JP2021137506A - 歯科治療椅子 - Google Patents

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【課題】身体不自由者または高齢者を診療する際であっても患者を介助することなく安定した着座姿勢を確実に保持して使い勝手が簡便な歯科治療椅子を提供すること。【解決手段】患者が着座するコンターシート125と、このコンターシート125に設けて患者の肘を載置するアームレスト140と、コンターシート125に対する患者の着座動作または起立動作を補助するサポートアーム130とを備え、サポートアーム130が、コンターシート125の片側側方に片持ち状態で枢設されてコンターシート125を横架して患者の着座状態を保持する患者固定位置へ回動自在となる手摺部132を有し、アームレスト140が、サポートアーム130の手摺部132を着脱自在に係止する手摺係止用凹部142を備えている歯科治療椅子120。【選択図】図2

Description

本発明は、歯科治療椅子に関し、より詳しくは、高齢者や身体不自由者などの患者が着座姿勢であっても診療可能な歯科治療椅子に関する。
従来、歯科治療椅子として、健常者ばかりでなく高齢者や身体不自由者も診療できるように、高齢者や身体不自由者の安定した乗り降りを補助するサポートアーム(手摺部材)を搭載したものが用いられている。(例えば、特許文献1参照。)
特開平11−226066号公報
しかしながら、このようなサポートアーム(手摺部材)を搭載した歯科治療椅子であっても、脳性麻痺等の一部の身体不自由者については、仰臥姿勢での診療において身体が意図せずに動く不随意運動が出易いため診療が困難となり、このような不随意運動が出にくい体位(反射抑制肢位)である着座姿勢で診療を行う必要がある。
また、加齢により筋肉量が減少して身体機能が低下するサルコペニア等の症状を呈する高齢者については、着座姿勢のまま、診療を行う必要がある。
そして、このような身体不自由者または高齢者を診療する際には、患者自らが着座姿勢を維持することが難しいばかりでなく、着座姿勢での診療は仰臥姿勢での診療に比べて不安定であるため、患者が歯科治療椅子から転落する虞がある。
そのため、術者が診療行為に集中できないばかりでなく、診療時に患者の着座姿勢を保持するための介助者が必要となるという厄介な問題があった。
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたもので、すなわち、本発明の目的は、身体不自由者または高齢者を診療する際であっても、患者を介助することなく安定した着座姿勢を確実に保持し、使い勝手が簡便な歯科治療椅子を提供することである。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、患者が着座するコンターシートと前記コンターシートに設けて患者の肘を載置するアームレストと前記コンターシートに対する患者の着座動作または起立動作を補助するサポートアームとを備えた歯科治療椅子であって、前記サポートアームが、前記コンターシートの片側側方に片持ち状態で枢設されて前記コンターシートを横架して患者の着座状態を保持する患者固定位置へ回動自在となる手摺部を有し、前記アームレストが、前記サポートアームの手摺部を着脱自在に係止する手摺係止用凹部を備えていることを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載された歯科治療椅子の構成に加えて、前記アームレストが、前記手摺係止用凹部を備えたベース本体と該ベース本体に沿ってスライドして前記手摺係止用凹部を開閉自在にするスライドカバーとで構成されていることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項2に記載された歯科治療椅子の構成に加えて、前記スライドカバーが、前記アームレストの前後方向に延びて前記スライドカバーより短いスライドレールを有し、前記ベース本体が、前記スライドレールを案内するガイドと前記スライドレールの前端面および後端面に対向して移動規制する移動規制壁とを有していることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載された歯科治療椅子の構成に加えて、前記アームレストが、前記サポートアームの手摺部を前記アームレストの手摺係止用凹部に係止させた状態でスライドカバーをベース本体に対して固定するロック機構を備えていることを特徴としている。
請求項1に係る発明の歯科治療椅子によれば、サポートアームがコンターシートの片側側方に片持ち状態で枢設されてコンターシートを横架して患者の着座状態を保持する患者固定位置へ回動自在となる手摺部を有し、アームレストがサポートアームの手摺部を着脱自在に係止する手摺係止用凹部を備えていることにより、サポートアームの手摺部がコンターシートを横架して着座姿勢の患者の腹部に位置決めされるため、着座姿勢を保つことが難しい身体不自由者または高齢者などの患者であっても、患者を介助することなく安定した着座姿勢を確実に保持して患者が歯科治療椅子から転落することを防止し、診療時における着座姿勢の患者に対する介助負担を軽減して術者が診療行為に集中することができる。
