JP2021147072A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2021147072A5
JP2021147072A5 JP2020047493A JP2020047493A JP2021147072A5 JP 2021147072 A5 JP2021147072 A5 JP 2021147072A5 JP 2020047493 A JP2020047493 A JP 2020047493A JP 2020047493 A JP2020047493 A JP 2020047493A JP 2021147072 A5 JP2021147072 A5 JP 2021147072A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
shrink
inner film
empty
packaged
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020047493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021147072A (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2020047493A priority Critical patent/JP2021147072A/ja
Priority claimed from JP2020047493A external-priority patent/JP2021147072A/ja
Publication of JP2021147072A publication Critical patent/JP2021147072A/ja
Publication of JP2021147072A5 publication Critical patent/JP2021147072A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Description

シュリンク包装体
この発明は、複数の被包装物をシュリンクフィルムで包装するシュリンク包装体に関する。
従来、未充填のエアゾール用の缶は、段ボール箱に梱包され製缶メーカーから出荷されている。しかし、輸送中に段ボールの紙粉が缶の中に混入するという問題が発生し、改善が求められている。紙粉の混入を防止し、なおかつ複数個の缶を集積結束する包装として、プラスチックフィルムによるシュリンク包装がある。しかし、内容物の充填工程で開封する時に、プラスチックフィルムを破って外すと、缶に力が加わって缶が倒れてバラバラになり、充填工程で作業効率が悪くなるという問題がある。
この問題を解決するものとして、例えば、特許文献1に開示されているシュリンク包装体がある。このシュリンク包装体は、二枚の基材フィルムで上面と下面を覆い、側面を一周するヒートシール部で二枚の基材フィルムが溶着され、熱収縮されて収容物に密着している。互いに平行な一対の側面には、上面部に近い位置に、上面部に対してほぼ平行な第1易開線が設けられている。上面には、ほぼ中心を横断して両端部が各第1易開線の長手方向の中心付近に連続する第2易開線が設けられている。第1易開線と第2易開線は、ミシン目として構成されている。開封する時は、第2易開線を切って上面部を半分に切断する。そして、上面部の切断端部を両側に引っ張れば、各第1易開線が切られ、両開状に開けられる。このとき、開かれる領域は少なく、缶が四散することがない。開いた上面側を下にしてベルトコンベアに載せ、フィルムを引き上げて外す。ベルトコンベアに載せた缶は自立する。そして、ベルトコンベアにより中身を充填する工程に送られる。
特開2015−217954号公報
上記背景技術の場合、第1易開線と第2易開線は、ミシン目として構成されているため、ミシン目から細かいゴミや水分が侵入する恐れがある。また、上面部を開いた状態では、4つの側面と下面部が缶の5面を覆っているため、フィルムを外す際には力が加わりやすく、包装した缶が倒れる恐れがある。また、ベルトコンベアに載せる際は、開いた上面部が下になるように上下を逆にする必要があり、この時にも力が加わり易く、缶が外れて散らばる恐れがある。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、確実に異物の混入を防ぎ、また手作業で効率よく短時間で包装を取り外すことが可能なシュリンク包装体を提供することを目的とする。
