JP2021017613A - 水素生成システム - Google Patents

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功一 古賀
Koichi Koga
功一 古賀
安本 栄一
Eiichi Yasumoto
栄一 安本
尾関 正高
Masataka Ozeki
正高 尾関
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Abstract

【課題】アンモニアなどの不純物によって電解質膜−電極接合体の抵抗が大きくなることを抑えて、電気化学デバイスの水素純化効率の低下を抑制する水素生成システムを提供する。【解決手段】水素生成システム200は、所定量の水素を得るために、アノード106とカソード107との間に所定量の電流を流し、アノード106とカソード107との間の電圧が所定値以上となった場合、電流を流すことを停止した後、カソード107に空気を供給し、アノード106とカソード107とを電気的に接続し、燃料電池発電動作をさせる。これによって、カソード107で水が生成し、電解質膜−電極接合体108の水分量が増加することで、電解質膜−電極接合体108に蓄積したアンモニアなどの不純物が、生成水に溶解して、生成水と共に排出される。よって、アンモニアなどの不純物が除去され、電気化学デバイス100の水素純化効率の低下が抑制される。【選択図】図1

Description

本発明は、電気化学デバイスを用いて、ガス供給手段から供給される水素含有ガスから純度の高い水素を生成する水素生成システムに関するものである。
この種の水素生成システムは、水素含有ガスから電気化学反応を利用して、純度の高い水素を生成するシステムである。この水素生成システムは、水素イオンを輸送する電解質膜の一方の主面にアノードを設けるとともに他方の主面にカソードを設けた電解質膜−電極接合体を、一対のセパレータによって挟持した電気化学デバイスを備えている。
アノードに加湿された水素含有ガスを供給して、アノードから電解質膜を介してカソードへと向かう方向に電流を流すことで、アノードでは、(化1)に示す水素が水素イオンと電子とに解離する酸化反応が起こり、カソードでは、(化2)に示す水素イオンと電子とから水素が生成する還元反応が起こる。
Figure 2021017613
Figure 2021017613
以上の反応によって、アノードに供給された水素含有ガスから、カソードにおいて水素を生成することができる。
この電気化学デバイスに供給される水素含有ガスは、例えば、改質装置によって、炭化水素系の燃料(都市ガスやプロパンガスなど)を改質(水蒸気改質や部分酸化改質)して生成される。
この水素含有ガスをアノードに供給して、カソードから純度の高い水素を生成する水素生成動作と、この水素含有ガスをアノードに供給するとともに、空気をカソードに供給して、電力を発生する燃料電池発電動作と、を行う水素生成システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図3は、特許文献1に開示された従来の水素生成システムの概略構成図である。
図3に示すように、従来の水素生成システム400は、固体高分子からなる電解質膜305の一方の主面にアノード306を設けるとともに他方の主面にカソード307を設けた電解質膜−電極接合体308を、アノード側セパレータ309とカソード側セパレータ310とによって挟持した電気化学デバイス300と、を備えている。
アノード側セパレータ309は、水素含有ガスをアノード306に供給するためのアノード入口301と、アノード306からの排出ガスを排出するためのアノード出口302とを備えている。
カソード側セパレータ310は、空気をカソード307に供給するためのカソード入口303と、カソード307からの排出ガスを排出するためのカソード出口304とを備え
ている。
アノード入口301には、アノード306に水素含有ガスを供給するガス供給手段311が接続されている。
カソード入口303には、カソード307に空気を供給する空気供給手段312が接続されている。
また、カソード出口304には、カソード307からの排出ガスを水素排出経路314または空気排出経路315に排出するガス排出手段313が接続されている。
アノード306とカソード307には、アノード306から電解質膜305を介してカソード307へと向かう方向に電流を流すための電源316が接続されている。
また、アノード306とカソード307には、アノード306とカソード307との間の電圧を計測する電圧計317が接続されている。
さらに、アノード306とカソード307には、アノード306とカソード307とを電気的に接続または切断する開閉部318が接続されている。
