JP2018057487A - グラス - Google Patents
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Abstract
【課題】 内容物が見え、かつ内容物が錫に接触する構造であるグラスを提供する。
【解決手段】 容器部と、支持部を備え、容器部は、透明なガラスからなるものであって、上方に開口しており、底部に貫通孔を形成してあり、支持部は、純度97wt%以上の錫からなるものであって、容器部の貫通孔を塞ぐ閉塞部を有しており、閉塞部の上面が容器部の内側に露出している。
【選択図】 図1
【解決手段】 容器部と、支持部を備え、容器部は、透明なガラスからなるものであって、上方に開口しており、底部に貫通孔を形成してあり、支持部は、純度97wt%以上の錫からなるものであって、容器部の貫通孔を塞ぐ閉塞部を有しており、閉塞部の上面が容器部の内側に露出している。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ワインを飲むためなどに用いられるグラスに関する。
近年、食器の素材として錫が注目されている。高純度の錫には抗菌作用があるため衛生的であり、特に飲料を注いだ場合には、雑味が抜ける、味がまろやかになるといった効果があるとされる。そのため、ビールなどに適したジョッキや、日本酒などに適したお猪口など、種々の錫製食器が市販されている。
ところで、錫製食器による上記のような効果は、ワインについても認められ、錫製のワイングラスも存在する。しかしながら、ワインはグラスに注いでその色を見ることも楽しみ方の一つであるところ、錫製のワイングラスでは不透明で色を見ることができないという問題があった。
本発明は、上記事情を鑑みたものであり、内容物が見え、かつ内容物が錫に接触する構造であるグラスを提供することを目的とする。
本発明は、容器部と、支持部を備え、容器部は、透明なガラスからなるものであって、上方に開口しており、底部に貫通孔を形成してあり、支持部は、純度97wt%以上の錫からなるものであって、容器部の貫通孔を塞ぐ閉塞部を有しており、閉塞部の上面が容器部の内側に露出しているものであることを特徴とする。
本発明によれば、容器部が透明なガラスからなるので、内容物が見え、注いだワインの色なども明確に視認できる。そして、高純度の錫からなる支持部の閉塞部の上面が容器部の内側に露出しており、内容物が錫に接触する構造となっているので、錫の抗菌作用により衛生的であり、さらに内容物、特に飲料に対して、雑味が抜ける、味がまろやかになるといった効果がある。また、錫はガラスよりも比重が大きいので、総ガラス製のグラスと比べて支持部が重くなり、安定性が高い。さらに、支持部が破損することがないので、取り扱いが容易である。
本発明のグラスの具体的な構成について、各図面に基づいて説明する。なお、ここではワイングラスとして用いられるものを例に挙げる。図1および図2に示すように、このグラスの第一実施形態は、容器部1と、支持部2を備える。容器部1は、透明なガラスからなるものであって、下部が略半球形状で、上側に向けてやや先窄まりとなっていて、上方に開口しており、一般的なワイングラスの上側部分と同様の形状である。また、容器部1の底部の中心には、上下に貫通する円形の貫通孔11を形成してあり、貫通孔11の切り口は垂直向きの面となっている。一方、支持部2は、純度97wt%以上の錫からなる鋳造品であって、円柱の上下方向中間部の直径を絞った、いわゆる鼓形のものであり、上端部が容器部1の貫通孔11を塞ぐ閉塞部21となっており、その下側部分が容器部1を支持する脚部22となっている。閉塞部21の側周面は、垂直向きの面となっており、この部分の直径が、容器部1の貫通孔11の直径と略等しく、上面が平面となっており、下面には空洞が形成されている。
そして、図2に示すように、支持部2の上端の閉塞部21を、容器部1の貫通孔11に下側から挿入して、貫通孔11を塞いである。支持部2の閉塞部21は、貫通孔11に丁度嵌まるものであり、閉塞部21の上面が、貫通孔11を通して容器部1の内側に露出する露出面23となり、支持部2の露出面23と容器部1の内側面が段差なく繋がる。そして、接着剤により、容器部1の貫通孔11の開口縁部と支持部2の閉塞部21の周縁部を接合してある。なお、この接着剤は、人体に取り込まれても安全なものである。
