JP2021137506A - 歯科治療椅子 - Google Patents
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Abstract
Description
また、加齢により筋肉量が減少して身体機能が低下するサルコペニア等の症状を呈する高齢者については、着座姿勢のまま、診療を行う必要がある。
そして、このような身体不自由者または高齢者を診療する際には、患者自らが着座姿勢を維持することが難しいばかりでなく、着座姿勢での診療は仰臥姿勢での診療に比べて不安定であるため、患者が歯科治療椅子から転落する虞がある。
そのため、術者が診療行為に集中できないばかりでなく、診療時に患者の着座姿勢を保持するための介助者が必要となるという厄介な問題があった。
そして、アームレストがサポートアームの手摺部を着脱自在に係止する手摺係止用凹部を備えていることにより、サポートアームの手摺部を手摺係止用凹部に係止するだけでサポートアームがアームレストに固定されるため、身体不自由者または高齢者を診療する際であっても簡便な使い勝手を達成することができる。
なお、以下の説明において、異なる図面においても同じ符号を付した構成は同様のものであるとして、その説明を省略する場合がある。
図1は、本発明の一実施例の歯科治療椅子を搭載した歯科治療ユニットの斜視図であり、図2は、歯科治療ユニットの斜視図であり、図3は、歯科治療ユニットの正面図である。
まず、図1、図2および図3に基づいて、本発明の一実施例である歯科治療椅子を搭載した歯科治療ユニットについて説明する。
ここで、歯科用スピットン110は、歯科治療椅子120の側方に配置されている。
なお、図示は省略するが、歯科治療ユニット100は、本発明の一実施例である歯科治療椅子120の周辺に、無影灯や、種々の歯科用インスツルメントをホルダが保持するワークテーブル、フットスイッチ等を備えている。
本図では、コンターシート125の、バックレスト124に連結する後端からレッグレスト126に連結する前端に向かって、歯科治療椅子120に着座する患者の向きを基準に左右方向を定める。
この基台121には、コンターシート125を上下方向に昇降自在とする昇降部122が設置されている。
次に、図1、図2および図3に基づいて、本実施例である歯科治療椅子のさらなる構成要素であるサポートアームおよびアームレストについて説明する。
サポートアーム130は、例えば、中空丸棒で形成されている。
図1,2,3において、手摺部132がコンターシート125を横架してアームレスト140の手摺係止用凹部142に係止されている位置、すなわち上述の患者固定位置にあるときのサポートアーム130を実線で示す。
また、図1,2において、手摺部132が軸方向先端をコンターシート125の略前方に向け、患者が導入および退出可能な位置(以下、「患者入退出可能位置」という。)にあるときのサポートアーム130を2点鎖線で示す。
図1,2で円弧の矢印で示すように、サポートアーム130の手摺部132は、コンターシート125の片側側方から上下方向に延びた支柱部131を中心として、患者固定位置および患者入退出可能位置の間で水平方向に回動自在である。
そして、サポートアーム130の手摺部132は、この着座状態において、着座姿勢を保つことが難しい患者であっても、コンターシート125を横架して患者の腹部に(すなわち、患者固定位置に)位置決めされて患者の着座姿勢を保持する。
これにより、着座姿勢を保つことが難しい身体不自由者または高齢者などの患者であっても、患者を介助することなく安定した着座姿勢を確実に保持して患者が歯科治療椅子から転落することを防止し、診療時における着座姿勢の患者に対する介助負担を軽減して術者が診療行為に集中することができる。
これにより、サポートアーム130の手摺部132を手摺係止用凹部142に係止するだけでサポートアーム130がアームレスト140に固定されるため、身体不自由者または高齢者を診療する際であっても簡便な使い勝手を達成することができる。
この場合、上下方向の移動は、サポートアーム130の手摺部132が例えば中空丸棒により構成されるとき、手摺部132の少なくとも直径程度の高さに亘る。
ここで、この上下方向の移動は、例えば、サポートアーム130の支柱部131を昇降自在とすることによって、あるいは、サポートアーム130の手摺部132を可撓性のある素材で作成することによって、実現される。
このように構成することにより、サポートアーム130の手摺部132は、上方向から下方向に移動されて、アームレスト140の手摺係止用凹部142によって係止される。
図4Aは、図2に示すA−A’線から見たスライドカバー閉塞時の概略断面図であり、図4Bは、図2に示すA−A’線から見たスライドカバー開放時の概略断面図である。
以下、図4A,4Bに基づいて、本発明の一実施形態である歯科治療椅子のアームレストを構成するベース本体およびスライドカバーについて説明する。
また、スライドカバー147は、アームレスト140の前後方向に延びてスライドカバー147より短いスライドレール148を有している。
