JP2021146599A - 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッド毎に画像パターンサイズが異なる画像を印刷する際に、吐出安定性を損なうことなく色変動を抑制する。【解決手段】複数のノズルからインクを記録媒体に吐出して画像を形成する画像形成部と、前記記録媒体に形成された画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部で読み取られた前記画像から当該画像の画像濃度を測定する測定部と、前記測定部により測定された前記画像濃度に基づいて印刷対象の画像データの階調値に対する補正量を計算する計算部と、画像形成時に駆動した前記ノズルの数が異なる画像から前記測定部により測定された画像濃度に基づいて、画像形成時に駆動する前記ノズルの数毎の入力階調値の補正量を計算し、前記補正量に基づいて前記画像形成部を制御する制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成方法及びプログラムに関する。
商用分野におけるインクジェット印刷装置には、1パス方式により生産効率が高められたものが存在する。1パス方式とは、ヘッドを用紙幅サイズまで長尺化することで、ヘッドの紙面幅方向の往復動作を省略する方式である。ヘッドを用紙幅サイズまで長尺化する方法としては、用紙幅サイズ以上の長尺ヘッドを用いる方法以外に、用紙幅サイズ未満の短尺ヘッドを用紙幅方向に複数並べる方法が考えられる。用紙幅サイズ未満の短尺ヘッドを用紙幅方向に複数並べる方法では、隣り合うヘッド間の隙間をなくすために、ヘッドの用紙幅方向の端が用紙長方向から見て互いに重なるように、ヘッドが用紙長方向にずらされて配置される。
但し、短尺ヘッドには生産工程で生じる生産ばらつきがあるため、ヘッド内のノズル毎、ヘッド毎にインク吐出量がばらついてしまう。加えて、吐出ノズル数が異なった際にエレキ的な負荷による駆動波形のなまりやオーバーシュート、アンダーシュートなどによって駆動電圧が変化すること(エレキ的クロストーク)によって吐出量や液滴の吐出速度が変動してしまう。その状態で印刷を実施すると、ヘッド内の濃度ムラやヘッド境界での色差として品質異常が生じてしまう。そこで、ヘッド内やヘッド間の色味を補正する階調調整(シェーディング補正やユニフォーミティ調整など)技術や、駆動ノズル数によって駆動波形を補正する調整技術などが既に知られている。
しかしながら、従来の階調調整では、特定のサイズの画像パターンを用いて調整を実施しているが、上記の通り、インクを吐出するヘッドは吐出ノズル数によって生じるエレキ的クロストークによって吐出量や液敵の吐出速度が変動する。そのため、調整時に対して画像パターンのサイズの異なる画像を印刷すると、調整した色味から変動してしまうという問題があった。
また、駆動ノズル数によって駆動波形を補正する調整技術に関しては、駆動波形を補正するということは圧電素子に印加する電圧を補正することを意味しているが、例えば電圧をマイナスに補正しすぎると、インク吐出の力が足りずに吐出不良が発生しノズル抜けとなる。反対に、プラスに補正しすぎると、必要以上に圧電素子に力が伝わるため、吐出曲がりやミストが発生する。このように、いずれの場合も、ある補正量を超えると吐出安定性が悪くなるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ヘッド毎に画像パターンサイズが異なる画像を印刷する際に、吐出安定性を損なうことなく色変動を抑制することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数のノズルからインクを記録媒体に吐出して画像を形成する画像形成部と、前記記録媒体に形成された画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部で読み取られた前記画像から当該画像の画像濃度を測定する測定部と、前記測定部により測定された前記画像濃度に基づいて印刷対象の画像データの階調値に対する補正量を計算する計算部と、画像形成時に駆動した前記ノズルの数が異なる画像から前記測定部により測定された画像濃度に基づいて、画像形成時に駆動する前記ノズルの数毎の入力階調値の補正量を計算し、前記補正量に基づいて前記画像形成部を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、階調調整実施後に、クロストーク低減補正ステップを実行する場合と比較して、印刷幅が異なっても一定の吐出量で印刷することができ、かつ吐出安定性を損なわないという効果を奏することが可能となる。それにより、ヘッド毎に画像パターンサイズが異なる画像を印刷する際にも色変動を抑制することが可能となる。
