JP2021132169A - 沸騰冷却器 - Google Patents

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賢哲 安嶋
Kentetsu Yasujima
賢哲 安嶋
修平 柴田
Shuhei Shibata
修平 柴田
正道 岩崎
Masamichi Iwasaki
正道 岩崎
康弘 横山
Yasuhiro Yokoyama
康弘 横山
祐輔 大西
Yusuke Onishi
祐輔 大西
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Abstract

【課題】優れた冷却性能を得ることができる沸騰冷却器を提供する。【解決手段】沸騰冷却器1は、冷媒REを収容し、発熱体からの熱を受ける受熱部10と、受熱部10からの熱を放熱する放熱部20と、受熱部10と放熱部20とを連結し、受熱部10から放熱部20に熱を輸送する伝熱部30と、を備える。伝熱部30は、受熱部10と放熱部20との間で冷媒REが流通する管路S3を形成する内壁面を有する。当該内壁面は、受熱部10に向けて管路S3の断面積を漸次大きくするように管路S3の中心軸Axに対して傾斜する傾斜面を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、沸騰冷却器に関する。
冷媒の沸騰に伴う潜熱による熱輸送を利用して発熱体を冷却する沸騰冷却器が知られている。
例えば、特許文献1に記載の冷却器は、受熱部と、放熱部と、これらを連結する2つの連結部と、を有する。受熱部は、冷媒を貯蔵するチャンバーを有し、冷却対象物からの熱を受け、当該熱により冷媒を気化させる。放熱部は、冷媒から放熱することで冷媒を凝縮液化させる。2つの連結部のうちの一方は、受熱部で気化した冷媒を放熱部に輸送する蒸気管である。他方は、放熱部で凝縮液化した冷媒を受熱部に輸送する液管である。
国際公開第2015/146110号
特許文献1に記載の冷却器では、蒸気管による流路が一定の断面積のままチャンバーの内壁面に開口する。このため、チャンバーの内壁面と蒸気管の内壁面とが直交するので、冷媒が気化することにより発生する気泡が当該流路に流入し難い。この結果、受熱部で気化した冷媒の放熱部への流動が阻害されてしまう。したがって、沸騰冷却器の冷却能力が低下してしまうという課題がある。
以上の課題を解決するために、本発明の一態様に係る沸騰冷却器は、冷媒を収容し、発熱体からの熱を受ける受熱部と、前記受熱部からの熱を放熱する放熱部と、前記受熱部と前記放熱部とを連結し、前記受熱部から前記放熱部に熱を輸送する伝熱部と、を備え、前記伝熱部は、前記受熱部と前記放熱部との間で前記冷媒が流通する管路を形成する少なくとも1つの内壁面を有し、前記少なくとも1つの内壁面は、前記受熱部に向けて前記管路の断面積を漸次大きくするように前記管路の中心軸に対して傾斜する傾斜面を有する。
第1実施形態に係る沸騰冷却器の概略構成を示す斜視図である。 図1に示す沸騰冷却器の平面図である。 伝熱部の一部を示す断面図である。 伝熱部が有する複数の内壁面の配置を示す平面図である。 伝熱部が有する管体における冷媒の液柱および気柱を示す図である。 受熱部の収容室から伝熱部の管路への気泡の流れを説明するための図である。 沸騰冷却器を水平面に対して傾斜させた場合の気泡の流れを説明するための図である。 伝熱部が有する傾斜面の傾斜角度を変更した例を示す図である。 第2実施形態における伝熱部の一部を示す断面図である。 第3実施形態における伝熱部の一部を示す断面図である。 第4実施形態に係る沸騰冷却器の概略構成を示す斜視図である。 図11に示す沸騰冷却器の平面図である。 図11に示す伝熱部の一部を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態を説明する。なお、図面において各部の寸法または縮尺は実際と適宜に異なり、理解を容易にするために模式的に示している部分もある。また、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られない。
1.第1実施形態
1−1.沸騰冷却器1の概略
図1は、第1実施形態に係る沸騰冷却器1の概略構成を示す斜視図である。図2は、図1に示す沸騰冷却器1の平面図である。なお、図1は、図2中のA−A線断面である。また、以下では、説明の便宜上、互いに直交する「X軸」、「Y軸」および「Z軸」を適宜に用いて説明する。また、X軸に沿う一方向を「X1方向」といい、X1方向とは反対の方向を「X2方向」という。同様に、Y軸に沿う一方向を「Y1方向」といい、Y1方向とは反対の方向を「Y2方向」という。Z軸に沿う一方向を「Z1方向」といい、Z1方向とは反対の方向を「Z2方向」という。また、Z1方向またはZ2方向でみることを「平面視」という。また、X軸とY軸とを含むX-Y平面は水平面に相当する。Z軸は鉛直方向に沿う軸線であり、Z1方向は鉛直方向の上方に相当し、Z2方向は鉛直方向の下方に相当する。
