JP2021145433A - 力率改善回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】別途力率改善回路を配置することなく高効率で低高調波歪で低損失を実現でき、小型化できる力率改善回路を提供する。【解決手段】力率改善回路1は、E級回路3及び整流回路4を有する電力変換回路1と、制御部8とを有する。E級回路3は、入力チョークインダクタL1、スイッチQ1、シャントキャパシタC1、共振インダクタLrと共振キャパシタCrとが直列に接続されたLC共振回路5を有し、交流入力電圧部Viからの交流入力電圧を入力してスイッチをオンオフすることにより高周波の交流電流を生成する。整流回路は、E級回路で生成された高周波の交流電流を直流又は低周波の交流電圧に整流して出力電圧を負荷Rに出力する。制御部は、交流入力電圧部からの交流入力電圧と電力変換回路の入力電流と出力電圧とに基づきスイッチをオンオフさせるためのスイッチ駆動周波数を変化させて入力電流と前記出力電圧を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、力率改善回路に関する。
E級電力変換回路は、E級回路を構成するLC共振回路によってスイッチの両端の電荷が引き抜かれてスイッチの両端電圧が低くなったタイミングでスイッチをターンオンする、低損失スイッチングを行う。これにより、スイッチのターンオン時に発生するスイッチング損失を低減し、高周波動作においても高効率を実現できる可能性がある。
しかし、E級電力変換回路は、回路内の受動素子のパラメータに依存して、特定の入出力電圧・電力周辺の限られた動作範囲でしか低損失スイッチングを達成できない。このため、その動作範囲外では大きなスイッチング損失が発生して効率が低下してしまうため、これまでのE級電力変換回路は、入出力電圧の変動の小さな用途でしか使用されていなかった。
このため、交流電力に接続して使用されるE級電力変換回路においては、特許文献1に記載されるように、E級電力変換回路と交流電圧入力との間に、E級電力変換回路とは別に力率改善用の回路を配置している。これにより、入力電流の力率改善および入力電圧周波数に対する入力電流の高調波歪(THD)を低減する。
特開2007−49864号公報
しかしながら、E級電力変換回路とは別に力率改善用の回路を配置しているため、大型で高コスト化してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、別途力率改善回路を配置することなく低損失且つ高効率で低高調波歪を実現できる力率改善回路を提供することを目的とする。
本発明に係る力率改善回路は、E級回路及び整流回路を有する電力変換回路と、制御部とを有する。E級回路は、入力チョークインダクタ、スイッチ、シャントキャパシタ、共振インダクタと共振キャパシタとが直列に接続されたLC共振回路を有し、交流入力電圧部からの交流入力電圧を入力して、スイッチをオンオフすることにより高周波の交流電流を生成する。整流回路は、E級回路で生成された高周波の交流電流を直流又は低周波の交流電圧に整流して出力電圧を負荷に出力する。制御部は、交流入力電圧部からの交流入力電圧と電力変換回路の入力電流と出力電圧とに基づきスイッチをオンオフさせるためのスイッチ駆動周波数を変化させて、入力電流と出力電圧を制御する。
本発明によれば、別途力率改善回路を配置することなく低損失且つ高効率で低高調波歪を実現できる力率改善回路を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る力率改善回路の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る力率改善回路の具体的な構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る力率改善回路の入力電圧位相とスイッチ駆動周波数の関係及び各入力電圧位相における駆動信号とスイッチ電圧との波形を