JP2021145022A - 基板及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の強度低下や漏れ電流を抑えつつ沿面距離を満足すること。【解決手段】高電圧部210と1次電源回路220とが実装された基板200であって、基板200の端部から高電圧部210と1次電源回路220との間に基板200の内部に向かって切り込まれたスリット230と、一端が高電圧部210側に接続され、他端が1次電源回路220側に接続され、スリット230を跨ぐように基板200に実装されたリードジャンパ240と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、基板及び画像形成装置に関し、特に、スリットが設けられた高電圧を扱う基板に関する。
従来から電子写真技術を用いて記録紙に画像を複写する電子写真方式の画像形成装置が普及している。画像形成装置は正又は負の高電位に一様に帯電した感光ドラムに対し、複写したい画像に応じてレーザ等の光を投射し感光ドラム上に静電荷による潜像を形成する。潜像が形成されている部分に静電気力によってトナー等の現像剤を飛ばし、感光ドラム上に現像する。現像剤に記録紙を重ねて、記録紙の裏面から現像剤の保持する電荷とは逆極性の電荷を与え、静電気力によって現像剤を記録紙表面に吸着させて転写する。その後、転写紙に熱と圧力とを与え転写された現像剤を定着させる。このように電子写真方式では各プロセスにおいて静電気力を利用した現像剤の移動が行われるため、様々な極性、様々な高い電圧が必要となる。
このような高電圧を扱う製品は、安全上の観点から各国の安全規格に従った設計を行う必要があり、高電圧部と1次電源回路との距離は1kVあたり20mmの沿面距離をとらなければならない。画像形成装置の転写出力電圧が5kV、1次電源回路のパターンの電圧が100Vの場合、具体的には次のようにしなければならない。すなわち、5kVの電位になっている基板上のパターンと、1次電源回路のパターンとの間は(5kV−0.1kV)×20mm=98mmの沿面距離をとらなければならない。なお、1次電源回路のパターンとは強化絶縁されたトランスの1次側の回路である。これは、基板全体の大きさが小さい場合は影響の大きい値である。しかし沿面距離とは空間を跨がない最短距離のことである。このため、基板に幅1mm以上のスリットを設けることによりスリット部分を空間と見なし、高電圧部と1次電源回路との間をスリットに沿って迂回させることで、両者の物理的位置を近づけることができる。結果として基板全体を小型化することができる。例えば特許文献1には、安全規格で定められた高電圧部と低電圧部間の沿面距離を確保するために、基板の端部から大きなスリットを基板に入れた例が開示されている。
特許第5247116号公報
しかしながら、単純にスリットを追加する方法では基板が割れやすくなるという課題がある。図5(a)は従来のスリット部を有する基板を示す図である。これは高電圧部と1次電源回路との電位差が大きい場合、図5(a)に示すように長いスリットを設け、必要な沿面距離を確保する必要があるためである。スリットが長くなると基板がたわんだときにスリットの根元部分(図中A部)に応力が集中し、基板が割れるおそれがある。また、高電圧部と1次電源回路との間を遮るように長いGNDパターンを配置すればスリットを設ける必要はないが、電圧の高い高電圧部の近くに長いGNDパターンを配置すると、高電圧部からGNDへの漏れ電流が課題となることがある。また、高電圧部とGND、GNDと1次電源回路との間の距離はいずれにしても機能絶縁、強化絶縁と呼ばれる距離を確保する必要がある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、基板の強度低下や漏れ電流を抑えつつ沿面距離を満足することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)第1の回路と第2の回路とが実装された基板であって、前記基板の端部から前記第1の回路と前記第2の回路との間に前記基板の内部に向かって切り込まれたスリットと、一端が前記第1の回路側に接続され、他端が前記第2の回路側に接続され、前記スリットを跨ぐように前記基板に実装された接続部材と、を備えることを特徴とする基板。