図1および図2に示す沸騰冷却器1は、例えば、鉄道車両、自動車または家庭用電気機械等に搭載されるインバーターまたは整流器等のパワーエレクトロニクス製品における冷却に用いられる。パワーエレクトロニクス製品は、例えば、ダイオードまたはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のパワー半導体素子を有する。当該パワー半導体素子は、沸騰冷却器1における冷却の対象物である発熱体の一例である。
沸騰冷却器1は、冷媒REの沸騰に伴う潜熱による熱輸送を利用して、図示しない発熱体を冷却する冷却器である。特に、沸騰冷却器1は、冷媒REの気相と液相との間の相変化に伴う圧力差に起因する振動流により冷媒REを伝熱部30が有する管路S3で移動させる自励振動型の冷却器である。すなわち、沸騰冷却器1は、冷媒REの相変化による潜熱輸送だけでなく、冷媒REの液体の移動に伴う温度変化による顕熱輸送でも冷却を行う。
図1に示すように、沸騰冷却器1は、受熱部10と放熱部20と伝熱部30とを有する。以下、沸騰冷却器1が有する各部を説明する。
1−2.受熱部
図1に示す受熱部10は、図示しない発熱体からの熱を受ける構造体である。受熱部10は、冷媒REを収容する空間である収容室S1を有する。受熱部10は、熱伝導性に優れる材料で構成される。受熱部10の具体的な構成材料としては、例えば、銅、アルミニウムまたはこれらのいずれかの合金等の金属材料が挙げられる。
図1に示す例では、受熱部10は、Z1方向に開口する凹部を有する部材で構成される。当該凹部内の空間が、収容室S1である。受熱部10は、底板11と側壁13とを有する。底板11は、Z軸に直交する方向に広がる平板である。側壁13は、底板11の外周に沿って配置され、底板11から突出する枠体である。なお、前述の底板11および側壁13のそれぞれは別部材で構成されてもよいし、底板11および側壁13は一体で構成されてもよい。また、底板11および側壁13の構成材料は、互いに同じであっても異なってもよい。
底板11は、図示しない発熱体に熱的に接続される伝熱面F1を有する。伝熱面F1は、底板11におけるZ2方向の面である。伝熱面F1の法線は、Z軸に平行である。なお、図1に示す例では、伝熱面F1は、Z軸に直交する平面であるが、例えば湾曲した部分を有してもよい。
ここで、「熱的に接続」とは、次の条件a、bまたはcのいずれかを満たすことをいう。条件a:2つの部材が物理的に直接に接する。条件b:2つの部材が50μm以下の間隙を介して配置される。条件c:2つの部材が10W・m−1・K−1以上の熱伝導率の他の部材を介して物理的に接続される。なお、各条件における2つの部材間には、伝熱グリース、接着剤等が存在してもよい。この場合、接着剤は、熱伝導性を高める観点から、熱伝導性のフィラー等を含むことが好ましい。
冷媒REとしては、特に限定されないが、例えば、水等の水系冷媒、メタノール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒、エチレングリコール等のグリコール系冷媒、フロリナート等のフッ化炭素系冷媒、HFC134a等のフロン系冷媒、およびブタン等の炭化水素系冷媒等が挙げられる。なお、冷媒REには、必要に応じて、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤または炭化水素系界面活性剤等の界面活性剤等が添加されてもよい。また、冷媒REは、前述の冷媒の2種以上を組み合わせてもよい。
1−3.放熱部
図1に示す放熱部20は、受熱部10からの熱を放熱する構造体である。放熱部20は、冷媒REを気化した状態から凝縮液化させる空間である凝縮室S2を有する。放熱部20は、凝縮室S2で冷媒REを外部の流体との熱交換により受熱部10からの熱を外部へ放熱することにより冷媒を気体の状態から凝縮液化する。当該外部の流体は、特に限定されず、液体でも気体でもよいが、典型的には、例えば空気である。
放熱部20は、放熱容器21と、複数の放熱フィン22とを有する。放熱容器21は、凝縮室S2を形成する箱状の構造体である。本実施形態では、凝縮室S2は、四角柱状をなす。したがって、図2に示すように、凝縮室S2の平面視形状は、四角形である。なお、凝縮室S2の形状は、角柱に限定されず、例えば円柱であってもよい。