以上のように構成された水素生成システム400は、水素生成動作と燃料電池発電動作との2つの動作が行われる。
水素生成動作では、ガス供給手段311によって水素含有ガスをアノード306に供給し、電源316によってアノード306から電解質膜305を介してカソード307へ電流を流し、カソード307で純度の高い水素を生成している。
一方、燃料電池発電動作では、ガス供給手段311によって水素含有ガスをアノード306に供給し、空気供給手段312によって空気をカソード307に供給し、開閉部によってアノード306とカソード307とを電気的に接続し、電力を発生している。
特開2011−40259号公報
しかしながら、従来の構成では、ガス供給手段311から供給される水素純度の低い水素含有ガスに、アンモニアなどの微量の不純物が含まれている。
アンモニアなどの不純物がアノード306に供給されると、アンモニアなどの不純物が電解質膜−電極接合体308に蓄積するため、電解質膜−電極接合体308の抵抗が高くなる。
よって、所定量の水素を得るために必要な電気エネルギーが大きくなる。その結果、電気化学デバイス300の水素純化効率が低下する課題を有していた。
ここで、水素純化効率とは、電気化学デバイスに投入する電気エネルギーに対する生成する水素のエネルギーの割合である。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、電解質膜−電極接合体に蓄積したアンモニアなどの不純物を除去することで、電気化学デバイスの水素純化効率の低下を抑制する水素生成システムを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために本発明の水素生成システムは、電解質膜と電解質膜の一方の主面に配置されるアノードと他方の主面に配置されるカソードとで電解質膜−電極接合体を構成し、アノードに水素含有ガスを供給するとともにアノードとカソードとの間に所定方向の電流を流すことで、カソードにおいて水素を生成する電気化学デバイスと、アノードに水素含有ガスを供給するガス供給手段と、カソードに空気を供給する空気供給手段と、カソードからの排出ガスを水素排出経路または空気排出経路に排出するガス排出手段と、アノードとカソードとの間に電流を流すための電源と、アノードとカソードとの間の電圧を計測するための電圧計と、アノードとカソードとを電気的に接続または切断する開閉部と、ガス供給手段、空気供給手段、ガス排出手段、電源及び開閉部を制御する制御部と、を備え、制御部は、アノードに水素含有ガスを供給するようにガス供給手段を制御し、アノードとカソードとの間に電流を流すように電源を制御し、カソードからの排出ガスを水素排出経路に排出するようにガス排出手段を制御する水素生成動作と、水素生成動作中に電圧計で計測された電圧が所定値以上になった場合に、アノードとカソードとの間に流す電流を停止するように電源を制御し、カソードに空気を供給するように空気供給手段を制御し、カソードからの排出ガスを空気排出経路に排出するようにガス排出手段を制御し、電気的にアノードとカソードとを接続するように開閉部を制御する燃料電池発電動作と、を行うように構成されているのである。
これによって、燃料電池発電動作時に、カソードで水が生成され、電解質膜−電極接合体の水分量が増加する。
その結果、電解質膜−電極接合体に蓄積した水溶性の高い不純物が生成水に溶解して、電解質膜−電極接合体から生成水が排出される際に共に排出される。よって、電解質膜−電極接合体に蓄積した水溶性の高い不純物が除去される。ここで、水溶性の高い不純物とは、アンモニア、硫黄化合物等のガスである。
本発明の水素生成システムは、アンモニアなどの不純物を含む純度の低い水素含有ガスが電気化学デバイスに供給されても、電解質膜−電極接合体に蓄積したアンモニアなどの不純物を除去することができる。これによって、アンモニアなどの不純物が供給され続けても電気化学デバイスの水素純化効率を高く維持できる水素生成システムを提供することができる。
本発明の実施の形態1における水素生成システムの概略構成図 本発明の実施の形態1の制御方法を説明するためのフローチャート 従来の水素生成システムの概略構成図
第1の発明は、電解質膜と電解質膜の一方の主面に配置されるアノードと他方の主面に配置されるカソードとで電解質膜−電極接合体を構成し、アノードに水素含有ガスを供給するとともにアノードとカソードとの間に所定方向の電流を流すことで、カソードにおいて水素を生成する電気化学デバイスと、アノードに水素含有ガスを供給するガス供給手段と、カソードに空気を供給する空気供給手段と、カソードからの排出ガスを水素排出経路または空気排出経路に排出するガス排出手段と、アノードとカソードとの間に電流を流す
