JP2021137720A - 排ガス浄化触媒 - Google Patents

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Abstract

【課題】排ガスの浄化性能と吹き抜け抑制の向上を図り、車両振動に強い構造とする。【解決手段】排ガス浄化触媒Cは3つの排ガスフィルタF1、F2、F3からなる。各排ガスフィルタF1、F2、F3は周壁1の内部に複数のセル3が複数のセル壁2に囲まれた各区画内に形成され、周壁1の両端面で開口される。複数のセル3は断面形状の大きさの異なる少なくとも2種類のセル31、32からなり、かつ3つの排ガスフィルタのうち2つの排ガスフィルタF1とF2、F2とF3は断面形状の大きさの異なるセル31、32が相反するレイアウトで整列される。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の排気ガスに含まれる粒子状物質や、窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)などの有害ガス成分の浄化に用いる排ガス浄化触媒に関する。
一般に、自動車の排出ガス中の有害成分を浄化するために、触媒コンバーターが用いられる。この種の触媒コンバーターは、自動車側に要求される有害成分除去率、排気効率などの要求特性ごとにどのような要求特性に対しても可及的に応じられる能力特性を有することが望まれる。かかる能力特性を出せるようにした触媒コンバーターが特許文献1により提案されている。
特許文献1は自動車用触媒コンバーターに関するもので、この自動車用触媒コンバーターは、コンバーターケーシング本体内に配される触媒担体がセラミックス製連続気泡三次元骨格構造を有する多孔体で構成される。この触媒担体は複数に分割され、各分割単位触媒担体が比表面積の異なるものになっている。そして、適用される自動車の排気効率要求特性や排気ガス中の有害成分の除去効率要求特性に応じられるように、上記分割単位触媒担体が組み合わされる。このようにすることで、自動車側に求められる一定の排気効率に対する一定の浄化効率を有するような要求特性に適正に応じる能力特性を有する触媒コンバーターを提供することができる。また、この特許文献1には、個々の分割単位触媒担体の間に空間を設けた触媒コンバーターが提案されている。このような空間を設けることにより、排出ガスの流れをいったん整流し、次の分割単位触媒担体にスムーズに移行させ、必要以上に排気効率を阻害しないようにしてある。
また従来より、内燃機関の排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)などの有害物質を浄化するために、排ガスフィルタに、貴金属触媒や酸化吸蔵能(OSC)を有するセリア−ジルコニア固溶体などからなる助触媒が被覆されたものが知られている。
この排ガスフィルタでは、エンジン始動後から徐々に排気管内の排気ガス温度が上がり、ある温度に達してから、浄化反応が開始する。このため、環境温度の低いColdスタートや電動化車両などにおけるエンジン間欠運転停止後は、触媒反応が進まず、充分な浄化性能が得られないまま、未浄化ガスが外部に排出される、という課題がある。加えて、高速運転時では、エンジンアウトガスが高流量となり、触媒温度が低い外周付近においては、未浄化ガスが吹き抜けする、という課題がある。また、高流量であるため、触媒温度が高い中心付近においても、排ガス浄化速度が追い付かずに吹き抜けする、という課題もある。
このような課題を解決するため、高セル化(セル数増加)、薄壁化、ゾーンコートなどにより、排ガスの接触面積を大きくすることにより、触媒浄化性能の維持及び高効率化を図るのが、従来の対策方法である。また、この種の技術として、セル密度の大きさを上流と下流で変える方法や異なる形状のセルを配列する方法なども提案されている。
特開昭63−138113号公報
ところで、特許文献1の自動車用触媒コンバーターでは、複数の多孔体が用いられており、車両側の要求性能を満足させるには、複数の多孔体の組み合わせが必要である。このため、それぞれの多孔体の有害成分除去率、排気効率のテータが必要になる他、車両によってはその要求性能を満足させることが複雑で、困難である、という課題がある。また、各触媒担体が離されて設置されると、触媒温度が下がって排ガス浄化効率が下がり、さらには車両振動に対する強度が弱い、という課題がある。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、この種の排ガス浄化触媒において、車両側に要求される有害成分除去率、排気効率などの要求特性を容易に満足させながら、排ガスの浄化性能と吹き抜け抑制の向上を図ること、併せて車両振動に強い構造とすること、などを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の排ガス浄化触媒は、
筒状の周壁と、前記周壁の内部に複数のセル壁が形成され、前記複数のセル壁により囲まれて、前記周壁の軸方向に延び、前記周壁の両端面に開口される複数のセルとを有する3つ以上の排ガスフィルタを備え、
前記3つ以上の排ガスフィルタはそれぞれ、前記複数のセルが断面形状の大きさの異なる少なくとも2種類のセルからなり、かつ前記3つ以上の排ガスフィルタのうち2つ以上の排ガスフィルタは前記断面形状の大きさの異なるセルが相反するレイアウトで配置され、
