JP2021134260A - 粉体塗料組成物、前記組成物の製造方法、前記組成物の調色方法、粉体塗料セット、および、前記組成物により形成された塗膜を備える物品 - Google Patents

粉体塗料組成物、前記組成物の製造方法、前記組成物の調色方法、粉体塗料セット、および、前記組成物により形成された塗膜を備える物品 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた光輝感を与え、かつ、色ムラを抑えることができる、あるいは、少なくともこれらの性能が改善された粉体塗料組成物を提供すること。【解決手段】クリヤー粉体塗料、着色粉体塗料および光輝顔料を含有する粉体塗料組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、粉体塗料組成物、前記組成物の製造方法、前記組成物の調色方法、粉体塗料セット、および、前記組成物により形成された塗膜を備える物品に関する。
粉体塗料は、金属製品の塗装などに広く使用されている。粉体塗料には、溶剤系塗料と比較していくつかのメリットがあり、盛んに開発が行われている。また、粉体塗料は塗装時に有機溶剤を大気中に揮散しないことから、近年、環境性能の点で注目を集めている。
さらに、特殊な意匠性が求められる塗装に対しては、一態様として、光輝顔料を添加することによって、メタリック調またはパール調を発揮する粉体塗料が使用されている。
例えば、特許文献1には、塗料用樹脂と着色顔料とを含む着色ベース粉体塗料、塗料用樹脂と着色顔料とを含む調色用粉体塗料、および、光輝顔料を必須成分とする粉体塗料組成物が記載されている。具体的には、白色粉体塗料、黒色粉体塗料およびアルミニウム顔料を含有するメタリック粉体塗料組成物が記載されている。
また、特許文献2には、2種以上の粉体塗料およびフレーク状顔料を含む粉体塗料組成物であって、前記2種以上の粉体塗料が、互いに色相が異なり、接着性を有する結合剤を介して粉体塗料の表面にフレーク状顔料が結合されてなる、粉体塗料組成物が記載されている。
特開2005−187541号公報 特開2008−31349号公報
上記のように、光輝顔料を含む粉体塗料組成物(メタリック粉体塗料組成物)としては、ベース粉体塗料として着色ベース粉体塗料を用いるものや、結合剤を介して粉体塗料と光輝顔料とを結合させるものなどが知られている。従来のメタリック粉体塗料組成物を用いることで光輝感のある塗膜を形成できるが、その用途によってはさらなる意匠性の向上が要求される場合もあり、従来の上記組成物では、光輝感や色ムラの点でかかる要求が満たされなくなりつつあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものである。つまり、優れた光輝感を与え、かつ、色ムラを抑えることができる、あるいは、少なくともこれらの性能が改善された粉体塗料組成物を提供することを、本発明の目的の一つとする。
本発明者らは、上記知見などを踏まえ、粉体塗料組成物の設計について様々な検討・試行錯誤を重ねた。その結果、着色粉体塗料および光輝顔料に加え、クリヤー粉体塗料を含有する粉体塗料組成物とすることで、優れた光輝感を与え、かつ、色ムラを抑えることができる、あるいは、少なくともこれらの性能が改善されることを見出し、さらに研究を進め、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下に関する。
[1] クリヤー粉体塗料、着色粉体塗料および光輝顔料を含有する粉体塗料組成物。
[2] 2種以上の着色粉体塗料を含有する、前記[1]に記載の粉体塗料組成物。
[3] クリヤー粉体塗料と着色粉体塗料の合計量に対する光輝顔料の含有量が質量比率で0.03〜0.25である、前記[1]または[2]に記載の粉体塗料組成物。
[4] クリヤー粉体塗料に対する着色粉体塗料の含有量が質量比率で0.01〜0.99である、前記[1]〜[3]のいずれか一つに記載の粉体塗料組成物。
[5] 光輝顔料がメタリック顔料である、前記[1]〜[4]のいずれか一つに記載の粉体塗料組成物。
[6] クリヤー粉体塗料がカルボキシ基含有ポリエステル系樹脂またはヒドロキシ基含有ポリエステル系樹脂を含有する、前記[1]〜[5]のいずれか一つに記載の粉体塗料組成物。
[7] クリヤー粉体塗料、着色粉体塗料および光輝顔料を混合する工程を含む、前記[1]〜[6]のいずれか一つに記載の粉体塗料組成物の製造方法。
[8] 混合がドライブレンド方式である、前記[7]に記載の製造方法。
[9] クリヤー粉体塗料、着色粉体塗料および光輝顔料から選択される少なくとも二つをボンディングさせる工程をさらに含む、前記[7]に記載の製造方法。
[10] 前記[1]〜[6]のいずれか一つに記載の粉体塗料組成物の調色方法であって、クリヤー粉体塗料に対する着色粉体塗料の質量比率を変化させることを含む、前記方法。
[11] 前記[1]〜[6]のいずれか一つに記載の粉体塗料組成物を調製するための、クリヤー粉体塗料と、着色粉体塗料と、光輝顔料とを含む粉体塗料セット。
[12] 前記[1]〜[6]のいずれか一つに記載の粉体塗料組成物により形成された塗膜を備える、物品。
本発明によれば、優れた光輝感を与え、かつ、色ムラを抑えることができる、あるいは、少なくともこれらの性能が改善された粉体塗料組成物を提供することができる。また、本発明による粉体塗料組成物は、透明性の高いクリヤー粉体塗料をベースとするため、添加する着色粉体塗料の混合比を変更する等の簡易な操作による調色が可能である。
以下、本発明について、さらに詳しく説明する。
本明細書中、数値範囲の説明における「a〜b」との表記は、特に断らない限り、a以上b以下のことを表す。例えば、「1〜5質量%」とは「1質量%以上5質量%以下」を意味する。
本明細書における基(原子団)の表記において、置換か無置換かを記していない表記は、置換基を有しないものと置換基を有するものの両方を包含するものである。例えば「アルキル基」とは、置換基を有しないアルキル基(無置換アルキル基)のみならず、置換基を有するアルキル基(置換アルキル基)をも包含するものである。
本明細書における「(メタ)アクリル」との表記は、アクリルとメタアクリルの両方を包含する概念を表す。「(メタ)アクリレート」等の類似の表記についても同様である。
<粉体塗料組成物>
本発明の粉体塗料組成物は、クリヤー粉体塗料と、着色粉体塗料と、光輝顔料とを含有する。
