JP2021133242A - コネクタ用カバー - Google Patents

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Koichiro Toyoda
耕一郎 豊田
智教 平山
Tomonori Hirayama
智教 平山
真明 栗田
Masaaki Kurita
真明 栗田
康賢 上原
Koken Uehara
康賢 上原
喜典 佐藤
Yoshinori Sato
喜典 佐藤
寛華 西山
Hiroka Nishiyama
寛華 西山
玲緒 古起
Reo Furuki
玲緒 古起
誠 臼井
Makoto Usui
誠 臼井
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Abstract

【課題】コネクタが患者の下敷きになった場合に患者が感じる痛みを低減する。カバーがコネクタから意図せずに分離する可能性を低減する。【解決手段】カバー1は、コネクタ900のコネクタ主部910を少なくとも収容することができる内腔10と、内腔10に連通した開口20とを備える。カバー1は、開口20を介して内腔10に対してコネクタ900をコネクタ900の軸900aに沿って出し入れすることができるように構成されている。カバー1は、クッション性を有する材料からなる。【選択図】図2

Description

本発明は、コネクタに着脱可能に装着されるコネクタ用カバーに関する。
食事を口から摂れなくなった患者に栄養剤や薬剤等を含む液状物を投与する方法として、チューブを介して胃や腸などの消化管に直接液状物を投与する経管栄養や、静脈に液状物を注入する経静脈栄養が知られている。液状物は定期的に患者に投与する必要があるため、液状物を送るチューブは患者に挿入された状態で患者に留置される。チューブの基端(上流側端)にはコネクタ(患者側コネクタ)が設けられている。液状物を投与する際に、患者側コネクタは、液状物を貯留した容器(例えばバッグ)に接続されたチューブの末端(下流側端)に設けられたコネクタ(容器側コネクタ)に接続される。
患者側コネクタは、チューブとともに患者に長期間留置され続ける。患者が寝返りを打った際などに、該コネクタが顔や体の下敷きになることがある。コネクタが硬質材料からなる場合、患者は、コネクタによって痛みを感じる可能性がある。更には、コネクタが患者の皮膚や軟部組織を持続的に圧迫することによって褥瘡を発生させる可能性がある。
特許文献1には、経管栄養のための患者側コネクタに着脱可能なカバーが記載されている。カバーは、エラストマーや発泡体などの軟質材料で構成されてもよいと記載されている。経管栄養を行うときを除いてコネクタにカバーを装着すれば、コネクタが患者の下敷きになったとしても、患者が痛みを感じたり、褥瘡が発生したりする可能性を低減することができる。
特開2018−029753号公報
特許文献1のカバーは、コネクタを収容することができる凹部を備えている。コネクタに対するカバーの着脱は、コネクタの軸に直交する方向(半径方向)に沿ってコネクタを凹部に対して挿抜することにより行う。コネクタにカバーを装着したとき、コネクタの半径方向の一側面が、コネクタの全長にわたって外界に露出される。カバーは、コネクタに対するカバーの着脱が容易であるという利点を有する。その一方で、外力によってカバーがコネクタから意図せずに分離してしまう可能性が高いという課題がある。
本発明の第1の目的は、コネクタが患者の下敷きになった場合に患者が感じる痛みを低減することにある。本発明の第2の目的は、コネクタに対して着脱可能でありながら、コネクタから意図せずに分離する可能性が低減されたカバーを提供することにある。
本発明のコネクタ用カバーは、一端に円筒形状を有するコネクタ主部を備え、他端に柔軟なチューブが導出された基端部を備えたコネクタに着脱することができる。前記カバーは、前記コネクタの前記コネクタ主部を少なくとも収容することができる内腔と、前記内腔に連通した開口とを備える。前記カバーは、前記開口を介して前記内腔に対して前記コネクタを前記コネクタの軸に沿って出し入れすることができるように構成されている。前記カバーは、クッション性を有する材料からなる。
本発明のカバーをコネクタに装着したとき、少なくともコネクタ主部はカバーの内腔に収容される。カバーは、クッション性を有する材料からなる。従って、本発明のカバーは、コネクタが患者の下敷きになった場合に患者が感じる痛みを低減することができる。
本発明のカバーは、開口を介して内腔に対してコネクタをコネクタの軸に沿って出し入れすることができるように構成されている。カバーが装着されたコネクタを患者に留置した状態において、外力によってコネクタがコネクタの軸に沿ってカバーから意図せずに引き出される可能性は低い。従って、本発明のカバーは、コネクタに対して着脱可能でありながら、コネクタから意図せずに分離する可能性が低い。
図1Aは、本発明にかかるカバーを着脱可能なコネクタの斜視図である。 図1Bは、図1Aのコネクタの断面図である。 図2は、コネクタに装着する直前の、本発明の実施形態1にかかるカバーを示した斜視図である。 図3Aは、本発明の実施形態1にかかるカバーの平面図である。図3Bは、本発明の実施形態1にかかるカバーの側面図である。図3Cは、本発明の実施形態1にかかるカバーの正面図である。 図4Aは、本発明の実施形態1にかかるカバーの前側から見た水平断面斜視図である。図4Bは、本発明の実施形態1にかかるカバーの後ろ側から見た水平断面斜視図である。 図5Aは、本発明の実施形態1にかかるカバーの第1垂直断面斜視図である。図5Bは、本発明の実施形態1にかかるカバーの第2垂直断面斜視図である。 図6は、コネクタに装着した、本発明の実施形態1にかかるカバーを示した斜視図である。 図7Aは、図6の水平面に沿った断面図である。 図7Bは、図6の垂直面に沿った断面図である。 図8は、本発明の実施形態2にかかるカバーの斜視図である。 図9Aは、本発明の実施形態2にかかるカバーの前側から見た水平断面斜視図である。図9Bは、本発明の実施形態2にかかるカバーの後ろ側から見た水平断面斜視図である。 図10は、コネクタに装着した、本発明の実施形態2にかかるカバーを示した斜視図である。 図11Aは、図10の水平面に沿った断面図である。 図11Bは、図10の垂直面に沿った断面図である。 図12は、本発明の実施形態3にかかるカバーの斜視図である。 図13Aは、本発明の実施形態3にかかるカバーの前側から見た水平断面斜視図である。図13Bは、本発明の実施形態3にかかるカバーの後ろ側から見た水平断面斜視図である。 図14は、コネクタに装着した、本発明の実施形態3にかかるカバーを示した斜視図である。 図15Aは、図14の水平面に沿った断面図である。 図15Bは、図14の垂直面に沿った断面図である。 図16は、本発明の実施形態4にかかるカバーの斜視図である。 図17Aは、本発明の実施形態4にかかるカバーの前側から見た水平断面斜視図である。図17Bは、本発明の実施形態4にかかるカバーの後ろ側から見た水平断面斜視図である。 図18は、コネクタに装着した、本発明の実施形態4にかかるカバーを示した斜視図である。 図19Aは、図18の水平面に沿った断面図である。 図19Bは、図18の垂直面に沿った断面図である。
本発明の一態様では、少なくとも一つの鍔が形成されるように、前記開口を規定する開口端に前記内腔の側に向かって延びた少なくとも一つの切り欠きが設けられていてもよい。かかる態様は、コネクタに対するカバーの着脱を容易にするのに有利である。本発明において、「鍔」とは、カバーの開口端に沿った部分であって、カバーに対してコネクタを出し入れする方向に対して直角方向に変位(または曲げ変形)が相対的に容易である部分を意味する。鍔は、開口端に切り欠きを設けることによって、切り欠きに沿って形成される。