本発明は、シュリンクフィルムで複数個の被包装物を一方向に巻き回して集積結束して包装する内側フィルムと、前記内側フィルムの外側を前記内側フィルムに交差してシュリンクフィルムで巻き回して形成する外側フィルムが設けられ、前記内側フィルムと前記外側フィルムは熱収縮され、前記被包装物に密着しているシュリンク包装体である。
前記内側フィルムには開封用の内側フィルムミシン目が設けられ、前記外側フィルムには開封用の外側フィルムミシン目が設けられ、前記内側フィルムミシン目と前記外側フィルムミシン目は、互いに重ならない位置に設けられているものである。
前記被包装物は例えば空缶であり、前記シュリンク包装体は、複数個の前記空缶を、中心軸方向を互いに平行に並べた空缶集合体を包装するものである。前記内側フィルムは、前記空缶の中心軸方向に対して略直角な方向に一周して巻き回され、巻き方向に交差する幅は前記空缶の高さ、つまり中心軸方向の長さとほぼ等しい。前記外側フィルムは、前記空缶の中心軸方向に対して交差する一対の端面を覆って一周して巻き回され、複数個の前記被包装物の前記端面の両方の側方に筒状に飛び出し、熱収縮により、側方に飛び出した筒状の部分は、前記端面の側縁部に沿って折り曲げられて前記空缶の側面の一部に密着する。
前記内側フィルムミシン目は、前記内側フィルムの長手方向に交差して横断する一対の直線で形成され、前記一対の内側フィルムミシン目の間の部分は帯状の切取部となる。前記外側フィルムミシン目も同様に、前記外側フィルムの長手方向に交差して横断する一対の直線で形成され、前記一対の外側フィルムミシン目の間の部分は帯状の切取部となる。
前記シュリンクフィルムは、タテ1軸シュリンクフィルムである。
前記内側フィルムと、前記外側フィルムは、互いに加熱されて密着し又は溶着していても良い
本発明のシュリンク包装体は、確実に異物の混入を防ぎ、また手作業で効率よく短時間で包装を取り外すことができる。外側フィルムを外しても、内側フィルムが被包装物に巻き回されているため、被包装物が複数個の場合でもバラバラになることがない。内側フィルムは、帯状であり開封用のフィルムミシン目から容易に開封することができ、被包装物に力を加えずに外すことができ、複数個の被包装物が並んだ状態で取り出すことができる。開封用のフィルムミシン目の位置は、シュリンクフィルムを2重に巻いている範囲に、互いに一致しないで設けられ、重ねられた他方のシュリンクフィルムで塞がれているため、フィルムミシン目から異物が混入することがない。
この発明の一実施形態のシュリンク包装体の斜視図(a)と、(a)とは反対側から見た斜視図(b)と、外側フィルムを外した状態を示す斜視図(c)である。 この実施形態のシュリンク包装体の包装方法を示す斜視図である。 この実施形態のシュリンク包装体の開封方法を示す斜視図である。 この実施形態のシュリンク包装体の内側フィルムを取り付ける包装装置の動作を示す平面図である。 この実施形態のシュリンク包装体の内側フィルムを取り付ける包装装置の動作を示す平面図である。 この実施形態のシュリンク包装体の内側フィルムを取り付ける包装装置の動作を示す平面図である。 この実施形態のシュリンク包装体の外側フィルムを取り付ける包装装置の動作を示す正面図である。 この実施形態のシュリンク包装体の外側フィルムを取り付ける包装装置の動作を示す正面図である。 この実施形態のシュリンク包装体の外側フィルムを取り付ける包装装置の動作を示す正面図である。 この実施形態のシュリンク包装体の外側フィルムを取り付ける包装装置の動作を示す正面図である。 この実施形態のシュリンク包装体の外側フィルムを取り付ける包装装置の動作を示す正面図である。 この実施形態のシュリンク包装体の加熱装置により加熱する工程を示す正面図である。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態のシュリンク包装体10は、後述するシュリンクフィルム11,21により複数の被包装物を集積結束して包装するものであり、包装する被包装物は例えばここでは金属製のエアゾール缶であり、未充填の空缶12の集合体である。シュリンク包装体10は、複数個の空缶12を、筒体の挿通方向である中心軸方向を互いに平行に並べて形成された空缶集合体14を包装するものである。空缶集合体14は、ここでは図1に示すように、空缶12が5個づつ4列に並べられた合計20個であり、空缶12の端面である上面12aどうしと、下面12bどうしが面一になって一層に並べられ、直方体形状となっている。なお、空缶12の上面12aまたは下面12bは開口している。