そして、アームレストがサポートアームの手摺部を着脱自在に係止する手摺係止用凹部を備えていることにより、サポートアームの手摺部を手摺係止用凹部に係止するだけでサポートアームがアームレストに固定されるため、身体不自由者または高齢者を診療する際であっても簡便な使い勝手を達成することができる。
請求項2に係る発明の歯科治療椅子によれば、請求項1に記載された歯科治療椅子が奏する効果に加えて、アームレストが手摺係止用凹部を備えたベース本体とこのベース本体に沿ってスライドして手摺係止用凹部を開閉自在にするスライドカバーとで構成されていることにより、サポートアームの手摺部がアームレストの手摺係止用凹部に係止された状態でスライドカバーがアームレストの手摺係止用凹部を閉塞して患者の肘がスライドカバーに載置されるため、アームレストによるサポートアームの固定を確実に維持することができる。
請求項3に係る発明の歯科治療椅子によれば、請求項2に記載された歯科治療椅子が奏する効果に加えて、スライドカバーがアームレストの前後方向に延びてスライドカバーより短いスライドレールを有し、ベース本体がスライドレールを案内するガイドとスライドレールの前端面および後端面に対向して移動規制する移動規制壁とを有していることにより、スライドカバーに置かれた患者の肘が動いてスライドカバーが開いてもスライドレールの前端面もしくは後端面のいずれか一方がベース本体の移動規制壁に接触してスライドカバーの移動範囲を規制するため、スライドカバーの脱落を確実に阻止してアームレストによるサポートアームの固定をより確実に維持することができる。
請求項4に係る発明の歯科治療椅子によれば、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載された歯科治療椅子が奏する効果に加えて、アームレストが、サポートアームの手摺部をアームレストの手摺係止用凹部に係止させた状態で固定するロック機構を備えていることにより、スライドカバーに置かれた患者の肘が動いてスライドカバーが連動しようとしてもロック機構がスライドカバーをベース本体に対して固定するため、サポートアームの手摺部がアームレストの手摺係止用凹部の係止された状態を確実に保持することができる。
本発明の一実施例の歯科治療椅子を搭載した歯科治療ユニットの斜視図。 本発明の一実施例の歯科治療椅子を搭載した歯科治療ユニットの平面図。 本発明の一実施例の歯科治療椅子を搭載した歯科治療ユニットの正面図。 図2に示すA−A’線から見たスライドカバー閉塞時の概略断面図。 図2に示すA−A’線から見たスライドカバー開放時の概略断面図。 図2に示すB−B’線から見たスライドカバー閉塞時の概略断面図。 図2に示すB−B’線から見たスライドカバー開放時の概略断面図。
本発明は、患者が着座するコンターシートとコンターシートに設けて患者の肘を載置するアームレストとコンターシートに対する患者の着座動作または起立動作を補助するサポートアームとを備えた歯科治療椅子であって、サポートアームが、コンターシートの片側側方に片持ち状態で枢設されてコンターシートを横架して患者の着座状態を保持する患者固定位置へ回動自在となる手摺部を有し、アームレストが、サポートアームの手摺部を着脱自在に係止する手摺係止用凹部を備え、身体不自由者または高齢者を診療する際であっても患者を介助することなく安定した着座姿勢を確実に保持して使い勝手が簡便なものであれば、その具体的な実施形態は如何なるものであってもよい。
例えば、本発明における歯科治療椅子の基本構成については、患者の臀部を支持するコンターシートと、このコンターシートの後端に連結され患者の背中を支持するバックレストと、このバックレストに連結され患者の頭部を支持するヘッドレストと、コンターシートの前端に連結され患者のふくらはぎを支持するレッグレストと、このレッグレストの下端に連結され患者の足の足置きとなるステップとを備えているが、これら以外に、ワークテーブルが付設されたもの、あるいは、コンターシートが床面に載置した昇降自在な基台に設けたもの、移動自在な車輪を有して床面に載置した基台に一体に組み付けられるものなどであっても何ら差し支えない。
そして、本発明の歯科治療椅子に用いられるサポートアームについては、サポートアームがコンターシートの片側側方に片持ち状態で枢設されてコンターシートを横架して患者の着座状態を保持する患者固定位置へ回動自在となる手摺部を有して、コンターシートへの患者の乗り降り動作を補助し、サポートアームの手摺部がコンターシートを横架して着座姿勢の患者の腹部に位置決めされるものであれば如何なる形態のものでもよい。
