JP2021144112A - 偏光光照射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】1つの製品に対する作業時間(タクトタイム)を短くすることができる。
【解決手段】偏光光が照射される対象物が載置されるステージと、対光源と、光源とステージとの間に設けられ、光源から照射された光を偏光する偏光部と、駆動部と、を有する。偏光部は、走査方向と略直交する方向に沿って延設されており、光源から照射された光のうちの第1方向の偏光成分を透過させる帯状の第1偏光部と、走査方向と略直交する方向に沿って延設されており、光源から照射された光のうちの前記第1方向と異なる方向である第2方向の偏光成分を透過させる第2偏光部と、を有し、第1偏光部の数は第1光源の数と前記第2光源の数との合計数以上であり、第2偏光部の数は第2光源の数以上である。駆動部は、光源から照射された光がそれぞれ第1偏光部を通過する第1位置と、光源から照射された光が第1偏光部及び第2偏光部を通過する第2位置との間で、光源と偏光部との相対的な位置関係を変化させる。
【選択図】 図2
【解決手段】偏光光が照射される対象物が載置されるステージと、対光源と、光源とステージとの間に設けられ、光源から照射された光を偏光する偏光部と、駆動部と、を有する。偏光部は、走査方向と略直交する方向に沿って延設されており、光源から照射された光のうちの第1方向の偏光成分を透過させる帯状の第1偏光部と、走査方向と略直交する方向に沿って延設されており、光源から照射された光のうちの前記第1方向と異なる方向である第2方向の偏光成分を透過させる第2偏光部と、を有し、第1偏光部の数は第1光源の数と前記第2光源の数との合計数以上であり、第2偏光部の数は第2光源の数以上である。駆動部は、光源から照射された光がそれぞれ第1偏光部を通過する第1位置と、光源から照射された光が第1偏光部及び第2偏光部を通過する第2位置との間で、光源と偏光部との相対的な位置関係を変化させる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、偏光光照射装置に関する。
特許文献1には、光出射口から第一の偏光光を照射する光照射部と、光出射口から第二の偏光光を照射する光照射部と、ステージに配置され、第一の使用位置で第一の偏光光により光配向されるべきワーク上の第一の領域を規定し、第二の使用位置で第二の偏光光により光配向されるべきワーク上の第二の領域を規定するプレート部材と、プレート部材を第一の使用位置と第二の使用位置との間で移動する駆動部と、を備える偏光光照射装置が開示されている。
特許文献1に記載の発明では、プレート部材を第一の使用位置に配置してワーク上の第一の領域に第一の偏光光を照射し、その後、プレート部材を第一の使用位置から第二の使用位置に移動し、ワーク上の第二の領域に第二の偏光光を照射するため、ワークに対して方向が異なる偏光光を一度に照射することができず、1つの製品に対する作業時間(タクトタイム)が長くなるという問題がある。さらに、特許文献1に記載の発明では、ワークに対して1方向の偏光光を照射する場合にも、他方向の偏光光を照射する光照射部を用いないためタクトタイムが長くなるという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、タクトタイムを短くすることができる偏光光照射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る偏光光照射装置は、例えば、偏光光が照射される対象物が載置されるステージと、前記対象物の走査方向と略直交する方向に沿って延設された帯状の光源と、前記光源と前記ステージとの間に設けられ、前記光源から照射された光を偏光する偏光部であって、前記走査方向と略直交する方向に沿って延設されており、前記光源から照射された光のうちの第1方向の偏光成分を透過させる帯状の第1偏光部と、前記走査方向と略直交する方向に沿って延設されており、前記光源から照射された光のうちの前記第1方向と異なる方向である1以上の方向の偏光成分を透過させる第2偏光部と、を有する偏光部と、前記光源から照射された光が前記第1偏光部を通過する第1位置と、前記光源から照射された光が前記第1偏光部及び前記第2偏光部を通過する第2位置との間で、前記光源と前記偏光部との相対的な位置関係を変化させる駆動部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る偏光光照射装置によれば、対象物の走査方向と略直交する方向に沿って延設された帯状の光源と、光源から照射された光のうちの第1方向の偏光成分を透過させる第1偏光部と、第1方向と異なる1以上の方向の偏光成分を透過させる第2偏光部とを有する偏光部と、を有し、光源から照射された光が第1偏光部を通過する第1位置と、光源から照射された光が第1偏光部及び第2偏光部を通過する第2位置との間で、光源と偏光部との相対的な位置関係を変化させる。このように、光源と偏光部との相対的な位置関係を変化させることで、対象物全体に1方向の偏光光のみを照射する通常露光と、1つの対象物Wに複数の方向の偏光光を照射するMMG(Multi−Model on Glass)方式の露光とを1つの装置で行いつつ、通常露光の場合もMMG方式の露光の場合も第1光源及び第2光源を用いて露光を行うことができる。これにより、タクトタイムを短くすることができる。なお、光源は、1つでもよいし複数でもよい。
ここで、前記第1光源及び前記第2光源は、長手方向が前記走査方向に沿って設けられた複数のランプを前記走査方向と略直交する方向に並べることで、前記走査方向と略直交する方向に延設されていてもよい。これにより、大型(例えば、走査方向と略直交する方向の幅が3mを超える大きさ)の対象物に対応することができる。
ここで、前記偏光部と前記ステージとの間に設けられた遮光部であって、前記第1偏光部を通過した光の一部を遮光する第1遮光板と、前記第2偏光部を通過した光の一部を遮光する第2遮光板と、を有する遮光部と、を備えてもよい。これにより、MMG方式の露光をするときに発生するグレーゾーンを狭くし、対象物から多くのセルをとることができる。とくに、長手方向が走査方向に沿って設けられたランプを用いることで、ランプからの光の出射角度を大きくし、遮光板が設けられている領域と設けられていない領域との境界における露光量の変化をより急峻にすることができる。その結果、よりグレーゾーンを狭くし、効率的に対象物を活用することができる。
ここで、前記光源は、帯状の第1光源及び第2光源を有し、前記第1偏光部の数は前記第1光源の数と前記第2光源の数との合計数以上であり、前記第2偏光部の数は前記第2光源の数以上であり、前記第1位置では、前記第1光源及び前記第2光源から照射された光がそれぞれ前記第1偏光部を通過し、前記第2位置では、前記第1光源から照射された光が前記第1偏光部を通過し、前記第2光源から照射された光が前記第2偏光部を通過してもよい。これにより、第1偏光部と第2偏光部とが隣接していない場合にも、第1光源から照射された光が第1偏光部を通過し、第2光源から照射された光が第2偏光部を通過すことができる。また、異なる光源から照射された光がそれぞれ第1偏光部と第2偏光部を通過するため、長手方向が走査方向に沿って設けられた複数のランプを用いてMMG方式の露光をするときに、基板の露光領域に光を照射しないランプを消灯することができる。その結果、遮光板を用いる場合に遮光板を小さくすることができ、また、消費電力の低減も可能になる。
ここで、前記第2偏光部は、前記第1方向と異なる第2方向の偏光成分を透過させ、前記偏光部は、前記走査方向と略直交する方向に沿って延設されており、前記光源から照射された光のうちの前記第1方向及び前記第2方向と異なる方向である第3方向の偏光成分を透過させる帯状の第3偏光部を有し、前記駆動部は、前記第1位置と、前記第2位置と、前記第1光源から照射された光が前記第1偏光部又は前記第2偏光部を通過し、前記第2光源から照射された光が前記第3偏光部を通過する第3位置と、の少なくとも2つの間で、前記光源と前記偏光部との相対的な位置関係を変化させてもよい。これにより、複数種類のMMG方式の露光に対応することができる。