空缶集合体14は、空缶12の上面12a側を上面14aとし、空缶12の下面12b側を下面14bとする。上面14aと下面14bは一方向に長い矩形であり、上面14aと下面14bの間には、長い辺に連続する一対の長側面14c,14dと、短い辺に連続する一対の短側面14eが設けられている。つまり、上面14aの長手方向に交差する方向には、上面14a、長側面14c、下面14b、長側面14dが順に連接している。上面14aの長手方向には、上面14a、短側面14e、下面14b、短側面14eが順に連接している。図1(a)は、左に長側面14dを、右に短側面14eを見た斜視図であり、図1(b)、図1(c)は、左に長側面14cを、右に短側面14eを見た斜視図である。
シュリンク包装体10は、図1(c)に示すように、空缶集合体14の、長側面14c、短側面14e、長側面14d、短側面14eを一周して巻き回す内側フィルム16が設けられている。内側フィルム16は、帯状のシュリンクフィルム11で形成され、シュリンクフィルム11はタテ1軸シュリンクフィルムであり、巻き方向に熱収縮するものである。つまり、内側フィルム16は、空缶12の中心軸方向に対して略直角な方向に巻き回して帯掛けし、熱収縮により密着し空缶12を束ねている。内側フィルム16の、巻き方向に交差する幅は空缶集合体14の高さ、つまり、上面14aと下面14bの間の長さとほぼ等しい。内側フィルム16には、長側面14cと長側面14dの各中心に当接する位置に、巻き方向に交差するヒートシール部18が各々設けられている。長側面14cに当接するートシール部18の両側には、ヒートシール部18に沿って開封用の内側フィルムミシン目20が各々設けられ、幅方向に貫通している。一対の内側フィルムミシン目20の間の部分は、帯状の切取部23となる。
内側フィルム16の外側には、図1(a)、図1(b)に示すように、空缶集合体14の、上面14a、長側面14c、下面14b、長側面14dを一周して巻き回す外側フィルム22が設けられている。外側フィルム22は、内側フィルム16と同様に、帯状のシュリンクフィルム21で形成され、シュリンクフィルム21はタテ1軸シュリンクフィルムであり、巻き方向に熱収縮するものである。つまり、外側フィルム22は、空缶12の中心軸方向に交差する上面12aと下面12bを覆って巻スリーブ包装をし、熱収縮により密着し、空缶12が上下方向にずれないように束ねている。外側フィルム22の、巻き方向に交差する幅は空缶集合体14の上面14aの長手方向より少し長く、上面14aの長手方向両側に筒状に飛び出す。上面14aの長手方向両側に飛び出した筒状の部分は、後述する加熱工程により熱収縮し、短側面14eの4辺に沿って折り曲げられて短側面14eの周縁部に密着する。短側面14eの中央は、外側フィルム22で覆われず開口部22aが形成される。外側フィルム22には、長側面14dに当接する位置に、巻き方向に交差する開封用の外側フィルムミシン目24が設けられ、外側フィルムミシン目24は互いに平行に2本が設けられ、幅方向に貫通している。一対の外側フィルムミシン目24の間の部分は、帯状の切取部25となる。
内側フィルム16と外側フィルム22は、いずれも熱収縮され、空缶集合体14に密着している。空缶集合体14は、内側フィルム16で帯掛けされ、外側フィルム22で巻スリーブ包装されているため、全周を包まれている。短側面14eの中央部は、外側フィルム22で覆われていない開口部22aが形成されるが、開口部22aには内側フィルム16が位置しているため、空缶12が露出することがなく、異物が侵入することもない。内側フィルムミシン目20と外側フィルムミシン目24は、互いに異なる位置に設けられているため、内側フィルム16または外側フィルム22に閉鎖され、異物の混入を防ぐ。
