JP2021131186A - ガス瞬間湯沸かし器 - Google Patents

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正和 寺嶋
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正和 寺嶋
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Abstract

【課題】 屋外で電源を使用することなしに、複数のガスボンベを使用して長時間安定してガスを供給維持することにより、温水を長時間供給することが可能なガス瞬間湯沸かし器を提供する。【解決手段】ガス瞬間湯沸かし器1は、カートリッジ式の複数のガスボンベから取り出した気化ガスによりガス燃焼部36を燃焼させて熱交換器40を加熱し、熱交換器40を通過する水を加熱して給湯を行い、ガスボンベと、ガスの流量及び/又は圧力調整を行うガスガバナとの間のガス流路7に対して、熱交換器40により加熱された温水の出湯流路50を当接させてガス流路7を加熱する再気化装置18を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ガス瞬間湯沸かし器に係り、特に、屋外でシャワー等に使用可能なガス瞬間湯沸かし器に関する。
近年、スポーツ、レジャー、キャンプなどでの屋外活動で、温水のシャワー等を使用したいとの要望がある。また、洗車、洗浄などの屋外作業において、温水のシャワーを必要とすることがある。
これらの場所では商用の電気が使用できなかつたり、シャワー等を使用する場所が決まっていないため、電気を使用することなく、容易に移動することができるガス瞬間湯沸かし器が求められている。
さらに災害発生時には、避難所等の屋外でガス瞬間湯沸かし器を容易に設置でき、誰もが温水のシャワー等を使用できる環境が求められている。
例えば、特許文献1には、電気を必要とせず、燃料としてカセットガス(カートリッジ式のガスボンベ)を使用する携帯型温水シャワー装置が開示されている。しかしながら、ガス瞬間湯沸かし器のようにガスの消費量が大きい機器にカートリッジ式のガスボンベを使用した場合には、液化ガスの気化量が大きいため、ガスボンベの温度低下が発生し、ガスボンベからのガス圧力が低下してしまい安定した燃焼能力を得ることができない恐れがあつた。
このため、安定したガス圧力を得るためには、ガスボンベの温度低下を補い、大きな熱量をガスボンベに与える必要があった。
このように、従来のカセットガス瞬間湯沸かし器では数分の燃焼時間でガスボンベの温度が低下してしまい、カセットガス瞬間湯沸かし器の能力を継続して確保することができないという問題があった。
このため、特許文献2には、カートリッジ式のガスボンベを燃料としたガス瞬間湯沸かし器によって生成される温水を、ガスボンベの外周に当接するボンベ加熱部に接合した水通路部に流すことで、熱伝達によりカートリッジ式のガスボンベを温める気化装置(ヒートパネル)を設けたガス瞬間湯沸かし器が開示されている。
気化装置を設けたことによりガス瞬間湯沸かし器のようなガス消費量の大きい燃焼機器においてもカートリッジ式のガスボンベを用いて長時間の燃焼を継続させることが可能となる。
さらに、ガス瞬間湯沸かし器は、内部に複数のガスボンベを取り付けるようにして使用することにより、長時間の燃焼を継続させるが可能となる。
特開2019−42246号公報 実用新案登録第3223849号
前述したように、屋外活動、避難所等で商用の電源を必要としない、屋外で容易に使用でき、可搬性に優れたシャワー用等のガス瞬間湯沸かし器が求められている。
このため、ガス瞬間湯沸かし器として、燃料には取扱いが容易なカートリッジ式のガスボンベを複数用いることができ、温水シャワーとして連続で数十分程度の使用時間が得られ、可搬性に優れ、水栓等に接続して直ちに使用できることが必要となる。
しかしながら、複数のガスボンベを使用するガス瞬間湯沸かし器では、複数のガスボンベとガス圧力を制御するガスガバナとの設置の位置が離れてしまい、複数のガスボンベを直接、ガスガバナに連結することができないため、ガスボンベとガスガバナとを流路で連結するようにする。ガスボンベとガスガバナとを流路によって連結することによりガスボンベとガスガバナとの間の流路が長くなり、流路のパイプ内で気化したガスが液化する恐れがある。
液化ガスがガスガバナに流入すると、ガスガバナに使用しているグリスシールに悪影響を及ぼしガスの外部漏れに至ることがある。
さらに、液化ガスがガスガバナの二次側に流入すると、ガスガバナの二次側のガス圧力が上昇し、ガス燃焼部(バーナー)へのガスの供給を開閉するガス電磁弁が閉弁動作を行うことが可能なガス圧力の規定値を超えてしまい、ガス電磁弁の閉弁動作が行えず故障に至ることがある。
さらに、ガス瞬間湯沸かし器にカートリッジ式のガスボンベを使用する際には、ガスボンベの構造により液化ガスの噴出を防ぐため、ガスボンベを所定の位置に取り付けて、ガスボンベが水平状態を保つように、ガス瞬間湯沸かし器本体の姿勢を規定の状態に維持する必要がある。
しかしながら、ガス瞬間湯沸かし器を傾けたりするなど、様々な状態で使用される恐れがあるため、ガス瞬間湯沸かし器本体の姿勢が規定の状態にないときには、ガスボンベからの液化ガスが配管、ガスガバナに流入しないように、ガスの供給を遮断する必要がある。
このように、カートリッジ式の複数のガスボンベを使用するガス瞬間湯沸かし器では、
1.液化ガスの気化によるガスボンベの温度低下により、ガスの気化能力が低下し、ガス供給が不安定となる。
2.ガス瞬間湯沸かし器を傾けて使用することによりガスボンベからの液化ガスがガス流路内に流出することがある。
