JP2021136398A - 集光型発電モジュール - Google Patents

集光型発電モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2021136398A
JP2021136398A JP2020033873A JP2020033873A JP2021136398A JP 2021136398 A JP2021136398 A JP 2021136398A JP 2020033873 A JP2020033873 A JP 2020033873A JP 2020033873 A JP2020033873 A JP 2020033873A JP 2021136398 A JP2021136398 A JP 2021136398A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power generation
heat radiating
generation module
radiating member
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020033873A
Other languages
English (en)
Inventor
洋平 森田
Yohei Morita
洋平 森田
伸彦 林
Nobuhiko Hayashi
伸彦 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2020033873A priority Critical patent/JP2021136398A/ja
Publication of JP2021136398A publication Critical patent/JP2021136398A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/52PV systems with concentrators

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】透光性を確保しつつ、集光型発電モジュール内の発電素子の放熱を確保することができる集光型発電モジュールを提供する。【解決手段】集光型発電モジュール10は、透光性を有する回路基板50と、回路基板50に有する電極52と、回路基板50の一方の面に配置され、電極52上に実装される発電素子51と、発電素子51上に配置され、発電素子51の熱を放熱する放熱部材60と、を備え、放熱部材60は複数の開口部を有し、複数の開口部内の領域には発電素子51および電極52を有しない。【選択図】図2

Description

本開示は、集光型発電モジュールに用いられる放熱部材に関する。
光エネルギーを電気エネルギーに変換する光電変換発電デバイスとして、集光レンズを用いて光電変換素子に集光する集光型発電モジュールの開発が進められている。
特に近年、集光型発電モジュールは、光電変換素子のサイズを小さくし、さらに小型かつ薄型、軽量な構造を備えることによって、モジュールにかかる製造コスト、運搬または設置時の輸送コスト、などを低下していくとともに光電変換効率の向上が期待されている。
特許文献1には、筐体がアルミニウム合金からなる集光型太陽光発電モジュールが開示されている。
特開2012−129402号公報
しかしながら、特許文献1の構造では、筐体全体がアルミニウム合金で構成されるため、モジュール全体の透明性を確保できず、透明性を有する太陽光発電モジュールを実現し難い。
本開示の一態様に係る集光型発電モジュールは、透光性を有する透明な回路基板と、回路基板に有する電極と、回路基板の一方の面に配置され、電極上に実装される発電素子と、発電素子上に配置され、発電素子の熱を放熱する放熱部材と、を備え、放熱部材は複数の開口部を有し、複数の開口部内の領域は透光性を有する領域を含むことを特徴とする。
本開示の一態様に係る集光型発電モジュールは、集光型発電モジュールの透光性を確保しつつ、集光型発電モジュール内の発電素子の放熱を確保することができる。
図1は、実施の形態に係る集光型発電モジュールの外観を示す模式図である。 図2は、図1のIII−III線における、実施の形態に係る集光型発電モジュールの断面模式図である。 図3は、実施の形態に係る集光型発電モジュールの分解斜視図である。 図4Aは、平板の放熱部材を有する集光型発電モジュールをZ軸のマイナス側を上面に斜視した模式図である。 図4Bは、格子形状の放熱部材を有する集光型発電モジュールをZ軸のマイナス側を上面に斜視した模式図である。 図4Cは、開孔形状の放熱部材を有する集光型発電モジュールをZ軸のマイナス側を上面に斜視した模式図である。 図5は、それぞれの放熱部材60を用いた際の集光型発電モジュール10の表面温度を比較した比較図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