(2)感光体と、前記感光体の表面を帯電させる帯電手段と、前記感光体に形成された静電潜像をトナーにより現像しトナー像を形成する現像手段と、前記現像手段によって形成されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、記録材に転写された未定着のトナーを定着させる定着手段と、前記(1)に記載の基板と、を備え、前記第1の回路は、前記帯電手段、前記現像手段及び前記転写手段に電圧を印加する回路であり、前記第2の回路は、前記定着手段に電圧を印加する回路であることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、基板の強度低下や漏れ電流を抑えつつ沿面距離を満足することができる。
実施例1〜4の画像形成装置の概略断面図 実施例1の基板を示す図 実施例2の基板を示す図、実施例3の基板を示す図 実施例4の基板を示す図 従来例の基板を示す図
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により図面を参照しながら詳しく説明する。
本発明は画像形成装置に適用される。そのためまず画像形成装置の一種であるレーザプリンタについて説明する。
[画像形成装置の構成]
実施例1の画像形成装置の一例として図1にモノクロレーザプリンタ(以下、プリンタという)の概略断面図を示す。プリンタは、給紙部101、レーザスキャナ102、トナータンク103、現像手段である現像ローラ104、感光体である感光ドラム105、転写手段である転写ローラ106、帯電手段である帯電ローラ107、廃トナータンク108を備えている。また、プリンタは、定着ローラ109と加圧ローラ110とを有する定着手段である定着器150、排出部111、ブレード114を備えている。給紙部101には、印刷対象の記録材である用紙Pが積載されている。給紙部101から給紙された用紙Pはプリンタ内の搬送経路112を搬送される。トナータンク103には磁性体トナーが充填されている。113はレーザスキャナ102から出射されたレーザ光を示す。ブレード114は現像ローラ104上のトナー量を規制するブレードである。CPU406は、後述するプリンタの動作を制御する。例えば、CPU406はROM(不図示)に記憶された各種プログラムに従い、RAM(不図示)を一時的な作業領域として用いながらプリンタを制御する。
[画像形成装置の動作説明]
続いてプリンタの動作説明を行う。プリンタは、印刷ジョブを受信すると、各ローラとレーザスキャナ102の動作を開始する。帯電ローラ107は電源回路基板から電力を供給されることにより例えば負の高電圧を発生させ、感光ドラム105の表面を帯電させる。例えばパーソナルコンピューター等の外部機器から画像信号が送られてくると、レーザスキャナ102は画素に応じてレーザ光113を点滅させながら感光ドラム105表面を長手方向に走査する。なお、感光ドラム105の長手方向は用紙Pの搬送方向に直交する方向でもある。感光ドラム105は、例えばレーザ光113が照射された部分の電荷が消滅し、表面に静電潜像が形成される。現像ローラ104の中には磁石が入っている。このため、負の高電圧が供給されることによりトナータンク103内の磁性体トナーを磁力によって引き寄せ、静電気力によって感光ドラム105表面に形成された潜像に応じてトナーを感光ドラム105に移動させトナー像を形成する。また、現像ブレード114は、現像ローラ104に対して約数百Vの電位差をつけられており、現像ブレード114本体による物理的な規制と共に静電気力によっても現像ローラ104上のトナーが一様にコーティングされる。
一方、給紙部101から給紙された用紙Pは搬送経路112を搬送され、転写ローラ106と感光ドラム105との間(以下、転写ニップ部という)に挟まれる。このときに転写ローラ106には例えば正の高電圧が印加されており、感光ドラム105上のトナーが転写ローラ106に引かれる形で用紙Pに転写される。未定着のトナーが担持された用紙Pは、排出部111に向かって搬送され、定着ローラ109と加圧ローラ110との間(以下、転写ニップ部という)に挟まれる。定着ローラ109にはヒータ(不図示)が当接しており、ここで用紙Pは、定着ローラ109によって例えば数100度に加熱されるとともに、加圧ローラ110によって圧迫され、静電気力によってのみ用紙Pに担持されていたトナーが定着される。その後用紙Pは排出部111に排出され、積載されていく。