前記各排ガスフィルタ間相互で前記断面形状の大きさの異なるセルを連通して接続される、
ことを要旨とする。
本発明の排ガス浄化触媒によれば、車両側に要求される有害成分除去率、排気効率などの要求特性を容易に満足させながら、排ガスの浄化性能と吹き抜け抑制の向上を図ることができ、併せて車両の振動に強い構造とすることができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
本発明の一実施の形態に係る排ガス浄化触媒の全体構成を示す図((a)は同排ガス浄化触媒の外観を示す斜視図(b)は同排ガス浄化触媒全体の概略構成を示す斜視図) 同排ガス浄化触媒の上流側の端面又は軸方向所定の位置の断面を示す図((a)は上流側の排ガスフィルタの端面又は軸方向所定の位置の断面を示す図(b)は上流側の排ガスフィルタに接続される中間の排ガスフィルタの端面又は軸方向所定の位置の断面を示す図) 同排ガス浄化触媒の作用を示す図((a)は排ガス浄化触媒の各排ガスフィルタ間の排ガスの流れを示す斜視図(b)は上流側の排ガスフィルタ、中間の排ガスフィルタ間の排ガスの流れを示す図)) 同排ガス浄化触媒の各排ガスフィルタの端面又は軸方向所定の位置の断面における複数のセルのレイアウトを示す図((a)は上流側の排ガスフィルタの端面又は軸方向所定の位置の断面における複数のセルのレイアウトを示す図(b)は中間の排ガスフィルタの端面又は軸方向所定の位置の断面における複数のセルのレイアウトを示す図) 同排ガス浄化触媒の各排ガスフィルタの端面又は軸方向所定の位置の断面における複数のセルのレイアウトを示す図 本発明の他の実施の形態に係る排ガス浄化触媒の上流側の端面又は軸方向所定の位置の断面を示す図((a)は上流側の排ガスフィルタの端面又は軸方向所定の位置の断面の構成を示す図(b)は上流側の排ガスフィルタに接続される中間の排ガスフィルタの端面又は軸方向所定の位置の断面の構成を示す図) 同排ガス浄化触媒の各排ガスフィルタの端面又は軸方向所定の位置の断面における複数のセルのレイアウトを示す図 本発明のさらに他の実施の形態に係る排ガス浄化触媒の上流側の端面又は軸方向所定の位置の断面を示す図((a)は上流側の排ガスフィルタの端面又は軸方向所定の位置の断面の構成を示す図(b)は上流側の排ガスフィルタに接続される中間の排ガスフィルタの端面又は軸方向所定の位置の断面の構成を示す図)
本発明の一実施の形態に係る排ガス浄化触媒Cは、図1に示すように、周壁1の内部に複数のセル壁2により囲まれて周壁1の軸方向に延び、周壁1の両端面に開口される複数のセル3を有する3つ以上の排ガスフィルタF1、F2、F3を備える。この3つ以上の排ガスフィルタF1、F2、F3は、図2に示すように、複数のセル3が断面形状の大きさの異なる少なくとも2種類のセル31、32からなる。また、この3つ以上の排ガスフィルタF1、F2、F3のうち2つ以上の排ガスフィルタF1とF2、F2とF3は断面形状の大きさの異なるセル31,32が相反するレイアウトで配列される。そして、3つ以上の排ガスフィルタF1、F2、F3は、同心上に単列に配置され、各排ガスフィルタF1、F2、F3の相互に対向する端面間が断面形状の大きさの異なるセル31、32を相互に連通されて接触された状態で連結され、ストレートフローになっている。
このようにして、車両側の要求特性に容易に応じ、排ガスの浄化性能と吹き抜け抑制の向上を図り、併せて車両の振動に強い構造にする。
図1、図2に示すように、この排ガス浄化触媒Cは3つ以上の排ガスフィルタF1、F2、F3を備える。これらの排ガスフィルタF1、F2、F3はそれぞれ、筒状の周壁1と、複数のセル3とを有し、複数のセル3は、周壁1の内部に複数のセル壁2が形成され、複数のセル壁2により囲まれて、周壁1の軸方向に延び、周壁1の両端面に開口される。これら3つ以上の排ガスフィルタF1、F2、F3はそれぞれ、複数のセル3が断面形状の大きさの異なる少なくとも2種類のセル31、32からなる。そして、この3つ以上の排ガスフィルタF1、F2、F3のうち2つ以上の排ガスフィルタF1とF2、F2とF3は断面形状の大きさの異なるセル31、32が相反するレイアウトで配置される。このようにして各排ガスフィルタF1、F2、F3が同心上に配列され、各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互で断面形状の大きさの異なるセル31、32が連通されて接続される。
なおここで、セル3の断面形状とは、各排ガスフィルタF1、F2、F3を軸方向に対して直角に断面した場合の各セル3の断面形状で、セル3の内周形状と言い換えることもできる。
