JP2021142069A - 生体情報測定装置および血圧計 - Google Patents

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悠真 足立
健太郎 友利
Kentaro Tomori
健太郎 友利
チン・ミン・チャン
Minh Trinh Trang
リン・ヴァン・タン
Thanh Van Linh
隆伸 山内
Takanobu Yamauchi
隆伸 山内
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Abstract

【課題】マイクロフォンを備えた外部端末と音波を介して通信を行う場合に、ハウジングをなす側壁部の内面に振動部材を固定して側壁部を振動させることにより、音波による通信状態を良好に保つことができる生体情報測定装置を提供すること。【解決手段】本発明の生体情報測定装置では、ハウジングは、面状に延在する第1壁部と、第1壁部に対向する第2壁部12と、第1壁部および第2壁部12に交差して延在する側壁部13Sとによって収容空間400を画定している。側壁部13Sの内側の特定の領域16xに、側壁部13Sと一体の構成要素からなり、振動部材40が側壁部13Sの内面に沿った一方向からスライドして挿入され得る収容部70が設けられている。収容部70に、振動部材40と、この振動部材40を側壁部13Sの内面へ向けて付勢する付勢部材80とが、振動部材40の振動を側壁部13Sに伝達させる態様で収容されている。【選択図】図3

Description

この発明は生体情報測定装置に関し、より詳しくは、マイクロフォンを備えた外部端末と音波(超音波を含む。)を介して通信を行う生体情報測定装置に関する。また、この発明は、そのような生体情報測定装置を備えた血圧計に関する。
従来、外部へ音波を発する生体情報測定装置として、例えば特許文献1(特開2007−309786号公報)に開示されている電子体温計のように、振動板を含むブザーを備え、内ケースと、この内ケースに対向するブザーカバーとの間に、前記ブザーの振動板を挟み込むように固定したものが知られている。前記ブザーカバーは、外ケース(表示器が設けられた側)の内壁面によって、前記ブザーへ向けて押圧されている。
特開2007−309786号公報
ところで、最近、本出願人は、生体情報として血圧を測定する卓上式血圧計であって、ハウジング内にブザー(振動部材)を収容し、ブザーの振動によってハウジングの壁面を振動させて音波を発し、マイクロフォンを備えた外部端末と音波を介して通信を行うものを開発している。
ここで、普及型の卓上式血圧計では、ハウジング(血圧計本体をなす筐体)は、略平板状の底壁部とその周縁から上方へ延びる側壁部とを一体に含む下ハウジングと、略平板状の上ハウジングとを組み合わせて構成されることがある。上ハウジングには、表示器および操作スイッチが配置されるため、仮に上ハウジングの内面にブザーを固定して、上ハウジングを振動させる構成を採用すると、振動の伝達状態(つまり、通信状態)が悪くなる可能性がある。特に、上ハウジングの上面がフロント銘板で覆われるデザインを採用する場合は、さらに通信状態が悪化する可能性がある。また、下ハウジングの底壁部は、テーブル等に面するため、音波通信に用いるには不向きである。また、側壁部(縦壁)にブザーを固定しようとする場合、単に上ハウジングと下ハウジングとの間にブザーを挟み込むような固定構造(従来例並みの固定構造)を採用することができず、固定のための新たな工夫を要する。
そこで、この発明の課題は、マイクロフォンを備えた外部端末と音波を介して通信を行う生体情報測定装置であって、ハウジングをなす側壁部の内面に振動部材を固定して側壁部を振動させることにより、音波による通信状態を良好に保つことができる生体情報測定装置を提供することにある。また、この発明の課題は、そのような生体情報測定装置を備えた血圧計を提供することにある。
上記課題を解決するため、この開示の生体情報測定装置は、
マイクロフォンを備えた外部端末と音波を介して通信を行う生体情報測定装置であって、
内部に収容空間を有するハウジングと、
上記収容空間の内部に配置され、受けた信号に基づいて振動する振動部材と
を備え、
上記ハウジングは、
面状に延在する第1壁部と、
上記第1壁部に対向しかつ面状に延在する第2壁部と、
上記第1壁部および上記第2壁部に交差して延在する側壁部と
によって上記収容空間を画定し、
上記側壁部の内側の特定の領域に、上記側壁部と一体の構成要素からなり、上記振動部材が上記側壁部の内面に沿った一方向からスライドして挿入され得る収容部が設けられ、
上記収容部に、上記振動部材と、この振動部材を上記側壁部の内面へ向けて付勢する付勢部材とが、上記振動部材の振動を上記側壁部に伝達させる態様で収容されている、ことを特徴とする。
本明細書で、「音波」とは、空中を伝播する弾性波を指し、人間の可聴周波数(20Hz〜20kHz程度)より高い周波数をもつ超音波を含む。
典型的には、ハウジングの「第1壁部」は上壁、「第2壁部」は底壁を指すが、これに限られるものではない。
収容部が「側壁部と一体の構成要素からな」るとは、収容部の構成要素が上記側壁部と直接連なっている場合に限られず、例えば、収容部の構成要素が第2壁部に連なり、上記第2壁部を介して上記側壁部と一体になっていてもよい、ことを意味する。
上記側壁部の「内面」とは、上記側壁部の両面のうち、上記ハウジングの内部(収容空間)の側の面を指す。また、「側壁部の内面に沿った一方向」とは、例えば、上記第1壁部から上記第2壁部へ向かう方向を指す。ただし、その方向に限られるものではなく、例えば、上記第1壁部または上記第2壁部と平行な方向などであってもよい。
「付勢部材」は、例えば、スポンジのような弾性材料のみ、または、そのような弾性材料に樹脂シートを貼り付けたものであってもよい。それに代えて、「付勢部材」は、折り畳まれた樹脂シートであって、折り畳まれた状態から自然状態へ復帰しようとする復元力を示すもの、または、そのような折り畳まれた樹脂シートと弾性材料との組み合わせであってもよい。「付勢部材」は、それらの態様に限られず、様々な態様をとり得る。
この開示の生体情報測定装置では、上記ハウジングは、面状に延在する第1壁部と、上記第1壁部に対向しかつ面状に延在する第2壁部と、上記第1壁部および上記第2壁部に交差して延在する側壁部とによって上記収容空間を画定している。上記側壁部の内側の特定の領域に、上記側壁部と一体の構成要素からなり、上記振動部材が上記側壁部の内面に沿った一方向からスライドして挿入され得る収容部が設けられている。そして、上記収容部に、上記振動部材と、この振動部材を上記側壁部の内面へ向けて付勢する付勢部材とが、上記振動部材の振動を上記側壁部に伝達させる態様で収容されている。これにより、仮に上記収容部から上記振動部材が離脱する向きの力が加わったとしても、上記付勢部材と上記振動部材との間、および、上記振動部材と上記側壁部の内面との間に摩擦力が生じて、上記収容部から上記振動部材が離脱するのは抑制される。つまり、上記収容部に上記圧電ブザーが保持された状態となる。この状態で、上記振動部材が信号を受けて振動すると、上記側壁部が振動して、上記ハウジングの外部へ音波が発せられる。これにより、マイクロフォンを備えた外部端末と音波を介して通信が行われる。
典型的な使用態様として、上記ハウジングが卓上に置かれる場合、例えば、表示器、操作スイッチなどが配置された第1壁部が上壁としてユーザに面する一方、第2壁部は底壁としてテーブル等に面することが想定される。側壁部では、通常、配置されるべき部品が比較的少ないので、比較的広い領域(面積)が振動(したがって、音波通信)のために確保され得る。そのような状況下で、この生体情報測定装置によれば、上記側壁部の比較的広い領域(面積)を振動させて、外部へ音波を発することができる。したがって、音波による通信状態を良好に保つことができる。
