JP2021127485A - 水素精製システムとその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本開示は、カソードに蓄積されたアンモニアを水に溶解させて除去し、電気化学デバイスの水素純化効率の低下を抑制できる水素精製システムを提供する。【解決手段】本開示における水素精製システム200は、水素を精製する場合は、水供給手段114を停止させて、ガス供給手段113からアノード102にアンモニアを含む水素含有ガスを供給し、電源121によりアノード102から電解質膜101を介してカソード103へ電流を流し、排出経路切替手段115によってカソード103から排出される水素を水素排出経路119に排出する。カソード103に蓄積されたアンモニアを排出する場合は、ガス供給手段113および電源121を停止させて、水供給手段114からカソード103に水を供給し、排出経路切替手段115によってカソード103から排出される水を水排出経路120に排出する。【選択図】図1

Description

本開示は、電気化学デバイスを用いて、アンモニアを含む水素含有ガスから水素を精製する水素精製システムとその運転方法に関する。
特許文献1は、水素純度の高い高圧の水素を精製する水素精製昇圧システムを開示する。この水素精製昇圧システムは、改質器と、電解質膜をアノードとカソードとで挟んだユニットセル(以下、電気化学デバイスという)と、電源と、を備える。
この水素精製昇圧システムにおいて、都市ガスなどの炭化水素系の燃料を、改質器によって水素純度の低い水素含有ガスに改質させ、この水素含有ガスを電気化学デバイスのアノードに供給し、電源によってアノードとカソードとの間に電流を流し、カソードで水素純度の高い高圧の水素を精製している。
特開2015−117139号公報
本開示は、カソードに蓄積されたアンモニアを除去して、電気化学デバイスの水素純化効率の低下を抑制できる水素精製システムとその運転方法を提供する。
本開示における水素精製システムは、少なくともアンモニアを含む水素含有ガスを供給するガス供給手段と、電解質膜と電解質膜の一方の主面に配置されるアノードと他方の主面に配置されるカソードとで構成される電解質膜−電極接合体を有する電気化学デバイスと、カソードに水を供給する水供給手段と、カソードからの排出物を水素排出経路または水排出経路に排出する排出経路切替手段と、電源と、制御器と、を備える。
電気化学デバイスは、ガス供給手段によりアノードに水素含有ガスを供給して電源によりアノードから電解質膜を介してカソードへ電流を流すことによって、カソードにおいて水素含有ガスよりも水素純度の高い水素を生成する。アノードに供給されたアンモニアの少なくとも一部は、カソードに移動して、カソードに蓄積される。
水素精製システムは、電気化学デバイスによって水素含有ガスの水素を精製する場合は水素精製モードで運転し、カソードに蓄積されたアンモニアを排出する場合は排出モードで運転する。
制御器は、水素精製モードでは、水供給手段を停止させてガス供給手段および電源を動作させ、排出経路切替手段によって、カソードから排出される排出物(水素)を水素排出経路に排出する。
制御器は、排出モードでは、ガス供給手段および電源を停止させて水供給手段を動作させ、排出経路切替手段によって、カソードから排出される排出物(水)を水排出経路に排出する。
本開示における水素精製システムは、カソードに蓄積されたアンモニアを水に溶解させて除去する。そのため、電気化学デバイスの水素純化効率の低下を抑制できる。
実施の形態1における水素精製システムの構成を示す概略図 実施の形態1における水素精製システムの動作を示すフローチャート 実施の形態2における水素精製システムの構成を示す概略図 実施の形態2における水素精製システムの動作を示すフローチャート
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、都市ガスなどの炭化水素系の燃料を、改質器によって水素純度の低い水素含有ガスに改質させ、PSA方式を用いて高純度化し、圧縮機によって昇圧させる技術があった。
そして、水素を精製昇圧させる技術としては、騒音やメンテナンス性の観点から、当該業界では、水素含有ガスに含まれる水素を精製すると同時に昇圧させる水素精製昇圧装置があった。
これは、電解質膜−電極接合体を有する電気化学デバイスのアノードから電解質膜を介してカソードとの間に電流を流して、アノード側に供給される水素含有ガスに含まれる水素を選択的にアノードからカソードに移動させることによって、カソードにおいて精製昇圧された水素を得るものであった。
しかしながら、窒素ガスを含む燃料を使用すると、改質器において窒素と水素とが反応し、副生成物としてアンモニアが生成され、アンモニアを含む水素含有ガスがアノードに供給される。
そうした状況において、発明者らは、アンモニアを含む水素含有ガスをアノードに供給しながら、長時間にわたって水素純度の高い高圧の水素を精製すると、電気化学デバイスの抵抗が上昇し、水素純化効率が低下する現象に着目した。
