JP2021130372A - ハイブリッド車両システム - Google Patents

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Abstract

【課題】EV走行中の燃費(電費)の悪化を抑制しつつ、EV走行からHEV走行へ遷移する際の遷移時間を短縮することが可能なハイブリッド車両システムを提供する。【解決手段】ハイブリッド車両システム1は、フロントドライブシャフト40とトルク伝達可能に接続される第2電動モータ22と、フロントドライブシャフト40と無段変速機30のセカンダリ軸37との間に介装される第3クラッチ39と、第2電動モータ22の回転数を減速して無段変速機30のセカンダリ軸37に出力するリダクションギヤ48と、リダクションギヤ48と無段変速機30のセカンダリ軸37との間に介装される第4クラッチ49とを備え、第2電動モータ22によるEV走行時に、クラッチ制御部83aが、第3クラッチ39を解放するとともに第4クラッチ49を締結し、変速制御部83bが、車速に応じて無段変速機30の変速比を制御する。【選択図】 図1

Description

本発明は、駆動力源としてエンジンと電動モータとを備えるハイブリッド車両システムに関する。
近年、エンジンと電動モータ(モータ・ジェネレータ)とを併用することで車両の燃料消費率(燃費)を効果的に向上させることができるハイブリッド自動車(HEV)が広く実用化されている。このようなハイブリッド自動車として、従来から、例えば、エンジンおよび電動モータの両者を駆動力源として走行するパラレルHEV走行機能、及び、エンジンを停止させた状態で電動モータを駆動力源として走行するEV走行機能を有したものが知られている。
ここで、特許文献1には、エンジンを停止して電動モータのみで走行(EV走行)する場合に、エンジン及び無段変速機を切り離してエネルギーロスを低減する構成を有するハイブリッド自動車が開示されている。より詳細には、特許文献1に記載のハイブリッド自動車では、エンジンの出力軸がCVT(無段変速機)の駆動側プーリに接続され、CVTの被動側プーリが、駆動/回生用モータの出力軸に接続され、駆動/回生用モータの出力軸が、被動側プーリおよび駆動/回生用モータからの駆動力を駆動輪に伝達する最終減速ギアに接続されている。さらに、駆動/回生用モータおよび最終減速ギアが、被動側プーリとの間の動力伝達の許容または遮断を選択的に行うためのクラッチを介して被動側プーリに接続されており、なおかつ、該クラッチが、エンジン停止時に、動力伝達を遮断するように構成されている。
このハイブリッド自動車によれば、被動側プーリと駆動/回生用モータとの間に、クラッチと最終減速ギアとを介装するとともに、該クラッチを、最終減速ギアと被動側プーリとの間に位置させ、さらに、エンジン停止時に、動力伝達を遮断する構成としたため、駆動/回生用モータのみを用いて走行する場合に、CVTが回転して駆動/回生用モータの負担となることを避けることができる。
特開2000−199442号公報
上述したように、特許文献1に記載のハイブリッド車両によれば、電動モータ(駆動/回生用モータ)のみを駆動源としてEV走行する場合に、電動モータの駆動力が無段変速機側に伝達することが無く、これにより、無段変速機が電動モータを駆動させる際の負荷となることが防止される。
しかしながら、特許文献1に記載のハイブリッド車両では、EV走行中に無段変速機を切り離しているため、EV走行からHEV走行に移るためには、エンジンを再始動し、その後、エンジンと無段変速機との間のクラッチを締結し、そして、無段変速機の変速比を車速に合わせて変更した後、無段変速機と駆動輪との間の出力クラッチを締結する必要があった。そのため、例えば、運転者がアクセルペダルを踏み込んだ後、EV走行からHEV走行へ移行するまでに比較的長い時間を要し(応答性が悪く)、運転者に違和感を与えるおそれ(すなわちドライバビリティが悪化するおそれ)があった。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、エンジン、無段変速機、及び、電動モータを備え、電動モータによるEV走行、及び、エンジンと電動モータによるHEV走行を行うことができ、かつ、EV走行中にエンジン及び無段変速機を駆動輪と切り離し可能に構成されたハイブリッド車両システムにおいて、EV走行中の燃費(電費)の悪化を抑制しつつ、EV走行からHEV走行へ遷移する際の遷移時間を短縮することが可能なハイブリッド車両システムを提供することを目的とする。
本発明に係るハイブリッド車両システムは、エンジンと、エンジンの出力軸とトルク伝達可能に接続される第1電動モータと、エンジンと第1電動モータとの間に介装される第1クラッチと、入力軸に接続されるプライマリプーリ、出力軸に接続されるセカンダリプーリ、及び、プライマリプーリとセカンダリプーリとに掛け渡されるトルク伝達部材を有する無段変速機と、第1電動モータと無段変速機の入力軸との間に介装される第2クラッチと、駆動輪にトルクを伝達する第1駆動軸とトルク伝達可能に接続される第2電動モータと、第1駆動軸と無段変速機の出力軸との間に介装される第3クラッチと、第2電動モータの出力軸とトルク伝達可能に接続され、第2電動モータの回転数を減速して無段変速機の出力軸に出力するリダクションギヤと、リダクションギヤと無段変速機の出力軸との間に介装される第4クラッチと、第1クラッチ、第2クラッチ、第3クラッチ、第4クラッチそれぞれの解放、締結を制御するクラッチ制御手段と、車両の運転状態に基づいて無段変速機の変速比を制御する変速制御手段とを備え、クラッチ制御手段が、第2電動モータによるEV走行時には、第3クラッチを解放するとともに第4クラッチを締結し、エンジン及び第2電動モータによるHEV走行時には、第3クラッチを締結するとともに第4クラッチを解放し、変速制御手段が、第2電動モータによるEV走行時に、車速に応じて無段変速機の変速比を制御することを特徴とする。
本発明に係るハイブリッド車両システムによれば、第2電動モータの出力軸とトルク伝達可能に接続され、第2電動モータの回転数を減速して無段変速機の出力軸に出力するリダクションギヤを備え、第2電動モータによるEV走行時には、第1駆動軸と無段変速機の出力軸との間に介装される第3クラッチが解放するとともに、リダクションギヤと無段変速機の出力軸との間に介装される第4クラッチが締結される。一方、エンジン及び第2電動モータによるHEV走行時には、第3クラッチが締結されるとともに、第4クラッチが解放される。そのため、EV走行時に、無段変速機のプーリを、第3クラッチが締結される場合よりも低い回転数(低速)で回転させることができる。よって、EV走行中、プーリを回転させるスピンロスによる損失エネルギが(第3クラッチを締結した場合よりも)リダクションギヤの減速比に反比例して低減される。また、EV走行中もプーリを回転することができるため、変速比を変えることが可能となる。以上より、EV走行中に、無段変速機の損失を下げつつ変速比を変更する(変速する)ことができる。よって、EV走行中に、車速に合わせて変速比を変えておくことで、EV走行からHEV走行へ遷移する際に、変速に要する時間を削減することができるため(より詳細には、エンジンと無段変速機との間の第2クラッチを締結した後、無段変速機の変速比を車速に合わせて変更する必要がなく、かつ、第3クラッチを早期に(第1クラッチと同じタイミングで)締結できるため)、HEV走行への遷移時間を短縮する(応答性を向上する)ことができる。その結果、EV走行中の燃費(電費)の悪化を抑制しつつ、EV走行からHEV走行へ遷移する際の遷移時間を短縮する(すなわち、応答性を向上して、ドライバビリティを改善する)ことが可能となる。