3.複数のガスボンベを使用することによりガスガバナまでの配管内で気化ガスが液化し、液化ガスがガスガバナに流入することがある。
等の課題がありカートリッジ式の複数のガスボンベを使用するガス瞬間湯沸かし器では、これらの課題を同時に解決することが求められている。
このため発明者は、上記課題を解決すべく誠心誠意実験を重ねて、その結果、複数のガスボンベを使用して、液状化したガスを気化し、さらに気化ガスの液状化を防止する再気化装置等を設けることにより長時間、安定してガスを供給できることを見出した。これにより、複数のガスボンベを使用して、ガス瞬間湯沸かし器における温水を長時間にわたって供給することが可能となることに思い至った。
そこで、本発明は、屋外で電源を使用することなしに、複数のガスボンベを使用して長時間安定してガスを供給維持することにより、温水を長時間供給することが可能なガス瞬間湯沸かし器を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明に係るガス瞬間湯沸かし器は、カートリッジ式の複数のガスボンベから取り出した気化ガスによりガス燃焼部を燃焼させて熱交換器を加熱し、当該熱交換器を通過する水を加熱して給湯を行うガス瞬間湯沸かし器であって、前記ガスボンベと、ガスの流量及び/又は圧力調整を行うガスガバナとの間のガス流路に対して、前記熱交換器により加熱された温水の出湯流路を当接させて前記ガス流路を加熱する再気化装置を備えることを特徴とする。
本発明に係るガス瞬間湯沸かし器の前記再気化装置は、前記ガスガバナよりも下方に配され、かつ、液化ガスを貯留可能な貯液部を備え、当該貯液部は、前記ガス流路に接続される前記ガスガバナ側のガス流出口よりも幅広に構成され、当該ガス流出口よりも、前記ガスボンベ側のガス流入口が下方に配され、前記貯液部に前記出湯流路が当接して加熱することを特徴とする。
本発明に係るガス瞬間湯沸かし器の前記貯液部は、前記ガス流入口より流入した前記気化ガスが、当該貯液部に貯留された液化ガス内を通過して前記ガス流出口に至ることを特徴とする。
本発明に係るガス瞬間湯沸かし器の前記貯液部は、前記出湯流路が巻き回され、溶接されて当接していることを特徴とする。
本発明に係るガス瞬間湯沸かし器は、前記再気化装置と前記複数のガスボンベとの間の前記ガス流路において、前記ガス瞬間湯沸かし器の傾斜を検知して当該ガス流路を閉止する傾斜閉止弁を備えることを特徴とする。
本発明に係るガス瞬間湯沸かし器の前記出湯流路は、前記再気化装置において、前記ガス流路に当接した後、前記ガスボンベに当接して熱を加えるガスボンベ加熱部を備えることを特徴とする。
本発明に係るガス瞬間湯沸かし器の前記熱交換器は、前記ガス燃焼部の上方に配され、前記複数のガスボンベ、前記ガスガバナ及び前記再気化装置は、前記ガス燃焼部の下方に配されることを特徴とする。
本発明に係る前記ガス瞬間湯沸かし器は、可搬型であることを特徴とする。
本発明に係る前記ガス瞬間湯沸かし器は、前記熱交換器により加熱された温水の給湯口にホースを接続し、前記ホースの先端にシャワーヘッドを備え、当該シャワーヘッドの温水の出湯及び停止操作で、前記ガス燃焼部の燃焼制御を行うことを特徴とする。
本発明のガス瞬間湯沸かし器によれば、カートリッジ式の複数のガスボンベを使用し、ガスボンベと、ガスガバナとの間のガス流路に対して、熱交換器により加熱された温水の出湯流路を当接させてガス流路を加熱する再気化装置を設けることにより、ガス流路で発生した液化したガスが気化されるため、ガスガバナへの液化ガスの流入を防止することができるため、長時間安定して使用可能となる。
また、本発明のガス瞬間湯沸かし器によれば、再気化装置は、ガスガバナよりも下方に配され、かつ、液化ガスを貯留可能な貯液部を備え、貯液部は、ガス流路に接続されるガスガバナ側のガス流出口よりも幅広に構成され、ガス流出口よりも、ガスボンベ側のガス流入口が下方に配され、貯液部に巻き回された出湯流路が当接して加熱することにより、ガス流路内で再液化された液化ガスを貯液部の底部に集めて、出湯流路からの熱により液化ガスの気化を促進し、ガスガバナへの液化ガスの流入を防止することができるため、ガスガバナの液化ガスの流入よる故障を防ぐことができる。
また、本発明のガス瞬間湯沸かし器に係る貯液部は、ガス流入口より流入した気化ガスが、貯液部に貯留された液化ガス内を通過してガス流出口に至るため、気化ガスが通り抜けることにより貯液部に貯まった液化ガスが攪拌され、液化ガスの気化が促進される。
また、本発明のガス瞬間湯沸かし器は、再気化装置と複数のガスボンベとの間のガス流路において、ガス瞬間湯沸かし器の傾斜を検知してガス流路を閉止する傾斜閉止弁を備えることにより、本体を持ち上げたり傾けたりしたときに、ガスボンベから流出する液化ガスを傾斜閉止弁で遮断するため、再気化装置及びガスガバナへの液化ガスの流入を防止することができる。
また、ガス瞬間湯沸かし器の出湯流路は、再気化装置において、ガス流路に当接した後、ガスボンベに当接して熱を加えるガスボンベ加熱部を備えることにより、ボンベ加熱部を介してカートリッジ式のガスボンベを熱伝導により温めることで、充填された液化ガスの気化を促進し、ガス瞬間湯沸かし器の長時間の燃焼継続を可能とする。
