JP2021128039A - 光学装置、それを備える車載システム及び移動装置 - Google Patents

光学装置、それを備える車載システム及び移動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 温度変化が生じた場合の光量損失を抑制することができる光学装置の提供。
【解決手段】 光学装置1は、光源11からの照明光を偏向して物体100を走査するとともに、物体100からの反射光を偏向する偏向部30と、光源11からの照明光を偏向部30に導光するとともに、偏向部30からの反射光を受光素子43に導光する導光部20とを備え、導光部20は、光源11からの照明光の径を変換する第1の光学素子21と、第1の光学素子21を他の部材に対して固定する第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bとを有し、第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bの線膨張係数は互いに異なる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、照明した対象物からの反射光を受光することで、対象物を検出する光学装置に関する。
対象物までの距離を計測する測距装置として、光源からの照明光を偏向部により偏向することで対象物を走査し、対象物からの反射光を受光するまでの時間やその反射光の位相に基づいて対象物までの距離を算出するものが知られている。
特許文献1には、照明光及び反射光の何れか一方を内面で反射させ、かつ他方を外面で反射させることで、夫々を偏向部及び受光素子に導光するためのプリズムを備える測距装置が記載されている。
特開2012−68350号公報
測距装置において使用される一般的な光源は、温度変化により発振波長が変化(シフト)してしまう。特許文献1に記載の測距装置において、光源の温度変化による発振波長のシフトが生じると、プリズムでの分散により照明光の出射角が変化してしまう。この場合、プリズムで反射された反射光の光路も変化することで、受光素子に入射する反射光の光量が低下してしまうおそれがある。
本発明は、温度変化が生じた場合の光量損失を抑制することができる光学装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するための、本発明の一側面としての光学装置は、光源からの照明光を偏向して物体を走査するとともに、前記物体からの反射光を偏向する偏向部と、前記光源からの前記照明光を前記偏向部に導光するとともに、前記偏向部からの前記反射光を受光素子に導光する導光部とを備え、前記導光部は、前記光源からの前記照明光の径を変換する第1の光学素子と、該第1の光学素子を他の部材に対して固定する第1及び第2の固定部材とを有し、前記第1及び第2の固定部材の線膨張係数は互いに異なることを特徴とする。
本発明によれば、温度変化が生じた場合の光量損失を抑制することができる光学装置の提供が可能になる。
実施例1に係る光学装置の要部概略図。 実施例1に係る光学装置における照明光及び反射光の光路図。 一般的な半導体レーザの模式図。 実施例1に係る導光部の要部概略図。 実施例1に係る導光部に対するP偏光の入射角と反射率との関係を示す図。 変形例に係る導光部の要部概略図。 実施例2に係る光学装置の要部概略図。 実施例2に係る導光部の要部概略図。 実施例3に係る光学装置の要部概略図。 実施例3に係る導光部の要部概略図。 実施例4に係る光学装置の要部概略図。 実施形態に係る車載システムの機能ブロック図。 実施形態に係る車両(移動装置)の模式図。 実施形態に係る車載システムの動作例を示すフローチャート。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面は、便宜的に実際とは異なる縮尺で描かれている場合がある。また、各図面において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明を省略する。
[実施例1]
図1は、本発明の実施例1に係る光学装置1の光軸を含む断面(YZ断面)における要部概略図(模式図)である。光学装置1は、光源部10、導光部(分岐部)20、偏向部30、受光部(第一受光部)40、光源用受光部(第二受光部)50、及び制御部60を備える。図2は、光学装置1における光路図であり、図2(a)は光源部10からの照明光が対象物(物体)100に向かうときの光路(照明光路)を示し、図2(b)は対象物100からの反射光が受光部40に向かうときの光路(受光光路)を示す。
光学装置1は、対象物100からの反射光を受光することで、対象物100を検出(撮像)する検出装置(撮像装置)や、対象物100までの距離(距離情報)を取得する測距装置として用いることができる。本実施例に係る光学装置1は、対象物100からの反射光を受光するまでの時間やその反射光の位相に基づいて対象物100までの距離を算出する、LiDAR(Light Detection And Ranging)という技術を用いている。
光源部10は、光源11、光学素子12、及び絞り13を有する。光源11としては、エネルギー集中度が高く指向性のよいレーザである半導体レーザなどを用いることができる。後述するように光学装置1を車載システムに適用する場合などは、対象物100に人間が含まれる可能性がある。よって、光源11としては人間の目に対する影響が少ない赤外光を射出するものを採用することが望ましい。本実施例に係る光源11が射出する照明光の波長は、近赤外域に含まれる905nmである。
図3は、一般的な半導体レーザ及び射出される光束を示す模式図である。図3に示す通り、光源11としての半導体レーザの活性層111から出射する光束は発散光束であり、活性層111の出射面(発光面)に平行なxy断面における光束の形状は楕円である。半導体レーザ11が直線偏光型である場合、光束の偏光方向(電場の振動方向)は活性層111の上下面に平行な方向(zx断面内の方向)となる。
光学素子12は、光源11から射出された照明光の収束度を変化させる機能を有する。本実施例に係る光学素子12は、光源11から出射する発散光束を平行光束に変換(コリメート)するコリメータレンズ(集光素子)である。なお、ここでの平行光束は、厳密な平行光束だけではなく、弱発散光束や弱収束光束などの略平行光束を含むものである。
絞り13は、開口が設けられた遮光部材であり、光学素子12からの照明光を制限することでその光束径(光束幅)を決定している。本実施例に係る絞り13の開口の形状は、照明光の形状に合わせて楕円になっているが、必要に応じて楕円以外の形状としてもよい。本実施例に係る絞り13の開口の径は、X方向(長軸方向)において1.50mm、Z方向(短軸方向)において0.75mmである。
導光部20は、図2に示すように照明光路と受光光路とを分岐させ、光源部10からの照明光を偏向部30に導光するとともに、偏向部30からの反射光を受光部40に導光するための部材である。導光部20は、光源部10からの照明光の径を変換するプリズム(第1の光学素子)21と、プリズム21からの照明光が通過する通過領域2221及び偏向部30からの反射光が反射する反射領域2222を含む分岐素子(第2の光学素子)22とを有する。
プリズム21及び分岐素子22の材料としては、照明光の波長に対する透過率が十分に高いものが望ましく、具体的には波長905nmに対する屈折率が1.70以上であるものが好ましい。本実施例に係るプリズム21及び分岐素子22の材料は、株式会社オハラのS−LAH92であり、その波長905nmに対する屈折率は1.871である。なお、必要に応じてプリズム21及び分岐素子22の材料を互いに異ならせてもよい。
