JP2021136167A - 蓄電素子 - Google Patents

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久幸 山根
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Abstract

【課題】電極体の損傷を抑制することができる蓄電素子を提供する。【解決手段】蓄電素子10は、正極板と負極板とが積層された電極体600と、正極板及び負極板のうちの一方の極性の第一極板630に接続される第一集電体400、及び、他方の極性の第二極板650に接続される第二集電体500と、第一集電体400と接続される第一電極端子200、及び、第二集電体500と接続される第二電極端子300と、を備え、電極体600は、電極体本体部601と、第一極板630の第一集電体400との接続部であって、電極体本体部601から第一方向(Z軸方向)に突出する第一接続部631aと、第二極板650の第二集電体500との接続部であって、電極体本体部601から第一方向と交差する第二方向(X軸方向)に突出する第二接続部651aと、を有し、第一電極端子200及び第二電極端子300は、電極体600の同じ側に配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、電極体と、電極体に接続される集電体とを備える蓄電素子に関する。
正極板と負極板とが積層された電極体と、電極体の正極板及び負極板のそれぞれに接続される一対の集電体と、を備える蓄電素子が広く知られている。例えば、特許文献1には、電極組立体(電極体)の正極電極及び負極電極(正極板及び負極板)のそれぞれに正極導電部材及び負極導電部材(一対の集電体)が接続された二次電池(蓄電素子)が開示されている。
特開2017−216119号公報
上記従来のような構成の蓄電素子では、電極体の正極板及び負極板が、電極体の上方で一対の集電体と接続されている。このため、電極体の上方においては、当該一対の集電体が電極体を保護する機能を有しているが、電極体の側方に外部から衝撃が加えられた場合等には、電極体が損傷してしまうおそれがある。
本発明は、本願発明者が上記課題に新たに着目することによってなされたものであり、電極体の損傷を抑制することができる蓄電素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電素子は、正極板と負極板とが積層された電極体と、前記正極板及び前記負極板のうちの一方の極性の第一極板に接続される第一集電体、及び、他方の極性の第二極板に接続される第二集電体と、前記第一集電体と接続される第一電極端子、及び、前記第二集電体と接続される第二電極端子と、を備え、前記電極体は、本体部と、前記第一極板の前記第一集電体との接続部であって、前記本体部から第一方向に突出する第一接続部と、前記第二極板の前記第二集電体との接続部であって、前記本体部から前記第一方向と交差する第二方向に突出する第二接続部と、を有し、前記第一電極端子及び前記第二電極端子は、前記電極体の同じ側に配置される。
これによれば、蓄電素子において、電極体は、第一方向に突出する、第一極板の第一集電体との第一接続部と、第二方向に突出する、第二極板の第二集電体との第二接続部と、を有し、第一電極端子及び第二電極端子は、電極体の同じ側に配置されている。このように、電極体の第一極板の第一接続部を第一方向に突出させて第一集電体と接続し、第二極板の第二接続部を第二方向に突出させて第二集電体と接続する。これにより、電極体の第一方向及び第二方向の双方に集電体が配置されるため、電極体の第一方向及び第二方向の双方における保護の向上を図ることができる。したがって、第一方向及び第二方向の双方において電極体に外部から衝撃が加えられた場合等でも、電極体の損傷を抑制することができる。
また、電極体の第一接続部と第二接続部とが異なる方向に突出するが、これに合わせて第一電極端子及び第二電極端子も異なる方向に配置すると、蓄電素子と他の機器との接続が困難になる等の問題が生じる。このため、第一電極端子及び第二電極端子は、電極体の同じ側に配置する。これにより、蓄電素子と他の機器との接続が容易になる等、システム構成を簡略化することができる。このように、電極体の第一接続部と第二接続部とが異なる方向に突出することによる不具合を抑制することができる。
また、前記第一接続部は、前記本体部における前記第二接続部とは反対側の端部から突出することにしてもよい。
これによれば、電極体において、第一接続部を、本体部における第二接続部とは反対側の端部から突出させることで、第一接続部及び第二接続部が離れた位置に配置される。これにより、外部から衝撃が加えられる等の異常な状態となった場合でも、第一接続部及び第二接続部(または、第一集電体及び第二集電体)が近付くことによって短絡が生じるおそれを低減することができる。
また、前記電極体は、さらに、1枚のセパレータが折返されて形成された折返セパレータを有し、前記折返セパレータは、前記第一極板を挟み込む2つのセパレータ部と、前記2つのセパレータ部の端部同士を繋ぐセパレータ折返部と、を有し、前記第二接続部は、前記セパレータ折返部から突出して配置されることにしてもよい。
これによれば、電極体において、折返セパレータは、第一極板を挟み込む2つのセパレータ部の端部同士を繋ぐセパレータ折返部を有しており、第二接続部は、セパレータ折返部から突出して配置されている。このように、1枚の折返セパレータで第一極板を挟み込むことで、第一極板を2枚のセパレータで挟み込むよりも、部品点数を低減することができる。また、折返セパレータで第一極板を挟み込んだ状態で第二極板と積層することで、積層作業を容易に行うことができる。また、折返セパレータのセパレータ折返部に第一極板の端部を当てて配置することで、第一極板の位置決めを容易に行うこともできる。さらに、第二集電体に接続される第二極板の第二接続部がセパレータ折返部から突出して配置されることで、第二極板からのコンタミネーション(銅等の金属粉等)がセパレータ折返部によって、第一極板側に侵入するのを抑制することができる。
また、前記第二接続部は、前記本体部の、前記第二電極端子とは異なる側に配置され、かつ、前記第一方向及び前記第二方向と交差する第三方向に折り曲げられた状態で前記第二集電体と接続されることにしてもよい。
これによれば、電極体において、第二接続部は、本体部の第二電極端子とは異なる側に配置され、かつ、第三方向に折り曲げられた状態で第二集電体と接続される。ここで、第二接続部が、電極体の本体部の第二電極端子とは異なる側に配置される構成では、第二接続部を第二電極端子とは異なる方向(第二方向)に突出させて第二集電体に接続する必要があるため、蓄電素子の第二方向における幅が大きくなるおそれがある。このため、第二接続部を第三方向に折り曲げた状態で第二集電体と接続する。これにより、蓄電素子の第二方向における幅を小さくすることができ、省スペース化を図ることができる。また、第二接続部が第三方向に折り曲げられることにより、第二接続部で電極体の本体部の第二方向側を覆うことができるため、電極体内にコンタミネーションが侵入するのを抑制することができる。
また、前記第一接続部及び前記第二接続部の少なくとも一方は、前記本体部の一部から突出するタブであることにしてもよい。
電極体の第一接続部と第二接続部とが異なる方向に突出することで、接続部(第一接続部及び第二接続部)を、集電体(第一集電体及び第二集電体)を介して電極端子(第一電極端子及び第二電極端子)と接続する作業が困難になる等の不具合が生じるおそれがある。このため、第一接続部及び第二接続部の少なくとも一方をタブとする。タブは、電極体の本体部からの突出長さや突出する位置を柔軟に設定することができ、また、容易に折り曲げることもできるため、集電体との柔軟な接続作業が可能となる。これにより、電極体の第一接続部と第二接続部とが異なる方向に突出することによる不具合を抑制することができる。