一実施形態の生体情報測定装置では、
上記振動部材は、面状に延在する金属板と、この金属板の第一の面に固定された圧電素子層とを有する圧電ブザーであり、
上記付勢部材は、上記圧電素子層に沿って重なった態様で、上記収容部に収容されて、上記圧電ブザーを上記側壁部の内面へ向けて付勢する、
ことを特徴とする。
本明細書で、「圧電ブザー」とは、上記圧電素子層に上記信号としての電気信号を受けて、上記圧電素子層が振動を生ずるタイプの公知の部材である。
金属板の「第一の面」(および、第一の面とは反対側の後述の「第二の面」)とは、面状に延在する板面を指す(つまり、端面ではない。)。
この一実施形態の生体情報測定装置では、上記振動部材は、面状に延在する金属板と、この金属板の第一の面に固定された圧電素子層とを有する圧電ブザーであり、実質的に板状の外形を有する。ここで、上記付勢部材は、上記圧電素子層に沿って重なった態様で、上記収容部に収容されている。つまり、上記付勢部材と上記圧電素子層とが互いに面接触するとともに、上記金属板の第二の面(第一の面とは反対側の面)と上記側壁部の内面とが互いに面接触している。したがって、仮に上記収容部から上記振動部材が離脱する向きの力が加わったとしても、上記付勢部材と上記圧電素子層との間、および、上記金属板の第二の面と上記側壁部の内面との間の摩擦力が大きくなる。これにより、上記収容部に上記圧電ブザーが確実に保持された状態となる。この場合、上記圧電ブザーと上記付勢部材と上記収容部は、上記側壁部の内面に沿って配置され得るので、嵩張らず、装置の小型化に寄与する。
一実施形態の生体情報測定装置では、
上記付勢部材は、折り畳まれた樹脂シートからなり、
上記樹脂シートが折り畳まれた状態から自然状態へ復帰しようとする復元力によって、上記圧電ブザーが上記側壁部の内面へ向けて付勢される、ことを特徴とする。
「折り畳まれた」樹脂シートは、二つ折り(断面V字状)であってもよいし、三つ折り(断面Z字状)以上に折り畳まれていてもよい。
この一実施形態の生体情報測定装置では、上記付勢部材は、折り畳まれた樹脂シートからなるので、簡単に構成され得る。
一実施形態の生体情報測定装置では、
上記付勢部材は、螺旋渦巻き形状をもち、渦巻きの軸の方向に圧縮された状態で上記収容部に収容されており、
上記付勢部材が上記圧縮された状態から自然状態へ復帰しようとする復元力によって、上記圧電ブザーが上記側壁部の内面へ向けて付勢される、ことを特徴とする。
この一実施形態の生体情報測定装置では、上記付勢部材は、螺旋渦巻き形状をもつ。このような付勢部材は、簡単に用意され得る。例えば、市販品を用いることもできる。
一実施形態の生体情報測定装置では、
上記付勢部材は、折り畳み線で折り畳まれて上記圧電ブザーに対して垂直な重なり方向に関して互いに対向する第1部分と第2部分とを有する樹脂シートと、この樹脂シートの上記第1部分と上記第2部分との間に配置された弾性部材とを含み、この弾性部材が上記重なり方向に圧縮された状態で上記収容部に収容されており、
上記弾性部材が上記圧縮された状態から自然状態へ復帰しようとする復元力によって、上記圧電ブザーが上記側壁部の内面へ向けて付勢される、ことを特徴とする。
樹脂シートの「互いに対向する第1部分と第2部分」は、それぞれ平面状であってもよいし、一方または両方が多少屈曲または湾曲していてもよい。例えば、上記樹脂シートの「第1部分」は、上記重なり方向に関して上記側壁部の内面に近い側の部分であり、また、上記樹脂シートの「第2部分」は、上記重なり方向に関して上記側壁部の内面から遠い側の部分であると定められる。
「弾性部材」とは、弾性を示す部材を意味し、典型的には、弾性材料(例えば、スポンジ)のみからなる部材を指す。
上記圧電ブザーは、典型的には、上記樹脂シートの上記「第1部分」と、上記側壁部の内面との間に沿って配置され得る。それに代えて、上記圧電ブザーは、上記弾性部材と、上記樹脂シートの「第1部分」との間に沿って配置されてもよい(つまり、上記樹脂シートの「第2部分」と「第1部分」との間に、上記弾性部材と上記圧電ブザーとが重なった態様で配置されてもよい。)。
この一実施形態の生体情報測定装置では、上記付勢部材に含まれた樹脂シートは、折り畳み線で折り畳まれて上記圧電ブザーに対して垂直な重なり方向に関して互いに対向する第1部分と第2部分とを有する。弾性部材は、この樹脂シートの上記第1部分と上記第2部分との間に配置され、上記重なり方向に圧縮された状態で上記収容部に収容されている。したがって、上記樹脂シートの上記第1部分と上記第2部分との間の隙間に局所的な広狭の差(面方向の分布)があったとしても、その広狭の差は上記弾性部材によって吸収される。その場合、上記弾性部材によって、上記圧電ブザー(圧電素子層)の略全域を付勢できる。したがって、仮に上記収容部から上記振動部材が離脱する向きの力が加わったとしても、上記付勢部材と上記圧電素子層との間の摩擦力が、互いに面接触している面内の略全域で、安定して生ずる。これにより、上記収容部に上記圧電ブザーが確実に保持された状態となる。また、上記弾性部材によって、上記圧電ブザー(圧電素子層)の略全域を安定して付勢できるので、音波による通信状態をさらに良好に保つことができる。
一実施形態の生体情報測定装置では、
上記樹脂シートの上記第2部分は、上記重なり方向に関して上記弾性部材よりも上記側壁部の内面から遠い側に存し、
上記第2部分のうち、上記折り畳み線よりも、この折り畳み線と対向する端辺に近い領域に、上記弾性部材へ向かって突起した切り起こしが形成されている、ことを特徴とする。
この一実施形態の生体情報測定装置では、上記樹脂シートの上記第2部分のうち、上記折り畳み線よりも、この折り畳み線と対向する端辺に近い領域(すなわち、上記折り畳み線から遠い側の領域)に、上記弾性部材へ向かって突起した切り起こしが形成されている。上記弾性部材の上記側壁部の内面から遠い側の面(これを「背面」と呼ぶ。)のうち、上記折り畳み線から遠い側の領域が、上記切り起こしによって、上記側壁部の内面へ向けて付勢され得る。したがって、上記弾性部材の背面のうち、上記折り畳み線に近い側の領域だけが厚さ方向に圧縮された状態になるのが防止される。この結果、上記弾性部材が、全体として略均等に圧縮された状態になる。したがって、上記弾性部材によって、上記圧電ブザー(圧電素子層)の略全域を略均一に付勢できる。これにより、上記収容部に上記圧電ブザーが確実に保持された状態となる。また、上記弾性部材によって、上記圧電ブザー(圧電素子層)の略全域を略均一に付勢できるので、音波による通信状態をさらに良好に保つことができる。
別の局面では、この開示の血圧計は、
被測定部位を圧迫して血圧を測定する血圧計であって、
請求項1から7のいずれか一つに記載の生体情報測定装置を備え、
上記ハウジングは、上記側壁部として、上記収容空間の四方位のうち一方位を画定する第1側壁部と、上記四方位のうち上記一方位とは異なる他の方位を画定する第2側壁部とを有し、
上記収容空間の内部に、被測定部位を圧迫するための流体を供給するポンプを有し、
上記ポンプからの流体をハウジング外部へ供給するためのエアチューブ接続口が、上記第1側壁部に設けられ、
上記振動部材を収容した状態の上記収容部が、上記第2側壁部の内側に設けられている、
ことを特徴とする。
本明細書で、上記収容空間の「四方位」とは、典型的には、前後左右の方位を指す。