図4は、本実施例に係る導光部20の要部概略図である。プリズム21及び分岐素子22の夫々は、光束を透過及び反射させる複数の光学面を有する。具体的には、プリズム21は第一面211、第二面212、及び第三面213を有し、分岐素子22は第一面221及び第二面222を有する。図4(a)は導光部20の各光学面に垂直な断面(YZ断面)の図であり、図4(b)は分岐素子22の第一面221及び第二面222の夫々を法線方向から見たときの図である。本実施例において、YZ断面内でプリズム21の第一面211と第二面212とがなす角度αは41.0°であり、プリズム21の第一面211と第三面213がなす角度αは78.4°である。
プリズム21の第一面211は光源部10からの照明光が入射する光学面(入射面)であり、プリズム21の第二面212は第一面211からの照明光が出射する光学面(出射面)である。上述したように、絞り13の開口は楕円であるため、第一面211における照明光の入射領域(通過領域)2111の形状も楕円になる。また、第一面211は、光源部10からの照明光の入射領域2111以外において、プリズム21の第二面212や分岐素子22の各光学面で反射した光を全反射させてプリズム21の第三面213に導光する全反射領域2112を含んでいる。なお、必要に応じて、入射領域2111に対応する部分に反射率を低下させ透過率を向上させるための反射防止膜を設けたり、全反射領域2112に対応する部分に反射膜を設けたりしてもよい。
分岐素子22の第一面221は、プリズム21の第二面212からの照明光が入射する光学面(入射面)である。また、分岐素子22の第二面222は、第一面221からの照明光を通過させる通過領域2221と、偏向部30からの反射光を反射させる反射領域2222とを含む光学面(出射面、反射面)である。本実施例に係る通過領域2221は照明光を透過させる透過領域であり、その形状は楕円となっているが、この構成に限られるものではない。
例えば、分岐素子22に孔部を設けてそれを通過領域2221としてもよい。また、導光部20によって照明光を整形してその断面を楕円以外(例えば円形)とした場合は、それに合わせて通過領域2221を楕円以外(例えば円形)としてもよい。通過領域2221には、反射防止膜が設けられていてもよい。本実施例に係る反射領域2222には、金属や誘電体などで構成される反射膜(反射層)が設けられている。反射膜の最も下側(最下層)には、プリズム21の内部からの光を吸収するための吸収層が設けられていることが望ましい。
絞り13の開口を通過した照明光は、プリズム21の第一面211からプリズム21の内部に進入し、第二面212を透過して分岐素子22へ向かう。このように、本実施例においては、照明光をプリズム21の内部に進入させてから偏向部30に導く構成を採っているため、互いに非平行である第一面211及び第二面212の屈折作用によって照明光を整形することができる。よって、光源部10からの照明光の拡がり角(発散角)がX方向とZ方向とで異なる場合でも、光学装置1において良好な測距精度(検出精度)を得ることができる。
仮に、照明光がプリズムの内部を通過せずに、プリズムの外面で反射して偏向部に導光される構成を採った場合について考える。この場合、光源部からの照明光はその外面のみを介して偏向部に向かうため、プリズムによって照明光を整形するためには、その外面を非球面(アナモフィック面)にすることが必要になる。しかし、この構成においては、対象物からの反射光もその外面に入射することになるため、反射光が非球面の作用を受けてしまい、良好な測距精度を得ることが難しくなってしまう。
あるいは、導光部と偏向部との間の照明光路に他の光学素子を配置することで照明光を整形する方法も考えられるが、光学装置における部品数が増加し、装置全体の複雑化、装置の組立や調整の煩雑化、及び装置全体の大型化を招いてしまう。したがって、光学装置を簡素化及び小型化しつつ良好な測距精度を得るためには、本実施例のように照明光をプリズムの内部に進入させ、プリズム21の複数の光学面を介して偏向部に導光する構成を採ることが望ましい。
また、本実施例においては、第一面211からプリズム21の内部に進入した照明光を、他の面を介さずに(直接)第二面212に導光する構成を採っている。この構成によれば、プリズム21における必要最小限の光学面、すなわち第一面211及び第二面212のみによって照明光を整形することができる。これにより、各光学面におけるキズや異物などによって照明光の一部が散乱して不要光となり、分岐素子22に入射してしまう可能性を低減することができる。
そして、本実施例においては、導光部20を複数の光学素子で構成している。具体的には、導光部20を、照明光の径を変換するためのプリズム21と、照明光を偏向部30に導光するとともに偏向部30からの反射光を受光部40に導光するための分岐素子22とに分けて構成している。上述した通り、プリズム21の第一面211及び第二面212は照明光の径を変換するために互いに非平行になっている。このような複雑な形状のプリズム21の外面に、通過領域及び反射領域を高精度に設けることの難易度は高い。
一方、照明光の径を変換する必要がない分岐素子22については、平行平板などの単純な形状とすることができる。本実施例に係る分岐素子22も、第一面221及び第二面222が互いに平行な平板となっている。このような単純な形状の分岐素子22の外面に対しては、通過領域及び反射領域を容易かつ高精度に設けることができる。また、複数の分岐素子22を同時に製造することも容易である。例えば、一枚の基板に通過領域及び反射領域を設け、その基板から複数の分岐素子22を切り出すことで、製造コストを低減することができる。
さらに、本実施例に係るプリズム21及び分岐素子22は、第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bによって互いに固定(一体的に保持)されている。プリズム21及び分岐素子22を互いに固定することで、光学装置1の製造工程において導光部20を設置する際のプリズム21及び分岐素子22の位置決め精度を向上させたり、振動や衝撃などによる各部材の位置ずれを抑制したりすることができる。本実施例においては、接合部材(接着剤)としての各固定部材によってプリズム21の第二面212と分岐素子22の第一面221とを接合しているが、各固定部材の構成はこれに限られるものではない。
例えば、プリズム21及び分岐素子22の外面に接合部剤を塗布することで各部材を接合する構成や、各部材の外面を挟持部材によって同時に挟持する構成を採ってもよい。なお、導光部20の修理やメンテンスなどを可能とするために、プリズム21及び分岐素子22を互いに分離可能に固定してもよい。また、プリズム21及び分岐素子22の相対的な位置が変化可能であるように夫々を固定してもよい。例えば、プリズム21及び分岐素子22を収容可能な収容部材や、形状が可変である(例えば弾性を有する)接合部材によってプリズム21及び分岐素子22を互いに固定する構成を採ってもよい。
なお、第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bは、プリズム21と分岐素子22とを照明光の通過領域外で固定することが望ましい。仮に各固定部材が照明光の通過領域に設けられていた場合、環境変化(温度変化や湿度変化など)や経年変化などによって各固定部材の性質が変化してしまうことで、良好な光学性能が得られなくなってしまう可能性がある。例えば、接合部材としての各固定部材が環境変化や経年変化により白濁した場合、各固定部材の透過率が低下したり、各固定部材の内部で照明光の一部が散乱したりするなどして、対象物100を十分に照明することができなくなる可能性が生じる。あるいは、各固定部材の内部で散乱した照明光(不要光)が受光部40に入射してしまう可能性が生じる。
