JP2021132997A - 物干しシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】省エネを図りつつ、洗濯物の乾燥の確実性を向上させることができる物干しシステムを提供する。【解決手段】乾燥室10内で洗濯物Wを乾燥させる物干しシステム1であって、乾燥室10へ送風する送風運転と前記送風運転よりも温度の高い空気を送風して乾燥室10内を暖房する暖房運転とを行う空調装置50と、乾燥室10内の空気を換気する換気装置40と、空調装置50及び換気装置40を制御する制御装置30と、を具備し、制御装置30は、所定の洗濯物重量の洗濯物Wを所定の乾燥時間で乾燥可能な乾燥室10の乾燥中の飽和水蒸気量である目標飽和水蒸気量Rzmを算出し、算出した目標飽和水蒸気量Rzmに対応する乾燥室温度を、目標乾燥室温度Tmとして算出し、算出した目標乾燥室温度Tmに基づいて空調装置50及び換気装置40を制御する。【選択図】図5

Description

本発明は、洗濯物の室内干しを行う物干しシステムの技術に関する。
従来、洗濯物の室内干しを行う物干しシステムの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、浴室の側壁側から送風されるように浴室内に乾燥機本体を設置し、乾燥機本体の送風口の前方に位置するように浴室内に複数の物干し竿を設置し、当該物干し竿を乾燥機本体の送風口より遠ざかるにつれて下方に位置するように配置された物干しシステム(物干し竿設置構造)が記載されている。
このような物干しシステムにおいて、省エネを図りつつ、洗濯物の乾燥の確実性を向上させることが求められている。
特開平8−290000号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、省エネを図りつつ、洗濯物の乾燥の確実性を向上させることができる物干しシステムを提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、乾燥室内で洗濯物を乾燥させる物干しシステムであって、前記乾燥室へ送風する送風運転と前記送風運転よりも温度の高い空気を送風して前記乾燥室内を暖房する暖房運転とを行う空調装置と、前記乾燥室内の空気を換気する換気装置と、前記空調装置及び前記換気装置を制御する制御装置と、を具備し、前記制御装置は、所定の洗濯物重量の洗濯物を所定の乾燥時間で乾燥可能な前記乾燥室の乾燥中の飽和水蒸気量である目標飽和水蒸気量を算出し、算出した前記目標飽和水蒸気量に対応する乾燥室温度を、目標乾燥室温度として算出し、算出した前記目標乾燥室温度に基づいて前記空調装置及び前記換気装置を制御するものである。
請求項2においては、前記制御装置は、前記目標乾燥室温度が乾燥開始時の乾燥室温度を超える場合、前記換気装置によって前記乾燥室内の空気を換気するとともに、前記空調装置によって前記乾燥室内が前記目標乾燥室温度となるように前記暖房運転を行い、前記目標乾燥室温度が乾燥開始時の乾燥室温度を超えない場合、前記換気装置によって前記乾燥室内の空気を換気するとともに、前記空調装置によって前記送風運転を行うものである。
請求項3においては、前記制御装置は、前記乾燥室の乾燥開始時の絶対湿度に基づいて前記目標飽和水蒸気量を算出するものである。
請求項4においては、前記制御装置は、所定の方法により、所定の洗濯物重量の洗濯物を所定の乾燥時間で乾燥可能な乾燥速度を設定し、設定した前記乾燥速度に基づいて前記目標飽和水蒸気量を算出するものである。
請求項5においては、前記所定の洗濯物重量が6kg、前記所定の乾燥時間が5時間、洗濯物の周囲風速が0.5m/sである場合、前記乾燥速度を0.8g/sとするものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、省エネを図りつつ、洗濯物の乾燥の確実性を向上させることができる。
請求項2においては、より省エネを図ることができる。
請求項3においては、所定の洗濯物重量の洗濯物を所定の乾燥時間で乾燥可能な目標飽和水蒸気量を容易に求めることができる。
請求項4においては、適切な目標飽和水蒸気量を算出することができる。
請求項5においては、6kgの洗濯物を5時間で乾燥させることができる。
本発明の一実施形態に係る物干しシステムの配置を示す平面図。 本発明の一実施形態に係る物干しシステムを示す斜視図。 (a)本発明の一実施形態に係る物干しシステムを示す側面断面図。(b)同じく、平面断面図。 本発明の一実施形態に係る物干しシステムを示すブロック図。 換気装置及び暖房装置の運転方法の制御を示したフローチャート。 乾燥速度の算出方法のイメージ図。 絶対湿度の経時的変化を示したグラフ。
