JP2021140946A - 二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】異物による内部短絡の発生と、電解液が遮断されることによる電池性能の低下が共に抑制された二次電池を提供する。【解決手段】二次電池は、捲回電極体20、電池ケース、およびファイバー膜80を備える。捲回電極体20は、シート状の正極とシート状の負極を、セパレータを介して重ねて捲回することで形成される。電池ケースは、捲回電極体20と電解液を内部に収容する。ファイバー膜80は、多数の極細ファイバーが集積されることで形成された膜である。ファイバー膜80は、捲回電極体20の捲回軸方向両端部の少なくとも一方を覆う。ファイバー膜80によって、異物が捲回電極体20の内部に侵入することが抑制され、且つ、電解液が上部に吸い上げられる。【選択図】図3

Description

本開示は、捲回電極体と電解液を備える二次電池に関する。
二次電池は、パソコンや携帯端末等のポータブル電源、あるいはEV(電気自動車)、HV(ハイブリッド自動車)、PHV(プラグインハイブリッド自動車)等の車両駆動用電源として広く用いられている。二次電池の一例として、捲回電極体と電解液を備えた二次電池がある。捲回電極体は、シート状の正極および負極を、セパレータを介して捲回することで、扁平形状に形成される。捲回電極体の捲回軸方向両端部の各々には、電極合材が塗工されていない未塗工部が形成され、未塗工部には集電端子が電気的に接合される。捲回電極体と電解液は、電池ケースの内部に収容される。
例えば、特許文献1に記載の二次電池では、電極体の一方の端部に位置する正極露出部が、樹脂によって覆われている。樹脂は、正極露出部と集電板を接合するために設けられている。
特開2019−79659号公報
電池ケースの内部に異物(例えば、溶接時に発生するスパッタ等)が混入する場合がある。捲回電極体の捲回軸方向の端部から内部に異物が侵入すると、二次電池の内部短絡が生じる可能性がある。
特許文献1に記載の二次電池のように、捲回電極体の端部が樹脂等によって完全に覆われると、捲回電極体の内部に異物が混入する可能性は低下する。しかし、捲回電極体の端部が完全に覆われると、電解液も捲回電極体の内部と外部の間で移動し難くなる。その結果、電池性能が低下する可能性がある。
本発明の典型的な目的は、異物による内部短絡の発生と、電解液が遮断されることによる電池性能の低下が共に抑制された二次電池を提供することである。
ここに開示される一態様の二次電池は、シート状の正極および負極が、セパレータを介して重ねられ捲回されることで形成された捲回電極体と、前記捲回電極体と電解液を内部に収容する電池ケースと、前記捲回電極体の捲回軸方向両端部の少なくとも一方を覆うファイバー膜と、を備える。
本開示に係る二次電池は、捲回電極体の捲回軸方向両端部の少なくとも一方を覆うファイバー膜を備える。従って、電池ケースの内部に混入した異物が、捲回電極体の端部から内部へ向けて移動した場合でも、ファイバー膜が異物を捕捉する。よって、捲回電極体の内部に異物が侵入する可能性が低下する。また、電池ケースの底部に溜まった電解液が、毛細管現象によって、ファイバー膜を通じて上方に吸い上げられる。従って、本発明の二次電池によると、異物による内部短絡と、電解液が遮断されることによる電池性能の低下が共に抑制される。
本実施形態の二次電池1の内部構造を模式的に示す断面図である。 ファイバー膜が形成される前の捲回電極体20の構成を示す模式図である。 ファイバー膜80が形成された捲回電極体20の斜視図である。 評価試験の結果を示す表である。
以下、本開示における典型的な実施形態の1つについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。なお、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚み等)は実際の寸法関係を反映するものではない。
本明細書において、「電池」とは、電気エネルギーを取り出し可能な蓄電デバイス一般を指す用語であって、一次電池および二次電池を含む概念である。「二次電池」とは、繰り返し充放電可能な蓄電デバイス一般をいい、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等のいわゆる蓄電池(すなわち化学電池)の他、電気二重層キャパシタ等のキャパシタ(すなわち物理電池)を包含する。以下、二次電池の一種である扁平角形のリチウムイオン二次電池を例示して説明を行う。ただし、本開示に係る二次電池を、以下の実施形態に記載されたものに限定することを意図したものではない。