ここで、前記駆動部は、前記光源が設けられたレールであって、鉛直方向上側から見て前記偏光部と重なる位置では前記走査方向に沿っているレールと、前記レールに沿って前記光源を移動させる駆動源と、を有し、前記駆動部は、前記光源を、前記光源の鉛直方向下側に前記偏光部が設けられておらず、前記光源を交換する交換位置へと移動させてもよい。つまり、ランプ交換用の機構を光源と偏光部との相対的な位置関係を変えるために用いる。これにより、装置を大きくすることなく、光源と偏光部との相対的な位置関係を変化させることができる。
ここで、前記第1偏光部は、前記走査方向と略直交する方向に並べられた複数の第1偏光子を有し、前記第2偏光部は、前記走査方向と略直交する方向に並べられた複数の第2偏光子を有し、前記第1偏光子及び前記第2偏光子の少なくとも一方は回動可能に設けられていてもよい。これにより、複数種類のMMG方式の露光に対応することができる。
ここで、前記対象物に関する情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部により取得された情報に基づいて前記光源の点灯領域を求め、前記複数のランプのうちの前記点灯領域に位置するランプのみを点灯させる光源制御部と、を備えてもよい。これにより、点灯領域に位置するランプのみを点灯させて、熱が過度に発生することを防止し、ランプの寿命を延ばすことができる。
ここで、前記対象物に関する情報を取得する情報取得部と、前記第1遮光板を前記第1偏光部に沿って移動させ、前記第2遮光板を前記第2偏光部に沿って移動させる遮光板駆動部と、前記情報取得部により取得された情報に基づいて前記第1遮光板及び前記第2遮光板の位置を決定し、当該決定された位置に前記第1遮光板及び前記第2遮光板を移動させるように前記遮光板駆動部を制御する遮光板制御部と、を備えてもよい。これにより、対象物に応じて自動的に遮光を行い、対象物に応じた方向の偏光光を自動的に照射することができる。
ここで、前記ステージを前記走査方向に移動させると共に、前記ステージを前記走査方向と略直交するシフト方向にシフト量だけ移動させるステージ駆動部を備え、前記遮光板制御部は、前記ステージが前記シフト方向に前記シフト量だけ移動したら、前記第1遮光板及び前記第2遮光板を前記シフト方向に前記シフト量だけ移動させてもよい。これにより、遮光板が設けられていない領域に対して、偏光光を安定して照射することができる。
本発明によれば、1つの製品に対する作業時間(タクトタイム)を短くすることができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。本発明の偏光光照射装置は、例えば、光源からの光を偏光膜を通過させて偏光を得、この偏光をガラス基板等(以下、対象物Wという)の被露光面に照射して、液晶パネル用の配向膜等を生成するものである。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態に係る偏光光照射装置1の概略を示す図であり、(A)は正面図であり、(B)は平面図である。以下、対象物Wの走査方向(搬送方向)をy方向とし、走査方向と略直交する方向をx方向とし、鉛直方向をz方向とする。
図1は、第1の実施の形態に係る偏光光照射装置1の概略を示す図であり、(A)は正面図であり、(B)は平面図である。以下、対象物Wの走査方向(搬送方向)をy方向とし、走査方向と略直交する方向をx方向とし、鉛直方向をz方向とする。
偏光光照射装置1は、主として、偏光照射部10と、ステージ20と、ステージ駆動部30(図1(B)では図示省略)と、を有する。
偏光照射部10は、対象物Wに偏光を照射する。偏光照射部10については後に詳述する。
ステージ20は、2つのステージ21、22を有する。ステージ21、22は、偏光照射部10の両側にそれぞれ設けられている。ステージ21、22は、それぞれ、x方向及びy方向に移動可能かつ回動可能に設けられる。ステージ20の上面には、対象物Wが載置される。なお、ステージ20は、ステージ21、22のいずれかを有していればよい。
ステージ駆動部30は、y方向に延設されたステージガイドレール31と、アクチュエータ等を有する駆動部32と、を有する。駆動部32は、ステージガイドレール31(すなわち、走査方向)に沿ってステージ21、22をそれぞれ移動させる(図1の太矢印参照)。また、駆動部32は、ステージ21、22をそれぞれ走査方向(y方向)と略直交するシフト方向(x方向)にシフト量(後に詳述)だけ移動させる。さらに、駆動部32は、ステージ21、22をそれぞれ回転させる(図1(B)の点線参照)。ステージ駆動部30がステージ20を移動させる構成は、すでに公知であるため、説明を省略する。
次に、偏光照射部10について詳細に説明する。図2は、偏光照射部10の概略を示す平面図である。図3は、偏光照射部10を側面から見たときの概略を示す要部透視図である。
偏光照射部10は、主として、光源11と、特定波長透過フィルタ12と、偏光部13と、遮光部14と、リフレクタ15と、を有する。図2、3では、光源11の鉛直方向下側(−z側)に偏光部13が設けられている。なお、図2では、特定波長透過フィルタ12及びリフレクタ15の図示を省略している。
光源11は、複数のランプ11xを含む。ランプ11xは、棒状であり、偏光していない光(例えば、紫外光)を照射する。ランプ11xとして、光配向処理に必要な短波長紫外光(例えば、254nm波長光)を効率よく発光するロングアークランプを用いることができる。
ランプ11xは、長手方向がy方向に沿うように設けられる。複数のランプ11xをx方向に並べて設けることで、x方向に沿って光源列11a、11b、11c、11dが延設される。光源列11a〜11dは、帯状であり、y方向に隣接して設けられる。光源列11a、11bが本発明の第1光源に相当し、光源列11c、11dが本発明の第2光源に相当する。なお、帯状とは、細長い形をしたものをいい、その幅は問わないものとする。例えば、本発明では、幅が狭く棒状に近い形状も帯状に含むものとする。
光源列11aに位置するランプ11xと、光源列11bに位置するランプ11xと、光源列11cに位置するランプ11xと、光源列11dに位置するランプ11xとは、それぞれ所定量(以下、ずれ量Sという)だけx方向にずれている(図2参照)。そして、この所定量に基づいてシフト量が定められる(後に詳述)。
なお、光源列11a〜11dのそれぞれに含まれるランプ11xの数は図2に示す形態に限られない。また、図2では、光源11は4つの光源列11a〜11dを有するが、光源11が有する光源列の数は、偏光部13(後に詳述)の列の数より少なければよく、4つに限られない。さらに、光源列11a〜11dは隣接しなくてもよい。
ランプ11xから照射された光は、リフレクタ15で反射され、特定波長透過フィルタ12と、偏光部13を通過して、対象物Wに照射される(図3参照)。
また、光源11は、レール11e(図3参照)と、光源列11a〜11dをレール11eに沿って移動させるアクチュエータ等の光源列駆動部11f(図5参照)と、を有する。レール11eは、平面視において(鉛直方向上側(+z方向)から見て)、偏光部13と重なる位置において長手方向が水平方向(ここでは、y方向)に沿っている。光源列駆動部11fが光源列11a〜11dをレール11eに沿って移動させることで、光源列11a〜11dから照射された光がそれぞれ偏光部13a〜13d(後に詳述)を通過する通常露光用の位置(本発明の第1位置に相当)と、光源列11a、11bから照射された光が偏光部13c、13d(後に詳述)を通過し、光源列11c、11dから照射された光が偏光部13e、13f(後に詳述)を通過するMMG方式の露光用の位置(本発明の第2位置に相当)との間で、光源11と偏光部13との相対的な位置関係を変化させる。
図4は、レール11e及び光源列11a〜11dの移動を模式的に示す図である。レール11eは、平面視において偏光部13と重ならない位置、ここでは偏光部13よりも+y側において上向きに湾曲し、+y側端部近傍では鉛直方向に略沿っている。光源列駆動部11fは、光源列11a〜11dをレール11eの+y側端部に移動させることで、光源列11a〜11dの鉛直方向下側に偏光部13が設けられていない位置(図4の点線参照)へと光源列11a〜11dを移動させる。この位置は、光源列11a〜11dが有するランプ11xを交換する交換位置である。
