JP2021137178A - 断熱容器および断熱容器の製造方法 - Google Patents

断熱容器および断熱容器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ガラス製の断熱容器において、内瓶の外面に非めっき部分が生じることを抑制できる構造および製造方法を提供する。【解決手段】この断熱容器20は、ガラス製の外瓶21および内瓶22と、外瓶21の内面および内瓶22の外面を被覆するめっき層25と、複数のマット材26とを有する。外瓶21および内瓶22は、上部同士が接合されて、真空二重構造を形成する。複数のマット材26は、外瓶21と内瓶22との間に介在する。マット材26は、外瓶21の内面に接着されている。このため、内瓶22の外面とマット材26との間には、接着剤27が介在しない。これにより、内瓶22の外面に、接着剤27に起因する非めっき部分が生じることを抑制できる。【選択図】図4

Description

本発明は、内部に液体を貯留して保温または保冷するガラス製の断熱容器および断熱容器の製造方法に関する。
従来、飲料水やお茶などの液体を内部に貯留して保温または保冷する、ガラス製の断熱容器が知られている。断熱容器は、内瓶と、外瓶と、それらの間に介在する真空層とを有する、真空二重構造となっている。従来のガラス製の断熱容器については、例えば、特許文献1,2に記載されている。
特許第6518017号公報 特許第6518018号公報
ガラス製の断熱容器を製造するときには、まず、内瓶の外面に、マット材を接着剤で接着する。次に、外瓶の内側に内瓶を挿入して、マット材を外瓶の内面に突き当てる。これにより、外瓶と内瓶の間に、一定の間隔が保たれる。続いて、外瓶の内面および内瓶の外面に、めっき液を流して、めっき層を形成する。その後、外瓶と内瓶の間の空間から気体を吸い出して、真空層を形成する。
しかしながら、上記の製造方法では、内瓶の外面のうち、マット材を接着するための接着剤が存在する部分には、めっき液が付着しない。このため、製造後の断熱容器を、上部の開口から覗くと、めっき層に覆われていない非めっき部分が目視できる状態となり、断熱容器の美観を損ねる要因となっていた。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、ガラス製の断熱容器において、内瓶の外面に非めっき部分が生じることを抑制できる構造および製造方法を提供することを目的とする。
本発明の断熱容器は、内部に液体を貯留して保温または保冷するガラス製の断熱容器であって、外瓶と、前記外瓶の内側に位置する内瓶と、前記外瓶の内面および前記内瓶の外面を被覆するめっき層と、前記外瓶と前記内瓶との間に介在するマット材と、を有し、前記外瓶および前記内瓶は、上部同士が接合されて真空二重構造を形成し、前記マット材は、前記外瓶の内面に接着されている。
この断熱容器では、内瓶の外面とマット材との間に、接着剤が介在しない。このため、内瓶の外面に、非めっき部分が生じることを抑制できる。
また、前記マット材は、前記外瓶の内面に接着されるベース部と、前記ベース部から前記内瓶の外面へ向かうにつれて徐々に収束する錐状部と、を有し、前記錐状部の頂部が、前記内瓶の外面に接触することが好ましい。これにより、内瓶の外面とマット材との接触面積を低減できる。このため、内瓶の外面に、マット材との接触による非めっき部分が生じることを抑制できる。
また、前記ベース部は円柱形状であり、前記錐状部は円錐形状であることが好ましい。これにより、底面が多角形状のマット材と比べて、外瓶の内面に対するマット材の接触状態を安定させることができる。
また、前記錐状部の直径をr、前記錐状部の高さをhとして、比率r/hが、1/7よりも大きく、かつ、3/7よりも小さいことが好ましい。これにより、マット材の頂部の応力集中を抑制しつつ、内瓶の外面に非めっき部分が生じることを抑制することができる。
また、本発明の断熱容器の製造方法は、a)外瓶の内面にマット材を接着する工程と、b)前記外瓶の内側に内瓶を挿入し、前記内瓶の外面を前記マット材に突き当てる工程と、c)前記外瓶の上端部と前記内瓶の上端部とを接合する工程と、d)前記外瓶の内面および前記内瓶の外面にめっき層を形成する工程と、e)前記外瓶と前記内瓶との間の空間から気体を吸い出す工程と、を有する。
この製造方法では、内瓶の外面とマット材との間に、接着剤を介在させない。このため、内瓶の外面に、接着剤に起因する非めっき部分が生じることを抑制できる。