図3に示すように、この排ガス浄化触媒Cでは、エンジンの運転により排ガスが排ガス浄化触媒Cに流入されると、排ガスは3つ以上の排ガスフィルタF1、F2、F3を通過する。すなわち、排ガスは各排ガスフィルタF1、F2、F3毎に断面形状の大きさの異なる各セル31、32を通過する。排ガスは各排ガスフィルタF1、F2、F3の各セル31、32毎に流速が変動して、各排ガスフィルタF1、F2、F3内で滞留する排ガスが増加し、浄化性能が高められる。特に、エンジンの高速運転領域では、各排ガスフィルタF1、F2、F3間で排ガスの乱流を起こして排ガスの流速を遅くし、排ガスの吹き抜けを抑制する。さらに、この排ガス浄化触媒Cは、3つ以上の排ガスフィルタF1、F2、F3が同心上に配列され、各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互で断面形状の大きさの異なるセル31、32が連通されて接続される。かかる各排ガスフィルタF1、F2、F3間の接続により、この排ガス浄化触媒Cを強度の高い強い構造にすることができる。
したがって、この排ガス浄化触媒Cによれば、車両側に要求される有害成分除去率、排気効率などの要求特性を容易に満足させながら、排ガスの浄化性能と吹き抜け抑制の向上を図ることができ、併せて車両の振動に強い構造とすることができる。
この排ガス浄化触媒Cにおいてはまた、図2に示すように、各排ガスフィルタF1、F2、F3の少なくとも2種類のセル3は、一方が大きなセル31で、他方が複数の小さなセル32からなる。大きなセル31は周壁1内において複数のセル壁2により均等に区画される区画のうち大きなセル31を配置するための複数の区画内にそれぞれ、所定の大きな断面積で形成される。複数の小さなセル32は周壁1内において複数のセル壁2により均等に区画される区画のうち複数の小さなセル32を配置するための区画内にそれぞれ、大きなセル31と同じ断面形状の範囲を複数の小さなセル32に分割して形成される。このようにして各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互で大きなセル31と複数の小さなセル32が交互に連通される。
このようにすることにより、エンジンの運転により排ガスが排ガス浄化触媒Cに流入されると、図3に示すように、排ガスは3つ以上の排ガスフィルタF1、F2、F3を通過する。すなわち、排ガスは各排ガスフィルタF1、F2、F3間で大きいセル31と小さいセル32とを交互に通過する。排ガスが各排ガスフィルタF1、F2、F3間で大小のセル31、32を交互に通過する過程で排ガスは流速が変化して各排ガスフィルタF1、F2、F3内で滞留され、浄化性能を高めることができる。また、排ガスは各排ガスフィルタF1、F2、F3間で大小のセル31、32を交互に通ることで、排気効率が良くなり、排ガスの吹き抜けを抑制することができる。
この排ガス浄化触媒Cにおいてはまた、図4に示すように、各排ガスフィルタF1、F2、F3の少なくとも2種類のセル3は、一方が大きなセル31で、他方が複数の小さなセル32からなり、周壁1の両端面において、一方と他方はそれぞれ、線対称に整列される。
このようにして大きなセル31同士、複数の小さなセル32同士が線対称に整列される。これにより、これらのセル31、32が周壁1内で規則性をもって広がっているので、触媒温度を均一化傾向にすることができ、また、各排ガスフィルタF1、F2、F3の強度を高めて車両振動に対する性能を向上させることができる。
この排ガス浄化触媒Cにおいてはまた、図2に示すように、各排ガスフィルタF1、F2、F3の各セル壁2は均一な幅で周壁1の軸方向に向けて延び、複数のセル3が均等に整列され、各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互でセル壁2及び各セル3が連続して接続される。
このようにして、各排ガスフィルタF1、F2、F3は、図1、図2に示すように、均一な幅で周壁1の軸方向に向けて延びるセル壁2により各セル3が均等に並べられ、各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互でセル壁2及び各セル3が連続して接続される。これにより、各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互に接着強度を高め、車両振動に対する強度を上げることができる。
この排ガス浄化触媒Cにおいてはまた、図5に示すように、各排ガスフィルタF1、F2、F3の少なくとも2種類のセル3は、一方が大きなセル31で、他方が複数の小さなセル32からなり、周壁1の両端面において、一方と他方は一方を他方が囲むように配置される。
このようにして各排ガスフィルタF1、F2、F3は大きいセル31が小さいセル32に囲まれることで、各排ガスフィルタF1、F2、F3の中央に排ガスが流れにくいセル32を存在させつつ、大きいセル31と小さいセル32を規則的に並べることができる。これにより、各排ガスフィルタF1、F2、F3において触媒温度が均一化するようになり、排ガス浄化反応の偏りを抑制することができ、局所的な昇温による触媒劣化も抑制することができる。また、各排ガスフィルタF1、F2、F3が外側で排ガスの浄化速度を上げながら、吹き抜けを抑制する構造になって、浄化性能をさらに上げることができる。
この排ガス浄化触媒Cにおいてはまた、図2に示すように、各排ガスフィルタF1、F2、F3の少なくとも2種類のセル3は、一方が大きなセル31で、他方が複数の小さなセル32からなる。一方は断面形状が多角形又は円形に形成される。他方の断面形状は一方の断面形状を等分割して形成される。このようにして各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互で大きなセル31と複数の小さなセル32が交互に連通される。
