JP2021132263A - 弾性波デバイスおよびその製造方法 - Google Patents

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守 石田
隆志 松田
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Abstract

【課題】製造コストを削減しかつスプリアスを抑制する弾性波デバイスの製造方法を提供する。【解決手段】弾性波デバイスの製造方法は、下部電極12上に設けられた圧電層14上に、圧電層の少なくとも一部を挟み下部電極と上部電極とが平面視において重なる重なり領域50から下部電極が引き出される第1引き出し領域56側における重なり領域内のエッジ領域52aに設けられる第1開口を有し、重なり領域の中央領域54に設けられる犠牲層を形成する工程と、第1開口内の前記圧電層上に第1開口により外周が定まる付加膜28aを形成する工程と、犠牲層に、第1開口のうち前記第1引き出し領域側の側面41を残存させ、重なり領域を含み側面から重なり領域から上部電極が引き出される第2引き出し領域58まで設けられた第2開口42cを形成する工程と、第2開口内の圧電層および付加膜上に前記第2開口により外周が定まる上部電極を形成する工程とを含む。【選択図】図3

Description

本発明は、弾性波デバイスおよびその製造方法に関し、例えば、圧電薄膜共振器を有する弾性波デバイスおよびその製造方法に関する。
携帯電話等の無線端末の高周波回路用のフィルタおよびデュプレクサとして、FBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)およびSMR(Solid Mounted Resonator)等のBAW(Bulk Acoustic Wave)共振器が用いられている。BAW共振器は圧電薄膜共振器とよばれている。圧電薄膜共振器は、圧電層を挟み下部電極と上部電極とを設ける構造を有し、圧電層の少なくとも一部を挟み下部電極と上部電極とが対向する重なり領域は弾性波が共振する領域である。
圧電薄膜共振器では重なり領域の周辺部において弾性波が反射し、重なり領域内に定在波が形成されると不要なスプリアスとなる。そこで、重なり領域内のエッジ領域に付加膜を追加し音速をコントロールすることで定在波スプリアスを抑制することが知られている(例えば特許文献1)。
特開2008−42871号公報
付加膜の最適な幅は弾性波の波長が小さくなると狭くなる。このため、周波数の高い圧電薄膜共振器に付加膜を設けると付加膜の幅が狭くなる。例えば周波数が5GHzから6GHzの圧電薄膜共振器では付加膜の幅は100nm以下となる。重なり領域と付加膜の合わせずれが生じると、定在波スプリアスを抑制する効果が小さくなり、スプリアスを十分に抑制できなくなる。位置合わせ精度を高くしようとすると、高額な製造装置を用いることになり、製造コストが増加する。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、製造コストを削減しかつスプリアスを抑制することを目的とする。
本発明は、下部電極上に設けられた圧電層上に、前記圧電層の少なくとも一部を挟み前記下部電極と上部電極とが平面視において重なる重なり領域から前記下部電極が引き出される第1引き出し領域側における前記重なり領域内のエッジ領域に設けられる第1開口を有し、前記重なり領域の中央領域に設けられる犠牲層を形成する工程と、前記第1開口内の前記圧電層上に前記第1開口により外周が定まる付加膜を形成する工程と、前記犠牲層に、前記第1開口のうち前記第1引き出し領域側の側面を残存させ、前記重なり領域を含み前記側面から前記重なり領域から前記上部電極が引き出される第2引き出し領域まで設けられた第2開口を形成する工程と、前記第2開口内の前記圧電層および前記付加膜上に前記第2開口により外周が定まる前記上部電極を形成する工程と、を含む弾性波デバイスの製造方法である。
上記構成において、前記犠牲層を形成する工程は、前記第1開口と、前記第2引き出し領域側における前記重なり領域内のエッジ領域に設けられる第3開口と、を有する前記犠牲層を形成する工程を含み、前記付加膜を形成する工程は、前記第1開口内および前記第3開口内に前記第1開口および前記第3開口により外周が定まる前記付加膜を形成する工程を含む、前記第2開口を形成する工程は、前記第1開口と前記第3開口とを含む前記第2開口を形成する工程を含む構成とすることができる。
上記構成において、前記第1引き出し領域側における前記重なり領域内のエッジ領域は、平面視において前記上部電極の先端と重なり、前記第2引き出し領域における前記重なり領域内のエッジ領域は、平面視において前記下部電極の先端と重なる構成とすることができる。
上記構成において、前記第2開口を形成する工程は、前記第2開口となる犠牲層を除去することにより、前記犠牲層上に形成された前記付加膜を除去する工程を含む構成とすることができる。