本発明の一態様では、前記カバーを前記コネクタに装着したとき、前記少なくとも一つの切り欠きは前記コネクタ主部を、前記コネクタの前記軸に垂直な方向に露出させなくてもよい。換言すれば、切り欠きは、コネクタ主部が露出されるほどには深くなくてもよい。かかる態様は、カバーが装着されたコネクタが患者の下敷きになった場合に、コネクタ主部が患者に直接触れる可能性を低下させる。これは、コネクタが患者の下敷きになった場合に患者が感じる痛みを低減するのに有利である。
本発明の一態様では、前記カバーを前記コネクタに装着したとき、前記少なくとも一つの鍔は前記コネクタの前記基端部に対向してもよい。かかる態様は、カバーが装着されたコネクタが患者の下敷きになった場合に、基端部が患者に与える痛みを低減するのに有利である。
本発明の一態様では、前記基端部は、前記コネクタの軸に垂直な長軸を有していてもよい。前記カバーを前記コネクタに装着したとき、前記少なくとも一つの鍔は、前記長軸に沿った前記基端部の面に対向してもよい。かかる態様によれば、カバーが装着されたコネクタが、前記長軸が水平方向に向いた状態で患者の下敷きになったとき、基端部が患者に与える痛みを低減することができる。
本発明の一態様では、前記基端部は、前記コネクタの軸に垂直な長軸を有していてもよい。前記カバーを前記コネクタに装着したとき、前記少なくとも一つの鍔は、前記基端部に、前記長軸に平行な方向に対向してもよい。かかる態様によれば、基端部の長軸方向の端部が鍔で覆われる。このため、カバーが装着されたコネクタが患者の下敷きになった場合に、比較的尖った基端部の端部が患者に直接触れる可能性が低下する。これは、コネクタが患者の下敷きになった場合に患者が感じる痛みを低減するのに有利である。
本発明の一態様では、前記少なくとも一つの切り欠きは、互いに対向する一対の切り欠きを含んでいてもよい。前記少なくとも一つの鍔は、互いに対向する一対の鍔を含んでいてもよよい。かかる態様によれば、カバーが装着されたコネクタが上下反転しても、コネクタが患者の下敷きになった場合に患者が感じる痛みを同様に低減することができる。
本発明の一態様では、前記カバーが前記コネクタから分離しないように前記コネクタに係合することができる係合構造が、前記内腔を規定する内面に設けられていてもよい。かかる態様は、カバーがコネクタから意図せずに分離する可能性を低減するのに有利である。
前記係合構造は、前記コネクタの前記コネクタ主部と前記基端部との間の段差に係合することができるように構成されていてもよい。かかる態様によれば、カバーの内面に係合構造を容易に設けることができる。
本発明の一態様では、前記カバーは、前記カバーに対して前記コネクタを出し入れする第3方向に沿った第3外寸法と、前記第3方向に垂直である第1方向に沿った第1外寸法と、前記第1方向及び前記第3方向に垂直な第2方向に沿った第2外寸法とを有していてもよい。前記カバーは、前記第2外寸法及び前記第3外寸法より前記第1外寸法が小さな扁平形状を有していてもよい。かかる態様のカバーは、コネクタに装着した状態において、カバーの第1方向が上下方向になるように向く可能性が高い。従って、カバー及びコネクタを、所望する向きに安定的に向かせることができる。
前記基端部は、前記コネクタの軸に垂直な長軸を有していてもよい。前記カバーは、前記長軸を前記第2方向に平行にして前記コネクタに装着することができるように構成されていてもよい。かかる態様によれば、カバーを装着したコネクタが、カバーの第1方向が上下方向に向いて患者の下敷きになった場合、基端部の長軸は水平方向に向く。これは、患者の下敷きになったコネクタの基端部が患者に与える痛みを低減するのに有利である。
本発明の一態様では、前記第2外寸法が縮小するように前記カバーに力を加えると、前記開口が前記第1方向に拡径するように前記カバーは変形してもよい。かかる態様は、カバーをコネクタに装着する作業を容易にするのに有利である。
本発明の一態様では、前記コネクタは、前記コネクタ主部の先端に着脱可能なキャップと、前記キャップから互いに反対向きに延びたタブ及びバンドとを更に備えていてもよい。前記カバーは、前記タブと前記バンドとを結ぶ方向を前記第2方向に平行にして、前記キャップが前記コネクタ主部に装着された前記コネクタに装着することができるように構成されていてもよい。かかる態様は、カバーを装着したコネクタが、カバーの第1方向が上下方向に向いて患者の下敷きになった場合に、タブ又はバンドが患者に与える痛みを低減するのに有利である。
本発明の一態様では、前記カバーを装着した前記コネクタを前記コネクタの前記軸に垂直な一方向(好ましくは第1方向又は第2方向、更に好ましくは前記軸に垂直な任意の方向)に沿って見たとき、前記コネクタは前記カバーからはみ出さない。かかる態様は、カバーを装着したコネクタが患者の下敷きになった場合に患者が感じる痛みを低減するのに有利である。
本発明の一態様では、前記内腔は、前記カバーに対して前記コネクタを出し入れする第3方向に垂直である第1方向に沿った第1内寸法と、前記第1方向及び前記第3方向に垂直な第2方向に沿った第2内寸法とを有していてもよい。前記第1内寸法は前記第2内寸法より小さくてもよい。かかる態様は、第1方向に沿った第1外寸法が相対的に小さな扁平形状のカバーを実現するのに有利である。また、かかる態様は、コネクタが、半径方向に沿って互いに反対向きに突出したタブ及びバンドが設けられたキャップを備える場合に、キャップが装着されたコネクタ主部を、タブとバンドとを結ぶ方向を第2方向に一致させて、内腔に収容することを容易にする。
本発明の一態様では、前記内腔は、前記コネクタの前記コネクタ主部を収容することができる主室と、前記主室から互いに反対向きに延びた一対の拡張室とを含んでいてもよい。かかる態様は、コネクタが、半径方向に沿って互いに反対向きに突出したタブ及びバンドが設けられたキャップを備える場合に、キャップが装着されたコネクタ主部を内腔に収容することを容易にする。
本発明の一態様では、前記内腔に収容された前記コネクタ主部を見ることができるように前記カバーを貫通する貫通孔が前記カバーに設けられていてもよい。かかる態様によれば、コネクタにカバーを装着した状態で、コネクタの状態を確認することができる。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下の説明において参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態を構成する主要部材を簡略化して示したものである。従って、本発明は以下の各図に示されていない任意の部材を備え得る。また、本発明の範囲内において、以下の各図に示された各部材を変更または省略し得る。同じ部材には、異なる図面において同じ符号が付してある。各実施形態の説明において引用する図面において、先行する実施形態で引用した図面に示された部材に対応する部材には、当該先行する実施形態の図面で付された符号と同じ符号が付してある。そのような部材については、重複する説明が省略されており、先行する実施形態の説明を適宜参酌すべきである。
1.コネクタ
本発明のカバーに適合したコネクタの一例を説明する。
図1Aはコネクタ900の斜視図であり、図1Bはコネクタ900の断面図である。図1Bの断面は、コネクタ900の軸900aを含む。コネクタ900は、経鼻経管栄養に使用される。コネクタ900は、一端にコネクタ主部910を備え、他端に基端部920を備えたコネクタ本体901を有する。
