JP2021131631A - 信頼性評価システム、信頼性評価方法 - Google Patents

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康範 橋本
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Abstract

【課題】これまで取引をしたことのない組織の製造プロセス、当該製造プロセスで製造される製品や部品の信頼性を適切に評価する。【解決手段】バイヤとサプライヤとにより多段ティアを形成するサプライチェーンにおいて提供される製品または部品の信頼性を評価する信頼性評価システムであって、製品の製造情報を管理する製造情報管理システムは、製品または部品の製造ロットごとに、バイヤにおける当該製品または部品を評価する基準を定めた評価ポリシと、サプライヤに対して要求した、サプライヤにおいて製品または部品を評価した評価データとを用いて、製造ロットごとの製品または部品の信頼性を評価する評価ポリシ適用部を有し、評価データを管理する共有層は、サプライヤが製品または部品を評価した評価データを、製造情報管理システムからの要求に応じて開示し、製造情報管理システムと共有層との間で共有させる共有処理部、を有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、信頼性評価システム、信頼性評価方法に関する。
製造物の品質を保証するため、製造物の製造プロセスにおいて、検品プロセスや流通経路を含め、生産段階から最終消費段階あるいは廃棄段階まで追跡可能な状態にするためのトレーサビリティシステムがある。
また、従来、サプライチェーン全体の管理においては、信頼できる中央集権機関を経由して実施されてきた。ここで、ブロックチェーンに見られるような分散台帳技術を用いて情報を改ざんされにくい形で共有する技術を応用して、独立した事業者間で直接的な取引を実現するサプライチェーンマネジメントシステムがある。複数の事業者が参加する分散台帳基盤の上に事業者間での売買レコードを暗号化して記録し、必要に応じて前記レコードを繋ぎ合わせることにより、事業者間で商品の流れをトレースする技術が提案されている。
特開2016-541635号公報 特開2015-115016号公報
特許文献1は、サプライチェーン上で売買を行う関係にある多段エンティティの関連性を特定し、その値を定量化するシステム及び方法である。値はサプライチェーン上に存在する組織のリスク、または機会のいずれかを示す。この場合、取引関係にある組織との取引機会の評価が対象であり、取引機会に関する信頼性に対しては触れられていない。また、評価対象は組織であり、個々の製造プロセスや製造物といった粒度には対象にしていないため、取引内容を部分的に評価できない。
特許文献2は、サプライチェーンの川上に位置する組織からの部品の仕入れが途絶するリスクを評価する。しかし、取引履歴を辿ることのできる範囲の企業との取引を対象としており、これまで取引関係がない組織との新規の取引については言及されていない。
このように、サプライチェーンの取引に関する信頼度やその評価に関する手法は、あらかじめ取引情報や製造プロセスに関する情報を共有していることが前提であった。これに加え、製造物を購入した者と、製造物の在庫を管理する者と、製造物を加工する者とが同じ組織であることが前提の「調達品」や「直材品」を対象にしている。しかしながら、製造物の所有権を持つ組織と製造物を加工する組織が異なる「支給品」などサプライチェーンがより複雑化する部品を含む製造プロセスに対しては、従来技術による解決の対象となっていない。現状では、製品の製造に関わったメーカーが保有する紙媒体の情報を辿る必要がある。部品管理システムを導入していない会社については電話やメールなどによる個別の問い合わせを行わなければならないため、製品に不具合が生じた際の原因追求は人海戦術で多くの労力を割かなければならない。
本発明の一側面は、これまで取引をしたことのない組織の製造プロセス、当該製造プロセスで製造される製品や部品の信頼性を適切に評価することが可能な信頼性評価システム、信頼性評価方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかる信頼性評価システムは、バイヤとサプライヤとにより多段ティアを形成するサプライチェーンにおいて提供される製品または部品の信頼性を評価する信頼性評価システムであって、前記製品の製造情報を管理する製造情報管理システムは、前記製品または部品の製造ロットごとに、前記バイヤにおける当該製品または部品を評価する基準を定めた評価ポリシと、前記サプライヤに対して要求した、前記サプライヤにおいて前記製品または部品を評価した評価データとを用いて、前記製造ロットごとの前記製品または部品の信頼性を評価する評価ポリシ適用部を有し、前記評価データを管理する共有層は、前記サプライヤが前記製品または部品を評価した評価データを、前記製造情報管理システムからの要求に応じて開示し、前記製造情報管理システムと前記共有層との間で共有させる共有処理部、を有することを特徴とする信頼性評価システムとして構成される。
本発明の一態様によれば、これまで取引をしたことのない組織の製造プロセス、当該製造プロセスで製造される製品や部品の信頼性を適切に評価することができる。
信頼度評価を実施するシステム構成例を示す図である。 バイヤがサプライヤの製造プロセスの信頼性を評価するフローの例を示す図である。 評価ポリシをバイヤとサプライヤとの間で共有し、サプライヤ自身で評価データに適用、評価結果を取得するシーケンスである。 評価ポリシデータの例を示す図である。 製造ロット毎の評価データの例を示す図である。 製造ロット毎の評価共有データの例を示す図である。 評価結果データの例を示す図である。 評価結果共有データを示す図である。 信頼性の評価結果を表示する画面の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施する事が可能である。特に限定しない限り、各構成要素は単数でも複数でも構わない。
