一実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、コーヒーなどの飲料を提供する飲料供給装置に関する。本実施形態は、特に、自動販売機として用いられる飲料供給装置であり、外部に対して開き続けている大きな開口部や隙間が無いように設計されている飲料供給装置に関する。なお、この説明は、飲料供給装置の全ての構造や機能を説明するものではなく、図面においても説明を省略する構成の図示は省略されている。
[飲料供給装置の構成]
〈飲料供給装置の外観及び概要〉
図1は、本実施形態に係る飲料供給装置1の構成例の概略を示す正面図である。この図に示すように、飲料供給装置1は、コーヒーマシン10と、金銭ユニット30と、第1の架台40と、第2の架台50と、カップユニット60とを備える。第1の架台40と第2の架台50とは、左右に並べて設置されている。本実施形態では、第1の架台40が正面に向かって右側に配置され、第2の架台50が正面に向かって左側に配置されている。第1の架台40の上には、コーヒーマシン10と、金銭ユニット30とが置かれており、第2の架台50の上には、カップユニット60が置かれている。
この飲料供給装置1の利用にあたっては、飲料の購入者は、カップユニット60から飲料を受けるカップ69を取り出し、カップ69をコーヒーマシン10にセットする。購入者は、金銭ユニット30への通貨の投入又は電子決済により支払いを行い、コーヒーマシン10を動作させる。コーヒーマシン10は、セットされたカップ69にコーヒーなどの飲料を注入する。
飲料供給装置1は、自動販売機であり、無人の場所に設置され得る。飲料供給装置1内に例えば虫など異物が入り込まないように、飲料供給装置1は、外部に対して開き続けている大きな開口部や隙間が無いように設計されている。
カップユニット60は、カップ収容部61とカップ取り出し口62とを備える。カップ収容部61は、その内部に、多数のカップ69を収容するように構成されている。カップ取り出し口62は、カップ収容部61に収容されたカップ69を、購入者が一つずつ取り出すことができるように構成されている。
金銭ユニット30の正面には、硬貨投入口311と、金額表示器312と、返却ボタン313と、つり銭受け取り口315とが設けられている。硬貨投入口311は、硬貨が投入されるように構成されている。金額表示器312は、投入金額やつり銭金額などを表示する。返却ボタン313は、投入した金銭の返金や、つり銭の払い出しの際に押されるボタンである。返却ボタン313に代えて返却レバーが設けられてもよい。つり銭受け取り口315は、つり銭や払い戻し金が払い出され、購入者がそれらを受け取れるように構成されている。
第1の架台40の正面には、電子決済用インターフェース316が設けられている。電子決済用インターフェース316は、例えば液晶表示ディスプレイなどの表示装置317と、例えば非接触式のICカードリーダー/ライター318とを備える。この飲料供給装置1では、購入者は、代金を例えばICカードを用いて電子決済することもできる。
コーヒーマシン10の正面下部には、略楕円筒形状のカップ室110が設けられている。カップ室110の底面部には、カップが置かれるカップステーション111が設けられている。カップ室110の上面部には、カップに飲料を注ぐための注ぎ口112が設けられている。カップ室110の背面側には閉塞された固定壁が設けられている。カップ室110の正面側には、開閉可能で透明なカップ室扉113が設けられている。カップ室扉113は、略楕円筒の周面の一部を形成する形状をしている。カップ室扉113は、正面に向かって左側に設けられた軸114回りに回転することで開閉し、バネ付勢され常には閉じるように構成されている。カップ室110が閉じているとき、カップ室110は、注ぎ口112とカップステーション111の排水用の孔を除いて閉じている空間となる。
使用時においては、カップ室扉113を開けてカップステーション111にカップ69が置かれてカップ室扉113が閉じられ、置かれたカップ69に注ぎ口112から飲料が注がれ、飲料が注がれたカップ69がカップ室扉113を開けて取り出されて再びカップ室扉113が閉じられる。このように、カップ室扉113は、基本的には閉じている。
上述のとおり、飲料供給装置1は外部に対して開き続けている大きな開口や隙間が無いことが要求されている。このため、カップ室扉113には通気孔などは設けられていない。カップ室110は、カップ69の出し入れのためにカップ室扉113が開かれたときに形成される開口部を除き、カップ室扉113が閉じられているときには外部に対して閉じている。カップ室扉113に通気孔がないので、カップ室扉113が閉じているときは、カップ室110内に置かれたカップ69に注がれたコーヒーや、高温の洗浄液などから生じる蒸気又は湯気などは、カップ室扉113を介して直接的にコーヒーマシン10の外部に排出されることはない。
コーヒーマシン10の正面上部には、飲料の種類などのメニューなどが掲示されるメニューボード121と、選択されたメニューが入力されるように設置された複数の選択ボタン122とが設けられている。コーヒーマシン10の最上部には、原料としてのコーヒー豆が充填される豆ホッパー131が設けられている。