以下において、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するものであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
また、以下の実施の形態で説明に用いられる図面においては座標軸が示される場合がある。Z軸のプラス側が太陽光の光入射面側を表している。また、X軸及びY軸は、Z軸に垂直な平面上において、互いに直交する軸である。例えば、以下の実施の形態において、「平面視」とは、光入射面側から見る(Z軸方向から見る)ことを意味する。
また、本明細書において、等しい、一致、一定などの要素間の関係性を示す用語、および、正方形などの要素の形状を示す用語、並びに、数値、および、数値範囲は、厳格な意味のみを表す表現ではなく、実質的に同等な範囲、例えば数%程度の差異をも含むことを意味する表現である。
(実施の形態)
以下、本実施の形態に係る放熱部材60を備える集光型発電モジュール10について、図1〜図3を参照しながら説明する。
[1.集光型発電モジュールの全体構成]
まずは、本実施の形態に係る集光型発電モジュール10の構成について、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態に係る集光型発電モジュール10の模式図である。図2は、図1のIII−III線における、本実施の形態に係る集光型発電モジュール10の断面模式図である。図3は、本実施の形態に係る集光型発電モジュール10の分解斜視図である。なお、図1中のIII−III線は、Y軸方向に平行であり、かつ集光型発電モジュール10のX軸方向における中央を切断する切断線である。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る集光型発電モジュール10は、第1レンズアレイ20と支持体30とを有するレンズアレイ40と、回路基板50と、放熱部材60とを備える。集光型発電モジュール10は、太陽光をレンズアレイ40(光学系)により集光する集光型の太陽光発電モジュールである。
[1−1.第1レンズアレイ]
第1レンズアレイ20は、複数の第1レンズ21がアレイ状(二次元状)に配置されて構成された1次集光レンズアレイである。第1レンズ21は、太陽光を後述する第2レンズ32に集光する。第1レンズ21は、例えば、球面レンズ、非球面レンズ、フレネルレンズ等を用いることができる。第1レンズアレイ20は、太陽光が入射する光入射面21a(Z軸プラス側の面)と、光入射面21aと反対側の面であり、当該太陽光が出射する光出射面21b(Z軸マイナス側の面)とを有する。
本実施の形態では、第1レンズ21は、第1レンズ21の光入射面21aにレンズ面(非球面)を有する非球面レンズである。例えば、複数の第1レンズ21のそれぞれは、光入射面21aに凸部22を有する凸レンズである。また、本実施の形態では、光出射面21bは、平坦な面である。光入射面21aは、第1レンズアレイ20における壁部33とは反対側の面の一例である。なお、光入射面21aが凸レンズであり、光出射面21bが平坦な面である、すなわち、光出射面21bのパワーよりも光入射面21aのパワーを大きくすることで収差特性を良好にできる。
なお、第1レンズ21が球面レンズである場合、光入射面21aがレンズ面(球面)であるとよい。また、第1レンズ21がフレネルレンズである場合、光出射面21bがレンズ面(フレネル面)であるとよい。 なお、光入射面21aが球面であり、光出射面21bがフレネルの場合、第1レンズ21の厚みを薄くすることができる。
本実施の形態では、第1レンズアレイ20は、25個の第1レンズ21がアレイ状に配置されて構成されるが、第1レンズアレイ20を構成する第1レンズ21の数は特に限定されない。また、第1レンズ21の平面視における形状は正方形状であるが、第1レンズ21の平面視における形状はこれに限定されず、例えば、長方形状、六角形状等であってもよい。
本実施の形態では、第1レンズ21は、1辺が22mmの正方形状である。つまり、第1レンズアレイ20は、1辺が110mmの正方形状である。また、第1レンズ21の厚み(Z軸方向の長さ)は、例えば、7.5mm以上10mm以下である。
第1レンズアレイ20は、透明な材料からなり、例えばアクリル樹脂(PMMA)である。その際、第1レンズアレイ20は、アクリル樹脂を射出成形することにより作製された一体成形品とすると良い。これにより、集光型発電モジュール10の軽量化に寄与することができる。