かかる構成を採用することにより、優れた光輝感を与え、かつ、色ムラを抑えることができる、あるいは、少なくともこれらの性能が改善される理由は必ずしもすべてが明らかではないが、以下の理由が考えられる。
まず、本発明の粉体塗料組成物は、これにより形成された塗膜中にクリヤー粉体塗料由来の無色透明または若干白濁した透明なドメインが存在することにより、塗膜表面以外に存在する光輝顔料にも入射光が到達する確率が高くなり、また、光輝顔料からの反射光も塗膜の外部へと到達する確率も高くなる。このため、従来の粉体塗料組成物から得られる塗膜に比して、塗膜に含まれる光輝顔料の光輝感が失われにくくなると考えられる。
また、本発明の粉体塗料組成物は、透明性の高いクリヤー粉体塗料をベースとするため、着色粉体塗料の色の鮮やかさを損なわれず、上述の光輝顔料の高い光輝感と相まって、色ムラが目立ちにくくなると考えられる。このため、粒径を細かくしたり、追加の造粒工程などの必要なしに、汎用的な粒径の着色粉体塗料を用いて混合および調色を行っても違和感のない外観を得ることができる。
さらに、本発明の粉体塗料組成物は、透明性の高いクリヤー粉体塗料をベースとするため、添加する着色粉体塗料の混合比を変更する等の簡易な操作による調色が可能である。
これに対し、着色粉体塗料をベースとする従来の粉体塗料組成物の場合は、所望の色が得られなかった場合、そのたびに、ベースとなる着色粉体塗料の色を変更した調色が必要となる。そして、これに伴い、粉体塗料の混合、混錬、粉砕、分級等の工程が必要となり、各工程における機械の清掃も含め、手間およびコストが増大する恐れがある。
なお、念のため述べておくが、上記説明は、本発明の範囲を限定するものではない。
組成物が含有するまたは含有してよい成分や、組成物の性状、物性などについてより詳細に説明する。
[クリヤー粉体塗料]
本発明の粉体塗料組成物は、クリヤー粉体塗料を含有する。本発明におけるクリヤー粉体塗料とは、着色顔料を含有しない粉体塗料を意味する。ただし、クリヤー粉体塗料は、隠ぺい力がきわめて小さい体質顔料を含有することができる。
本発明におけるクリヤー粉体塗料は着色顔料を含まないため、基本的には無色透明な塗膜を与える粉体塗料である。しかしながら、後述する含有成分として、わずかに着色した樹脂や体質顔料を含有した結果として若干白濁した透明な塗膜を与える粉体塗料も、前記クリヤー粉体塗料に包含される。例えば、JIS K 7361−1:1997に準拠する方法として、ヘーズメーターNDH4000(日本電色工業株式会社製)によって、厚さ60μmを有する粉体塗料の塗膜を測定した場合に、全光線透過率が、好ましくは70〜100%、より好ましくは80〜100%、さらに好ましくは85〜100%の範囲にあるものを、本発明におけるクリヤー粉体塗料として用いることができる。
本発明におけるクリヤー粉体塗料は、無色透明または若干白濁した透明な塗膜を与える粉体塗料であれば特に制限がないが、一態様として、樹脂、硬化剤および体質顔料を含有する粉体塗料が挙げられる。
本発明におけるクリヤー粉体塗料が含有することができる樹脂としては、これを含有する粉体塗料が、無色透明または若干白濁した透明な塗膜を与えることを妨げない限り特に制限されない。このような樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、フッ素系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂およびナイロン系樹脂を挙げることができる。これらのうち、入手容易性等の観点から、ポリエステル系樹脂が好ましい。
前記の樹脂は単独で使用してもよく、また、異なる樹脂どうしを混合して使用してもよい。
本発明におけるクリヤー粉体塗料が含有することができる樹脂の一態様として、入手容易性、コストおよび性能のバランスの観点から、カルボキシ基含有ポリエステル系樹脂およびヒドロキシ基含有ポリエステル系樹脂がより好ましい。
ポリエステル系樹脂がヒドロキシ基を含む場合、その水酸基価は10〜100mgKOH/gであることが好ましく、25〜50mgKOH/gであることがより好ましい。
なお、水酸基価は、典型的には、JIS K 0070の規定に基づき測定することができる。
ポリエステル系樹脂がヒドロキシ基を含み、後述する硬化剤がさらに存在する場合、これらが反応することで、全体としては強固な塗膜が得られると考えられる。このことは塗膜の耐久性や剥がれにくさ等の観点から好ましい。また、ヒドロキシ基の含有量が上記の水酸基価の範囲内である場合、ポリエステル系樹脂と硬化剤との反応が適度に進行し、膜全体としての耐久性(機械的な強さ)が向上するため好ましい。
ヒドロキシ基を含むポリエステル系樹脂としては、例えば、ヒドロキシ基末端ポリエステル系樹脂を挙げることができる。また、様々な水酸基価のポリエステル系樹脂が市販されているため、これらのポリエステル系樹脂の中から適当な水酸基価のものを選択することもできる。
ポリエステル系樹脂がカルボキシ基を含む場合、その酸価は10〜100mgKOH/gであることが好ましく、20〜50mgKOH/gであることがより好ましい。
酸価についても、水酸基価と同様、典型的にはJIS K 0070の規定に基づき測定することができる。
ポリエステル系樹脂がカルボキシ基を含み、後述する硬化剤および/またはエポキシ系系樹脂がさらに存在する場合、これらが反応することで、全体としては強固な塗膜が得られると考えられる。このことは、塗膜の耐久性や剥がれにくさ等の観点から好ましい。また、カルボキシ基の含有量が上記の酸価の範囲内である場合、ポリエステル系樹脂と硬化剤および/またはエポキシ系樹脂との反応が適度に進行し、膜全体としての耐久性(機械的な強さ)が向上するため好ましい。
カルボキシ基を含むポリエステル系樹脂としては、例えば、カルボキシ基末端ポリエステル系樹脂を挙げることができる。また、様々な酸価のポリエステル系樹脂が市販されているため、これらのポリエステル系樹脂の中から適当な酸価のものを選択することもできる。
ポリエステル樹脂の重量平均分子量は特に限定されないが、例えば3000〜50000、好ましくは5000〜40000である。また、ポリエステル樹脂の分散度(重量平均分子量/数平均分子量)は特に限定されないが、例えば1〜10、好ましくは1.4〜8である。
重量平均分子量や分散度は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により、標準ポリスチレン換算の値として測定することができる。
