JP2021148071A - 排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃費悪化を防止しつつ窒素酸化物を効果的に除去する。【解決手段】一態様の排気浄化装置は、第1の還元剤噴射装置からの還元剤の噴射量である第1の噴射量、及び、第2の還元剤噴射装置からの還元剤の噴射量である第2の噴射量を決定する制御装置を備えている。この制御装置は、フィルタに捕集された粒子状物質の単位時間あたりの燃焼量の目標値を示す目標燃焼速度を決定する第1の制御と、フィルタの温度と目標燃焼速度とに基づいて、フィルタに供給されるべきNO2の濃度の目標値を示す目標NO2濃度を決定する第2の制御と、フィルタに供給される排出ガス中のNO2濃度が目標NO2濃度になるように第1の噴射量を調節する第3の制御と、を含む連続再生制御を実行する。【選択図】図1

Description

本開示は、排気浄化装置に関する。
エンジンで発生した排出ガスを浄化する排気浄化装置として、例えば下記特許文献1及び特許文献2が知られている。特許文献1には、燃料を排出ガスに添加してフィルタを加熱することにより、当該フィルタに捕集された粒子状物質を除去することが記載されている。
特許文献2には、窒素酸化物(NOx)を還元するSCR触媒と、排出ガスに尿素水を添加する尿素添加装置と、SCR触媒の下流側に設けられたDPF(Diesel particulate filter)とを備え、DPF再生時に尿素水の添加を停止して、二酸化窒素(NO)をDPFに導入することにより、DPFに捕集された粒子状物質を酸化させる装置が記載されている。
特開2008−255905号公報 特開2010−180861号公報
上記特許文献1に記載の排気浄化装置では、フィルタの再生に燃料を用いているので車両の燃費が悪化するおそれがある。一方、特許文献2に記載の排気浄化装置では、フィルタの再生にNOを用いているので燃費悪化の問題が生じないものの、NOxの還元が行われないので厳しい排出規制のある窒素酸化物が車両の外部に放出されるおそれがある。
そこで、燃費悪化を防止しつつ窒素酸化物を効果的に除去することが要求されている。
一態様の排気浄化装置は、内燃機関からの排出ガスが流れる排気通路に設けられた第1の選択還元触媒と、排出ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタと、第1の選択還元触媒及びフィルタよりも排気通路の下流側に設けられた第2の選択還元触媒と、第1の選択還元触媒に還元剤を供給する第1の還元剤噴射装置と、第2の選択還元触媒に還元剤を供給する第2の還元剤噴射装置と、第1の還元剤噴射装置からの還元剤の噴射量である第1の噴射量、及び、第2の還元剤噴射装置からの還元剤の噴射量である第2の噴射量を決定する制御装置と、フィルタの温度を取得する温度取得部と、を備えている。この制御装置は、フィルタに捕集された粒子状物質の単位時間あたりの燃焼量の目標値を示す目標燃焼速度を決定する第1の制御と、フィルタの温度と目標燃焼速度とに基づいて、フィルタに供給されるべきNOの濃度の目標値を示す目標NO濃度を決定する第2の制御と、フィルタに供給される排出ガス中のNO濃度が目標NO濃度になるように第1の噴射量を調節する第3の制御と、を含む連続再生制御を実行する。
上記態様に係る排気浄化装置では、目標燃焼速度に基づいて目標NO濃度が決定され、フィルタに供給される排出ガス中のNO濃度が目標NO濃度になるように第1の噴射量が調節される。目標NO濃度でNOをフィルタに供給することにより、燃料の添加によることなく、NOの酸化作用によって目標燃焼速度に応じた量の粒子状物質が除去される。さらに、フィルタの下流側に第2の選択還元触媒が設けられているので、粒子状物質の燃焼に利用されたNOが第2の選択還元触媒によって除去される。したがって、上記態様の排気浄化装置によれば、燃費悪化を防止しつつ窒素酸化物を効果的に除去することができる。
一実施形態では、フィルタよりも排気通路の上流側に配置され、排出ガスに含まれるNOをNOに酸化する酸化触媒を更に備えていてもよい。酸化触媒によって排出ガスに含まれるNOをNOに酸化することにより、フィルタ再生用のNOをより効率よくフィルタに供給することができる。