そこで、照明光の通過領域2221以外に各固定部材を設けることで、各固定部材の性質の変化が光学性能に影響を与えることを抑制することができる。本実施例では、図4(b)に示す通り、分岐素子22の第一面221における照明光の通過領域2221以外の部分、具体的には第一面221の四隅に各固定部材が設けられている。照明光の通過領域2221以外に各固定部材を設ける構成であれば、各固定部材の配置は図4(b)に示したものに限られない。ただし、プリズム21と分岐素子22とをより安定して固定するためには、少なくとも第一面221の三箇所に各固定部材を設けることが望ましく、本実施例のように第一面221の四箇所に各固定部材を設けることがより好ましい。
また、照明光の通過領域2221外においてプリズム21と分岐素子22とを接合する場合、照明光の通過領域においてはプリズム21の第二面212と分岐素子22の第一面221との間に隙間(空隙)が生じる。このとき、導光部20の小型化や光利用効率の向上のためには、第二面212と第一面221との距離をできるだけ短くすることが望ましい。具体的には、プリズム21と分岐素子22との距離、すなわち第二面212と第一面221との距離をtとするとき、導光部20は以下の条件式(1)を満たすことが望ましい。
t<1.0mm (1)
条件式(1)の上限を上回る場合、導光部20が大型化したり、第二面212と第一面221との間で照明光の意図せぬ反射や光量の低下が生じたりすることで、導光部20の光利用効率が低下してしまうおそれがある。本実施例では、t=8μmであるため、条件式(1)が満たされている。さらに、以下の条件式(1a)及び(1b)を順に満たすことがより好ましい。
t<0.1mm (1a)
t<0.05mm (1b)
後述する車載システムなどにおいては、光学装置1に対して近距離(1m程度)にある物体から遠距離(300m程度)にある物体までを対象物100として検出することが求められる。しかし、対象物100からの反射光(信号光)の強度は、光学装置1から対象物100までの距離が長ければ長いほど小さくなる。例えば、光学装置1から対象物100までの距離が10倍になった場合、光学装置1が受光する反射光の強度は1/100程度まで低下してしまう。
よって、特に遠距離にある対象物100を測距する場合は、上述したような不要光が測距精度に大きな影響を与えてしまう。例えば、受光部40が受光する信号光に対する不要光の割合が大きくなると、信号光と不要光とを区別することが困難になり、測距精度が大きく低下してしまう。なお、対象物100までの距離の増大に応じて照明光の光量(光源11の出力)を増加させる方法も考えられるが、対象物100としての人間の目に対する影響が大きくなってしまうため好ましくない。
一方、本実施例に係る光学装置1は、簡素な構成でありながら、照明光の光量を増加させることなく不要光の発生を抑制し、良好な測距精度を実現することができる。また、本実施例に係る光学装置1によれば、可視光センサと比較して感度が低い赤外線センサを受光部40に用いた場合にも、対象物100の距離情報を高精度に取得することができる。
上述したように、プリズム21は、光源部10からの照明光の径を変更(変倍)するように構成されている。本実施例においては、照明光が第一面211及び第二面212を透過する際に、屈折によってYZ断面における照明光の径が拡大されている。すなわち、YZ断面において、通過領域2121から出射する照明光の径は、第一面211に入射する照明光の径よりも大きくなっている。
このように、照明光の径を拡大することで、照明光の拡がり角を低減することができるため、対象物100が遠方にある場合においても十分な照度及び分解能を確保することができる。本実施例においては、光源部10からの照明光の楕円形状に合わせて、YZ断面における光束径のみを拡大しているが、この構成に限られるものではない。照明光の形状や求められる検出情報などに応じて、YZ断面における光束径を縮小したり、YZ断面に垂直な断面における光束径を変倍したりしてもよい。
ここで、YZ断面において、プリズム21の第一面211に入射する照明光の径(絞り13の径)をh、プリズム21の第二面212から出射する照明光の径をhとする。また、プリズム21の第一面211に対する照明光の入射角をθ[°]、第一面211に対する照明光の屈折角をθ[°]、プリズム21の第二面212に対する照明光の入射角をθ[°]、第二面212に対する照明光の屈折角をθ[°]とする。このとき、スネルの法則などに基づき、以下の式(2)で示す関係が成り立つ。
/h=(cosθ×cosθ)/(cosθ×cosθ) (2)
式(2)の両辺の値は、プリズム21の第一面211に対する入射角θがプリズム21の第二面212に対する屈折角θよりも大きい場合に1よりも大きくなる。すなわち、式(2)の両辺の値が1よりも大きくなる場合に、プリズム21によって照明光の径が拡大されることになる。本実施例においては、h=0.75mm、h=1.425mm、θ=64.3°、θ=28.8°、θ=12.2°、θ=23.3°であり、式(2)の両辺の値は1.90となるため、照明光が拡大されていることがわかる。
上述したように、光源11には、射出する光の性質が温度によって変化するものがある。例えば、半導体レーザの発振波長には温度依存性があり、温度が高くなると発振波長が長波長側に変化(シフト)し、温度が低くなると発振波長が短波長側に変化する。このような波長シフトが生じると、光源11からの照明光がプリズム21の第二面から出射するときの屈折角θが変化してしまう。よって、例えば光学装置の製造時に各部材の位置調整を行ったとしても、温度変化によって照明光及び反射光の光路が変化してしまい、良好な測距精度が得られなくなる可能性がある。なお、受光素子43の受光面を大きくすることで、反射光の位置ずれにより生じる受光光量の低下を抑制する方法も考えられる。しかし、受光素子43の受光面を大きくすると、受光面が太陽光などの不要光を受光することで出力情報にノイズが生じる可能性が大きくなってしまう。
そこで、本実施例では、プリズム21を固定するための第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bの線膨張係数を互いに異ならせている。具体的には、本実施例に係る第1の固定部材29aの線膨張係数は、第2の固定部材29bの線膨張係数よりも小さくなっている。これにより、環境温度が高温側に変化した場合に、図4(a)のYZ断面内においてプリズム21が反時計まわりに回転するように構成することができるため、照明光の屈折角θの減少を補正することが可能になる。
なお、本実施例では、温度変化によってYZ断面内においてプリズム21が回転するように、すなわちX方向に平行な軸を中心としてプリズム21が回転するように、各固定部材によってプリズム21を固定しているが、これに限られるものではない。言い換えると、温度変化の際のプリズム21の回転軸は、X方向に対して非平行であってもよい。ただし、照明光の屈折角θの減少を良好に補正するためには、X方向の成分を含む方向(各光学面に平行な成分を含む方向)の軸を中心としてプリズム21が回転するように、プリズム21を固定することが望ましい。
本実施例では、図11(b)に示す通り、分岐素子22の第一面221(プリズム21第二面212)のX方向に垂直な方向における一方の側の二つの角に第1の固定部29aが設けられ、他方の側の二つの角に第2の固定部29bが設けられている。ただし、各固定部の夫々を二つずつ設けることは必須ではなく、必要に応じて少なくとも一方の固定部を一つのみにしてもよい。すなわち、各光学面に垂直な平面に投影したとき、第1の固定部29aと第2の固定部29bとが照明光に対して互いに異なる側に位置するように構成すればよい。