図面において示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
以下の説明では、「テーブル」、「リスト」等の表現にて各種情報を説明することがあるが、各種情報は、これら以外のデータ構造で表現されていてもよい。データ構造に依存しないことを示すために「XXテーブル」、「XXリスト」等を「XX情報」と呼ぶことがある。識別情報について説明する際に、「識別情報」、「識別子」、「名」、「ID」、「番号」等の表現を用いた場合、これらについてはお互いに置換が可能である。
同一あるいは同様な機能を有する構成要素が複数ある場合には、同一の符号に異なる添字を付して説明する場合がある。ただし、これらの複数の構成要素を区別する必要がない場合には、添字を省略して説明する場合がある。
また、以下の説明では、プログラムを実行して行う処理を説明する場合があるが、プログラムは、プロセッサ(例えばCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit))によって実行されることで、定められた処理を、適宜に記憶資源(例えばメモリ)および/またはインターフェースデバイス(例えば通信ポート)等を用いながら行うため、処理の主体がプロセッサとされてもよい。同様に、プログラムを実行して行う処理の主体が、プロセッサを有するコントローラ、装置、システム、計算機、ノードであってもよい。プログラムを実行して行う処理の主体は、演算部であれば良く、特定の処理を行う専用回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit))を含んでいてもよい。
プログラムは、プログラムソースから計算機のような装置にインストールされてもよい。プログラムソースは、例えば、プログラム配布サーバまたは計算機が読み取り可能な記憶メディアであってもよい。プログラムソースがプログラム配布サーバの場合、プログラム配布サーバはプロセッサと配布対象のプログラムを記憶する記憶資源を含み、プログラム配布サーバのプロセッサが配布対象のプログラムを他の計算機に配布してもよい。また、以下の説明において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
(実施例1)
[システム構成]
図1は、本実施例において、信頼度評価を実施するシステム構成例を示す図である。実際の適用条件としては、組織が3以上参加するコンソーシアムを形成する場合が想定されるが、説明簡略化のため、取引を行うバイヤとサプライヤの二者間で行われる取引を対象に説明を行う。バイヤ10は、製品の発注先であるサプライヤ20の製造プロセスの実行結果を参照し、生産プロセスの品質安定性を評価する。実際のサプライチェーンにおいては、一つの製品においても複数のサプライヤから部品を調達し、調達先のサプライヤもまた他のサプライヤに部品を調達するといった多段Tierの関係にある。このことから、バイヤとサプライヤという名称については、役割の逆転もある。今回は、サプライヤから製品を調達するバイヤの立場において、調達先を製品の精度や安定性といった面で予め評価を行うようなニーズに対応するケースを想定している。
以下に説明するように、各組織が自社の製造プロセス情報の内容を非公開にして、製造プロセスの実行結果のみを全体で共有できる共有層を設ける。製造プロセスの実行結果とは、直行率や歩留まり率のような製造プロセスにおける安定性を示す値がある。今後、生産量だけでなく、製造プロセスに含まれる検品作業や、製造機器の持つデータの精度などを加味して製造の安全性なども数値化されることが考えられるため、直行率など既存の評価軸のみに限定しないとする。以下では、このような製造プロセスや、当該製造プロセスで製造される製品や部品の信頼性の評価値となるデータ全てを「評価データ」と記す。
また、評価データに対し、各組織が求める精度や恒常性を判断するため、各社の評価軸を評価データに適用することにより、評価することができる。評価を行う各社が持ちうる評価軸のことを「評価ポリシ」と記す。評価データに対して評価ポリシを適用し、求められた値を「評価結果」と記す。この評価ポリシと評価結果は、サービスを活用するユーザ(サプライヤ/バイヤ)間で共有されることにより、取引を行う2者間以外の他のユーザが参照できるようになる。
また、共有層においてブロックチェーン技術を適用したファイル構造を取ることにより、評価ポリシと評価結果が不正に改ざんされない仕様にする。これにより、関連の無い他社が格納し、参照するデータの信頼性を保つことができる。バイヤ10は、サプライヤ20の製造信頼度を評価するための製造情報管理システム100を持ち、当該製造情報管理システム100を管理M1する。本提案では、ある組織Xがバイヤにもサプライヤにもなり得るケースを対象としている。この理由から、サプライヤ20も取引上の立場がバイヤになる場合には同様のシステムを持つ。
以下ではサプライヤ20は製造情報管理システム共有層130を管理M2する場合を例示しているが、上述の通り、製造情報管理システム100を管理する場合もある。
製造情報管理システム100は、受送信部101と、入力装置102と、メモリ103と、CPU(Central Processing Unit)104と、通信部105と、記憶部110と、を有して構成されるシステムである。
以下では、製造情報管理システム100を構成する各部が、ハードウェアとしては一般的なコンピュータ(例えば、サーバやパーソナルコンピュータ(PC))に設けられている場合を例示しているが、これらの全部または一部が、クラウドのような1または複数のコンピュータに分散して設けられ、互いに通信することにより同様の機能を実現してもよい。
