JP2021132333A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機密原稿データの漏洩を容易に抑制することが可能な画像処理装置を提供する。【解決手段】画像処理装置は、記憶部と、画像読取部と、制御部と、操作パネルと、を備える。読取原稿が機密原稿である場合、制御部は、読取原稿の原稿データに基づきセキュリティレベルを設定し、設定したセキュリティレベルを原稿データに対応付け、セキュリティレベルを対応付けた原稿データを機密原稿データとして保存する。制御部は、出力要求ユーザーに割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベル以上である場合には、機密原稿データの出力を許可する一方、出力要求ユーザーに割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベルよりも低い場合には、機密原稿データの出力を許可しない。【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置に関する。
従来、保存ジョブの実行が可能な画像処理装置が知られている。このような画像処理装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。
特許文献1では、保存ジョブとして、印刷で用いる画像データを保存する処理が行われる。特許文献1では、保存ジョブで画像データを保存した後、保存した画像データに基づく印刷を行うことができる。
特開2013−202880号公報
保存ジョブでは、機密原稿の読み取りで得られた機密原稿データが保存される場合がある。この場合には、機密原稿データの出力(たとえば、印刷)を制限しなければ、機密原稿データが第3者に漏洩するという不都合が生じ得る。
このような不都合を抑制するには、機密原稿データにパスワードをかけて機密原稿データを保存すればよい。しかし、パスワードを設定する作業はユーザーとって煩わしい。また、機密原稿の読み取りを行ったにもかかわらず、パスワードを設定し忘れた場合には、機密原稿データが漏洩し得る。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、機密原稿データの漏洩を容易に抑制することが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一局面による画像処理装置は、記憶部と、原稿を読み取る画像読取部と、画像読取部による原稿の読み取りで得られる原稿データを記憶部に保存する保存ジョブを実行する制御部と、ユーザーから入力を受け付ける操作パネルと、を備える。画像読取部が読み取った読取原稿が機密原稿である場合、制御部は、読取原稿の原稿データに基づき読取原稿のセキュリティレベルを設定し、設定したセキュリティレベルを読取原稿の原稿データに対応付け、セキュリティレベルを対応付けた読取原稿の原稿データを、出力制限する機密原稿データとして記憶部に保存する。記憶部は、各ユーザーのユーザー情報を記憶する。ユーザー情報には、対応するユーザーに予め割り当てられたセキュリティレベルが対応付けられる。機密原稿データの出力要求を操作パネルが受け付けたとき、制御部は、機密原稿データの出力を要求した出力要求ユーザーのユーザー情報の入力受付を操作パネルに行わせ、出力要求ユーザーに割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベル以上である場合には、機密原稿データの出力を許可する一方、出力要求ユーザーに割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベルよりも低い場合には、機密原稿データの出力を許可しない。
本発明の構成では、機密原稿データの漏洩を容易に抑制することができる。
本発明の一実施形態による複合機のブロック図 本発明の一実施形態による複合機の概略図 本発明の一実施形態による複合機の制御部が行うデータベースの更新処理の流れを示す図 本発明の一実施形態による複合機の制御部が行う保存ジョブの流れを示す図 本発明の一実施形態による複合機の記憶部に保存される原稿データ(レベル1の機密原稿データ)を示す図 本発明の一実施形態による複合機の記憶部に保存される原稿データ(レベル2の機密原稿データ)を示す図 本発明の一実施形態による複合機の記憶部に保存される原稿データ(レベル3の機密原稿データ)を示す図 本発明の一実施形態による複合機の記憶部に保存される原稿データ(通常原稿データ)を示す図 本発明の一実施形態による複合機の操作パネルが表示する検出情報指定画面を示す図 本発明の一実施形態による複合機の操作パネルが表示するレベル指定画面を示す図 本発明の一実施形態による複合機の操作パネルが表示するレベル指定画面を示す図 本発明の一実施形態による複合機の操作パネルが表示するレベル指定画面を示す図 本発明の一実施形態による複合機の操作パネルが表示するレベル指定画面を示す図 本発明の一実施形態による複合機の制御部が行う原稿データの出力処理の流れを示す図 本発明の一実施形態による複合機の制御部が操作パネルに機密原稿データを表示させるときに行う処理の流れを示す図
以下、本発明の一実施形態について、印刷ジョブおよび送信ジョブの実行が可能な複合機(画像形成装置)を例にとって説明する。
<複合機の構成>
図1に示すように、本実施形態の複合機1(「画像処理装置」に相当)は、制御部11および記憶部12を備える。制御部11は、CPUを含む。制御部11は、複合機1を制御する。記憶部12は、ROM、RAMおよびHDDなどの記憶デバイスを含む。記憶部12は、制御部11に接続される。制御部11は、記憶部12への情報の書き込みおよび記憶部12からの情報の読み出しを行う。
複合機1は、画像読取部13および印刷部14を備える。制御部11は、画像読取部13の読取動作を制御する。制御部11は、印刷部14の印刷動作を制御する。画像読取部13および印刷部14の概略図を図2に示す。
図2に示すように、画像読取部13は、プラテンガラスPGを備える。画像読取部13は、プラテンガラスPG上の原稿Dを読み取る。制御部11は、画像読取部13による原稿Dの読み取りで得られる原稿データを取得する。そして、制御部11は、取得した原稿データを出力するジョブを実行する。原稿データを出力するジョブとしては、印刷ジョブおよび送信ジョブがある。
