以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[情報提示システム100]
図1に示すように、本発明の実施形態に係る情報提示システム100は、情報提示装置1と一又は複数の利用者端末2とを含む。情報提示装置1及び利用者端末2は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N1を介して通信可能である。
情報提示装置1は、情報を検索するための検索条件を利用者端末2から受付可能であり、検索条件に基づく検索処理を実行して、検索結果を利用者端末2に提示する情報処理装置である。以下、本実施形態では、情報提示システム100において、検索対象が、飲食物を提供する飲食店である場合を例に挙げて説明する。なお、前記検索対象は、例えばホテル、カラオケ店、ボーリング場、卓球場、温泉施設、小売店、サービス提供施設などの各種の施設であってもよい。利用者端末2は、前記検索対象の情報の検索及び提示を要求する利用者(以下、検索者ともいう。)によって操作される情報処理装置である。また、利用者端末2は、施設を利用した利用者であって、当該施設の感想、評価などのコメントを投稿する利用者(以下、投稿者ともいう。)によって操作される情報処理装置である。なお、投稿者が操作する利用者端末2は、施設に設置された操作端末であってもよい。
本実施形態では、情報提示装置1単体が本発明に係る情報提示システムに相当するが、本発明に係る情報提示システムは、情報提示装置1及び利用者端末2のうち一又は複数の構成要素を含むものであってもよい。例えば、情報提示装置1及び利用者端末2の構成要素が協働して後述する各種の情報提示処理(図8参照)を分担して実行する場合には、その処理を実行する複数の構成要素を含むシステムを本発明に係る情報提示システムとして捉えることが可能である。例えば、情報提示装置1及び利用者端末2が本発明に係る情報提示システムを構成することが考えられる。
[情報提示装置1]
図1に示されるように、情報提示装置1は、制御部11、記憶部12、操作表示部13、及び通信I/F14などを備えるサーバである。なお、情報提示装置1は、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムであってもよい。また、情報提示装置1で実行される各種の処理は、一又は複数のプロセッサによって分散して実行されてもよい。
通信I/F14は、情報提示装置1を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して利用者端末2などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部13は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部12は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。具体的に、記憶部12には、施設情報D1、コメント情報D2などのデータが記憶される。施設情報D1には、検索対象の施設に関する情報が含まれる。コメント情報D2には、1又は複数の利用者が投稿したコメントに関する情報が含まれる。また、記憶部12には、施設が提供する施設画像の画像データ(施設画像データ)、利用者が投稿する写真の画像データ(撮像画像データ)、施設の場所を示す地図データなども記憶されている。図2は施設情報D1の一例を示す図であり、図3はコメント情報D2の一例を示す図である。
図2に示されるように、施設情報D1には、施設ごとに対応する「施設ID」、「施設名」、「所在地」、「ジャンル」、「予算」、「電話番号」、「予約状況」、「第1合計評価値」などの情報(施設情報)が含まれる。「所在地」は、施設の場所を示す情報であり、例えば住所である。「所在地」は、施設の位置を示す情報として用いられる。「ジャンル」は、施設で提供されるサービスの内容を識別可能な情報であって、例えば料理ジャンルを示す。「予算」は、例えば施設の利用について必要な平均的な金額として予め設定された金額である。「電話番号」は、利用者から施設に連絡する際の情報として用いられる。「予約状況」は、施設の現在の予約状況(満席、空席など)を示し、当該施設の予約処理に用いられる。「第1合計評価値」は、施設の評価値(評価ポイント)を示す情報であり、例えば施設に対して投稿された全てのコメントに関連付けられた個別評価値(後述)の平均値である。第1合計評価値は、検索処理に利用される。例えば検索結果において、前記第1合計評価値が高い施設は、前記第1合計評価値が低い施設より上位に表示される。また、施設情報D1には、施設ごとに前記施設画像の識別情報が含まれてもよい。情報提示装置1は、施設情報D1から利用者(検索者)が設定した検索条件を満たす施設の施設情報を抽出して当該利用者の利用者端末2に提示(出力)する。
図3に示されるように、コメント情報D2には、投稿者により投稿されるコメントごとに対応する「コメントID」、「投稿者ID」、「投稿日時」、「施設ID」、「利用日時」、「利用目的」、「画像ID」、「個別評価値」などの情報(コメント情報)が含まれる。
ここで、例えば情報提示装置1を利用する利用者、すなわち情報提示システム100が提供する予約サービス(予約サイト)及びコメント投稿サービス(口コミサイト)を利用する利用者は、飲食店を利用した後に、利用者端末2を用いて口コミサイトにアクセスする。そして、利用者は、ID及びパスワードを入力してログインし、利用した飲食店の感想、評価などのコメントを投稿する。また、利用者は、必要に応じて、利用した飲食店において撮影した写真(撮像画像)をコメントに添付して投稿する。利用者から投稿されたコメントは、識別情報(コメントID)が付与されて記憶部12のコメント情報D2に記憶される。
