JP2021138619A - 抗コロナウイルス剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】天然ないし食品成分が有効成分であって、短時間でコロナウイルスに効果があり、着色や臭気の問題もない抗コロナウイルス剤を提供する。【解決手段】抗コロナウイルス剤は、柑橘類種子抽出物を有効成分としている。【選択図】なし

Description

本発明は、コロナウイルスを不活性化する抗コロナウイルス剤に関する。
ヒトに深刻な影響を与えるコロナウイルスの感染が大きな問題となっており、コロナウイルスの感染予防対策が急務となっている。
特許文献1には、ポビドンヨードを有効成分として含んでおり、コロナウイルスによるウイルス感染症を予防する予防剤が開示されている。この予防剤は、ヒトに直接接触させて作用させることができる。また、特許文献2には、ブドウ抽出物からなるプロアントシアニジンまたはカテキンを有効成分とする抗コロナウイルス剤が開示されている。また、特許文献3には、アロエ抽出物、緑茶抽出物、熊笹抽出物、及びドクダミ抽出物からなる群より選ばれるヒノキチオールの含有率が0.02〜0.2質量%であるコロナウイルス消毒剤が開示されている。
特開2004−352642号公報 特開2005−314316号公報 特開2005−145864号公報
ところで、特許文献1の予防剤は、15秒以内の短時間でもコロナウイルスに効果があるとしているが、その有効成分であるポビドンヨードは色が付いているため、これを例えば日常空間で噴霧して用いることは現実的ではない。また、ポビドンヨードのような薬品ではなく、天然成分・食品成分でコロナウイルス対策したいというニーズもある。
この点、特許文献2の抗コロナウイルス剤はブドウ抽出物からなるプロアントシアニジンまたはカテキンを有効成分としているので、天然成分・食品成分でコロナウイルス対策したいというニーズを満たすことができるものの、短時間でのコロナウイルスに対する効果は不明である。また、特許文献2の有効成分であるプロアントシアニジンのようなポリフェノールは水溶液中で不安定であり、カテキンやブドウ抽出物も一般的には着色しているため日常空間での噴霧には使用しにくい。
また、特許文献3のコロナウイルス消毒剤はヒノキチオールによるコロナウイルスへの効果があるとしているが、それらウイルスに対する短時間での効果は不明である。またヒノキチオールは独特の臭気があるため、日常空間で噴霧する場合には臭気対策が必要になる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、天然ないし食品成分が有効成分であって、短時間でコロナウイルスに効果があり、着色や臭気の問題もない抗コロナウイルス剤を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、柑橘類種子抽出物を有効成分とする抗コロナウイルス剤とした。
この構成によれば、短期間でコロナウイルスに対する効果を発揮する。また、有効成分が柑橘類種子抽出物であるため、有効成分が物品等に付着しても着色のおそれは殆どないとともに、臭気の問題もない。さらに化学薬品を用いたくないというニーズにも対応できる。
第2の発明は、エタノールを含まないことを特徴とする。
この構成によれば、アルコールが無くても効果を発揮できるので、アルコールを忌避するニーズにも対応できる。
第3の発明は、エタノールを含むことを特徴とする。
この構成によれば、アルコールによって速乾性が付与される。柑橘類種子抽出物は短時間で効果があるので、早く乾いたとしても十分な効果がある。
第4の発明は、酸性にpH調整されていることを特徴とする。
この構成によれば、コロナウイルス以外のより強力なウイルス(例えばネコカリシウイルスなど)にも効果を発揮する。
第5の発明は、アルカリにpH調整されていることを特徴とする。
この構成によれば、コロナウイルス以外のより強力なウイルス(例えばネコカリシウイルス、エンテロウイルスなど)にも効果を発揮する。
第6の発明は、pH8以上に調整されていることを特徴とする。
これにより、例えばネコカリシウイルス等のノンエンベローブウイルスに対する効果がより一層高まる。
本発明によれば、柑橘類種子抽出物を有効成分としているので、短時間でコロナウイルスに対する効果を発揮でき、しかも使用時に着色や臭気の問題もない抗コロナウイルス剤を提供できる。
本発明の実施形態に係る抗コロナウイルス剤は、柑橘類種子抽出物を有効成分として含んでいる。柑橘類種子抽出物の一例としては、例えばグレープフルーツ種子抽出物を挙げることができる。グレープフルーツ種子抽出物は、グレープフルーツの果実の種子から抽出精製されたものであって、一般に食品添加物として認められたものである。グレープフルーツ種子抽出物をグレープフルーツから得る場合には、収穫したグレープフルーツから種子を取り出し、取り出した種子を粉砕し、その粉砕したものから抽出することができる。このとき、未乾燥状態の粉砕物からグレープフルーツ種子抽出物を抽出してもよいし、凍結乾燥させた状態の粉砕物からグレープフルーツ種子抽出物を抽出してもよい。