〈飲料供給装置の内部構成〉
図2は、図1に示したII−II線におけるコーヒーマシン10及び第1の架台40の縦断面の概略を模式的に示す図である。コーヒーマシン10は、筐体100内に収まっている。ここで、筐体100は、側面、背面及び天面などを含む周壁101と、底板102と、正面側に設けられた開閉可能な扉103と、底上げされた底板102の下側外周を覆うカバー105などを含む。
図2に示すように、コーヒーマシン10は、概して3つの部屋、すなわち、カップ室110と、調理室140と、機械室170とを有する。コーヒー液は、調理室140で抽出され、カップ室110と調理室140とをつなぐ開口である注ぎ口112を介して、カップ室110に配置されたカップ69に注がれる。機械室170には、調理室140に設けられた各部材を動作させたり制御したりするための装置などが設けられている。
図3は、図2に示したIII−III線における断面の概略を模式的に示す図であり、調理室140を含む構成を模式的に示す図である。図4は、図2に示したIV−IV線における断面の概略を模式的に示す図であり、機械室170を含む構成を模式的に示す図である。
カップ室110、調理室140、及び機械室170等がその上に設けられているコーヒーマシン10の底板102の下側には、後述するように第1の架台40の天板401上で位置決めを行えるレールが設けられている。このレールによって、底板102と第1の架台40の天板401との間に空間を保った状態で、コーヒーマシン10は設置される。隙間を塞ぐため、第1の架台40の天板401とコーヒーマシン10の底板102との空間を囲うように、正面に向かって左側の面から背面にわたってカバー105が取り付けられている。コーヒーマシン10の正面下部は、正面部分を形成する扉103が一体となって第1の架台40の天板401まで延びている。
金銭ユニット30の筐体は、前後左右上下面に壁を有する。これに対して、コーヒーマシン10については、正面向かって右側に壁面は設けられておらず、金銭ユニット30の正面向かって左側の壁面がこれを兼ねている。コーヒーマシン10の筐体100は、金銭ユニット30の壁なども含めて、コーヒーマシン10の内部と外部とを隔てる部材全体を意味するものとする。
(飲料供給装置の正面側)
コーヒーマシン10の正面側には、調理室140が設けられており、飲料供給装置1の正面側には、主にコーヒーを抽出するための機構が設けられている。図2及び図3に示すように、コーヒーマシン10は、調理室140内に、豆シュート141と、コーヒーミル142と、チャンバーダクト143と、ダクトボックス144と、ブルワーチャンバー145と、ドリップパン146と、抽出ポンプ147と、コーヒーバッファ148と、チューブ149と、ノズル台150と、搬送機構151とを備えている。
ロール状に巻かれて収容されたペーパーフィルター152は、ロール153から引き出されて、ブルワーチャンバー145とドリップパン146との間を通り、搬送機構151によって、コーヒーマシン10の下方へと搬送される。
豆シュート141は、豆ホッパー131とコーヒーミル142との間に設けられており、豆ホッパー131から繰り出し機構132によって供給される所定量のコーヒー豆をコーヒーミル142へと導く。コーヒーミル142は、供給されたコーヒー豆を挽き、挽いたコーヒー粉をチャンバーダクト143へと送る。
チャンバーダクト143は、コーヒーミル142から供給されたコーヒー粉をブルワーチャンバー145へと送る。また、チャンバーダクト143は、後述する湯タンク171から供給される湯をブルワーチャンバー145へと送る。また、チャンバーダクト143は、ダクトボックス144に接続されている。チャンバーダクト143は、ブルワーチャンバー145から上がってくる蒸気や湯気を含む空気をダクトボックス144の方へ導く。
ダクトボックス144は、調理室140と機械室170との間に設けられている。ダクトボックス144のダクト144dには、フィルター144fが設けられており、ダクトボックス144は、当該フィルター144fを介して調理室140と機械室170とをつなぐ。ダクトボックス144は、後述する機械室170に設けられた排気機構によってブルワーチャンバー145から上がってくる蒸気や湯気を含む空気をコーヒーマシン10の外部へと排気するための通路になっている。
ブルワーチャンバー145の下方は開口している。ブルワーチャンバー145の下方の開口部には、ペーパーフィルター152を介してドリップパン146が押し付けられる。ペーパーフィルター152によって閉塞されたブルワーチャンバー145内では、チャンバーダクト143から投入されたコーヒー粉と湯タンク171から供給された湯とが、ドリップパン146から吹き込まれた空気によって攪拌される。この攪拌によって生じたコーヒー液は、ドリップパン146からの吸引によって抽出され、ドリップパン146の方へ送られる。
ドリップパン146は、上下に移動するように構成されている。ドリップパン146が上昇したとき、ドリップパン146は、ペーパーフィルター152を介してブルワーチャンバー145の下方の開口を閉塞する。ドリップパン146が下降したとき、ブルワーチャンバー145とペーパーフィルター152との間に隙間が生じる。