ポリエステル樹脂の性状は特に限定されないが、粉体塗料に適用する観点からは、常温(25℃)では固体状であることが好ましい。また、ポリエステル樹脂の軟化点は、一般的に環球法により測定することができ、好ましくは80〜150℃であり、より好ましくは100〜130℃である。この範囲に調整することで、得られる塗膜の平滑性を高めることができると考えられる。
本発明におけるクリヤー粉体塗料が含有することができる樹脂の他の一態様として、エポキシ樹脂を挙げることができる。
使用可能なエポキシ樹脂は特に限定されない。エポキシ樹脂として具体的には、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールナフトール型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ナフタレン骨格型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、芳香族多官能エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、脂肪族多官能エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、多官能脂環式エポキシ樹脂などを挙げることができる。
また、エポキシ樹脂は、3官能以上の多官能エポキシ樹脂を含んでもよい。具体的には、2−[4−(2,3−エポキシプロポキシ)フェニル]−2−[4−[1,1−ビス[4−([2,3−エポキシプロポキシ]フェニル)エチル]フェニル]プロパン、フェノールノボラック型エポキシ、テトラキス(グリシジルオキシフェニル)エタン、α−2,3−エポキシプロポキシフェニル−ω−ヒドロポリ(n=1〜7){2−(2,3−エポキシプロポキシ)ベンジリデン−2,3−エポキシプロポキシフェニレン}、1−クロロ−2,3エポキシプロパン・ホルムアルデヒド・2,7−ナフタレンジオール重縮合物、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂などを挙げることができる。
エポキシ樹脂のエポキシ当量(g/eq)は、特に限定されないが、例えば200〜3000、好ましくは500〜2000である。
エポキシ樹脂としては、市販品を用いてもよい。例えば、三菱ケミカル株式会社の「jER」(登録商標)シリーズや、新日鉄住金化学株式会社の「エポトート」シリーズのエポキシ樹脂などを用いてもよい。
エポキシ樹脂の重量平均分子量は特に限定されないが、好ましくは20000以下、より好ましくは2000〜20000、より好ましくは5000〜15000である。
本発明におけるクリヤー粉体塗料は、硬化剤を含んでもよい。
硬化剤は、組成物を加熱したときに、少なくとも前記樹脂と反応しうるものであれば、特に制限なく用いることができる。
好ましい硬化剤の一例として、イソシアネート化合物(ブロックイソシアネート化合物を含む)を挙げることができる。粉体塗料としての保存安定性などの点からは、ブロックイソシアネート化合物がより好ましい。
イソシアネート化合物は、多官能であること、すなわち、1分子中に2以上のイソシアネート基(ブロックされたイソシアネート基を含む)を有する化合物であることが好ましい。
イソシアネート化合物は、特に、ヒドロキシ基含有ポリエステル系樹脂に対して硬化性能が良好であり、好ましく用いることができる。
イソシアネート化合物の具体例としては、例えば、以下を挙げることができる。
脂肪族系ジイソシアネート化合物:ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネートなど。
脂環式系ジイソシアネート化合物:イソホロンジイソシアネート、4,4−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチルシクロヘキサン−2,4−(または−2,6−)ジイソシアネート、1,3−(または1,4−)ジ(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,2−シクロヘキサンジイソシアネートなど。
芳香族ジイソシアネート化合物:キシリレンジイソシアネート、メタキシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、(m−またはp−)フェニレンジイソシアネートなど。
その他のポリイソシアネート類:トリフェニルメタン−4,4,4−トリイソシアネート等の3個以上のイソシアネ−ト基を有するポリイソシアネート化合物類、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ポリアルキレングリコール、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール等のポリオールの水酸基に対してイソシアネート基が過剰量となる量のポリイソシアネート化合物を反応させてなる付加物類、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)などのビューレットタイプ付加物、イソシアヌル環タイプ付加物など。
また、上記のイソシアネート化合物のイソシアネート基の一部又は全部を、ブロック剤によりブロックしたブロックイソシアネート化合物も挙げることができる。より具体的には、アルコール、フェノール、ラクタム、オキシムなどのブロック剤によってイソシアネート基がブロックされたブロックイソシアネート化合物も硬化剤として用いることができる。
なお、ブロック剤としては、フェノール系ブロック剤またはラクタム系ブロック剤が好ましい。
フェノール系ブロック剤としては、フェノール、クレゾール、キシレノール、ニトロフェノール、クロロフェノール、エチルフェノール、ヒドロキシジフェニル、t−ブチルフェノール、ヒドロキシ安息香酸メチル等を挙げることができる。
ラクタム系ブロック剤としては、ε−カプロラクタム、δ−バレロラクタム、γ−ブチロラクタム、β−プロピオラクタム等:オキシム系ブロック剤としては、アセトアルドキシム、アセトキシム、メチルエチルケトキシム、ジアセチルモノオキシム、ベンゾフェノンオキシム、シクロヘキサンオキシム等を挙げることができる。
その他、上記のイソシアネート化合物のイソシアネート基を互いに結合させることにより、当該イソシアネート基が保護されたウレトジオン系化合物も、硬化剤として用いることができる。このような化合物としては、例えば、脂肪族、環式脂肪族、芳香族が結合したジイソシアネートからなるウレトジオンを挙げることができる。