グレープフルーツ種子抽出物を抽出する際には、水やアルコール等の溶液を用いることができる。抽出用の溶媒として用いるアルコールは、例えばエタノール等を挙げることができる。グレープフルーツ種子抽出物を抽出する際、種子を例えば30℃以上に加温してもよい。グレープフルーツ種子抽出物には、脂肪酸やフラボノイド等が含有されている。グレープフルーツ種子抽出物は、食品グレードのものが好ましいが、必ずしも食品グレードで無くてもよい。
具体的には、抗コロナウイルス剤は、グレープフルーツ種子抽出物の水溶液を含んでいる。グレープフルーツ種子抽出物の水溶液は、グレープフルーツ種子抽出物をイオン交換水に溶解させたものである。この水溶液中のグレープフルーツ種子抽出物の濃度は、0.1質量%〜5.0質量%の範囲で設定することができる。また、グレープフルーツ種子抽出物の濃度の下限値は、0.15質量%とするのが好ましく、より好ましいのは0.2質量%である。また、グレープフルーツ種子抽出物の濃度の上限値は、3.0質量%とするのが好ましく、より好ましいのは、0.8質量%である。
抗コロナウイルス剤は、アルカリにpH調整されていてもよいし、酸性にpH調整されていてもよい。また、抗コロナウイルス剤は、中性であってもよい。抗コロナウイルス剤のpHを調整する手段は特に限定されるものではないが、アルカリ性に調整する場合、緩衝剤を含有させることができ、これにより、抗コロナウイルス剤をpH8以上に調整することができる。
緩衝剤は、炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムを含有している。炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムの量によって抗コロナウイルス剤のpHを調整することができる。この実施形態では、抗コロナウイルス剤のpHが8以上になるように、炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムの含有量を設定している。炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムの含有量は、抗コロナウイルス剤のpHが8.5以上になるように設定するのが好ましく、さらに好ましいのは抗コロナウイルス剤のpHが10.0以上になるように設定することである。炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムの含有量を決定する際には、抗コロナウイルス剤のpHを測定しながら炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムを添加していき、所望のpHになった時点の炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムの含有量を把握しておけばよい。
また、抗コロナウイルス剤のpHの上限値は、例えば11.5とすることができ、pH11.5以下となるように炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムの含有量を設定するのが好ましい。より好ましいのは、pH11.0以下である。これにより、抗コロナウイルス剤が強アルカリを示さなくなるので、取り扱い時の安全性が高くなる。
緩衝剤として炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムを含有していることにより、上記水溶液が緩衝液となり、安定化する。安定とは、例えば、数ヶ月から半年、もしくは1年程度の長期間に亘って初期のpHを殆ど低下させることなく、維持することである。
以下、本実施形態の抗コロナウイルス剤が長期間に亘って安定している理由について説明する。炭酸ナトリウムは水溶液中において全量が電離するため以下の式1で示すことができる。
NaCO→CO 2−+2Na …1
一方、炭酸水素ナトリウムが水に溶ける場合は以下の式2で示すことができる。
NaHCO→HCO +Na …2
このとき、炭酸水素イオンと炭酸イオンの間には平衡が存在しており、この状態を以下の式3で示すことができる。
CO 2−+H←→HCO …3
この炭酸イオンの第二解離反応における平衡定数は以下の式で示すことができる。
Figure 2021138619
二酸化炭素の電離度は低いため、HCO とCO 2−とは、式1、式2より製剤中に加えた炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム濃度にほぼ等しい。
よって、pHは式を変形することにより求まる。
Figure 2021138619
このときKa2は定数であり、炭酸イオンにおけるpKa2は、約10.33である。
つまり、この系においてpHは加えられた炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムの比率によって決定される。