一方、感光ドラム105の表面には用紙Pへの転写が行われた後も若干トナーが残る。理想的には全てのトナーが用紙Pへ転写されるべきであるが、実際にはトナーの持つ電荷量が一様ではないことから転写後も感光ドラム105上に残るトナーがある。廃トナータンク108は、感光ドラム105上に残ってしまったトナーを感光ドラム105に接触させたブレードによって剥ぎ取り回収する部材である。それによって感光ドラム105上からはトナーがなくなり、再度帯電ローラ107によって帯電され、スキャナ102によって次の潜像が形成されることになる。以上の動作を繰り返しながらレーザプリンタは画像を形成する。なお、図1はプリンタの一例でありモノクロプリンタに限定されるものではなく、例えばカラーのプリンタであってもよい。
[基板の構成]
これらの機能を実現するために画像形成装置は様々な回路を載せた基板を有する。具体的には、例えば各種電圧を生成する高電圧電源回路、交流電源の交流電圧を機内で使用するために直流定電圧に変換する低電圧電源回路等である。また例えば、センサやモータを制御する制御回路、パーソナルコンピューター等の外部機器からの信号を処理しレーザを制御する画像処理回路等である。特に近年は、小型化・低コスト化のため基板をユニットごとに分けることはせず、同一基板内に電気回路の大部分を収めることがある。その場合、低電圧電源回路の1次側と高電圧電源回路の高電圧部(高電位になっているパターン)とは、上述の通り安全規格で規定された沿面距離を確保しなければならない。
[実施例1の基板の構成]
実施例1の基板における沿面距離の取り方を図2に示す。図2は実施例1の基板200を示す図である。基板200上には、第1の回路である高電圧部210と第2の回路である1次電源回路220とが実装されており、高電圧部210と1次電源回路220との間にスリット230が設けられている。高電圧部210は、例えば、帯電ローラ107、現像ローラ104、転写ローラ106に高電圧を印加する電源部である。また、1次電源回路220は、定着駆動回路部を含み、定着器150に電圧を印加する電源部である。
スリット230は、基板200の端部から基板200の内部に向かって設けられた切り込みであり、高電圧部210と1次電源回路220との間に設けられている。スリット230における基板200の端部側を切り込みの始端、基板200の内部側を切り込みの終端(上述した根元)とすると、始端は破線に示すB部、終端は破線に示すA部となる。スリット230は、高電圧部210及び1次電源回路220に実装される電子部品のうち、始端から終端に向かう方向(スリット230の切り込みの方向)において基板200の最も内部側に実装される電子部品の位置まで切り込まれる。図2では、高電圧部210の方が基板200の内部側まで実装される領域が広がっているため、スリット230は高電圧部210の内部側の端部に相当する位置まで切り込まれている。また、スリット230を設けたことにより、沿面距離は点線で示すようにスリット230の終端を迂回した経路となることで必要な距離を確保することができている。基板200は、図5(a)と同じようにスリット230により高電圧部210と1次電源回路220との距離をとりつつ、基板200の強度を高めた例である。
(リードジャンパ)
図2中の基板200のB部、すなわちスリット230の始端側には、高電圧部210側(第1の回路側)の穴260及びランド261と、1次電源回路220側(第2の回路側)の穴270及びランド271とが設けられている。穴260のランド261にはリードジャンパ240の一端が例えば半田付けされ、穴270のランド271にはリードジャンパ240の他端が例えば半田付けされることにより、リードジャンパ240が基板200に実装される。接続部材であるリードジャンパ240はスリット230を跨ぐように実装される。リードジャンパ240が実装されることにより基板200がたわむことが防がれ、基板割れに対するリスクを軽減することができる。ここで基板200のたわみとは、例えば、スリット230の終端を中心として、始端側が図2中の上下方向に開いてしまう状態や、始端側が図2の紙面に略直交する方向にねじれてしまう状態等を含む。