また、蓄電素子は、正極板と負極板とが積層された電極体と、前記正極板及び前記負極板のうちの一方の極性の第一極板に接続される第一集電体、及び、他方の極性の第二極板に接続される第二集電体と、を備え、前記電極体は、本体部と、前記第一極板の前記第一集電体との接続部であって、前記本体部から第一方向に突出する第一接続部と、前記第二極板の前記第二集電体との接続部であって、前記本体部から前記第一方向と交差する第二方向に突出する第二接続部と、を有し、前記第一接続部及び前記第二接続部の少なくとも一方は、前記本体部の一部から突出するタブであることにしてもよい。
これによれば、蓄電素子において、電極体は、第一方向に突出する、第一極板の第一集電体との第一接続部と、第二方向に突出する、第二極板の第二集電体との第二接続部と、を有し、第一接続部及び第二接続部の少なくとも一方はタブである。このように、電極体の第一極板の第一接続部を第一方向に突出させて第一集電体と接続し、第二極板の第二接続部を第二方向に突出させて第二集電体と接続する。これにより、電極体の第一方向及び第二方向の双方に集電体が配置されるため、電極体の第一方向及び第二方向の双方における保護の向上を図ることができる。したがって、第一方向及び第二方向の双方において電極体に外部から衝撃が加えられた場合等でも、電極体の損傷を抑制することができる。
また、電極体の第一接続部と第二接続部とが異なる方向に突出することで、接続部(第一接続部及び第二接続部)を、集電体(第一集電体及び第二集電体)を介して電極端子(第一電極端子及び第二電極端子)と接続する作業が困難になる等の不具合が生じるおそれがある。このため、第一接続部及び第二接続部の少なくとも一方をタブとする。タブは、電極体の本体部からの突出長さや突出する位置を柔軟に設定することができ、また、容易に折り曲げることもできるため、集電体との柔軟な接続作業が可能となる。これにより、電極体の第一接続部と第二接続部とが異なる方向に突出することによる不具合を抑制することができる。
なお、本発明は、このような蓄電素子として実現することができるだけでなく、電極体、電極体と電極端子(第一電極端子及び第二電極端子)との組み合わせ、または、電極体と集電体(第一集電体及び第二集電体)との組み合わせとしても実現することができる。
本発明によれば、電極体の損傷を抑制することができる蓄電素子を提供することができる。
実施の形態に係る蓄電素子の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子を分解して各構成要素を示す分解斜視図である。 実施の形態に係る電極体が有する第一極板及びセパレータと第二極板とを分解して示す分解斜視図である。 実施の形態に係る第一極板、セパレータ及び第二極板の構成を示す正面図である。 実施の形態に係る電極体の製造方法のうち、セパレータに第一極板を配置する工程を示す正面図である。 実施の形態に係る電極体の製造方法のうち、第一極板及びセパレータに第二極板を配置する工程を示す正面図である。 実施の形態に係る電極体の製造方法のうち、セパレータと第二極板とを接合する工程を示す断面図である。 実施の形態に係る電極体と第二集電体とを接合する工程を示す断面図である。 実施の形態の変形例に係る第一極板及びセパレータの構成、並びに、セパレータに第一極板を配置する工程を示す正面図及び断面図である。 実施の形態の変形例に係る第一極板及びセパレータに第二極板を重ねて配置した状態を示す正面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態(その変形例も含む)に係る蓄電素子について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、製造工程、製造工程の順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、各図において、寸法等は厳密に図示したものではない。
また、以下の説明及び図面中において、第一電極端子及び第二電極端子(正極端子及び負極端子)の並び方向、第一集電体及び第二集電体(正極集電体及び負極集電体)の並び方向、または、容器の短側面の対向方向を、X軸方向と定義する。容器の長側面の対向方向、容器の厚さ方向、電極体の第一極板及び第二極板(正極板及び負極板)の積層方向、または、これらの極板とセパレータとの積層方向を、Y軸方向と定義する。第一電極端子及び第二電極端子と電極体との並び方向、容器本体と蓋体との並び方向、または、上下方向を、Z軸方向と定義する。これらX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに交差(本実施の形態では直交)する方向である。なお、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるが、以下では説明の便宜のため、Z軸方向を上下方向として説明する。
また、以下の説明において、例えば、X軸プラス方向とは、X軸の矢印方向を示し、X軸マイナス方向とは、X軸プラス方向とは反対方向を示す。Y軸方向及びZ軸方向についても同様である。また、以下では、Z軸方向を第一方向とも呼び、X軸方向を第二方向とも呼び、Y軸方向を第三方向とも呼ぶ場合がある。さらに、平行及び直交などの、相対的な方向または姿勢を示す表現を用いる場合があるが、その表現は、厳密には、その方向または姿勢ではない場合も含む。例えば、2つの方向が直交している、とは、当該2つの方向が完全に直交していることを意味するだけでなく、実質的に直交していること、すなわち、例えば数%程度の差異を含むことも意味する。
(実施の形態)
[1 蓄電素子10の全般的な説明]
まず、本実施の形態における蓄電素子10の全般的な説明を行う。図1は、本実施の形態に係る蓄電素子10の外観を示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係る蓄電素子10を分解して各構成要素を示す分解斜視図である。
蓄電素子10は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池であり、具体的には、リチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池である。例えば、蓄電素子10は、電力貯蔵用途または電源用途等に使用される。具体的には、蓄電素子10は、例えば、自動車、自動二輪車、ウォータークラフト、船舶、スノーモービル、農業機械、建設機械、または、電気鉄道用の鉄道車両等の移動体の駆動用またはエンジン始動用等のバッテリ等として用いられる。上記の自動車としては、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)及びガソリン自動車が例示される。上記の電気鉄道用の鉄道車両としては、電車、モノレール及びリニアモーターカーが例示される。また、蓄電素子10は、家庭用または発電機用等に使用される定置用のバッテリ等としても用いることができる。
なお、蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。蓄電素子10は、二次電池ではなく、使用者が充電をしなくても蓄えられている電気を使用できる一次電池であってもよい。本実施の形態では、扁平な直方体形状(角形)の蓄電素子10を図示しているが、蓄電素子10の形状は、直方体形状には限定されず、直方体形状以外の多角柱形状、長円柱形状等であってもよい。蓄電素子10は、ラミネート型の蓄電素子であってもよい。
図1に示すように、蓄電素子10は、容器100と、第一電極端子200と、第二電極端子300とを備え、図2に示すように、容器100の内方には、第一集電体400と、第二集電体500と、電極体600とが収容されている。また、容器100(後述の蓋体120)と第一電極端子200及び第二電極端子300、並びに、第一集電体400及び第二集電体500との間には、電気的絶縁性及び気密性を高めるためにガスケット等が配置されており、容器100の内部には電解液(非水電解質)が封入されているが、これらの図示は省略する。当該電解液としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく、様々なものを選択することができる。また、上記の構成要素の他、電極体600の側方、上方または下方に配置されるスペーサ、及び、電極体600等を包み込む絶縁フィルム等が設けられていてもよい。