また、本発明に係るハイブリッド車両システムでは、リダクションギヤが、第1駆動軸の同軸上に配置されるプラネタリギヤからなることが好ましい。
この場合、リダクションギヤとしてプラネタリギヤを用い、該プラネタリギヤを第1駆動軸上に配置することにより、機構をコンパクトにすることができる(すなわち、スペース効率の向上を図ることができる)。
本発明に係るハイブリッド車両システムでは、第4クラッチが、第3クラッチとピストンを共用し、ピストンに作用する油圧が供給されることにより、第3クラッチが締結されるとともに、第4クラッチが解放され、該油圧が排出されることにより、第3クラッチが解放されるとともに、第4クラッチが締結されることが好ましい。
この場合、第3クラッチと第4クラッチのピストンが共用(兼用)される。そして、ピストンを押す油圧が供給された場合に、第3クラッチが締結されるとともに、第4クラッチが解放され、油圧の供給が停止(排出)された場合に、第3クラッチが解放されるとともに、第4クラッチが締結される。そのため、クラッチ機構のコンパクト化や低コスト化等を図ることができる。
本発明に係るハイブリッド車両システムでは、第4クラッチが、クラッチを締結する方向にピストンを付勢する弾性部材を有することが好ましい。
ところで、第4クラッチは、EV走行時に、プーリのフリクションのみ伝達できればよいので、伝達トルクは比較的小さくてすむ。そのため、弾性部材で戻された荷重のみで(すなわち油圧ではなく)第4クラッチを締結する構成とすることにより、構成をよりシンプルにすることができる。
本発明に係るハイブリッド車両システムでは、変速制御手段が、第2電動モータによるEV走行時に、無段変速機の変速比を、ロー側に制御することが好ましい。
ところで、EV走行からHEV走行への遷移は、例えば、加速意図を持った運転者のアクセル操作等により発生する。そのため、EV走行中の待機変速比を予めロー側に設定することにより、EV走行からHEV走行に移行する際に、ロー側への変速により遷移時間が延びることを抑制することができる。
本発明に係るハイブリッド車両システムは、運転者のアクセル操作によらず車速を設定速度に保つクルーズコントロール制御を実行するクルーズコントロール制御手段をさらに備え、クラッチ制御手段が、EV走行中であり、かつ、クルーズコントロール制御の実行中は、第4クラッチ、第3クラッチをともに解放することが好ましい。
ところで、クルーズコントロール制御の実行中は、ドライバによるアクセル操作を伴うことなく、車速の低下等に応じて、自動的にEV走行からHEV走行へ遷移することが生じ得るが、このような場合、運転者は応答遅れを体感できないため(すなわち違和感を感じることがないため)、第4クラッチを解放し、無段変速機を切り離す(プーリの回転を停止する)ことにより、プーリ回転のフリクションをゼロにでき、さらに燃費(電費)を向上することが可能となる。
本発明に係るハイブリッド車両システムは、第1駆動軸及び第2電動モータの出力軸と、従駆動輪にトルクを伝達する第2駆動軸との間に介装され、該従駆動輪側に伝達するトルクを調節する第5クラッチをさらに備えることが好ましい。このようにすれば、AWD車(全輪駆動車)への適用が可能となる。
本発明に係るハイブリッド車両システムは、EV走行中に、オイルを昇圧して吐出するオイルポンプを備え、第1クラッチ、第2クラッチ、第3クラッチ、第4クラッチそれぞれが油圧クラッチであることが好ましい。
この場合、EV走行中に、オイルを昇圧して吐出するオイルポンプを備えているので、EV走行中も油圧を生成でき(オイルを昇圧でき)、第1〜第4クラッチの締結/解放を行うことができる。
また、本発明に係るハイブリッド車両システムでは、変速制御手段が、EV走行中に、車速に応じて無段変速機の変速比を制御し、クラッチ制御手段が、EV走行からHEV走行に遷移させる際に、第1クラッチを締結するとともに、第3クラッチを締結し、第1電動モータの駆動によりエンジンがクランキングされて始動された後、第2クラッチを締結することが好ましい。
この場合、EV走行中に、車速に応じて無段変速機の変速比が制御され、EV走行からHEV走行に遷移させる際に、第1クラッチが締結されるとともに、第3クラッチが締結され、第1電動モータの駆動によりエンジンがクランキングされて始動された後、第2クラッチが締結される。そのため、例えば、エンジンを再始動し、その後、エンジンと無段変速機との間のクラッチを締結し、そして、無段変速機の変速比を車速に合わせて変更した後、無段変速機と駆動輪との間の出力クラッチを締結する場合と比較して、遷移時間を短縮することが可能となる。
本発明によれば、エンジン、無段変速機、及び、電動モータを備え、電動モータによるEV走行、及び、エンジンと電動モータによるHEV走行を行うことができ、かつ、EV走行中にエンジン及び無段変速機を駆動輪と切り離し可能に構成されたハイブリッド車両システムにおいて、EV走行中の燃費(電費)の悪化を抑制しつつ、EV走行からHEV走行へ遷移する際の遷移時間を短縮する(すなわち、応答性を向上して、ドライバビリティを改善する)ことが可能となる。
実施形態に係るハイブリッド車両システムの構成を示す図である。 実施形態に係るハイブリッド車両システムを構成する第3クラッチ及び第4クラッチの要部を示す断面図である。 EV走行時におけるトルク伝達経路(太線)を示す図である。 EV走行時におけるプラネタリギヤ(リダクションギヤ)の作動状態を示す共線図である。 HEV走行時におけるトルク伝達経路(太線)を示す図である。 HEV走行時におけるプラネタリギヤ(リダクションギヤ)の作動状態を示す共線図である。 EV走行からHEV走行への移行処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同一又は相当部分には同一符号を用いることとする。また、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
まず、図1及び図2を併せて用いて、実施形態に係るハイブリッド車両システム1の構成について説明する。図1は、ハイブリッド車両システム1の構成を示す図である。また、図2は、ハイブリッド車両システム1を構成する第3クラッチ(出力クラッチ)39及び第4クラッチ(プラネタリ接続クラッチ)49の要部を示す断面図である。