リードジャンパ240の他端が半田付けされたランド271は、グランド(以下、GNDとする)パターン250によって1次電源回路220と接続されている。これによりリードジャンパ240はGND(機能接地)に接続されることになる。これにより、リードジャンパ240が高電圧部210と1次電源回路220とを結ぶ最短経路となることを防ぐことができる。そして、規格上の高電圧部210と1次電源回路220間の沿面距離としては、従来(図5(a))通りスリット230の終端側を迂回する経路となる。高電圧部210の近傍にGNDを配置することになるが、点で着地する(穴260及びランド261)ため漏れ電流や高電圧部210における機能絶縁は、長いGNDパターンを高電圧部210と1次電源回路220との間に這い回す場合に比べて大幅に少ない。これについて図5(b)を用いて具体的に説明する。
(GNDパターンにより分離した場合)
図5(b)は基板300にスリットを入れずにGNDパターン350(機能接地)により高電圧部310と1次電源回路320とを分離した例である。図2の高電圧部210の近傍のGNDがリードジャンパ240の一端、すなわち点であったのに対して、図5(b)ではGNDパターン350は長いパターンとなっている。図5(b)のように高電圧部310から1次電源回路320への最短経路上にGNDパターン350があると、その区間の高電圧部310から1次電源回路320間の沿面距離は考えなくてよくなる。GNDパターン350を迂回する経路の沿面距離も考えなくてよい。そのためGNDパターン350の長さも必要最低限の長さで良く、GNDパターン350自体も細いので効率的な構成であると考えられる。
しかしながら、追加したGNDパターン350と1次電源回路320との距離C、及びGNDパターン350と高電圧部310との距離Dには注意を払わねばならない。ここでのGNDパターン350は機能接地であるため、1次電源回路320との距離Cには安全規格上の強化絶縁分の沿面距離が必要になる。また、距離Dは機能絶縁(機器の正常な動作だけに必要な絶縁)分の距離が確保できればよいが、高電圧部310であることを考えると、長いGNDパターン350を近くに配置した場合には基板300上での漏れ電流が課題になることがある。例えば吸湿しやすいFR−1基板(紙フェノール基板)の場合、高温・高湿度環境では、次のような影響が出る。例えば、基板300の表面を介して高電圧部310からGNDパターン350に対して数μA〜数十μA程度の漏れ電流が流れ、高電圧部310の出力が低下したり、高電圧部310の出力電流を検知している場合には検知電流のずれが発生したりする。また、FR−1基板において直流の漏れ電流が大きい場合、マイグレーションによる基板の劣化が発生する。したがって、図5(b)のように細長いGNDパターン350で遮蔽することは、スリットを使った場合より基板の強度やスペースの観点では有利かもしれないが、上述した漏れ電流の課題も存在する。
図2に戻ると、リードジャンパ240の高電圧部210側の着地点(リードジャンパ240の一端、穴260及びランド261)周辺では、図5(b)の距離Dと同じく機能絶縁をとらなければならない。しかし図5(b)のGNDパターン350のようにGNDが線ではなく点であるため、高電圧部210内で距離をとらなければならない面積は図5(b)の場合に比べて小さい。言い換えればスリット230の断面ぎりぎりまで高電圧部210の部品やパターンを配置することができる。また、漏れ電流やマイグレーションの観点でもGNDが点での着地であれば影響を最小限にすることができる。なお、リードジャンパ240は、スリット230を跨いでいればよく、図2に示したA部とB部との間の他の位置でスリット230を跨いでもよい。
なお、実施例1では機能接地であるGNDパターン250に接続されたリードジャンパ240を例にしたが、リードジャンパに接続される系統は機能接地以外にも高電圧部210とショートしたときに安全な電圧まで低下するような電圧系統であれば良い。すなわち、リードジャンパは、低電圧回路、機能接地回路、又はGND等に接続されていればよい。ただし、具体的な条件は規格の内容次第であり、規格の内容は定期的に更新される。また、国ごとに安全規格の内容は異なるので実施例1を使用して設計する際はその時々の順守すべき最新の規格を参照する必要がある。
また、図2において、高電圧部210の内部側の端部が1次電源回路220の内部側の端部と同じ位置の場合は、スリットの内部側の端部を高電圧部210と1次電源回路220の端部よりも内側まで切り込む構成にすればよい。すなわち、高電圧部210の内部側の端部と1次電源回路220の内部側の端部とを結んだ直線よりも、夫々の端部とスリットの内部側の端部を結んだ直線のほうが長くなればよい。