なお、温度変化によって屈折角θが大小のどちらに変化するのかは、プリズム21に対する照明光の入射方向(各部材の配置)などによって決まるため、第1の固定部29a及び第2の固定部29bの線膨張係数の大小関係もそれに応じて決定すればよい。本実施例では、プリズム21が第1及び第2の固定部材により分岐素子22に固定され、光源11からの照明光がプリズム21の第一面211で反時計回りに屈折し、さらに第二面212で反時計回りに屈折する構成を採っている。そのため、上述の通り温度変化によってプリズム21が反時計回りに回転するように構成すればよい。
本実施例においては、第1の固定部材29aとして線膨張係数が1.00×10−5である接合部材を採用し、第2の固定部材29bとして線膨張係数が3.20×10−4である接合部材を採用している。また、第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bの夫々の厚みは0.45mmであり、第一面221における第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bの間隔は12mmである。
光源11の温度が22℃(室温)から50℃まで上昇した場合、その発振波長が905nmから920nmに変化し、屈折角θは0.02°小さくなる。このとき、第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bの厚みに0.006mmの差が生じることにより、YZ断面内においてプリズム21が分岐素子22に対して反時計回りに0.03°回転する。その結果、屈折角θを温度変化前と略同等に補正することができる。したがって、光源11の温度変化による波長シフトに起因する受光光量の低下を抑制することが可能になる。
偏向部30は、導光部20からの照明光を偏向して対象物100を走査するとともに、対象物100からの反射光を偏向して導光部20に導光するための部材である。本実施例に係る偏向部30は、単一の駆動ミラー(可動ミラー)31で構成されている。駆動ミラー31は、対象物100の2次元走査を可能にするために、少なくとも二軸回りに揺動可能(二軸駆動ミラー)であることが望ましい。例えば、駆動ミラー31としてガルバノミラーやMEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーなどを採用することができる。本実施例に係る駆動ミラー31は、X軸回り及びY軸回りの揺動角度が±15°、揺動周波数が1kHz程度のMEMSミラーである。
受光部(測距用受光部)40は、光学フィルタ41、光学素子42、及び受光素子(測距用受光素子)43を有する。光学フィルタ41は、所望の光のみを通過させ、それ以外の不要光を遮光(吸収)するための部材である。本実施例に係る光学フィルタ41は、光源11から出射する照明光に対応する波長帯域の光のみを透過させるバンドパスフィルタである。光学素子42は、光学フィルタ41を通過した光を受光素子43の受光面に集光するための集光レンズである。なお、光学フィルタ41及び光学素子42の構成は本実施例に限られるものではない。例えば、必要に応じて各部材の配置の順を入れ替えたり各部材を複数配置したりしてもよい。
受光素子(第一受光素子)43は、光学素子42からの光を受光し、光電変換して信号を出力するための素子(センサ)である。受光素子43としては、PD(Photo Diode)、APD(Avalanche Photo Diode)、SPAD(Singel Photon Avalanche Diode)などで構成されたものを採用することができる。照明光により照明された対象物100からの反射光は、偏向部30により偏向されて分岐素子22の反射領域2222により反射され、光学フィルタ41及び光学素子42を介して受光素子43に入射する。
なお、プリズム21の第一面211からの照明光の一部は、プリズム21の第二面212や分岐素子22の各光学面において透過せずに反射する。この反射は、通過領域2221における反射防止膜の有無にかかわらず生じるものである。図4(a)においては、分岐素子22の通過領域2221で反射する光のみを示している。通過領域2221で反射した光は、プリズム21の第一面211の全反射領域2112で全反射して第三面213からプリズム21の外部へ出射し、光源用受光部50に入射する。
光源用受光部50は、光源11からの照明光を光電変換して信号を出力するための光源用受光素子(第二受光素子)51を備えている。光源用受光素子51としては、例えば受光素子43と同様のセンサを用いることができる。なお、光源用受光部50は、必要に応じて、プリズム21からの光を光源用受光素子51の受光面に導光するための光学素子(フィルタやレンズなど)を備えていてもよい。
制御部60は、光源11、駆動ミラー31、受光素子43、及び光源用受光素子51などを制御する。制御部60は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの処理装置(プロセッサ)、又はそれを備える演算装置(コンピュータ)である。制御部60は、光源11及び駆動ミラー31の夫々を所定の駆動電圧や所定の駆動周波数で駆動したり、光源用受光素子51からの信号に応じて光源11の出力(照明光の光量)を制御したりしている。制御部60は、例えば光源11を制御することで照明光をパルス光としたり、照明光の強度変調を行って信号光を生成したりすることもできる。
また、制御部60は、光源11から照明光が出射した時刻(発光時刻)から、受光素子43が対象物100からの反射光を受光した時刻(受光時刻)までの時間に基づいて、対象物100の距離情報を取得することができる。このとき、制御部60は、受光素子43からの信号を特定の周波数で取得してもよい。なお、対象物100からの反射光を受光するまでの時間ではなく、対象物100からの反射光の位相に基づいて距離情報を取得してもよい。具体的には、光源11の信号の位相と受光素子43から出力される信号の位相との差分(位相差)を求め、その位相差に光速を乗じることで、対象物100の距離情報を取得してもよい。
このようなLiDARを用いた測距装置としての光学装置1は、車両や歩行者、障害物等の対象物100を識別し、その対象物100の距離情報に応じて自車両を制御する車載システムに好適なものである。なお、LiDARを用いる場合、光源部10及び受光部40の光軸の一部が互いに一致する同軸系か、各光軸が互いに一致しない非同軸系を採用することができる。本実施例に係る光学装置1は、導光部20を備えることで装置全体を小型化しつつ同軸系を実現している。
本実施例においては、入射領域2111に入射する照明光の進行方向と、反射領域2222で反射した反射光の進行方向とが、互いに平行(Y方向)になっている。すなわち、本実施例に係る光源部10及び受光部40は、夫々の光軸が互いに平行になるように配置されている。このような配置にすることで、装置の小型化を実現している。
なお、光源11は、図3に示したx軸と図1に示したZ軸とが一致し、かつ図3に示したy軸と図1に示したX軸とが一致するように配置されていることが望ましい。このように光源11を配置することで、第一面211の入射領域2111に入射する際の照明光を、YZ断面内で電場が振動するP偏光とすることができる。