記憶部110は、評価ポリシ適用プログラム111と、評価ポリシデータ112と、評価結果データ113と、製造ロット毎の評価データ114と、の記録部を保有し、このシステムの所有者であるユーザのみが各コンテンツに自由にアクセスできるものとする。但し、記憶部110に格納される評価ポリシデータ112と、評価結果データ113と、製造ロット毎の評価データ114と、は必要に応じてネットワーク140を介して外部へ共有されるものとする。それらのデータが、アクセス権が与えられる等して外部共有された際の形態として、製造信頼度評価システム共有層120上の評価ポリシ共有データ121と、評価結果共有データ122と、他社製造情報を管理する製造情報管理システム共有層130上の他社直行率データ131と、が存在する。製造信頼度評価システム共有層120、製造情報管理システム共有層130は、物理的には、例えば、製造情報管理システム100と同様、ハードウェアとしては一般的なコンピュータにより構成され、当該コンピュータ上に各種データが記憶されたり、処理が行われる。このような構成のもと、本システムは、ある業種(例えば、製造業)において、多段ティアの関係性を持つサプライチェーン上で取引される製造物、組織、組織ごとの製造プロセスや、当該製造プロセスで製造される製品や部品の信頼性を評価する。
本実施例における処理は、CPU104が、メモリ103を構成するROM(Read Only Memory)に記憶されている評価ポリシ適用プログラム111を読み出して、メモリ103を構成するRAM(Random access memory)にロードして実行することにより実現される。
上記評価ポリシ適用プログラム111は、ネットワークからダウンロードされ、RAM上にロードされて、CPU104により実行されるようにしてもよい。また、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の可搬性を有するコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に対して情報を読み書きする読書装置を介して、当該記憶媒体からRAM上に直接ロードされ、CPUにより実行されるようにしてもよい。
さらには、上記プログラムを、コンピュータにインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで上記記憶媒体に記録して提供したり、配布してもよい。さらには、上記プログラムを、通信ネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供したり、配布してもよい。
本実施例においては、製造信頼性を示す値を「評価データ」として示すが、実際のシステム稼働において取得するデータは直行率や歩留まり率などその他の製造プロセスを表すことのできるデータであればこれに限ったことではない。たとえば、製造に必要な機器に設置されたセンサが、常に製造履歴や製造方法、動作状況などを取得し、そのデータの分析によって製造結果を表すものであっても良い。
評価データとなりうるものがサプライヤから公開されていない場合の実施方法については、(実施例2)で説明する。以下では、製造プロセスといった場合、当該製造プロセスで製造される製品や部品を含むものとする。
また、評価対象となる粒度について、実施例では「製品」としているが、これは複数の製造プロセスに対する信頼性の評価結果を統合的に評価した評価結果ということができる。また、製造プロセスも、組み込み作業、成型作業、検品作業、輸送作業などの粒度に分解でき、それぞれに対して評価結果を算出することもできる。逆に、出荷している製品全ての評価結果を統合的に評価した評価結果は、そのサプライヤの評価結果とすることができる。また、製品に組み込まれている部品の評価結果と製造プロセスの評価結果を統合的に評価することで、製品単一で見た場合の評価結果になり得る。このように、評価データの粒度はニーズや目的に合わせて自由に変更して良い。
バイヤ10が、サプライヤ20の製造プロセスの信頼性を評価する時のフローを図2において示す。
ステップ201:バイヤ10は、製造情報管理システム100に対して、サプライヤ20の製造プロセスに関わる信頼度評価処理を開始する指示を行い、当該指示に従って、製造情報管理システム100が上記信頼度評価処理を開始する。上記指示としては、例えば、評価ポリシ適用プログラム111を起動して実行するための操作(例えば、当該プログラムの実行ファイルの起動)があげられる。
ステップ202:製造情報管理システム100の評価ポリシ適用プログラム111は、サプライヤ20が製造する製品の評価データを取得するため、製造情報管理システム共有層130へアクセスし、評価データの開示があるか否かを判定し、その有無を確認する。
ステップ203:評価ポリシ適用プログラム111は、ステップ202において、評価データの開示が無いと判定した場合(ステップ202;No)、評価データを保持するサプライヤ20が管理する製造情報管理システム共有層130に対して評価データの開示要求を送信する。当該開示要求には、少なくとも、製品を識別するための情報(例えば、製品名やロット番号)を含むものとする。
ステップ204:評価ポリシ適用プログラム111は、ステップ203で評価データの開示要求を送信した際に、製造情報管理システム共有層130から当該開示要求に対する回答を受信し、当該回答の内容が評価データの開示が可能であるものか否かを判定する。
ステップ205:評価ポリシ適用プログラム111は、ステップ204で行った開示要求に対する回答の内容が評価データの開示が可能でない、例えば、サプライヤ20により、バイヤ10との間で評価データを開示して共有することを拒否する旨が製造情報管理システム共有層130に登録されている、あるいは開示要求した評価データについては個別にアクセス権が設定されていない等の場合、評価データを取得できない。したがって、評価ポリシ適用プログラム111は、製造情報管理システム共有層130から上記拒否された旨、あるいは上記個別のアクセス権が設定されていない旨を受信した場合には、評価データの開示および共有が不可と判断する。
ステップ206:評価ポリシ適用プログラム111は、評価データの開示および共有が不可と判断した為、評価不能として次のステップに移行する。