この開示の血圧計では、上記生体情報測定装置を備えているので、マイクロフォンを備えた外部端末と音波を介して通信を行うことができる。また、この血圧計では、上記収容空間の内部に、被測定部位を圧迫するための流体を供給するポンプを有し、上記ポンプからの流体をハウジング外部へ供給するためのエアチューブ接続口が、上記収容空間の四方位のうち一方位を画定する第1側壁部に設けられている。このため、仮に上記第1側壁部の内面に上記収容部を設け、上記収容部に保持された状態の上記振動部材(または圧電ブザー)によって上記第1側壁部を振動させる構成にすると、振動の伝達状態(つまり、通信状態)が悪くなる可能性がある。そこで、この血圧計では、上記振動部材を保持した状態の上記収容部が、上記収容空間の四方位のうち上記一方位とは異なる他の方位を画定する上記第2側壁部の内側に設けられている。上記第2側壁部では、上記エアチューブ接続口その他の血圧計の構成部品を配置しないことによって、比較的広い領域(面積)が振動(したがって、音波通信)のために確保され得る。そのような状況下で、この血圧計によれば、上記第2側壁部の比較的広い領域(面積)を振動させて、外部へ音波を発することができる。したがって、音波による通信状態を良好に保つことができる。
以上より明らかなように、この開示の生体情報測定装置および血圧計によれば、ハウジングをなす側壁部の内面に振動部材を固定して側壁部を振動させることにより、音波による通信状態を良好に保つことができる。
この発明の生体情報測定装置の一実施形態としての卓上式血圧計(本体)の外観を示す斜視図である。 上記血圧計の外観を、図1におけるのとは略反対方向から見たところを示す斜視図である。 上記ハウジングの右側壁の内面に設けられた収容部を、振動部材としての圧電ブザーと付勢部材を破線で付加して示す斜視図である。 上記ハウジングを前後方向に切断して示す断面図であって、上記右側壁の内面に設けられた収容部に、上記圧電ブザーと付勢部材が着脱される態様を示す図である。を示す図である。 図5(A)は、上記圧電ブザーと付勢部材が取り外された状態の収容部の近傍を示す斜視図である。図5(B)は、図5(A)における縦断面(VB線矢視)を示す図である。 図6(A)は、上記圧電ブザーと付勢部材が取り外された状態の収容部を、スライド挿入方向に沿って上方から見たところを示す図である。図6(B)は、その収容部の内部を、上記右側壁の内面側から見たところを示す斜視図である。 図7(A1)、図7(A2)〜図7(E1)、図7(E2)は、上記圧電ブザーと付勢部材とが組み合わされる様々な態様を示す図である。 図8(A1)、図8(A2)〜図8(C1)、図8(C2)は、上記圧電ブザーと付勢部材とが組み合わされる様々な態様を示す図である。また、図8(C3)は、図8(C1)、図8(C2)の態様に用いられる樹脂シートを説明する図である。 図9(A)〜図9(E)は、上記圧電ブザーと図7(B)に示した付勢部材とが組み合わされて、上記収容部に装着される過程を示す図である。 図10(A)は、上記収容部を変形した収容部(変形例1)を示す斜視図である。図10(B)は、図10(A)の収容部を、スライド挿入方向に沿って上方から見たところを示す図である。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、この発明の生体情報測定装置の一実施形態としての卓上式血圧計1の外観を示している。図2は、血圧計1の外観を、図1におけるのとは略反対方向から見たところを示している。この血圧計1は、テーブル500(図1参照)等の水平面上に載置され、マイクロフォンを備えた外部端末(図示せず)と音波(超音波を含む。)を介して通信を行う仕様になっている。
図1、図2によって分かるように、血圧計1の筐体であるハウジング10は、正面パネルをなすように面状に延在する第1壁部としての上壁(上ハウジング)11と、上壁11に対向しかつ面状に延在する第2壁部としての底壁12と、上壁11および底壁12に交差して延在する側壁部13Sとを備えている。これらの上壁11と底壁12と側壁部13Sとによって、図3に示すように、ハウジング10の内部に収容空間400を画定している。側壁部13Sは、収容空間400の四方位(前後左右の方位)をそれぞれ画定する前側壁14、後側壁17、左側壁15、右側壁16を有している。この例では、底壁12と側壁部13Sとは、合成樹脂の一体成形により、下ハウジング13として一体に構成されている。上壁11は、下ハウジング13とは別体として構成され、下ハウジング13(特に、側壁部13S)に対して着脱可能になっている。
図1、図2によって分かるように、この例では、上壁11は、前方から後方に向かうにつれて次第に高くなるように水平面に対して約25°傾斜して延在する傾斜面になっている。底壁12は、概ね平坦面になっているが、底壁12の後縁部12Bは、前方から後方に向かうにつれて次第に高くなるように水平面に対して約25°傾斜した傾斜面になっている。前側壁14と後側壁17は、下から上に向かうにつれて次第に前になるように鉛直面に対してそれぞれ約30°、約20°傾斜した傾斜面になっている。左側壁15、右側壁16は、それぞれ下から上に向かうにつれて略鉛直に立ち上がる鉛直面になっている。
図1に示すように、この例では、上壁11には、ユーザが血圧計1に指示を入力するための操作部52と、血圧に関する情報を表示する表示器50とが設けられている。操作部52は、ユーザが血圧測定のオンオフを指示するための測定/停止スイッチ52Aと、血圧計1の記憶部(図示しないが、収容空間400内に配置されている)に記憶されている過去の血圧測定結果を呼び出すためのメモリスイッチ52Bとを含んでいる。表示器50は、血圧に関する情報として、最高血圧、最低血圧、脈拍数などを表示する。
また、図3に示すように、この例では、第1側壁部としての左側壁15に、エアチューブ接続口としてのエアコネクタ39と、このエアコネクタ39に取り付けられたエアプラグ38とが配置されている。これらのエアコネクタ39とエアプラグ38とを介して、収容空間400内部に配置されたポンプ32からの空気(流体)がハウジング10の外部、この例では図示しない血圧測定用カフへ供給される。これにより、血圧測定用カフによって被測定部位(例えば、上腕)が圧迫され、血圧測定が行われる。
図2に示すように、この例では、後側壁17に、DCジャック53が配置されている。このDCジャック53には、ハウジング10の外部からDC電圧(例えば、DC6V)が供給される。
また、この例では、底壁12において、略中央に略矩形の電池蓋140が設けられ、また、四隅に短円柱状のゴム脚181,182,183,184が設けられている。ハウジング10から電池蓋140が取り外された状態で、収容空間400内に配置された電池収容部(図示せず)へ外部から電池を入れたり、逆に出したりすることが可能になっている。ハウジング10に電池蓋140が取り付けられた状態では、電池蓋140はフック141で底壁12に係合して、電池収容部に収容された電池がハウジング10から脱落するのを防止する。ゴム脚181,182,183,184は、ハウジング10がテーブル500等の水平面上に置かれたとき、ハウジング10の姿勢を維持する。
分かるように、この例では、ハウジング10の前側壁14と右側壁16には、血圧測定のための本来の構成部品が配置されていない。前側壁14よりも右側壁16の方が広い面積を占めているので、右側壁16を用いれば、比較的広い領域(面積)が振動(したがって、音波通信)のために確保され得る。
(実施例1)
そこで、この例では、図3に示すように、第2側壁部としての右側壁16の内面16iに収容部70が設けられ、この収容部70に、振動部材としての圧電ブザー40と付勢部材80とが組み合わされて保持されている。右側壁16の内面16iとは、右側壁16の両面(内面16iと外面16o)のうち、ハウジング10の内部(収容空間400)の側に向いた面を指す。圧電ブザー40は、収容部70に、発生した振動を右側壁16に伝達させる態様で固定されている。