容器100は、開口が形成された容器本体110と、容器本体110の当該開口を閉塞する蓋体120とを有する直方体形状(角形または箱形)のケースである。このような構成により、容器100は、電極体600等を容器本体110の内部に収容後、容器本体110と蓋体120とが溶接等されることにより、内部を密封することができる構造となっている。容器100(容器本体110及び蓋体120)は、比較的厚みが厚く剛性がある板状部材により形成されている。容器100(容器本体110及び蓋体120)の材質は特に限定されず、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、メッキ鋼板など溶接可能な金属とすることができるが、樹脂を用いることもできる。
容器本体110は、容器100の本体部を構成する矩形筒状で底を備える部材であり、Z軸プラス方向側に開口が形成されている。蓋体120は、容器100の蓋部を構成する矩形状の板状部材であり、容器本体110のZ軸プラス方向側にX軸方向に延設されて配置されている。また、蓋体120には、容器100の内圧が上昇したときに容器100内部のガスを排出するガス排出弁121が設けられている。なお、容器100には、容器100内部に電解液を注入するための注液部が設けられていてもよい。
電極体600は、複数の第一極板(後述の第一極板630)と、複数の第二極板(後述の第二極板650)と、複数のセパレータ(後述のセパレータ640)とを備え、電気を蓄えることができる蓄電要素(発電要素)である。第一極板630は、正極板及び負極板のうちの一方の極性の極板であり、第二極板650は、他方の極性の極板である。本実施の形態では、第一極板630は、正極板であり、第二極板650は、負極板である。
具体的には、電極体600は、複数の第一極板630(正極板)と複数の第二極板650(負極板)と複数のセパレータ640とが積層されて形成されている(図3参照)。これにより、電極体600において、第一極板630のZ軸プラス方向に突出する部位(後述の第一接続部631a)が積層されて集束部610が形成され、第二極板650のX軸プラス方向に突出する部位(後述の第二接続部651a)が積層されて集束部620が形成されている。つまり、電極体600は、電極体600の本体を構成する電極体本体部601と、電極体本体部601のZ軸プラス方向の端部から突出する正極側の集束部610と、電極体本体部601のX軸プラス方向の端部から突出する負極側の集束部620と、を有している。電極体600の構成の詳細な説明については、後述する。
第一電極端子200及び第二電極端子300は、第一集電体400及び第二集電体500を介して、電極体600に電気的に接続される端子部材である。本実施の形態では、第一電極端子200は、正極端子であり、第二電極端子300は、負極端子である。つまり、第一電極端子200及び第二電極端子300は、電極体600に蓄えられている電気を蓄電素子10の外部空間に導出し、また、電極体600に電気を蓄えるために蓄電素子10の内部空間に電気を導入するための金属製の部材である。第一電極端子200及び第二電極端子300は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅または銅合金等の金属等の導電部材で形成されている。第一電極端子200及び第二電極端子300は、かしめ等によって、第一集電体400及び第二集電体500に接続(接合)され、かつ、電気的絶縁性及び気密性を高めるためにガスケット等を介して蓋体120に取り付けられている。
具体的には、図2に示すように、第一電極端子200は、軸部210が蓋体120の貫通孔122と第一集電体400の貫通孔410とに挿入されて、かしめられることにより、第一集電体400とともにガスケット等を介して蓋体120に固定される。同様に、第二電極端子300は、軸部310が蓋体120の貫通孔123と第二集電体500の貫通孔511とに挿入されて、かしめられることにより、第二集電体500とともにガスケット等を介して蓋体120に固定される。
これにより、第一電極端子200及び第二電極端子300は、蓋体120からZ軸プラス方向に突出するように配置される。つまり、第一電極端子200及び第二電極端子300は、電極体600の同じ側(Z軸プラス方向側)に配置される。なお、第一電極端子200及び第二電極端子300と第一集電体400及び第二集電体500とを接続(接合)する手法は、かしめ接合には限定されず、超音波接合、レーザ溶接若しくは抵抗溶接等の溶接、または、リベット接合若しくはねじ締結等のかしめ以外の機械的接合等が用いられてもよい。
第一集電体400及び第二集電体500は、電極体600のX軸方向両側に配置され、電極体600と第一電極端子200及び第二電極端子300とに接続(接合)される、導電性と剛性とを備えた集電部材である。第一集電体400及び第二集電体500は、厚みが薄く容易に曲げられるリード板とは異なり、比較的厚みが厚く剛性がある部材である。本実施の形態では、第一集電体400は、正極集電体であり、第二集電体500は、負極集電体である。具体的には、第一集電体400は、電極体600の集束部610(第一極板630の第一接続部631a)と第一電極端子200とに接続され、第二集電体500は、電極体600の集束部620(第二極板650の第二接続部651a)と第二電極端子300とに接続される。これにより、第一集電体400及び第二集電体500は、電極体600と第一電極端子200及び第二電極端子300とを電気的に接続する。第一集電体400及び第二集電体500と集束部610及び620とを接続(接合)する手法は、超音波接合、レーザ溶接、抵抗溶接等、どのような溶接が用いられてもよいし、かしめ接合やねじ締結等の機械的接合等が用いられてもよい。
具体的には、第一集電体400は、蓋体120と電極体600との間に蓋体120に沿って配置される板状部材であり、第二集電体500は、容器本体110の側壁から蓋体120に亘って当該側壁及び蓋体120に沿って屈曲状態で配置される板状部材である。第一集電体400及び第二集電体500は、蓋体120に固定的に接続(接合)される。第一集電体400及び第二集電体500の材質は特に限定されないが、例えば、第一集電体400(正極集電体)は、アルミニウムまたはアルミニウム合金等で形成され、第二集電体500(負極集電体)は、銅または銅合金等で形成されている。
図2に示すように、第二集電体500は、端子接続部510と、端子接続部510のX軸方向端部からZ軸マイナス方向に向けて延設された電極接続部520と、を有している。端子接続部510は、第二電極端子300に接続(接合)される第二集電体500の基部である。つまり、端子接続部510は、第二集電体500の第二電極端子300側(上側、Z軸プラス方向)に配置される矩形状かつ平板状の部位であり、上述の通り、第二電極端子300に電気的及び機械的に接続される。電極接続部520は、電極体600に接続(接合)される第二集電体500の脚部である。つまり、電極接続部520は、第二集電体500の電極体600側(下側、Z軸マイナス方向)に配置される部位であり、電極体600に電気的及び機械的に接続される。具体的には、電極接続部520は、Z軸方向に延びる長尺状かつ平板状の部位であり、電極体600の集束部620に接合される。
[2 電極体600の構成の説明]
[2.1 電極体600の概略構成の説明]
次に、電極体600の構成について、詳細に説明する。まず、電極体600の概略構成について説明する。図3は、本実施の形態に係る電極体600が有する第一極板630及びセパレータ640と第二極板650とを分解して示す分解斜視図である。図4は、本実施の形態に係る第一極板630、セパレータ640及び第二極板650の構成を示す正面図である。具体的には、図4の(a)は、第一極板630の構成を示す正面図であり、図4の(b)は、セパレータ640の構成を示す正面図であり、図4の(c)は、第二極板650の構成を示す正面図である。