ドリップパン146とコーヒーバッファ148とは、チューブ149で接続されている。このチューブ149の途中には、チューブポンプである抽出ポンプ147が設けられている。ブルワーチャンバー145内でコーヒー粉と湯とを攪拌するときには、抽出ポンプ147が逆転する。このとき、空気は、コーヒーバッファ148からチューブ149内に入り、ドリップパン146から、ペーパーフィルター152を介してブルワーチャンバー145内に吹き込まれる。コーヒー液を抽出するとき、抽出ポンプ147は正転する。このとき、コーヒー液は、ブルワーチャンバー145から、ドリップパン146及びチューブ149を介して、コーヒーバッファ148へと送られる。
ノズル台150は、カップ室110と調理室140とをつなぐ開口である注ぎ口112に設けられている。ノズル台には、カップ室110に置かれたカップ69に液体を注ぐためのノズル139が設置されている。ノズル台150には、コーヒーバッファ148に接続されたコーヒー用のノズル139が設置されている。このコーヒー用のノズル139は、注ぎ口112を介してカップ室110に配置されたカップ69に、コーヒーバッファ148内のコーヒー液を注ぐようになっている。また、ノズル台150には、後述する湯タンク171に接続された湯用のノズルが設置されている。この湯用のノズルは、注ぎ口112を介してカップ室110に配置されたカップ69に、湯を注ぐようになっている。注ぎ口112は、ノズル139などで塞がれている訳ではなく、カップ室110と調理室140とつなぐ隙間を有する。
搬送機構151は、ペーパーフィルター152を搬送する。コーヒー液が抽出された後のコーヒー粉のカスは、ペーパーフィルター152上に堆積する。搬送機構151は、コーヒー液の抽出後、ペーパーフィルター152を搬送し、ブルワーチャンバー145とドリップパン146との間に新しいペーパーフィルター152を配置し、コーヒー粉のカスが乗った使用後のペーパーフィルター152をコーヒーマシン10の下方へと搬送する。
コーヒーマシン10の下方には、第1の開口154が設けられている。搬送されたペーパーフィルター152は、第1の開口154からコーヒーマシン10の外部へと送り出される。第1の開口154の上方には、ペーパーフィルター152と共に搬送されたコーヒー粉のカスや水分が周囲に飛び散らないように、第1の開口154へと案内される仕切り板155が設けられている。
第1の架台40の天板401には、コーヒーマシン10の第1の開口154と対応した位置に、第2の開口411が設けられている。第1の開口154からコーヒーマシン10外に送り出されたペーパーフィルター152は、第2の開口411を介して第1の架台40内に送られる。第1の架台40内には、カス容器421が設けられている。使用済みのペーパーフィルター152は、コーヒー粉のカスと共に、カス容器421内に収容される。カス容器421が、コーヒーマシン10内ではなく、第1の架台40内に設けられていることで、カス容器421の容積を大きくすることができ、人によるカスの廃棄の間隔を長くすることができる。
コーヒーマシン10のカップステーション111の下には、排水トレイ156が設けられている。排水トレイ156は、カップ室110に注がれた液体のうち、カップ69内に注がれなかった液体を受けるように構成されている。また、排水トレイ156は、装置のクリーニング時の廃液なども受けるように構成されている。排水トレイ156は、カップ室110及び調理室140の下方のみならず、機械室170の下方にまで伸びている。
コーヒーマシン10の正面側を形成する壁は扉103となっており、扉103は、正面向かって右端に設けられたヒンジによって開くように構成されている。扉103を開くことで、コーヒーマシン10内の図3に示した機構が露出する。これによって、各部のメンテナンスが容易になっている。また、扉103の内側には、コーヒーマシン10の各部の設定や操作を行うためのコントローラー135の表示装置や入力装置が設けられている。コントローラー135は、扉103の内側又はその他の場所に設けられた演算装置を含み、演算装置はコーヒーマシン10の各部の動作を制御する。
金銭ユニット30の内部には、金銭を取り扱うための機構やその制御機構を含む金銭マシン320が設けられている。
第1の架台40の正面側を形成する壁は扉402となっており、扉402は、正面向かって右端に設けられたヒンジによって開くように構成されている。扉402を開くことで、第1の架台40内のカス容器421の交換などが行えるようになっている。また、扉402の内側には、電子決済、売上管理、その他、飲料供給装置1の制御のための制御装置471が設けられている。
(飲料供給装置の背面側)
コーヒーマシン10の背面側には、機械室170が設けられており、飲料供給装置1の背面側には、機械類や、調理室140への湯の供給や調理室140内の蒸気や湯気の排出のための機構が設けられている。
図3及び図4に示すように、第2の架台50内には、水タンク51が設けられている。水タンク51は、原料としての水を収容する。第1の架台40内には、浄水器431とポンプ435が設けられている。図2及び図4に示すように、コーヒーマシン10の機械室170には、湯タンク171が設けられている。