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る力率改善回路において入力電圧位相に対してスイッチ駆動周波数を変化させたときの力率改善回路の交流入力電圧、入力電流、スイッチ電圧、出力電圧の波形を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る力率改善回路においてスイッチ駆動周波数を制御することによる力率改善の効果を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る力率改善回路においてスイッチ駆動周波数を制御することにより低損失スイッチングを実現する効果を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る力率改善回路においてZVSとZDSを同時に達成するE級回路を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る力率改善回路においてZVSとZDSを同時に達成するための駆動信号とスイッチ電圧を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る力率改善回路を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る力率改善回路を示す回路図である。 本発明の第4の実施形態に係る力率改善回路を示す回路図である。
以下、本発明を適用した実施形態に係る力率改善回路について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る力率改善回路を示す回路図である。力率改善回路1は、電力変換回路2と、電流検出部6、電圧検出部7、制御部8を備えている。
電力変換回路2は、交流入力電圧部Viの交流入力電圧を入力して力率を改善するとともに、交流電力を直流電力に変換する。電力変換回路2は、E級回路3と、整流回路4を備える。E級回路3は、入力チョークインダクタL1と、スイッチQ1と、シャントキャパシタC1と、LC共振回路5を備え、スイッチQ1をオンオフすることで、交流入力電圧を高周波化して高周波の交流電流を生成する。
交流入力電圧部Viの両端には、入力チョークインダクタL1とスイッチQ1と電流検出部6との直列回路が接続される。スイッチQ1の両端にはシャントキャパシタC1が並列に接続される。入力チョークインダクタL1とスイッチQ1との接続端には、LC共振回路5に接続される。
LC共振回路5は、共振インダクタLrと共振キャパシタCrとが直列に接続されて構成される。スイッチQ1がオフ時に、共振インダクタLrと共振キャパシタCrとの直列共振回路による共振周波数によりスイッチQ1の両端電圧を正弦波状に変化させる。
整流回路4は、ダイオードD1とキャパシタC2とインダクタL2とを備え、LC共振回路5からの交流電流を整流して、得られた直流電圧又は低周波の交流電圧を出力電圧として負荷Rに出力する。ダイオードD1のカソードは、共振キャパシタCrの一端に接続され、ダイオードD1のアノードはキャパシタC2の一端に接続される。キャパシタC2は、ダイオードD1に並列に接続される。インダクタL2の一端は、ダイオードD1のカソードとキャパシタC2の一端に接続され、インダクタL2の他端は、負荷Rの一端に接続される。
電圧検出部7は、負荷Rの両端電圧を検出する。電流検出部6は、スイッチQ1に流れる入力電流を検出する。
制御部8は、交流入力電圧部Viからの交流入力電圧と電流検出部6からの入力電流とに基づき入力電流のピーク値が交流入力電圧に比例するようにスイッチQ1をオンオフさせることで、力率を改善させる。また、制御部8は、電圧検出部7からの負荷Rの両端電圧に基づきスイッチQ1をオンオフさせることで、負荷Rの両端電圧を所定電圧に制御している。
スイッチQ1は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)からなる。スイッチQ1は、制御部8からの駆動信号によりオンオフすることにより入力電流を制御し、交流入力電圧から出力電圧へ電力変換を行う。