図1Bに示されているように、コネクタ主部910は、中空の筒形状を有するオス部材911と、オス部材911を取り囲む外筒913とを有する。オス部材911の外周面912は、先端に近づくにしたがって外径が小さくなるテーパ面(いわゆるオステーパ面)である。オス部材911には、その長手方向に沿ってオス部材911を貫通する流路917が設けられている。外筒913は、略円筒形状を有し、オス部材911と同軸に、オス部材911から半径方向に離間して配置されている。外筒913のオス部材911に対向する内周面には雌ネジ914が設けられている。
基端部920は、オス部材911と同軸の接続筒921を備える。接続筒921は、中空の筒形状を有し、オス部材911と連通している。図1Aに示されているように、基端部920は、更に、グリップ部923を備える。グリップ部923は、方向G1に沿った長軸を有する。グリップ部923の長軸G1は、コネクタ900の軸900a(軸900aは、オス部材911、外筒913、接続筒921の軸でもある。)に直交する平面において、グリップ部923の外寸法が最大となる方向に沿った軸である。長軸G1及びコネクタ900の軸900aに直交する方向G2をグリップ部923の「厚さ方向」という。グリップ部923の長軸方向G1に沿った寸法は外筒913の外径とほぼ同じである。グリップ部923の厚さ方向G2に沿った寸法は外筒913の外径より小さい。グリップ部923は、長軸G1に沿った平坦面であるグリップ面924を有する。作業者は、グリップ部923を、グリップ面924にて厚さ方向G2に把持することができる。長軸G1を有するグリップ部923は、作業者がコネクタ900にその軸900a周りの回転力を加えるのを容易にする。本実施形態のグリップ部923は、全体として略四角柱形状を有する。グリップ部923の軸900aに垂直な平面に沿った断面形状は、略長方形である。長軸G1は、略長方形の長辺に平行である。グリップ部923の厚さ方向G2の寸法は、接続筒921の外径と略同じである。
基端部920から、柔軟な中空のチューブ909が導出されている。図1Bに示されているように、チューブ909は、接続筒921に挿入され、接着剤等により接続筒921に固定されている。オス部材911の流路917はチューブ909と連通している。チューブ909は、患者の鼻腔を通って胃又は食道にまで挿入された経鼻カテーテルであってもよい。あるいは、チューブ909は、経鼻カテーテルに接続されたチューブ(延長チューブ)であってもよい。チューブ909の外径は、患者の体格等に応じて適宜変更可能であり、一般に1〜5mm程度である。
図1A及び図1Bでは、コネクタ主部910の先端にキャップ930が装着されている。キャップ930は、外筒913の外径とほぼ同じ直径を有する略円板形状を有する。キャップ930は、オス部材911の流路917や、オス部材911と外筒913との間の隙間を塞ぐ。キャップ930の円形の外周縁から、タブ933が半径方向外向きに突出している。キャップ930の外周縁のタブ933とは反対側の位置から、柔軟なバンド935が延びている。バンド935は、キャップ930を、コネクタ本体901に固定されたリング937につなぐ。本実施形態では、リング937は、コネクタ主部910と基端部920との間に固定されている。リング937は、外筒913と略同じ外径を有する円環形状を有する。リング937の下端(基端部920側端)は、グリップ面924に対して半径方向外向きに突出した段差905を形成している(後述する図2参照)。
キャップ930はコネクタ主部910の先端に繰り返し着脱可能である。経鼻経管栄養を行わない場合には、図1A及び図1Bに示すようにコネクタ主部910にキャップ930を装着した状態で、コネクタ900は患者に留置される。この状態では、タブ933及びバンド935は、外筒913の外周面(円筒面)よりも半径方向に沿って互いに反対向きに突出する。タブ933及びバンド935を結ぶ方向は、グリップ部923の長軸G1と平行である。
経鼻経管栄養を行う場合には、コネクタ主部910からキャップ930を取り外す。タブ933に指を掛けることにより、キャップ930の取り外し作業は容易である。バンド935は、取り外されたキャップ930の紛失を防止する。コネクタ900は、オス部材911を備えたオスコネクタである。コネクタ900にメスコネクタ(図示せず)が接続される。メスコネクタは、オス部材911が挿入されるメス部材を備える。メス部材は、中空の筒形状を有する。メス部材の内周面は、先端に近づくにしたがって内径が大きくなるメステーパ面を備える。オス部材911の外周面(オステーパ面)912はメス部材のメステーパ面と液密にテーパ嵌合する。メス部材の外周面には雄ネジが設けられている。メス部材は、オス部材911と外筒913との間の隙間に挿入され、メス部材の雄ネジは外筒913の雌ネジ914と螺合する。メスコネクタは、液状物を貯留した容器(例えばバッグ)に接続されたチューブの末端(下流側端)に設けられている。液状物は、メスコネクタ、コネクタ900、チューブ909を順に流れて、患者に投与される。
経鼻経管栄養が終了すると、コネクタ900はメスコネクタから分離される。コネクタ主部910にキャップ930が装着される。コネクタ900は、チューブ909に装着されたまま患者に留置される。
コネクタ本体901は、硬質材料を用いて全体を一部品として一体的に成形されうる。硬質材料は、外力によって実質的に変形しない程度の機械的強度(剛性)を有することが好ましい。具体的には、硬質材料として、例えば、ポリプロピレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエチレン、硬質ポリ塩化ビニル等の樹脂材料を用いることができる。
キャップ930、タブ933、バンド935、及びリング937は、一部品として一体的に成形されうる。キャップ930を含むこれらの一体化品の材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等の比較的硬質の樹脂材料、あるいは、ゴム(例えば、イソプレンゴム、シリコーンゴム、ブチルゴム)または熱可塑性エラストマー(例えば、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー)等のゴム弾性を有する軟質の材料(いわゆるエラストマー)を用いることができる。
コネクタ900の構成は、例示に過ぎず、特に、メスコネクタとの接続に直接関与しない部分の構成は、適宜変更しうる。例えば、本実施形態では、リング937は、コネクタ主部910と基端部920との間の位置に設けられているが、リング937の位置はこれに限定されない。例えばリング937が外筒913の上端と下端との間の位置に装着されていてもよく、この場合、外筒913の下端(基端部920側端)が、グリップ面924に対して半径方向外向きに突出した段差905を構成する。
2.実施形態1
本発明の実施形態1にかかるカバー1を説明する。図2は、コネクタ900に装着する直前の、本発明の実施形態1にかかるカバー1を示した斜視図である。コネクタ900のコネクタ主部910にはキャップ930が装着されている。コネクタ900はカバー1に対してコネクタ900の軸900a(図1B参照)に沿って出し入れすることができる。カバー1は、コネクタ900が出し入れされる開口20を備える。以下の説明の便宜のために、カバー900に対してコネクタ900が出し入れされる方向に沿った軸をZ軸とするXYZ直交座標系をカバー1に対して設定する。X軸方向を「第1方向」または「上下方向」といい、Y軸方向を「第2方向」といい、Z軸方向を「第3方向」、「挿抜方向」、または「前後方向」という。YZ面に平行な面を「水平面」という。前後方向(Z軸方向)において、開口20側をカバー1の「前」側、開口20とは反対側をカバー1の「後ろ」側という。
