JP2021137793A - 磁力選別装置および磁力選別方法 - Google Patents

磁力選別装置および磁力選別方法 Download PDF

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裕介 衣斐
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Abstract

【課題】簡便な構造で精度良く、かつ効率良く磁性材料と非磁性材料とを分離できる磁力選別装置および磁力選別方法を提供する。【解決手段】粉粒状混合物7を供給して自然落下させる粉粒状混合物供給部2と、粉粒状混合物7の落下経路8に外面31の一部を位置させ、且つ粉粒状混合物7の落下方向と逆方向Rに回転駆動される回転ドラム3と、選別領域Gを始点として逆方向R回りの一定領域に磁気吸着力を付与する第1の磁石4と、回転ドラム3に接触した粉粒状混合物7が自然落下する自然落下領域Pと、粉粒状混合物が回転ドラム3に磁気吸着され搬送され自然落下する搬送落下領域Qと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、磁力選別装置および磁力選別方法に関する。
各種製造プロセスにおいて、磁性体と非磁性体とを含む粉粒状の混合物が発生することは多い。この混合物を、磁性体と非磁性体とに分離する際には、磁力選別装置が用いられる。
鋳造工場における砂型鋳造後に行われる鋳型の解砕や、取り出した鋳物製品からショットブラストによる鋳物砂の除去、製鉄所において発生するスラグのリサイクル、など大量に混合物を処理する場合がある。例えば、ショットブラストによる鋳物砂の除去について、特許文献1が開示されている。特許文献1では、ショット材と砂等の混合物を、ショット材(磁性材料)と砂等(非磁性材料)とに分離する装置が開示されている。この装置は、内部に磁石が配置された筒体を回転させ、この筒体の表面を通過させることで、ショット材のみを磁石により吸着する。
特開昭48−72791号公報
特許文献1に開示されている磁力選別装置の構成では、ショット材と砂等が同方向に落下しながら選別が行われるため、回転する筒体の表面にショット材と一緒に砂等が抱き込まれて砂等の除去が不十分となる恐れがある。
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、簡便な構造で精度良く、かつ効率良く磁性材料と非磁性材料とを分離できる磁力選別装置および磁力選別方法を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明は、磁性材料と非磁性材料とを含む粉粒状混合物を前記磁性材料と前記非磁性材料とに分離させて選別する磁力選別装置である。この磁力選別装置は、粉粒状混合物供給部と、回転ドラムと、第1の磁石と、自然落下領域と、搬送落下領域と、を備える。粉粒状混合物供給部は粉粒状混合物を供給して自然落下させる。回転ドラムは、粉粒状混合物が自然落下する経路に外面の一部が位置されており、粉粒状混合物の落下方向と逆方向に回転駆動される。第1の磁石は、回転ドラムの内部に支持されており、粉粒状混合物が自然落下する経路と回転ドラムの外面とが接触する位置である選別領域を始点として逆方向回りの一定領域に磁気吸着力を付与する。自然落下領域は、回転ドラムに接触した粉粒状混合物が自然落下する領域である。搬送落下領域は、粉粒状混合物が回転ドラムに磁気吸着され搬送されて自然落下する領域である。
このような構成によれば、回転ドラムの回転方向が、粉粒状混合物の落下方向と逆方向になるので、回転ドラムに磁気吸着される磁性材料が非磁性材料を抱き込むことを抑制できる。
本発明の一態様においては、第1の磁石は、一定領域の終点が回転ドラムの鉛直方向下部となる外面に磁気吸着力を付与するよう設けられ、第1の磁石に磁気吸着され搬送される粉粒状混合物を、回転ドラムの搬送落下領域の側部下方領域と、搬送落下領域の鉛直下方領域とに、選別して自然落下させる。
このような構成によれば、第1の磁石に磁気吸着されて搬送される粉粒状混合物を、さらに選別するので、磁性材料と非磁性材料をより精度良く分離できる。
本発明の一態様においては、落下経路の回転ドラムの外面に対向する位置にガイド板を備える。