図2に示すように、第1レンズアレイ20は、支持体30に設けられた壁部33に支持される。第1レンズアレイ20の光出射面21bは、壁部33に接合される。本実施の形態では、第1レンズアレイ20の光出射面21bの外縁部が壁部33に接合される。
[1−2.支持体]
支持体30は、第2レンズアレイ30aと、壁部33と、仕切り壁34とを有する。
第2レンズアレイ30aは、複数の第2レンズ32がアレイ状に配置されて構成された2次集光レンズアレイであり、第1レンズアレイ20の光出射方向側に配置される。第2レンズアレイ30aは、複数の第1レンズ21のそれぞれから出射された光をさらに発電素子51に向けて集光する機能を有する。第2レンズアレイ30aは、第1レンズアレイ20と対向して配置される。第2レンズアレイ30aは、底部31と、底部31の光入射面21a(Z軸プラス)に形成された第2レンズ32とを有する。
底部31は、X−Y平面に広がる支持基板である。
第2レンズ32は、第1レンズ21からの光をさらに集光する。複数の第2レンズ32のそれぞれは、複数の第1レンズのそれぞれと対向した位置に配置される。第2レンズ32は、例えば、球面レンズ、非球面レンズ等を用いることができる。第2レンズ32は、例えば、発電素子51側から第1レンズ21側(Z軸マイナス側からZ軸プラス側)に突出した凸形状を有する。
第2レンズ32は、第1レンズ21に一対一に配置される。例えば、一対一に配置された第1レンズ21及び第2レンズ32の光軸は一致する。
壁部33は、第1レンズアレイ20を支持するための枠状の支持部材である。また、壁部33は、第1レンズアレイ20と第2レンズアレイ30aとの間の距離を一定に保つ役割を有する。本実施の形態では、壁部33は、第1レンズアレイ20の外縁部を支持する。壁部33は、例えば、底部31の外周から第1レンズアレイ20に向けて立設して設けられる。
仕切り壁34は、複数の第2レンズのそれぞれを仕切るために設けられるリブである。仕切り壁34は、底部31から立設して設けられる。仕切り壁34は、複数の第2レンズのうち、外周に配置された第2レンズ32同士を仕切る突状の外側仕切り壁34aと、それ以外の第2レンズ32同士を仕切る突状の内側仕切り壁34bとを有する。外側仕切り壁34a及び内側仕切り壁34bのそれぞれは、例えば、平面視において、隣り合う第2レンズ32同士の中央の位置を通り、かつ隣り合う第2レンズ32の並び方向に直交する方向に延在する。
外周に配置された第2レンズ32は、壁部33及び外側仕切り壁34a、又は、壁部33、外側仕切り壁34a及び内側仕切り壁34bにより囲まれており、それ以外の第2レンズ32は、内側仕切り壁34bにより囲まれている。なお、仕切り壁34は、内側仕切り壁34bを有していなくてもよい。
外側仕切り壁34aは、一端が壁部33に接続されており、他端が内側仕切り壁34bに接続されている。
外側仕切り壁34aの一端の高さ(Z軸方向の長さ)は、外側仕切り壁34aの他端の高さより高い。例えば、外側仕切り壁34aは、他端から一端にむかうにつれて(つまり、壁部33に向かうにつれて)暫時的に高さが高くなる部分を有していてもよい。
内側仕切り壁34bは、高さ(Z軸方向の長さ)が一定に設けられる。内側仕切り壁34bは、例えば直方体状である。内側仕切り壁34bの高さは、外側仕切り壁34aより低い。
支持体30は、透明な材料からなり、例えばアクリル樹脂(PMMA)である。その際、支持体30は、アクリル樹脂を射出成形することにより作製された一体成形品とすると良い。これにより、集光型発電モジュール10の軽量化に寄与するためである。例えば、支持体30は、アクリル樹脂を射出成形することにより作製された一体成形品である。本実施の形態では、第2レンズアレイ30aと、壁部33と、仕切り壁34とは一体的に形成されている。
また、図2に示すように、壁部33は、例えば、第1レンズアレイ20側の部分(以降において、先端部とも記載する)が底部31側の部分より薄い。例えば、壁部33の厚み(図2では、Y軸方向に長さ)の少なくとも一部は、先端部に向かって漸次的に小さくなる。これにより、射出成形により支持体30を作製するときに、成型用の金型から支持体30を取り出しやすくなる。
なお、支持体30は、第1レンズアレイ20と同一の樹脂材料で形成されてもよい。これにより、第1レンズアレイ20及び支持体30が異なる樹脂材料で形成されていることにより発生する応力を抑制することができる。例えば、第1レンズアレイ20及び支持体30が異なる樹脂材料で形成されている場合、伸び縮みが発生する温度又は湿度が異なるので、これにより壁部33と第1レンズアレイ20との間に応力が発生しやすくなる。第1レンズアレイ20及び支持体30が同じ樹脂材料で形成されることで、そのような応力の発生を抑制することができる。