図3Aはカバー1の平面図、図3Bはカバー1の側面図、図3Cはカバー1の正面図である。図4Aは、図3Bの4A−4A線を含むYZ面(水平面)に沿ったカバー1の前側から見た断面斜視図である。図4Bは、図3Bの4B−4B線を含むYZ面に沿ったカバー1の後ろ側から見た断面斜視図である。図5Aは、図3Cの5A−5A線を含むXZ面(第1垂直面)に沿ったカバー1の断面斜視図である。図5Bは、図3Bの5B−5B線を含むXY面(第2垂直面)に沿ったカバー1の断面斜視図である。
図3A及び図3Bに示されているように、カバー1は、全体として、Y軸方向に沿った第2外寸法L2及びZ軸方向に沿った第3外寸法L3に比べてX軸方向(上下方向)に沿った第1外寸法L1が小さな扁平形状を有する(L1<L2、L1<L3)。図3Aに示されているように、カバー1の平面視形状(X軸に沿って見た形状)は、Z軸方向に平行な長軸を有する略楕円形(または卵形)である。図3B及び図3Cに示されているように、カバー1の上面及び下面は、いずれもドーム状に膨らんだなめらかな凸曲面である。
図4A、図4B、図5A、図5Bに示されているように、カバー1は、その内部に中空の内腔10を備える。カバー1は、更に、内腔10に連通した開口20を備える。
開口20は、カバー1の前側に向かって開口している。開口20を規定する開口端20aに、カバー1の後ろ側(内腔10側)に向かって延びた一対の切り欠き21が設けられている。一対の切り欠き21は、Y軸方向に対向している。これにより、開口端20aに、カバー1の前側に向かって突出するように延びた一対の鍔25が形成されている。一対の鍔25は、X軸方向に、互いに離間し且つ対向している。開口端20aに切り欠き21が設けられているので、一対の鍔25の間の隙間は、Z軸方向の前方に加えて、Y軸方向にも開放されている。
内腔10は、主室11と、主室11に対してY軸方向の両外側の拡張室13とを含む。主室11は、カバー1のY軸方向の中央に配置され、その内面は略円筒面である。略円筒面の軸は、Z軸に平行である。拡張室13は、主室11からY軸方向(主室11の直径方向)に沿って外側に向かって延びている。拡径部13の内面は、略四角柱面である。主室11と拡張室13とはZ軸方向において同じ領域にわたって延びている。
図5Bに示されているように、内腔10は、主室11において、X軸方向に沿った第1内寸法D11を有する。内腔10は、拡張室13において、Y軸方向に沿った第2内寸法D12を有する。内腔10は、第2内寸法D12が第1内寸法D11より大きな扁平形状を有する(D12>D11)。拡張室13のX軸方向に沿った内寸法D13は、主室11の第1内寸法D11より小さい(D13<D11)。第1内寸法D11は、主室11を規定する略円筒面の直径であって、コネクタ900の外筒913の外径と略同じかこれよりわずかに大きい。
一対の鍔25の互いに対向する面(鍔25の内面)は、YZ面に平行な略平坦面である。一対の鍔25間のX軸方向に沿った間隔D25(これは、開口20のX軸方向寸法に一致する。図3B参照)は、主室11の第1内寸法D11より小さい(D25<D11)。このため、鍔25の内面は、主室11の上下面よりも、内腔10のX軸方向の内寸法が小さくなるように、盛り上がっている。本実施形態1では、主室11と一対の鍔25との間に、X軸方向の内寸法の差に依拠した一対の段差面15が形成されている(図4B、図5A参照)。段差面15は、XY面に平行な、略円弧状の平坦面である。
本実施形態1では、一対の鍔25間の間隔D25は、拡張室13の内寸法D13と略同一である(D25≒D13)。鍔25と拡張室13との間には、係合突起17が設けられている(図4A、図4B参照)。係合突起17は、内腔10のX軸方向の内寸法が小さくなるように、鍔25の内面からX軸に沿って突出している。本実施形態1では、係合突起17は、拡張室13の前側の縁に沿ってY軸方向に沿ってリブ状に延びている。但し、係合突起17の形状は、これに限定されず、例えば半球状に突出した突起であってもよい。
内腔10の上壁には、上壁をX軸方向に貫通する貫通孔19が形成されている。貫通孔19は、内腔10(特に主室11)と外界とを連通させている。
カバー1は、外力によって比較的容易に変形可能であり、且つ、外力を取り除くと直ちに変形前の状態(初期状態)に復元するクッション性(または、弾力性、被圧縮性)を有する材料(以下「クッション性材料」という)からなる。使用しうるクッション性材料としては、制限はないが、フォーム材(スポンジ)が好ましく、例えば、シリコーンフォーム、ポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォームなどの樹脂材料を例示することができる。中でもポリウレタンフォームが好ましい。カバー1は、上記の材料を用いて、全体を一部品として一体的に製造することができる。子供がカバー1を誤飲するのを防止するために、苦味成分(例えば安息香酸デナトニウム)をカバー1に塗布してもよい。
カバー1は以下のように使用される。
コネクタ900にカバー1を装着する方法を説明する。最初に、図2に示すように、コネクタ900にキャップ930を装着する。コネクタ900の軸900a(図1B参照)をカバー1のZ軸に平行にし、コネクタ900のキャップ930をカバー1の開口20に対向させる。コネクタ900のタブ933及びバンド935を結ぶ方向をY軸に一致させる。そして、開口20に、コネクタ900をコネクタ900の軸900aに沿って挿入する。一対の鍔25間の間隔D25は、コネクタ主部910(外筒913)の外径及びキャップ930の直径より小さい。しかしながら、カバー1はクッション性材料からなるので、鍔25を矢印Aの向きに曲げ変形させて、鍔25間の間隔を拡大させることができる。あるいは、カバー1がY軸方向に縮径するようにカバー1に力Fを加えることにより、鍔25を矢印Aの向きに変位させて鍔25間の間隔を拡大させることもできる。カバー1が第2外寸法L2に比べて第1外寸法L1が小さな扁平形状を有すること、及び、内腔10が第2内寸法D12に比べて第1内寸法D11が小さな扁平形状を有することは、力Fを加えたときの鍔25の矢印Aの向きの変位量を増大させるのに効果的である。このようにして、コネクタ900を、一対の鍔25間を通ってカバー1に挿入する。一方の手(例えば右手)でコネクタ900の基端部920を摘まみ、他方の手(例えば左手)でカバー1の鍔25を摘まんで、コネクタ主部910を内腔10に押し込むことができる。開口端20aに切り欠き21及び鍔25が設けられているので、コネクタ900に対するカバー1の装着は容易である。
図6は、コネクタ900に装着したカバー1を示した斜視図である。図7Aは、図6のYZ面(水平面)に沿った断面図である。図7Bは、図6のXZ面(垂直面)に沿った断面図である。コネクタ900のコネクタ主部910及びキャップ930がカバー1の主室11に収容され、タブ933及びバンド935は拡張室13に収容されている。コネクタ900の基端部920は、一対の鍔25間に配置され、一対の鍔25で覆われている。基端部920のグリップ面924(図1A参照)に鍔25がX軸方向に対向している。基端部920は、切り欠き21を介してY軸方向に外界に露出されている。但し、コネクタ主部910は、切り欠き21を介してY軸方向に露出されない。X軸方向に沿って見たとき、コネクタ900は、カバー1からはみ出すことなく、カバー1内に収容されている。基端部920から導出されたチューブ909が、開口20(または一対の鍔25間)からZ軸に沿って延びている。図7Aに示されているように、カバー1の係合突起17は、コネクタ900(キャップ930)のタブ933及びバンド935にZ軸方向に対向している。図7Bに示されているように、カバー1の段差面15は、コネクタ900の段差905にZ軸方向に対向している。