図3に示すように、電極体600は、第一極板630(正極板)及びセパレータ640と第二極板650(負極板)とが交互に積層されて形成されている。つまり、電極体600は、Y軸方向両端部に第二極板650が配置され、その内側に第一極板630が配置されるように、第一極板630及びセパレータ640と第二極板650とが繰り返し交互に積層されて、形成されている。なお、容器100と電極体600との間の電気的絶縁性を確保するために、Y軸方向両端部の第二極板650の外側(電極体600のY軸方向両側面)に、セパレータまたは絶縁シート等の絶縁部材が配置されていてもよい。
具体的には、セパレータ640は、1枚のセパレータが折返されて形成されたものであり、このセパレータ640に第一極板630が挟み込まれた状態で、第二極板650と積層されている。この1枚のセパレータが折返されて形成されたセパレータ640は、折返セパレータの一例である。つまり、複数のセパレータ640は、1枚のセパレータが折返されて形成された折返セパレータを有している、と言える。なお、本実施の形態では、全てのセパレータ640が、折返セパレータである。このように、セパレータ640(折返セパレータ)は、第一極板630を挟み込み、2つの第二極板650の間に配置される。
以上のようにして、第一極板630及びセパレータ640と第二極板650とが積層されることにより、図2に示すように、電極体600には、複数の第一極板630のZ軸プラス方向に突出する部位が積層された正極側の集束部610が形成され、複数の第二極板650のX軸プラス方向に突出する部位が積層された負極側の集束部620が形成される。以下に、これら第一極板630(正極板)、セパレータ640(折返セパレータ)、及び、第二極板650(負極板)の構成について、具体的に説明する。
図4の(a)に示すように、第一極板630(正極板)は、正極基材631と、正極合材層632とを有している。正極基材631は、アルミニウムまたはアルミニウム合金等からなる、略矩形状かつ平板状でX軸方向に長い導電性の集電箔である。正極基材631は、Z軸プラス方向の端縁のX軸マイナス方向の端部から、Z軸プラス方向に突出する矩形状のタブである第一接続部631aを有している。第一接続部631aは、第一極板630のうちの、第一集電体400との接続部である。なお、正極基材631として、ニッケル、鉄、ステンレス鋼、チタン、焼成炭素、導電性高分子、導電性ガラス、Al−Cd合金など、充放電時の酸化還元反応に対して安定な材料であれば適宜公知の材料を用いることもできる。
正極合材層632は、正極基材631の表面(両面)に設けられた正極側の合材層であり、正極基材631の第一接続部631a以外の部分の全面(Z軸方向における一端縁から他端縁まで、かつ、X軸方向の一端縁から他端縁まで)に亘って配置されている。つまり、第一接続部631aは、正極合材層632から露出した部位である。言い換えれば、第一接続部631aは、正極基材631のうちの正極合材層632が形成されていない合材層非形成部である。なお、正極合材層632のZ軸プラス方向の端縁に沿って(第一接続部631aと正極合材層632との境界部分に)、無機粒子等の粒子とバインダとを含むエッジコート層(絶縁コート層)が設けられていてもよい。
正極合材層632は、正極活物質と、導電助剤と、バインダとを含んでいる。正極合材層632に用いられる正極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な正極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。例えば、正極活物質として、LiMPO、LiMSiO、LiMBO(MはFe、Ni、Mn、Co等から選択される1種または2種以上の遷移金属元素)等のポリアニオン化合物、チタン酸リチウム、LiMnやLiMn1.5Ni0.5等のスピネル型リチウムマンガン酸化物、LiMO(MはFe、Ni、Mn、Co等から選択される1種または2種以上の遷移金属元素)等のリチウム遷移金属酸化物等を用いることができる。正極合材層632に用いられる導電助剤の種類は特に制限されず、充放電時の酸化還元反応に対して安定な材料であれば金属であっても非金属であってもよい。正極合材層632に用いられるバインダとしては、電極製造時に使用する溶媒や電解液に対して安定であり、また、充放電時の酸化還元反応に対して安定な材料であれば特にその種類は制限されない。なお、正極合剤層632の上に、無機粒子等の粒子とバインダとを含む絶縁コート層が設けられていてもよい。
セパレータ640は、X軸方向に長い矩形状かつ平板状の、例えば樹脂からなる微多孔性のシートである。なお、セパレータ640の素材としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければ、適宜公知の材料を使用できる。例えば、セパレータ640として、有機溶剤に不溶な織布、不織布、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂からなる合成樹脂微多孔膜等を用いることができる。セパレータ640は、材料、重量平均分子量や空孔率の異なる複数の微多孔膜が積層してなるもの、これらの微多孔膜に各種の可塑剤、酸化防止剤、難燃剤等の添加剤を適量含有しているもの、または、これらの微多孔膜の片面若しくは両面にアルミナ・シリカ等の無機酸化物をバインダと混合するなどして塗布したものであってもよい。特に、セパレータ640としては、合成樹脂微多孔膜を好適に用いることができ、中でもポリエチレン及びポリプロピレン製微多孔膜、アラミド若しくはポリイミドと複合化させたポリエチレン及びポリプロピレン製微多孔膜、または、これらを複合した微多孔膜等のポリオレフィン系微多孔膜が、厚さ、膜強度、膜抵抗等の面で好適に用いられる。
図4の(b)に示すように、セパレータ640は、2つのセパレータ部641及び642と、セパレータ折返部643と、を有している。セパレータ部641及び642は、第一極板630を挟み込む、X軸方向に長い矩形状かつ平板状の2つの部位であり、X軸方向に並んで配置されている。セパレータ折返部643は、2つのセパレータ部641及び642の間(境界部分)に配置されて、2つのセパレータ部641及び642の端部同士を繋ぐ、Z軸方向に長尺な部位である。つまり、セパレータ部642が、セパレータ折返部643において、セパレータ部641に対してX軸方向に向けて折返されることで、セパレータ部641とセパレータ部642とで第一極板630を挟み込む構成となっている。
本実施の形態では、セパレータ部641とセパレータ部642とは、同じ形状及び同じ大きさを有している。また、セパレータ部641及びセパレータ部642は、X軸方向における長さが、第一極板630のX軸方向における長さよりも大きくなるように形成されている。さらに、セパレータ部641及びセパレータ部642は、Z軸方向における長さが、第一極板630の第一接続部631a以外の部分のZ軸方向における長さよりも大きくなるように形成されている。
図4の(c)に示すように、第二極板650(負極板)は、負極基材651と、負極合材層652と、を有している。負極基材651は、銅または銅合金等からなる、矩形状かつ平板状でX軸方向に長い導電性の集電箔である。負極基材651は、X軸プラス方向の端縁のZ軸プラス方向の端部から、X軸プラス方向に突出する矩形状のタブである第二接続部651aを有している。第二接続部651aは、第二極板650のうちの、第二集電体500(の電極接続部520)との接続部である。なお、負極基材651として、充放電時の酸化還元反応に対して安定な材料であればニッケル等の正極基材631と同様の材料を用いることもできる。
負極合材層652は、負極基材651の表面(両面)に設けられた負極側の合材層であり、負極基材651の第二接続部651a以外の部分の全面(Z軸方向における一端縁から他端縁まで、かつ、X軸方向の一端縁から他端縁まで)に亘って配置されている。つまり、第二接続部651aは、負極合材層652から露出した部位である。言い換えれば、第二接続部651aは、負極基材651のうちの負極合材層652が形成されていない合材層非形成部である。
本実施の形態では、負極合材層652は、X軸方向における長さが、正極合材層632、セパレータ部641及びセパレータ部642のX軸方向における長さよりも大きくなるように形成されている。さらに、第二極板650は、Z軸方向における長さが、正極合材層632のZ軸方向における長さよりも大きく、かつ、セパレータ640のZ軸方向における長さよりも小さくなるように形成されている。
