JP2021136386A - 基板収納容器 - Google Patents

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晃裕 長谷川
Akihiro Hasegawa
晃裕 長谷川
賢 波賀野
Masaru Hagano
賢 波賀野
和正 大貫
Kazumasa Onuki
和正 大貫
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】簡便な構造でありながら、蓋体の開閉時のパーティクル汚染を防ぐことができる基板収納容器を提供する。【解決手段】容器本体10と蓋体20とを備える基板収納容器1であって、容器本体10は、開口端部100の内壁面に形成され、開口Oが蓋体20により閉塞されているときに、蓋体20との接触面を密閉するシール部120と、開口Oが蓋体20から開放されているときに、シール部120よりも開口O側に設けられたガス噴出孔130sからガスが噴き出し可能な少なくとも1つのガス噴出部190とを備える基板収納容器1を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、基板収納容器に関する。
半導体製造プロセス等において、ウェーハ等の基板を搬送するキャリアとしてFOSB(Front Opening Shipping Box)等の基板収納容器が用いられている。かかる基板収納容器は、基板が収納された容器本体の開口を蓋体によって閉塞して、搬送する。そして、FIMS(Front Opening Interface Mechanical Standard)システム等において、ロードポート(LP)に設けられた開閉機構等によって蓋体が容器本体から取り外され、容器本体の開口からウェーハを搬出入する。例えば、特許文献1には、このようなシステムにおいて内部の清浄化を行うパージ機構を有するFIMSシステムが開示されている。
特許第4264115号公報
このように、基板収納容器を蓋体によって閉塞した状態(蓋体によって容器内部が閉じられた状態)において、その容器内をパージすることは行われるが、かかる整流技術は、容器本体の開口が開放された状態(蓋体を開けた状態)で行われるものではない。よって、基板収納容器の内部をガスパージしたとしても、蓋体の開閉時に、容器本体の開口から容器内部に粉塵(パーティクル)が侵入することを防ぐことはできない。このようなパーティクルの侵入により、基板収納容器の内部のクリーン度が下がってしまうという問題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、簡便な構造でありながら、蓋体の開閉時のパーティクル汚染を防ぐことができる基板収納容器を提供することを主な目的とする。
本発明者らは、上述した目的を達成するために鋭意検討した結果、開口を介して基板を収納する容器本体と、容器本体の開口を閉塞する蓋体と、を備える基板収納容器について、容器本体は、開口端部の内壁面に形成され、開口が蓋体により閉塞されているときに、蓋体との接触面を密閉するシール部と、開口が蓋体から開放されているときに、シール部よりも開口側の内壁面に設けられたガス噴出孔からガスが噴き出し可能な、少なくとも1つのガス噴出部と、を備えることに知見を得て、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
(1)
開口を介して基板を収納する容器本体と、前記容器本体の前記開口を閉塞する蓋体と、を備える基板収納容器であって、前記容器本体は、開口端部の内壁面に形成され、前記開口が前記蓋体により閉塞されているときに、前記蓋体との接触面を密閉するシール部と、前記開口が前記蓋体から開放されているときに、前記シール部よりも開口側の前記内壁面に設けられたガス噴出孔からガスが噴き出し可能な、少なくとも1つのガス噴出部と、を備える、基板収納容器。
(2)
前記ガス噴出孔は、前記容器本体の前記開口を構成する少なくとも1辺に設けられている、(1)の基板収納容器。
(3)
前記ガス噴出孔が、前記1辺の長さの1/3以上の長さとなるように延設されている、(2)の基板収納容器。
(4)
前記ガス噴出孔は、前記1辺の端部に形成されたスリットである、(2)又は(3)の基板収納容器。