経管栄養を行う際には、コネクタ900からカバー1を取り外す。カバー1の取り外し方は、任意であるが、例えば、鍔25を基端部920からX軸方向に離間させ、一方の手(例えば右手)で基端部920を摘まむ。他方の手(例えば左手)でカバー1の後端部(Z軸方向において鍔25とは反対側の端部)を掴む。そして、カバー1とコネクタ900とをZ軸方向(コネクタ900の軸900a方向)に沿って互いに逆向きに引っ張れば、コネクタ900をカバー1から引き出すことができる。基端部920はカバー1で覆われているが、開口端20aに一対の切り欠き21が形成されているので、上記のように基端部920を直接摘まむことは容易である。カバー1からコネクタ900が引き出される際、カバー1は適宜変形する。
カバー1はコネクタ900に繰り返し着脱することができる。
以上のように、本実施形態1のカバー1は、経管栄養を行わないときに、図6、図7A、図7Bに示すようにコネクタ900に装着される。コネクタ900にカバー1を装着したとき、コネクタ10はカバー1の内腔10に収容される。より詳細には、コネクタ900のコネクタ主部910は主室11に配置され、コネクタ900の基端部920は一対の鍔25の間に配置される。このため、カバー1が装着されたコネクタ900が患者の下敷きになったとしても、コネクタ900が患者に直接触れる可能性は低い。しかも、カバー1は、クッション性材料からなるので、患者の体重によって適宜変形する。カバー1が、患者がコネクタ900から受ける局所的な圧迫を緩和する。従って、カバー1は、コネクタ900が患者の下敷きになった場合に患者が感じる痛みを低減することができる。コネクタ900が患者の下敷きになった状態が継続しても、患者に褥瘡が発生する可能性は低い。
カバー1は、開口20を介して内腔10に対してコネクタ900をコネクタ900の軸900aに沿って出し入れすることができるように構成されている。より詳細には、コネクタ900は、コネクタ主部910及び基端部920の順にカバー1に挿入される。その後、コネクタ900は、基端部920及びコネクタ主部910の順にカバー1から引き出される。
カバー1をコネクタ900から分離するためには、カバー1からコネクタ900をコネクタ900の軸900a(図1B参照)に沿って引き出す必要がある。カバー1を装着したコネクタ900を患者に留置した状態において、カバー1からコネクタ900が意図せずに引き出される可能性は低い。例えば、カバー1が装着されたコネクタ900が患者の下敷きになった場合には、カバー1は患者の体重によって圧縮変形されてコネクタ900に密着するため、カバー1をコネクタ900から分離することはむしろ困難となる。この状態で、チューブ909に引張り力が作用しても、カバー1からコネクタ900が引き出されることはない。従って、カバー1は、コネクタ900に対して着脱可能でありながら、コネクタ900から意図せずに分離する可能性が低減されている。
更に、カバー1の内腔10を規定する内面に、段差面15(第1係合構造)が設けられている。段差面15は、コネクタ900の段差905にZ軸方向に係合して、カバー1がコネクタ900から分離するのを阻止するように機能する(図7B参照)。このため、カバー1を装着したコネクタ900を患者に留置した場合に、カバー1に通常加えられる外力によって、カバー1がコネクタ900から分離してしまうという可能性は極めて低い。段差面15は、カバー1がコネクタ900から意図せずに分離するのを防止するのに有利である。
段差面15(図4B参照)は、主室11のX軸方向に沿った第1内寸法D11と一対の鍔25間の間隔(または開口20のX軸方向寸法)D25との差に依拠して形成されている。この段差面15が、コネクタ900が係合する第1係合構造として機能する。このため、第1係合構造を特別に設ける必要がない。これは、カバー1の構造を簡単化するのに有利である。
カバー1の内腔10を規定する内面に、更に係合突起17(第2係合構造)が設けられている。係合突起17は、コネクタ900のタブ933及びバンド935にZ軸方向に係合して、コネクタ900がカバー1から分離するのを阻止するように機能する(図7A参照)。これは、カバー1がコネクタ900から意図せずに分離するのを防止するのに有利である。なお、本発明では、係合突起17を省略してもよい。
開口20を規定する開口端20aに、Z軸に沿って後ろ側(内腔10側)に向かって延びた切り欠き21が設けられている。切り欠き21が、開口端20aを分断して鍔25を形成する。切り欠き21及び鍔25は、コネクタ900に対するカバー1の着脱を容易にする。
カバー1をコネクタ900に装着したとき、切り欠き21はコネクタ主部910を、コネクタ900の軸900aに垂直な方向に露出させない。このため、カバー1が装着されたコネクタ900が患者の下敷きになった場合に、相対的に大きな外径を有する硬質のコネクタ主部910が患者に直接触れる可能性が低い。
カバー1をコネクタ900に装着したとき、鍔25はコネクタ900の基端部920に対向する。これは、カバー1が装着されたコネクタ900が患者の下敷きになった場合に、基端部920が患者に与える痛みを低減するのに有利である。鍔25は、基端部920から離れるように変形容易である。このため、カバー1をコネクタ900に対して着脱するとき、基端部920を直接摘まむことができる。
カバー1は、Y軸方向に沿った第2外寸法L2及びZ軸方向に沿った第3外寸法L3よりX軸方向に沿った第1外寸法L1が小さな扁平形状を有している(図3A〜図3C参照)。従って、コネクタ900を収容したカバー1は、寝具等の上で、相対的に小さな外寸法を有するカバー1のX軸方向が上下方向になるように向く可能性が高い。これは、カバー1が患者の下敷きになった場合に、患者が感じる痛みを低減するのに有利である。
コネクタ900にカバー1を装着したとき、コネクタ900の長軸G1はカバー1のY軸と平行になる。このため、カバー1のX軸方向が上下方向に向いたとき、基端部920(グリップ部923)の長軸G1(図1A参照)は水平方向と平行になる。これは、基端部920(グリップ部923)の長軸G1が上下方向と平行になる場合に比べて、患者の下敷きになったコネクタ900の基端部920が患者に与える痛みを低減するのに有利である。
カバー1をコネクタ900に装着したとき、鍔25は、コネクタ900の基端部920のグリップ面924にX軸方向に対向する(図7B参照)。このため、カバー1が装着されたコネクタ900が、カバー1のX軸方向が上下方向に向いた状態で、患者の下敷きになったとき、患者と基端部920との間に鍔25が介在する。これは、基端部920が患者に与える痛みを低減するのに有利である。
カバー1のX軸方向が上下方向になるように向いたカバー1を上方から見たとき、コネクタ900はカバー1からはみ出していない(図7A参照)。このため、カバー1が装着されたコネクタ900が患者の下敷きになったとしても、コネクタ900が患者に直接触れる可能性は更に低減する。これは、コネクタ900が患者の下敷きになった場合に患者が感じる痛みを低減するのに有利である。
カバー1の内腔10は、X軸方向に沿った第1内寸法D11がY軸方向に沿った第2内寸法D12より小さな扁平形状を有している。より具体的には、内腔10は、主室11と、主室11から一直線に沿って互いに反対向きに延びた一対の拡張室13とを備えている。これは、X軸方向に沿った第1外寸法L1が相対的に小さな扁平形状のカバー1を実現するのに有利である。