以下の説明においては、図中に記した矢印に従って、上下方向、左右方向及び前後方向をそれぞれ定義する。
以下では、図1から図4を参照して、本発明の一実施形態に係る物干しシステム1の構成について説明する。なお、図2においては、乾燥室10の内部を示すために、乾燥室10の前壁部11及び左壁部13を透明にして描写している。
物干しシステム1は、室内で洗濯物(洗濯して水分を含んだ状態の衣類)Wを干して乾燥させるためのシステムである。物干しシステム1は、例えば住宅に設けられる。物干しシステム1は、乾燥室10、温湿度センサ20、制御装置30、換気装置40及び空調装置50を具備する。
図1から図3に示す乾燥室10は、洗濯物Wを干して乾燥させるための部屋である。乾燥室10は、前後方向、左右方向及び上下方向が壁部により囲まれ、平面視略矩形状に形成される。より詳細には、乾燥室10は、前側に配置された前壁部11と、後側に配置された後壁部12と、左側に配置された左壁部13と、右側に配置された右壁部14とにより、前後方向及び左右方向が囲まれて形成される。そして、乾燥室10は、これら壁部の上端部に亘って配置される天井部15と、これら壁部の下端部に亘って配置される床部16とにより、上下方向が囲まれて形成される。本実施形態において、乾燥室10の高さ(床部16の上面と天井部15の下面との間の上下方向の距離)は、2720mmに形成される。また、乾燥室10の前後幅(前壁部11の内壁面と後壁部12の内壁面との間の前後方向の距離)は、833mmに形成される。
なお、以下においては、前方(前壁部11側)から後方(後壁部12側)へ向かう方向を(乾燥室10の)奥行き方向と称する。
図1に示すように、乾燥室10は、洗面室2の後側に隣接しキッチン3の左側に隣接するサニタリー4内に設けられる。乾燥室10は、サニタリー4の後端部に配置される。洗面室2とサニタリー4との間には、洗面室2をサニタリー4に対して開放及び閉鎖可能な開閉扉2aが設けられる。また、キッチン3とサニタリー4との間には、キッチン3をサニタリー4に対して開放及び閉鎖可能な開閉扉3aが設けられる。乾燥室10の前壁部11には、乾燥室10をサニタリー4に対して開放及び閉鎖可能な開閉扉11aが形成される。
図2及び図3に示すように、床部16には、後述する空調装置50の吹出口16aが設けられる。吹出口16aは、床部16が開口するように形成される。吹出口16aは、床部16の平面視中央部よりも乾燥室10の前壁部11に近い位置及び後壁部12に近い位置にそれぞれ形成される。より詳細には、吹出口16aは、前壁部11及び後壁部12に沿って(左壁部13の近傍から右壁部14の近傍にかけて左右方向に延びるように)形成される。
図2及び図3(a)に示すように、乾燥室10の内部には、洗濯物Wを干すための物干し竿17が設けられる。物干し竿17は、長手方向を左右方向に向けた円柱状に形成される。物干し竿17は、乾燥室10の右端から左端に亘って延びるように形成される。
物干し竿17は、乾燥室10の上部から下部にかけて、3段に配置される。以下では、説明の便宜上、上段の物干し竿17を上段物干し竿17a、中段の物干し竿17を中段物干し竿17b、下段の物干し竿17を下段物干し竿17cということもある。
上段物干し竿17aは、昇降可能に(上下方向に移動可能に)形成される。上段物干し竿17aを昇降可能とするための構成は、任意の構成とすることができる。居住者は、上段物干し竿17aに洗濯物Wを干す際や、上段物干し竿17aに干された洗濯物Wを取り込む(回収する)際に、上段物干し竿17aを下降させた状態とすることで、容易に洗濯物Wを干したり回収したりすることができる。
中段物干し竿17bは、中段物干し竿17bを下方から支持する支持部171を介して床部16に載置されている。
下段物干し竿17cの右端は、乾燥室10の右壁部14に固定される。下段物干し竿17cの左端は、乾燥室10の左壁部13に固定される。
図3に示すように、3段の物干し竿17は互いに、上下方向において略等間隔に配置される。各段の物干し竿17の上下方向の間隔は、各段の物干し竿17に干された洗濯物W同士が接触(干渉)しないように設定される。本実施形態においては、洗濯物Wのサイズを考慮して、物干し竿17の上下方向の間隔は900mmに設定される。
より詳細には、下段物干し竿17cは、床部16の上面から下段物干し竿17cの上端部までの上下方向の距離が900mmとなるように配置される。中段物干し竿17bは、下段物干し竿17cの上端部から中段物干し竿17bの上端部までの上下方向の距離が900mmとなるように配置される。上段物干し竿17aは、中段物干し竿17bの上端部から上段物干し竿17aの上端部までの上下方向の距離が900mmとなるように配置される。
