JP2021130070A - 除塵ノズルおよび除塵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粉塵の除去効率を向上させた除塵ノズルおよび除塵装置を提供する。【解決手段】内部構造の少なくとも一部として、上流側から供給された気体の通り道である円筒部11と、円筒部11の下流端に接続され、下流側に向かうにつれて径が小さくなるように構成されたテーパー部12と、テーパー部12の下流端に接続され、細長いスリット形状の開口端13aを有する開口13と、を含み、円筒部11の直径は、開口端13aの幅よりも、1mm以上大きくなるように形成する。【選択図】図2

Description

本発明は、電子部品等の粉塵を除去するために用いられる除塵ノズルおよび除塵装置に関する。
半導体産業をはじめ多くの分野で用いられるクリーンルーム内では、電子部品等のワークの製造時において、ワークに付着した金属粉や成形粉等の粉塵を除去することが求められる。このような除塵は、除塵ブラシでワークを掃うことにより除去したり、ノズルから噴射したエアをワークに吹き付けることで洗浄したりすることにより行われている。
エアを用いる除塵装置では、バルブの開閉を行うことでパルスエアを用いて間欠的にエアを供給することも可能である。このような除塵装置では、圧縮空気を用いて除塵が行われるため、除塵ブラシでは洗浄しにくいような粒子状の粉塵が除去される。
特開平5−301083号公報
近年、モバイル機器や電気自動車等の2次電池製造分野では、例えばリチウムイオン電池セパレータなどの精密機器を、より確実に除塵することが求められている。しかし、5μm以下の微粒子レベルの粉塵については、いまだ除去が難しく除塵が不十分となることがあった。また、このような精密機器では、誘電体が用いられることがあり、この誘電体表面に付着した微粒子を効率よく除去できる除塵装置の開発が求められていた。
本発明は、上述したような従来技術の問題点を解決するために提案されたものである。その目的は、粉塵の除去効率を向上させた除塵ノズルおよび除塵装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の除塵ノズルは、以下の特徴を有する。
(1)内部構造の少なくとも一部として、上流側から供給された気体の通り道である円筒部と、前記円筒部の下流端に接続され、下流側に向かうにつれて径が小さくなるように構成されたテーパー部と、前記テーパー部の下流端に接続され、細長いスリット形状の開口端を有する開口と、を含み、前記円筒部の直径は、前記開口端の幅よりも、1mm以上大きくなるように形成する。
(2)前記開口端の幅が5mmであり、前記円筒部の直径が6〜8mmであっても良い。
(3)前記開口が所定の空間を介して水平方向に並んで複数配置され、各開口に対して前記テーパー部および前記円筒部がそれぞれ接続されても良い。
(4)前記開口端の幅が5mmであり、前記円筒部の直径が6mmであっても良い。
(5)前記開口が2つ並んで配置され、2つの前記開口の間の空間が、2.5mmであっても良い。
また、上記の目的を達成するために、本発明の除塵装置は、以下の特徴を有しても良い。
(6)上記に記載の前記除塵ノズルと、前記除塵ノズルの上流端が装着可能に構成された本体と、前記除塵ノズルに、上流側から供給された気体を供給するチューブと、前記チューブに取り付けられ、前記チューブを一定間隔で開閉する電磁弁と、前記チューブに接続され、操作位置によって前記チューブ内の気体を前記除塵ノズルに供給するよう構成されたトリガーと、を有して良い。
(7)前記除塵ノズルの先端から、除塵対象物までの距離が所定の距離であることを示す距離計をさらに有して良い。
(8)除塵対象物を除電する除電針をさらに有して良い。
(9)前記除塵ノズルが、除塵対象物に対して所定の角度に傾けられていることを示す水平器をさらに有して良い。
本発明によれば、粉塵の除去効率を向上させた除塵ノズルおよび除塵装置を提供することができる。
実施形態にかかる除電装置の一例を示す構成図である。 実施形態にかかる除塵ノズルの一例を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は垂直方向の断面図、(d)は水平方向の断面図である。 実施形態にかかる除電装置の構成要素の一例を示す構成図である。 実施形態にかかる除塵ノズルの変形例を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は垂直方向の断面図、(d)は水平方向の断面図である。 従来例と実施例の除塵ノズルを用いた微粒子の除去率の平面分布図である。 従来例と実施例の除塵ノズルから噴射されたエアジェットをシュリーレン法により可視化した写真である。 従来例と実施例の除塵ノズルから噴射されたエアジェットの流速分布図である。 従来例と実施例の除塵ノズルを用いた微粒子の除去率の平面分布図である。 シングルスリットノズルとダブルスリットノズルを用いた微粒子の除去率の平面分布図である。 帯電した誘電体を除塵した際のパルス回数と除去率の関係を示すグラフである。 帯電したポリ塩化ビニルを除塵した際のパルス回数と除去率の関係を示す写真である。 除電した誘電体を除塵した際のパルス回数と除去率の関係を示すグラフである。 除電したポリ塩化ビニルを除塵した際のパルス回数と除去率の関係を示す写真である。