ハイブリッド車両システム1は、エンジン10と、第1電動モータ(モータジェネレータ)21と、第2電動モータ(モータジェネレータ)22とを備え、エンジン10、第1電動モータ21及び第2電動モータ22を駆動源として併用可能なハイブリッド車両システムである。ハイブリッド車両システム1は、エンジン10を駆動力源として走行するエンジン走行機能に加え、エンジン10及び第2電動モータ22の双方を駆動力源として走行するパラレルHEV走行機能、エンジン10の出力を利用して第1電動モータ21に発電させつつ第2電動モータ22を駆動力源として走行するシリーズHEV走行機能、及び、エンジン10を停止させた状態で第2電動モータ22を駆動力源として走行するEV走行機能を有している。
エンジン10は、どのような形式のものでもよいが、例えば、高膨張比サイクルによって圧縮比を高めることにより、熱効率の向上を図ったエンジンなどが好適に用いられる。エンジン10のクランクシャフト10aには、エンジン10の回転変動を吸収するフライホイールダンパ11を介して、出力軸12が接続されている。
第1電動モータ21は、出力軸12の同軸上に配置されており、第1電動モータ21の回転軸(入出力軸)は、出力軸12に接続されている。すなわち、第1電動モータ21は、出力軸12(エンジン10)とトルク伝達可能に接続されている。
エンジン10及びフライホイールダンパ11と、第1電動モータ21との間には、第1クラッチ(エンジン切離クラッチ)23が介装されている。第1クラッチ23が締結状態にあるときに、出力軸12と第1電動モータ21の回転軸との間で動力を伝達することができる。
第1電動モータ21は、供給された電力を機械的動力に変換するモータとしての機能と、入力された機械的動力を電力に変換するジェネレータとしての機能とを兼ね備えた同期発電電動機(三相交流タイプの同期モータ)として構成されている。すなわち、第1電動モータ21は、車両駆動時には駆動トルクを発生するモータとして動作し、回生時にはジェネレータとして動作する。なお、第1電動モータ21は、主にスタータ及びジェネレータとして動作する。すなわち、第1電動モータ21は、エンジン10を始動させるスタータモータとしての機能を持つ。第1電動モータ21は、後述するパワー・コントロールユニット(以下「PCU」という)82によって制御される。
第1電動モータ21は、インバータ82aを介して高電圧バッテリ90に接続されている。第1電動モータ21をモータ及びスタータモータとして機能させる場合、インバータ82aは、高電圧バッテリ90から供給される直流電力を交流電力に変換し、第1電動モータ21を駆動する。また、第1電動モータ21を発電機(ジェネレータ)として機能させる場合、インバータ82aは、第1電動モータ21で発電された交流電力を直流電力に変換して高電圧バッテリ90に充電する。
ハイブリッド車両システム1では、第1クラッチ23を介して、エンジン10と第1電動モータ21との間で動力の伝達が行われる。このため、エンジン10からトルクを出力させないときに、第1電動モータ21とエンジン10とを切り離すことにより、第1電動モータ21の出力トルクがエンジン10で消費されることがなくなる。したがって、第1電動モータ21からトルクを出力させる場合、又は、第1電動モータ21を回生動作させる場合において、第1電動モータ21による仕事の効率低下を抑制することができる。
第1電動モータ21の回転軸(出力軸12)には、前後進切替機構26を介して、エンジン10及び/又は第1電動モータ21からの駆動力を変換して出力する無段変速機30が接続されている。
前後進切替機構26は、駆動輪の正転と逆転(車両の前進と後進)とを切替えるものである。前後進切替機構26は、主として、ダブルピニオン式の遊星歯車列27、前進クラッチ28及び後進クラッチ(後進ブレーキ)29を備えている。前後進切替機構26では、前進クラッチ28、及び後進クラッチ29それぞれの状態を制御することにより、エンジン10及び/又は第1電動モータ21の駆動力の伝達経路を切替えることが可能に構成されている。
より具体的には、前進クラッチ28を締結して後進クラッチ29を解放することにより、出力軸12の回転がそのまま後述する無段変速機30のプライマリ軸32に伝達され、車両を前進走行させることが可能となる。また、前進クラッチ28を解放して後進クラッチ29を締結することにより、遊星歯車列27を作動させてプライマリ軸32の回転方向を逆転させることができ、車両を後進走行させることが可能となる。
なお、前進クラッチ28及び後進クラッチ29を解放することにより、出力軸12とプライマリ軸32とは切り離され、前後進切替機構26はプライマリ軸32に動力を伝達しないニュートラル状態となる。すなわち、エンジン10及び第1電動モータ21と無段変速機30とを切り離すことができる。なお、前進クラッチ28及び後進クラッチ29の動作(締結/解放)は、後述するトランスミッション・コントロールユニット(以下「TCU」という)83、及び、コントロールバルブ84によって制御される。なお、前進クラッチ28及び後進クラッチ29は、特許請求の範囲に記載の第2クラッチに相当する。
無段変速機30は、前後進切替機構26を介して出力軸12(エンジン10及び第1電動モータ21)と接続されるプライマリ軸32と、該プライマリ軸32と平行に配設されたセカンダリ軸37とを有している。プライマリ軸32には、プライマリプーリ34が設けられている。プライマリプーリ34は、プライマリ軸32に接合された固定シーブ34aと、該固定シーブ34aに対向して、プライマリ軸32の軸方向に摺動自在に装着された可動シーブ34bとを有し、それぞれのシーブ34a,34bのコーン面間隔、すなわちプーリ溝幅を変更できるように構成されている。一方、セカンダリ軸37には、セカンダリプーリ35が設けられている。セカンダリプーリ35は、セカンダリ軸37に接合された固定シーブ35aと、該固定シーブ35aに対向して、セカンダリ軸37の軸方向に摺動自在に装着された可動シーブ35bとを有し、プーリ溝幅を変更できるように構成されている。
プライマリプーリ34とセカンダリプーリ35との間には駆動力を伝達するチェーン36が掛け渡されている。プライマリプーリ34及びセカンダリプーリ35の溝幅を変化させて、各プーリ34,35に対するチェーン36の巻き掛け径の比率(プーリ比)を変化させることにより、変速比が無段階に変更される。ここで、チェーン36のプライマリプーリ34に対する巻き掛け径をRpとし、セカンダリプーリ35に対する巻き掛け径をRsとすると、変速比iは、i=Rs/Rpで表される。よって、変速比iは、プライマリプーリ回転数Npをセカンダリプーリ回転数Nsで除算する(i=Np/Ns)ことにより求められる。
ここでプライマリプーリ34には可動シーブ34bを動かすための油圧室34cが形成されている。一方、セカンダリプーリ35には可動シーブ35bを動かすための油圧室35cが形成されている。プライマリプーリ34、セカンダリプーリ35それぞれの溝幅は、プライマリプーリ34の油圧室34cに導入されるプライマリ油圧と、セカンダリプーリ35の油圧室35cに導入されるセカンダリ油圧とを調節することにより設定・変更される。