上記構成において、前記第2開口を有する犠牲層を除去することにより、前記犠牲層上に形成された前記付加膜および前記上部電極を除去する工程を含む構成とすることができる。
上記構成において、前記第1開口内の前記付加膜は前記圧電層に接する構成とすることができる。
上記構成において、前記下部電極および前記上部電極は前記圧電層に厚みすべり振動を励振する構成とすることができる。
本発明は、下部電極と、前記下部電極上に設けられた圧電層と、前記圧電層上に設けられた上部電極と、前記圧電層の少なくとも一部を挟み前記下部電極と前記上部電極とが平面視において重なる重なり領域の中央領域の外側かつ前記重なり領域から前記下部電極が引き出される第1引き出し領域側における前記重なり領域内のエッジ領域における前記圧電層と前記上部電極との間に設けられ、前記第1引き出し領域側のエッジ領域における端面は前記上部電極の端面と略一致する第1付加膜と、前記重なり領域から前記上部電極が引き出される第2引き出し領域側における前記重なり領域内のエッジ領域における前記圧電層と前記上部電極との間に設けられた第2付加膜と、を備える弾性波デバイスである。
本発明によれば、製造コストを削減しかつスプリアスを抑制することができる。
図1(a)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の平面図、図1(b)は、図1(a)のA−A断面図、図1(c)は、付加膜付近の拡大断面図である。 図2(a)から図2(d)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の製造方法を示す断面図(その1)である。 図3(a)から図3(d)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の製造方法を示す断面図(その2)である。 図4(a)から図4(c)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の製造方法を示す平面図である。 図5(a)から図5(c)は、比較例1に係る圧電薄膜共振器の断面図、図5(d)から図5(f)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の断面図である。 図6(a)および図6(b)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の拡大断面図である。 図7(a)および図7(b)は、比較例2に係る圧電薄膜共振器の斜視図および断面図である。 図8(a)および図8(b)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の斜視図および断面図である。 図9(a)、図9(b)および図9(c)は、それぞれ比較例2、実施例1のサンプルAおよび実施例1のサンプルBに係る圧電薄膜共振器における周波数に対するアドミッタンスの実部Real(Y)および絶対値|Y|を示す図である。 図10(a)および図10(b)は、実施例1における圧電層14の結晶方位を示す斜視図である。 図11(a)は、実施例1の変形例1に係る圧電薄膜共振器の平面図、図11(b)は、実施例1の変形例2に係る圧電薄膜共振器の断面図である。 図12(a)は、実施例2に係るフィルタの回路図、図12(b)は、実施例2の変形例1に係るデュプレクサの回路図である。
以下、図面を参照し本発明の実施例について説明する。
以下の実施例では弾性波デバイスとして圧電薄膜共振器を例に説明する。図1(a)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の平面図、図1(b)は、図1(a)のA−A断面図、図1(c)は、付加膜付近の拡大断面図である。圧電層14の法線方向をZ方向、圧電層14の平面方向のうち上部電極16の引き出し方向を+X方向、X方向に直交する方向をY方向とする。なお、X方向、Y方向およびZ方向は、圧電層14の結晶方位のX軸、Y軸およびZ軸とは必ずしも対応しない。結晶方位を示す場合は、「X軸方向」、「Y軸方向」および「Z軸方向」と記載し、「X方向」、「Y方向」および「Z方向」と区別する。
図1(a)から図1(c)に示すように、基板10上に音響反射膜31が設けられている。音響反射膜31上に下部電極12が設けられている。下部電極12上に圧電層14が設けられている。圧電層14上に上部電極16が設けられている。圧電層14の少なくとも一部を挟み下部電極12と上部電極16とが対向する領域は重なり領域50である。
下部電極12と上部電極16との間に高周波電力を印加すると、重なり領域50内の圧電層14に弾性波の変位がZ方向にほぼ直交する方向(すなわち厚さに対してずれ方向)に振動する弾性波が励起される。この振動を厚みすべり振動という。厚みすべり振動の変位の最も大きい方向(厚みすべり振動の変位方向)を厚みすべり振動の方向60とする。Y方向を厚みすべり振動の方向60とする。弾性波の波長は圧電層14の厚さのほぼ2倍である。