このように構成した本発明のグラスの第一実施形態は、容器部1が透明なガラスからなるので、内容物が見え、注いだワインの色も明確に視認できる。そして、高純度の錫からなる支持部2の閉塞部21の上面が容器部1の内側に露出する露出面23となっており、注いだワインなどの内容物が錫の露出面23に接触する構造となっているので、錫の抗菌作用により衛生的であり、さらにワインの雑味が抜ける、味がまろやかになるといった効果がある。また、錫はガラスよりも比重が大きいので、総ガラス製のグラスと比べて支持部2が重くなり、安定性が高い。さらに、総ガラス製のグラスの場合、細長い支持部が割れやすく、慎重に取り扱わなければならないが、本発明のグラスの支持部2は、錫製で破損することがないので、取り扱いが容易である。
なお、上記の第一実施形態において、支持部2の露出面23は平面となっているが、この面に凹凸を形成することで、内容物との接触面積が大きくなるようにしてもよい。凹凸は、鋳造により形成してもよいし、鋳造後にローレット加工などにより形成してもよい。また、露出面23は金属面であるから、加工により文字や図柄を描くことも容易であり、名入れをしたり、ロゴマークを入れたりすることができる。
次に、図3(a)に基づき、グラスの第二実施形態について説明する。第二実施形態は、第一実施形態と略同じ形状であるが、容器部1と支持部2の接合部分の形状のみが異なっている。すなわち、容器部1の貫通孔11の切り口を、下方に向けて直径が大きくなるテーパ状の面としてあり、支持部2の閉塞部21の側周面も、これに合わせたテーパ状の面としてある。これにより、支持部2の閉塞部21を容器部1の貫通孔11に下側から挿入する際に、相互のテーパ状の面が係止して、確実に所定の位置で位置決めされるとともに、接着面積が大きくなるのでより確実に接合される。また、その他第一実施形態と同様の作用効果を奏する。
次に、図3(b)に基づき、グラスの第三実施形態について説明する。第三実施形態も、第一実施形態と略同じ形状であるが、容器部1と支持部2の接合部分の形状のみが異なっている。すなわち、容器部1の貫通孔11の切り口を、第二実施形態とは逆に上方に向けて直径が大きくなるテーパ状の面としてあり、支持部2の閉塞部21の側周面も、これに合わせたテーパ状の面としてある。この場合、支持部2は容器部1の貫通孔11に上側から挿入する(下端部から挿入し、全体を通過させて、最後に閉塞部21を貫通孔11の開口縁部に係止させる)。これにより、第二実施形態と同様に、確実に所定の位置で位置決めされるとともに、接着面積が大きくなるのでより確実に接合される。また、その他第一実施形態と同様の作用効果を奏する。
次に、図4(a)に基づき、グラスの第四実施形態について説明する。第四実施形態は、透明なガラスからなる容器部1が、円筒形状で上方および下方に開口している。すなわち、底部の全体が貫通孔11となっている。一方、純度97wt%以上の錫からなる支持部2は、略円盤状の閉塞部21と、閉塞部21の下面中心から下方に延び下端に略円盤状の台座を設けた脚部22からなり、閉塞部21の直径が、容器部1の貫通孔11の直径(すなわち、容器部1全体の内径に等しい)と略等しく、閉塞部21の上面が平面となっている。そして、支持部2の閉塞部21を、容器部1の貫通孔11に下側から挿入して、貫通孔11を塞いである。支持部2の閉塞部21は、貫通孔11に丁度嵌まるものであり、支持部2の閉塞部21の上面が、貫通孔11を通して容器部1の内側に露出する露出面23となっている。そして、接着剤により、容器部1と支持部2を接合してある。この第四実施形態も、第一実施形態と同様の作用効果を奏するものである。
次に、図4(b)に基づき、グラスの第五実施形態について説明する。第五実施形態は、透明なガラスからなる容器部1が、上方に向けて広がりかつ上方に開口する椀形のものであり、底部の中心には、上下に貫通する円形の貫通孔11を形成してある。一方、純度97wt%以上の錫からなる支持部2は、上方に向けて広がりかつ上方に開口する椀形の閉塞部21と、閉塞部21の下面中心から下方周囲に広がって延びる脚部22からなり、閉塞部21の直径が、容器部1の貫通孔11の直径よりも大きくなっている。そして、支持部2の閉塞部21を容器部1に下側から当接させ、容器部1の下端部を椀形の閉塞部21の内側に納めることで、貫通孔11を塞いである。これにより、支持部2の閉塞部21の上面が、貫通孔11を通して容器部1の内側に露出する露出面23となっている。そして、接着剤により、容器部1と支持部2を接合してある。この第五実施形態も、第一実施形態と同様の作用効果を奏するものであり、さらに、容器部1に対して支持部2が確実に所定の位置で位置決めされるとともに、接着面積が大きくなるのでより確実に接合される。