また、サポートアームの手摺部を着脱自在に係止するためのアームレストの手摺係止用凹部は、アームレストの前方部位における上面、前面、側面などのいずれに設けてもよいが、アームレストの前方部位における上面に設けた場合には、患者、術者の双方が視認し易いため、より簡便な使い勝手を達成することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の歯科治療椅子に係る実施例について説明する。
なお、以下の説明において、異なる図面においても同じ符号を付した構成は同様のものであるとして、その説明を省略する場合がある。
<1.歯科治療椅子の概要>
図1は、本発明の一実施例の歯科治療椅子を搭載した歯科治療ユニットの斜視図であり、図2は、歯科治療ユニットの斜視図であり、図3は、歯科治療ユニットの正面図である。
まず、図1、図2および図3に基づいて、本発明の一実施例である歯科治療椅子を搭載した歯科治療ユニットについて説明する。
図1、図2および図3に示すように、歯科治療ユニット100は、歯科用スピットン110と、本発明の一実施例である歯科治療椅子120とから構成される。
ここで、歯科用スピットン110は、歯科治療椅子120の側方に配置されている。
なお、図示は省略するが、歯科治療ユニット100は、本発明の一実施例である歯科治療椅子120の周辺に、無影灯や、種々の歯科用インスツルメントをホルダが保持するワークテーブル、フットスイッチ等を備えている。
また、本実施例である歯科治療椅子120は、床面Gに載置される基台121と、この基台121に設置される昇降部122と、この昇降部122に載置され患者の臀部を支持するコンターシート125と、このコンターシート125の後端に連結され患者の背中を支持するバックレスト124と、このバックレスト124に連結され患者の頭部を支持するヘッドレスト123と、コンターシート125の前端に連結され患者のふくらはぎを支持するレッグレスト126と、このレッグレスト126の下端に連結され患者の足の足置きとなるステップ127とを備えている。
本図では、コンターシート125の、バックレスト124に連結する後端からレッグレスト126に連結する前端に向かって、歯科治療椅子120に着座する患者の向きを基準に左右方向を定める。
基台121は、床下の給排水管と、および、外部の圧縮空気源と接続されている。
この基台121には、コンターシート125を上下方向に昇降自在とする昇降部122が設置されている。
コンターシート125は、前後方向に伸び患者の臀部を支持するシートであり、床面Gに対して略水平な状態にある。
バックレスト124は、コンターシート125に対する起立角度が調整自在になっている。
ヘッドレスト123は、バックレスト124に対する上下方向の位置が調整自在になっていると共にバックレスト124に対する起立角度が調整自在になっている。
レッグレスト126は、コンターシート125に対する角度が調整自在になっている。
ステップ127は、レッグレスト126に対する角度が調整自在になっている。
<2.サポートアームおよびアームレスト>
次に、図1、図2および図3に基づいて、本実施例である歯科治療椅子のさらなる構成要素であるサポートアームおよびアームレストについて説明する。
歯科治療椅子120は、さらに、コンターシート125に対する患者の着座動作または起立動作を補助するサポートアーム130と、コンターシート125に設けて患者の肘を載置するアームレスト140とを備えている。
サポートアーム130は、コンターシート125の片側側方から上下方向に延びた支柱部131と、このコンターシート125の片側側方に設けた支柱部131に対して片持ち状態で枢設されコンターシート125を横架して患者の着座状態を保持する患者固定位置へ回動自在となる手摺部132とを有している。
サポートアーム130は、例えば、中空丸棒で形成されている。
アームレスト140は、サポートアーム130の手摺部132を着脱自在に係止する手摺係止用凹部142を備えている。
<2.1.サポートアームのアームレストに対する移動動作>
図1,2,3において、手摺部132がコンターシート125を横架してアームレスト140の手摺係止用凹部142に係止されている位置、すなわち上述の患者固定位置にあるときのサポートアーム130を実線で示す。
また、図1,2において、手摺部132が軸方向先端をコンターシート125の略前方に向け、患者が導入および退出可能な位置(以下、「患者入退出可能位置」という。)にあるときのサポートアーム130を2点鎖線で示す。
図1,2で円弧の矢印で示すように、サポートアーム130の手摺部132は、コンターシート125の片側側方から上下方向に延びた支柱部131を中心として、患者固定位置および患者入退出可能位置の間で水平方向に回動自在である。
まず、患者は、患者入退出可能位置にあるサポートアーム130の手摺部132に身体の一部を置きながらこれに支持されて移動し、コンターシート125に着座して着座状態に至る。
