JP2021139495A - 管継手 - Google Patents

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大地 延島
拓弥 中野
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拓弥 中野
佑太 三島
Yuta Mishima
佑太 三島
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Abstract

【課題】 外径シールタイプの管継手において、外観性能とパイプの傷付き防止とを高次元で両立が可能な管継手を提供すること。【解決手段】 管継手は、継手本体と、継手本体に装着され継手本体とでパイプ(樹脂パイプ、アダプター)の挿入空間を画成するとともに前記挿入空間へ前記パイプを挿入する際の挿入口48が形成された合成樹脂製の第1キャップ21及び第2キャップ22と、前記挿入空間に配置され前記挿入空間に挿入された前記パイプの抜け出しを抑制する抜け止め部材と、前記挿入空間に配置され前記挿入空間に挿入された樹脂パイプの外周面に対して接触して水密を確保する第1シールリング及び第2シールリングとを備えている。挿入口48の内周面49にはゲート用凹部44が形成され、ゲート用凹部44内には、射出成型により製造されたキャップ21、22のゲート痕46が形成されている。【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば給水用や給湯用の配管システムにおいてパイプの端部間を接続する管継手や、パイプの端部と水栓器具とを接続する管継手に関する。
特許文献1に開示された管継手は、管継手本体に合成樹脂製のキャップが装着されている。合成樹脂製のキャップは、射出成型によって製造されることが一般的である。キャップは外観部品でもあるため、過大なゲート痕が生じた場合であっても見栄えが悪化したり作業者を攻撃したりすることがないよう、ゲートの位置をキャップにおけるパイプの挿入口の内周面に設定していた。
特開2009−144740号公報
しかし、キャップの挿入口に過大なゲート痕が生じると、パイプを管継手に対して挿入する際にパイプの外周面とゲート痕とが強く擦れ合って、パイプの外周面に傷が付き易い問題があった。特に、特許文献1の管継手は外径シールタイプのものであって、つまりはシール部材がパイプの外周面に対して接触して水密を図るタイプのものであって、パイプの外周面の傷は、管継手の水密性を低下させる要因となっていた。
本発明の目的は、外径シールタイプの管継手において、外観性能とパイプの傷付き防止とを高次元で両立が可能な管継手を提供すること。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明の管継手は、継手本体と、前記継手本体に装着され前記継手本体とでパイプの挿入空間を画成するとともに前記挿入空間へ前記パイプを挿入する際の挿入口が形成された合成樹脂製のキャップと、前記挿入空間に配置され前記挿入空間に挿入された前記パイプの抜け出しを抑制する抜け止め部材と、前記挿入空間に配置され前記挿入空間に挿入された前記パイプの外周面に対して接触して水密を確保するシール部材とを備えた管継手であって、前記挿入口の内周面にはゲート用凹部が形成され、前記ゲート用凹部内には、射出成型により製造された前記キャップのゲート痕が形成されている管継手。
請求項2に係る発明の管継手は、請求項1において、前記ゲート用凹部の内側面は、前記キャップにおいて前記パイプの挿入側に位置する端面で前記キャップの軸線方向に開放されている。
請求項3に係る発明の管継手は、請求項2において、前記キャップの前記端面には、前記ゲート用凹部の前記端面での開放部分に繋がる補助凹部が、前記キャップの径方向に延びて設けられている。
請求項4に係る発明の管継手は、請求項1から請求項3のいずれか一項において、前記ゲート用凹部の内側面は、前記キャップの軸線方向において前記パイプの挿入側とは反対側に位置する奥側が閉じられている。
請求項5に係る発明の管継手は、請求項1から請求項4のいずれか一項において、前記射出成型にはピンゲートが用いられており、前記ゲート用凹部において内底面の面積は、前記ピンゲートの開口面積の5倍以上でかつ10倍以下である。