図1は、一実施の形態に係る画像形成装置の概略構成例を示すブロック図である。 図2は、一実施の形態に係る長尺インクジェットヘッドの概略構成例を示す図である。 図3は、一実施の形態に係る画像調整動作の一例を示すフローチャートである。 図4Aは、階調調整を実施する際の調整用の元画像データのイメージを示す図である。 図4Bは、図4Aの画像データを表1の混合比に基づいて印刷した調整用チャートのイメージを示す図である。 図5は、一実施の形態に係る階調調整を説明するための図である。 図6Aは、ある特定の同一階調における吐出ノズル数(印刷幅)による濃度の変動を説明するための図である(その1)。 図6Bは、ある特定の同一階調における吐出ノズル数(印刷幅)による濃度の変動を説明するための図である(その2)。 図7は、一実施の形態に係るクロストーク低減補正用調整画像パターンの一例を示す図である。 図8は、一実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る画像形成装置、画像形成方法及びプログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
(一実施の形態)
本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態は、後述するように、短尺ヘッドをノズル列方向(記録媒体の搬送方向と垂直な用紙幅方向に相当)に複数配置することで構成された長尺ヘッドを用いて画像形成を実行するインクジェット方式の画像形成装置における濃度調整方法に関するものであり、以下の特徴を有する。
すなわち、本実施の形態は、印刷対象である画像データの階調を補正することを特徴としている。このような特徴を備えることで、本実施の形態は、階調調整実施後に、クロストーク低減補正ステップを実行する場合と比較して、印刷幅が異なっても一定の吐出量で印刷することができ、かつ吐出安定性を損なわないという効果を奏することが可能となる。なお、クロストーク低減補正ステップとは、例えば、吐出ノズル数が異なる調整用画像パターンを印刷し、その画像の濃度測定結果に基づき、吐出ノズル数(印刷幅)に応じて駆動波形を補正する工程であってよい。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置の概略構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置10は、インクジェット方式を採用し、例えば、アンワインダー1と、画像形成機構2と、乾燥装置3と、画像読取部4と、リワインダー5とを備えている。このような構成のうち、画像形成機構2は、1つ以上の長尺インクジェットヘッド(図1に示す例では、4つの長尺インクジェットヘッド2a〜2d)を備えている。
アンワインダー1は、ロール状の記録媒体6が装着される記録媒体巻出部であり、画像形成装置10の搬送経路へ記録媒体6を巻き出す。リワインダー5は、ロール状の記録媒体6が装着される記録媒体巻取部であり、画像形成装置10の搬送経路を通過し終わった記録媒体6を巻き取る。なお、本説明では、記録媒体6がロール状に巻き取られたロール紙である場合を例示するが、これに限定されず、規格に沿って所定のサイズにカットされたカット紙などを記録媒体6とすることも可能である。また、記録媒体6には、普通紙や上質紙やコート紙やフィルムなど、画像形成の対象となり得る種々の記録媒体が用いられてよい。
記録媒体6は、アンワインダー1より巻き出しされることで、画像形成装置10の搬送経路への搬送が開始される。搬送が開始された記録媒体6は、アンワインダー1からリワインダー5の間において、図1に示す搬送方向に従って搬送される。
搬送方向に従って搬送されている記録媒体6は、画像形成機構2の直下を通過する。画像形成機構2は、例えば、長尺インクジェットヘッド2a、2b、2c及び2dによって構成される。長尺インクジェットヘッド2a、2b、2c及び2dは、それぞれ複数の短尺インクジェットヘッドがノズル列方向に配列された構成を備える。ノズル列方向とは、上述したように、記録媒体6の用紙幅方向に相当する。これは、搬送方向と垂直な方向であって、図1における紙面と垂直な方向に対応する。
長尺インクジェットヘッド2a、2b、2c及び2dは、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各1色ずつを分担してインク液滴を吐出する。長尺インクジェットヘッド2a、2b、2c及び2dそれぞれが担当する色のインク液滴を記録媒体6に向けて吐出することで、印刷対象の画像が記録媒体6に形成される。
画像形成後、記録媒体6は、乾燥装置3によって乾燥が行われる。これにより、記録媒体6に付着したインクが乾燥して記録媒体6に画像が定着する。乾燥装置3には、例えば、記録媒体6の裏面(画像形成面(表面)と反対側の面)から記録媒体6を接触加熱するヒートドラムなど、種々の乾燥装置が用いられてよい。
乾燥装置3を通過した記録媒体6は、画像読取部4を通過する。画像読取部4は、スキャナなどの画像の色情報を読み込む機構(読取手段)と、読み取った色情報に基づいて演算を行う制御機構とを備え、記録媒体6に形成された画像を読み取る。画像読取部4により読み取られた画像データは、後述の着弾位置補正や階調調整のための検査に用いられ得る。
画像読取部4を通過した記録媒体6は、その後、搬送方向に従って搬送され、リワインダー5によって巻き取られる。なお、画像読取部4からリワインダー5までの間の搬送経路上には、例えば、裏面を印刷するためのハードウェア(別の画像形成機構2及び乾燥装置3など)が配置されていてもよい。