一実施形態では、制御装置は、フィルタに捕集された粒子状物質の量が所定の閾値を超えたときに連続再生制御を実行してもよい。フィルタに捕集された粒子状物質の量が所定の閾値を超えたときに連続再生制御を実行することにより、粒子状物質の堆積量が過大になることを抑制することができる。
一実施形態では、温度取得部は、第2の選択還元触媒の温度を更に取得し、制御装置は、フィルタの温度が第1の温度閾値よりも高く、且つ、第2の選択還元触媒の温度が第2の温度閾値よりも高いときに、連続再生制御を実行してもよい。フィルタの温度が第1の温度閾値よりも高く、且つ、第2の選択還元触媒の温度が第2の温度閾値よりも高いときに連続再生制御を実行することにより、フィルタ上の粒子状物質を効率的に燃焼させつつ、粒子状物質の燃焼に利用されたNOxを第2の選択還元触媒によって効率的に除去することができる。
一実施形態では、制御装置は、連続再生制御の実行時に、第2の選択還元触媒に対する還元剤の吸着量が増加するように第2の噴射量を調節する第4の制御を更に行ってもよい。第3の制御によって目標NO濃度のNOがフィルタに供給されると、第2の選択還元触媒によって還元すべきNOxの量が増加する。この実施形態では、第2の選択還元触媒に対する還元剤の吸着量を増加させているので、第2の選択還元触媒によってNOxを効率よく除去することができる。
一実施形態では、制御装置は、目標燃焼速度を内燃機関から単位時間あたりに排出される粒子状物質の量よりも大きく設定してもよい。目標燃焼速度を内燃機関からの単位時間あたりの粒子状物質の排出量よりも大きくすることにより、フィルタの粒子状物質の堆積量が増加することを防止することができる。
本発明の一態様及び種々の実施形態によれば、燃費悪化を防止しつつ窒素酸化物を効果的に除去することができる。
一実施形態に係る排気浄化装置を含むエンジンシステムを概略的に示す図である。 排気浄化装置によって実行される処理の一例を示すフローチャートである。 第1の噴射量及び第2の噴射量の一例を示すタイミングチャートである。 変形例に係る排気浄化装置を含むエンジンシステムを概略的に示す図である。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととし、同一又は相当の部分に対する重複した説明は省略する。
図1は、一実施形態に係る排気浄化装置20を含むエンジンシステム1を概略的に示す図である。図1に示すエンジンシステム1は、トラック等の車両に搭載され、軽油等の燃料を燃焼させることによって車両を走行させるための駆動力を発生する。なお、本明細書では、エンジンシステム1によって生成される一酸化窒素(NO)及び二酸化窒素(NO)等をまとめて窒素酸化物(NOx)と称する。
図1に示すように、エンジンシステム1は、エンジン10を備えている。エンジン10は、ディーゼル機関等の内燃機関である。エンジン10には、排気マニホールドを介して排気通路12が接続されている。エンジン10の駆動によって排気マニホールドから排出された排出ガスは、排気通路12を通って後述する排気浄化装置20に流入する。
図1に示すように、排気通路12には、排気浄化装置20が設けられている。排気浄化装置20は、第1の選択還元触媒21、酸化触媒22、フィルタ23、第2の選択還元触媒24及びアンモニア低減触媒25を備えている。
第1の選択還元触媒21は、エンジン10の下流側において排気通路12に設けられている。第1の選択還元触媒21は、例えばアンモニア(NH)を還元剤として用いて排出ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)を窒素(N)及び水(HO)に還元する。第1の選択還元触媒21に含まれる触媒成分としては、銅又は鉄が例示される。これらの触媒成分は、例えばアルミナ又はジルコニア等の酸化物担体上に担持される。第1の選択還元触媒21は、例えば250℃以上のときに活性化され、排出ガスに含まれるNOxを還元する機能を有する。
酸化触媒22は、第1の選択還元触媒21の下流側、且つ、フィルタ23の上流側において排気通路12に設けられている。酸化触媒22は、例えばアルミナ製の担体に、白金、パラジウム等の貴金属触媒を担持させたものである。酸化触媒22は、排出ガスに含まれる炭化水素(HC)及び一酸化炭素(CO)を酸化させて浄化すると共に、排出ガスに含まれるNOをNOに酸化する機能を有する。
