JP2021129097A - 電気機器収納用箱体における扉体の蝶番構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来よりも簡易に箱本体に対して扉体を着脱することができる電気機器収納用箱体における扉体の蝶番構造を提供する。【解決手段】扉体3に固定されているピン部材11の蝶着ピン22を、箱本体2に固定されているピン受け部材12のピン孔34に差し込むだけで、蝶番10を組み立てることができ、扉体3を箱本体2に取り付けることができるようにした。また、ピン部材11の本体21に係合突起23を設けている一方、ピン受け部材12の連結部33に、係合突起23が係合可能な被係合部35を設け、扉体3により箱本体2の開口を閉塞すると、係合突起23が被係合部35に係合するようにした。さらに、扉体3の開閉動作に伴い、係合突起23と被係合部35とが係合/解除されるようにした。【選択図】図2
Description
本発明は、たとえば分電盤や配電盤、制御盤等の各種電気機器を収納するための電気機器収納用箱体において、片開き自在に設けられている扉体の蝶番構造に関するものである。
分電盤や配電盤等の各種電気機器を収納するための電気機器収納用箱体としては、前面に開口を有する箱本体の前面側に、その開口を開閉するための扉体を、左右何れか一方の側部を軸として片開き自在に蝶着したものが従来一般的に知られている。
そして、そのように扉体を片開き自在に蝶着する構造としては、たとえば特許文献1に記載されているように、ピン受け部を有し、箱本体側に固定される第1受け部材と、同様にピン受け部を有しており、扉体側に固定される第2受け部材と、両ピン受け部に挿通されるヒンジピンとを有する蝶番を用いる構造が一般的である。
そして、そのように扉体を片開き自在に蝶着する構造としては、たとえば特許文献1に記載されているように、ピン受け部を有し、箱本体側に固定される第1受け部材と、同様にピン受け部を有しており、扉体側に固定される第2受け部材と、両ピン受け部に挿通されるヒンジピンとを有する蝶番を用いる構造が一般的である。
しかしながら、従来の蝶番構造では、箱本体への扉体の着脱作業(特に取付作業)が煩わしいという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、従来よりも簡易に箱本体に対して扉体を着脱することができる電気機器収納用箱体における扉体の蝶番構造を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、前面に開口を有する箱本体と、前記開口を開閉する扉体とを有する電気機器収納用箱体において、前記扉体の上部と下部との少なくとも何れか一方において前記箱本体と前記扉体との間に介在されており、前記扉体を前記箱本体に対して上下方向を軸に片開き自在とするための扉体の蝶番構造であって、下方へ突出する蝶着ピンを有しており、前記扉体に固定されるピン部材と、前記箱本体に固定され、前記蝶着ピンが差し込まれた状態で前記ピン部材を支持可能なピン受け部材とを備えており、前記ピン部材と前記ピン受け部材との何れか一方に係合凸部が、他方に前記係合凸部が係合可能な被係合部が夫々設けられており、前記扉体を閉塞させた状態にあっては、前記係合凸部が前記被係合部に係合するとともに、前記扉体の開閉動作に伴い、前記係合凸部と前記被係合部とが係合/解除されることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項2に記載の発明は、前面に開口を有する箱本体と、前記開口を開閉する扉体とを有する電気機器収納用箱体において、前記扉体の上部と下部との少なくとも何れか一方において前記箱本体と前記扉体との間に介在されており、前記扉体を前記箱本体に対して上下方向を軸に片開き自在とするための扉体の蝶番構造であって、下方に開口するピン孔を有し、前記扉体に固定されるピン受け部材と、前記ピン孔に差し込み可能な蝶着ピンが上方へ突出しているとともに、前記箱本体に固定されていて、前記蝶着ピンを前記ピン孔に差し込んだ状態で前記ピン部材を支持可能なピン部材とを備えており、前記ピン受け部材と前記ピン部材との何れか一方に係合凸部が、他方に前記係合凸部が係合可能な被係合部が夫々設けられており、前記扉体を閉塞させた状態にあっては、前記係合凸部が前記被係合部に係合するとともに、前記扉体の開閉動作に伴い、前記係合凸部と前記被係合部とが係合/解除されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、下方へ突出する蝶着ピンを有しており、扉体に固定されるピン部材と、箱本体に固定され、蝶着ピンが差し込まれた状態でピン部材を支持可能なピン受け部材とを備えている。