このような構成によれば、回転ドラムに衝突してはね飛ばされた磁性材料を、ガイド板によってはね返し回転ドラムに戻すので、磁性材料の回収効率を向上させることができる。
本発明の一態様においては、自然落下領域と搬送落下領域との少なくともいずれかに、磁性材料と非磁性材料とをさらに選別する機能を有する搬送機構が配置される。
このような構成によれば、回転ドラムによって磁力選別された粉粒状混合物をさらに搬送機構で選別するので、磁性材料と非磁性材料をさらに精度良く分離できる。
本発明の一態様においては、搬送機構は、自然落下領域と搬送落下領域とに、一対のプーリを含む駆動機構と、一対のプーリに巻回される無端ベルトとを備え、プーリの一方の内部に該プーリの外面に磁気吸着力を付与する第2の磁石が配置される。
このような構成によれば、回転ドラムによって磁力選別された粉粒状混合物をさらに搬送機構で磁力選別するので、磁性材料と非磁性材料をさらに精度良く分離できる。
本発明の一態様においては、搬送落下領域の鉛直下方領域に自然落下した粉粒状混合物を風力によって磁性材料と非磁性材料に選別する風力選別装置が設けられる。
このような構成によれば、磁力選別した粉粒状混合物を、さらに風力選別するので、磁性材料と非磁性材料の分離精度を向上することができる。
本発明の一態様においては、粉粒状混合物は、鋳造後の鋳造品に付着した鋳物砂をショットブラスト加工で除去することで発生したショット材及び鋳物砂である。
このような構成によれば、本発明における磁力選別装置を、異物である鋳物砂の除去に効率良く適用することができる。
本発明の磁力選別方法は、
粉粒状混合物を自然落下させること、
粉粒状混合物が自然落下する経路に外面の一部が位置された回転ドラムを、粉粒状混合物の落下方向と逆方向に回転駆動すること、
粉粒状混合物が自然落下する経路と回転ドラムの外面とが接触する位置である選別領域を始点として逆方向回りの一定領域に磁気吸着力を付与すること、
粉粒状混合物を、該粉粒状混合物が自然落下する自然落下領域と、回転ドラムに磁気吸着され搬送されて自然落下する搬送落下領域とに分離させて選別すること、を含む。
このような方法によれば、回転ドラムの回転方向が、粉粒状混合物の落下方向と逆方向になるので、回転ドラムに磁気吸着される磁性材料が非磁性材料を抱き込むことを抑制し、精度よく異物を取り除くことができる。
本発明の一態様においては、
一定領域の終点が回転ドラムの鉛直方向下部となる外面に磁気吸着力を付与すること、
回転ドラムに磁気吸着され搬送される粉粒状混合物を、回転ドラムの側面部分下方の搬送落下領域の側部下方領域と、これに隣接する回転ドラムの鉛直方向下部下方の搬送落下領域の鉛直下方領域とに、自然落下させて選別すること、を含む。
このような方法によれば、回転ドラムに磁気吸着されて搬送される粉粒状混合物を、さらに選別するので、磁性材料と非磁性材料を精度良く分離できる。
本発明の一態様においては、粉粒状混合物は、鋳造後の鋳造品に付着した鋳物砂をショットブラスト加工で除去することで発生したショット材及び鋳物砂である。
上述したように本発明における磁力選別装置ならびに磁力選別方法は、異物である鋳物砂の除去に好適に適用することができる。
本発明によれば、簡便な構造で精度良く、かつ効率良く磁性材料と非磁性材料とを分離できる磁力選別装置および磁力選別方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る磁力選別装置の構成を示す模式的断面図である。 本発明の実施形態に係る磁力選別装置の構成を示す模式的断面図である。 本発明の実施形態に係る磁力選別装置を備えたショット処理装置の構成を示す模式的断面図である。 本発明の実施形態に係る磁力選別装置の構成を示す模式的側面図である。 図4のA−A矢視拡大図である。 本発明の実施形態の変形例に係る磁力選別装置の構成を示す模式図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る磁力選別装置1の模式的断面図である。本実施形態は、本発明の基本的構成を説明するものである。
図1に示すように、磁力選別装置1は、粉粒状混合物供給部2(以下、供給部2と称す)と、回転ドラム3と、第1の磁石4と、ガイド板5、および仕切り板6を備えている。
