JP2021143026A - 糸監視装置及び糸巻取機 - Google Patents

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Abstract

【課題】糸欠陥を精度よく判別することができる糸監視装置及び糸巻取機を提供する。【解決手段】糸監視装置8は、走行する糸Yを監視する装置である。糸監視装置8は、糸Yの太さ及び糸Yへの光の照射に応じて糸Yで反射した反射光の明るさの組合せに基づいて、糸Yの糸欠陥を判別する判別部82を備える。【選択図】図10

Description

本発明は、糸監視装置及び糸巻取機に関する。
糸監視装置に関する技術として、特許文献1に記載されたヤーンクリアラが知られている。特許文献1に記載されたヤーンクリアラでは、紡績糸(糸)によって一部が遮られた光(透過光)を測定することにより、紡績糸の太さを検出する。また、特許文献1に記載されたヤーンクリアラでは、紡績糸で反射した反射光を測定することにより、紡績糸に含まれる異物を検出する。
特許5413560号公報
糸欠陥には様々の種類があるところ、上述したような糸監視装置では、このような糸欠陥の種類を区別し難く、糸欠陥を精度よく判別することが困難な場合があった。
そこで、本発明は、糸欠陥を精度よく判別することができる糸監視装置及び糸巻取機を提供することを目的とする。
本発明に係る糸監視装置は、走行する糸を監視する糸監視装置であって、糸の太さ、及び、糸への光の照射に応じて糸で反射した反射光の明るさの組合せに基づいて、糸の糸欠陥を判別する判別部を備える。
この糸監視装置では、糸の太さと糸で反射した反射光の明るさとの組合せにより、糸欠陥を判別する。これにより、当該太さ及び当該明るさのそれぞれのみからでは難しいような糸欠陥の区別が可能となり、糸欠陥を精度よく判別することができる。
本発明に係る糸監視装置では、判別部は、糸の走行方向と交差する方向に突き出るようなよれ、もつれ又は絡みを有する第1糸欠陥を判別してもよい。糸の走行方向と交差する方向に突き出るようなよれ、もつれ又は絡みを有する第1糸欠陥(以下、「ビリ」ともいう)については、糸の太さと糸で反射した反射光の明るさとを組み合せることで判別し得ることが見出される。すなわち、本発明では、糸欠陥としてビリを精度よく判別することが可能となる。
本発明に係る糸監視装置では、判別部は、異物が混入したネップである第2糸欠陥を判別してもよい。異物が混入したネップである第2糸欠陥(以下、「異物混入ネップ」ともいう)については、糸の太さと糸で反射した反射光の明るさとを組み合せることで判別し得ることが見出される。すなわち、本発明では、糸欠陥として異物混入ネップを精度よく判別することが可能となる。
本発明に係る糸監視装置では、判別部は、第1及び第2欠点判定対象特定部を備え、第1欠点判定対象特定部は、太さの第1変動信号において、欠点判定対象となる第1欠点判定対象部分を特定し、第2欠点判定対象特定部は、明るさの第2変動信号において、欠点判定対象となる第2欠点判定対象部分を特定し、判別部は、糸の長さ方向において対応する第1欠点判定対象部分と第2欠点判定対象部分を特定し、対応するものとして特定された第1欠点判定対象部分の太さと第2欠点判定対象部分の明るさとに基づいて、糸欠陥を判別してよい。これにより、糸の太さと糸で反射した反射光の明るさとの組合せによる糸欠陥の判別を、具体的に実現できる。
本発明に係る糸監視装置では、判別部は、第1欠点判定対象部分の太さが第1太さ判定値以上であって、第2欠点判定対象部分の明るさが第1明るさ判定値以上である場合に、糸の走行方向と交差する方向に突き出るようなよれ、もつれ又は絡みを有する第1糸欠陥が有ると判別してもよい。糸欠陥がビリの場合、検出する太さが一定以上に太くなるだけでなく、光がビリで乱反射することから、検出する明るさが一定以上に明るくなることが見出される。よって、本発明によれば、ビリを一層精度よく判別することが可能となる。
本発明に係る糸監視装置では、第2欠点判定対象部分は、糸において明るさが閾値以上の連続部分であって、第1欠点判定対象部分の少なくとも一部と同じ連続部分を含んでいてもよい。これにより、糸の太さと糸で反射した反射光の明るさとの組合せによる糸欠陥の判別を、具体的に実現できる。
本発明に係る糸監視装置では、判別部は、第1欠点判定対象部分の太さが第2太さ判定値以上であって、第2欠点判定対象部分の明るさが第2明るさ判定値以下である場合に、異物が混入したネップである第2糸欠陥が有ると判別してもよい。糸欠陥が異物混入ネップの場合、検出する太さが一定以上に太くなるだけでなく、光が異物に吸収されることから、検出する明るさが一定以下に暗くなることが見出される。よって、本発明によれば、異物混入ネップを一層精度よく判別することが可能となる。
本発明に係る糸監視装置では、第2欠点判定対象部分は、糸において明るさが閾値以下の連続部分であって、第1欠点判定対象部分の少なくとも一部と同じ連続部分を含んでいてもよい。これにより、糸の太さと糸で反射した反射光の明るさとの組合せによる糸欠陥の判別を、具体的に実現できる。
本発明に係る糸監視装置では、判別部は、糸における太さが閾値以上の連続部分の長さと当該連続部分の太さとに基づいて、ネップの有無を判別してもよい。これにより、ネップの有無を精度よく判別することができる。
本発明に係る糸監視装置では、判別部は、糸における明るさが閾値以下の連続部分の長さと当該連続部分の明るさとに基づいて、異物混入の有無を判別してもよい。これにより、異物混入の有無を精度よく判別することができる。
本発明に係る糸監視装置は、糸が走行する走行領域に向かって光を照射する発光素子と、発光素子から照射された光であって、一部が糸によって遮られた光を受光するように配置された第1受光素子と、発光素子から照射された光であって、糸に反射した光を受光するように配置された第2受光素子と、を備え、太さは、第1受光素子の受光量に基づいて算出され、明るさは、第2受光素子の受光量に基づいて算出されていてもよい。これにより、糸の太さと糸で反射した反射光の明るさとを、具体的に算出することができる。
本発明に係る糸監視装置では、第1欠点判定対象特定部は、第1変動信号と第1閾値とに基づいて、第1欠点判定対象部分を特定し、第2欠点判定対象特定部は、第2変動信号と第2閾値とに基づいて、第2欠点判定対象部分を特定し、判別部は、糸の長さ方向に重なりを有する第1欠点判定対象部分と第2欠点判定対象部分とを対応するものとして特定してもよい。これにより、第1欠点判定対象特定部及び第2欠点判定対象特定部を精度よく特定することができる。