[構成]
本発明に係る除塵装置Aの実施形態について図面を参照しつつ説明する。除塵装置Aは、気体をワーク等の除塵対象物に対して噴射し、除塵対象物を洗浄する装置である。図1に示す通り、除塵装置Aは、本体1、グリップ2、チューブ3、トリガー4、電磁弁5、コントローラ6、および除塵ノズル10を有する。以下の説明では、まず除塵装置Aに適用される除塵ノズル10について、図2(a)〜(d)を参照して説明する。なお、以下の説明では、気体が供給される側を上流側、気体が排出される側を下流側と表現する場合がある。
(除塵ノズル)
除塵ノズル10は、除塵装置1の上流側から供給された気体を噴射する部材である。図2(c)および(d)に示すように、除塵ノズル10は、その内部構造の少なくとも一部として、上流側から順に、円筒部11、テーパー部12、および開口13を有する。なお、図2に示す除塵ノズル10の最大外径は24mmであるが、除塵ノズル10の外径については適宜変更可能である。
円筒部11は、除塵装置Aの上流側から供給された気体の通り道、すなわち助走路である。円筒部11の下流側の端部には、テーパー部12が接続されている。テーパー部12は、円筒部11と開口13を接続する収縮路である。テーパー部12は、下流側に向かうにつれて径が小さくなるように構成され、下流側の端部には開口13が接続されている。
図2(b)に示す通り、開口13の開口端13aは、細長いスリット形状を有する。除塵装置Aの上流側から供給された気体は、円筒部11を助走後、テーパー部12を介して開口13に向かって急激に絞り込まれ、音速または亜音速域の流速を有するエアジェットとなる。開口13は、このエアジェットを排出する排出口である。すなわち、除塵ノズル10において、開口13が最下流端である。なお、本明細書では、開口13から排出された後に、流速230〜340m/s程度に達するエアジェットを、音速または亜音速域の流速を有するエアジェットとする。
開口13は、開口端13aとして細長いスリット形状を有する穴である。開口端13aとは、開口13の上流側の端部と、下流側の端部の少なくとも一方を指し示すことができる。図2(b)では、一例として長方形である矩形状の開口端13aを示している。ただし、開口端13aは丸みを帯びた形状であってもよく、角丸四角形や細長い楕円等を採用することができる。ここでいう細長いとは、例えば、開口端13aの高さと幅の比率が、1:10となる形状を指す。
例えば、開口端13aを幅5mm、高さ0.5mmの矩形スリットとすることにより、細長いスリット形状の開口端13aとなる。なお、図2の例では、開口13の軸方向の長さ(X軸方向の長さ)は5mmである。細長いスリット形状の開口端13aを有する開口13から排出されるエアジェットは、除塵対象物に衝突後も、しばし亜音速域の流速を維持する。
円筒部11の直径は、開口13の開口端13aの長手方向(Y軸方向)の長さである幅よりも1mm以上大きくなるように形成することが好ましい。例えば、円筒部11の直径は、開口端13aを幅5mm、高さ0.5mmの矩形スリットとした場合には、6mm以上とすることができる。この場合、除塵ノズル10の有効除去範囲は、7.5mmである。
円筒部11の直径と、開口13の幅を同一とした場合、円筒部11からテーパー部12を介して開口13に供給される気体は、開口13の高さ方向(Z軸方向)、すなわち鉛直方向においては、例えば5mmから0.5mmに絞りこまれることとなる。一方、開口13の幅方向(Y軸方向)、すなわち水平方向においては同一の状態を維持する。したがって、供給された気体の絞り込みが不十分となり、開口端13aから排出される気体の速度が音速または亜音速域に満たない、または排出時には音速または亜音速域に達するが亜音速域の流速を維持できない可能性がある。
円筒部11の直径を、開口13の幅よりも1mm以上大きくする構成により、上流側から供給された気体が、円筒部11およびテーパー部12を介して開口13の開口端13aに至るまでにおいて、鉛直方向および水平方向の双方において絞り込まれる。そのため、開口端13aから音速域または亜音速域の流速の気体が排出される。
円筒部11の直径は、開口13の寸法により適宜変更可能であるが、開口端13aを幅5mm、高さ0.5mmの矩形スリットとした場合には、6mm以上8mm以下とすることが好ましい。円筒部11の直径がこの範囲内となると、除塵ノズル10から噴射される気体の流速が増大する。後述の実験より、円筒部11の直径が8mmの場合に、除塵ノズル10から最速の気体が噴射される。一方、円筒部11の直径を6mmとした場合、除塵ノズル10から噴射される気体の速度は音速または亜音速域を維持しているものの、円筒部11の直径が8mmの場合よりは低下する。