コメント情報D2の「コメントID」は前記コメントの識別情報であり、制御部11によって付与される。「投稿者ID」は、投稿者(利用者)の識別情報であり、例えばコメントを投稿した利用者のログインIDである。「投稿日時」は、利用者が前記コメントを投稿した日時であり、例えば情報提示装置1が前記コメントを取得(受信)した日時である。「施設ID」は、施設の識別情報であり、図2の施設情報D1に含まれる施設IDと関連付けられる。例えば利用者が口コミサイトで飲食店S1を選択した場合、施設情報D1に含まれる飲食店S1の施設ID「S0001」がコメント情報D2の「施設ID」に登録される。「利用日時」は、利用者が施設を利用(訪問)した日時であり、利用者により入力される。
「利用目的」は、利用者が飲食店を利用した目的に関連する情報であり、ランチ、ディナーなどの利用時間帯に関する情報、クリスマス、バレンタイン、ハロウィン、忘年会、新年会、父の日、母の日などの特定時期に開催されるイベントに関する情報、デート、接待、会食、女子会、歓送迎会など利用者又は利用者グループの属性に関する情報、料理ジャンルの種別、料理コースの種別、料理の価格など利用内容に関する情報である。利用者は、予め設定された複数の目的の中から任意の目的を選択することが可能である。なお、制御部11が、利用者により入力されるコメントの内容に基づいて利用目的を特定してコメント情報D2に登録してもよい。「個別評価値」は、利用者が採点した評価値(評価ポイント)であり、利用者は例えば0〜5ポイントの範囲で選択又は入力することが可能である。
図4は、前記口コミサイトにおけるコメント投稿ページP1の一例を示す図である。コメント投稿ページP1には、利用者ID(ログインID)、利用者が利用した施設の店名を選択する店名欄K1、利用日時を入力する利用日時欄K2、利用目的を選択する利用目的欄K3、投稿する写真を選択する写真欄K4、評価値(評価ポイント)を選択する評価欄K5、コメントを入力するコメント欄K6、入力したコメントを投稿(送信)する投稿ボタンK7などが含まれる。例えば、飲食店S1を利用した利用者(利用者ID「U0002」)は、前記口コミサイトにアクセスして、飲食店の店名「S1」を選択し、利用日時「2019年12月24日」を入力し、利用目的「クリスマス」を選択する。また、利用者は、例えば注文した料理の写真「P0002.JPG」を利用者端末2の記憶部22から選択する。また、利用者は、飲食店S1に対する評価(ここでは「3点」)を選択する。さらに、利用者は、飲食店S1の感想などのコメント「店内は落ち着いた雰囲気。クリスマスコースがおすすめ!」を入力する。利用者は、各項目の入力操作が完了すると最後に投稿ボタンK7を押下してコメントを投稿する。前記コメントには、各欄の情報が関連付けられている。制御部11は、前記コメントを取得すると、コメント情報D2に各情報を登録する。
なお、他の実施形態として、施設情報D1、コメント情報D2、前記画像データ(施設画像データ、撮像画像データ)などの情報の一部又は全部が、情報提示装置1から通信網N1を介してアクセス可能な他のサーバに記憶されてもよい。例えば、コメント情報D2及び前記撮像画像データ(投稿写真)は、SNS(ソーシャルネットワークサービス)サーバに記憶されてもよい。この場合、情報提示装置1の制御部11は、前記他のサーバから前記情報を取得して、後述の情報提示処理(図8参照)などの各処理を実行してもよい。
また、記憶部12には、利用者端末2に表示される前記口コミサイトに含まれるコメント投稿ページP1(図4参照)、利用者端末2に表示される前記予約サイトに含まれる検索条件設定ページ、検索結果ページP2〜P4(図5〜図7参照)、予約ページ、経路案内ページなどの各種のウェブページを生成するためのレイアウトデータ及び画像データなども記憶される。なお、本実施形態において、情報提示装置1の制御部11は、前記各種のウェブページを生成してそのウェブページの情報を利用者端末2に送信することにより、利用者端末2に前記各種のウェブページを表示させることが可能である。また、他の実施形態として、情報提示装置1の制御部11は、利用者端末2に前記各種のウェブページを表示するために必要なデータを送信することにより、利用者端末2の制御部21に前記各種のウェブページの表示を実行させてもよい。
なお、前記口コミサイト及び前記予約サイトは、予め設定された一つのドメインに属するウェブページの集合体であってもよいが、例えば同一の情報提示装置1の記憶部12に記憶された複数のドメインに属するウェブページの集合体を前記予約サイトとして捉えてもよい。また、前記口コミサイト及び前記予約サイトに含まれる各種のページは、複数のサーバに分散して記憶されたものであってもよい。
さらに、記憶部12には、制御部11に後述の情報提示処理(図8参照)を実行させるための情報提示プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記情報提示プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、情報提示装置1が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部12に記憶される。
制御部11は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部11は、前記ROM又は記憶部12に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより情報提示装置1を制御する。