一方、請求項2に記載の発明によれば、下方に開口するピン孔を有し、扉体に固定されるピン受け部材と、ピン孔に差し込み可能な蝶着ピンが上方へ突出しているとともに、箱本体に固定されていて、蝶着ピンをピン孔に差し込んだ状態でピン部材を支持可能なピン部材とを備えている。したがって、ピン部材の蝶着ピンを、ピン受け部材へ差し込む/抜き取るだけで、蝶番の組み立て、ひいては箱本体に対する扉体の着脱を行うことができ、扉体の着脱作業を従来よりも簡易化することができる。
また、本発明によれば、ピン部材とピン受け部材との何れか一方に係合凸部を、他方に係合凸部が係合可能な被係合部を夫々設け、扉体を閉塞させた状態にあっては、係合凸部が被係合部に係合するように構成するとともに、扉体の開閉動作に伴い、係合凸部と被係合部とが係合/解除されるようにした。したがって、簡易な構成で閉塞状態にある扉体の箱本体からの取り外しを不能とすることができる。また、扉体を箱本体から取り外す場合には、扉体を閉塞状態から開放動作させて係合凸部と被係合部との係合を解除するだけで取り外し可能な状態とすることができ、扉体の着脱作業の更なる簡易化を実現することができる。
また、本発明によれば、ピン部材とピン受け部材との何れか一方に係合凸部を、他方に係合凸部が係合可能な被係合部を夫々設け、扉体を閉塞させた状態にあっては、係合凸部が被係合部に係合するように構成するとともに、扉体の開閉動作に伴い、係合凸部と被係合部とが係合/解除されるようにした。したがって、簡易な構成で閉塞状態にある扉体の箱本体からの取り外しを不能とすることができる。また、扉体を箱本体から取り外す場合には、扉体を閉塞状態から開放動作させて係合凸部と被係合部との係合を解除するだけで取り外し可能な状態とすることができ、扉体の着脱作業の更なる簡易化を実現することができる。
(第1実施例)
以下、本発明の一実施形態となる蝶番構造を備えた電気機器収納用箱体(以下、単に収納箱と称す)について、図面をもとに説明する。
以下、本発明の一実施形態となる蝶番構造を備えた電気機器収納用箱体(以下、単に収納箱と称す)について、図面をもとに説明する。
図1は、収納箱1の外観を示した斜視説明図である。図2は、閉塞姿勢にある扉体3及び蝶番10、10を模式的に示した斜視説明図である。図3は、ピン部材11、11が固定された扉体3を模式的に示した斜視説明図である。図4は、ピン受け部材12を示した斜視説明図である。図5は、扉体3を開放姿勢とした際の蝶番10、10を模式的に示した斜視説明図である。図6は、扉体3を閉塞姿勢からある程度開動作させた際の蝶番10を上方から示した説明図である。図7は、扉体3を箱本体2の前面に対して90度起立する開放姿勢とした際の蝶番10を上方から示した説明図である。
収納箱1は、前面に開口を有する箱本体2と、箱本体の開口を開閉する扉体3とを備えてなる。箱本体2は、天板、左右両側板、背板、及び底板を有して前面を除く5面(上面、左右両側面、後面、及び下面)が閉塞された箱体であり、その内部空間に、分電盤等の各種電気機器を収納可能となっている。また、箱本体2の前面には、箱本体2の開口を開閉するための扉体3が取り付けられている。そして、箱本体2と扉体3との間には、それらの右側部の上部及び下部において夫々蝶番10が介在されており、扉体3は、箱本体2に対し右側部を軸として片開き自在となっている。
ここで、本発明の要部となる蝶番10について詳述する。なお、上側の蝶番10と下側の蝶番10とは、同一に構成されている。
蝶番10は、扉体3側に設置されるピン部材11と、箱本体2側に設置されるピン受け部材12とを備えてなる。ピン部材11は、本体21と、本体21から突出する蝶着ピン22と、本体21の側部に設けられた係合突起23とを有する。そして、ピン部材11は、扉体3の前面に本体21を固定することで、扉体3側に設置されることになるが、当該設置状態にあっては、本体21が扉体3の右側縁に沿っており、蝶着ピン22が本体21から下方へ突出し、且つ、係合突起23が扉体3よりも右側(左右方向で外側)へ突出した状態となっている。なお、扉体3の右端には、後方へ折り曲げられた後に左側へ折り返されてなる折り曲げ部3Aが設けられている。