図2は、本実施の形態に係る長尺インクジェットヘッドの概略構成例を示す図である。なお、図1に例示した各長尺インクジェットヘッド2a〜2dは、それぞれ同様の構成であってよいため、ここではそれぞれを長尺インクジェットヘッド11として説明する。また、図2には、長尺インクジェットヘッド11を底面側から見た底面図が示されている。図2において、矢印の搬送方向、は図1の搬送方向と同一であってよい。
図2に示すように、長尺インクジェットヘッド11は、搬送方向と垂直な方向であって用紙幅方向に互い違いに配列する複数(図2では10つ)の短尺インクジェットヘッド12a〜12jを備える。本説明において、複数の短尺インクジェットヘッド12a〜12jの配列は、ヘッドアレイとも称される。また、個々の短尺インクジェットヘッド12a〜12jを区別しない場合、その符号を12とする。
各短尺インクジェットヘッド12には、用紙幅方向(ノズル列方向に相当)に一列に配列する複数の吐出ノズル13が設けられている。各吐出ノズル13は、短尺インクジェットヘッド12に供給されたインクを液滴状に吐出する。
なお、ここで説明する長尺インクジェットヘッド2a〜2d、短尺インクジェットヘッド12a〜12j、及び、吐出ノズル13それぞれの数や配列は、単なる例であって、これらに限定されるものではなく、種々変形することが可能である。
複数の短尺インクジェットヘッド12a〜12jは、記録媒体6の用紙幅方向(主走査方向に相当)から見て隣接する短尺インクジェットヘッド12同士の端部が重なるように千鳥配列されている。これにより、短尺インクジェットヘッド12間のつなぎ目を目立ちにくくしながら印刷領域の幅を広域化するように、長尺インクジェットヘッド11が構成される。
短尺インクジェットヘッド12では、ヘッドの製造上の誤差などによって、短尺インクジェットヘッド12間や、短尺インクジェットヘッド12内の吐出ノズル13間によって、インク液滴の吐出速度や吐出量にばらつきが生じ得る。このようなばらつきによって記録媒体6に形成された画像に濃度ムラが生じると、色変動が顕著になり、画像品質の劣化の原因となる。
そこで本実施の形態では、以下に例示する画像調整動作を実行することで、画像品質の劣化を抑制する。なお、以下で説明する画像調整動作は、例えば、後述する図8におけるコントローラ110のCPU111やASIC116等において実行されてよい。
図3は、本実施の形態に係る画像調整動作の一例を示すフローチャートである。図3に示すように、本動作では、列間補正(アライメント)(ステップS1)と、階調調整(ユニフォーミティ)(ステップS2)と、クロストーク低減補正(ステップS3)とが順次実行される。
ステップS1の列間補正(アライメント)では、それぞれの短尺インクジェットヘッド12から吐出された液滴の着弾位置を検出し、列間の補正を実施する。例えば、列間補正用の調整チャートを印刷し、印刷された調整チャートを画像読取部4でスキャンすることで、着弾位置を検出する。その後、検出結果に基づき副走査方向側の列間補正量を算出し、列間を調整するためのタイミング信号を各短尺インクジェットヘッド12に記憶させて設定する。実際に印刷を行う際は、この設定を用いることで、副走査側の列間補正がされた状態で印刷することができる。
ステップS2の階調調整(ユニフォーミティ)では、それぞれの短尺インクジェットヘッド12から吐出された液滴によって形成された調整用チャート(階調パターン)を画像読取部4でスキャンすることで、記録媒体6に形成された画像の濃度を測定する(測定部としての動作)。その後、それぞれの短尺インクジェットヘッド12間の濃度の差がなくなるように入力階調の補正量を計算し(計算部としての動作)、短尺インクジェットヘッド12毎に補正量を記憶させて設定する(制御部としての動作)。実際に印刷を行う際は、この設定を用いることで、ヘッド間の濃度差を抑えた状態で印刷することができる。
ステップS3のクロストーク低減補正では、駆動する吐出ノズル13の数(以下、吐出ノズル数という)を変えた同一階調における調整用画像パターンを印刷し、印刷された調整用画像パターン(階調パターン)を画像読取部4でスキャンすることで、その濃度の値を測定する。ここで印刷する調整用画像パターンは、ステップS2の階調調整で印刷した調整チャートと同一の階調パターンであってよい。これにより、ステップS2の階調調整を実施した印刷幅(吐出ノズル13)での濃度をターゲットとしたときに、吐出ノズル数の変化による濃度変動を算出し、測定した濃度に基づき、吐出ノズル数(印刷幅)に応じた補正量を算出することができる。ここでの補正量とは、入力階調値であってよい。
以上のような画像調整動作を終了後、実際に印刷を行う際は、画像データのパターンから吐出ノズル数(印刷幅)を算出し、上記で求めた補正量に応じて入力する階調値をさらに補正することで、吐出ノズル数が異なった場合にも同じ色味の画像を形成することができる。
つづいて、各階調チャートでのハーフトーン処理による滴サイズの混合比について説明する。以下の表1は、各階調チャートでのハーフトーン処理による滴サイズの混合比について説明するための表である。
Figure 2021146599
また、以下の表2は、各階調チャートの濃度測定結果に基づくハーフトーンの調整について説明するための表である。