重なり領域50の平面形状は略矩形であり、矩形の4つの辺のうち一対の辺はY方向にほぼ延伸し、別の一対の辺はX方向に延伸する。重なり領域50の中央領域54に対し、+X方向の端部にエッジ領域52aが設けられ、−X方向の端部にエッジ領域52bが設けられている。エッジ領域52aおよび52bはほぼY方向に延伸する。エッジ領域52aおよび52bにおける圧電層14と上部電極16との間にそれぞれ付加膜28aおよび28bが設けられている。重なり領域50のうちエッジ領域52aおよび52bに挟まれる中央領域54には付加膜28aおよび28bは設けられていない。すなわち、付加膜28aおよび28bは中央領域54の外側かつエッジ領域52aおよび52bに設けられている。
下部電極12が重なり領域50から引き出される領域は引き出し領域56である。引き出し領域56には上部電極16は設けられていない。上部電極16が重なり領域50から引き出される領域は引き出し領域58である。引き出し領域58には下部電極12は設けられていない。引き出し領域56側の重なり領域50の端は上部電極16の端16aにより画定される。引き出し領域58側の重なり領域50の端は下部電極12の端12aにより画定される。引き出し領域56側における重なり領域50内のエッジ領域52aは、平面視において上部電極16の先端と重なり、引き出し領域58における重なり領域50内のエッジ領域52bは、平面視において下部電極12の先端と重なる。
付加膜28aの引き出し領域56側の端は上部電極16の端16aと略一致する。付加膜28aおよび28bの幅WはY方向においてほぼ一定である。付加膜28aおよび28bの厚さT1はほぼ一定であり、上部電極16の厚さT2はほぼ一定である。図1(c)の例では付加膜28aおよび28bの厚さT1は上部電極16の厚さT2とほぼ同じである。
音響反射膜31は、音響インピーダンスの低い膜31bと音響インピーダンスの高い膜31aとが交互に設けられている。膜31aおよび31bの膜厚は例えばそれぞれほぼλ/4(λは弾性波の波長)である。これにより、音響反射膜31は弾性波を反射する。膜31aと膜31bの積層数は任意に設定できる。音響反射膜31は、音響特性の異なる少なくとも2種類の層が間隔をあけて積層されていればよい。また、基板10が音響反射膜31の音響特性の異なる少なくとも2種類の層のうちの1層であってもよい。例えば、音響反射膜31は、基板10中に音響インピーダンスの異なる膜が一層設けられている構成でもよい。重なり領域50は平面視において音響反射膜31と重なり、音響反射膜31は重なり領域50と同じ大きさまたは重なり領域50より大きい。
基板10は、例えばシリコン基板、サファイア基板、アルミナ基板、スピネル基板、石英基板、水晶基板、ガラス基板、セラミック基板またはGaAs基板等である。圧電層14は、例えば単結晶タンタル酸リチウム基板または単結晶ニオブ酸リチウム基板である。
下部電極12および上部電極16は、例えばルテニウム、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、Ti、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、白金(Pt)、ロジウム(Rh)またはイリジウム(Ir)等の単層膜またはこれらの積層膜である。付加膜28aおよび28bは、密度が高い材料が好ましく、例えば酸化タンタル(TaO)、酸化ニオブ(NbO)、または酸化タングステン(WO)を主成分とする。付加膜28aおよび28bは、下部電極12および上部電極16において例示した金属膜または酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸化アルミニウム膜等の絶縁膜でもよい。付加膜28aおよび28bの材料は下部電極12および上部電極16の材料と同じでもよいし、異なっていてもよい。
[実施例1の製造方法]
図2(a)から図3(d)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の製造方法を示す断面図である。図4(a)から図4(c)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の製造方法を示す平面図である。
図2(a)に示すように、基板10上に音響反射膜31が設けられ、音響反射膜31上に下部電極12が設けられ、下部電極12上に圧電層14が設けられている。重なり領域50、エッジ領域52a、52b、中央領域54、引き出し領域56および58となる領域を図示する。図2(b)以降の図では音響反射膜31の詳細と基板10の図示を省略する。