フィルタ23は、酸化触媒22よりも排気通路12の下流側に設けられている。例えば、フィルタ23は、コージェライト又は炭化ケイ素(SiC)製のDPF(Diesel Particulate Filter)であり、排出ガスに含まれる粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕集する。
第2の選択還元触媒24は、第1の選択還元触媒21及びフィルタ23よりも排気通路12の下流側に設けられている。第2の選択還元触媒24は、例えばアンモニアを還元剤として用いて排出ガスに含まれるNOxを窒素及び水に還元する。第2の選択還元触媒24に含まれる触媒成分としては、銅又は鉄が例示される。これらの触媒成分は、例えばアルミナ又はジルコニア等の酸化物担体上に担持される。第2の選択還元触媒24は、例えば250℃以上のときに活性化され、排出ガスに含まれるNOxを還元する機能を有する。
アンモニア低減触媒25は、第2の選択還元触媒24よりも排気通路12の下流側に設けられている。アンモニア低減触媒25は、例えばゼオライト触媒を含み、第2の選択還元触媒24を通過した過剰なアンモニアを酸化処理する。
図1に示すように、排気浄化装置20は、第1の還元剤噴射装置26、第2の還元剤噴射装置27、温度センサ30a,30b,30c,30d、NOxセンサ32a,32b,32c、差圧センサ33、及び、制御装置35を更に備えている。
第1の還元剤噴射装置26は、第1の選択還元触媒21の上流側において排気通路12に接続され、還元剤として例えば尿素水を排気通路12内に噴射する。排気通路12内に噴射された尿素水は、排出ガスの熱で加水分解されてアンモニアになり、第1の選択還元触媒21に供給される。第1の選択還元触媒21へ供給されたアンモニアは、第1の選択還元触媒21上でNOxを還元する。
第2の還元剤噴射装置27は、フィルタ23の下流側、且つ、第2の選択還元触媒24の上流側において排気通路12に接続され、還元剤として例えば尿素水を排気通路12内に噴射する。排気通路12内に噴射された尿素水は、排出ガスの熱で加水分解されてアンモニアになり、第2の選択還元触媒24に供給される。第2の選択還元触媒24へ供給されたアンモニアは、第2の選択還元触媒24上でNOxを還元する。
第1の還元剤噴射装置26及び第2の還元剤噴射装置27は、開度を調節可能な弁体を有し、弁体の開度に応じた噴射量で排気通路12に尿素水を供給する。後述するように、第1の還元剤噴射装置26から排気通路12への尿素水の噴射量(以下、「第1の噴射量」という)、及び、第2の還元剤噴射装置27から排気通路12への尿素水の噴射量(以下、「第2の噴射量」という)は、制御装置35によって制御される。
温度センサ30a,30b,30c,30dは、第1の選択還元触媒21、酸化触媒22、フィルタ23及び第2の選択還元触媒24の温度をそれぞれ取得する温度取得部を構成する。温度センサ30a,30b,30c,30dによって計測された温度情報は、制御装置35に出力される。なお、温度センサ30a,30b,30c,30dは、排気通路12を流れる排出ガスの温度を計測し、計測した排出ガスの温度から第1の選択還元触媒21、酸化触媒22、フィルタ23及び第2の選択還元触媒24の温度をそれぞれ間接的に取得してもよい。
NOxセンサ32a,32b,32cは、排出ガス中のNOx濃度を計測する。より詳細には、NOxセンサ32aは第1の選択還元触媒21の入口側のNOx濃度を計測し、NOxセンサ32bは酸化触媒22の入口側のNOx濃度を計測する。NOxセンサ32cはアンモニア低減触媒25の出口側のNOx濃度を計測する。NOxセンサ32a,32b,32cによって計測されたNOx濃度を示す情報は、制御装置35に出力される。
差圧センサ33は、フィルタ23の上流側と下流側との差圧を計測する。差圧センサ33によって計測されたフィルタ23の差圧を示す情報は、制御装置35に出力される。
制御装置35は、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]、CAN[Controller Area Network]通信回路等を有する電子制御ユニットであり、排気浄化装置20全体の動作を制御する。制御装置35は、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムをCPUで実行することにより後述する各種機能を実現する。