好ましい硬化剤の別の例として、β−ヒドロキシアルキルアミドを挙げることができる。この化合物は、特に、カルボキシ基含有ポリエステル系樹脂に対して硬化性能が良好であり、好ましく用いることができる。
β−ヒドロキシアルキルアミドは、アミド基のβ位の炭素にヒドロキシ基が置換している化合物であれば任意のものであってよい。例えば、1分子中に、アミド基のβ位の炭素にヒドロキシ基が置換している構造を2つ以上含む化合物を用いることができる。具体的には、1分子中に、アミド基のβ位の炭素にヒドロキシ基が置換している構造を2〜6個含む化合物が好ましい。
本発明におけるクリヤー粉体塗料は、硬化剤を1種のみ含んでもよいし、2種以上の硬化剤を含んでもよい。
また、本発明におけるクリヤー粉体塗料は、ポリエステル系樹脂と硬化剤との反応を促進させるための、触媒を含んでもよい。
本発明におけるクリヤー粉体塗料は、体質顔料を含んでもよい。
好ましい体質顔料の一例として、バリタ粉、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシム、石膏、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、珪藻土、タルク、炭酸マグネシウム、含水珪酸マグネシウム、アルミナホワイト、グロスホワイト、マイカ粉を挙げることができる。
本発明の粉体塗料組成物が含有するクリヤー粉体塗料は、1種のみであってもよく、また、2種以上であってもよい。
[着色粉体塗料]
本発明の粉体塗料組成物は、着色粉体塗料を含有する。本発明における着色粉体塗料とは、着色顔料(有色の顔料)を含有する粉体塗料を意味する。着色顔料の色には特に制限がなく、例えば、白、黒、赤、黄および緑の色とすることができる。
本発明における着色粉体塗料は、着色顔料を含む粉体塗料であれば特に制限がないが、一態様として、樹脂、硬化剤および着色顔料を含有する粉体塗料が挙げられる。
本発明における着色粉体塗料が含有する着色顔料には、特に制限がない。例えば、公知の無機顔料や有機顔料などの着色顔料を用いることができる。具体的には、二酸化チタン(チタン白)、亜鉛華、鉛白、塩基性硫酸鉛、硫酸鉛、リトポン、硫化亜鉛、アンチモン白などの白色顔料;カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラック、黒鉛、鉄黒(黒色酸化鉄)、アニリンブラックなどの黒色顔料;ナフトールエローS、ハンザエロー、ピグメントエローL、ベンジジンエロー、パーマネントエロー、黄鉄(黄色酸化鉄)などの黄色顔料;クロムオレンジ、クロムバーミリオン、パーマネントオレンジなどの橙色顔料;酸化鉄、アンバーなどの褐色顔料;ベンガラ(赤色酸化鉄)、鉛丹、パーマネントレッド、キナクリドン系赤顔料、ジケトピロロピロール系赤顔料などの赤色顔料;コバルト紫、ファストバイオレット、メチルバイオレットレーキなどの紫色顔料;群青、紺青、コバルトブルー、フタロシアニンブルー、インジゴなどの青色顔料;クロムグリーン、ピグメントグリーンB、フタロシアニングリーンなどの緑色顔料などが挙げられるが、これらのみに限定されるものではない。
本発明における着色粉体塗料が含有することができる樹脂およびその好ましい態様として、クリヤー粉体塗料について述べたものと同様のものが挙げられる。
本発明における着色粉体塗料は、硬化剤を含んでもよい。本発明における着色粉体塗料が含有することができる硬化剤およびその好ましい態様として、クリヤー粉体塗料について述べたものと同様のものが挙げられる。
本発明の粉体塗料組成物が含有する着色粉体塗料は、1種のみであってもよく、また、2種以上であってもよい。
本発明の粉体塗料組成物における着色粉体塗料の含有量は、クリヤー粉体塗料に対して、質量比率で0.01〜0.99であることが好ましく、0.01〜0.50であることがより好ましく、0.01〜0.33であることがさらに好ましく、0.01〜0.15であることが特に好ましい。着色粉体塗料の含有量を上記の範囲とすることにより、一層優れた光輝感を与え、かつ、色ムラを抑えることができる、あるいは、少なくともかかる性能が一層改善された粉体塗料組成物が得られるため、好ましい。
上記含有量の範囲で表される態様のうち、着色粉体塗料の含有量が少ない態様は、光輝感がより一層優れ、かつ、色ムラがより一層抑えられた粉体塗料組成物が得られるため、より好ましい。
さらに、着色粉体塗料の含有量が少ない態様においては、多種の着色粉体塗料を含有する粉体塗料組成物を製造する場合であっても、用意すべき着色粉体塗料の総量は相対的に少量となる。このため、粉体塗料組成物に用いる着色粉体塗料を製造する手間およびコスト、ならびに、その保管場所の確保など、生産性の点でも有利である。
着色粉体塗料の含有量が少ない態様において、光輝感がより一層優れる粉体塗料組成物が得られる理由は定かではないが、得られた塗膜における着色粉体塗料由来のドメインの割合が小さくなる(クリヤー粉体塗料由来のドメインの割合が大きくなる)ことで、塗膜表面以外に存在する光輝顔料に入射光が到達する確率が一層高くなり、また、光輝顔料からの反射光が塗膜の外部へと到達する確率も一層高くなるため、と考えられる。
また、着色粉体塗料の含有量が少ない態様において、色ムラがより一層抑えられた粉体塗料組成物が得られる理由も定かではないが、得られた塗膜において、着色粉体塗料由来のドメインと光輝顔料との色差、および、異なる色の着色粉体塗料由来のドメインどうしの色差が目立ちにくくなり、その結果、塗膜全体として色ムラが抑制された外観となるため、と考えられる。
[光輝顔料]
本発明の粉体塗料組成物は、光輝顔料を含有する。光輝顔料とは、塗膜に分散させることによって、塗膜にキラキラと輝く性質を付与する顔料のことをいう。光輝顔料としては、例えば、メタリック状に輝くメタリック顔料およびパール状に輝くパール顔料が含まれる。用いる光輝顔料としては、メタリック顔料が好ましい。
光輝顔料のうち、メタリック顔料としては、例えば、アルミニウム粒子、アルミニウム箔、蒸着アルミニウム、酸化アルミニウム、ならびに酸化チタンおよび酸化鉄の少なくともいずれか一方により被覆された酸化アルミニウムなどの塗料用アルミニウム顔料、銅、亜鉛、真ちゅう、ニッケル、ガラスフレーク、酸化チタンおよび酸化鉄の少なくともいずれか一方により被覆されたガラスフレークなどが挙げられる。また、パール顔料としては、雲母粉(マイカ)、ならびに、酸化チタンおよび酸化鉄の少なくとも一方により被覆された雲母粉などが挙げられる。