また、本発明のガス瞬間湯沸かし器は、燃料としてカートリッジ式のガスボンベを使用し、ガスボンベとガス燃焼部(バーナー)間のガス流路上にヒートパネル、傾斜閉止弁と再気化装置を設けるようにして、熱交換器により加熱された温水の出湯流路を当接させてガス流路を加熱する再気化装置を設けたことにより、ガスガバナへの液化ガスの流入を防止し、ガスガバナの液化ガスの流入よる故障を防ぐことができ、傾斜閉止弁によりガス瞬間湯沸かし器の傾斜によるガスボンベから流入する液化ガスを遮断して再気化装置、ガスガバナへの液化ガスの流入を防止し、再気化装置において、ガス流路に当接した後、ガスボンベに当接して熱を加えるガスボンベ加熱部を備えたことにより、カートリッジ式のガスボンベのガス圧力の低下が改善され、これにより可搬性に優れ、複数のガスボンベを使用できるため、温水を長時間安定して供給することができる。
本発明によるガス瞬間湯沸かし器の外形を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。 ガス瞬間湯沸かし器本体の内部の構成を示すブロック図である。 気化装置としてのヒートパネルの構成を示す外観図である。 再気化装置の構成を示す一部断面を含む図である。 ガス瞬間湯沸かし器にヒートパネルを設けない場合とヒートパネルを設けた場合の給湯動作における使用時間に対するガスボンベのガス消費量及びガスボンベのガス供給圧力の変化を示す図である。 ガス瞬間湯沸かし器に再気化装置を設けない場合と再気化装置を設けた場合の給湯動作におけるガスガバナの二次側のガス圧力の変化を示す図であり、(a)は、ガス瞬間湯沸かし器に再気化装置を設けない場合におけるガスガバナの二次側のガス圧力の変化を示す図、(b)は、ガス瞬間湯沸かし器に再気化装置を設けた場合におけるガスガバナの二次側のガス圧力の変化を示す図、(c)は、再気化装置を設けて長時間にわたり給湯利用の繰り返したときの、ガスガバナの二次側のガス圧力の変化を示す図である。 本発明によるガス瞬間湯沸かし器をシャワー用に用いた一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明によるガス瞬間湯沸かし器を実施するための形態について説明する。尚、本発明のガス瞬間湯沸かし器は、カートリッジ式の複数のガスボンベを使用し、可搬性に優れ、ガスボンベとガス燃焼部(バーナー)間に液化したガスを気化するガスを気化する再気化装置等を設けることにより、長時間安定して使用可能としたものである。
[ガス瞬間湯沸かし器の構成]
図1は、本発明によるガス瞬間湯沸かし器の外形を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。図1(a)、(b)に示すように、ガス瞬間湯沸かし器1は、本体3が縦長の略直方体形の形状をなし、その正面を後方に傾斜させて斜面状に形成した側面視縦長略台形状であり、本体3の上部には、本体3側面から延設された取手90が設けられている。本体底部4の両端には、運搬時の走行に使用する車輪(タイヤ)91が設けられている。本体3の一方の側面には、水道水を供給する給水接続口80と温められた水道水を給湯する給湯接続口81が設けられている。また、本体3の上面には、湯温を調整する温度調整ダイヤル59が設けられている。
また、本体3正面にはカバー83が設けられており、カバー83を上部にスライドすることにより、本体3内部のガスボンベ5,6(図2に示す)、電池76(図2に示す)の交換が可能となっている。
また、本体3の背面上部には、排気流路43(図2に示す)からの排気ガスを外部に排出するための排気口(図示せず)を有しており、排気口への風の侵入を抑える防風板46が突出して設けられている。
尚、ガス瞬間湯沸かし器1における正常な姿勢は、タイヤ91等を含む本体底部4が接地して、本体底部4が水平を保っている状態をいう。
ガス瞬間湯沸かし器1の本体3の内部には、給水接続口80から供給された水を沸かしてお湯にして給湯接続口81から給湯するための、出湯流路50、ガス流路7及び制御部とを有している。以下に、これらの構成について図2を参照して説明する。
図2は、ガス瞬間湯沸かし器本体3の内部の構成を示すブロック図である。また、図2に示すブロック図は、本体3の内部における各部品の高さ方向の取付位置を示し、ガス瞬間湯沸かし器1の正常な姿勢での正面視における各部品の位置を示すものである。
[出湯流路の構成]
最初に、ガス瞬間湯沸かし器の本体に内蔵する出湯流路の構成について述べる。出湯流路50は、給水接続口80から給湯接続口81までの水道水が流れる流路をいう。尚、図2において、出湯流路50を太い線で示す。
水道水を給水するホースをガス瞬間湯沸かし器1の給水接続口80に接続して、給水を行うようにする。図2に示すように、給水接続口80からの流路は、水ガバナ53に接続された流路と温水の温度を調整する温調部55に接続された流路とに分岐している。温調部55は、水量調整バルブ58、定流量弁56、57等から構成され、温水の温度を調整するものである。
水ガバナ53は、給水接続口80から水道水を通水すると、水ガバナ53に内蔵したダイヤフラムが作動して、熱交換器40を囲む流路に給水する。このとき、水ガバナ53に内蔵したダイヤフラムに連動した水圧マイクロスイッチ54がON状態となる。
図2に示すように、水ガバナ53からの流路は、熱交換器40の筐体41を囲むように配置されている。熱交換器40における出湯流路50は、水ガバナ53からの流路が本体3の上面付近まで設置させ、上面から底面に向かって熱交換器40の筐体41の側面に沿って徐々に螺旋状に下降するように配置されている。
熱交換器40の下部に設けられたガス燃焼部(バーナー)36で加熱された温水は、熱交換器40の下部から再気化装置18の貯液加熱部28に供給され、再気化装置18の外周を螺旋状に流れるように巻き回されて当接された出湯流路50からなる貯液加熱部28を通過する。
