JP2021140520A - 個人認証システム、および個人認証方法 - Google Patents

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玲美 廣橋
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Abstract

【課題】個人認証を行うシステムにおいて、個人認証の失敗に起因するユーザから見た利便性の低下を防止する。【解決手段】個人認証情報に基づいて認証対象者である個人を特定する個人認証システムであって、認証対象者の発話を取得する発話取得部と、認証対象者から認証用情報を取得する情報取得部と、認証用情報と個人認証情報のそれぞれとを比較して個人認証を行う認証部と、を備え、認証部は、個人認証により認証対象者である個人を特定することができないときは、認証対象者の発話から、個人認証情報のそれぞれに予め関連付けられた認証ワードのいずれかが発見されたときに、当該発見された認証ワードに関連付けられた個人についての個人認証情報に基づいて、認証対象者の再認証を行う。【選択図】図3

Description

本発明は、個人認証に関し、特に、個人認証に失敗した場合にも自動で再認証を試みる個人認証システム及び個人認証方法に関する。
従来、車両等の移動体に搭載された装置において、車室内に入室したユーザの顔認証を行って当該ユーザを特定することが知られている。また、ユーザの音声指示により動作を行う装置において、ユーザが発する特定の文言(いわゆるウェイクアップワード(Wake Up Word)またはトリガワード(Trigger Word))を検知して、当該文言に続く発話文言を、音声指示として認識することが知られている。さらに、上記のようなウェイクアップワードを用いる装置では、デフォルトのウェイクアップワードに代えて、個々のユーザがそれぞれ好みの文言をウェイクアップワードとして登録して使用することが考えられる。
そして、上記従来技術の組み合わせとして、例えば1台の車両を交代で利用する複数のユーザのそれぞれの、顔画像と特有のウェイクアップワードとを、予め記憶装置に記憶しておき、いずれかのユーザが車両の利用を開始したときに、車載装置が当該ユーザを顔認証により特定すると共に当該特定したユーザのウェイクアップワードを特定し、当該利用の開始後は、当該特定したウェイクアップワードを用いた音声指示を可能とすることが考えられる。
しかしながら、上記従来の技術では、ユーザの顔認証に失敗した場合には、当該ユーザは、自身が登録しておいたウェイクアップワードを用いても、車載装置に音声指示を認識させることができないこととなり、不便である。
また、例えば複数のユーザのそれぞれの様々な車載装置についてのお好み設定が予め記憶装置に記憶されて用いられる場合には、ユーザの顔認証が失敗すれば、当該ユーザが予め記憶させたこれらのお好み設定も車載装置において特定されないこととなる。
さらに、このような顔認証の失敗は、認証対象者であるユーザの顔画像を取得する際の環境状態、例えばユーザの顔に太陽光が当たる部分と当たらない部分が混在するような光線の加減によっても発生し得るものであり、車両のようなアウトドア環境で使用される移動体においては或る程度高い頻度で発生し得る。その結果、車両または当該車両に搭載された装置についての、ユーザにとっての利便性が低下することとなり得る。
対策として、顔認証が失敗した場合には、ユーザが自身の識別コード(例えばユーザIDやPIN(Personal Identification Nuber)コード)を車載装置に入力することが考えられる。しかしながら、この手法では、認証失敗時のユーザの操作が煩雑となり、車載装置の利便性は、やはり低下してしまうこととなり得る。
運転者を識別する他の技術として、従来、車両に乗り込んだオペレータが認可された運転者であるか否かを識別する装置が知られている(特許文献1)。この装置では、所定の時間をおいて2つの識別手順を実行し、いずれか一方の識別手順において現在のオペレータが認可された運転者ではないと判断されたときに、車両の再始動を無効にする等の救済処置を実行する。
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、認可された運転者が認可されていない運転者であるものとして誤って判断された場合に当該判断の誤りを救済するものではなく、上述したようなユーザ(運転者)から見た利便性低下についての解決策を与えるものではない。
特表2009−500246号公報
上記背景より、個人認証を行うシステムにおいて、個人認証の失敗に起因するユーザから見た利便性の低下を防止することが望まれている。
本発明の一の態様は、個人認証情報に基づいて認証対象者である個人を特定する個人認証システムであって、前記認証対象者の発話を取得する発話取得部と、前記認証対象者から認証用情報を取得する情報取得部と、前記認証用情報と前記個人認証情報のそれぞれとを比較して個人認証を行う認証部と、を備え、前記認証部は、前記個人認証により前記認証対象者である個人を特定することができないときは、前記認証対象者の発話から、前記個人認証情報のそれぞれに予め関連付けられた認証ワードのいずれかが発見されたときに、当該発見された認証ワードに関連付けられた個人についての前記個人認証情報に基づいて、前記認証対象者の再認証を行う。
本発明の他の態様によると、前記認証部は、前記再認証を行うときは、前記個人認証の合否判定基準より緩和された合否判定基準を適用する。