図4に示すように、図3における収容部70から、振動部材としての圧電ブザー40と付勢部材80が、矢印A2で示す斜め上方へスライドして取り外され得る。逆に、収容部70に、圧電ブザー40と付勢部材80が、一方向としての矢印A1で示す斜め下方へスライド挿入して固定され得る。矢印A1,A2で示す方向は、いずれも右側壁16の上縁16eに対して垂直で、かつ右側壁16の内面16iに沿った方向に相当する。
図4中に示すように、圧電ブザー40は、円形の面状に延在する金属板41と、この金属板41の第一の面41aに固定された円形の圧電素子層42とを備えている。金属板41の第一の面41aと反対側の第二の面41bは平坦面になっている。これにより、圧電ブザー40は、全体として実質的に板状の外形を有している。収容部70に圧電ブザー40と付勢部材80が保持された状態では、第二の面41bが右側壁16の内面16iに向けられるようになっている。この例では、圧電ブザー40(金属板41)の外径Dは約12mm、金属板41の厚さは約0.41mm±0.03mm、圧電ブザー40の全厚は約0.61mmに、それぞれ設定されている。この例では、圧電素子層42の表面(図示しない金属層が設けられている)と、金属板41の第一の面41aの周縁部(圧電素子層42からはみ出した部分)とに、それぞれリード配線43,44が接続されている。収容空間400の内部に設けられた制御部(図示せず)から、これらのリード配線43,44を通して、圧電素子層42を振動させる信号としての電気信号が供給される。この例では、圧電ブザー40は約20kHzの周波数で振動する。このような圧電ブザー40は、公知の部材である。
図5(A)は、圧電ブザー40と付勢部材80が取り外された状態の収容部70の近傍を斜め上方から見たところを示している。図5(B)は、図5(A)における縦断面(VB線矢視)を示している。また、図6(A)は、圧電ブザー40と付勢部材80が取り外された状態の収容部70を、上記スライド挿入方向(図4中に矢印A1で示す)に沿って上方から見たところを示している。図6(B)は、その収容部70の内部を、右側壁16の内面16i側から見たところを示している。
図5(A)、図6(A)によって分かるように、この例では、収容部70は、ハウジング10(特に、右側壁16)と一体の構成要素からなり、全体として略箱状に構成されている。具体的には、収容部70は、上記スライド挿入方向(図4中に矢印A1で示す)に垂直な方向に関して両側(すなわち図6(A)、図6(B)において左右)に配置された一対の略平板状の規制板部71,72と、これらの規制板部71,72同士を連結する略平板状の規制板部73と、箱の底をなす底面部77とを有している。
規制板部71,72は、それぞれ右側壁16の内面16iからハウジング10の内部へ向かって略平板状に突起し、上記スライド挿入方向(図4中に矢印A1で示す)に沿って延在している。規制板部73は、右側壁16の内面16iと平行に延在し、規制板部71,72のハウジング10の内部(収容空間400)の側に向いた縁部同士を連結している。規制板部71,72,73と右側壁16の内面16iは、スライド挿入される圧電ブザー40と付勢部材80との組が、上記スライド挿入方向に対して垂直な面内(図6(A)の紙面に沿った面内)で位置ずれするのを規制する。
図5(A)、図6(A)によって分かるように、規制板部73の上部中央には、圧電ブザー40(と付勢部材80)の収容部70への着脱を容易にするためのU字状の切り欠き78が設けられている。なお、薄肉で深い収容部70を設ける場合であっても、この切り欠き78の存在によって、下ハウジング13を合成樹脂の一体成形により作製するための金型において、微細な部分が少なくなる。したがって、合成樹脂の一体成形により、下ハウジング13を作製し易くなる。
また、図5(B)によって分かるように、規制板部71の上部のうち右側壁16の内面16iと連なる部分には、リード配線43,44を通すための切り欠き69が設けられている。
図5(B)、図6(B)によって分かるように、収容部70の内部70iには、底面部77上で、規制板部73の内面(内部70iに向いた面)73iに沿って、案内部76が設けられている。案内部76は、底面部77から規制板部73の内面73iへ向かって斜めに立ち上がる傾斜面76bと、上に凸に湾曲して傾斜面76bと規制板部73の内面73iとを滑らかに連結する湾曲面76aとを有している。案内部76は、スライド挿入される付勢部材80を右側壁16の内面16iへ向けて案内するとともに、スライド挿入された付勢部材80を圧電ブザー40に対してなるべく均一に押し当てるために働く。なお、付勢部材80がとり得る態様(後述する)に応じて、案内部76は適宜省略され得る。
また、収容部70の内部70iには、底面部77上で、右側壁16の内面16iに沿って、圧電ブザー40についてのスライド挿入の終端を画定する略直方体状のストッパ75が設けられている。ストッパ75の上面には、右側壁16の内面16iに沿って、圧電ブザー40の金属板41の周縁部(ここでは、圧電素子層42からはみ出した下端部)を受ける受け溝75cが形成されている。ストッパ75(特に、受け溝75c)は、スライド挿入される圧電ブザー40の金属板41の周縁部に当接して、圧電ブザー40と付勢部材80のスライド挿入を停止させる。
この例では、収容部70の内部70iの寸法、特に図6(A)中に示す右側壁16の内面16iと規制板部73の内面73iとの間の隙間の寸法(図6(A)における縦方向の寸法、すなわち、圧電ブザー40と付勢部材80との重なり方向の寸法)dは3mmに設定されている。また、規制板部71と規制板部72との間の寸法(図6(A)における左右方向(横方向)の寸法)は、圧電ブザー40と付勢部材80との組が円滑にスライド挿入され得るように、圧電ブザー40の金属板41の外径D(=12mm)と付勢部材80の面方向寸法(圧電ブザー40に沿った方向の寸法)とのうちいずれか大きい方の寸法に応じて、それよりも若干大きく設定されている。なお、図6(A)における縦横の寸法比率は実際の比率とは異なり、理解の容易のために、縦方向の寸法(寸法d)が拡大されている。
図7(A1)、図7(A2)から図8(C1)、図8(C2)までは、上記圧電ブザー40と付勢部材80とが組み合わされる様々な態様を示している。
(第1の態様)
図7(A1)は、第1の態様として、圧電ブザー40に対して、付勢部材80としてスポンジ(ウレタンフォーム)81が組み合わされる態様を示している。この例では、スポンジ81は、面方向に関して図4中に示したような略正方形の形状を有し、約5mmの厚さを有している。このスポンジ81が圧電ブザー40の圧電素子層42に対して垂直な重なり方向Xに重ねられる。