そして、サポートアーム130の手摺部132は、この着座状態において、着座姿勢を保つことが難しい患者であっても、コンターシート125を横架して患者の腹部に(すなわち、患者固定位置に)位置決めされて患者の着座姿勢を保持する。
これにより、着座姿勢を保つことが難しい身体不自由者または高齢者などの患者であっても、患者を介助することなく安定した着座姿勢を確実に保持して患者が歯科治療椅子から転落することを防止し、診療時における着座姿勢の患者に対する介助負担を軽減して術者が診療行為に集中することができる。
さらに、この患者固定位置で、サポートアーム130の手摺部132は、アームレスト140の手摺係止用凹部142によって着脱自在に係止される。
これにより、サポートアーム130の手摺部132を手摺係止用凹部142に係止するだけでサポートアーム130がアームレスト140に固定されるため、身体不自由者または高齢者を診療する際であっても簡便な使い勝手を達成することができる。
ここで、アームレスト140の手摺係止用凹部142が上向きの開口として形成される場合、図1に上下の矢印で示すように、サポートアーム130の手摺部132は、サポートアーム130の支柱部131に対して上下方向に移動自在に枢設される。
この場合、上下方向の移動は、サポートアーム130の手摺部132が例えば中空丸棒により構成されるとき、手摺部132の少なくとも直径程度の高さに亘る。
ここで、この上下方向の移動は、例えば、サポートアーム130の支柱部131を昇降自在とすることによって、あるいは、サポートアーム130の手摺部132を可撓性のある素材で作成することによって、実現される。
このように構成することにより、サポートアーム130の手摺部132は、上方向から下方向に移動されて、アームレスト140の手摺係止用凹部142によって係止される。
<3.ベース本体およびスライドカバー>
図4Aは、図2に示すA−A’線から見たスライドカバー閉塞時の概略断面図であり、図4Bは、図2に示すA−A’線から見たスライドカバー開放時の概略断面図である。
以下、図4A,4Bに基づいて、本発明の一実施形態である歯科治療椅子のアームレストを構成するベース本体およびスライドカバーについて説明する。
アームレスト140は、スライドカバー147と、ベース本体141とにより構成される。
スライドカバー147は、ベース本体141に沿ってスライドして手摺係止用凹部142を開閉自在にする。
また、スライドカバー147は、アームレスト140の前後方向に延びてスライドカバー147より短いスライドレール148を有している。
ベース本体141は、上述の手摺係止用凹部142の他に、ガイド143と、移動規制壁141aとを有している。
手摺係止用凹部142は、サポートアーム130の手摺部132を係止している。
ガイド143は、スライドレール148を案内し、上述の如く、スライドカバー147をベース本体141に沿ってスライドさせる。
移動規制壁141aは、スライドレール148の前端面148aおよび後端面148bに対向する位置に設けられ、スライドレール148を移動規制する。
図4Aに示すように、スライドカバー147がベース本体141の上面全体を覆い手摺係止用凹部142を閉塞しているとき、スライドレール148の前端面148aは、前端面148aに対向する位置に設けられたベース本体141の移動規制壁141aに接触している。
また、図4Bに示すように、スライドカバー147がベース本体141の手摺係止用凹部142を覆うことなく開放しているとき、スライドレール148の後端面148bは、後端面148bに対向する位置に設けられたベース本体141の移動規制壁141aに接触している。
これにより、スライドカバー147に置かれた患者の肘が動いてスライドカバー147が開いてもスライドレール148の前端面148aもしくは後端面148bのいずれか一方がベース本体141の移動規制壁141aに接触してスライドカバー147の移動範囲を規制するため、スライドカバー147の脱落を確実に阻止してアームレスト140によるサポートアーム130の固定をより確実に維持することができる。
<4.ロック機構>
図5Aは、図2に示すB−B’線から見たスライドカバー閉塞時の概略断面図であり、図5Bは、図2に示すB−B’線から見たスライドカバー開放時の概略断面図である。
以下、図5A,5Bに基づいて、本発明の一実施形態である歯科治療椅子のアームレストが備えているロック機構について説明する。
ここで、ロック機構150とは、サポートアーム130の手摺部132をアームレスト140の手摺係止用凹部142に係止させた状態で固定する機構を称する。
このロック機構150は、アームレスト140を構成するベース本体141およびスライドカバー147の其々に設けられた各構成要素の相互作用によって成立する。
ベース本体141は、ロック機構150の一部として、ロックピン144と、スプリング145と、ロック解除ピン146とを有している。