蝶番10は、扉体3側に設置されるピン部材11と、箱本体2側に設置されるピン受け部材12とを備えてなる。ピン部材11は、本体21と、本体21から突出する蝶着ピン22と、本体21の側部に設けられた係合突起23とを有する。そして、ピン部材11は、扉体3の前面に本体21を固定することで、扉体3側に設置されることになるが、当該設置状態にあっては、本体21が扉体3の右側縁に沿っており、蝶着ピン22が本体21から下方へ突出し、且つ、係合突起23が扉体3よりも右側(左右方向で外側)へ突出した状態となっている。なお、扉体3の右端には、後方へ折り曲げられた後に左側へ折り返されてなる折り曲げ部3Aが設けられている。
一方、ピン受け部材12は、箱本体2の開口周縁に固定される固定部31、蝶番10を組み立てた際にピン部材11を支持するピン受け部32、及び固定部31とピン受け部32とを連結する連結部33を有する。固定部31は、前後方向が厚み方向となる板状で上下方向に長く形成されており、自身を箱本体2にネジ止めするためのネジ孔36が穿設されている。また、ピン受け部32は、上下方向に延びる円筒状に形成されており、該ピン受け部32の上面には、蝶着ピン22を差し込み可能なピン孔34が開口している。そして、ピン受け部32は、固定部31から前方へ上記扉体3の折り曲げ部3Aの前後長さと略同じ距離だけ離れた位置に設けられている。さらに、連結部33は、左右方向が厚み方向となる板状に成形され、固定部31の右端から前方へ延びて固定部31とピン受け部32とを連結している。また、連結部33は、ピン受け部32よりも上側へ延設されており、該延設部分(具体的には、蝶番10の組み立て状態において、扉体3を開閉動作させる際に係合突起23が干渉する箇所)には、上下幅がピン部材11の係合突起23と同じとされた切り欠き状の被係合部35が設けられている。このようなピン受け部材12は、ピン受け部32が固定部31の前方に位置し、且つ、ピン孔34が上方へ開口するような姿勢で、固定部31を箱本体2の開口周縁に固定することにより、箱本体2側に設置されることになる。
そして、蝶番10、10の組み立て、ひいては扉体3の箱本体2への取り付けは、ピン受け部材12、12を箱本体2側に、ピン部材11、11を扉体3側に夫々設置した上で、次のようにして行えばよい。
まず扉体3を箱本体2の前面に対して90度起立する開放姿勢とし、当該姿勢のまま、ピン部材11、11の蝶着ピン22、22をピン受け部材12、12のピン孔34、34内へ上方から差し込めば、蝶番10、10の組み立て、ひいては扉体3の箱本体2への取り付けは完了となる(図5)。また、開放姿勢にある扉体3を回動させて閉塞姿勢とし、箱本体2の開口を閉塞させると、各蝶番10において係合突起23が被係合部35に夫々係合する。したがって、蝶着ピン22、22のピン孔34、34からの抜き取り、ひいては閉塞状態にある扉体3の箱本体2からの取り外しが不能となる(図2)。なお、扉体3を取り外したい場合には、閉塞姿勢にある扉体3を回動させて上記開放姿勢とすればよい。すると、当該回動に伴い係合突起23、23と被係合部35、35との係合状態が解除される(図6、図7)ため、蝶着ピン22、22のピン孔34、34からの抜き取り、ひいては扉体3の取り外しが可能となる。
まず扉体3を箱本体2の前面に対して90度起立する開放姿勢とし、当該姿勢のまま、ピン部材11、11の蝶着ピン22、22をピン受け部材12、12のピン孔34、34内へ上方から差し込めば、蝶番10、10の組み立て、ひいては扉体3の箱本体2への取り付けは完了となる(図5)。また、開放姿勢にある扉体3を回動させて閉塞姿勢とし、箱本体2の開口を閉塞させると、各蝶番10において係合突起23が被係合部35に夫々係合する。したがって、蝶着ピン22、22のピン孔34、34からの抜き取り、ひいては閉塞状態にある扉体3の箱本体2からの取り外しが不能となる(図2)。なお、扉体3を取り外したい場合には、閉塞姿勢にある扉体3を回動させて上記開放姿勢とすればよい。すると、当該回動に伴い係合突起23、23と被係合部35、35との係合状態が解除される(図6、図7)ため、蝶着ピン22、22のピン孔34、34からの抜き取り、ひいては扉体3の取り外しが可能となる。