ここで、水素純化効率とは、電気化学デバイスに投入する電気エネルギーに対する精製する水素のエネルギーの割合である。
そして、発明者らは、アノードに供給されたアンモニアの少なくとも一部は、アノードに含まれる水に溶けて、アノードから電解質膜、カソードへと移動して、カソードに蓄積されることで、電気化学デバイスの抵抗が上昇し、水素純化効率が低下するという課題があることを発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで、本開示は、カソードに蓄積されたアンモニアを水に溶解させて除去し、電気化学デバイスの水素純化効率が低下するのを抑制できる水素精製システムとその運転方法を提供する。
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。
例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業
者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面及び以下の説明は、当事者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより、特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
以下、図1および図2を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
図1に示すように、本実施の形態の水素精製システム200は、電気化学デバイス100と、ガス供給手段113と、水供給手段114と、排出経路切替手段115と、電源121と、電圧計122と、pH計123と、温度調節器124と、制御器130と、を備える。
電気化学デバイス100は、電解質膜−電極接合体(MEA)104を、一対のアノード側セパレータ105およびカソード側セパレータ106によって挟持した構成となっている。電解質膜−電極接合体104は、水素イオン透過性の電解質膜101と、電解質膜101を挟んで電解質膜101の一方の主面に配置されるアノード102と、他方の主面に配置されるカソード103と、で構成される。
アノード102およびカソード103の主面の大きさは、電解質膜101の主面よりも小さく、電解質膜101の主面の外周部分が露出するように配置される。
アノード側セパレータ105およびカソード側セパレータ106の主面の大きさは、電解質膜101の主面と略同じ大きさである。アノード側セパレータ105のアノード102側の主面は、電解質膜−電極接合体104におけるアノード102側の主面と当接し、カソード側セパレータ106のカソード103側の主面は、電解質膜−電極接合体104におけるカソード103側の主面と当接する。
電解質膜101には、スルホン酸基を有するパーフルオロカーボンスルホン酸系の高分子電解質膜を用いる。アノード102およびカソード103には、白金を担持したカーボン粒子を、カーボン製フェルト上に塗布形成したものを用いている。アノード側セパレータ105およびカソード側セパレータ106は、ガス透過性のない導電性部材である圧縮カーボンによって構成されている。
アノード側セパレータ105には、水素含有ガスをアノード102に供給するためのアノード入口107と、アノード102からの排出ガスを排出するためのアノード出口108と、がアノード側セパレータ105の一方の主面から他方の主面にわたって貫通するように設けられる。
また、アノード側セパレータ105におけるアノード102と対向する面には、上流側端部でアノード入口107と連通し、下流側端部でアノード出口108と連通する溝状のアノード側ガス流路109が形成されている。
一方、カソード側セパレータ106には、水をカソード103に供給するためのカソード入口110と、カソード103からの排出物を排出するためのカソード出口111と、がカソード側セパレータ106の一方の主面から他方の主面にわたって貫通するように設けられる。
また、カソード側セパレータ106におけるカソード103と対向する面には、上流側端部でカソード入口110と連通し、下流側端部でカソード出口111と連通する溝状のカソード側ガス流路112が形成されている。
カソード103の両主面は、重力方向に対して略平行であり、カソード側ガス流路112とカソード入口110とが連通する部分は、カソード103の主面における上端部近傍であり、カソード側ガス流路112とカソード出口111とが連通する部分は、カソード103の主面における下端部近傍である。
そして、カソード側ガス流路112は、カソード入口110に供給された水が、重力に逆らわずに蛇行しながらカソード出口111に向かって流れて、カソード103に蓄積されたアンモニアなどの不純物を効率良く洗い流すことができるように形成されている。
ガス供給手段113は、ガス供給経路116によりアノード入口107と接続されている。ガス供給手段113には、燃料改質器を用いる。ガス供給手段113は、都市ガスなどの炭化水素系の燃料から改質反応を利用して生成した水素含有ガスを、ガス供給経路116を介してアノード入口107(アノード102)に供給する。