スイッチQ1がオフしている間に、LC共振回路5によりスイッチQ1の両端電圧がゼロもしくは低い電圧になるタイミングでスイッチQ1をターンオンする。即ち、スイッチQ1に並列に接続されたキャパシタC1、もしくはスイッチQ1自身が持つ寄生キャパシタに蓄積されたエネルギーが小さくなったタイミングでスイッチQ1をターンオンする。これにより、スイッチQ1をターンオン時にスイッチQ1で消費されるキャパシタの蓄積エネルギーを低減し、低損失なスイッチング動作を実現できる。
電力変換回路は、低損失なスイッチングを実現できるため、高いスイッチ駆動周波数での動作においても高効率で動作できる。高周波化による主にインダクタやキャパシタなどの受動部品に必要なインダクタンス値、キャパシタンス値が小さくなり、部品および回路全体を小型化できる。
しかし、従来の電力変換回路は、所望の動作条件から入力電圧、出力電圧、出力電力などの条件が変わると低損失スイッチングができなくなってしまい、低損失で電力変換動作が可能なのは一部の動作条件に限られてしまう。このことから、力率改善回路のような入力電圧の変動が大きい用途では用いられていない。
第1の実施形態の電力変換回路2を力率改善回路として動作させる場合、交流入力電圧が変化するのに伴って、入力電流を、入力電圧との位相のずれが小さく(高力率)、交流入力電圧の周波数に対する高調波ひずみ成分が小さい(低THD)な状態に制御する。また、低損失スイッチングを同時に実現する。
このため、制御部8は、電流検出部6で検出した入力電流と電圧検出部7で検出した出力電圧と交流入力電圧部Viからの交流入力電圧とに基づき、スイッチQ1のスイッチ駆動周波数を変化させる。スイッチ駆動周波数が変化すると、入力側から見た電力変換回路2の等価インピーダンスが変化し、入力電流を変化させることができる。
一方、交流入力電圧が変化すると、電力変換回路2の入力電圧が変化し、動作条件が変化するため、低損失スイッチングに関わる回路の動作も変化する。これに対して、スイッチ駆動周波数を変化させることで、LC共振回路5から見た入力チョークインダクタL1及びスイッチQ1の等価インピーダンスが変化してLC共振回路5に流れる電流の電流値や位相が変化する。スイッチQ1に並列に接続されたキャパシタC1の充放電の状態が変化し、低電圧スイッチングに関わるスイッチ電圧の波形を変化させることができる。
発明者らは、交流入力電圧に接続された電力変換回路2を有する力率改善回路1として、電力変換回路2のスイッチ駆動周波数を変化させることによって上記二つの異なる作用が両立することを発見した。これにより、交流入力電圧が常時変動する力率改善回路1においても、交流入力電圧変動に伴いスイッチ駆動周波数を変動させることで、入力電流を高力率で低THDに制御しつつ、広い動作範囲で低損失スイッチングを実現することができる。
図2は、第1の実施形態の制御部8が入力電流制御部81と出力電圧制御部82とで構成される力率改善回路である。入力電流制御部81は、電力変換回路2の入力電流を制御する。出力電圧制御部82は、電力変換回路2の出力電圧を制御する。入力電流制御部81は、電力変換回路2の入力電流の帯域を、出力電圧制御部82で制御された電力変換回路2の出力電圧の帯域よりも高くする。
制御部8は、電流検出部6で検知された入力電流および電圧検出部7で検出された出力電圧に基づき、スイッチ駆動周波数を変化させることで、電力変換回路2の入力電流と出力電圧を変化させる。力率改善回路1は、入力電流制御部81を交流入力電圧の変動の基本周波数と比較して高い周波数帯域で制御することで、力率改善回路1に必要な高力率かつ低THDの入力電流を制御することができる。
このとき、出力電圧制御部82による電力変換回路2の出力電圧又は出力電流の帯域を入力電流制御部81による電力変換回路2の入力電流の帯域よりも低く制御する。このことで、出力電圧制御部82の制御によって発生するスイッチ駆動周波数の変化を、入力電流制御部81によるスイッチ駆動周波数の変化よりも緩慢にする。これにより、出力電圧制御部82の制御による力率・THDの悪化を抑制することができる。