通常の場合、希釈や酸の添加によってpHは大きく変化するが、式3で示すように、外部からHが供給される場合は炭酸イオンが結びつき、炭酸水素イオンとなることでpH変化を抑え、逆にHが奪われる場合は炭酸イオンとなることで系中に水素イオンを放出してpH変化を抑える。
一方、炭酸水素ナトリウム単体でpH調整を行う場合、電離度の問題から到達できるpHに上限があり、例えば今回設定しているようなpH10に調整するのは原理的に難しい。特に、今回のように弱アルカリ(例えばpH10)に溶液を調整する場合、炭酸ナトリウム単体では、緩衝液にする場合と比較してpHが著しく低くなるので、少量の二酸化炭素が溶け込んだだけで大きな影響を受ける。このため、pHが大きく変動し易く、安定化が困難となる。尚、pH10未満であれば、炭酸水素ナトリウム単体でpH調整を行ってもよい。また、アルカリ電解水を使用してアルカリ性にしてもよい。また、酸化カルシウムをpH調整剤の有効成分として使用してもよい。本実施形態では、炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムを含有していることで、経時安定性を特に高めることができる。
抗コロナウイルス剤を酸性に調整する場合には、例えば有機酸を含有させればよい。
抗コロナウイルス剤は、噴霧用レバーを有する容器に収容して各種物品等に噴霧して使用することができる。噴霧用レバーを有する容器としては、従来から用いられている各種容器を挙げることができ、どのような容器であってもよい。また、手押し式ポンプや電動ポンプを備えた噴霧装置によって抗コロナウイルス剤を噴霧させることもできる。また、抗コロナウイルス剤は、物品に塗布したり、滴下させることによって使用することもできる。抗コロナウイルス剤は、例えば、まな板や包丁等の調理器具、調理台、食器、ふきん、タオルなどに直接噴霧して使用することもできる。抗コロナウイルス剤は、衣類、床、壁、便器、洗面台、自動車の室内に噴霧して使用することもできる。抗コロナウイルス剤を手に噴霧してもよい。
また、抗コロナウイルス剤には、アルコールが含有されていなくてもよいし、アルコールが含有されていてもよい。本発明の抗コロナウイルス剤は、グレープフルーツ種子抽出物によって除菌効果及び抗ウイルス効果を発揮するので、アルコールは必須成分ではない。アルコールを含有させる場合、その種類は特に限定されないが、速乾性の観点からは低級アルコールが好ましく、安全性の観点から特にエタノールが好ましい。エタノールを含有させる場合の含有量としては、速乾性の観点から40v/v%以上が好ましく、60v/v%以上が更に好ましい。なお、早く乾きすぎるとノンエンベロープウイルス等の強いウイルスに対して十分な効果が得られない可能性があるため、エタノール含有量の上限は95v/v%以下とすることが好ましい。
また、抗コロナウイルス剤には、アルコールが含有されていなくてもよいし、アルコールが含有されていてもよい。本発明の抗コロナウイルス剤は、グレープフルーツ種子抽出物によって除菌効果及び抗ウイルス効果を発揮するので、アルコールは必須成分ではない。アルコールを含有させる場合、その種類は特に限定されないが、速乾性の観点から低級アルコールが好ましく、安全性の観点から特にエタノールが好ましい。エタノールを含有させる場合の含有量としては、速乾性の観点から40v/v%以上が好ましく、60v/v%以上が更に好ましい。なお、早く乾きすぎるとノンエンベローブウイルス等の強いウイルスに対して十分な効果が得られない可能性があるため、エタノールの含有量の上限は95v/v%以下とすることが好ましい。
Figure 2021138619
実施例1〜3の有効成分は、グレープフルーツ種子抽出物(グレープフルーツ種子エキス)である。実施例1のpH調整剤は、炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムである。実施例2のpH調整剤はアルカリ電解水、実施例3のpH調整剤は炭酸ナトリウムである。残部はイオン交換水である。pH調整剤の添加量は、pHが約10となるように設定することができる。実施例1〜3の初期pHは、ほぼ10としている。実施例1〜3はアルコールを含んでない。
(抗ウイルス試験)
次に、抗コロナウイルス剤の処理前後のウイルス感染価測定試験について説明する。本試験では、ネコ腸コロナウイルス(Feline enteric coronavirus,WSU 79-1683株)を供試ウイルスとした。
ウイルス感染価測定試験を行う際、まず、細胞増殖培地を用いて、細胞を細胞培養用マイクロプレート(96穴)内で単層培養する。細胞はネコ胎児由来細胞株(fcef-4)である。試験品0.9mlにウイルス液0.1mlを混合し、所定時間(10秒間、30秒間)作用させた。作用後、混合液から0.1ml採取し、培地で100倍程度に希釈して作用を停止させた。この液を感染価測定用試料としてTCID50法で感染価を測定した。測定結果を表2に示す。
Figure 2021138619