制御装置35は、第1の還元剤噴射装置26、第2の還元剤噴射装置27、温度センサ30a,30b,30c,30d、NOxセンサ32a,32b,32c、及び、差圧センサ33と通信可能に接続されている。制御装置35は、各センサからの出力値に基づいて、第1の還元剤噴射装置26の第1の噴射量、及び、第2の還元剤噴射装置27の第2の噴射量を制御する。特に、制御装置35は、排出ガスに含まれるNOの酸化作用によってフィルタ23に堆積したPMを燃焼させる連続再生制御を実行する。
図1に示すように、制御装置35は、機能的構成要素として目標NO濃度決定部36及び噴射量制御部37を含んでいる。目標NO濃度決定部36は、エンジン10から単位時間あたりに排出されるPMの量に基づいて、フィルタ23に捕集されたPMの単位時間あたりの燃焼量の目標値を示す目標燃焼速度を決定し、フィルタ23の温度と目標燃焼速度とに基づいて、フィルタ23に供給されるべきNOの濃度の目標値を示す目標NO濃度を決定する。噴射量制御部37は、フィルタ23に供給されるNOの濃度が目標NO濃度になるように第1の噴射量を調節する。
図2を参照して、制御装置35によって実行される処理について説明しつつ、制御装置35の機能について詳細に説明する。図2は、制御装置35によって実行される処理の一例を示すフローチャートである。
図2に示すように、制御装置35は、まず連続再生制御を実行するために各種パラメータを取得する(ステップST1)。具体的には、制御装置35の目標NO濃度決定部36は、酸化触媒22の温度、フィルタ23の温度、第2の選択還元触媒24の温度、排出ガス中のNO濃度、エンジン10から排出されるPMの量、及び、フィルタ23に捕集されたPMの量(以下、「PM堆積量」という)を取得する。例えば、目標NO濃度決定部36は、温度センサ30b,30c,30dの出力値に基づいて酸化触媒22、フィルタ23及び第2の選択還元触媒24の温度の温度を取得すると共に、NOxセンサ32bによって計測されたNOx濃度とフィルタ23の温度とに基づいて排出ガス中のNO濃度を取得する。さらに、目標NO濃度決定部36は、例えばエンジン10の負荷、回転数及び排気温度等に基づいてエンジン10から排出されるPMの量を算出する。また、目標NO濃度決定部36は、差圧センサ33によって計測されたフィルタ23の差圧に基づいてフィルタ23のPM堆積量を取得する。なお、PM堆積量は、例えばエンジン10から排出されたPMの累計量と燃焼されたPMの累計量とに基づいて算出されてもよい。
次に、目標NO濃度決定部36は、フィルタ23のPM堆積量が所定の閾値Pを超えているか否かを判定する(ステップST2)。PM堆積量が所定の閾値Pを超えていない場合には、制御装置35は、連続再生制御を行わずに一連の処理が終了する。そして、制御装置35は、例えば排出ガス中のNOxが所定の浄化率で浄化されるように、第1の選択還元触媒21及び第2の選択還元触媒24の温度に応じて第1の噴射量及び第2の噴射量が決定する通常制御を実行する。すなわち、制御装置35は、フィルタ23のPM堆積量が所定の閾値Pを超えたときに連続再生制御を実行し、PM堆積量が所定の閾値Pよりも小さいときには連続再生制御を実行しない。
PM堆積量が所定の閾値Pを超えている場合には、目標NO濃度決定部36は、フィルタ23の温度が、第1の温度閾値よりも高いか否かを判定する(ステップST3)。第1の温度閾値は、NOによってPMの酸化反応が進行する温度であり、例えば260℃である。フィルタ23の温度が第1の温度閾値以下である場合には、制御装置35は、連続再生制御を行わずに処理を終了する。
フィルタ23の温度が第1の温度閾値よりも高い場合には、第2の選択還元触媒24の温度が、第2の温度閾値よりも高いか否かを判定する(ステップST4)。第2の温度閾値は、第2の選択還元触媒24によって排出ガスに含まれるNOxが還元可能な温度であり、例えば250℃である。第2の選択還元触媒24の温度が第2の温度閾値以下である場合には、制御装置35は、連続再生制御を行わずに処理を終了する。すなわち、制御装置35は、フィルタ23の温度が第1の温度閾値よりも高く、且つ、第2の選択還元触媒24の温度が第2の温度閾値よりも高いときに連続再生制御を実行し、フィルタ23の温度が第1の温度閾値以下である場合、又は、第2の選択還元触媒24の温度が第2の温度閾値以下である場合には連続再生制御を実行しない。
