JP2021141653A - 整流子モータおよび電気機器 - Google Patents

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幸弘 岡田
Yukihiro Okada
幸弘 岡田
俊幸 玉村
Toshiyuki Tamamura
俊幸 玉村
知子 従野
Tomoko Yorino
知子 従野
勇輝 吉岡
Yuki Yoshioka
勇輝 吉岡
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Abstract

【課題】良好な整流を行うことができる整流子モータを提供することを目的とする。【解決手段】ヨーク2と、ヨーク2の内側に配置された複数の磁石3、4と、磁石3、4に挟まれて配置され回転自在に支持されたシャフト7と、シャフト7に固定され径方向に突出する複数のティース51を設けた電機子コア5と、複数のティース51にわたって巻かれた複数のコイル6と、シャフト7に固定されコイル6に接続された複数の子片からなる整流子と、整流子の子片に接触するように配設されたブラシを有する整流子モータ1において、スロット数をN、一つのコイル6が巻かれているティース51の数をk、θs=(360×k/N)、磁石3、4の電機子コア5に対向する面の開口角θmとしたとき、スロット数Nに応じて、(θm/θs)の値を規定した。【選択図】図1

Description

本発明は、磁石を備えた整流子モータおよび電気機器に関する。
従来の磁石を備えた整流子モータでは、磁石からの磁束は、電機子コアを通り異なる磁極の磁石を通った後ヨークを経て元の磁石に戻るという分布となる。このとき、所定のコイルに電流を通電することで、トルクが発生し回転することになる。電流の切り替えはブラシに接触している整流子の子片が回転に伴って順次切り替わることで行われ、コイルの両端の整流子の子片がブラシに接触している間に電流の方向が反転する。これを「整流」と呼ぶ。
そして、整流の最終時点、すなわち整流子の子片とブラシが離れる瞬間に火花が発生する現象があり、この火花の発生がブラシを摩耗させ整流子モータの寿命を短くすることが知られている。火花を抑制し良好な整流を得るための対策として、磁石に延長部を設けて整流を改善する方法などがある。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2001−95218号公報
特許文献1記載の従来の整流子モータでは、良好な整流を得るために、磁石に延長部を設けていることから磁石量が増加しコスト高、重量増になるという課題があった。
本発明は、以上のような問題を解決するものであり、磁石の延長部を設けずとも良好な整流を行うことができる整流子モータを提供することを目的とする。
本開示の第1の態様に係る整流素子モータは、ヨークと、前記ヨークの内側に配置された複数の磁石と、前記磁石に挟まれて配置され回転自在に支持されたシャフトと、前記シャフトに固定され径方向に突出する複数のティースを設けた電機子コアと、前記複数のティースにわたって巻かれた複数のコイルと、前記シャフトに固定され前記コイルに接続された複数の子片からなる整流子と、前記整流子の子片に接触するように配設されたブラシを有する整流子モータにおいて、スロット数をN、一つのコイルが巻かれているティースの数をk、θs=(360×k/N)、磁石の電機子コアに対向する面の開口角θmとしたとき、
N=10のとき、0.52≦(θm/θs)≦0.72、
N=12のとき、0.56≦(θm/θs)≦0.74、
N=14のとき、0.58≦(θm/θs)≦0.70、
を満足することを特徴とする。
本開示の第2の態様に係る電気機器は、第1の態様に係る整流子モータを搭載したことを特徴とする。
本発明によれば、スロット数をN、一つのコイルが巻かれているティースの数をk、θs=(360×k/N)、磁石の電機子コアに対向する面の開口角θmとしたとき、スロット数Nに応じてθm/θsを所定の範囲にすることで、磁石に延長部を設けずとも良好な整流を行う整流子モータを提供することが可能であり、産業的価値の大なるものである。
本開示の一実施の形態に係る整流子モータの構成概略図 同整流子モータの回転角と、ブラシと整流子の子片間の電力(電圧と電流の積)の関係を示す図 同整流子モータの回転角と、一つのコイルに鎖交する磁束との関係を示す図 同整流子モータの回転角と、一つのコイルの誘起電圧の関係を示す図 同整流子モータの回転角と、ブラシと整流子の子片間電圧の関係を示す図 同整流子モータにおいて、θm/θsと、整流終端直前のブラシと整流子の子片間の電圧の関係を示す図 同整流子モータの回転角と、一つのコイルを流れる電流の関係を示す図 同整流子モータの回転角と、一つのコイルを流れる電流の関係を示す図 同整流子モータにおいて、θm/θsと、区間Aと区間Bの電流の実効値の比率の関係を示す図