図3は本発明の第1の実施形態に係る力率改善回路の入力電圧位相とスイッチ駆動周波数の関係及び各入力電圧位相における駆動信号とスイッチ電圧との波形を示す図である。
図3(a)では交流入力電圧の変動に合わせてスイッチ駆動周波数を変化させるとき、交流入力電圧の変動する領域の少なくとも、交流入力電圧が増大する領域において、交流入力電圧の増大に伴いスイッチ駆動周波数を低減させる制御を行う。
交流入力電圧が増大する領域、例えば交流入力電圧がVi×sinθとしたときのθ=0(図3(b))、θ=π/12(図3(c))、θ=π/6(図3(d))、θ=π/2(図3(e))の領域とする。この領域の少なくとも一部において、交流入力電圧の増大に伴いスイッチ駆動周波数を低減させる制御を行う。
図3(b)は、θ=0の場合で、このときの周期を1とする。図3(c)はθ=π/12で周期を1.01とした場合である。図3(d)はθ=π/6で周期を1.03とした場合である。図3(e)は、θ=π/2で周期を1.16とした場合である。
交流入力電圧の周波数よりも駆動信号のスイッチ駆動周波数の方が十分に高いため、交流入力電圧のθ=0〜θ=π/2の間に駆動信号は、オンオフを複数回繰り返す。
交流入力電圧の位相が0からπ/2に進み、交流入力電圧が上昇するに伴い、スイッチ駆動周波数を低減させたとき、図3に示している各波形について説明する。交流入力電圧の位相θ=0、つまり交流入力電圧がゼロのときは、電力変換回路2に印加されている電圧がゼロである。このため、スイッチQ1がオンオフしてもスイッチ電圧は変化せず、回路は動作していない。
交流入力電圧の位相がθ=π/12からπ/2まで進み、交流入力電圧が増加するにつれ、図3(c)〜図3(e)に示すように、スイッチ駆動周波数が低減していく。このとき、図3(b)〜図3(e)に示すように、スイッチQ1がオフ時にスイッチ電圧が上昇した後、ゼロ電圧に戻ってくるまでの時間が長くなる。即ち、交流入力電圧の増加に伴ってスイッチ駆動周波数を低減させることで、スイッチQ1をゼロ電圧でターンオンできるので、広い範囲で低損失スイッチングを実現できる。
また、図4は第1の実施形態において図3のように交流入力電圧の増大に伴って、スイッチ駆動周波数を低減する制御を行ったときの、力率改善回路の交流入力電圧、入力電流、スイッチ電圧、出力電圧の動作波形である。これは、交流入力電圧の増大に伴って、スイッチ駆動周波数を低減させることで、入力電流が交流入力電圧に対して高力率かつ低THDに制御させることを示している。
図5(a)は、交流入力電圧の変化に伴い周波数を制御しないときの入力電流波形である。図5(b)は、交流入力電圧の変動する領域の少なくとも一部において、交流入力電圧の増加に伴い周波数を低減する制御を行った場合の入力電流波形である。第1の実施形態の構成によれば、図5(b))に示すように、入力電流の波形が正弦波状に制御され、THDの値が低減できる。
また、図6(b)は、図3に示すように入力電圧の変動する領域の少なくとも一部において、交流電圧の増加に伴い周波数を低減する制御を行った場合の、スイッチ電圧の変化を示す。
図6(a)に示すように、交流電圧の増加に伴い周波数制御を行わないときには、スイッチQ1がオフ時(駆動信号がローレベル)には、スイッチ電圧は時刻t1から正弦波状に変化して時刻t2にボトムに達する。その後、上昇してスイッチ電圧が高い状態で(時刻t3)でスイッチがターンオンしているため、低損失スイッチングが実現できていない。
これに対して、図6(b)に示すように、第1の実施形態の力率改善回路では、交流電圧の増加に伴い周波数制御を行い、スイッチ電圧がゼロのとき(時刻t4)にスイッチをターンオンし、低損失スイッチングが実現できる。
図7は、第1の実施形態に係る力率改善回路において特に交流入力電圧の変動幅の範囲内に電力変換回路2がZVS(ゼロ電圧スイッチング)とZDS(ゼロデリバティブスイッチング)を同時に達成するE級回路を示す図である。