本発明の他の態様によると、前記認証部は、前記再認証を行うごとに、前記個人認証の合否判定基準を適用したならば当該再認証に成功するか否かの仮想判断を行い、前記再認証に成功しないと判断される前記仮想判断の回数が所定の回数を超えたときは、前記認証対象者に対し、自身についての前記個人認証情報を更新するよう促す。
本発明の他の態様によると、前記認証対象者は、移動体を利用する利用者であって、前記移動体は、前記利用者が発話する特定の文言に続く音声指示を認識して動作する装置を備え、前記認証ワードは、当該認証ワードに関連付けられた前記個人認証情報が示す個人が前記移動体において用いる前記特定の文言である。
本発明の他の態様によると、前記個人認証情報は、生体データである。
本発明の他の態様は、個人認証情報に基づいて認証対象者である個人を特定する個人認証システムの処理装置が行う個人認証方法であって、前記認証対象者の発話を取得するステップと、前記認証対象者から認証用情報を取得するステップと、前記認証用情報と前記個人認証情報のそれぞれとを比較して個人認証を行うステップと、前記個人認証を行うステップにおいて前記認証対象者である個人を特定することができないときに再認証を行うステップと、を有し、前記再認証を行うステップでは、前記認証対象者の発話から、前記個人認証情報のそれぞれに予め関連付けられた認証ワードのいずれかが発見されたときに、当該発見された認証ワードに関連付けられた個人についての前記個人認証情報に基づいて、前記再認証を行う。
本発明によれば、個人認証システムにおいて、個人認証の失敗に起因するユーザから見た利便性の低下を防止することができる。
本発明に係る個人認証システムの構成を示す図である。 図1に示す個人認証システムを構成する、車両に搭載された個人認証装置の構成を示す図である。 図1に示す個人認証システムを構成する個人認証サーバの構成を示す図である。 図1ないし図3に示す個人認証システムの動作の手順を示すフロー図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る個人認証システムの構成を示す図である。個人認証システム100は、個人認証情報に基づいて認証対象者である個人を特定する。本実施形態では、認証対象者は、移動体である車両102を利用する利用者である。具体的には、個人認証システム100は、一例として、車両102に搭載された個人認証装置120と、車両102の外に設けられる個人認証サーバ106と、で構成される。個人認証装置120と個人認証サーバ106とは、例えば通信ネットワーク104を介して通信可能に接続されている。通信ネットワーク104は、例えばインターネット等のオープンネットワーク、及びまたはプライベートネットワークであり得る。
車両102は、例えば複数の人物により利用され得るシェアカーであり、複数の人物130、132、134は、それぞれ車両102の運転者として当該車両102を利用する利用者となる。人物130、132、134(以下、総称して人物130等ともいう)は、それぞれ、車両102のオーナにより当該車両102の利用を許可された者であり、従来技術に従い、例えば携帯電話である携帯端末140、142、144(以下、総称して携帯端末140等ともいう)にダウンロードされた電子鍵の鍵情報150、152、154(以下、総称して鍵情報150等ともいう)を用いて車両102を利用する。
車両102は、その利用に際して用いられる携帯端末140等から鍵情報150等を取得し、当該取得した鍵情報150等が、予め定められた鍵情報と一致するときは、車両ドアを解錠して、車室内への人物130等の乗車を可能とする。
さらに、車両102では、乗車して当該車両102の利用を開始する現在のユーザ(現在ユーザ)を認証対象者として、個人認証システム100が、予め記憶されている個人認証情報に基づいて、現在ユーザである個人を特定する個人認証を行う。上記個人認証が成功すれば、現在ユーザは、自身が予め登録しておいた認証ワードをウェイクアップワードとして用いて、車両102の車載装置に対して音声指示を行うことが可能となる。
まず、車両102に搭載された個人認証装置120の構成について説明する。図2は、個人認証装置120の構成の一例を示す図である。この個人認証装置120は、車載ネットワークバス200を介して、車両102が備える他の制御装置と通信可能に接続されている。これらの他の制御装置には、一例として、カメラ制御装置220、TCU(テレマティクス・コントロール・ユニット)224、AV(オーディオビジュアル)出力装置240、およびナビゲーション装置256が含まれ得る。
カメラ制御装置220は、車室内カメラ222を制御して、車両102の利用者である運転者の顔画像を取得する。TCU224は、近距離通信装置228と、遠距離通信装置230と、これらの通信装置の動作を制御する処理装置226と、を備える。処理装置226は、例えばCPU等のプロセッサを備えるコンピュータである。近距離通信装置228は、例えばBluetooth(登録商標)通信規格に従って人物130等の携帯端末140等と通信する無線通信装置である。また、遠距離通信装置230は、通信ネットワーク104を介して例えば個人認証サーバ106と通信するための無線通信装置である。
AV出力装置240およびナビゲーション装置256は、車両102の現在の利用者である現在ユーザが発話する特定の文言に続く音声指示を認識して動作する車載装置である。ここで、上記特定の文言とは、音声指示の開始を表す、いわゆるウェイクアップワードである。
具体的には、AV出力装置240は、楽曲や動画の再生を行う。また、AV出力装置240は、ナビゲーション装置256や個人認証装置120等の他の装置をクライアントとする音声対話ホストとしても機能し、これら他の装置からの指示により、現在ユーザへの音声情報や視覚情報をスピーカ252および表示装置254に出力するほか、マイク250により現在ユーザからの音声指示を取得して、当該音声指示の認識結果を上記他の装置へ出力する。