負極合材層652は、負極活物質と、導電助剤と、バインダとを含んでいる。負極合材層652に用いられる負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な負極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。例えば、負極活物質として、リチウム金属、リチウム合金(リチウム−ケイ素、リチウム−アルミニウム、リチウム−鉛、リチウム−錫、リチウム−アルミニウム−錫、リチウム−ガリウム、及びウッド合金等のリチウム金属含有合金)の他、リチウムを吸蔵・放出可能な合金、炭素材料(例えば黒鉛、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、低温焼成炭素、非晶質カーボン等)、ケイ素酸化物、金属酸化物、リチウム金属酸化物(LiTi12等)、ポリリン酸化合物、あるいは、一般にコンバージョン負極と呼ばれる、CoやFeP等の、遷移金属と第14族乃至第16族元素との化合物などが挙げられる。負極合材層652に用いられる導電助剤及びバインダとしては、正極合材層632に用いられる導電助剤及びバインダと同様であるため、詳細な説明は省略する。なお、負極合剤層652の上に、無機粒子等の粒子とバインダとを含む絶縁コート層が設けられていてもよい。
[2.2 電極体600の製造方法及び詳細構成の説明]
次に、電極体600の製造方法を説明しながら、電極体600のさらに詳細な構成について説明する。図5は、本実施の形態に係る電極体600の製造方法のうち、セパレータ640に第一極板630を配置する工程を示す正面図である。具体的には、図5の(a)は、セパレータ640に第一極板630を重ねて配置した状態を示す正面図であり、図5の(b)は、セパレータ640を折返した状態を示す正面図である。
図6は、本実施の形態に係る電極体600の製造方法のうち、第一極板630及びセパレータ640に第二極板650を配置する工程を示す正面図である。具体的には、図6の(a)は、第一極板630及びセパレータ640に第二極板650を重ねて配置した状態を示す正面図であり、図6の(b)は、第一極板630及びセパレータ640と第二極板650とを積層して電極体600を形成した状態を示す斜視図である。
図7は、本実施の形態に係る電極体600の製造方法のうち、セパレータ640と第二極板650とを接合する工程を示す断面図である。具体的には、図7は、図6の(b)に示した電極体600のZ軸マイナス方向の端部をYZ平面に平行な面で切断した場合の構成を示す断面図である。図8は、本実施の形態に係る電極体600と第二集電体500とを接合する工程を示す断面図である。具体的には、図8は、電極体600と第二集電体500とを接合した状態を、XY平面に平行な面で切断した場合の構成を示す断面図である。
まず、図5の(a)に示すように、セパレータ640のセパレータ部641上に第一極板630が載置される。具体的には、第一極板630のX軸プラス方向の端縁が、セパレータ部641のX軸プラス方向の端縁(つまり、セパレータ折返部643)と重なるように、セパレータ部641に対して第一極板630が配置される。これにより、セパレータ部641のX軸マイナス方向の端縁は、第一極板630のX軸マイナス方向の端縁から突出することとなる。セパレータ部641のZ軸プラス方向の端縁からは、第一極板630の第一接続部631aが突出する。第一極板630の第一接続部631a以外の部分については、セパレータ部641の方が、Z軸プラス方向及びZ軸マイナス方向に突出するように配置される。
そして、図5の(b)に示すように、セパレータ640のセパレータ部642が、セパレータ折返部643においてセパレータ部641に対して折返されて、第一極板630上に載置される。これにより、セパレータ部642は、第一極板630の正極合材層632を覆うこととなる。つまり、第一接続部631aが、セパレータ640からZ軸プラス方向に突出した状態となる。また、セパレータ折返部643は、セパレータ640のX軸プラス方向の端縁に配置される。なお、第一極板630がセパレータ部641上に配置される際、または、第一極板630上にセパレータ部642が配置される際に、第一極板630が、接着剤等によりセパレータ640に接合(接着)されてもよい。
次に、図6の(a)に示すように、第一極板630を挟んだセパレータ640上に、第二極板650が載置される。具体的には、第二極板650の負極合材層652が、第一極板630の正極合材層632を覆う位置に配置されるように、セパレータ640上に第二極板650が配置される。
つまり、負極合材層652のX軸マイナス方向の端縁が、正極合材層632のX軸マイナス方向の端縁よりも、X軸マイナス方向に配置される。本実施の形態では、負極合材層652のX軸マイナス方向の端縁が、セパレータ640のX軸マイナス方向の端縁と重なる位置に配置される。なお、負極合材層652のX軸マイナス方向の端縁は、正極合材層632のX軸マイナス方向の端縁よりもX軸マイナス方向に配置されれば、セパレータ640のX軸マイナス方向の端縁よりもX軸プラス方向に配置されてもよいし、X軸マイナス方向に配置されてもよい。
負極合材層652のX軸プラス方向の端縁は、正極合材層632のX軸プラス方向の端縁よりも、X軸プラス方向に配置される。本実施の形態では、負極合材層652のX軸プラス方向の端縁は、セパレータ折返部643よりも、X軸プラス方向に配置される。これにより、第二接続部651aが、セパレータ折返部643からX軸プラス方向に突出した状態となる。なお、負極合材層652のX軸プラス方向の端縁は、正極合材層632のX軸プラス方向の端縁よりもX軸プラス方向に配置されれば、セパレータ折返部643と重なる位置に配置されてもよいし、セパレータ折返部643よりもX軸マイナス方向に配置されてもよい。
負極合材層652のZ軸プラス方向の端縁は、正極合材層632のZ軸プラス方向の端縁よりもZ軸プラス方向に配置され、かつ、セパレータ640のZ軸プラス方向の端縁よりもZ軸マイナス方向に配置される。
負極合材層652のZ軸マイナス方向の端縁は、正極合材層632のZ軸マイナス方向の端縁よりも、Z軸マイナス方向に配置される。本実施の形態では、負極合材層652のZ軸マイナス方向の端縁は、セパレータ640のZ軸マイナス方向の端縁と重なる位置に配置される。なお、負極合材層652のZ軸マイナス方向の端縁は、正極合材層632のZ軸マイナス方向の端縁よりもZ軸マイナス方向に配置されれば、セパレータ640のZ軸マイナス方向の端縁よりもZ軸プラス方向に配置されてもよいし、Z軸マイナス方向に配置されてもよい。
以上のようにして、第一極板630を挟んだセパレータ640と第二極板650とが積層されることで、図6の(b)に示すように、略直方体形状の電極体600が形成される。つまり、第一極板630の第一接続部631aが積層されて正極側の集束部610が形成され、第二極板650の第二接続部651aが積層されて負極側の集束部620が形成される。
第一接続部631aは、電極体本体部601からZ軸方向(第一方向)に突出する部位であり、具体的には、電極体本体部601の一部(電極体本体部601のZ軸プラス方向の端縁のX軸マイナス方向の端部)からZ軸プラス方向に突出するタブである。第二接続部651aは、電極体本体部601からX軸方向(第一方向と交差する第二方向)に突出する部位であり、具体的には、電極体本体部601の一部(電極体本体部601のX軸プラス方向の端縁のZ軸プラス方向の端部)からX軸プラス方向に突出するタブである。
そして、集束部610は、電極体本体部601のZ軸プラス方向の端縁のX軸マイナス方向の端部からZ軸プラス方向に突出するタブ束であり、集束部620は、電極体本体部601のX軸プラス方向の端縁のZ軸プラス方向の端部からX軸プラス方向に突出するタブ束である。なお、電極体本体部601は、電極体600の本体を構成する部位であり、具体的には、電極体600のうちの集束部610及び620以外(第一接続部631a及び第二接続部651a以外)の部位(合材層が形成されている部位)である。つまり、電極体本体部601は、正極基材631の第一接続部631a以外の部位と、正極合材層632と、負極基材651の第二接続部651a以外の部位と、負極合材層652と、セパレータ640とが積層されて形成された扁平な直方体形状の部位である。