ところで、施設を利用した利用者が施設に対する感想、評価などのコメントを投稿した場合に、当該コメントが前記検索結果に表示されるシステムが知られている。利用者は、前記検索結果の前記コメントを参考にして、予約する施設を決定することが可能である。しかし、従来の前記システムは、前記検索結果に含まれる前記施設に関連付けられた不特定多数のコメントを表示するものであるため、当該コメントが利用者にとって参考にならない場合もある。このように、投稿されたコメントが施設を利用する利用者にとって有益な情報とならない場合がある。これに対して、本実施形態に係る情報提示システム100は、施設の利用者に有益な情報を提示することが可能である。
具体的に、制御部11は、図1に示されるように、取得処理部111、検索処理部112、抽出処理部113、提示処理部114、予約処理部115、及び評価処理部116などの各種の処理部を含む。なお、制御部11は、前記CPUで前記情報提示プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記情報提示プログラムは、複数のプロセッサを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
取得処理部111は、利用者(投稿者:本発明の第1利用者の一例)が投稿したコメントを含むコメント情報を取得する。前記コメント情報には、口コミサイトのコメント投稿ページP1(図4参照)に入力される、利用者ID、店名、利用日時、利用目的、写真、評価、コメントなどの情報が含まれる。取得処理部111は、前記コメント情報を取得すると、任意の識別情報をコメント情報D2の「コメントID」に登録し、利用者IDをコメント情報D2の「投稿者ID」に登録し、前記コメントを取得した日時をコメント情報D2の「投稿日時」に登録し、店名に対応する識別情報(図2参照)をコメント情報D2の「施設ID」に登録し、利用日時をコメント情報D2の「利用日時」に登録し、利用目的をコメント情報D2の「利用目的」に登録し、写真の識別情報をコメント情報D2の「画像ID」に登録し、評価をコメント情報D2の「個別評価値」に登録する。
なお、取得処理部111は、前記コメントの内容に基づいて利用目的を判断して、コメント情報D2の「利用目的」に登録してもよい。例えば、投稿者が投稿したコメントにクリスマスのキーワード又はクリスマスに関連するキーワードが含まれる場合に、取得処理部111は、前記キーワードに基づいて利用目的を「クリスマス」と判断して、コメント情報D2の「利用目的」に登録してもよい。例えば、投稿者が投稿したコメントにランチキーワード又はランチに関連するキーワードが含まれる場合に、取得処理部111は、前記キーワードに基づいて利用目的を「ランチ」と判断して、コメント情報D2の「利用目的」に登録してもよい。取得処理部111は、利用者の利用者端末2に対するコメント投稿操作に応じてコメント情報を取得するごとに、コメント情報D2に各情報を登録する。
検索処理部112は、利用者(検索者:本発明の第2利用者の一例)に対応する施設の検索条件を含む検索要求に応じて検索処理を実行する。検索処理部112は、本発明の検索処理部の一例である。具体的に、検索処理部112は、前記検索処理において、施設情報D1(図2参照)から前記検索条件を満たす施設を検索して抽出する。例えば検索者が利用者端末2に表示される検索条件設定ページにおいて検索条件である利用予定日、利用予定時刻、地域(エリア)、料理ジャンル、利用人数、利用目的の少なくともいずれかを入力した場合に、検索処理部112は、施設情報D1から、前記検索条件を満たす施設を検索する。検索処理部112は、本発明の検索処理部の一例である。
なお、予約サイト(検索サイト)において前記利用目的に応じたカテゴリー(クリスマス特集、忘年会特集、ランチ特集など)が選択可能に表示される場合には、検索処理部112は、検索者が選択したカテゴリーに基づいて前記利用目的を前記検索条件として取得してもよい。
抽出処理部113は、コメント情報D2(図3参照)において、検索処理部112により検索(抽出)される施設に関連付けられたコメントのうち前記検索条件に基づいて特定される特定コメントを抽出する。具体的には、抽出処理部113は、コメント情報D2において、検索処理部112により検索される施設に関連付けられたコメントのうち、利用予定日、利用予定時刻、及び利用目的の少なくともいずれかに基づいて特定される特定コメントを抽出する。抽出処理部113は、本発明の抽出処理部の一例である。
例えば、抽出処理部113は、季節、時期、時間帯、及びイベントの少なくともいずれかに対応する特定コメントを抽出する。なお、前記季節、時期、時間帯には、所定の範囲が予め設定されている。例えば検索者が検索条件設定ページにおいてクリスマスの時期の利用予定日(例えば12月25日)を入力して検索要求を行った場合、検索処理部112は、当該利用予定日に予約可能な施設を抽出し、抽出処理部113は、当該施設に関連付けられたコメント(図3参照)のうち利用日時(訪問日)がクリスマスの時期のコメントを抽出する。また、例えば検索者が検索条件設定ページにおいてバレンタインデーの時期の利用予定日(例えば2月14日)を入力して検索要求を行った場合、検索処理部112は、当該利用予定日に予約可能な施設を抽出し、抽出処理部113は、当該施設に関連付けられたコメントのうち利用日時(訪問日)がバレンタインデーの時期のコメントを抽出する。
また、例えば検索者が検索条件設定ページにおいてランチの時間帯の利用予定時刻(例えば12時)を入力して検索要求を行った場合、検索処理部112は、当該利用予定時刻に予約可能な施設を抽出し、抽出処理部113は、当該施設に関連付けられたコメントのうち利用日時がランチタイム(例えば11:00〜14:00)のコメントを抽出する。