ステップ207:評価ポリシ適用プログラム111は、ステップ202において、評価データの開示が有ると判定した場合(ステップ202;Yes)、評価データを製造情報管理システム共有層130から、製造ロットごとの評価共有データ131として取得する。製造情報管理システム共有層130には、後述するように、サプライヤ20が製造する製品について、製造ロットごとに評価データが格納されている。したがって、評価ポリシ適用プログラム111は、開示要求して開示された製品の製造ロットごとの評価データを製造情報管理システム共有層130から読み出し、当該製品の製造ロット毎の評価データ114として記憶部110に記憶する。
ステップ208:評価ポリシ適用プログラム111は、ステップ207で取得した製造ロットごとの評価データ114に対し、バイヤ10が作成した評価ポリシを適用し、評価結果を出力する。
ステップ209:評価ポリシ適用プログラム111は、ステップ208で適用した評価ポリシと評価結果を製造信頼度評価システム共有層120へ登録する。
ステップ210:評価ポリシ適用プログラム111は、製造信頼度評価システム共有層120において、上記開示要求して評価した製造ロットごとの評価データ114を用いて、当該ロットの製品を評価した履歴の有無を確認する。
ステップ211:評価ポリシ適用プログラム111は、上記評価した履歴があるか否かを判定し、上記評価した履歴がないと判定した場合は(ステップ211:No)、評価ステップを終了する。
ステップ212:一方、評価ポリシ適用プログラム111は、上記評価した履歴があると判定した場合(ステップ211:Yes)、上記履歴があると判定した過去の評価に使用した評価ポリシと評価結果履歴とを、それぞれ、製造信頼度評価システム共有層120の強化ポリシ共有データ121、評価結果共有データ122の中から取得し、製造信頼度評価システム共有層120や製造情報管理システム100に接続されたディスプレイ等の表示部に表示させて、評価ステップを終了する。
ステップ212で行われる評価履歴の取得においては、評価ポリシ適用プログラム111は、過去に算出された製造プロセスの評価結果と、最新の評価結果とを突き合わせることによって、評価結果の推移を比較することができる。本機能により、評価データの乱れや突然変異を検知できる。また、他社の比較軸の変化についても確認することができる。
尚、製造信頼度評価システムの共有層120によって共有されるデータは評価ポリシデータと評価結果共有データのみであり、他社が取得した評価対象サプライヤの製造ロット毎の評価共有データを同じ場所で共有することは無い。これにより、サプライヤの製造に関わる機微データの分析や解析はできないものとする。但し、評価対象である評価データがどのデータであったかという履歴自体は、製造情報管理システム共有層130が評価データのハッシュ値を算出し、当該ハッシュ値を含む上記評価共有データ131を生成する。これにより、ブロックチェーンで用いられるハッシュ値を共有し、改ざんできない仕組を取ることができる。
(実施例2)
バイヤ10が、製造情報管理システム100を用いて、サプライヤ20から得られた製造信頼性を示す評価データを評価するとき、バイヤ10側は、製造情報管理システム100を動作させ、サプライヤ20の直行率データの公開有無を、製造情報管理システム共有層130を参照して確認する。上述の通り、製造情報管理システム100は、直行率データが公開されていると判定した場合はそのデータを取得し、バイヤ10がそのデータを閲覧する。サプライヤ20の直行率データが公開されていない場合は、サプライヤ20が管理する製造情報管理システム共有層130に対して直行率データの公開を請求し、サプライヤ20の直行率データを得る。このほか、他社との取引情報が公開されている場合や、得られた直行率データを用いて当該サプライヤ20についての信頼性の評価に必要なデータを収集することができる場合には、評価ケースに応じた評価データを用いることができる。
以下、図2のステップ205で、評価ポリシ適用プログラム111が、評価データの開示不可である場合において、サプライヤの製造に関わる精度を評価したいバイヤの取りうる方法について、図3のシーケンス図を例に説明する。この例は、サプライヤ20が製造情報管理システム共有層130に直行率などの製造プロセスを評価する値を登録していない場合に実行される。図3に示すシーケンスは、評価ポリシをバイヤ10とサプライヤ20との間で共有し、サプライヤ20自身で評価データに適用、評価結果を取得するシーケンスである。
主な仕組は、バイヤ10とサプライヤ20の双方が確認できる確認共有層を設けることで実現される。当該確認共有層は、製造情報管理システム100、製造信頼度評価システム共有層120、製造情報管理システム共有層130がアクセスして参照やデータの取得が可能な権限が与えられた共有層である。また、当該確認共有層は、ハードウェア構成図上の製造信頼度評価システム共有層120や製造情報管理システム共有層130として示した一般的なコンピュータにより構成され、当該コンピュータ上に各種データが記憶されたり、処理が行われる。あるいは、製造信頼度評価システム共有層120や製造情報管理システム共有層130のいずれかまたは双方に、上記確認共有層を設けてもよい。以下では、上記確認共有層が製造信頼度評価システム共有層120に設けられている前提で説明する。
図3のシーケンス図に基づく「非公開データを評価し、評価ポリシと評価結果のみを公開する」動作は以下のとおりである。以下では、評価ポリシ適用プログラム111が、ステップ399において、ステップ203と同様に、評価データの開示要求を行っているものとする。
ステップ300:製造情報管理システム100の評価ポリシ適用プログラム111は、確認共有層1201にサプライヤ20の保有する製造プロセスが共有されていないことを確認する。当該ステップは、確認共有層1201に対して、図2に示したステップ204、ステップ205、ステップ206と同様の処理を実行することにより確認することができる。確認共有層1201は、製造信頼度評価システム共有層120、製造情報管理システム共有層130と同様、バイヤ10およびサプライヤ20からアクセス可能な共有層であり、ハードウェアとしては一般的なコンピュータにより構成され、当該コンピュータ上に各種データが記憶されたり、処理が行われる。