管継手に樹脂パイプ及び異種パイプを挿着した状態を示す半縦断面図。 第1キャップ及び第2キャップのゲート痕の樹脂残りが多い状態を示す拡大断面図。 第1キャップ及び第2キャップの形状を示す斜視図。 別例を示す図であって第1キャップ及び第2キャップのゲート痕の樹脂残りが多い状態を示す拡大断面図。 別例を示す図であって第1キャップ及び第2キャップの形状を示す斜視図。
以下、本発明を具体化した一実施形態について説明する。
図1に示すように、管継手10を構成する略円筒状の管継手本体11は、外周側において両側方に突出形成された一対の係合筒部13と、内周側において両側方に突出形成された案内筒部14とを有している。管継手本体11と案内筒部14との間には、一端側(図中左側)に樹脂パイプ15が差し込まれる差込孔16及び他端側(図中右側)にアダプター17の内端部が挿入されるアダプター挿入孔18が設けられている。案内筒部14の内側には、水が流通する流路19が形成されている。
前記一対の係合筒部13の外周面には複数の係合突条20が設けられている。管継手本体11の一端側に連結される第1キャップ21及び他端側に連結される第2キャップ22はそれぞれ内周面に複数の係合凹条23が設けられている。そして、第1キャップ21及び第2キャップ22を管継手本体11の係合筒部13に対して嵌め込むことによりその係合凹条23が係合筒部13の係合突条20に係合され、第1キャップ21及び第2キャップ22が管継手本体11に連結されるように構成されている。係合筒部13の内周面には、環状の係止段部24が設けられている。
係合筒部13の内側には、その係止段部24に係合される係合段部25を有する中間筒体26が配設されている。係合筒部13の外端面と第1キャップ21の内周面との間には、ステンレス鋼等の金属で形成された抜け止め部材としての抜け止めリング27が規制体28によって位置規制された状態で介装されている。抜け止めリング27の内周部には抜け止め片27aが斜め方向に突出形成され、樹脂パイプ15の外周部に食い込んで樹脂パイプ15の抜け止めを行うようになっている。この抜け止めリング27と第1キャップ21の内周面との間には、割りリング29が介在され、抜け止め片27aの傾斜角度を保持するように構成されている。
該割りリング29の外端面は、第1キャップ21の内周面と同じ傾斜角度を持ち、樹脂パイプ15の引き抜き方向への力により抜け止め片27aを介して割りリング29が軸線方向外方へ力を受けたとき、割りリング29を縮径させるように構成されている。そして、割りリング29の内周面に設けられた締付面30が樹脂パイプ15を締付けるようになっている。前記管継手本体11と中間筒体26との間には、ゴムで作製された第1シールリング31が配置され、挿入される樹脂パイプ15の外周面に密接して止水するようになっている。
前記割りリング29の内側には、樹脂パイプ15の先端部に押圧されて樹脂パイプ15の挿入を案内する挿入ガイド32が配置されている。該挿入ガイド32はCリング状に形成され、拡縮可能に構成されている。挿入ガイド32の外径は樹脂パイプ15の外径と同一又は若干大きく形成され、内径は案内筒部14の外径より若干大きく形成されている。割りリング29の内周面には、抜け止め用段差が設けられ、該抜け止め用段差に挿入ガイド32の外端面の外周部が係合され、挿入ガイド32が抜け止め保持されるようになっている。
挿入ガイド32の内端側には円弧面が形成され、挿入ガイド32が案内筒部14の外周面を内方へ移動するときに円滑に移動できるようになっている。さらに、樹脂パイプ15の挿入に伴って挿入ガイド32が移動して抜け止めリング27の抜け止め片27a及び第1シールリング31に摺接したとき、抜け止め片27a及び第1シールリング31を徐々に拡径させると同時に、挿入ガイド32自身を縮径させるようになっている。
第1キャップ21の外周面には係止溝40が形成されると共に、第1キャップ21の基端部外周にはステンレス鋼製の保持リング41がその先端側の係止爪43を第1キャップ21の係止溝40に係止した状態で装着されている。そして、管継手本体11に対する第1キャップ21の連結が保持されている。