図5に、本実施例に係る第一面211に対するP偏光の入射角と反射率との関係を示す。第一面211におけるP偏光の反射率は、第一面211に対する入射角が0°から増加するにつれて減少し、一旦0になった後に増加する。P偏光の反射率が0になるときの入射角はブリュースター角と呼ばれている。P偏光の入射媒質に対する屈折率をN、出射媒質に対する屈折率をN´とするとき、ブリュースター角θは以下の式(3)で表される。
θ=tan−1(N´/N) (3)
照明光を第一面211に対してブリュースター角θに近い入射角で入射させることで、反射防止膜を用いることなく第一面211の入射領域2111の反射率を低減することができる。これにより、簡素な構成で照明光を高効率にプリズム21の内部に入射させることが可能になる。したがって、プリズム21は以下の条件式(4)を満たすことが望ましい。
−10<θ−θ<10 (4)
本実施例おいて、プリズム21の材料に対するブリュースター角は61.9°であるため、θ−θ=−2.4°となり、条件式(4)を満たしている。さらに、以下の条件式(4a)及び(4b)を順に満たすことがより好ましい。
−8.5<θ−θ<8.5 (4a)
−7.5<θ−θ<7.5 (4b)
以上、本実施例に係る光学装置1によれば、温度変化が生じた場合の光量損失を抑制することができる。
[変形例]
図6は、実施例1に係る導光部20の変形例である。図6(a)は導光部20の各光学面に垂直な断面(YZ断面)の図を示し、図6(b)は分岐素子22の第一面221及び第二面222を法線方向から見たときの図を示す。変形例に係る導光部20において実施例1に係る導光部20とは異なる点は、プリズム21を固定する固定部材の構成である。それ以外の構成については、実施例1に係る光学装置1と同等であるため説明を省略する。
変形例においては、プリズム21と分岐素子22とが第1の固定部材29aによって互いに固定(一体的に保持)されている。具体的には、プリズム21の第二面212と分岐素子22の第一面221とが第1の固定部材29aによって互いに接合されている。さらに、分岐素子22が第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bによって固定されている。具体的には、分岐素子22の第二面222と保持部材23とが第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bによって互いに接合されている。
すなわち、変形例に係るプリズム21は、第1の固定部材29aによって分岐素子22に(直接的に)固定され、かつ第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bによって保持部材23に分岐素子22を介して(間接的に)固定されている。そして、光源11からの照明光がプリズム21の第一面211で反時計回りに屈折し、さらに第二面212で反時計回りに屈折する構成を採っている。そのため、温度変化によってプリズム21及び分岐素子22が一体的に時計回りに回転するように構成すればよい。
変形例においては、第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bとして実施例1と同じ接合部材を採用している。また、第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bの夫々の厚みは0.23mmであり、第二面222における第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bの間隔は12mmである。光源11の温度が22℃から50℃まで上昇した場合、第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bの厚みに0.003mmの差が生じることにより、YZ断面内においてプリズム21及び分岐素子22が一体的に時計回りに0.015°回転する。その結果、分岐素子22における反射領域2222での反射光の反射角を温度変化前と略同等に補正することができる。したがって、光源11の温度変化による波長シフトに起因する受光光量の低下を抑制することが可能になる。
このように、線膨張係数が互いに異なる二つの固定部材によってプリズム21を直接的ではなく間接的に他の部材に固定すること、例えば分岐素子22を介して保持部材23にプリズム21を固定することでも、実施例1と同様の効果を得ることができる。
[実施例2]
図7は、本発明の実施例2に係る光学装置2の光軸を含む断面(YZ断面)における要部概略図(模式図)である。本実施例に係る光学装置2において実施例1に係る光学装置1とは異なる点は、導光部20の構成である。それ以外の構成については、実施例1に係る光学装置1と同等であるため説明を省略する。
図8は、本実施例に係る導光部20の要部概略図である。導光部20は第一面241、第二面242、及び第三面243を含む単一のプリズム24を有する。図8(a)はプリズム24の各光学面に垂直な断面(YZ断面)の図を示し、図8(b)は第二面242を法線方向から見たときの図を示す。本実施例において、YZ断面内で第一面241と第二面242とがなす角度αは41.9°であり、第一面241と第三面243がなす角度αは81.8°である。
本実施例に係る導光部20は、実施例1に係る導光部20とは異なり、分岐素子を有しておらず、代わりにプリズム24が分岐素子の機能を備えている。具体的には、プリズム24の第二面242が、光源部10からの照明光が通過する通過領域2421及び偏向部30からの反射光が反射する反射領域2422を含んでいる。本実施例に係るプリズム24の材料は、HOYA株式会社のTAFD55であり、その波長905nmに対する屈折率は1.972である。
絞り13の開口を通過した照明光は、第一面241からプリズム24の内部に進入し、第二面242の通過領域2421を透過して偏向部30へ向かう。本実施例においては、h=1.30mm、h=2.96mm、θ=69.4°、θ=28.3°、θ=13.5°、θ=27.5°であり、上述した式(1)の両辺の値は2.28となる。よって、プリズム24の第一面241及び第二面242によって照明光の径が拡大される。第一面241からの照明光の一部は、第二面242において透過せずに反射する。第二面242で反射した光は、プリズムの第一面211の全反射領域2412で全反射して第三面243からプリズム24の外部へ出射し、光源用受光部50に入射する。
なお、光源11は、図3に示したx軸と図7に示したZ軸とが一致し、かつ図3に示したy軸と図7に示したX軸とが一致するように配置されていることが望ましい。このように光源11を配置することで、実施例1と同様に、第一面241の入射領域2411に入射する際の照明光を、YZ断面内で電場が振動するP偏光とすることができる。本実施例おいて、プリズム25の材料に対するブリュースター角は63.1°であるため、θ−θ=−6.3°となり、条件式(4)を満たしている。
そして、プリズム24は、線膨張係数が互いに異なる第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bによって固定されている。具体的には、プリズム24は、第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bを介して保持部材23に接合されている。また、光源11からの照明光がプリズム21の第一面211で反時計回りに屈折し、さらに第二面212で反時計回りに屈折する構成を採っている。そのため、上述の通り温度変化によってプリズム21が時計回りに回転するように構成すればよい。