ステップ301:評価ポリシ適用プログラム111は、バイヤ10が適用する評価ポリシを示す評価ポリシデータ112を確認共有層1201に送信し、評価ポリシデータ112を公開する。例えば、評価ポリシ適用プログラム111は、製造情報管理システム100の記憶部110に記憶されている非公開層の評価データポリシデータ112を読み出し、上記確認共有層1201に送信する。
ステップ302:評価ポリシ適用プログラム111は、評価結果請求依頼をサプライヤ20の製造情報管理システム共有層130に送信する。当該評価結果請求依頼には、少なくとも、評価対象となる製品を識別するための情報(例えば、製品名やロット番号)を含むものとする。
ステップ303:サプライヤ20の製造情報管理システム共有層130は、製造情報管理システム100の非公開層から受信した上記評価結果請求依頼を元に、適用するべき評価ポリシの取得要求を確認共有層1201に送信する。当該取得要求には、上記評価結果請求依頼と同様、評価対象となる製品を識別するための情報(例えば、製品名やロット番号)を含むものとする。
ステップ304:サプライヤ20の製造情報管理システム共有層130は、確認共有層1201から、上記評価対象となる製品を識別するための情報(例えば、製品名やロット番号)に該当する評価ポリシデータ112を取得する。
ステップ305:サプライヤ20の製造情報管理システム共有層130は、はステップ304で取得した評価ポリシデータ112を、サプライヤ20の非公開層で所有している直行率などの製造プロセスを評価する値に適用し、評価結果を算出する。
ステップ306:サプライヤ20の製造情報管理システム共有層130は、ステップ305で算出した結果を確認共有層1201に送信し、バイヤ10とサプライヤ20との間で共有する。
ステップ307:バイヤ10が管理する製造情報管理システム100の評価ポリシ適用プログラム111は、サプライヤ20により算出された評価結果を確認共有層1201から取得する。下記では、上記のステップを詳細に説明する。
バイヤ10の製造情報管理システム100が、ステップ399において、確認共有層1201に対してサプライヤ20の評価データを請求した後、ステップ300において、確認共有層1201を介してサプライヤ20の公開情報がないことを通知されると、ステップ301において、バイヤ10側では、製造情報管理システム100の評価ポリシ適用プログラム111が、上記評価ポリシデータ112を確認共有層1201にて公開する。この時、評価ポリシは本シーケンス開始前に共有されていても良い。また、他社が公開している評価ポリシを用いても構わない。
評価ポリシ適用プログラム111は、評価ポリシデータ112を公開した後、ステップ302において、さらに、評価結果請求依頼をサプライヤ20が管理する製造情報管理システム共有層130に対し送信する。ステップ303では、製造情報管理システム共有層130は、バイヤ10に指定された評価ポリシを確認共有層1201に要求し、ステップ304において、確認共有層1201は、上記評価ポリシを製造情報管理システム共有層130へ送付する。
ステップ305では、製造情報管理システム共有層130は、受け取った上記評価ポリシをサプライヤ20の非公開層で所有している評価データに適用し、当該非公開層が処理を実行して評価結果を得る。非公開層は、製造情報管理システム100、製造信頼度評価システム共有層120、製造情報管理システム共有層130と同様、ハードウェアとしては一般的なコンピュータにより構成され、これらのように共有されていない環境下において、当該コンピュータ上に各種データが記憶されたり、処理が行われる。
ステップ306では、製造情報管理システム共有層130は、得られた評価結果を確認共有層1201に送信して共有し、ステップ307において、確認共有層1201は、当該評価結果をバイヤ10の非公開層へ送付する。当該非公開層は、サプライヤ20の非公開層と同様の構成を採用することができる。
以上の一連のシーケンスを通して、サプライヤ20の評価データを共有層へ公開せず、バイヤ10は評価結果データを得ることができる。評価の元となる評価データが正しいものかどうかを判断する方法として、用いたデータはブロックチェーン技術を用いて共有することで改ざんを防ぐ形態を取る。
なお、評価したいサプライヤが評価ポリシの適用や評価結果のみの共有も拒否した場合、評価データの代わりにサプライヤの取引量から直行率のような生産状況の評価を行うことのできるデータを算出し、その値を用いても良い。
図4は、評価ポリシデータ112の例を示す図である。図4では、評価ポリシデータ112がデータテーブル40として記憶されている場合を例示しているが、特にこれに限らず様々な形式で記憶されて良い。評価ポリシデータ112は、(実施例1)のステップ208でバイヤ10が評価結果を算出するために製造情報管理システム共有層130から取得した製造ロット毎の評価共有データ131、すなわち製造情報管理システム100の記憶部110に記憶された製造ロット毎の評価データ114に対して適用される。
図4に示すように、データテーブル40は、評価ポリシデータとして、評価ポリシを識別するための評価ポリシID41と、製造を行ったサプライヤを識別する適用組織42と、当該評価ポリシを適用するロットで製造された製品の製造番号を示す評価ポリシ適用対象製造番号43と、当該評価ポリシの内容を示す適用ポリシ内容44とが対応付けて格納される。例えば、評価ポリシIDが「10-0001」で識別される評価ポリシは、「AAA」で識別されるサプライヤに適用される評価ポリシであり、評価対象とする製品は、製造番号が「P-1001」で識別されるロットの製品であることを示している。さらに、具体的な評価ポリシとして、直行率が0から70までの間であれば評価値「1」、直行率が71から89までの間であれば評価値「3」、直行率が90から95までの間であれば評価値「4」、直行率が96から99までの間であれば評価値「5」として評価される内容であることを示している。