次に、図4(c)に基づき、グラスの第六実施形態について説明する。第六実施形態は、透明なガラスからなる容器部1が、上方に向けて直線状に広がりかつ上方に開口する略逆円錐形のものであり、底部(円錐の頂点側)の中心には、上下に貫通する円形の貫通孔11を形成してあって、貫通孔11の切り口を、下方に向けて直径が大きくなるテーパ状の面としてある。一方、純度97wt%以上の錫からなる支持部2は、略円錐形のものであり、側面の傾斜角度は容器部1の貫通孔11のテーパの角度に一致する。その上端部が容器部1の貫通孔11を塞ぐ閉塞部21となっており、その下側部分が容器部1を支持する脚部22となっていて、脚部22の下端の直径は、容器部1の貫通孔11の直径よりも大きくなっている。そして、支持部2の閉塞部21を、容器部1の貫通孔11に下側から挿入して、貫通孔11を塞いである。支持部2の閉塞部21は、貫通孔11に丁度嵌まるものであり、上面(上端部)は貫通孔11を通して容器部1の内側に突出して露出する露出面23となっている。そして、接着剤により、容器部1と支持部2を接合してある。この第六実施形態も、第一実施形態と同様の作用効果を奏するものであり、さらに、容器部1に対して支持部2が確実に所定の位置で位置決めされるとともに、接着面積が大きくなるのでより確実に接合される。
本発明は、上記の実施形態に限定されない。たとえば、容器部や支持部の形状については、上記の要件を満たすものであれば、意匠性などを考慮して自在に設定できる。また、このグラスは、ワイン以外の食品の飲食に用いてもよいし、花器など、飲食以外の用途に用いてもよい。
1 容器部
2 支持部
11 貫通孔
21 閉塞部
2 支持部
11 貫通孔
21 閉塞部
Claims (1)
- 容器部と、支持部を備え、
容器部は、透明なガラスからなるものであって、上方に開口しており、底部に貫通孔を形成してあり、
支持部は、純度97wt%以上の錫からなるものであって、容器部の貫通孔を塞ぐ閉塞部を有しており、閉塞部の上面が容器部の内側に露出しているものであることを特徴とするグラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016195612A JP2018057487A (ja) | 2016-10-03 | 2016-10-03 | グラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016195612A JP2018057487A (ja) | 2016-10-03 | 2016-10-03 | グラス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018057487A true JP2018057487A (ja) | 2018-04-12 |
Family
ID=61907878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016195612A Pending JP2018057487A (ja) | 2016-10-03 | 2016-10-03 | グラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018057487A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110803858A (zh) * | 2018-08-05 | 2020-02-18 | 重庆市润发玻璃器皿有限公司 | 一种压制式高硼硅玻璃制品的制备工艺 |
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2016
- 2016-10-03 JP JP2016195612A patent/JP2018057487A/ja active Pending
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CN110803858A (zh) * | 2018-08-05 | 2020-02-18 | 重庆市润发玻璃器皿有限公司 | 一种压制式高硼硅玻璃制品的制备工艺 |
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