管継手本体11の第2キャップ22側において、管継手本体11と中間筒体26との間には、ゴム製の第2シールリング33が配置され、挿入されるアダプター17の内端部の外周面に密接して止水するようになっている。第2キャップ22の先端部内周面には、先端ほど縮径するテーパ面よりなる係止部34が設けられている。この第2キャップ22側には、抜け止め部材としての抜け止めリング27、割りリング29などは設けられていない。
アダプター17はほぼ円筒状に形成され、内端部がアダプター挿入孔18に挿入され、外端部の拡径部35内に塩化ビニル樹脂製の異種パイプ36が接着によって接続されるようになっている。アダプター17の中央部外周面には断面山型状(断面三角形状)をなす係合部37が設けられ、該係合部37が第2キャップ22先端内周面の係止部34に係合されてアダプター17が第2キャップ22に対して抜け止め保持されるように構成されている。係る係合部37は内端側の傾斜面38と外端側の斜状面39とで構成され、斜状面39の傾斜角度が傾斜面38の傾斜角度より大きくなるように設定されている。一方、第2キャップ22の係止部34を形成するテーパ面の傾斜角度は、係合部37の斜状面39の傾斜角度とほぼ同じに設定されている。
すなわち、アダプター17をアダプター挿入孔18に挿入しやすく、アダプター17の係合部37が第2キャップ22の係止部34に係合した後にはアダプター17が第2キャップ22から抜け出しにくくなっている。そのため、アダプター17の内端部を管継手本体11のアダプター挿入孔18に挿入することにより、アダプター17の係合部37が第2キャップ22の先端部に当たり、第2キャップ22を弾性変形させ、該係合部37を第2キャップ22の係止部34に簡単に係合させることができる。
第2キャップ22の外周面には係止溝40が形成されると共に、第2キャップ22の基端部外周にはステンレス鋼製の保持リング41がその先端側の係止爪43を第2キャップ22の係止溝40に係止した状態で装着されている。そして、管継手本体11に対する第2キャップ22の連結が保持されている。
前記第1キャップ21、第2キャップ22、アダプター17、管継手本体11、中間筒体26、割りリング29、挿入ガイド32等は、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)〔これらはエンジニアリングプラスチック〕、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂によって形成されている。この場合、アダプター17は異種パイプ36と同種の材料で形成されることが接着性の点で好ましい。
なお、管継手本体11は合金(真鍮、青銅等)等の金属により形成することもできる。また、樹脂パイプ15は、架橋ポリエチレン、ポリブテン等のポリオレフィン樹脂により形成されている。さらに、異種パイプ36は、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂のほか、銅、銅合金等の金属により形成されている。ちなみに、異種パイプ36が銅、銅合金等の金属である場合には、アダプター17は黄銅等の金属で形成され、ろう付けによりアダプター17に異種パイプ36が接着される。
図2及び図3に示すように、第1キャップ21及び第2キャップ22の挿入口48の内周面49には、ゲート用凹部44が形成されている。ゲート用凹部44は、キャップ21、22の軸線方向に延びる2つの内側壁44a、44bと、キャップ21、22の周方向に延びる1つの内側壁44cと、内底面44dとを備えている。つまり、キャップ21、22のゲート用凹部44の内側面は、キャップ21、22においてパイプ(樹脂パイプ15、アダプター17)の挿入側に位置する端面でキャップ21、22の軸線方向に開放されているとともに、前記挿入側とは反対側に位置する奥側が内側壁44cにより閉じられている。
キャップ21、22においてパイプ(樹脂パイプ15、アダプター17)の挿入側に位置する端面には、ゲート用凹部44に繋がる補助凹部45が形成されている。補助凹部45は、キャップ21、22の挿入口48の内周面49から外周面まで延びる互いに平行な2つの内側壁45a、45bを備えている。内側壁45a、45bはそれぞれゲート用凹部44の内側壁44a、44bと繋がっている。