放熱容器21は、熱伝導性に優れる材料で構成される。放熱容器21の具体的な構成材料としては、例えば、銅、アルミニウムまたはこれらのいずれかの合金等の金属材料が挙げられる。また、図1に示す例では、放熱容器21は、底板211と天板212と側壁213とを有する。底板211および天板212は、互いに平行に配置される。底板211および天板212のそれぞれは、Z軸に直交する方向に広がる平板である。側壁213は、底板211と天板212との間に位置し、底板211および天板212の外周同士を全周にわたって連結する。底板211と天板212と側壁213とで囲まれた空間が、凝縮室S2である。また、底板211には、伝熱部30が有する後述の管体32が挿入される複数の孔を有する。
各放熱フィン22は、放熱容器21に熱的に接続される。各放熱フィン22は、熱伝導性に優れる材料で構成される。放熱フィン22の具体的な構成材料としては、例えば、銅、アルミニウムまたはこれらのいずれかの合金等の金属材料が挙げられる。また、各放熱フィン22は、平板状の部材である。複数の放熱フィン22は、互いに厚さ方向に間隔を隔てて配置される。本実施形態の各放熱フィン22は、平面視で受熱部10のほぼ全範囲にわたり重なるように配置される。また、各放熱フィン22は、放熱容器21を挿入するための孔を有する。放熱フィン22は、放熱容器21に接着剤、ネジ止めまたは溶接等により固定される。
なお、放熱フィン22の形状は、図1に示す例に限定されず、任意である。また、放熱フィン22は、必要に応じて設ければよく、省略してもよい。ただし、放熱部20が複数の放熱フィン22を有することで、伝熱部30が有する管路S3における冷媒REの気体を効率的に凝縮液化させることができる。
1−4.伝熱部
図1に示す伝熱部30は、受熱部10から放熱部20へ熱を伝達する構造体である。伝熱部30は、複数の管路S3を有する。各管路S3は、収容室S1と凝縮室S2とを連通させる空間である。各管路S3には、冷媒REが流通する。
図1に示す例では、伝熱部30は、接続板31と、複数の管体32とを有する。接続板31は、複数の管体32と受熱部10とを接続する板状の部材である。接続板31は、受熱部10の凹部の開口を塞ぐように側壁13上に配置される。なお、接続板31は、受熱部10の凹部の開口を塞ぐ蓋部材であり、前述の受熱部10の一部を兼ねるともいえる。接続板31は、熱伝導性に優れる材料で構成される。接続板31の具体的な構成材料としては、例えば、銅、アルミニウムまたはこれらのいずれかの合金等の金属材料が挙げられる。
各管体32は、接続板31と放熱容器21とのそれぞれに接続される。各管体32は、Z軸に沿って直線的に延びる。また、図2に示すように、複数の管体32は、平面視で千鳥状に配置される。なお、管体32の配置は、千鳥配置に限定されず、例えば行列配置等の他の規則的な配置でもよい。また、各管体32は、熱伝導性に優れる材料で構成される。管体32の具体的な構成材料としては、例えば、銅、アルミニウムまたはこれらのいずれかの合金等の金属材料が挙げられる。また、各管体32は、接続板31に対してロウ付け等により固定される。
なお、複数の管体32のうちの2以上の管体32の形状または構成材料等は、互いに同じでも異なってもよい。また、接続板31と複数の管体32とは、互いに同じ材料で構成されてもよいし、互いに異なる材料で構成されてもよい。
図3は、伝熱部30の一部を示す断面図である。図3に示すように、接続板31は、複数の貫通孔S31を有する。各貫通孔S31は、Z2方向に向かって広がるテーパ状の空間である。また、各管体32は、対応する貫通孔S31に連通する内部空間S32を有する。貫通孔S31と内部空間S32とで管路S3が構成される。複数の管路S3の長さは、互いに同一であるが、互いに異なっていてもよい。また、各管路S3は、一端301と他端302とを有する。一端301は収容室S1に位置し、他端302は凝縮室S2に位置する。貫通孔S31がZ2方向に広がるテーパ状であるため、一端301の面積は他端302の面積よりも大きい。
また、伝熱部30は、複数の内壁面323を有する。各内壁面323は、傾斜面3231と円筒面3232とを有する。傾斜面3231と円筒面3232とは連続的に繋がっている。傾斜面3231は、貫通孔S31を形成する面である。したがって、傾斜面3231は、接続板31が有する面である。また、傾斜面3231は、管路S3のZ軸に沿った中心軸Axに対して傾斜角度θで傾斜している面である。中心軸Axに対する傾斜面3231の傾斜角度θは、中心軸Axに沿う方向における傾斜面3231の全域にわたり一定である。このため、公知の加工法により複数の傾斜面3231を容易に実現することができる。また、円筒面3232は、内部空間S32を形成する面である。円筒面3232は、中心軸Axに平行な円筒状の面である。