無段変速機30のセカンダリ軸37は、一対のギヤ(リダクションドライブギヤ、リダクションドリブンギヤ)からなるリダクションギヤ38及び第3クラッチ39を介して、フロントドライブシャフト(ドライブピニオンシャフト、特許請求の範囲に記載の第1駆動軸に相当)40につながれている。すなわち、第3クラッチ39は、フロントドライブシャフト40と、無段変速機30のセカンダリ軸37との間に介装されている。無段変速機30で変換された駆動力は、リダクションギヤ38及び第3クラッチ39を介して、フロントドライブシャフト40に伝達される。フロントドライブシャフト40に伝達された駆動力は、フロントデファレンシャル(以下「フロントデフ」ともいう)42に伝達される。フロントデフ42は、例えば、ベベルギヤ式の差動装置である。フロントデフ42からの駆動力は、左前輪ドライブシャフトを介して左前輪(図示省略)に伝達されるとともに、右前輪ドライブシャフトを介して右前輪(図示省略)に伝達される。
フロントドライブシャフト40には、ギヤ列47、及び、モータリダクションギヤセット(プラネタリギヤ)45を介して第2電動モータ22が連結されている。すなわち、第2電動モータ22は、駆動輪にトルクを伝達するフロントドライブシャフト40とトルク伝達可能に接続されている。より詳細には、第2電動モータ22の回転軸(入出力軸)に取り付けられているモータリダクションギヤセット(プラネタリギヤ)45は、サンギヤ、リングギヤ、ピニオンギヤ、及び、プラネタリキャリアから構成される遊星歯車機構を有している。モータリダクションギヤセット(プラネタリギヤ)45は、第2電動モータ22がモータとして機能するときには、第2電動モータ22から伝達された回転を減速してプラネタリキャリアから出力する。一方、モータリダクションギヤセット(プラネタリギヤ)45は、プラネタリキャリアに入力されたトルクによる回転を加速してサンギヤから出力することにより、第2電動モータ22をジェネレータとして機能させる。
第2電動モータ22は、上述した第1電動モータ21と同様に、供給された電力を機械的動力に変換するモータとしての機能と、入力された機械的動力を電力に変換するジェネレータとしての機能とを兼ね備えた同期発電電動機(三相交流タイプの同期モータ)として構成されている。すなわち、第2電動モータ22は、車両駆動時には駆動トルクを発生するモータとして動作し、回生時にはジェネレータとして動作する。なお、第2電動モータ22は、主にモータとして動作する。第2電動モータ22は、後述するPCU82によって制御される。
第2電動モータ22は、インバータ82aを介して高電圧バッテリ90に接続されている。第2電動モータ22をモータとして機能させる場合、インバータ82aは、高電圧バッテリ90から供給される直流電力を交流電力に変換し、第2電動モータ22を駆動する。また、第2電動モータ22を発電機(ジェネレータ)として機能させる場合、インバータ82aは、第2電動モータ22で発電された交流電力を直流電力に変換して高電圧バッテリ90に充電する。
第2電動モータ22を駆動モータとして機能させる場合、インバータ82aは、高電圧バッテリ90から供給される直流電力を交流電力に変換し、第2電動モータ22を駆動する。また、第2電動モータ22を発電機として機能させる場合、インバータ82aは、第2電動モータ22で発電された交流電力を直流電力に変換して高電圧バッテリ90に充電する。
第3クラッチ39は、セカンダリ軸37とフロントドライブシャフト40との間を締結又は解放する。第3クラッチ39が締結状態にあるときに、セカンダリ軸37とフロントドライブシャフト40との間で動力を伝達することができる。一方、第3クラッチ39が解放状態にあるときには、第3クラッチ39を介した、無段変速機30とフロントドライブシャフト40との接続が解消される。すなわち、第3クラッチ39が解放状態にあるときには、エンジン10、第1電動モータ21、及び、無段変速機30は、第3クラッチ39を介する動力伝達系において、フロントドライブシャフト40から切り離される。したがって、第2電動モータ22による駆動中(EV走行中)、無段変速機30のフリクションが減少し、燃費に有利となる。
フロントドライブシャフト40と無段変速機30のセカンダリ軸37との間には、リダクションギヤ48及び第4クラッチ49が介装されている。すなわち、リダクションギヤ48は、第2電動モータ22の出力軸とトルク伝達可能に接続され、第2電動モータ22の回転数を減速して、無段変速機30のセカンダリ軸37に出力(伝達)する。本実施形態では、リダクションギヤ48として、フロントドライブシャフト40の軸上に配置されるプラネリギヤユニットを用いた。
より詳細には、リダクションギヤ48は、サンギヤ、プラネタリキャリア、及び、リングギヤを有して構成されている。サンギヤにはギヤ列45,48を介して第2電動モータ22が接続されており、第2電動モータ22の駆動トルクが入力される。プラネタリキャリアには第4クラッチ49が接続されている。なお、リングギヤはケースに固定されている。そのため、例えばEV走行中に、第4クラッチ49を締結することにより、第2電動モータ22の回転を減速して無段変速機30のセカンダリ軸37に伝達することができる(図4の共線図を参照)。
第4クラッチ49は、リダクションギヤ48を構成するプラネタリキャリアと無段変速機30のセカンダリ軸37との間に介装される。ここで、図2を参照しつつ、第3クラッチ39、及び、第4クラッチ49の構成について説明する。第3クラッチ39及び第4クラッチ49としては、例えば、湿式多板クラッチが好適に用いられる。図2に示されるように、第3クラッチ39と第4クラッチ49とは、軸方向に摺動して各クラッチの係合・解放を行うピストン3949を共用(兼用)している。第3クラッチ39と第4クラッチ49とは、共用するピストン3949を挟むように同軸上に対向して配置される。
第3クラッチ39は、ピストン3949の第4クラッチ49側の背面に設けられ、油圧が供給されたときに、第3クラッチ39を締結する方向にピストン3949を押す油圧室39aを有している。一方、第4クラッチ49は、ピストン3949の第3クラッチ39側の背面に設けられ、第4クラッチ49が締結される方向にピストン3949を付勢するリターンスプリング49a(特許請求の範囲に記載の弾性部材に相当)を有している。そのため、ピストン3949に作用する(ピストン3949を押す)油圧が油圧室39aに供給されることにより、第3クラッチ39が締結されるとともに、第4クラッチ49が解放される。一方、油圧室39aの油圧(オイル)が排出されることにより、第3クラッチ39が解放されるとともに、第4クラッチ49が締結される。
第3クラッチ39、及び、第4クラッチ49は、TCU83によって締結・解放が制御される。例えば、EV走行時には、第3クラッチ39が解放されるとともに、第4クラッチ49が締結される。HEV走行時には、第3クラッチ39が締結されるとともに、第4クラッチ49が解放される。
また、フロントドライブシャフト40には、一対のギヤ47(ドライブギヤ及びドリブンギヤ)及びトランスファクラッチ(特許請求の範囲に記載の第5クラッチに相当)51を介して、プロペラシャフト50(特許請求の範囲に記載の第2駆動軸に相当)が接続されている。プロペラシャフト50は、後輪(従駆動輪)と接続されるリヤデファレンシャル(リヤデフ)52との間でトルクを伝達する。