また、例えば検索者が検索条件設定ページにおいて利用予定日及び利用目的(例えば「接待」)を入力して検索要求を行った場合、検索処理部112は、当該利用予定日及び利用目的を満たす予約可能な施設を抽出し、抽出処理部113は、当該施設に関連付けられたコメントのうち利用目的に「接待」が登録されているコメントを抽出する。
また、例えば検索者が検索条件設定ページにおいて利用予定日及び利用目的(例えば「1万円以上の料理コース」)を入力して検索要求を行った場合、検索処理部112は、当該利用予定日及び利用目的を満たす予約可能な施設を抽出し、抽出処理部113は、当該施設に関連付けられたコメントのうち利用目的に「1万円以上の料理コース」が登録されているコメントを抽出する。
また、例えば検索者が検索条件設定ページにおいて利用予定日及び曜日を入力して検索要求を行った場合、検索処理部112は、当該利用予定日に予約可能な施設を抽出し、抽出処理部113は、当該施設に関連付けられたコメントのうち当該曜日が登録されているコメントを抽出する。例えば、抽出処理部113は、設定された曜日が「金曜日」である場合、前記施設に関連付けられたコメントのうち利用日から特定される曜日が「金曜日」であるコメントを抽出する。また、例えば検索者が検索条件設定ページにおいて利用予定日の月又は日にちを入力して検索要求を行った場合、抽出処理部113は、当該利用予定日に予約可能な施設に関連付けられたコメントのうち当該月又は日にちが登録されているコメントを抽出してもよい。例えば、抽出処理部113は、前記日にちが「25日」である場合、当該利用予定日に予約可能な施設に関連付けられたコメントのうち利用日が「25日」であるコメントを抽出する。例えば、抽出処理部113は、前記月が「12月」である場合、前記施設に関連付けられたコメントのうち利用月が「12月」であるコメントを抽出する。
ここで、検索条件設定ページにおいて検索者がイベント(クリスマス、バレンタイン、忘年会など)を検索条件に設定可能である場合、抽出処理部113は、当該イベント情報に対応する前記特定コメントを抽出してもよい。具体的には、検索者が検索条件設定ページにおいて所定のイベントを入力して検索要求を行った場合、検索処理部112は、当該イベントの開催時期に予約可能な施設を抽出し、抽出処理部113は、当該施設に関連付けられたコメントのうち当該イベントが「利用目的」に登録されているコメントを抽出する。例えば、検索者が検索条件設定ページにおいて前記イベントとして「クリスマス」を選択して検索要求を行った場合、検索処理部112は、クリスマスの時期に予約可能な施設を抽出し、抽出処理部113は、当該施設に関連付けられたコメントのうち「クリスマス」が「利用目的」に登録されているコメントを抽出する。
また、抽出処理部113は、コメント情報D2において、検索処理部112により検索される施設に関連付けられたコメントのうち、利用予定日、利用予定時刻、及び利用目的の少なくともいずれかに対応する所定のキーワードがコメント内容に含まれるコメントを前記特定コメントとして抽出してもよい。例えば、検索条件に含まれる利用予定時期又は利用目的が「クリスマス」である場合に、抽出処理部113は、予約可能な施設に関連付けられたコメントのうち、「クリスマス」のキーワード又はクリスマスに関連するキーワードを含むコメントを前記特定コメントとして抽出する。例えば、検索条件に含まれる利用予定時期又は利用目的が「ランチ」である場合に、抽出処理部113は、予約可能な施設に関連付けられたコメントのうち、「ランチ」のキーワード又はランチに関連するキーワードを含むコメントを前記特定コメントとして抽出する。
また、抽出処理部113は、施設を利用した投稿者により投稿されるコメントを前記施設に関連付けて記憶する記憶部12から、前記施設を利用する予定の検索者が設定した検索条件(利用条件)に基づいて前記特定コメントを抽出してもよい。前記検索条件には、利用予定日、利用予定時刻、地域(エリア)、料理ジャンル、料理コース、利用人数、利用目的、価格(予算)などが含まれる。例えば、抽出処理部113は、検索条件を満たす施設に関連付けられたコメントのうち、料理ジャンルに対応する特定コメント(例えば、料理ジャンルに対応する料理に関する感想を含むコメント)を抽出する。また例えば、抽出処理部113は、検索条件を満たす施設に関連付けられたコメントのうち、利用人数(例えば検索条件「4人」)に対応する特定コメント(例えば、4人で施設を利用した投稿者のコメント)を抽出する。
提示処理部114は、検索処理部112により検索される検索結果(施設情報)を検索者に提示する。また、提示処理部114は、抽出処理部113により抽出される、前記検索結果に含まれる施設に対応する特定コメントを検索者に提示する。提示処理部114は、本発明の提示処理部の一例である。具体的には、提示処理部114は、記憶部12に記憶された前記コメントのうち、検索処理部112により検索される施設に関連付けられたコメントであって、抽出処理部113により利用予定日、利用予定時刻、及び利用目的の少なくともいずれかに基づいて抽出される特定コメントを検索者に提示する。提示処理部114は、前記検索結果及び前記特定コメントを含む検索結果ページP2〜P4を前記検索者の利用者端末2に表示させる。
