JP2021144840A - 固体電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁体を介して複数の電極体を積層した固体電池において、絶縁体と電極体との間に異物が噛み込んだ場合に、絶縁体の破損による短絡を防止することが可能な、固体電池の提供。【解決手段】複数の電極体10と、前記複数の電極体10の間の各々において前記電極体10に隣接して配置された絶縁体20とを備え、前記電極体10が集電体1、2と電極活物質層3,4と固体電解質層5とを備え、前記電極体10と前記絶縁体20との隣接部において前記電極体10の隣接面が前記集電体1、2で構成され、前記絶縁体20を介して隣接する集電体同士とは異なる集電体同士が接続されることで、複数の前記電極体10が互いに直列に接続され、前記絶縁体20の隣接面のビッカース硬度が、前記電極体10の隣接面のビッカース硬度よりも高い、固体電池100。【選択図】図2

Description

本願は固体電池を開示する。
特許文献1には、第一電池と第二電池との間に絶縁体である仕切り部材を備えた組電池が開示されている。特許文献1に開示された組電池においては、第一電池及び第二電池の各々が金属製の容器を備えており、当該容器に発電要素(電極体)が収容されている。
特開2014−002906号公報
特許文献1に開示された組電池においては、第一電池の容器と第二電池の容器との間に絶縁体である仕切り部材を配置しており、仕切り部材が破損したとしても、容器の存在によって、発電要素(電極体)同士の短絡は生じない。一方で、電池容器の内部において一の電極体と他の電極体との間に絶縁体を配置した構成においては、異物の噛み込みによって当該絶縁体が破損した場合に一の電極体と他の電極体との短絡が生じる虞がある(図9A及びB参照)。この点、異物の噛み込みの際に絶縁体の破損を抑制可能な技術が必要である。
本願は上記課題を解決するための手段の一つとして、
複数の電極体と、前記複数の電極体の間の各々において前記電極体に隣接して配置された絶縁体とを備え、
前記電極体が集電体と電極活物質層と固体電解質層とを備え、
前記電極体と前記絶縁体との隣接部において前記電極体の隣接面が前記集電体で構成され、
前記絶縁体を介して隣接する集電体同士とは異なる集電体同士が接続されることで、複数の前記電極体が互いに直列に接続され、
前記絶縁体の隣接面のビッカース硬度が、前記電極体の隣接面のビッカース硬度よりも高い、
固体電池を開示する。
本開示の固体電池においては、電極体の隣接面よりも絶縁体の隣接面のほうが硬いことから、絶縁体と電極体との間に異物が噛み込んだ場合に、当該異物を電極体側に埋没させて、絶縁体の破損を抑制することができる。
複数の電極体同士を並列に接続した場合、一の電極体が単独で短絡すると、短絡していない他の電極体から短絡した一の電極体へと電流が回り込み、短絡した電極体が大きく発熱する虞がある。これに対し、本開示の固体電池においては、複数の電極体同士が直列に接続されていることから、一の電極体に異物が埋没して当該電極体が単独で短絡したとしても、上記した電流の回り込みは起こらず、短絡した電極体の発熱量が大きくなるといった問題が生じ難い。
固体電池の各構成要素を分解して示す概略図である。両矢印を示した部分が接続される。 タブが突出する電池側面の積層構造を示す概略図である。両矢印を示した部分が接続される。 電極体の外観を示す概略図である。 タブが突出する電極体側面の積層構造を示す概略図である。 絶縁体の面形状を示す概略図である。 絶縁タブが突出する絶縁体側部の構造を示す概略図である。 電極体同士の接続形態の他の例を説明するための概略図である。両矢印を示した部分が接続される。 電極体同士の接続形態の他の例を説明するための概略図である。両矢印を示した部分が接続される。 固体電池の製造方法の一例を説明するための概略図である。 課題について説明するための概略図である。 課題について説明するための概略図である。 効果について説明するための概略図である。
1.固体電池
図1〜6に一実施形態に係る固体電池100の構成を概略的に示す。図1〜6に示されるように、固体電池100は、複数の電極体10と、複数の電極体10の間の各々において電極体10に隣接して配置された絶縁体20とを備え、電極体10が集電体1、2と電極活物質層3、4と固体電解質層5とを備える。固体電池100においては、電極体10と絶縁体20との隣接部において電極体10の隣接面11が集電体1で構成される。固体電池100においては、絶縁体20を介して隣接する集電体同士とは異なる集電体同士が接続されることで、複数の電極体10が互いに直列に接続される。固体電池100においては、絶縁体20の隣接面21のビッカース硬度が、電極体10の隣接面11のビッカース硬度よりも高い。