次に、包装方法について図2に基づいて説明する。包装する空缶12を20個、5個づつを4列に並べて直方体の空缶集合体14とする。空缶集合体14の長側面14c、短側面14e、長側面14d、短側面14eをタテ1軸シュリンクフィルムであるシュリンクフィルム11で一周して巻き回して、内側フィルム16を取り付ける。シュリンクフィルム11の取り付けには、図4〜6に示す包装装置26を使用する。
ここで、包装装置26について説明する。図4〜図6は、空缶集合体14の上面14a側から見た上面図である。包装装置26には、空缶集合体14を運び入れる供給コンベア28が設けられ、供給コンベア28の下流側には、シュリンクフィルム11を所定の長さで切断するフィルムカット部30が設けられている。フィルムカット部30は、供給コンベア28の流れ方向に交差する左右両側に位置する2部材から成り、2部材の間にシュリンクフィルム11を挟持してカットする。2部材は、シュリンクフィルム11を横断する細長い部材から成り、一方にはシュリンクフィルム11を熱溶断する熱線が内蔵され、他方はシュリンクフィルム11を挟んで熱線に接触させるものである。供給コンベア28の両脇には、フィルム用ローラ32が設けられている。フィルム用ローラ32は、供給コンベア28のコンベア面に対して軸方向が略直角であり、フィルム用ローラ32の近傍には、シュリンクフィルム11のフィルム原反34が設けられている。フィルム原反34から引き出されたシュリンクフィルム11は、フィルム用ローラ32にガイドされ、供給コンベア28のコンベア面に対して幅方向が略直角に供給される。
次に、包装装置26の動作について説明する。まず図4に示すように、供給コンベア28に、20個の空缶12を集積して空缶集合体14とする。この時、空缶集合体14の上面14aを上方に向け、長側面14cを下流側に向ける。この時、左右一対のフィルム原反34から引き出されたシュリンクフィルム11は、フィルム用ローラ32にガイドされて供給コンベア28のコンベア面に対して幅方向が略直角に供給される。シュリンクフィルム11の先端同士はフィルムカット部30により熱溶着されてヒートシール部18で連結され、供給コンベア28の下流側に横断している。
次に、供給コンベア28に空缶集合体14が載せられて移動し、シュリンクフィルム11を押しながら一対のフィルムカット部30の間を通過する。すると、シュリンクフィルム11のヒートシール部18は長側面14cのほぼ中心に当接し、一対の短側面14eはシュリンクフィルム11で覆われる。そして、図5に示すように一対のフィルムカット部30が互いに近づく方へ移動し、長側面14dの中心付近で互いに当接しシュリンクフィルム11を挟んで熱溶着し、ヒートシール部18が形成されて筒状になり、内側フィルム16が形成される。このとき、空缶集合体14側のヒートシール部18の両側に、内側フィルムミシン目20が各々形成される。
なお、空缶集合体14と切り離される側の溶着したシュリンクフィルム11のヒートシール部18の両側に内側フィルムミシン目20が形成されるようにしても良い。この場合、空缶集合体14の送り方向の前側に内側フィルムミシン目20が位置することになる。
図6に示すように、空缶集合体14は図示しない排出コンベアにより下流に送られ、内側フィルム16はシュリンクフィルム11から切り離され、長側面14c、短側面14e、長側面14d、短側面14eを一周して巻き回して内側フィルム16の取り付けが完了する。
次に、内側フィルム16の外側に、上面14a、長側面14c、下面14b、長側面14dをタテ1軸シュリンクフィルムであるフィルム21で一周して巻き回して、外側フィルム22を取り付ける。外側フィルム22の取り付けには、図7〜図11に示す包装装置36を使用する。
ここで、包装装置36について説明する。図7〜図11は、空缶集合体14の短側面14eから見た正面図である。包装装置36には、内側フィルム16を取り付けた空缶集合体14を運び入れる供給コンベア38と、供給コンベア38の下流側に連続し内側フィルム16の外側に外側フィルム22を取り付けた空缶集合体14を運び出す排出コンベア40が並べられて設けられている。供給コンベア38と排出コンベア40の間には、隙間42が設けられている。