上記では、支持体30は、底部31に第2レンズ32が配置されている例について説明したが、第2レンズ32は配置されていなくてもよい。言い換えると、支持体30は、第1レンズアレイ20からの光を集光する機能を有していなくてもよい。例えば、支持体30は、底部31及び底部31上に配置された枠状の壁部33であって、第1レンズアレイ20を支持する壁部33を有する構成であってもよい。
また、支持体30は、第2レンズアレイ30aを有していなくてもよい。例えば、支持体30は、第1レンズアレイ20を支持する枠状の壁部33を有する構成であってもよい。
[1−3.回路基板]
回路基板50は、発電素子51と、電極52とを有する。
発電素子51は、照射された太陽光の光エネルギーを電気エネルギーに変換する(つまり、光電変換する)機能を有する。本実施の形態では、発電素子51は、底部31の光出射面21b側であって、底部31における複数の第1レンズ21のそれぞれと対向した位置に配置されている。また、発電素子51の受光面積は、例えば1mmである。
発電素子51は、InGaP系材料、GaAs系材料、Ge系材料、GaInNAsSb系材料など、III−V族化合物半導体から構成される。
これらの材料においては光を照射すると光電流が発生するので、電気エネルギーを供給することが可能となる。
なお、発電素子51は、III−V族化合物半導体を多接合することで変換効率を40%以上とすることができる。また、発電素子51は、GaN系材料、又は、Si系材料等から構成されてもよく、さらには量子ドット発電素子を用いても良い。
電極52は、発電素子51と電気的に接続されており、発電素子51に発生した光電流を外部回路へ取り出すため設けられる。
電極52の材料は、Sn、Ag、Cu、Al、Niなどを使用することができる。例えば、スクリーン印刷装置において、配線パターンをペースト状のAgを用いて、スクリーン印刷し、熱焼結することで電極52を形成することができる。また、発電素子51と電極52との電気接続は、半田接合、ワイヤーボンディングなどで接合すると良い。特に、半田接合の際は、Sn、Ag、Cuを含むペースト材料を用いて半田接合することで発電素子51と電極52との間で電気接続することができる。
なお、回路基板50の材質は、透光性を有する透明材料であり、例えばガラスである。ガラス材料であれば、集光における耐光性などによる長期信頼性を確保することができる。また、実施の形態において、回路基板の厚みは、例えば1mm以上3mm以下である。これにより、集光型発電モジュール10の厚みを抑制できるとともに、集光型発電モジュール10の軽量化に寄与できる。
また、他の材質として、例えば樹脂材料を用いても良い。その際、アクリル樹脂(PMMA)を用いる場合には、長期信頼性を確保するため、例えば波長が420nm以下の短波長を吸収する吸収剤を用いても良い。また、フレキシブル基板からなる回路基板を用いても良い。
上記により、回路基板50には、発電素子51と電極52とからなる電子回路が形成されている。そして、回路基板50において電子回路を除く領域には、透光性を有しているようにする。これにより、後述する放熱部材60との組み合わせの際に、放熱部材60における開口部において透光性を有する領域を設けることができる。
上記では、回路基板として、板材上に発電素子51と電極52とを有する例について説明したが、この構成に限定されない。例えば、回路基板上にバイパスダイオード(図示しない)を設けてもよく、発電素子51と、電極52と、バイパスダイオードからなる電子回路を形成しても良い。その際、回路基板50内には電子回路を除くと透光性を有する透明な領域を設けるようにする。これにより、後述する放熱部材60との組み合わせの際に、放熱部材60における開口部において透光性を有する領域を設けることができる。
また、例えば、支持体30の底部31に対して発電素子51と電極52とを構成してもよく、その際は支持体30の底部31において透光性を有する透明な領域を設けて入れば良い。
図3に示すように、電極52は複数の直列配線および並列配線からなる。本実施の形態では、5直列5並列からなる回路によって、発電素子51との間で電気接続される。また、電極52の幅は発電素子51のサイズに対応させ、例えば、発電素子51のサイズが1.2mmであれば、電極52の幅も1.2mmである。図3の場合、回路基板50上において、発電素子51と電極52とが構成されない領域は、透光性を有する領域である。なお、透光性とは、光が透過する性質を意味しており、入射した光を全て出射することを限定するものではない。以下における透光性も同様である。
[1−4.放熱部材]