図4は、伝熱部30が有する複数の内壁面323の配置を示す平面図である。図4に示すように、隣接する2つの内壁面323が有する傾斜面3231のうちの一方は、他方に接続される。すなわち、隣接する2つの傾斜面3231は、互いに接続される。また、別の見方をすると、隣接する2つの管路S3が有する一端301同士は、接続される。
なお、管体32の数および配置のそれぞれは、図4に示す例に限定されず、任意である。また、隣接する2つの傾斜面3231は、互いに接続されていなくてもよく、離間していてもよい。
以上のように、複数の管路S3が収容室S1と複数の凝縮室S2とを連通させる。図示しない発熱体からの熱により冷媒REの一部が収容室S1で気化され、気化した冷媒REは、少なくとも1つの管路S3を介して凝縮室S2に移動する。そして、気化した冷媒REは凝縮室S2で凝縮液化され、液化した冷媒REは、少なくとも1つの管路S3を介して収容室S1に移動する。
図5は、伝熱部30が有する管体32における冷媒REの液柱RELおよび気柱REGを示す図である。各管路S3の内部空間S32では、気化した冷媒REと、液化した冷媒REとが存在する。具体的には、図5に示すように、内部空間S32では、冷媒REの液体で構成される液柱RELと、冷媒REの気体で構成される気柱REGとが形成される。このように、内部空間S32に液柱RELおよび気柱REGが形成されることにより、収容室S1における冷媒REの気化に伴う収容室S1の圧力上昇と凝縮室S2における冷媒REの凝縮液化に伴う圧力下降とに起因して、内部空間S32の両端間に圧力差が生じる。この圧力差を駆動力として、冷媒REの自励振動を生じさせることができる。
このように伝熱部30は、冷媒REの自励振動を用いて受熱部10から放熱部20に熱を輸送する。沸騰冷却器1の小型化を図っても、冷媒REの循環または移動を円滑に行うことができる。このため、サーモサイフォンを用いる場合に比べて、小型化しても、優れた冷却能力が得られる。また、自励振動を用いることで、沸騰冷却器1の設置角度によらず、優れた冷却能力を発揮することができる。さらには、自励振動を用いることで、冷媒REの循環のためのポンプを用いずに済む。
液柱RELおよび気柱REGを効率的に形成させるよう、内部空間S32の幅すなわち内径は、冷媒REのラプラス長さ以下であることが好ましい。このラプラス長さは、以下の式(1)により求められる。
D=[σ/(g・(ρL−ρv))]^0.5 (1)
なお、この式(1)中、Dは、ラプラス長さである。σは、冷媒REの表面張力である。gは、重力加速度である。ρLは、冷媒REが液体である場合の密度である。ρvは、冷媒REが気体である場合の密度である。
以上の沸騰冷却器1は、前述のように、受熱部10と、放熱部20と、伝熱部30とを有する。また、伝熱部30は、冷媒REが流通する管路S3を形成する複数の内壁面323を有する。そして、各内壁面323は、受熱部10に向けて管路S3の断面積を漸次大きくするように中心軸Axに対して傾斜する傾斜面3231を有する。内壁面323が傾斜面3231を有することで、内壁面323の全域が中心軸Axに平行である場合に比べ、収容室S1で気化した冷媒REを効率良く管路S3に導くことができる。
図6は、受熱部10の収容室S1から伝熱部30の管路S3への気泡Bの流れを説明するための図である。収容室S1では、図示しない発熱体からの熱により冷媒REの一部が気化されることにより、気泡Bが発生する。内壁面323は傾斜面3231を有するため、気泡Bは、矢印A1に示すように、圧力差により図中の上方に進んだ後、傾斜面3231に沿って内部空間S32に向かって進む。このため、傾斜面3231が存在することで、気泡Bが管体32の直下で発生しなくても、気泡Bを管体32の内部空間S32へと円滑に導くことができる。また、傾斜面3231が存在することで、管路S3の断面積は収容室S1に向かって大きくなっている。このため、管路S3の断面積が一定である場合に比べ、一端301から気泡Bが流入する際の抵抗が低減される。このようなことから、気泡Bが内部空間S32に移動せずに、収容室S1に滞ってしまうことが抑制される。よって、収容室S1で気化した冷媒REの放熱部20への流動が阻害されることが抑制される。この結果、沸騰冷却器1の冷却能力の低下を抑制することができる。なお、上記「断面積」とは、図6中において、Z軸に直交する軸を含む平面で切断したときの切断面をいう。