このような構成により、第一接続部631aは、電極体本体部601における第二接続部651aとは反対側の端部から突出する部位となっている。つまり、第一接続部631aは、電極体本体部601のZ軸プラス方向の端縁における第二接続部651aとは反対側の端部(X軸マイナス方向の端部)から突出する部位となっている。これに対し、第二接続部651aは、電極体本体部601のX軸プラス方向の端縁における第一接続部631aと同じ側の端部(Z軸プラス方向の端部)から突出する部位となっている。
また、第二接続部651aは、電極体本体部601の、第二電極端子300とは異なる側に配置される部位となっている。つまり、第二電極端子300は、電極体本体部601のZ軸プラス方向に配置され、第二接続部651aは、電極体本体部601のX軸プラス方向に配置されるため、第二接続部651aは、電極体本体部601の、第二電極端子300とは異なる側に配置されることとなる。これに対し、第一接続部631aは、電極体本体部601の第一電極端子200と同じ側、つまり、ともに電極体本体部601のZ軸プラス方向に配置される。
次に、図6の(b)に示した電極体600が形成された状態において、セパレータ640と第二極板650とが接合される。具体的には、セパレータ640の2つのセパレータ部641及び642の端部と、セパレータ640を挟む2つの第二極板650の端部とが、接合される。つまり、図7に示すように、セパレータ部641の端部641aと、セパレータ部642の端部642aと、負極基材651の端部651bと、負極合材層652の端部652aとが、接着剤(糊剤等)等の接合部材660によって接合される。なお、これら端部641a、642a、651b及び652aは、セパレータ640及び第二極板650のZ軸マイナス方向の端部であるが、セパレータ640及び第二極板650のX軸マイナス方向の端部についても同様に接合される。
例えば、板状部材に接合部材660を塗って電極体600を押し当てることにより、電極体600のZ軸方向両側の端部に接合部材660を塗布する。これにより、電極体600が有するセパレータ640及び第二極板650のZ軸マイナス方向の端部が接合され、セパレータ640及び第二極板650のX軸マイナス方向の端部が接合される。ここで、接合部材660に用いられる接着剤(糊剤等)に含まれるバインダは、第二極板650の負極合材層652に含まれるバインダと別種であるのが好ましい。
なお、セパレータ640及び第二極板650のZ軸マイナス方向の端部、または、X軸マイナス方向の端部のいずれか一方のみが接合される構成でもよい。また、セパレータ640と第二極板650とを接合する手法は、糊剤等の接着剤を塗布することには限定されず、どのような接着剤を用いてもよいし、接着剤ではなく、粘着テープを貼り付けてもよいし、溶着、または、かしめ等の機械的接合等が用いられてもよい。
そして、このようにして製造された電極体600は、第一集電体400及び第二集電体500に接合される。つまり、第一極板630の第一接続部631aが積層された集束部610が、第一集電体400に接合され、第二極板650の第二接続部651aが積層された集束部620が、第二集電体500に接合される。
例えば、図8に示すように、集束部620(第二接続部651a)は、第二集電体500の電極接続部520の外側(X軸プラス方向側、電極体本体部601とは反対側)に配置されて、電極接続部520と接合される。つまり、集束部620は、電極接続部520の外側にまで回り込むようにY軸方向に向けて折り曲げられて、電極接続部520と接合される。このように、第二接続部651aは、Y軸方向(第一方向及び第二方向と交差する第三方向)に折り曲げられた状態で第二集電体500と接続される。
具体的には、集束部620の外側に当て板700が配置されて、電極接続部520と当て板700とで集束部620を挟み込んだ状態で、電極接続部520と集束部620とが接合される。当て板700は、集束部620を保護する平板状の金属製のカバーである。当て板700の材質は、充放電時の酸化還元反応に対して安定な材料であれば特に限定されないが、例えば、銅または銅合金等で形成されている。
集束部610(第一接続部631a)は、第一集電体400の内側(Z軸マイナス方向側、電極体本体部601側)に配置されて、第一集電体400と接合される。つまり、集束部610は、第一集電体400の内側の面に沿うように折り曲げられて、第一集電体400と接合される。具体的には、集束部610の内側に、当て板700と同様の当て板(図示せず)が配置されて、第一集電体400と当該当て板とで集束部610を挟み込んだ状態で、第一集電体400と集束部610とが接合される。当該当て板は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金等で形成されている。
[3 効果の説明]
以上のように、本発明の実施の形態に係る蓄電素子10によれば、電極体600は、第一方向(Z軸方向)に突出する第一接続部631aと、第二方向(X軸方向)に突出する第二接続部651aとを有し、第一電極端子200及び第二電極端子300は、電極体600の同じ側に配置されている。このように、電極体600の第一極板630の第一接続部631aを第一方向に突出させて第一集電体400と接続し、第二極板650の第二接続部651aを第二方向に突出させて第二集電体500と接続する。これにより、電極体600の第一方向及び第二方向の双方に集電体が配置されるため、電極体600の第一方向及び第二方向の双方における保護の向上を図ることができる。したがって、第一方向及び第二方向の双方において電極体600に外部から衝撃が加えられた場合等でも、電極体600の損傷を抑制することができる。
また、電極体600の第一接続部631aと第二接続部651aとが異なる方向に突出するが、これに合わせて第一電極端子200及び第二電極端子300も異なる方向に配置すると、蓄電素子10と他の機器との接続が困難になる等の問題が生じる。このため、第一電極端子200及び第二電極端子300は、電極体600の同じ側に配置する。これにより、蓄電素子10と他の機器との接続が容易になる等、システム構成を簡略化することができる。このように、電極体600の第一接続部631aと第二接続部651aとが異なる方向に突出することによる不具合を抑制することができる。
また、電極体600において、第一接続部631aを、電極体本体部601における第二接続部651aとは反対側の端部から突出させることで、第一接続部631a及び第二接続部651aが離れた位置に配置される。これにより、外部から衝撃が加えられる等の異常な状態となった場合でも、第一接続部631a及び第二接続部651a(または、第一集電体400及び第二集電体500)が近付くことによって短絡が生じるおそれを低減することができる。
また、第一電極端子200及び第二電極端子300は、電極体600の同じ側に配置されるが、短絡等を防ぐために、第一電極端子200及び第二電極端子300は、ある程度離れた位置に配置されるのが好ましい。そして、第一接続部631a及び第二接続部651aを離れた位置に配置することで、第一電極端子200及び第二電極端子300を離れた位置に配置しやすくなる。これにより、第一接続部631aを、電極体本体部601における第二接続部651aとは反対側の端部から突出させることで、第一電極端子200及び第二電極端子300を電極体600の同じ側に配置することによる不具合を抑制することができる。