再気化装置18からの出湯流路50は、各ガスボンベの下方の側面に当接するように設けられたガスボンベ加熱部62を備えたヒートパネル60内を通過し、その後ガスボンベ加熱部63を備えたヒートパネル61内を通過するように設けられており、ヒートパネル61内を通過後に給湯接続口81に接続されている。
一方、温調部55からの流路は、給湯接続口81の手前でヒートパネル61からの出湯流路50と結合され、温調器55の流路からの水と出湯流路50の温水とが混合され、混合された湯が給湯接続口81から給湯される。
給湯接続口81から給湯されるお湯の温度は、温度調整ダイヤル59を回して所定の温度の位置に設定する。水量調整バルブ58と連動した温度調整ダイヤル59を回すことにより、温水と水道水の水量との混合割合を調節して、お湯の温度を変化させる。
給湯接続口81には、シャワーホース86(図7に示す)が接続され、シャワーホース86の先端にはシャワーヘッド87(図7に示す)等が取り付けられる。シャワーヘッド87には、シャワーヘッド87から温水の出湯及び停止を行う操作ボタン88(図7に示す)が設けられている。
[ヒートパネルの構成]
次に、出湯流路におけるガスボンベを加温するヒートパネルの構成について説明する。尚、ヒートパネルについては、特許文献2の実用新案登録第3223849号に詳細に記載されているため、概要のみを説明する。
図3は、ヒートパネルの構成を示す外観図である。図3に示すように、ヒートパネル60は、金属片で構成されるガスボンベ加熱部62の内部に流路を構成する金属製の導管64を埋設した構成となっている。導管64の端部から温水を流すことでガスボンベ加熱部62の金属片を温める構造となっており、カートリッジ式のガスボンベ5の外周面に当接して形成されるガスボンベ加熱部62よりガスボンベ5を温める構成となっている。尚、ヒートパネル61は、ヒートパネル60と同一の構成である。
また、流路となる導管64をガスボンベ加熱部62となる金属片に埋設することで出湯流路50とガスボンベ加熱部62との接触面積を大きくすることができ、温水の熱をより効率的にガスボンベ加熱部62に伝達することができる。
図2に示すように、ガスボンベ5,6を加温するヒートパネル60、61は、本体3内部の下方位置に設けられており、例えば、温水は下に位置する一方のヒートパネル60を流れて、その上部に位置する他方のヒートパネル61に流入して、ヒートパネル61内を通過後に給湯接続口81に流れる。
[ガス流路の構成]
次に、ガス瞬間湯沸かし器の本体に内蔵するガス流路の構成について述べる。ガス流路は、ガスを供給するガスボンベからガスの燃焼を行うガス燃焼部36(バーナーともいう)までの流路をいう。尚、図2において、ガス流路7は、出湯流路50よりも細い線で示す。以下の説明では、カートリッジ式のガスボンベを2本使用した実施形態について説明する。
図2に示すように、一方のガスボンベ接続口10に取り付けられたガスボンベ5の先端から噴出したガスは再充填防止弁12を通過し、他方のガスボンベ接続口11に取り付けられたガスボンベ6の先端から噴出したガスは再充填防止弁13を通過し、一方のガスボンベ5の再充填防止弁12を通過したガスと他方のガスボンベ6の再充填防止弁13を通過したガスとが、配管結合部14で結合される。再充填防止弁12、13は、ガスボンベ接続口10,11から配管結合部14までのガス流路7上にそれぞれに設けられている。
尚、再充填防止弁12、13は、ガスボンベ5,6から出たガスが、再度ガスボンベに流入するのを防止する弁を有している。また、一方のガスボンベのガス圧力と他方のガスボンベのガス圧力とに差がある場合には、低いガス圧力のガスボンベ側の再充填防止弁が作動して、ガスのガスボンベへの逆流が防止される。
配管結合部14からのガス流路7は、傾斜閉止弁16を経由して、再気化装置18に接続されている。さらに、再気化装置18からのガス流路7は、第1ガスガバナ30に接続されている。尚、第1ガスガバナ30及び第2ガスガバナ33(図2に示す)を総称してガスガバナと称す。ガスガバナは、ガスの流量及びガスの圧力調整の少なくとも1つを行う。
傾斜閉止弁16は、本体底部4に位置し、ガス瞬間湯沸かし器1の本体3を持ち上げたり、傾けたことを検知したときに、ガスの流路を遮断するものであり、液化ガスの流入を防ぐ弁体を搭載する。
[傾斜閉止弁の構成]
傾斜閉止弁16は、ガス瞬間湯沸かし器1の本体3を立てた状態、すなわちガス瞬間湯沸かし器1の本体3が正常な姿勢では、傾斜閉止弁16の弁体の軸の先端が接地面と接触してガス瞬間湯沸かし器1の本体3の自重で傾斜閉止弁16の弁体の軸が押し上げられて、ガスの流路が開状態となる。また、ガス瞬間湯沸かし器1の本体3を倒すと傾斜閉止弁16の弁体の先端が接地面から離れるため、傾斜閉止弁16の弁体の軸がスプリングの圧とガス圧力とで押し下げられて、ガスの流路が遮断されて閉状態となる。これにより、ガス瞬間湯沸かし器1の本体3を倒したりすると傾斜閉止弁16が作動して、再気化装置18への液化ガスの流入が防止される。
このように、ガス瞬間湯沸かし器1の本体3が正常な姿勢のときには、傾斜閉止弁16からのガスは、再気化装置18に流入し、再気化装置18を通過したガスは、第1ガスガバナ30に供給される。一方、ガス瞬間湯沸かし器1の本体3が倒れたりしたときには、傾斜閉止弁16が作動して、ガス流路7が遮断されて再気化装置18以後のガスの供給が停止する。
[再気化装置の構成]
次に、ガス流路における再気化装置の構成について、図4を参照して説明する。図4は、再気化装置の構成を示す一部断面を含む図である。
再気化装置18は、垂直方向に筒状の形状をなし筒状の内部をガスが通過する貯液部19と、出湯流路50からの熱を貯液部19の外周に螺旋状に当接した貯液加熱部28を備えている。再気化装置18は、貯液部19の底部にはガス流入部25が設けられ、貯液部19の上部にはガス流出部22を有している。再気化装置18の材質は、銅、アルミニウム等の金属であり、熱伝導率が優れているものを使用する。