各段の物干し竿17は、互いに前後方向の位置をずらして配置される。各段の物干し竿17の前後方向の間隔は、各段の物干し竿17に干された洗濯物W同士が接触(干渉)しないように設定される。
具体的には、上段物干し竿17aは、3段の物干し竿17のうち最も前側(前壁部11の最も近く)に配置される。上段物干し竿17aは、前壁部11から後方に250mmの間隔をあけて配置される。より詳細には、上段物干し竿17aは、前壁部11の内壁面から上段物干し竿17aの中心までの前後方向の距離が250mmとなるように配置される。
中段物干し竿17bは、3段の物干し竿17のうち最も後側(後壁部12の最も近く)に配置される。中段物干し竿17bは、後壁部12から前方に250mmの間隔をあけて配置される。より詳細には、中段物干し竿17bは、後壁部12の内壁面から中段物干し竿17bの中心までの前後方向の距離が250mmとなるように配置される。
下段物干し竿17cは、前後方向において上段物干し竿17aと中段物干し竿17bとの間に配置される。下段物干し竿17cは、中段物干し竿17bから前方に250mmの間隔をあけて配置される。より詳細には、下段物干し竿17cは、中段物干し竿17bの中心から下段物干し竿17cの中心までの前後方向の距離が250mmとなるように配置される。その結果、上段物干し竿17aの中心と中段物干し竿17bの中心との間の前後方向の距離は、83mmとなる。
ここで、各段の物干し竿17同士の間の上下方向の距離は、上段物干し竿17aと下段物干し竿17cとの間が最も大きいので、上段物干し竿17aに干された洗濯物Wと下段物干し竿17cに干された洗濯物Wは接触し難い。このため、上段物干し竿17aと下段物干し竿17cとの前後方向(奥行き方向)の間隔を比較的小さい83mmとしても問題ない。このように、上段物干し竿17aと下段物干し竿17cとが前後方向において隣接する位置に配置することにより、乾燥室10内に干す洗濯物Wの量を確保しつつ、乾燥室10の前後方向(奥行き方向)の幅を小さくすることができる。
また、上段物干し竿17aに干された洗濯物Wを取り込む際には、上段物干し竿17aを下降させることにより容易に取り込みを行うことができるが、上段物干し竿17aを下降させず引掛け棒などを用いて取り込み作業を行うこともある。ここで、各段の物干し竿17のうち上段物干し竿17aが奥行き方向において最も手前側(開閉扉11a側)に配置されることにより、上段物干し竿17aに干された洗濯物Wを引掛け棒などを用いて取り込む際に、中段物干し竿17b及び下段物干し竿17cが邪魔になることがない。よって、取り込み作業の作業性を向上させることができる。
図2、図3(a)及び図4に示す温湿度センサ20は、乾燥室10(乾燥室10内の空気)の温度及び湿度を計測するものである。以下では、乾燥室10内の温度を「乾燥室温度」、乾燥室10内の相対湿度を「乾燥室湿度」ということもある。温湿度センサ20は、乾燥室10の右壁部14に設けられる。
図4に示す制御装置30は、後述する換気装置40及び空調装置50を制御するものである。制御装置30は、温湿度センサ20で計測された乾燥室温度及び乾燥室湿度等に基づいて、後述する換気装置40及び空調装置50の運転を行う。換気装置40及び空調装置50の運転の制御については、後述する。
図2、図3(a)及び図4に示す換気装置40は、例えば換気扇(ファン)であり、一方側(吸込側)から空気を吸い込み、他側(吐出側)から空気を吐き出すものである。換気装置40は、乾燥室10の天井部15の上方に設けられる。このように配置された換気装置40により、乾燥室10内を換気する換気運転を行うことができる。より詳細には、換気装置40は、開閉扉11aのアンダーカットなどの隙間を介して乾燥室10の隣室(サニタリー4ひいては洗面室2及びキッチン3)から乾燥室10内に給気するとともに、乾燥室10の内部の空気を乾燥室10の外部へ排出させることができる。換気装置40は、換気運転を行う(乾燥室10内を換気する)ことにより、洗濯物Wの乾燥を促進させることができる。
図2、図3(a)及び図4に示す空調装置50は、乾燥室10内の空気の温度を調整するものである。空調装置50は、乾燥室10の内部に送風のみを行う送風運転を行うことができる。また、空調装置50は、送風する空気の温度を高めて乾燥室10の内部に暖かい空気を送り、これにより乾燥室10の温度を上昇させる暖房運転を行うことができる。また、空調装置50は、暖房運転や送風運転を行うことにより、洗濯物Wの乾燥を促進させることができる。