図2(b)および図4(a)に示すように、エッジ領域52aおよび52bにおける圧電層14上に開口42aおよび42bを有する犠牲層40を形成する。中央領域54、引き出し領域56および58には犠牲層40が設けられている。犠牲層40は、例えば、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、ゲルマニウムまたは酸化シリコン等であり、真空蒸着法、スパッタリング法またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用い形成する。フォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い開口42aおよび42bを形成する。犠牲層40は、リフトオフ法を用い形成してもよい。開口42bの−X側の側面は平面視において下部電極12の−X側の端12aに合わせ精度程度に略一致し、開口42bはほぼ下部電極12に重なる。開口42aは開口42bから+X方向に離れて設けられ、ほぼ下部電極12に重なる。開口42aの側面のうち下部電極12の端12aから最も遠い側面は側面41である。
図2(c)に示すように、開口42aおよび42b内の圧電層14上に付加膜28aおよび28bを、犠牲層40上に付加膜28を形成する。付加膜28、28aおよび28bの形成は例えば真空蒸着法またスパッタリング法を用いる。付加膜28aおよび28bはそれぞれ開口42aおよび42bにより画定される。すなわち、付加膜28aおよび28bの外周はそれぞれ開口42aおよび42bの外周により定まり、付加膜28aおよび28bの平面形状および大きさは開口42aおよび42bの平面形状および大きさとほぼ同じとなる。
図2(d)および図4(b)に示すように、付加膜28上に開口46を有するマスク層44を形成する。マスク層44は例えばフォトレジストであり、フォトリソグラフィ法を用い形成する。開口46の−X側の側面、±Y側の側面は上部電極16の端となる位置に形成される。開口46の+X側の側面45は付加膜28a上に位置する。開口42aの側面41はマスク層44に覆われる。エッジ領域52b、中央領域54および引き出し領域58に開口46が形成される。
図3(a)に示すように、マスク層44をマスクに犠牲層40を除去する。これにより、開口46内の犠牲層40上に形成された付加膜28は犠牲層40と同時にリフトオフされる。エッジ領域52aおよび52bの圧電層14上に付加膜28aおよび28bが形成され、中央領域54、引き出し領域56および58に付加膜28は形成されない。
図3(b)および図4(c)に示すように、マスク層44を除去する。これにより、犠牲層40に開口42cが形成される。開口42cは開口42aおよび42bと上部電極16が形成される領域を含む領域である。開口42cの+X側の側面は開口42aの側面41と同じである。
図3(c)に示すように、開口42c内の圧電層14、付加膜28aおよび28b上に上部電極16を形成する。上部電極16は、例えば真空蒸着法またはスパッタリング法を用い形成する。開口42c内の上部電極16は開口42cにより画定される。すなわち、上部電極16の外周は開口42cの外周により定まり、開口42c内の上部電極16の平面形状および大きさは開口42cの平面形状および大きさとほぼ同じとなる。
図3(d)に示すように、犠牲層40を除去する。これにより、犠牲層40上の付加膜28および上部電極16がリフトオフされる。符号47のように付加膜28aと上部電極16の端面は略一致する。以上により実施例1に係る圧電薄膜共振器が製造される。
[比較例1]
図5(a)から図5(c)は、比較例1に係る圧電薄膜共振器の断面図、図5(d)から図5(f)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の断面図である。図5(a)に示すように、比較例1では、上部電極16上に付加膜28aが設けられている。重なり領域50内の付加膜28aの幅はWである。付加膜28aが幅Wを有するときに、スプリアスが抑制されるように幅Wを定める。
付加膜28aおよび28bの幅Wは定在波の波長に依存する。周波数が高くなると定在波の波長は短くなり幅Wを狭くすることになる。例えば共振周波数が5GHzから6GHzの圧電薄膜共振器では、幅Wは100nm以下となる。
図5(b)に示すように、付加膜28aが上部電極16に対し−X方向にずれた場合、重なり領域50内の付加膜28aの幅はWであるが、付加膜28aより+X側の重なり領域50内に付加膜28aが設けられていない領域59が生じる。領域59が形成されると、スプリアスの抑制効果が小さくなる。
図5(c)に示すように、付加膜28aが上部電極16に対し+X方向にずれた場合、重なり領域50内の付加膜28aの幅はWより小さいW´となる。付加膜28aの幅はスプリアスが抑制されるように定めており、付加膜28aの幅が狭くなると、スプリアスが大きくなる。
以上のように、比較例1では、付加膜28aと重なり領域50(すなわち上部電極16)との合わせがずれると、スプリアスが大きくなってしまう。合わせずれを小さくするためには高額な製造装置を用いることになり、製造コストが増加する。このように、比較例1では、安価にスプリアスを抑制することが難しい。