このようにして各排ガスフィルタF1、F2、F3の少なくとも2種類のセル3は、一方が大きなセル31で、他方が複数の小さなセル32からなる。一方のセル31は断面形状が多角形又は円形で 、他方のセル32は一方の断面形状を等分割して形成され、各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互で大きなセル31と複数の小さなセル32が交互に連通される。排ガスが大小のセル31、32を通過する過程で流速が変化されて排ガスを滞留させることができる。また、各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互で大きいセル31に複数の小さなセル32が一致するように配置されるので、排ガスの流れに余計な抵抗になることがなく、排気効率を上げることができる。
また、この実施の形態の説明で用いる図は、この排ガス浄化触媒Cの各部を、それぞれの一例として、より具体的に示している。
図1、図2に示すように、この排ガス浄化触媒Cは3つの排ガスフィルタF1、F2、F3からなる。各排ガスフィルタF1、F2、F3は周壁1が円筒状に形成される。複数のセル壁2は円筒状の周壁1の内部に格子状に形成され、周壁1の軸方向に延ばされる。複数のセル3は円筒状の周壁1の内部に複数のセル壁2に囲まれた各区画内に形成され、周壁1の両端面で開口される。複数のセル3は断面形状の大きさの異なる少なくとも2種類のセル31、32からなり、かつ3つの排ガスフィルタF1、F2、F3のうち2つの排ガスフィルタF1とF2、F2とF3は断面形状の大きさの異なるセル31、32が相反するレイアウトで整列される。この場合、各排ガスフィルタF1、F2、F3は円筒状の周壁1の内部に複数のセル壁2が縦方向(言い換えれば、垂直方向)のセル壁2と複数の横方向(言い換えれば、水平方向)のセル壁2とを直交されて格子状に形成される。複数の縦方向のセル壁2と複数の横方向のセル壁3とにより囲まれた各区画は周壁1の軸方向に対して直交する断面形状が正方形をなし、各区画の断面形状が各セル壁2の断面形状とともに周壁1の両端面に現れる。これら正方形の区画内に断面形状の大きさの異なる2種類のセル31、32が形成され、周壁1の両端面で開口される。3つの排ガスフィルタF1、F2、F3のうち、2つの排ガスフィルタF1、F3は共通で、2種類のセル31、32が同じレイアウトで整列される。他の1つの排ガスフィルタF2は共通の2つの排ガスフィルタF1、F3とは異なり、2種類のセル31、32が共通の2つの排ガスフィルタF1、F3とは正反対のレイアウトで整列される。そして、これらの排ガスフィルタF1、F2、F3は共通の排ガスフィルタF1、F3が同心上両端に配置され、これら共通の排ガスフィルタF1,F3間に他の1つの排ガスフィルタF2が配置されて、全体として同心上に一列に配列される。これらの排ガスフィルタF1とF2、F2とF3は各排ガスフィルタF1とF2との間、F2とF3との間相互で断面形状の大きさの異なるセル31、32が連通されて接続される。
各排ガスフィルタF1、F2、F3は、図2に示すように、2種類のセル3の一方が大きなセル31で、他方が複数の小さなセル32からなる。大きなセル31は周壁1内において複数のセル壁2により均等に区画される区画のうち大きなセル31を配置するための複数の区画内にそれぞれ、所定の大きな断面積で形成される。複数の小さなセル32は周壁1内において複数のセル壁2により均等に区画される区画のうち複数の小さなセル32を配置するための区画内にそれぞれ、大きなセル31と同じ断面形状の範囲を複数の小さなセル32に分割して形成される。かくして各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互で大きなセル31と複数の小さなセル32が交互に連通される。
各排ガスフィルタF1、F2、F3は、図4に示すように、周壁1の両端面において、大きなセル31と複数の小さなセル32がそれぞれ、線対称に整列される。この場合、周壁1内に複数の縦方向のセル壁2と複数の横方向のセル壁2とにより形成された複数の区画全体が周壁1内において断面四角形になっており、この断面四角形の各対角線を線対称軸a1、a2とする。この線対称軸a1、a2を中心にしてその両側に配列される各区画に大きなセル31と複数の小さなセル32が大きなセル31同士、複数の小さなセル32同士が線対称となるように形成される。
各排ガスフィルタF1、F2、F3は、図2に示すように、各セル壁2が均一な幅で周壁1の軸方向に向けて延び、複数のセル3が均等に整列され、各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互でセル壁2及び各セル3が相互に対接し連続して接続される。この場合、各排ガスフィルタF1、F2、F3の周壁1の両端面において、複数の横方向のセル壁2と複数の縦方向のセル壁2の断面形状がそれぞれ同一の位置に均一の長さ、幅で現れる。そして、各セル壁2により区画される各区画内に形成された2種類のセル31、32がそれぞれ均一の大きさで開口される。かくして各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互で各セル壁2及び各セル3が相互に対接し連続して接続される。