なお、空調装置50の暖房運転による乾燥能力は、送風運転による乾燥能力と比べて高い。また、送風運転の消費電力は、暖房運転の消費電力と比べて小さい。
このように構成された物干しシステム1においては、乾燥室10の高さ(床部16の上面と天井部15の下面との間の上下方向の距離)は2720mmに形成されており、これは一般的な部屋に比べて若干高く形成されている。このため、各段の物干し竿17の上下方向の間隔を洗濯物Wが互いに干渉しないような値(900mm)に設定しても、物干し竿17を3段に配置することが可能となる。このように、上下3段に物干し竿17を配置することにより、限られたスペースで多くの洗濯物Wを干すことができる。
また、本実施形態に係る物干しシステム1においては、空調装置50は乾燥室10の床下(床部16の下方)に配置されている。これにより、空調装置50からの温風は、乾燥室10の床下(床部16の下方)から上方へと送られる。ここで、洗濯物Wに当たって冷やされた空気は乾燥室10の下部に滞留し易いが、床下に設けられた空調装置50によって下方から上方へと温風を送ることにより、乾燥室10の下部に滞留した空気を散らすことができる。このため、乾燥室10内の場所による温度の偏りを低減させることができる。これにより、洗濯物Wをムラ無く乾燥させる(洗濯物Wの乾燥度合いの偏りを低減する)ことができる。
また、本実施形態に係る物干しシステム1においては、換気装置40は乾燥室10の天井部15の上方に配置されている。ここで、湿度の高い空気は上方へと移動するため、天井部15の上方に設けられた換気装置40により、洗濯物Wから蒸発した水分を乾燥室10の外へと排出し易くなる。よって、乾燥室10内の除湿を促進することができ、ひいては洗濯物Wの乾燥を促進することができる。
また、各段の物干し竿17が互いに前後方向(空調装置50からの送風方向と垂直な方向)に間隔をおいて配置されることにより、空調装置50から送られた温風が下段物干し竿17cに干された洗濯物Wに邪魔されることなく、中段物干し竿17b及び上段物干し竿17aに干された洗濯物Wまで届き易くなる。このため、空調装置50からの温風を洗濯物Wにまんべんなく当てることができ、ひいては洗濯物Wをムラ無く乾燥させることができる。
また、本実施形態に係る物干しシステム1においては、空調装置50からの温風の吹出口16aは、床部16の平面視中央部よりも前壁部11及び後壁部12に近い位置にそれぞれ形成されている。より詳細には、吹出口16aは、前壁部11及び後壁部12に沿って延びるように形成されている。ここで、仮に空調装置50からの温風の吹出口が床部16の平面視中央部に設けられた場合、空調装置50からの温風の風速は、下段物干し竿17cの近傍が最も速く、上段物干し竿17aの近傍が2番目に速く、中段物干し竿17bの近傍が最も遅いという結果となる。
本実施形態に係る物干しシステム1においては、吹出口16aが前述の如く設けられていることにより、空調装置50からの温風が前壁部11及び後壁部12に沿って上昇し易くなる(コアンダ効果)。このため、上段物干し竿17aの近傍及び中段物干し竿17bの近傍の風速を上げることができ、ひいては乾燥室10の場所による風速ムラを低減させることができる。これにより、洗濯物Wの乾燥ムラをより低減させることができる。
また、本実施形態に係る物干しシステム1においては、乾燥室10は、洗面室2に対して開閉扉2aを隔てて隣接するとともにキッチン3に対して開閉扉3aを隔てて隣接するサニタリー4内に配置されている。一般的に洗面室2及びキッチン3は空調装置を備えていないが、室内干し(乾燥室10内における洗濯物Wの乾燥)を行わないときに開閉扉2aや開閉扉3aを開放することで、空調装置50を洗面室2及びキッチン3の空調(暖房)として使用することができる。
また、乾燥室10はサニタリー4の後端部に配置されており、これにより洗面室2とキッチン3との間の動線と重複しないように配置されている。このように乾燥室10は洗面室2とキッチン3との動線(図1の矢印参照)を遮らないように配置されているため、家事等をスムーズに行うことができる。
以下、図5から図7を用いて、換気装置40及び空調装置50の運転の制御について説明する。図5に示す制御フローは、無駄なエネルギーを消費することなく、所定量(後述する洗濯物重量)の洗濯物Wを所望の乾燥時間で乾燥させることを目的としている。本実施形態において、洗濯物重量6.0kgの洗濯物Wを5時間(より詳細には5時間以内で、かつ5時間に近い時間)で乾燥させることを目的とするものとする。また、図5に示す制御において示すステップS11からS14が洗濯物Wの乾燥を開始する直前に実行され、ステップS15又はS16が実行されることにより洗濯物Wの乾燥が開始される。