[実施例1の効果]
図5(d)に示すように、実施例1では、付加膜28a上に上部電極16が設けられている。重なり領域50内の付加膜28aの幅はWである。
図5(e)に示すように、図2(b)および図4(a)の開口42aが図2(d)および図4(b)の開口46に対し−X方向にずれた場合でも、図3(b)および図4(c)の開口42cの側面は開口42aの側面41である。よって、付加膜28aの位置は図5(d)より−X方向にずれるが、上部電極16の+X側の端も−X側にずれる。よって、重なり領域50内の付加膜28aの幅はWであり、付加膜28aより+X側に上部電極16は形成されない。よって、スプリアスの抑制は図5(a)と同程度である。
図5(f)に示すように、開口42aが開口46に対し+X方向にずれた場合でも、付加膜28aの位置は図5(d)より+X方向にずれるが、上部電極16の+X側の端も+X側にずれる。よって、重なり領域50内の付加膜28aの幅はWである。よって、スプリアスの抑制は図5(a)と同程度である。
なお、図5(d)から図5(f)では、重なり領域50の幅が異なるが、重なり領域50の幅は付加膜28aの幅Wほど特性に敏感に影響しない。また、下部電極12の−X側の端12aと付加膜28bとの合わせずれが生じると、重なり領域50内の付加膜28bの幅は変化する。しかし、2つの付加膜28aおよび28bのうち少なくとも付加膜28aの幅Wは変化しないため、スプリアスの抑制効果は比較例1より大きい。このように、実施例1では、安価な製造装置を用い、合わせずれが大きい場合であってもスプリアスを抑制することができる。
図6(a)および図6(b)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の拡大断面図である。図6(a)に示すように、付加膜28aおよび28bの厚さT1は上部電極16の厚さT2より厚くてもよい。図6(b)に示すように、付加膜28aおよび28bの厚さT1は上部電極16の厚さT2より薄くてもよい。付加膜28aおよび28bが金属膜の場合、厚さT1は厚さT2より薄くてもよいし厚くてもよい。付加膜28aおよび28bが絶縁膜の場合、厚さT1が厚さT2より厚いと、図6(a)のように、付加膜28aおよび28b上の上部電極16が圧電層14上の上部電極16と接続しなくなることがある。よって、図6(b)のように、厚さT1は厚さT2より薄いことが好ましい。これにより、付加膜28aおよび28b上の上部電極16が圧電層14上の上部電極16と接続される。
[シミュレーション]
付加膜28aおよび28bを設けない比較例2および付加膜28aおよび28bを設けた実施例1についてシミュレーションを行った。図7(a)および図7(b)は、比較例2に係る圧電薄膜共振器の斜視図および断面図である。図7(a)および図7(b)に示すように、比較例2では、付加膜28aおよび28bが設けられていない。シミュレーションでは、音響反射膜31および基板10は重なり領域50のみに設けられている。
図8(a)および図8(b)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の斜視図および断面図である。図8(a)および図8(b)に示すように、実施例1では、エッジ領域52aおよび52b内の圧電層14上に付加膜28aおよび28bが設けられている。実施例1では付加膜28aおよび28bをルテニウム膜としたサンプルAと付加膜28aおよび28bを酸化タンタル(Ta)としたサンプルBについてシミュレーションした。
比較例2のシミュレーションの条件は以下である。
弾性波の波長λ:2.0μm
圧電層14:厚さが0.5λ=1000nmの単結晶ニオブ酸リチウム基板、X方向は結晶方位でX軸方向であり、Z方向はY軸Z軸平面内において、Z軸方向からY軸方向に105°回転させた方向である。
下部電極12:厚さが100nmのルテニウム膜
上部電極16:厚さが100nmのルテニウム膜
重なり領域50のX方向の幅:30λ=60μm
圧電層14のY方向の幅:0.5λ=0.1μm
膜31a:厚さが610nmの酸化シリコン膜
膜31b:厚さが480nmのタングステン膜
Y方向の境界条件は無限に連続とする。
実施例1のサンプルAおよびBのシミュレーション条件は以下である。
サンプルA
付加膜28aおよび28b:ルテニウム膜
付加膜28aおよび28bの幅W:0.5λ(500nm)
付加膜28aおよび28bの厚さT1:130nm
その他のシミュレーション条件は比較例2と同じである。
サンプルB
付加膜28aおよび28b:Ta
付加膜28aおよび28bの幅W:1.0λ(1000nm)
付加膜28aおよび28bの厚さT1:95nm
下部電極12の厚さ:103nm
上部電極16の厚さ:103nm
その他のシミュレーション条件は比較例2と同じである。