図2、3の説明に戻る。光源11の鉛直方向下側(−z側)、すなわち光源11とステージ20との間には、特定波長透過フィルタ12、偏光部13及び遮光部14が設けられる(図3参照)。特定波長透過フィルタ12及び偏光部13は、1つのランプ11xに対して1個ずつ設けられる。
特定波長透過フィルタ12は、特定の波長範囲の光だけを透過し、他の波長の光を吸収又は反射するようにつくられたフィルタである。特定波長透過フィルタ12は、板状のガラス(石英ガラス等)である透明基板上に、特定の波長範囲の光だけを透過させるバンドパスフィルタのフィルタ層が形成されている透過型のフィルタや、誘電体多層膜等を用い、薄膜の界面で発生する反射光の干渉を利用して特定の波長の光だけを透過させる反射型のフィルタを用いることができる。ただし、透明基板上に形成されるフィルタはバンドパスフィルタに限られず、例えばローカットフィルタや反射フィルタであってもよい。
偏光部13は、無偏光の光を偏光するものであり、特定波長透過フィルタ12の下側(−z側)に設けられる。偏光部13は、複数の偏光子13x、13yを含む。
偏光子13x、13yには、入射角度依存性の少ないワイヤーグリッド偏光子が用いられる。ワイヤーグリッド偏光子とは、透明基板13u(図3参照)の表面に金属線13v(図3参照)が形成されたものである。金属線13vのピッチを入射する光の波長以下にすることで、金属線13vの長手方向に略平行な偏光成分を反射し、金属線13vの長手方向と略直交する偏光成分を通過させる。金属線13vは、例えばアルミニウムで形成される。図3では、金属線13vの長手方向を図示している。
図3に示すように、偏光子13xは、金属線13vの長手方向がy方向に沿っており、x方向の偏光成分を通過させる。偏光子13yは、金属線13vの長手方向がx方向に沿っており、y方向の偏光成分を通過させる。このように、偏光子13x、13yとは、通過させる偏光成分の方向が異なる。
偏光子13x、13yは、ランプ11x毎に1つずつ設けられてもよいし、ランプ11x毎に2つ以上設けられてもよい。
なお、偏光子13x、13yは、ワイヤーグリッド偏光子に限られず、任意の方向の偏光のみを透過させる様々な種類の偏光子を用いることができる。
図2に示すように、偏光部13は、偏光子13x、13yがそれぞれx方向に沿って並ぶことで形成された複数の偏光部13a、13b、13c、13d、13e、13fを有する。偏光部13a、13b、13c、13dは、偏光子13xがx方向に沿って並んでおり、偏光部13e、13fは、偏光子13yがx方向に沿って並んでいる。図中、偏光部13a〜13fが透過する偏光光の向きを白抜き矢印で模式的に示す。
偏光部13a〜13fは、帯状であり、x方向に延設されている。偏光部13a、13b、13c、13dが本発明の第1偏光部に相当し、偏光部13e、13fが本発明の第2偏光部に相当する。偏光部13a〜13fは、y方向に隣接して設けられる。ただし、偏光部13a〜13fは間隔をあけて並んでいてもよい。
偏光部13aに位置する偏光子13xと、偏光部13bに位置する偏光子13xと、偏光部13cに位置する偏光子13xと、偏光部13dに位置する偏光子13xと、偏光部13eに位置する偏光子13yと、偏光部13fに位置する偏光子13yとは、それぞれずれ量Sだけx方向にずれている。
遮光部14は、偏光部13を通過した偏光光を遮光して、対象物Wに偏光光が照射されないようにする。遮光部14は、主として、遮光板14aと、x方向に沿った軸14b(図2参照)と、遮光板14aを軸14bに沿って移動させるアクチュエータ等の遮光板駆動部14g(図5参照)と、を有する。
本実施の形態では、遮光部14は、2個の遮光板14aを有し、偏光部13c、13dを通過した光を遮光する遮光板14aと、偏光部13e、13fを通過した光を遮光する遮光板14cと、を有する。遮光板14a、14cは、複数の板状部材を含む。
遮光板14aは、軸14bに沿って移動することで、平面視において偏光部13c、13dと重なる位置と偏光部13c、13dと重ならない位置との間で移動可能であり、また、遮光板14cは、軸14bに沿って移動することで、偏光部13e、13fと重なる位置と偏光部13e、13fと重ならない位置との間で移動可能である。言い換えれば、遮光板14aは、偏光部13c、13dを通過した光の一部を遮光し、また遮光板14cは、偏光部13e、13fを通過した光の一部を遮光可能である。
図3に示すように、遮光板14a、14cは、偏光部13の鉛直方向下側、すなわち偏光部13とステージ20との間に設けられる。偏光光を効率的に遮光するため、遮光板14a、14cは、対象物Wにできるだけ近い位置に設けられる。本実施の形態では、ランプ11xと対象物Wとの距離が130〜140mm程度であり、遮光板14a、14cと対象物Wとの距離が2mm程度である。
図5は、偏光光照射装置1の電気的な構成を示すブロック図である。偏光光照射装置1は、主として、制御部101、記憶部102、入力部103、出力部104を含んで構成される。
制御部101は、演算装置であるCPU(Central Processing Unit)等のプログラム制御デバイスであり、記憶部102に格納されたプログラムにしたがって動作する。本実施の形態では、この制御部101は、点灯領域(後に詳述)に位置するランプ11xのみを点灯させる光源制御部101a、光源列11a、11b、11c、11dをy方向に移動させる光源駆動制御部101b、遮光板駆動部14gを制御する遮光板制御部101c、及び駆動部32を制御するステージ制御部101dとして機能する。制御部101の詳しい動作の内容については、後に詳述する。
記憶部102は、不揮発性メモリ、揮発性メモリ等であり、制御部101によって実行されるプログラム等を保持するとともに、制御部101のワークメモリとして動作する。
入力部103は、キーボードやマウス等の入力デバイスを含む。本実施の形態では、入力部103から、対象物Wに関する情報が入力される。出力部104は、ディスプレイ等である。
このように構成された偏光光照射装置1の作用について説明する。図6、7は、偏光光照射装置1の処理の流れを示すフローチャートである。処理を行う前には、ステージ20は図1に示す初期位置にある。
まず、入力部103から制御部101に露光形態に関する情報が入力される(ステップS01)。露光形態に関する情報とは、対象物W全体に1方向の偏光光のみを照射する通常露光か、1つの対象物W内に、複数の大きさのセルを複数個配置し、複数の方向の偏光光を対象物Wに照射するMMG方式の露光かを示す情報である。また、MMG方式の露光の場合には、入力部103から対象物Wに関する情報が同時に入力される(後に詳述)。
制御部101は、ステップS01で入力された露光形態に関する情報が通常露光であるか否かを判定する(ステップS02)。通常露光でない(MMG方式の露光である)場合(ステップS02でNO)は、図7のステップS10へと移行する(後に詳述)。
通常露光である場合(ステップS02でYES)は、光源駆動制御部101bは、光源列駆動部11fを介して光源列11a〜11dをy方向に移動させて、光源列11a〜11dをそれぞれ偏光部13a〜13dの鉛直方向上側に配置する(ステップS03)。
また、遮光板制御部101cは、遮光板駆動部14gを介して遮光板14a、14cを軸14bに沿って移動させて、偏光部13c〜13fの鉛直方向下側から外れた退避位置へと遮光板14a、14cを移動させる(ステップS04)。
光源制御部101aは、すべてのランプ11xを点灯させる。そして、ステージ制御部101dは、駆動部32を介してステージ20(すなわち、対象物W)を走査方向であるy方向に移動(一往復)させて、偏光照射部10から照射された光を対象物Wの被露光面に照射して配向膜を光配向させる露光処理を行う(ステップS05)。なお、露光処理自体は一般的な処理であるため、詳細な説明を省略する。
ステージ制御部101dは、規定の露光回数だけ露光処理(ステップS05)が行われたか否かを判定する(ステップS06)。露光回数は、シフト量等に基づいて予め定められており、記憶部102に記憶されている。また、シフト量は、ずれ量S(図2参照)に基づいて予め定められており、記憶部102に記憶されている。例えば、シフト量は、ずれ量Sの1/2の値、ずれ量Sの1/4の値等である。また、例えば、ずれ量Sが144mmであり、シフト量が24mmである場合には、露光回数は6回(=144mm/24mm)である。