ステップS11において、制御装置30は、初期空気絶対湿度Rzを算出する。ここで、「初期空気絶対湿度Rz」とは、洗濯物Wの乾燥開始前における乾燥室10内の絶対湿度である。初期空気絶対湿度Rzは、温湿度センサ20で計測された乾燥室温度(乾燥室10内の温度)及び乾燥室湿度(乾燥室10内の相対湿度)に基づいて算出される。本実施形態においては、初期空気絶対湿度Rzは5g/kgであるものとする。制御装置30は、当該ステップS11の処理を行った後、ステップS12に移行する。
ステップS12において、制御装置30は、目標飽和水蒸気量Rzmを算出する。ここで、「目標飽和水蒸気量Rzm」とは、洗濯物Wの乾燥中における乾燥室10内の飽和水蒸気量の目標値である。以下、目標飽和水蒸気量Rzmの算出方法について、具体的に説明する。
所定量(洗濯物重量6.0kg)の洗濯物Wを所望の乾燥時間(5時間)で乾燥させるためには、乾燥速度を適切な値に設定する必要がある。乾燥速度は、以下の式(1)で求められる。
乾燥速度=湿気伝達率×絶対湿度差×洗濯物乾燥率×洗濯物重量×洗濯物単位面積・・・式(1)
ここで、乾燥速度は、洗濯物Wから蒸発する単位時間当たりの水分量である。乾燥速度は、洗濯物重量6.0kgの洗濯物Wを所望の乾燥時間(5時間)で乾燥させるために必要な乾燥速度とされ、実験によって求められる。本実施形態においては、乾燥速度は、0.8g/sとする。
また、湿気伝達率とは、洗濯物Wから洗濯物Wの周囲の空気の水蒸気の移動のし易さを表すものである。湿気伝達率は、洗濯物Wの周囲の風速(洗濯物周囲風速)によって決定される。洗濯物周囲風速は、空調装置50からの送風速度などに基づいて決定される。本実施形態においては、洗濯物周囲風速を0.5m/sとする。この場合、湿気伝達率は0.0067882g/ms(g/kg)となる。
また、絶対湿度差とは、乾燥室10内の飽和絶対湿度と絶対湿度との差を示すものである。ここで、本明細書において「絶対湿度」とは、乾燥空気1kgに対する水蒸気の質量(g/kg)を示すものとする。また、「飽和絶対湿度」とは、乾燥空気1kgが含むことのできる水蒸気の最大質量(g/kg)を示すものとする。
また、洗濯物乾燥率とは、洗濯物が含んでいる初期(乾燥開始前)の水分量に対する洗濯物が含んでいる現在の水分量の割合である。例えば現在の水分量が200g、初期の水分量が400gだとすると、洗濯物乾燥率は50%となる。初期の水分量は洗濯物重量から自動的に決定される。本実施形態においては、洗濯物重量6.0kgに対し、初期の水分量は360gと決定される。本実施形態においては、全ての洗濯物Wの洗濯物乾燥率が3%以下となった場合、洗濯物Wが乾燥したと判断する。
また、洗濯物重量とは、洗濯を行った洗濯物Wの水分を含まない絶乾状態の重量である。洗濯物重量は、乾燥室10内に干せる洗濯物Wの最大量を上限として設定される。上述の如く、本実施形態においては、洗濯物重量は6.0kgとする。
また、洗濯物単位面積とは、単位重量当たりの洗濯物Wの表面積である。本実施形態においては、洗濯物単位面積は、0.00128m/gとする。
図7は、換気装置40を運転させるとともに空調装置50を任意の設定温度で運転させて洗濯物Wを乾燥させた場合の、乾燥室10内の絶対湿度の経時的変化を示している。図7に示すように、乾燥開始からしばらくの間は、全ての洗濯物Wから水分が蒸発するため、乾燥室10内の絶対湿度は急激に上昇する。そして、乾燥開始から約2時間経過した時点で、乾き易い洗濯物W(薄手のタオルなど)に含まれていた水分はほとんど蒸発し、一方、乾き難い洗濯物W(例えばスウェットやジーパンなど)はまだ水分を含んだ状態となる。洗濯物Wの乾燥の間、洗濯物Wから蒸発した水分が換気装置40により乾燥室10の外部へと排出されるとともに、開閉扉11aのアンダーカットなどの隙間から乾燥室10の隣室(サニタリー4ひいては洗面室2及びキッチン3)の空気が流入するため、乾燥開始から約3時間経過すると、乾燥室10内の絶対湿度は安定し、乾燥室10内の初期の絶対湿度及び洗面室2の初期の絶対湿度とほぼ同じとなる。乾燥時間を短縮するには、絶対湿度が安定してから(乾燥開始から3時間経過してから)乾燥完了までの時間を短縮することが重要となってくる。
このため、上記式1の「乾燥速度」は、絶対湿度が安定する時間(後半3時間)の乾燥速度とする。乾燥速度0.8g/sを確保できれば、洗濯物重量が6kgの洗濯物を目標乾燥時間5時間で乾燥することが可能となる。
このように、式1において「絶対湿度差」以外の項目(乾燥速度、湿気伝達率、洗濯物乾燥率、洗濯物重量及び洗濯物単位面積)が決定されることにより、所定量(洗濯物重量6.0kg)の洗濯物Wを所望の乾燥時間(5時間)で乾燥させるために必要な絶対湿度差が決定される。本実施形態において、当該絶対湿度差は14g/kgとなる。