供給コンベア38の下流側端部には、コンベアベルト44がかけられた可動ローラ46が設けられている。排出コンベア40の上流側端部には、コンベアベルト48がかけられた可動ローラ50が設けられている。
供給コンベア38と排出コンベア40の間の隙間42には、シュリンクフィルム21を所定の長さで切断するフィルムカット部52が設けられている。フィルムカット部52は、下方に位置する下部材52aと上方に位置する上部材52bから成り、下部材52aと上部材52bの間にシュリンクフィルム21を挟持してカットする。下部材52aと上部材52bは、供給コンベア38の流れ方向に対して交差する細長い部材から成り、シュリンクフィルム21を横断する長さを有している。下部材52aは、シュリンクフィルム21を熱溶断する熱線であるニクロム線が内蔵され、隙間42の内側で、供給コンベア38のコンベアベルト44より下方に位置している。上部材52bは、下部材52aに当接してシュリンクフィルム21にニクロム線を接触させるものであり、隙間42の上方に位置し、シリンダ53により、下部材52aに向かって移動する。
供給コンベア38の上方には、フィルム用ローラ54が設けられている。フィルム用ローラ54は、供給コンベア38のコンベアベルト44の面に対して軸方向が平行で、流れ方向には交差している。フィルム用ローラ54の近傍には、シュリンクフィルム21のフィルム原反56が設けられ、フィルム原反56から引き出されたシュリンクフィルム21は、フィルム用ローラ54にガイドされ、供給コンベア38のコンベアベルト44の面に対して幅方向が平行で流れ方向に交差して供給される。
次に、包装装置36の動作について説明する。まず図7に示すように、供給コンベア38に、内側フィルム16を取り付けた空缶集合体14を置く。この時、空缶集合体14の上面14aを上方に向け、長側面14cを下流側に向ける。この時、フィルム原反56から引き出されたシュリンクフィルム21は、フィルム用ローラ54にガイドされて供給コンベア38のコンベア面に対して幅方向が略平行に上方から供給され、シュリンクフィルム21の端部21aは供給コンベア38と排出コンベア40の間の隙間42に下垂する。
この後、供給コンベア38のコンベアベルト44に空缶集合体14が載せられて移動し、シュリンクフィルム21を押しながら排出コンベア40に向かって移動する。空缶集合体14が供給コンベア38の可動ローラ46の近傍に位置する時、可動ローラ46は隙間42側に張り出すように移動し、隙間42が一時的に狭くなる。
次に、図8に示すように、空缶集合体14が隙間42を超えて、排出コンベア40に円滑に移動すると、排出コンベア40のコンベアベルト48と、空缶集合体14の下面14bの間にシュリンクフィルム21の端部21aが挟まる。フィルムカット部52の上部材52bがシリンダ53により下方に移動し、シュリンクフィルム21の、端部21aと反対側は、空缶集合体14の上面14aと長側面14dを覆って折り返されて、上部材52bに押し下げられ、隙間42に下垂し、図9に示すように排出コンベア40コンベアベルト48よりも下方で、フィルムカット部52の下部材52aと上部材52bの間に挟まれて、シュリンクフィルム21がカットされ、端部21bが形成される。これによりシュリンクフィルム21は、空缶集合体14の包装に適した長さとなる。
シュリンクフィルム21がカットされた後、図10に示すようにフィルムカット部52の上部材52bがシリンダ53により元の位置まで上昇する。そして、排出コンベア40の可動ローラ50が隙間42とは反対側に移動し、可動ローラ50は、空缶集合体14の下面14bの中央側に近い位置に移動する。これにより、空缶集合体14の隙間42側の下面14bが露出し、下方に空間58が形成され、可動ローラ50からこの空間58にシュリンクフィルム21の端部21aが下垂する。空缶集合体14の長側面14dからは、シュリンクフィルム21の他方の端部21bが下垂する。
そして、供給コンベア38の可動ローラ46が空間58内へ移動し突出する。可動ローラ46は空缶集合体14の下面14bの中央側に近い位置の、排出コンベア40の可動ローラ50近傍に達し、シュリンクフィルム21の端部21bを空缶集合体14の下面14bとの間に挟んで長側面14dの下端部で折り曲げて下面14bに重ねる。なお、長側面14dに当接する位置に、外側フィルムミシン目24が位置する。