より具体的には、AV出力装置240は、処理装置242と、記憶装置244と、を備える。処理装置242は、CPU等のプロセッサを備えるコンピュータであり、プログラムを実行することにより実現される機能要素又は機能ユニットとして、AV制御部246と、UI(User Interface)制御部248と、を備える。
AV制御部246は、従来技術に従い、楽曲、映像、画像等のAVコンテンツを再生してスピーカ252、及び又は表示装置254へ出力する。UI制御部248は、ナビゲーション装置256及び個人認証装置120等からの指示により、当該指示が指定する画像又は映像を表示装置254に表示すると共に、表示装置254が装備するタッチパネル(不図示)を介した現在ユーザからの入力を、ナビゲーション装置256及び又は個人認証装置120へ送信する。また、UI制御部248は、ナビゲーション装置256及び又は個人認証装置120からの指示により、当該指示が指定する音声メッセージをスピーカ252へ出力する。
また、UI制御部248は、現在ユーザからの音声指示等の発話をマイク250から取得し、当該発話の音声認識結果を、AV制御部246、ナビゲーション装置256、及び個人認証装置120へ送信する。特に、UI制御部248は、予め定められたデフォルト文言をウェイクアップワードとして用いて、当該デフォルト文言に続く発話を音声指示として認識する。ただし、個人認証装置120からウェイクアップワードとして指定された文言があるときは、UI制御部248は、当該指定された文言に続く発話を音声指示として認識する。
そして、UI制御部248は、音声指示として認識した文言の音声認識結果を、AV制御部246、ナビゲーション装置256、及び個人認証装置120へ送信する。AV制御部246、ナビゲーション装置256、及び個人認証装置120は、従来技術に従い、UI制御部248から受信した音声認識結果を解釈し、上記音声指示により指示された動作を実行する。
ナビゲーション装置256は、例えばCPU等のプロセッサを備えるコンピュータである処理装置を備え、従来技術に従って経路案内を行う。すなわち、ナビゲーション装置256は、GPS受信装置(不図示)から受信される情報から車両102の現在位置を特定し、現在ユーザが指定する目的地までの経路を探索して経路案内を行う。
現在ユーザは、目的地等の情報の入力および経路探索の指示等を、マイク250を介した音声指示により行う。上述したとおり、ナビゲーション装置256は、AV出力装置240のUI制御部248を介して上記音声指示の音声認識結果を受信し、当該音声指示が指定する動作を実行する。ナビゲーション装置256は、車両102の現在位置及びまたは上記探索した経路を示す地図情報を、AV出力装置240を介して表示装置254に表示する。
個人認証装置120は、処理装置202と、記憶装置204と、を備える。記憶装置204は、一例として、揮発性及び又は不揮発性の半導体メモリ、及び又はハードディスク装置等により構成される。
処理装置202は、CPU等のプロセッサを備えるコンピュータである。処理装置202は、プログラムが書き込まれたROM、データの一時記憶のためのRAM等を有する構成であってもよい。そして、処理装置202は、機能要素又は機能ユニットとして、情報取得部206と、発話取得部208と、認証結果取得部210と、を備える。
処理装置202が備えるこれらの機能要素は、一例として、コンピュータである処理装置202がプログラムを実行することにより実現される。なお、上記コンピュータ・プログラムは、コンピュータ読み取り可能な任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。これに代えて、処理装置202が備える上記機能要素の全部又は一部を、それぞれ一つ以上の電子回路部品を含むハードウェアにより構成することもできる。
情報取得部206は、認証対象者である現在ユーザから認証用情報を取得する。認証用情報は、本実施形態では、例えば現在ユーザの顔画像である。情報取得部206は、カメラ制御装置220に指示して、車室内カメラ222により、例えば運転者である現在ユーザの顔画像を取得し、取得した顔画像を個人認証サーバ106へ送信する。
発話取得部208は、認証対象者である現在ユーザの発話を取得する。具体的には、発話取得部208は、例えば個人認証サーバ106からの指示に応じて、AV出力装置240に指示し、マイク250から取得される車室内の音声を取得する。この発話の取得は、一例として、AV出力装置240のUI制御部248による音声認識結果としてのテキストの形で取得するものとすることができる。発話取得部208は、取得した現在ユーザの、例えばテキスト化された発話を、個人認証サーバ106へ送信する。
認証結果取得部210は、個人認証サーバ106から、現在ユーザについての個人認証及び又は再認証の認証結果を受信して取得する。認証結果には、一例として、現在ユーザについての認証の成否と、当該認証が成功の場合には、当該現在ユーザが予め個人認証サーバ106に登録した認証ワードが含まれる。これに加えて、認証が成功した場合の認証結果には、現在ユーザのユーザID、氏名、生年月日等の識別情報や、後述するお好み情報が含まれるものとすることができる。認証結果取得部210は、受信した認証結果を記憶装置204に記憶する。また、認証結果取得部210は、認証結果に含まれる認証ワードを、AV出力装置240に対し、ウェイクアップワードとして指定する。ただし、認証結果が示す認証の成否が認証の失敗を示すもの、すなわち、現在ユーザである個人を特定できない旨を示すものであるときは、認証結果取得部210は、上記ウェイクアップワードの指定は行わない。これにより、AV出力装置240のUI制御部248は、音声指示を認識する際のウェイクアップワードとして、予め定められたデフォルト文言を使用し続けることとなる。