ここで、上述の如く、絶対湿度差とは、乾燥室10内の飽和絶対湿度と絶対湿度との差を示すものであり、すなわち下記式(2)で求められる。
絶対湿度差=飽和絶対湿度−絶対湿度・・・式(2)
式2において、「飽和絶対湿度」は、所定量(洗濯物重量6.0kg)の洗濯物Wを所望の乾燥時間(5時間)で乾燥させるために必要な飽和絶対湿度(乾燥空気1kgが含むことのできる水蒸気の最大質量)となる。以下では、当該飽和絶対湿度を、目標飽和水蒸気量Rzmと称する。
また、式2において、「絶対湿度」は、洗濯物Wの乾燥中における乾燥室10内の絶対湿度を示すものである。上述の如く、乾燥室10内の乾燥中(絶対湿度の安定時)における絶対湿度は、洗濯物Wの乾燥開始前の絶対湿度とほぼ同じとなるため、式(2)における「絶対湿度」は、乾燥室10内の洗濯物Wの乾燥開始前の絶対湿度、すなわちステップS11で算出した初期空気絶対湿度Rzで置き換えることができる。
式2において、絶対湿度差は14g/kg、初期空気絶対湿度Rzは5g/kgであるので、目標飽和水蒸気量Rzmは、19g/kgと算出される。
制御装置30は、当該ステップS12の処理を行った後、ステップS13に移行する。
ステップS13において、制御装置30は、目標乾燥室温度Tmを算出する。ここで、目標乾燥室温度Tmは、ステップS12で算出された目標飽和水蒸気量Rzmに対応する乾燥室温度(飽和絶対湿度が目標飽和水蒸気量Rzmとなる乾燥室温度)である。目標乾燥室温度Tmは、飽和絶対湿度が19g/kgとなる温度である24℃と算出される。
制御装置30は、当該ステップS13の処理を行った後、ステップS14に移行する。
ステップS14において、制御装置30は、目標乾燥室温度Tm>初期空気温度Thである(目標乾燥室温度Tmが初期空気温度Thよりも高い)か否かを判定する。ここで、初期空気温度Thは、乾燥開始前の乾燥室温度である。制御装置30は、目標乾燥室温度Tm>初期空気温度Thであると判定した場合(ステップS14で「YES」)、ステップS15に移行する。一方、制御装置30は、目標乾燥室温度Tm>初期空気温度Thでないと判定した場合(ステップS14で「NO」)、ステップS16に移行する。
次に、ステップS15において、制御装置30は、換気装置40によって換気運転を行うともに、乾燥室10内が目標乾燥室温度Tmとなるように空調装置50によって目標乾燥室温度Tmを設定温度にして暖房運転を行う。換気装置40及び空調装置50の運転時間は、所望の乾燥時間(5時間)に設定される。
一方、ステップS16において、制御装置30は、換気装置40によって換気運転を行うとともに、空調装置50によって送風運転を行う。換気装置40及び空調装置50の運転時間は、所望の乾燥時間(5時間)に設定される。
制御装置30は、ステップS15又はステップS16の処理を行った後、図5に示す制御を終了する。
以上の如く、本実施形態に係る物干しシステム1においては、前記式(1)に基づいて、洗濯物重量6.0kgの洗濯物Wを5時間で乾燥可能な目標飽和水蒸気量Rzmを算出し(ステップS12)、算出した目標飽和水蒸気量Rzmに基づいて目標乾燥室温度Tmを算出する(ステップS13)。
そして、算出した目標乾燥室温度Tmに基づいて換気装置40及び空調装置50の運転を制御する。より詳細には、目標乾燥室温度Tmが乾燥開始時の乾燥室温度を超えない場合(ステップS14でNO)、空調装置50による暖房運転を行わず、換気装置40による換気運転及び空調装置50による送風運転のみを行う(ステップS16)。一方、目標乾燥室温度Tmが乾燥開始時の乾燥室温度を超える場合(ステップS14でYES)、換気装置40による換気運転を行うとともに、設定温度を目標乾燥室温度Tmとして空調装置50による暖房運転を行う(ステップS15)。
このように、本実施形態に係る物干しシステム1においては、乾燥室10内の温度を必要以上に上昇させないため、所望の乾燥時間(本実施形態においては5時間)が経過する前に洗濯物Wの乾燥が終了しているにもかかわらず換気装置40及び空調装置50の運転が続行するのを防ぐことができる。したがって、無駄なエネルギーを消費することなく最小限のエネルギー消費で、所定の洗濯物重量(例えば6kg)の洗濯物Wを所望の乾燥時間(例えば5時間)で乾燥させることができる。
また、乾燥室10内の絶対湿度は、乾燥初期に多くの水分が蒸発し、絶対湿度が急激に上昇する。それ以降は絶対湿度が安定し、乾燥開始時の絶対湿度に近い値となる。このため、乾燥中(安定時)の絶対湿度を乾燥開始時の絶対湿度(初期空気絶対湿度Rz)で置き換えることで、所定の洗濯物重量の洗濯物を所定の乾燥時間で乾燥可能な目標飽和水蒸気量Rzmを求めることができる。