<二次電池の構成>
図1に示す二次電池1は、捲回電極体20、電解液(本実施形態では非水電解液)10、および電池ケース30を備えた密閉型のリチウムイオン二次電池である。電池ケース30は、捲回電極体20および電解液10を内部に密閉した状態で収容する。本実施形態における電池ケース30の形状は、扁平な角形である。電池ケース30は、一端に開口部を有する箱型の本体31と、該本体の開口部を塞ぐ板状の蓋体32を備える。電池ケース30(詳細には、電池ケース30の蓋体32)には、外部接続用の正極外部端子42および負極外部端子44と、安全弁36とが設けられている。安全弁36は、電池ケース30の内圧が所定レベル以上に上昇した場合に、該内圧を開放する。また、電池ケース30には、電解液10を内部に注入するための注入口(図示せず)が設けられている。電池ケース30の材質としては、例えば、アルミニウム等の軽量で熱伝導性の良い金属材料が用いられる。ただし、電池ケースの構成を変更することも可能である。例えば、電池ケースとして、可撓性を有するラミネートが用いられてもよい。
図2に示すように、本実施形態の捲回電極体(以下、単に「電極体」という)20では、長尺状の正極(正極シート)50、長尺状の第1セパレータ71、長尺状の負極(負極シート)60、および長尺状の第2セパレータ72が重ね合わされて捲回されている。詳細には、正極50では、長尺状の正極集電体52の片面または両面(本実施形態では両面)に、長手方向に沿って電極合材(正極活物質層)54が塗工されている。負極60では、長尺状の負極集電体62の片面または両面(本実施形態では両面)に、長手方向に沿って電極合材(負極活物質層)64が塗工されている。未塗工部52A,62Aは、捲回電極体20の捲回軸Wの方向(上記長手方向に直交するシート幅方向)の両端部の各々に位置する。未塗工部52Aは、電極合材54が塗工されずに正極集電体52が露出した部分である。未塗工部52Aには、正極集電端子43(図1参照)が接合部43Aにおいて接合される。正極集電端子43には、正極外部端子42(図1参照)が電気的に接続される。また、未塗工部62Aは、電極合材64が塗工されずに負極集電体62が露出した部分である。未塗工部62Aには、負極集電端子45(図1参照)が接合部45Aにおいて接合される。負極集電端子45には、負極外部端子44(図1参照)が電気的に接続される。
なお、図2に示す捲回電極体20の捲回軸W方向両端部の少なくとも一方(本実施形態では、未塗工部52Aの端部、および未塗工部62Aの端部の少なくとも一方)には、ファイバー膜80(図1および図3参照)が形成される。ファイバー膜80の詳細については後述する。
電極体20の正負極を構成する材料、部材は、従来の一般的な二次電池に用いられるものと同様のものを制限なく使用可能である。例えば、正極集電体52には、この種の二次電池の正極集電体として用いられるものを特に制限なく使用し得る。典型的には、良好な導電性を有する金属製の正極集電体が好ましい。例えば、アルミニウム、ニッケル、チタン、ステンレス鋼等の金属材を正極集電体52として採用できる。本実施形態の正極集電体52にはアルミニウム箔が用いられている。正極活物質層54の正極活物質としては、例えば層状構造やスピネル構造等のリチウム複合金属酸化物(例えば、LiNi1/3Co1/3Mn1/3、LiNiO、LiCoO、LiFeO、LiMn、LiNi0.5Mn1.5,LiCrMnO、LiFePO等)が挙げられる。正極活物質層54は、正極活物質と必要に応じて用いられる材料(導電材、バインダ等)とを適当な溶媒(例えばN−メチル−2−ピロリドン:NMP)に分散させ、ペースト状(またはスラリー状)の組成物を調製し、該組成物の適当量を正極集電体52の表面に塗工し、乾燥することによって形成することができる。本実施形態では、三元系の正極活物質と、導電材であるアセチレンブラック(AB)と、バインダであるポリフッ化ビニリデン(PVDF)が、正極活物質層に含まれる。
負極集電体62には、この種の二次電池の負極集電体として用いられるものを特に制限なく使用し得る。典型的には、良好な導電性を有する金属製の負極集電体が好ましく、例えば、銅(例えば銅箔)や銅を主体とする合金を用いることができる。本実施形態の負極集電体62には銅箔が用いられている。負極活物質層64の負極活物質としては、例えば、少なくとも一部にグラファイト構造(層状構造)を含む粒子状(或いは球状、鱗片状)の炭素材料、リチウム遷移金属複合酸化物(例えば、LiTi12等のリチウムチタン複合酸化物)、リチウム遷移金属複合窒化物等が挙げられる。負極活物質層64は、負極活物質と必要に応じて用いられる材料(バインダ等)とを適当な溶媒(例えばイオン交換水)に分散させ、ペースト状(またはスラリー状)の組成物を調製し、該組成物の適当量を負極集電体62の表面に塗工し、乾燥することによって形成することができる。本実施形態では、黒鉛系の負極活物質と、バインダであるスチレンブタジエンゴム(SBR)と、増粘剤であるカルボキシメチルセルロース(CMC)が、負極活物質層64に含まれる。