ここで、都市ガスなどの炭化水素系の燃料に窒素ガスを含まれていると、燃料改質器において窒素と水素とが反応し、副生成物としてアンモニアが生成され、アンモニアを含む水素含有ガスがアノード102に供給される。
水供給手段114は、水供給経路117によりカソード入口110と接続されている。水供給手段114は、貯湯タンクと、水ポンプと、を備え、所定の温度に制御された水をカソード入口110に供給する。
また、水供給手段114の水ポンプは、ポンプ動作をしていない時に、水供給経路117を逆流して水素が漏れ出ないように、水供給経路117を閉塞するように構成されている。
排出経路切替手段115は1つの入口と2つの出口を有している。排出経路切替手段115の入口は排出経路118によりカソード出口111と接続され、排出経路切替手段115の一方の出口は水素排出経路119と接続され、排出経路切替手段115の他方の出口は水排出経路120と接続されている。排出経路切替手段115には、カソード出口111からの排出物を水素排出経路119、または水排出経路120に排出することを切替る電磁弁を用いる。
電源121には指示された電流値の電流を流す定電流型の直流電源を用いる。電源121のプラス側端子はアノード102と電気的に接続され、電源121のマイナス側端子はカソード103と電気的に接続されている。
電圧計122は、アノード102とカソード103とに電気的に接続されており、アノード102とカソード103との間の電圧を測定する。
pH計123は、水排出経路120に設けられており、水排出経路120より排出される水のpH(水素イオン指数)を測定する。
温度調節器124は、電気化学デバイス100の温度を調節可能に構成され、電気化学デバイス100に設けられている。温度調節器124にはヒーターを用いる。
制御器130は、ガス供給手段113と、水供給手段114と、排出経路切替手段115と、電源121と、電圧計122と、pH計123と、温度調節器124と、を制御することができる。
制御器130は、電気化学デバイス100によって水素を精製する場合は水素精製システム200を水素精製モードで運転し、カソード103に蓄積されたアンモニアを排出する場合は水素精製システム200を排出モードで運転するように構成されている。
制御器130は、水素精製モードでは、水供給手段114を停止させてガス供給手段113および電源121を動作させ、排出経路切替手段115によってカソード103から排出される排出物(水素)を水素排出経路119に排出するように構成されている。
制御器130は、排出モードでは、ガス供給手段113および電源121を停止させて水供給手段114を動作させ、排出経路切替手段115によってカソード103から排出される排出物(水)を水排出経路120に排出するように構成されている。
制御器130は、水素精製モードでの運転中に電圧計122で計測された電圧が所定値以上になった場合に、水素精製モードでの運転を終了して、排出モードでの運転を開始するように構成されている。
制御器130は、排出モードでの運転中にpH計123で計測されたpH値が所定値になってから所定時間経過後に、排出モードでの運転を終了するように構成されている。
[1−2.動作]
以上のように構成された本実施の形態の水素精製システム200について、図1および図2に基づいて、その動作と作用を以下に説明する。
水素精製システム200の運転モードは、水素精製モードと、排出モードの2つからなる。まず、水素精製モードについて説明する。
まず、水素精製システム200が停止している時に、水素の精製を開始する指示が入ると、制御器130は、排出経路切替手段115の状態を確認して、排出経路切替手段115が、排出経路118と水素排出経路119とを連通する状態(水素排出経路119側)になっていない場合は、排出経路118と水素排出経路119とが連通する状態になるように、排出経路切替手段115を切り替える(S101)。
次に、制御器130は、温度調節器124を動作させて、電気化学デバイス100の温度が所定温度になる(所定温度を維持する)ようにする(S102)。なお、本実施の形態では、所定温度を70℃に設定している。
次に、制御器130は、ガス供給手段113を動作させて、ガス供給手段113からガス供給経路116を介してアノード入口107(アノード102)に、水素含有ガスを所定流量で供給する(S103)。この水素含有ガスには、少なくともアンモニアが含まれている。本実施の形態では、所定流量を5L/minに設定している。
次に、制御器130は、電源121を動作させて、電源121により、アノード102から電解質膜101を介してカソード103へ所定電流値の電流を流す(S104)。所定電流値は、カソード103から設定流量の水素(設定された単位時間当たりの水素精製量)を得るのに必要な電流値である。本実施の形態では、所定電流値を40Aに設定している。