内腔10が上記の扁平形状を有しているので、キャップ930から突出したタブ933及びバンド935を結ぶ方向をY軸方向に一致させた状態で、キャップ930を装着したコネクタ主部910を内腔10に収容することができる。上述したように、コネクタ900を収容したカバー1は、寝具等の上で、カバー1のX軸方向が上下方向になるように向く可能性が高い。このとき、コネクタ900のタブ933及びバンド935を結ぶ方向は水平方向を向く。これは、タブ933及びバンド935を結ぶ方向が上下方向を向く場合に比べて、患者の下敷きになったコネクタ900のタブ933又はバンド935が患者に与える痛みを低減するのに有利である。
貫通孔19を介して内腔10に収容されたコネクタ900(特にコネクタ主部910)を視認することができる(図6、図7B参照)。このため、例えば、カバー1をコネクタ900から分離しなくても、貫通孔19を介してキャップ930がコネクタ主部910に装着されているか否かを確認できる。カバー1を装着したコネクタ900に患者の体重などの外力が加えられると、キャップ930がコネクタ主部910から意図せずに分離するかも知れない。キャップ930がコネクタ主部910から分離してしまうと、患者の消化管の内容物がオス部材911の流路917を逆流して外界に漏れ出たり、流路917やオス部材911と外筒913との間の隙間を規定する面が細菌等で汚染されたりする可能性がある。貫通孔19を介してキャップ930の装着状態を定期的に確認することにより、これらの可能性を低減できる。カバー1はクッション性材料からなるので、貫通孔19を介してキャップ930がコネクタ主部910から分離していることを確認した場合には、カバー1をコネクタ900に装着した状態で、キャップ930をコネクタ主部910に正しく装着することができる。なお、貫通孔19は、カバー1の上面のみならず、下面にも同様に設けてもよい。あるいは、本発明では、貫通孔19を省略してもよい。
3.実施形態2
図8は、本発明の実施形態2にかかるカバー2の斜視図である。図9Aは、YZ面(水平面)に沿ったカバー2の前側から見た断面斜視図である。図9Bは、YZ面に沿ったカバー2の後ろ側から見た断面斜視図である。実施形態1では、カバー1の内腔10を規定する内面に、XY面に平行な段差面15が設けられていた(図4B参照)。これに対して、本実施形態2のカバー2には、段差面15に代えて、傾斜面16が、内腔10を規定する内面に、主室11と開口20(または開口端20a)との間に設けられている。傾斜面16は、内腔10のX軸方向の内寸法が、Z軸に沿って主室11から開口20に向かって小さくなるように傾斜している。
図10は、コネクタ900に装着したカバー2を示した斜視図である。図11Aは、図10のYZ面(水平面)に沿った断面図である。図11Bは、図10のXZ面(垂直面)に沿った断面図である。図11Bに示されているように、傾斜面16は、コネクタ900の段差905にZ軸方向に係合して、カバー2がコネクタ900から分離するのを阻止する係合構造として機能する。傾斜面16は、実施形態1の段差面15と同様に、カバー2がコネクタ900から意図せずに分離するのを防止するのに有利である。
図9A、図9Bに示されているように、実施形態1のカバー1には、鍔25と拡張室13との間に係合突起17が設けられていたのに対して(図4A、図4B参照)、カバー2には、係合突起17に相当する突起が設けられていない。但し、カバー2が、係合突起17に相当する突起を備えていてもよい。
カバー2は、実施形態1のカバー1に比べて、Z軸方向に沿った外寸法(第3外寸法L3、図3A参照)が短い。このため、図10、図11A、図11Bから分かるように、基端部920の一部(基端部920のコネクタ主部910とは反対側端)がカバー2の開口端20aからZ軸方向に突出している。即ち、鍔25が基端部920に対向する方向(X軸方向)に沿って見たとき、基端部920の一部がカバー2からはみ出す。しかしながら、カバー2からはみ出した基端部920の近傍に、鍔25が存在する。鍔25は所定厚さを有し、基端部920よりもX軸方向外向きに突出している。このため、カバー2が装着されたコネクタ900が患者の下敷きになった場合に、カバー2からはみ出した基端部920が患者に直接触れることによって患者が痛みを感じる可能性は低い。
カバー2では、実施形態1のカバー1に比べて、切り欠き21が、カバー2の後ろ側(内腔10側)に向かってより長く延びている。このため、コネクタ900に対するカバー2の着脱は容易である。その一方で、コネクタ主部910の一部(リング937の近傍部分)が、切り欠き21を介してY軸方向に露出される。しかしながら、カバー2はコネクタ主部910よりもY軸方向外向きに大きく突出している。このため、カバー2が装着されたコネクタ900が患者の下敷きになった場合に、硬質のコネクタ主部910が切り欠き21を介して患者に直接触れることによって患者が痛みを感じる可能性は低い。
本実施形態2は、上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明が、本実施形態2にも適宜適用される。
4.実施形態3
図12は、本発明の実施形態3にかかるカバー3の斜視図である。図13Aは、YZ面(水平面)に沿ったカバー3の前側から見た断面斜視図である。図13Bは、YZ面に沿ったカバー3の後ろ側から見た断面斜視図である。実施形態1,2のカバー1,2には、一対の切り欠き21がY軸方向に対向して設けられていたのに対して、カバー3には、一対の切り欠き22がX軸方向に対向して設けられている。これにより、開口端20aに、カバー3の前側に向かって突出するように延びた一対の鍔26が形成されている。実施形態1,2の一対の鍔25と異なり、一対の鍔26は、Y軸方向に、互いに離間し且つ対向している。開口端20aに切り欠き22が設けられているので、一対の鍔26の間の隙間は、Z軸方向の前方に加えて、X軸方向にも開放されている。
図14は、コネクタ900に装着したカバー3を示した斜視図である。図15Aは、図14のYZ面(水平面)に沿った断面図である。図15Bは、図14のXZ面(垂直面)に沿った断面図である。実施形態1,2と同様に、コネクタ900の長軸G1(図1A参照)がカバー3のY軸と平行になるように、カバー3はコネクタ900に装着される。一対の鍔26がY軸方向に対向しているので、鍔26はコネクタ900の基端部920に長軸方向G1に対向する。基端部920の長軸方向G1の端部が鍔26で覆われる。このため、カバー3が装着されたコネクタ900が患者の下敷きになった場合に、比較的尖った基端部920の長軸方向G1の端部が患者に直接触れる可能性が低下する。これは、コネクタ920が患者の下敷きになった場合に患者が感じる痛みを低減するのに有利である。
本実施形態3では、コネクタ920の基端部920(特にそのグリップ面924)の一部は、切り欠き22を介してX軸方向に露出される。実施形態1,2と異なり、基端部920のグリップ面924の一部が露出されているので、グリップ面924を摘まんで、コネクタ900に対するカバー3の着脱が容易である。
カバー3が基端部920よりもX軸方向外向きに大きく突出している。このため、カバー3が装着されたコネクタ900が、カバー3のX軸方向が上下方向に向いた状態で、患者の下敷きになった場合に、基端部920が切り欠き22を介して患者に直接触れることによって患者が痛みを感じる可能性は低い。
図13A、図13Bに示されているように、主室11と開口20(または開口端20a)との間に傾斜面16が設けられている。実施形態1のカバー1に設けられていた係合突起17(図4A、図4B参照)に相当する突起は、カバー3には設けられていない。これらは、実施形態2のカバー2と同様である。
本実施形態3は、上記を除いて実施形態1,2と同じである。実施形態1,2の説明が、本実施形態3にも適用される。
