JP2021141181A - チップ転写装置 - Google Patents

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敏行 陣田
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Abstract

【課題】 レーザーリフトオフ法により転写基板に搭載された複数のチップ部品を転写先基板に転写するるチップ転写において、転写基板の交換に要する時間が短く、生産性に優れたチップ転写装置を提供すること。【解決手段】 転写先基板を保持する基板ステージと、複数のチップ部品が配置された前記転写基板の周縁部を把持して前記転写基板を保持し、前記チップ部品を前記転写先基板と対向配置させる、転写基板保持手段と、前記転写基板越しに前記チップ部品に向けてレーザー光を照射するレーザー光学系と、前記転写基板保持手段への転写基板脱着を行う転写基板脱着部とを備え、前記転写基板保持手段を複数有し、一つの転写基板保持手段が前記基板ステージ上に位置するとき、他の少なくとも一つの転写基板保持手段が転写基板脱着部に位置するチップ転写装置を提供する。【選択図】 図2

Description

本発明は、複数のチップ部品を転写基板から転写先基板に転写するチップ転写装置に関する
微細加工技術の進歩による半導体チップの微小化や、LEDの発光効率向上によるLEDチップの小型化が進んでいる。このため、半導体チップやLEDチップ等のチップ部品を、1枚のウェハ基板に、密に多数形成できるようになってきている。
近年、ウェハ基板に密に形成されダイシングされたチップ部品や、ウェハ基板上の配置状態のままで転写基板に転写されたチップ部品を、所定の間隔を開けて配線基板等の転写先基板に再配列し、高速高精度に実装する用途がある。例えば、画像表示装置として注目されているマイクロLEDディスプレイ製造においては、数百万個のLEDチップを、間隔を開けTFT基板の所定位置に実装する必要がある。
ここで、ウェハ基板を含む転写基板上に高密度に配列された個々のチップ部品は、チップ部品の電極と転写先基板の電極との電気的接合を確保するため、誤差が数μm程度の高精度に転写される必要がある。しかも多数のチップ部品を高速に転写する必要がある。
このような高速、高精度にチップ部品の転写を行い、転写先基板に所定の間隔を空け、高精度に実装するプロセスが種々検討されている。なかでも、レーザーリフトオフ法(以後LLO法と記す)については多くの検討がなされている(例えば特許文献1)。
図7ではLLO法により転写基板2から転写先基板Bにチップ部品Cを転写配置する例を示している。すなわち、右端のチップ部品Cにレーザー光Lを照射して、転写先基板Bに転写する状態を示している。ここで、右端のチップ部品Cは転写先基板Bの所定位置上部に位置合わせされている。ここで、レーザー光Lの波長はチップ部品Cが転写基板2から剥離するのに適した範囲から選ばれる。例えば、転写基板2を透過しつつチップ部品Cの素材に吸収される波長を用いれば、温度上昇に伴い素材が分解して生じたガスにより転写基板2からチップ部品Cは剥離される。
図8は、レーザー光Lの照射により転写基板2から剥離した右端のチップ部品Cが転写先基板Bに転写された状態を示している。ここで、右端のチップ部品Cは直下に転写されるため、転写先基板Bの所定位置に配置される。なお、転写に伴うチップ部品の直下への移動距離を、チップ部品厚みより大きくしておけば、転写先基板Bにチップ部品Cが転写されていても転写基板2を水平方向に移動させることは可能である。
図9は、転写基板2と転写先基板Bの相対位置を変化させ、転写基板2とは異なるピッチでチップ部品Cを転写先基板Bに転写するときの位置合わせの様子を示したものである。位置合わせに際しては、事前に取得した転写基板アライメントマーク2Mと転写先基板アライメントマーク(図示せず)の位置情報に基づいて、転写基板2乃至は転写先基板Bの位置調整を行っている。
特開2010−161221号公報