これにより、アノード102では、(化1)に示す、水素が水素イオン(H)と電子(e)に解離する酸化反応が起こり、カソード103では、(化2)に示す、水素イオン(H)と電子(e)が結びついて水素が精製される還元反応が起こる。
Figure 2021127485
Figure 2021127485
(化1)と(化2)に示す電気化学反応により、アノード102に供給された水素純度の低い水素含有ガスから、カソード103において水素純度の高い水素が精製される。
カソード103で精製した水素は、カソード出口111から排出経路118、排出経路切替手段115を経由して、水素排出経路119に排出される。
アノード102で消費されなかった残りのガスは、アノード出口108から排出され、十分安全な水素濃度まで希釈されて大気へ放出される。
一方、アノード102に供給された水素含有ガスに含まれるアンモニアの少なくとも一部は、アノード102に含まれる水に溶けて、アノード102から電解質膜101、カソード103へと移動して、カソード103に蓄積されていく。
その結果、電解質膜−電極接合体104の電気的な抵抗が上昇し、電気化学デバイス100の水素純化効率が低下していく。
次に、制御器130は、水素の精製を終了する指示が入ったか確認する(S105)。S105で、終了の指示が入った場合、制御器130は、電源121と、ガス供給手段113と、温度調節器124と、を停止し(S106)、水素精製システム200の動作を終了する。
S105で、終了の指示が入っていない場合、制御器130は、電圧計122により、アノード102とカソード103との間の電圧を測定する(S107)。ここで、最初に測定した電圧を初期値Vとする。
次に、制御器130は、電圧計122により測定した、アノード102とカソード103との間の電圧が、所定電圧以上まで上昇していないか確認する(S108)。本実施の形態では、所定電圧をVの3倍の電圧に設定している(S108)。
S108で、電圧がVから3倍以上まで上昇していない場合、水素の精製を所定時間(1分)継続し(S109)、S105に戻る。S108で、電圧がVから3倍以上まで上昇した場合、制御器130は、カソード103に所定量のアンモニアが蓄積されたと判断し、排出モードに移行する。
次に、排出モードについて説明する。S108の判断で水素精製モードから排出モードに移行する場合、制御器130は、電源121と、ガス供給手段113と、温度調節器124と、を停止し、排出経路118と水排出経路120とが連通する状態になるように、
排出経路切替手段115を切り替える(S110)。
次に、制御器130は、水供給手段114を動作させて、水供給手段114により、所定pHで所定温度の水を、カソード入口110(カソード103)に所定流量で供給する(S111)。本実施の形態では、所定pHを7に、所定温度を80℃に、所定流量を5L/minに、それぞれ設定している。
これにより、カソード103に蓄積されたアンモニアは、水に溶解してカソード103から除去される。そして、アンモニアを含む水は、カソード出口111から排出経路118に排出され、排出経路切替手段115を経由して、水排出経路120に排出される。
カソード出口111から排出される水のアンモニア濃度は、時間の経過と伴に一旦、上昇した後に下降し、カソード103に蓄積されたアンモニアが水に溶解されて十分に除去さると、水のアンモニア濃度は0に戻る。それに伴い、水排出経路120に設置されたpH計123が測定する水のpHの値も時間の経過と伴に一旦、上昇した後に下降し、やがてpH=7に戻る。
次に、制御器130は、カソード入口110への水の供給を所定時間(1分)継続した後(S112)、pH計123によって、カソード出口111から排出された水のpHを測定し(S113)、測定されたpHの値が所定pH以上まで上昇していないか確認する(S114)。本実施の形態では、所定pHを9としている。
S114で、pHが9未満の場合は、S112に戻り、S114で、pHが9以上に上昇した場合は、カソード入口110への水の供給を所定時間(30分)継続する(S115)。S115によって、カソード103に蓄積されたアンモニアを水に溶解させて十分に除去した後、水供給手段114を停止する(S116)。
次に、制御器130は、水素の精製を再開する指示が入ったか確認する(S117)。S117で、再開の指示が入った場合は、S101に戻り、S117で、再開の指示が入っていない場合は、水素精製システム200の動作を終了する。
なお、S114の所定pHを9としているが、S114の所定pHの値を高く設定し過ぎると、S114からS115に移行せずに、S114からS112に戻ることを繰り返すことになって、必要以上に排出モードでの運転を継続することになるので、S114の所定pHは適切に設定する必要がある。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態の水素精製システム200は、少なくともアンモニアを含む水素含有ガスを供給するガス供給手段113と、電解質膜101と電解質膜101の一方の主面に配置されるアノード102と他方の主面に配置されるカソード103とで構成される電解質膜−電極接合体104を有する電気化学デバイス100と、カソード103に水を供給する水供給手段114と、カソード103からの排出物を水素排出経路119または水排出経路120に排出する排出経路切替手段115と、電源121と、制御器130と、を備える。