ための電源と、アノードとカソードとの間の電圧を計測するための電圧計と、アノードとカソードとを電気的に接続または切断する開閉部と、ガス供給手段、空気供給手段、ガス排出手段、電源及び開閉部を制御する制御部と、を備え、制御部は、アノードに水素含有ガスを供給するようにガス供給手段を制御し、アノードとカソードとの間に電流を流すように電源を制御し、カソードからの排出ガスを水素排出経路に排出するようにガス排出手段を制御する水素生成動作と、水素生成動作中に電圧計で計測された電圧が所定値以上になった場合に、アノードとカソードとの間に流す電流を停止するように電源を制御し、カソードに空気を供給するように空気供給手段を制御し、カソードからの排出ガスを空気排出経路に排出するようにガス排出手段を制御し、電気的にアノードとカソードとを接続するように開閉部を制御する燃料電池発電動作と、を行う水素生成システムである。
これによって、燃料電池発電動作時に、カソードで水が生成され、電解質膜−電極接合体の水分量が増加する。
その結果、電解質膜−電極接合体に蓄積した水溶性の高い不純物が生成水に溶解して、電解質膜−電極接合体から生成水が排出される際に共に排出される。
以上により、電解質膜−電極接合体に蓄積した水溶性の高い不純物が除去され、電気化学デバイスの水素純化効率の低下を抑制する水素生成システムを提供することができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、アノードに供給する水素含有ガスには、アンモニアが含まれているものである。
これによって、燃料電池発電動作時に、カソードで水が生成し、電解質膜−電極接合体の水分量が増加する。
その結果、電解質膜−電極接合体に蓄積した水溶性の高いアンモニアが生成水に溶解して、電解質膜−電極接合体から生成水と共に排出される。
以上により、電解質膜−電極接合体に蓄積した水溶性の高いアンモニアが除去され、電気化学デバイスの水素純化効率の低下を抑制する水素生成システムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における水素生成システムの概略構成図である。図2は本発明の実施の形態1の制御方法を説明するためのフローチャートである。
以下、本実施の形態における水素生成システムの構成要素の材料、構造を、図1を参照しながら具体的に説明する。
図1に示すように、電気化学デバイス100は、電解質膜105の一方の主面にアノード106を設けるとともに他方の主面にカソード107を設けた電解質膜−電極接合体108と、この電解質膜−電極接合体108を挟持するアノード側セパレータ109およびカソード側セパレータ110とで構成されている。
ここで、電解質膜105には、スルホン酸基を有するパーフルオロカーボンスルホン酸系の高分子電解質膜を用いる。
アノード106は、図示しないが、電解質膜105側に配置されるアノード触媒層と、アノード触媒層の電解質膜105側とは反対側に配置されるアノードガス拡散層とで構成されている。
カソード107は、図示しないが、電解質膜105側に配置されるカソード触媒層と、カソード触媒層の電解質膜105側とは反対側に配置されるカソードガス拡散層とで構成されている。
アノード触媒層とカソード触媒層とには、白金を担持したカーボン粒子とスルホン酸基を有するパーフルオロカーボンスルホン酸系のアイオノマー水溶液とを混合したスラリーを、電解質膜105に塗布形成したものを用いる。
アノードガス拡散層とカソードガス拡散層とには、炭素繊維からなる多孔質なフェルトを用いる。
アノード側セパレータ109とカソード側セパレータ110とは、ガス透過性のない導電性部材である圧縮カーボンによって構成されている。
アノード側セパレータ109には、水素含有ガスをアノード106に供給するためのアノード入口101と、アノード106からの排出ガスを排出するためのアノード出口102とが設けられている。
アノード側セパレータ109におけるアノード106と対向する面には、上流側端部でアノード入口101と連通し、下流側端部でアノード出口102と連通する溝状のアノード側ガス流路が形成されている。
一方、カソード側セパレータ110には、空気をカソード107に供給するためのカソード入口103と、カソード107からの排出ガスを排出するためのカソード出口104とが設けられている。
カソード側セパレータ110におけるカソード107と対向する面には、上流側端部でカソード入口103と連通し、下流側端部でカソード出口104と連通する溝状のカソード側ガス流路が形成されている。
図1に示すように、アノード入口101には、アノード106に水素含有ガスを供給するガス供給手段111が接続されている。
ガス供給手段111は、炭化水素系の燃料から改質反応を利用して加湿された水素含有ガスを生成する改質装置で構成されている。
カソード入口103には、カソード107に空気を供給する空気供給手段112が接続されている。空気供給手段112には、ブロワを用いる。