次に、目標NO濃度決定部36は、エンジン10から排出されるPMの量に基づいて、単位時間あたりに除去すべきフィルタ23上のPMの量を示す目標燃焼速度を決定する(ステップST5)(第1の制御)。例えば、目標NO濃度決定部36は、単位時間あたりにエンジン10から排出されるPMの量よりも目標燃焼速度を大きく設定する。目標燃焼速度を単位時間あたりにエンジン10から排出されるPMの量よりも大きくすることにより、フィルタ23のPM堆積量の増加が抑制される。
次に、目標NO濃度決定部36は、フィルタ23の温度と目標燃焼速度とに基づいて、目標NO濃度を決定する(ステップST6)(第2の制御)。目標NO濃度とは、目標燃焼速度でフィルタ23上のPMを燃焼させるためにフィルタ23に供給されるべきNOの濃度の目標値を示している。目標NO濃度決定部36は、PMの燃焼速度を示すPM燃焼モデルに基づいて目標NO濃度を決定する。例えば、制御装置35は、フィルタ23の温度と、PM堆積量と、NO濃度と、PMの燃焼速度とが関連付けられたテーブルを記憶しており、このテーブルを参照して、ステップST1で取得されたフィルタ23の温度及びPM堆積量とステップST5で決定された目標燃焼速度とに基づいて、目標NO濃度を決定する。
なお、目標NO濃度決定部36は、テーブルを用いずに、フィルタ23の温度と目標燃焼速度とを用いた計算によって目標NO濃度を決定してもよい。例えば、ある温度でのPMの燃焼速度は、下記式(1)に示すように、フィルタ23上のPM堆積量Cの一次関数として表すことが可能である。
d[C]/dt=k[C] ・・・(1)
このとき、反応速度定数kと絶対温度Tとの関係は、下記式(2)に示すアレニウスの式によって表される。なお、式(2)においてEは活性化エネルギーを表している。
k=Ae^(−E/RT) ・・・(2)
そして、NO濃度と空間速度とによって定まるPMの燃焼速度の変化は、頻度因子Aの増減によって近似することができるので、例えば上述の計算式から目標燃焼速度、PM堆積量、フィルタ23の温度及び空間速度に基づいて目標NO濃度を算出することが可能である。
次に、目標NO濃度決定部36は、目標NO濃度のNOをフィルタ23に供給するために酸化触媒22に供給されるべきNOx濃度の目標値を示す目標NOx濃度を決定する(ステップST7)。酸化触媒22の酸化能力は酸化触媒22の温度によって変化するので、目標NO濃度決定部36は、例えば酸化触媒22の温度と目標NO濃度とに基づいて目標NOx濃度を決定する。
次に、噴射量制御部37は、第1の選択還元触媒21の上流側のNOx濃度C1が目標NOx濃度よりも高いか否かを判定する(ステップST8)。NOx濃度C1は、例えばNOxセンサ32aによって計測される。NOx濃度C1が目標NOx濃度以下である場合には、制御装置35は、連続再生制御を行わずに処理を終了する。
一方、NOx濃度C1が目標NOx濃度よりも高い場合には、酸化触媒22に導入される排出ガス中のNOx濃度C2が目標NOx濃度より高いか否かを判定する(ステップST9)。NOx濃度C2は、例えばNOxセンサ32bによって計測される。NOx濃度C2が目標NOx濃度よりも高い場合には、制御装置35は処理を終了する。
一方、NOx濃度C2が目標NOx濃度以下である場合には、噴射量制御部37は、酸化触媒22に供給されるNOxの濃度が目標NOx濃度になるように第1の噴射量を調整する(ステップST10)(第3の制御)。すなわち、噴射量制御部37は、酸化触媒22に供給される未還元のNOxが増加するように第1の選択還元触媒21への還元剤の供給量を減少させる。そして、酸化触媒22に導入されたNOxのうちNOが、酸化触媒22によってNOに酸化され、NOxに占めるNOの割合が高められる。その結果、フィルタ23に目標NO濃度でNOが供給され、NOの酸化作用によってフィルタ23に堆積されたPMが比較的低温下で燃焼されて除去される。