第2の架台50内の水タンク51に収容された水は、ポンプ435の動作によってチューブ432を介して第1の架台40内に設けられた浄水器431に送られる。浄水器431で浄化された水は、チューブ433を介してコーヒーマシン10の湯タンク171に送られ、湯タンク171を満たす。このチューブ433は、金銭ユニット30を通過して、浄水器431と湯タンク171とを接続している。
本実施形態では、水タンク51から水が供給される場合を例として挙げたが、水道から水が供給されてもよい。この場合、水タンク51及びポンプ435は不要であり、給水配管が浄水器431に接続され、給水圧によって給水される。
湯タンク171内にはヒーター172が設けられている。湯タンク171内の水はヒーター172で加熱され、適温の湯が湯タンク171に溜められる。湯タンク171内の湯は、チューブ173を介して、必要に応じて上述のチャンバーダクト143へと送られる。また、湯タンク171内の湯は、図示しないチューブを介して、ノズル台150に設けられた湯用のノズルに送られ、当該ノズルから注ぎ口112を介して、カップ室110に配置されたカップ69にそのまま注がれ得る。
機械室170の底板102には、第3の開口181が設けられている。第3の開口181から排気を行うように、例えばシロッコファンである第1のファン182が設けられている。第1のファン182とダクトボックス144のダクト144dとは、チューブ183で接続されている。
第1の架台40の天板401には、コーヒーマシン10の第3の開口181と対応した位置に、第4の開口441が設けられている。また、第1の架台40の背面には、第5の開口442が設けられている。第5の開口442には、フィルター444が設けられており、そこに例えばプロペラファンである第2のファン443が設けられている。
第1のファン182の動作によって、ブルワーチャンバー145からチャンバーダクト143に上がって来た蒸気や湯気は、ダクトボックス144とチューブ183とを介して、第3の開口181からコーヒーマシン10の外へ排出される。この排気は、第4の開口441を介して第1の架台40の内部に入り、第2のファン443の動作によって、背面の第5の開口442から第1の架台40の外に排出される。
また、カス容器421から上がり第1の架台40内に広がる蒸気や湯気も、第2のファン443の動作によって、第5の開口442から第1の架台40の背面へと排出される。
また、チャンバーダクト143とダクトボックス144との接続部には隙間が存在する。第1のファン182が動作しているとき、チャンバーダクト143内の空気のみならず、調理室140内の空気は、ダクトボックス144を介して第1のファン182によって吸引される。したがって、蒸気や湯気が発生しやすく、湿度が高くなる調理室140内の空気は、上述のように、第1のファン182の動作によってダクトボックス144及びチューブ183を介して第3の開口181からコーヒーマシン10の外へ排出され、第2のファン443の動作によって第5の開口442から第1の架台40の背面へ排出される。一方、比較的湿度を嫌う機械類が配置される機械室170は、調理室140と隔てられており、調理室140内の高湿度の空気は、基本的には機械室170に流れ込まない。同様に、機械油などが使われ得る機械部品が収容されている機械室170の空気は、基本的に調理室140に流れ込まない。
機械室170には、排水ポンプ191が設けられている。排水ポンプ191は、排水トレイ156内の排水を排出するためのポンプである。第1の架台40内には、排水容器451が設けられている。排水ポンプ191によって排水トレイ156から排出された排水は、第1の架台40の内部へと送られ排水容器451に溜められる。排水ポンプ191を介して排水トレイ156と排水容器451とをつなぐチューブ452は、廃液搬送路として機能する。このチューブ452は、第3の開口181を通って機械室170内に配置された排水ポンプ191に接続され、第3の開口181及び第4の開口441を通って第1の架台40の内部に達する。
飲料供給装置1が、カフェラテやカプチーノなどミルクを用いた飲料を提供する場合、コーヒーマシン10とカップユニット60との間に、図示していないミルクユニットが設けられてもよい。この場合、ミルクユニットは、ミルクの泡立てなどを行うことができる。ミルクは、コーヒーマシン10へと送られ、図示しないチューブを介して、ノズル台150に設けられたミルク用のノズルに送られ、当該ノズルから注ぎ口112を介して、カップ室110に配置されたカップ69に注がれる。あるいは、飲料供給装置1が、ミルクパウダー又はココアパウダーなどといった粉末を湯に溶かして、ミルク液やココア液などといった混合液を提供する場合、同様にコーヒーマシン10とカップユニット60との間に、図示していないパウダーユニットが設けられてもよい。この場合、パウダーユニットは、粉末と湯を攪拌して混合液を調製できる。混合液は、コーヒーマシン10へと送られ、図示しないチューブを介して、ノズル台150に設けられた混合液用のノズルに送られ、当該ノズルから注ぎ口112を介して、カップ室110に配置されたカップ69に注がれる。