ただし、円筒部11の直径が8mmの場合と、6mmの場合とで、除塵性能に大きな差はみられない。そのため、円筒部11の直径を6mmとすることで、粉塵の除去効率を維持しつつ、除塵ノズル10が小型化される。また、円筒部11の直径を6mmとすることで、上流側から供給される気体の消費量が削減されると考えられる。
円筒部11の軸方向(X軸方向)の長さについては、円筒部11の直径が6〜8mmの場合に、20〜45mmとすることで、除塵ノズル10から音速域または亜音速域の気体が噴射されることが確認されている。除塵ノズル10の小型化や、上流側から供給される気体の消費量の削減を考慮した場合には、円筒部11の軸方向の長さを20mmとすることが最適条件となるが、これに限定されない。
テーパー部12の上流端は、円筒部11の形状と同一となるように形成されている。また、テーパー部12の下流端は、開口端13aの形状と同一となるように形成されている。上記の通り、テーパー部12は、円筒部11を助走してきた気体を開口13の形状まで急激に絞り込む収縮路としての役割を有する。そのため、テーパー部12の軸方向(X軸方向)の長さは、5mm以下とすることが好ましい。図1の例では、テーパー部12の軸方向(X軸方向)の長さは3mmである。
(除塵装置)
以上のような除塵ノズル10が適用される除塵装置1の構成について図1を参照してさらに説明する。除塵装置Aは、ガンタイプの装置であり、作業者の手操作により、エアジェットが噴射されるように構成されている。このような除塵装置Aは、排気設備を備えた作業台やベンチ、ブース等の内部で使用される。そのため、除塵装置Aにより除塵対象物から除去された塵を含む気体は、吸塵ダクト等を介して吸塵機により集められる等して排気されることとなる。上記の通り、除塵装置Aは、本体1、グリップ2、チューブ3、トリガー4、電磁弁5、コントローラ6、および除塵ノズル10を有する。
本体1は、除塵ノズル10の支持構造体である。本体1には、作業者が除塵装置Aを掌握可能となるようにグリップ2が接続されている。本体1の先端は、除塵ノズル10の上流端が装着可能に構成されている。また、本体1およびグリップ2は、内部が中空となっており、この中空部分にチューブ3が通されている。
チューブ3は、上流側において不図示のコンプレッサに接続され、コンプレッサから供給された空気を、除塵ノズル10に供給するように構成されている。なお、コンプレッサから供給された空気は、チューブ3に流入する前に、エアレギュレータによって所定の圧力に減圧される。また、ディフュージョンドライヤーやフィルタ等を通過させることにより異物や水分が除去され、清浄乾燥空気となっている。
チューブ3には、トリガー4が接続されており、トリガー4の操作位置によってチューブ3内の圧縮空気を除塵ノズル10に供給するよう構成される。本実施形態では、作業者がトリガー4を引くことで、不図示のコンプレッサから除塵ノズル10までの流路が形成される。その結果として、除塵ノズル10からエアジェットが噴射される。
また、チューブ3には、電磁弁5が取り付けられ、弁を開閉することによりチューブ3内の圧縮空気の流れが制御される。電磁弁5の取り付け位置は、除塵ノズル10にできるだけ近いことが好ましい。この電磁弁5には、コントローラ6が取り付けられている。コントローラ6は、パルス発振コントローラであり、所定のエアジェット噴射時間、休止時間、噴射回数で電磁弁5を制御し、エアジェットを一定間隔で噴射するように制御する。つまり、コントローラ6による電磁弁5の操作により、除塵ノズル10から排出されるエアジェットは、パルスエアジェットとなる。このようなコントローラ6の制御は、作業者がトリガー4を引いている間に行われ、コントローラ6において設定したパルス回数で、除塵ノズル10からエアジェットが排出されるように構成される。
除塵ノズル10から噴射するエアジェットをパルスとする理由としては、塵等の粒子の飛散がジェット噴射直後に起こることに理由がある。すなわち、エアジェットを長時間当て続けても、粒子の飛散率に大きな影響はない。むしろ、エアジェットを間欠的に噴射することにより、噴射のたびに粒子が飛散し、除塵効率が高まる。また、エアジェットの休止時間は短い方が除去効率が高まる。以上より、噴射時間を1秒程度、休止時間を2秒以下としてパルスエアジェットを噴射することが好ましい。
また、図3に示す通り、除塵装置Aは、さらに、距離計7、除電針8、水平器9を有しても良い。距離計7は、本体1に取り付けられた2点集光式距離測定用の光源であってよい。例えば、2つのLEDが一定の距離で一つの光点に重なることで、除塵ノズル10の先端から、除塵対象物までの距離が所定の距離であることを示す光源を用いることができる。本実施形態においては、除塵ノズル10の先端から、除塵対象物までの最適距離は10mm以内、より具体的には7mmである。そのため、距離計7は、除塵ノズル10の先端から、除塵対象物までの距離が7mmとなるよう調整可能に構成されている。除塵ノズル10の先端から、除塵対象物までの距離を最適距離とすることで、除塵性能が向上する。