供給部2は、磁性材料であるショット材71と非磁性材料である異物72を含む粉粒状混合物7を供給するものである。本実施形態では、異物72は、鋳造後の鋳物製品に付着していた鋳物砂である。したがって、本実施形態における粉粒状混合物7は、鋳造後の鋳造品に付着した鋳物砂をショットブラスト加工で除去することで発生したショット材71及び鋳物砂(異物)72である。供給部2は、傾斜板21と、調整ゲート22を備えており、調整ゲート22は、調整ネジ23と調整板24を備えている。この調整ゲート22は、調整ネジ23を回すことによって、調整板24が図1紙面上左右に移動させることができ、隙間Sの開口を適宜設定し、供給部2から供給される磁気吸着可能なショット材71と、異物72を含む粉粒状混合物7の供給量を調整する。以下、ショット材71は、流動する向きの説明を含んで白抜きの矢印71で表し、異物72は、斜線の矢印で表すこととする。
回転ドラム3は、その外面31の一部を自然落下する粉粒状混合物7(71、72)の落下経路8内に位置させて配置されている。この回転ドラム3は、粉粒状混合物7の落下方向と逆方向(矢印R)に回転駆動される。第1の磁石4は、回転ドラム3の内部に支持され、外面31の落下経路8を始点として逆方向R回りの一定領域に磁気吸着力を付与するように設けられている。仕切り板6は、粉粒状混合物7が供給されて自然落下する自然落下領域Pと、粉粒状混合物7が回転ドラム3に磁気吸着されて搬送された後に自然落下する搬送落下領域Qとの間に配置されている。ガイド板5は、落下経路8の回転ドラムの外面31に対向する位置に配置されている。
次に、本実施形態における磁力選別装置の動作について説明する。磁力選別装置1が始動すると、回転ドラム3は、粉粒状混合物7の落下方向と逆方向(矢印R)に回転駆動する。この回転ドラム3の回転動作中に、供給部2に、ショット材71と異物72を含む粉粒状混合物7が供給される。粉粒状混合物7は、傾斜板21を滑り落ち、隙間Sの開口によって供給量を調整され、回転ドラム3に接触する破線で示される選別領域Gに供給される。
選別領域Gにおいては、鋳砂等の非磁性材料である異物72が、そのまま下方の自然落下領域Pに自然落下し、仕切り板6の傾斜61に沿って流れ、回収される。磁性材料であるショット材71等は、第1の磁石4によって、その外面31に磁気吸着力を付与された、回転ドラム3に磁気吸着される。磁気吸着されたショット材71は、矢印Rの方向に、回転ドラム3によって搬送される。ショット材71は、第1の磁石4が、磁気吸着力を充分付与できる限界点である、回転ドラム3の部分32まで搬送された後、回転ドラム3の外面31から離れて、搬送落下領域Qに自然落下し、ショット材71として回収される。
本実施形態では、粉粒状混合物7が、自然落下により供給され、選別領域Gにおいて、磁気吸着力を付与された外面31に接触し、ショット材71と異物72に磁力選別される。したがって、選別領域Gにおける、粉粒状混合物7の経路を規制することなく、即座に磁力選別が行われ、単位時間あたりの処理量を増加させ、処理効率を向上させることができる。さらに、一つの回転ドラムだけで磁力選別を行うので、装置構成を簡便にできる。
また、本実施形態における回転ドラム3は、選別領域Gにおいて、粉粒状混合物7の自然落下の方向と逆方向(矢印R)に、回転駆動されている。回転ドラム3の外面31では、ショット材71が磁気吸着されるときに、異物72が、ショット材71に抱き込まれて、回転ドラム3の外面31に残る場合がある。このような状況が生じたとしても、ショット材71と異物72に、運動として与えられる力は、互いに向きが異なっている。すなわち、回転ドラム3によって搬送されるショット材71と、重力によって自然落下する異物72とでは力の向きが反対方向となる。このことにより、磁気吸着されたショット材71の隙間から、異物72が抜け落ちる。また、ショット材71は、磁気吸着力を付与された回転ドラム3の外面31に、ショット材71が接触すると同時に磁気吸着されて、重力と反対方向に運ばれる。すなわち、ショット材71は、磁気吸着後、直ちに選別領域Gを離れて搬送されるので、異物72の自然落下に、ショット材71が巻き込まれることも抑制される。したがって、回転ドラム3が、重力と同方向に回転するものと比較して、ショット材71と異物72の分離精度を向上することができる。