図5は、検索結果を含む検索結果ページP2の一例を示す図である。提示処理部114は、検索結果ページP2において、検索条件を満たす施設の施設情報R1を表示させる。図5に示す検索結果ページP2には、検索者が前記検索条件に設定した利用予定日、利用予定時刻、地域(エリア)、利用人数を満たす複数の飲食店の施設情報R1を示している。図5に示す例では、利用予定日として「2020年12月24日」が設定され、利用予定時刻として「18:30」が設定され、利用人数として「2人」が設定されている。なお、検索者は、利用目的を検索条件に追加したい場合には、検索条件変更ボタンを押下することにより検索条件を追加することが可能である。施設情報R1には、施設情報D1に登録されている施設情報(施設名、所在地(住所)、ジャンル、予算、電話番号、予約状況など)と、施設に対応する施設画像とが含まれる。また、施設情報R1には、施設の詳細情報を表示させるための詳細ボタンB1と、施設を予約するための予約ボタンB2とが含まれる。検索結果が利用者端末2の表示画面に収まらない場合には、提示処理部114は、検索結果ページP2をスクロール可能に表示させる。
図6は、所定の施設に対応する検索結果ページP3の一例を示す図である。例えば検索者が検索結果ページP2(図5参照)において所定の施設(ここでは飲食店S1)の詳細ボタンB1を押下すると、提示処理部114は、飲食店S1の詳細情報を利用者端末2に表示させる。図6に示す検索結果ページP3には、施設の詳細情報を表示するための複数の項目(タイトル)のそれぞれに対応する複数のタブK8が含まれる。複数のタブK8により一つのタイトルバーが構成される。各項目はカテゴリーごとに分類されており、各タブK8には、各項目を識別可能な情報として、例えば項目名のテキスト情報(文字)が表示される。例えば、提示処理部114は、検索結果ページP3において、「トップ」、「席」、「メニュー」、「こだわり」、「クーポン」、「口コミ」のタブK8を表示させる。また提示処理部114は、各タブK8に、各タブK8に対応する前記項目に関連付けられた項目情報をリンク先としたリンクを設定する。これにより、検索者が利用者端末2に表示された検索結果ページP3において、例えば「口コミ」のタブK8を選択した場合に、提示処理部114は、「口コミ」のタブK8に関連付けられた情報(検索結果ページP4)を利用者端末2に提示する(図7参照)。
図7は、所定の施設に対応する検索結果ページP4(口コミページ)の一例を示す図である。提示処理部114は、例えば飲食店S1に関連付けられた複数のコメント(図3参照)のうち、抽出処理部113により利用予定日、利用予定時刻、及び利用目的の少なくともいずれかに基づいて抽出された特定コメントC1,C2,C3,…を利用者端末2に表示させる。図7に示す検索結果ページP4では、利用予定日「2020年12月24日」に基づいて抽出された特定コメントC1,C2,C3,…、具体的には投稿者の訪問日がクリスマスの時期の特定コメントC1,C2,C3,…が表示される。また提示処理部114は、複数の特定コメントを、投稿日順又は訪問日順に表示させてもよい。図7に示すように、過去のクリスマスの時期のコメントのみが利用者端末2に一覧表示される。なお、図7に示す検索結果ページP4において所定の特定コメントを選択した場合には、提示処理部114は、選択された特定コメントの詳細(例えば、コメント内容の全文及び全ての写真)を利用者端末2に表示させる。
また、図7に示すように、提示処理部114は、検索結果ページP4において、各特定コメントに個別評価値を表示させてもよい。また、提示処理部114は、複数の特定コメントを、個別評価値に応じた順番、例えば個別評価値が高い順に表示させてもよい。
なお、提示処理部114は、検索結果ページP2(図5参照)に、口コミ情報(特定コメントの一部又は全部)を表示させてもよい。
予約処理部115は、利用者端末2を通じて利用者(検索者)から施設の予約を受け付ける。例えば、予約処理部115は、利用者端末2に表示される検索結果ページP2〜P4において、検索者が予約ボタンB2を押下した場合に、対応する飲食店の予約を受け付ける。なお、予約処理部115は、検索者が予約ボタンB2を押下した場合に、検索者が詳細な予約情報を入力するための予約ページを利用者端末2に表示させてもよい。予約処理部115は、予約処理が完了すると、例えば予約完了メールを利用者端末2に通知する。
評価処理部116は、施設ごとの評価値を算出する。例えば、評価処理部116は、施設に対して投稿された全てのコメントに関連付けられた個別評価値の平均値を、当該施設の第1合計評価値(本発明の第1合計評価値)として算出する。評価処理部116は、算出した前記第1合計評価値を施設情報D1の「第1合計評価値」に登録する(図2参照)。提示処理部114は、評価処理部116により算出された第1合計評価値を検索結果ページP2に表示させてもよい。評価処理部116は、本発明の評価処理部の一例である。
[利用者端末2]
図1に示されるように、利用者端末2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信I/F24などを備える。利用者端末2は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、車載装置、又はパーソナルコンピュータのような情報処理装置である。
通信I/F24は、利用者端末2を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して情報提示装置1などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部23は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部22には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従って情報提示装置1等の外部装置との間で通信処理を制御部21に実行させるための制御プログラムである。また、前記ブラウザプログラムは、情報提示装置1との間で予め定められた通信プロトコルに従って通信処理を実行するための専用アプリケーションであることも考えられる。なお、記憶部22には、地図データ等の他の情報が記憶されていてもよい。