放熱部材60は、発電素子51で発生する熱を放熱する機能を有する。なお、放熱部材60の材質は質量が小さく、かつ、熱伝導率の高いものがよく、例えばアルミニウムであるとよい。これにより、他の金属材料に比べ、熱伝導も保持しつつ、集光型発電モジュール10の軽量化に寄与できる。さらに、放熱部材60はアルマイト処理することで熱輻射の効果を向上することができ、放熱効果を向上することができる。
本実施の形態では、発電素子51と放熱部材60とが熱的に接触している。なお、熱的に接触しているとは、直接接触していることに限らず、放熱する機能を有するように構成されることを意味する。具体的には、発電素子51と放熱部材60との間に放熱用グリスなどの放熱材を介して構成することも含む。
また、放熱部材60の形状は、電極52のパターンに対応している。そのため、図3に示すように、放熱部材60は複数の開口部を有している。開口部の形状は、後述のように、矩形、円または楕円などであり、図3には矩形における形状を示している。図3に示すように放熱部材60が格子形状を有している際、格子の幅は電極52の幅に対応させ、例えば、電極52の幅が1.2mmであれば、格子の幅も1.2mmとする。これにより、放熱部材60における複数の開口部内の領域には発電素子51および電極52を有しない構造となるため、回路基板50において発電素子51と電極52とが構成されない領域は、透光性を有する領域を有している。なお、開口部内に電極52の一部などを含めてもよいが、開口部内には少なくとも透光性を有する領域を設けるようにする。
[1−5.集光型発電モジュール]
上記のように、集光型発電モジュール10は、第1レンズアレイ20と支持体30とを有するレンズアレイ40と、回路基板50と、放熱部材60とを備える。図3に示すように、集光型発電モジュール10の作製は、第1レンズアレイ20と支持体30とを有するレンズアレイ40と、回路基板50と、放熱部材60との各々を積層する。第1レンズアレイ20と支持体30とからレンズアレイ40を積層する際は、例えば第1レンズアレイ20と支持体30との境界に紫外線硬化用ボンドを塗布し、紫外線硬化することで接着する。また、レンズアレイ40と回路基板50とを積層する際は、例えば透光性を有し、透明であるアクリル樹脂からなる接着剤を接着面に塗布し、レンズアレイ40と回路基板50とを接着する。さらに、レンズアレイ40と回路基板50との接着の境界に紫外線硬化用ボンドを塗布し、紫外線硬化しても良い。また、回路基板50と放熱部材60との回路基板において積層する際にも、例えば紫外線硬化用ボンドを塗布し、紫外線硬化しても良い。
なお、第1レンズアレイ20と発電素子51との距離は、第1レンズアレイ20及び第2レンズアレイ30aの集光特性により決定されるが、一例として、31mm程度である。
上記のように構成された集光型発電モジュール10は、例えば、集光型発電モジュール10は、時刻によらず集光型発電モジュール10の光入射面21aを太陽光側に向ける(言い換えると、光入射面21aに太陽光を垂直に入射させる)ために、太陽光を追尾する装置(図示せず)に搭載されて使用される場合がある。例えば、集光型発電モジュール10は、太陽光を追尾する装置に複数搭載されて使用される場合がある。これにより、光入射面21aに対し垂直に太陽光を受光することが日中の多くの時間で可能となる。
なお、集光型発電モジュール10は、第1レンズアレイ20、支持体30がアクリル樹脂により形成され、さらに、放熱部材60をアルミニウムにより形成されることで、軽量にすることができる。このような集光型発電モジュール10を、太陽光を追尾する装置に搭載する場合、第1レンズアレイ20、支持体30の少なくとも1つがガラスなどのアクリル樹脂より重い材料で形成されている場合に比べて、当該装置に必要とされる重量負荷を下げることができる。すなわち、本実施の形態に係る集光型発電モジュール10であれば、太陽光を追尾する装置などの付帯設備のコストを低減することができる。さらに、太陽光を追尾する装置は、第1レンズアレイ20、支持体30の少なくとも1つがガラスなどのアクリル樹脂より重い材料で形成されている場合に比べて、より少ないエネルギーで集光型発電モジュール10の光入射面21aを太陽光に向けて動かすことができる。つまり、より少ないエネルギーで、集光型発電モジュール10の発電効率を向上させることができる。
[2.シミュレーション]
次に、本実施の形態に係る集光型発電モジュール10における放熱部材60の形状と放熱シミュレーションについて、図4A〜図5を参照しながら説明する。
本実施の形態におけるシミュレーションは、発電素子51において1個当たりの発熱量は0.32Wであり、環境温度は25℃、無風という条件の下で、集光型発電モジュール10の中心近傍の表面温度を熱解析したものである。なお、熱解析において、集光型発電モジュールに用いる各物性値は表1に基づく。