電気化学デバイス100は、ガス供給手段113によりアノード102に水素含有ガスを供給して電源121によりアノード102から電解質膜101を介してカソード103へ電流を流すことで、カソード103において水素含有ガスよりも水素純度の高い水素を生成する。
電気化学デバイス100が水素を精製しているときに、アノード102に供給された水素含有ガスに含まれるアンモニアの少なくとも一部が、アノード102に含まれる水に溶けて、アノード102から電解質膜101、カソード103へと移動して、カソード103に蓄積されていく。
水素精製システム200は、電気化学デバイス100によって水素含有ガスの水素を精製する場合は水素精製モードで運転し、カソード103に蓄積されたアンモニアを排出する場合は排出モードで運転する。
制御器130は、水素精製モードでは、水供給手段114を停止させてガス供給手段113および電源121を動作させ、排出経路切替手段115によってカソード103から排出される排出物(水素)を水素排出経路119に排出する。
制御器130は、排出モードでは、ガス供給手段113および電源121を停止させて水供給手段114を動作させ、排出経路切替手段115によってカソード103から排出される排出物(水)を水排出経路120に排出する。
これにより、カソード103にアンモニアが蓄積されている場合において、排出モードで運転することによって、カソード103に蓄積されたアンモニアを水に溶解させて除去できる。そのため、電気化学デバイス100の水素純化効率の低下を抑制できる。
本実施の形態のように、水素精製システム200は、電気化学デバイス100のアノード102とカソード103との間の電圧を計測するための電圧計122を備え、電源121は、水素精製モードでの運転中は、カソード103から設定流量の水素(設定された単位時間当たりの水素精製量)を得るのに必要な電流値で電流を流し、制御器130は、水素精製モード動作中に電圧計122で計測された電圧が所定値以上になった場合に、水素精製モードでの運転を終了して、排出モードでの運転を開始してもよい。
これにより、カソード103に所定量のアンモニアが蓄積されたか否かを電圧計122で計測されたアノード102とカソード103との間の電圧値と所定値との比較結果で判断して、排出モードでの運転に移行することができ、カソード103に蓄積されたアンモニアを水に溶解させて除去できる。そのため、電気化学デバイス100の水素純化効率の低下を自動で抑制できる。
本実施の形態のように、水素精製システム200は、水排出経路120にpH計123を備え、制御器130は、排出モード動作中にpH計123で計測されたpH値が所定値になってから所定時間後に排出モードでの運転を終了してもよい。
これにより、カソード103に蓄積されたアンモニアを水に溶解させて除去したことを自動で判断することができるので、必要以上に排出モードでの運転を継続するのを抑制することができる。
本実施の形態では、S116の次に、水素の精製を再開する指示が入ったか確認し(S117)、再開の指示が入った場合は、S101に戻り、再開の指示が入っていない場合は、水素精製システム200の動作を終了するようにしたが、S117を省略して、S116の後は、S101に戻ってもよい。
これにより、排出モードでの運転を終了後に、水素の精製を再開する指示が無くても、水素精製モードでの運転を再開させることができる。さらに、水素精製モードの稼働率を上げることができる。
(実施の形態2)
以下、図3および図4を用いて、実施の形態2を説明する。
[2−1.構成]
図3に示すように、本実施の形態の水素精製システム210は、実施の形態1の水素精製システム200の構成から、電圧計122を省いて、タイマー125を加えたものに相当する。そのため、本実施の形態の水素精製システム210において、実施の形態1の水素精製システム200と同一構成については、同一符号を付して、重複する説明は省略する。
タイマー125は、制御器130の指示で、直近の水素精製モードでの運転を開始してからの経過時間を計測する。
本実施の形態の水素精製システム210の制御器130は、水素精製モードでの運転中に、直近の水素精製モードでの運転を開始してからの経過時間が所定時間に到達した場合に、水素精製モードでの運転を終了して、排出モードでの運転を開始するように構成されている。
[2−2.動作]
以上のように構成された本実施の形態の水素精製システム210について、図3および図4に基づいて、その動作と作用を以下に説明する。
水素精製システム210の運転モードは、水素精製モードと、排出モードの2つからなる。まず、水素精製モードについて説明する。