各排ガスフィルタF1、F2、F3は、図5に示すように、周壁1の両端面において、2種類のセル3、すなわち、大きなセル31と複数の小さなセル32が大きなセル31を複数の小さなセル32が囲むように配置される。この場合、周壁1の内部において複数の縦方向のセル壁2と複数の横方向のセル壁2とにより囲まれた各区画が断面正方形状になっているので、大きなセル31と複数の小さなセル32は、基本的に、複数の小さなセル32が大きなセル31に対して上下左右の4方向から取り囲むように、配置される。また、大きなセル31が四隅の区画にある場合は、複数の小さなセル32は大きなセル31に対して上下方向いずれか一方、及び左右方向いずれか一方から取り囲むように配置される。さらに、大きなセル31が上下二隅の区画の中間にある場合は、複数の小さなセル32は大きなセル31に対して上下方向いずれか一方又は左右方向いずれか一方、及び左右方向又は上下方向から取り囲むように配置される。
各排ガスフィルタF1、F2、F3は、大きなセル31の断面形状が多角形又は円形に形成され、複数の小さなセル32の断面形状が大きいセル31の断面形状を等分割して形成される。このようにして各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互で大きなセル31と複数の小さなセル2が交互に連通される。図2に示すように、この場合、大きなセル31は所定の大きな断面積を有する断面正方形に形成される。複数の小さなセル32は大きいセル31の断面正方形を等分割して、複数の小さな断面四角形にして形成される。つまり、複数の小さなセル32は各セル壁2により囲まれる各区画内に大きいセル31の断面形状と同じ正方形で同じ断面積の範囲内を等分割されて、複数の小さな断面四角形にして形成される。ここで複数の小さなセル32は、断面積の大きい断面正方形の1個の大きなセル31に対して、断面積の小さな断面四角形状、すなわち、断面正方形又は断面長方形のセル32を2n個(この場合、n≧1、各セル32の大きさは同じとする。)1セットとして、形成される。ここでは、複数の小さなセル32のための各区画に大きいセル31の断面形状と同じ正方形で同じ断面積の範囲内を4つの断面正方形又は断面長方形に分割される。これにより、4つの小さな断面正方形又は断面長方形のセル32が形成される。また、この場合、各排ガスフィルタF1、F2、F3の長さは任意で、一定でもよく不定でもよい。かくして各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互で大きなセル31と複数の小さなセル32が交互に連通される。
以上から、排ガスフィルタF1、F2、F3のうち、2つの排ガスフィルタF1、F3は複数のセル3がレイアウトAにより整列され、他の1つの排ガスフィルタF2は複数のセル3がレイアウトBにより整列される。図2に示すように、レイアウトAは、周壁1内に複数の区画が複数の縦方向のセル壁2と横方向のセル壁2とにより碁盤目状に仕切り形成されて、複数の縦方向の区画列と、複数の横方向の区画列とを備える。大きなセル31、複数の小さなセル32は各縦方向の区画列及び各横方向の区画列において交互に、かつ相互に隣接する各縦方向の区画列間で及び相互に隣接する各横方向の列間で互い違いになるように形成される。この場合、最上部の左端の区画が複数の小さなセル32で始まる(以下、セル構造Aという。)。これに対してレイアウトBは、レイアウトAと同様に、周壁1内に複数の区画が碁盤目状に形成されて、複数の縦方向の区画列と、複数の横方向の区画列とを備える。大きなセル31、複数の小さなセル32は各縦方向の区画列及び各横方向の区画列に、レイアウトAとは相反するレイアウトで形成される。この場合、最上部の左端の区画が大きなセル31で始まる(以下、セル構造Bという。)。
なお、各排ガスフィルタF1、F2、F3の周壁1及び各セル3の内周面には排気浄化用の触媒が担持され、触媒コートが施される。
このようにしてこの排ガス浄化触媒Cは、各セル3の断面積の大きさを排ガス浄化触媒Cの長手方向の途中2箇所で変更し、つまり、3つの排ガスフィルタF1、F2、F3間で大きいセル31と複数の小さなセル32とを反対に入れ替えて、排ガスの接触頻度を高くするセル構造として構成される。この場合、2つの共通の排ガスフィルタF1、F3は2種類のセル31、32が図2(a)に示すレイアウトAからなるセル構造Aで、他の1つの排ガスフィルタF2は2種類のセル31、32が図2(b)に示すレイアウトBからなるセル構造Bになっている。