第1セパレータ71および第2セパレータ72としては、従来公知の多孔質シートからなるセパレータを特に制限なく使用することができる。例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン樹脂から成る多孔質シート(フィルム、不織布等)が挙げられる。かかる多孔質シートは、単層構造であってもよく、二層以上の複数構造(例えば、PE層の両面にPP層が積層された三層構造)であってもよい。また、多孔質シートの片面または両面に、多孔質の耐熱層を備える構成のものであってもよい。この耐熱層は、例えば、無機フィラーとバインダとを含む層(フィラー層ともいう。)であり得る。無機フィラーとしては、例えばアルミナ、ベーマイト、シリカ等を好ましく採用し得る。
電極体20とともに電池ケース30に収容される電解液10は、適当な非水溶媒に支持塩を含有するものであり、従来公知の非水電解液を特に制限なく採用することができる。例えば、非水溶媒として、エチレンカーボネート(EC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等を用いることができる。また、支持塩としては、例えばリチウム塩(例えば、LiBOB、LiPF等)を好適に用いることができる。本実施形態では、LiBOBが採用されている。
図1および図3を参照して、ファイバー膜80について説明する。ファイバー膜80は、多数の極細ファイバー(ナノファイバーまたはマイクロファイバー等)が集積されることで形成された膜である。捲回電極体20の捲回軸W方向両端部(本実施形態では未塗工部52A,62A)の少なくとも一方がファイバー膜80によって覆われることで、電池ケース30の内部に混入した異物(例えば、溶接時に発生するスパッタ等)が捲回電極体20の端部から内部に侵入することが、ファイバー膜80によって抑制される。その結果、異物の混入に起因する内部短絡が生じにくくなる。また、捲回電極体20の捲回軸W方向の端部が、電解液10を通過させない樹脂等によって隙間なく覆われると、特に大電流で充放電が繰り返された場合等に、捲回電極体20の内部で塩濃度が不均一となり、電池性能が低下する。これに対し、本実施形態の捲回電極体20では、電池ケース30の底部に溜まった電解液10が、ファイバー膜80による毛細管現象によって上方に吸い上げられる。よって、異物による内部短絡と、電解液10が遮断されることによる電池性能の低下が共に抑制される。
本実施形態の二次電池1では、内部短絡が生じた場合の短絡電流は、負極よりも正極の方が大きくなる。従って、正極集電体52の未塗工部52Aと、負極集電体62の未塗工部62Aのうち、少なくとも正極集電体52の未塗工部52Aにファイバー膜80が設けられることが望ましい。本実施形態では、正極集電体52の未塗工部52Aと、負極集電体62の未塗工部62Aの両方にファイバー膜80が設けられている。
本実施形態の捲回電極体20では、捲回電極体20の捲回軸W方向における端部(未塗工部52A,62A)の全体がファイバー膜80によって覆われる。その結果、異物が捲回電極体20の内部に侵入する可能性がさらに低下する。しかし、捲回電極体20の端部の一部にファイバー膜80が設けられる場合でも、端部にファイバー膜80が設けられない場合に比べて、異物が捲回電極体20の内部に侵入する可能性は適切に低下する。
ファイバー膜80の空隙率、ファイバー膜80に含まれるファイバーの径、およびファイバー膜80の厚み等の各種条件は、短絡を発生させる可能性がある大きさの異物をファイバー膜80が遮断し、且つファイバー膜80が電解液10を毛細管現象によって適切に吸い上げるように設定されることが望ましい。例えば、セパレータ71,72の厚みよりも径が大きい異物が捲回電極体20の内部に侵入すると、内部短絡が生じやすい。従って、ファイバー膜80中のファイバー間の隙間は、セパレータ71,72の厚み(本実施形態では約20μm)未満とすることが望ましい。ファイバー膜80の空隙率は、70%以上95%以下が望ましく、80%以上95%以下がより望ましく、88%以上95%以下がさらに望ましい(詳細は後述する)。また、本実施形態では、ファイバー膜80に含まれるファイバーの径を0.04〜1μmとした。また、正極および負極の各合材層の厚みをa、セパレータ71,72の厚みをbとした場合、ファイバー膜80の厚みtは、a≦t≦a+bとすることが望ましい。