1.1 電極体
電極体10は、集電体1、2と電極活物質層3、4と固体電解質層5とを備える。また、電極体10は絶縁体20と隣接する隣接面11を有し、当該隣接面11は集電体1で構成されている。電極体10は、図2〜4に示されるように、集電体1、2、電極活物質層3、4及び固体電解質層5を含む電極部10aと、電極部10aから突出した正負極タブ10b、10cとを備えていてもよい。この場合、電極部10aの表面が上記隣接面11となり得る。
1.1.1 電極部
固体電池100においては、電極部10aにおいて電気化学的な反応を生じさせて発電を行う。電極部10aの構成は従来の固体電池における電極部の構成と同様でよい。例えば、図4に示されるように、電極部10aは正極タブ10bを有する正極集電体1と、負極タブ10cを有する負極集電体2と、正極活物質層3と、負極活物質層4と、固体電解質層5とを備えてもよい。
正極集電体1は、金属箔や金属メッシュ等により構成すればよい。取扱い性等に優れる観点からは、正極集電体1を金属箔としてもよい。正極集電体1は複数枚の金属箔からなっていてもよい。正極集電体1を構成する金属としては、Cu、Ni、Cr、Au、Pt、Ag、Al、Fe、Ti、Zn、Co、ステンレス鋼等が挙げられる。正極集電体1は、その表面に、抵抗を調整すること等を目的として、何らかのコート層を有していてもよい。また、正極集電体1が複数枚の金属箔からなる場合、当該複数枚の金属箔間に何らかの層を有していてもよい。正極集電体1の厚みは特に限定されるものではない。例えば、0.1μm以上であってもよいし、1μm以上であってもよく、1mm以下であってもよいし、100μm以下であってもよい。
負極集電体2は、金属箔や金属メッシュ等により構成すればよい。取扱い性等に優れる観点からは、負極集電体2を金属箔としてもよい。負極集電体2は複数枚の金属箔からなっていてもよい。負極集電体2を構成する金属としては、Cu、Ni、Cr、Au、Pt、Ag、Al、Fe、Ti、Zn、Co、ステンレス鋼等が挙げられる。負極集電体2と正極集電体1とは同じ材質からなるものであってもよいし、異なる材質からなるものであってもよい。負極集電体2は、その表面に、抵抗を調整すること等を目的として、何らかのコート層を有していてもよい。また、負極集電体2が複数枚の金属箔からなる場合、当該複数枚の金属箔間に何らかの層を有していてもよい。負極集電体2の厚みは特に限定されるものではない。例えば、0.1μm以上であってもよいし、1μm以上であってもよく、1mm以下であってもよいし、100μm以下であってもよい。
正極活物質層3は、少なくとも正極活物質を含む層である。正極活物質層3は、正極活物質に加えて、さらに任意に固体電解質、バインダー及び導電助剤等を含んでいてもよい。正極活物質は公知の活物質を用いればよい。公知の活物質のうち、所定のイオンを吸蔵放出する電位(充放電電位)の異なる2つの物質を選択し、貴な電位を示す物質を正極活物質とし、卑な電位を示す物質を後述の負極活物質として、それぞれ用いることができる。例えば、リチウムイオン電池を構成する場合は、正極活物質としてコバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、LiNi1/3Co1/3Mn1/3、マンガン酸リチウム、スピネル系リチウム化合物等のリチウム含有複合酸化物を用いることができる。正極活物質は表面がニオブ酸リチウム層やチタン酸リチウム層やリン酸リチウム層等の酸化物層で被覆されていてもよい。正極活物質層3に含まれ得る固体電解質としては、例えば、無機固体電解質が挙げられる。無機固体電解質は有機ポリマー電解質と比較してイオン伝導度が高い。また、有機ポリマー電解質と比較して、耐熱性に優れる。さらに、有機ポリマー電解質と比較して、硬質で剛性に優れ、固体電池100をより容易に構成できる。