Figure 2021136398
なお、発電素子51は計算の複雑化を避けるため、GaAs材料として単純化した。また、本実施の形態では、アクリル系樹脂はレンズアレイ40と回路基板50との接着剤として用いたとする。また、エポキシ系樹脂は発電素子51におけるアンダーフィル用の液剤として用いたとする。また、放熱シリコーンおよび放熱用グリスは発電素子51と放熱部材60との間で用いたとする。
図4Aは平板の放熱部材60aを有する集光型発電モジュール12をZ軸のマイナス側を上面に斜視した模式図である。図4Bは格子形状の放熱部材60bを有する集光型発電モジュール13をZ軸のマイナス側を上面に斜視した模式図である。図4Cは開孔形状の放熱部材60cを有する集光型発電モジュール14をZ軸のマイナス側を上面に斜視した模式図である。図5は、それぞれの放熱部材60を用いた際の集光型発電モジュール10の表面温度を比較した比較図である。具体的には、図5においては、放熱部材60を有しない集光型発電モジュール11と、平板の放熱部材60aを有する集光型発電モジュール12と、格子形状の放熱部材60bを有する集光型発電モジュール13と、開孔形状の放熱部材60cを有する集光型発電モジュール14との比較を示している。また、図5においては、放熱板の厚さまたは幅(開孔直径)と、開口部の放熱部材60全体の面積に対する放熱部材60内の開口部全体の面積を示す開口部面積比と、各々の集光型発電モジュール10の中心近傍の表面温度とを比較している。なお、放熱板の全体の面積は、X軸側の長さが91.6mm、Y軸側の長さが90.0mmとして8244mm2としている。
なお、図4Bに示すように、格子形状の放熱部材60bにおいては、開口部は矩形であるため、放熱部材60bは格子形状を有している。また、開口部である矩形の領域内には発電素子51または電極52を有していない。なお、開口部内に電極52の一部などを含めてもよいが、開口部内には少なくとも透光性を有する領域を設けるようにする。
また、図4Cに示すように、開孔形状の放熱部材60cにおいては、開口部は円形状であるため、放熱部材60cは開孔形状を有している。また、開口部である円の領域内には発電素子51または電極52を有していない。なお、開口部内に電極52の一部などを含めてもよいが、開口部内には少なくとも透光性を有する領域を設けるようにする。
本実施の形態におけるシミュレーションにより、図5に示すように、放熱部材を有しない集光型発電モジュール11は約139℃程度の温度であるが、1.5mm厚である平板の放熱部材60aを有する集光型発電モジュールは約73℃程度の温度であることが分かった。
これに対して、1.5mm厚であり格子幅2mmである格子形状の放熱部材60bを有する集光型発電モジュール13は約84℃程度の温度であることが分かる。したがって、格子形状の放熱部材60bであっても、平板の放熱部材60aと同程度の放熱の機能を有していることが分かる。さらに、16個有する開口部において1個あたりの開口部の面積は408mm2であるため、開口部全体の面積は6528mm2である。そのため、放熱板の全体の面積である8244mm2と比較すると、開口部面積比は約80%であり、開口部の面積の合計は、放熱部材の開口部以外の面積の合計よりも大きい。すなわち、格子形状の放熱部材60bは平板の放熱部材60aと比較して集光型発電モジュール10の透光性を確保していることも分かる。
さらに、1.5mm厚であり開孔直径が20.4mmである開孔形状の放熱部材60cを有する集光型発電モジュール14は約78℃程度の温度であることが分かった。したがって、格子形状の放熱部材60cであっても、平板の放熱部材60aと同程度の放熱の機能を有していることが分かる。さらに、16個同サイズ有する開口部において1個あたりの開口部の面積は約326mm2であり、開口部全体の面積は5226mm2である。そのため、放熱板の全体の面積である8244mm2と比較すると、開口部面積比は約63%であり、開口部の面積の合計は、放熱部材の開口部以外の面積の合計よりも大きい。すなわち、開孔形状の放熱部材60cについても平板の放熱部材60aと比較して集光型発電モジュール10の透光性を確保していること分かる。
[3.効果など]
以上のように、本実施の形態に係る集光型発電モジュール10は、透光性を有する回路基板50と、回路基板50に印刷された電極52と、回路基板50の一方の面に配置され、回路基板上に実装される発電素子51の熱を放熱する放熱部材60と、を備え、放熱部材60は複数の開口部を有し、複数の開口部内の領域は透光性を有する領域を含む。