より詳細には、ステップST10において噴射量制御部37は、第1の選択還元触媒21に導入される排出ガス中のNOx濃度に対するアンモニア濃度の比率を調節する。例えば、噴射量制御部37は、通常制御時には、NOx濃度に対するアンモニア濃度の比率が1.3になるように第1の噴射量を決定するのに対し、連続再生制御の実行時には、NOx濃度に対するアンモニア濃度の比率が0.5〜1.0になるように第1の噴射量を減少させる。
次に、噴射量制御部37は、PMの燃焼に利用されたNOが除去されるように第2の噴射量を調節する(ステップST11)(第4の制御)。より詳細には、噴射量制御部37は、第2の選択還元触媒24に対する還元剤の吸着量が増加するように第2の噴射量を増加させる。例えば、噴射量制御部37は、通常制御時には、第2の選択還元触媒24の容量に対するアンモニア吸着量が20%になるように第2の噴射量を制御するに対し、連続再生制御の実行時には、第2の選択還元触媒24の容量に対するアンモニア吸着量が80%になるように第2の噴射量を増加させる。このように、第2の選択還元触媒24に対する還元剤の吸着量を増加させることにより、第2の選択還元触媒によってNOを効率よく除去することができる。
第2の噴射量の調整後、ステップST9の処理が再び行われ、NOx濃度C2が目標NOx濃度よりも高いか否かが判定される。
図3を参照して、排気浄化装置20の作用効果について説明する。図3は、第1の噴射量及び第2の噴射量の一例を示すタイミングチャートである。図3中の線L1,L2,L3は、NOxセンサ32a,32b,32cによってそれぞれ計測されたNOx濃度を示している。図3中の線L4は、目標NO濃度決定部36によって決定された目標NOx濃度を示している。図3中の期間T1は、制御装置35によって通常制御が行われる期間を示し、期間T2は、制御装置35によって連続再生制御が行われる期間を示している。
上述のように、通常制御が行われる期間T1では、第1の選択還元触媒21及び第2の選択還元触媒24の温度に応じて第1の噴射量及び第2の噴射量が制御される。図3の例では、第1の選択還元触媒21の温度が180℃を超えると、第1の還元剤噴射装置26から第1の選択還元触媒21に還元剤が供給され、NOxセンサ32bによって計測されるNOx濃度が低下する(線L2参照)。さらに、第2の選択還元触媒24の温度が180℃を超えると、第2の還元剤噴射装置27から第2の選択還元触媒24に還元剤が供給され、NOxセンサ32cによって計測されるNOx濃度が低下する(線L3参照)。
一方、連続再生制御が行われる期間T2では、酸化触媒22に供給されるNOxの濃度が目標NOx濃度になるように第1の噴射量が減少される。その結果、目標NOx濃度(図3の線L4参照)に近づくようにNOxセンサ32bによって計測されるNOx濃度が増加する。これにより、目標NO濃度のNOを含む排出ガスがフィルタ23に供給され、NOの酸化作用によってフィルタ23に捕集されたPMが燃焼される。
さらに、期間T2では、PMの燃焼に利用されたNOが除去されるように第2の噴射量が増加される。これにより、第2の選択還元触媒24によってNOxが還元され、NOxセンサ32cによって計測されるNOx濃度は維持される。
上述したように、一実施形態の排気浄化装置20では、連続再生制御時に目標燃焼速度に基づいて目標NO濃度が決定され、フィルタに供給されるNOの濃度が目標NO濃度になるように第1の噴射量が調節される。目標NO濃度でNOをフィルタ23に供給することにより、燃料の添加によることなく、NOの酸化作用によって目標燃焼速度に応じた量のPMを燃焼させることが可能である。さらに、第2の選択還元触媒24に対する還元剤の吸着量が増加するように第2の噴射量を調節することによりNOxを効率よく除去することができる。したがって、上記実施形態の排気浄化装置20によれば、燃費悪化を防止しつつNOxを効果的に除去することができる。
以上、種々の実施形態に係る排気浄化装置について説明してきたが、上述した実施形態に限定されることなく発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形態様を構成可能である。