前述のように、本実施形態では、冷媒REの自励振動を用いて熱を輸送している。自励振動を用いる場合、サーモサイフォンを用いる場合に比べて、一般的に、管体32の内径が小さい。このため、自励振動を用いる場合、仮に内壁面323の全域が中心軸Axに平行であると、サーモサイフォンを用いる場合に比べて、管体32に気泡Bが流入し難い傾向がある。したがって、自励振動を用いる場合、内壁面323が傾斜面3231を有することで、内壁面323の全域が中心軸Axに平行である場合に比べ、気泡Bを管体32の内部空間S32へと円滑に導くという効果が顕著に得られる。
本実施形態では、隣り合う2つの内壁面323のうち、一方の内壁面323が有する傾斜面3231は、他方の内壁面323が有する傾斜面3231に接続される。したがって、隣り合う2つの傾斜面3231の間に水平面に平行な面が存在することが低減される。このため、収容室S1で発生した気泡Bが当該面で滞ることが防止される。よって、収容室S1で発生した気泡Bを管体32の内部空間S32へとより円滑に導くことができる。
図7は、沸騰冷却器1を水平面に対して傾斜させた場合の気泡Bの流れを説明するための図である。図7に示すように、沸騰冷却器1を水平面に対して傾斜させて使用する場合、気泡Bは、矢印A2に示すように、圧力差により図中の上方に進んだ後、傾斜面3231に沿って内部空間S32に向かって進む。このため、沸騰冷却器1を水平面に対して傾斜させて使用する場合であっても、気泡Bを管体32の内部空間S32へと円滑に導くことができる。
また、前述した傾斜面3231の中心軸Axに対する傾斜角度θは、特に限定されないが、5°以上70°以下の範囲内であることが好ましい。当該範囲の下限値よりも大きいことで、内壁面323の全域が中心軸Axに平行である場合に比べ、気泡Bを管体32の内部空間S32へと円滑に導くことができる。また、当該範囲の上限値以下であることで、前述のように沸騰冷却器1を水平面に対して傾けて使用する場合であっても、気泡Bを管体32の内部空間S32へと円滑に導くことができる。具体的には、例えば、沸騰冷却器1を電気自動車等の自動車に搭載する場合、傾斜角度θが当該範囲内であると、当該自動車が坂道を走行している最中であっても、気泡Bを管体32の内部空間S32へと円滑に導くことができる。
図8は、伝熱部30が有する傾斜面3231の傾斜角度θを変更した例を示す図である。
例えば、沸騰冷却器1を自動車に搭載する場合、傾斜角度θが前述の範囲を超えると、図8に示すように、傾斜面3231の一部は水平面に平行な状態になる場合がある。このため、気泡Bは、矢印A3に示すように、圧力差により図中の上方に進んだ後、傾斜面3231で滞ってしまうおそれがある。このため、例えば、沸騰冷却器1を自動車に搭載する場合、気泡Bを管体32の内部空間S32へと常時円滑に導くことができるよう、傾斜角度θは前述の範囲内であることが好ましい。
なお、傾斜面3231の傾斜角度θは、0°よりも大きく、かつ、90°よりも小さければ、内壁面323の全域が中心軸Axに平行である場合に比べ、気泡Bを管体32の内部空間S32へと円滑に導くことができる。
2.第2実施形態
以下、本発明の第2実施形態について説明する。以下に例示する形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図9は、第2実施形態における伝熱部30Aの一部を示す断面図である。図9に示すように、伝熱部30Aは、内壁面323Aを有する。内壁面323Aは、第1実施形態の傾斜面3231の代わりに傾斜面3233を有すること以外、第1実施形態の内壁面323と同じである。
中心軸Axに対する傾斜面3233の傾斜角度θは、受熱部10からの傾斜面3233における位置に応じて異なる。特に、受熱部10に向かうほど、傾斜角度θは大きくなる。したがって、図9に示すように、本実施形態における貫通孔S31の断面積は、第1実施形態における貫通孔S31の断面積よりも、受熱部10に向かうほど大きくなる。なお、当該「断面積」とは、図9中において、Z軸に直交する軸を含む平面で切断したときの切断面をいう。かかる傾斜面3233が存在することで、本実施形態の一端301の面積を第1実施形態の一端301の面積よりも大きくし易い。このため、収容室S1で気化した冷媒REを効率良く管路S3に導くことができる。
以上の第2実施形態によっても、前述の第1実施形態と同様に、冷却性能の向上を図ることができる。
3.第3実施形態