この後、図11に示すように、排出コンベア40により空缶集合体14が搬送され、可動ローラ50から下方に垂れていたシュリンクフィルム21の端部21aは、可動ローラ50を通過するときに、先に空缶集合体14の下面14bに重ねられていた端部21bの外側に重ねられ、空缶集合体14の周囲がシュリンクフィルム21で垂直方向に一周して巻き回される。これにより、内側フィルム16の外側に、上面14a、長側面14c、下面14b、長側面14dをシュリンクフィルム21で一周して巻き回して、外側フィルム22の取り付けが完了する。
そして、図12に示すように、加熱装置60に入れて加熱し、シュリンクフィルム11,21を熱収縮させて空缶集合体14に密着させ、包装する。なお、熱収縮させる方法は、熱風でも熱ローラでも良い。例えばドライヤーにより熱風を吹き付けても良く、加熱したローラ等の部材をシュリンクフィルム11,21に接触又は近接させて熱収縮させても良い。また、加熱時にシュリンクフィルム11,21が熱溶着しても良く、熱収縮させる方法以外に、接着剤等の種々の手段で貼り付けてもよい。
次に、空缶12に内容物を充填する充填工場において、シュリンク包装体10から空缶12を取り出す開封方法について、図3に基づいて説明する。まず、充填工程の図示しないベルトコンベアのコンベアベルト等に、シュリンク包装体10で包装された空缶集合体14を置く。そして、外側フィルム22の、短側面14eに位置する端部から、一対の外側フィルムミシン目24の間の切取部25を引き起こし、長側面14dに連続して外側フィルムミシン目24を切断し、切取部25取り外す。外側フィルム22は、長側面14dを覆っていた部分から分割され、開いて外す。外側フィルム22を外しても、内側フィルム16が空缶集合体14に巻き回されて密着しているため、空缶12が倒れたり離れたりすることがなく、バラバラになることがない。
さらに、内側フィルム16で包まれた空缶集合体14を所定のコンベアベルト等の上に置き、内側フィルム16の端部から、一対の内側フィルムミシン目20の間の切取部23を引き起こして内側フィルムミシン目20を切断し、切取部23を取り外す。内側フィルム16は、長側面14cを覆っていた部分から分割され、開いて外す。これによりシュリンク包装体10を完全に外すことができ、空缶12を、コンベアベルト等に20個並んだ状態で上面12aまたは下面12bを上にさせて自立して供給することができる。
この実施形態のシュリンク包装体10によれば、手作業で効率よく短時間で包装を取り外すことができ、運搬や保管の際に異物が付着することを防ぎ、品質管理が容易である。外側フィルム22を外しても内側フィルム16が空缶集合体14に巻き回されているため、空缶12が倒れてバラバラになることがない。内側フィルム16と外側フィルム22は、切取部23,25を引き起こして内側フィルムミシン目20または外側フィルムミシン目24を切断しながら外すことで簡単に分割して外すことができる。内側フィルム16は上面14aと下面14bにかかっておらず、切取部23を切断するだけで簡単に外すことができ、強い力が空缶12に加えられて整列が乱れることがなく、空缶12がきれいに並んで自立した状態で取り出すことができ、整然と自立した状態で充填工程に送ることができ、作業効率が良い。
さらに、この実施形態のシュリンク包装体10によれば、シュリンクフィルム11,21が2重に巻かれているため、複数個の空缶12を包装した場合の包装強度が高い。しかも、内側フィルム16を先に巻回して、その後、外側フィルム22を内側フィルム16と直交する方向に巻回し、さらに、内側フィルム16と外側フィルム22が同時に加熱されて熱収縮していることにより、より高い強度で包装することができる。これは、外側フィルム22と内側フィルム16を同時に加熱することにより、両者が同時に熱収縮し、互いに密着して被包装物である缶集合体14を包むからである。
また、外側フィルムミシン目24と内側フィルムミシン目20の位置は、シュリンクフィルム11,21が2重に巻かれている範囲に設けられ、重ねられた他方のシュリンクフィルム11,21で塞がれているため、外側フィルムミシン目24と内側フィルムミシン目20から異物が混入することがない。さらに、短側面14eの中央部には、外側フィルム22で覆われていない開口部22aが形成されるが、開口部22aは内側フィルム16が露出して閉鎖されているため、この部分からも異物が侵入することがない。内側フィルム16と外側フィルム22は、タテ1軸シュリンクフィルムであり、巻き方向には収縮して確実に空缶12を束ね、巻き方向に交差する幅は縮むことがなく、隙間が出来る等の不具合が起こらない。