捲回電極体20の捲回軸W方向端部に対するファイバー膜80の形成方法について説明する。ファイバー膜80の形成方法には、例えば、捲回電極体20の端部にファイバーを直接吹き付ける方法、および、予め形成されたファイバー膜80を捲回電極体20の端部に設置する方法等がある。いずれの方法でも前述の効果は得られるが、予め形成されたファイバー膜80を後に設置する方法では、ファイバー膜80と端部の間に隙間が生じる可能性がある。従って、ファイバーを端部に直接吹き付ける方法を採用する方がより望ましい。
本実施形態では、エレクトロスピニング法を用いてファイバーを捲回電極体20の端部に吹き付けることで、ファイバー膜80を端部に形成した。エレクトロスピニング法とは、紡糸液(高分子溶液)が入ったノズルに高電圧を印加することで、帯電した紡糸液をノズルから引き出して吹き付ける方法である。エレクトロスピニング法によると、引き出された紡糸液が、空気抵抗によって螺旋流となり、分子鎖の絡み合いによる繊維化と、静電反発力による繊維径の微細化が同時に生じる。その結果、ファイバー膜80が適切に形成される。一例として、本実施形態では、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)を、溶媒であるジメチルホルムアミド(DMF)に10wt%溶解させた紡糸液を、エレクトロスピニング法によって捲回電極体20の端部に吹き付けた。ノズルへの印加電圧は20kV、ノズルの内径は0.2mm、流速は1ml/Hrとした。
<評価試験>
捲回電極体20の端部にファイバー膜80を形成することによる効果を評価するための評価試験の結果について説明する。本評価試験では、ファイバー膜の形成箇所、ファイバー膜に含まれるファイバーの径(ファイバー径)、および空隙率を変化させて、6個の捲回電極体を製造した(実施例1〜実施例6)。実施例1〜6のいずれにおいても、前述したエレクトロスピニング法によってファイバー膜を形成した。また、比較例1の捲回電極体では、正極側の未塗工部5および負極側の未塗工部6のいずれにもファイバー膜を形成しなかった。比較例2の捲回電極体では、正極側の未塗工部および負極側の未塗工部の全体をアルミナで被覆した。比較例1、比較例2、および実施例1〜6の各々の捲回電極体を使用した二次電池について、2000サイクル後の抵抗増加率を測定した。結果を表(図4)に示す。
比較例1では、抵抗増加率は125%となった。また、比較例2では、抵抗増加率は119%となった。これに対し、正極側および負極側の両方にファイバー膜を形成した実施例1〜実施例4では、比較例1および比較例2に比べて抵抗増加率が低下した。この結果から、正極側および負極側の両方にファイバー膜を形成することで抵抗増加率が低下することが分かる。詳細には、ファイバー膜の空隙率を70%とした実施例4でも抵抗増加率は低下したが、空隙率を88%以上とした実施例1〜実施例3ではさらに抵抗増加率が低下することが分かる。従って、ファイバー膜の空隙率は70%以上とすることが望ましいが、80%以上とすることがより望ましく、88%以上とすることがさらに望ましい。なお、ファイバー膜の空隙率を95%よりも大きくすると、空隙から異物が捲回電極体の内部に侵入し易くなる。従って、ファイバー膜の空隙率は95%以下とすることが望ましい。また、正極側および負極側の一方にのみファイバー膜を形成した実施例5,6の抵抗増加率は、比較例1の抵抗増加率に比べて低下したが、実施例1〜4の抵抗増加率よりも高い値となった。この結果から、正極側および負極側の一方にのみファイバー膜を形成する場合よりも、正極側および負極側の両方にファイバー膜を形成する場合の方が、抵抗増加率がさらに低下することが分かる。
以上、具体的な実施形態を挙げて詳細な説明を行ったが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に記載した実施形態を様々に変形、変更したものが含まれる。
1 二次電池
10 電解液
20 捲回電極体
30 電池ケース
50 正極
52A 未塗工部
60 負極
62A 未塗工部
80 ファイバー膜

Claims (1)

  1. シート状の正極および負極が、セパレータを介して重ねられ捲回されることで形成された捲回電極体と、
    前記捲回電極体と電解液を内部に収容する電池ケースと、
    前記捲回電極体の捲回軸方向両端部の少なくとも一方を覆うファイバー膜と、
    を備えたことを特徴とする、二次電池。

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