以下、本発明の第3実施形態について説明する。以下に例示する形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図10は、第3実施形態における伝熱部30Bの一部を示す断面図である。図10に示すように、伝熱部30Bは、接続板31Bと複数の管体32Bとを有する。接続板31Bは、複数の貫通孔S31を有さず、各管体32Bを挿入するための孔を有すること以外、第1実施形態の接続板31と同じである。当該孔は、管体32Bごとに設けられる。
管体32Bは、管路S3Bを形成する内壁面323Bを有する。管路S3Bは、管体32Bの内部の空間である。管路S3Bは、第1空間S33と、第2空間S34とを有する。第1空間S33と第2空間S34とは互いに接続される。第1空間S33は、Z2方向に広がるテーパ状の空間である。第2空間S34は、第1空間S33に対してZ1方向に位置し、Z軸に沿った円筒状の空間である。第2空間S34の幅は一定である。
内壁面323Bは、傾斜面3234と、円筒面3235とを有する。傾斜面3234と円筒面3235とは、連続的に繋がっている。傾斜面3234は、管体32Bに形成されている。また、円筒面3235は、第1実施形態の円筒面3232と同じであり、中心軸Axに平行な円筒状の面である。
本実施形態では、隣接する2つの傾斜面3234は、互いに離間している。隣接する2つの傾斜面3234の間の距離D1は、第2空間S34の幅よりも小さい。隣接する2つの傾斜面3234が互いに離間していても、距離D1が第2空間S34の幅よりも小さいことで、収容室S1で発生した気泡Bが隣接する2つの傾斜面3234の間で滞ることが抑制される。
以上の第3実施形態によっても、前述の第1実施形態と同様に、冷却性能の向上を図ることができる。
4.第4実施形態
以下、本発明の第4実施形態について説明する。以下に例示する形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図11は、第4実施形態に係る沸騰冷却器1Cの概略構成を示す斜視図である。図12は、図11に示す沸騰冷却器1Cの平面図である。なお、図11には、図12中のB−B線断面が図示される。図11および図12に示す沸騰冷却器1Dは、気化した冷媒REと液化した冷媒REとの密度差を利用したループ型サーモサイフォンの冷却器である。
図11に示すように、沸騰冷却器1Cは、第1実施形態の放熱部20の代わりに、放熱部20Cを有し、かつ、第1実施形態の伝熱部30の代わりに複数の伝熱部30Cを有する。なお、以下の説明では、放熱部20Cの説明は第1実施形態の放熱部20との相違点を説明し、同じ事項の説明は適宜省略する。同様に、伝熱部30Cの説明は第1実施形態の伝熱部30との相違点を説明し、同じ事項の説明は適宜省略する。
図11に示すように、放熱部20Cは、複数の放熱容器21Cを有する。また、伝熱部30Cは、接続板31Cと複数の第1管体33と複数の第2管体34とを有する。
各放熱容器21Cは、「凝縮部」である凝縮室S2Cを形成する構造体である。したがって、放熱部20Cは、複数の凝縮室S2Cを有する。図12に示すように、放熱容器21Cの平面視形状は、円形である。複数の放熱容器21Cは、平面視で千鳥状に配置される。なお、放熱容器21Cの配置は、千鳥配置に限定されず、例えば行列配置等の他の規則的な配置でもよい。また、図11の例では、各放熱容器21Cは、筒部と当該筒部の両端を塞ぐ1対の板部とを有する。当該1対の板部のうちの一方には、第1管体33および第2管体34のそれぞれを挿通するための2つの孔が設けられる。
凝縮室S2Cは、各放熱容器21Cの内部に形成される空間である。凝縮室S2Cでは、冷媒REが気化した状態から凝縮液化する。各凝縮室S2Cは、円柱状をなす。したがって、各凝縮室S2の平面視形状は円形であり、複数の凝縮室S2の平面視形状は互いに同じ形状である。なお、複数の凝縮室S2の平面視形状は互いに異なっていてもよい。また、凝縮室S2の形状は、円柱に限定されず、例えば角柱であってもよい。また、図11の例では複数の凝縮室S2の容積は互いに等しいが、互いに異なっていてもよい。
図13は、図11に示す伝熱部30Cの一部を示す断面図である。図13に示す接続板31Cは、複数の第1管体33に1対1で対応して形成される複数の貫通孔S35を有する。各貫通孔S35は、Z2方向に向かって広がるテーパ状の空間である。また、接続板31Cは、各第2管体34を挿通するための孔を有する。
以下、第1管体33および第2管体34のそれぞれの説明は第1実施形態の管体32との相違点を説明し、同じ事項の説明は適宜省略する。複数の第1管体33は、複数の放熱容器21Cに1対1で配置される。各第1管体33の一部は、放熱容器21Cを貫通している。よって、各第1管体33の一部は、凝縮室S2Cに存在する。