除電針8は、本体1に取り付けられたコロナ放電式イオナイザーであってよい。コロナ放電式イオナイザーは、高電圧電源から電圧を印加して除塵対象物の表面に正負の空気イオンを供給することで静電気除去を行う。このように、除電針8を用いて、除塵対象物を除電することにより静電気が防止され除塵性能が向上する。コロナ放電式イオナイザーとしては、高周波ACコロナ式や圧電トランス式(ピエゾ式)等小型なイオナイザーが好ましい。また、高電圧ユニットをコントローラ6に収める構成とすると良い。
水平器9は、除塵ノズル10が、除塵対象物に対して所定の角度に傾けられていることを示すために設けられる。本実施形態における除塵ノズル10に対する、除塵対象物の最適角度は30度である。そのため、水平器9は、除塵装置Aの水平線から30度傾けるように配置されている。従って、作業者は水平器9が水平を示す角度にてエアジェットを噴射することで、最適角度を得ることができる。ただし、最適角度は30度に限定されず、除塵ノズル10の構成により適宜異なり得る。そのため水平器9の配置角度は、使用する除塵ノズル10により異って良い。
距離計7、除電針8、水平器9の構成は、上記に限定されない。例えば、除塵装置Aに、これらの構成を設けない場合もある。その場合には、除塵装置A以外の構成により、同様の作用を達成しても良い。例えば、除塵対象物を除電装置Aに対して30度傾けるような、除塵対象物のホルダを用いても良い。また、除電装置Aを、除塵対象物に対して所定の距離および角度とする除電装置Aのホルダを設け、このホルダに除電装置Aを載置して、除電装置Aを使用することもできる。
(除塵ノズルの変形例)
上記実施形態では、シングルスリットの除塵ノズル10を用いる例を説明した。ただし、除塵装置1には、図4に示すような複数の開口を有する除塵ノズル20を用いても良い。除塵ノズル20の各構成要素は、基本的には除塵ノズル10の構成と同じであるため、同一部分については説明を省略する。ここで、除塵ノズル20は、水平方向に並んで配置された複数の開口を有しており、図2(a)の例では、2つの開口23を有する。2つの開口23は、それぞれ、幅5mm、高さ0.5mmの矩形スリットである開口端23a、23bを有する。また、開口23の軸方向の長さ(X軸方向の長さ)は5mmである。
この開口端23aと開口端23bは、2.5mmの間隔を介して並列に配置されている。この間隔は、1つの開口の有効除去範囲に基づいて設定される。すなわち、幅5mm、高さ0.5mmの矩形スリットを用いた場合、その有効除去範囲は7.5mmとなる。したがって、開口端23aと開口端23bの間隔を2.5mmとした場合、各開口の有効除去範囲が重複せずかつ間をあけずに隣接するため、より広範囲の有効除去範囲が得られる。したがって、除塵ノズル20の有効除去範囲は、15mmとなる。
図4(c)および(d)に示すように、開口端23aの上流側には、テーパー部22aと円筒部21aが設けられている。また、開口端23bの上流側には、テーパー部22bと円筒部21bが設けられている。そして、円筒部21a、22bの上流側には、さらに供給路24が設けられている。
円筒部21a、21bの直径は、開口端23a、23bの長手方向(Y軸方向)の長さである幅よりも1mm以上大きくなるように構成することが好ましい。ただし、開口端23a、23bを幅5mm、高さ0.5mmの矩形スリットとし2.5mmの間隔で配置した場合、円筒部21a、21bを8mmとすると、円筒部21a、21bが干渉しあう。そのため、円筒部21a、21bの直径は、各円筒部21a、21bが干渉しないように設定することが好ましく、例えば、6mmとすると良い。この場合、各円筒部21a、21bの間に、1.5mmの間隔が形成されるため、各円筒部21a、21bの強度が十分なものとなる。
供給路24は、上流側から供給された気体を、円筒部21a、21bの双方に供給する円筒状の気体路である。供給路24の直径は、18mmであって良く、その下流端に円筒部21a、21bの上流端が接続されている。供給路24からの気体は、円筒部21a、21bの双方に平等に供給されるように構成される。
ここで、除塵ノズル20の最大外径は、除塵ノズル10と同一の24mmである。除塵ノズル20の外径については適宜変更可能であるが、上記のような構成とすることで、除塵ノズル10と外径を同一としつつ、ダブルスリットの除塵ノズル20が構成される。ただし、開口23は3以上設けても良く、その場合の除塵ノズルの外形は、開口の数に応じて適宜変更可能である。
[作用効果]
以上のような本実施形態の除塵ノズル10、20の作用効果は、以下のとおりである。