(5)
前記ガス噴出部は、前記ガスを、垂直面に対して0°以上45°以下の傾斜角度で、前記開口よりも外側に向けて噴き出す、(1)〜(4)のいずれかの基板収納容器。
(6)
前記ガス噴出部は、前記ガス噴出孔から連続的に前記ガスを噴き出すことにより、前記容器本体の内部と外部とを遮断するガスカーテンを形成する、(1)〜(5)のいずれかの基板収納容器。
(7)
前記ガス噴出部は、前記ガスが供給されるガス導入部と、前記ガス導入部より導入された前記ガスを、前記ガス噴出孔まで誘導する中空流路が形成された本体部と、を備える、(1)〜(6)のいずれかの基板収納容器。
(8)
前記ガス噴出部の前記本体部は、前記容器本体の外壁面に係合可能な係合部を備え、前記ガス噴出孔は、前記外壁面に形成されており、前記中空流路から導入された前記ガスが、前記ガス噴出孔より噴出可能である、(7)の基板収納容器。
本発明によれば、簡便な構造でありながら、蓋体の開閉時のパーティクル汚染を防ぐことができる基板収納容器を提供することができる。
図1は、第1の実施形態に係る基板収納容器の容器本体の斜視図である。 図2は、第1の実施形態に係る基板収納容器の蓋体の正面図である。 図3は、図1の容器本体を底面から見た斜視図である。 図4は、図1の容器本体をA面で切断した断面図である。 図5は、図1の容器本体をA面で切断した斜視図である。 図6は、図5の容器本体を底面から見た拡大斜視図である。 図7は、図5のB面における切断面の部分拡大図である。 図8は、図5のガス噴出部のガスの流れを説明する概略図である。 図9は、図5のガス噴出部のガスの流れを説明する概略図である。 図10は、本体部の組み立ての一例を説明する斜視図である。 図11は、本体部の斜視図である。 図12は、図11の本体部をC面で切断した斜視図である。 図13は、フィルターを本体部に装着する状態を示す斜視図である。 図14は、接続部材を本体部に装着する状態を示す斜視図である。 図15は、ガス噴出部の組み立て方法の一例を説明する斜視図である。 図16は、ガス噴出部の斜視図である。 図17は、ガス噴出部の容器本体への取り付け方法の一例を説明する概略図である。 図18は、ガス噴出部からガスが噴き出す状態の一例を説明する模式図である。 図19は、ガスが噴き出す状態の別の一例を説明する模式図である。 図20は、第2の実施形態に係る基板収納容器の容器本体の斜視図である。 図21は、図20の容器本体をD面で切断した斜視図である。 図22は、図20の容器本体を底面から見た斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
さらに、本明細書において、「略」を付した用語は、当業者の技術常識の範囲内でその「略」を除いた用語の意味を示すものであり、「略」を除いた意味自体をも含むものとする。
以下、本実施形態に係る基板収納容器の一例について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る基板収納容器の容器本体の斜視図であり、図2は、第1の実施形態に係る基板収納容器の蓋体の正面図である。そして、図3は、図1の容器本体を底面から見た斜視図であり、図4は、図1の容器本体をA面で切断した断面図であり、図5は、図1の容器本体をA面で切断した斜視図である。なお、以下の説明では、例えば、図1、図3、及び図4において、X軸に沿った方向をX軸方向、Y軸に沿った方向をY軸方向、Z軸に沿った方向をZ軸方向と呼ぶ場合がある。
基板収納容器1は、容器本体10と、蓋体20と、を備えており、容器本体10に形成された開口Oから、ウェーハ等の基板(不図示)の出し入れを行う。例えば、基板を開口Oから容器本体10の内部に入れた後、開口Oを蓋体20によって閉塞することで(すなわち、蓋体20を閉じて)、基板を基板収納容器1に収納する。また、収納された基板を基板収納容器1から取り出す際には、開口Oを閉塞している蓋体20を開けて、開口Oから基板を取り出す。
基板の形状は、特に限定されず、例えば、矩形状、円形状等であってもよい。矩形状の基板である場合、その大きさは特に限定されないが、例えば、250mm×250mm〜650mm×650mmのものが挙げられる。また、キャリアパネルの寸法である625mm×615mmや、封止パネルの寸法である600mm×600mm等のものが挙げられる。そして、円形状の基板である場合、その大きさは特に限定されないが、例えば、775μmの厚さを有するφ300mmのシリコンウェーハ等が挙げられる。