本発明に係る糸監視装置では、判別部は、第1欠点判定対象部分のピーク位置を特定し、判別部は、第2欠点判定対象部分のピーク位置を特定し、判別部は、長さ方向においてピーク位置が所定範囲内にある第1欠点判定対象部分と第2欠点判定対象部分とを対応するものとして特定してもよい。これにより、第1欠点判定対象特定部及び第2欠点判定対象特定部を精度よく特定することができる。
本発明に係る糸監視装置は、判別部の判別結果を、太さと明るさとを軸にする散布図により表示する表示部を備えていてもよい。これにより、判別部の判別結果を、散布図を利用して効果的に表示することできる。
本発明に係る糸監視装置では、表示部は、糸の走行方向と交差する方向に突き出るようなよれ、もつれ又は絡みを有する第1糸欠陥を、他の糸欠点と区別して表示してもよい。本発明に係る糸監視装置では、表示部は、異物が混入したネップである第2糸欠陥を、他の糸欠点と区別して表示してもよい。
本発明に係る糸巻取機は、上記糸監視装置と、糸を供給可能に設置された給糸装置と、給糸装置から供給された糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、を備え、糸監視装置は、給糸装置と巻取装置の間に設置されている。
この糸巻取機においても、上記糸監視装置を備えることから、上記効果、すなわち、糸欠陥を精度よく判別することができるという効果を奏する。
本発明によれば、糸欠陥を精度よく判別することができる糸監視装置及び糸巻取機を提供することが可能となる。
図1は、実施形態に係る紡績機の正面図である。 図2は、図1の紡績機における糸監視装置の構成を示すブロック図である。 図3は、糸監視装置の装置本体の物理的構成の一例を示す横断面図である。 図4は、欠点太さと欠点長さとの算出方法を説明するためのグラフである。 図5は、ネップの有無の判別を説明するためのグラフである。 図6(a)は、ビリを例示する拡大図である。図6(b)は、ビリを例示する拡大図である。図6(c)は、ビリを例示する拡大図である。 図7は、異物混入ネップを例示する拡大写真図である。 図8(a)は、ビリの判別を説明するためのグラフであって糸の太さ及び長さを示すグラフである。図8(b)は、ビリの判別を説明するためのグラフであって糸の明るさ及び長さを示すグラフである。 図9(a)は、異物混入ネップの判別を説明するためのグラフであって糸の太さ及び長さを示すグラフである。図9(b)は、異物混入ネップの判別を説明するためのグラフであって糸の明るさ及び長さを示すグラフである。 図10は、判別部の判別結果の例としての散布図を示すグラフである。 図11は、判別部の判別結果の他の例としての散布図を示すグラフである。 図12は、判別部の判別結果の更に他の例としての散布図を示すグラフである。 図13は、実施形態に係る自動ワインダの正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、紡績機(糸巻取機)1は、複数の紡績ユニット2と、糸継台車3と、玉揚台車(図示省略)と、第1エンドフレーム4と、第2エンドフレーム5と、を備える。複数の紡績ユニット2は、一列に配列されている。各紡績ユニット2は、糸Yを生成してパッケージPに巻き取る。糸継台車3は、ある紡績ユニット2で糸Yが切断されたり、何らかの理由で糸Yが切れたりした場合、当該紡績ユニット2で糸継動作を行う。玉揚台車は、ある紡績ユニット2でパッケージPが満巻になった場合、パッケージPを玉揚げし、新しいボビンBを当該紡績ユニット2に供給する。
第1エンドフレーム4には、紡績ユニット2で発生した繊維屑及び糸屑等を回収する回収装置等が収容されている。第2エンドフレーム5には、紡績機1に供給される圧縮空気(空気)の空気圧を調整して紡績機1の各部に空気を供給する空気供給部、及び紡績ユニット2の各部に動力を供給するための駆動モータ等が収容されている。第2エンドフレーム5には、機台制御装置5aと、ディスプレイ5bと、入力キー5cと、が設けられている。機台制御装置5aは、紡績機1の各部を集中的に管理及び制御する。ディスプレイ5bは、紡績ユニット2の設定内容及び状態の少なくとも何れかに関する情報等を表示することができる。オペレータが入力キー5cを用いて適宜の操作を行うことにより、紡績ユニット2の設定作業を行うことができる。
各紡績ユニット2は、糸Yの走行方向において上流側から順に、ドラフト装置6と、空気紡績装置7と、糸監視装置8と、テンションセンサ9と、糸貯留装置11と、ワキシング装置12と、巻取装置13と、を備える。ユニットコントローラ10は、所定数の紡績ユニット2ごとに設けられており、紡績ユニット2の動作を制御する。各紡績ユニット2においては、ドラフト装置6及び空気紡績装置7が、糸Yを供給する給糸装置として機能する。
ドラフト装置6は、スライバ(繊維束)Sをドラフトする。空気紡績装置7は、ドラフト装置6でドラフトされた繊維束Fに旋回空気流によって撚りを与えて糸Yを生成する。糸貯留装置11は、空気紡績装置7と巻取装置13との間において、糸Yの弛みを取る。ワキシング装置12は、糸貯留装置11と巻取装置13との間において、糸Yにワックスを付与する。巻取装置13は、給糸装置として機能するドラフト装置6及び空気紡績装置7から供給された糸YをボビンBに巻き取ってパッケージPを形成する。
糸監視装置8は、空気紡績装置7と糸貯留装置11との間において走行する糸Yを監視する装置である。糸監視装置8は、監視した糸Yに関する情報に基づいて糸欠陥の有無を検出する。糸監視装置8は、糸欠陥を検出した場合、糸欠陥検出信号をユニットコントローラ10に送信する。テンションセンサ9は、空気紡績装置7と糸貯留装置11との間において、走行する糸Yのテンションを測定し、テンション測定信号をユニットコントローラ10に送信する。糸欠陥検出信号及びテンション測定信号の少なくとも何れかに基づきユニットコントローラ10が異常有りと判断した場合、紡績ユニット2において、糸Yが切断される。
図2は、糸監視装置8の構成を示すブロック図である。図2に示されるように、糸監視装置8は、装置本体81、判別部82及びディスプレイ5bを備える。装置本体81は、機能的構成として、太さ検出部81a及び明るさ検出部81bを含む。