図9(a)、図9(b)および図9(c)は、それぞれ比較例2、実施例1のサンプルAおよび実施例1のサンプルBに係る圧電薄膜共振器における周波数に対するアドミッタンスの実部Real(Y)および絶対値|Y|を示す図である。アドミッタンスの絶対値|Y|では、共振周波数frおよび反共振周波数faのピークが観察される。アドミッタンスの実部Real(Y)では、絶対値|Y|に比べスプリアスが大きく観察される。
図9(a)に示すように、共振周波数frおよび反共振周波数faはそれぞれ約1.26GHzおよび1.53GHzである。比較例2では共振周波数frより高い周波数帯域にスプリアス68が生じている。スプリアス68は、主にX方向に伝搬する横モードの弾性波の定在波に起因する。
図9(b)および図9(c)に示すように、サンプルAおよびBではスプリアスが小さくなっている。これは、付加膜28aおよび28bを設けることにより、エッジ領域52aおよび52bの音速が中央領域54の音速より遅くなり、ピストンモードが実現されたためである。
サンプルAのように、付加膜28aおよび28bは金属膜でもスプリアスを抑制できる。サンプルBのように付加膜28aおよび28bは絶縁膜でもスプリアスを抑制できる。
図10(a)および図10(b)は、実施例1における圧電層14の結晶方位を示す斜視図である。図10(a)は、圧電層14が単結晶ニオブ酸リチウム基板を示す斜視図である。図10(a)に示すように、圧電層14がニオブ酸リチウム(LN)の場合、結晶方位の破線矢印のように、X方向、Y方向およびZ方向をそれぞれ結晶方位の+X軸方向、+Y軸方向および+Z軸方向とし、X軸方向を中心にY軸Z軸平面上を+Y軸方向および+Z軸方向を+Y軸方向から+Z軸方向に105°回転させる。回転後のY軸方向およびZ軸方向を実線矢印で示す。このように回転させるとZ方向は+Z軸方向から+Y軸方向に105°回転した方向となる。このとき、Y方向が厚みすべり振動の方向60となる。Z方向は、+Z軸方向から+Y軸方向に105°回転した方向から±5°の範囲内とすることが好ましく、±1°の範囲内とすることがより好ましい。
また、圧電層14を回転Yカットニオブ酸リチウム基板とする。このとき、圧電層14の上面の法線方向(Z方向)はY軸Z軸平面内の方向である。これにより、圧電層14の平面方向に厚みすべり振動が生じる。X軸方向は、圧電層14の平面方向から±5°の範囲内とすることが好ましく、±1°の範囲内とすることがより好ましい。
図10(b)は、圧電層14が単結晶タンタル酸リチウム基板を示す斜視図である。図10(b)に示すように、圧電層14がタンタル酸リチウム(LT)の場合、結晶方位の破線矢印のように、X方向、Y方向およびZ方向をそれぞれ結晶方位の−Z軸方向、+Y軸方向および+X軸方向とし、X軸方向を中心にY軸Z軸平面上を+Y軸方向および+Z軸方向を+Y軸方向から+Z軸方向に42°回転させる。回転後のY軸方向およびZ軸方向を実線矢印で示す。このように回転させるとY方向は+Y軸方向から−Z軸方向に42°回転させた方向となる。このとき、Y方向が厚みすべり振動の方向60となる。
圧電層14をXカットタンタル酸リチウム基板とする。このとき、圧電層14の上面の法線方向(Z方向)はX軸方向である。これにより、圧電層14の平面方向では厚みすべり振動が生じる。X軸方向は、圧電層14の法線方向から±5°の範囲内とすることが好ましく、±1°の範囲内とすることがより好ましい。
[実施例1の変形例1]
図11(a)は、実施例1の変形例1に係る圧電薄膜共振器の平面図である。図11(a)に示すように、実施例1の変形例1では、重なり領域50のX方向の両側に付加膜28aおよび28bが設けられている。さらに、重なり領域50のY方向の両側に付加膜28cが設けられている。これにより、中央領域54を囲むように付加膜28aから28cが設けられている。付加膜28aおよび28bのX方向の幅と付加膜28cのY方向の幅Wは略等しくてもよいし異なっていてもよい。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。実施例1の変形例1では、X方向およびY方向に伝搬する弾性波に起因する定在波スプリアスを抑制できる。
[実施例1の変形例2]
図11(b)は、実施例1の変形例2に係る圧電薄膜共振器の断面図である。図11(b)に示すように、実施例1の変形例2では、音響反射膜31の代わりに空隙30が設けられている。その他の構成は実施例1およびその変形例1と同じであり説明を省略する。
実施例1およびその変形例1のように、圧電薄膜共振器は下部電極12下には弾性波反射する音響反射膜31が設けられるSMRでもよい。実施例1の変形例2のように、圧電薄膜共振器は下部電極12下に空隙30が設けられるFBARでもよい。