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより利用者端末2を制御する。
具体的に、制御部21は、記憶部22に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部211として機能する。ブラウザ処理部211は、情報提示装置1から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部23に表示させ、操作表示部23に対する操作を情報提示装置1に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。即ち、利用者端末2は、制御部21によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、情報提示装置1の操作用端末として機能することが可能である。なお、制御部21に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
例えば、利用者端末2では、情報提示システム100で提供される口コミサイトに対応する所定のURLへのアクセス要求を行うためのユーザー操作が行われた場合に、制御部21が、情報提示装置1から前記口コミサイトのウェブページのデータを取得して、操作表示部23に前記口コミサイトのウェブページを表示させる。なお、例えば前記所定のURLへのアクセス要求は、予め登録されたウェブサイトの一覧からの選択操作又はテキスト入力操作などによって行われる。また、利用者端末2に情報提示装置1に対応する専用アプリケーションがインストールされている場合には、利用者端末2の利用者が当該専用アプリケーションを起動する操作を行うことにより操作表示部23に前記口コミサイトのウェブページが表示される。そして、利用者(投稿者)は、利用者端末2を操作することにより(図4参照)、前記口コミサイトにおいて所望のコメントを投稿することができる。
また例えば、利用者端末2では、情報提示システム100で提供される予約サイトに対応する所定のURLへのアクセス要求を行うためのユーザー操作が行われた場合に、制御部21が、情報提示装置1から前記予約サイトのウェブページのデータを取得して、操作表示部23に前記予約サイトのウェブページを表示させる。なお、例えば前記所定のURLへのアクセス要求は、予め登録されたウェブサイトの一覧からの選択操作、情報検索サイトにおける検索結果からの選択操作、又はテキスト入力操作などによって行われる。また、利用者端末2に情報提示装置1に対応する専用アプリケーションがインストールされている場合には、利用者端末2の利用者が当該専用アプリケーションを起動する操作を行うことにより操作表示部23に前記予約サイトのウェブページが表示される。そして、利用者(検索者)は、利用者端末2を操作することにより、前記予約サイトにおいて所望の検索条件を満たす施設を検索し、その検索結果(口コミなど)を閲覧することができる。さらに利用者は、検索結果として提示された施設の中から所望の施設を選択して予約の申し込みを行うことができる。
[情報提示処理]
以下、図8を参照しつつ、情報提示システム100において実行される情報提示処理について説明する。具体的に、本実施形態では、情報提示装置1の制御部11によって前記情報提示処理が実行される。また、制御部11は、利用者端末2各々からのアクセスに応じて利用者端末2各々に対応して情報提示処理を並行して実行することが可能である。なお、制御部11は、利用者端末2の所定の操作によって情報提示処理を途中で終了することがある。
なお、本発明は、前記情報提示処理に含まれる一又は複数のステップを実行する情報提示方法の発明として捉えることができる。また、ここで説明する前記情報提示処理に含まれる一又は複数のステップは適宜省略されてもよい。なお、前記情報提示処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部11によって前記情報提示処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、複数のプロセッサによって当該情報提示処理における各ステップが分散して実行される情報提示方法も他の実施形態として考えられる。
ここでは、1又は複数の利用者(投稿者)が利用者端末2により飲食店に関するコメント(口コミ)を口コミサイトに投稿することにより、情報提示装置1の記憶部12に複数のコメントが記憶されているものとする。また、記憶部12には、前記コメントに関する情報が登録されたコメント情報D2(図3参照)が記憶されているものとする。
先ず、ステップS11において、制御部11は、利用者端末2から施設の検索要求を受け付ける。具体的には、制御部11は、利用者端末2に表示される予約サイト(例えば、飲食店予約サイト)の前記条件設定ページにおいて利用者(検索者)により入力される利用予定日、利用予定時刻、地域(エリア)、料理ジャンル、料理コース、利用人数、利用目的、価格(予算)などの検索条件を含む検索要求を受け付ける。
次にステップS12において、制御部11は、前記検索条件を取得する。例えば、制御部11は、利用予定日として「2020年12月24日」、利用予定時刻として「18:30」、利用人数として「2人」の検索条件を取得する。