トランスファクラッチ(第5クラッチ)51は、フロントドライブシャフト40及び第2電動モータ22の出力軸と、従駆動輪(後輪)にトルクを伝達するプロペラシャフト50との間に介装され、該従駆動輪側に伝達するトルクを調節する。トランスファクラッチ51は、TCU83により、4輪の駆動状態(例えば前輪のスリップ状態等)や駆動トルクなどに応じて締結力(すなわち後輪へのトルク分配率)が制御される。よって、プロペラシャフト50に伝達されたトルクは、トランスファクラッチ51の締結力に応じて分配され、後輪側にも伝達される。
プロペラシャフト50に伝達され、トランスファクラッチ51によって調節(分配)されたトルクは、リヤデファレンシャル(リヤデフ)52に伝達される。リヤデフ52には左後輪ドライブシャフト及び右後輪ドライブシャフトが接続されている。リヤデフ52からの駆動力は、左後輪ドライブシャフトを介して左後輪(図示省略)に伝達されるとともに、右後輪ドライブシャフトを介して右後輪(図示省略)に伝達される。すなわち、トランスファクラッチ51が締結状態にあるときに、駆動力がプロペラシャフト50にも伝達され、ハイブリッド車両は4輪駆動モードとなる。また、トランスファクラッチ51が解放状態にあるときに、駆動力はフロントドライブシャフト40のみに伝達され、ハイブリッド車両は前輪駆動モードとなる。
本実施形態に係るハイブリッド車両システム1は、EV走行中にも、オイルを昇圧して吐出するオイルポンプ(図示省略)を備えている。より具体的には、オイルポンプは、例えば、エンジン10のクランクシャフト10a(又は第1電動モータ21の回転軸)、及び、フロントドライブシャフト40(又はプロペラシャフト50)に対してギヤ列やチェーン等を介して接続され、エンジン10のクランクシャフト10a(又は第1電動モータ21の回転軸)、及び、フロントドライブシャフト40(又はプロペラシャフト50)のうち、回転数がより高い方の回転により駆動されるように構成される。
ハイブリッド車両システム1において、エンジン10は、エンジン・コントロールユニット(ECU)81により制御される。無段変速機30は、TCU83により制御される。第1電動モータ21及び第2電動モータ22は、パワー・コントロールユニット(PCU)82により制御される。これらのECU81、PCU82、及び、TCU83は、CAN(Controller Area Network)100を介して、システム全体を統合的に制御するハイブリッド・コントロールユニット(HEV−CU)80に接続されている。
HEV−CU80、ECU81、PCU82、及び、TCU83は、それぞれ、例えば、演算を行うマイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するEEPROM、演算結果などの各種データを記憶するRAM、バッテリによってその記憶内容が保持されるバックアップRAM、及び、入出力I/F等を有して構成されている。各コントロールユニットは、例えば、CAN100を介して相互に通信可能に接続されている。
HEV−CU80は、各種センサやCAN100を介して取得した各種情報に基づいて、ECU81、PCU82、及び、TCU83に制御指令(制御情報)を出力し、車両の駆動力源であるエンジン10、第2電動モータ22、第1電動モータ21の駆動、及び、第1クラッチ23〜第5クラッチ51の締結・解放等を総合的に制御する。例えば、HEV−CU80は、アクセルペダル開度(運転者の要求駆動力)、車両の運転状態、高電圧バッテリ90の充電状態(SOC)、及び、エンジン10の正味燃料消費率などに基づいて、エンジン10の要求出力、及び、第2電動モータ22、第1電動モータ21のトルク指令値などを求めて出力する。
また、HEV−CU80は、各種情報に基づいて、エンジン走行、HEV走行、EV走行を切り替える指令をECU81、PCU82、及びTCU83に出力する。また、EV走行からHEV走行に移行する際に、HEV−CU80は、第1電動モータ21を駆動してエンジン10を再始動する指令をECU81及びPCU82に送信する。さらに、HEV−CU80は、運転者のアクセル操作によらず車速を設定車速に保つクルーズコントロール機能(クルーズコントロール制御部80a)を有している。そのため、HEV−CU80は、車速を設定車速に保つように、エンジン出力、モータ出力を制御する指令をECU81及びPCU82に送信する。すなわち、HEV−CU80(クルーズコントロール制御部80a)は、特許請求の範囲に記載のクルーズコントロール制御手段として機能する。
ECU81には、アクセルペダルの開度を検出するアクセルペダル開度センサやクランクシャフトの回転位置(エンジン回転数)を検出するクランク角センサ等の各種センサが接続されている。ECU81は、取得したこれらの各種情報、及び、HEV−CU80からの制御指令(制御情報)に基づいて、燃料噴射量や点火時期、並びに、電子制御式スロットルバルブ等の各種デバイスを制御することによりエンジン10を制御する。また、ECU81は、CAN100を介して、アクセルペダル開度やエンジン回転数などの各種情報をHEV−CU80やTCU83に送信する。なお、ECUは、EV走行からHEV走行に移行する際に、エンジン10を再始動する。
PCU82は、HEV−CU80からの制御指令(トルク指令情報)に基づいてインバータ82aを駆動し、第1電動モータ21、第2電動モータ22それぞれを制御する。ここで、インバータ82aは、高電圧バッテリ90の直流電力を三相交流の電力に変換して第2電動モータ22、第1電動モータ21に供給する。一方、インバータ82aは、回生時などに、第2電動モータ22(及び/又は第1電動モータ21)で発電した交流電圧を直流電圧に変換して高電圧バッテリ90を充電する。
TCU83には、プライマリプーリ回転センサ、セカンダリ軸(出力軸)37の回転数を検出する出力軸回転センサ、シフトレバーの選択位置を検出するレンジスイッチ等が接続されている。また、TCU83は、CAN100を介して、ECU81から、アクセルペダル開度、エンジン回転数、及び、エンジン軸トルク(出力トルク)等の情報を受信する。TCU83は、HEV−CU80からの制御指令、及び、上述した各種センサ等から取得した各種情報に基づいて、無段変速機30の変速制御を実行する。その際に、TCU83は、変速マップに従い、車両の運転状態(例えばアクセル開度及び車速等)に応じて自動で変速比を無段階に変速する。なお、変速マップはTCU83内のEEPROM等に格納されている。また、TCU83は、HEV−CU80からの制御指令、及び、取得した各種情報に基づいて、エンジン切離クラッチ(第1クラッチ)23、前後進クラッチ(第2クラッチ)28,29、出力クラッチ(第3クラッチ)39、プラネタリ接続クラッチ(第4クラッチ)49、及び、トランスファクラッチ(第5クラッチ)51に供給する油圧を制御することにより、各クラッチの締結・解放制御を行う。