また、電極体600において、セパレータ640(折返セパレータ)は、第一極板630を挟み込む2つのセパレータ部641及び642の端部同士を繋ぐセパレータ折返部643を有しており、第二接続部651aは、セパレータ折返部643から突出して配置されている。このように、1枚のセパレータ640で第一極板630を挟み込むことで、第一極板630を2枚のセパレータで挟み込むよりも、部品点数を低減することができる。また、セパレータ640で第一極板630を挟み込んだ状態で第二極板650と積層することで、積層作業を容易に行うことができる。また、セパレータ640のセパレータ折返部643に第一極板630の端部を当てて配置することで、第一極板630の位置決めを容易に行うこともできる。さらに、第二極板650の第二接続部651aがセパレータ折返部643から突出して配置されることで、第二極板650からのコンタミネーション(銅等の金属粉等)がセパレータ折返部643によって、第一極板630側に侵入するのを抑制することができる。
また、電極体600において、第二接続部651aは、電極体本体部601の第二電極端子300とは異なる側に配置され、かつ、第三方向(Y軸方向)に折り曲げられた状態で第二集電体500と接続される。ここで、第二接続部651aが、電極体本体部601の第二電極端子300とは異なる側に配置される構成では、第二接続部651aを第二電極端子300とは異なる方向(第二方向)に突出させて第二集電体500に接続する必要がある。このため、蓄電素子10の第二方向における幅が大きくなるおそれがあるため、第二接続部651aを第三方向に折り曲げた状態で第二集電体500と接続する。これにより、蓄電素子10の第二方向における幅を小さくすることができ、省スペース化を図ることができる。また、第二接続部651aが第三方向に折り曲げられることにより、第二接続部651aで電極体本体部601の第二方向側を覆うことができるため、電極体600内にコンタミネーションが侵入するのを抑制することができる。
また、第一接続部631a及び第二接続部651aの2つの接続部が異なる方向に突出することで、当該接続部を、集電体(第一集電体400及び第二集電体500)を介して電極端子(第一電極端子200及び第二電極端子300)と接続する作業が困難になる等の不具合が生じるおそれがある。このため、第一接続部631a及び第二接続部651aの少なくとも一方をタブとする。タブは、電極体本体部601からの突出長さや突出する位置を柔軟に設定することができ、また、容易に折り曲げることもできるため、集電体との柔軟な接続作業が可能となる。これにより、第一接続部631aと第二接続部651aとが異なる方向に突出することによる不具合を抑制することができる。
また、第二接続部651aは、電極体本体部601のZ軸プラス方向の端部に配置されているため、電極体本体部601のZ軸プラス方向の端部側には、容器本体110との間に空間が生じている。これにより、容器100内に空間が設けられるため、容器100内に電解液を注液する際の注液性を向上することができ、また、当該空間を、電解液を貯留する空間等として活用することができる。
[4 変形例の説明]
次に、上記実施の形態の変形例について、説明する。図9は、本実施の形態の変形例に係る第一極板630及びセパレータ640の構成、並びに、セパレータ640に第一極板630を配置する工程を示す正面図及び断面図である。具体的には、図9の(a)は、図5の(a)に対応する図であり、図9の(b)は、図5の(b)に対応する図であり、図9の(c)は、セパレータ640のセパレータ部641及び642を接合する構成を示す断面図である。図10は、本実施の形態の変形例に係る第一極板630及びセパレータ640に第二極板650を重ねて配置した状態を示す正面図である。なお、図10は、図6の(a)に対応する図である。
図9の(a)に示すように、本変形例におけるセパレータ640の2つのセパレータ部641及び642は、上記実施の形態と同様に、第一極板630を挟み込む、X軸方向に長い矩形状かつ平板状の2つの部位であるが、Z軸方向に並んで配置されている。これにより、本変形例におけるセパレータ640は、2つのセパレータ部641及び642の間(境界部分)に配置されて、2つのセパレータ部641及び642の端部同士を繋ぐ、X軸方向に長尺なセパレータ折返部643aを有している。
そして、図9の(b)に示すように、セパレータ部642が、セパレータ折返部643aにおいて、セパレータ部641に対してZ軸方向に向けて折返されることで、セパレータ部641とセパレータ部642とで第一極板630を挟み込む。具体的には、第一極板630のZ軸マイナス方向の端縁がセパレータ折返部643aの位置に配置されるように、セパレータ部641上に第一極板630を配置して、セパレータ部642をセパレータ部641に対して折返す。これにより、セパレータ折返部643aは、セパレータ640のZ軸マイナス方向の端縁に配置される。
そして、図9の(c)に示すように、セパレータ640の2つのセパレータ部641及び642のX軸プラス方向の端部同士が、接着剤(糊剤等)等の接合部材670によって接合される。なお、接合部材670として、どのような材質の部材が用いられてもよいし、接合部材670ではなく、セパレータ部641及び642の当該端部同士が、熱溶着等によって接合されてもよい。また、セパレータ部641及び642の当該端部同士は、Z軸方向における全長に亘って接合されて封止されるのが好ましいが、Z軸方向における一部のみが接合されることにしてもよい。
そして、図10に示すように、第一極板630を挟んだセパレータ640上に、第二極板650が載置される。つまり、上記実施の形態と同様に、第二極板650の負極合材層652が、第一極板630の正極合材層632を覆う位置に配置されるように、セパレータ640上に第二極板650が配置される。このようにして、第一極板630を挟んだセパレータ640と第二極板650とが積層されることで、上記実施の形態と同様に、図6の(b)に示すような電極体600が形成される。その他の構成については、上記実施の形態と同様のため、詳細な説明は省略する。
以上のように、本変形例に係る蓄電素子10によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、本変形例では、上記実施の形態とは異なり、セパレータ640は、Z軸方向に並ぶ2つのセパレータ部641及び642を有し、第一極板630を挟み込む。このように、上記実施の形態以外の手法で、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる蓄電素子10を製造することができるため、蓄電素子10の製造工程の自由度を向上させることができる。
(その他の変形例)
以上、本発明の実施の形態(その変形例も含む)に係る蓄電素子10について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されない。つまり、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であり、本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、上記実施の形態では、第一電極端子200、第一集電体400及び第一極板630は、正極端子、正極集電体及び正極板であり、第二電極端子300、第二集電体500及び第二極板650は、負極端子、負極集電体及び負極板であることとした。しかし、第一電極端子200、第一集電体400及び第一極板630が、負極端子、負極集電体及び負極板であり、第二電極端子300、第二集電体500及び第二極板650が、正極端子、正極集電体及び正極板であってもよい。
また、上記実施の形態では、電極体600の集束部610(第一接続部631a)は、電極体本体部601のZ軸プラス方向かつX軸マイナス方向の端部から突出し、集束部620(第二接続部651a)は、電極体本体部601のX軸プラス方向かつZ軸プラス方向の端部から突出することとした。しかし、集束部610は、電極体本体部601のZ軸プラス方向、かつ、X軸プラス方向の端部またはX軸方向の中央部から突出していてもよいし、集束部620は、電極体本体部601のX軸プラス方向、かつ、Z軸マイナス方向の端部またはZ軸方向の中央部から突出していてもよい。