本実施の形態では、長手方向がy方向に沿って設けられたランプ11xに対して1個ずつ偏光子13x、13yが設けられており、また、隣接する偏光部13a〜13fの偏光子13x、13yがずれ量Sだけx方向にずれているため、ステージ20及び遮光板14a、14cをシフト方向にシフト量だけ移動させて規定の露光回数だけ露光処理を行う必要がある。
露光回数だけ露光処理が行われていない場合(ステップS06でNO)には、ステージ制御部101dは、駆動部32を介して、ステージ20をシフト方向にシフト量だけ移動させる(ステップS07)。なお、シフト方向は、予め定められており、記憶部102に記憶されている。そして、ステージ制御部101dは、ステージ20をシフト方向にシフト量だけ移動させた状態において、露光処理を行う(ステップS05)。
露光回数だけ露光処理が行われた場合(ステップS06でYES)には、ステージ制御部101dは、1枚の対象物Wに対する処理を終了する。
図8は、通常露光をする場合の偏光照射部10及び対象物Wの模式図である。なお、図8では、特定波長透過フィルタ12及びリフレクタ15の図示を省略している。また、図8においては、露光時に点灯するランプ11xに対して網掛け表示をしている。
通常露光では、遮光板14a、14cを退避位置まで移動させ、光源列11a〜11dのランプ11xを全て点灯させる。これにより、偏光子13xを有する偏光部13a〜13dを通過したx方向の偏光光のみを対象物Wに照射させることができる。また、4列すべての光源列11a〜11dから照射された光が対象物Wに照射されるため、露光回数を減らし、1つの製品に対する作業時間(タクトタイム)を短くすることができる。
図7に戻り、通常露光でない(MMG方式の露光である)場合の処理について説明する。通常露光でない場合(ステップS02(図6参照)でNO)は、光源駆動制御部101bは、光源列駆動部11fを介して光源列11a〜11dをy方向に移動させて、偏光子13xを有する偏光部13c、13dの鉛直方向上側に2本の光源列11a、11bを配置し、偏光子13yを有する偏光部13e、13fの鉛直方向上側に2本の光源列11c、11dを配置する(ステップS10)。
次に、対象物Wに関する情報が入力されると、まず、光源制御部101aは、光源11の位置及び点灯領域を決定し、遮光板制御部101cは、遮光板14a、14cの位置を決定する(ステップS11)。以下、ステップS11の処理について詳細に説明する。
光源制御部101aは、ステップS01で取得した対象物Wに関する情報に基づいて点灯領域を決定する。対象物Wに関する情報とは、対象物Wにおけるセルの大きさや配置、各セルの座標、セルに照射する偏光光の向きに関する情報である。
図9は、対象物Wにおけるセルの配置の一例を示す模式図である。対象物Wは、2つのセルWa、Wbを有する。この場合において、ステップS01で取得した対象物Wに関する情報は、対象物WはセルWaとセルWbとを有し、セルWaはx方向に沿った偏光光を照射させる領域であり、セルWbはy方向に沿った偏光光を照射させる領域であることを示す情報を含む。また、対象物Wに関する情報は、対象物Wの大きさ(x方向の幅が略3370mm、y方向の幅が略2940mm)、セルWaの大きさ(x方向の幅が略1220mm、y方向の幅が略695mm)、セルWbの大きさ(x方向の幅が略715mm、y方向の幅が略410mm)、セルWa、Wbの配置(セルWa、Wbが交互に配置されていること)、及び各セルWa、Wbの座標(対象物WにおけるセルWa、Wbの位置)を含む。これにより、制御部101は、対象物Wのどの位置のどの向きの偏光光を照射すべきかを決定することができる。
図10は、図9に示す対象物WをMMG方式で露光をする場合の偏光照射部10及び対象物Wの模式図である。MMG方式の露光では、光源列のうちの所定の露光領域に光を照射可能な位置(点灯領域)に配置されたランプ11xのみを点灯し、点灯領域の境界部外側に遮光板14a、14cを配置して露光領域間のグレーゾーンを狭くする。図10においては、点灯領域に位置するランプ11x及び遮光板14a、14cを網掛け表示している。また、実際には遮光板14a、14cは偏光部13の−z側に配置されているが、説明のため、図10では偏光部13の+z側に遮光板14a、14cを図示している。
点灯領域は、x方向の位置で表される。光源制御部101aは、光源列11a、11b(x方向の偏光成分が透過)については、露光前に対象物Wがステージ20に載置されたときにおけるセルWaのx方向の位置が光源列11a、11bの露光領域であり、この露光領域に光を照射可能な光源列の領域を光源列11a、11bの点灯領域と決定する。また、光源制御部101aは、光源列11c、11d(y方向の偏光成分が透過)については、露光前に対象物Wがステージ20に載置されたときにおけるセルWbのx方向の位置が光源列11c、11dの露光領域であり、この露光領域に光を照射可能な光源列の領域を光源列11c、11dの点灯領域と決定する。
記憶部102には、ランプ11xのそれぞれついて番号と位置とを関連付けた情報(ランプ11xについての情報)が記憶されている。光源制御部101aは、ランプ11xについての情報に基づいて、点灯領域に位置するランプ11xがどれであるかを判定する。
また、遮光板制御部101cは、遮光板14a、14cの端部が点灯領域の境界と略一致し、遮光板14a、14cが点灯領域と重ならない位置を、遮光板14a、14cの位置として決定する。なお、セルWaとセルWbとの間には微小なグレーゾーンWcが設けられており、グレーゾーンWcの中心線cを点灯領域の境界とする。なお、中心線cは仮想線であるため点線で図示している。
図7の説明に戻る。光源制御部101aは、ステップS11で決定された点灯領域に位置するランプ11xを点灯させる(ステップS12)。それと共に、遮光板制御部101cは、遮光板駆動部14gを介して遮光板14a、14cを軸14bに沿って移動させて、ステップS11で決定された位置に遮光板14a、14cを移動させる(ステップS12)。
ステージ制御部101dは、駆動部32を介してステージ20(すなわち、対象物W)を走査方向であるy方向に移動(一往復)させて、偏光照射部10から照射された光を対象物Wの被露光面に照射して配向膜を光配向させる露光処理を行う(ステップS13)。これにより、セルWaにx方向の偏光光が照射され、セルWbにy方向の偏光光が照射される。
図11は、偏光照射部10の一部を模式的に示す図であり、光源列11aに位置するランプ11x、特定波長透過フィルタ12、偏光部13及び遮光板14aを例示したものである。図11において、ランプ11xから照射される光を細い2点鎖線で示す。
遮光板14aが配置されていない部分については、ランプ11xから照射された光は、特定波長透過フィルタ12及び偏光部13を通過して対象物Wに照射される。それに対し、遮光板14aが配置されている部分については、ランプ11xから照射された光は、特定波長透過フィルタ12及び偏光部13を通過するが、遮光板14aで遮られて対象物Wに照射されない。
遮光板14aは、端部が点灯領域の境界と略一致し、かつ点灯領域と重ならない位置に設けられているため、点灯領域以外の領域については、対象物Wに偏光光が照射されない。
このように、ステップS13では、遮光板14a、14cで遮光されなかった光のみが対象物Wの被露光面に照射される。本実施の形態では、セルWaには、光源列11a、11bから照射された光のうちのx方向の偏光光のみが照射され、それと同時に、セルWbには、光源列11c、11dから照射された光のうちのy方向の偏光光のみが照射される。なお、露光処理自体は一般的な処理であるため、詳細な説明を省略する。
図7の説明に戻る。ステージ制御部101dは、規定の露光回数だけ露光処理(ステップS13)が行われたか否かを判定する(ステップS14)。露光回数だけ露光処理が行われていない場合(ステップS14でNO)には、ステージ制御部101dは、駆動部32を介して、ステージ20をシフト方向にシフト量だけ移動させる(ステップS15)。それと共に、遮光板制御部101cは、遮光板駆動部14gを介して、遮光板14a、14cをシフト方向にシフト量だけ移動させる(ステップS15)。