ZVSは、スイッチQ1の両端電圧がゼロもしくはごく小さいタイミングでスイッチQ1をターンオンすることである。ZDSは、スイッチQ1の両端電圧の時間的な変化がゼロもしくはごく小さいタイミングでスイッチQ1をターンオンすることである。
入力電圧が交流入力電圧の変動範囲内のある点で、ZVSとZDSを同時に達成するための電力変換回路2のパラメータは、以下のように構成される。
入力電圧は例えば、直流200Vである。入力チョークインダクタL1は、例えば、1.73mHである。制御部8の制御信号(駆動信号)の周波数は、例えば1MHzでデューティが0.5である。入力側キャパシタC2は、1.605nFである。共振インダクタLrは、例えば、17.3μHである。共振キャパシタは、例えば、4.893nFである。出力チョークインダクタL2は、例えば、1.38mHである。出力キャパシタC3は、例えば、915μFである。負荷Rは、抵抗であり、例えば、144Ωである。整流側キャパシタC2は、例えば、1.933nFである。
この回路のパラメータのとき、ZVSとZDSを同時に達成する。電力変換回路2はE級動作点に対して動作点が変化すると、低電圧スイッチングが実現できなくなり、所望の出力電圧・電力を得ることができなくなることがある。特に、動作条件がE級動作点から離れるほど、これらの問題が発生しやすい傾向になる。
第1の実形態に係る力率改善回路において、交流入力E級動作点を、交流入力電圧の変動幅の範囲内(例えば、実効値が200Vの交流電圧の場合、絶対値として最小電圧である0Vから、絶対値として最大電圧である283Vの範囲内に有する。これにより、交流入力電圧の変動に対して回路が動作するときに、電力変換回路2が幅広い範囲で低電圧スイッチングを達成しつつ、所望の出力電圧・電力を出力することができる。
図8は、第1の実施形態に係る力率改善回路においてZVSとZDSを同時に達成するための駆動信号とスイッチ電圧を示す図である。図8において、電力変換回路2がZVSとZDSを同時に達成する、いわゆるE級動作点は、ZVSで且つZDSとなる時刻t11、t12、t13である。
(第1の実施形態の効果)
第1の実施形態に係る力率改善回路よれば、交流入力電圧の変化に合わせて電力変換回路2のスイッチQ1のスイッチ駆動周波数を制御することで、低損失スイッチングと入力電流の力率改善および高調波歪を低減することができる。別途、力率改善回路を配置することなく高力率・低THDかつ低損失が実現できるため、電力変換回路2を用いた力率改善回路1を小型化することができる。
また、入力電流制御部81の入力電流の周波数帯域を、出力電圧制御部82の出力電圧又は出力電流の周波数帯域よりも高くする。出力電圧制御部82の制御によって発生するスイッチ駆動周波数の変化を、入力電流制御部81によるスイッチ駆動周波数の変化よりも緩慢にする。これにより、出力電圧制御部82の制御による力率・THDの悪化を抑制することができる。
また、電力変換回路2を交流入力電圧に接続し、直流又は低周波の交流電圧を出力する場合、交流入力電圧の絶対値が増大する領域の少なくとも一部において、交流入力電圧の絶対値の増大に伴ってスイッチ駆動周波数を低減させる。これにより、交流入力電圧の変動の内広い範囲でスイッチQ1の低損失スイッチングを実現することができる。また、入力電流を高力率かつ低THDになるように制御することができる。
また、電力変換回路2がZVS、DSを両立する、いわゆるE級動作と呼ばれる状態は、ある電力変換回路内の受動素子L1,C1等のパラメータ、出力電圧、出力電流の組み合わせに対して、ある一つ入力電圧条件でしか達成することができない。本発明では、所望の出力電圧・電力の条件においてE級動作を達成する点を、力率改善回路1が接続される交流入力電圧変動の範囲内に有することを特徴としている。
電力変換回路2が、入力電圧が交流入力電圧の変動範囲内のある点でE級動作を実現する回路パラメータで構成されていることにより、交流入力電圧の変動のうち広い範囲で低電圧スイッチングを実現することができる。