金銭ユニット30のコーヒーマシン10と接する側面には、第6の開口331が設けられている。金銭ユニット30の底板301には、第7の開口332が設けられている。第1の架台40の天板401には、金銭ユニット30の第7の開口332と対応した位置に、第8の開口461が設けられている。上述の浄水器431と湯タンク171をつなぐチューブ433は、これら、第6の開口331、第7の開口332、第8の開口461を通過して配管されている。また、コーヒーマシン10及び金銭ユニット30の各部への電力供給のための電線や、制御信号のための信号線も、第6の開口331、第7の開口332及び第8の開口461を介して、第1の架台40から金銭ユニット30を通過してコーヒーマシン10内に配線されている。これら配管や配線の仕方は一例であり、他の態様が採られてもよい。例えば、これら配管や配線は、金銭ユニット30内を通されずに、第3の開口181及び第4の開口441を介してコーヒーマシン10と第1の架台40との間を直接通されてもよい。
〈コーヒーマシン、金銭ユニット及び第1の架台の開口について〉
図5は、図2に示したV−V線におけるコーヒーマシン10及び金銭ユニット30の断面の概略を模式的に示す図である。図5に示すように、コーヒーマシン10の底板102には、使用済みのペーパーフィルター152が通過する第1の開口154と、第1のファン182による排気用の第3の開口181とが設けられている。また、金銭ユニット30の底板301には、配線及び配管用の第7の開口332が設けられている。
図6は、第1の架台40を天板401の側から見た平面図である。第1の架台40の天板401には、コーヒーマシン10の第1の開口154及び第3の開口181にそれぞれ対応するように、第2の開口411及び第4の開口441が設けられている。また、第1の架台40の天板401には、金銭ユニット30の第7の開口332に対応するように、第8の開口461が設けられている。
コーヒーマシン10及び金銭ユニット30と第1の架台40の天板401と間の隙間は、カバー105等で覆われており、外部に対して閉じている。また、第1の架台40は、天板401に設けられた開口とフィルター444が設けられた排気口としての第5の開口442以外は閉じている。したがって、コーヒーマシン10及び金銭ユニット30の筐体と第1の架台40とによって形成される内部空間は、フィルター444が設けられた排気口としての第5の開口442と、カップ69の出し入れの際に開かれるカップ室扉113の開口部とを除いて閉塞されている。このように、飲料供給装置1は、内部空間に異物が入らないように構成されている。
[飲料供給装置の動作]
飲料供給装置1の動作について説明する。飲料供給装置1の飲料供給動作時には、水タンク51内の水が、浄水器431を介して湯タンク171に送られる。したがって、浄水器431で浄化された水が湯タンク171内に溜められる。湯タンク171内の水は、湯タンク171内のヒーター172によって加熱されて湯となる。例えば、湯タンク171内の湯量が設定値で一定となるように、湯タンク171への水の供給が制御される。また、湯タンク171内の湯温が設定値で一定となるようにヒーター172の動作が制御される。
購入者によって、飲料の代金が支払われ、カップ室扉113が開けられてカップステーション111にカップ69が置かれ、カップ室扉113が閉じられて、何れかの選択ボタン122が押されたとき、飲料供給装置1は、押されたボタンに応じた飲料を、カップ69に注ぐ。
すなわち、ドリップパン146は、上昇し、ペーパーフィルター152を介してブルワーチャンバー145の下方の開口を閉塞する。選択されたコーヒー豆が、該当する豆ホッパー131から豆シュート141を介してコーヒーミル142に送られる。コーヒーミル142は、コーヒー豆を挽き、コーヒー粉を排出する。このコーヒー粉は、チャンバーダクト143を介してブルワーチャンバー145内に落下する。また、チューブ173に設けられた図示しない電磁弁が開栓し、湯タンク171内の湯は、チューブ173を介して、コーヒー粉と共にブルワーチャンバー145内に供給される。
チューブ149に設けられた抽出ポンプ147は逆転する。その結果、空気が、コーヒーバッファ148からチューブ149内に送られ、ドリップパン146からペーパーフィルター152を介してブルワーチャンバー145内に吹き込まれる。このとき、ブルワーチャンバー145内でコーヒー粉と湯とが攪拌される。
このとき、第1のファン182及び第2のファン443は動作している。ブルワーチャンバー145内に吹き込まれた空気は、チャンバーダクト143、ダクトボックス144、チューブ183、第1のファン182を介して、第3の開口181からコーヒーマシン10外へ排出される。ブルワーチャンバー145内から立ち上る湯気も、同様にコーヒーマシン10外へ排出される。第3の開口181からコーヒーマシン10の下方に排出された空気は、第4の開口441を介して第1の架台40の内部に入り、第2のファン443の動作によって、第5の開口442から第1の架台40の背面へと排出される。
空気が吹き込まれてブルワーチャンバー145内でコーヒー粉と湯とが所定時間攪拌されると、続いて、抽出ポンプ147は正転する。その結果、コーヒー液は、ブルワーチャンバー145から、ドリップパン146及びチューブ149を介して、コーヒーバッファ148へと送られる。