容器本体10は、前面に開口Oが設けられており、底面130、天面140、左側面160、右側面150及び背面170によって構成されている。そして、開口Oは、底面130、天面140、左側面160、及び右側面150によって囲まれた領域であり、これらの開口端部100によって構成される。すなわち、容器本体10は、前面(Y軸方向参照)に開口Oが形成されている。そして、容器本体10は、右側面150及び左側面160に、それぞれグリップ部180が設けられている。例えば、人がこのグリップ部180を手で把持することによって、基板収納容器1を搬送することができる。あるいは、容器搬送装置等のロボットアーム等がこのグリップ部180を把持することによって、基板収納容器1を搬送する構成であってもよい。
容器本体10は、その内壁に、基板を収納するための支持部110が設けられている。具体的には、容器本体10の右側面150及び左側面160に、それぞれ支持部110が設けられている。これにより、容器本体10の内部に複数枚の基板が略水平(X軸方向−Y軸方向参照)に収納されるとともに、容器本体10の垂直方向(Z軸方向参照)に整列配置される。そして、基板の出し入れの際には、ロードポート(LP)等の蓋体開閉装置に容器本体10が搭載されたりする。また、基板を収納する支持部として、容器本体10の背面170に支持部111が設けられていてもよく、支持部110,111により基板を支持する形態としてもよい。
容器本体10は、開口端部100の内壁面に形成され、開口Oが蓋体20により閉塞されているとき(蓋体20を閉めたとき)に、蓋体20との接触面を密閉するシール部120を備える。このシール部120には、例えば、ガスケットシール等を用いることができる。これにより、蓋体20によって開口Oが閉塞される際に、高い気密性を確保することができ、外部からのパーティクルの侵入を防ぐことができる。
容器本体10は、開口Oが蓋体20から開放されているとき(蓋体20を開けたとき)に、シール部120よりも開口O側の開口端部100の内壁面に設けられたガス噴出孔130sからガスが噴き出し可能な、少なくとも1つのガス噴出部190を備える。これにより、蓋体20の開閉時に、ガス噴出部190からガスを噴き出させることで、外部からのパーティクルの侵入を防ぐことができる。
ガス噴出孔130sは、容器本体10の開口Oを構成する少なくとも1辺(例えば、開口端部100のいずれか1辺)において、シール部120よりも開口O側(例えば、図1及び図3の場合、容器本体10の前方方向、すなわちY軸の正方向参照)に設けられていればよい。ガス噴出孔130sの数は、特に限定されず、パーティクルの侵入防止の効果、及びFIMS等の標準規格等を考慮して、決定することができる。例えば、開口端部100の1辺に複数のガス噴出孔130sが形成されていてもよい。あるいは、2辺以上の開口端部100において、それぞれ1以上のガス噴出孔130sが形成されていてもよい。
ガス噴出孔130sの形状や大きさは、特に限定されず、パーティクルの侵入防止の効果、及びFIMS等の標準規格等を考慮して、決定することができる。ガス噴出孔130sは、例えば、孔、スリット等であってもよい。孔の場合、間欠的に形成された孔(間欠孔)であってもよい。スリットの場合、ガスカーテンが形成可能である観点から、線状(ラインスリット)であることが好ましい。ガスカーテンを形成する場合、容器本体10の内部へのパーティクルの侵入を一層効果的に防ぐことができ、容器本体10の内部について高い清浄度を維持することができる。
ガス噴出孔130sが形成された1辺における、ガス噴出孔130sの長さの割合(ガス噴出孔130sの長さ/1辺長)は、1/3以上であることが好ましく、1/2以上であることがより好ましく、2/3以上であることが更に好ましく、1であること(1辺の略全長にわたって形成されていること)がより更に好ましい。ガス噴出孔130sをこのような長さとなるよう延設することで、ガスカーテンを形成する場合、容器本体10の内部へのパーティクルの侵入を一層効果的に防ぐことができ、容器本体10の内部について高い清浄度を維持することができる。