組み立ての際は、図7(A2)に示すように、このスポンジ81が重なり方向Xに圧縮される。そして、圧電ブザー40の金属板41の第二の面41bが右側壁16の内面16iに面する状態で、圧電ブザー40とスポンジ81との組が、上記スライド挿入方向(図4中に矢印A1で示す)に沿って、収容部70(この例では、案内部76は省略されているものとする。)にスライド挿入されて収容される。一旦収容されると、スポンジ81が圧縮状態から自然状態へ復帰しようとする復元力F1(図7(A2)参照)によって、圧電ブザー40が右側壁16の内面16iへ向けて付勢され、押し付けられる。すると、仮に収容部70から圧電ブザー40が離脱する向きの力が加わったとしても、スポンジ81と圧電ブザー40との間、および、圧電ブザー40(の金属板41)と右側壁16の内面16iとの間に摩擦力が生じて、収容部70から圧電ブザー40が離脱するのは抑制される。特に、スポンジ81と圧電素子層42とが互いに面接触するとともに、金属板41の第二の面41bと右側壁16の内面16iとが互いに面接触しているので、上記摩擦力が大きくなって、離脱を抑制する効果が高まる。さらに、図1に示したように、上壁11が下ハウジング13(特に、側壁部13S)に対して取り付けられる。この状態では、圧電ブザー40の金属板41の上縁が上壁11の内面によって押さえられて、収容部70から圧電ブザー40が上方(図4中に矢印A2で示した方向)へ離脱するのが規制される。これにより、右側壁16の内面16iに設けられた収容部70に、圧電ブザー40が確実に保持される。このようにして、右側壁16の内面16iの収容部70に、圧電ブザー40が、圧電ブザー40の振動を右側壁16に伝達させる態様で保持される。
したがって、この血圧計1では、圧電ブザー40が制御部(図示せず)からリード配線43,44を介して電気信号を受けて振動すると、右側壁16が振動して、ハウジング10の外部へ音波が発せられる。つまり、右側壁16の比較的広い領域(面積)を振動させて、外部へ音波を発することができる。これにより、マイクロフォンを備えた外部端末と音波を介して通信が行われる。典型的な使用態様として、ハウジング10がテーブル500等の水平面上に置かれる場合、音波による通信状態を良好に保つことができる。特に、この例では、スポンジ81によって圧電ブザー40(金属板41)が右側壁16の内面16iへ向けて押圧されるので、圧電ブザー40から右側壁16の内面16iへの振動の伝達効率が高まって、音波による通信状態をさらに良好に保つことができる。
さらに、この例では、圧電ブザー40が保持された状態で、金属板41の第二の面41bが、右側壁16の内面16iに対して面接触している。したがって、圧電ブザー40の振動がハウジング10の側壁部13Sに直接的に伝達される。この結果、振動の伝達効率が高まって、音波による通信状態をさらに良好に保つことができる。
また、この例では、圧電ブザー40と付勢部材80(ここでは、スポンジ81)と収容部70は、右側壁16の内面16iに沿って配置されているので、嵩張らず、血圧計1の小型化に寄与することができる。
なお、図7(A1)、図7(A2)中には、スポンジ81の面方向寸法が圧電ブザー40の外径Dよりも小さく描かれているが、これに限られるものではない。スポンジ81の面方向寸法は、圧電ブザー40の外径Dよりも若干大きくてもよい。また、スポンジ81の面方向の形状は、正方形に限られず、例えば圧電ブザー40の外形に応じて、円形であってもよい。
(第2の態様)
図7(B)は、第2の態様として、圧電ブザー40に対して、付勢部材80として樹脂シート82付きのスポンジ81が組み合わされる態様を示している。スポンジ81は、第1の態様におけるのと同じ部材である。なお、以下の説明では、同一の構成要素には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。この例では、スポンジ81の、圧電ブザー40に接する面とは反対側の面に、予め樹脂シート82が接着剤によって貼り付けられている。一方、スポンジ81の圧電ブザー40に接する面には、何も貼り付けておらず、スポンジ面が露出している。樹脂シート82は、スポンジ81に比して摩擦係数が小さい材料、例えばポリプロピレンからなっている。この例では、樹脂シート82の面方向の形状は、スポンジ81の面方向の形状と同じく、略正方形になっている。
この第2の態様では、圧電ブザー40と樹脂シート82付きのスポンジ81は、第1の態様に関して述べたのと同じ手順で、収容部70(この例では、案内部76は省略されているものとする。)にスライド挿入されて収容される。
具体的には、まず図9(A)に示すように、樹脂シート82付きのスポンジ81(この例では、樹脂シート82付きのスポンジ81を合わせて、付勢部材80Aとして表している。)が圧電ブザー40の圧電素子層42に対して垂直な重なり方向Xに重ねられる。このとき、付勢部材80Aと圧電ブザー40との面方向の位置合わせは、目視または自動のパターン認識により行われ得る。これにより、図9(B)に示すように、付勢部材80Aと圧電ブザー40とが組み合わされ、一体として取り扱われる。なお、スポンジ81の圧電ブザー40に接する面に接着剤または両面接着テープを予め設けておき、付勢部材80Aと圧電ブザー40とを接着してもよい。また、その接着した状態で、付勢部材80Aを、面方向に関して目的の寸法に切断して、部品として仕上げてもよい。次に、図9(C)に示すように、圧電ブザー40と付勢部材80Aに対して、重なり方向Xに関して外側から自動または手動により外力F0を加えて、付勢部材80A(のスポンジ81)を圧縮する。ここで、圧電ブザー40と付勢部材80Aとを合わせた厚さが、収容部70の隙間の寸法dよりも小さくなるように外力F0を設定する。次に、図9(D)に示すように、圧電ブザー40の金属板41の第二の面41bが右側壁16の内面16iに面する状態で、圧電ブザー40と付勢部材80Aとの組が、上記スライド挿入方向A1に沿って、収容部70にスライド挿入されて収容される。図9(E)に示すように、圧電ブザー40の金属板41の周縁部(ここでは、圧電素子層42からはみ出した下端部)がストッパ75に当接すると、スライド挿入は終了する。圧電ブザー40と付勢部材80Aとの組が収容部70に収容されると、スポンジ81が圧縮状態から自然状態へ復帰しようとする復元力F2によって、圧電ブザー40が右側壁16の内面16iへ向けて付勢され、押し付けられる。このようにして、右側壁16の内面16iの収容部70に、圧電ブザー40が、圧電ブザー40の振動を右側壁16に伝達させる態様で保持される。
この第2の態様は、第1の態様におけるのと略同様の作用効果を奏する。しかも、樹脂シート82のおかげで、上記スライド挿入の際に、収容部70の規制板部73の内面73iと付勢部材80Aとの間の摩擦力が少なくなって、圧電ブザー40と付勢部材80Aとの組を収容部70にスライド挿入し易くなる。
(第3の態様)
図7(C1)は、第3の態様として、圧電ブザー40に対して、付勢部材80として二つ折り(断面V字状)に折り畳まれた樹脂シート83が組み合わされる態様を示している。この例では、樹脂シート83は、厚さ0.5mmのポリプロピレン(PP)またはポリエチレンテレフタレート(PET)からなっている。この例では、樹脂シート83は、展開状態では、面方向に関して矩形で、横20mm×縦50mmの寸法を有する。それが重なり方向Xに関して互いに対向する第1部分83Aと第2部分83Bとに折り畳み線83eで二つ折りに折り畳まれて、面方向に関して横20mm×縦25mmの寸法となっている。樹脂シート83の第1部分83Aと第2部分83Bは、いずれも平面状になっている。これにより、樹脂シート83は、自然状態(外力が無い状態)で30度〜45度の開き角度(第1部分83Aと第2部分83Bとが作るVの角度)になっている。このような二つ折りの樹脂シート83は、簡単に構成され得る。なお、樹脂シート83の自然状態での開き角度については、収容部70の隙間の寸法dおよび圧電ブザー40の厚さ等に基づいて、適切な角度が決定される。
組み立ての際は、図7(C2)に示すように、この樹脂シート83が圧電ブザー40の圧電素子層42に対して垂直な重なり方向Xに重ねられ、重なり方向Xに圧縮される。そして、圧電ブザー40の金属板41の第二の面41bが右側壁16の内面16iに面する状態で、圧電ブザー40と樹脂シート83との組が、上記スライド挿入方向(図4中に矢印A1で示す)に沿って、収容部70(この例では、案内部76は存在するものとする。)にスライド挿入されて収容される。圧電ブザー40と樹脂シート83との組が収容部70に収容されると、樹脂シート83が圧縮された状態から自然状態へ復帰しようとする復元力F3によって、圧電ブザー40が右側壁16の内面16iへ向けて付勢され、押し付けられる。このようにして、右側壁16の内面16iの収容部70に、圧電ブザー40が、圧電ブザー40の振動を右側壁16に伝達させる態様で保持される。