本発明によれば、内瓶の外面とマット材との間に、接着剤が介在しない。このため、内瓶の外面に、非めっき部分が生じることを抑制できる。
液体容器の側面図である。 液体容器の縦断面図である。 栓の縦断面図である。 断熱容器の縦断面図である。 マット材の側面図および上面図である。 断熱容器の製造手順を示したフローチャートである。 断熱容器の製造時の様子を示した図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.液体容器の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る断熱容器20を備えた液体容器1の側面図である。図2は、液体容器1の縦断面図である。この液体容器1は、飲料水やお茶などの液体を貯留して保温または保冷し、必要に応じて傾けることにより、コップ等の外部容器へ液体を注出可能な、いわゆるハンドポットである。図1および図2に示すように、液体容器1は、容器本体10、断熱容器20、および栓30を備えている。
容器本体10は、有底円筒状の外装部品である。容器本体10の材料には、例えば合成樹脂が用いられる。ただし、容器本体10は、合成樹脂以外の材料により形成されたものであってもよい。図1および図2に示すように、容器本体10は、底部11、側壁部12、肩部13、嘴部14、およびハンドル15を有する。底部11は、容器本体10の最下部に位置する円板状の部分である。側壁部12は、底部11の縁から上方へ向けて、略円筒状に延びている。肩部13は、側壁部12の上端部から、内方および下方へ向けて延びている。肩部13の内周面には、らせん状の雌ねじが設けられている。また、肩部13の下端の内側には、円形の開口16が設けられている。
嘴部14は、肩部13の周方向(液体容器1の中心軸9に対する円周方向。以下同じ)の一部分から、外側へ向けて突出する。嘴部14の形状は、外端へ向かうにつれて徐々に収束する溝状となっている。栓30の後述する注出口37から注出される液体は、嘴部14を介して、外部容器へ注がれる。ハンドル15は、側壁部12の外周面に設けられている。嘴部14とハンドル15とは、中心軸9を挟んで互いに反対側に位置する。ユーザは、ハンドル15を把持して、液体容器1を持ち運んだり、注出のために液体容器1を傾けたりすることができる。
断熱容器20は、容器本体10の内部において液体を貯留する、ガラス製の容器である。断熱容器20は、容器本体10の底部11上に固定されたホルダ17に、支持されている。断熱容器20は、真空二重構造となっている。すなわち、断熱容器20は、有底筒状の外瓶21と、外瓶21の内側に位置する有底筒状の内瓶22とを有する。外瓶21と内瓶22との間には、真空層23が介在する。これにより、断熱容器20の内部に貯留された液体を、保温または保冷することができる。
容器本体10の肩部13と、断熱容器20の上端部との間には、円環状の容器パッキン24が介在する。容器パッキン24は、シリコン等の弾性変形可能な樹脂により形成されている。容器パッキン24は、容器本体10の肩部13と、断熱容器20の上端部との間の隙間を封止する。これにより、断熱容器20の内部に貯留された液体が、断熱容器20と容器本体10との間の空間へ、漏れ出すことが抑制される。
栓30は、複数の部品により構成されるユニットである。栓30は、容器本体10の上部に取り付けられる。栓30は、容器本体10の上部の開口16を塞ぐとともに、容器本体10から液体を注出するための流路を開栓および閉栓する機能を有する。図3は、栓30の縦断面図である。図3に示すように、栓30は、栓本体31、栓パッキン32、栓カバー33、および内栓ユニット34を有する。
栓本体31は、合成樹脂により形成された円環状の部材である。図3に示すように、栓本体31は、大径部311と、大径部311よりも径が小さい小径部312と、を有する。大径部311は、栓本体31の最上部に位置する。小径部312は、大径部311の下部から下方へ向けて延びている。小径部312は、外周面に、らせん状の雄ねじを有する。液体容器1の使用時には、肩部13の雌ねじに、栓本体31の雄ねじを螺合させる。これにより、容器本体10に栓30が取り付けられる。容器本体10に栓30が取り付けられると、小径部312の下端部は、肩部13の内側の開口16に挿入される。