実際にLLO法を行うチップ転写装置の一例を示したのが図10に示すが、転写基板2を保持する転写基板保持手段6と転写先基板Bを保持する基板ステージ3が面内方向移動可能になって転写基板2と転写先基板Bの相対位置が調整可能なのに加えて、レーザー光Lを照射するレーザー光学系4にガルバノスキャナを用いることも可能である。
ガルバノスキャナを用いることにより、レーザー光Lの照射位置の(転写基板面内位置での)移動が容易になる。このため、マウンター等の従来装置に比べて、チップ部品を転写先基板上に配置する速度が格段に向上する。すなわち、転写基板2に配置されているチップ部品Cの全てを転写する時間も短くなっている。
ところで、図10に示すチップ転写装置100においては、転写基板2をLLO法を行う所定位置に配置するために、以下のような手順を進めている。すなわち、図11に示すように、転写基板2を保持していない転写基板保持手段6に、転写基板供給手段5が転写基板2を移送して転写基板2を受け渡す(図12)。その際、図13(a)のように転写基板保持手段6と転写基板2に間隔がある状態で位置合わせを行ってから、図13(b)のように転写基板保持手段6が転写基板2を保持する。なお、図13(a)および図13(b)の状態を下側から、すなわちチップ部品C側から見た様子を示したのが図14(a)および図14(b)である。
図12に示した状態から、チップ保持手段6は、図15のようにレーザーリフトオフを行う位置に移動する。
また、図15の状態で、転写基板保持手段6が保持する転写基板2の転写すべきチップ部品Cを転写先基板Bに転写した後は、転写基板保持手段6は図12に示した位置に戻り、転写基板2を転写基板供給手段5に受け渡し、(チップ部品Cが搭載された)新たな転写基板2が転写基板供給手段5によって運ばれてくるのを待つ。
図11、図12および図15に示した手順と、この逆の手順による転写基板保持手段6への転写基板2の脱着に要する時間は、1枚の転写基板2に搭載されているチップ部品Cを全てを転写する時間に比べれば短い。
しかし、レーザーリフトオフ法によるチップ転写装置では、前述のとおり転写基板2に配置されているチップ部品Cの全てを転写する時間の短縮化は進んでおり、転写基板脱着に要する時間は無視できないものになってきている。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、転写基板の交換に要する時間が短く、生産性に優れたチップ転写装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
転写基板に搭載された複数のチップ部品を転写先基板に転写するチップ転写装置であって、
前記転写先基板を保持する基板ステージと、複数のチップ部品が配置された前記転写基板の周縁部を把持して前記転写基板を保持し、前記チップ部品を前記転写先基板と対向配置させる、転写基板保持手段と、前記転写基板越しに前記チップ部品に向けてレーザー光を照射するレーザー光学系と、前記転写基板保持手段への転写基板脱着を行う転写基板脱着部とを備え、
前記転写基板保持手段を複数有し、一つの転写基板保持手段が前記基板ステージ上に位置するとき、他の少なくとも一つの転写基板保持手段が転写基板脱着部に位置するチップ転写装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のチップ転写装置であって、
前記転写基板脱着部で、前記転写基板保持手段が保持する転写基板の厚みを測定する機能を有しているチップ転写装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のチップ転写装置であって、
前記厚み測定の結果に応じて、前記転写基板を前記転写先基板と対向させて状態での、前記転写基板を保持する転写基板保持手段と前記基板ステージとの間隔を調整する転写装置である。
請求項4に記載の発明は。請求項1から請求項3のいずれかに記載の転写装置であって、
前記転写基板脱着部で、転写基板保持手段に対して転写基板の位置合わせを行ってから、前記転写基板保持手段が前記転写基板を保持するチップ転写装置である。