5.実施形態4
図16は、本発明の実施形態4にかかるカバー4の斜視図である。図17Aは、YZ面(水平面)に沿ったカバー4の前側から見た断面斜視図である。図17Bは、YZ面に沿ったカバー4の後ろ側から見た断面斜視図である。実施形態1〜3のカバー1〜3には一対の切り欠き21,22及び一対の鍔25,26が設けられていたのに対して、カバー4には、このような切り欠き及び鍔が設けられていない。カバー4の開口20を規定する開口端20aは、XY面に沿って環状に延びている。カバー4は、全体として、開口20を有する単純な袋形状を有している。カバー4のX軸に沿って見た平面視形状は、前側(開口20側)が略方形で、後ろ側が略半円形の、全体として略釣り鐘形状を有している。
図18は、コネクタ900に装着したカバー4を示した斜視図である。図19Aは、図18のYZ面(水平面)に沿った断面図である。図19Bは、図18のXZ面(垂直面)に沿った断面図である。カバー4に切り欠きが設けられていないので、コネクタ900の基端部920は、X軸方向及びY軸方向を含む、Z軸に垂直な任意の方向に、外界に露出されない。また、Z軸に垂直な任意の方向に沿って見たとき、コネクタ900はカバー4からはみ出さない。このため、カバー4が装着されたコネクタ900が患者の下敷きになったときに、コネクタ900が患者に直接触れる可能性は更に低減する。これは、コネクタ900が患者の下敷きになった場合に患者が感じる痛みを低減するのに有利である。
切り欠き21,22が設けられた実施形態1〜3のカバー1〜3に比べると、コネクタ900に対するカバー4の着脱性は若干劣るかも知れない。しかしながら、カバー4は変形が容易なクッション性材料からなるので、開口端20aを変形させることによりコネクタ900に対するカバー4の着脱は可能である。
コネクタ900にカバー4を装着したとき、基端部920の一部(基端部920のコネクタ主部910とは反対側端)がカバー4の開口端20aからZ軸方向に突出するように、内腔10のZ軸方向寸法を短くしてもよい。これにより、コネクタ900に対するカバー4の着脱性を向上させることができる。
図17A、図17Bに示されているように、主室11と開口20(または開口端20a)との間に傾斜面16が設けられている。実施形態1のカバー1に設けられていた係合突起17(図4A、図4B参照)に相当する突起は、カバー4には設けられていない。これらは、実施形態2,3のカバー2,3と同様である。
本実施形態4は、上記を除いて実施形態1〜3と同じである。実施形態1〜3の説明が、本実施形態4にも適用される。
6.各種変更実施形態
上記の実施形態1〜4は例示に過ぎない。本発明は、上記の実施形態1〜4に限定されず、適宜変更することができる。
上記の実施形態1〜4のカバー1〜4の内腔10は、主室11と、その両側の拡張室13とを備え、主室11の断面形状(XY面に平行な面に沿った断面形状。以下、同様)は円形であり、拡張室13の断面形状は略矩形であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、主室11の断面形状は、略矩形(特に略正方形)であってもよい。また、拡張室13の断面形状は、略半円形であってもよい。あるいは、内腔10の断面形状が、Y軸方向に長軸を有する略楕円形であってもよい。この場合、主室と拡張室との間に明確な境界は存在せず、主室と拡張室とがなめらかに連続する。
上記の実施形態1,2では、X軸方向に対向する一対の鍔25が形成されるように、カバーの開口端20aに一対の切り欠き21がY軸方向に対向して設けられていた。また、上記の実施形態3では、Y軸方向に対向する一対の鍔26が形成されるように、カバーの開口端20aに一対の切り欠き22がX軸方向に対向して設けられていた。カバーの開口端に設けられる切り欠きの数は、2つに限定されず、1つ又は3つ以上であってもよい。例えば、XY面に沿った環状の開口端(例えば、実施形態4のカバー4の開口端20a(図16参照))にZ軸方向に沿って後ろ側に向かって延びたただ1つの切り欠きを形成してもよく、この場合、当該切り欠きを挟むように開口端に2つの鍔を形成することができる。環状の開口端に複数の切り欠きを離間して形成した場合、隣り合う切り欠きの間に鍔を形成することができる。
コネクタ900に係合することができる係合構造は、段差面15、傾斜面16、及び係合突起17に限定されない。係合構造は、コネクタ900の段差905、タブ933、バンド935以外の部分に係合するように構成されていてもよい。例えば、係合構造が、基端部920にZ軸方向に係合するように構成されていてもよい。
本発明の係合構造は、内腔10を規定する内面に、コネクタ900にZ軸方向に係合するように設けられる。好ましくは、係合構造は、主室11(更には拡張室13)と開口20(または開口端20a)との間に配置される。一般に、コネクタ900の軸900aに垂直な方向に沿った外寸法は、基端部920よりコネクタ主部910において大きい。このため、カバーの内腔を規定する内面を、コネクタ900の外形に概略沿うように構成すれば、係合構造を容易に形成することができる。
本発明のカバーは、係合構造を備えていなくてもよい。例えば、内腔10のZ軸に垂直な面に沿った断面形状が、Z軸方向において実質的に一定であってもよい。
上記の実施形態1,2では、一対の鍔25の互いに相手方に対向する面(内面)は、係合構造(傾斜面16、係合突起17)を除いてYZ面に平行な平坦面であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、鍔25の内面の外周縁に、対向する鍔25に向かって突出した突起(リブを含む)を設けてもよい。この突起は、コネクタ900にカバーを装着したとき、基端部920が患者に直接触れる可能性を低減するのに有利であり得る。また、この突起は、コネクタ900(特に基端部920)に係合する係合構造として機能しうる。同様に、実施形態3の鍔26の内面の外周縁に、対向する鍔26に向かって突出した突起(リブを含む)を設けてもよい。
貫通孔19以外に、内腔10につながる貫通孔(第2貫通孔)がカバーに設けられていてもよい。例えば、カバーの後端部(Z軸方向において開口20とは反対側の端部)に、カバーをZ軸方向に貫通する第2貫通孔が設けられていてもよい。この第2貫通孔は、カバーにY軸方向の力F(図2参照)を加えたときにX軸方向に拡径するようなカバーの変形を増大させるので、コネクタ900にカバーを装着する作業を容易にするのに有利でありうる。
カバーの後端部にも、内腔10に連通した開口(第2開口)を設けてもよい。この場合、カバーのZ軸方向の両端の2つの開口のいずれを介してもコネクタ900をカバーに対して出し入れすることができる。両端の2つの開口は、同じ(鏡面対称)であってもよいし、異なっていてもよい。コネクタ900にメスコネクタを接続した状態で、コネクタ900及びメスコネクタをカバー内に収納してもよい。
カバーの平面視形状は、実施形態1〜3のような略楕円形(または卵形)や実施形態4のような略釣り鐘形状に限定されず、例えば、矩形、菱形、六角形、八角形、陸上競技のトラック形などであってもよい。一般に、コネクタ900の長手方向は、その軸方向であることから、カバーは、コネクタ900が出し入れされる方向(Z軸方向)に長軸を有することが好ましい。
カバーの外観形状は、X軸方向に沿った第1外寸法L1が相対的に小さな扁平形状に限定されない。例えば、X軸方向に沿った第1外寸法L1とY軸方向に沿った第2外寸法L2とが略同じであってもよい。具体的には、カバーの外観形状は、円柱、多角柱(例えば四角柱、六角柱)、立方体、球、ラグビーボール形などであってもよい。このような形状のカバーは、使用時に、そのX軸方向が常に上下方向に向くとは限らない。しかしながら、カバーの内腔を取り囲む壁を厚くすることにより、カバーの向きにかかわらず、コネクタ900が患者の下敷きになった場合に患者が感じる痛みを低減することが可能である。