以上、実施例1によれば、基板の強度低下や漏れ電流を抑えつつ沿面距離を満足することができる。
[実施例2の基板の構成]
図3(a)は実施例2の基板200の構成を示す図である。実施例2では、実施例1の図2においてリードジャンパ240をGNDに接続していた。一方実施例2では、リードジャンパ240をGNDに接続せず、代わりにリードジャンパ240の1次電源回路220側の着地点(リードジャンパ240の他端側(穴270及びランド271))の周囲をGNDパターン350で囲ったものである。その他の構成については実施例1と同様であり、同じ構成には同じ符号を用いて説明を省略する。
例えば、1次電源回路220を構成する所定の電子部品は、図3(a)に示す1次電源回路220の矩形の4辺のうち、辺220a上に実装された場合に、穴270及びランド271から最も近くなる。例えば電子部品が辺220aの基板200の端部側に実装された場合、穴270及びランド271との距離は破線で示すL1となり、電子部品が辺220aの基板200の内部側に実装された場合、穴270及びランド271との距離は破線で示すL2となる。電子部品が1次電源回路220内のどこに実装されたとしても、電子部品と穴270及びランド271とを結ぶ仮想直線は、距離L1を示す仮想直線と距離L2を示す仮想直線との間を通ることになる。このため、GNDパターン350は、距離L1を示す仮想直線と距離L2を示す仮想直線との間が遮られるように設けられている。すなわち、GNDパターン350は、リードジャンパ240の他端と1次電源回路220内の電子部品とを最短で結ぶ仮想直線の全てがGNDパターン350によって遮られるように、リードジャンパ240の着地点を囲んでいる。
このようにするとリードジャンパ240がGNDではなくなるため、高電圧部210から高電圧部210側のリードジャンパ240の着地点(穴260及びランド261)への沿面距離を緩和でき、漏れ電流の点でより有利になる。本来、GNDに接続されていないリードジャンパ240をこのようにスリット230を跨ぐ形で接続すると、高電圧部210と1次電源回路220とを結ぶ最短経路となってしまうためスリット230の意味がなくなってしまう。しかし、図3(a)では、リードジャンパ240の1次電源回路220側の着地点は、リードジャンパ240の着地点と1次電源回路220とを結ぶ直線(最短距離)の全てがGNDパターン250によって遮られるように囲む。これにより、20mm/kVの必要沿面距離を無効にすることができる。
以上のように、実施例2では、GNDパターン350は、電子部品が1次電源回路220内(第2の回路内)に実装された際に、電子部品とリードジャンパ240の他端とを結ぶ仮想直線のすべてを遮るような形状である部分350aを有する。なお、図3(a)ではリードジャンパ240の他端側(穴270及びランド271)を円弧状に囲んだ部分350aとしているが、上述したすべての仮想直線を遮ることが可能な形状であれば他の形状であってもよい。また、部分350aは、低電圧回路、機能接地回路、又はGND等に接続されていればよい。以上、実施例2によれば、基板の強度低下や漏れ電流を抑えつつ沿面距離を満足することができる。
[実施例3の基板の構成]
図3(b)は実施例3の基板200の構成を示す図である。図3(b)は1つのリードジャンパ240では基板200の強度が依然不足している場合にリードジャンパ540をもう1本追加して強度を高めた例である。その他の構成については実施例1と同様であり、同じ構成には同じ符号を用いて説明を省略する。基板200には、高電圧部210側に穴560及びランド561が設けられ、1次電源回路220側に穴570及びランド571が設けられている。図2のリードジャンパ240に対してリードジャンパ540を隣に1本追加し、1次電源回路220側においてリードジャンパ540とリードジャンパ240とが電気的に接続され、GNDパターン550によって接地されている。このように、リードジャンパは複数実装されてもよい。