上記に加えて、認証結果取得部210は、認証結果が認証の成功を示すものであるときは、当該認証結果に含まれ得る現在ユーザの氏名を用いて、「(氏名)様、おはようございます。」等の音声を、AV出力装置240を介してスピーカ252から発するものとすることができる。また、一方、認証結果が認証の失敗を示すものであるときは、「ゲスト様、おはようございます。」等のデフォルトの音声を、AV出力装置240を介してスピーカ252から発するものとすることができる。これにより、現在ユーザは、自身についての認証が成功したか否かを知ることができる。
次に、個人認証サーバ106の構成について説明する。図3は、個人認証サーバ106の構成を示す図である。個人認証サーバ106は、処理装置300と、記憶装置302と、通信装置304と、を備える。通信装置304は、通信ネットワーク104を介して個人認証装置120と通信するための有線通信機及び又は無線通信機である。記憶装置302は、一例として、揮発性及び又は不揮発性の半導体メモリ、及び又はハードディスク装置等により構成される。記憶装置302は、車両102の利用する人物130等のそれぞれについての、予め登録された登録ユーザ情報320を記憶する。
それぞれの登録ユーザ情報320は、対応する人物130等のそれぞれについての、予め登録された識別情報322と、個人認証情報324と、認証ワード326とを相互に関連付けて記憶した情報である。個人認証情報324は、本実施形態では、対応する人物130等の、予め撮影された顔画像である。また、上記認証ワード326は、対応する人物130等が、車両102において音声指示の始まりを表す特定の文言、すなわちウェイクアップワードとして使用することを意図して、予め定めて登録した文言である。すなわち、上記認証ワード326は、当該認証ワード326に関連付けられた個人認証情報324が示す個人が、移動体である車両102において用いる特定の文言である。
上記に加えて、登録ユーザ情報320には、例えば対応する人物130等が申告したお気に入り楽曲リスト等のお好み情報328を含むものとすることができる。
処理装置300は、一例として、CPU等のプロセッサを備えるコンピュータである。処理装置300は、プログラムが書き込まれたROM、データの一時記憶のためのRAM等を有する構成であってもよい。そして、処理装置300は、機能要素又は機能ユニットとして、ユーザ登録部310と、認証ワード検知部312と、認証部314と、を備える。
処理装置300が備えるこれらの機能要素は、一例として、コンピュータである処理装置300がプログラムを実行することにより実現される。なお、上記コンピュータ・プログラムは、コンピュータ読み取り可能な任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。これに代えて、処理装置300が備える上記機能要素の全部又は一部を、それぞれ一つ以上の電子回路部品を含むハードウェアにより構成することもできる。
ユーザ登録部310は、例えば車両102のオーナからの指示に応じて、車両102の利用を希望する人物130等が提供する情報に基づき、ユーザ毎の登録ユーザ情報320を作成して記憶装置302に記憶する。
認証ワード検知部312は、後述する認証部314からの指示に応じて、車両102の個人認証装置120に指示して、車両102の現在ユーザの発話を取得する。そして、認証ワード検知部312は、現在ユーザの発話に対する認証ワード326の探索を行う。すなわち、認証ワード検知部312は、記憶装置302が記憶するそれぞれの登録ユーザ情報320を参照し、上記取得した現在ユーザの発話を探索して、個人認証情報324のそれぞれに予め関連付けられた認証ワード326のいずれかが当該発話に含まれているか否かを判断する。
そして、認証ワード検知部312は、上記取得した現在ユーザの発話から、認証ワード326のいずれかを発見したときは、当該発見した認証ワード326を含む登録ユーザ情報320の識別情報322が含むユーザIDを、認証部314へ送信する。
認証部314は、車両102の個人認証装置120から現在ユーザの認証用情報を受信したことに応じて、当該受信した認証用情報と、記憶装置302が記憶する個人認証情報324のそれぞれとを比較して、現在ユーザについての個人認証を行う。上述したように、本実施形態では、認証用情報および個人認証情報は顔画像である。
具体的には、認証部314は、認証用情報である顔画像と、個人認証情報324である顔場像とが、複数の所定の特徴点において一致するか否かを判断し、例えば全特徴点のうちの一致する特徴点の数の比率を認識スコアとして算出する。そして、認証部314は、認識スコアが所定のスコア閾値を超える個人認証情報324に対応する個人(本実施形態では、人物130等のいずれか)を、現在ユーザとして特定する。
そして、認証部314は、上記個人認証を行ったときは、当該個人認証の結果を示す認証結果を、車両102の個人認証装置120へ送信する。上述したように、この認証結果には、現在ユーザについての認証の成否と、当該認証が成功の場合には、当該現在ユーザが予め個人認証サーバ106に登録した認証ワード、ユーザID等が含まれ得る。