太さ検出部81aは、走行する糸Yの太さを検出する部位である。太さは、糸Yの基準の太さである基準糸太さを0とした場合の百分率で表すことができる。太さ検出部81aによる糸Yの太さ検出は、本実施形態では、光学式による見かけ上の糸Yの太さ検出であるが、静電容量式による糸Yの太さ検出であってもよい。明るさ検出部81bは、走行する糸Yへの光の照射に応じて当該糸Yで反射した反射光の明るさ(以下、単に「糸Yの明るさ」ともいう)を検出する部位である。明るさは、糸Yの基準の明るさである基準糸明るさを0とした場合の百分率で表すことができる。例えば、真っ暗な状態(遮光時)の明るさを−100%として表すことができる。太さ検出部81a及び明るさ検出部81bは、検出部を構成する。検出部としては、特に限定されず、糸Yの太さ及び明るさを検出できれば、種々の公知センサを利用することができる。
このような装置本体81は、物理的構成として、例えば検出モジュール及びそれを収容するケースを備える。検出モジュールは、発光素子と第1及び第2受光素子とを含み、糸Yに向かって照射した光の透過光量及び反射光量を検出する。検出モジュールでは、空気紡績装置7と糸貯留装置11との間にて走行する糸Yに対して、発光素子から光を照射(投光)する。検出モジュールでは、当該光のうち、一部が糸Yによって遮られた光(透過光)を第1受光素子で受光する。検出モジュールでは、当該光のうち糸Yで反射した反射光を第2受光素子で受光する。検出モジュールでは、第1受光素子で受光した透過光の受光量(透過光量)を示す信号を、糸Yの太さに関する信号として判別部82へ出力する。検出モジュールでは、第2受光素子で受光した反射光の受光量(反射光量)を示す信号を、糸Yの反射光の明るさに関する信号として判別部82へ出力する。
発光素子と第1受光素子と第2受光素子とは、糸走行方向において同じ位置に設置されていると好ましい。これによって、糸Yの同じ部分に関する透過光量と反射光量を同じタイミングで取得することができる。第1受光素子と第2受光素子とは、糸走行方向において互いに異なる位置に設置されていてもよい。この構成でも、糸Yの同じ部分に関する透過光量と反射光量を同じタイミングで取得することができる。第1受光素子と第2受光素子とで発光素子を別々に備えてもよい。すなわち、発光素子として第1発光素子と第2発光素子とを備えてもよい。第1受光素子は、第1発光素子から照射されて、一部が糸Yによって遮られた光(透過光)を受光する。第2受光素子は、第2発光素子から照射されて糸Yで反射した反射光を受光する。第1発光素子と第2発光素子とは、糸走行方向において同じ位置に設置されていてもよいし、異なる位置に設置されていてもよい。第1発光素子と第1受光素子とが糸走行方向において同じ位置に設置され、第2発光素子と第2受光素子とが糸走行方向において同じ位置に設置され、且つ、第1発光素子及び第1受光素子の糸走行方向における位置と第2発光素子及び第2受光素子の糸走行方向における位置とが異なる位置になっていてもよい。このような構成でも、第1受光素子と第2受光素子との糸走行方向における離隔距離と、糸走行速度と、に基づいて、糸Yの同じ部分に関する透過光量と反射光量とを紐づけることができる。
装置本体81の物理的構成の一例について、図3を用いて説明する。装置本体81は、図3に示すように、ホルダ111、第3投光部(発光素子)121、第4投光部(発光素子)123、第1受光部(第1受光素子)131、及び、第2受光部(第2受光素子)135を備えている。
ホルダ111は、樹脂製のハウジングとして構成され、第3投光部121、第4投光部123、第1受光部131及び第2受光部135が装着される。ホルダ111には、糸Yが走行する糸道となる部分を含む検出空間としての糸通路113が、当該糸Yの走行方向に沿って形成されている。なお、この糸通路113は、装置正面側に向けて開放された形状となっている。
糸通路113は、第1面113A、第2面113B及び第3面113Cを有している。第1面113A及び第3面113Cは、糸通路113の左右の側壁面である。第2面113Bは、糸通路113の奥の壁面である。
第3投光部121及び第4投光部123は、糸通路113に対して光を投光する。第3投光部121及び第4投光部123は、例えば、外面を構成する樹脂の形状が砲弾型に形成された砲弾型の黄色LEDである。したがって、第3投光部121及び第4投光部123から出射される光は、光軸方向A11,A15として一方向に出射される。第3投光部121及び第4投光部123は、判別部82によって発光制御がなされている。
第1受光部131及び第2受光部135は、第3投光部121及び第4投光部123からの光を受光する。第1受光部131及び第2受光部135は、フォトダイオードであり、受光した光の強度を電気信号に変換して、その電気信号を判別部82に送出する。
第3投光部121及び第4投光部123は、糸通路113を走行する糸Yに対して、異なる角度から光を照射するように配置されている。また、第3投光部121及び第4投光部123は、交互に何れか一方が発光するように、判別部82によって制御されている。これにより、糸Yに対して2つの異なる方向から光を当てることができる。このような2つの投光部を有する第2糸監視装置101では、糸Yを多角的に測定することができるので、異物及び糸太さの検出精度を向上させることができる。
第1受光部131は、糸Yの糸道Y1を挟んで第4投光部123の反対側に配置されている。したがって、第1受光部131は、第4投光部123から糸Yに照射された光の透過光を受光する。他方の第2受光部135は、糸Yの糸道Y1を挟んで第3投光部121の反対側に配置されている。したがって、第2受光部135は、第3投光部121から糸Yに照射された光の透過光を受光する。透過光を受光するための受光部は、糸道Y1を挟んで投光部と対向する位置(投光部からの光が直接当たる位置)に配置されている。
第1受光部131は、第3投光部121からの光が直接当たらないように配置されていると共に、当該第3投光部121から糸Yに照射された光の反射光を受光できるように配置されている。また、第2受光部135は、第4投光部123からの光が直接当たらないように配置されていると共に、当該第4投光部123から糸Yに照射された光の反射光を受光できるように配置されている。反射光を受光するための受光部は、投光部からの光が直接当たらない位置に配置されている。
以上の構成で、第3投光部121が発光しているときには、第1受光部131は反射光を、第2受光部135は透過光を、それぞれ受光する。第4投光部123が発光しているときには、第1受光部131が透過光を、第2受光部135が反射光を、それぞれ受光する。