無機固体電解質としては、例えば、ランタンジルコン酸リチウム、LiPON、Li1+XAlGe2−X(PO、Li−SiO系ガラス、Li−Al−S−O系ガラス等の酸化物固体電解質;LiS−P、LiS−SiS、LiI−LiS−SiS、LiI−SiS−P、LiS−P−LiI−LiBr、LiI−LiS−P、LiI−LiS−P、LiI−LiPO−P、LiS−P−GeS等の硫化物固体電解質を例示することができる。特に、硫化物固体電解質が好ましく、LiS−Pを含む硫化物固体電解質がより好ましい。正極活物質層3に含まれ得るバインダーとしては、例えば、ブタジエンゴム(BR)系バインダー、ブチレンゴム(IIR)系バインダー、アクリレートブタジエンゴム(ABR)系バインダー、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)系バインダー、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)系バインダーが挙げられる。正極活物質層3に含まれ得る導電助剤としては、アセチレンブラックやケッチェンブラック等の炭素材料やニッケル、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属材料が挙げられる。正極活物質層3における各成分の含有量は従来と同様とすればよい。正極活物質層3の形状も従来と同様とすればよい。特に、電池100を容易に構成できる観点から、シート状の正極活物質層3が好ましい。正極活物質層3の厚みは、特に限定されるものではない。例えば、0.1μm以上2mm以下としてもよい。下限は1μm以上であってもよく、上限は1mm以下であってもよい。
負極活物質層4は、少なくとも負極活物質を含む層である。負極活物質層4は、負極活物質に加えて、さらに任意に固体電解質、バインダー及び導電助剤等を含んでいてもよい。負極活物質は公知の活物質を用いればよい。例えば、リチウムイオン電池を構成する場合は、負極活物質としてSiやSi合金や酸化ケイ素等のシリコン系活物質;グラファイトやハードカーボン等の炭素系活物質;チタン酸リチウム等の各種酸化物系活物質;金属リチウムやリチウム合金等を用いることができる。固体電解質、バインダー及び導電助剤は正極活物質層3に用いられるものとして例示したものの中から適宜選択して用いることができる。負極活物質層4における各成分の含有量は従来と同様とすればよい。負極活物質層4の形状も従来と同様とすればよい。特に、電池100を容易に構成できる観点から、シート状の負極活物質層4が好ましい。負極活物質層4の厚みは、特に限定されるものではない。例えば、0.1μm以上2mm以下としてもよい。下限は1μm以上であってもよく、上限は1mm以下であってもよい。
固体電解質層5は、少なくとも固体電解質を含む層である。固体電解質層5は、固体電解質に加えて、任意にバインダー等を含んでいてもよい。固体電解質は上述した無機固体電解質、特に硫化物固体電解質が好ましい。バインダーは正極活物質層3に用いられるものとして例示したものの中から適宜選択して用いることができる。固体電解質層5における各成分の含有量は従来と同様とすればよい。固体電解質層5の形状も従来と同様とすればよい。特に、電池100を容易に構成できる観点から、シート状の固体電解質層5が好ましい。この場合、固体電解質層5の厚みは、例えば、0.1μm以上2mm以下としてもよい。下限は1μm以上であってもよく、上限は1mm以下であってもよい。
1.1.2 正極タブ
正極タブ10bの材質は、正極集電体1の材質と同じであってもよいし、異なっていてもよい。正極タブ10bの厚みは、正極集電体1の厚みと同じであってもよいし、異なっていてもよい。正極タブ10bは正極集電体1から突出した形状であればよい。正極タブ10bの突出形状は、多角形状、半円形状、線状等、種々の形状を採用し得る。正極集電体1に正極タブ10bを設ける方法は特に限定されるものではない。例えば、正極集電体1の一部を切り欠くことで正極タブ10bを形成してもよいし、正極集電体1に正極タブ10bを溶接等によって接合してもよい。
1.1.3 負極タブ
負極タブ10cの材質は、負極集電体2の材質と同じであってもよいし、異なっていてもよい。負極タブ10cの厚みは、負極集電体1の厚みと同じであってもよいし、異なっていてもよい。負極タブ10cは負極集電体2から突出した形状であればよい。負極タブ10cの突出形状は、多角形状、半円形状、線状等、種々の形状を採用し得る。負極集電体2に負極タブ10cを設ける方法は特に限定されるものではない。例えば、負極集電体2の一部を切り欠くことで負極タブ10cを形成してもよいし、負極集電体2に負極タブ10cを溶接等によって接合してもよい。