まず、水素精製システム210が停止している時に、水素の精製を開始する指示が入ると、制御器130は、排出経路切替手段115の状態を確認して、排出経路切替手段115が、排出経路118と水素排出経路119とを連通する状態(水素排出経路119側)になっていない場合は、排出経路118と水素排出経路119とが連通する状態になるように、排出経路切替手段115を切り替える(S201)。
次に、制御器130は、温度調節器124を動作させて、電気化学デバイス100の温度が所定温度になる(所定温度を維持する)ようにすると同時に、タイマー125を動作させる(S202)。なお、本実施の形態では、所定温度を70℃に設定している。
次に、制御器130は、ガス供給手段113を動作させて、ガス供給手段113からガス供給経路116を介してアノード入口107(アノード102)に、水素含有ガスを所定流量で供給する(S203)。この水素含有ガスには、少なくともアンモニアが含まれている。本実施の形態では、所定流量を5L/minに設定している。
次に、制御器130は、電源121を動作させて、電源121により、アノード102から電解質膜101を介してカソード103へ所定電流値の電流を流す(S204)。所定電流値は、カソード103から設定流量の水素(設定された単位時間当たりの水素精製量)を得るのに必要な電流値である。本実施の形態では、所定電流値を40Aに設定している。
これにより、アノード102では、(化1)に示す、水素が水素イオン(H)と電子(e)に解離する酸化反応が起こり、カソード103では、(化2)に示す、水素イオン(H)と電子(e)が結びついて水素が精製される還元反応が起こる。
(化1)と(化2)に示す電気化学反応により、アノード102に供給された水素純度の低い水素含有ガスから、カソード103において水素純度の高い水素が精製される。
カソード103で精製した水素は、カソード出口111から排出経路118、排出経路切替手段115を経由して、水素排出経路119に排出される。
アノード102で消費されなかった残りのガスは、アノード出口108から排出され、十分安全な水素濃度まで希釈されて大気へ放出される。
一方、アノード102に供給された水素含有ガスに含まれるアンモニアの少なくとも一部は、アノード102に含まれる水に溶けて、アノード102から電解質膜101、カソード103へと移動して、カソード103に蓄積されていく。
その結果、電解質膜−電極接合体104の電気的な抵抗が上昇し、電気化学デバイス100の水素純化効率が低下していく。
次に、制御器130は、水素の精製を終了する指示が入ったか確認する(S205)。S205で、終了の指示が入った場合、制御器130は、電源121と、ガス供給手段113と、温度調節器124と、を停止し(S206)、水素精製システム210の動作を終了する。
S205で、終了の指示が入っていない場合、制御器130は、タイマー125が計測した時間(直近の水素精製モードでの運転を開始してからの経過時間)が所定時間に達したかを判断する(S207)。本実施の形態では、所定時間を30分に設定している。
S207で、タイマー125が計測した時間(直近の水素精製モードでの運転を開始してからの経過時間)が、所定時間(30分)に達していない場合はS205に戻る。
S207で、タイマー125が計測した時間(直近の水素精製モードでの運転を開始してからの経過時間)が、所定時間(30分)に達した場合には、制御器130は、カソード103に所定量のアンモニアが蓄積されたと判断し、排出モードに移行する。
次に、排出モードについて説明する。S207の判断で水素精製モードから排出モードに移行する場合、制御器130は、電源121と、ガス供給手段113と、温度調節器124と、を停止、排出経路118と水排出経路120とが連通する状態になるように、排出経路切替手段115を切り替える(S208)。
次に、制御器130は、水供給手段114を動作させて、水供給手段114により、所定pHで所定温度の水を、カソード入口110(カソード103)に所定流量で供給する(S209)。本実施の形態では、所定pHを7に、所定温度を80℃に、所定流量を5L/minに、それぞれ設定している。
これにより、カソード103に蓄積されたアンモニアは、水に溶解してカソード103から除去される。そして、アンモニアを含む水は、カソード出口111から排出経路118に排出され、排出経路切替手段115を経由して、水排出経路120に排出される。
カソード出口111から排出される水のアンモニア濃度は、時間の経過と伴に一旦、上昇した後に下降し、カソード103に蓄積されたアンモニアが水に溶解されて十分に除去さると、水のアンモニア濃度は0に戻る。それに伴い、水排出経路120に設置されたp
H計123が測定する水のpHの値も時間の経過と伴に一旦、上昇した後に下降し、やがてpH=7に戻る。
次に、制御器130は、カソード入口110への水の供給を所定時間(1分)継続した後(S210)、pH計123によって、カソード出口111から排出された水のpHを測定し(S211)、測定されたpHの値が所定pH以上まで上昇していないか確認する(S212)。本実施の形態では、所定pHを9としている。