ガス噴出孔130sは、開口端部100の内壁面に形成されるものである。したがって、例えば、ガス噴出部190が、後述する取り付け式の本体部195を備える場合には、ガス噴出孔130sとして、既存の基板収納容器(例えば、FOSB等)の開口端部100の壁面を穿孔するだけでよいため、簡便な構造であり、かつ、既存の基板収納容器を使用することができる。
続いて、ガス噴出部190の構成及びガスの流れについて説明する。
図6は、図5の容器本体を底面から見た拡大斜視図であり、図7は、図5のB面における切断面の部分拡大図であり、図8は、図5のガス噴出部のガスの流れを説明する概略図であり、図9は、図5のガス噴出部のガスの流れを説明する概略図である。
ガス噴出部190は、枠体191及びカバー192を有する本体部195と、本体部195と容器本体10の底面130との接続領域に配置されているパッキン194と、外部から気体が供給されるガス導入部193と、を備える(図6、図7等参照)。容器本体10の底面130には、ガス噴出孔130sが形成されており、本体部195には、ガス噴出孔130sと接続可能な形状であるスリット191sが形成されている。スリット191sとガス噴出孔130sとは連通接続されていることが好ましい。そして、接続領域において高い気密性を確保する観点から、スリット191sとガス噴出孔130sとの接続領域には、パッキン194が配置されていることが好ましい。パッキン194の材料は、かかる気密性が確保できるものであればよく、例えば、ゴム等の弾性体を用いることができる。また、本体部195は、枠体191とカバー192とを重ね合わせることにより、その内部に中空流路Hが形成される。
なお、図示はしないが、中空以外の構造として、多孔質部材(微細孔等)等の構造とすることによって、ガスの流路を確保してもよい。多孔質構造である場合、基板収納容器1の洗浄時に水等が侵入することを効果的に防止することができる。
ガスは、ガス導入部193から供給され(矢印F1)、本体部195の内部に形成されている中空流路Hにより、本体部195のスリット191sまで送り出される。そして、スリット191sに接続されているガス噴出孔130sから容器本体10の底面130から、上方に向けてガスが噴き出される(図6、図7等参照)。
ガス噴出孔130sは、シール部120よりも外側に位置する(図7等参照)。そのため、蓋体20が、容器本体10の開口Oを閉塞している状態(蓋体20を閉めた状態)では、シール部120が蓋体20と接しており、かつ、ガス噴出孔130sが蓋体20によって遮断されている。そのため、蓋体20を閉めた状態のときは、高い気密性を確保できる。そして、容器本体10の開口Oが開放された状態(蓋体20を開けた状態)では、ガス噴出孔130sからガスが上方に噴き出すことにより、パーティクルが開口Oから容器本体10の内部に侵入することを防ぐことができる。
開口Oからのパーティクルの侵入を防止する観点から、ガス噴出孔130sからガスを噴き出すことによりガスカーテンを形成することが好ましい。ここでいうガスカーテンとは、所定の空間に気流を形成することによって、この気流を境界とする各空間でのパーティクル等の移動を遮断するものである。ガスカーテンを形成する場合、ガス噴出孔130sから連続的にガスを噴き出すことにより、容器本体10の内部と外部とを遮断するガスカーテンを形成させることが好ましい。
ガス導入部193に供給されたガス(矢印F1、図6、図9等参照)は、本体部195の内部に形成された中空流路Hを経由して(矢印F2、図8、図9等参照)、スリット191sの近傍まで誘導される。そして、スリット191sを経由して(矢印F3、図8、図9等参照)、容器本体10の底面130に形成されているガス噴出孔130sから、上方へと噴出される(矢印F3、図8、図9等参照)。その際、パッキン194によって、スリット191s及びガス噴出孔130sの接続面の気密性が維持されているため、ガスがスリット191s及びガス噴出孔130sの接続面から吹き出すことを防止できる。
ガスの種類は、特に限定されず、空気、窒素等の不活性ガス等が挙げられる。本実施形態において、このガスは容器本体10の内部をパージするためのものではなく、蓋体20の開閉時に容器本体10の開口Oからパーティクルが侵入することを防ぐために噴き出させるものである。そのため、経済性の観点から、空気が好ましい。