この第3の態様は、第1の態様におけるのと略同様の作用効果を奏する。しかも、樹脂シート83のおかげで、上記スライド挿入の際に、収容部70の規制板部73の内面73iと付勢部材80(つまり、樹脂シート83の第2部分83B)との間の摩擦力が少なくなって、圧電ブザー40と付勢部材80との組を収容部70にスライド挿入し易くなる。
(第4の態様)
図7(D1)は、第4の態様として、圧電ブザー40に対して、付勢部材80として三つ折り(断面Z字状)に折り畳まれた樹脂シート84が組み合わされる態様を示している。この例では、樹脂シート84は、第3の態様におけるのと同様に、厚さ0.5mmのポリプロピレン(PP)またはポリエチレンテレフタレート(PET)からなっている。この例では、樹脂シート84は、展開状態では、面方向に関して矩形で、横20mm×縦75mmの寸法を有する。それが重なり方向Xに関して第1部分84Aと第2部分84Bと第3部分84Cに三つ折りに折り畳まれて、面方向に関して横20mm×縦25mmの寸法となっている。樹脂シート84の第1部分84Aと第2部分84Bと第3部分84Cは、いずれも平面状になっている。これにより、樹脂シート84は、自然状態(外力が無い状態)で第1部分84Aから第3部分84Cまでの重なり方向Xの寸法が5mm〜10mm程度になっている。このような三つ折りの樹脂シート84は、簡単に構成され得る。なお、樹脂シート84の自然状態での重なり方向Xの寸法については、収容部70の隙間の寸法dおよび圧電ブザー40の厚さ等に基づいて、適切な値が決定される。この第4の態様では、樹脂シート84の自然状態での重なり方向Xの寸法を管理すればよいので、第3の態様における開き角度の管理に比して、工程管理が容易になる。
組み立ての際は、図7(D2)に示すように、この樹脂シート84が圧電ブザー40の圧電素子層42に対して垂直な重なり方向Xに重ねられ、重なり方向Xに圧縮される。そして、圧電ブザー40の金属板41の第二の面41bが右側壁16の内面16iに面する状態で、圧電ブザー40と樹脂シート84との組が、上記スライド挿入方向(図4中に矢印A1で示す)に沿って、収容部70(この例では、案内部76は省略されているものとする。)にスライド挿入されて収容される。圧電ブザー40と樹脂シート84との組が収容部70に収容されると、樹脂シート84が圧縮された状態から自然状態へ復帰しようとする復元力F4によって、圧電ブザー40が右側壁16の内面16iへ向けて付勢され、押し付けられる。このようにして、右側壁16の内面16iの収容部70に、圧電ブザー40が、圧電ブザー40の振動を右側壁16に伝達させる態様で保持される。
この第4の態様は、第1の態様におけるのと略同様の作用効果を奏する。しかも、樹脂シート84のおかげで、上記スライド挿入の際に、収容部70の規制板部73の内面73iと付勢部材80(つまり、樹脂シート84の第3部分84C)との間の摩擦力が少なくなって、圧電ブザー40と付勢部材80との組を収容部70にスライド挿入し易くなる。
(第5の態様)
図7(E1)は、第5の態様として、圧電ブザー40に対して、付勢部材80として螺旋渦巻き形状をもつ渦巻きばね85が組み合わされる態様を示している。この例では、渦巻きばね85は、ポリアセタール(POM)またはポリカーボネート(PC)製の市販品からなっている。渦巻きばね85は、自然状態から渦巻きの軸C5の方向に圧縮され得る。
組み立ての際は、図7(E2)に示すように、この渦巻きばね85が圧電ブザー40の圧電素子層42に対して垂直な重なり方向Xに重ねられ、重なり方向Xに圧縮される。このとき、渦巻きの軸C5が重なり方向Xに一致される。そして、圧電ブザー40の金属板41の第二の面41bが右側壁16の内面16iに面する状態で、圧電ブザー40と渦巻きばね85との組が、上記スライド挿入方向(図4中に矢印A1で示す)に沿って、収容部70(この例では、案内部76は存在するものとする。)にスライド挿入されて収容される。圧電ブザー40と渦巻きばね85との組が収容部70に収容されると、渦巻きばね85が圧縮された状態から自然状態へ復帰しようとする復元力F5によって、圧電ブザー40が右側壁16の内面16iへ向けて付勢され、押し付けられる。このようにして、右側壁16の内面16iの収容部70に、圧電ブザー40が、圧電ブザー40の振動を右側壁16に伝達させる態様で保持される。
この第5の態様は、第1の態様におけるのと略同様の作用効果を奏する。しかも、渦巻きばね85のおかげで、上記スライド挿入の際に、収容部70の規制板部73の内面73iと付勢部材80(つまり、渦巻きばね85)との間の摩擦力が少なくなって、圧電ブザー40と付勢部材80との組を収容部70にスライド挿入し易くなる。
なお、渦巻きばね85の面方向の形状としては、丸タイプでも四角タイプでもよい。また、渦巻きばね85に限られず、他の形状の公知のプラスチックばねを用いてもよい。
また、付勢部材80を、フレキシブルプリント回路基板(FPC:Flexible printed circuits)のように、2枚の樹脂シートの間に金属層を設けたシート部材による螺旋渦巻き形状をもつ部材によって構成してもよい。これにより、付勢部材80の復元力を向上させることができる。それとともに、付勢部材80に通電の機能も持たせることによって、リード配線43,44を不要にしてもよい。
(第6の態様)
図8(A1)は、第6の態様として、圧電ブザー40に対して、付勢部材80として、スポンジ(ウレタンフォーム)81が、二つ折りに折り畳まれた樹脂シート86に挟まれた状態で組み合わされる態様を示している。この例では、スポンジ81は、第1の態様で用いたのと同じ物であり、面方向に関して略正方形の形状を有し、約5mmの厚さを有している。樹脂シート86は、厚さ0.2mmのポリプロピレン(PP)またはポリエチレンテレフタレート(PET)からなっている。この例では、樹脂シート86は、第3の態様における樹脂シート83と同様に、展開状態では、面方向に関して矩形で、横20mm×縦50mmの寸法を有する。それが重なり方向Xに関して互いに対向する第1部分86Aと第2部分86Bとに折り畳み線86eで二つ折りに折り畳まれて、面方向に関して横20mm×縦25mmの寸法となっている。樹脂シート86の第1部分86Aと第2部分86Bは、いずれも平面状になっている。この例では、第3の態様における樹脂シート83とは異なり、樹脂シート86は、自然状態(外力が無い状態)で略0度の開き角度になっている(なお、図8(A1)では、第1部分86Aと第2部分86Bとの間にスポンジ81が挟まれているせいで、第1部分86Aと第2部分86Bとが作る開き角度が強制的に開かれている。)。このような二つ折りの樹脂シート86は、簡単に構成され得る。
組み立ての際は、図8(A2)に示すように、この樹脂シート86に挟まれたスポンジ81が圧電ブザー40の圧電素子層42に対して垂直な重なり方向Xに重ねられ、重なり方向Xに圧縮される。そして、圧電ブザー40の金属板41の第二の面41bが右側壁16の内面16iに面する状態で、圧電ブザー40と、樹脂シート86に挟まれたスポンジ81との組が、上記スライド挿入方向(図4中に矢印A1で示す)に沿って、収容部70(この例では、案内部76は存在するものとする。)にスライド挿入されて収容される。圧電ブザー40と、樹脂シート86に挟まれたスポンジ81との組が収容部70に収容されると、スポンジ81が圧縮された状態から自然状態へ復帰しようとする復元力F6によって、圧電ブザー40が右側壁16の内面16iへ向けて付勢され、押し付けられる。このようにして、右側壁16の内面16iの収容部70に、圧電ブザー40が、圧電ブザー40の振動を右側壁16に伝達させる態様で保持される。