小径部312の内部には、液体を注出するための流路35が設けられている。流路35は、小径部312の下端部に設けられた流入口36と、小径部312の外周面の一部分に設けられた注出口37とを連通する。具体的には、流路35は、縦流路351と横流路352とを有する。横流路352は、注出口37から径方向(液体容器1の中心軸9に対する半径方向。以下同じ)に沿って内側へ向けて、横方向(水平方向)に延びる。縦流路351は、横流路352の内端から下方へ向けて、流入口36まで延びる。液体の注出時には、断熱容器20内の液体が、流入口36から縦流路351および横流路352を通って注出口37へ流れ、注出口37から嘴部14を介して外部容器へ注がれる。
栓パッキン32は、円環状の弾性部品である。栓パッキン32は、小径部312の下端部の外周面に固定されている。栓パッキン32の材料には、シリコン等の弾性変形可能な樹脂が用いられる。容器本体10に栓30が取り付けられると、肩部13の開口16の縁に、栓パッキン32が接触する。これにより、栓本体31の外周面と、肩部13との間の隙間が封止される。その結果、断熱容器20内の液体が、栓本体31の外周面と肩部13との間を通って外部ヘ漏れ出すことが、抑制される。
栓カバー33は、栓本体31の上部を覆う部品である。図3に示すように、栓カバー33は、円板部331と、円板部331の縁から下方へ向けて延びる円筒状の外筒部332とを有する。円板部331の中央には、円形の貫通孔333が設けられている。外筒部332は、栓本体31の大径部311の周囲に位置する。栓本体31の大径部311は、外周面から径方向外側へ向けて突出する爪部41を有する。一方、栓カバー33の外筒部332の内周面には、爪部41と係合する段差部51が設けられている。この段差部51と爪部41との係合により、栓本体31に対して栓カバー33が固定されている。
内栓ユニット34は、栓本体31の下端部の流入口36を開閉するためのユニットである。内栓ユニット34は、操作ボタン341と、封止板342と、切替機構343とを有する。操作ボタン341は、栓カバー33の上述した貫通孔333の内側に位置する。封止板342は、栓本体31の流入口36を封止するための部品である。切替機構343は、操作ボタン341の操作に応じて、封止板342の位置を切り替える機構である。切替機構343は、コイルばねやカム等の複数の部品により構成される。
操作ボタン341を押下すると、切替機構343により、封止板342の位置が、閉栓位置と、閉栓位置よりも低い開栓位置との間で、切り替えられる。封止板342が、閉栓位置に配置されたときには、栓本体31の下端部の流入口36が、封止板342により閉鎖される。この状態では、仮に液体容器1が倒れたとしても、断熱容器20内の液体が注出口37からこぼれることはない。一方、封止板342が開栓位置に配置されると、流入口36が開放される。この状態では、液体容器1を傾けることにより、注出口37から液体を注出することができる。
<2.断熱容器の構造および製造方法について>
続いて、断熱容器20のより詳細な構造および製造方法について、説明する。
図4は、断熱容器20の縦断面図である。上述の通り、断熱容器20は、外瓶21と、外瓶21の内側に位置する内瓶22とを有する。外瓶21および内瓶22は、上端部同士が接合されて、真空二重構造を形成している。図4中の拡大図に示すように、外瓶21の内面および内瓶22の外面は、めっき層25に覆われている。めっき層25の材料には、例えば、銅や銀などの金属が用いられる。したがって、外瓶21および内瓶22自体は透明であるのに対し、めっき層25は不透明である。断熱容器20は、真空層23に加えて、めっき層25を有することにより、高い保温・保冷性能を有するものとなっている。
また、図4に示すように、断熱容器20は、複数のマット材26を有する。マット材26は、外瓶21の底部と、内瓶22の底部との間に介在する。断熱容器20が有するマット材26の数は、例えば3つであるが、3つには限定されない。複数のマット材26は、中心軸9の周囲に、等角度間隔で配置される。すなわち、マット材26の数が2つの場合、平面視において、2つのマット材26が中心軸9を挟んで互いに反対側に配置される。また、マット材26の数が3つ以上の場合、平面視において、中心軸9を中心とする正多角形の角部に相当する位置に、各マット材26が配置される。マット材26は、断熱容器20の製造時に、外瓶21の内面と内瓶22の外面との間隔を、所定の間隔に維持するスペーサの役割を果たす。断熱容器20の材料には、例えば、ケイ酸カルシウムまたは珪藻土が用いられる。