画像読取部13は、光源131およびイメージセンサー132を備える。光源131およびイメージセンサー132は、プラテンガラスPGの裏面側に設けられる。光源131は、プラテンガラスPGに向けて光を照射する。イメージセンサー132は、原稿Dで反射された反射光を受光して光電変換する。
印刷部14は、用紙搬送路(図2では、破線矢印で示す)に沿って用紙Pを搬送する。また、印刷部14は、印刷すべき画像を形成する。そして、印刷部14は、搬送中の用紙Pに画像を印刷する。実行ジョブが印刷ジョブである場合、制御部11は、原稿データに基づく画像の用紙Pへの印刷を印刷部14に行わせる。
印刷部14は、給紙ローラー141を備える。給紙ローラー141は、用紙カセットCAに収容された用紙Pに当接し、その状態で回転することにより、用紙カセットCAから用紙搬送路に用紙Pを給紙する。
印刷部14は、転写ローラー対142を備える。転写ローラー対142は、感光体ドラムおよび転写ローラーを含む。感光体ドラムは、その周面上にトナー像を担持する。転写ローラーは、感光体ドラムに圧接し、感光体ドラムとの間で転写ニップを形成する。転写ローラー対142は、回転することにより、転写ニップに進入した用紙Pを搬送しつつ、用紙Pにトナー像を転写する。
図示しないが、印刷部14は、帯電装置、露光装置および現像装置をさらに備える。帯電装置は、感光体ドラムの周面を帯電させる。露光装置は、感光体ドラムの周面上に静電潜像を形成する。現像装置は、感光体ドラムの周面上の静電潜像をトナー像に現像する。
印刷部14は、定着ローラー対143を備える。定着ローラー対143は、加熱ローラーおよび加圧ローラーを含む。加熱ローラーは、ヒーター(図示せず)を内蔵する。加圧ローラーは、加熱ローラーに圧接し、加熱ローラーとの間で定着ニップを形成する。定着ローラー対143は、回転することにより、定着ニップに進入した用紙Pを搬送しつつ、用紙Pに転写されたトナー像を用紙Pに定着させる。定着ニップを抜けた用紙Pは排出トレイETに排出される。
図1に戻り、複合機1は、操作パネル15を備える。操作パネル15は、タッチスクリーンを含む。タッチスクリーンは、種々の情報を表示するとともに、ユーザーから入力(タッチ操作)を受け付ける。また、操作パネル15には、スタートボタンなど複数のハードウェアボタンが設けられる。
操作パネル15は、制御部11に接続される。制御部11は、操作パネル15の表示動作を制御する。また、制御部11は、操作パネル15に対して行われた操作を検知する。制御部11は、操作パネル15を介して、ジョブの設定操作(後述する検出情報指定操作および後述するレベル指定操作を含む)をユーザーから受け付ける。
複合機1は、通信部16を備える。通信部16は、通信回路を含む。制御部11は、通信部16を用いて、外部機器と通信する。実行ジョブが送信ジョブである場合、制御部11は、通信部16を用いて、外部機器に原稿データを送信する。
<原稿データの保存>
複合機1は、保存ジョブの実行が可能である。制御部11は、保存ジョブとして、画像読取部13による原稿Dの読み取りで得られる原稿データを記憶部12に保存するジョブを実行する。保存ジョブで記憶部12に保存された原稿データは出力可能である。記憶部12に保存された原稿データに基づく画像を用紙Pに印刷することもできるし、記憶部12に保存された原稿データを外部機器に送信することもできる。以下、保存ジョブで画像読取部13が読み取った原稿D(対応する原稿データが記憶部12に保存される原稿D)を読取原稿Dと略称する場合がある。
保存ジョブで記憶部12に保存される原稿データは2種類に分類される。一方は機密原稿データであり、他方は通常原稿データである。機密原稿データには出力制限がかけられる。通常原稿データには出力制限がかけられない。機密原稿データの出力は許可ユーザーだけが行える。
許可ユーザーとして指定可能なユーザーは複数存在する。許可ユーザーとして指定可能な複数のユーザーの各ユーザー情報は予め登録される。登録された複数のユーザー情報はデータベースDB(図1参照)に格納される。データベースDBは記憶部12に記憶される。
たとえば、ユーザー情報は、ユーザー名である。ただし、これに限定されない。ユーザー情報は、識別番号(たとえば、社員番号)であってもよい。ユーザー情報は、ユーザーを特定することが可能な情報であればよい。
データベースDB内の各ユーザー情報には、対応するユーザーに予め割り当てられたパスワードが対応付けられる。さらに、データベースDB内の各ユーザー情報には、対応するユーザーに予め割り当てられたセキュリティレベルが対応付けられる。
ユーザー情報の登録処理は制御部11により行われる。制御部11は、データベースDBの更新処理の一処理としてユーザー情報の登録処理を行う。
まず、図3を参照し、制御部11により行われる更新処理の流れを説明する。図3に示すフローは、データベースDBの更新要求を操作パネル15が受け付けたときにスタートする。
ステップS1において、制御部11は、データベースDBの更新を要求した更新要求ユーザーに関する情報の入力受付を操作パネル15に行わせる。このとき、操作パネル15は、図示しない入力画面を表示し、更新要求ユーザーから、ユーザー情報(ユーザー名)およびパスワードの入力を受け付ける。ユーザー情報およびパスワードが入力画面に入力されると、ステップS2に移行する。
ステップS2において、制御部11は、入力画面に入力されたユーザー情報およびパスワードを認識する。そして、制御部11は、当該認識したユーザー情報およびパスワードに基づき、更新要求ユーザーが管理ユーザーであるか否かを判断する。
具体的には、制御部11は、管理ユーザーのユーザー情報およびパスワード(管理ユーザーのユーザー情報に対応付けられているパスワード)を認識する。そして、制御部11は、管理ユーザーのユーザー情報と入力画面に入力されたユーザー情報とが一致し、かつ、管理ユーザーのパスワードと入力画面に入力されたパスワードとが一致すれば、更新要求ユーザーが管理ユーザーであると判断する。
ステップS2において、更新要求ユーザーが管理ユーザーであると制御部11が判断した場合には、ステップS3に移行する。ステップS3に移行すると、制御部11は、データベースDBの更新を許可する。