本発明の転写装置により、転写基板の交換に要する時間が短縮され、チップ転写を実施する時間的比率が増すことで、生産性が向上する。
本発明の実施形態におけるチップ転写装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態におけるチップ転写装置の転写基板脱着に係る構成要素を示す断面図である。 レーザーリフトオフ法により、チップ部品を転写基板から転写先基板に転写する際の転写基板厚み誤差の影響を説明する図である。。 本発明のチップ転写装置の転写基板保持手段入れ替え機構を示す上面図で、(a)実施形態の回転駆動機構を示し、(b)スライド駆動機構を示す。 本発明のチップ転写装置の転写基板保持手段入れ替え機構を示す上面図で、(a)回転駆動機構の別例を示し、(b)3つの転写基板保持手段を備えた例を示す。 本発明の応用例である複数個所でレーザーリフトオフ転写を行うチップ転写装置の構成を示す図である。 レーザーリフトオフ法により、チップ部品を転写基板から転写先基板に転写する状態を示す図である。 レーザーリフトオフ法により、転写基板から剥離した転写先基板に転写された状態を示す図である。 レーザーリフトオフ法で、転写基板と異なるピッチで転写先基板にチップ部品を転写する際の相対位置について説明する図である。 レーザーリフトオフ法を行うチップ転写装置の一例を示す図である。 チップ転写装置の転写基板保持手段に転写基板を受け渡す状態を示す図である。 チップ転写装置の転写基板保持手段に転写基板が受け渡された状態を示す図である。 転写基板と転写基板保持手段の相対位置関係を説明する図であり、(a)転写基板と転写基板保持手段が間隔を空けて位置合わせをした状態、(b)転写基板が転写基板保持手段に保持された状態を示す。 転写基板と転写基板保持手段の相対位置関係をチップ部品側からみて説明する図であり、(a)転写基板と転写基板保持手段が間隔を空けて位置合わせをした状態、(b)転写基板が転写基板保持手段に保持された状態を示す。 チップ転写装置の転写基板保持手段がレーザーリフトオフを行う位置に移動した状態を示す図である。
本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。図1は本発明の一実施形態であるチップ転写装置1の構成を示す図である。また、図2はチップ転写装置1の転写基板脱着に係る構成要素を図1のX方向から見た断面図である。
チップ転写装置1は、図14に示すような、転写基板2の片面に配置されている複数のチップ部品Cを転写先基板BにLLO法で転写するものである。ここで、転写基板2としてはチップ部品Cを形成する半導体プロセスで使用されるウェハでもよいが、ウェハ基板の配列状態のままのチップ部品を転写されたガラスやセラミックスからなる基板であってもよく、チップ部品Cとの間に粘着層が形成されていてもよい。また、転写基板2の周縁部は位置決め用の切欠き部部(ノッチまたはオリフラ)が設けてある。
チップ部品CとしてはLEDチップや半導体ICチップが対象であり、チップサイズとしては一辺が数十μmから数百μmが適用可能である。また、転写先基板Bとしては、チップ部品としてLEDチップが用いられる場合はTFT基板が用いられ、チップ部品としてICチップが用いられる場合は配線基板やインターポーザーが用いられる。
本実施形態のチップ転写装置1では、フレーム基台11、フレーム側部12、フレーム上板13、基板ステージ3、レーザー光学系4、転写基板保持手段6(6Aおよび6B)、アライメントカメラ8、ロボットハンド90、プリアライナー91、レーザー変位計92、プリアライメントカメラ98を構成要素としている。
フレーム基台11、フレーム側部12およびフレーム上板13は、LLO法を実施する際に用いる、基板ステージ3、レーザー光学系4、基板保持手段6、等を所定の位置に安定的に固定するための枠組みを形成する構造物である。図1では、フレーム基台11、フレーム側部12およびフレーム上板13という構成にしているが、LLO法に用いる各構成要素を安定的に固定できるものであれば、この構成に限られるものではない。