続いて、ガス噴出部190の組み立てについて説明する。
図10は、本体部の組み立ての一例を説明する斜視図であり、図11は、本体部の斜視図であり、図12は、図11の本体部をC面で切断した斜視図である。
まず、枠体191及びカバー192を嵌合させて、本体部195とする(図10、図11等参照)。枠体191は、後述するように容器本体10と係合可能な係合部197を備える。カバー192の表面には、開孔192hが形成されている。この開孔192hは、後述するように、ガスを中空流路Hに導入するガス導入部193を構成する孔である。そして、枠体191及びカバー192を互いに嵌め込むことで、中空流路Hが形成された本体部195とする(図12等参照)。ここでは一例として、枠体191及びカバー192から本体部195を組み立てる態様を示したが、本体部195は別体であることに限定されず、例えば、中空流路Hが形成された一体成形物であってもよい。
図13は、フィルターを本体部に装着する状態を示す斜視図である。
次に、必要であれば、本体部195の開孔192hにフィルター196を装着してもよい(図13等参照)。ただし、この開孔192h(後述するガス導入部193)より導入されるガスは、容器本体10の内部をパージするためのものではなく、容器本体10の開孔192hからパーティクルが侵入することを防ぐためのものであるから、必ずしもフィルターを設ける必要はない。フィルター196を使用する場合、その材質、種類、形状等は、特に限定されず、公知のものを使用することができる。例えば、大気中の粉塵粒子を除去可能なフィルター(例えば、HEPAフィルター、準HEPAフィルター、ULPAフィルター等)を使用することができる。
図14は、接続部材を本体部に装着する状態を示す斜視図である。
続いて、本体部195の開孔192hに、接続部材193iを装着する。図14では、フィルター196を装着した後に、その上から接続部材193iを装着する場合を例示しているが、フィルター196を装着しない場合は、開孔192hに直接接続部材193iを装着する。これにより、ガス導入部193が本体部195に構成される。
接続部材193iは、ガスをガス噴出部190に供給するための部材であり、気密性が要求される。かかる観点から、接続部材193iとしては、気密性が確保できる部材であることが好ましく、例えば、ゴム等の弾性体を用いることができる。
図15は、ガス噴出部の組み立て方法の一例を説明する斜視図である。
さらに、本体部195にパッキン194を装着する。図15では、本体部195の開孔192hが形成されていない面(すなわち、ガス噴出部190を容器本体10の底面130に装着する際に、底面130と対向する面)に、パッキン194を装着する。
図16は、ガス噴出部の斜視図であり、図17は、ガス噴出部の容器本体への取り付け方法の一例を示す斜視図である。
このようにして組み立てられたガス噴出部190において、その本体部195は、容器本体10の外壁面に係合可能な係合部197を備える。そして、容器本体10のガス噴出孔130sは、その外壁面に形成されており、中空流路Hから導入されたガスが、ガス噴出孔130sより噴出可能な構成である。ここでは、一例として、容器本体10の底面130にガス噴出孔130sが形成され、本体部195の係合部197がその底面130に係合可能である態様を示したが、かかる態様に限定されない。すなわち、外壁面は、底面130、天面140、右側面150、及び左側面160のいずれかであればよい。そして、係合部197が、容器本体10の天面140、右側面150、及び左側面160のいずれかに係合可能な構成であればよい。また、中空流路Hから送り出されたガスが、ガス噴出孔130sより噴出可能な構成の具体例としては、本体部195のスリット191sが、容器本体10のガス噴出孔130sと接続可能な形状である構成等が挙げられる(図6、図7等参照)。