(1)内部構造の少なくとも一部として、上流側から供給された気体の通り道である円筒部11と、円筒部11の下流端に接続され、下流側に向かうにつれて径が小さくなるように構成されたテーパー部12と、テーパー部12の下流端に接続され、細長いスリット形状の開口端13aを有する開口13と、を含み、円筒部11の直径は、開口端13aの幅よりも、1mm以上大きくなるように形成する。
圧縮空気を除塵ノズル10に供給することで、円筒部11から、テーパー部12を介して、開口13に向かって、気体が急激に収縮されるため、音速または亜音速域のエアジェットを発生させることができる。そして、開口端13aを細長いスリット形状とすることにより、除塵ノズル10から噴射されたエアジェットの流速は、除塵対象物に衝突した後も維持され、エアジェットは除塵対象物の表面を滑るようにしばし亜音速域で移動する。
また、円筒部11の直径を、開口端13aの幅よりも、1mm以上大きくなるように形成することで、気体は円筒部11およびテーパー部12を介して開口13の開口端13aに至るまでにおいて、鉛直方向および水平方向の双方において絞り込まれる。そのため、より確実に音速または亜音速域の流速を有するエアジェットを噴射可能となり、かつ、除塵対象物にぶつかった後もエアジェットは亜音速域の流速を維持可能となる。
以上の通り、本実施形態の除塵ノズル10では、エアジェットは除塵対象物にぶつかった後も流速を維持し、除塵対象物の表面を滑るように移動してさらなる除塵を行う。したがって、亜音速域の流速を有するエアジェットにより粉塵を効率的に除去することが可能となる。よって、粉塵の除去効率を向上させた除塵ノズルを提供することが可能となる。
(2)開口端13aの幅が5mmであり、円筒部11の直径が6〜8mmである。
細長いスリット形状を有する開口端13aの幅を5mmとし、円筒部11の直径を6〜8mmとした場合、除塵ノズル10から噴射される気体の流速が増大する。したがって、除塵効率を向上することができる。また、円筒部11の直径を6mmとすることで、除塵効率を維持しつつ、除塵ノズル10が小型化される。このように除塵効率と小型化を両立した除塵ノズル10は、ガンタイプの除塵装置Aに好適に適用できる。
(3)開口13が所定の空間を介して水平方向に並んで複数配置され、各開口13に対してテーパー部12および円筒部11がそれぞれ接続される。
開口13を平行方向に複数並んで配置することにより、有効除去範囲の広い除塵ノズル20を提供することが可能となり、除塵効率をさらに向上させることができる。
(4)開口端13aの幅が5mmであり、円筒部11の直径が6mmである。
開口13を水平方向に複数並べて配置する場合、開口端13aの幅より直径が大きくなるように形成されている円筒部11の直径によっては、隣接する円筒部11が干渉しあい形成不能となる可能性がある。ただし、開口端13aの幅を5mmとした場合、円筒部11の直径を6mmとすると、開口13を複数並列配置した場合であっても、音速または亜音速域の流速を有するエアジェットを得ることができる。
(5)開口13が2つ並んで配置され、2つの開口13の間の空間が、2.5mmである。
例えば、開口端13aを幅5mm、高さ0.5mmの矩形スリットとした場合、除塵ノズル10の有効除去範囲は7.5mmである。このような開口13を2.5mm間隔で2つ配置すると、互いの有効除去範囲が重複せず、15mmの有効除去範囲を得ることができる。このようなダブルスリットの除塵ノズル20は、シングルノズルの除塵ノズル10と同一の最大外径で形成可能である。したがって、小型化され、かつ除塵効率の高い除塵ノズル20を提供することができる。
以上のような本実施形態の除塵装置Aの作用効果は、以下のとおりである。
(6)上記の除塵ノズル10、20と、除塵ノズル10、20の上流端が装着可能に構成された本体1と、除塵ノズル10、20に、上流側から供給された気体を供給するチューブ3と、チューブ3に取り付けられ、チューブ3を一定間隔で開閉する電磁弁5と、チューブ3に接続され、操作位置によってチューブ3内の気体を除塵ノズル10、20に供給するよう構成されたトリガー4と、を有する。
従来の除塵装置は、除塵対象物に対して除塵ノズルの位置が固定されていることが多く、除塵ノズルに対して除塵対象物を移動させて希望箇所を除塵することが多かった。このような場合、除塵対象物のすべての面積に対して除塵を行うことが難しく、所定箇所に対してのみ除塵を行った結果、微粒子レベルの粉塵の除去が困難となることがあった。
一方、本実施形態の除塵装置Aは、ガンタイプの除塵装置Aであり、作業者がトリガー4を引くことにより、パルスエアジェットが供給されるように構成されている。このような除塵装置Aを用いれば、除塵対象物の所望の位置に対して最適条件のエアジェットを供給することが可能となる。したがって、構造が複雑な精密機器であっても、より確実な除塵を施すことができ、微粒子レベルの粉塵の除去も可能となる。よって、粉塵の除去効率を向上させた除塵装置Aを提供することが可能となる。