基板ステージ3は転写先基板Bを保持して、面内各方向(X方向、Y方向)に位置調整する機能を有している。更に、基板ステージ3は、Z方向を軸とする回転角や上下位置(Z方向)を調整する機能を有していてもよい。
転写基板保持手段6は、転写基板2を、チップ部品Cが転写先基板Bと対向する向きで保持するものであり、LLO法でチップ部品Cを転写先基板Bに転写する際に障害とならないよう、(チップ部品Cが配置されていない)転写基板2の周縁部を保持する。また、転写基板保持手段6は、XY面内方向および上下方向(Z方向)に位置調整する機能を備えていてもよい。
図1のチップ転写装置1では、転写基板保持手段6Aと転写基板保持手段6Bの2つの転写基板保持手段6を備えている。
レーザー光学系4は、転写基板保持手段6が保持する転写基板2越しにチップ部品C方向にレーザー光Lを照射するものである。図1のチップ転写装置1におけるレーザー光学系4は、ガルバノスキャナの構造を有している。すなわち、レーザー光源40から照射されたレーザー光は、ガルバノメータの原理によって駆動されるYスキャンミラー43とXスキャンミラー44により、XY各方向に高精度にレーザー光Lをスキャンする。このため、転写基板2の所定位置に高精度にレーザー光を照射することが可能である。
アライメントカメラ8は転写基板2のアライメントマーク2Mを認識する機能を更に備えており、転写先基板Bのアライメントマークを認識する機能を備えていることが望ましい。
基板ステージ3、レーザー光学系4、転写基板保持手段6は図示しない制御部と接続されており、夫々が制御された動作を行うことで、転写先基板Bの所定位置にチップ部品Cを順次転写することが可能である。
本実施形態のチップ転写装置1は2つの転写基板保持手段6、すなわち転写基板保持手段6Aと転写基板保持手段6Bを有している。図1では、転写基板保持手段6Aが基板ステージ3の上に配置され、LLO法に供される状態になっており、転写基板保持手段6Bは基板ステージ3から離れて配置されている。この状態をX方向から見た断面図が図2である。
本実施形態において、転写基板保持手段6Aと転写基板保持手段6Bは駆動機構60により位置を入れ替える構成となっている。
基板ステージ3から離れたている転写基板保持手段6(図2の状態では転写基板保持手段6B)の周辺には、ロボットハンド90、プリアライナー91、レーザー変位計92およびプリアライメントカメラ98が配置されており、転写基板脱着部9を構成している。
ロボットハンド90は図示しない転写基板カセットから基板2を取り出して搬送するものであるが、転写基板2を所定位置で脱着する機能および保持した転写基板2を反転する機能も有している。
プリアライナー91は、転写基板2の位置および方向(面内回転方向の角度)を設定値に合わせるものである。
レーザー変位計92は、Z方向における転写基板2の上面高さの相対位置を測定する機能を有しており、更に分光干渉機能により転写基板2の厚み測定もできることが望ましい。厚み測定ができれば、転写基板2の下面高さも知ることが出来る。
プリアライメントカメラ98は転写基板2のアライメントマーク2Mの位置を認識するものであり、転写基板保持手段6(図2の例では転写基板保持手段6B)に対する転写基板2の相対位置を高精度に掌握することが出来る。
以下、チップ転写装置1において、転写基板2を脱着する動作について説明する。そこで、まずは図1および図2のように、転写基板保持手段6Aが基板ステージ3の上に配置された直後、すなわち転写基板保持手段6Bが基板ステージ3の上から離れて転写基板脱着部9に移動した直後以降の各部の動作について説明する。
まず、基板ステージ3の上に配置された転写基板保持手段6Aの側では、アライメントカメラ8の観察結果に基づいて、転写基板2と転写先基板Bの位置合わせが行われ、転写先基板Bの所定位置と対向した箇所のチップ部品Cを転写基板2から剥離するようレーザー光学系4はレーザー光をスキャンしながら必要箇所に照射する。レーザー光のスキャンにより、転写先基板の所定位置と対向するチップ部品Cを全て転写した後は、転写先基板Bの所定位置にチップ部品Cが配置されるよう、転写基板2と転写先基板Bの相対位置を移動してから、先に記したのと同様にレーザー光学系4はレーザー光をスキャンしながら必要箇所に照射する。このような動作を、転写基板2の全ての(良品である)半導体チップCを転写するまで行う。