さらに、落下経路8において、回転ドラム3の外面31に対向する位置に、ガイド板5を備えるので、回転ドラム3の外面31に、衝突してはね飛ばされたショット材71を、ガイド板5によってはね返し、回転ドラム3の外面31に戻すことができる。したがって、はね飛ばされたショット材71を回転ドラム3で磁気吸着でき、ショット材の回収効率を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、図2、図3を参照して本発明の第2実施形態について説明する。図2は、本実施形態に係る磁力選別装置10の模式的断面図である。本実施形態における磁力選別装置10が、第1実施形態と異なっているのは、第1の磁石40によって、回転ドラム3の外面31に付与される磁気吸着力の範囲と、仕切り板6に加えて仕切り板65を備える点である。その他の第1実施形態と同じ構成については、同じ符号を付し説明を省略する。
本実施形態における第1の磁石40は、回転ドラム3の外面31に磁気吸着力を付与する領域の終点が、回転ドラム3の鉛直方向下部33となるように、回転ドラム3内に固定されている。さらに、仕切り板6に加えて、仕切り板65が搬送落下領域Qに設けられている。仕切り板65は、回転ドラム3の側面部分下方の、搬送落下領域Qの側部下方領域Q1と、これに隣接する、回転ドラム3の鉛直方向下部下方の、搬送落下領域Qの鉛直下方領域Q2と、の間に配置されている。
図3は、本実施形態に係る磁力選別装置10を備えたショット処理装置100の構成を示す模式的断面図である。ショット処理装置100は、ショット材71と異物72を分離するセパレータ部110と、ワークWをショット処理するショット部120と、ショット材71をショット処理装置内で循環させ再利用する循環部130とを備えている。
セパレータ部110は、前述した磁力選別装置10と、風力選別装置11と、を備えている。風力選別装置11には、調整ゲート13を有する貯留部12、第1風力選別部14、第2風力選別部15、および第3風力選別部16が設けられている。風力選別装置11については、風力選別のための風の流れが矢印Kで模式的に示されている。ショット処理部120は、投射室121の上部に投射機122を配置する構造となっている。循環部130は、スクリュコンベア131と、複数のバケット133と、が設けられたバケットエレベータ132を備えている。
ショット処理装置100が起動されると、投射機122は、ショット材71を投射室121に設置されたワークWに向けて投射し、ワークWのショット処理を行う。投射されたショット材71と、ショット処理によって生じたスケールやバリ、および、塵埃を含む異物72と、は、投射室121の下部に落下する。
投射室121の下部には、スクリュコンベア131が配置されており、落下したショット材71と、異物72とを含む粉粒状混合物7を、バケットエレベータ132へ搬送する。バケットエレベータ132は、スクリュコンベア131で搬送された粉粒状混合物7を掬い上げ、装置上部へ搬送する。装置上部に搬送された粉粒状混合物7は、バケットエレベータ132の上端でシュート(図示せず)に投げ出され、セパレータ部110に供給される。
セパレータ部110では、後段で詳述するセパレータ部110の動作によって、ショット材71と異物72を分離する。分離したショット材71は、ホース94を介して投射機122に再度供給し、ショット処理が継続的に行われる。非鉄系の異物72は、ホース91、92、95を介して回収され再利用または廃棄される。ショット材71と、同じ鉄系材料であっても、ショット材71より質量が小さい、例えば鉄系のワークから生じたバリや破損したショット材等73と、は、ホース93を介して回収され、材料として再利用または廃棄される。
次に、セパレータ部110の磁力選別装置10の動作について説明する。図2に示すように、選別領域Gの動作については、第1実施形態と同様の構成であるので、ここでは説明を省略する。第1実施形態と本実施形態の動作の異なっている点は、選別領域Gに加えて、選別領域Hを有することである。選別領域Gで第1次磁力選別が行われた後、回転ドラム3の外面3に磁気吸着されたショット材71と、ショット材71に抱き込まれた非鉄系の異物72と、を含む粉粒状混合物7は、矢印Rの方向に、選別領域Hまで搬送される。