光輝顔料の形状には特に制限がなく、例えばパウダー状、フレーク状など、あらゆる形状のものを使用することができる。また、光輝顔料は、着色されていてもよく、無着色であってもよい。
本発明の粉体塗料組成物が含有する光輝顔料は、1種のみであってもよく、また、2種以上であってもよい。
本発明の粉体塗料組成物における光輝顔料の含有量は、クリヤー粉体塗料と着色粉体塗料の合計量に対して、質量比率で0.03〜0.25であることが好ましく、0.04〜0.18であることがより好ましく、0.04〜0.10であることがさらに好ましい。光輝顔料の含有量を上記の範囲とすることにより、一層優れた光輝感を与え、かつ、色ムラが一層抑えられた、あるいは、少なくともこれらの性能が一層改善された粉体塗料組成物が得られるため、好ましい。
[その他の成分]
本発明の粉体塗料組成物は、クリヤー粉体塗料、着色粉体塗料および光輝顔料に加えて、必要に応じて、下記のその他の成分を含んでもよい。また、本発明の粉体塗料組成物は、クリヤー粉体塗料および/または着色粉体塗料の構成成分として、下記のその他の成分を含んでもよい。
本発明の粉体塗料組成物は、例えば、塗料分野で知られている、塗膜表面の平滑性を高める効果がある添加成分(表面調整剤)を、その他の成分として含んでもよい。表面調整剤には、塗料分野で公知の可塑剤、シリコーン化合物、ワックス、消泡剤、脱泡剤、レベリング剤、ワキ防止剤(塗装時に巻き込んだ空気を破泡する成分)などが含まれる。
表面調整剤の例としては、BASF社の「Acronal」(登録商標)シリーズ(中身は(メタ)アクリル系樹脂)共栄社化学社製の「ポリフロー」(商品名)シリーズ、ESTRON CHEMICAL社製の「レジフロー」(商品名)シリーズ、モンサント社製の「モダフロー」(商品名)シリーズ、ベンゾインなどを挙げることができる。
また、別のその他の成分として、本発明の粉体塗料組成物は、流動性調整剤を含んでもよい。組成物が流動性調整剤を含むことで、例えば、粉体としての流動性を調整することができる。
流動性調整剤として具体的には、疎水性シリカ、親水性シリカや酸化アルミニウム等が適用できる。市販品としては、例えば、AEROSIL 130、AEROSIL200、AEROSIL300、AEROSIL R−972、AEROSILR−812、AEROSILR−812S、AlminiumOxideC(日本アエロジル社製、商品名)、カープレックスFPS−1(DSL社製、商品名)等を挙げることができる。
さらに、別のその他の成分として、本発明の粉体塗料組成物は、顔料分散剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、磁性粉、帯電制御剤などを含んでもよい。
ただし、コストの増大や環境への負荷を避ける観点から、本発明の粉体塗料組成物は、接着性を有する結合剤を含まないことが好ましい。接着性を有する結合剤としては、例えば、クマロン・インデン系樹脂、テルペン系樹脂、テルペン・フェノール系樹脂、芳香族炭化水素変性テルペン系樹脂、テルペン系水素添加系樹脂、テルペン・フェノール系水素添加系樹脂、ロジン系樹脂、水素添加ロジンエステル系樹脂、ロジン変性フェノール系樹脂、アルキルフェノール系樹脂などの天然樹脂や、アルキルフェノール・アセチレン系樹脂、アルキルフェノール・ホルムアルデヒド系樹脂、スチレン系樹脂、脂肪族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、キシレン系樹脂、キシレン・ホルムアルデヒド系樹脂などの合成樹脂や、ポリブテン、液状系ゴムなどのオリゴマー系粘着付与剤等、および、各種ゴム材料、油脂、ロウ(ワックス)などが挙げられる。
<粉体塗料組成物の製造方法>
本発明の粉体塗料組成物の製造方法は、特に限定されない。例えば、クリヤー粉体塗料、着色粉体塗料および光輝顔料の各成分を混合する工程を含む製造方法が挙げられる。
本発明の粉体塗料組成物の製造方法として、例えば、クリヤー粉体塗料、着色粉体塗料および光輝顔料の各成分が独立した状態で乾式混合されるドライブレンド方式、および、前記各成分の少なくとも二つが結合(ボンディング)された状態で混合されるボンディング方式を用いることができる。これらのいずれの方式を用いるかは、粉体塗料組成物の用途、回収・再利用の要否、および、コスト面の要求等に応じて適宜選択することができる。
ドライブレンド方式を用いた本発明の粉体塗料組成物の具体的な製造方法の例として、以下のような手順による製造方法が挙げられる。
(1)クリヤー粉体塗料の含有成分を準備する。
(2)ヘンシェルミキサーやブレンダー等を用いて、クリヤー粉体塗料の含有成分を均一に混合して、混合物を得る。
(3)得られた混合物をニーダーに投入して80〜140℃で溶融混錬し、混錬物を得る。
(4)得られた混錬物を、50℃以下に冷却する。冷却の方法は任意の方法を採用できる。例えば、室温放置、冷却ロール、冷却コンベヤー等を挙げることができる。
(5)冷却された混錬物を粉砕機を用いるなどして粉砕し、粉砕物を得る。粉砕機としては、機械式のもの、気流式のものなど特に限定されない。また、粉砕は、例えば粗粉砕および微粉砕の2工程に分けて行ってもよい。
(6)得られた粉砕物を所望の粒径となるように分級し、クリヤー粉体塗料を得る。分級には、ふるいや気流式分級機を用いることができる。
(7)着色粉体塗料の含有成分を準備し、上記(2)〜(6)と同様の手順により、着色粉体塗料を得る。
(8)得られたクリヤー粉体塗料および着色粉体塗料、ならびに、光輝顔料、必要によりその他の成分を混合し、粉体塗料組成物を得る。
なお、上記では、クリヤー粉体塗料および着色粉体塗料を、それぞれ別のバッチで混錬・粉砕して得る方法を説明したが、別の方法として、これらの粉体塗料を一つのバッチで粉砕して得ることもできる。
ボンディング方式によって本発明の粉体塗料組成物を製造方法する場合は、例えば、各成分(クリヤー粉体塗料、着色粉体塗料および光輝顔料、ならびに、その他の任意成分)を混合する工程に対して、クリヤー粉体塗料、着色粉体塗料および光輝顔料から選択される少なくとも二つをボンディングさせる工程を含むことができる。ここで、ボンディングとは、一般的に、粉体塗料と顔料(例えば、光輝顔料)等とを物理的または化学的に結合させることをいう。
一般的には、前記ボンディングさせる工程は、各成分を混合する工程の前に行うことができる。