例えば、上記実施形態では、フィルタ23が第1の選択還元触媒21よりも排気通路12の下流側に設けられているが、フィルタ23の配置位置は第1の選択還元触媒21の下流側に限定されるものではない。例えば、図4に示す排気浄化装置20Aは、第1の選択還元触媒21及びフィルタ23に代えて、排出ガスに含まれるPMを捕集するフィルタと当該フィルタ上にコーティングされた選択還元触媒を含むSCRフィルタ40を備えている。すなわち、SCRフィルタ40は、排出ガスに含まれるPMを捕集すると共に排出ガスに含まれるNOxを還元する機能を有している。このようなSCRフィルタ40を備える場合であっても、目標燃焼速度に基づいてSCRフィルタ40のフィルタに供給されるべき目標NO濃度を決定し、目標NO濃度のNOがSCRフィルタ40に供給されるように第1の噴射量を制御することにより、SCRフィルタ40のフィルタ上に捕集されたPMをNOの酸化作用によって除去することができる。
なお、上記実施形態では、第1の還元剤噴射装置26及び第2の還元剤噴射装置27が還元剤として尿素水を噴射する例について説明したが、第1の還元剤噴射装置26及び第2の還元剤噴射装置27は、尿素水以外の還元剤を第1の選択還元触媒21及び第2の選択還元触媒24に供給してもよい。
10…エンジン(内燃機関)、12…排気通路、20,20A…排気浄化装置、21…第1の選択還元触媒、22…酸化触媒、23…フィルタ、24…第2の選択還元触媒、26…第1の還元剤噴射装置、27…第2の還元剤噴射装置、30a,30b,30c,30d…温度センサ(温度取得部)、35…制御装置、40…SCRフィルタ。

Claims (6)

  1. 内燃機関からの排出ガスが流れる排気通路に設けられた第1の選択還元触媒と、
    前記排出ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタと、
    前記第1の選択還元触媒及び前記フィルタよりも前記排気通路の下流側に設けられた第2の選択還元触媒と、
    前記第1の選択還元触媒に還元剤を供給する第1の還元剤噴射装置と、
    前記第2の選択還元触媒に前記還元剤を供給する第2の還元剤噴射装置と、
    前記第1の還元剤噴射装置からの前記還元剤の噴射量である第1の噴射量、及び、前記第2の還元剤噴射装置からの前記還元剤の噴射量である第2の噴射量を決定する制御装置と、
    前記フィルタの温度を取得する温度取得部と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記フィルタに捕集された前記粒子状物質の単位時間あたりの燃焼量の目標値を示す目標燃焼速度を決定する第1の制御と、
    前記フィルタの温度と前記目標燃焼速度とに基づいて、前記フィルタに供給されるべきNOの濃度の目標値を示す目標NO濃度を決定する第2の制御と、
    前記フィルタに供給される前記排出ガス中のNO濃度が前記目標NO濃度になるように前記第1の噴射量を調節する第3の制御と、
    を含む連続再生制御を実行する、排気浄化装置。
  2. 前記フィルタよりも前記排気通路の上流側に配置され、前記排出ガスに含まれるNOをNOに酸化する酸化触媒を更に備える、請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 前記制御装置は、前記フィルタに捕集された前記粒子状物質の量が所定の閾値を超えたときに前記連続再生制御を実行する、請求項1又は2に記載の排気浄化装置。
  4. 前記温度取得部は、前記第2の選択還元触媒の温度を更に取得し、
    前記制御装置は、前記フィルタの温度が第1の温度閾値よりも高く、且つ、前記第2の選択還元触媒の温度が第2の温度閾値よりも高いときに、前記連続再生制御を実行する、請求項1〜3の何れか一項に記載の排気浄化装置。
  5. 前記制御装置は、前記連続再生制御の実行時に、前記第2の選択還元触媒に対する前記還元剤の吸着量が増加するように前記第2の噴射量を調節する第4の制御を更に行う、請求項1〜4の何れか一項に記載の排気浄化装置。
  6. 前記制御装置は、前記目標燃焼速度を前記内燃機関から単位時間あたりに排出される前記粒子状物質の量よりも大きく設定する、請求項1〜5の何れか一項に記載の排気浄化装置。
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