次にステップS13において、制御部11は、検索処理を実行し、施設情報D1(図2参照)に検索条件を満たす施設が存在するか否かを判定する。前記検索条件を満たす施設が存在する場合(S13:Yes)、処理はステップS14に移行し、前記検索条件を満たす施設が存在しない場合(S13:No)、処理はステップS11に移行する。ステップS11に戻ると、制御部11は、検索者により変更された検索条件に基づいて再度検索処理を実行する。
次にステップS14において、制御部11は、施設情報D1から前記検索条件を満たす施設を抽出する。例えば、制御部11は、「2020年12月24日の18:30から2人」で予約可能な飲食店S1,S2,…を抽出する。
次にステップS15において、制御部11は、抽出した施設に特定コメントが関連付けられているか否かを判定する。前記特定コメントは、利用予定日に対応する季節、時期及びイベントの少なくともいずれかに対応するコメント、利用予定時刻の時間帯に対応するコメント、所定のキーワードを含むコメントである。例えば、利用予定日が2020年12月24日の場合、クリスマスの時期に相当するため、制御部11は、抽出した施設に関連付けられたコメントの中に、クリスマスに関連するコメント(特定コメント)が存在するか否かを判定する。また例えば、検索条件に利用目的として「クリスマス」が選択されている場合には、制御部11は、抽出した施設に関連付けられたコメントの中に、クリスマスに関連するコメント(特定コメント)が存在するか否かを判定する。制御部11は、投稿者により選択された利用目的(図4参照)に基づいて前記特定コメントの有無を判定してもよいし、投稿者により入力されたコメントの内容(前記キーワード)に基づいて前記特定コメントの有無を判定してもよい。抽出した施設に特定コメントが関連付けられている場合(S15:Yes)、処理はステップS16に移行し、抽出した施設に特定コメントが関連付けられていない場合(S15:No)、処理はステップS18に移行する。
ステップS16において、制御部11は、前記特定コメントを抽出する。例えば、制御部11は、飲食店S1に関連付けられた複数のコメントの中から、クリスマスに関連する特定コメントC1,C2,C3,…を抽出する。ステップS16は、本発明の抽出ステップの一例である。
次にステップS17において、制御部11は、抽出した施設の施設情報と前記特定コメントとを含む検索結果を利用者端末2に提示する。例えば、制御部11は、抽出した各飲食店の施設情報(図2参照)と、各飲食店に関連付けられた特定コメント(図3参照)とを含む検索結果を検索者の利用者端末2に提示する(図5参照)。ここで、例えば図5に示す検索結果ページP2において、検索者が飲食店S1を選択した場合、制御部11は、図6に示す飲食店S1の詳細情報を利用者端末2に表示させる。また、図6に示す検索結果ページP3において、検索者が「口コミ」のタブK8を選択した場合、制御部11は、図7に示す飲食店S1の口コミページ(検索結果ページP4)を利用者端末2に表示させる。前記口コミページには、前記特定コメントが表示される。なお、抽出した施設に特定コメント以外のコメントも関連付けられている場合には、制御部11は、前記コメントを、前記特定コメントより優先順位を下げて利用者端末2に表示させてもよい。ステップS17は、本発明の提示ステップの一例である。その後、処理はステップS19に移行する。
一方、ステップS14において抽出した施設に特定コメントが関連付けられていない場合(S15:No)、ステップS18において、制御部11は、抽出した施設の施設情報を含む検索結果を利用者端末2に提示する。なお、抽出した施設に特定コメント以外のコメントが関連付けられている場合には、制御部11は、前記施設情報と前記コメントとを含む検索結果を利用者端末2に提示してもよい。これにより、前記口コミページには、前記特定コメント以外の前記コメントが表示される。その後、処理はステップS19に移行する。
ステップS19では、制御部11は、検索者から施設の予約を受け付けたか否かを判定する。例えば、制御部11は、利用者端末2に表示される検索結果ページP2〜P4において、検索者が予約ボタンB2を押下した場合に、対応する飲食店の予約を受け付ける。制御部11が前記予約を受け付けた場合(S19:Yes)、処理はステップS20に移行し、制御部11が前記予約を受け付けない場合(S19:No)、処理はステップS11に移行する。例えば検索者は、検索結果ページに提示された施設の中に予約を希望する施設が存在しない場合(S19:No)、検索条件を変更して再度検索要求を行う(S11)。
ステップS20において、制御部11は、検索者から予約を受け付けた施設の予約処理を実行する。例えば、制御部11は、飲食店S1の施設端末(不図示)とデータ通信を行って検索者の予約を確定させる。制御部11は、予約処理が完了すると、例えば予約完了メールを検索者の利用者端末2に通知する。
以上のようにして、制御部11は、前記情報提示処理を実行する。また、制御部11は、検索要求を受け付けるごとに、前記情報提示処理を実行する。
以上説明したように、本実施形態に係る情報提示装置1は、施設を利用した利用者(投稿者)により投稿されるコメントと当該施設と当該利用者が当該施設を利用した利用日時及び利用目的とを関連付けて記憶する記憶部22(図3参照)から、当該施設を利用する予定の利用者(検索者)の利用予定日、利用予定時刻、及び利用目的の少なくともいずれかに基づいて特定される特定コメントを抽出し、抽出した特定コメントを検索者に提示する。これにより、施設の検索者は、自身が利用する予定日の時期(例えばイベントの開催時期)、季節、時間帯(例えば、ランチタイム、ディナータイム)、日にち(例えば、月、日、曜日)などに過去に当該施設を利用した投稿者のコメントを閲覧することができる。例えば、クリスマスに飲食店S1を予約しようとする検索者は、過去にクリスマスに飲食店S1を利用したことのある投稿者のコメントを閲覧することができる。また例えば、ランチタイムに飲食店S1を予約しようとする検索者は、過去にランチタイムに飲食店S1を利用したことのある投稿者のコメントを閲覧することができる。また例えば、金曜日に飲食店S1を予約しようとする検索者は、過去に金曜日に飲食店S1を利用したことのある投稿者のコメントを閲覧することができる。また、検索者は、前記特定コメントだけをまとめて閲覧することができる。このため、検索者は、前記特定コメントを参考にして、飲食店S1を予約するか否かを決定することが可能となる。よって、情報提示装置1は、施設の利用者に有益な情報を提示することが可能である。