この排ガス浄化触媒Cでは、図3に示すように、エンジンの始動により、排ガスはまず上流側の排ガスフィルタF1の図3中、左側端部の入口から流入される。この場合、排ガスフィルタF1の入口をなす一方の端面に大小のセル31、32が混在されていることで、排ガスはまず通気抵抗の小さい各大きいセル31から優先的に流入され、上流側の排ガスフィルタF1の各大きいセル31を通過する。続いて、これらの排ガスは中間の排ガスフィルタF2の端部から通気抵抗の大きい各複数の小さなセル32に流入され、中間の排ガスフィルタF2を通過する。そして、これらの排ガスは下流側の排ガスフィルタF3の端部から通気抵抗の小さい各大きいセル31に流入され、下流側の排ガスフィルタF3を通過して排出される。このように上流側の排ガスフィルタF1に流入された排ガスは、セル構造Aを有する上流側の排ガスフィルタF1、セル構造Bを有する中間の排ガスフィルタF2、セル構造Aを有する下流側の排ガスフィルタF3を順次通過する。このようにすることで、排ガスの流速が各排ガスフィルタF1、F2、F3毎に変動する。つまり、これらの排ガスは上流側の排ガスフィルタF1の各セル31内を早い流速で通過し、中間の排ガスフィルタF2の各セル32内を遅い流速で通過し、下流側の排ガスフィルタF3の各セル31内を早い流速で通過する。このような排ガスの流速の変動により、各セル31、32内で滞留する排ガスが増加し、各排ガスフィルタF1、F2、F3において触媒コートに対する接触頻度が高くなる。その結果、排ガスに対して高い浄化性能が確保される。特に、高速運転時の高流量域では、排ガスの流速が急激に早くなるため、上流側の排ガスフィルタF1と中間の排ガスフィルタF2との間で排ガスの乱流を起こして排ガスの流速を遅くし、排ガスの吹き抜けを抑制する。各複数の小さなセル32での流速抑制は有効となる。なお、すべてのセルの大きさが一定の場合は、セルの大きさが小さくとも乱流は起こらず、排気効率を考慮すると吹き抜け対策とはならない。また、低温域でも排ガスの触媒コートに対する接触頻度が高くなるので、浄化反応が促進され、この触媒内部温度が高くなり、浄化性能は維持される。
一方、セル構造Aを有する上流側の排ガスフィルタF1の各複数の小さなセル32は、セル構造Bを有する中間の排ガスフィルタF2の各大きいセル31に接続されている。このセル構造Bを有する中間の排ガスフィルタF2の各大きいセル31はセル構造Aを有する下流側の排ガスフィルタF3の各複数の小さいセル32に接続されている。このため、中間の排ガスフィルタF2の各大きいセル31の作用により、上流側の排ガスフィルタF1の各複数の小さいセル32からも排ガスの流入が促進される。これにより、上流側の排ガスフィルタF1の各複数の小さいセル32から流入された排ガスは、上流側、中間、下流側の各排ガスフィルタF1、F2、F3の各セル32、31、32を効率よく流れる。この場合も同様に、各排ガスフィルタF1、F2、F3での排ガスの流速の変動により、各セル32、31内で滞留する排ガスが増加し、各排ガスフィルタF1、F2、F3において触媒コートに対する接触頻度が高くなる。その結果、排ガスに対して高い浄化性能が確保される。
また、この排ガス浄化触媒Cでは、断面積の大きいセル31と小さいセル32が、各排ガスフィルタF1、F2、F3の中心から外周まで、及び上流側の排ガスフィルタF1のセル3入口から下流側の排ガスフィルタF3のセル3出口まで、交互に並んでいることで、排ガス浄化触媒C全体として排ガス浄化反応の偏りがなく、局所的な昇温による触媒劣化などが起こりにくい。
さらに、この排ガス浄化触媒Cでは、上流側、中間、下流側の各排ガスフィルタF1、F2、F3間に空間がなく、各排ガスフィルタF1、F2、F3の各大きいセル31と各複数の小さいセル32が接触されている。このようにしたことで、触媒温度や排気抵抗が下がることがなく、排ガスの浄化効率や燃費が向上する。
そして、この排ガス浄化触媒Cでは、上流側、中間、下流側の各排ガスフィルタF1、F2、F3の各セル壁2が周壁1内で直交され、上流側の排ガスフィルタF1の上流側の入口から下流側の排ガスフィルタF3の下流側の出口まで連続的に揃えられている。このようにしたことで、各セル壁2同士の接着強度が高められ、車両振動などに対する各セル3の機械的強度が確保される。
以上説明したように、この排ガス浄化触媒Cは3つの排ガスフィルタF1、F2、F3からなる。各排ガスフィルタF1、F2、F3は円筒状の周壁1の内部に複数のセル壁2が縦方向のセル壁2と複数の横方向のセル壁2とを直交されて格子状に形成される。複数の縦方向のセル壁2と複数の横方向のセル壁2とにより囲まれた各区画は周壁1の軸方向に対して直交する断面形状が正方形をなし、各区画の断面形状が各セル壁2の断面形状とともに周壁1の両端面に現れる。これら正方形の区画内に断面形状の大きさの異なる2種類のセル31、32が形成され、周壁1の両端面で開口される。3つの排ガスフィルタF1、F2、F3のうち、2つの排ガスフィルタF1、F3は共通で、2種類のセル31、32が同じレイアウトで整列される。他の1つの排ガスフィルタF2は共通の2つの排ガスフィルタF1、F3とは異なり、2種類のセル31、32が共通の2つの排ガスフィルタF1、F3とは正反対のレイアウトで整列される。かくして、3つの排ガスフィルタF1、F2、F3は2つの共通の排ガスフィルタF1、F3が同心上両端に配置され、これら共通の排ガスフィルタF1、F3の間に他の1つの排ガスフィルタF2が配置されて、全体として同心上に一列に配列される。そして、これらの排ガスフィルタF1、F2、F3は各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互で断面形状の大きさの異なるセル31、32を連通されて接続される。このようなセル構造により、排ガスは各排ガスフィルタF1、F2、F3毎に断面形状の大きさの異なる各セル31、32を通過する。これにより、各排ガスフィルタF1、F2、F3の各セル31、32毎に排ガスの流速が変動して、各排ガスフィルタF1、F2、F3内で滞留する排ガスが増加し、浄化性能を高めることができる。特に、エンジンの高速運転領域では、各排ガスフィルタF1、F2、F3間で排ガスの乱流を起こして排ガスの流速を遅くし、排ガスの吹き抜けを抑制することができる。さらに、各排ガスフィルタF1、F2、F3の接続方式により、この排ガス浄化触媒Cを強度の高い強い構造にすることができる。したがって、この排ガス浄化触媒Cの構造によれば、車両側に要求される有害成分除去率、排気効率などの要求特性を容易に満足させながら、排ガスの浄化性能と吹き抜け抑制の向上を図ることができ、併せて車両の振動に強い構造とすることができる。