以上の如く、本実施形態に係る物干しシステム1は、乾燥室10と、前記乾燥室10の室内に複数段に配置された物干し竿17と、前記乾燥室10の床下に設けられ、上方へ温風を送り前記乾燥室10内を暖房する空調装置50(暖房装置)と、前記乾燥室10の天井に設けられ、前記乾燥室10内を換気する換気装置40と、を具備し、各段の前記物干し竿17は、前記空調装置50からの送風方向に対して垂直な一の方向に間隔をおいて配置されるものである。
このように構成されることにより、限られたスペースでできるだけ多くの洗濯物Wをムラ無く乾燥させることができる。
また、前記複数段は3段であり、最も上段の前記物干し竿(上段物干し竿17a)は、3段の前記物干し竿17のうち前記乾燥室10の一側の壁(前壁部11)の最も近くに配置され、中段の前記物干し竿(中段物干し竿17b)は、3段の前記物干し竿17のうち前記乾燥室10の他側の壁(後壁部12)の最も近くに配置されるものである。
このように構成されることにより、干す洗濯物Wの量を確保しつつ、乾燥室10の奥行き方向の幅を小さくすることができる。
また、前記一の方向は前記乾燥室10の奥行き方向であり、各段の前記物干し竿17のうち最も上段の前記物干し竿(上段物干し竿17a)が、前記奥行き方向において最も手前側に配置されるものである。
このように構成されることにより、最も上段の物干し竿(上段物干し竿17a)に干された洗濯物Wを取り込む際に、他の段の物干し竿(中段物干し竿17b及び下段物干し竿17c)が邪魔にならないので、取り込み作業の作業性を向上させることができる。
また、前記乾燥室10の床部16(床面)が開口するように形成された、前記空調装置50からの温風の吹出口16aを具備し、前記吹出口16aは、前記床部16の中央よりも前記乾燥室10の壁に近い位置に形成されているものである。
このように構成されることにより、空調装置50からの温風が壁に沿って上昇し易いため、乾燥室10の上方における風速を上げることができ、ひいては風速ムラを低減させることができる。これにより、洗濯物Wの乾燥ムラをより低減させることができる。
また、前記一の方向は前記乾燥室10の奥行き方向であり、前記吹出口16aは、前記乾燥室10内の前壁部11(手前側の壁)及び後壁部12(奥側の壁)に沿って延びるように形成されるものである。
このように構成されることにより、空調装置50からの温風が前壁部11及び後壁部12に沿ってより上昇し易く、かつ上昇した温風が洗濯物Wに当たり易くなる。
また、前記乾燥室10は、洗面室2及びキッチン3に対し開閉扉2a及び開閉扉3aを隔てて隣接するサニタリー4(部屋)内に配置されているものである。
このように構成されることにより、室内干しを行わないときに開閉扉2a及び開閉扉3aを開放することで、空調装置50を洗面室2及びキッチン3の暖房として使用することができる。
また、前記乾燥室10は、前記洗面室2と前記キッチン3との動線を遮らないように配置されているものである。
このように構成されることにより、家事等をスムーズに行うことができる。
また、本実施形態に係る物干しシステム1は、乾燥室10内で洗濯物Wを乾燥させる物干しシステム1であって、前記乾燥室10へ送風する送風運転と前記送風運転よりも温度の高い空気を送風して前記乾燥室10内を暖房する暖房運転とを行う空調装置50と、前記乾燥室10内の空気を換気する換気装置40と、前記空調装置50及び前記換気装置40を制御する制御装置30と、を具備し、前記制御装置30は、所定の洗濯物重量の洗濯物Wを所定の乾燥時間で乾燥可能な前記乾燥室10の乾燥中の飽和水蒸気量である目標飽和水蒸気量Rzmを算出し、算出した前記目標飽和水蒸気量Rzmに対応する乾燥室温度を、目標乾燥室温度Tmとして算出し、算出した前記目標乾燥室温度Tmに基づいて前記空調装置50及び前記換気装置40を制御するものである。
このように構成されることにより、省エネを図りつつ、洗濯物Wの乾燥の確実性を向上させることができる。
また、前記制御装置30は、前記目標乾燥室温度Tmが乾燥開始時の乾燥室温度を超える場合、前記換気装置40によって前記乾燥室10内の空気を換気するとともに、前記空調装置50によって前記乾燥室10内が前記目標乾燥室温度Tmとなるように前記暖房運転を行い、前記目標乾燥室温度Tmが乾燥開始時の乾燥室温度を超えない場合、前記換気装置40によって前記乾燥室10内の空気を換気するとともに、前記空調装置50によって前記送風運転を行うものである。
このように構成されることにより、より省エネを図ることができる。