評価ポリシ適用プログラム111は、製造ロット毎の評価データ114として格納される製造プロセス毎の製造番号から、対応する評価ポリシを選択する。
図5は、製造ロット毎の評価データ114のデータテーブル50を示す。製造ロット毎の評価データ114は、製造情報管理システム100を所有するユーザ自身による製造を評価する為のデータである。図5に示すように、製造ロット毎の評価データ114は、製造プロセスを識別するための製造ID51と、当該製造プロセスで製造された製品を識別するための製造番号52と、当該製造番号で識別される製品のロット番号53と、当該製造プロセスの実行日付54と、当該製品の製造を行ったサプライヤであるサプライヤ名55と、当該製品の直行率56とが対応付けて格納される。直行率56として示したデータが評価データとなる。この例においては直行率56としたが、製造の安定性を表すことのできるデータであればこれに限ったことではない。
データテーブル50を製造情報管理システム共有層130で他社と共有した場合には、製造ロット毎の評価データ114は、製造ロット毎の評価共有データ131として、製造情報管理システム共有層130に格納される。
図6は、製造ロット毎の評価共有データ131のデータテーブル60を示す。データテーブル60の構成は、データテーブル50と重複するが、さらに、製造ロット毎の評価共有データ131の取得日61と、ブロックチェーンにより当該データの改ざんを防止する為のハッシュ値62とが対応付けて格納される。これにより、取得した製造ロット毎の評価共有データ131が、以前ユーザが取得したデータと異なるかどうかを判断することができる。
図7は、評価結果データ113のデータテーブル70を示す。評価結果データ113は、製造ロット毎の評価データ114に対する評価結果を記憶したデータである。図7に示すように、評価結果データ113は、製造プロセスを識別するための製造ID71と、評価ポリシを適用した最新の日付が記録された最新算出日72と、適用された評価ポリシである適用評価ポリシ73と、当該適用評価ポリシの適用ポリシ内容を示す評価結果74と、当該適用評価ポリシによる評価者を示す評価者75とが対応付けて格納される。
データテーブル70を、製造信頼性評価システム共有層120上で他社と共有した場合には、評価結果データ113は、評価結果共有データ122として、製造信頼性評価システム共有層120に格納される。
図8は、評価結果共有データ122のデータテーブル80を示す。データテーブル80の構成は、データテーブル70と重複するが、さらに、評価結果共有データ122の取得日81と、ブロックチェーンにより当該データの改ざんを防止する為のハッシュ値82とが対応付けて格納される。これにより、取得した製造ロット毎の評価結果共有データ122が、以前ユーザが取得したデータと異なるかどうかを判断することができる(出力画面の例について)。
サプライヤ20の製造信頼度には、対象となる製品の製造ロットの評価結果に対して、評価データと評価結果データの履歴の中に分布と離散の関係があり、信頼性として評価する場合は品質確保とコスト確保のトレードオフの中で定められる。このため、上記製造信頼度を判定するための評価ポリシは、図9にある入出力画面900から、状況に応じて設定画面950で設定できるものであるとする。信頼性評価結果のグラフ921や詳細情報222は、設定画面950と同時に表示されてもかまわない。
図9は、本実施例における信頼性の評価結果を表示する画面の一例を示す図である。当該画面は、例えば、製造情報管理システム100に接続され、バイヤ10により操作や視認が可能なディスプレイ等の表示装置に表示される。当該表示は、例えば、評価ポリシ適用プログラム111によって実行される。また、製造情報管理システム100には、上記表示装置とともに、後述する設定画面から情報を入力するためのキーボード等の入力装置が接続されているものとする。
評価ポリシ適用プログラム111は、入出力画面900のように、評価対象となる製品をデフォルメして表示したアイコン910や、当該製品を識別するための製品名や製品番号を含む名称表示911を表示し、当該製品の組み立て加工に用いる部品の構成を、当該部品をデフォルメして表示した上記同様のアイコンと、当該を識別するための製品名や製品番号を含む名称表示920などを表示する。また、評価ポリシ適用プログラム111は、評価結果について正規分布等の統計値を表すグラフ921や、判定結果の詳細情報922などを用いて表示することもかまわない。
図9(a)では、例えば、評価ポリシ適用プログラム111は、入出力画面900に、バイヤ10から指定された、ある製品やその部品(例えば、製品A500)について、図5に示した製造ロット毎の評価データ114を読み出し、製品A500のアイコンや名称表示、さらには、当該製品を構成する部品のアイコンや名称表示(例えば、部品C800のアイコンやその名称)を行う。製品がどのような部品で構成されているかについては、あらかじめ部品表(BOM:Bill Of Materials)等の構成表により定められているものとする。
さらに、本例では、評価ポリシ適用プログラム111は、入出力画面900に、評価実行時における直行率の統計値(例えば、過去のある時点から評価実行時までのある部品のあるロットの直交率の統計値)を示す上記信頼性評価結果のグラフ921を表示する。過去の直交率については、例えば、製造情報管理システム100の記憶部110に蓄積されているものとする。また、評価ポリシ適用プログラム111は、詳細情報922として、最新の評価実行時における直行率(例えば、75%)と、その直行率の算出対象となったロットのロット番号(例えば、XX123)とを、上記グラフ921や上記名称表示920などに対応付けて表示する。