これにより、開口部を有する放熱部材60は開口部内の領域においては透光性を確保しており、集光型発電モジュール10背面の透光性も確保することができる。それゆえ、透光性を有した太陽電池を実現することができる。これにより、集光における発電の機能とともに散乱光なども活用することもできる。また、開口部を有する放熱部材60は、熱解析において平板の放熱部材60と同等の表面温度を有している。そのため、開口部を有する放熱部材60は、発電素子51において発生した熱を放熱する効果を平板の放熱部材60と同等に寄与することができる。
また、本実施の形態に係る集光型発電モジュール10において、放熱部材60の開口部内の領域には発電素子51および電極52を有しなくてもよい。
また、本実施の形態に係る集光型発電モジュール10において、放熱部材60の開口部の面積の合計は、放熱部材60の開口部以外の面積の合計よりも大きくてもよい。
また、本実施の形態に係る集光型発電モジュール10において、放熱部材60の幅は、電極52の幅と略同一であるとよい。
これらにより、回路基板50において、透光性を有する領域をより多く確保することができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の態様に係る集光型発電モジュール10について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本開示の主旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
上記実施の形態では、放熱部材60の厚さを1.5mmとして比較したが、この数値に限定されない。放熱部材60の厚さを増やす、すなわち、例えば2mmにすることで放熱の効果を向上させても良い。同様に、格子形状の放熱部材60bにおいては幅を大きくする、すなわち、例えば4mmなどにすることで放熱の効果を向上させてもよい。また、開孔形状の放熱部材60cにおいては開孔直径を小さくする、すなわち、例えば、12mmなどにすることで放熱の効果を向上させても良い。また、開口部においても透光性が確保されていれば面積は限定されない。
また、上記実施の形態では、回路基板50には発電素子51が配置される例について説明したが、他の素子についても配置されてもよい。回路基板50には、例えば、発光素子が配置されてもよい。例えば、回路基板50は、発光素子から出射される光の配光を制御するための電子回路として用いられてもよい。この場合、電極52は、発光素子に電力を供給するために用いられる。この場合、照明装置は、基板及び基板に配置された複数の発光素子を有する発光モジュールと、複数の発光素子から発光された光を制御する上記のレンズアレイ40とを備える構成となる。また、上記実施の形態に係るレンズアレイ40は、マイクロレンズアレイであってもよい。
また、上記実施の形態では、底部31は平板状である例について説明したが、これに限定されない。底部31は、例えば、第2レンズ32を有しておらず、かつ、貫通孔が形成されていてもよい。例えば、底部31における第2レンズ32に対応する位置に貫通孔が形成されていてもよい。言い換えると、底部31における第1レンズ21に対応する位置に貫通孔が形成されていてもよい。この場合、第1レンズ21と貫通孔とは、例えば、一対一に形成される。
本開示の一態様に係る集光型発電モジュールは、光の集光または透過など、配光を制御する装置に適用可能である。例えば、集光型太陽光発電モジュールに有効である。
10、11、12、13、14 集光型発電モジュール
20 第1レンズアレイ
21 第1レンズ
21a 光入射面
21b 光出射面
22 凸部
30 支持体
30a 第2レンズアレイ
31 底部
32 第2レンズ
33 壁部
34 仕切り壁
34a 外側仕切り壁(第1リブ)
34b 内側仕切り壁
40 レンズアレイ
50 回路基板
51 発電素子
52 電極
60、60a、60b、60c 放熱部材

Claims (4)

  1. 透光性を有する回路基板と、
    前記回路基板に有する電極と、
    前記回路基板の一方の面に配置され、前記電極上に実装される発電素子と、
    前記発電素子上に配置され、前記発電素子の熱を放熱する放熱部材と、を備え、
    前記放熱部材は複数の開口部を有し、複数の開口部内の領域は透光性を有する領域を含む、
    集光型発電モジュール。
  2. 前記放熱部材の開口部内の領域には前記発電素子および前記電極を有しない、
    請求項1に記載の集光型発電モジュール。
  3. 前記放熱部材の開口部の面積の合計は、前記放熱部材の開口部以外の面積の合計よりも大きい、
    請求項1または2に記載の集光型発電モジュール。
  4. 前記放熱部材の幅は、前記電極の幅と略同一である、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の集光型発電モジュール。