たとえば、データベースDBの更新を許可した場合、制御部11は、図示しない更新受付画面を操作パネル15に表示させる。更新受付画面では、登録予定ユーザーのユーザー情報の入力受付が行われる。また、更新受付画面では、登録予定ユーザーに割り当てるパスワードの入力受付が行われる。登録予定ユーザーのユーザー情報およびパスワードの入力は管理ユーザーが行う。
さらに、更新受付画面では、登録予定ユーザーに割り当てるセキュリティレベルの入力受付が行われる。登録予定ユーザーに割り当てるセキュリティレベルの入力は管理ユーザーが行う。
たとえば、セキュリティレベルは、レベル1(最低レベル)、レベル2(最低レベルと最高レベルとの中間のレベル)およびレベル3(最高レベル)の3段階に分類される。なお、セキュリティレベルが2段階に分類されていてもよいし、セキュリティレベルが4段階以上に分類されていてもよい。
詳細は後述するが、割り当てられているセキュリティレベルが高いほど、出力可能な機密原稿データが多くなる。言い換えると、割り当てられているセキュリティレベルが高いほど、セキュリティレベルがより高い機密原稿データの出力が可能となる。
ステップS4において、制御部11は、データベースDBを更新する。すなわち、制御部11は、登録予定ユーザーを正式に登録する。具体的には、制御部11は、更新受付画面に入力されたユーザー情報をデータベースDBに格納する。また、制御部11は、更新受付画面に入力されたパスワードおよびセキュリティレベルをそれぞれ当該ユーザー情報に対応付ける。
なお、更新受付画面では、データベースDBに格納されている既存のユーザー情報を削除することもできる。さらに、更新受付画面では、データベースDBに格納されている既存のユーザー情報、既存のユーザー情報に対応付けられているパスワード、および、既存のユーザー情報に対応付けられているセキュリティレベルをそれぞれ編集することもできる。
ステップS2において、更新要求ユーザーが管理ユーザーではないと制御部11が判断した場合には、ステップS5に移行する。ステップS5に移行した場合、制御部11は、データベースDBの更新を許可しない。すなわち、制御部11は、更新要求ユーザーが管理ユーザーである場合にのみデータベースDBの更新を許可する(管理ユーザー以外の一般ユーザーはデータベースDBを更新することができない)。
ステップS5において、制御部11は、図示しないが、データベースDBの更新を許可しない旨のメッセージ(不許可メッセージ)を操作パネル15に表示させる。たとえば、操作パネル15は、不許可メッセージと共に、更新要求ユーザーのユーザー情報およびパスワードを再度入力するよう促すメッセージを表示する。その後、操作パネル15は、入力画面を再度表示し、更新要求ユーザーから、ユーザー情報およびパスワードの入力を受け付ける。
次に、図4を参照し、保存ジョブの実行要求を操作パネル15が受け付けて以降に制御部11が行う処理の流れについて説明する。図4に示すフローは、保存ジョブの実行要求を操作パネル15が受け付けたときにスタートする。
ステップS11において、制御部11は、原稿Dの読み取りを画像読取部13に行わせる。そして、制御部11は、画像読取部13による原稿Dの読み取りで得られた原稿データ(画像データ)を取得する。
ステップS12において、制御部11は、画像読取部13が読み取った読取原稿Dの原稿データに基づき、読取原稿Dが機密原稿であるか否かを判断する。このとき、制御部11は、読取原稿Dの原稿データに対してOCR(Optical Character Recognition:光学的文字認識)処理を行い、読取原稿Dの原稿データからテキストデータを抽出する。そして、制御部11は、読取原稿Dの原稿データ内の予め定められた確認領域における特定情報(テキストデータ)の有無を確認する。
特定情報は、「confidential」などの文字列のテキストデータであり、予め登録され記憶部12に記憶される。特定情報の追加および変更が可能であってもよい。この場合、特定情報の変更および追加は操作パネル15が受け付ける。また、特定情報の追加および変更が可能である場合、特定情報を追加および変更する権限が管理ユーザーにのみ与えられてもよい。
また、確認領域は、読取原稿Dのヘッダーおよびフッターの少なくとも一方に対応する領域である。たとえば、読取原稿Dのヘッダーおよびフッターにそれぞれ対応する2つの領域が確認領域に設定される。読取原稿Dのヘッダーおよびフッターの一方に対応する領域だけが確認領域に設定されてもよい。
確認領域に特定情報が存在する場合、制御部11は、読取原稿Dが機密原稿であると判断する。一方で、確認領域に特定情報が存在しない場合、制御部11は、読取原稿Dが通常原稿であると判断する。
ここで、図5〜図8に示す原稿データを参照し、具体的に説明する。図5〜図8では、確認領域に符号CAを付す。確認領域CAのうち、ヘッダーに対応する領域に符号CA1を付し、フッターに対応する領域に符号CA2を付す。また、以下の説明では、特定情報が文字列「confidential」であるとする。
図5に示す例では、原稿データの確認領域CA(領域CA2)に特定情報が存在する。したがって、読取原稿Dが機密原稿と判断される。
図6に示す例では、原稿データの確認領域CA(領域CA1およびCA2の両方)に特定情報が存在する。したがって、読取原稿Dが機密原稿と判断される。
図7に示す例では、原稿データの確認領域CA(領域CA1およびCA2の両方)に特定情報が存在する。したがって、読取原稿Dが機密原稿と判断される。
図8に示す例では、原稿データに特定情報が存在する。しかし、原稿データの確認領域CAには特定情報が存在しない。したがって、読取原稿Dが通常原稿と判断される。
図4に戻り、ステップS12において、読取原稿Dが機密原稿であると制御部11が判断した場合には、ステップS13に移行する。ステップS13に移行すると、制御部11は、読取原稿D(機密原稿)のセキュリティレベルを設定する。
読取原稿Dのセキュリティレベルを設定するとき、制御部11は、読取原稿Dの原稿データのうち確認領域の領域内に存在する特定情報をカウントする。なお、制御部11は、読取原稿Dの原稿データのうち確認領域の領域外に存在する特定情報はカウントしない。ただし、これに限定されない。読取原稿Dの原稿データに存在する全ての特定情報をカウントの対象としてもよい。