そして、ステージ制御部101dは、ステージ20及び遮光板14a、14cをシフト方向にシフト量だけ移動させた状態において、露光処理を行う(ステップS13)。
露光回数だけ露光処理が行われた場合(ステップS14でYES)には、ステージ制御部101dは、1枚の対象物Wに対する処理を終了する。
ここで、遮光板14a、14cを設け、点灯領域のランプ11xのみ点灯させた場合において、図7に示す処理により対象物Wがどのように露光されるかについて説明する。図12は、露光条件(点灯領域、シフト量、シフト方向等)の一例を示す図であり、図13は、図12に示す露光条件で対象物Wに偏光光を照射した場合において、対象物Wにおける偏光光の照射量を示す図である。
図12においては、x方向が48mm、192mm、336mm及び480mmの位置にランプ11xが設けられている。また、図12においては、点灯領域はx≧192mmであり、x方向=192mm、336mm及び480mmに位置するランプ11xが点灯されている。図12では、点灯領域に位置するランプ11xを網掛け表示している。
また、遮光板14aは、1回目の露光時(シフト方向に対象物Wが移動されていない場合)において、端部のx方向の位置が192mmとなり、かつ点灯領域と重ならないように(すなわち、遮光板14aのx方向の位置が192mm以下となるように)設けられる。また、図12は、シフト方向が−x方向、シフト量が24mmで6回露光処理が行われたことを示す。
図13の横軸の数字は1回目の露光時における対象物Wのx方向の位置を示す。図13に示すように、シフト方向に対象物Wが移動されていない状態における遮光板14が設けられていない露光領域(xが192mm以上の領域)においては、対象物Wに偏光光が安定して照射されている。それに対し、遮光板14aが設けられている領域(xが192mmより小さい領域)に対しては、対象物Wに偏光光が照射されていない。また、遮光板14aが設けられているため、シフト方向に対象物Wが移動されていない状態での露光領域の端部近傍において、露光量は急激に変化しており、露光量が安定しない領域は狭くなっている。この露光量が安定しない領域は、対象物Wと共に遮光板14a、14cをシフト方向に移動させることで略12mm以下とすることができる。
本実施の形態によれば、対象物W全体に1方向の偏光光のみを照射する通常露光と、対象物Wの余白領域の活用度を高めるために、1つの対象物W内に複数の大きさのセル(例えば、ビッグサイズのセルとスモールサイズのセル)を複数個配置するMMG方式の露光とを1つの装置で行うことができる。また、通常露光時には、光源列11a〜11dから照射された光が偏光部13a〜13dを通過し、MMG方式の露光時には、光源列11a、11bから照射された光が偏光部13c、13dを通過し、光源列11c、11dから照射された光が偏光部13e、13fを通過するため、通常露光の場合もMMG方式の露光の場合もすべての光源列11a〜11dを用いて露光を行うことができ、これによりタクトタイムを短くすることができる。
また、本実施の形態では、長手方向がy方向に沿って設けられた複数のランプ11xを、x方向に並べて帯状の光源列11a〜11dとすることで、搬送方向に直交する方向の幅が3m以上となる大型の対象物Wに対応することができる。例えば、x方向に延設されたロングアーク放電ランプを光源として使用する場合には、ランプの長さの制限上、y方向の幅が3m以上となる大型の対象物Wに対応することができない。それに対し、本実施の形態では、長手方向がy方向に沿って設けられたランプ11xをx方向に並べて光源列11a〜11dとするため、光源列11a〜11dの長さは制限されず、大型の対象物Wに対応可能である。
また、本実施の形態によれば、長手方向がy方向に沿って設けられたランプ11xを用いることで、ランプからの光の出射角度θ(図11参照)を小さくし、遮光板が設けられている領域と設けられていない領域との境界における露光量の変化をより急峻にすることができる。その結果、例えば、セルWaとセルWbとの距離を近くし(グレーゾーンWcを狭くし)、より効率的に対象物Wを活用することができる。
また、本実施の形態によれば、点灯領域に位置するランプ11xのみを点灯するため、熱が過度に発生することを防止することができる。これにより、ランプ11xの寿命を延ばすことができる。これは、長手方向がy方向に沿って設けられたランプ11xをx方向に沿って並べて帯状にした複数の光源列11a〜11dを用いる場合にのみ可能であり、x方向に延設されたロングアーク放電ランプを光源として用いる場合には、光源を部分的に点灯することはできない。
また、本実施の形態によれば、点灯領域に隣接する位置に遮光板14a、14cを設けることで、MMG方式の露光をするときに異なる偏光成分の光を照射させる領域(ここでは、セルWa、Wb)を隣接して設けることができる。言い換えれば、グレーゾーンWcを狭くし、対象物Wから多くのセルをとることができる。
なお、本実施の形態では、偏光照射部10が4列の光源列11a〜11dを有したが、偏光照射部10が有する光源列の数はこれに限られない。通常露光の場合もMMG方式の露光の場合もすべての光源列を用いて露光を行うことでタクトタイムを短くするため、偏光部の列数を光源列の列数より多くすればよい。例えば、偏光照射部10が、1列の光源列を有し、2列の偏光部を有していてもよい。この場合には、通常露光時には、1つの光源列から照射された光が2列の偏光部を通過し、MMG方式の露光時には、光源列から照射された光の一部(例えば、+y側の半分)が右列の偏光部を通過し、光源列の一部(例えば、−y側の半分)から照射された光が左列の偏光部を通過すればよい。ただし、偏光部13c、13dと偏光部13e、13fとが隣接していない場合に対応するため、偏光照射部10が2本以上の光源列を有することが望ましい。また、タクトタイムを短くするためには、光源列の数を増やし、本実施の形態のように、偏光部13a〜13dの数を光源列11a、11bの数と光源列11c、11dの数との合計数とし、偏光部13e、13fの数を光源列11c、11dの数とすることが望ましい。
また、本実施の形態では、本発明の第1偏光部に相当する偏光部13a〜13dはx方向の偏光成分を通過させ、本発明の第2偏光部に相当する偏光部13e、13fはy方向の偏光成分を通過させるが、偏光部13e、13fが2以上の方向の偏光成分を通過させてもよい。つまり、偏光部13e、13fは、1以上の方向の偏光成分を透過させることができる。
例えば、本発明の第2偏光部に相当する偏光部13e、13fが、中央より+x側の領域についてはy方向の偏光成分を通過させ、中央より−x側の領域についてはy方向に対して傾いた斜め方向の偏光成分を通過させるようにしてもよい。この場合には、MMG方式の露光時に、3方向の偏光光を照射することができる。
また、本実施の形態では、偏光部13a〜13fの列数を光源列11a〜11dの列数より多くし、光源列11a〜11dをy方向に移動させて光源11と偏光部13との相対的な位置関係を変化させ、通常露光の場合もMMG方式の露光の場合もすべての光源列11a〜11dを用いて露光を行うようにしたが、光源11と偏光部13との相対的な位置関係を変化させる方法はこれに限られない。光源列11a〜11dを固定し、偏光部13a〜13fをそれぞれy方向に移動させて光源11と偏光部13との相対的な位置関係を変化させてもよい。ただし、ランプ11xの交換のために光源11をy方向に移動させる必要があり、ランプ11x交換用の機構を光源11と偏光部13との相対的な位置関係を変える機構と兼用することで、装置を大きくすることなく、光源11と偏光部13との相対的な位置関係を変化させることができる。
また、本実施の形態では、偏光部13Aが透過させる偏光成分の向きと、偏光部13Bが透過させる偏光成分の向きとは略直交するが、それぞれの偏光子が透過させる偏光の成分はこれに限られない。例えば、偏光部13a〜13dは、走査方向と略直交する方向(又は、略平行な方向)の偏光成分を通過させ、偏光部13e、13fは、走査方向と略直交する方向(又は、略平行な方向)に対して5度〜10度程度傾いた方向の偏光成分を通過させてもよい。