搬送された粉粒状混合物7のうち、非鉄系で磁気吸着されない異物72は、回転ドラム3の側面部分34の位置から、回転ドラム3の外面31から離れて、搬送落下領域Qの側部下方領域Q1に自然落下する。ショット材71は、第1の磁石40が、磁気吸着力を充分付与できる限界点である、回転ドラム3の部分33まで搬送された後、回転ドラム3の外面31から離れて、搬送落下領域Qの鉛直下方領域Q2に自然落下し、ショット材71として回収される。このようにして、選別領域Hにおいて、第2次磁力選別が行われる。
図3に示すように、磁力選別装置10の領域Pは、ホース95に連結されており、第1次磁力選別によって領域Pに自然落下した異物72は、ホース95を介して回収される。領域Q1は、ホース91に連結されており、第2次磁力選別によって領域Q1に自然落下した異物72は、ホース91を介して回収される。同様に第2次磁力選別によって、領域Q2に自然落下したショット材71は、磁力選別装置10の下部に配置される、風力選別装置11の貯留部12に供給される。
貯留部12に供給されたショット材71は、調整ゲート13によって、落下する量を調整されて、第1から第3風力選別部14、15、16に区分けされる、下部の空間に落下する。落下したショット材71は、風Kの風圧によって、それぞれ質量の重い順に、第1から第3風力選別部14、15、16に落下して選別される。第1から第3の風力選別部14、15、16は、それぞれ順にホース94、93、92に連結されている。第1の風力選別部14に落下したショット材71は、ホース94を介して投射機122に供給される。第2の風力選別部15に落下した破損したショット材等73、および第3の風力選別部に落下した異物72は、それぞれ順にホース93、92を介して回収される。
以上述べたように、本実施形態における磁力選別装置10は、第1実施形態と同様の作用効果に加えて、選別領域GおよびHにおいて、第1次磁力選別と第2次磁力選別をおこなうので、ショット材71と異物72との分離精度を向上することができる。また、第1磁力選別を行った後に行われる第2次磁力選別では、回転ドラム3の外面31に付着している粉粒状混合物7の厚さが薄く、磁力選別の精度が向上しているので、全体としての分離精度を向上することができる。第1次磁力選別と、第2次磁力選別とを、一つの回転ドラムで行うので、装置規模を増大させず簡便な構造で分離精度を向上することができる。また、一つの回転ドラムのみで構成する簡便な構造であるので、故障が少なく、かつ日常のメンテナンスの手間も少なくできる。第1次磁力選別と第2次磁力選別とによって充分な選別が行われるので、最後の風力選別における風量を少なくでき、電力の消費を軽減することができる。さらに、装置全体における分離精度が向上しているので、循環部130から、投射機122に戻されるショット材71への、異物72の混入を少なくでき、装置の消耗部品の摩耗を抑えて、装置寿命を延ばすことができる。
(第3実施形態)
次に、図4、図5を参照して本発明の第3実施形態について説明する。図4は、本実施形態に係る磁力選別装置50の構成を示す模式的側面図であり、図5は、図4のA−A矢視拡大図であって、第1実施形態の図1、第2実施形態の図2に相当する図である。本実施形態における磁力選別装置50が、第2実施形態の磁力選別装置10と異なっている点は、自然落下領域Pと、搬送落下領域Qの側部下方領域Q1とに、搬送機構(ベルトコンベア)51を備える点である。本実施形態の搬送機構51は磁力選別機能を有する。このベルトコンベア51は、一対のプーリ53、54を含む駆動機構500と、一対のプーリ53、54に巻回される無端ベルト52とを備え、プーリ53、54の一方53の内部にプーリ53の外面に磁気吸着力を付与する第2の磁石55が配置されている。その他の第2実施形態と同じ構成については、同じ符号を付しその説明を省略する。