また、前記制御装置30は、前記乾燥室10の乾燥開始時の絶対湿度に基づいて前記目標飽和水蒸気量Rzmを算出するものである。
このように構成されることにより、所定の洗濯物重量の洗濯物Wを所定の乾燥時間で乾燥可能な目標飽和水蒸気量Rzmを容易に求めることができる。
また、前記制御装置30は、所定の方法により、所定の洗濯物重量の洗濯物Wを所定の乾燥時間で乾燥可能な乾燥速度を設定し、設定した前記乾燥速度に基づいて前記目標飽和水蒸気量Rzmを算出するものである。
このように構成されることにより、適切な目標飽和水蒸気量Rzmを算出することができる。
また、前記所定の洗濯物重量が6kg、前記所定の乾燥時間が5時間、洗濯物の周囲風速が0.5m/sである場合、前記乾燥速度を0.8g/sとするものである。
このように構成されることにより、6kgの洗濯物Wを5時間で乾燥させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、物干し竿17は、長手方向を左右方向に向けて配置されるものとしたが、長手方向を前後方向に向けて配置されてもよい。この場合、各段の物干し竿17は、互いに左右方向に間隔をおいて配置される。
また、本実施形態においては、吹出口16aは、前壁部11及び後壁部12に沿って左右方向に延びるように形成されるものとしたが、左壁部13及び右壁部14に沿って前後方向に延びるように形成されるようにしてもよい。
また、上記式(1)における乾燥速度を設定する際には、所望の乾燥時間(5時間)丁度で乾燥が終了する値としてもよく、或いは若干の余裕をもって(例えば4時間30分で乾燥が終了するように)値を設定してもよい。若干の余裕をもって乾燥速度を設定することで、洗濯物Wを確実に乾燥させることができるとともに、乾燥室10内の環境の悪化(例えばカビの発生等)を抑制することができる。
また、本実施形態においては、空調装置50による暖房運転を行う際は設定温度を目標乾燥室温度Tmとするものとしたが、設定温度は、空調装置50の運転中における乾燥室10内の実際の温度(温湿度センサ20で計測された温度)と目標乾燥室温度Tmとの差を考慮して(乾燥室10内が目標乾燥室温度Tmとなるように)適宜調整することができる。
1 物干しシステム
2 洗面室
2a 開閉扉
3 キッチン
4 サニタリー
3a 開閉扉
10 乾燥室
11 前壁部
11a 開閉扉
12 後壁部
12a 開閉扉
16 床部
16a 吹出口
17 物干し竿
30 制御装置
40 換気装置
50 空調装置

Claims (5)

  1. 乾燥室内で洗濯物を乾燥させる物干しシステムであって、
    前記乾燥室へ送風する送風運転と前記送風運転よりも温度の高い空気を送風して前記乾燥室内を暖房する暖房運転とを行う空調装置と、
    前記乾燥室内の空気を換気する換気装置と、
    前記空調装置及び前記換気装置を制御する制御装置と、
    を具備し、
    前記制御装置は、
    所定の洗濯物重量の洗濯物を所定の乾燥時間で乾燥可能な前記乾燥室の乾燥中の飽和水蒸気量である目標飽和水蒸気量を算出し、
    算出した前記目標飽和水蒸気量に対応する乾燥室温度を、目標乾燥室温度として算出し、
    算出した前記目標乾燥室温度に基づいて前記空調装置及び前記換気装置を制御する、
    物干しシステム。
  2. 前記制御装置は、
    前記目標乾燥室温度が乾燥開始時の乾燥室温度を超える場合、前記換気装置によって前記乾燥室内の空気を換気するとともに、前記空調装置によって前記乾燥室内が前記目標乾燥室温度となるように前記暖房運転を行い、
    前記目標乾燥室温度が乾燥開始時の乾燥室温度を超えない場合、前記換気装置によって前記乾燥室内の空気を換気するとともに、前記空調装置によって前記送風運転を行う、
    請求項1に記載の物干しシステム。
  3. 前記制御装置は、
    前記乾燥室の乾燥開始時の絶対湿度に基づいて前記目標飽和水蒸気量を算出する、
    請求項1又は請求項2に記載の物干しシステム。
  4. 前記制御装置は、
    所定の方法により、所定の洗濯物重量の洗濯物を所定の乾燥時間で乾燥可能な乾燥速度を設定し、
    設定した前記乾燥速度に基づいて前記目標飽和水蒸気量を算出する、
    請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の物干しシステム。
  5. 前記所定の洗濯物重量が6kg、前記所定の乾燥時間が5時間、洗濯物の周囲風速が0.5m/sである場合、前記乾燥速度を0.8g/sとする、
    請求項4に記載の物干しシステム。
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