TCU83は、コントロールバルブ84を構成するソレノイドバルブ(電磁バルブ)の駆動を制御することにより、プライマリプーリ34の油圧室34c及びセカンダリプーリ35の油圧室35cに供給する油圧を調節して、無段変速機30の変速比を変更する。同様に、TCU83は、コントロールバルブ84を構成するソレノイドバルブの駆動を制御することにより、各クラッチに供給する油圧を調節する。
ここで、無段変速機30を変速させるための油圧、すなわち、上述したプライマリ油圧及びセカンダリ油圧は、コントロールバルブ84によってコントロールされる。コントロールバルブ84は、スプールバルブと該スプールバルブを動かすソレノイドバルブ(電磁バルブ)を用いてコントロールバルブ84内に形成された油路を開閉することで、オイルポンプから吐出された油圧を調節して、プライマリプーリ34の油圧室34c及びセカンダリプーリ35の油圧室35cに供給する。同様に、コントロールバルブ84は、スプールバルブと該スプールバルブを動かすソレノイドバルブ(電磁バルブ)を用いてコントロールバルブ84内に形成された油路を開閉することで、オイルポンプから吐出された油圧を調節して、第1クラッチ23〜第5クラッチ51に各クラッチを締結/解放するための油圧を供給する。ここで、各クラッチに供給する油圧を調節するソレノイドバルブとしては、例えば、印加電圧のデューティ比に応じて駆動量を制御できるデューティソレノイドなどが用いられる。
特に、TCU83は、EV走行中の燃費(電費)の悪化を抑制しつつ、EV走行からHEV走行へ遷移する際の遷移時間を短縮する(すなわち、応答性を向上して、ドライバビリティを改善する)機能を有している。そのため、TCU83は、クラッチ制御部83a、変速制御部83bを機能的に有している。TCU83では、EEPROM等に記憶されているプログラムがマイクロプロセッサによって実行されることにより、クラッチ制御部83a、変速制御部83bの各機能が実現される。
クラッチ制御部83aは、第1クラッチ23、第2クラッチ28(29)、第3クラッチ39、第4クラッチ49、及び、第5クラッチ51それぞれの解放、締結を制御する。すなわち、クラッチ制御部83aは、特許請求の範囲に記載のクラッチ制御手段として機能する。クラッチ制御部83aは、第2電動モータ22によるEV走行時には、第3クラッチ39を解放するとともに、第4クラッチ49を締結(係合)する。一方、エンジン10及び第2電動モータ22によるHEV走行時には、クラッチ制御部83aは、第3クラッチ39を締結するとともに、第4クラッチ49を解放する。ただし、クラッチ制御部83aは、EV走行中であっても、クルーズコントロール制御が実行されている場合は、第4クラッチ49、第3クラッチ39をともに解放する。なお、その場合、クラッチ制御部83aは、油圧による押力とリターンスプリング49aによるばね力とが釣り合うように、油圧室38aに供給する油圧を制御する。すなわち、ピストン3949が中立位置にくるように制御する。
また、クラッチ制御部83aは、EV走行からHEV走行に遷移させる際に、第1クラッチ23を締結するとともに、第3クラッチ39を締結し、その後、第1電動モータ21の駆動によりエンジン10がクランキングされて始動された後、第2クラッチ28を締結する。
変速制御部83bは、車両の運転状態に基づいて、無段変速機30の変速比を制御する。特に、変速制御部83bは、第2電動モータ22によるEV走行時に、車速に応じて無段変速機30の変速比を制御する。その際に、変速制御部83bは、無段変速機30の変速比を、例えば、所定開度よりも低アクセル開度の一定車速におけるギヤ比に対しロー側に制御する。より具体的には、ローギヤ化するギヤ比は、マニュアルモードの1段分程度とすることが好ましい。すなわち、低速ギヤ比側において、1.3〜1.7倍程度、高速ギヤ比側において、1.1〜1.3倍程度ローギヤにすることが好ましい。変速制御部83bは、特許請求の範囲に記載の変速制御手段として機能する。
上述したように構成されることにより、ハイブリッド車両システム1では、エンジン10のみで車両を駆動するエンジン走行機能に加えて、エンジン10を停止して第2電動モータ22の駆動力で走行するEV走行機能、第1電動モータ21及び/又は第2電動モータ22の駆動力とエンジン10の駆動力とにより走行するパラレルHEV走行機能、エンジン10を稼働させて第1電動モータ21で発電した電力を用いて第2電動モータ22を駆動して走行するシリーズHEV走行機能を発揮する。
ここで、EV走行時におけるトルク伝達経路(太線で表示)を図3に示す。また、EV走行時におけるリダクションギヤ(プラネタリギヤ)48の差動状態を示した共線図を図4に示す。一方、HEV走行時におけるトルク伝達経路(太線で表示)を図5に示す。また、HEV走行時におけるリダクションギヤ(プラネタリギヤ)48の差動状態を示した共線図を図6に示す。
図3に示されるように、第2電動モータ22によるEV走行モードでは、第1クラッチ23、第2クラッチ28(29)、第3クラッチ39が解放されるとともに、第4クラッチ49が締結される。すなわち、エンジン10及び第1電動モータ21がフロントドライブシャフト40から切離されるとともに、プラネタリギヤ45、及び、ギヤ列47を介して、第2電動モータ22とフロントドライブシャフト40とが接続される。よって、エンジン10を停止し第2電動モータ22のみにより車両が駆動される(EV走行)。なお、この場合、エンジン10及び第1電動モータ21がフロントドライブシャフト40から切り離されるため、エンジン10や第1電動モータ21の連れ回りによるフリクションロスが低減される。
また、プラネタリギヤ45、ギヤ列47、リダクションギヤ(プラネタリギヤ)48、及び、第4クラッチ49を介して、第2電動モータ22と無段変速機30のセカンダリ軸37とが接続される。そのため、無段変速機30のプーリ34,35を回転させて変速することができる。また、EV走行時に、無段変速機30のプーリ34,35を、(第3クラッチ39が締結される場合よりも)低い回転数で回転させることができる。すなわち、図4に示されるように、リダクションギヤ(プラネタリギヤ)48のキャリアから出力する場合には、サンギヤから出力する場合(図6参照)と比較して、回転数が減速される。よって、プーリ34,35を回転させるスピンロスによる損失エネルギが(第3クラッチ39を締結した場合よりも)リダクションギヤ(プラネタリギヤ)48の減速比に反比例して低減される(次式(1)参照)。
損失エネルギ=フリクション(Nm)×回転数(rpm) ・・・(1)
パラレルHEV走行モードでは、図5に示されるように、第4クラッチ49が解放されるとともに、第1クラッチ23、第2クラッチ28(29)、及び、第3クラッチ39が締結される。すなわち、第1クラッチ23、第2クラッチ28(29)、無段変速機30、及び、第3クラッチ39等を介して、エンジン10及び第1電動モータ21とフロントドライブシャフト40とが接続されるとともに、プラネタリギヤ45、ギヤ列47、及び、第3クラッチ39を介して、第2電動モータ22とフロントドライブシャフト40とが接続される。よって、エンジン10と第2電動モータ22(及び/又は第1電動モータ21)とにより車両が駆動される(パラレルHEV走行)。