(第2の実施形態)
図9は、本発明の第2の実施形態に係る力率改善回路を示す回路図である。図9に示す力率改善回路1aは、電力変換回路2と交流入力電圧部Viの間に、入力整流回路10が接続されている。入力整流回路10は、交流入力電圧部Viの交流入力電圧を整流する。
入力整流回路10により、電力変換回路2の入力には正電圧が印加され、電力変換回路2のスイッチとして、MOSFETなど単方向のスイッチのみを用いることができる。
(第2の実施形態の効果)
第2の実施形態に係る力率改善回路によれば、入力整流回路10により、交流入力電圧の正負極性に関わらず、交流入力電圧の絶対値に応じて入力電流を制御することで、入力電流を高力率・低THDに制御することができる。
(第3の実施形態)
図10は、本発明の第3の実施形態に係る力率改善回路を示す回路図である。図10に示す力率改善回路は、電力変換回路2のスイッチとして双方向スイッチを有する。特に、双方向スイッチを構成する2つのMOSFETQ2,Q3(ユニポーラトランジスタ)がソース同士を接続する形で配置されている。
MOSFETQ2のドレインは入力チョークコイルの一端に接続され、MOSFETQ3のドレインは電流検出部6の一端に接続される。MOSFETQ2とMOSFETQ3とは、制御部8aによりオンオフされる。
交流入力電圧の正負の極性の変動に伴い、交流入力電圧が負になっている側にドレインを有するMOSFETQ3(又はQ2)はオン状態に維持する。交流入力電圧が正になっている側にドレインを有するMOSFETQ2(又はQ3)をスイッチ駆動周波数でオンオフ駆動する。
(第3の実施形態の効果)
第3の実施形態に係る力率改善回路によれば、双方向スイッチを用いることで、電力変換回路と交流電圧入力部の間に入力整流回路を配置することなく、入力電流を交流入力電圧と同相で制御できる。例えば全波整流回路を用いる場合に比べ、電流が通過するスイッチやダイオードなどのパワーデバイスの数が少なくなることで導通損失が低減し、高効率が実現できる。
また、2つ以上のユニポーラトランジスタ(MOSFET、HEMTなど)のうち、少なくとも2つのスイッチについて互いのソースを接続する。交流入力電圧の正負の極性の変化に応じ、交流入力電圧が負電圧側にドレインを配置したスイッチをオン状態に維持し、入力交流が正電圧側にドレインを配置したスイッチをスイッチ駆動周波数でスイッチングさせる。これにより、双方向スイッチとして交流入力電圧が正極性、負極性のいずれの場合にもオンオフすることにより入力電流を正負の極性に制御することができる。
また、2つのソース同士が接続されたスイッチについてゲート駆動回路の基準電位となるソース電位が共通となるため、共通のゲート駆動電源を用いることができ、小型・低コストが実現できる。例えばMOSFETQ2,Q3のドレイン同士を接続する場合に比べて小型・低コスト化が可能となる。
また、2つのスイッチQ2,Q3のソースを共通にすることでスイッチ駆動周波数で動作するスイッチのオンオフ動作に伴うドレイン電圧の変動が他方のスイッチの誤ターンオンに繋がるドレイン−ソース電圧又はゲート−ソース電圧変動を発生させなくなる。誤ターンオンとは、本来スイッチのゲートがオフしているべき状態の時に、なんらかの外乱によってゲートがオンしてしまう現象である。誤ターンオンによる損失増加や想定外の短絡動作による電力変換回路の破損を抑制できる。
(第4の実施形態)
図11は、本発明の第4の実施形態に係る力率改善回路を示す回路図である。図11に示す力率改善回路は、図1に示す力率改善回路に対して、電圧検出部7の代わりに、出力電流を検知する電流検出部6bを設けている。制御部8bは、電流検出部6bで検知された出力電流を所定の電流に制御する。
(第4の実施形態の効果)
第4の実施形態に係る力率改善回路によれば、制御部8bにより出力電流を所定の電流に制御することができる。