また、上記実施の形態では、集束部610(第一接続部631a)は、電極体本体部601からZ軸プラス方向に突出し、集束部620(第二接続部651a)は、電極体本体部601からX軸プラス方向に突出することとした。しかし、集束部610がZ軸マイナス方向に突出していてもよいし、集束部620がX軸マイナス方向に突出していてもよいし、集束部610及び集束部620の突出方向が逆でもよいし、X軸方向またはZ軸方向から傾いた方向に突出していてもよい。つまり、集束部610及び集束部620は、電極体本体部601から互いに交差する方向に突出していればよい。
また、上記実施の形態では、集束部610は、電極体本体部601の端部の一部から突出する1つのタブ束であることとした。しかし、集束部610は、電極体本体部601から突出する複数のタブ束(X軸方向に並ぶ複数のタブ束、または、Y軸方向に並ぶ複数のタブ束)であってもよい。また、集束部610は、電極体本体部601の端部の全体から突出する、電極体600の端部の束であってもよい。つまり、第一接続部631aは、電極体本体部601の端縁の一部から突出するタブではなく、電極体本体部601の端縁の全体から突出する部位であってもよい。この場合、第一接続部631aと第一集電体400との接合の形態も、上記には限定されず、適宜公知の構成を適用可能である。集束部620(第二接続部651a)についても同様である。
また、上記実施の形態では、第一極板630、セパレータ640及び第二極板650は、X軸方向に長い長方形状を有していることとした。しかし、第一極板630、セパレータ640及び第二極板650は、Z軸方向に長い長方形状やその他の多角形状、楕円形状、長円形状、円形状などでもよく、その形状は特に限定されない。さらに、第一極板630、セパレータ640及び第二極板650の大きさ及び枚数についても、特に限定されない。つまり、第一極板630、セパレータ640及び第二極板650の形状、大きさ及び枚数は、蓄電素子10の性能を損なうものでなければ、どのような形状、大きさ及び枚数であってもよい。第一接続部631a及び第二接続部651a(集束部610及び620)についても同様に、形状、大きさ及び枚数は、特に限定されない。
また、上記実施の形態では、電極体600のセパレータ640は、2つのセパレータ部641及び642と、セパレータ折返部とを有する1枚の折返セパレータであることとした。しかし、セパレータ640は、2つのセパレータ部641及び642に対応する2枚のセパレータであってもよい。
また、上記実施の形態では、第一電極端子200及び第二電極端子300は、ともに電極体600のZ軸プラス方向に配置されることとした。しかし、第一電極端子200及び第二電極端子300は、ともに電極体600のX軸プラス方向に配置されてもよいし、ともに電極体600のX軸マイナス方向またはZ軸マイナス方向に配置されてもよい。または、第一電極端子200及び第二電極端子300は、電極体600の異なる側(例えば、第一電極端子200が電極体600のZ軸プラス方向、第二電極端子300が電極体600のX軸プラス方向)に配置されてもよい。
また、上記実施の形態では、電極体600が有する複数の第一極板630、複数のセパレータ640及び複数の第二極板650の全てが、上記の構成を有していることとした。しかし、これらのうちのいずれかが上記の構成を有していないことにしてもよい。
また、第一電極端子200及び第二電極端子300、並びに、第一集電体400及び第二集電体500等の構造についても、本発明の範囲内であれば特に限定されない。また、上記実施の形態では、第一電極端子200及び第二電極端子300、並びに、第一集電体400及び第二集電体500と容器100とを、ガスケット等を介して電気的に絶縁している。しかし、正負極の絶縁を確保し、使用法に問題なければ、第一電極端子200及び第一集電体400と容器100とを、または、第二電極端子300及び第二集電体500と容器100とを、電気的に接続してもよい。
また、上記実施の形態において、第二集電体500を支持するスペーサ等が設けられていてもよい。例えば、第二集電体500の電極接続部520をZ軸マイナス方向に延設し、容器本体110の底面側に配置された底面スペーサと嵌合させる等により、第二集電体500を支持することにしてもよい。
また、上記実施の形態及び上記変形例を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
また、本発明は、このような蓄電素子10として実現することができるだけでなく、電極体600、電極体600と電極端子(第一電極端子200及び第二電極端子300)との組み合わせ、または、電極体600と集電体(第一集電体400及び第二集電体500)との組み合わせとしても実現することができる。
本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子等に適用できる。
10 蓄電素子
100 容器
110 容器本体
120 蓋体
121 ガス排出弁
122、123、410、511 貫通孔
200 第一電極端子
210、310 軸部
300 第二電極端子
400 第一集電体
500 第二集電体
510 端子接続部
520 電極接続部
600 電極体
601 電極体本体部
610、620 集束部
630 第一極板
631 正極基材
631a 第一接続部
632 正極合材層
640 セパレータ
641、642 セパレータ部
641a、642a、651b、652a 端部
643、643a セパレータ折返部
650 第二極板
651 負極基材
651a 第二接続部
652 負極合材層
660、670 接合部材
700 当て板

Claims (6)

  1. 正極板と負極板とが積層された電極体と、
    前記正極板及び前記負極板のうちの一方の極性の第一極板に接続される第一集電体、及び、他方の極性の第二極板に接続される第二集電体と、
    前記第一集電体と接続される第一電極端子、及び、前記第二集電体と接続される第二電極端子と、を備え、
    前記電極体は、
    本体部と、
    前記第一極板の前記第一集電体との接続部であって、前記本体部から第一方向に突出する第一接続部と、
    前記第二極板の前記第二集電体との接続部であって、前記本体部から前記第一方向と交差する第二方向に突出する第二接続部と、を有し、
    前記第一電極端子及び前記第二電極端子は、前記電極体の同じ側に配置される
    蓄電素子。
  2. 前記第一接続部は、前記本体部における前記第二接続部とは反対側の端部から突出する
    請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記電極体は、さらに、1枚のセパレータが折返されて形成された折返セパレータを有し、
    前記折返セパレータは、前記第一極板を挟み込む2つのセパレータ部と、前記2つのセパレータ部の端部同士を繋ぐセパレータ折返部と、を有し、
    前記第二接続部は、前記セパレータ折返部から突出して配置される
    請求項1または2に記載の蓄電素子。
  4. 前記第二接続部は、前記本体部の、前記第二電極端子とは異なる側に配置され、かつ、前記第一方向及び前記第二方向と交差する第三方向に折り曲げられた状態で前記第二集電体と接続される
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  5. 前記第一接続部及び前記第二接続部の少なくとも一方は、前記本体部の一部から突出するタブである
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  6. 正極板と負極板とが積層された電極体と、
    前記正極板及び前記負極板のうちの一方の極性の第一極板に接続される第一集電体、及び、他方の極性の第二極板に接続される第二集電体と、を備え、
    前記電極体は、
    本体部と、
    前記第一極板の前記第一集電体との接続部であって、前記本体部から第一方向に突出する第一接続部と、
    前記第二極板の前記第二集電体との接続部であって、前記本体部から前記第一方向と交差する第二方向に突出する第二接続部と、を有し、
    前記第一接続部及び前記第二接続部の少なくとも一方は、前記本体部の一部から突出するタブである
    蓄電素子。
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