再気化装置18のガス流入部25は、傾斜閉止弁16からのガスを流入するガス流入接続口27を有し、貯液部19の底部に連通してガス流路が形成されている。ガス流入部25のガス流路は、ガス流入接続口27から水平方向に貯液部19の底部直下の中心位置付近まで設けられ、底部直下の中心位置付近の端部から垂直方向に貯液部19の底部のガス流入口26に貫通するように設けられている。
貯液部19の入口である底部には、ガス流路7で液化したガスを貯める液化ガス貯まり部20を有する。
また、再気化装置18のガス流出部22は、貯液部19の上部のガス流出口23からガスを流出するガス流路を有している。ガス流出部22のガス流路は、貯液部19の上部の中心に位置するガス流出口23から上方の垂直方向に一定の長さまで設けられ、それに続く端部から水平方向にガス流出接続口24まで設けられている。
また、貯液部19の径は、ガス流出口23の穴径、ガス流入口26の穴径よりも幅広に構成されている。
尚、ガス流出口23の垂直方向のガス流路の穴径は、液化ガスが液化ガス貯まり部20から流出しにくいように、可能な限り小さくなっている。例えば、ガス流出口23の径が1.2mmであり、それに続くガス流路の径は、2mmである。
再気化装置18では、貯液部19のガス流入口26より流入した気化ガスは、貯液部19に貯留された液化ガス内を通過してガス流出口23に流れ、第1ガスガバナ30へ流出する。
貯液部19の外周に出湯流路50が螺旋状に当接した貯液加熱部28が設けられており、ガス燃焼部36で加熱された温水が貯液加熱部28を通過することにより貯液部19が加熱され、貯液部19の液化ガス貯まり部20に溜まった液化ガスが気化される。
さらに、再気化装置18では、貯液部19の下方から気化ガスを入れて、貯液部19の上方に向かって気化ガスが流れるので、気化ガスが通り抜けることにより貯液部19の液化ガス貯まり部20に貯まった液化ガスが攪拌され、貯液加熱部28による貯液部19の加熱と相まって液化ガスの気化が促進される。
また、再気化装置18の貯液部19で気化されたガスは、ガス流出接続口24からガス流路7を流れ第1ガスガバナ30へ流出する。
尚、貯液加熱部28は、熱の伝達効率を向上させるために貯液部19の外周と密着するように溶接することが望ましい。
以上述べたように、ガス流路7上に再気化装置18を設けたことにより、気化ガスが通り抜けることにより貯液部19の液化ガス貯まり部20に貯まった液化ガスが攪拌され、また、貯液加熱部28による貯液部19の加熱により液化ガスの気化が行われ、ガスガバナ(第1ガスガバナ30及び第2ガスガバナ33)への液化ガスの流入を防止できるため、ガスガバナの液化ガスの流入よる故障を防ぐことができる。
また、ガス流路7上に再気化装置18を設けたことにより、再気化装置18の貯液加熱部28により貯液部19の熱容量が大きくなり放熱しにくくなることで、貯液部19内の圧力が維持されやすくなり、ガスボンベより圧力が高い状態となって、液化ガスのガスガバナへの流入を少なくすることができる。
また、傾斜閉止弁16に連続して再気化装置18を設けたことにより、流路の長さが短くなり、流路が短くなったことにより、流路内のガスの容量が少なくなることで、液化ガスが第1ガスガバナ30に流入することを防ぐことができる。
このように、ガス流路内で再液化されてしまった液化ガスを貯液部19の底部に集めるようにして、出湯流路50からの熱を貯液部19の外周に当接するようにした再気化装置18を設けたことにより、出湯流路50からの熱により貯液部19が加熱されて、貯液部19の底部に集めた液化ガスの気化が促進され、第1ガスガバナ30への液化ガスの流入を防止することができる。
また、傾斜閉止弁16を設けたことにより、ガス瞬間湯沸かし器1の本体3を持ち上げたり、傾けたときに発生する液化ガスの再気化装置18、第1ガスガバナ30への流入を防止することができる。
図2に示すように、ガス流路7は、再気化装置18からのガスが第1ガスガバナ30に流入するように接続されている。第1ガスガバナ30は、ガス燃焼部36に供給するガス量を切り替え、ガス量に応じたガス圧力に調整するものであり、ツマミの操作によりガス量が切り替えられる。また、第1ガスガバナ30は、ガス燃焼部36へのガスの供給を行うガス電磁弁31の動作、ガス燃焼部36のガス点火を行うイグナイタ37の動作を制御するための信号を制御部である電装基板70に出力する。
第1ガスガバナ30を通過したガスは、ガス電磁弁31を通り、ガス電磁弁31から水ガバナ53と連動し開閉するガス弁であるシート弁32に供給される。その後シート弁32からガス燃焼部36の一次圧を調節する第2ガスガバナ33に流入し、第2ガスガバナ33からガス燃焼部36に供給される。第2ガスガバナ33は、シート弁32から供給されたガス圧力を所定の圧力に減圧し、ガス燃焼部36のガス圧力の規定値を超えないように、ガス燃焼部36にガスを供給する。
ガス燃焼部36は、熱交換器40の下部に設けられ、複数のガス燃焼部36が熱交換器40の下部全面を熱するように構成されている。例えば、直線上に配置されたガス噴出口を有するガス燃焼部36を熱交換器40の下部全面を熱ずるように複数配してもよい。尚、ガス燃焼部36の構成は、これに限定するものではなく、他の構成であってもよい。
ガス燃焼部36は、例えば、直線上に配置されたガス噴出口からガスを噴出してイグナイタ37により着火されてガスが燃焼する。
[熱交換器の構成]