1.1.4 補足
電極体10は公知の方法により作製可能である。例えば、集電体の一面側に乾式又は湿式法で活物質層Aを積層し、当該活物質層Aの一面側に乾式又は湿式法で固体電解質層を積層し、当該固体電解質層の一面側に乾式又は湿式法で活物質層Bを積層し、さらに活物質層Bの一面側に集電体を積層することで、電極体10が得られる。各層の積層順はこれに限定されるものではない。
尚、図1〜4においては、1つの負極集電体2の両面に負極活物質層4、4が設けられ、各々の負極活物質層4、4に固体電解質層5、5が設けられ、各々の固体電解質層5、5に正極活物質層3、3が設けられ、各々の正極活物質層3、3に正極集電体1、1が設けられる形態を例示したが、電極体10の形態はこれに限定されるものではない。1つの正極集電体1の両面に正極活物質層3、3、固体電解質層5、5、負極活物質層4、4及び負極集電体2、2を各々設けて電極体を構成してもよいし、1つの正極集電体1と1つの負極集電体2との間に正極活物質層3、固体電解質層5及び負極活物質層4を設けて電極体を構成してもよい(図7A、B参照)。或いは、正極集電体1と負極集電体2との間にバイポーラ集電体を設けてバイポーラ電極体を構成してもよい。
1.2.絶縁体
絶縁体20は電極体10の隣接面同士の絶縁が可能であればよく、その形状は特に限定されるものではない。例えば、図1、2、5及び6に示されるように、絶縁体20は電極部絶縁部20aと、電極部絶縁部20aから突出した絶縁タブ20bとを備えていてもよい。絶縁体20は電極体10と隣接する隣接面21を有し、絶縁体20の当該隣接面21は上記の電極体10の隣接面11よりもビッカース硬度が高い。絶縁体20が電極部絶縁部20aと絶縁タブ20bとを備える場合、電極体10と絶縁体20との隣接部において、電極部絶縁部20aが隣接面21となり得る。
1.2.1 電極部絶縁部
電極部絶縁部20aは、電極体10の電極部10a間に配置され、電極部10a同士の導通を防ぐ。電極部10aには拘束圧力がかかる場合があり、この場合、電極部絶縁部20aは、高い荷重がかかった中でも破損しないことが求められる。また、固体電池100においては、異物が噛み込んだ場合に絶縁体20の破損を防止するために、絶縁体20の隣接面のビッカース硬度を高める。さらに、電極体10同士の伝熱を抑制することを考慮して、電極部絶縁部20aを大きな熱抵抗を有する材料によって構成してもよい。絶縁体として一般的な材料としては、ポリエチレンテレフタラートやポリイミドやシリコーン樹脂等の樹脂が挙げられるが、電極部絶縁部20aを樹脂で構成した場合、絶縁体20の隣接面21のビッカース硬度が低くなる虞がある。ビッカース硬度を高める観点から、電極部絶縁部20aはアルミナ等のセラミックによって構成してもよい。
電極部絶縁部20aの形状は、例えば、シート状とすることができる。電極部絶縁部20aの厚みは、電極部10a同士の接触及び導通を防ぐことが可能である限り、特に限定されるものではない。例えば、電極部絶縁部20aの厚みを0.1μm以上2mm以下としてもよい。
1.2.2 絶縁タブ
絶縁タブ20bは、電極体10のタブ間に配置され、タブ10b、10c同士の導通を防ぐ。絶縁タブ20bは上記した樹脂やセラミック等によって構成し得る。絶縁タブ20bは電極部絶縁部20aに対して突出していればよく、その突出形状は、多角形状、半円形状等、種々の形状を採用し得る。絶縁タブ20bの形状は、タブ10b、10c同士の導通を防ぐことが可能なように、タブ10b、10cと対応する形状を有していてもよい。また、絶縁タブ20bはタブ10b、10cよりも大きな面積を有していてもよい。絶縁タブ20bの厚みは、電極部絶縁部20aの厚みと同じであってもよいし、異なっていてもよい。絶縁タブ20bの厚みは、電極部絶縁部20aの厚み以下であってもよい。
1.2.3 補足
絶縁体20は公知の手段・方法により作製可能である。例えば、樹脂やセラミックをフィルム状に成形して絶縁体20を得ることができる。或いは、電極部絶縁部20aを成形したうえで、ここに絶縁タブ20bを接着或いは溶着させることで絶縁体20を作製してもよい。
尚、図1、2、5及び6においては、絶縁体20が絶縁タブ20bを有するものを例示したが、絶縁体20は絶縁タブ20bを有していなくてもよい。ただし、絶縁体20が電極体10のタブ10b、10cと対応する位置に絶縁タブ20bを有することで、電極体10のタブ同士の絶縁がより容易となる。