また、電磁弁5は、ガンタイプの除塵装置Aの構成要素の一つとして、チューブ3に取り付けられている。すなわち、除塵ノズル10、20の近傍に電磁弁5は配置されている。そのため、パルスの鋭い立ち上がりを確保することができ、除塵ノズル10、20から噴射されるパルスエアジェットの勢いを向上させることができる。
(7)除塵ノズル10、20の先端から、除塵対象物までの距離が所定の距離であることを示す距離計7をさらに有する。
除塵装置Aは、その構成により、除塵ノズル10、20の先端から除塵対象物までの最適距離を有し、この最適距離においてエアジェットを噴射することにより除塵効率が高まる。したがって、距離計7を用いて、除塵ノズル10、20の先端から、除塵対象物までの距離を所定の距離とすることにより、除塵効果を向上することができる。
(8)除塵対象物を除電する除電針8をさらに有する。
電池等の除塵対象物においては、誘電体が用いられることがある。誘電体としては、例えばポリ塩化ビニル等があげられるが、このような誘電体に対して除塵を行うと誘電体表面の帯電により除塵効率が低下することがあった。しかし、除塵装置Aに除電針8を設けて除塵対象物を除電することにより、誘電体であっても効率的に除塵することが可能となる。
(9)除塵ノズル10、20が、除塵対象物に対して所定の角度に傾けられていることを示す水平器9をさらに有する。
除塵装置Aは、その構成により、除塵対象物に対する除塵ノズル10、20の最適角度を有し、この最適角度においてエアジェットを噴射することにより除塵効率が高まる。したがって、水平器9を用いて、除塵ノズル10、20を、除塵対象物に対して所定の角度に傾けることにより、除塵効果を向上することができる。
[実験結果]
上記の除塵ノズル10、20の性能試験を行った結果を以下に説明する。
(ノズル形状の検証)
従来の除塵ノズルは、開口端が丸孔などの点状の開口であった。一方で、本実施形態の除塵ノズル10、および20は、細長いスリット形状を有する開口端を採用している。従来の除塵ノズルと、実施例の除塵ノズルの粉塵の除去効率についてそれぞれ確認した。従来の除塵ノズルとしては、直径1.8mmの丸孔状の開口と、直径8mmの円筒部を有する除塵ノズルを用いた。また、実施例の除塵ノズルとしては、幅5mm、高さ0.5mmの矩形スリットを有する開口と、直径8mmの円筒部を有する除塵ノズルを用いた。
実験では、ウェハに対して粒径1.5μmのポリスチレンラテックスを付着させたものを除塵対象物とした。また、圧縮空気圧力を0.5MPaとして、エアジェットを5回噴射した後の除去率を比較した結果を、図5に示す。図5からも明らかな通り、丸孔状の開口を有する従来の除塵ノズルでは、楕円状のエアジェットが除塵対象物に衝突し、除塵対象物の上を広がりながら移動していく。そのため、エアジェット噴射後の気体が拡散され、噴射された時の流速を維持することができない。したがって、開口の中心部においては高い除去率を示すものの、それ以外の領域においては除去率は低くなる。以上より、従来の除塵ノズルによる除塵は不均一であった。
一方、実施例の除塵ノズルでは、矩形状のエアジェットが除塵対象物にぶつかり、そのままの形状を維持しながら除塵対象物の表面を滑るように移動していく。そのため、エアジェット噴射時の流速が維持され、矩形状のエアジェットの形に倣ってウェハに付着した粒子が除去されている。したがって、従来の除塵ノズルと比較して、より広範囲な有効除去範囲を有し、エアジェットの部分によって除去率に変化が生じず均一な除塵ができることが分かった。そのため、丸孔状の開口を有する従来の除塵ノズルのように、噴射位置を重複させて何度も噴射する必要がなく、効率的な除塵作業を行うことができる。
(エアジェットの挙動の検討)
次に、従来の除塵ノズルと、実施例の除塵ノズルのエアジェットの挙動についてそれぞれ確認した。従来のノズルおよびシングルスリットノズルとしては、上記と同様のノズルを用いた。また、ダブルスリットノズルとしては、2.5mm間隔で水平方向に2つ並べて配置された幅5mm、高さ0.5mmの矩形スリットを有する2つの開口と、それぞれの開口に接続された直径6mmの2つの円筒部を有する除塵ノズルを用いた。
エアジェットの挙動の観察は、圧縮空気圧力を0.5MPaとして噴射されたエアジェットをシュリーレン法により可視化して行った。シュリーレン法により可視化された各ノズルのエアジェットを図6に示す。図6において、各ノズルから噴射されたエアジェットは矢印の位置にて除塵対象物に衝突している。シングルスリットノズルおよびダブルスリットノズルでは、それぞれの開口から噴射された矩形状のエアジェットは、除塵対象物に衝突した後も除塵対象物上を滑るように移動している。そのため、衝突後においても亜音速域の流速を維持し、また、気流も広がらずに収束した状態である。