一方、転写基板保持手段6Bは、チップ部品Cの転写が完了した転写済基板2Vを保持している場合は、ロボットハンド90に転写済基板2Vを受け渡し、ロボットハンド90は転写済基板2Vを所定の回収箇所に収容する。
その後、ロボットハンド90は、転写基板カセットから新たな転写基板2を取り出し、プリアライナー91まで移動して、プリアライナー91に一定の誤差内で転写基板2を配置する。次に。プリアライナー91がロボットハンドによって搬送された転写基板2の位置および向きを高精度に調整する。
ここで、プリアライナー91と転写基板保持手段6Bの相対位置が既知であれば、ロボットハンド90により、転写基板保持手段6Bに転写基板2を所定位置で所定の向きで保持させることが出来る。
更に、プリアライメントカメラ98を用いることにより、転写基板保持手段6Bに対する転写基板2の位置および向きを高精度に掌握することができる。ここで、転写基板保持手段6Bと転写基板2の位置関係は、転写基板保持手段6Bが基板ステージ3から離れた状態で計測されるため、高精度計測のための時間を割くこともできる。このように、転写基板保持手段6Bに対する転写基板2の位置関係を高精度に掌握することにより、転写基板保持手段6Bが基板ステージ3の上に移動させてから、転写基板2を所定位置に高精度に配置することが可能になる。
また、転写基板保持手段6Bに保持された転写基板2は、レーザー変位計92により転写基板厚2dを測定することが出来る。転写基板厚2dを知ることにより、LLO法で、転写基板2とチップ部品Cの界面に適切なビームプロファイラのレーザー光を照射することが出来るので、チップ部品Cを転写基板2から確実に剥離させることが可能になる。すなわち、図3に示すように、転写基板厚2dが転写基板設計厚2Dに対して誤差2δを有しているとき、転写基板厚2dに合わせて(転写基板2とチップ部品Cの界面のビームプロファイルが適正になるように)レーザー光を集光させることが出来る。これに対して、転写基板厚2dを測定していなかったら、転写基板設計厚2Dを前提としてレーザー光を集光するため、転写基板厚み誤差2δによって転写基板2とチップ部品Cの界面のビームプロファイルがチップ部品Cを剥離するのに不適にとなる可能性がある。
また、転写基板厚2dを測定して基板ステージ3と転写基板保持手段6の間隔を調整することで、(転写前の)チップ部品Cと転写先基板Bの距離を所定の値に均一に保つことが可能である。
ところで、転写基板脱着部9における転写基板保持手段6Bへの転写基板脱着(転写済基板2Vの脱離+新たな転写基板2の保持)に要する時間は、転写基板保持手段6A側で転写作業を完了するまでの時間に比べて短い。したがって、転写基板脱着部9では転写基板保持手段6Aでの転写作業が完了するまで待機状態となる。
その後、転写基板保持手段6A側で転写作業が完了した後に、転写基板保持手段6Aと転写基板保持手段6Bの位置を入れ替え、上に説明した内容を転写基板保持手段6Aと転写基板保持手段6Bを読み替えた動作が進む。
本実施形態のチップ転写装置1では、転写基板保持手段6Aと転写基板保持手段6Bは、図4(a)に上面図を示すような位置関係(転写基板脱着部9はP2に配置)で、回転駆動機構60Rによって、入れ替えを行っているが、転写基板保持手段6の入れ替え機構はこれに限定されるものではない。
例えば、図4(b)のようにスライド駆動機構60Sのようにしてもよい。図4(b)のような直線的な移動であれば、動転写基板保持手段6Aと転写基板保持手段6Bの入れ替えに要する必要面積をを小さくすることが可能となる。ただし、図4(b)におけるP2とP3それぞれに転写基板脱着部9を配置する必要がある。図5(a)についても、図4(a)では1回転分の面積が必要であったものを半回転分に減らすメリットはあるものの、図5(a)におけるP1とP3それぞれに転写基板脱着部9を配置する必要がある。