特定情報のカウント後、制御部11は、確認領域に存在する特定情報の数に基づき、読取原稿Dのセキュリティレベルを設定する。制御部11は、確認領域に存在する特定情報の数が多いほど、読取原稿Dのセキュリティレベルを高くする。たとえば、確認領域に存在する特定情報の数が1つである場合、制御部11は、読取原稿Dのセキュリティレベルをレベル1に設定する。確認領域に存在する特定情報の数が2つである場合、制御部11は、読取原稿Dのセキュリティレベルをレベル2に設定する。確認領域に存在する特定情報の数が3つ以上である場合、制御部11は、読取原稿Dのセキュリティレベルをレベル3に設定する。
図5に示した例では、確認領域CAに存在する特定情報が1つであるので、読取原稿Dのセキュリティレベルがレベル1に設定される。図6に示した例では、確認領域CAに存在する特定情報が2つであるので、読取原稿Dのセキュリティレベルがレベル2に設定される。図7に示した例では、確認領域CAに存在する特定情報が3つであるので、読取原稿Dのセキュリティレベルがレベル3に設定される。
変形例として、読取原稿Dのセキュリティレベルが特定情報の形態(色、サイズおよびフォントなど)に基づき設定されてもよい。たとえば、文字色が所定色(たとえば、赤色)の特定情報が読取原稿Dの原稿データに存在する場合には、読取原稿Dのセキュリティレベルをレベル3に設定してもよい。また、文字サイズが第1サイズを超える特定情報が読取原稿Dの原稿データに存在する場合には、読取原稿Dのセキュリティレベルをレベル2に設定し、文字サイズが第1サイズよりも大きい第2サイズを超える特定情報が読取原稿Dの原稿データに存在する場合には、読取原稿Dのセキュリティレベルをレベル3に設定してもよい。
図4に戻り、ステップS13の処理後、ステップS14に移行する。ステップS14において、制御部11は、読取原稿Dの原稿データから、データベースDB内の予め登録されたユーザー情報と同じユーザー情報を検出する検出処理を行う。言い換えると、制御部11は、読取原稿Dの原稿データに予め登録されたユーザー情報が存在するか否か(読取原稿Dに予め登録されたユーザー情報が記載されていたか否か)を判断する。
ステップS14において、検出処理でユーザー情報が検出された場合には、ステップS15に移行する。ステップS15に移行すると、制御部11は、検出処理で検出したユーザー情報(読取原稿Dの原稿データに存在するユーザー情報)のいずれかを指定する検出情報指定操作の受け付けを操作パネル15に行わせる。
検出情報指定操作を受け付けるとき、操作パネル15は、図9に示すような検出情報画面51を表示する。検出情報画面51には、検出処理で検出されたユーザー情報がチェックボックスC1と共に表示される。検出処理でユーザー情報が複数検出された場合には、複数のユーザー情報がリスト表示される。図9に示す検出情報画面51は、検出処理で複数のユーザー情報が検出された場合の画面である。
操作パネル15は、検出情報画面51のチェックボックスC1にチェックを入れる操作を検出情報指定操作として受け付ける。制御部11は、チェックが入れられたチェックボックスC1に対応するユーザー情報が検出情報指定操作で指定されたと判断する。制御部11は、検出情報指定操作で指定されたユーザー情報を許可ユーザー情報と認識する。
図4に戻り、ステップS15の処理後、ステップS16に移行する。ステップS14において、検出処理でユーザー情報が検出されなかった場合にも、ステップS16に移行する。
ステップS16において、制御部11は、レベル指定操作の受け付けを操作パネル15に行わせる。レベル指定操作には、第1操作と第2操作とがある。
レベル指定操作を受け付けるとき、操作パネル15は、図10〜図12に示すようなレベル画面52を表示する。レベル画面52には、読取原稿Dのセキュリティレベル以上のセキュリティレベルに対応する選択ボタンBが表示される。読取原稿Dのセキュリティレベルがレベル1である場合、レベル1〜3にそれぞれ対応する3つの選択ボタンBが表示される(図10参照)。読取原稿Dのセキュリティレベルがレベル2である場合、レベル2および3にそれぞれ対応する2つの選択ボタンBが表示される(図11参照)。読取原稿Dのセキュリティレベルがレベル3である場合には、レベル3に対応する選択ボタンBだけが表示される(図12参照)。
操作パネル15は、レベル画面52の選択ボタンBに対する操作を第1操作(レベル指定操作の一操作)として受け付ける。制御部11は、操作パネル15が第1操作を受け付けると、第1操作を受けた選択ボタンBに対応するセキュリティレベルを指定レベルと認識する。そして、図13に示すように、制御部11は、指定レベルが割り当てられているユーザーのユーザー情報をチェックボックスC2と共に操作パネル15に表示させる。図13には、指定レベルがレベル1である場合のレベル画面52を図示する。
操作パネル15は、いずれかのチェックボックスC2にチェックを入れる操作を第2操作(レベル指定操作の一操作)として受け付ける。制御部11は、チェックが入れられたチェックボックスC2に対応するユーザー情報がレベル指定操作で指定されたと判断する。制御部11は、レベル指定操作で指定されたユーザー情報を許可ユーザー情報と認識する。
なお、レベル画面52には、読取原稿Dのセキュリティレベル以上のセキュリティレベルに対応するチェックボックスC3が配される。操作パネル15は、レベル画面52のチェックボックスC3にチェックを入れる操作もレベル指定操作として受け付ける。いずれかのチェックボックスC3にチェックを入れる操作を操作パネル15が受け付けた場合、制御部11は、チェックが入れられたチェックボックスC3に対応するセキュリティレベルを認識し、当該認識したセキュリティレベルが割り当てられている全ユーザーのユーザー情報を許可ユーザー情報と認識する。
このように、検出情報指定操作では、読取原稿Dのセキュリティレベルよりも低いセキュリティレベルが割り当てられているユーザーのユーザー情報が指定される場合がある。一方で、レベル指定操作では、読取原稿Dのセキュリティレベル以上のセキュリティレベルが割り当てられているユーザーのユーザー情報のみが指定される。
