成されている。繊維束5aは、図3(b)に示すように、胴部2a全体が2層になるように重ねて巻回されている。繊維束5aは、例えば、位置aから巻き始め、一方の端部T1に向かって進み、T1で折り返し、他方の端部T2向かって進み、T2で折り返して、位置aに重なる位置bで巻き終わるように巻回される。
この構成により、従来の高圧ガスタンク1は、図4(a)に示すように、昇圧試験時の表面の変位量が、胴部11aの全体に亘って少なく変位量の差が小さくなっている。なお、図4(a)、図4(b)は、高圧ガスタンクの昇圧試験時の高圧タンクの表面の変位量を表す図であり、グレーで表される領域のうち、薄いグレーは変位量が少ない領域を表し、濃いグレーは変位量が多い領域を表している。図4(a)、図4(b)において、高圧ガスタンクの軸線方向の両側のドーム部の変位量は示されていないが、ドーム部は、径方向だけでなく、軸線方向にも圧力が加わるため径方向の変位量は小さくなっている。
また、従来の高圧ガスタンク1は、図5に示すように、昇圧試験時のバースト結果において、バースト圧(MPa)が低圧から高圧に亘ってばらついている。その結果、高圧ガスタンクの昇圧試験時に、胴部2aのいずれの部位が破裂部位になるのかを推定することは困難となっており、破裂部位にばらつきが生じる。したがって、予め破裂に対する対策を織り込む部分を特定することができないという課題があった。
これに対し、本実施形態に係る高圧ガスタンク10は、図4(b)に示すように、昇圧試験時の表面の変位量は、胴部11aの中央部、即ち変位量変化部15で少なくなっており、胴部11aの変位量変化部15以外の部分の変位量が多くなっている。したがって、胴部11aの変位量変化部15と変位量変化部15以外の部分との変位量の差が大きくなっている。その結果、変位量変化部15と変位量変化部15以外の部分で強度の差が生じ、応力の高まりによって変位量変化部15を起点に破裂が起こることが推定される。したがって、予め破裂に対する対策を織り込む部分を特定することができ、従来の問題を解消することができるという効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
10・・・高圧ガスタンク
11・・・ライナ
11a・・・胴部
11b・・・ドーム部
11c、12c・・・貫通孔
12、13・・・口金
12a・・・口金本体
12b・・・フランジ
14・・・繊維層
14a・・・繊維束(繊維)
15・・・変位量変化部

Claims (1)

  1. 筒状の胴部の軸線方向の両側にドーム部が形成されたライナを備えた高圧ガスタンクであって、
    前記ライナの外周に繊維が巻回され、
    前記胴部の一部に巻回された繊維量が、前記胴部の他部に巻回された繊維量よりも多い変位量変化部を有することを特徴とする高圧ガスタンク。
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