上記透過光は、糸Yによって遮断されながら第1受光部131及び第2受光部135に受光された光であるから、糸Yの太さが変動すれば、透過光の強度(受光量)も変動する。従って、判別部82において第1受光部131及び第2受光部135が受光した透過光の変動を監視することにより、糸Yの太さムラ(糸斑)を検出することができる。
上記反射光は、糸Yの表面で反射して第1受光部131及び第2受光部135に受光された光であるから、糸Yの表面の反射率(色)に応じて、上記反射光の強度(受光量)も変動する。従って、判別部82において第1受光部131及び第2受光部135が受光した反射光の変動を検出することにより、糸Yに含まれる色糸などの異物を検出することができる。
図2に戻り、判別部82は、ユニットコントローラ10に搭載されている。判別部82は、糸Yの太さに関する第1変動信号及び糸Yの明るさに関する第2変動信号に基づいて、糸Yの糸欠陥を判別する。糸欠陥は、欠陥、糸欠点及び欠点等とも称される場合がある。糸欠陥の判別は、糸欠陥の判断、糸欠陥の検出、糸欠陥の判定とも称される場合がある。判別部82は、複数のチャンネルを有しており、互いに異なる複数種の糸欠陥の有無を各チャンネルそれぞれで検出可能である。
判別部82は、第1チャンネルにおいて、欠点太さと欠点長さ(第1欠点長さ)とに基づいて、ネップの有無を判別する。具体的には、判別部82は、欠点太さと欠点長さとを算出する。まず、欠点太さと欠点長さとの算出方法の例を、図4を用いて以下に説明する。
判別部82は、透過光量を示す検知信号(糸斑信号、第1変動信号)を所定長さ(例えば1mm)毎にサンプリングした上で、適宜の長さ(例えば2mm)で移動平均をとり、次の(1)〜(3)に沿って、欠点太さと欠点長さL0とを算出する。図4のグラフにおいて、横軸は長さであり、縦軸は太さである。縦軸の「0%」は、基準糸太さ(その糸の正常太さ)に相当する。縦軸の「100%」は、基準糸太さよりも100%太い、すなわち2倍太いことを意味する。なお、欠点長さは、糸Yにおける太さが閾値以上の連続部分の長さに対応する。欠点太さは、当該連続部分の太さに対応する。太さが閾値以上の連続部分は、第1欠点判定対象部分であり、カットすべき糸欠陥であるか、又はカットせずに糸Yに残存させてよい糸欠陥となる部分である。
(1)閾値以上の太さの連続部分の長さを欠点長さL0として算出する。例えば閾値は、その連続部分のピーク太さ×a(例えばaは0.5)%である。
(2)欠点面積を求める。例えば欠点面積は、欠点長さL0に対応する部分について太さの積分値(図中のグレー部分)から求めることができる。
(3)欠点太さを「欠点面積/欠点長さL0」として求める。
続いて、判別部82は、算出した欠点太さと欠点長さを、図5に示されるような判定閾値(いわゆるクリアリングカーブ)CCと比較することで、ネップの有無を判別する。例えば判別部82は、欠点長さが所定値(1cm等)以下で、且つ、欠点太さが判定閾値以上の場合に、当該連続部分がネップであると判別する。なお、判別部82は、欠点長さが所定値よりも大きく、且つ、欠点太さが判定閾値以上の場合に、当該糸欠陥がスラブであると判別する。ネップは、例えば1cm未満の太い糸欠陥である。スラブは、例えば数センチ未満の太い糸欠陥である。
判別部82は、第2チャンネルにおいて、欠点明るさと欠点長さ(第2欠点長さ)とに基づいて、異物混入の有無を判別する。具体的には、判別部82は、欠点明るさと欠点長さとを算出する。欠点明るさ及びその長さは、上述した欠点太さ及びその長さの算出方法と同様な方法で算出できる。続いて、判別部82は、算出した欠点明るさと欠点長さを、判定閾値と比較することで、異物混入の有無を判別する。例えば判別部82は、欠点明るさが判定閾値以上の場合に、当該糸欠陥が異物混入であると判別する。なお、第2チャンネルでの欠点長さは、糸Yにおける明るさが閾値以上の連続部分の長さに対応する。欠点明るさは、当該連続部分の明るさに対応する。明るさが閾値以上の連続部分は、第2欠点判定対象部分であり、カットすべき糸欠陥であるか、又はカットせずに糸Yに残存させてよい糸欠陥となる部分である。
本実施形態の判別部82は、第3チャンネルにおいて、糸Yの太さ及び明るさの組合せに基づいて、糸Yの糸欠陥を判別する。判別部82は、第3チャンネルにおいて、糸Yの太さ及び明るさの組合せに基づいて、糸Yのビリの有無、糸Yの異物混入ネップの有無、並びに、糸Yが正常糸かどうかを判別する。
判別部82は、第1及び第2欠点判定対象特定部を備える。第1欠点判定対象特定部は、太さの第1変動信号において、欠点判定対象となる第1欠点判定対象部分を特定する。第2欠点判定対象特定部は、明るさの第2変動信号において、欠点判定対象となる第2欠点判定対象部分を特定する。判別部82は、糸Yの長さ方向において対応する第1欠点判定対象部分と第2欠点判定対象部分を特定し、対応するものとして特定された第1欠点判定対象部分の太さと第2欠点判定対象部分の明るさとに基づいて、糸欠陥を判別する。第1欠点判定対象特定部は、第1変動信号と第1閾値とに基づいて、第1欠点判定対象部分を特定し、第2欠点判定対象特定部は、第2変動信号と第2閾値とに基づいて、第2欠点判定対象部分を特定し、判別部は、糸の長さ方向に重なりを有する第1欠点判定対象部分と第2欠点判定対象部分とを対応するものとして特定する。判別部は、第1欠点判定対象部分のピーク位置を特定し、判別部は、第2欠点判定対象部分のピーク位置を特定し、判別部は、長さ方向においてピーク位置が所定範囲内にある第1欠点判定対象部分と第2欠点判定対象部分とを対応するものとして特定する。
具体的には、第1欠点判定対象特定部は、第1変動信号において第1閾値を越えた部分を第1欠点判定対象部分として特定する。判別部82は、第1欠点判定対象部分のピーク位置(第1ピーク位置)を特定する。第2欠点判定対象特定部は、第2変動信号において第2閾値を超えた部分を第2欠点判定対象部分として特定する。判別部82は、第2欠点判定対象部分候補のピーク位置(第2ピーク位置)を特定する。判別部82は、長さ方向において第1ピーク位置の所定範囲内(例えば前後1cm以内)に第2ピーク位置が存在するものを、第1欠点判定対象部分と対応する第2欠点判定対象部分として特定する。