特に、本実施形態では、認証部314は、現在ユーザである個人を上記個人認証により特定することができないときは、認証ワード検知部312に対し、現在ユーザの発話についての認証ワード326の探索を指示する。そして、現在ユーザの発話から、認証ワード326のいずれかが発見されたときは、認証部314は、当該発見された認証ワード326に関連付けられた個人についての個人認証情報324に基づいて、現在ユーザの再認証を行う。この場合において、認証部314は、認証ワード検知部312から受信するユーザIDにより、上記発見された認証ワード326に関連付けられた個人についての個人認証情報324を特定し得る。
そして、認証部314は、上記再認証が成功したときは、当該再認証により特定した現在ユーザである個人の認証ワード326を含む認証結果を、個人認証装置120へ送信する。
また、上記再認証に際し、認証部314は、上記個人認証の合否判定基準より緩和された合否判定基準を適用する。ここで、上記合否判定基準は、例えば上述した認識スコアとの比較に用いられるスコア閾値である。認証部314は、再認証を行うときは、例えば上記スコア閾値を、上記個人認証に用いるスコア閾値よりも小さな値に設定する。
また、認証部314は、上記再認証を行うごとに、上記個人認証の合否判定基準を適用したならば当該再認証に成功するか否かの仮想判断を行う。そして、再認証に成功しないと判断される仮想判断の回数が所定の回数を超えたときは、認証部314は、現在ユーザに対し、自身についての個人認証情報324を更新するよう促すメッセージを出力する。このメッセージは、認証部314が、個人認証装置120に指示することにより、AV出力装置240を介してスピーカ252から出力するものとすることができる。
上記メッセージを受けた現在ユーザは、一例として、個人認証装置120に指示して、車室内カメラ222により撮影される自身の顔画像を用いて、自身の個人認証情報324を更新するものとすることができる。個人認証装置120の情報取得部206は、現在ユーザからの指示に応じて、カメラ制御装置220に指示して、車室内カメラ222により現在ユーザの顔画像を取得し、取得した顔画像を、その前に受信した認証結果(直前の再認証の結果)に含まれるユーザIDと共に、個人認証情報用の画像として個人認証サーバ106へ送信することができる。個人認証サーバ106のユーザ登録部310は、これを受信し、受信したユーザIDにより特定される人物130等のいずれかの登録ユーザ情報320の個人認証情報324を、受信した顔画像により更新することができる。
上記の構成を有する個人認証システム100は、個人認証情報324を用いて現在ユーザの個人認証を行い、認証に失敗したときは、現在ユーザの発話の中に、個人認証情報324のそれぞれに関連付けられたいずれかの認証ワード326が含まれているか否かを判断する。そして、発話の中にいずれかの認証ワード326を発見したときは、個人認証システム100は、当該発見した認証ワード326に関連付けられた個人認証情報324を用いて、現在ユーザの再認証を自動的に行う。
これにより、個人認証システム100では、個人認証の失敗した場合でも、ユーザ(すなわち、現在ユーザ)が自身のユーザID等を自ら入力することなく、再認証が自動的に実行されるので、個人認証システム100及び又はこれを構成する個人認証装置120を備える車両102についての、ユーザから見た利便性を向上することができる。
次に、個人認証システム100の動作手順について説明する。図4は、個人認証システム100の動作の手順を示すフロー図である。この処理は、個人認証システム100を構成する個人認証サーバ106および個人認証装置120の電源がオンされた状態において、個人認証装置120が、車両102に人が乗車したことを検知したときに開始する。個人認証装置120は、一例として、車両が通常備えるBCM(ボディコントロールモジュール)等から、車両102の運転席ドアが解錠された旨の情報を取得することで、車両102に人が乗車したことを検知することができる。BCMからの情報は、例えば車載ネットワークバス200を介して、個人認証装置120により取得される。
また、この処理は、図4に示すフロー図において処理が「END」に達したとき、または、現在ユーザによる車両102の利用が終了したときに終了する。個人認証装置120は、例えばカメラ制御装置220を介して車室内カメラ222から取得される車室内の映像に人が誰も検出されない場合に、現在ユーザによる車両102の利用が終了したことを検知することができる。個人認証装置120は、車両102の利用が終了した旨の情報を個人認証サーバ106へ通知して共有することができる。そして、当該利用の終了後に、個人認証装置120および個人認証サーバ106のそれぞれの処理装置202、300が、例えば割り込み処理として図4の処理を終了することで、当該処理を終了することができる。
図4を参照し、本処理を開始すると、まず、個人認証装置120の情報取得部206は、車両102に乗車した人物である現在ユーザを認証対象者とし、現在ユーザから認証用情報である顔画像を取得する(S100)。情報取得部206は、取得した顔画像を、個人認証サーバ106へ送信する。次に個人認証サーバ106の認証部314は、情報取得部206から送信された認証用情報である顔画像と、記憶装置302に記憶されている個人認証情報324のそれぞれの顔画像とに基づき、個人認証を実行し(S102)、当該個人認証に成功したか否かを判断する(S104)。
そして、個人認証に成功したときは(S104、YES)、認証部314は、認証結果を個人認証装置120へ送信する。個人認証装置120の認証結果取得部210は、受信される認証結果に基づき、当該認証結果に含まれる認証ワードを、ウェイクアップワードに設定する(S108)。この認証ワードは、認証部314が現在ユーザである個人として認証した人物130等のいずれかの人物が、予め個人認証サーバ106に登録した認証ワード326である。