本実施例においては、第1の固定部材29aとして線膨張係数が1.00×10−5である接合部材を採用し、第2の固定部材29bとして線膨張係数が3.20×10−4である接合部材を採用している。また、第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bの夫々の厚みは0.15mmであり、第二面242における第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bの間隔は5.5mmである。
光源11の温度が22℃から85℃まで上昇した場合、その発振波長が905nmから930nmに変化し、屈折角θは0.05°大きくなる。このとき、第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bの厚みに0.003mmの差が生じることにより、YZ断面内においてプリズム21が保持部材23に対して時計回りに0.03°回転する。その結果、屈折角θを温度変化前と略同等に補正することができる。したがって、光源11の温度変化による波長シフトに起因する受光光量の低下を抑制することが可能になる。
[実施例3]
図9は、本発明の実施例3に係る光学装置3の光軸を含む断面(YZ断面)における要部概略図(模式図)である。本実施例に係る光学装置3において実施例1に係る光学装置1とは異なる点は、導光部20の構成と、光源部10及び光源用受光部50の配置である。それ以外の構成については、実施例1に係る光学装置1と同等であるため説明を省略する。
本実施例に係る導光部20は、実施例1に係るプリズム21及び分岐素子22とは異なる形状のプリズム25及び分岐素子26と、それらを互いに固定する第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bとを備えている。本実施例に係るプリズム25及び分岐素子26の材料は、SchottAG社のN−SF11であり、その波長905nmに対する屈折率は1.759である。本実施例に係る光学装置3では、実施例1に係る光学装置1と異なり、光源部10から導光部20に入射する照明光の進行方向(Z方向)と、導光部20で反射した反射光の進行方向(Y方向)とが互いに垂直になっている。すなわち、本実施例に係る光源部10及び受光部40は、夫々の光軸が互いに垂直になるように配置されている。
図10は、本実施例に係る導光部20の要部概略図である。プリズム25は、第一面251、第二面252、第三面253、及び第四面254を有する。図10(a)は導光部20の各光学面に垂直な断面(YZ断面)の図を示し、図10(b)は分岐素子の第一面261及び第二面262を法線方向から見たときの図を示す。本実施例に係る分岐素子26には、プリズム25から射出された照明光が通過する通過領域としての孔部2621が設けられている。本実施例に係るプリズム25において、YZ断面内で第一面251と第二面252とがなす角度αは60.0°、第一面251と第三面253とがなす角度αは120.0°、第一面251と第四面254とがなす角度αは66.49°である。
プリズム25及び分岐素子26は、プリズム25の第二面252及び分岐素子26の第一面261の間に設けられる第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bを介して互いに固定される。本実施例では、図10(b)に示す通り、分岐素子26の第一面261における照明光の通過領域2621以外の部分、具体的には第一面261の四隅に各固定部材が設けられている。
絞り13の開口を通過した照明光は、第一面251からプリズム25の内部に進入し、第四面253で反射した後に第二面252を透過し、分岐素子26の孔部2621を介して偏向部30へ向かう。第四面253に対する照明光の入射角はθ=37.0°であり、プリズム25材料の臨界角である34.6°よりも大きいため、第四面253は全反射条件を満たしている。プリズム25の第一面251からの照明光の一部は、プリズム25の第二面252において透過せずに反射する。プリズム25の第二面252において透過せずに反射し、第三面253を透過してプリズム25の外部へ出射し、光源用受光部50に入射する。
本実施例においては、h=0.80mm、h=1.26mm、θ=60.0°、θ=29.5°、θ=16.5°、θ=30.0°であり、上述した式(2)の両辺の値は1.57となる。よって、プリズム25の第一面251及び第二面252によって照明光の径が拡大される。また、本実施例おいて、プリズム25の材料に対するブリュースター角は60.4°であるため、θ−θ=0.4°となり、条件式(4)が満たされている。
本実施例では、プリズム25が第1及び第2の固定部材により分岐素子26に固定され、光源11からの照明光がプリズム21の第一面251で反時計回りに屈折し、第四面253で反時計回りに反射し、第二面252で反時計回りに屈折する構成を採っている。そのため、温度変化によってプリズム25が時計回りに回転するように構成すればよい。
本実施例においては、第1の固定部材29aとして線膨張係数が1.00×10−5である接合部材を採用し、第2の固定部材29bとして線膨張係数が3.20×10−4である接合部材を採用している。また、第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bの夫々の厚みは0.16mmであり、第二面242における第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bの間隔は7mmである。
光源11の温度が22℃から85℃まで上昇した場合、その発振波長が905nmから930nmに変化し、屈折角θは0.017°大きくなる。このとき、第1の固定部材29a及び第2の固定部材29bの厚みに0.003mmの差が生じることにより、YZ断面内においてプリズム25が分岐素子26に対して時計回りに0.025°回転する。その結果、屈折角θを温度変化前と略同等に補正することができる。したがって、光源11の温度変化による波長シフトに起因する受光光量の低下を抑制することが可能になる。
[実施例4]
図11は、本発明の実施例4に係る光学装置4の光軸を含む断面(YZ断面)における要部概略図(模式図)である。本実施例に係る光学装置4は、実施例1に係る光学装置1とは異なり、偏向部30と対象物(不図示)との間に配置された光学系70を備えている。それ以外の構成については、実施例1に係る光学装置1と同等であるため説明を省略する。
光学系70は、偏向部30からの照明光の径を拡大するとともに、対象物からの反射光の径を縮小する光学系(テレスコープ)である。本実施例に係る光学系70は、屈折力(パワー)を有する複数の光学素子(レンズ)で構成されており、かつ全系では屈折力を持たないアフォーカル系である。具体的に、光学系70は、偏向部30の側から対象物の側へ順に配置された正のパワーの第一レンズ71及び正のパワーの第二レンズ72)で構成されている。なお、光学系70の構成はこれに限られるものではなく、必要に応じて3枚以上のレンズで構成されていてもよい。
本実施例に係る駆動ミラー31は、光学系70の入射瞳の位置に配置されている。また、本実施例に係る光学系70の光学倍率(横倍率)βの絶対値は1よりも大きい(|β|>1)。これにより、駆動ミラー31によって偏向されて光学系70に入射する照明光の主光線の偏向角に対して、光学系70から出射する照明光の主光線の偏向角の方が小さくなり、対象物を検出する際の分解能を向上させることができる。
光源部10からの照明光は、導光部20を介して偏向部30により偏向され、光学系70によって光学倍率βに応じて拡大され、対象物を照明する。そして、対象物からの反射光は、光学系70によって光学倍率1/βに応じて縮小され、偏向部により偏向され、受光部40に到達する。