Figure 2021146599
階調調整では、中間色を構成するハーフトーンを調整するために、短尺インクジェットヘッド12間の濃度調整でドットの滴数を変更するが、このとき、表1及び表2に示すように、あらかじめ滴サイズの混合比を設定しておくことで、濃度を調整する。
なお、表1及び表2に例示する混合比は、単なる一例であり、使用する記録媒体の種類や、ハーフトーンパターンの種類などによって変更されてもよい。
ここで、図4A及び図4Bを用いて、各階調チャートでのハーフトーン処理による滴サイズの混合比について説明する。
図4Aは、階調調整を実施する際の調整用の元画像データのイメージを示す図である。図4Aに示すように、この画像データは、例えば、20%、40%、60%、80%及び100%の5段階程度の階調データを作成する。そして、表1の液滴の混合比に基づいて、調整用チャートが出力される。
図4Bは、図4Aの画像データを表1の混合比に基づいて印刷した調整用チャートのイメージを示す図である。上述したように、画像データが均一でも、短尺インクジェットヘッド12には生産工程で生じる生産ばらつきがある。そのため、図4Bに示すように、短尺インクジェットヘッド12内のノズル毎や短尺インクジェットヘッド12毎に、インク吐出量がばらつき、濃淡差が視認されることがある。この濃淡差を解消するために、例えば、表2のように特定のヘッドの濃度のパラメータ(入力階調)を変更する。これに伴い、短尺インクジェットヘッド12それぞれから吐出する液敵の構成比が変更され、滴サイズごとに吐出される滴数も変更される。
つぎに、本実施の形態に係る階調調整について説明する。図5は、本実施の形態に係る階調調整を説明するための図である。図5に示すように、ヘッド#1〜#5は、隣接した短尺インクジェットヘッド12を示す。短尺インクジェットヘッド12は生産工程で生じる生産ばらつきがあるため、短尺インクジェットヘッド12内の吐出ノズル13毎、短尺インクジェットヘッド12毎にインク吐出量がばらついてしまう。
例えば、ヘッド#1、#3及び#5の60%階調の階調チャートの濃度がTであったとする。一方、ヘッド#2の60%階調の階調チャートの濃度がT+i(Tに対し濃度が高い)であり、ヘッド#4の60%階調の階調チャートの濃度がT−j(Tに対し濃度が低い)であるとき、図4Bに示したようなヘッド間濃淡ムラが生じる。
そこで本実施の形態に係る階調調整では、このような濃淡ムラを解消するため、ヘッド#2の階調を下げて濃度がTになるように補正する。同様に、ヘッド#3の階調を上げて濃度をTになるように補正する。この時の補正ターゲット濃度は、各短尺インクジェットヘッド12の濃度の平均値や、各短尺インクジェットヘッド12の最小値や最大値などが挙げられる。図5には、補正ターゲット濃度を平均値としている場合が例示されている。
図6A及び図6Bは、ある特定の同一階調における吐出ノズル数(印刷幅)による濃度の変動を説明するための図である。なお、図6Aでは、クロストーク低減補正での濃度ターゲットを吐出ノズル数=(全ノズル数/2)とした場合が示されている。また、図6Bでは、クロストーク低減補正での濃度ターゲットを吐出ノズル数=全ノズル数とした場合が示されている。
なお、ハーフトーン処理が異なり液滴の構成比率が異なるため、図6A及び図6Bでは、(吐出ノズル数)−(濃度の特性)が画像パターンの階調に依存して入力階調ごとに異なっているが、ここでは吐出ノズル数が増加するほど濃度が増加する場合が示されている。
図6Aに示す例では、全吐出ノズル数の半分の印刷幅で階調調整(図3のステップS3に相当)を実施した場合が想定されている。このような場合、領域R1の吐出ノズル数帯で印刷を行う場合、入力階調を印刷幅に応じて階調調整でもとめた調整値から高めに設定して濃度を増加させる。一方、領域R2では、入力階調を印刷幅に応じて低めに設定して濃度を低下させる。
このように補正することによって、吐出ノズル数が変化した際にも、常に、階調調整ステップで調整した濃度を再現することが可能となり、濃度の変動を抑えることが可能となる。
また、図6Bに示す例では、全吐出ノズル数で階調調整(図3のステップS3)を実施(図4のような画像で調整)した場合が想定されている。このような場合、吐出ノズル数が少なくなるにつれて階調調整でもとめた調整値から高めに設定して濃度を増加させることで濃度変動を抑えることができる。
なお、吐出ノズル数と濃度との関係は、使用する短尺インクジェットヘッド12(及びその吐出ノズル13)やインクや用紙などに依存して変化するものである。
次に、本実施の形態に係るクロストーク低減補正用調整画像パターンについて説明する。
図7は、本実施の形態に係るクロストーク低減補正用調整画像パターンの一例を示す図である。図7に示すように、本実施の形態では、印刷幅を変えたときのパッチの濃度を測定し、補正量を算出する。なお、画像パターンの階調によって、ハーフトーン処理が異なり液滴の構成比率が異なるため、吐出ノズル数(印刷幅)−濃度の特性は異なる。従って、吐出ノズル数(印刷幅)が異なる際の入力階調の補正量を算出するためには、複数の階調パターン(図3のステップS2の階調調整と同じだけの階調パターンが好ましい)で調整用画像パターンを出力することが好ましい。複数の階調パターンの吐出ノズル数−濃度の特性を算出することで、吐出ノズル数が異なるパターンを印字する際にも常に同一の濃度となるような階調値の補正量を算出することができ、それにより、濃度変動を抑制することができる。