ゲート用凹部44内には、ピンゲート47を用いた射出成型により製造されたキャップ21、22のゲート痕46が形成されている。ゲート痕46はゲート用凹部44の内底面44dにおいてキャップ21、22の周方向の中央に設けられている。内底面44dの面積は、ピンゲート47の開口面積の5倍以上でかつ10倍以下とされている。
次に、以上のように構成された管継手10についてその作用を説明する。
図1に示すように、アダプター17の内端部を第2キャップ22の開口部から挿入して案内筒部14に嵌挿すると、アダプター17の係合部37が第2キャップ22の先端部に当たる。続いて、アダプター17をさらに挿入すると、その内端部がアダプター挿入孔18に入ると同時に、係合部37の傾斜面38が第2キャップ22の先端部内周に差し掛かり、第2キャップ22の先端部を弾性変形により拡径させる。このとき、アダプター17の内端部外周面が第2シールリング33に摺接し、管継手本体11とアダプター17との間が止水される。
次いで、アダプター17をさらに挿入すると、アダプター17の係合部37が第2キャップ22の内側に入り、その係合部37の斜状面39が第2キャップ22の係止部34を形成するテーパ面に全周にわたって係合する。このため、アダプター17は第2キャップ22、言い換えれば管継手本体11に対して抜け止めされる。以上のような管継手本体11に対するアダプター17の組付けは、予め工場内で行うことができるほか、現場で樹脂パイプ15と異種パイプ36とを接続する際に行うこともできる。
アダプター17を管継手本体11に組付けた状態で、樹脂パイプ15を第1キャップ21の挿入口から挿入すると、樹脂パイプ15の先端面が挿入ガイド32に当接する。その状態から、樹脂パイプ15をさらに挿入すると樹脂パイプ15は挿入ガイド32に案内され、挿入ガイド32及び樹脂パイプ15は抜け止めリング27の抜け止め片27aを通過し、挿入ガイド32の先端部が第1シールリング31に到達する。このとき、挿入ガイド32の内端側には円弧面が形成されていることから、その円弧面が抜け止め片27aに摺接して抜け止め片27aを徐々に拡径させると同時に、挿入ガイド32自体は縮径する。従って、挿入ガイド32及び樹脂パイプ15は抜け止めリング27を円滑に通過することができる。
そして、挿入ガイド32の先端部が差込孔16の内端部まで挿入される。このとき、挿入ガイド32の内端部には円弧面が形成されていることから、その円弧面が第1シールリング31に摺接して第1シールリング31を徐々に拡径させると同時に、挿入ガイド32自体は縮径する。従って、挿入ガイド32及び樹脂パイプ15は第1シールリング31を円滑に通過し、樹脂パイプ15との間が止水される。
その後、塩化ビニル樹脂製の異種パイプ36の端部外周面に接着剤を塗布した後、アダプター17の拡径部35内に挿入し、異種パイプ36をアダプター17に接合する。このようにして、アダプター17を備えた管継手10の一端に樹脂パイプ15が接続されると共に、他端に異種パイプ36が接続される。
以上の実施形態によって発揮される効果について、以下にまとめて記載する。
・ 管継手10では、アダプター17の外周部に設けられた係合部37が第2キャップ22の内周部に設けられた係止部34に係合して抜け止めされるように構成されている。このため、アダプター17を管継手本体11内に挿入してその係合部37を第2キャップ22の係止部34に係合させるという簡単な操作でアダプター17の抜け止めを行うことができる。また、管継手10の第2キャップ22側には抜け止め部材としての抜け止めリング27や割りリング29などが省略されている。従って、管継手10の構造を簡単にして組付けを容易にすることができ、製造コストの低減を図ることができると共に、樹脂パイプ15と異種パイプ36との接続を容易に行うことができる。
・ 第2キャップ22は弾性変形可能に構成され、アダプター17の内端部を管継手本体11のアダプター挿入孔18に挿入して第2キャップ22の弾性変形によりアダプター17の係合部37を第2キャップ22の係止部34に係合させてアダプター17が抜け止めされるように構成されている。このため、第2キャップ22の弾性変形を利用し、アダプター17をアダプター挿入孔18に挿入するだけで、アダプター17を管継手本体11に容易に連結することができる。