次に、図7を参照しつつ、ハイブリッド車両システム1のEV走行からHEV走行への移行動作について説明する。図7は、EV走行からHEV走行への移行処理の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、HEV−CU80、ECU81、PCU82、及び、TCU83それぞれにおいて、所定のタイミングで繰り返して実行される。
ステップS100では、エンジン10が停止されて、第1クラッチ23〜第3クラッチ39が解放されるとともに、第4クラッチ49が締結され、第2電動モータ22によるEV走行が行われる。なお、第4クラッチ49が締結されることにより、無段変速機30のプーリ34,35が低回転で回される。よって、そのとき(EV走行中)に、ステップS102では、車速に応じて無段変速機30の変速比が変更される。
次に、ステップS104では、EV走行からHEV走行への切替条件が満足されたか否かについての判断(例えば、アクセルペダルが踏み込まれたか否かの判断)が行われる。ここで、切替条件が満足されていない場合には、本処理から一旦抜ける。一方、切替条件が満足されたときには、ステップS106に処理が移行する。
ステップS106では、第1クラッチ23が締結されるとともに、第3クラッチ39が締結される。
続くステップS108では、第1電動モータ21が駆動されて、エンジン10がクランキングされるとともに、燃料噴射や点火が開始される。そして、ステップS110において、エンジン10が再始動される。
続いて、ステップS112では、第2クラッチ(前進クラッチ)28が締結される。そして、ステップS114において、エンジン10及び第2電動モータ22によるHEV走行への移行が完了し、車両が加速される。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によれば、第2電動モータ22の出力軸とトルク伝達可能に接続され、第2電動モータ22の回転数を減速して無段変速機30のセカンダリ軸(出力軸)37に出力するリダクションギヤ(プラネタリギヤ)48を備え、第2電動モータ22によるEV走行時には、フロントドライブシャフト40と無段変速機30のセカンダリ軸37との間に介装される第3クラッチ39が解放するとともに、リダクションギヤ48と無段変速機30のセカンダリ軸37との間に介装される第4クラッチ49が締結される。そのため、EV走行時に、無段変速機30のプーリ34,35を、第3クラッチ39が締結される場合よりも低い回転数(低速)で回転させることができる。よって、EV走行中、プーリ34,35を回転させるスピンロスによる損失エネルギが(第3クラッチ39を締結した場合よりも)リダクションギヤ48の減速比に反比例して低減される。また、EV走行中もプーリ34,35を回転することができるため、変速比を変えることができる。以上より、EV走行中に、無段変速機30の損失を下げつつ変速比を変更する(変速する)ことができる。よって、EV走行中に、車速に合わせて変速比を変えておくことで、EV走行からHEV走行へ遷移する際に、変速に要する時間を削減することができるため(より詳細には、エンジン10と無段変速機30との間の第2クラッチ28を締結した後、無段変速機30の変速比を車速に合わせて変更する必要がなく、かつ、第3クラッチ39を早期に(第1クラッチ23と同じタイミングで)締結できるため)、HEV走行への遷移時間を短縮する(応答性を向上する)ことができる。その結果、EV走行中の燃費(電費)の悪化を抑制しつつ、EV走行からHEV走行へ遷移する際の遷移時間を短縮する(すなわち、応答性を向上して、ドライバビリティを改善する)ことが可能となる。
本実施形態によれば、リダクションギヤ48としてプラネタリギヤを用い、該プラネタリギヤをフロントドライブシャフト40の軸上に配置することにより、機構をコンパクトにすることができる(すなわち、スペース効率の向上を図ることができる)。
本実施形態によれば、第3クラッチ(出力クラッチ)39と第4クラッチ(プラネタリ接続クラッチ)49のピストン3949が共用(兼用)されている。そして、ピストン3949を押す油圧が供給された場合に、第3クラッチ39が締結されるとともに第4クラッチ49が解放され、油圧が排出さされた場合に、第3クラッチ39が解放されるとともに第4クラッチ49が締結される。そのため、クラッチ機構のコンパクト化や低コスト化等を図ることができる。
本実施形態によれば、第4クラッチ49が、クラッチが締結される方向にピストン3949を付勢するリターンスプリング49aを有している。ところで、第4クラッチ(プラネタリ接続クラッチ)49は、EV走行時に、プーリ34,35のフリクションのみ伝達できればよいので、伝達トルクは比較的小さくてすむ。そのため、リターンスプリング49aで戻された荷重のみで(すなわち油圧ではなく)第4クラッチ49を締結する構成とすることにより、構成をよりシンプルにすることができる。
本実施形態によれば、第2電動モータ22によるEV走行時には、無段変速機30の変速比が、ロー側に制御される。ところで、EV走行からHEV走行への遷移は、例えば、加速意図を持った運転者のアクセル操作により発生する。そのため、EV走行中の待機変速比を、予め(低アクセル開度の一定車速のギヤ比に対し)ロー側に設定することにより、EV走行からHEV走行に移る際に、ロー側への変速により遷移時間が延びることを抑制することができる。
本実施形態によれば、EV走行中であり、かつ、クルーズコントロール制御の実行中は、第4クラッチ49、第3クラッチ39がともに解放される。ところで、クルーズコントロール制御の実行中は、ドライバによるアクセル操作等を伴うことなく、車速の低下等に応じて、自動的にEV走行からHEV走行への遷移が生じ得るが、このような場合、運転者は応答遅れを体感できないため(違和感を感じることがないため)、第4クラッチ(プラネタリ接続クラッチ)49を解放し、無段変速機30を切り離す(プーリ34,35の回転を停止する)ことにより、プーリ回転のフリクションをゼロにでき、さらに燃費(電費)を向上することが可能となる。
本実施形態によれば、フロントドライブシャフト40及び第2電動モータ22の出力軸と、従駆動輪にトルクを伝達するプロペラシャフト50との間に介装され、該従駆動輪側に伝達するトルクを調節する第5クラッチ(トランスファクラッチ)51をさらに備える。そのため、AWD車(全輪駆動車)への適用が可能となる。
本実施形態によれば、EV走行中に、オイルを昇圧して吐出するオイルポンプを備えているので、EV走行中も油圧を生成でき(オイルを昇圧でき)、第1クラッチ23〜第4クラッチ49の締結/解放を行うことができる。