実施例1およびその変形例によれば、図2(b)のように、圧電層14上に、引き出し領域56(第1引き出し領域)側における重なり領域50内のエッジ領域52aに設けられる開口42a(第1開口)を有し、中央領域54に設けられる犠牲層40を形成する。図2(c)のように、開口42a内の圧電層14上に開口42aにより外周が定まる付加膜28a(第1付加膜)を形成する。図3(b)のように、犠牲層40に、開口42aのうち引き出し領域56側の側面41を残存させ、重なり領域50を含み側面41から引き出し領域58(第2引き出し領域)側まで設けられた開口42c(第2開口)を形成する。図3(c)のように、開口42c内の圧電層14および付加膜28a上に開口42cにより外周が定まる上部電極16を形成する。
これにより、エッジ領域52aにおける上部電極16の端面と付加膜28aの端面とは略一致する。よって、図6(a)および図6(b)のように、合わせずれが生じても付加膜28aの幅Wを一定にできる。よって、スプリアスを抑制できる。なお、上部電極16の端面と付加膜28aの端面とが略一致するとは、犠牲層40の側面41の傾き等に起因する誤差を許容する程度に一致することであり、例えば上部電極16の端面と付加膜28aの端面との距離は0.1×W以下であり、0.05×W以下である。
付加膜28bは設けられていなくてもよいが、スプリアスをより抑制するためには付加膜28aおよび28b両方が設けられていることが好ましい。
図2(b)において、開口42aと、引き出し領域58側における重なり領域50内のエッジ領域52bに設けられる開口42b(第3開口)と、を有する犠牲層40を形成する。図2(c)において、開口42a内および開口42b内に開口42aおよび42bによりそれぞれ外周が定まる付加膜28aおよび28bを形成する。図3(b)において、開口42aと42bとを含む開口42cを形成する。これにより、エッジ領域52bに付加膜28b(第2付加膜)が形成される。
図2(d)および図3(a)のように、開口42cを形成する工程において、開口42cとなる犠牲層40を除去することにより、犠牲層40上に形成された付加膜28を除去する。このように、付加膜28をリフトオフすることができる。
図3(c)および図3(d)のように、開口42cを有する犠牲層40を除去することにより、犠牲層40上に形成された付加膜28および上部電極16を除去する。これにより、付加膜28および上部電極16をリフトオフすることができる。
開口42aおよび42b内の付加膜28aおよび28bは圧電層14に接する。これにより、スプリアスを抑制できる。
実施例1およびその変形例では、下部電極12および上部電極16は圧電層14に厚みすべり振動を励振する圧電薄膜共振器を例に説明したが、下部電極12および上部電極16は圧電層14に厚み縦振動を励振する圧電薄膜共振器に付加膜28aおよび28bを設けてもよい。共振周波数が5GHz以上の圧電薄膜共振器には厚みすべり振動が用いられる。この場合、スプリアスを抑制するため付加膜28aおよび28bの幅Wを狭くする。よって、付加膜28aおよび28bと重なり領域50との合わせずれがスプリアスに影響し易い。よって、付加膜28aを圧電層14と上部電極16との間に設けることが好ましい。
厚みすべり振動の方向60に略直交する方向では定在波スプリアスが生成されやすい。よって、付加膜28aおよび28bは、厚みすべり振動の方向60に略直交する方向における重なり領域50の両側のエッジ領域52aおよび52bに設けることが好ましい。これにより、スプリアスをより抑制できる。
実施例1のように、付加膜28aおよび28bは、重なり領域50のX方向のエッジ領域52aおよび52bに設けられ、Y方向のエッジ領域には設けられていない。このように、付加膜28aおよび28bは定在波スプリアスが問題となる方向に設け、他の方向には設けなくてもよい。実施例1では、厚みすべり振動の方向60に直交する方向の重なり領域50両側に付加膜28を設けているが、任意の方向の重なり領域50の領域に付加膜28を設ける。厚みすべり振動の方向60およびその直交方向はスプリアスが発生しやすいため、厚みすべり振動の方向60および/または方向60に直交する方向の重なり領域50両側に付加膜28を設けることが好ましい。
実施例1の変形例1のように、付加膜28aから28cは、中央領域54を囲むエッジ領域52aから52cの全てに設けることが好ましい。これにより、スプリアスをより抑制できる。重なり領域50の平面形状を略矩形とし、矩形の4辺を厚みすべり振動の方向60およびその直交方向とし、4辺に付加膜28を設けることが好ましい。これにより、スプリアスをより抑制できる。
実施例1およびその変形例では、重なり領域50の平面形状が略矩形の例を説明したが、重なり領域50は略楕円形状でもよいし、多角形状でもよい。
実施例2は、実施例1およびその変形例の圧電薄膜共振器を用いたフィルタおよびデュプレクサの例である。図12(a)は、実施例2に係るフィルタの回路図である。図12(a)に示すように、入力端子Tinと出力端子Toutとの間に、1または複数の直列共振器S1からS4が直列に接続されている。入力端子Tinと出力端子Toutとの間に、1または複数の並列共振器P1からP4が並列に接続されている。1または複数の直列共振器S1からS4および1または複数の並列共振器P1からP4の少なくとも1つの共振器に実施例1およびその変形例の圧電薄膜共振器を用いることができる。ラダー型フィルタの共振器の個数等は適宜設定できる。