以上のような構成を有する収納箱1における扉体3の蝶番10によれば、扉体3に固定されているピン部材11の蝶着ピン22を、箱本体2に固定されているピン受け部材12のピン孔34に差し込むだけで、蝶番10を組み立てることができ、扉体3を箱本体2に取り付けることができる。したがって、2つのピン受け部材の位置を合わせた上でヒンジピンを差し込むような複雑な作業を要する従来の蝶番構造と比べると、非常に簡易な作業で扉体3を箱本体2に着脱することができる。
また、ピン部材11の本体21に係合突起23を設けている一方、ピン受け部材12の連結部33に、係合突起23が係合可能な被係合部35を設けている。そして、扉体3により箱本体2の開口を閉塞する(すなわち扉体3を閉塞姿勢とする)と、係合突起23が被係合部35に係合するようにした。したがって、係合突起23と被係合部35との係合という簡易な構成で、且つ、扉体3により箱本体2の開口を閉塞するという簡易な作業で閉塞状態にある扉体3の取り外しを不能することができる。
さらに、扉体3の開閉動作に伴い、係合突起23と被係合部35とが係合/解除されるようにしているため、扉体3を箱本体2から取り外す場合には、閉塞状態にある扉体3を開放動作させて、係合突起23と被係合部35との係合状態を解除するだけで取り外し可能な状態とすることができ、扉体3の着脱作業の更なる簡易化を実現することができる。
(第2実施例)
上記第1実施例では、扉体3にピン部材11を、箱本体2にピン受け部材12を夫々設置して蝶番10を構成しているが、扉体3にピン受け部材42を、箱本体にピン部材41を夫々設置して蝶番40を構成してもよい。ここで、そのような蝶番40について、図8〜図11にもとづき説明する。図8は、閉塞姿勢にある扉体3及び蝶番40、40を模式的に示した斜視説明図である。図9は、ピン受け部材42、42が固定された扉体3を模式的に示した斜視説明図である。図10は、扉体3に固定されているピン受け部材42を下側から示した斜視説明図である。図11は、ピン部材41を示した斜視説明図である。
上記第1実施例では、扉体3にピン部材11を、箱本体2にピン受け部材12を夫々設置して蝶番10を構成しているが、扉体3にピン受け部材42を、箱本体にピン部材41を夫々設置して蝶番40を構成してもよい。ここで、そのような蝶番40について、図8〜図11にもとづき説明する。図8は、閉塞姿勢にある扉体3及び蝶番40、40を模式的に示した斜視説明図である。図9は、ピン受け部材42、42が固定された扉体3を模式的に示した斜視説明図である。図10は、扉体3に固定されているピン受け部材42を下側から示した斜視説明図である。図11は、ピン部材41を示した斜視説明図である。
蝶番40のピン部材41は、箱本体の開口周縁に固定される固定部51、蝶番40を組み立てた際にピン受け部材42を支持する支持部52、支持部52の上面から上方へ突出する蝶着ピン53、及び固定部51と支持部52とを連結する連結部54を有する。固定部51は、前後方向が厚み方向となる板状で上下方向に長く形成されており、自身を箱本体にネジ止めするためのネジ孔55が穿設されている。また、支持部52は、固定部51から前方へ扉体3の折り曲げ部3Aの前後長さと略同じ距離だけ離れた位置に設けられている。さらに、連結部54は、左右方向が厚み方向となる板状に成形され、固定部51の右端から前方へ延びて固定部51と支持部52とを連結している。加えて、連結部54は、支持部52よりも上側へ延設されており、該延設部分には、切り欠き状の被係合部56が設けられている。そして、このようなピン部材41は、支持部52が固定部51の前方に位置し、且つ、蝶着ピン53が上方へ突出するような姿勢で、固定部51を箱本体の開口周縁に固定することにより、箱本体側に設置されることになる。なお、第2実施例における箱本体は、上記第1実施例の箱本体2と同じものとなる。
一方、蝶番40のピン受け部材42は、本体61と、本体61の側部に設けられた係合突起63とを有する。本体61は、上下方向に延びる円筒状に形成されており、該本体61の下面には、蝶着ピン53を差し込み可能なピン孔62が開口している。また、係合突起63は、上下長さが被係合部56の上下幅と同じとされ、被係合部56に係合可能となっている。そして、ピン受け部材42は、扉体3の前面に本体61を固定することで、扉体3側に設置されることになるが、当該設置状態にあっては、本体61が扉体3の右側縁に沿っており、ピン孔52が下方に開口し、且つ、係合突起63が扉体3よりも右側(左右方向で外側)へ突出した状態となっている。