また、本実施の形態では、制御部101が対象物Wに関する情報に基づいて点灯領域及び遮光板14a、14cの位置を決定したが、点灯領域や遮光板14a、14cの位置を作業者が決定し、記憶部102に記憶させてもよい。また、本実施の形態では、制御部101が点灯領域にあるランプ11xを自動的に点灯し、遮光板14a、14cを自動的に移動させたが、作業者が手動で点灯領域のランプ11xを点灯させたり、作業者が手動で遮光板14a、14cを配置したりしてもよい。また、本実施の形態では、制御部101が光源列11a〜11dを自動的に移動させたが、作業者が手動で光源列11a〜11dを移動させてもよい。
また、本実施の形態では、光源列11a〜11dのランプ11xを一部消灯したが、点灯領域以外の領域を全て遮光板14a、14cで覆う場合には、光源列11a〜11dのランプ11xを全て点灯した状態で露光処理を行ってもよい。
また、本実施の形態では、遮光板14a、14cを用いたが、点灯領域のランプ11xのみを点灯させることによりMMG方式の露光が可能であるため、遮光板14a、14cは必須ではない。ただし、遮光板14a、14cを設けない場合には、異なる方向の偏光光を照射させるセルを隣接させることができないため、効率的に配向膜等を生成するためには、遮光板14a、14cを設けることが望ましい。また、異なる方向の偏光光を照射させるセルをできるだけ近くするためには、ランプ11xからの出射角度θ(図10参照)をできるだけ小さく(例えば、略45度以下)することが望ましい。そして、ランプ11xからの出射角度θをできるだけ小さくするためには、長手方向がy方向に沿うように設けた棒状のランプ11xを、x方向に複数並べてx方向に沿って延びる光源列11a、11b、11c、11dとした光源11を用いることが望ましい。
また、本実施の形態では、偏光部13a〜13dの数を光源列11a、11bの数と光源列11c、11dの数との合計数とし、偏光部13e、13fの数を光源列11c、11dの数としたが、偏光照射部10が有する光源列および偏光部の数はこれに限られない。ただし、通常露光の場合もMMG方式の露光の場合もすべての光源列を用いて露光を行うことでタクトタイムを短くするため、偏光部13a〜13fの列数を光源列11a〜11dの列数より多く、すなわち、偏光部13a〜13dの数を光源列11a、11bの数と光源列11c、11dの数との合計数とし、偏光部13e、13fの数を光源列11c、11dの数とし、光源列11a〜11dを移動可能とすることが望ましい。偏光部13a〜13dの数を光源列11a、11bの数と光源列11c、11dの数との合計数以上とし、偏光部13e、13fの数を光源列11c、11dの数以上としてもよい。
<第2の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態は、偏光部13a〜13dが透過させる偏光の向きと偏光部13e、13fが透過させる偏光の向きとが異なったが、偏光部13の列数が光源列11a〜11dの列数より多ければ、偏光部13の形態はこれに限られない。
本発明の第1の実施の形態は、偏光部13a〜13dが透過させる偏光の向きと偏光部13e、13fが透過させる偏光の向きとが異なったが、偏光部13の列数が光源列11a〜11dの列数より多ければ、偏光部13の形態はこれに限られない。
第2の実施の形態は、6列の偏光部を有する形態である。以下、第2の実施の形態の偏光光照射装置について説明する。第1の実施の形態の偏光光照射装置1と、第2の実施の形態の偏光光照射装置との差異は、偏光照射部のみであるため、以下、第2の実施の形態の偏光光照射装置における偏光照射部10Aについてのみ説明する。また、第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図14、15は、偏光照射部10Aについて説明する模式図である。偏光照射部10Aは、主として、光源11と、特定波長透過フィルタ12(図示省略)と、偏光部13Aと、遮光部14Aと、リフレクタ15(図示省略)と、を有する。なお、実際には遮光板14a、14c、14e(後に詳述)は偏光部13の−z側に配置されているが、説明のため、図14、15では偏光部13Aの+z側に遮光板14a、14c、14eを図示している。
偏光部13Aは、6列の偏光部13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g、13hを有する。偏光部13a〜13d(本発明の第1偏光部に相当)はx方向の偏光成分を通過させ、偏光部13e、13f(本発明の第2偏光部に相当)はy方向の偏光成分を通過させ、偏光部13g、13h(本発明の第3偏光部に相当)はy方向に対して10度程度傾いた方向の偏光成分を通過させる。偏光部13g、13hは、金属線13vの長手方向がx方向に対して10度程度傾いており、y方向に対して10度程度傾いた方向の偏光成分を通過させる偏光子13wがx方向に沿って並ぶことで帯状に形成される。ただし、偏光子13wの方向はこれに限られない。
遮光部14Aは、主として、3個の遮光板14aと、x方向に沿った6本の軸14bと、遮光板駆動部14gと、を有する。遮光部14Aは、偏光部13c、13dを通過した光を遮光する遮光板14aと、偏光部13e、13fを通過した光を遮光する遮光板14cと、偏光部13g、13hを通過した光を遮光する遮光板14eとを有する。
次に、偏光照射部10Aを用いてMMG方式の露光を行う場合について説明する。なお、偏光照射部10Aを用いる通常露光は、偏光照射部10を用いる場合と同様であるため説明を省略する。また、MMG方式の露光処理の流れは、図7に示す場合と同様であるため、説明を省略し、差異点のみ説明する。
光源駆動制御部101bは、光源列駆動部11fを介して光源列11a〜11dをy方向に移動させて、通常露光用の位置(本発明の第1位置に相当)と、光源列11a〜11dから照射された光が偏光部13c、13d、13e、13fを通過するMMG方式の露光用の位置(本発明の第2位置に相当)と、光源列11a〜11dから照射された光が偏光部13c、13d、13g、13hを通過するMMG方式の露光用の位置(本発明の第3位置に相当)と、光源列11a〜11dから照射された光が偏光部13e、13f、13g、13hを通過するMMG方式の露光用の位置(本発明の第3位置(別形態)に相当)との少なくとも2つの間で、光源11と偏光部13との相対的な位置関係を変化させる。
図14に示す例では、光源駆動制御部101bは、光源列駆動部11fを介して光源列11a〜11dをy方向に移動させて、偏光子13xを有する偏光部13c、13dの鉛直方向上側に2本の光源列11a、11bを配置し、偏光子13wを有する偏光部13g、13hの鉛直方向上側に2本の光源列11c、11dを配置する。
また、対象物Wに関する情報に基づいて、光源制御部101aが点灯領域を決定し、遮光板制御部101cが遮光板14a、14c、14eの位置を決定する。また、光源制御部101aは、点灯領域に位置するランプ11xを点灯させ、それと共に、遮光板制御部101cは、決定された位置に遮光板14a、14c、14eを移動させる。この状態で露光処理を行うことで、セルWaにx方向の偏光光が照射され、セルWbにy方向に対して10度程度傾いた方向の偏光光が照射される。
図15に示す例では、光源駆動制御部101bは、光源列駆動部11fを介して光源列11a〜11dをy方向に移動させて、偏光子13xを有する偏光部13c、13dの鉛直方向上側に2本の光源列11a、11bを配置し、偏光子13yを有する偏光部13e、13fの鉛直方向上側に2本の光源列11c、11dを配置する。
また、対象物Wに関する情報に基づいて、光源制御部101aが点灯領域を決定し、遮光板制御部101cが遮光板14a、14c、14eの位置を決定する。また、光源制御部101aは、点灯領域に位置するランプ11xを点灯させ、それと共に、遮光板制御部101cは、決定された位置に遮光板14a、14c、14eを移動させる。この状態で露光処理を行うことで、セルWaにx方向の偏光光が照射され、セルWbにy方向の偏光光が照射される。