クリヤー粉体塗料、着色粉体塗料および光輝顔料から選択される少なくとも二つをボンディングさせる方法としては、例えば、熱によるボンディング、接着性を有する結合剤によるボンディング、および、溶媒と混合して均一化させた後で乾燥させることによるボンディング、が挙げられる。
本発明における、熱によるボンディングを実施するための温度範囲は、ボンディングさせる粉体塗料および顔料等の種類によって異なるが、例えば、40〜80℃である。
本発明における、溶媒と混合して均一化させた後で乾燥させることによるボンディングを実施するための溶媒は、ボンディングさせる粉体塗料および顔料等の種類によって異なるが、例えば、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、エステル等が挙げられる。
本発明における、ボンディングさせる成分の組み合わせとしては、例えば、(i)クリヤー粉体塗料と着色粉体塗料と光輝顔料、(ii)クリヤー粉体塗料と光輝顔料、および、(iii)着色粉体塗料と光輝顔料、が挙げられる。
ドライブレンド方式によって粉体塗料組成物を製造する方法は、工程が簡単で比較的安価に実施することができる点で好ましい。
一方で、ドライブレンド方式により製造された粉体塗料組成物は、該組成物中に各成分(クリヤー粉体塗料、着色粉体塗料および光輝顔料、ならびに、その他の任意成分)が独立して存在する。そして、粉体塗料組成物の回収・再利用に関し、製造された粉体塗料組成物(新造品)を直接使用した場合と、これを使用後に回収したもの(回収品)を使用した場合とでは、前記各成分それぞれの帯電特性が異なることによって、粉体塗料と顔料の比率が大きく変化し、その結果、仕上がりの外観が異なることがあるため、注意が必要である。
ボンディング方式により製造された粉体塗料組成物は、粉体塗料と顔料等とが結合しているため、前述のような、新造品と回収品との間で粉体塗料と顔料の比率が大きく変化することはなく、回収品の再利用が可能といわれている。
一方で、ボンディング方式によって粉体塗料組成物を製造する方法は、粉体塗料と顔料等とを結合させるために技術やノウハウが必要となるため、一般的にコストが増大する傾向がある。特に、コストの増大や環境への負荷を避けることが重視される場合には、接着性を有する結合剤を使用しないでボンディングをすることが好ましい。
<粉体塗料組成物の調色方法>
本発明の粉体塗料組成物は、例えば、クリヤー粉体塗料に対する着色粉体塗料の質量比率を変化させることにより、調色することができる。
本発明の粉体塗料組成物は、透明性の高いクリヤー粉体塗料をベースとするため、添加する着色粉体塗料の混合比を変更する等の簡易な操作による調色が可能である。
これに対し、着色粉体塗料をベースとする従来の粉体塗料組成物の場合は、所望の色が得られなかった場合、そのたびに、ベースとなる着色粉体塗料の色を変更した調色が必要となる。そして、これに伴い、粉体塗料の混合、混錬、粉砕、分級等の工程が必要となり、各工程における機械の清掃も含め、手間およびコストが増大する恐れがある。
本発明の粉体塗料組成物の調色方法における、クリヤー粉体塗料、着色粉体塗料および光輝顔料の各含有量は、目的とする意匠等によって適宜選択される。また、使用する着色粉体塗料またはこれに含まれる着色顔料の色の深みや濃さによっても、選択される前記各含有量の範囲は異なる。
一態様として、一層優れた光輝感を与え、かつ、色ムラが一層抑えられた、あるいは、少なくともこれらの性能が一層改善された粉体塗料組成物を得るためには、本発明の粉体塗料組成物における光輝顔料の含有量は、クリヤー粉体塗料と着色粉体塗料の合計量に対して、質量比率で0.03〜0.25であることが好ましく、0.04〜0.18であることがより好ましく、0.04〜0.10であることがさらに好ましい。
<粉体塗料セット>
本発明の粉体塗料組成物を調製するための粉体塗料セットは、クリヤー粉体塗料、着色粉体塗料および光輝顔料を、それぞれ構成要素として含む。本発明の粉体塗料組成物は、前記セットの構成要素である、クリヤー粉体塗料、着色粉体塗料および光輝顔料、ならびに、必要に応じて、その他の成分を混合することによって調製することができる。
本発明の粉体塗料セットを構成する、クリヤー粉体塗料、着色粉体塗料および光輝顔料、ならびに、その他の成分の具体例および好ましい態様は、上述のとおりである。
<塗膜を備える物品>
本発明の粉体塗料組成物を基材に焼き付けることで、基材表面に塗膜を形成することができる。具体的には、上述した粉体塗料組成物を基材の表面に供し、塗膜を形成することにより、塗膜を備える物品を製造することができる。
既に述べたように、本発明の粉体塗料組成物により基材上に形成された塗膜は、優れた光輝感および色ムラが抑えられた外観、あるいは、少なくともこれらの性能が改善された外観を示す。
本発明の粉体塗料組成物を基材の表面に供する方法としては、粉体塗料の分野で公知の方法を適宜用いることができる。例えば、静電粉体吹き付け法、流動浸漬法、静電流動浸漬法などを好ましく用いることができる。この時の膜厚は、例えば30〜1000μmの間で適宜調整すればよい。
本発明の粉体塗料組成物が表面に供された基材は、一態様として、炉に投入されるなどして、例えば120〜250℃で5〜60分間加熱される。これによって塗料が溶融し、基材の表面に塗膜が形成される。
本発明における、塗膜を形成する基材は特に限定されないが、耐熱性を有するもの、特に金属材が好ましい。基材として用いられる金属材は、典型的には鉄(鉄鋼材)であるが、これに限定されるものではない。また、金属材の形状や塗膜形成後の用途も限定されず、各種装置の金属製の外装、自動車の部品の塗装などに適用可能である。
なお、金属材の表面は、防錆性の一層の向上や密着性の向上などのために、何らかの前処理がされていてもよい。前処理としては、洗浄、脱脂、ブラスト、プライマーコート、前加熱、乾燥、皮膜形成(例えばリン酸亜鉛処理)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することができる。また、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
本発明の実施態様を、実施例および比較例に基づき詳細に説明する。なお、本発明は実施例に限定されるものではない。
<参考例1〜11:プリミド硬化型のクリヤー粉体塗料および着色粉体塗料の調製>
(参考例1:クリヤー粉体塗料の調製)