また、ベース本体141の後端には、上述のスライドレール148に接触しない左右のいずれかに偏った位置に、上下方向の貫通孔が形成されている。
ロック解除ピン146は、この貫通孔にベース本体141の下側から挿入されると共に、貫通孔の反対側から突出した位置にスプリング145が設けられ、さらにロックピン144で終端されている。
スプリング145は、例えば圧縮コイルばねにより構成され、ロックピン144を上方向に付勢する。
スライドカバー147は、ロック機構150の一部として、ピン穴149を備えている。
図5Aに示すように、ピン穴149は、スライドカバー閉塞時においてロックピン144と対向する位置に形成されている。
これにより、スライドカバー147に置かれた患者の肘が動いてスライドカバー147が連動しようとしてもロック機構150がスライドカバー147をベース本体141に対して固定するため、サポートアーム130の手摺部132がアームレスト140の手摺係止用凹部142に係止された状態を確実に保持することができる。
また、図5Bに示すように、スライドカバー閉塞時においてロック機構150を解除するときは、ロック解除ピン146を指で摘まみ下方向に引き下げ、ロックピン144がピン穴149から出た状態にする。
そして、この状態でスライドカバー147をベース本体141に対して後方にスライドさせることで、ロック機構150が解除されたまま、スライドカバー147を移動させることができる。
このようにして得られた本実施例の歯科治療椅子120は、サポートアーム130がコンターシート125の片側側方に片持ち状態で枢設されてコンターシート125を横架して患者の着座状態を保持する患者固定位置へ回動自在となる手摺部132を有していることにより、着座姿勢を保つことが難しい身体不自由者または高齢者などの患者であっても、患者を介助することなく安定した着座姿勢を確実に保持して患者が歯科治療椅子120から転落することを防止し、診療時における着座姿勢の患者に対する介助負担を軽減して術者が診療行為に集中することができる。
そして、アームレスト140がサポートアーム130の手摺部132を着脱自在に係止する手摺係止用凹部142を備えていることにより、身体不自由者または高齢者を診療する際であっても簡便な使い勝手を達成することができるなど、その効果は甚大である。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。
本開示の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 …歯科治療ユニット、
110 …歯科用スピットン、
120 …歯科治療椅子、
121 …基台、
122 …昇降部、
123 …ヘッドレスト、
124 …バックレスト、
125 …コンターシート、
126 …レッグレスト、
127 …ステップ、
130 …サポートアーム、
131 …支柱部、
132 …手摺部、
140 …アームレスト、
141 …ベース本体、
141a…移動規制壁、
142 …手摺係止用凹部、
143 …ガイド、
144 …ロックピン、
145 …スプリング、
146 …ロック解除ピン、
147 …スライドカバー、
148 …スライドレール、
148a…前端面、
148b…後端面、
149 …ピン穴、
150 …ロック機構、
G …床面。

Claims (4)

  1. 患者が着座するコンターシートと前記コンターシートに設けて患者の肘を載置するアームレストと前記コンターシートに対する患者の着座動作または起立動作を補助するサポートアームとを備えた歯科治療椅子であって、
    前記サポートアームが、前記コンターシートの片側側方に片持ち状態で枢設されて前記コンターシートを横架して患者の着座状態を保持する患者固定位置へ回動自在となる手摺部を有し、
    前記アームレストが、前記サポートアームの手摺部を着脱自在に係止する手摺係止用凹部を備えていることを特徴とする歯科治療椅子。
  2. 前記アームレストが、前記手摺係止用凹部を備えたベース本体と該ベース本体に沿ってスライドして前記手摺係止用凹部を開閉自在にするスライドカバーとで構成されていることを特徴とする請求項1に記載された歯科治療椅子。
  3. 前記スライドカバーが、前記アームレストの前後方向に延びて前記スライドカバーより短いスライドレールを有し、
    前記ベース本体が、前記スライドレールを案内するガイドと前記スライドレールの前端面および後端面に対向して移動規制する移動規制壁とを有していることを特徴とする請求項2に記載された歯科治療椅子。
  4. 前記アームレストが、前記サポートアームの手摺部を前記アームレストの手摺係止用凹部に係止させた状態でスライドカバーをベース本体に対して固定するロック機構を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載された歯科治療椅子。
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