なお、検出情報指定操作の受け付けだけが行われてもよい。また、レベル指定操作の受け付けだけが行われてもよい。
図4に戻り、ステップS16の処理後、ステップS17に移行する、ステップS17に移行すると、制御部11は、読取原稿Dのセキュリティレベル(ステップS13で設定したセキュリティレベル)を読取原稿Dの原稿データに対応付け、セキュリティレベルを対応付けた原稿データを機密原稿データとして記憶部12に保存する。また、制御部11は、保存ジョブの実行を要求したユーザーのアドレスを機密原稿データに対応付ける。
ここで、機密原稿データを記憶部12に保存するとき、制御部11は、検出情報指定操作で指定されたユーザー情報を許可ユーザー情報として機密原稿データに対応付ける。また、制御部11は、レベル指定操作で指定されたユーザー情報を許可ユーザー情報として機密原稿データに対応付ける。
たとえば、図9に示すように、検出情報画面51には、保存ボタンSBが配される。また、図10〜図13に示すように、レベル画面52にも、保存ボタンSBが配される。制御部11は、保存ボタンSBに対する操作を操作パネル15が受け付けると、機密原稿データを記憶部12に保存する。キャンセルボタンCBに対する操作が行われた場合には、保存ジョブがキャンセルされてもよい。
なお、操作パネル15は、検出情報画面51のチェックボックスC1にチェックが入れられておらず、かつ、レベル画面52のチェックボックスC2およびC3にもチェックが入れられていない状態でも、保存ボタンSBに対する操作を受け付ける。検出情報画面51のチェックボックスC1にチェックが入れられておらず、かつ、レベル画面52のチェックボックスC2およびC3にもチェックが入れられていない状態で、保存ボタンSBに対する操作を操作パネル15が受け付けた場合、制御部11は、セキュリティレベルだけを対応付けた原稿データを機密原稿データとして記憶部12に保存する。
ステップS12において、読取原稿Dが機密原稿ではない(読取原稿Dが通常原稿である)と制御部11が判断した場合には、ステップS18に移行する。ステップS18に移行すると、制御部11は、読取原稿Dの原稿データを出力制限しない通常原稿データとして記憶部12に保存する。
<原稿データの出力>
以下に、図14を参照し、機密原稿データの出力要求を操作パネル15が受け付けて以降に制御部11が行う処理の流れについて説明する。図14に示すフローは、機密原稿データの出力要求を操作パネル15が受け付けたときにスタートする。
ステップS21において、制御部11は、機密原稿データの出力を要求した出力要求ユーザーに関する情報の入力受付を操作パネル15に行わせる。このとき、操作パネル15は、図示しない認証画面を表示し、出力要求ユーザーから、ユーザー情報(ユーザー名)およびパスワードの入力を受け付ける。ユーザー情報およびパスワードが認証画面に入力されると、ステップS22に移行する。
ステップS22において、制御部11は、認証画面に入力された入力ユーザー情報を認識するとともに、認証画面に入力された入力パスワードを認識する。そして、制御部11は、入力ユーザー情報および入力パスワードに基づき、出力要求ユーザーが許可ユーザーであるか否かを判断する。
まず、制御部11は、出力要求ユーザーが正規ユーザーであるか否かを判断する。具体的には、制御部11は、入力ユーザー情報と同じユーザー情報をデータベースDBから検索する。その結果、入力ユーザー情報と同じユーザー情報が見つからなければ、出力要求ユーザーが正規ユーザーではないと判断する。この場合、制御部11は、機密原稿データの出力を許可しない。言い換えると、制御部11は、出力要求ユーザーによる機密原稿データの出力要求を無効とする。
入力ユーザー情報と同じユーザー情報が見つかった場合、制御部11は、入力ユーザー情報と同じユーザー情報に対応付けられたパスワードと入力パスワードとが一致するか否かを判断する。パスワードが一致しなかった場合、制御部11は、出力要求ユーザーが正規ユーザーではないと判断する。この場合、制御部11は、機密原稿データの出力を許可しない。言い換えると、制御部11は、出力要求ユーザーによる機密原稿データの出力要求を無効とする。
パスワードが一致した場合、制御部11は、出力要求ユーザーに割り当てられているセキュリティレベル(出力要求ユーザーのユーザー情報に対応付けられたセキュリティレベル)を認識する。さらに、制御部11は、機密原稿データに対応付けられたセキュリティレベルを認識する。また、制御部11は、機密原稿データに許可ユーザー情報が対応付けられているか否かを判断する。
機密原稿データに許可ユーザー情報が対応付けられていない場合、制御部11は、出力要求ユーザーに割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベル以上であるか否かを判断する。その結果、出力要求ユーザーに割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベル以上である場合、制御部11は、出力要求ユーザーが許可ユーザーであると判断する。一方で、出力要求ユーザーに割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベルよりも低い場合、制御部11は、出力要求ユーザーが許可ユーザーではないと判断する。
機密原稿データに許可ユーザー情報が対応付けられている場合、制御部11は、出力要求ユーザーのユーザー情報が許可ユーザー情報と一致するか否かを判断する。その結果、出力要求ユーザーのユーザー情報が許可ユーザー情報と一致する場合、制御部11は、出力要求ユーザーが許可ユーザーであると判断する。一方で、出力要求ユーザーのユーザー情報が許可ユーザー情報と一致しない場合、制御部11は、出力要求ユーザーが許可ユーザーではないと判断する。
たとえば、機密原稿データの出力を許可したいユーザー(ここでは、便宜上、第1ユーザーと称する)のユーザー情報を読取対象の原稿Dに記載し、検出情報指定操作で第1ユーザーのユーザー情報を指定することにより、第1ユーザーに割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベルよりも低くても、第1ユーザーが許可ユーザーになる。