一方、従来の丸孔を有する除塵ノズルでは、除塵対象物に衝突した後、エアジェットが拡散を開始し、流速が低下する。すなわち、従来の除塵ノズルでは、たとえ音速または亜音速域のエアジェットが噴射された場合であっても、除塵対象物に衝突した後は流速が大幅に低下し亜音速域の流速を維持することはできない。また、エアジェットは開口から離れるにつれ徐々に拡散されていき、気流が広がり除去率が安定しない。以上の結果より、細長いスリット形状を有する開口を含む実施例の除塵ノズルでは、音速または亜音速域の流速を有するエアジェットが噴射され、かつ、除塵対象物に衝突した後も亜音速域の流速を維持できることが分かった。以上の結果より、実施例の除塵ノズルを用いて除塵を行うことにより、除塵効率が向上することが明らかになった。
(円筒部の直径の大きさの検討)
実施例の除塵ノズルにおいて、円筒部の直径と、噴射されるエアジェットの流速の関係について検討した。実験は、幅5mm、高さ0.5mmの矩形スリットを有する開口に対して、円筒部の直径を、5mm、6mm、7mm、8mm、および9mmと異ならせた除塵ノズルを作成し、各ノズルから噴射されたエアジェットの流速分布をCFD計算モデルで算出した。図7に、各ノズルの流速分布のグラフを示す。図7では、縦軸に速度(m/s)を圧力損失(Pa)で除して正規化した値、横軸に開口からの距離(mm)をプロットした。なお、横軸は、スリット開口の幅方向の左端を起点として左端を0とした場合の、左端からの距離を示している。
図7に示す通り、円筒部の直径が5mm、すなわち開口の幅と同一のノズルでは、噴射されたエアジェットは音速または亜音速域に達していない。これは、開口の高さ方向においては5mmから0.5mmに気体が絞り込まれる一方、開口の幅方向においては気体が同一の状態を維持することに原因があると考えられる。すなわち、円筒部から開口に至るまでにおいて、気体の絞り込みが不十分であるため気体の速度が上昇しないと考えられる。また、円筒部の直径が9mmの場合においても、速度が上昇しないことが確認された。
一方、円筒部の直径が6〜8mmの場合、ノズルから噴射されたエアジェットは音速または亜音速域の流速を有する気体となった。特に、円筒部11の直径が8mmの場合に、除塵ノズル10から最速の気体が噴射されることが分かった。
円筒部の直径が5mmの除塵ノズルと、円筒部の直径が8mmの除塵ノズルについて、除去率を比較した。実験は、ウェハに対して粒径1.5μmのポリスチレンラテックスを付着させたものを除塵対象物とした。また、圧縮空気圧力を0.5MPaとして、エアジェットを5回噴射した後の除去率を比較した結果を、図8に示す。図8からも明らかな通り、最速の気体を噴射する円筒部の直径が8mmの除塵ノズルでは、広範囲において高い除去率が得られた。一方、気体の流速が不十分であった円筒部の直径が5mmの除塵ノズルでは、高い除去率が得られた範囲が、円筒部の直径が8mmの除塵ノズルと比較して減少していることが分かった。
また、図7より、円筒部11の直径を6mmとした場合、除塵ノズル10から噴射される気体の速度は亜音速を維持しているものの、円筒部11の直径が8mmの場合よりは低下する。しかし、後述の実験より円筒部11の直径が8mmの場合と、6mmの場合とで、除塵性能に大きな差異が生じないことが確認されている。
(除塵ノズルの有効除去範囲の確認)
実施例の除塵ノズルについて、シングルスリットノズルの場合と、ダブルスリットノズルの場合における粉塵の有効除去範囲を確認した。シングルスリットノズルとしては、幅5mm、高さ0.5mmの矩形スリットを有する開口と、直径8mmの円筒部を有する除塵ノズルを用いた。また、ダブルスリットノズルとしては、2.5mm間隔で水平方向に2つ並べて配置された幅5mm、高さ0.5mmの矩形スリットを有する2つの開口と、それぞれの開口に接続された直径6mmの2つの円筒部を有する除塵ノズルを用いた。
実験では、ウェハに対して粒径1.5μmのポリスチレンラテックスを付着させたものを除塵対象物とした。また、圧縮空気圧力を0.5MPaとして、エアジェットを5回噴射した後の除去率を比較した結果を、図9に示す。図9からも明らかな通り、シングルスリットノズルにおける粉塵の有効除去範囲は、7.5mmであった。また、ダブルスリットノズルにおいても、それぞれの開口による粉塵の有効除去範囲は7.5mmであり、トータルの有効除去範囲は15mmとなった。以上の結果より、円筒部の直径が6mmの場合と8mmの場合の双方において、単一の開口による有効除去範囲は7.5mmであることが確認された。
上記の通り、円筒部11の直径を6mmとした場合、除塵ノズル10から噴射される気体の速度は亜音速域を維持しているものの、円筒部11の直径が8mmの場合よりは低下する。しかし、本実験により、流速が低下した場合であっても亜音速域を維持できれば、有効除去範囲に影響を与えないことが明らかとなった。
また、本実験に用いたシングルスリットノズルとダブルスリットノズルは、最大外形を同一とすることが可能である。したがって、開口を複数有する除塵ノズルを用いた場合、有効除去範囲が拡大され、ノズルの大きさに対して最大の有効除去範囲を得ることができることが分かった。