図2に示す熱交換器40は、ガス燃焼部36のガスが燃焼した熱を集めて排気流路43へ導く略直方体の形状をなす筐体41を有している。熱交換器40の筐体41の側面には、出湯流路50のパイプの長さに沿ってパイプを取り付ける凹状のへこみを有し、パイプは筐体41のへこみに接合されている。
熱交換器40の上部に位置する排気流路43は、熱交換器40の上部から排気口(図示せず)までの排気用の流路であり、外部に排気ガスを排出ためのものである。本体3表面の背面に位置する排気口には、排気口への風の侵入を抑える防風板46(図1に示す)がスペーサを介して設けられている。
[検出センサー及び制御部について]
次に、ガス瞬間湯沸かし器における検出センサー及び制御部について図2を参照して説明する。
ガス瞬間湯沸かし器1には、各種センサー、スイッチからの信号に基づいて、ガスの供給を制御する制御部としての電装基板70が設けられている。
電装基板70にはマイクロコンピュータが内蔵されており、本体3に取り付けられている電池76を電源として動作する。マイクロコンピュータのCPUは、内蔵されているプログラムを実行して、ガス瞬間湯沸かし器1の制御を行う。
図2に示すように、ガス瞬間湯沸かし器1はセンサーとして、転倒センサー71、バーナー熱電対72、熱交換器熱電対73、温度ヒューズ74とオーバーヒートスイッチ75を備えている。また、水ガバナ53と連動する水圧マイクロスイッチ54を備えている。
転倒センサー71は、本体3の傾きや振動を検出するセンサーであり、本体3の底部に設けられている。それぞれのセンサー、スイッチは電装基板70に接続されている。尚、図2では、センサー、スイッチと電装基板70との接続線を省略して、記載していない。
バーナー熱電対72は、ガス燃焼部36の炎の温度を検出するセンサーであり、熱交換器熱電対73は熱交換器40内の燃焼ガスの温度を検出するセンサーであり、温度ヒューズ74は熱交換器40の異常高温を検出センサーであり、オーバーヒートスイッチ75は熱交換器40からの高温出湯を検出するセンサーである。
オーバーヒートスイッチ75は温度が一定以上となると接点がOFFとなり、一定以下となると接点がONとなる。オーバーヒートスイッチ75の接点のON/OFFを検知して電装基板70がガス電磁弁31の開閉を制御する。電装基板70は、熱交換器熱電対73、バーナー熱電対72から出力される電圧値から燃焼状態が正常であるかを判断し、異常と判断したときには、ガス電磁弁31を閉じるように制御し、ガス燃焼部36へのガスの供給を遮断する。
電装基板70は、転倒センサー71、温度ヒューズ74、オーバーヒートスイッチ75から検出される信号からガス瞬間湯沸かし器1が正常状態であるかを判断し、水圧マイクロスイッチ54がOFFからONとなった際、即ち通水されたときには、イグナイタ37の制御を行い、ガス燃焼部36に点火する。
また、電装基板70は、転倒センサー71、温度ヒューズ74、オーバーヒートスイッチ75から検出される信号からガス瞬間湯沸かし器1が正常状態でないと判断したときには、ガス電磁弁31を閉じるように制御し、ガス燃焼部36へのガスの供給を遮断する。
また、電装基板70は、第1ガスガバナ30のツマミの設定位置によってイグナイタ37の起動、ガス電磁弁31の開閉の制御を行う。
[各部品の位置関係]
ガス瞬間湯沸かし器1における出湯流路、ガス流路について述べたが、次に、出湯流路、ガス流路、センサー等を構成する各部品の位置関係について図2を参照して説明する。
図2に示すように、ガスボンベ接続口10,11は、ガスボンベ5,6がガス燃焼部36などで加熱されにくい位置、例えば、ガス燃焼部36より低い位置に設置することが望ましい。更に、ガスボンベ接続口10,11は、ガスボンベ5,6の交換が容易に行える位置が望ましい。
また、ガスボンベ使用時の気化熱による冷却を防止するヒートパネル60は、ガスボンベ本体の長手方向の軸を水平にした状態で、ガスボンベ5,6の外周の下方側に位置するように設けるようにする。
再気化装置18は、傾斜閉止弁16と第1ガスガバナ30との間に設けるようにし、傾斜閉止弁16の出口直後の位置に設けることが望ましい。
再気化装置18は、下方に位置するガス流入部25から気化ガスを入れて、上方に位置するガス流出部22に向かって気化ガスが流れるので、液化ガス貯まり部20に貯まった液化ガスが攪拌されて、液化ガスの気化が促進される。
また、第1ガスガバナ30は、再気化装置18よりも高い位置に設置するようにする。これは、再気化装置18からの気化したガスのみを取り込み、ガスの再液化を防止するためである。
熱交換器40は、水道水を沸かすのに好適なガス燃焼部36の上方に位置するように設けられている。ガス燃焼部36からの熱が効率的に熱交換器40の筐体41を加熱するようにして、筐体41の外周の水配管のパイプを温めるようにする。
このように、ガス燃焼部36は、熱交換器を除く他の部品が加熱されないように、本体内部の高い位置に具備し、複数のガスボンベ、第1ガスガバナ30、第2ガスガバナ33及び再気化装置18は、ガス燃焼部36の下方に設けられている。
[ヒートパネルの効果]
次に、ガス瞬間湯沸かし器にヒートパネルを設けた場合における効果について図5を参照して説明する。図5は、ガス瞬間湯沸かし器1にヒートパネルを設けない場合とヒートパネルを設けた場合の給湯動作における使用時間に対するガスボンベのガス消費量及びガスボンベのガス供給圧力の変化を示す図である。
図5に示すように、ガス瞬間湯沸かし器1にヒートパネル60を設けることにより、ガスボンベのガス消費量の増大及びガスボンベのガス供給圧力の維持がなされ、ヒートパネルを設けない場合と比較して、給湯動作における使用時間が、約5倍伸びることが確認された.