・ 第2キャップ22の基端部の外周には、管継手本体11に対する第2キャップ22の連結を保持する保持リング41が装着されている。従って、管継手本体11に対する第2キャップ22の連結を長期間に渡って維持することができる。
・ 第1キャップ21及び第2キャップ22において挿入口48の内周面49にはゲート用凹部44が形成され、ゲート用凹部44内には、各キャップ21、22のゲート痕46が形成されている。このため、ゲート用凹部44の深さの分だけ、ゲート痕46とシール面(樹脂パイプ15の外周面及びアダプター17の内端部外周面)とを離間させることができる。従って、ゲート痕46の樹脂残りが多くても、ゲート痕46と前記シール面とが強く擦れ合うことを防止でき、水密性の低下を防止できる。
・ ゲート用凹部44の内側面は、第1キャップ21及び第2キャップ22においてパイプ(樹脂パイプ15及びアダプター17)の挿入側に位置する端面でキャップ21、22の軸線方向に開放されている。このため、キャップ21、22は前記端面での開放部分において剛性が低下し、変形が容易となる。従って、ゲート痕46に対してパイプ(樹脂パイプ15、アダプター17)が擦れることに起因するストレスを、前記端面での開放部分において許容されるキャップ21、22の変形によって逃がすことができ、ゲート痕46とパイプ15、17の外周面とが強く擦れることを、より効果的に防止できる。また、キャップ21、22においてパイプ15、17の挿入側に位置する端面には、ゲート用凹部44に繋がる補助凹部45が、キャップ21、22の径方向に延びて設けられている。従って、補助凹部45における剛性の低下により、さらにキャップ21、22の変形が容易となり、ゲート痕46とパイプ15、17の外周面とが強く擦れることを、より効果的に防止できる。
・ ゲート用凹部44の内側面は、第1キャップ21及び第2キャップ22においてパイプ(樹脂パイプ15及びアダプター17)の挿入側とは反対側に位置する奥側が内側壁44cにより閉じられている。従って、ゲート用凹部44を介して異物が管継手10の内部に侵入することを防止できる。
・ 内底面44dの面積は、ピンゲート47の開口面積の5倍以上でかつ10倍以下とされている。内底面44dの面積が、ピンゲート47の開口面積の5倍以上であれば、ゲート痕46に対してパイプ(樹脂パイプ15及びアダプター17)が擦れることに起因するストレスを、ゲート用凹部44において許容されるゲート痕46の変形によって十分に逃がすことができる。内底面44dの面積が、ピンゲート47の開口面積の10倍以下であれば、パイプ(樹脂パイプ15、アダプター17)が変形してゲート用凹部44内に侵入し、ゲート痕46に対して過大に干渉することを抑制できる。
(別例)
なお、以上の実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前述の実施形態では、ゲート用凹部44の内側面は、第1キャップ21及び第2キャップ22においてパイプ(樹脂パイプ15及びアダプター17)の挿入側に位置する端面でキャップ21、22の軸線方向に開放されていたが、ゲート用凹部44の内側面は開放されていない構成としてもよい。
・ 前述の実施形態では、キャップ21、22においてパイプ(樹脂パイプ15及びアダプター17)の挿入側に位置する端面には、ゲート用凹部44に繋がる補助凹部45が、各キャップ21、22の径方向に延びて設けられていたが、補助凹部45を設けない構成としてもよい。
・ 前述の実施形態では、ゲート用凹部44の内側面は、キャップ21、22においてパイプ(樹脂パイプ15及びアダプター17)の挿入側とは反対側に位置する奥側が内側壁44cにより閉じられていたが、ゲート用凹部44の内側面は、前記奥側がキャップ21、22の軸線方向に開放されている構成としてもよい。
・ 前述の実施形態では、ゲート用凹部44の内底面44dの面積は、ピンゲート47の開口面積の5倍以上でかつ10倍以下とされていたが、内底面44dの面積は、ピンゲート47の開口面積の5倍未満とされていてもよく、10倍を超えていてもよい。