なお、本発明は、第1乃至第4の実施形態に係る力率改善回路に限定されるものではない。第1乃至第4の実施形態に係る力率改善回路では、昇圧型のE級回路3について説明したが、本発明は、図1に示す入力チョークインダクタL1と、スイッチQ1及びシャントキャパシタC1の並列回路とを逆に配置した降圧型のE級回路についても適用可能である。また、第1乃至第4の実施形態に係る力率改善回路の内のいくつの実施形態に係る力率改善回路を組わせて用いても良い。
Vi 交流入力電圧部
L1 入力チョークインダクタ
Lr 共振インダクタ
L2 インダクタ
D1 ダイオード
C1 シャントキャパシタ
C2 キャパシタ
Cr 共振キャパシタ
Q1 スイッチ
Q2,Q3 ユニポーラトランジスタ
R 負荷
1 力率改善回路
2 電力変換回路
3 E級回路
4 整流回路
5 LC共振回路
6,6a,6b 電流検出部
7 電圧検出部
8,8a,8b 制御部
10 入力整流回路
81 入力電流制御部
82 出力電圧制御部

Claims (6)

  1. 交流入力電圧部の両端に接続された入力チョークインダクタとスイッチとの直列回路、前記スイッチに並列に接続されたシャントキャパシタ、前記入力チョークインダクタと前記スイッチとの接続端に共振インダクタと共振キャパシタとが直列に接続されたLC共振回路を有し、前記交流入力電圧部の交流入力電圧を入力し、前記スイッチをオンオフすることにより高周波の交流電流を生成するE級回路、
    前記LC共振回路の出力端に接続され、前記E級回路で生成された高周波の交流電流を直流又は低周波の交流電圧に整流して出力電圧を負荷に出力する整流回路、
    を有する電力変換回路と、
    前記交流入力電圧部からの交流入力電圧と前記電力変換回路の入力電流と前記出力電圧とに基づき、前記スイッチをオンオフさせるためのスイッチ駆動周波数を変化させて、前記入力電流と前記出力電圧を制御する制御部と、
    を有する力率改善回路。
  2. 前記制御部は、前記電力変換回路の前記出力電圧を制御する出力電圧制御部と、
    前記電力変換回路の前記入力電流を制御する入力電流制御部を有し、
    前記入力電流制御部は、前記入力電流の帯域を、前記出力電圧制御部で制御された前記出力電圧の帯域よりも高く制御する請求項1に記載の力率改善回路。
  3. 前記制御部は、前記交流入力電圧の絶対値が増大する領域の少なくとも一部において、前記スイッチ駆動周波数が低減する領域を持つ駆動信号を生成し、前記駆動信号を前記スイッチに印加する請求項1又は2に記載の力率改善回路。
  4. 前記電力変換回路は、入力電圧が前記交流入力電圧の変動範囲内のある点で前記スイッチがゼロ電圧スイッチング及び前記スイッチの両端電圧の時間的変化がゼロのタイミングでスイッチングするゼロデリバティブスイッチングを達成する回路パラメータで構成され、
    前記交流入力電圧の変動範囲内のいずれかの電圧条件と、当該力率改善回路の出力電圧および出力電流の範囲のうちのいずれかの条件とにおいて、前記ゼロ電圧スイッチング及び前記ゼロデリバティブスイッチングを達成する点を有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の力率改善回路。
  5. 前記スイッチは、複数のスイッチ素子で構成される双方向スイッチであり、前記双方向スイッチは、前記交流入力電圧が正極性、負極性のいずれの場合にもオンオフすることにより前記入力電流を制御する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の力率改善回路。
  6. 前記双方向スイッチは、2つのユニポーラトランジスタを有し、前記2つのユニポーラトランジスタのソース同士が互いに接続され、
    前記制御部は、前記交流入力電圧の極性に基づき、負電圧が印加されている側にドレインが配置されている一方のユニポーラトランジスタをオン状態に維持し、正電圧が印加されている側にドレインが配置されている他方のユニポーラトランジスタをオンオフさせる請求項5に記載の力率改善回路。
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