ガス噴出部190を既存の基板収納容器(例えば、FOSB等)に取り付ける場合、基板収納容器の壁面(例えば、底面)を穿孔してガス噴出孔130sを設け、ガス噴出部190の係合部197と係合可能な係合受け部(例えば、係合孔131等)を基板収納容器の外壁面に設ければよい。したがって、既存の基板収納容器に大掛かりな改造を施すことなく、ガス噴出部190を取り付けることができる。また、取り付け式の本体部195は大掛かりな構造でないこと等から、FIMS等の標準規格に及ぼす影響も少なく、汎用性に優れる。
例えば、FOSB等の基板収納容器には、FIMS等の標準規格への適格性が求められるところであるが、標準規格への適格性が不十分な基板収納容器は、ロードポート(LP)による蓋体の開閉時及び基板の搬出入時に、ロボットアーム等が接触し、パーティクルを発生させてしまう。このような不具合を発生させない観点から、基板収納容器は、寸法等の設計上の制約が厳しいという問題がある。かかる観点からも、FIMS等の標準規格に適合した既存の基板収納容器を用いることができ、かつ、大掛かりな構造にする必要がない本実施形態に係る基板収納容器1は、好適である。
ここまでは、一例として、容器本体10の底面130の開口端部100にのみガス噴出部190を設けた場合について説明してきたが、本実施形態に係る基板収納容器1は、かかる構成に限定されない。例えば、容器本体10の底面130、天面140、右側面150、及び左側面160のいずれか1面以上の開口端部100に、ガス噴出孔130sを設けることができる。さらには、ガス噴出部190を、これらの面の2面以上に設けてもよい。例えば、底面130及び天面140等のように、対向する2面にガス噴出部190をそれぞれ設けてもよい。
図18は、ガス噴出部からガスが噴き出す状態の一例を説明する模式図であり、図19は、ガスが噴き出す状態の別の一例を説明する模式図である。
本実施形態に係る基板収納容器1は、ガス噴出部190から噴出されるガスの噴出角度を調節することができる。外部から容器本体10の内部へのパーティクルの侵入を防ぐ観点から、ガス噴出部190は、ガスを、垂直面l(例えば、図18の破線参照)に対して0°以上45°以下の傾斜角度で、開口Oよりも外側(例えば、図1及び図3の場合、容器本体10の前方方向、すなわちY軸の正方向参照)に向けて噴き出すことが好ましい。
例えば、図18は、ガス噴出部190のスリット191sから、底面130のガス噴出孔130sに向けて、ガスが略垂直(すなわち、傾斜角度=0°)に送り出され、引き続きガス噴出孔130sから略垂直(すなわち、傾斜角度=0°)で噴き出す状態を示している。この場合、ガスは、垂直面lに対して略0°の傾斜角度で噴き出している。よって、容器本体10の開口Oにおいて、下方から上方に向けてガスカーテンを形成する。
図19は、ガス噴出部190のスリット191sから、底面130のガス噴出孔130sに向けてガスが、略垂直(すなわち、傾斜角度θ)に送り出され、ガス噴出孔130sから前方に向けて傾斜角度θで噴き出す状態を示している。傾斜角度θの傾斜付けは、例えば、ガス噴出部190のスリット191sを傾斜面とすることによって行うことができる。この場合、ガスは、垂直面l(例えば、図19の破線参照)に対して前方に向けて傾斜角度θで噴き出している。さらに、ガス噴出孔130sの面も傾斜面とすることで、傾斜付けの精度を一層向上させることができる。このようにして、容器本体10の開口Oから前方に向けて傾斜角度θのガスカーテンを形成している。
傾斜角度θの下限は、0°より大きいことがより好ましく、5°以上であることが更に好ましい。また、傾斜角度θの上限は、40°以下であることがより好ましく、30°以下であることが更に好ましい。かかる傾斜角度であることにより、開口Oの外側から容器本体10の内部へのパーティクルの侵入を一層効果的に防止できる。
図20は、第2の実施形態に係る基板収納容器の容器本体の斜視図であり、図21は、図20の容器本体をD面で切断した斜視図であり、図22は、図20の容器本体を底面から見た斜視図である。
図20及び図21は、第2の実施形態に係る基板収納容器の容器本体30を示しており、容器本体30は、ガス噴出部190が底面130だけでなく、天面140の開口端部100にも設けられている点で、第1の実施形態に係る基板収納容器1と相違する。そして、容器本体30は、底面130に装着されたガス噴出部190にガスが供給され、そのガスが左側面160の開口端部100に設けられた送気管198(図22参照)を介して、天面140に装着されたガス噴出部190に送り出される。そして、天面140のガス噴出部190からもガスが噴き出される。