S212で、pHが9未満の場合は、S210に戻り、S212で、pHが9以上に上昇した場合は、カソード入口110への水の供給を所定時間(30分)継続する(S213)。S213によって、カソード103に蓄積されたアンモニアを水に溶解させて十分に除去した後、水供給手段114を停止する(S214)。
次に、制御器130は、水素の精製を再開する指示が入ったか確認する(S215)。S215で、再開の指示が入った場合は、S201に戻り、S215で、再開の指示が入っていない場合は、水素精製システム210の動作を終了する。
なお、S212の所定pHを9としているが、S212の所定pHの値を高く設定し過ぎると、S212からS213に移行せずに、S212からS210に戻ることを繰り返すことになって、必要以上に排出モードでの運転を継続することになるので、S212の所定pHは適切に設定する必要がある。
[2−3.効果等]
以上のように、本実施の形態の水素精製システム210は、少なくともアンモニアを含む水素含有ガスを供給するガス供給手段113と、電解質膜101と電解質膜101の一方の主面に配置されるアノード102と他方の主面に配置されるカソード103とで構成される電解質膜−電極接合体104を有する電気化学デバイス100と、カソード103に水を供給する水供給手段114と、カソード103からの排出物を水素排出経路119または水排出経路120に排出する排出経路切替手段115と、電源121と、制御器130と、を備える。
電気化学デバイス100は、ガス供給手段113によりアノード102に水素含有ガスを供給して電源121によりアノード102から電解質膜101を介してカソード103へ電流を流すことで、カソード103において水素含有ガスよりも水素純度の高い水素を生成する。
電気化学デバイス100が水素を精製しているときに、アノード102に供給された水素含有ガスに含まれるアンモニアの少なくとも一部が電解質膜101を透過するため、カソード103にはアンモニアが蓄積される。
水素精製システム210は、電気化学デバイス100によって水素含有ガスの水素を精製する場合は水素精製モードで運転し、カソード103に蓄積されたアンモニアを排出する場合は排出モードで運転する。
制御器130は、水素精製モードでは、水供給手段114を停止させてガス供給手段113および電源121を動作させ、排出経路切替手段115によってカソード103から排出される排出物(水素)を水素排出経路119に排出する。
制御器130は、排出モードでは、ガス供給手段113および電源121を停止させて水供給手段114を動作させ、排出経路切替手段115によってカソード103から排出
される排出物(水)を水排出経路120に排出する。
これにより、カソード103にアンモニアが蓄積されている場合において、排出モードで運転することによって、カソード103に蓄積されたアンモニアを水に溶解させて除去できる。そのため、電気化学デバイス100の水素純化効率の低下を抑制できる。
本実施の形態のように、水素精製システム210は、制御器130が、水素精製モードでの運転中に、直近の水素精製モードでの運転を開始してからの経過時間が所定時間(30分)に到達した場合に、水素精製モードでの運転を終了して、排出モードでの運転を開始してもよい。
これにより、カソード103に所定量のアンモニアが蓄積されたか否かを、直近の水素精製モードでの運転を開始してからの経過時間が所定時間(30分)に到達したか否かで判断して、排出モードでの運転に移行することができ、カソード103に蓄積されたアンモニアを水に溶解させて除去できる。そのため、電気化学デバイス100の水素純化効率の低下を自動で抑制できる。
本実施の形態のように、水素精製システム210は、水排出経路120にpH計123を備え、制御器130は、排出モード動作中にpH計123で計測されたpH値が所定値になってから所定時間後に排出モードでの運転を終了してもよい。
これにより、カソード103に蓄積されたアンモニアを水に溶解させて除去したことを自動で判断することができるので、必要以上に排出モードでの運転を継続するのを抑制することができる。
本実施の形態では、S214の次に、水素の精製を再開する指示が入ったか確認し(S215)、再開の指示が入った場合は、S201に戻り、再開の指示が入っていない場合は、水素精製システム210の動作を終了するようにしたが、S215を省略して、S214の後は、S201に戻ってもよい。
これにより、排出モードでの運転を終了後に、水素の精製を再開する指示が無くても、水素精製モードでの運転を再開させることができる。さらに、水素精製モードの稼働率を上げることができる。
(その他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1および2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1および2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