ポリエステル樹脂A 95質量部、硬化剤A 5質量部、アクリル系表面調整剤(レベリング剤)(BASF社製、商品名;ACRONAL(登録商標)4F) 2質量部、ベンゾイン(脱泡剤) 1.5質量部、および、硫酸バリウム(堺化学工業株式会社製、商品名:沈降性硫酸バリウムBM−200) 60質量部をヘンシェルミキサー(日本コークス工業社製、商品名:FM20C)で混合した。作製した混合物を混錬機(Buss AG社製、商品名:ブスコニーダーPR46)に投入して120℃で溶融混錬を行った。得られた混錬物を50℃以下に冷却後、ハンマー式衝撃粉砕機で微粉砕し、150メッシュのふるいで分級してプリミド硬化型のクリヤー粉体塗料MB−1を得た。用いたポリエステル樹脂および硬化剤の詳細は、下記のとおりである。
・ポリエステル樹脂A:ダイセル・オルネクス社製(商品名:CRYLCOAT(登録商標)2661−3)、酸価30mgKOH/g
・硬化剤A:EMS−PRIMD社製(商品名:プリミドXL552)、水酸基価600〜725mgKOH/gのβ−ヒドロキシアルキルアミド硬化剤
(参考例2〜11:着色粉体塗料の調製)
表1に示す分量(質量部)の原料を用いた以外は、参考例1と同様の方法により、着色粉体塗料W−1、BK−1、BL−1〜BL−3、R−1〜R−3、Y−1およびG−1をそれぞれ得た。用いた顔料の詳細は、下記のとおりである。
・酸化チタン:石原産業社製(商品名:CR95)
・カーボンブラック:FITZ CHEM社製(商品名:Raven(登録商標) L Powder)
・青色顔料:BASF社製(商品名:Heliogen(登録商標)Blue L−6900)
・赤色顔料:BASF社製(商品名:Irgazin(登録商標)RED L 3670 HD)
・黄色顔料:クラリアント社製(商品名:Hostaperm(登録商標)Yellow H4G)
・緑色顔料:クラリアント社製(商品名:Hostaperm(登録商標)GREEN GG01)
Figure 2021134260
<参考例12〜14:ウレタン硬化型のクリヤー粉体塗料および着色粉体塗料の調製>
(参考例12:クリヤー粉体塗料の調製)
ポリエステル樹脂B 84質量部、硬化剤B 16質量部、アクリル系表面調整剤(レベリング剤)(BASF社製、商品名;ACRONAL(登録商標)4F) 2質量部、ベンゾイン(脱泡剤) 1.5質量部、ジブチル錫ジラウリレート(触媒)(堺化学工業社製、商品名:TN−12) 0.5質量部、および、硫酸バリウム(堺化学工業株式会社製、商品名:沈降性硫酸バリウムBM−200) 60質量部をヘンシェルミキサー(日本コークス工業社製、商品名:FM20C)で混合した。作製した混合物を混錬機(Buss AG社製、商品名:ブスコニーダーPR46)に投入して120℃で溶融混錬を行った。得られた混錬物を50℃以下に冷却後、ハンマー式衝撃粉砕機で微粉砕し、150メッシュのふるいで分級して、ウレタン硬化型のクリヤー粉体塗料MB−2を得た。用いたポリエステル樹脂および硬化剤の詳細は、下記のとおりである。
・ポリエステル樹脂B:ダイセル・オルネクス社製(商品名:CRYLCOAT(登録商標)2890−0)、水酸基価30mgKOH/g
・硬化剤B:エボニック社製(商品名:VESTAGON(登録商標)B1530)、イソシアネート(NCO)当量273.6のε−カプロラクタムブロックのポリイソシアネート硬化剤
(参考例13〜14:着色粉体塗料の調製)
表2に示す分量(質量部)の原料を用いた以外は、参考例12と同様の方法により、着色粉体塗料BL−4およびR−4をそれぞれ得た。用いたポリエステル樹脂の詳細は、下記のとおりであり、また、用いた硬化剤および顔料の詳細は、上述のとおりである。
Figure 2021134260
<参考例15:無着色の粉体塗料組成物の調製およびその評価>
参考例1で調製したクリヤー粉体塗料MB−1 100質量部に対し、光輝顔料としてアルミパウダーA 5質量部を加え、ヘンシェルミキサー(日本コークス工業社製、商品名:FM20C)で混合することで、無着色の粉体塗料組成物を得た。さらに、後述の試験方法により、得られた粉体塗料組成物を用いて塗膜の評価した。用いた光輝顔料の詳細は、下記のとおりである。
・アルミパウダーA:東洋アルミニウム株式会社製(商品名:PCF−7130)
<実施例1〜27および比較例1〜10:プリミド硬化型のクリヤー粉体塗料および着色粉体塗料を用いた、粉体塗料組成物の調製およびその評価>
参考例1〜11で調製したクリヤー粉体塗料および着色粉体塗料に対し、光輝顔料を、それぞれ表3〜6に示す分量(質量部)加え、ヘンシェルミキサー(日本コークス工業社製、商品名:FM20C)で混合することで、着色された粉体塗料組成物を得た。さらに、後述の試験方法により、得られた粉体塗料組成物を用いて塗膜の評価をした。用いたアルミパウダーおよびパール顔料の詳細は、上述または下記のとおりである。
・アルミパウダーB:東洋アルミニウム株式会社製(商品名:PCF−7160)
・パール顔料A:BASF社製(商品名:Lumina(登録商標)Gold 9Y30D)、酸化チタンにより被覆された雲母粉
<塗膜の性能評価>
(試験板の作成)
塗膜を形成する基材として、冷延鋼板(規格:SPCC−SD、幅75mm×長さ150mm×厚さ0.8mm)を準備した。これを垂直方向に吊り下げ、コロナ帯電式静電粉体塗装機(旭サナック株式会社製、商品名:PG−1型)を用いて、鋼板上に作製したメタリック粉体塗料を静電塗装した(塗装電圧:−60kV)。塗装後、160℃で20分間焼き付け、その後、室温になるまで放冷した、これにより、膜厚60μm前後の塗膜(硬化膜)を備えた鋼板(以下、試験板)を得た。得られた試験板を用いた下記性能評価の結果を、表3〜6に示す。
(色ムラ評価)
試験板の色ムラを目視評価にて以下の基準で評価した。
5:色のムラが無く、均一に見える
4:わずかに色ムラがあるが、ほぼ均一に見える
3:色ムラがあって混合する前の元の色がわずかに確認できるが、おおよそ均一に見える
2:色ムラがあって混合する前の元の色が確認でき、若干不均一に見える
1:色ムラがかなり目立って混合する前の元の色がはっきりと確認でき、全体的に不均一に見える
(光輝感評価)
試験板の光輝感(メタリック感)を目視評価にて以下の基準で評価した。
5:光輝顔料の光輝感が強く目立って見える
4:光輝顔料の光輝感が確認できる
3:光輝顔料の光輝感がわずかに確認できる
2:光輝顔料の光輝感がほとんど見られない
1:光輝顔料の光輝感が全く見られない
Figure 2021134260