また、図9(b)では、例えば、評価ポリシ適用プログラム111は、設定画面950に、バイヤ10から指定された、ある製品やその部品(例えば、部品C800)について、図4に示した評価ポリシデータ112を読み出し、部品C800のアイコン951や名称表示を表示する。さらには、評価ポリシ適用プログラム111は、上記詳細情報222を表示するために、サプライヤ20の会社名(例えば、製造会社C)、部品表の有無や保持形態(例えば、shared)、関連する製品や部品(例えば、製品A500や当該製品に関連する部品としてBOM等の構成表に登録されている部品C800)を設定する設定欄952を表示したり、評価ポリシを設定する設定欄953を表示する。図9では、評価ポリシとして、直行率が80%〜100であること当該部品の評価ポリシとして定められていることを示している。製品がどのような部品で構成されているか、製造番号と製品や部品の紐づけについては、あらかじめ定められているものとする。
以上の説明では、該当組織(サプライヤ10)の信頼性を十分に評価できると考えられる製造プロセスのうちの信頼性に係るプロセスの実行結果に対し、当該サプライヤが製造した製品に評価ポリシを適用することによって、当該製品の信頼度、さらには当該製品を製造するサプライヤの信頼度を算出し、信頼性を評価する方法を例に説明したが、評価するための情報はこれに限ったものではない。
なお、本発明は上で記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、評価対象は製造プロセス毎の粒度であるため、その製造プロセスの組み合わせによっては、評価対象を製品そのものであったり、製品を取り扱う企業全体であったりする。また、製造プロセスにおいても、担当者の異なるフローや作業場所の異なるフローについては、分割したものを管理対象とし、細部のプロセス評価を行えるものとする。
さらに、情報を共有する仕組みとしては情報の信頼性確保と参加企業の拡張が容易であることが求められる。これを満たす手段の一つとして、ブロックチェーンを用いた信頼性の高い分散台帳によるデータ共有を適用することも検討できる。他社が作成した評価ポリシと評価した結果を信頼できる形で保管・参照される。特に、バイヤとサプライヤ間でデータを共有する共有層を運用する場合、データの信頼性を上げる必要がある。また、サプライヤが製造プロセスの信頼性を示すことのできる値に虚偽データを用いたり、後に変更されたデータを用いたりしたことを検知する必要がある。虚偽データの登録を防止するためには、製造プロセスの信頼性を示すデータを人手か介在しない方法で登録し利用できる環境とすることを前提としている。一度共有されたデータに対し改ざんを試みた場合に、アラートを上げることなどで、組織の信用度を随時計測するアプリケーションを想定する。
このように、バイヤ10とサプライヤ20とにより多段ティアを形成するサプライチェーンにおいて提供される製品または部品の信頼性を評価する信頼性評価システムにおいて、上記製品の製造情報を管理する製造情報管理システム100は、上記製品または部品の製造ロットごとに、上記バイヤにおける当該製品または部品を評価する基準を定めた評価ポリシ(例えば、図4に示した評価ポリシデータ112)と、上記サプライヤに対して要求した、上記サプライヤにおいて上記製品または部品を評価した評価データ(例えば、図5に示した評価データ114)とを用いて、上記製造ロットごとの上記製品または部品の信頼性を評価する評価ポリシ適用部(例えば、評価ポリシ適用プログラム111)を有し、上記評価データを管理する共有層(例えば、製造情報管理システム共有層130)は、上記サプライヤが上記製品または部品を評価した評価データ(例えば、製造ロットごとの評価共有データ131)を、上記製造情報管理システムからの要求に応じて開示し、上記製造情報管理システムと上記共有層との間で共有させる共有処理部(例えば、製造情報管理システム共有層130の制御部)を有するので、これまで取引をしたことのない組織であっても、当該組織の信頼性や当該組織が製造した製品や部品の信頼性を適切に評価することができ、また、製品や部品に不具合が生じた場合でも、労力をかけることなく対処できる。
また、上記製造情報管理システムは、上記共有層との間で共有しない第1の非共有層(例えば、製造情報管理システム100内部の非共有層)を有し、上記共有層は、上記製造情報管理システムとの間で共有しない第2の非共有層(例えば、製造情報管理システム共有層130内部の非共有層)を有し、上記評価ポリシ適用部は、上記共有部から上記評価データが得られない場合、図3に示したように、上記第1の非共有層に保持された上記評価ポリシを、上記第1の非共有層と上記第2の非共有層との間で上記評価ポリシを共有するための確認共有層1201に送信し、上記確認共有層1201から上記製造ロットごとの上記製品または部品の信頼性を評価した評価結果を取得し、上記共有処理部は、上記確認共有層1201から上記評価ポリシを取得し、当該取得した評価ポリシと、上記評価データとを用いて、上記製造ロットごとの上記製品または部品の信頼性を評価し、当該評価の結果を上記確認共有層に格納する。したがって、サプライヤから評価データが得られない場合であっても、バイヤとサプライヤとの間で評価結果を共有することができる。
また、上記評価ポリシ適用部は、上記製造ロットで製造された上記製品または部品の製造番号に応じた直行率を含む上記評価ポリシと、上記評価データとを用いて、上記製造ロットごとの上記製品または部品の信頼性を評価するので、直行率を指標として製品や部品の評価結果を共有することができる。
また、上記共有処理部は、上記製造ロットで製造された上記製品または部品の製造番号の評価結果である直行率と、当該直行率を含む上記評価データのハッシュ値とを含む共有評価データを生成し、生成した上記共有評価データを上記共有層に格納するので、例えば、本システムにブロックチェーンを用いた場合でも、評価データの改ざんを防止することができる。
また、上記製造情報管理システムは、上記製造ロットで製造された上記製品または部品および上記評価ポリシを登録する設定部(例えば、図9(b)に示した設定画面950)を有するので、評価結果に応じて、上記評価ポリシを設定したり変更することができる。