判別部82は、第1欠点判定対象部分の長さおよび太さを算出する。判別部82は、第1閾値を超える部分から長さを算出する。判別部82は、第1欠点判定対象部分の第1閾値とは異なる基準糸太さ(第1基準値)を超える部分の面積に基づいて、太さを算出する。判別部82は、第2欠点判定対象部分(第1欠点判定対象部分に対応するものとして特定されたもの)の長さ及び明るさを算出する。判別部82は、第2閾値を超える部分から長さを算出する。判別部82は、第2欠点判定対象部分の第2閾値とは異なる基準糸明るさ(第2基準値)を超える部分の面積に基づいて、明るさを算出する。判別部82は、算出した「長さ及び太さ」と「長さ及び明るさ」とに基づいて、糸Yの糸欠陥を判別する。第1閾値と基準糸太さ(第1基準値)とは異なるのが通常である。第1閾値と基準糸太さ(第1基準値)とが同じである場合、あまりに小さな変化をとらえすぎて処理負荷が増えすぎてしまうためである。しかし、処理負荷を無視できる環境であれば、第1閾値と基準糸太さ(第1基準値)とを同じにする場合もある。第2閾値と基準糸明るさ(第2基準値)とについても同様である。
次に、糸Yの太さ及び明るさの組合せに基づいて、糸Yのビリの有無、糸Yの異物混入ネップの有無、並びに、糸Yが正常糸かどうかを判別する一例を詳説する。例えば図6(a)、図6(b)及び図6(c)に示されるように、ビリは、糸Yの走行方向と交差する方向に突き出るようなよれ、もつれ又は絡みを有する糸欠陥である。ビリは、キンク(スナーリング)、スラッフィングを含む。例えば図7に示されるように、異物混入ネップは、例えば大きなペッパートラッシュ等の異物Iが混入したネップである。ビリは第1糸欠陥に対応し、異物混入ネップは第2糸欠陥に対応する。
判別部82は、第1欠点判定対象部分として抽出された糸Yの連続部分の太さ(欠点太さ)と、同時期に第2欠点判定対象部分として抽出された糸Yの連続部分の明るさ(欠点明るさ)と、に基づいて、糸Yのビリの有無を判別する。具体的には、判別部82は、糸Yの太さを示す第1変動信号を適宜にサンプリング及び移動平均して、図8(a)に示されるように、糸Yの太さ及び長さに関する第1変動信号を得る。判別部82は、糸Yの太さ及び長さに関する第1変動信号を用いて、糸Yの第1欠点判定対象部分の太さを算出する。
第1欠点判定対象部分は、糸Yにおける太さを算出し、糸欠陥か否かを判定する対象となる部分である。ここでの第1欠点判定対象部分は、前述のとおり、糸Yにおける閾値(ピーク太さ×0.5)以上の太さの連続部分である。第1欠点判定対象部分の太さは、糸Yの太さ及び長さに関するグラフ上において、「第1欠点判定対象部分の面積」/「第1欠点判定対象部分の長さL1」で求めることができる。例えば第1欠点判定対象部分の面積は、第1欠点判定対象部分についての太さの積分値(図中のグレー部分)から求めることができる。第1変動信号に係る閾値は、第1閾値に対応する。
これと共に、判別部82は、糸Yの明るさを示す第2変動信号を適宜にサンプリング及び移動平均して、図8(b)に示されるように、糸Yの明るさ及び長さに関する第2変動信号を得る。判別部82は、糸Yの明るさ及び長さに関する第2変動信号を用いて、糸Yの第2欠点判定対象部分の明るさを算出する。
第2欠点判定対象部分は、糸Yにおける当該第1欠点判定対象部分に対応する部分であって、明るさを算出し、糸欠陥か否かを判定する対象となる部分である。ここでの第2欠点判定対象部分は、糸Yにおける閾値(ピーク明るさ×0.5)以上の明るさの連続部分である。糸Yの太さ及び明るさは糸Yの同じ部分を同時に測定して得られることから、第1欠点判定対象部分と第2欠点判定対象部分とは糸Yの同じ連続分を含む。換言すると、第2欠点判定対象部分は、第1欠点判定対象部分の少なくとも一部と同じ連続部分を含む。第2欠点判定対象部分の明るさは、糸Yの明るさ及び長さに関するグラフ上において、「第2欠点判定対象部分の面積」/「第2欠点判定対象部分の長さL2」で求めることができる。例えば第2欠点判定対象部分の面積は、第2欠点判定対象部分についての明るさの積分値(図中のグレー部分)から求めることができる。第2変動信号に係る閾値は、第2閾値に対応する。
そして、判別部82は、第1欠点判定対象部分の太さが第1太さ判定値以上であって、第2欠点判定対象部分の明るさが第1明るさ判定値以上である場合に、当該部分(第1欠点判定対象部分及び第2欠点判定対象部分)にビリが有ると判別する。第1太さ判定値及び第1明るさ判定値は、予め定められた、ビリの判定のための閾値である。第1太さ判定値及び第1明るさ判定値は、固定値であってもよいし、変動値であってもよい。第1太さ判定値及び第1明るさ判定値は、特に限定されず、ユーザが適宜に設定又は変更可能である。第1明るさ判定値は、正(プラス)の値である。また、判別部82は、第1欠点判定対象部分の太さが第1太さ判定値以上であっても、第2欠点判定対象部分の明るさが基準糸明るさよりも明るく且つ第1明るさ判定値未満である場合に、当該部分は正常糸であると判別する。
判別部82は、糸Yの第1欠点判定対象部分の太さと、糸Yの第2欠点判定対象部分の明るさと、に基づいて、糸Yの異物混入ネップの有無を判別する。具体的には、判別部82は、上述したビリの判別時と同様に、図9(a)に示されるように、糸Yの太さ及び長さに関する第1変動信号を用いて、糸Yの第1欠点判定対象部分の太さを算出する。これと共に、判別部82は、上述したビリの判別時と同様に、図9(b)に示されるように、糸Yの明るさ及び長さに関する第2変動信号を用いて、糸Yの第2欠点判定対象部分の明るさを算出する。第2欠点判定対象部分は、糸Yにおける当該第1欠点判定対象部分に対応する部分であって、明るさを監視する対象の部分である。ここでの第2欠点判定対象部分は、糸Yにおける閾値(ピーク明るさ×0.5)以下の明るさの連続部分である。第2欠点判定対象部分の明るさは、糸Yの明るさ及び長さに関するグラフ上において、「第2欠点判定対象部分の面積」/「第2欠点判定対象部分の長さL4」で求めることができる。例えば第2欠点判定対象部分の面積は、第2欠点判定対象部分についての明るさの積分値(図中のグレー部分)から求めることができる。
そして、判別部82は、第1欠点判定対象部分の太さが第2太さ判定値以上であって、第2欠点判定対象部分の明るさが第2明るさ判定値以下である場合に、当該部分(第1欠点判定対象部分及び第2欠点判定対象部分)に異物混入ネップが有ると判別する。第2太さ判定値及び第2明るさ判定値は、予め定められた、異物混入ネップの判定のための閾値である。第2太さ判定値及び第2明るさ判定値は、固定値であってもよいし、変動値であってもよい。第2太さ判定値及び第2明るさ判定値は、特に限定されず、ユーザが適宜に設定又は変更可能である。第2太さ判定値は、第1太さ判定値と同じであってもよいし異なっていてもよい。第2明るさ判定値は、負(マイナス)の値である。また、判別部82は、第1欠点判定対象部分の太さが第2太さ判定値以上であっても、第2欠点判定対象部分の明るさが第2明るさ判定値よりも大きく且つ基準糸明るさ未満である場合に、当該部分は正常糸であると判別する。