なお、転写基板保持手段6は2つに限定されるものではなく3つ以上あってもよい。図5(b)は3つの転写基板保持手段6を備えた形態を示すものであり、転写基板保持手段6Aが転写作業を行っている間に転写基板保持手段6Bか転写基板保持手段6Cの何れか一方が転写基板脱着を行っても良いし、P2とP3の何れか一か所を転写基板脱離に特化して他を転写基板保持に特化するような構成にすることも可能である。
また、複数の転写基板6毎に、保持する転写基板2および配置されるチップ部品Cの仕様が異なるようにしてもよい。例えば、本発明のチップ転写装置をマイクロLEDディスプレイの製造に利用する場合において、転写基板保持手段6別に転写基板2に配置されたLEDチップの発光色が異なるような構成にしてもよい。
更に、転写基板保持手段6別に転写基板2の厚みが異なる場合においても、転写基板厚2dを測定することが可能であるため、夫々の転写基板2に対してチップ部品Cとの界面に適正なビームプロファイルのレーザー光を照射することができる。
以上の説明において、転写基板保持手段6を複数備えるとともに転写基板脱着部9を設ける構成としているが、基板ステージ3を同様な構成としてもよい。すなわち、入れ替え可能な複数の基板ステージ3を備えるとともに転写先基板Bの脱着部を設けるような構成としてもよい。このようにすることで、転写先基板Bの交換に要する時間も短縮でき、チップ転写装置としての生産性を更に向上させることが出来る。
また、比較的高価である(高出力)レーザー光源40の稼働率を向上させる観点から、図6に示すような複数個所でLLO法を行うチップ転写装置102として、複数個所それぞれの転写基板保持手段6(6α、6β)を前述したような構成にしても良い。このようにすることで装置コストに対する生産性が向上するため、LEDディスプレイのように多数のチップ部品を実装するような用途においてコストダウンが図れる。
1 チップ転写装置
2 転写基板
2D 転写基板設計厚
2d 転写基板厚
2δ 転写基板厚み誤差
2M 転写基板アライメントマーク
2V 転写済基板
3 基板ステージ
4 レーザー光学系
5 転写基板供給手段(転写基板排出手段)
6 転写基板保持手段
8 アライメントカメラ
9 転写基板脱着部
11 フレーム基台
12 フレーム側部
13 フレーム上板
90 ロボットハンド
91 プリアライナー
92 レーザー変位計
98 プリアライメントカメラ
B 転写先基板
C チップ部品

Claims (4)

  1. 転写基板に搭載された複数のチップ部品を転写先基板に転写するチップ転写装置であって、
    前記転写先基板を保持する基板ステージと、
    複数のチップ部品が配置された前記転写基板の周縁部を把持して前記転写基板を保持し、前記チップ部品を前記転写先基板と対向配置させる、転写基板保持手段と、
    前記転写基板越しに前記チップ部品に向けてレーザー光を照射するレーザー光学系と、
    前記転写基板保持手段への転写基板脱着を行う転写基板脱着部とを備え、
    前記転写基板保持手段を複数有し、一つの転写基板保持手段が前記基板ステージ上に位置するとき、他の少なくとも一つの転写基板保持手段が転写基板脱着部に位置するチップ転写装置。
  2. 請求項1に記載のチップ転写装置であって、
    前記転写基板脱着部で、前記転写基板保持手段が保持する転写基板の厚みを測定する機能を有しているチップ転写装置。
  3. 請求項2に記載のチップ転写装置であって、
    前記厚み測定の結果に応じて、前記転写基板を前記転写先基板と対向させて状態での、前記転写基板を保持する転写基板保持手段と前記基板ステージとの間隔を調整する転写装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の転写装置であって、
    前記転写基板脱着部で、転写基板保持手段に対して転写基板の位置合わせを行ってから、前記転写基板保持手段が前記転写基板を保持するチップ転写装置。
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