また、機密原稿データの出力を許可したくないユーザー(ここでは、便宜上、第2ユーザーと称する)のユーザー情報をレベル指定操作で指定しないことにより、第2ユーザーに割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベル以上であっても、第2ユーザーは許可ユーザーにはならない。
ステップS22において、出力要求ユーザーが許可ユーザーであると制御部11が判断した場合、ステップS23に移行する。ステップS23に移行すると、制御部11は、機密原稿データの出力を許可する。言い換えると、制御部11は、機密原稿データを出力するジョブ(印刷ジョブまたは送信ジョブ)を実行する。実行ジョブが印刷ジョブである場合、制御部11は、機密原稿データに基づく画像の用紙Pへの印刷を印刷部14に行わせる。また、実行ジョブが送信ジョブである場合、制御部11は、通信部16を用いて、外部機器(ユーザー指定の送信先)に機密原稿データを送信する。
機密原稿データの出力を許可した場合には、ステップS24に移行する。ステップS24に移行すると、制御部11は、通信部16を用いて、機密原稿データに対応付けられたアドレス(機密原稿データの保存を要求したユーザーのアドレス)に対し、機密原稿データを出力した旨を通知する。
ステップS22において、出力要求ユーザーが許可ユーザーではないと制御部11が判断した場合には、ステップS25に移行する。ステップS25に移行すると、制御部11は、機密原稿データの出力を許可しない旨を報知する処理を行う。たとえば、制御部11は、図示しない初期画面を操作パネル15に表示させることにより、機密原稿データの出力を許可しない旨を報知する。機密原稿データの出力を許可しない旨のメッセージを操作パネル15に表示してもよい。
その後、ステップS26において、制御部11は、通信部16を用いて、機密原稿データに対応付けられたアドレス(機密原稿データの保存を要求したユーザーのアドレス)に対し、機密原稿データにアクセスがあった旨を通知する。
<原稿データの閲覧>
操作パネル15は、機密原稿データの閲覧要求を受け付ける。機密原稿データの閲覧を許可するか否かは制御部11が判断する。機密原稿データの閲覧を許可した場合、制御部11は、機密原稿データに基づき表示データを生成し、当該表示データに基づく表示を操作パネル15に行わせる。すなわち、操作パネル15に読取原稿Dが表示される。
以下に、図15を参照し、機密原稿データの閲覧要求を操作パネル15が受け付けて以降に制御部11が行う処理の流れについて説明する。図15に示すフローは、機密原稿データの閲覧要求を操作パネル15が受け付けたときにスタートする。
ステップS31において、制御部11は、機密原稿データの閲覧を要求した閲覧要求ユーザーに関する情報の入力受付を操作パネル15に行わせる。このとき、操作パネル15は、図示しない認証画面(図14のステップS21で表示される認証画面と同じ画面)を表示し、閲覧要求ユーザーから、ユーザー情報(ユーザー名)およびパスワードの入力を受け付ける。ユーザー情報およびパスワードが認証画面に入力されると、ステップS32に移行する。
ステップS32において、制御部11は、予め定められた許可条件が満たされているか否かを判断する。まず、制御部11は、閲覧要求ユーザーが正規ユーザーであるか否かを判断する。具体的には、制御部11は、入力ユーザー情報と同じユーザー情報をデータベースDBから検索する。その結果、入力ユーザー情報と同じユーザー情報が見つからなければ、許可条件が満たされていない(閲覧要求ユーザーが正規ユーザーではない)と判断する。この場合、制御部11は、機密原稿データの閲覧を許可しない。言い換えると、制御部11は、閲覧要求ユーザーによる機密原稿データの閲覧要求を無効とする。
入力ユーザー情報と同じユーザー情報が見つかった場合、制御部11は、入力ユーザー情報と同じユーザー情報に対応付けられたパスワードと入力パスワードとが一致するか否かを判断する。パスワードが一致しなかった場合、制御部11は、許可条件が満たされていない(閲覧要求ユーザーが正規ユーザーではない)と判断する。この場合、制御部11は、機密原稿データの閲覧を許可しない。言い換えると、制御部11は、閲覧要求ユーザーによる機密原稿データの閲覧要求を無効とする。
パスワードが一致した場合、制御部11は、閲覧要求ユーザーに割り当てられているセキュリティレベル(閲覧要求ユーザーのユーザー情報に対応付けられたセキュリティレベル)を認識する。さらに、制御部11は、機密原稿データに対応付けられたセキュリティレベルを認識する。
そして、制御部11は、閲覧要求ユーザーに割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベル以上であるか否かを判断する。閲覧要求ユーザーに割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベル以上である場合、制御部11は、許可条件が満たされていると判断する。
ここで、閲覧要求ユーザー(正規ユーザー)に割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベルよりも低くても、読取原稿Dの記載内容によっては、許可条件が満たされていると判断される。
具体的には、記憶部12は、予め登録されたキーワードを記憶するとともに、キーワードに対応付けられたユーザー情報を記憶する。キーワードの登録は操作パネル15が受け付ける。キーワードは特に限定されない。キーワードは任意に設定することができる。
制御部11は、閲覧要求ユーザーが正規ユーザーである場合、機密原稿データ(機密原稿データから抽出したテキストデータ)からキーワードを検出するキーワード検出処理を行う。閲覧要求ユーザー(正規ユーザー)に割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベルよりも低く、かつ、キーワード検出処理でキーワードが検出されなければ、制御部11は、許可条件が満たされていないと判断する。
キーワード検出処理でキーワードが検出された場合、制御部11は、検出キーワード(キーワード検出処理で検出したキーワード)に対応付けられているユーザー情報と閲覧要求ユーザーのユーザー情報とが一致するか否かを判断する。