なお、第3チャンネルにおいて、判別部82は、糸Yのネップの有無及び異物混入の有無を判別してもよい。例えば第3チャンネルにおいて、判別部82は、第1欠点判定対象部分の太さが第3太さ判定値以上であって、第2欠点判定対象部分の明るさが第1明るさ判定値未満で且つ第2明るさ判定値よりも大きい場合に、当該部分にネップが有ると判別してもよい。例えば第3チャンネルにおいて、判別部82は、第1欠点判定対象部分の太さが第2太さ判定値未満であって、第2欠点判定対象部分の明るさが第2明るさ判定値以下である場合に、当該部分に異物混入が有ると判別してもよい。
図2に戻り、ディスプレイ5bは、判別部82の判別結果を、糸Yの太さと糸Yの明るさとを軸にする散布図により表示する。例えば図10に示されるように、横軸が太さで縦軸が明るさの座標軸上に、複数のデータ点(図中の丸)が糸欠陥毎にプロットされて成るグラフが、ディスプレイ5bに表示される。グラフでは、ビリとネップと異物混入ネップと異物混入と正常糸とのそれぞれ毎にエリアが分かれており、複数のデータ点とその各エリアとによって、容易に糸Yの糸欠陥を把握することができる。図10において、第1及び第2太さ判定値、並びに、第1及び第2明るさ判定値は、長さ方向(図10の紙面垂直方向)において変化する。
ディスプレイ5bには、例えば図11に示されるように、縦軸/横軸が太さ/長さの散布図を表示することもできる。ディスプレイ5bには、例えば図12に示されるように、縦軸/横軸が明るさ/長さの散布図を表示することもできる。ディスプレイ5bには、図11に示される散布図と図12に示される散布図とを切り替え表示することもできる。
以上に説明した紡績機1の紡績ユニット2では、糸Yの紡績中に当該糸Yが糸監視装置8で監視される。糸監視装置8の判別部82により、第1チャンネルにおいてネップの有無が判別される。ネップが有ると判別されると、そのネップが除去されるように糸Yが切断される。ネップが無いと判別されると、糸監視装置8の判別部82により、第2チャンネルにおいて異物混入の有無が判別される。
異物混入が有ると判別されると、その異物混入の糸欠陥が除去されるように糸Yが切断される。異物混入が無いと判別されると、糸監視装置8の判別部82により、第3チャンネルにおいてビリの有無及び異物混入ネップの有無が判別される。ビリ又は異物混入ネップが有ると判別されると、そのビリ又は異物混入ネップが除去されるように糸Yが切断される。ビリ及び異物混入ネップが無いと判別されると、糸監視装置8の判別部82によって糸Yが正常糸と判別され、糸Yの紡績が正常に継続される。糸Yが切断された後には、糸継台車3により、紡績ユニット2で糸継動作が行われる。
以上、糸監視装置8では、糸Yの太さと糸Yの明るさとの組合せにより、糸欠陥を判別する。これにより、糸Yの太さ及び糸Yの明るさのそれぞれのみからでは難しいような糸欠陥の区別が可能となり、糸欠陥を精度よく判別することができる。
糸監視装置8では、判別部82は、第3チャンネルにおいて、糸Yの太さと糸Yの反射光の明るさとの組合せによりビリを判別する。通常のネップ又はスラブでは、その反射光量があまり変化しないが、ビリでは、投光された光が乱反射するため、その反射光量が増加する。その特徴を利用し、糸Yの太さと糸Yの明るさとを組み合せることで、ビリについて判別し得ることが見出される。すなわち、糸監視装置8では、糸欠陥としてビリを精度よく判別することが可能となる。
糸監視装置8では、判別部82は、第3チャンネルにおいて、糸Yの太さと糸Yの明るさとの組合せにより異物混入ネップを判別する。ペッパートラッシュなどの異物Iには色が付いていることから、反射光を吸収するため、糸Yの明るさに変化が生じる。その特徴を利用し、糸Yの太さと糸Yの明るさとを組み合せることで、異物混入ネップについて判別し得ることが見出される。すなわち、糸監視装置8では、糸欠陥として異物混入ネップを精度よく判別することが可能となる。
糸監視装置8では、判別部82は、第1及び第2欠点判定対象特定部を備え、第1欠点判定対象特定部は、太さの第1変動信号において、欠点判定対象となる第1欠点判定対象部分を特定し、第2欠点判定対象特定部は、明るさの第2変動信号において、欠点判定対象となる第2欠点判定対象部分を特定し、判別部82は、糸Yの長さ方向において対応する第1欠点判定対象部分と第2欠点判定対象部分を特定し、対応するものとして特定された第1欠点判定対象部分の太さと第2欠点判定対象部分の明るさとに基づいて、糸欠陥を判別してよい。これにより、糸Yの太さと糸Yの明るさとの組合せによる糸欠陥の判別を、具体的に実現できる。
糸監視装置8では、判別部82は、第3チャンネルにおいて、第1欠点判定対象部分の太さが第1太さ判定値以上であって、第2欠点判定対象部分の明るさが第1明るさ判定値以上である場合に、ビリが有ると判別する。糸欠陥がビリの場合、糸Yの太さが一定以上に太くなるだけでなく糸Yの明るさが一定以上に明るくなることが見出される。よって、糸監視装置8によれば、ビリを一層精度よく判別することが可能となる。
糸監視装置8では、ビリの有無を判別する場合において、第1欠点判定対象部分は、糸Yの太さが閾値以上の連続部分(例えば図8(a)中の長さL1の連続部分)であり、第2欠点判定対象部分は、糸Yの明るさが閾値以上の連続部分(例えば図8(b)中の長さL2の連続部分)であって第1欠点判定対象部分の少なくとも一部と同じ連続部分を含む。糸監視装置8では、異物混入ネップの有無を判別する場合において、第1欠点判定対象部分は、糸Yの太さが閾値以上の連続部分(例えば図9(a)中の長さL1の連続部分)であり、第2欠点判定対象部分は、糸Yの明るさが閾値以下の連続部分(例えば図9(b)中の長さL4の連続部分)であって第1欠点判定対象部分の少なくとも一部と同じ連続部分を含む。これにより、糸Yの太さと糸Yの明るさとの組合せによる糸欠陥の判別を、具体的に実現できる。
糸監視装置8では、判別部82は、第3チャンネルにおいて、第1欠点判定対象部分の太さが第2太さ判定値以上であって、第2欠点判定対象部分の明るさが第2明るさ判定値以下である場合に、異物混入ネップが有ると判別する。糸欠陥が異物混入ネップの場合、検出する太さが一定以上に太くなるだけでなく、光が異物に吸収されることから、検出する明るさが一定以下に暗くなることが見出される。よって、この糸監視装置8によれば、異物混入ネップを一層精度よく判別することが可能となる。
糸監視装置8では、判別部82は、第1チャンネルにおいて、糸Yの欠点太さと欠点長さとに基づきネップの有無を判別する。これにより、ネップの有無を精度よく判別することができる。