また、上記評価ポリシ適用部は、上記製造情報管理システムが有する記憶部(例えば、記憶部110)から上記評価データを読み出し、表示部(例えば、図9(a)に示した入出力画面900)に、上記評価データに含まれる上記製品または部品のアイコンと、上記製品または部品の名称と、上記製品または部品の評価結果(例えば、製品や部品の直行率やロット番号を含む判定結果の詳細情報922、直行率の統計値を示すグラフ921)とを表示するので、バイヤは一見して製品や部品の評価結果を把握することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、過去に取引経験がない場合にも、新規取引を行う組織(バイヤー/サプライヤ)の選定や、受け取った製造品の信頼性に関する情報を直接入手することが困難である場合に、取引対象である組織の信頼性を評価する手法を提供することができる。さらには、時間軸で変化する製造品質を蓄積し、評価していくことによって、問題を起こしそうな組織を予め特定し、問題が起こった場合に連絡すべき組織を特定することが可能となる。
10…バイヤ、20…サプライヤ、100…製造情報管理システム、101…送受信部、102…入力装置、103…メモリ、104…CPU、105…通信部、110…記憶部、111…評価ポリシ適用プログラム、112…評価ポリシデータ、113…評価結果データ、114…製造ロットごとの評価データ、120…製造信頼度評価システム共有層、121…評価ポリシ共有データ、122…評価結果共有データ、130…製造情報管理システム共有層、131…製造ロットごとの評価共有データ、140…ネットワーク、40…評価ポリシデータ格納データテーブル、50…製造ロット毎の評価データ格納テーブル、60…製造ロットごとの評価共有データ格納テーブル、70…評価結果データ格納テーブル、80…評価結果共有データ格納テーブル、900…評価結果出力画面、950…評価結果設定画面

Claims (7)

  1. バイヤとサプライヤとにより多段ティアを形成するサプライチェーンにおいて提供される製品または部品の信頼性を評価する信頼性評価システムであって、
    前記製品の製造情報を管理する製造情報管理システムは、
    前記製品または部品の製造ロットごとに、前記バイヤにおける当該製品または部品を評価する基準を定めた評価ポリシと、前記サプライヤに対して要求した、前記サプライヤにおいて前記製品または部品を評価した評価データとを用いて、前記製造ロットごとの前記製品または部品の信頼性を評価する評価ポリシ適用部を有し、
    前記評価データを管理する共有層は、
    前記サプライヤが前記製品または部品を評価した評価データを、前記製造情報管理システムからの要求に応じて開示し、前記製造情報管理システムと前記共有層との間で共有させる共有処理部、
    を有することを特徴とする信頼性評価システム。
  2. 前記製造情報管理システムは、前記共有層との間で共有しない第1の非共有層を有し、
    前記共有層は、前記製造情報管理システムとの間で共有しない第2の非共有層を有し、
    前記評価ポリシ適用部は、前記共有部から前記評価データが得られない場合、前記第1の非共有層に保持された前記評価ポリシを、前記第1の非共有層と前記第2の非共有層との間で前記評価ポリシを共有するための確認共有層に送信し、前記確認共有層から前記製造ロットごとの前記製品または部品の信頼性を評価した評価結果を取得し、
    前記共有処理部は、前記確認共有層から前記評価ポリシを取得し、当該取得した評価ポリシと、前記評価データとを用いて、前記製造ロットごとの前記製品または部品の信頼性を評価し、当該評価の結果を前記確認共有層に格納する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信頼性評価システム。
  3. 前記評価ポリシ適用部は、前記製造ロットで製造された前記製品または部品の製造番号に応じた直行率を含む前記評価ポリシと、前記評価データとを用いて、前記製造ロットごとの前記製品または部品の信頼性を評価する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信頼性評価システム。
  4. 前記共有処理部は、前記製造ロットで製造された前記製品または部品の製造番号の評価結果である直行率と、当該直行率を含む前記評価データのハッシュ値とを含む共有評価データを生成し、生成した前記共有評価データを前記共有層に格納する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信頼性評価システム。
  5. 前記製造情報管理システムは、前記製造ロットで製造された前記製品または部品および前記評価ポリシを登録する設定部を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信頼性評価システム。
  6. 前記評価ポリシ適用部は、前記製造情報管理システムが有する記憶部から前記評価データを読み出し、表示部に、前記評価データに含まれる前記製品または部品のアイコンと、前記製品または部品の名称と、前記製品または部品の評価結果とを表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信頼性評価システム。
  7. バイヤとサプライヤとにより多段ティアを形成するサプライチェーンにおいて提供される製品または部品の信頼性を評価する信頼性評価システムで行われる信頼性評価方法であって、
    前記製品の製造情報を管理する製造情報管理システムでは、
    評価ポリシ適用部が、前記製品または部品の製造ロットごとに、前記バイヤにおける当該製品または部品を評価する基準を定めた評価ポリシと、前記サプライヤに対して要求した、前記サプライヤにおいて前記製品または部品を評価した評価データとを用いて、前記製造ロットごとの前記製品または部品の信頼性を評価し、
    前記評価データを管理する共有層では、
    共有処理部が、前記サプライヤが前記製品または部品を評価した評価データを、前記製造情報管理システムからの要求に応じて開示し、前記製造情報管理システムと前記共有層との間で共有させる、
    ことを特徴とする信頼性評価方法。
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