検出キーワードに対応付けられているユーザー情報と閲覧要求ユーザーのユーザー情報とが一致しない場合、制御部11は、許可条件が満たされていないと判断する。一方で、検出キーワードに対応付けられているユーザー情報と閲覧要求ユーザーのユーザー情報とが一致する場合、閲覧要求ユーザーに割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベルよりも低くても、制御部11は、許可条件が満たされていると判断する。
ステップS32において、許可条件が満たされていると制御部11が判断した場合、ステップS33に移行し、許可条件が満たされていないと制御部11が判断した場合、ステップS34に移行する。ステップS33に移行すると、制御部11は、機密原稿データの閲覧を許可する。一方で、ステップS34に移行すると、制御部11は、機密原稿データの閲覧を許可しない。
たとえば、或る会社Aで作成された原稿D(会社Aの社名が記載されている原稿D)の原稿データが機密原稿データとして保存されているとする。この場合、会社Aの社名をキーワードとして登録し、会社Aを相手に仕事をしているユーザーBのユーザー情報に対応付けておくことにより、ユーザーBに割り当てられているセキュリティレベルが会社Aの機密原稿データのセキュリティレベルよりも低くても、会社Aの機密原稿データの閲覧についてはユーザーBでも可能となる。
なお、機密原稿データの閲覧については、セキュリティレベルにかかわらず、全てのユーザーが行えてもよい。ただし、この場合であっても、機密原稿データの出力は制限される。
本実施形態の複合機1(画像処理装置)は、上記のように、画像読取部13による原稿Dの読み取りで得られる原稿データを記憶部12に保存する保存ジョブの実行が可能である。ここで、記憶部12は、各ユーザーのユーザー情報を記憶する。ユーザー情報には、対応するユーザーに予め割り当てられたセキュリティレベルが対応付けられる。
画像読取部13が読み取った読取原稿Dが機密原稿である場合、制御部11は、機密原稿データに基づき読取原稿D(機密原稿)のセキュリティレベルを設定し、設定したセキュリティレベルを機密原稿データに対応付け、セキュリティレベルを対応付けた機密原稿データを記憶部12に保存する。また、機密原稿データの出力要求を操作パネル15が受け付けたとき、制御部11は、出力要求ユーザーのユーザー情報の入力受付を操作パネル15に行わせる。そして、出力要求ユーザーに割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベル以上である場合、制御部11は、機密原稿データの出力を許可する。一方で、出力要求ユーザーに割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベルよりも低い場合、制御部11は、機密原稿データの出力を許可しない。
本実施形態の構成では、保存ジョブで読み取った原稿Dが機密原稿である場合、自動的に、読取原稿Dの原稿データが出力制限する機密原稿データとして保存される。したがって、保存ジョブの実行を要求するとき、パスワードを設定するなどの作業をユーザーが行わなくてもよくなる。すなわち、機密原稿データの漏洩を容易に抑制することができる。
さらに、この構成では、保存ジョブで読み取った原稿Dが機密原稿である場合、読取原稿D(機密原稿)のセキュリティレベルに基づき自動的に、機密原稿データの出力を許可するユーザーと許可しないユーザーとが設定される。これにより、複合機1に保存ジョブを実行させるとき、ユーザーは原稿Dをスキャンするだけでよくなる(パスワードの設定および許可ユーザーの設定などを行わなくてもよい)。その結果、ユーザーの利便性が向上する。
また、本実施形態では、上記のように、制御部11は、保存ジョブで読み取った読取原稿Dの原稿データのうち予め定められた確認領域(ヘッダーに対応する領域およびフッターに対応する領域)に特定情報が存在する場合に読取原稿Dが機密原稿であると判断し、確認領域に特定情報が存在しない場合には読取原稿Dが機密原稿ではないと判断する。この構成では、原稿Dのヘッダーおよびフッターの少なくとも一方に特定情報を記載して当該原稿Dをスキャンするだけで、読取原稿Dが機密原稿と判断される。これにより、容易に(操作パネル15で設定を行わなくても)、読取原稿Dの原稿データを機密原稿データとして保存することができる。
また、本実施形態では、上記のように、保存ジョブで読み取った原稿Dが機密原稿である場合、読取原稿D(機密原稿)のセキュリティレベルを設定するとき、制御部11は、確認領域に存在する特定情報をカウントし、特定情報の数が多いほど、読取原稿Dのセキュリティレベルを高くする。この構成では、読取原稿D(機密原稿)のセキュリティレベルを原稿Dの記載内容に応じて適切に設定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部11は、記憶部12に機密原稿データを保存するとき、機密原稿データからユーザー情報を検出する検出処理を行い、検出処理で検出したユーザー情報のいずれかを指定する検出情報指定操作の受け付けを操作パネル15に行わせ、検出情報指定操作で指定されたユーザー情報を許可ユーザー情報として機密原稿データに対応付ける。そして、制御部11は、出力要求ユーザーのユーザー情報が許可ユーザー情報と一致すれば、出力要求ユーザーに割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベル以上であるか否かにかかわらず、機密原稿データの出力を許可する。この構成では、たとえば、保存ジョブで読み取る原稿Dにユーザー自身のユーザー情報を記載しておけば、当該原稿Dのセキュリティレベルが自身に割り当てられているセキュリティレベルよりも高く設定されても、当該原稿Dの原稿データ(機密原稿データ)を後から出力することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部11は、記憶部12に機密原稿データを保存するとき、割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベル以上のユーザーのユーザー情報を指定するレベル指定操作の受け付けを操作パネル15に行わせ、レベル指定操作で指定されたユーザー情報を許可ユーザー情報として機密原稿データに対応付ける。そして、制御部11は、出力要求ユーザーのユーザー情報と許可ユーザー情報とが一致すれば、機密原稿データの出力を許可する一方、出力要求ユーザーのユーザー情報と許可ユーザー情報とが一致しなければ、出力要求ユーザーに割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベル以上であっても、機密原稿データの出力を許可しない。この構成では、割り当てられているセキュリティレベルが機密原稿データのセキュリティレベル以上のユーザーによる機密原稿データの出力を制限することができるので、利便性が向上する。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 複合機(画像処理装置)