糸監視装置8では、判別部82は、第2チャンネルにおいて、糸Yの欠点明るさと欠点長さとに基づき異物混入の有無を判別する。これにより、異物混入の有無を精度よく判別することができる。
糸監視装置8は、糸Yが走行する走行領域に向かって光を照射する発光素子と、発光素子から照射された光であって一部が糸Yによって遮られた光を受光するように配置された第1受光素子と、発光素子から照射された光であって、糸に反射した光を受光するように配置された第2受光素子と、を備え、太さは、第1受光素子の受光量に基づいて算出され、明るさは、第2受光素子の受光量に基づいて算出される。これにより、糸Yの太さと糸で反射した反射光の明るさとを、具体的に算出することができる。
糸監視装置8では、第1欠点判定対象特定部は、第1変動信号と第1閾値とに基づいて、第1欠点判定対象部分を特定し、第2欠点判定対象特定部は、第2変動信号と第2閾値とに基づいて、第2欠点判定対象部分を特定し、判別部82は、糸Yの長さ方向に重なりを有する第1欠点判定対象部分と第2欠点判定対象部分とを対応するものとして特定する。これにより、第1欠点判定対象特定部及び第2欠点判定対象特定部を精度よく特定することができる。
糸監視装置8では、判別部82は、第1欠点判定対象部分のピーク位置を特定する。判別部82は、第2欠点判定対象部分のピーク位置を特定する。判別部82は、長さ方向においてピーク位置が所定範囲内にある第1欠点判定対象部分と第2欠点判定対象部分とを対応するものとして特定する。これにより、第1欠点判定対象特定部及び第2欠点判定対象特定部を精度よく特定することができる。
糸監視装置8は、判別部82の判別結果を散布図(図10〜図12の少なくとも何れか参照)により表示するディスプレイ5bを備える。これにより、判別部82の判別結果を、散布図を利用して効果的に表示することできる。ディスプレイ5bは、ビリを他の糸欠点と区別して表示することができる。ディスプレイ5bは、異物混入ネップを他の糸欠点と区別して表示することができる。
紡績機1は、糸監視装置8とドラフト装置6と空気紡績装置7と巻取装置13とを備える。紡績機1においても、糸監視装置8を備えることから、上記効果、すなわち、糸欠陥を精度よく判別することができるという効果を奏する。
なお、糸監視装置8では、光学式による糸Yの太さ検出ではそれほど太いと検出されないが、静電容量式による糸Yの太さ検出では太いと検出される、といった異物混入ネップについても、糸欠陥として精度よく判別することできる。
糸監視装置8では、異物混入ネップを精度よく判別する場合、第1チャンネルでネップの有無を判別する際のクリアリングカーブの設定を厳しめに変更することでも対応できるが、この場合には、糸Yの切断頻度が高まる可能性がある。糸監視装置8では、第3チャンネルにおいて異物混入ネップを判別できるので、当該クリアリングカーブの設定を厳しめに変更をしなくても(つまり、糸Yの切断頻度を抑えながら)、異物混入ネップを精度よく判別することができる。紡績機1の操業に支障をきたすのを抑制することが可能となる。
第1及び第2太さ判定値、並びに、第1及び第2明るさ判定値は、ネップ等の太さ欠点判別用のクリアリングリミット(第1チャンネルで使うクリアリングカーブCC)よりも例えば10%内側(下方)に設定されていてもよい。太さ欠点判別用のクリアリングリミットが図5と同様に長さ方向において変化するように、第1及び第2太さ判定値、並びに、第1及び第2明るさ判定値も長さ方向において変化してもよい。ビリ判別用のクリアリングリミットと異物ネップ判別用のクリアリングリミットの数値は、同じでも異なっていてもよい。ビリ判別用のクリアリングリミットと異物ネップ判別用のクリアリングリミットとの数値は、太さ欠点判別用のクリアリングリミットの数値に対して、同じでも異なっていてもよい。欠点種類の分別を第1目的として考えると、数値が同じでも差し支えない。太さ欠点判別では取り切れない欠点を取り除くことを第1目的として考えると、数値が異なると望ましい。
以上、実施形態について説明したが、本発明の一態様は上記実施形態に限定されない。
上記実施形態の判別部82は、ユニットコントローラ10に搭載される構成に限られず、ユニットコントローラ10とは別で且つ装置本体81と通信可能な他のコントローラに搭載されていてもよいし、装置本体81(糸監視装置8のケース内)に搭載されていてもよい。判別部82の判別結果を表示する表示部は、ディスプレイ5bに限られず、装置本体81に設けた表示画面であってもよいし、その他のディスプレイであってもよい。
上記実施形態の紡績ユニット2では、機台高さ方向において、上側で供給された糸Yが下側で巻き取られるように各装置が配置されていたが、各装置は、下側で供給された糸Yが上側で巻き取られるように配置されていてもよい。図1では、紡績機1は、チーズ形状のパッケージPを巻き取るように図示されているが、コーン形状のパッケージPを巻き取ることも可能である。
上記実施形態の紡績ユニット2では、糸貯留装置11が空気紡績装置7から糸Yを引き出す機能を有していたが、デリベリローラとニップローラとで空気紡績装置7から糸Yが引き出されてもよい。デリベリローラとニップローラとで空気紡績装置7から糸Yを引き出す場合、糸貯留装置11の代わりに、吸引空気流で糸Yの弛みを吸収するスラックチューブ又は機械的なコンペンセータ等を設けてもよい。
上記実施形態では、糸Yの走行方向において、テンションセンサ9が糸監視装置8の上流側に配置されてもよい。ユニットコントローラ10は、紡績ユニット2ごとに設けられてもよい。紡績ユニット2において、ワキシング装置12及びテンションセンサ9は、省略されてもよい。
上記実施形態では、欠点太さ及び欠点明るさは、欠点面積と欠点長さとに基づいて算出された。しかしながら、欠点太さ及び欠点明るさを算出する方法はこれに限定されない。例えば、太さが閾値以上の連続部分におけるピーク太さ(太さの最大値)をそのまま、欠点太さとしてもよい。同様に、明るさが閾値以上の連続部分におけるピーク明るさ(明るさの最大値)をそのまま、欠点明るさとしてもよい。上述した各閾値については、特に限定されず、ユーザが適宜に設定又は変更可能である。上述した各閾値は、それぞれで異なっていてもよいし、その少なくとも一部が同じであってもよい。上述した第2閾値は、プラス側とマイナス側とで数値が異なっていてもよい。上述した第2閾値は、絶対値は同じでも異なっていてもよい。