[再気化装置の効果]
次に、ガス瞬間湯沸かし器に再気化装置を設けない場合と再気化装置を設けた場合の給湯動作における第2ガスガバナ33の二次側のガス圧力の変化を図6を参照して説明する。尚、第2ガスガバナ33の二次側からガス燃焼部36の一次側にガスを供給する。
図6(a)は、ガス瞬間湯沸かし器1に再気化装置を設けない場合における第2ガスガバナ33の二次側のガス圧力の変化を示す図である。図6(a)は、時間t1で給湯をすることにより、給湯流量aが立ち上がっている状態であり、時間t1から時間t2の約1分間給湯していることを示す。このとき、ガスを使用するので時間t1から時間t2で第2ガスガバナ33の二次側のガス圧力bが降下する。
その後、時間t2で給湯を停止すると、ガスの使用も停止するので第2ガスガバナ33の二次側のガス圧力が元に戻る。このように、給湯することにより、給湯中に期間第2ガスガバナ33の二次側のガス圧力が低下し、給湯を停止することにより、第2ガスガバナ33の二次側のガス圧力が上昇して、定常状態となる。このような、第2ガスガバナ33の二次側のガス圧力の変化が正常な動作である。
[再気化装置なしのガス圧力の変化]
図6(a)に示すように、1回目と2回目の給湯では第2ガスガバナ33の二次側のガス圧力が定常状態に戻っているが、しかしながら、3回目以降の給湯利用後に第2ガスガバナ33の二次側のガス圧力bが急激に上昇して異常状態となっている。これは、第2ガスガバナ33に液化ガスが侵入し第2ガスガバナ33の二次側に到達したことにより、第2ガスガバナ33の二次側で液化ガスが気化し、第2ガスガバナ33の二次側のガス圧力が異常状態になったことを示す。
[再気化装置ありのガス圧力の変化]
図6(b)は、ガス瞬間湯沸かし器1に再気化装置を設けた場合における第2ガスガバナの二次側のガス圧力の変化を示す図である。図6(b)に示すように、再気化装置18を設けない場合と同じタイミングの条件で給湯を行った場合でも、第2ガスガバナ33の二次側のガス圧力bの異常状態が見られず、再気化装置18を具備することで第2ガスガバナ33への液化ガスの侵入を防ぐ効果があることを確認した。
また、図6(c)は、再気化装置を設けて長時間にわたり給湯利用の繰り返したときの、第2ガスガバナの二次側のガス圧力の変化を示す図である。図6(c)に示すように、再気化装置18を設けたことにより長時間にいたる給湯利用の繰り返しを実施しても、第2ガスガバナ33の二次側のガス圧力bの異常が見られず、第2ガスガバナ33の二次側への液化ガスの侵入がないことが確認できた。
[ガス瞬間湯沸かし器のシャワーへの適用]
次に、本発明によるガス瞬間湯沸かし器をシャワー用に用いた実施形態を図7を参照して説明する。図7は、本発明によるガス瞬間湯沸かし器1をシャワー用に用いた一例を示す図である。
図7に示すように、ガス瞬間湯沸かし器1の給水接続口80と水栓とを給水ホースで接続して水道水を供給する。また、ガス瞬間湯沸かし器1の給湯接続口81にシャワーホース86が接続され、シャワーホース86の先端にシャワーヘッド87が取り付けられている。また、シャワーヘッド87には、温水の出湯及び停止を物理的な機構により行う操作ボタン88が設けられている。
シャワー用としてガス瞬間湯沸かし器1を使用する際には、水栓から水道水を供給し、温度調整ダイヤル59で温水の温度を設定する。第1ガスガバナ30のガス量切替ツマミを操作して、ガス供給ができるようにする。その後シャワーヘッド87の操作ボタン88を出湯側にする。これにより、水ガバナ53に通水されて水圧マイクロスイッチ54がONする。
制御部70は、水圧マイクロスイッチ54がOFFからONとなった際、即ち通水されたときには、転倒センサー71、温度ヒューズ74、オーバーヒートスイッチ75からの信号を検出し、検出される信号からガス瞬間湯沸かし器1が正常状態であるかを判断する。
制御部70は、正常状態であると判断したときには、ガス電磁弁31を作動させて、ガスをガス燃焼部36に供給し、イグナイタ37を制御して、ガス燃焼部36のガスに点火する。また、シャワーヘッド87の操作ボタン88を停止側にすると、水圧マイクロスイッチ54がOFFして、制御部70はガス電磁弁31のガス供給を停止し、ガス燃焼部36の燃焼を停止させる。
このように、ガス瞬間湯沸かし器1は、熱交換器40により加熱された温水の給湯口にシャワーホース86を接続し、シャワーホース86の先端にシャワーヘッド87を備え、シャワーヘッド87の温水の出湯及び停止操作で、ガス燃焼部36の燃焼制御を行うことが可能である。
また、ガス瞬間湯沸かし器は、本体の上部に取手を設け、本体底部に車輪を設けることにより、可搬性に優れ、容易に使用する場所に運ぶことができる。
以上述べたように、本発明のガス瞬間湯沸かし器によれば、本発明のガス瞬間湯沸かし器によれば、カートリッジ式の複数のガスボンベを使用し、ガスボンベと、ガスガバナとの間のガス流路に対して、熱交換器により加熱された温水の出湯流路を当接させてガス流路を加熱する再気化装置を設けることにより、ガス流路で発生した液化したガスが気化されるため、ガスガバナへの液化ガスの流入を防止することができるため、長時間安定して使用可能となる。
また、本発明のガス瞬間湯沸かし器によれば、再気化装置は、ガスガバナよりも下方に配され、かつ、液化ガスを貯留可能な貯液部を備え、貯液部は、ガス流路に接続されるガスガバナ側のガス流出口よりも幅広に構成され、ガス流出口よりも、ガスボンベ側のガス流入口が下方に配され、貯液部に巻き回された出湯流路が当接して加熱することにより、ガス流路内で再液化された液化ガスを貯液部の底部に集めて、出湯流路からの熱により液化ガスの気化を促進し、ガスガバナへの液化ガスの流入を防止することができるため、ガスガバナの液化ガスの流入よる故障を防ぐことができる。
また、本発明のガス瞬間湯沸かし器に係る貯液部は、ガス流入口より流入した気化ガスが、貯液部に貯留された液化ガス内を通過してガス流出口に至るため、気化ガスが通り抜けることにより貯液部に貯まった液化ガスが攪拌され、液化ガスの気化が促進される。