コーヒーバッファ148内のコーヒー液は、ノズル台150に設置されたコーヒー用のノズル139を介して、注ぎ口112からカップ室110に配置されたカップ69に注がれる。このとき、湯タンク171に接続された湯用のノズルからカップ69に湯が注がれ、カップ69内のコーヒーの濃度が調整されてもよい。
カップ室110のカップ69に、高温のコーヒー液又は湯が注がれるとき、カップ69から蒸気や湯気が立ち上る。チャンバーダクト143とダクトボックス144との接続には隙間があり、調理室140側の空気はダクトボックス144から機械室170側に吸引されている。このため、カップ室110内の蒸気や湯気を含む空気は、注ぎ口112を介して調理室140側に吸い込まれ、チャンバーダクト143とダクトボックス144との隙間からダクトボックス144のダクト144d内に入り、チューブ183、第1のファン182を介して、第3の開口181からコーヒーマシン10外へ排出される。このように、コーヒーマシン10には、カップ室110から注ぎ口112を介して調理室140を経て、ダクトボックス144のダクト144d、チューブ183、第1のファン182を経て、筐体開口としての第3の開口181からコーヒーマシン10の筐体100の外に至る排気ルートが設けられている。
ここでも、第3の開口181からコーヒーマシン10の下方に排出された空気は、天板開口としての第4の開口441を介して第1の架台40の内部に入り、第2のファン443の動作によって、排気口としての第5の開口442から第1の架台40の外に排出される。その結果、蒸気や湯気がカップ室110内にこもることがなく、カップ室扉113が曇ることもない。したがって、購入者は、カップ室110内のカップにコーヒーが注がれる様子を、カップ室扉113を介して明瞭に視認することができる。
コーヒー液の抽出後、ドリップパン146は下降する。その結果、ブルワーチャンバー145とペーパーフィルター152との間に隙間が生じる。このとき、ペーパーフィルター152上には、抽出後のコーヒー粉のカスが堆積している。
搬送機構151は、ペーパーフィルター152を、ロール153から引き出し、第1の開口154側へと所定の長さ搬送する。その結果、ブルワーチャンバー145とドリップパン146との間には、新しいペーパーフィルター152が配置される。コーヒー粉のカスが乗った使用後のペーパーフィルター152は、やがて第1の開口154へと搬送される。搬送されたペーパーフィルター152は、第1の開口154からコーヒーマシン10の外部へと送り出され、第1の架台40の天板401の第2の開口411を介して第1の架台40内へと送られ、第1の架台40内のカス容器421内に収容される。カス容器421に収容されるコーヒー粉のカスやペーパーフィルター152からも蒸気や湯気が出得る。この蒸気や湯気も、第2のファン443の動作によって、第5の開口442から第1の架台40の背面へと排出される。
カップ室110のカップ69からコーヒー液又は湯がこぼれることもある。カップ室110内でこぼれた液体は、カップステーション111から、カップステーション111下の排水トレイ156に落下する。排水トレイ156に溜まった液体は、機械室170に設けられた排水ポンプ191によって汲み出され、チューブ452を介して第1の架台40内の排水容器451に溜められる。排水容器451に収容される排水からも蒸気や湯気が出得るが、この蒸気や湯気も、第2のファン443の動作によって、第5の開口442から第1の架台40の背面へと排出される。
カス容器421内には、例えば100回分以上のペーパーフィルター152が収容されるようになっている。また、排水容器451も十分な容積が確保されている。そのため、飲料供給装置1は、人によるメンテナンス間隔を長くすることができ、このメンテナンスとメンテナンスとの間に例えば100杯以上のコーヒーを供給することができる。
コーヒーマシン10の各部は、定期的な洗浄を要する。このため、コーヒーマシン10は、オートリンス機能を有している。すなわち、コーヒーマシン10は、ブルワーチャンバー145や、各種配管を洗浄するために、薬剤又は湯などを所定の洗浄工程で所定部分に流す。このとき洗浄用の液体は、例えばノズル台150の各種ノズルから排出されて注ぎ口112からカップステーション111を介して排水トレイ156に流れ込んだり、他の経路を介して排水トレイ156に流れ込んだりする。排水トレイ156に流入した液体は、排水ポンプ191によって、排水容器451へと排出される。
このとき、排水トレイ156からは蒸気や湯気がカップ室110に立ち上るが、この蒸気や湯気も、第1のファン182の動作によって、注ぎ口112を介して調理室140側に吸い込まれ、チャンバーダクト143とダクトボックス144との隙間からダクトボックス144内に入り、チューブ183、第1のファン182を介して、第3の開口181からコーヒーマシン10外へ排出される。第3の開口181からコーヒーマシン10の下方に排出された空気は、第4の開口441を介して第1の架台40内に入り、第2のファン443の動作によって、第5の開口442から第1の架台40の背面へと排出される。その結果、蒸気や湯気がカップ室110内にこもることがなく、カップ室扉113が曇ることもない。また、排水容器451に収容される排水からも蒸気や湯気が出得るが、この蒸気や湯気も、第2のファン443の動作によって、第5の開口442から第1の架台40の背面へと排出される。