本実施の形態においても、通常露光とMMG方式の露光とを1つの装置で行うことができる。また、偏光部13a〜13hの列数を光源列11a〜11dの列数より多くすることで、通常露光の場合もMMG方式の露光の場合もすべての光源列11a〜11dを用いて露光を行うことができ、これによりタクトタイムを短くすることができる。
また、本実施の形態では、偏光子13x、13y、13wを設けることで、複数種類のMMG方式の露光に対応することができる。例えば、偏光子13x、13yを用いてx方向の偏光光及びy方向の偏光光を対象物Wに同時に照射するMMG方式の露光、偏光子13y、13wを用いてy方向の偏光光及びy方向に対して10度程度傾いた方向の偏光光を対象物Wに同時に照射するMMG方式の露光、偏光子13x、13wを用いてx方向の偏光光及びy方向に対して10度程度傾いた方向の偏光光を対象物Wに同時に照射するMMG方式の露光に対応することができる。
なお、本実施の形態では、3つの偏光子13x、13y、13wのうちの2つを用いてMMG方式の露光を行ったが、3つの偏光子13x、13y、13wをすべて用いてMMG方式の露光を行ってもよい。例えば、偏光子13xを有する偏光部13c、13dの鉛直方向上側に2本の光源列11a、11bを配置し、偏光子13yを有する偏光部13eの鉛直方向上側に光源列11cを配置し、偏光子13wを有する偏光部13gの鉛直方向上側に光源列11dを配置し、光源列11b、11c、11dを用いてMMG方式の露光を行ってもよい。
また、本実施の形態では、本発明の第1偏光部に相当する偏光部13a〜13dはx方向の偏光成分を通過させ、本発明の第2偏光部に相当する偏光部13e、13fはy方向の偏光成分を通過させ、本発明の第3偏光部に相当する偏光部13g、13hはy方向に対して10度程度傾いた方向の偏光成分を通過させるが、偏光部13e、13f及び偏光部13e、13fがそれぞれ2以上の方向の偏光成分を通過させてもよい。つまり、偏光部13e、13f及び偏光部13e、13fは、それぞれ、1以上の方向の偏光成分を透過させることができる。そして、偏光部13e、13f及び偏光部13e、13fがそれぞれ2以上の方向の偏光成分を通過させる場合であっても、偏光部13e、13fが通過させる偏光光の方向と、偏光部13e、13fが通過させる偏光光の方向が異なることが望ましい。
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態は、偏光部を回動可能に設ける形態である。以下、第3の実施の形態の偏光光照射装置について説明する。第1の実施の形態の偏光光照射装置1と、第3の実施の形態の偏光光照射装置との差異は、偏光照射部のみであるため、以下、第3の実施の形態の偏光光照射装置における偏光照射部10Bについてのみ説明する。また、第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
本発明の第3の実施の形態は、偏光部を回動可能に設ける形態である。以下、第3の実施の形態の偏光光照射装置について説明する。第1の実施の形態の偏光光照射装置1と、第3の実施の形態の偏光光照射装置との差異は、偏光照射部のみであるため、以下、第3の実施の形態の偏光光照射装置における偏光照射部10Bについてのみ説明する。また、第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図16は、偏光照射部10Bについて説明する模式図である。偏光照射部10Bは、主として、光源11と、特定波長透過フィルタ12(図示省略)と、偏光部13Bと、遮光部14と、リフレクタ15(図示省略)と、を有する。実際には遮光板14a、14cは偏光部13Bの−z側に配置されているが、説明のため、図10では偏光部13Bの+z側に遮光板14a、14cを図示している。
偏光部13Bは、偏光子13xがx方向に沿って並ぶことで形成された帯状の偏光部13a〜13dと、偏光子13yがx方向に沿って並ぶことで形成された帯状の13e、13fを有する。偏光子13x、13yは、それぞれ、回動可能に設けられている。
図16は、偏光子13y(偏光部13e、13f)が10度回動されている様子を例示している。その結果、セルWbには、y方向に対して10度傾いた方向の偏光光が照射される。
本実施の形態においても、偏光部の数を増やすことなく、複数種類のMMG方式の露光に対応することができる。
なお、本実施の形態では、偏光子13x、13yが全て回動可能であるが、偏光子13x、13yのいずれかが回動可能であればよい。例えば、偏光子13x(偏光部13a〜13d)のみが回動可能であってもよいし、偏光子13y(偏光部13e、13f)のみが回動可能であってもよい。
<第4の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態は、長手方向がy方向に沿うように設けられたランプ11xをx方向に複数並べて光源列を形成したが、光源の形態はこれに限られない。
本発明の第1の実施の形態は、長手方向がy方向に沿うように設けられたランプ11xをx方向に複数並べて光源列を形成したが、光源の形態はこれに限られない。
第4の実施の形態は、x方向に沿った長いランプを用いる形態である。以下、第4の実施の形態の偏光光照射装置について説明する。第1の実施の形態の偏光光照射装置1と、第4の実施の形態の偏光光照射装置との差異は、偏光照射部のみであるため、以下、第4の実施の形態の偏光光照射装置における偏光照射部10Cについてのみ説明する。また、第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図17は、偏光照射部10Cについて説明する図である。偏光照射部10Cは、主として、光源11Aと、特定波長透過フィルタ12(図示省略)と、偏光部13Cと、遮光部14Bと、リフレクタ15(図示省略)と、を有する。
光源11Aは、x方向に沿って設けられたランプ11yを4本有する。4本のランプ11yは、y方向に隣接して設けられる。なお、ランプ11yの本数は4本に限られない。
4本のランプ11yは、それぞれ、1つの帯状の光源列11m、11n、11o、11pを構成する。光源列11m、11nは本発明の第1光源に相当し、光源列11o、11pは本発明の第2光源に相当する。光源列11m、11n、11o、11pは、図示しない軸に沿ってy方向に移動可能である。
ランプ11yの下側には、偏光部13Cが設けられている。偏光部13Cは、偏光子13xがx方向に沿って並ぶことで形成された帯状の偏光部13a、13b、13c、13dと、偏光子13yがx方向に沿って並ぶことで形成された帯状の13e、13fを有する。第1の実施の形態における偏光部13と偏光部13Cとの差異は、偏光部13a〜13fの配置である。偏光部13では、隣接する偏光部13a〜13fの偏光子13x、13yがずれ量Sだけx方向にずれている(図2参照)が、偏光部13Bでは、偏光部13a〜13fのx方向の位置はずれていない。
第4の実施の形態の偏光光照射装置においては、入力部103から対象物Wに関する情報が入力されると、遮光板制御部101cは、対象物Wに関する情報に基づいて遮光板14a、14cの位置を決定し、決定された位置へと遮光板14a、14cを移動させる。なお、図17においては、遮光板14a、14cに対して網掛け表示をしている。そして、光源制御部101aはランプ11yを点灯し、ステージ制御部101dは露光処理を行う。
本実施の形態においても、偏光部13a〜13fの列数を光源列11a〜11dの列数より多くし、光源列11a〜11dを移動可能とすることで、通常露光の場合もMMG方式の露光の場合もすべての光源列11a〜11dを用いて露光を行うことができ、これによりタクトタイムを短くすることができる。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、複数の実施の形態の全部又は一部の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。