(帯電した誘電体における付着粒子の除去実験)
各種誘電体を帯電させた状態で、除塵装置を用いて誘電体表面に付着させた粒子の除去を行った。実験に用いた誘電体は、以下の通りである。
・ポリエチレンテレフタレート(PET)
・ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)
・ポリカーボネート(PC)
・ポリ塩化ビニル(PVC)
上記の誘電体を帯電させた状態で、粒径1.5μmのポリスチレンラテックスを付着させた。その後、除塵装置を用いて、各誘電体に対し、エアジェットを間欠的に噴射した。図10にパルス回数と除去率をプロットしたグラフを示す。図10より、PET、PMMA、およびPCでは、エアジェットを5〜10回噴射することで、ほとんどの粒子が除去された状態となった。一方、PCVは、粒子に対する付着力が強く、20回噴射しても粒子が残存している状態であった。このようなPVCの表面観察写真を図11に示す。
次に、誘電体を除電した状態で、粒径1.5μmのポリスチレンラテックスを付着させた。その後、除塵装置を用いて、各誘電体に対し、エアジェットを間欠的に噴射した。図12にパルス回数と除去率をプロットしたグラフを示す。図12より、誘電体を帯電させた状態で除電した場合と比較して、全ての誘電体で除去率が向上したことが分かる。誘電体を除電した状態では、エアジェットを5回噴射することで、ほとんどの粒子が除去された状態となった。特に、粒子に対する付着力が強いPVCにおいて除電効果は絶大であり、除塵効率が飛躍的に向上した。除電したPVCの表面観察写真を図13に示す。以上の実験結果より、誘電体については、例えば除電針等を用いて除電してから除塵することで、除塵効率を高められることが確認された。
[その他の実施の形態]
上記実施形態では、ガンタイプの除塵装置Aについて具体的に説明した。ただし、本実施形態の除塵ノズル10、20は、多種多様な除塵装置に適用可能である。例えば、除塵ブースを有する除塵装置において、除塵ブース内に複数の除塵ノズル10、20を除塵対象物に対して所定の距離と間隔となるように予め配置し、この除塵ブースに除塵対象物が搬送および搬出されることにより除塵を行っても良い。搬送手段としては、コンベアや回転テーブルなどがある。このような除塵装置では、除塵対象物に対し位置が固定された状態で除塵ノズル10、20を用いることができる。また、除塵対象物を固定とし、除塵ノズル10、20を水平方向に走査させる構成としても良い。
A 除塵装置
1 本体
2 グリップ
3 チューブ
4 トリガー
5 電磁弁
6 コントローラ
7 距離計
8 除電針
9 水平器
10、20 除塵ノズル
11 円筒部
12 テーパー部
13、23 開口
13a、23a、23b 開口端
24 供給路

Claims (9)

  1. 内部構造の少なくとも一部として、
    上流側から供給された気体の通り道である円筒部と、
    前記円筒部の下流端に接続され、下流側に向かうにつれて径が小さくなるように構成されたテーパー部と、
    前記テーパー部の下流端に接続され、細長いスリット形状の開口端を有する開口と、を含み、
    前記円筒部の直径は、前記開口端の幅よりも、1mm以上大きくなるように形成する除塵ノズル。
  2. 前記開口端の幅が5mmであり、前記円筒部の直径が6〜8mmである請求項1記載の除塵ノズル。
  3. 前記開口が所定の空間を介して水平方向に並んで複数配置され、
    各開口に対して前記テーパー部および前記円筒部がそれぞれ接続される請求項1記載の除塵ノズル。
  4. 前記開口端の幅が5mmであり、前記円筒部の直径が6mmである請求項3記載の除塵ノズル。
  5. 前記開口が2つ並んで配置され、
    2つの前記開口の間の空間が、2.5mmである請求項4記載の除塵ノズル。
  6. 請求項1〜5に記載の前記除塵ノズルと、
    前記除塵ノズルの上流端が装着可能に構成された本体と、
    前記除塵ノズルに、上流側から供給された気体を供給するチューブと、
    前記チューブに取り付けられ、前記チューブを一定間隔で開閉する電磁弁と、
    前記チューブに接続され、操作位置によって前記チューブ内の気体を前記除塵ノズルに供給するよう構成されたトリガーと、を有する除塵装置。
  7. 前記除塵ノズルの先端から、除塵対象物までの距離が所定の距離であることを示す距離計をさらに有する請求項6記載の除塵装置。
  8. 除塵対象物を除電する除電針をさらに有する請求項6又は7記載の除塵装置。
  9. 前記除塵ノズルが、除塵対象物に対して所定の角度に傾けられていることを示す水平器をさらに有する請求項6〜8記載の除塵装置。

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