カソード出口104には、ガス排出手段113が接続されている。ガス排出手段113には、カソード107からの排出ガスを水素排出経路114または空気排出経路115に排出することを切替る電磁弁を用いる。
アノード106とカソード107には、アノード106から電解質膜105を介してカソード107へと向かう方向に電流を流すための電源116が接続されている。電源11
6には、プラス側端子がアノード106に電気的に接続されるとともにマイナス側端子がカソード107に電気的に接続される直流電源を用いる。
また、アノード106とカソード107とには、アノード106とカソード107との間の電圧を計測する電圧計117と、アノード106とカソード107とを電気的に接続または切断する開閉部118とが接続されている。開閉部118は、負荷の大きさを制御できる電子負荷装置と開閉器とで構成されている。
電気化学デバイス100には、電気化学デバイス100の温度を調節するための温度調節部119が熱交換可能に設けられている。
ガス供給手段111と空気供給手段112とガス排出手段113と電源116と温度調節部119は、制御部120によって制御される。
以上のように構成された本実施の形態の水素生成システム200について、以下、その動作、作用を、図1と図2とを用いて、具体的に説明する。
まず、S101において、温度調節部119によって、電気化学デバイス100を温度Tになるよう調節する。
本実施の形態では、温度Tを70℃に設定する。
次に、S102において、ガス供給手段111によって、70℃に加温加湿された水素含有ガスをアノード106に供給する。
本実施の形態では、水素の比率が70%で、二酸化炭素の比率が29%で、空気の比率が1%で、アンモニアの比率が2ppmの水素含有ガスを23L/minの流量で供給する。
次に、S103において、電源116によって、アノード106から電解質膜105を介してカソード107へ電流Iを流して、水素生成動作を行う。
本実施の形態では、電流Iの電流密度を0.5A/cmに設定する。
次に、S104において、ガス排出手段113によって、カソード107からの排出ガスを水素排出経路114へ排出する。
次に、S105において、電圧計117によって、アノード106とカソード107との間の電圧Vを一定の時間間隔ΔV毎に監視する。
本実施の形態では、監視直後の不純物が蓄積していない場合のアノード106とカソード107との間の電圧Vは100mVとなり、一定の時間間隔ΔVは1秒に設定する。
次に、S106において、電圧VがZ以上であるかを判断し、電圧VがZ以上の場合、S103に移行し、電圧VがZ未満の場合、再び、S102に戻り、電圧VがZ以上になっているかどうかを判断する。
本実施の形態では、Zは、電解質膜−電極接合体108に不純物が上限まで蓄積して、アノード106から電解質膜105を介してカソード107へと流れる電流の電流密度が0.5A/cmの際のアノード106とカソード107との間の電圧であり、本実施の
形態では、Zを予め実験的に取得した値150mVに設定する。
次に、S107において、アノード106から電解質膜105を介してカソード107へ電流を流すことを停止する。
次に、S108において、空気供給手段112によってカソード107へ空気を供給して、ガス排出手段113によってカソード107からの排出ガスを空気排出経路115へ排出し、開閉部118によってアノード106とカソード107とを電気的に接続する。
ここで、アノード106では(化3)に示す水素が水素イオンと電子とに解離する酸化反応が起こり、カソード107では(化4)に示す水素イオンと電子と酸素とから水が生成する還元反応が起こり、燃料電池発電動作状態となる。
Figure 2021017613
Figure 2021017613
次に、S109において、燃料電池発電動作後にW秒が経過したかを判断し、W秒が経過した場合、S106に移行し、W秒が経過していない場合、再び、S105に戻り、W秒が経過したかを判断する。
ここで、W秒は燃料電池発電動作によって電圧Vが、監視直後の不純物が蓄積していない場合のアノード106とカソード107との間の電圧100mVとなるまでの時間と設定し、本実施の形態では、予め実験的に取得した値である30秒とする。
S109では、カソード107で水が生成することで、電解質膜−電極接合体108の水分量が増加する。
その結果、電解質膜−電極接合体108に蓄積したアンモニアなどの水溶性の高い不純物が生成水に溶解して、電解質膜−電極接合体108から生成水と共に排出される。
次に、S110において、開閉部118によってアノード106とカソード107とを電気的に切断し、空気供給手段112によるカソード107への空気の供給を停止する。
次に、再びS101に戻る。