上記実施形態では、本発明の糸監視装置8は空気紡績装置7を備える紡績機1、いわゆる空気紡績機に設置されたが、自動ワインダ、又はオープンエンド精紡機等のその他の糸巻取機に備えられていてもよい。
本発明の糸監視装置8が備えられる自動ワインダは、例えば次のように構成される。図13に示すように、自動ワインダ201は、並べて配置された複数のワインダユニット210と、自動玉揚装置280と、機台制御装置290と、を主要な構成として備えている。各ワインダユニット210は、糸220を供給可能に設置された給糸装置211と、給糸装置211から供給された糸220を巻き取ってパッケージ230を形成する巻取装置223と、を有する。糸監視装置8は、給糸装置211と巻取装置223の間に設置されている。自動ワインダ201においても、糸監視装置8を備えることから、上記効果、すなわち、糸欠陥を精度よく判別することができるという効果を奏する。
1…紡績機(糸巻取機)、5b…ディスプレイ、6…ドラフト装置、7…空気紡績装置、8…糸監視装置、10…ユニットコントローラ、13…巻取装置、81…装置本体、81a…太さ検出部、81b…明るさ検出部、82…判別部、121…第3投光部(発光素子)、123…第4投光部(発光素子)、131…第1受光部(第1受光素子)、135…第2受光部(第2受光素子)、201…自動ワインダ(糸巻取機)、211…給糸装置、223…巻取装置、220…糸、230…パッケージ、I…異物、S…スライバ(繊維束)、F…繊維束、Y…糸、P…パッケージ。

Claims (17)

  1. 走行する糸を監視する糸監視装置であって、
    前記糸の太さ、及び、前記糸への光の照射に応じて前記糸で反射した反射光の明るさの組合せに基づいて、前記糸の糸欠陥を判別する判別部を備える、糸監視装置。
  2. 前記判別部は、前記糸の走行方向と交差する方向に突き出るようなよれ、もつれ又は絡みを有する第1糸欠陥を判別する、請求項1に記載の糸監視装置。
  3. 前記判別部は、異物が混入したネップである第2糸欠陥を判別する、請求項1又は2に記載の糸監視装置。
  4. 前記判別部は、第1及び第2欠点判定対象特定部を備え、
    前記第1欠点判定対象特定部は、太さの第1変動信号において、欠点判定対象となる第1欠点判定対象部分を特定し、
    前記第2欠点判定対象特定部は、明るさの第2変動信号において、欠点判定対象となる第2欠点判定対象部分を特定し、
    前記判別部は、前記糸の長さ方向において対応する前記第1欠点判定対象部分と前記第2欠点判定対象部分を特定し、対応するものとして特定された前記第1欠点判定対象部分の太さと前記第2欠点判定対象部分の明るさとに基づいて、糸欠陥を判別する、請求項1〜3の何れか一項に記載の糸監視装置。
  5. 前記判別部は、前記第1欠点判定対象部分の前記太さが第1太さ判定値以上であって、前記第2欠点判定対象部分の前記明るさが第1明るさ判定値以上である場合に、前記糸の走行方向と交差する方向に突き出るようなよれ、もつれ又は絡みを有する第1糸欠陥が有ると判別する、請求項4に記載の糸監視装置。
  6. 前記第2欠点判定対象部分は、前記糸において前記明るさが閾値以上の連続部分であって、前記第1欠点判定対象部分の少なくとも一部と同じ連続部分を含む、請求項5に記載の糸監視装置。
  7. 前記判別部は、前記第1欠点判定対象部分の前記太さが第2太さ判定値以上であって、前記第2欠点判定対象部分の前記明るさが第2明るさ判定値以下である場合に、異物が混入したネップである第2糸欠陥が有ると判別する、請求項4に記載の糸監視装置。
  8. 前記第2欠点判定対象部分は、前記糸において前記明るさが閾値以下の連続部分であって、前記第1欠点判定対象部分の少なくとも一部と同じ連続部分を含む、請求項7に記載の糸監視装置。
  9. 前記判別部は、前記糸における前記太さが閾値以上の連続部分の長さと当該連続部分の前記太さとに基づいて、ネップの有無を判別する、請求項1〜8の何れか一項に記載の糸監視装置。
  10. 前記判別部は、前記糸における前記明るさが閾値以下の連続部分の長さと当該連続部分の前記明るさとに基づいて、異物混入の有無を判別する、請求項1〜9の何れか一項に記載の糸監視装置。
  11. 前記糸が走行する走行領域に向かって光を照射する発光素子と、
    前記発光素子から照射された光であって、一部が前記糸によって遮られた光を受光するように配置された第1受光素子と、
    前記発光素子から照射された光であって、前記糸に反射した光を受光するように配置された第2受光素子と、を備え、
    前記太さは、前記第1受光素子の受光量に基づいて算出され、
    前記明るさは、前記第2受光素子の受光量に基づいて算出される、請求項1〜10の何れか一項に記載の糸監視装置。
  12. 前記第1欠点判定対象特定部は、第1変動信号と第1閾値とに基づいて、第1欠点判定対象部分を特定し、
    前記第2欠点判定対象特定部は、第2変動信号と第2閾値とに基づいて、第2欠点判定対象部分を特定し、
    前記判別部は、前記糸の長さ方向に重なりを有する前記第1欠点判定対象部分と前記第2欠点判定対象部分とを対応するものとして特定する、請求項4、6又は8に記載の糸監視装置。
  13. 前記判別部は、前記第1欠点判定対象部分のピーク位置を特定し、
    前記判別部は、前記第2欠点判定対象部分のピーク位置を特定し、
    前記判別部は、長さ方向においてピーク位置が所定範囲内にある前記第1欠点判定対象部分と前記第2欠点判定対象部分とを対応するものとして特定する、請求項12に記載の糸監視装置。
  14. 前記判別部の判別結果を、前記太さと前記明るさとを軸にする散布図により表示する表示部を備える、請求項1〜13の何れか一項に記載の糸監視装置。
  15. 前記表示部は、前記糸の走行方向と交差する方向に突き出るようなよれ、もつれ又は絡みを有する第1糸欠陥を、他の糸欠点と区別して表示する、請求項14に記載の糸監視装置。
  16. 前記表示部は、異物が混入したネップである第2糸欠陥を、他の糸欠点と区別して表示する、請求項15に記載の糸監視装置。
  17. 請求項1〜16の何れか一項に記載の糸監視装置と、
    前記糸を供給可能に設置された給糸装置と、
    前記給糸装置から供給された前記糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、を備え、
    前記糸監視装置は、前記給糸装置と前記巻取装置の間に設置されている、糸巻取機。
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