図12(b)は、実施例2の変形例1に係るデュプレクサの回路図である。図12(b)に示すように、共通端子Antと送信端子Txとの間に送信フィルタ64が接続されている。共通端子Antと受信端子Rxとの間に受信フィルタ66が接続されている。送信フィルタ64は、送信端子Txから入力された信号のうち送信帯域の信号を送信信号として共通端子Antに通過させ、他の周波数の信号を抑圧する。受信フィルタ66は、共通端子Antから入力された信号のうち受信帯域の信号を受信信号として受信端子Rxに通過させ、他の周波数の信号を抑圧する。送信フィルタ64および受信フィルタ66の少なくとも一方を実施例2のフィルタとすることができる。
マルチプレクサとしてデュプレクサを例に説明したがトリプレクサまたはクワッドプレクサでもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 基板
12 下部電極
14 圧電層
16 上部電極
28a−28c 付加膜
30 空隙
31 音響反射膜
40 犠牲層
41、45 側面
42a、42b、42c、46 開口
44 マスク層
50 重なり領域
52a、52b エッジ領域
54 中央領域
56 引き出し領域
60 厚みすべり振動の方向
64 送信フィルタ
66 受信フィルタ

Claims (8)

  1. 下部電極上に設けられた圧電層上に、前記圧電層の少なくとも一部を挟み前記下部電極と上部電極とが平面視において重なる重なり領域から前記下部電極が引き出される第1引き出し領域側における前記重なり領域内のエッジ領域に設けられる第1開口を有し、前記重なり領域の中央領域に設けられる犠牲層を形成する工程と、
    前記第1開口内の前記圧電層上に前記第1開口により外周が定まる付加膜を形成する工程と、
    前記犠牲層に、前記第1開口のうち前記第1引き出し領域側の側面を残存させ、前記重なり領域を含み前記側面から前記重なり領域から前記上部電極が引き出される第2引き出し領域まで設けられた第2開口を形成する工程と、
    前記第2開口内の前記圧電層および前記付加膜上に前記第2開口により外周が定まる前記上部電極を形成する工程と、
    を含む弾性波デバイスの製造方法。
  2. 前記犠牲層を形成する工程は、前記第1開口と、前記第2引き出し領域側における前記重なり領域内のエッジ領域に設けられる第3開口と、を有する前記犠牲層を形成する工程を含み、
    前記付加膜を形成する工程は、前記第1開口内および前記第3開口内に前記第1開口および前記第3開口により外周が定まる前記付加膜を形成する工程を含む、
    前記第2開口を形成する工程は、前記第1開口と前記第3開口とを含む前記第2開口を形成する工程を含む請求項1に記載の弾性波デバイスの製造方法。
  3. 前記第1引き出し領域側における前記重なり領域内のエッジ領域は、平面視において前記上部電極の先端と重なり、前記第2引き出し領域における前記重なり領域内のエッジ領域は、平面視において前記下部電極の先端と重なる請求項2に記載の弾性波デバイスの製造方法。
  4. 前記第2開口を形成する工程は、前記第2開口となる犠牲層を除去することにより、前記犠牲層上に形成された前記付加膜を除去する工程を含む請求項1から3のいずれか一項に記載の弾性波デバイスの製造方法。
  5. 前記第2開口を有する犠牲層を除去することにより、前記犠牲層上に形成された前記付加膜および前記上部電極を除去する工程を含む請求項1から4のいずれか一項に記載の弾性波デバイスの製造方法。
  6. 前記第1開口内の前記付加膜は前記圧電層に接する請求項1から5のいずれか一項に記載の弾性波デバイスの製造方法。
  7. 前記下部電極および前記上部電極は前記圧電層に厚みすべり振動を励振する請求項1から6のいずれか一項に記載の弾性波デバイスの製造方法。
  8. 下部電極と、
    前記下部電極上に設けられた圧電層と、
    前記圧電層上に設けられた上部電極と、
    前記圧電層の少なくとも一部を挟み前記下部電極と前記上部電極とが平面視において重なる重なり領域の中央領域の外側かつ前記重なり領域から前記下部電極が引き出される第1引き出し領域側における前記重なり領域内のエッジ領域における前記圧電層と前記上部電極との間に設けられ、前記第1引き出し領域側における前記重なり領域内のエッジ領域における端面は前記上部電極の端面と略一致する第1付加膜と、
    前記重なり領域から前記上部電極が引き出される第2引き出し領域側における前記重なり領域内のエッジ領域における前記圧電層と前記上部電極との間に設けられた第2付加膜と、
    を備える弾性波デバイス。
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