また、検索者は、前記特定コメントを参考にして、容易に施設の予約を取ることが可能となる。従って、検索者は、検索操作を繰り返し行ったり、口コミを何度も見直したりする必要がないため、検索処理に関する通信トラフィックの低減、及びコンピュータリソースの有効利用が可能となる。
本発明の情報提示システムは、上述の実施形態に限定されない。本発明の他の実施形態として、制御部11(評価処理部116)は、抽出処理部113により抽出される複数の特定コメントのそれぞれに対応する複数の個別評価値の平均値を、施設に対する第2合計評価値(本発明の第2合計評価値)として算出してもよい。上述した前記第1合計評価値は、例えば飲食店S1に対して投稿された全てのコメントに関連付けられた個別評価値の平均値であるのに対して、前記第2合計評価値は、例えば飲食店S1に対して投稿された全てのコメントのうち前記特定コメントに関連付けられた個別評価値の平均値である。よって、前記第2合計評価値は、前記特定コメントの種別に応じて施設ごとに異なってもよい。例えば飲食店S1の第1合計評価値と、飲食店S1におけるクリスマスに対応する特定コメントに基づいて算出される第2合計評価値と、飲食店S1におけるランチに対応する特定コメントに基づいて算出される第2合計評価値とは、互いに異なってもよい。
制御部11(提示処理部114)は、前記第2合計評価値を検索者の利用者端末2に提示する。また、提示処理部114は、検索処理部112により検索される施設の施設情報を、前記第2合計評価値に応じた順番で検索者の利用者端末2に提示する。例えば、図9に示す検索結果では、「2020年12月24日の18:30から2人」で予約可能な飲食店について、クリスマスに対応する各特定コメントの個別評価値に基づいて算出された第2合計評価値が提示され、複数の飲食店が第2合計評価値の高い順に一覧表示される。また、例えば、図10に示す検索結果では、「2020年5月12日の12:00から4人」で予約可能な飲食店について、ランチに対応する各特定コメントの個別評価値に基づいて算出された第2合計評価値が提示され、複数の飲食店が第2合計評価値の高い順に一覧表示される。
この構成によれば、季節、時期、時間帯、及びイベントなどそれぞれのカテゴリーごとに、評価値の高い施設が優先的に表示され、当該カテゴリーに応じたコメント(口コミ)が提示されるため、検索者にとって有益な情報となる。
また本発明の他の実施形態として、制御部11は、検索結果ページにおいて、コメントのカテゴリー(利用条件)を選択可能に利用者端末2に提示してもよい。例えば、制御部11は、検索結果ページP4(口コミページ)において、ランチ、ディナー、クリスマス、バレンタイン、ハロウィン、忘年会、新年会、父の日、母の日、デート、接待、会食、女子会、歓送迎会、月、日、曜日、料理ジャンルの種別、料理コースの種別、料理の価格などのカテゴリーを選択可能に表示させ、検索者が選択したカテゴリーに対応する前記特定コメントを抽出して利用者端末2に提示する。これにより、検索者は、口コミページにおいて、所望のカテゴリーに対応する特定コメントを抽出して閲覧することができる。また、検索者は、カテゴリーを任意に切り替えて特定コメントを抽出して閲覧することができる。
また本発明の他の実施形態として、制御部11は、現在時刻を取得し、現在時刻から所定時間内に予約可能な施設を検索し、かつ当該施設に関連付けられたコメントのうち現在日時(検索条件の一例)に対応する前記特定コメントを抽出して利用者端末2に提示してもよい。例えば、クリスマスの時期のディナーの時間帯に、利用者が利用者端末2とともに徒歩又は車両で移動している場合に、制御部11は、利用者端末2の位置情報及び現在日時を取得し、利用者端末2の現在位置から所定範囲内の施設であって、かつ現在時刻から所定時間内に予約可能な施設を検索する。また制御部11は、検索した施設に関連付けられたコメントのうちクリスマス及びディナーに対応する前記特定コメントを抽出して利用者端末2に提示してもよい。このように、制御部11は、利用者の検索要求の有無にかかわらず、利用者に対応する検索条件に基づいて特定される前記特定コメントを利用者に提示してもよい。また制御部11は、利用者端末2の移動に応じてリアルタイムに、利用者端末2に提示する特定コメントを更新してもよい。また制御部11は、前記特定コメントを利用者端末2においてポップアップ表示させてもよい。
なお、上述の実施形態は、施設を利用した第1利用者が投稿したコメント及び写真を、当該施設の第2利用者に提示する構成であるが、他の実施形態として、制御部11は、施設を利用した第1利用者が投稿した写真だけを当該施設の第2利用者に提示する構成であってもよい。例えば、制御部11は、複数の投稿写真が記憶されたSNSサーバ(記憶部12)から、施設を利用可能な第2利用者に対応する検索条件(例えば、利用予定日、利用予定時刻、利用目的)に基づいて特定される特定写真(特定画像)を抽出し、抽出した特定写真を第2利用者に提示する。なお、制御部11は、投稿写真を画像解析して検索条件に対応する特定写真を抽出することが可能である。