表3より、本発明の粉体塗料組成物は、着色粉体塗料に含まれる着色顔料の種類にかかわらず、色ムラおよび光輝感評価が共に良好であった(実施例1〜7)。また、本発明の粉体塗料組成物は、クリヤー粉体塗料に対する着色粉体塗料の質量比(%)の大小にかかわらず、色ムラおよび光輝感評価が共に良好であり、特に、着色粉体塗料の質量比が小さい範囲において、より一層良好な結果が得られた(実施例4、8〜11)。
Figure 2021134260
表4より、本発明の粉体塗料組成物は、クリヤー粉体塗料、着色粉体塗料および光輝顔料の質量比(%)を所定の範囲で変化させても、色ムラおよび光輝感評価が共に良好であった(実施例12〜16)。
他方、実施例17で用いられるBL−3には、比較例3で用いられる同一質量部のBL−1に比して、10倍(質量比)の青色顔料が含まれる(表1)ため、実施例17と比較例3の粉体塗料組成物とは、組成物全体に含まれる青色顔料および光輝顔料の含有量が同一である。ところが、クリヤー粉体塗料を別途用いる実施例17の粉体塗料組成物は、比較例3に比して、色ムラおよび光輝感評価が共に改善されるという驚くべき結果を示した。また、色ムラおよび光輝感評価が改善される前記効果は、両評価が相対的に低い、実施例12と比較例2との対比においても同様に確認された。
Figure 2021134260
表5より、本発明の粉体塗料組成物は、光輝顔料の種類にかかわらず、色ムラおよび光輝感評価が共に良好であった(実施例18〜19)。また、本発明の粉体塗料組成物は、用いた着色粉体塗料が2種以上であっても、色ムラおよび光輝感評価が共に良好であった(実施例20〜27)。
Figure 2021134260
表6より、クリヤー粉体塗料を用いない粉体塗料組成物は、色ムラおよび光輝感評価の少なくとも一方が低い結果となった(比較例5〜7)。また、光輝顔料を用いない粉体塗料組成物は、光輝感を示さず、また、色ムラ評価も低かった(比較例8〜10)。
<実施例28〜31および比較例11〜12:ウレタン硬化型のクリヤー粉体塗料および着色粉体塗料を用いた粉体塗料組成物の調製およびその評価>
参考例12〜14で調製したクリヤー粉体塗料および着色粉体塗料に対し、光輝顔料を、それぞれ表7に示す分量(質量部)加え、ヘンシェルミキサー(日本コークス工業社製、商品名:FM20C)で混合することで、着色された粉体塗料組成物を得た。さらに、試験板の作成において、塗装後の焼き付け条件を180℃で20分間に変更した以外は、上述の試験方法と同様の方法により、得られた粉体塗料組成物を用いて塗膜を評価した。用いたアルミパウダーの詳細は、上述のとおりである。結果を表7に示す。
Figure 2021134260
表7より、本発明の粉体塗料組成物は、クリヤー粉体塗料および着色粉体塗料が含有する樹脂の種類にかかわらず、色ムラおよび光輝感評価が共に良好であった(実施例28〜31)。
<参考例16:ボンディングされたメタリック粉体塗料の調製>
参考例1で調製したクリヤー粉体塗料MB−1 100質量部に、光輝顔料としてアルミパウダーA 5質量部を加え、ヘンシェルミキサ−(日本コークス工業社製、商品名:FM20C)を用いて50℃に加熱しながら撹拌混合することで、ボンディングされたメタリック粉体塗料BMB−1を得た。用いた光輝顔料の詳細は、上述のとおりである。
<実施例32:ボンディングされたメタリック粉体塗料および着色粉体塗料を用いた粉体塗料組成物の調製およびその評価>
参考例16で調製したボンディングされたメタリック粉体塗料BMB−1に対し、参考例4および7で調製した着色粉体塗料BL−1およびR−1を、それぞれ表8に示す分量(質量部)加え、ヘンシェルミキサー(日本コークス工業社製、商品名:FM20C)で混合することで、着色された粉体塗料組成物を得た。さらに、上述の試験方法により、得られた粉体塗料組成物を用いて塗膜の評価をした。結果を表8に示す。
Figure 2021134260
表8より、本発明の粉体塗料組成物は、クリヤー粉体塗料と光輝顔料とがボンディングされた態様であっても、色ムラおよび光輝感評価が共に良好であった(実施例32)。

Claims (12)

  1. クリヤー粉体塗料、着色粉体塗料および光輝顔料を含有する粉体塗料組成物。
  2. 2種以上の着色粉体塗料を含有する、請求項1に記載の粉体塗料組成物。
  3. クリヤー粉体塗料と着色粉体塗料の合計量に対する光輝顔料の含有量が質量比率で0.03〜0.25である、請求項1または2に記載の粉体塗料組成物。
  4. クリヤー粉体塗料に対する着色粉体塗料の含有量が質量比率で0.01〜0.99である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の粉体塗料組成物。
  5. 光輝顔料がメタリック顔料である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の粉体塗料組成物。
  6. クリヤー粉体塗料がカルボキシ基含有ポリエステル系樹脂またはヒドロキシ基含有ポリエステル系樹脂を含有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の粉体塗料組成物。
  7. クリヤー粉体塗料、着色粉体塗料および光輝顔料を混合する工程を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の粉体塗料組成物の製造方法。
  8. 混合がドライブレンド方式である、請求項7に記載の製造方法。
  9. クリヤー粉体塗料、着色粉体塗料および光輝顔料から選択される少なくとも二つをボンディングさせる工程をさらに含む、請求項7に記載の製造方法。
  10. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の粉体塗料組成物の調色方法であって、クリヤー粉体塗料に対する着色粉体塗料の質量比率を変化させることを含む、前記方法。
  11. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の粉体塗料組成物を調製するための、クリヤー粉体塗料と、着色粉体塗料と、光輝顔料とを含む粉体塗料セット。
  12. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の粉体塗料組成物により形成された塗膜を備える、物品。

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