この表2に示すように、実施例1ではウイルスの減少数がブランクから3桁以上であり、従って、99.9%以上のウイルスを不活化することができた。尚、アルコールを含んでいない実施例1で99.9%以上の不活化効果を得ることができるので、アルコールを含んでいる場合には、更なる不活化効果の向上を見込むことができる。また、実施例2、3でも同様な不活化効果を得ることができる。
なお、有効成分としてグレープフルーツ種子抽出物を含み、pHを弱酸性に調整しかつエタノールを含有させた抗コロナウイルス剤で同様の試験を行った場合でも99.9%以上の抗ウイルス効果を確認できた。
(抗菌試験)
次に、抗菌試験について説明する。抗菌試験を行う際には、まず、10cfu/mlの大腸菌菌液0.1mlを供試剤10mlに加え、10cfu/mlとする。このとき、コントロールとして供試剤の代わりに生理食塩水10mlを使用したものも用意する。液液接触にて10秒間経過後、1mlを抜き出してSCDLP液体培地9mlに入れ、不活化させる。その後、段階希釈を行い、200μlをSCDLP寒天培地に播種する。コントロール、及び各供試剤についてコロニー数をカウントし除菌率を測定する。供試剤のコロニー数/コントロールのコロニー数の式より除菌率を計算する。供試剤としては、実施例1を用意した。抗菌試験結果は、菌の不活化が99.99%以上であった。
(汚染性)
次に、汚染性について説明する。汚染性については、供試剤を例えば黒い対象物に噴霧し、完全に乾燥した後、目視にて粉残りが見られたか否かによって判定することができる。粉残りが見られた場合には、汚染性有りと判定することができ、粉残りが見られなかった場合には、汚染性無しと判定することができる。汚染性については、実施例1〜3の全てで汚染性無しであった。また、実施例1〜3の全てで着色も見られなかった。
(抗ノンエンベロープウイルス試験)
次に、ノンエンベロープウイルスへの効果について説明する。なお、ノンエンベロープウイルスは、コロナウイルス等のエンベロープウイルスに比べると、アルコール等の従来の除菌剤のみでは不活性化しにくいことが知られている。
本試験では、ノンエンベロープウイルスとして、ネコカリシウイルスを用いる。なお、ネコカリシウイルスは、ノロウイルスの代替ウイルスとして一般的に試験に用いられている。ウイルス感染価測定試験を行う際、まず、細胞増殖培地を用いて、細胞を細胞培養用マイクロプレート(96穴)内で単層培養する。細胞はCRFK細胞である。その後、この単層培養細胞に、ネコカリシウイルス(FCV)を希釈したウイルス浮遊液を接種させ、37℃±1℃の炭酸ガスインキュベーター(CO2濃度:5%)内で1時間、細胞に吸着させた後に、ウイルス接種液を除いて細胞維持培地を加えて4〜7日間培養する。そして、アミドブラック染色し、細胞の生死を確認して、Reed−Muench法により50%組織培養感染価(TCID50/ml)を算出する。
供試剤としては、実施例1の抗コロナウイルス剤を用いた。供試剤とウイルスとの接触時間が30秒で、99.9%以上のネコカリシウイルスの不活性化効果を得た。実施例2、3でも同様な不活化効果を得ることができる。このように、本発明の抗コロナウイルス剤は、ノロウイルスやロタウイルス等のノンエンベロープウイルスに対しても十分な効果を発揮すると考えられる。エタノールを含有させた場合も同様の効果を発揮する。
なお、同様の試験を、pHを変化させて行ったところ、pHが8の場合は接触時間120秒で99%以上の抗ネコカリシウイルス効果が確認できたが、中性に近づくほど効果が弱まることが確認された。
一方、弱酸性に調整し、かつエタノールを含有させた場合でも、ネコカリシウイルスへの十分な効果が確認できた。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態によれば、柑橘類種子抽出物を有効成分としているので、短時間でコロナウイルスに対する効果を発揮でき、しかも使用時に着色や臭気の問題もない抗コロナウイルス剤とすることができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る抗コロナウイルス剤は、例えば空間に噴霧したり、食器や椅子、机、取っ手等に直接付着させて使用することができる。

Claims (6)

  1. 柑橘類種子抽出物を有効成分とする抗コロナウイルス剤。
  2. 請求項1に記載の抗コロナウイルス剤において、
    エタノールを含まないことを特徴とする抗コロナウイルス剤。
  3. 請求項1に記載の抗コロナウイルス剤において、
    エタノールを含むことを特徴とする抗コロナウイルス剤。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の抗コロナウイルス剤において、
    酸性にpH調整されていることを特徴とする抗コロナウイルス剤。
  5. 請求項1から3のいずれか1つに記載の抗コロナウイルス剤において、
    アルカリにpH調整されていることを特徴とする抗コロナウイルス剤。
  6. 請求項5に記載の抗コロナウイルス剤において、
    pH8以上に調整されていることを特徴とする抗コロナウイルス剤。
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