本実施形態によれば、EV走行中に、車速に応じて無段変速機30の変速比が変速され、EV走行からHEV走行に遷移させる際に、第1クラッチ23が締結されるとともに、第3クラッチ39が締結され、第1電動モータ21の駆動によりエンジン10がクランキングされて始動された後、第2クラッチ28が締結される。そのため、例えば、エンジン10を再始動し、その後、エンジン10と無段変速機30との間の第2クラッチ28を締結し、そして、無段変速機30の変速比を車速に合わせて変更した後、無段変速機30と駆動輪との間の出力クラッチ39を締結する場合と比較して、遷移時間を短縮することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、複数のギヤやシャフトから構成される駆動系の構成は、上記実施形態には限られない。例えば、プラネタリギヤ(リダクションギヤ)48に代えて、平行二軸式のリダクションギヤなどを用いることもできる。
上記実施形態では、第1クラッチ23〜第5クラッチ51として油圧式のクラッチを用いたが、油圧式のものに代えて、例えば電動式のクラッチを用いてもよい。また、制御システムの構成は上記実施形態には限られない。例えば、上記実施形態では、第1クラッチ23〜第5クラッチ51の締結/解放をTCU83で行ったが、TCU83に代えて、例えば、HEV−CU80等で行ってもよい。
上記実施形態では、本発明をAWD車(全輪駆動車)に適用した場合を例にして説明したが、本発明は、例えば2WD車(FF車やFR車)にも適用することもできる。
上記実施形態では、第3クラッチ39と第4クラッチ49とでピストン3949を共用する構成としたが、双方を分離して、それぞれ独立した構成としてもよい。
1 ハイブリッド車両システム
10 エンジン
21 第1電動モータ(モータジェネレータ)
22 第2電動モータ(モータジェネレータ)
23 第1クラッチ(エンジン切離クラッチ)
26 前後進切替機構
28 前進クラッチ(第2クラッチ)
29 後進クラッチ(後進ブレーキ)
30 無段変速機
39 第3クラッチ(出力クラッチ)
40 フロントドライブシャフト(ドライブピニオンシャフト)
42 フロントデファレンシャル(フロントデフ)
48 リダクションギヤ(プラネタリギヤ)
49 第4クラッチ(プラネタリ接続クラッチ)
50 プロペラシャフト
51 トランスファクラッチ(第5クラッチ)
52 リヤデファレンシャル
80 HEV−CU
80a クルーズコントロール制御部
81 ECU
82 PCU
83 TCU
83a クラッチ制御部
83b 変速制御部
84 コントロールバルブ
90 高電圧バッテリ
100 CAN

Claims (9)

  1. エンジンと、
    前記エンジンの出力軸とトルク伝達可能に接続される第1電動モータと、
    前記エンジンと前記第1電動モータとの間に介装される第1クラッチと、
    入力軸に接続されるプライマリプーリ、出力軸に接続されるセカンダリプーリ、及び、プライマリプーリとセカンダリプーリとに掛け渡されるトルク伝達部材を有する無段変速機と、
    前記第1電動モータと前記無段変速機の入力軸との間に介装される第2クラッチと、
    駆動輪にトルクを伝達する第1駆動軸とトルク伝達可能に接続される第2電動モータと、
    前記第1駆動軸と、前記無段変速機の出力軸との間に介装される第3クラッチと、
    前記第2電動モータの出力軸とトルク伝達可能に接続され、前記第2電動モータの回転数を減速して、前記無段変速機の出力軸に出力するリダクションギヤと、
    前記リダクションギヤと前記無段変速機の出力軸との間に介装される第4クラッチと、
    前記第1クラッチ、第2クラッチ、第3クラッチ、第4クラッチそれぞれの解放、締結を制御するクラッチ制御手段と、
    車両の運転状態に基づいて、前記無段変速機の変速比を制御する変速制御手段と、を備え、
    前記クラッチ制御手段は、前記第2電動モータによるEV走行時には、前記第3クラッチを解放するとともに、前記第4クラッチを締結し、前記エンジン及び前記第2電動モータによるHEV走行時には、前記第3クラッチを締結するとともに、前記第4クラッチを解放し、
    前記変速制御手段は、前記第2電動モータによるEV走行時に、車速に応じて前記無段変速機の変速比を制御することを特徴とするハイブリッド車両システム。
  2. 前記リダクションギヤは、前記第1駆動軸の同軸上に配置されるプラネタリギヤからなることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両システム。
  3. 前記第4クラッチは、前記第3クラッチとピストンを共用し、前記ピストンに作用する油圧が供給されることにより、前記第3クラッチが締結されるとともに、前記第4クラッチが解放され、該油圧が排出されることにより、前記第3クラッチが解放されるとともに、前記第4クラッチが締結されることを特徴とする請求項1又は2に記載のハイブリッド車両システム。
  4. 前記第4クラッチは、該第4クラッチが締結される方向に前記ピストンを付勢する弾性部材を有することを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド車両システム。
  5. 前記変速制御手段は、前記第2電動モータによるEV走行時に、前記無段変速機の変速比を、ロー側に制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のハイブリッド車両システム。
  6. 運転者のアクセル操作によらず車速を設定車速に保つクルーズコントロール制御を実行するクルーズコントロール制御手段をさらに備え、
    前記クラッチ制御手段は、EV走行中であり、かつ、クルーズコントロール制御の実行中は、前記第4クラッチ、前記第3クラッチをともに解放することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のハイブリッド車両システム。
  7. 前記第1駆動軸及び前記第2電動モータの出力軸と、従駆動輪にトルクを伝達する第2駆動軸との間に介装され、該従駆動輪側に伝達するトルクを調節する第5クラッチをさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のハイブリッド車両システム。
  8. EV走行中に、オイルを昇圧して吐出するオイルポンプを備え、
    前記第1クラッチ、第2クラッチ、第3クラッチ、第4クラッチそれぞれは油圧クラッチであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のハイブリッド車両システム。
  9. 前記変速制御手段は、EV走行中に、車速に応じて前記無段変速機の変速比を制御し、
    前記クラッチ制御手段は、EV走行からHEV走行に遷移させる際に、前記第1クラッチを締結するとともに、前記第3クラッチを締結し、前記第1電動モータの駆動により前記エンジンがクランキングされて始動された後、前記第2クラッチを締結することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のハイブリッド車両システム。
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