11 制御部
12 記憶部
13 画像読取部
15 操作パネル

Claims (8)

  1. 記憶部と、
    原稿を読み取る画像読取部と、
    前記画像読取部による原稿の読み取りで得られる原稿データを前記記憶部に保存する保存ジョブを実行する制御部と、
    ユーザーから入力を受け付ける操作パネルと、を備え、
    前記画像読取部が読み取った読取原稿が機密原稿である場合、前記制御部は、前記読取原稿の原稿データに基づき前記読取原稿のセキュリティレベルを設定し、設定した前記セキュリティレベルを前記読取原稿の原稿データに対応付け、前記セキュリティレベルを対応付けた前記読取原稿の原稿データを、出力制限する機密原稿データとして前記記憶部に保存し、
    前記記憶部は、各ユーザーのユーザー情報を記憶し、
    前記ユーザー情報には、対応するユーザーに予め割り当てられた前記セキュリティレベルが対応付けられており、
    前記機密原稿データの出力要求を前記操作パネルが受け付けたとき、前記制御部は、前記機密原稿データの出力を要求した出力要求ユーザーの前記ユーザー情報の入力受付を前記操作パネルに行わせ、前記出力要求ユーザーに割り当てられている前記セキュリティレベルが前記機密原稿データの前記セキュリティレベル以上である場合には、前記機密原稿データの出力を許可する一方、前記出力要求ユーザーに割り当てられている前記セキュリティレベルが前記機密原稿データの前記セキュリティレベルよりも低い場合には、前記機密原稿データの出力を許可しないことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記制御部は、前記読取原稿の原稿データのうち予め定められた確認領域に特定情報が存在する場合に前記読取原稿が前記機密原稿であると判断し、前記確認領域に前記特定情報が存在しない場合には前記読取原稿が前記機密原稿ではないと判断することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記セキュリティレベルを設定するとき、前記制御部は、前記確認領域に存在する前記特定情報をカウントし、前記特定情報の数が多いほど、前記セキュリティレベルを高くすることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記確認領域に前記特定情報が存在しない場合、前記制御部は、前記読取原稿の原稿デーを、出力制限しない通常原稿データとして前記記憶部に保存することを特徴とする請求項2または3に記載の画像処理装置。
  5. 前記確認領域は、前記読取原稿のヘッダーおよびフッターの少なくとも一方に対応する領域であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記制御部は、前記記憶部に前記機密原稿データを保存するとき、前記読取原稿の原稿データから前記ユーザー情報を検出する検出処理を行い、前記検出処理で検出した前記ユーザー情報のいずれかを指定する検出情報指定操作の受け付けを前記操作パネルに行わせ、前記検出情報指定操作で指定された前記ユーザー情報を許可ユーザー情報として前記機密原稿データに対応付け、
    前記制御部は、前記出力要求ユーザーの前記ユーザー情報が前記許可ユーザー情報と一致すれば、前記出力要求ユーザーに割り当てられている前記セキュリティレベルが前記機密原稿データの前記セキュリティレベルよりも低くても、前記機密原稿データの出力を許可することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記制御部は、前記記憶部に前記機密原稿データを保存するとき、割り当てられている前記セキュリティレベルが前記機密原稿データの前記セキュリティレベル以上のいずれかのユーザーの前記ユーザー情報を指定するレベル指定操作の受け付けを前記操作パネルに行わせ、前記レベル指定操作で指定された前記ユーザー情報を許可ユーザー情報として前記機密原稿データに対応付け、
    前記制御部は、前記出力要求ユーザーの前記ユーザー情報と前記許可ユーザー情報とが一致すれば、前記機密原稿データの出力を許可する一方、前記出力要求ユーザーの前記ユーザー情報と前記許可ユーザー情報とが一致しなければ、前記出力要求ユーザーに割り当てられている前記セキュリティレベルが前記機密原稿データの前記セキュリティレベル以上であっても、前記機密原稿データの出力を許可しないことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記記憶部は、予め登録されたキーワードを記憶するとともに、前記キーワードに対応付けられた前記ユーザー情報を記憶し、
    前記機密原稿データの閲覧要求を前記操作パネルが受け付けたとき、前記制御部は、前記機密原稿データの閲覧を要求した閲覧要求ユーザーの前記ユーザー情報の入力受付を前記操作パネルに行わせ、前記機密原稿データに存在する前記キーワードに対応付けられている前記ユーザー情報と前記閲覧要求ユーザーの前記ユーザー情報とが一致すれば、前記閲覧要求ユーザーに割り当てられている前記セキュリティレベルにかかわらず、前記機密原稿データの閲覧を許可することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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