次に、認証部314は、否定的な仮想判断結果の回数、すなわち、否定的な判断が下された仮想判断の回数が、所定の回数以下であるか否かを判断する(S108)。そして、否定的な仮想判断結果の回数が所定の回数以下であるときは(S108、YES)、認証部314は、本処理を終了する。
一方、ステップS104において、個人認証に失敗したときは(S104、NO)、認証ワード検知部312は、認証部314からの指示に応じて、個人認証装置120の発話取得部208に指示して、現在ユーザの発話を取得する(S110)。次に、認証ワード検知部312は、取得した発話を探索し、記憶装置302に記憶されているいずれかの認証ワード326が発見されたか否かを判断する(S112)。
そして、認証ワード検知部312は、いずれかの認証ワード326が発見できないときは(S112、NO)、ステップS110に戻って処理を繰り返す。これにより、現在ユーザの発話にいずれか認証ワード326を発見するまで、処理が繰り返す。この繰り返し処理は、いずれかの認証ワード326が発見されてステップS112に処理が移ることで終了するか、又はいずれの認証ワード326も発見されないまま現在ユーザが車両102の利用を終了したときに、本処理の終了と共に終了する。
一方、認証ワード検知部312は、いずれかの認証ワード326を発見したときは(S112、YES)、その旨を認証部314へ通知する。当該通知を受けた認証部314は、発見された認証ワード326に関連付けて記憶装置302に記憶されている個人認証情報324を用いて、現在ユーザについての再認証を実行する(S114)。このとき、認証部314は、ステップS102における個人認証に用いる合否判定基準よりも緩和された合否判定基準を用いて、再認証を実行する。また、認証部314は、上記個人認証における合否判定基準を用いたとしたならば上記再認証に合格するか否かの仮想判断を行う(S116)。
次に、認証部314は、再認証に成功したか否かを判断する(S118)。そして、再認証に成功したときは(S118、YES)、認証部314は、ステップS106へ処理を移す。一方、再認証に失敗したときは(S118、NO)、認証部314は、ステップS110に処理を戻す。これにより、認証部314は、再認証が成功するまでこの再認証を繰り返すこととなる。この繰り返し処理は、再認証が成功したときにステップS108へ処理が移ることで終了するか、又は再認証が成功しないまま現在ユーザが車両102の利用を終了したときに、本処理の終了と共に終了する。
一方、ステップS108の判断において、否定的な仮想判断結果の回数が所定回数を超えているときは(S108、NO)、認証部314は、現在ユーザに対し、自身の個人認証情報324を更新するよう促すメッセージを送信する(S120)。当該メッセージの出力は、個人認証装置120及びAV出力装置240を介して行われる。これに対し、現在ユーザは、個人認証情報の更新の指示又は不指示の回答を、マイク250およびAV出力装置240を介して個人認証装置120に与えることができる。
次に、例えば個人認証装置120の情報取得部206は、現在ユーザから個人認証情報の更新指示があったか否かを判断する(S122)。そして、更新指示がなかったときは(S122、NO)、処理装置300は、本処理終了する。一方、更新指示があったときは(S122、YES)、個人認証装置120および個人認証サーバ106は、協働して、個人認証サーバ106の記憶装置302に記憶されている現在ユーザの個人認証情報324を更新し(S124)、本処理を終了する。
具体的には、上記更新は、例えば個人認証装置120の情報取得部206が、現在ユーザの新たな顔画像を取得して個人認証サーバ106へ送信し、例えば個人認証サーバ106のユーザ登録部310が、受信される上記顔画像を用いて現在ユーザの個人認証情報324を更新することで行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
例えば図4に示す動作では、現在ユーザの発話についての認証ワード326の探索(ステップS110、S112)、および再認証(S114からS118)は、現在ユーザによる車両102の利用が終了するまで繰り返されることとなり得るが、個人認証システム100の処理は、これには限られない。一例として、個人認証システム100は、上記探索及び又は再認証の実行回数が、それぞれ所定の回数に達したときに、図4に示す処理を終了するものとすることができる。
また、上述した実施形態では、一例として、車両102はシェアカーであるものとしたが、車両102はこれには限られない。車両102は、任意の目的で用いられる任意の種類の移動体であるものとすることができる。例えば車両102は、自家用または乗合用の自動車、二輪車、その他の任意の移動体であり得る。なお、車両102が二輪車である場合には、スピーカ252、マイク250のユーザインタフェースは、例えばBluetoothを介してAV出力装置240と通信可能に接続されるヘッドセットであるものとすることができる。
また、上述した実施形態では、車両102は3人の人物130、132、134のいずれかにより利用されるものとしたが、運転者として車両102を利用するユーザの数は3人には限られない。車両102を利用し得るユーザの数は一人以上の任意の数であるものとすることができる。