そして、蝶番40、40の組み立て、ひいては扉体3の箱本体への取り付けは、ピン部材41、41を箱本体2に、ピン受け部材42、42を扉体3に夫々設置した上で、第1実施例と同じ態様で行えばよい。
すなわち、扉体3を箱本体の前面に対して90度起立する開放姿勢とし、当該姿勢のまま、ピン部材41、41の蝶着ピン53、53をピン受け部材42、42のピン孔62、62内へ差し込めば、蝶番40、40の組み立て、ひいては扉体3の箱本体への取り付けは完了となる。また、開放姿勢にある扉体3を回動させて箱本体の開口を閉塞させると、各蝶番40において係合突起63が被係合部56に夫々係合し、閉塞状態にある扉体3の箱本体からの取り外しが不能となる。一方、扉体3を取り外したい場合には、箱本体の開口を閉塞している扉体3を回動させて上記開放姿勢とすればよい。すると、当該回動に伴い係合突起63、63と被係合部56、56との係合状態が解除され、扉体3の取り外しが可能となる。
すなわち、扉体3を箱本体の前面に対して90度起立する開放姿勢とし、当該姿勢のまま、ピン部材41、41の蝶着ピン53、53をピン受け部材42、42のピン孔62、62内へ差し込めば、蝶番40、40の組み立て、ひいては扉体3の箱本体への取り付けは完了となる。また、開放姿勢にある扉体3を回動させて箱本体の開口を閉塞させると、各蝶番40において係合突起63が被係合部56に夫々係合し、閉塞状態にある扉体3の箱本体からの取り外しが不能となる。一方、扉体3を取り外したい場合には、箱本体の開口を閉塞している扉体3を回動させて上記開放姿勢とすればよい。すると、当該回動に伴い係合突起63、63と被係合部56、56との係合状態が解除され、扉体3の取り外しが可能となる。
以上のような蝶番40によれば、扉体3に固定されているピン受け部材42のピン孔62に、箱本体に固定されているピン部材41の蝶着ピン53を差し込むだけで、蝶番40を組み立てることができ、ひいては扉体3を箱本体に取り付けることができる。したがって、第1実施例の蝶番10と同様に、複雑な作業を要する従来の蝶番構造と比べると、非常に簡易な作業で扉体3を箱本体に着脱することができる。
また、ピン受け部材42の本体61に係合突起63を、ピン部材41の連結部54に被係合部56を夫々設けており、扉体3の開閉動作に伴い係合突起63と被係合部56とが係合/解除されるようになっている。したがって、第1実施例の蝶番10と同様、扉体3を閉塞姿勢とするという簡易な作業で、閉塞状態にある扉体3の取り外しを不能することができるし、扉体3を開放するという簡易な作業で、扉体3の取り外しを可能とすることができる。
(他の変更例)
なお、本発明の収納箱における扉体の蝶番構造に係る構成は、上記実施形態に記載の態様に何ら限定されるものではなく、箱本体、扉体、及び蝶番に係る構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
なお、本発明の収納箱における扉体の蝶番構造に係る構成は、上記実施形態に記載の態様に何ら限定されるものではなく、箱本体、扉体、及び蝶番に係る構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、上記第1実施例及び第2実施例では、上側の蝶番と下側の蝶番との両方において、ピン部材の蝶着ピンをピン受け部材のピン孔に下方から差し込んで組み立てるように構成しているが、少なくとも上下何れか一方の蝶番において、そのように差し込んで組み立てるような構成を採用していればよい。
また、係合凸部や被係合部についても同様で、少なくとも上下何れか一方の蝶番において、係合凸部及び被係合部を設けていれば、本発明の範囲内であるし、係合凸部及び被係合部の位置や形状等については適宜設計変更可能であって、扉体を箱本体に対してどの程度開放すれば係合凸部と被係合部との係合状態が解除となるように構成するか等についても適宜設計変更することができる。
さらに、上記第1実施例及び第2実施例では、扉体に固定する側(第1実施例ではピン部材、第2実施例ではピン受け部材)に係合凸部を、箱本体に固定する側に被係合部を夫々設けているが、扉体に固定する側に被係合部を、箱本体に固定する側に係合凸部を夫々設けても何ら問題はなく、上記実施形態同様の効果を奏することができる。