図5は、マット材26の側面図および上面図である。図4および図5に示すように、マット材26は、ベース部261と錐状部262とを有する。ベース部261は、扁平な円柱形状の部分である。図4に示すように、ベース部261の底面は、接着剤27を介して、外瓶21の内面に接着されている。錐状部262は、ベース部261の上部に位置する円錐形状の部分である。錐状部262の外径は、ベース部261から内瓶22の外面へ向かうにつれて、徐々に収束する。錐状部262の頂部は、内瓶22の外面に接触する。
図6は、断熱容器20の製造手順を示したフローチャートである。図7は、断熱容器20の製造時の様子を示した図である。
この断熱容器20の製造時には、接合されていない外瓶21および内瓶22と、複数のマット材26とが用意される。外瓶21は、上端に内瓶22の外径よりも広い第1開口211を有する。また、外瓶21の下部は括れており、その下端には、真空引きのための第2開口212が設けられている。内瓶22は、上部が括れており、その上端に第3開口221を有する。
製造者は、まず、外瓶21の内面に、複数のマット材26を接着する(ステップS1)。具体的には、各マット材26のベース部261の底面に、接着剤27を塗布する。そして、外瓶21の底部の内面に、マット材26を配置する。マット材26は、接着剤27が塗布されたベース部261の底面が外瓶21に接触し、錐状部262が内側を向く姿勢で、配置される。また、複数のマット材26は、中心軸9を中心として等角度間隔に配置される。接着剤27が硬化すると、外瓶21に対して複数のマット材26が固定される。
次に、図7のように、外瓶21の内側へ、内瓶22を挿入する(ステップS2)。そして、内瓶22の底部の外面を、マット材26に突き当てる。具体的には、各マット材26の錐状部262の頂部に、内瓶22の底部を接触させる。これにより、外瓶21の内面と内瓶22の外面との間隔が、マット材26の厚みに応じた所定の間隔に保たれる。
続いて、外瓶21の上端部を加熱溶融により縮径させて、外瓶21の上端部と内瓶22の上端部とを接合する(ステップS3)。これにより、外瓶21と内瓶22の間の円筒状の空間の上端部が封止される。
続いて、外瓶21の第2開口212から、外瓶21と内瓶22との間にめっき液を流し込む。これにより、外瓶21の内面および内瓶22の外面にめっき層25を形成する(ステップS4)。このとき、めっき液は、外瓶21の内面のうち、接着剤27が存在する部分以外の部分に行き渡る。また、内瓶22の外面には、接着剤27が存在しないため、内瓶22の外面のほぼ全体に、めっき液が行き渡る。
その後、外瓶21と内瓶22との間の空間から、第2開口212を介して、気体を吸い出す(ステップS5)。そして、外瓶21の下端部を加熱溶融させることにより、第2開口212を閉塞する。これにより、外瓶21と内瓶22との間に、真空層23が形成される。
以上のように、この断熱容器20では、内瓶22の外面ではなく、外瓶21の内面に、マット材26が接着される。したがって、内瓶22とマット材26との間には、接着剤27が介在しない。このため、上述したステップS4において、内瓶22の外面に、接着剤27に起因する非めっき部分(めっき層25に覆われない部分)が生じることを抑制できる。
このようにすれば、製造後の断熱容器20の内部を、上部の開口から覗いたとしても、非めっき部分は目視されない。したがって、断熱容器20の美観を向上させることができる。また、液体を直接保持する内瓶22において、非めっき部分が低減されるため、液体の保温・保冷性能を、より向上させることができる。
特に、本実施形態のマット材26は、錐状部262を有する。そして、錐状部262の頂部が、内瓶22の外面に接触する。このようにすれば、内瓶22の外面にマット材26が面接触する場合と比べて、内瓶22の外面とマット材26との接触面積を低減できる。したがって、内瓶22の外面に、マット材26との接触による非めっき部分が生じることを抑制できる。また、液体を直接保持する内瓶22に対して、マット材26が面接触しないので、内瓶22とマット材26との間で、熱伝導による熱の移動が生じにくい。これにより、液体の保温・保冷性能を、より向上させることができる。