以上のように、本実施の形態においては、所定量の水素を得るために、アノード106とカソード107との間に所定量の電流を流し、アノード106とカソード107との間の電圧がZ以上となった場合、アノード106とカソード107との間に電流を流すことを停止した後、カソード107に空気を供給し、アノード106とカソード107とを電気的に接続し、燃料電池発電動作をさせる。
これによって、燃料電池発電動作時に、カソード107で水が生成し、電解質膜−電極接合体108の水分量が増加する。
その結果、電解質膜−電極接合体108に蓄積したアンモニアなどの水溶性の高い不純
物が生成水に溶解して、電解質膜−電極接合体108から生成水と共に排出される。
よって、電解質膜−電極接合体108に蓄積したアンモニアなどの不純物が除去され、電気化学デバイスの水素純化効率の低下を抑制する水素生成システムを提供することができる。
なお、本実施の形態では、電気化学デバイスの数を1台としたが、この台数はあくまで一例であって、2台以上の台数であってもよい。
なお、本実施の形態では、水素含有ガスの組成を、水素、二酸化炭素、空気、アンモニアとしているが、水素、アンモニアを含有していれば、これに限らない。
なお、本実施の形態では、電源によって、アノードから電解質膜を介してカソードへ流す電流の電流密度を0.5A/cmとしているが、電流はこれに限らず、任意に決められた電流であってもよい。
なお、本実施の形態では、水素生成動作から燃料電池発電動作へ切り替える判断基準値を、150mVとしているが、判断基準値はこれに限らず、任意に決められた判断基準値であってよい。
なお、本実施の形態では、燃料電池発電動作を継続させる判断基準値を予め実験的に取得したアノードとカソードとの間の電圧が監視直後の不純物が蓄積していない場合のアノードとカソードとの間の電圧となるまでの時間としたが、判断基準値はこれに限らず、燃料電池発電動作中のアノードとカソードとの間の電圧であってもよい。
以上のように、本発明にかかる水素生成システムは、電気化学デバイスの水素純化効率の低下を抑制できるため、アンモニアを含む水素含有ガスから電気化学デバイスを用いて純度の高い水素を製造する水素生成システムに最適である。
100 電気化学デバイス
101 アノード入口
102 アノード出口
103 カソード入口
104 カソード出口
105 電解質膜
106 アノード
107 カソード
108 電解質膜−電極接合体
109 アノード側セパレータ
110 カソード側セパレータ
111 ガス供給手段
112 空気供給手段
113 ガス排出手段
114 水素排出経路
115 空気排出経路
116 電源
117 電圧計
118 開閉部
119 温度調節部
120 制御部
200 水素生成システム

Claims (2)

  1. 電解質膜と前記電解質膜の一方の主面に配置されるアノードと他方の主面に配置されるカソードとで電解質膜−電極接合体を構成し、前記アノードに水素含有ガスを供給するとともに前記アノードと前記カソードとの間に所定方向の電流を流すことで、前記カソードにおいて水素を生成する電気化学デバイスと、
    前記アノードに前記水素含有ガスを供給するガス供給手段と、
    前記カソードに空気を供給する空気供給手段と、
    前記カソードからの排出ガスを水素排出経路または空気排出経路に排出するガス排出手段と、
    前記アノードと前記カソードとの間に電流を流すための電源と、
    前記アノードと前記カソードとの間の電圧を計測するための電圧計と、
    前記アノードと前記カソードとを電気的に接続または切断する開閉部と、
    前記ガス供給手段、前記空気供給手段、前記ガス排出手段、前記電源及び前記開閉部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記アノードに前記水素含有ガスを供給するように前記ガス供給手段を制御し、前記アノードと前記カソードとの間に前記電流を流すように前記電源を制御し、前記カソードからの排出ガスを前記水素排出経路に排出するように前記ガス排出手段を制御する水素生成動作と、
    前記水素生成動作中に前記電圧計で計測された電圧が所定値以上になった場合に、前記アノードと前記カソードとの間に流す前記電流を停止するように前記電源を制御し、前記カソードに空気を供給するように前記空気供給手段を制御し、前記カソードからの排出ガスを前記空気排出経路に排出するようにガス排出手段を制御し、電気的に前記アノードと前記カソードとを接続するように前記開閉部を制御する燃料電池発電動作と、を行う、
    水素生成システム。
  2. 前記アノードに供給する水素含有ガスには、アンモニアが含まれている、請求項1記載の水素生成システム。
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