磁力選別装置50が始動されると、第2実施形態と同じ動作によって、自然落下領域Pと、搬送落下領域Qの側部下方領域Q1とに第1の磁石40の作用によって選別された異物72が自然落下する。そのとき、自然落下する異物72の中には、うまく磁力選別できなかった少量のショット材71や、鉄系の材質の破損したショット材等73が含まれている。それらの粉粒状混合物7は、自然落下領域Pと、搬送落下領域Qの側部下方領域Q1とに、水平に配置されたベルトコンベア51、51の無端ベルト52上に落下する。
本実施形態におけるベルトコンベア51は、図4の矢印Sで示された方向に、無端ベルト52を駆動している。上述したとおり、ベルトコンベア51は、一対のプーリ53、54の、一方のプーリ53が磁石55を有しているので、搬送された粉粒状混合物7のうち、異物72は、磁石55に磁気吸着されないので、領域Uに自然落下する。鉄系の材質のショット材71、および破損したショット材等73は、磁石55に磁気吸着されているので、領域Uには落下せず、そのままプーリ53の左側面から、下部に向けて移動し、磁石55の磁気吸着力が及ばない範囲まで搬送された後、領域Vに自然落下する。したがって、ベルトコンベア51は、粉粒状混合物7を、領域Uと領域Vで、異物72と、ショット材71および破損したショット材等73とに選別する(第3次磁力選別)。
本実施形態における磁力選別装置50は、第2実施形態と同じ作用効果に加えて、自然落下領域Pと、搬送落下領域Qの側部下方領域Q1とに、水平に配置されたベルトコンベア51、51によって、第3次磁力選別を行うので、選別精度をさらに向上することができる。また、ベルトコンベア51は、水平に配置されるので、磁力選別装置50の高さ寸法を増やすことなく、ベルトコンベア51を加えた構成としても、磁力選別装置50の規模を増大することなく実現することができる。さらに、ベルトコンベア51は、水平に配置した状態で動作できるので、容易に実装可能である。
(変形例)
図6は、上述の実施形態の変形例を説明する為の図であって、第2実施形態の図2に相当する図である。図6に示すように、磁力選別装置10の供給部2の傾斜板21の傾斜角、粉粒状混合物7の供給位置、回転ドラム3の回転速度、および第1の磁石40によって、磁力吸着力を付与する、回転ドラム3の外面31上の範囲は、実施の状況に応じて適宜変更可能である。
例えば、傾斜板21の角度を変更することで、回転ドラム3に供給される粉粒状混合物7の流量を変更することが可能である。回転ドラム3の回転速度の変更によっては、選別精度が調整される。あるいは、図6では、点41から42の範囲で回転ドラム3の外面31に磁気吸着力を付与しているが、矢印W、Xに示すようにこの範囲の変更をしても良い。それぞれのパラメータは、磁力選別の処理量、選別の精度を考察しながら最適となるように調整してよい。
上述の実施形態では、ショット処理装置として、投射機122について説明したが、これに限定されず、噴射装置においても本発明は適用可能である。すなわち、磁性材料と非磁性材料を含む粉粒状混合物を選別するというすべての場合において、本発明は適用可能である。
また、上述の実施形態では、搬送機構として、磁力選別機能を有するベルトコンベアについて説明したが、これに限定されず、搬送機構として、ショット材と異物とを選別する機能を有するものであればよい。例えば、磁力選別機能を有するスクリュコンベアなどを搬送機構として採用して良い。
上記実施例では、鋳造後の製品からショットブラストによって鋳物砂を除去した際に発生する粉粒体から砂と磁性粒子とを分離する場合について記載した。しかし、本願発明はこれに限定されない。本願発明の磁力選別装置は、大量の被処理物を処理する際に好適に用いることができる。例えば、鋳型(砂型)を解砕することで発生した粉粒体から磁性粒子と非磁性粒子(鋳物砂)とに分離することにも用いることができる。例えば、太陽光パネルのリサイクルなど、ショットブラスト装置を用いてブラスト処理した際に発生する磁性材料と非磁性材料を分離することにも用いることができる。例えば、製鉄所で発生したスラグを破砕したのち、磁性粒子と非磁性粒子とに分離することにも用いることができる。
1、10、50 磁力選別装置
2 粉粒状混合物供給部(供給部)
3 回転ドラム
31 回転ドラムの外面
4、40 第一の磁石
5 ガイド板
51 搬送機構(ベルトコンベア)
52 無端ベルト
53、54 プーリ