この第6の態様は、第1の態様におけるのと略同様の作用効果を奏する。しかも、樹脂シート86のおかげで、上記スライド挿入の際に、収容部70の規制板部73の内面73iと付勢部材80(つまり、樹脂シート86の第2部分86B)との間の摩擦力が少なくなって、圧電ブザー40と付勢部材80との組を収容部70にスライド挿入し易くなる。また、この第6の態様では、スポンジ81が、この樹脂シート86の第1部分86Aと第2部分86Bとの間に配置され、重なり方向Xに圧縮された状態で収容部70に収容されている。したがって、樹脂シート86の第1部分86Aと第2部分86Bとの間の隙間に局所的な広狭の差(面方向の分布)があったとしても、その広狭の差はスポンジ81によって吸収される。図8(A2)の例では、第1部分86Aと第2部分86Bとの間の隙間は、折り畳み線86eに近い領域(下部)から遠い領域(上部)へ向かって次第に広くなっている。この広狭の差がスポンジ81によって吸収されている。その場合、スポンジ81によって、圧電ブザー40(圧電素子層42)の略全域を付勢できる。したがって、仮に収容部70から圧電ブザー40が離脱する向きの力が加わったとしても、スポンジ81と圧電素子層42との間の摩擦力が、互いに面接触している面内の略全域で、安定して生ずる。これにより、収容部70に圧電ブザー40が確実に保持された状態となる。また、スポンジ81によって、圧電ブザー40(圧電素子層42)の略全域を安定して付勢できるので、音波による通信状態をさらに良好に保つことができる。
(第7の態様)
図8(B1)は、第7の態様として、圧電ブザー40と、付勢部材80としてのスポンジ(ウレタンフォーム)81とが、二つ折りに折り畳まれた樹脂シート87に挟まれた状態で組み合わされる態様を示している。
この例では、第6の態様における樹脂シート86の第1部分86Aと第2部分86Bがいずれも平面状であるのに対して、樹脂シート87の第2部分87Bが或る屈曲線(図8(B1)の紙面に対して垂直に延在する)87gで屈曲している点が相違している。この屈曲線87gは、上下方向に関して折り畳み線87eと圧電ブザー40との間に位置している。第1部分87Aは平面状になっている。また、圧電ブザー40は、スポンジ81と、第1部分87Aとの間に沿って配置されている。つまり、樹脂シート87の第1部分87Aと第2部分87Bとの間に、圧電ブザー40とスポンジ81とが重なった態様で挟まれている。第2部分87Bの屈曲線87gでの屈曲の角度は、第2部分87Bのうち屈曲線87gよりも上方の領域が第1部分87Aと略平行になるように設定されている。その他の構成は、第6の態様におけるのと同じになっている。
組み立ての際は、図8(B2)に示すように、樹脂シート87の第1部分87Aと第2部分87Bとの間に圧電ブザー40とスポンジ81とが挟まれた状態で、重なり方向Xに圧縮される。そして、圧電ブザー40の金属板41の第二の面41bが第1部分87Aを介して右側壁16の内面16iに面する状態で、樹脂シート87に挟まれた圧電ブザー40とスポンジ81との組が、上記スライド挿入方向(図4中に矢印A1で示す)に沿って、収容部70(この例では、案内部76は存在するものとする。)にスライド挿入されて収容される。樹脂シート87に挟まれた圧電ブザー40とスポンジ81との組が収容部70に収容されると、スポンジ81が圧縮された状態から自然状態へ復帰しようとする復元力F7によって、圧電ブザー40が右側壁16の内面16iへ向けて付勢され、第1部分87Aを介して押し付けられる。このようにして、右側壁16の内面16iの収容部70に、圧電ブザー40が、圧電ブザー40の振動を右側壁16に伝達させる態様で保持される。
この第7の態様は、第6の態様におけるのと略同様の作用効果を奏する。しかも、組み立ての際は、樹脂シート87と圧電ブザー40とスポンジ81との組(一塊になっている)を収容部70に収容すればよいので、組み立て作業が簡単で済む。また、組み立て後には、樹脂シート87の第2部分87Bが屈曲線87gで屈曲しているおかげで、樹脂シート87の第1部分87Aと第2部分87B(ここでは、屈曲線87gよりも上方の領域)との間の隙間の局所的な広狭の差(面方向の分布)が少なくなる。したがって、スポンジ81によって、圧電ブザー40(圧電素子層42)の略全域を略均一に付勢できる。したがって、仮に収容部70から圧電ブザー40が離脱する向きの力が加わったとしても、スポンジ81と圧電素子層42との間の摩擦力が、互いに面接触している面内の略全域で、略均一に安定して生ずる。これにより、収容部70に圧電ブザー40がさらに確実に保持された状態となる。また、スポンジ81によって、圧電ブザー40(圧電素子層42)の略全域を略均一に安定して付勢できるので、音波による通信状態をさらに良好に保つことができる。
(第8の態様)
図8(C1)は、第8の態様として、圧電ブザー40に対して、付勢部材80として、スポンジ(ウレタンフォーム)81が、二つ折りに折り畳まれた樹脂シート88に挟まれた状態で組み合わされる態様を示している。
この例では、第6の態様における樹脂シート86の第1部分86Aと第2部分86Bがいずれも平面状であるのに対して、図8(C3)で示すように、樹脂シート88の第2部分88Bに、窓88wを伴って矩形の切り起こし88pが形成されている点が相違している。切り起こし88pは、折り畳み線88eよりも、この折り畳み線88eと対向する端辺88fに近い領域88uに、スポンジ81へ向かって突起して形成されている。図8(C3)では図示が省略されているが、第1部分88Aは平面状になっている。その他の構成は、第6の態様におけるのと同じになっている。
この第8の態様では、組み立ては、第6の態様におけるのと同様に行われる。すなわち、図8(C2)に示すように、この樹脂シート88に挟まれたスポンジ81が圧電ブザー40の圧電素子層42に対して垂直な重なり方向Xに重ねられ、重なり方向Xに圧縮される。そして、圧電ブザー40の金属板41の第二の面41bが右側壁16の内面16iに面する状態で、圧電ブザー40と、樹脂シート88に挟まれたスポンジ81との組が、上記スライド挿入方向(図4中に矢印A1で示す)に沿って、収容部70(この例では、案内部76は存在するものとする。)にスライド挿入されて収容される。圧電ブザー40と、樹脂シート88に挟まれたスポンジ81との組が収容部70に収容されると、スポンジ81が圧縮された状態から自然状態へ復帰しようとする復元力F6によって、圧電ブザー40が右側壁16の内面16iへ向けて付勢され、押し付けられる。このようにして、右側壁16の内面16iの収容部70に、圧電ブザー40が、圧電ブザー40の振動を右側壁16に伝達させる態様で保持される。
この第8の態様は、第6の態様におけるのと略同様の作用効果を奏する。しかも、組み立て後には、スポンジ81の右側壁16の内面16iから遠い側の面(これを「背面」と呼ぶ。)81bのうち、折り畳み線88eから遠い側の領域(上部)が、切り起こし88pによって、右側壁16の内面16iへ向けて付勢され得る。したがって、スポンジ81の背面81bのうち、折り畳み線88eに近い側の領域(下部)だけが厚さ方向に圧縮された状態になるのが防止される。この結果、スポンジ81が、全体として略均等に圧縮された状態になる。したがって、スポンジ81によって、圧電ブザー40(圧電素子層42)の略全域を略均一に付勢できる。これにより、収容部70に圧電ブザー40が確実に保持された状態となる。また、スポンジ81によって、圧電ブザー40(圧電素子層42)の略全域を略均一に付勢できるので、音波による通信状態をさらに良好に保つことができる。