このように、本実施形態の飲料供給装置1において、コーヒーマシン10の調理室140で発生する蒸気や湯気は、第1の架台40へと送られ、第1の架台40の背面に設けられた第5の開口442から外部に排出されるようになっている。また、使用済みのペーパーフィルター152や排水といった蒸気や湯気の発生源も、第1の架台40内へと送られる。第1の架台40内で発生した蒸気や湯気も、第1の架台40の背面に設けられた第5の開口442から外部に排出されるようになっている。したがって、高湿度の空気が装置内にこもることはない。特に、透明なカップ室扉113が曇ることもない。
[第1の架台上へのコーヒーマシン及び金銭ユニットの設置について]
本実施形態に係る飲料供給装置1には、コーヒーマシン10及び金銭ユニット30を第1の架台40上に正確に位置決めして設置するための機構が設けられている。
図6に示すように、第1の架台40の天板401には、コーヒーマシン10を導くための一対のレールである第1のレール210と第2のレール220とが設けられている。図7は、各種レールの構成例の概略を示す模式的な縦断面である。
図6及び図7に示すように、第1のレール210の縦断面は、L字形状を有している。すなわち、第1のレール210は、第1の架台40の天板401に接する略長方形の面である水平部211と、天板401に対して垂直な面であり水平部211の外側の辺に沿って設けられた垂直部212とを有する。垂直部212は、第1の架台40の側面と平行に伸びている。垂直部212の背面側は、水平部211よりも長くなっており、その端部は外側に曲げられて、凸部213が形成されている。
第2のレール220の縦断面も、L字形状を有している。第2のレール220は、第1の架台40の天板401に接する略長方形の面である水平部221と、天板401に対して垂直な面であり水平部221の外側の辺に沿って設けられた垂直部222とを有する。垂直部222は、第1の架台40の側面と平行に伸びている。第2のレール220は、第1のレール210よりも背面側に長い。垂直部222の背面側は、水平部221よりも長くなっており、その端部は内側に曲げられて、凸部223が形成されている。この凸部223の位置は、天板401の背面側の端部とほぼ一致している。また、垂直部222の外側には、第1のレール210の凸部213と対応する位置に突起224が設けられている。第1のレール210の凸部213と第2のレール220の突起224とは、天板401の背面側の辺と平行に位置している。
コーヒーマシン10の底板102には、第1のレール210及び第2のレール220にそれぞれ対応するように、脚として機能する第4のレール240及び第5のレール250が設けられている。図6において、第4のレール240及び第5のレール250は、二点鎖線で示されている。
第4のレール240は、第1の架台40の天板401に接する第1の水平部241と、天板401に対して垂直な面である垂直部242と、コーヒーマシン10の底板102の下面に固定されている第2の水平部243とを有する。垂直部242は、第1の水平部241の内側から垂直に立ち上がっており、第2の水平部243は、垂直部242の上端から内側に伸びている。垂直部242は、コーヒーマシン10の側面と平行に伸びている。
第5のレール250は、第1の架台40の天板401に接する第1の水平部251と、天板401に対して垂直な面である垂直部252と、コーヒーマシン10の底板102の下面に固定されている第2の水平部253とを有する。垂直部252は、第1の水平部251の内側から垂直に立ち上がっており、第2の水平部253は、垂直部252の上端から内側に伸びている。垂直部252は、コーヒーマシン10の側面と平行に伸びている。
第4のレール240の垂直部242は、第1のレール210の垂直部212の外側に配置され、第5のレール250の垂直部252は、第2のレール220の垂直部222の外側に配置される。コーヒーマシン10の設置時には、第4のレール240の垂直部242及び第5のレール250の垂直部252が、それぞれ第1のレール210の垂直部212及び第2のレール220の垂直部222に沿って移動するように、コーヒーマシン10は正面側から背面側へと押される。このようにして、コーヒーマシン10の左右方向の位置が決められる。第4のレール240の垂直部242の背面側の端部が第1のレール210の凸部213に当たり、第5のレール250の垂直部252の背面側の端部が第2のレール220の突起224に当たるところで、コーヒーマシン10の前後方向の位置が決められる。このようにして、コーヒーマシン10は、第1の架台40の上の所定の位置に配置される。
また、第1の架台40の天板401には、金銭ユニット30を導くための第3のレール230が設けられている。第3のレール230は、金銭ユニット30の底板301の下面の右側に設けられた、脚として機能する第6のレール260に対応するように設けられている。図6において、第6のレール260は、二点鎖線で示されている。