このように、偏向部30の対象物側に光学系70を配置することで、導光部20だけでなく光学系70によっても照明光の径を拡大することができる。これにより、照明光の径をさらに拡大して拡がり角をより低減することができるため、対象物が遠方にある場合においても十分な照度及び分解能を確保することができる。また、光学系70によって瞳径を拡大することで、対象物からの反射光をより多く取り込むことができ、測距距離や測距精度を向上させることが可能になる。
[車載システム]
図12は、本実施形態に係る光学装置1及びそれを備える車載システム(運転支援装置)1000の構成図である。車載システム1000は、自動車(車両)等の移動可能な移動体(移動装置)により保持され、光学装置1により取得した車両の周囲の障害物や歩行者などの対象物の距離情報に基づいて、車両の運転(操縦)を支援するための装置である。図13は、車載システム1000を含む車両500の模式図である。図13においては、光学装置1の測距範囲(検出範囲)を車両500の前方に設定した場合を示しているが、測距範囲を車両500の後方や側方などに設定してもよい。
図12に示すように、車載システム1000は、光学装置1と、車両情報取得装置200と、制御装置(ECU:エレクトロニックコントロールユニット)300と、警告装置(警告部)400とを備える。車載システム1000において、光学装置1が備える制御部60は、距離取得部(取得部)及び衝突判定部(判定部)としての機能を有する。ただし、必要に応じて、車載システム1000において制御部60とは別体の距離取得部や衝突判定部を設けてもよく、夫々を光学装置1の外部(例えば車両500の内部)に設けてもよい。あるいは、制御装置300を制御部60として用いてもよい。
図14は、本実施形態に係る車載システム1000の動作例を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って車載システム1000の動作を説明する。
まず、ステップS1では、光学装置1の光源部10により車両の周囲の対象物を照明し、対象物からの反射光を受光することで受光部40が出力する信号に基づいて、制御部60により対象物の距離情報を取得する。また、ステップS2では、車両情報取得装置200により車両の車速、ヨーレート、舵角などを含む車両情報の取得を行う。そして、ステップS3では、制御部60によって、ステップS1で取得された距離情報やステップS2で取得された車両情報を用いて、対象物までの距離が予め設定された設定距離の範囲内に含まれるか否かの判定を行う。
これにより、車両の周囲の設定距離内に対象物が存在するか否かを判定し、車両と対象物との衝突可能性を判定することができる。なお、ステップS1及びS2は、上記の順番とは逆の順番で行われてもよいし、互いに並列して処理を行われてもよい。制御部60は、設定距離内に対象物が存在する場合は「衝突可能性あり」と判定し(ステップS4)、設定距離内に対象物が存在しない場合は「衝突可能性なし」と判定する(ステップS5)。
次に、制御部60は、「衝突可能性あり」と判定した場合、その判定結果を制御装置300や警告装置400に対して通知(送信)する。このとき、制御装置300は制御部60での判定結果に基づいて車両を制御し(ステップS6)、警告装置400は制御部60での判定結果に基づいて車両のユーザ(運転者)への警告を行う(ステップS7)。なお、判定結果の通知は、制御装置300及び警告装置400の少なくとも一方に対して行えばよい。
制御装置300は、車両に対して、例えばブレーキをかける、アクセルを戻す、ハンドルを切る、各輪に制動力を発生させる制御信号を生成してエンジンやモータの出力を抑制するなどの制御を行う。また、警告装置400は、運転者に対して、例えば警告音を発する、カーナビゲーションシステムなどの画面に警告情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどの警告を行う。
以上、本実施形態に係る車載システム1000によれば、上記の処理により対象物の検出及び測距を行うことができ、車両と対象物との衝突を回避することが可能になる。特に、上述した各実施例に係る光学装置1を車載システム1000に適用することで、高い測距精度を実現することができるため、対象物の検出及び衝突判定を高精度に行うことが可能になる。
なお、本実施形態では、車載システム1000を運転支援(衝突被害軽減)に適用したが、これに限らず、車載システム1000をクルーズコントロール(全車速追従機能付を含む)や自動運転などに適用してもよい。また、車載システム1000は、自動車等の車両に限らず、例えば船舶や航空機、産業用ロボットなどの移動体に適用することができる。また、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)や監視システム等の物体認識を利用する種々の機器に適用することができる。
また、車載システム1000や移動装置500は、万が一移動装置500が障害物に衝突した場合に、その旨を車載システムの製造元(メーカー)や移動装置の販売元(ディーラー)などに通知するための通知装置(通知部)を備えていてもよい。例えば、通知装置としては、移動装置500と障害物との衝突に関する情報(衝突情報)を予め設定された外部の通知先に対して電子メールなどによって送信するもの採用することができる。
このように、通知装置によって衝突情報を自動通知する構成を採ることにより、衝突が生じた後に点検や修理などの対応を速やかに行うことができる。なお、衝突情報の通知先は、保険会社、医療機関、警察などや、ユーザーが設定した任意のものであってもよい。また、衝突情報に限らず、各部の故障情報や消耗品の消耗情報を通知先に通知するように通知装置を構成してもよい。衝突の有無の検知については、上述した受光部2からの出力に基づいて取得された距離情報を用いて行ってもよいし、他の検知部(センサ)によって行ってもよい。
[変形例]
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について説明したが、本発明はこれらの実施形態及び実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の組合せ、変形及び変更が可能である。
例えば、必要に応じて、導光部20と偏向部30との間の光路上に他の光学素子を配置してもよい。ただし、上述したような不要光の発生をより良好に抑制するためには、上述した各実施例のように導光部20と偏向部30との間の光路上には何も配置されていないことが望ましい。言い換えると、分岐素子22の透過領域からの照明光が他の面を介さずに駆動ミラー31に入射する構成を採ることが望ましい。
各実施例においては各部材が一体化(一体的に保持)されているが、必要に応じて各部材を別体として構成してもよい。例えば、導光部20又は偏向部30に対して光源部10や受光部40を着脱可能としてもよい。その場合、各部材を保持する保持部材(筐体)に、互いに接続するための接続部(結合部)を設ければよい。このとき、光源部10と導光部20との位置決めの精度を向上させるために、絞り13を導光部20内に設け、導光部20と共通の保持部材により保持してもよい。
各実施例においては分岐素子22として平行平板を採用しているが、必要に応じて第一面221及び第二面222を非平行としてもよい。ただし、上述したように、導光部20の製造を容易にするためには、第一面221及び第二面222のなす角度を小さくすることが望ましい。また、各実施例においては分岐素子22におけるプリズム21とは反対側(偏向部30の側)の光学面(第二面)に反射領域を設けているが、必要に応じて分岐素子22の第一面に反射領域を設けてもよい。ただし、各光学面におけるキズや異物による影響を低減するためには、各実施例のように分岐素子22の第二面に反射領域を設けることが望ましい。