1.3.電極体と絶縁体との配置構造及び接合構造
固体電池100においては、絶縁体20を介して隣接する集電体同士とは異なる集電体同士が接続されることで、複数の電極体10同士が互いに直列に接続される。例えば、図1及び2に示されるように、固体電池100においては、一の絶縁体20を挟んで隣接する一方の電極体10を第1電極体(例えば、図2の10x)とし、他方の電極体10を第2電極体(例えば、図2の10y)とした場合に、第1電極体10xと第2電極体10yとが互いに直列に接続される。より具体的には、図1及び2にて両矢印で示されるように、第1電極体10xの正極タブ10bと第2電極体10yの負極タブ10cとが接続されることで、第1電極体10xと第2電極体10yとが直列に接続されることとなる。或いは、第1電極体10xの負極タブ10cと第2電極体10yの正極タブ10bとが接続されることで、第1電極体10xと第2電極体10yとが直列に接続されることとなる。互いに接続されるタブ同士は絶縁体20を介して隣接してはおらず、すなわち、絶縁体20を介して隣接する集電体同士とは異なる集電体同士が接続される。タブ10b、10cの接続方法は、特に限定されるものではなく、例えば、はんだ等の溶融金属によって接続してもよいし、カーボンテープ等の導電性テープによって接続してもよいし、機械的に挟み込んで接続してもよい。一方、固体電池100においては、図1及び2に示されるように、第1電極体10xの負極タブ10cと第2電極体10yの正極タブ10bとの間に絶縁タブ20bが配置され、第1電極体10xの負極タブ10cと第2電極体10yの正極タブ10bとが絶縁されてもよい。或いは、第1電極体10xの正極タブ10bと第2電極体10yの負極タブ10cとの間に絶縁タブ20bが配置され、第1電極体10xの正極タブ10bと第2電極体10yの負極タブ10cとが絶縁されてもよい。
図1及び2に示されるように、固体電池100においては、このような第1電極体10xと、第2電極体10yと、第1電極体10x及び第2電極体10yの間に配置された絶縁体20とからなる組み合わせが複数設けられてもよい。図1及び2に示されるように、第1電極体10xと第2電極体10yとは、表裏の向きが互いに逆向きであってもよい。すなわち、第1電極体10xの面の向きを表向きとした場合、第2電極体10yの面の向きは裏向きであってよい。このように、同一形状を有する電極体10x、10yを、絶縁体20を介して表裏が逆となるように積層することで、固体電池100をより容易に構成することができる。
尚、固体電池100において、電極体10の数は特に限定されるものではない。目的とする電池性能に応じて、電極体10の数を適宜決定すればよい。
電極体同士の接続形態は上記した形態に限定されるものではない。本開示の固体電池においては、絶縁体20を介して隣接する集電体同士とは異なる集電体同士が接続されていればよく、例えば、図7Aや図7Bに示すような形態にて電極体同士が互いに直列に接続されてもよい。
1.4 隣接面のビッカース硬度Hv
上述したように、固体電池100においては、絶縁体20の隣接面21のビッカース硬度が、電極体10の隣接面11のビッカース硬度よりも高い。例えば、絶縁体20をセラミックで構成した場合、絶縁体20の隣接面21のビッカース硬度を1000以上とすることができる。絶縁体20の隣接面21のビッカース硬度は1200以上であってもよいし、1400以上であってもよい。絶縁体20をアルミナで構成した場合は隣接面21のビッカース硬度を1400〜1800程度に高めることができる。一方、電極体10の隣接面11は集電体1によって構成される。例えば、集電体1を金属で構成した場合、電極体10の隣接面11のビッカース硬度を1000未満とすることができる。電極体10の隣接面のビッカース硬度は500以下であってもよいし、300以下であってもよい。集電体1をアルミニウムで構成した場合は隣接面11のビッカース硬度を45〜50程度とすることができ、鉄で構成した場合は100〜250程度とすることができ、ニッケルで構成した場合は80〜210程度とすることができる。尚、絶縁体20や集電体1、2のビッカース硬度は、JIS Z 2244:2009に準拠して実測してもよいし、カタログ値を採用してもよい。
2.固体電池の製造方法