また、本発明のガス瞬間湯沸かし器は、再気化装置と複数のガスボンベとの間のガス流路において、ガス瞬間湯沸かし器の傾斜を検知してガス流路を閉止する傾斜閉止弁を備えることにより、本体を持ち上げたり傾けたりしたときに、ガスボンベから流出する液化ガスを傾斜閉止弁で遮断するため、再気化装置及びガスガバナへの液化ガスの流入を防止することができる。
また、ガス瞬間湯沸かし器の出湯流路は、再気化装置において、ガス流路に当接した後、ガスボンベに当接して熱を加えるガスボンベ加熱部を備えることにより、ボンベ加熱部を介してカートリッジ式のガスボンベを熱伝導により温めることで、充填された液化ガスの気化を促進し、ガス瞬間湯沸かし器の長時間の燃焼継続を可能とする。
また、本発明のガス瞬間湯沸かし器は、燃料としてカートリッジ式のガスボンベを使用し、ガスボンベとガス燃焼部(バーナー)間のガス流路上にヒートパネル、傾斜閉止弁と再気化装置を設けるようにして、熱交換器により加熱された温水の出湯流路を当接させてガス流路を加熱する再気化装置を設けたことにより、ガスガバナへの液化ガスの流入を防止し、ガスガバナの液化ガスの流入よる故障を防ぐことができ、傾斜閉止弁によりガス瞬間湯沸かし器の傾斜によるガスボンベから流入する液化ガスを遮断して再気化装置、ガスガバナへの液化ガスの流入を防止し、再気化装置において、ガス流路に当接した後、ガスボンベに当接して熱を加えるガスボンベ加熱部を備えたことにより、カートリッジ式のガスボンベのガス圧力の低下が改善され、これにより可搬性に優れ、複数のガスボンベを使用できるため、温水を長時間安定して供給することができる。
また、本発明のガス瞬間湯沸かし器は、本体の上部に取手を設け、本体底部に車輪を設けることにより、可搬性に優れ、容易に使用する場所に運ぶことができる。
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
1 ガス瞬間湯沸かし器
3 本体
4 本体底部
5、6 ガスボンベ(カートリッジ式のガスボンベ)
7 ガス流路
10、11 ガスボンベ接続口
12、13 再充填防止弁
14 配管結合部
16 傾斜閉止弁
18 再気化装置
19 貯液部
20 液化ガス貯まり部
22 ガス流出部
23 ガス流出口
24 ガス流出接続口
25 ガス流入部
26 ガス流入口
27 ガス流入接続口
28 貯液加熱部
30 第1ガスガバナ(ガス量切替ツマミ付き)
31 ガス電磁弁
32 シート弁
33 第2ガスガバナ
36 ガス燃焼部(バーナー)
37 イグナイタ
40 熱交換器
41 筐体
43 排気流路
46 防風板
50 出湯流路
53 水ガバナ
54 水圧マイクロスイッチ
55 温調部
56、 57 定流量弁
58 水量調整バルブ
59 温度調整ダイヤル
60、61 ヒートパネル
62、63 ガスボンベ加熱部
64 導管
70 電装基板(制御部)
71 転倒センサー
72 バーナー熱電対
73 熱交換器熱電対
74 温度ヒューズ
75 オーバーヒートスイッチ
76 電池
80 給水接続口
81 給湯接続口
83 カバー
86 シャワーホース
87 シャワーヘッド
88 操作ボタン
90 取手
91 車輪(タイヤ)

Claims (9)

  1. カートリッジ式の複数のガスボンベから取り出した気化ガスによりガス燃焼部を燃焼させて熱交換器を加熱し、当該熱交換器を通過する水を加熱して給湯を行うガス瞬間湯沸かし器であって、
    前記ガスボンベと、ガスの流量及び/又は圧力調整を行うガスガバナとの間のガス流路に対して、前記熱交換器により加熱された温水の出湯流路を当接させて前記ガス流路を加熱する再気化装置を備えることを特徴とするガス瞬間湯沸かし器。
  2. 前記再気化装置は、前記ガスガバナよりも下方に配され、かつ、液化ガスを貯留可能な貯液部を備え、
    当該貯液部は、前記ガス流路に接続される前記ガスガバナ側のガス流出口よりも幅広に構成され、当該ガス流出口よりも、前記ガスボンベ側のガス流入口が下方に配され、
    前記貯液部に前記出湯流路が当接して加熱することを特徴とする請求項1に記載のガス瞬間湯沸かし器。
  3. 前記貯液部は、前記ガス流入口より流入した前記気化ガスが、当該貯液部に貯留された液化ガス内を通過して前記ガス流出口に至ることを特徴とする請求項2に記載のガス瞬間湯沸かし器。
  4. 前記貯液部は、前記出湯流路が巻き回され、溶接されて当接していることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のガス瞬間湯沸かし器。
  5. 前記再気化装置と前記複数のガスボンベとの間の前記ガス流路において、前記ガス瞬間湯沸かし器の傾斜を検知して当該ガス流路を閉止する傾斜閉止弁を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1に記載のガス瞬間湯沸かし器。
  6. 前記出湯流路は、前記再気化装置において、前記ガス流路に当接した後、前記ガスボンベに当接して熱を加えるガスボンベ加熱部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうち、いずれか1に記載のガス瞬間湯沸かし器。
  7. 前記熱交換器は、前記ガス燃焼部の上方に配され、
    前記複数のガスボンベ、前記ガスガバナ及び前記再気化装置は、前記ガス燃焼部の下方に配されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち、いずれか1に記載のガス瞬間湯沸かし器。
  8. 前記ガス瞬間湯沸かし器は、可搬型であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のうち、いずれか1に記載のガス瞬間湯沸かし器。
  9. 前記ガス瞬間湯沸かし器は、前記熱交換器により加熱された温水の給湯口にホースを接続し、前記ホースの先端にシャワーヘッドを備え、当該シャワーヘッドの温水の出湯及び停止操作で、前記ガス燃焼部の燃焼制御を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項8のうち、いずれか1に記載のガス瞬間湯沸かし器。

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