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態及び実施例によって本発明が限定されるものではない。
図1に本開示の一実施の形態に係る整流子モータの概略構成図を示す。
一実施の形態に係る整流子モータ1は、ヨーク2の内側に配置された磁石3、4と、磁石3、4に挟まれて配置され回転自在に支持されたシャフト7と、シャフト7に固定された電機子コア5と、磁石3、4と対向する五本のティース51にわたって巻かれた複数のコイル6(1つのコイルのみ記載)と、シャフト7に固定され前記コイル6に接続された複数の子片からなる整流子(以下、図示せず)と、整流子の子片に接触するように配設されたブラシ(以下、図示せず)から構成されている。
ここで、スロット数をN、一つのコイルが巻かれているティースの数をk、θs=(360×k/N)、磁石3、4の電機子コア5に対向する面の開口角θmとする。磁石3、4の開口角θmにおいては磁石3、4の電機子コア5との隙間は略同一である。なお、以下の例ではk=5である。また、磁石3、4の個数は2つとなっているが、別の個数であってもよい。
磁石3からの磁束は、対向する複数のティース51から流入し電機子コア5を通り磁石4を通った後ヨーク2を経て磁石3に戻るという分布となる。電流の切り替えはブラシに接触している整流子の子片が回転に伴って順次切り替わることで行われるが、整流子の子片とブラシが離れる瞬間に火花が発生する現象がある。
火花の発生は、ブラシと整流子の子片間の電圧と電流に関係すると考えられので、整流の最終時点におけるブラシと整流子の子片間の電力(電圧と電流の積)を抑制することで良好な整流を得ることが可能となる。そこで、有限要素法を用いた磁界解析を用いて、整流子の子片とブラシ間の電圧やコイルに流れる電流等を算出した。
一例として、ブラシと整流子の子片の間の電力(電圧と電流の積)を図2に示す。ブラシと整流子の子片が離れる位置に向かって減少し、離れた後はブラシと整流子の子片間で電流が流れないのでゼロとなる。以下、整流子の所定の子片が約138°回転したとき(整流子モータの回転角が約138°)にブラシと整流子の子片が離れる(整流最終時点)場合の例を示す。
ここで、整流時の整流方程式を次式に示す。
L(dI/dt)−V1+V2+Rc・I+Ve=0
上式で、Lはコイルのインダクタンス、V1、V2はコイルの両端の整流子の子片とブラシ間の接触による電圧降下、Rcはコイルの抵抗、Veはコイルの誘起電圧、Iはブラシの接触による短絡電流、tは時間である。上式から明らかなように、電圧や電流はコイルのインダクタンスによる電圧やコイルの誘起電圧Ve等によって変化するため、以下では電圧と電流の個々の挙動とθm/θsの関係を示す。
まず電圧に関して、一つのコイルの誘起電圧Veを求めるためにそのコイルに鎖交する磁束Φを算出した。図3にスロット数N=12で、θm/θsを変更した場合の鎖交磁束波形を示す。図3より、θm/θsを変更することで、鎖交磁束波形も変化し鎖交磁束が一定となる区間が現れ、その区間の幅はθm/θsに依存していることが分かる。コイルの誘起電圧Veは鎖交磁束Φを用いて次式で表される。
Ve=−dΦ/dt
鎖交磁束が一定であればその区間の鎖交磁束の時間微分である誘起電圧はゼロになるため、図3から得られる誘起電圧波形は図4のようになる。図中の縦軸に平行な破線は整流最終時点を示す。図より、θm/θsを変えることで誘起電圧Veがゼロになる区間も変化するので、整流最終時点における誘起電圧Veをゼロにすることが可能である。このときのブラシと整流子の子片間の電圧波形を図5に示す。図中の縦軸に平行な破線は整流最終時点を示す。図4と同様にθm/θsによって整流最終時点でのブラシと整流子の子片間の電圧がゼロ以下になることから、整流最終時点でのブラシと整流子の子片間の電圧上昇を抑制することが可能である。
θm/θsと、整流最終時点直前のブラシと整流子の子片間の電圧の関係を図6に示す。なお、図3〜図5はスロット数N=12の結果のみであったが図6はスロット数N=10、12、14の結果を示している。図より、θm/θsが大きくなるにしたがって、整流最終時点直前でのブラシと整流子の子片間電圧も大きくなる。しかしながら、スロット数N=10のとき、θm/θs≦0.72、N=12のとき、θm/θs≦0.74、N=14のとき、θm/θs≦0.70であれば、各スロット数において整流最終時点直前のブラシと整流子の子片間の電圧の上昇を抑制することが可能となる。
次に電流について説明する。一例として一つのコイルに流れる電流波形を図7に示す。図中で縦軸に平行な破線はブラシと整流子の子片が接触するまたは離れる位置であり、一点鎖線は理想的な直線整流の電流を示し、直線はシミュレーションで求めた電流を示している。