各実施例においてはプリズム21及び分岐素子22の各光学面を平面としているが、必要に応じて少なくとも一つの光学面を曲面としてもよい。ただし、導光部20の製造を容易にするためには、各光学面を平面とすることが望ましい。また、各実施例においては線膨張係数が互いに異なる二つの固定部材を採用しているが、必要に応じて線膨張係数が互いに異なる三つ以上の固定部材を採用してもよい。
さらに、プリズム21を第1及び第2の固定部材によって他の部材(第1の保持部材)に固定しつつ、その他の部材を第1及び第2の固定部材によってさらに別の部材(第2の保持部材)に固定してもよい。言い換えると、プリズム21を第1及び第2の固定部材によって直接的に第1の保持部材に固定しつつ、プリズム21を第1及び第2の固定部材によって第1の保持部材を介して(間接的に)第2の保持部材に固定してもよい。例えば、図6に示した変形例に係るプリズム21の第二面212と分岐素子22の第一面221とを、第1及び第2の固定部材で互いに接合してもよい。
1 光学装置
11 光源
20 導光部
21 第1の光学素子
22 第2の光学素子
29a 第1の固定部材
29b 第2の固定部材
30 偏向部
43 受光素子
100 対象物(物体)
2221 通過領域
2222 反射領域

Claims (26)

  1. 光源からの照明光を偏向して物体を走査するとともに、前記物体からの反射光を偏向する偏向部と、
    前記光源からの前記照明光を前記偏向部に導光するとともに、前記偏向部からの前記反射光を受光素子に導光する導光部とを備え、
    前記導光部は、前記光源からの前記照明光が入射する第一面及び該第一面からの前記照明光が出射する第二面を含む第1の光学素子と、該第1の光学素子を他の部材に対して固定する第1及び第2の固定部材とを有し、
    前記第一面及び前記第二面は互いに非平行であり、
    前記第1及び第2の固定部材の線膨張係数は互いに異なることを特徴とする光学装置。
  2. 前記第1及び第2の固定部材は、前記第1の光学素子を前記照明光の通過領域外において固定することを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記第1及び第2の固定部材は、前記第二面を前記他の部材に対して固定することを特徴とする請求項1又は2に記載の光学装置。
  4. 前記第1及び第2の固定部材は、接合部材であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光学装置。
  5. 前記第一面及び前記第二面に垂直な平面に投影したとき、前記第1及び第2の固定部材は前記照明光に対して互いに異なる側に位置することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の光学装置。
  6. 前記第1及び第2の固定部材は、温度変化によって前記第一面及び前記第二面に平行な成分を含む方向の軸を中心として前記第1の光学素子が回転するように、該第1の光学素子を固定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の光学装置。
  7. 前記第一面からの前記照明光は、他の面を介さずに前記第二面に入射することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の光学装置。
  8. 前記第一面及び前記第二面に垂直な断面において、前記第二面から出射する前記照明光の径は、前記第一面に入射する前記照明光の径よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の光学装置。
  9. 前記第一面及び前記第二面に垂直な断面において、前記第一面に対する前記照明光の入射角をθ[°]、前記第一面におけるブリュースター角をθ[°]とするとき、
    −10<θ−θ<10
    なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の光学装置。
  10. 前記第二面は、前記第一面からの前記照明光が通過する通過領域及び前記偏向部からの前記反射光が反射する反射領域を含むことを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の光学装置。
  11. 前記導光部は、前記第1の光学素子からの前記照明光が通過する通過領域及び前記偏向部からの前記反射光が反射する反射領域を含む第2の光学素子を有することを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の光学装置。
  12. 前記他の部材は、前記第2の光学素子であることを特徴とする請求項11に記載の光学装置。
  13. 前記第1及び第2の固定部材は、前記第2の光学素子を介して前記第1の光学素子を前記他の部材に対して固定することを特徴とする請求項11に記載の光学装置。
  14. 前記第1及び第2の光学素子は、線膨張係数が互いに等しい固定部材によって互いに固定されていることを特徴とする請求項13に記載の光学装置。
  15. 前記第2の光学素子の光学面における前記通過領域の形状は、楕円であることを特徴とする請求項10乃至14の何れか一項に記載の光学装置。
  16. 前記通過領域からの前記照明光は、他の面を介さずに前記偏向部に入射することを特徴とする請求項10乃至15の何れか一項に記載の光学装置。
  17. 前記受光素子の出力に基づいて前記物体の距離情報を取得する制御部を備えることを特徴とする請求項1乃至16の何れか一項に記載の光学装置。
  18. 請求項1乃至17の何れか一項に記載の光学装置を備え、該光学装置によって得られた前記物体の距離情報に基づいて車両と前記物体との衝突可能性を判定することを特徴とする車載システム。
  19. 前記車両と前記物体との衝突可能性が有ると判定された場合に、前記車両に制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置を備えることを特徴とする請求項18に記載の車載システム。
  20. 前記車両と前記物体との衝突可能性が有ると判定された場合に、前記車両の運転者に対して警告を行う警告装置を備えることを特徴とする請求項18又は19に記載の車載システム。
  21. 前記車両と前記対象物との衝突に関する情報を外部に通知する通知装置を備えることを特徴とする請求項18乃至20の何れか一項に記載の車載システム。
  22. 請求項1乃至17の何れか一項に記載の光学装置を備え、該光学装置を保持して移動可能であることを特徴とする移動装置。
  23. 前記光学装置によって得られた前記物体の距離情報に基づいて前記物体との衝突可能性を判定する判定部を有することを特徴とする請求項22に記載の移動装置。
  24. 前記物体との衝突可能性が有ると判定された場合に、移動を制御する制御信号を出力する制御部を備えることを特徴とする請求項23に記載の移動装置。
  25. 前記物体との衝突可能性が有ると判定された場合に、前記移動装置の運転者に対して警告を行う警告部を備えることを特徴とする請求項23又は24に記載の移動装置。
  26. 前記物体との衝突に関する情報を外部に通知する通知部を備えることを特徴とする請求項23乃至25の何れか一項に記載の移動装置。
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