図22に示すように、まず、ガスがガス導入部193に供給される(矢印F1等参照)。そして、ガスは、枠体191及びカバー192により形成された中空流路H(不図示)を経て、容器本体10の底面130に設けられたガス噴出孔130sから上方に向けてガスが噴き出される(矢印F4等参照)。それと同時に、ガスは、中空流路H(不図示)から送気管198に向けて送り出される(矢印F2等参照)。そして、送気管198から容器本体10の左側面160から天面140に向けて送り出され(矢印F5、F6等参照)、天面140に設けられたガス噴出孔140sから下方に向けてガスが噴き出される(矢印F7等参照)。
容器本体30では、開口Oを構成する少なくとも対向する2つの面(例えば、底面130と天面140)にガス噴出部190が形成されており、上下からガスが噴き出される。そして、図20〜図22に示すように、ガス噴出孔130s,140sが、線状のスリット(ラインスリット)である場合、上下からガスカーテンを形成することができる。このように、複数の面にガス噴出部190を設ける場合であっても、送気管198を開口端部100のいずれかの面に設けるだけでよいので、簡便な構成でよい。
1:基板収納容器、10,30:容器本体、20:蓋体、100:開口端部、110,111:支持部、120:シール部、130:底面、130s,140s:ガス噴出孔(スリット)、131:係合孔、140:天面、150:右側面、160:左側面、170:背面、180:グリップ部、190:ガス噴出部、191:枠体、191s:スリット、192:カバー、192h:開孔、193:ガス導入部、193i:接続部材、194:パッキン、195:本体部、196:フィルター、197:係合部、198:送気管、O:開口、H:中空流路

Claims (8)

  1. 開口を介して基板を収納する容器本体と、前記容器本体の前記開口を閉塞する蓋体と、を備える基板収納容器であって、
    前記容器本体は、
    開口端部の内壁面に形成され、前記開口が前記蓋体により閉塞されているときに、前記蓋体との接触面を密閉するシール部と、
    前記開口が前記蓋体から開放されているときに、前記シール部よりも開口側の前記内壁面に設けられたガス噴出孔からガスが噴き出し可能な、少なくとも1つのガス噴出部と、
    を備える、基板収納容器。
  2. 前記ガス噴出孔は、前記容器本体の前記開口を構成する少なくとも1辺に設けられている、
    請求項1に記載の基板収納容器。
  3. 前記ガス噴出孔が、前記1辺の長さの1/3以上の長さとなるように延設されている、
    請求項2に記載の基板収納容器。
  4. 前記ガス噴出孔は、前記1辺の端部に形成されたスリットである、
    請求項2又は3に記載の基板収納容器。
  5. 前記ガス噴出部は、前記ガスを、垂直面に対して0°以上45°以下の傾斜角度で、前記開口よりも外側に向けて噴き出す、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板収納容器。
  6. 前記ガス噴出部は、前記ガス噴出孔から連続的に前記ガスを噴き出すことにより、前記容器本体の内部と外部とを遮断するガスカーテンを形成する、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板収納容器。
  7. 前記ガス噴出部は、
    前記ガスが供給されるガス導入部と、
    前記ガス導入部より導入された前記ガスを、前記ガス噴出孔まで誘導する中空流路が形成された本体部と、
    を備える、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の基板収納容器。
  8. 前記ガス噴出部の前記本体部は、前記容器本体の外壁面に係合可能な係合部を備え、
    前記ガス噴出孔は、前記外壁面に形成されており、前記中空流路から導入された前記ガスが、前記ガス噴出孔より噴出可能である、
    請求項7に記載の基板収納容器。
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