各第1管体33は、貫通孔S35に連通する内部空間S36を有する。貫通孔S35と内部空間S36とで、第1管路S3Cが構成される。第1管路S3Cは、収容室S1と凝縮室S2Cとを連通する。各第1管路S3Cは、受熱部10で気化された冷媒RE、すなわち気相冷媒を放熱部20Cに輸送する。また、各第1管路S3Cは、第1実施形態の管路S3と同様に、一端301と他端302とを有する。また、本実施形態の沸騰冷却器1はループ型サーモサイフォンであるため、内部空間S36の幅は、第1実施形態の内部空間S32の幅よりも大きい。
複数の第2管体34は、複数の放熱容器21Cに1対1で配置される。各第2管体34は、第2管路S4を有する。各第2管路S4は、収容室S1と凝縮室S2Cとを連通する。各第2管路S4を介して、気化した冷媒REが放熱部20Cで凝縮されることにより液化された冷媒RE、すなわち液相冷媒が受熱部10に移動する。
各第2管路S4は、一端303と他端304とを有する。一端303は収容室S1に位置し、他端304は凝縮室S2に位置する。一端303の面積は、他端304の面積よりも小さい。また、各第2管路S4の断面積は、一端303からZ1方向に向かって、途中まで一定で、他端304の近傍で漸次広くなる。当該「断面積」とは、図13中において、Z軸に直交する軸を含む平面で切断したときの切断面をいう。また、第2管路S4の幅は、第1実施形態の内部空間S32の幅よりも大きい。
また、伝熱部30Cは、複数の第1内壁面333と、複数の第2内壁面341とを有する。各第1内壁面333は、傾斜面3331と円筒面3332とを有する。傾斜面3331と円筒面3332とは連続的に繋がっている。傾斜面3331は、貫通孔S35を形成する面である。したがって、傾斜面3331は、接続板31Cが有する面である。また、傾斜面3331は、第1管路S3CのZ軸に沿った中心軸Ax1に対して傾斜角度θ1で傾斜している面である。傾斜面3331の傾斜角度θ1は、中心軸Ax1に沿う方向における傾斜面3231の全域にわたり一定である。このため、公知の加工法により複数の傾斜面3231を容易に実現することができる。また、円筒面3332は、内部空間S36を形成する面である。円筒面3332は、中心軸Ax1に平行な円筒状の面である。
各第2内壁面341は、円筒面3411と、放熱部側傾斜面3413とを有する。円筒面3411と放熱部側傾斜面3413とは、連続的に繋がっている。円筒面3411は、第2管路S4のZ軸に沿った中心軸Ax2に平行な円筒状の面である。放熱部側傾斜面3413は、円筒面3411に対して受熱部10側に位置する。放熱部側傾斜面3413は、中心軸Ax2に対して傾斜角度θ2で傾斜している面である。
前述のように、伝熱部30Cは、気化した冷媒REが流通する第1管路S3Cを形成する第1内壁面333と、液化した冷媒REが流通する第2管路S4を形成する第2内壁面341とを有する。したがって、図示しない発熱体からの熱により冷媒REの一部が収容室S1で気化され、気化した冷媒REである気相冷媒は、第1管路S3Cを介して凝縮室S2に移動する。また、気化した冷媒REは凝縮室S2で凝縮され、液化した冷媒REである液相冷媒は、第2管路S4を介して収容室S1に移動する。本実施形態では、気体と液体との密度差を利用した冷媒REの還流に重力の作用を用いることで、受熱部10から放熱部20に熱を輸送することができる。かかるループ型サーモサイフォンを用いることで、沸騰冷却器1Cの冷却能力の安定化を図ることができる。
本実施形態の各第1内壁面333は、受熱部10に向けて第1管路S3Cの断面積を漸次大きくするように中心軸Ax1に対して傾斜する傾斜面3331を有する。このため、第1実施形態のように、冷媒REの一部が気化されることにより発生した気泡Bが内部空間S36に移動せずに、収容室S1に滞ってしまうことが抑制される。この結果、沸騰冷却器1Cの冷却能力の低下を抑制することができる。
さらに、第2内壁面341は、放熱部側傾斜面3413を有する。放熱部側傾斜面3413は、放熱部20Cに向けて第2管路S4の断面積を漸次大きくするように中心軸Ax2に対して傾斜する。第2内壁面341が放熱部側傾斜面3413を有することで、放熱部側傾斜面3413を有さない場合に比べ、放熱部20Cで液化した冷媒REを第2管路S4に導き易くなる。