また、図中の区間Aはコイルの両端の整流子の子片がブラシと接触している区間であり、区間Bはそれ以外の区間である。ここで、図7の区間Aの電流をI1、区間Bの電流をI2とし、I1が図7の一点鎖線で表される理想的な直線整流のときのI1の実効値を求めることにする。区間Aを-αからαとし、その時の電流が−IoからIoに直線的に変化する場合I1=Io/α・θ(θ=−α〜α)となるので、I1の実効値は(数1)で求められる。
Figure 2021141653
一方、区間Bでは電流はほぼ一定なので、I2の実効値はIoとなり、理想的な直線整流の場合のI1/I2は1/√3となる。
このように、図7の理想的な直線整流の場合、区間Aの電流の実効値は区間Bの電流の実効値のほぼ1/√3となることから、区間Aと区間Bの電流の実効値の比が1/√3よりも大きければ不要な電流が流れており火花発生の要因になる可能性がある。
θm/θsがコイルに流れる電流に及ぼす影響であるが、θm/θsを変更することで電流波形は図8(スロット数N=12)のように変化し、それに伴い電流の実効値も変化する。θm/θsを変更した場合の区間Aと区間Bの電流の実効値の比を図9に示す。図にはスロット数=10、12、14の結果を示している。
図より、グラフは下に凸の形状であり極小値を持ち、図中に示すθm/θsの値は、スロット数N=10のとき、0.52≦θm/θs≦0.92、N=12のとき、0.56≦θm/θs、N=14のとき、0.58≦θm/θsであれば整流中のコイルに流れる不要な電流を抑制することが可能となる。
θm/θsが前述で示した電圧と電流の双方を満足する範囲、すなわち、N=10のとき、0.52≦(θm/θs)≦0.72、N=12のとき、0.56≦(θm/θs)≦0.74、N=14のとき、0.58≦(θm/θs)≦0.70であれば、整流最終時点直前のブラシと整流子の子片間の電圧の上昇及び整流中のコイルに流れる不要な電流を抑制できるため、磁石の延長部を設けずとも良好な整流を行うことができる。
以上のように、本発明の整流子モータは、ヨークと、ヨークの内側に配置された複数の磁石と、磁石に挟まれて配置され回転自在に支持されたシャフトと、シャフトに固定され径方向に突出する複数のティースを設けた電機子コアと、複数のティースにわたって巻かれた複数のコイルと、シャフトに固定され前記コイルに接続された複数の子片からなる整流子と、整流子の子片に接触するように配設されたブラシを有する整流子モータにおいて、スロット数をN、一つのコイルが巻かれているティースの数をk、θs=(360×k/N)、磁石の電機子コアに対向する面の開口角θmとしたとき、N=10のとき、0.52≦(θm/θs)≦0.72、N=12のとき、0.56≦(θm/θs)≦0.74、N=14のとき、0.58≦(θm/θs)≦0.70、
を満足することを特徴とする。
この整流子モータにおいて、整流最終時点直前におけるブラシと整流子の子片間の電圧の上昇及び整流中のコイルに流れる不要な電流の双方を抑制することができるため、火花の発生によってブラシを摩耗させ整流子モータの寿命を短くするのを抑制でき、さらに、磁石の延長部を設けずとも良好な整流を行うことができる。
また、この実施例として取り上げた良好な整流を行うことができる整流子モータを搭載した掃除機やその他の電気機器にも適用できる。
なお、上記の一実施の形態は一例に過ぎず、本発明はこれに限定されず、適宜変更することができる。例えば、上記の実施の形態の構成の一部を公知の他の構成に置き換えてもよい。また上記の実施の形態で言及されていない構成は任意であり、例えば公知の構成を
適宜選択して本発明に組み合わせることができる。
本開示に係る整流子モータは、磁石を用いた整流子モータ等に広く利用可能である。
1 整流子モータ
2 ヨーク
3、4 磁石
5 電機子コア
51 ティース
6 コイル
7 シャフト

Claims (2)

  1. ヨークと、前記ヨークの内側に配置された複数の磁石と、前記磁石に挟まれて配置され回転自在に支持されたシャフトと、前記シャフトに固定され径方向に突出する複数のティースを設けた電機子コアと、前記複数のティースにわたって巻かれた複数のコイルと、前記シャフトに固定され前記コイルに接続された複数の子片からなる整流子と、前記整流子の子片に接触するように配設されたブラシを有する整流子モータにおいて、スロット数をN、一つのコイルが巻かれているティースの数をk、θs=(360×k/N)、磁石の電機子コアに対向する面の開口角θmとしたとき、
    N=10のとき、0.52≦(θm/θs)≦0.72、
    N=12のとき、0.56≦(θm/θs)≦0.74、
    N=14のとき、0.58≦(θm/θs)≦0.70、
    を満足することを特徴とする整流子モータ。
  2. 請求項1の整流子モータを搭載したことを特徴とする電気機器。
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