なお、上述した調整画像パターンの概形はあくまで一例であり、これに限定されるものではない。
次に、本実施の形態に係るクロストーク低減補正によるハーフトーンの調整について説明する。以下の表3Aは、本実施の形態に係るクロストーク低減補正での濃度ターゲットを吐出ノズル数=(全ノズル数/2)としたときのハーフトーン調整の一例を示す表であり、図6Aに示したハーフトーン調整を説明するための表である。表3Bは、本実施の形態に係るクロストーク低減補正での濃度ターゲットを吐出ノズル数=全ノズル数としたときのハーフトーン調整の一例を示す表であり、図6Bに示したハーフトーン調整を説明するための表である。
Figure 2021146599
Figure 2021146599
表3A及び表3Bに示すように、ある吐出ノズル数での濃度をターゲットとしたときに吐出ノズル数を変えていった際の同一階調での濃度を測定し、吐出ノズル数に対する補正量を算出しておくことで、実際に印刷する際に画像パターンの吐出ノズル数に応じて補正を加えることで吐出ノズル数が変わった際に同一階調であれば同じ濃度を取ることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、階調調整実施後に、クロストーク低減補正ステップを実行する場合と比較して、印刷幅が異なっても一定の吐出量で印刷することができ、かつ吐出安定性を損なわないという効果を奏することが可能となる。それにより、ヘッド毎に画像パターンサイズが異なる画像を印刷する際にも色変動を抑制することが可能となる。
上述した本実施の形態に係る画像形成装置は、図1を用いて説明した構成のほかに、本実施の形態に係る画像調整動作を実行するための情報処理装置を含み得る。
図8は、本実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。本図に示すように、この画像形成装置10は、コントローラ110とエンジン部(Engine)160とをPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続した構成となる。コントローラ110は、画像形成装置10全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部160は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部160には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
コントローラ110は、CPU111と、ノースブリッジ(NB)113と、システムメモリ(MEM−P)112と、サウスブリッジ(SB)114と、ローカルメモリ(MEM−C)117と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)116と、ハードディスクドライブ(HDD)118とを有し、ノースブリッジ(NB)113とASIC116との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス115で接続した構成となる。また、MEM−P112は、ROM(Read Only Memory)112aと、RAM(Random Access Memory)112bと、をさらに有する。
CPU111は、画像形成装置10の全体制御をおこなうものであり、NB113、MEM−P112およびSB114からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
NB113は、CPU111とMEM−P112、SB114、AGP115とを接続するためのブリッジであり、MEM−P112に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
MEM−P112は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM112aとRAM112bとからなる。ROM112aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM112bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
SB114は、NB113とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB114は、PCIバスを介してNB113と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