なお、新たに加えたリードジャンパ540は、リードジャンパ240とスリット230の終端との間に設けられれば良い。基板200の強度を高めるという観点では、スリット230の終端を軸とする基板200のたわみを抑えることが重要である。このため、リードジャンパ240、540は2本ともできるだけスリット230の始端(基板200の端部側)に近い位置に実装するのが望ましい。また、実施例3では1本のリードジャンパ540を追加したが、2本以上のリードジャンパを追加してもよい。更に、GNDパターン550を実施例2の部分350aを有するGNDパターン350としてもよい。
以上、実施例3によれば、基板の強度低下や漏れ電流を抑えつつ沿面距離を満足することができる。
[実施例4の基板の構成]
図4は実施例4の基板200の構成を示す図である。図4は実施例1に対してリードジャンパ240をリード抵抗640に変えたものである。その他の構成については実施例1と同様であり、同じ構成には同じ符号を用いて説明を省略する。リードジャンパはいわば0Ω(オーム)のリード抵抗であるが、これをMΩ(メガオーム)単位の高抵抗値の抵抗器に変えることにより、高電圧部210からGNDへ逃げる漏れ電流を抑えることが可能となる。なお、実施例2、3のリードジャンパをリード抵抗に変えてもよい。また、実施例3において、リードジャンパとリード抵抗とを併用してもよい。
以上、実施例4によれば、基板の強度低下や漏れ電流を抑えつつ沿面距離を満足することができる。
200 基板
210 高電圧部
220 1次電源回路
230 スリット
240 リードジャンパ

Claims (8)

  1. 第1の回路と第2の回路とが実装された基板であって、
    前記基板の端部から前記第1の回路と前記第2の回路との間に前記基板の内部に向かって切り込まれたスリットと、
    一端が前記第1の回路側に接続され、他端が前記第2の回路側に接続され、前記スリットを跨ぐように前記基板に実装された接続部材と、
    を備えることを特徴とする基板。
  2. 前記接続部材は、前記スリットの前記基板の端部側に実装されていることを特徴とする請求項1に記載の基板。
  3. 前記接続部材は、リードジャンパ又はリード抵抗であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基板。
  4. 前記接続部材は、前記スリットの端部側と前記スリットの内部側との間に複数実装されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の基板。
  5. 前記接続部材は、前記他端が接地されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の基板。
  6. 前記第2の回路は、電子部品を有し、
    前記電子部品が前記第2の回路内に実装された際に、前記電子部品と前記接続部材の前記他端とを結ぶ仮想直線のすべてを遮るような形状を有するパターンを備え、
    前記パターンは接地されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の基板。
  7. 前記基板において前記第1の回路が実装されている領域の内部側の端部と前記第2の回路が実装されている領域の内部側の端部とを結んだ直線の長さよりも、前記第1の回路が実装されている領域の内部側の端部と前記スリットの内部側の端部と前記第2の回路が実装されている領域の内部側の端部とを結んだ直線のほうが長くなるように前記スリットが切り込まれていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の基板。
  8. 感光体と、
    前記感光体の表面を帯電させる帯電手段と、
    前記感光体に形成された静電潜像をトナーにより現像しトナー像を形成する現像手段と、
    前記現像手段によって形成されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、
    記録材に転写された未定着のトナーを定着させる定着手段と、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の基板と、
    を備え、
    前記第1の回路は、前記帯電手段、前記現像手段及び前記転写手段に電圧を印加する回路であり、
    前記第2の回路は、前記定着手段に電圧を印加する回路であることを特徴とする画像形成装置。
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