非めっき部分を小さくするためには、図5に示す錐状部262の頂角θを、小さくすることが好ましい。ただし、錐状部262の頂角θが小さ過ぎると、上述したステップS2において、錐状部262の頂部に、内瓶22との接触により応力集中が生じ、頂部が欠けたり、内瓶に大きな負荷がかかってしまうおそれがある。その場合、外瓶21の内面と内瓶22の外面との間隔に、誤差が生じる可能性が高くなる。このため、錐状部262の頂角θは、非めっき部分を低減しつつ、頂部の応力集中を抑制することが可能な適正な範囲に設定することが好ましい。
具体的には、図5のように、錐状部262の直径をr、錐状部262の高さをhとして、これらの比率h/rを、1/7よりも大きく、かつ、3/7よりも小さくするとよい。また、当該比率h/rを、1.5/7よりも大きく、かつ、2.5/7よりも小さくすれば、さらに好ましい。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態のマット材26は、円柱形状のベース部261と、円錐形状の錐状部262とを有していた。しかしながら、ベース部261の形状は、四角柱や六角柱等の角柱形状であってもよい。また、錐状部262の形状も、四角錐や六角錐等の角錐形状であってもよい。ただし、上記実施形態のように、マット材26の底面を円形とすれば、マット材26の底面が多角形の場合と比べて、外瓶21の内面に対するマット材26の接触状態を、より安定させることができる。
上述した断熱容器20は、加熱機能をもたない液体容器1に使用されるものであった。しかしながら、本発明の断熱容器が用いられる液体容器は、外部から供給される電力等により、内部に貯留した液体を加熱することができるものであってもよい。また、本発明の断熱容器は、液体を貯留して持ち運ぶことができる水筒に用いられるものであってもよい。また、本発明の断熱容器が用いられる液体容器は、使用者が手に持って傾けることで液体を注出するハンドポットに限らず、ポンプにより断熱容器内の液体を注出するものであってもよい。
また、断熱容器の細部の形状および寸法については、本願の各図と相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 液体容器
9 中心軸
10 容器本体
20 断熱容器
21 外瓶
22 内瓶
23 真空層
24 容器パッキン
25 めっき層
26 マット材
27 接着剤
30 栓
261 ベース部
262 錐状部
θ 錐状部の頂角
r 錐状部の直径
h 錐状部の高さ

Claims (5)

  1. 内部に液体を貯留して保温または保冷するガラス製の断熱容器であって、
    外瓶と、
    前記外瓶の内側に位置する内瓶と、
    前記外瓶の内面および前記内瓶の外面を被覆するめっき層と、
    前記外瓶と前記内瓶との間に介在するマット材と、
    を有し、
    前記外瓶および前記内瓶は、上部同士が接合されて真空二重構造を形成し、
    前記マット材は、前記外瓶の内面に接着されている、断熱容器。
  2. 請求項1に記載の断熱容器であって、
    前記マット材は、
    前記外瓶の内面に接着されるベース部と、
    前記ベース部から前記内瓶の外面へ向かうにつれて徐々に収束する錐状部と、
    を有し、
    前記錐状部の頂部が、前記内瓶の外面に接触する、断熱容器。
  3. 請求項2に記載の断熱容器であって、
    前記ベース部は円柱形状であり、
    前記錐状部は円錐形状である、断熱容器。
  4. 請求項3に記載の断熱容器であって、
    前記錐状部の直径をr、前記錐状部の高さをhとして、
    比率r/hが、1/7よりも大きく、かつ、3/7よりも小さい、断熱容器。
  5. 内部に液体を貯留して保温または保冷するガラス製の断熱容器の製造方法であって、
    a)外瓶の内面にマット材を接着する工程と、
    b)前記外瓶の内側に内瓶を挿入し、前記内瓶の外面を前記マット材に突き当てる工程と、
    c)前記外瓶の上端部と前記内瓶の上端部とを接合する工程と、
    d)前記外瓶の内面および前記内瓶の外面にめっき層を形成する工程と、
    e)前記外瓶と前記内瓶との間の空間から気体を吸い出す工程と、
    を有する、製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022196176A1 (ja) 2021-03-18 2022-09-22 三井化学株式会社 非水電解液、電気化学デバイス前駆体、電気化学デバイス、及び電気化学デバイスの製造方法

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