また、上述した実施形態では、個人認証システム100は、一例として、1台の車両102に搭載された1台の個人認証装置120と、個人認証サーバ106と、により構成されるものとしたが、個人認証システム100を構成する個人認証装置120の数は1台には限られない。個人認証システム100を構成する個人認証装置120は、車両102のような、1以上の任意の数の車両に、それぞれ搭載されているものとすることができる。
この場合には、人物130等が複数の車両102を利用した場合にも、個人認証サーバ106は、それぞれの車両の個人認証装置120と協働して、上述した処理により、それぞれの車両102の現在ユーザについての個人認証および再認証を行うことができる。
あるいは、個人認証システム100は、車両102の外に設けられた個人認証サーバ106を備えず、個人認証サーバ106と同様の機能を有する装置を、個人認証装置120が備える車両102の中に備えるものとしてもよい。この場合には、個人認証サーバ106と同様の機能を有する上記装置と個人認証装置120とは、車載ネットワークバス200を介して通信可能に接続され得る。これにより、個人認証システム100と同様の個人認証システムが車両102内において実現され得る。
また、上述した個人認証システム100では、個人認証情報324および情報取得部206が取得する認証用情報は、顔画像であるものとしたが、個人認証情報324および認証用情報は、これには限られない。個人認証情報324および認証用情報は、個人認証に用いることのできる任意の情報であるものとすることができる。そのような情報は、一例として、顔画像のほか、声紋データ、指紋画像、虹彩画像、静脈画像等々の生体認証用の各種の生体データのいずれか又は複数であるものとすることができる。
以上説明したように、上述した個人認証システム100は、車両102の現在ユーザを認証対象者とし、個人認証情報324に基づいて現在ユーザである個人を特定する。具体的には、個人認証システム100は、現在ユーザの発話を取得する発話取得部208と、現在ユーザから認証用情報を取得する情報取得部206と、認証用情報と個人認証情報324のそれぞれとを比較して個人認証を行う認証部314と、を備える。そして、認証部314は、現在ユーザである個人を個人認証により特定することができないときは、現在ユーザの発話から、個人認証情報324のそれぞれに予め関連付けられた認証ワード326のいずれかが発見されたときに、当該発見された認証ワード326に関連付けられた個人についての個人認証情報324に基づいて、現在ユーザの再認証を行う。
この構成によれば、認証対象者から認証用情報を取得する環境の状態(光、音、湿度等々の状態)に依存して個人認証が失敗した場合でも、認証対象者にユーザID等の入力を要求することなく、再認証が実行される。このため、個人認証システム100及び又はこれを構成する個人認証装置120を備える車両102等の装置についての、個人認証の失敗に起因するユーザから見た利便性を向上することができる。
また、この構成によれば、再認証は、認証対象者の発話から発見されたいずれかの認証ワード326に関連付けられた個人認証情報324を用いて行われるので、認証の確度を維持しつつ処理負荷を軽減することができる。
また、個人認証システム100では、認証部314は、上記再認証を行うときは、上記個人認証の合否判定基準より緩和された合否判定基準を適用する。
一般に、現在ユーザの発話から記憶装置302に記憶されたいずれかの認証ワード326が発見された場合には、現在ユーザは当該発見された認証ワード326を登録した人物である可能性が高いと考えられる。したがって、現在ユーザである個人が当該人物であるか否かを再認証により判断する場合には、その判断基準の厳しさを、複数の個人認証情報を用いて行う通常の個人認証を行う場合より緩和しても、現在ユーザの特定を誤る可能性は低いと考えられる。その一方、個人認証が失敗した現在ユーザに対し、当該個人認証と同じ合否判定基準を用いて上記再認証を行ったのでは、車室内の照明状態にも依存して当該再認証も失敗となる可能性が高い。
本実施形態では、上記のように、再認証においては、個人認証の合否判定より緩和された合否判定基準を用いることで、認証の確度を維持しつつ、認証の失敗が連続して発生することによる利便性の低下を防止することができる。
また、個人認証システム100では、認証部314は、上記再認証を行うごとに、上記個人認証の合否判定基準を適用したならば当該再認証に成功するか否かの仮想判断を行う。そして、再認証に成功しないと判断される仮想判断の回数が所定の回数を超えたときは、認証部314は、現在ユーザに対し、自身についての個人認証情報324を更新するよう促す。
この構成によれば、個人認証情報324に過度なノイズが存在すること等の問題を迅速に検出し、現在ユーザに対して個人認証情報324の更新を速やかに促すことができる。したがって、個人認証システム100では、ユーザから見た利便性を高く維持することができる。
また、個人認証システム100では、認証対象者は、移動体である例えば車両102を利用する利用者である。また、車両102は、当該利用者が発話する特定の文言(例えばウェイクアップワード)に続く音声指示を認識して動作する装置として、例えばAV出力装置240及び又はナビゲーション装置256を備える。そして、上記認証ワード326は、当該認証ワード326に関連付けられた個人認証情報324が示す個人(すなわち、人物130等のいずれか)が車両102において用いる上記特定の文言である。
この構成によれば、車両102等の移動体の利用者が、当該移動体の利用に際して自然な形で登録し得る、お好み設定としてのウェイクアップワードを、認証ワード326として用いることができる。すなわち、認証ワードとして特別な登録を行うことを利用者に強いることがないので、ユーザの利便性を高く維持することができる。