JP2020033873A 2020-02-28 2020-02-28 集光型発電モジュール Pending JP2021136398A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020033873A JP2021136398A (ja) 2020-02-28 2020-02-28 集光型発電モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020033873A JP2021136398A (ja) 2020-02-28 2020-02-28 集光型発電モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021136398A true JP2021136398A (ja) 2021-09-13

Family

ID=77661653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020033873A Pending JP2021136398A (ja) 2020-02-28 2020-02-28 集光型発電モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021136398A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101203601B1 (ko) 수광 또는 발광용 반도체 모듈
US9732938B2 (en) Illumination panel
US20080185034A1 (en) Fly's Eye Lens Short Focal Length Solar Concentrator
US20140230883A1 (en) Concentrator photovoltaic module, concentrator photovoltaic panel, and flexible printed circuit for concentrator photovoltaic module
BRMU9100775U2 (pt) màdulo de sistema fotovoltÁico concentrado usando cÉlulas solares de semicondutor iii - v
US9960303B2 (en) Sunlight concentrating and harvesting device
WO2008004277A1 (en) Panel-shaped semiconductor module
JP2008091440A (ja) 太陽電池および集光型太陽光発電ユニット
JP2013211487A (ja) 二次レンズ、太陽電池実装体、集光型太陽光発電ユニット及び集光型太陽光発電モジュール
KR101045753B1 (ko) 패널형 반도체모듈
WO2012160994A1 (ja) 集光型太陽電池及びその製造方法
JP2013080832A (ja) 太陽電池モジュール
JP2021164211A (ja) 太陽光発電システム
JP2021136398A (ja) 集光型発電モジュール
JP2013207079A (ja) 集光型太陽光発電パネル及び集光型太陽光発電装置
JP6292266B2 (ja) 集光型太陽光発電パネル及び集光型太陽光発電装置
US10014427B2 (en) Solar cell module
EP2971949A2 (en) Sunlight concentrating and harvesting device
WO2014037722A1 (en) Concentrated photovoltaic (cpv) cell module with secondary optical element and method of fabrication
RU2578735C1 (ru) Концентраторный солнечный фотоэлектрический модуль
JP6670989B2 (ja) 太陽電池モジュール
JP6026821B2 (ja) 光電変換装置、光電変換モジュールおよび光電変換装置用部品
KR101357200B1 (ko) 박형 집광형 태양전지모듈
RU2436193C1 (ru) Фотовольтаический концентраторный модуль
JP5653132B2 (ja) 光電変換装置、および光電変換モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20200611