(変形例1)
上述の実施例1では、収容部70が略箱状に構成されたが、これに限られるものではない。例えば、収容部は、互いに離間したリブによっても構成され得る。図10(A)は、そのような収容部170を斜め上方から見たところを示している。図10(B)は、その収容部170を、上記スライド挿入方向(図4中に矢印A1で示す)に沿って上方から見たところを示している。
図10(A)、図10(B)に示すように、この収容部170は、上記スライド挿入方向(図4中に矢印A1で示す)に垂直な方向に関して両側(すなわち図10(A)、図10(B)において左右)に配置された一対の略平板状の規制リブ171,172と、これらの規制リブ171,172間の位置に設けられた一対の略平板状の規制リブ173,174と、下方に位置する平坦な底面部177とを有している。
規制リブ171,172は、それぞれ右側壁16の内面16iからハウジング10の内部へ向かって略平板状に突起し、上記スライド挿入方向(図4中に矢印A1で示す)に沿って延在している。規制リブ173,174は、底面部177から突起し、上記規制リブ171,172と平行に上記スライド挿入方向(図4中に矢印A1で示す)に沿って延在している。図10(B)に示すように、規制リブ171,172の互いに対向する内面171a,172aと、規制リブ173,174の右側壁16の内面16iに対向する内面173a,174aとが、圧電ブザー40と付勢部材80との組を収容すべき領域(破線で示す)170iを構成している。
この収容部170によっても、圧電ブザー40と付勢部材80との組を、圧電ブザー40の振動を右側壁16の内面16iに伝達させる態様で収容することができる。
上述の実施形態では、底壁12と側壁部13Sとが下ハウジング13として一体に構成されているものとしたが、これに限られるものではない。底壁12と側壁部13Sとは、着脱可能に構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、振動部材として略円板状の外形を有する圧電ブザー40を備えたが、これに限られるものではない。圧電ブザー40の外形は、楕円板状、丸角四角形(角が丸くされた四角形)の板状など、他の形状をとり得る。また、振動部材は、音波(超音波を含む。)を発生できれば良く、他のタイプの振動部材であってもよい。また、付勢部材80も、様々な外形、態様をとり得る。
また、上述の実施形態では、この発明が卓上式血圧計1に適用される場合について述べたが、これに限られるものではない。この発明は、血圧測定用カフと本体とが一体化された一体型血圧計にも適用できる。また、この発明は、血圧以外の、脈拍、体温その他の生体情報について、マイクロフォンを備えた外部端末と音波(超音波を含む。)を介して通信を行う生体情報測定装置に広く適用され得る。
以上の実施形態は例示であり、この発明の範囲から離れることなく様々な変形が可能である。上述した複数の実施の形態は、それぞれ単独で成立し得るものであるが、実施の形態同士の組みあわせも可能である。また、異なる実施の形態の中の種々の特徴も、それぞれ単独で成立し得るものであるが、異なる実施の形態の中の特徴同士の組みあわせも可能である。
1 卓上式血圧計
10 ハウジング
11 上壁
12 底壁
13 下ハウジング
13S 側壁部
14 前側壁
15 左側壁
16 右側壁
17 後側壁
39 エアコネクタ
40 圧電ブザー
70,170 収容部
80,80A 付勢部材

Claims (7)

  1. マイクロフォンを備えた外部端末と音波を介して通信を行う生体情報測定装置であって、
    内部に収容空間を有するハウジングと、
    上記収容空間の内部に配置され、受けた信号に基づいて振動する振動部材と
    を備え、
    上記ハウジングは、
    面状に延在する第1壁部と、
    上記第1壁部に対向しかつ面状に延在する第2壁部と、
    上記第1壁部および上記第2壁部に交差して延在する側壁部と
    によって上記収容空間を画定し、
    上記側壁部の内側の特定の領域に、上記側壁部と一体の構成要素からなり、上記振動部材が上記側壁部の内面に沿った一方向からスライドして挿入され得る収容部が設けられ、
    上記収容部に、上記振動部材と、この振動部材を上記側壁部の内面へ向けて付勢する付勢部材とが、上記振動部材の振動を上記側壁部に伝達させる態様で収容されている、生体情報測定装置。
  2. 請求項1に記載の生体情報測定装置において、
    上記振動部材は、面状に延在する金属板と、この金属板の第一の面に固定された圧電素子層とを有する圧電ブザーであり、
    上記付勢部材は、上記圧電素子層に沿って重なった態様で、上記収容部に収容されて、上記圧電ブザーを上記側壁部の内面へ向けて付勢する、
    ことを特徴とする生体情報測定装置。
  3. 請求項2に記載の生体情報測定装置において、
    上記付勢部材は、折り畳まれた樹脂シートからなり、
    上記樹脂シートが折り畳まれた状態から自然状態へ復帰しようとする復元力によって、上記圧電ブザーが上記側壁部の内面へ向けて付勢される、ことを特徴とする生体情報測定装置。
  4. 請求項2に記載の生体情報測定装置において、
    上記付勢部材は、螺旋渦巻き形状をもち、渦巻きの軸の方向に圧縮された状態で上記収容部に収容されており、
    上記付勢部材が上記圧縮された状態から自然状態へ復帰しようとする復元力によって、上記圧電ブザーが上記側壁部の内面へ向けて付勢される、ことを特徴とする生体情報測定装置。
  5. 請求項2に記載の生体情報測定装置において、
    上記付勢部材は、折り畳み線で折り畳まれて上記圧電ブザーに対して垂直な重なり方向に関して互いに対向する第1部分と第2部分とを有する樹脂シートと、この樹脂シートの上記第1部分と上記第2部分との間に配置された弾性部材とを含み、この弾性部材が上記重なり方向に圧縮された状態で上記収容部に収容されており、
    上記弾性部材が上記圧縮された状態から自然状態へ復帰しようとする復元力によって、上記圧電ブザーが上記側壁部の内面へ向けて付勢される、ことを特徴とする生体情報測定装置。
  6. 請求項5に記載の生体情報測定装置において、
    上記樹脂シートの上記第2部分は、上記重なり方向に関して上記弾性部材よりも上記側壁部の内面から遠い側に存し、
    上記第2部分のうち、上記折り畳み線よりも、この折り畳み線と対向する端辺に近い領域に、上記弾性部材へ向かって突起した切り起こしが形成されている、ことを特徴とする生体情報測定装置。
  7. 被測定部位を圧迫して血圧を測定する血圧計であって、
    請求項1から6のいずれか一つに記載の生体情報測定装置を備え、
    上記ハウジングは、上記側壁部として、上記収容空間の四方位のうち一方位を画定する第1側壁部と、上記四方位のうち上記一方位とは異なる他の方位を画定する第2側壁部とを有し、
    上記収容空間の内部に、被測定部位を圧迫するための流体を供給するポンプを有し、
    上記ポンプからの流体をハウジング外部へ供給するためのエアチューブ接続口が、上記第1側壁部に設けられ、
    上記振動部材を収容した状態の上記収容部が、上記第2側壁部の内側に設けられている、
    ことを特徴とする血圧計。
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