55 第2の磁石
500 駆動機構
7 粉粒状混合物
71 ショット材
72 異物
8 落下経路
G 選別領域
P 自然落下領域
Q 搬送落下領域
Q1 搬送落下領域の側部下方領域
Q2 搬送落下領域の鉛直下方領域
R 落下方向と逆方向

Claims (10)

  1. 磁性材料と非磁性材料とを含む粉粒状混合物を前記磁性材料と前記非磁性材料とに分離させて選別する磁力選別装置であって、
    前記粉粒状混合物を供給して自然落下させる粉粒状混合物供給部と、
    前記粉粒状混合物が自然落下する経路である落下経路に外面の一部が位置される回転ドラムであって、前記粉粒状混合物の落下方向と逆方向に回転駆動される回転ドラムと、
    前記回転ドラムの内部に支持される第1の磁石であって、前記粉粒状混合物が自然落下する経路と前記回転ドラムの外面とが接触する位置である選別領域を始点として前記逆方向回りの一定領域に磁気吸着力を付与する第1の磁石と、
    前記回転ドラムに接触した前記粉粒状混合物が自然落下する自然落下領域と、
    前記粉粒状混合物が前記回転ドラムに磁気吸着され搬送され自然落下する搬送落下領域と、を備える、
    磁力選別装置。
  2. 前記第1の磁石は、前記一定領域の終点が前記回転ドラムの鉛直方向下部となる前記外面に磁気吸着力を付与するよう設けられ、
    前記第1の磁石に磁気吸着され搬送される前記粉粒状混合物を、前記回転ドラムの前記搬送落下領域の側部下方領域と、これに隣接する前記回転ドラムの前記搬送落下領域の鉛直下方領域とに、選別して自然落下する、請求項1に記載の磁力選別装置。
  3. 前記落下経路の前記回転ドラムの外面に対向する位置にガイド板を備える、請求項1または2に記載の磁力選別装置。
  4. 前記自然落下領域と前記搬送落下領域との少なくともいずれかに、前記磁性材料と前記非磁性材料とをさらに選別する機能を有する搬送機構が配置される、請求項1から3のいずれか1項に記載の磁力選別装置。
  5. 前記搬送機構は、前記自然落下領域と前記搬送落下領域とに、
    一対のプーリを含む駆動機構と、前記一対のプーリに巻回される無端ベルトとを備え、前記プーリの一方の内部に該プーリの外面に磁気吸着力を付与する第2の磁石が配置される請求項4に記載の磁力選別装置。
  6. 前記搬送落下領域の鉛直下方領域に自然落下した粉粒状混合物を風力によって磁性材料と非磁性材料に選別する風力選別装置が設けられる、請求項2から5のいずれか1項に記載の磁力選別装置。
  7. 前記粉粒状混合物は、鋳造後の鋳造品に付着した鋳物砂をショットブラスト加工で除去することで発生したショット材及び鋳物砂である、請求項1から6のいずれか1項に記載の磁力選別装置。
  8. 磁性材料と非磁性材料とを含む粉粒状混合物を前記磁性材料と前記非磁性材料とに分離させて選別する磁力選別方法であって、
    前記粉粒状混合物を自然落下させること、
    前記粉粒状混合物が自然落下する経路に外面の一部が位置された回転ドラムを、前記粉粒状混合物の落下方向と逆方向に回転駆動すること、
    前記粉粒状混合物が自然落下する経路と前記回転ドラムの外面とが接触する位置である選別領域を始点として前記逆方向回りの一定領域に磁気吸着力を付与すること、
    前記粉粒状混合物を、該粉粒状混合物が自然落下する自然落下領域と、前記回転ドラムに磁気吸着され搬送されて自然落下する搬送落下領域とに分離させて選別すること、を含む磁力選別方法。
  9. 前記一定領域の終点が前記回転ドラムの鉛直方向下部となる前記外面に磁気吸着力を付与すること、
    前記回転ドラムに磁気吸着され搬送される前記粉粒状混合物を、前記回転ドラムの側面部分下方の前記搬送落下領域の側部下方領域と、これに隣接する前記回転ドラムの鉛直方向下部下方の前記搬送落下領域の鉛直下方領域とに、自然落下させて選別すること、を含む請求項8に記載の磁力選別方法。
  10. 前記粉粒状混合物は、鋳造後の鋳造品に付着した鋳物砂をショットブラスト加工で除去することで発生したショット材及び鋳物砂である、請求項8または9に記載の磁力選別方法。

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