・ 図4及び図5に示す別の実施形態は、ゲート用凹部44が、キャップ21、22において挿入口48付近の外周面に形成されている。ゲート用凹部44内すなわちキャップ21、22の外周面には、ゲート痕46が形成されている。従って、ゲート痕46がキャップ21、22の内周面48に無くかつゲート痕46がゲート用凹部44によって隠されるため、ゲート痕46の樹脂残りが多くても、ゲート痕46とシール面(樹脂パイプ15の外周面及びアダプター17の内端部外周面)とが擦れ合うことを防止でき、水密性の低下を防止できる。また、ゲート痕46がゲート用凹部44によって隠されるため、過大なゲート痕46が生じた場合であっても見栄えが悪化することを防止できる。なお、「キャップ21、22において挿入口48付近の外周面」とは、当該外周面において、キャップ21、22の最大外径部よりも挿入口48側の領域のことを指す。
(付記)
上記実施形態から把握できる技術的思想について記載する。
(1) 継手本体と、前記継手本体に装着され前記継手本体とでパイプの挿入空間を画成するとともに前記挿入空間へ前記パイプを挿入する際の挿入口が形成された合成樹脂製のキャップと、前記挿入空間に配置され前記挿入空間に挿入された前記パイプの抜け出しを抑制する抜け止め部材と、前記挿入空間に配置され前記挿入空間に挿入された前記パイプの外周面に対して接触して水密を確保するシール部材とを備えた管継手であって、前記キャップにおいて前記挿入口付近の外周面にはゲート用凹部が形成され、前記ゲート用凹部内には、射出成型により製造された前記キャップのゲート痕が形成されている管継手。
(2) 前記ゲート用凹部の内側面は、前記キャップにおいて前記パイプの挿入側に位置する端面で前記キャップの軸線方向に開放されている技術的思想(1)に記載の管継手。
(3) 前記キャップの前記端面には、前記ゲート用凹部の前記端面での開放部分に繋がる補助凹部が、前記キャップの径方向に延びて設けられている技術的思想(2)に記載の管継手。
(4) 前記ゲート用凹部の内側面は、前記キャップの軸線方向において前記パイプの挿入側とは反対側に位置する奥側が閉じられている技術的思想(1)〜技術的思想(3)のいずれか一項に記載の管継手。
(5) 前記射出成型にはピンゲートが用いられており、前記ゲート用凹部において内底面の面積は、前記ピンゲートの開口面積の5倍以上でかつ10倍以下である技術的思想(1)〜技術的思想(4)のいずれか一項に記載の管継手。
10…管継手、11…管継手本体、15…樹脂パイプ、16…差込孔、17…アダプター、18…アダプター挿入孔、21…第1キャップ、22…第2キャップ、27…抜け止め部材、31…第1シールリング、33…第2シールリング、34…係止部、36…異種パイプ、37…係合部、41…保持リング、44…ゲート用凹部、45…補助凹部、46…ゲート痕、47…ピンゲート、48…挿入口、49…内周面。

Claims (5)

  1. 継手本体と、前記継手本体に装着され前記継手本体とでパイプの挿入空間を画成するとともに前記挿入空間へ前記パイプを挿入する際の挿入口が形成された合成樹脂製のキャップと、前記挿入空間に配置され前記挿入空間に挿入された前記パイプの抜け出しを抑制する抜け止め部材と、前記挿入空間に配置され前記挿入空間に挿入された前記パイプの外周面に対して接触して水密を確保するシール部材とを備えた管継手であって、前記挿入口の内周面にはゲート用凹部が形成され、前記ゲート用凹部内には、射出成型により製造された前記キャップのゲート痕が形成されている管継手。
  2. 前記ゲート用凹部の内側面は、前記キャップにおいて前記パイプの挿入側に位置する端面で前記キャップの軸線方向に開放されている請求項1に記載の管継手。
  3. 前記キャップの前記端面には、前記ゲート用凹部の前記端面での開放部分に繋がる補助凹部が、前記キャップの径方向に延びて設けられている請求項2に記載の管継手。
  4. 前記ゲート用凹部の内側面は、前記キャップの軸線方向において前記パイプの挿入側とは反対側に位置する奥側が閉じられている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の管継手。
  5. 前記射出成型にはピンゲートが用いられており、前記ゲート用凹部において内底面の面積は、前記ピンゲートの開口面積の5倍以上でかつ10倍以下である請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の管継手。
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