その他、空缶12の上面12aまたは下面12bを上方に向けて、充填工場のベルトコンベアに載せてシュリンク包装体10を外すことができ、所望の面を上向きに自立させることができ、開封の工程で空缶12の上下を逆にする必要がない。シュリンク包装体10は、包装装置26と包装装置36を使用して包装することができ、効率が良い。包装装置36では、シュリンクフィルム21の端部21a,21bを自動的に重ね合わせることができ、きれいに包装可能である。
なお、この発明のシュリンク包装体は、空き缶以外の色々な被包装物に使用することができ、倒れやすい形状の被包装物を包装することに適している。包装する被包装物の数は適宜変更可能であり、上面と下面は逆でも良い。内側フィルムまたは外側フィルムを取り付ける包装装置は、上記実施形態に限定されず、各コンベアローラやフィルム用ローラの数や配置は、自由に変更可能である。フィルムカット部の構造も上記以外でも良く、確実にフィルムを押し下げて任意の長さにカットして供給するものであれば良い。外側フィルムの端部どうしを重ねる方法は、上記以外の包装方法でも良く、シュリンクフィルムを折り畳んで重ねたり、内側フィルムと同様にヒートシール部で連結されていてもよい。外側フィルムミシン目と内側フィルムミシン目の位置や形状、本数は適宜変更可能であり、互いに一致しない位置であれば良く、ミシン目の穴が小さくて比較的異物が入りにくい場合は、互いに交差してもよい。使用するフィルムの材料は自由であり、またタテ1軸シュリンクフィルム以外でも良い。
10 シュリンク包装体
11,21 シュリンクフィルム
12 空缶
14 空缶集合体
16 内側フィルム
20 内側フィルムミシン目
22 外側フィルム
24 外側フィルムミシン目
23,25 切取部

Claims (7)

  1. シュリンクフィルムで複数個の被包装物を一方向に巻き回して集積結束して包装する内側フィルムと、前記内側フィルムの外側を前記内側フィルムに交差してシュリンクフィルムで巻き回して包装する外側フィルムが設けられ、前記内側フィルムと前記外側フィルム前記被包装物に密着していることを特徴とするシュリンク包装体。
  2. 前記内側フィルムと前記外側フィルムは、加熱により熱収縮されて密着している請求項1記載のシュリンク包装体。
  3. 前記内側フィルムには開封用の内側フィルムミシン目が設けられ、前記外側フィルムには開封用の外側フィルムミシン目が設けられ、前記内側フィルムミシン目と前記外側フィルムミシン目は、互いに重ならない位置に設けられている請求項1又は2記載のシュリンク包装体。
  4. 前記シュリンク包装体は、複数個の前記被包装物を、その中心軸方向を互いに平行に並べた集合体を包装するものであり、
    前記内側フィルムは、前記被包装物中心軸方向に対して略直角な方向に一周して巻き回され、
    前記外側フィルムは、前記被包装物中心軸方向に対して交差する一対の端面を覆って一周して巻き回され、前記被包装物の側面の一部に密着する請求項1,2又は3記載のシュリンク包装体。
  5. 前記内側フィルムの、前記被包装物の中心軸方向の幅は、前記被包装物の中心軸方向の長さとほぼ等しく、
    前記外側フィルムは、複数個の前記被包装物の前記端面の両方の側方に筒状に飛び出し、熱収縮により前記端面の側縁部に沿って折り曲げられて前記被包装物の側面の一部に密着する請求項4記載のシュリンク包装体。
  6. 前記シュリンクフィルムは、タテ1軸シュリンクフィルムである請求項3,4又は5記載のシュリンク包装体。
  7. 前記内側フィルムミシン目は、前記内側フィルムの長手方向に交差して横断する一対の直線で形成され、前記一対の内側フィルムミシン目の間の部分は帯状の切取部となり、前記外側フィルムミシン目は、前記外側フィルムの長手方向に交差して横断する一対の直線で形成され、前記一対の外側フィルムミシン目の間の部分は帯状の切取部となる請求項3,4又は5記載のシュリンク包装体。