第3のレール230の縦断面は、L字形状を有している。すなわち、第3のレール230は、第1の架台40の天板401に接する略台形の面である水平部231と、天板401に対して垂直な面であり水平部211の内側の辺に沿って設けられた垂直部232とを有する。垂直部232は、背面側よりも正面側の方が第1の架台40の右側面に近くなるように、すなわち、正面側よりも背面側の方が第2のレール220に近くなるように、第1の架台40の側面に対して斜めに伸びている。垂直部232の背面側の端部は内側に曲げられて、凸部233が形成されている。
第6のレール260は、第1の架台40の天板401に接する第1の水平部261と、天板401に対して垂直な面である垂直部262と、金銭ユニット30の底板301の下面に固定されている第2の水平部263とを有する。垂直部262は、第1の水平部261の外側から垂直に立ち上がっており、第2の水平部263は、垂直部262の上端から外側に伸びている。垂直部262は、第3のレール230の垂直部232と平行に設けられている。すなわち、垂直部262は、背面側よりも正面側の方が金銭ユニット30の右側面に近くなるように、金銭ユニット30の側面に対して斜めに伸びている。
また、金銭ユニット30の底板301の下面左手前側には、脚として機能する第7のレール270が設けられている。図6において、第7のレール270は、二点鎖線で示されている。第7のレール270は、第1の架台40の天板401に接する第1の水平部271と、天板401に対して垂直な面である垂直部272と、金銭ユニット30の底板301の下面に固定されている第2の水平部273とを有する。垂直部272は、第1の水平部271の内側から垂直に立ち上がっており、第2の水平部273は、垂直部272の上端から内側に伸びている。
第6のレール260の垂直部262は、第3のレール230の垂直部232の内側に配置される。金銭ユニット30の設置時には、第6のレール260の垂直部262が、第3のレール230の垂直部232に沿って移動するように、金銭ユニット30は正面側から背面側へと押される。第3のレール230の垂直部232及び第6のレール260の垂直部262は、金銭ユニット30の側面に対して斜めに配置されているので、金銭ユニット30が正面側から背面側へと押されるに伴って、金銭ユニット30は、右側から左側にも移動する。第6のレール260の垂直部262の背面側の端部が第3のレール230の凸部233に当たったとき、金銭ユニット30の前後及び左右の位置が決められる。このとき、金銭ユニット30の左側面は、開口したコーヒーマシン10の右側面を塞ぐ。金銭ユニット30の左側面は、金銭ユニット30の移動時にコーヒーマシン10に擦りながら動くことはなく、右側から左側に徐々に寄せられるので、擦れて傷つくことがない。
また、コーヒーマシン10及び金銭ユニット30の設置後、コーヒーマシン10の底板102及び金銭ユニット30の底板301と第1の架台40の天板401との隙間を覆うカバー105が設置される。カバー105は、第2のレール220の凸部223にも固定される。
このように、本実施形態の飲料供給装置1は、第1の架台40の天板401に設けられた、第1の架台40の側面と平行に設けられた第1のレール210及び第2のレール220と、第1の架台40の天板401に設けられた、正面側よりも背面側の方が第2のレール220に近い、第1の架台40の側面に対して斜めに配置されている第3のレール230と、コーヒーマシン10の底板102に設けられた、第1のレール210に対応する第4のレール240、及び第2のレール220に対応する第5のレール250と、金銭ユニット30の底板301に設けられた、第3のレール230に対応して、金銭ユニット30の側面に対して斜めに配置されている第6のレール260とを備える。
以上のようなレールを用いた位置決めによって、飲料供給装置1の設置スペースの周囲に余裕がなくても、コーヒーマシン10及び金銭ユニット30を、容易に第1の架台40の天板401上の適切な位置に配置することができる。
本実施形態では、コーヒーマシン10と金銭ユニット30とが別筐体であるとして説明したが、これらは一体として一つの筐体に収められていてもよい。また、コーヒーマシン10と金銭ユニット30とが別筐体であっても、これらは一つの筐体とみなすことができ、第1の架台40に通じている開口及びカップ室扉113を除いて、この筐体は外部に対して閉じていると言える。
以上、本発明について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
コーヒーマシン10や金銭ユニット30などが載置される架台は、第1の架台40のような専用の架台でなくてもよく、任意の台が用いられ得る。このとき、当該台には、第1の架台40の場合と同様の開口が設けられることが好ましい。上述の実施形態の装置内の排気や装置の設置に関する技術は、コーヒーマシンに限らず各種の飲料供給装置に適用され得る。供給される飲料は、コーヒーに限らず、茶、湯、スープなどであってもよい。例えば、飲料供給装置は、コーヒーではなく茶を供給するものであってもよいし、ティーバッグが入れられたカップに湯を供給するものであってもよいし、麺類が入れられたカップに湯を供給するものであってもよい。