各排ガスフィルタF1、F2、F3は、2種類のセル3の一方が大きなセル31で、他方が複数の小さなセル32からなる。大きなセル31は周壁1内において複数のセル壁2により均等に区画される区画のうち大きなセル31を配置するための複数の区画内にそれぞれ、所定の大きな断面積で形成される。複数の小さなセル32は周壁1内において複数のセル壁2により均等に区画される区画のうち複数の小さなセル32を配置するための区画内にそれぞれ、大きなセル31と同じ断面形状の範囲を複数の小さなセル32に分割して形成される。かくして各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互で大きなセル31と複数の小さなセル32が交互に連通される。このようにすることにより、排ガス浄化触媒Cに流入された排ガスが各排ガスフィルタF1、F2、F3間で大小のセル31、32を交互に通過する過程で、排ガスは流速が変化し各排ガスフィルタF1、F2、F3内で滞留されるので、浄化性能を高めることができる。また、排ガスは各排ガスフィルタF1、F2、F3間で大小のセル31、32を交互に通ることで、排気効率が良くなり、排ガスの吹き抜けを抑制することができる。
各排ガスフィルタF1、F2、F3は、周壁1内に複数の縦方向のセル壁2と複数の横方向のセル壁2とにより形成された複数の区画全体が周壁1内において断面四角形になっている。この断面四角形の各対角線を線対称軸a1、a2とし、この線対称軸a1、a2を中心にしてその両側に配列される各区画に大きなセル31と複数の小さなセル32が大きなセル31同士、複数の小さなセル32同士が線対称となるように形成される。このようにして周壁1内に大きいセル31、複数の小さなセル32が規則性をもって広がっているので、触媒温度を均一化傾向にすることができ、また、各排ガスフィルタF1、F2、F3の強度を高めて車両振動に対する性能を向上させることができる。
各排ガスフィルタF1、F2、F3は、周壁1の両端面において、複数の横方向のセル壁2と複数の縦方向のセル壁2の断面形状がそれぞれ同一の位置に均一の長さ、幅で現れる。そして、各セル壁2により区画される区画内に形成された2種類のセル31、32がそれぞれ均一の大きさで開口される。かくして各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互で各セル壁2及び各セル3が相互に対接し連続して接続される。このようにすることにより、各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互で接着強度を高め、車両振動に対する強度を上げることができる。
各排ガスフィルタF1、F2、F3は、周壁1の内部において複数の縦方向のセル壁2と複数の横方向のセル壁2とにより囲まれた各区画が断面正方形状になっている。大きなセル31と複数の小さなセル32は、基本的に、複数の小さなセル32が大きなセル31に対して上下左右の4方向から取り囲むように、配置される。また、大きなセル31が四隅の区画にある場合は、複数の小さなセル32は大きなセル31に対して上下方向いずれか一方、及び左右方向いずれか一方から取り囲むように配置される。さらに、大きなセル31が上下二隅の区画の中間にある場合は、複数の小さなセル32は大きなセル31に対して上下方向いずれか一方又は左右方向いずれか一方、及び左右方向又は上下方向から取り囲むように配置される。このようにすることで、各排ガスフィルタF1、F2、F3の中央に排ガスが流れにくいセル32を存在させつつ、大きいセル31と小さいセル32を規則的に並べることができる。これにより、各排ガスフィルタF1、F2、F3において触媒温度が均一化するようになり、排ガス浄化反応の偏りを抑制することができ、局所的な昇温による触媒劣化を抑制することができる。また、各排ガスフィルタF1、F2、F3が外側で、排ガスの浄化速度を上げながら、吹き抜けを抑制する構造になって、浄化性能をさらに上げることができる。
各排ガスフィルタF1、F2、F3の2種類のセル3は、一方が大きなセル31で、他方が複数の小さなセル32からなる。一方のセル31は断面形状が多角形又は円形で、他方のセル32は一方のセル31の断面形状を等分割して形成され、各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互で大きなセル31と複数の小さなセル32が交互に連通される。排ガスが大小のセル31、32を通過する過程で流速が変化されて排ガスを滞留させることができる。また、各排ガスフィルタF1、F2、F3間相互で大きいセル31に複数の小さなセル32が一致するように配置されるので、排ガスの流れに余計な抵抗になることがなく、排気効率を上げることができる。