例えば、実施の形態1における図2のS108の電圧の判定基準を変更しても良い。また、実施の形態2における図4のS207の水素精製モードを開始してからの経過時間を変更してもよい。また、実施の形態1における図2のS114、実施の形態2における図4のS212のpHの判定基準を変更しても良い。
本開示は、電気化学式水素精製システムに適用可能である。具体的には、電気化学デバイスを用いて水素を純化する水素精製システムなどに適用可能である。
100 電気化学デバイス
101 電解質膜
102 アノード
103 カソード
104 電解質膜−電極接合体
105 アノード側セパレータ
106 カソード側セパレータ
107 アノード入口
108 アノード出口
109 アノード側ガス流路
110 カソード入口
111 カソード出口
112 カソード側ガス流路
113 ガス供給手段
114 水供給手段
115 排出経路切替手段
116 ガス供給経路
117 水供給経路
118 排出経路
119 水素排出経路
120 水排出経路
121 電源
122 電圧計
123 pH計
124 温度調節器
125 タイマー
130 制御器
200,210 水素精製システム

Claims (5)

  1. 少なくともアンモニアを含む水素含有ガスを供給するガス供給手段と、
    電解質膜と前記電解質膜の一方の主面に配置されるアノードと他方の主面に配置されるカソードとで構成される電解質膜−電極接合体を有し、前記アノードに前記水素含有ガスを供給して前記アノードから前記電解質膜を介して前記カソードへ電流を流すことによって、前記カソードにおいて前記水素含有ガスよりも水素純度の高い水素を生成する電気化学デバイスと、
    前記カソードに水を供給する水供給手段と、
    前記カソードからの排出物を水素排出経路または水排出経路に排出する排出経路切替手段と、
    前記アノードと前記カソードとの間に前記電流を流すための電源と、
    制御器と、を備え、
    前記電気化学デバイスによって前記水素含有ガスの水素を精製する場合は水素精製モードで運転し、前記カソードに蓄積された前記アンモニアを排出する場合は排出モードで運転する水素精製システムであって、
    前記制御器は、
    前記水素精製モードでは、前記水供給手段を停止させて前記ガス供給手段および前記電源を動作させ、前記排出経路切替手段によって前記排出物を前記水素排出経路に排出し、
    前記排出モードでは、前記ガス供給手段および前記電源を停止させて前記水供給手段を動作させ、前記排出経路切替手段によって前記排出物を前記水排出経路に排出する、水素精製システム。
  2. 前記電気化学デバイスの前記アノードと前記カソードとの間の電圧を計測するための電圧計をさらに備え、
    前記電源は、前記水素精製モードでの運転中は、前記カソードから設定流量の水素を得るのに必要な電流値で電流を流し、
    前記制御器は、前記水素精製モードでの運転中に前記電圧計で計測された電圧が所定値以上になった場合に、前記水素精製モードでの運転を終了して、前記排出モードでの運転を開始する、請求項1記載の水素精製システム。
  3. 前記制御器は、前記水素精製モードでの運転中に、直近の前記水素精製モードでの運転を開始してからの経過時間が所定時間に到達した場合に、前記水素精製モードでの運転を終了して、前記排出モードでの運転を開始する、請求項1記載の水素精製システム。
  4. 前記水排出経路にpH計をさらに備え、
    前記制御器は、前記排出モードでの運転中に前記pH計で計測されたpH値が所定値になってから所定時間経過後に、前記排出モードでの運転を終了する、請求項1から3のいずれか1項に記載の水素精製システム。
  5. 少なくともアンモニアを含む水素含有ガスを供給するガス供給手段と、
    電解質膜と前記電解質膜の一方の主面に配置されるアノードと他方の主面に配置されるカソードとで構成される電解質膜−電極接合体を有し、前記アノードに前記水素含有ガスを供給して前記アノードから前記電解質膜を介して前記カソードへ電流を流すことによって、前記カソードにおいて前記水素含有ガスよりも水素純度の高い水素を生成する電気化学デバイスと、
    前記カソードに水を供給する水供給手段と、
    前記カソードからの排出物を水素排出経路または水排出経路に排出する排出経路切替手段と、
    前記アノードと前記カソードとの間に前記電流を流すための電源と、を備え、
    前記電気化学デバイスによって前記水素含有ガスの水素を精製する場合は水素精製モードで運転し、前記カソードに蓄積された前記アンモニアを排出する場合は排出モードで運転する水素精製システムの運転方法であって、
    前記水素精製モードでは、前記水供給手段を停止させて前記ガス供給手段および前記電源を動作させ、前記排出経路切替手段によって前記排出物を前記水素排出経路に排出し、
    前記排出モードでは、前記ガス供給手段および前記電源を停止させて前記水供給手段を動作させ、前記排出経路切替手段によって前記排出物を前記水排出経路に排出する、水素精製システムの運転方法。
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