ASIC116は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP115、PCIバス、HDD118およびMEM−C117をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC116は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC116の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C117を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部160との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC116には、PCIバスを介してFCU(Facsimile Control Unit)130、USB(Universal Serial Bus)140、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース150が接続される。操作表示部20はASIC116に直接接続されている。
MEM−C117は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)118は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
AGP115は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P112に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
なお、上記実施の形態では、本発明の画像形成装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する画像形成装置に適用した例を挙げて説明するが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
1 アンワインダー
2 画像形成機構
3 乾燥装置
4 画像読取部
5 リワインダー
6 記録媒体
10 画像形成装置
11 長尺インクジェットヘッド
12a〜12j 短尺インクジェットヘッド
13 吐出ノズル
110 コントローラ
160 エンジン部
特開2016−222927号公報

Claims (6)

  1. 複数のノズルからインクを記録媒体に吐出して画像を形成する画像形成部と、
    前記記録媒体に形成された画像を読み取る画像読取部と、
    前記画像読取部で読み取られた前記画像から当該画像の画像濃度を測定する測定部と、
    前記測定部により測定された前記画像濃度に基づいて印刷対象の画像データの階調値に対する補正量を計算する計算部と、
    画像形成時に駆動した前記ノズルの数が異なる画像から前記測定部により測定された画像濃度に基づいて、画像形成時に駆動する前記ノズルの数毎の入力階調値の補正量を計算し、前記補正量に基づいて前記画像形成部を制御する制御部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記画像形成部は、所定方向に一列又は複数列に配列する複数の短尺ヘッドを備え、
    前記短尺ヘッドそれぞれは、前記複数のノズルのうちの一部であって、前記所定方向に一列に配列する複数のノズルを備える
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記複数の短尺ヘッドのうち、前記測定部により測定された前記画像濃度がターゲットとする画像濃度よりも低い第1領域を形成した短尺ヘッドに対する入力階調を高く補正する補正値を計算することで、前記第1領域の画像濃度が前記ターゲットとする画像濃度となるように調整する
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記複数の短尺ヘッドのうち、前記測定部により測定された前記画像濃度がターゲットとする画像濃度よりも高い第2領域を形成した短尺ヘッドに対する入力階調を低く補正する補正値を計算することで、前記第2領域の画像濃度が前記ターゲットとする画像濃度となるように調整する
    請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 複数のノズルからインクを記録媒体に吐出して画像を形成する画像形成部と、前記記録媒体に形成された画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部で読み取られた前記画像から当該画像の画像濃度を測定する測定部とを備える画像形成装置において実行される画像形成方法であって、
    前記測定部により測定された前記画像濃度に基づいて印刷対象の画像データの階調値に対する補正量を計算し、
    画像形成時に駆動した前記ノズルの数が異なる画像から前記測定部により測定された画像濃度に基づいて、画像形成時に駆動する前記ノズルの数毎の入力階調値の補正量を計算し、
    前記補正量に基づいて前記画像形成部を制御する
    ことを含む画像形成方法。
  6. 請求項5に記載の画像形成方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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