また、本発明において、「略」とは、厳密に同一である場合のみでなく、同一性を失わない程度の誤差や変形を含む概念である。例えば、略平行とは、厳密に平行の場合には限られない。また、例えば、単に平行、直交等と表現する場合において、厳密に平行、直交等の場合のみでなく、略平行、略直交等の場合を含むものとする。また、本発明において「近傍」とは、例えばAの近傍であるときに、Aの近くであって、Aを含んでもいても含んでいなくてもよいことを示す概念である。
1 :偏光光照射装置
10、10A、10B、10C:偏光照射部
11、11A :光源
11a、11b、11c、11d、11m、11n、11o、11p:光源列
11e :レール
11f :光源列駆動部
11x、11y:ランプ
12 :特定波長透過フィルタ
13、13A、13B、13C、13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g、13h:偏光部
13u :透明基板
13v :金属線
13w、13x、13y:偏光子
14、14A、14B:遮光部
14a、14c、14e:遮光板
14b :軸
14g :遮光板駆動部
15 :リフレクタ
20、21、22:ステージ
30 :ステージ駆動部
31 :ステージガイドレール
32 :駆動部
101 :制御部
101a :光源制御部
101b :光源駆動制御部
101c :遮光板制御部
101d :ステージ制御部
102 :記憶部
103 :入力部
104 :出力部
10、10A、10B、10C:偏光照射部
11、11A :光源
11a、11b、11c、11d、11m、11n、11o、11p:光源列
11e :レール
11f :光源列駆動部
11x、11y:ランプ
12 :特定波長透過フィルタ
13、13A、13B、13C、13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g、13h:偏光部
13u :透明基板
13v :金属線
13w、13x、13y:偏光子
14、14A、14B:遮光部
14a、14c、14e:遮光板
14b :軸
14g :遮光板駆動部
15 :リフレクタ
20、21、22:ステージ
30 :ステージ駆動部
31 :ステージガイドレール
32 :駆動部
101 :制御部
101a :光源制御部
101b :光源駆動制御部
101c :遮光板制御部
101d :ステージ制御部
102 :記憶部
103 :入力部
104 :出力部
Claims (10)
- 偏光光が照射される対象物が載置されるステージと、
前記対象物の走査方向と略直交する方向に沿って延設された帯状の光源と、
前記光源と前記ステージとの間に設けられ、前記光源から照射された光を偏光する偏光部であって、前記走査方向と略直交する方向に沿って延設されており、前記光源から照射された光のうちの第1方向の偏光成分を透過させる帯状の第1偏光部と、前記走査方向と略直交する方向に沿って延設されており、前記光源から照射された光のうちの前記第1方向と異なる1以上の方向の偏光成分を透過させる第2偏光部と、を有する偏光部と、
前記光源から照射された光が前記第1偏光部を通過する第1位置と、前記光源から照射された光が前記第1偏光部及び前記第2偏光部を通過する第2位置との間で、前記光源と前記偏光部との相対的な位置関係を変化させる駆動部と、
を備えたことを特徴とする偏光光照射装置。 - 前記光源は、長手方向が前記走査方向に沿って設けられた複数のランプを前記走査方向と略直交する方向に並べることで、前記走査方向と略直交する方向に延設されている
ことを特徴とする請求項1に記載の偏光光照射装置。 - 前記偏光部と前記ステージとの間に設けられた遮光部であって、前記第1偏光部を通過した光の一部を遮光する第1遮光板と、前記第2偏光部を通過した光の一部を遮光する第2遮光板と、を有する遮光部と、
を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の偏光光照射装置。 - 前記光源は、帯状の第1光源及び第2光源を有し、
前記第1偏光部の数は前記第1光源の数と前記第2光源の数との合計数以上であり、前記第2偏光部の数は前記第2光源の数以上であり、
前記第1位置では、前記第1光源及び前記第2光源から照射された光がそれぞれ前記第1偏光部を通過し、前記第2位置では、前記第1光源から照射された光が前記第1偏光部を通過し、前記第2光源から照射された光が前記第2偏光部を通過する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の偏光光照射装置。 - 前記第2偏光部は、前記第1方向と異なる第2方向の偏光成分を透過させ、
前記偏光部は、前記走査方向と略直交する方向に沿って延設されており、前記光源から照射された光のうちの前記第1方向及び前記第2方向と異なる方向である第3方向の偏光成分を透過させる帯状の第3偏光部を有し、
前記駆動部は、前記第1位置と、前記第2位置と、前記第1光源から照射された光が前記第1偏光部又は前記第2偏光部を通過し、前記第2光源から照射された光が前記第3偏光部を通過する第3位置と、の少なくとも2つの間で、前記光源と前記偏光部との相対的な位置関係を変化させる
ことを特徴とする請求項4に記載の偏光光照射装置。 - 前記駆動部は、前記光源が設けられたレールであって、鉛直方向上側から見て前記偏光部と重なる位置では前記走査方向に沿っているレールと、前記レールに沿って前記光源を移動させる駆動源と、を有し、
前記駆動部は、前記光源を、前記光源の鉛直方向下側に前記偏光部が設けられておらず、前記光源を交換する交換位置へと移動させる
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の偏光光照射装置。 - 前記第1偏光部は、前記走査方向と略直交する方向に並べられた複数の第1偏光子を有し、
前記第2偏光部は、前記走査方向と略直交する方向に並べられた複数の第2偏光子を有し、
前記第1偏光子及び前記第2偏光子の少なくとも一方は回動可能に設けられている
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の偏光光照射装置。 - 前記対象物に関する情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された情報に基づいて前記光源の点灯領域を求め、前記複数のランプのうちの前記点灯領域に位置するランプのみを点灯させる光源制御部と、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の偏光光照射装置。 - 前記対象物に関する情報を取得する情報取得部と、
前記第1遮光板を前記第1偏光部に沿って移動させ、前記第2遮光板を前記第2偏光部に沿って移動させる遮光板駆動部と、
前記情報取得部により取得された情報に基づいて前記第1遮光板及び前記第2遮光板の位置を決定し、当該決定された位置に前記第1遮光板及び前記第2遮光板を移動させるように前記遮光板駆動部を制御する遮光板制御部と、
を備えたことを特徴とする請求項3に記載の偏光光照射装置。 - 前記ステージを前記走査方向に移動させると共に、前記ステージを前記走査方向と略直交するシフト方向にシフト量だけ移動させるステージ駆動部を備え、
前記遮光板制御部は、前記ステージが前記シフト方向に前記シフト量だけ移動されたら、前記第1遮光板及び前記第2遮光板を前記シフト方向に前記シフト量だけ移動させる
ことを特徴とする請求項9に記載の偏光光照射装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2020041846A JP2021144112A (ja) | 2020-03-11 | 2020-03-11 | 偏光光照射装置 |
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JP2020041846A JP2021144112A (ja) | 2020-03-11 | 2020-03-11 | 偏光光照射装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2020041846A Pending JP2021144112A (ja) | 2020-03-11 | 2020-03-11 | 偏光光照射装置 |
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