手摺係止用凹部142は、サポートアーム130の手摺部132を係止している。
ガイド143は、スライドレール148を案内し、上述の如く、スライドカバー147をベース本体141に沿ってスライドさせる。
移動規制壁141aは、スライドレール148の前端面148aおよび後端面148bに対向する位置に設けられ、スライドレール148を移動規制する。
図5Aは、図2に示すB−B’線から見たスライドカバー閉塞時の概略断面図であり、図5Bは、図2に示すB−B’線から見たスライドカバー開放時の概略断面図である。
以下、図5A,5Bに基づいて、本発明の一実施形態である歯科治療椅子のアームレストが備えているロック機構について説明する。
このロック機構150は、アームレスト140を構成するベース本体141およびスライドカバー147の其々に設けられた各構成要素の相互作用によって成立する。
また、ベース本体141の後端には、上述のスライドレール148に接触しない左右のいずれかに偏った位置に、上下方向の貫通孔が形成されている。
ロック解除ピン146は、この貫通孔にベース本体141の下側から挿入されると共に、貫通孔の反対側から突出した位置にスプリング145が設けられ、さらにロックピン144で終端されている。
スプリング145は、例えば圧縮コイルばねにより構成され、ロックピン144を上方向に付勢する。
図5Aに示すように、ピン穴149は、スライドカバー閉塞時においてロックピン144と対向する位置に形成されている。
これにより、スライドカバー147に置かれた患者の肘が動いてスライドカバー147が連動しようとしてもロック機構150がスライドカバー147をベース本体141に対して固定するため、サポートアーム130の手摺部132がアームレスト140の手摺係止用凹部142に係止された状態を確実に保持することができる。
そして、この状態でスライドカバー147をベース本体141に対して後方にスライドさせることで、ロック機構150が解除されたまま、スライドカバー147を移動させることができる。
そして、アームレスト140がサポートアーム130の手摺部132を着脱自在に係止する手摺係止用凹部142を備えていることにより、身体不自由者または高齢者を診療する際であっても簡便な使い勝手を達成することができるなど、その効果は甚大である。
本開示の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
110 …歯科用スピットン、
120 …歯科治療椅子、
121 …基台、
122 …昇降部、
123 …ヘッドレスト、
124 …バックレスト、
125 …コンターシート、
126 …レッグレスト、
127 …ステップ、
130 …サポートアーム、
131 …支柱部、
132 …手摺部、
140 …アームレスト、
141 …ベース本体、
141a…移動規制壁、
142 …手摺係止用凹部、
143 …ガイド、
144 …ロックピン、
145 …スプリング、
146 …ロック解除ピン、
147 …スライドカバー、
148 …スライドレール、
148a…前端面、
148b…後端面、
149 …ピン穴、
150 …ロック機構、
G …床面。
Claims (4)
- 患者が着座するコンターシートと前記コンターシートに設けて患者の肘を載置するアームレストと前記コンターシートに対する患者の着座動作または起立動作を補助するサポートアームとを備えた歯科治療椅子であって、
前記サポートアームが、前記コンターシートの片側側方に片持ち状態で枢設されて前記コンターシートを横架して患者の着座状態を保持する患者固定位置へ回動自在となる手摺部を有し、
前記アームレストが、前記サポートアームの手摺部を着脱自在に係止する手摺係止用凹部を備えていることを特徴とする歯科治療椅子。 - 前記アームレストが、前記手摺係止用凹部を備えたベース本体と該ベース本体に沿ってスライドして前記手摺係止用凹部を開閉自在にするスライドカバーとで構成されていることを特徴とする請求項1に記載された歯科治療椅子。
- 前記スライドカバーが、前記アームレストの前後方向に延びて前記スライドカバーより短いスライドレールを有し、
前記ベース本体が、前記スライドレールを案内するガイドと前記スライドレールの前端面および後端面に対向して移動規制する移動規制壁とを有していることを特徴とする請求項2に記載された歯科治療椅子。 - 前記アームレストが、前記サポートアームの手摺部を前記アームレストの手摺係止用凹部に係止させた状態でスライドカバーをベース本体に対して固定するロック機構を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載された歯科治療椅子。
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CN114831841A (zh) * | 2022-07-04 | 2022-08-02 | 中国中医科学院望京医院(中国中医科学院骨伤科研究所) | 一种辅助复位装置及其使用方法 |
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