JP2020047493A 2020-03-18 2020-03-18 シュリンク包装体 Pending JP2021147072A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020047493A JP2021147072A (ja) 2020-03-18 2020-03-18 シュリンク包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020047493A JP2021147072A (ja) 2020-03-18 2020-03-18 シュリンク包装体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021147072A JP2021147072A (ja) 2021-09-27
JP2021147072A5 true JP2021147072A5 (ja) 2021-12-09

Family

ID=77850908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020047493A Pending JP2021147072A (ja) 2020-03-18 2020-03-18 シュリンク包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021147072A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2116189C (en) Package of shirred food casing and method
EP1827984B1 (en) System and process for packaging products
US7850003B2 (en) Heat-shrinkable holder for articles, heat-shrinkable package of articles, and method of packaging articles
CA2671559A1 (en) Heat-shrinkable holder for articles, heat-shrinkable package of articles, and method of packaging articles
EA007405B1 (ru) Пакеты рулонов и способ их изготовления
EP2576353A2 (en) Heat shrinkable bubble wrapping machine
JP2008013197A (ja) 商品の包装方法
EP1775233B1 (en) Outer package for packaged groups of rolls of products.
JPH08301239A (ja) 弁当箱用包装体の包装方法及び装置
JP2021147072A5 (ja)
JP5480061B2 (ja) シュリンクフィルム包装体
JP2021147072A (ja) シュリンク包装体
JP7281259B2 (ja) 製品入り外袋、製品入り外袋の巻き取り品又はつづら折り品、それらの製造方法及び袋体の供給方法
JP7369248B2 (ja) 製品入り外袋、その製造方法及び袋体の供給方法並びに嵌合具付き筒状外袋及び筒状外袋の使用方法
KR100654332B1 (ko) 샌드위치 포장대의 포장장치
CN116963968A (zh) 装制品的外袋、供袋装置及供给方法
JP7117201B2 (ja) 製品入り外袋、製品入り外袋の巻き取り品及びそれらの製造方法並びに袋体の供給方法
JP6654479B2 (ja) パウチ被嵌装置、及び、これを備えたパウチ容器結束体の製造システム
JP2014015232A (ja) 包装方法と包装装置及び包装体
JPH0532226A (ja) 包装装置
JP7029330B2 (ja) 包装装置及び包装構造
JPH0699913A (ja) 包装装置
KR20180002404U (ko) 포장자동화시스템을 위한 포장상자
JP3118479B2 (ja) 包装装置
JP3592972B2 (ja) 包装装置