上述の通り、本開示の固体電池100においては、例えば、複数の電極体10の一部のタブ同士を接合する一方、一部のタブ間に絶縁体20を配置して絶縁してよい。このような固体電池100は、例えば、図8に示されるような方法を経て製造することができる。
まず、上述した電極体10を複数用意し、且つ、上述した絶縁体20を複数用意し、電極体10と絶縁体20とを交互に積層して積層体30を得る。積層体30においては、一の絶縁体20を挟んで隣接する一方の電極体10(第1電極体10x)と他方の電極体10(第2電極体10y)との表裏の向きを互いに逆向きとする。すなわち、電極体10x、10yを、絶縁体20を介して表裏が逆となるように積層する。言うまでもないが、積層体30において、電極体10xと電極体10yとは同じ方向にタブを突出させる。このようにして得られた積層体に対してタブ同士をはんだ付け等によって加熱接合する。
加熱接合の際は、積層体30の少なくともタブが存在する部分を、積層方向両側から加熱して、積層体の側面から突出するタブ同士の複数を一度に加熱接合するとよい。例えば、図8に示されるように、積層体の積層方向一端側及び他端側の各々にヒートバーを配置し、積層方向両端から中心に向かってタブ部を加熱することで、積層体30のタブ同士の複数を一度に加熱接合することができる。
3.作用効果
図9Aに示されるように、電極体と絶縁体との積層時に、電極体と絶縁体との間に異物が噛み込む場合がある。固体電池においては、通常、電極体及び絶縁体の積層方向に沿って拘束圧が付与されることから、電極体と絶縁体との間に異物が噛み込んだ場合、当該異物が電極体又は絶縁体に埋没し易い。仮に異物が絶縁体側に埋没した場合、図9Bに示されるように、絶縁体が破損して一の電極体と他の電極体とが短絡する虞がある。これを防ぐためには、絶縁体として比較的厚い仕切り部材を用いることがあり得るが、絶縁体が厚いと電池の体積エネルギー密度が小さくなってしまう。
絶縁体の破損による短絡の問題は電極体同士を直列に接続した場合に生じ易い。複数の電極体同士を並列に接続した場合においては、上記のような絶縁体の破損が生じて一の電極体と他の電極体とが異物を介して接触したとしても、それが直ちに電極体同士の短絡に繋がるとは限らない。複数の電極体同士を並列に接続した場合は、上記したように、一の電極体と他の電極体との接触による短絡ではなく、一の電極体単独での短絡による回り込み電流の発生が問題となる。
以上に鑑み、本開示の固体電池100においては、絶縁体20の隣接面のビッカース硬度を電極体10の隣接面のビッカース硬度よりも高くする。これにより、図9Cに示されるように、電極体10と絶縁体20との間の異物が噛み込んだとしても、当該異物を電極体10側に埋没させ易い。すなわち、異物の噛み込みによる絶縁体20の破損を抑制することができる。また、絶縁体20の隣接面のビッカース硬度を高めることで、絶縁体20を薄くしたとしても、異物の噛み込みによる絶縁体20の破損は生じ難い。絶縁体20を薄くした場合、電池の体積エネルギー密度を高めることも可能である。
また、本開示の固体電池100においては、複数の電極体10同士を直列に接続する。これにより、一の電極体に異物が埋没して当該電極体が単独で短絡したとしても、上記した電流の回り込みは起こらず、短絡した電極体の発熱量が大きくなるといった問題が生じ難い。
本開示の固体電池は、携帯機器用等の小型電源から車搭載用等の大型電源まで、広く利用できる。特に、車搭載用等の大型電源として好適である。
10 電極体
10a 電極部
1 正極集電体
2 負極集電体
3 正極活物質層
4 負極活物質層
5 電解質層
10b 正極タブ
10c 負極タブ
11 隣接面
20 絶縁体
20a 電極部絶縁部
20b 絶縁タブ
21 隣接面
100 固体電池

Claims (1)

  1. 複数の電極体と、前記複数の電極体の間の各々において前記電極体に隣接して配置された絶縁体とを備え、
    前記電極体が集電体と電極活物質層と固体電解質層とを備え、
    前記電極体と前記絶縁体との隣接部において前記電極体の隣接面が前記集電体で構成され、
    前記絶縁体を介して隣接する集電体同士とは異なる集電体同士が接続されることで、複数の前記電極体が互いに直列に接続され、
    前記絶縁体の隣接面のビッカース硬度が、前記電極体の隣接面のビッカース硬度よりも高い、
    固体電池。
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