カバーが装着されるコネクタ900の構成は、上記の実施形態に限定されない。コネクタに応じてカバーを適宜変更してもよい。例えば、コネクタは、半径方向外向きに突出したタブ933及びバンド935を有していなくてもよい。この場合、カバーの拡張室13を省略することができる。グリップ部923は、略四角柱形状を有している必要はなく、例えば円筒形状の接続筒921から長軸方向G1に沿って互いに反対向きに延びた一対の薄板であってもよい。あるいは、グリップ部923が、接続筒921を取り囲む円筒形状を有していてもよい。基端部920が、グリップ部923を備えずに、単に円筒形状の接続筒921のみで構成されていてもよい。コネクタ本体901の全体が硬質材料で構成されている必要はない。例えば、メスコネクタとの接続に直接関与しない部分(例えば基端部920)が、比較的変形が容易な軟質材料で構成されていてもよい。コネクタは、キャップ930を備えていなくてもよい。コネクタは、オスコネクタである必要はなく、メスコネクタであってもよい。
上記の実施形態のカバーは、経鼻経管栄養に使用されるコネクタ900に着脱されたが、本発明はこれに限定されない。本発明のカバーが適用されるコネクタは、患者に留置されるチューブに設けられる任意のコネクタであってもよい。具体的には、当該コネクタは、例えば経鼻チューブ以外の経管栄養に使用されるチューブに設けられるコネクタや、経静脈栄養に使用さるチューブに設けられるコネクタであってもよい。あるいは、これらのチューブに接続されたチューブ(延長チューブ)に設けられるコネクタであってもよい。本発明のカバーは、患者に留置されないコネクタに適用してもよい。
本発明は、医療分野において広範囲に利用することができる。中でも、本発明は、患者に留置されるチューブの上流側端に設けられるコネクタに着脱可能に装着されるカバーとして利用することができる。
1,2,3,4 カバー
10 内腔
11 主室
13 拡張室
15 段差面(第1係合構造)
16 傾斜面(係合構造)
17 係合突起(第2係合構造)
19 貫通孔
20 開口
20a 開口端
21,22 切り欠き
25,26 鍔
D11 第1内寸法
D12 第2内寸法
L1 第1外寸法
L2 第2外寸法
L3 第3外寸法
X軸 カバーの第1方向に沿った軸
Y軸 カバーの第2方向に沿った軸
Z軸 カバーの第3方向に沿った軸
900 コネクタ
900a コネクタの軸
905 コネクタの段差
909 チューブ
910 コネクタ主部
920 基端部
923 グリップ部
924 グリップ面(基端部の長軸に沿った面)
930 キャップ
933 タブ
935 バンド
G1 基端部の長軸

Claims (17)

  1. 一端に円筒形状を有するコネクタ主部を備え、他端に柔軟なチューブが導出された基端部を備えたコネクタに着脱することができるコネクタ用カバーであって、
    前記カバーは、前記コネクタの前記コネクタ主部を少なくとも収容することができる内腔と、前記内腔に連通した開口とを備え、
    前記カバーは、前記開口を介して前記内腔に対して前記コネクタを前記コネクタの軸に沿って出し入れすることができるように構成され、
    前記カバーは、クッション性を有する材料からなることを特徴とするコネクタ用カバー。
  2. 少なくとも一つの鍔が形成されるように、前記開口を規定する開口端に前記内腔の側に向かって延びた少なくとも一つの切り欠きが設けられている請求項1に記載のコネクタ用カバー。
  3. 前記カバーを前記コネクタに装着したとき、前記少なくとも一つの切り欠きは前記コネクタ主部を、前記コネクタの前記軸に垂直な方向に露出させない請求項2に記載のコネクタ用カバー。
  4. 前記カバーを前記コネクタに装着したとき、前記少なくとも一つの鍔は前記コネクタの前記基端部に対向する請求項2又は3に記載のコネクタ用カバー。
  5. 前記基端部は、前記コネクタの軸に垂直な長軸を有し、
    前記カバーを前記コネクタに装着したとき、前記少なくとも一つの鍔は、前記長軸に沿った前記基端部の面に対向する請求項2〜4のいずれか一項に記載のコネクタ用カバー。
  6. 前記基端部は、前記コネクタの軸に垂直な長軸を有し、
    前記カバーを前記コネクタに装着したとき、前記少なくとも一つの鍔は、前記基端部に、前記長軸に平行な方向に対向する請求項2〜4のいずれか一項に記載のコネクタ用カバー。
  7. 前記少なくとも一つの切り欠きは、互いに対向する一対の切り欠きを含み、
    前記少なくとも一つの鍔は、互いに対向する一対の鍔を含む請求項2〜6のいずれか一項に記載のコネクタ用カバー。
  8. 前記カバーが前記コネクタから分離しないように前記コネクタに係合することができる係合構造が、前記内腔を規定する内面に設けられている請求項1〜7のいずれか一項に記載のコネクタ用カバー。
  9. 前記係合構造は、前記コネクタの前記コネクタ主部と前記基端部との間の段差に係合することができるように構成されている請求項8に記載のコネクタ用カバー。
  10. 前記カバーは、前記カバーに対して前記コネクタを出し入れする第3方向に沿った第3外寸法と、前記第3方向に垂直である第1方向に沿った第1外寸法と、前記第1方向及び前記第3方向に垂直な第2方向に沿った第2外寸法とを有し、
    前記カバーは、前記第2外寸法及び前記第3外寸法より前記第1外寸法が小さな扁平形状を有する請求項1〜9のいずれか一項に記載のコネクタ用カバー。
  11. 前記基端部は、前記コネクタの軸に垂直な長軸を有し、
    前記カバーは、前記長軸を前記第2方向に平行にして前記コネクタに装着することができるように構成されている請求項10に記載のコネクタ用カバー。
  12. 前記第2外寸法が縮小するように前記カバーに力を加えると、前記開口が前記第1方向に拡径するように前記カバーは変形する請求項10又は11に記載のコネクタ用カバー。
  13. 前記コネクタは、前記コネクタ主部の先端に着脱可能なキャップと、前記キャップから互いに反対向きに延びたタブ及びバンドとを更に備え、
    前記カバーは、前記タブと前記バンドとを結ぶ方向を前記第2方向に平行にして、前記キャップが前記コネクタ主部に装着された前記コネクタに装着することができるように構成されている請求項10〜12のいずれか一項に記載のコネクタ用カバー。
  14. 前記カバーを装着した前記コネクタを前記コネクタの前記軸に垂直な一方向に沿って見たとき、前記コネクタは前記カバーからはみ出さない請求項1〜13のいずれか一項に記載のコネクタ用カバー。
  15. 前記内腔は、前記カバーに対して前記コネクタを出し入れする第3方向に垂直である第1方向に沿った第1内寸法と、前記第1方向及び前記第3方向に垂直な第2方向に沿った第2内寸法とを有し、
    前記第1内寸法は前記第2内寸法より小さい請求項1〜14のいずれか一項に記載のコネクタ用カバー。
  16. 前記内腔は、前記コネクタの前記コネクタ主部を収容することができる主室と、前記主室から互いに反対向きに延びた一対の拡張室とを含む請求項1〜15のいずれか一項に記載のコネクタ用カバー。
  17. 前記内腔に収容された前記コネクタ主部を見ることができるように前記カバーを貫通する貫通孔が前記カバーに設けられている請求項1〜16のいずれか一項に記載のコネクタ用カバー。
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