なお、この実施の形態では、2種類のセル31、32の一方は断面正方形で、他方を一方の断面正方形を等分割して4つの小さな断面四角形としたが、一方の断面形状を四角形以外の多角形又は円形とし、他方を一方の断面形状を等分割して形成してもよい。図6に一方を断面六角形に、他方を一方の断面形状を6つに等分割して6つの小さな六角形に分割形成した場合を例示している。この場合も、周壁1の両端面において、一方と他方をそれぞれ、線対称に整列することができる。また、各セル壁が均一な幅で周壁の軸方向に向けて延び、複数のセル3を均等に整列して、各排ガスフィルタ間相互でセル壁及び各セルを連続して接続することができる。さらに、図7に示すように、一方が大きなセル31で、他方が複数の小さなセル32からなり、周壁の両端面において、一方を他方が囲むように配置することができる。また、図8に一方を断面三角形に、他方を一方の断面形状を4つに等分割して4つの小さな三角形に分割形成した場合を例示している。この場合も、周壁の両端面において、一方と他方をそれぞれ、線対称に整列することができる。また、各セル壁が均一な幅で周壁の軸方向に向けて延び、複数のセル3を均等に整列し、各排ガスフィルタ間相互でセル壁及び各セルを連続して接続することができる。さらに、一方が大きなセル31で、他方が複数の小さなセル32からなり、周壁の両端面において、一方を他方が囲むように配置することができる。このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、この実施の形態では、排ガス浄化触媒C全体を、上流側の排ガスフィルタF1、中間の排ガスフィルタF2、下流側の排ガスフィルタF3の3つの排ガスフィルタF1、F2、F3で構成したが、4つ又はそれ以上の排ガスフィルタで構成してもよい。この場合でも、上記実施の形態と同様に構成することで、上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、この実施の形態では、複数のセル3が断面形状の大きさの異なる2種類のセル31、32からなるものとしたが、複数のセル3を断面形状の大きさの異なる3種類又はそれ以上のセルで構成してもよい。この場合でも、上記実施の形態と同様に構成することで、上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
C 排ガス浄化触媒
F1 排ガスフィルタ
F2 排ガスフィルタ
F3 排ガスフィルタ
1 周壁
2 セル壁
3(31、32) セル
a1 線対称軸
a2 線対称軸

Claims (6)

  1. 筒状の周壁と、前記周壁の内部に複数のセル壁が形成され、前記複数のセル壁により囲まれて、前記周壁の軸方向に延び、前記周壁の両端面に開口される複数のセルとを有する3つ以上の排ガスフィルタを備え、
    前記3つ以上の排ガスフィルタはそれぞれ、前記複数のセルが断面形状の大きさの異なる少なくとも2種類のセルからなり、かつ前記3つ以上の排ガスフィルタのうち2つ以上の排ガスフィルタは前記断面形状の大きさの異なるセルが相反するレイアウトで配置され、
    前記各排ガスフィルタ間相互で前記断面形状の大きさの異なるセルを連通して接続される、
    ことを特徴とする排ガス浄化触媒。
  2. 各排ガスフィルタの少なくとも2種類のセルは、一方が大きなセルで、他方が複数の小さなセルからなり、前記大きなセルは周壁内において複数のセル壁により区画される前記大きなセルを配置するための複数の区画内にそれぞれ、所定の大きな断面積で形成され、前記複数の小さなセルは周壁内において複数のセル壁により区画される前記複数の小さなセルを配置するための区画内にそれぞれ、前記大きなセルと同じ断面形状の範囲を複数の小さなセルに分割して形成され、各排ガスフィルタ間相互で前記大きなセルと前記複数の小さなセルが交互に連通される請求項1に記載の排ガス浄化触媒。
  3. 各排ガスフィルタの少なくとも2種類のセルは、一方が大きなセルで、他方が複数の小さなセルからなり、周壁の両端面において、前記一方と前記他方はそれぞれ、線対称に整列される請求項1又は2に記載の排ガス浄化触媒。
  4. 各排ガスフィルタの各セル壁は均一な幅で周壁の軸方向に向けて延び、複数のセルが均等に整列され、前記各排ガスフィルタ間相互で前記セル壁及び前記各セルが連続して接続される請求項1乃至3のいずれかに記載の排ガス浄化触媒。
  5. 各排ガスフィルタの少なくとも2種類のセルは、一方が大きなセルで、他方が複数の小さなセルからなり、周壁の両端面において、前記一方と前記他方は前記一方を前記他方が囲むように配置される請求項1乃至4のいずれかに記載の排ガス浄化触媒。
  6. 各排ガスフィルタの少なくとも2種類のセルは、一方が大きなセルで、他方が複数の小さなセルからなり、前記一方は断面形状が多角形又は円形に形成され、前記他方の断面形状は前記一方の断面形状を等分割して形成され、前記各排ガスフィルタ間相互で前記大きなセルと前記複数の小さなセルが交互に連通される請求項1乃至5のいずれかに記載の排ガス浄化触媒。
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