また、前述のように、第1管路S3Cの断面積は、第2管路S4の断面積よりも大きい。このため、第2管路S4よりも第1管路S3Cに気化した冷媒REが流入し易くなる。さらに、第1管路S3CのZ軸に沿った長さは、第2管路S4のZ軸に沿った長さよりも長い。そして、第1管路S3Cの一部は、放熱部20Cに存在する。このため、液化した冷媒REが他端302から第1管路S3Cに流入し難くなり、かつ、気化した冷媒REが他端304から第2管路S4に流入し難くなる。したがって、沸騰冷却器1Cにおいて冷媒REを円滑に循環させることができる。
傾斜角度θ1およびθ2のそれぞれは、0°よりも大きく、90°よりも小さければよい。具体的には例えば、傾斜角度θ1およびθ2のそれぞれは、5°以上70°以下である。かかる範囲であると、公知の加工法により、傾斜面3331および放熱部側傾斜面3413のそれぞれを容易に実現することができる。
以上の第4実施形態によっても、前述の第1実施形態と同様に、冷却性能の向上を図ることができる。
なお、第4実施形態では、1つの凝縮室S2Cに、1つの第1管路S3C、および1つの第2管路S4が連通する。しかし、1つの凝縮室S2Cに、2つ以上の第1管路S3Cが連通してもよい。同様に、1つの凝縮室S2Cに、2つ以上の第2管路S4が連通してもよい。
以上、好適な各実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態に限定されない。また、本発明の各部の構成は、前述の実施形態の同様の機能を発揮する任意の構成に置換でき、また、任意の構成を付加できる。
1…沸騰冷却器、10…受熱部、11…底板、13…側壁、20…放熱部、21…放熱容器、22…放熱フィン、30…伝熱部、31…接続板、32…管体、211…底板、212…天板、213…側壁、301…一端、302…他端、323…内壁面、3231…傾斜面、3232…円筒面、Ax…中心軸、F1…伝熱面、RE…冷媒、S1…収容室、S2…凝縮室、S3…管路、S31…貫通孔、S32…内部空間、θ…傾斜角度。

Claims (11)

  1. 冷媒を収容し、発熱体からの熱を受ける受熱部と、
    前記受熱部からの熱を放熱する放熱部と、
    前記受熱部と前記放熱部とを連結し、前記受熱部から前記放熱部に熱を輸送する伝熱部と、を備え、
    前記伝熱部は、前記受熱部と前記放熱部との間で前記冷媒が流通する管路を形成する少なくとも1つの内壁面を有し、
    前記少なくとも1つの内壁面は、前記受熱部に向けて前記管路の断面積を漸次大きくするように前記管路の中心軸に対して傾斜する傾斜面を有することを特徴とする沸騰冷却器。
  2. 前記伝熱部は、前記冷媒の自励振動を用いて前記受熱部から前記放熱部に熱を輸送する請求項1に記載の沸騰冷却器。
  3. 前記少なくとも1つの内壁面は、隣り合う2つの内壁面を含み、
    前記2つの内壁面のうち、一方の内壁面が有する前記傾斜面は、他方の内壁面が有する前記傾斜面に接続される請求項1または2に記載の沸騰冷却器。
  4. 前記中心軸に対する前記傾斜面の傾斜角度は、前記中心軸に沿う方向における前記傾斜面の全域にわたり一定である請求項1から3のいずれか1項に記載の沸騰冷却器。
  5. 前記中心軸に対する前記傾斜面の傾斜角度は、前記受熱部からの前記傾斜面における位置に応じて異なる請求項1から3のいずれか1項に記載の沸騰冷却器。
  6. 前記中心軸に対する前記傾斜面の傾斜角度は、0°よりも大きく、かつ、70°以下である請求項1から5のいずれか1項に記載の沸騰冷却器。
  7. 前記伝熱部は、
    前記管路である第1管路を形成する第1内壁面と、
    前記冷媒が流通する第2管路を有する第2内壁面と、を有し、
    前記第1管路は、前記受熱部で前記冷媒が気化されることにより生成された気相冷媒を前記放熱部に輸送し、
    前記第2管路は、前記放熱部で前記気相冷媒が凝縮されることにより生成された液相冷媒を前記受熱部に輸送する請求項1に記載の沸騰冷却器。
  8. 前記第2内壁面は、前記放熱部に向けて前記第2管路の断面積を漸次大きくするように前記第2管路の中心軸に対して傾斜する放熱部側傾斜面を有する請求項7に記載の沸騰冷却器。
  9. 前記第1管路の長さは、前記第2管路の長さよりも長く、
    前記第1管路の一部は、前記放熱部に存在する請求項7または8に記載の沸騰冷却器。
  10. 前記第1管路の断面積は、前記第2管路の断面積よりも大きい請求項7から9のいずれか1項に記載の沸騰冷却器。
  11. 前記放熱部は、複数の凝縮部を有し、
    前記複数の凝縮部のそれぞれには、前記第1管路および前記第2管路のそれぞれが、一つ以上連通する請求項7から10のいずれか1項に記載の沸騰冷却器。
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