また、個人認証システム100では、個人認証情報324として、顔画像、声紋データ、あるいは指紋画像などの、生体データを用いるものとすることができる。この構成によれば、様々な個人認証情報を利用して、ユーザにとって利便性の高い認証処理を行うことができる。
また、個人認証システム100は、例えば図4に示すステップを有する個人認証方法を実行する。この個人認証方法は、認証対象者の発話を取得するステップS110と、認証対象者から認証用情報を取得するステップS100と、認証用情報と個人認証情報324のそれぞれとを比較して個人認証を行うステップS102と、を有する。また、この個人認証方法は、個人認証を行うステップS102において認証対象者である個人を特定することができないときに再認証を行うステップS114を有する。
そして、再認証を行うステップS114では、認証対象者の発話から、個人認証情報324のそれぞれに予め関連付けられた認証ワード326のいずれかが発見されたときに(S1112においてYES)、当該発見された認証ワード326に関連付けられた個人についての個人認証情報324に基づいて、認証対象者の再認証を行う。
この構成によれば、認証対象者から認証用情報を取得する環境の状態(光、音、湿度等々の状態)に依存して個人認証が失敗した場合でも、認証対象者にユーザID等の入力を要求することなく、再認証が実行される。このため、個人認証システム100及び又はこれを構成する個人認証装置120を備える車両102等の装置についての、個人認証の失敗に起因するユーザから見た利便性の低下を防止することができる。
また、この構成によれば、再認証は、認証対象者の発話から発見されたいずれかの認証ワード326に関連付けられた個人認証情報324を用いて行われるので、認証の確度を維持しつつ処理負荷を軽減することができる。
100…個人認証システム、102…車両、104…通信ネットワーク、106…個人認証サーバ、120…個人認証装置、130、132、134…人物、140、142、144…携帯端末、150、152、154…鍵情報、200…車載ネットワークバス、202、226、242、300…処理装置、204、244、302…記憶装置、206…情報取得部、208…発話取得部、210…認証結果取得部、220…カメラ制御装置、222…車室内カメラ、224…TCU、228…近距離通信装置、230…遠距離通信装置、240…AV出力装置、246…AV制御部、248…UI制御部、250…マイク、252…スピーカ、254…表示装置、256…ナビゲーション装置、310…ユーザ登録部、312…認証ワード検知部、314…認証部、320…登録ユーザ情報、322…識別情報、324…個人認証情報、326…認証ワード、328…お好み情報。

Claims (6)

  1. 個人認証情報に基づいて認証対象者である個人を特定する個人認証システムであって、
    前記認証対象者の発話を取得する発話取得部と、
    前記認証対象者から認証用情報を取得する情報取得部と、
    前記認証用情報と前記個人認証情報のそれぞれとを比較して個人認証を行う認証部と、
    を備え、
    前記認証部は、前記個人認証により前記認証対象者である個人を特定することができないときは、
    前記認証対象者の発話から、前記個人認証情報のそれぞれに予め関連付けられた認証ワードのいずれかが発見されたときに、当該発見された認証ワードに関連付けられた個人についての前記個人認証情報に基づいて、前記認証対象者の再認証を行う、
    個人認証システム。
  2. 前記認証部は、前記再認証を行うときは、前記個人認証の合否判定基準より緩和された合否判定基準を適用する、
    請求項1に記載の個人認証システム。
  3. 前記認証部は、
    前記再認証を行うごとに、前記個人認証の合否判定基準を適用したならば当該再認証に成功するか否かの仮想判断を行い、
    前記再認証に成功しないと判断される前記仮想判断の回数が所定の回数を超えたときは、前記認証対象者に対し、自身についての前記個人認証情報を更新するよう促す、
    請求項2に記載の個人認証システム。
  4. 前記認証対象者は、移動体を利用する利用者であって、
    前記移動体は、前記利用者が発話する特定の文言に続く音声指示を認識して動作する装置を備え、
    前記認証ワードは、当該認証ワードに関連付けられた前記個人認証情報が示す個人が前記移動体において用いる前記特定の文言である、
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載の個人認証システム。
  5. 前記個人認証情報は、生体データである、
    請求項1ないし4のいずれか一項に記載の個人認証システム。
  6. 個人認証情報に基づいて認証対象者である個人を特定する個人認証システムの処理装置が行う個人認証方法であって、
    前記認証対象者の発話を取得するステップと、
    前記認証対象者から認証用情報を取得するステップと、
    前記認証用情報と前記個人認証情報のそれぞれとを比較して個人認証を行うステップと、
    前記個人認証を行うステップにおいて前記認証対象者である個人を特定することができないときに再認証を行うステップと、
    を有し、
    前記再認証を行うステップでは、前記認証対象者の発話から、前記個人認証情報のそれぞれに予め関連付けられた認証ワードのいずれかが発見されたときに、当該発見された認証ワードに関連付けられた個人についての前記個人認証情報に基づいて、前記再認証を行う、
    個人認証方法。
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