また、係合凸部や被係合部についても同様で、少なくとも上下何れか一方の蝶番において、係合凸部及び被係合部を設けていれば、本発明の範囲内であるし、係合凸部及び被係合部の位置や形状等については適宜設計変更可能であって、扉体を箱本体に対してどの程度開放すれば係合凸部と被係合部との係合状態が解除となるように構成するか等についても適宜設計変更することができる。
さらに、上記第1実施例及び第2実施例では、扉体に固定する側(第1実施例ではピン部材、第2実施例ではピン受け部材)に係合凸部を、箱本体に固定する側に被係合部を夫々設けているが、扉体に固定する側に被係合部を、箱本体に固定する側に係合凸部を夫々設けても何ら問題はなく、上記実施形態同様の効果を奏することができる。
さらにまた、扉体の蝶番構造として、上下方向での中央部に別タイプの蝶番(たとえば箱本体に第1のピン受け部材を、扉体に第2のピン受け部材を夫々固定するとともに、両ピン受け部材を貫通するようにピン部材を差し込んでなる従来周知の蝶番等)を設けることも当然可能である。
加えて、上記実施形態では扉体を右開きに設けているが、本発明は、言うまでもなく左開きとされた扉体の蝶番構造としても好適に採用することができ、その場合には、係合凸部や被係合部の位置を適宜設計変更して対応すれば良い。
加えて、上記実施形態では扉体を右開きに設けているが、本発明は、言うまでもなく左開きとされた扉体の蝶番構造としても好適に採用することができ、その場合には、係合凸部や被係合部の位置を適宜設計変更して対応すれば良い。
1・・収納箱(電気機器収納用箱体)、2・・箱本体、3・・扉体、10・・蝶番、11・・ピン部材、12・・ピン受け部材、21・・本体、22・・蝶着ピン、23・・係合突起(係合凸部)、31・・固定部、32・・ピン受け部、33・・連結部、34・・ピン孔、35・・被係合部。
Claims (2)
- 前面に開口を有する箱本体と、前記開口を開閉する扉体とを有する電気機器収納用箱体において、前記扉体の上部と下部との少なくとも何れか一方において前記箱本体と前記扉体との間に介在されており、前記扉体を前記箱本体に対して上下方向を軸に片開き自在とするための扉体の蝶番構造であって、
下方へ突出する蝶着ピンを有しており、前記扉体に固定されるピン部材と、
前記箱本体に固定され、前記蝶着ピンが差し込まれた状態で前記ピン部材を支持可能なピン受け部材とを備えており、
前記ピン部材と前記ピン受け部材との何れか一方に係合凸部が、他方に前記係合凸部が係合可能な被係合部が夫々設けられており、
前記扉体を閉塞させた状態にあっては、前記係合凸部が前記被係合部に係合するとともに、前記扉体の開閉動作に伴い、前記係合凸部と前記被係合部とが係合/解除されることを特徴とする電気機器収納用箱体における扉体の蝶番構造。 - 前面に開口を有する箱本体と、前記開口を開閉する扉体とを有する電気機器収納用箱体において、前記扉体の上部と下部との少なくとも何れか一方において前記箱本体と前記扉体との間に介在されており、前記扉体を前記箱本体に対して上下方向を軸に片開き自在とするための扉体の蝶番構造であって、
下方に開口するピン孔を有し、前記扉体に固定されるピン受け部材と、
前記ピン孔に差し込み可能な蝶着ピンが上方へ突出しているとともに、前記箱本体に固定されていて、前記蝶着ピンを前記ピン孔に差し込んだ状態で前記ピン部材を支持可能なピン部材とを備えており、
前記ピン受け部材と前記ピン部材との何れか一方に係合凸部が、他方に前記係合凸部が係合可能な被係合部が夫々設けられており、
前記扉体を閉塞させた状態にあっては、前記係合凸部が前記被係合部に係合するとともに、前記扉体の開閉動作に伴い、前記係合凸部と前記被係合部とが係合/解除されることを特徴とする電気機器収納用箱体における扉体の蝶番構造。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020023697 | 2020-02-14 | ||
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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