JP2021126662A - レーザ加工装置、レーザ加工方法及び物品の製造方法 - Google Patents

レーザ加工装置、レーザ加工方法及び物品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加工品質を保つことができるレーザ加工装置を提供する。【解決手段】光源からのレーザ光を対象物に照射するレーザ加工装置であって、対象物に流体を吹き付けるためのノズルと、対象物に流体を吹き付けるための開口の口径を変更する口径変更手段と、開口と対象物までの距離を調整する距離調整手段と、口径変更手段による口径の変更と、距離調整手段による距離の調整を連動して制御する制御手段と、を有し、前記開口を介してレーザ光を対象物に照射することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、レーザ加工装置、レーザ加工方法及び物品の製造方法に関する。
レーザ加工装置はレーザ光を複数の光学素子や反射部材を用いてレーザを集光させ、レーザエネルギー密度を増大させることで加工の対象物(被加工物、物体)を融解または蒸発させ、マーキングや切断・穴あけ・溶接・焼き入れなどの加工を行う装置である。
レーザ加工を行う際には一般的にアシストガスが用いられる。アシストガスは加工時の酸化を防ぐ役割や、スパッタやヒュームからカバーガラスを守る役割がある。使用するガスは使用用途によって様々だが、溶接などでは、窒素やアルゴン、ヘリウムなどが使われ、切断などでは、その他、酸素ガスや空気なども使われる。
そしてアシストガスを加工する対象物に吹き付ける手段として、レーザ出射口にはノズルが構成されており、ノズルの出射口(開口)から集光したレーザ光とアシストガスが同じ導出路を介して噴出される。
また、アシストガスの圧力や流量は加工品質に大きく影響する。しかし、単に圧力や流量を大きくすれば良いというわけではない。圧力を上げすぎて加工形状に逆にダメージを与えてしまう場合や、流量を上げすぎてランニングコストを高くしすぎてしまう場合もある。また、ノズルの形状や対象物までの距離なども加工品質に重大な影響を及ぼす。ノズル形状・対象物までの距離によっては大気の空気を巻き込み加工品質が低下する場合がある。
そのため、レーザ加工を行う際、加工したい形状によってアシストガスのパラメータ(圧力流量・種類等)の他、ノズルの口径やノズル先端に設けられている開口と対象物までの距離等において、適正な設定値が必要になる。さらに、対象物の材質の違いや厚みの違いによっても最適な設定値がそれぞれ異なってくるので、各パラメータの設定には過去の経験やトライ&エラーが必要になってくる。
図8は、従来のノズル周辺の一例を模式図として示したものである。図8に示すように、集光レンズ801の先、つまり、レーザ出射口に取り付け可能なノズルホルダ802があり、加工条件によってノズルが交換できるようになっている。あるいは、特許文献1のように、ノズル先端部に口径を変化させることのできる可変ノズルを構成する方法などがある。
特開平5−305475号公報
加工条件に合わせてノズルを交換する場合、加工条件が変わるたびに交換をしなければならないため、時間もかかり効率的ではない。また、複数の加工条件が必要になる場合、複数のノズルを用意する必要があるのでコストもかかってしまう。
また、特許文献1の場合、ノズル先端に可変ノズルを構成し、ノズル先端に形成されている開口の口径を調整できるようにしているが、この開口の口径の調整のみ行うと、以下のような課題が残る。例えば、アスペクト比が大きな加工、つまり微小な穴径で厚みのある深い穴加工を行う場合、レーザ焦点位置は穴の底面に合わせて徐々に堀り進めていく必要がある。レーザ焦点が徐々に下がっていくと、レーザ光は広がり角(NA)を持っているため、開口の口径にレーザ光が干渉しないよう、ノズル先端の口径を予め大きくする必要がある。開口の口径を予め大きくしたままだと、酸素の巻き込みにより、逆に酸化したり、加工周辺部に溶融物が再凝固して切り口が汚くなるなど加工品質を保つことができない。
そこで本発明では、例えば、加工品質を保つことができるレーザ加工装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、光源からのレーザ光を対象物に照射するレーザ加工装置であって、対象物に流体を吹き付けるためのノズルと、対象物に流体を吹き付けるための開口の口径を変更する口径変更手段と、開口と対象物までの距離を調整する距離調整手段と、口径変更手段による口径の変更と、距離調整手段による距離の調整を連動して制御する制御手段と、を有し、前記開口を介してレーザ光を対象物に照射することを特徴とする。
本発明によれば、例えば、加工品質を保つことができるレーザ加工装置を提供する。
実施例1に係るレーザ加工装置の構成を示す概略図である。 実施例1に係るノズル周辺の模式図である。 実施例1に係る実施例1に係る絞り部周辺の模式図である。 実施例1に係るレーザ加工装置の動作フロー図である。 実施例2に係るレーザ加工装置の構成を示す概略図である。 実施例2に係るノズル周辺の模式図である。 実施例2に係るレーザ加工装置の動作フロー図である。 従来のノズル周辺の一例を示した模式図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について実施例を用いて説明する。なお、各図において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略ないし簡略化する。
〔実施例1〕
図1は、実施例1に係るレーザ加工装置101の構成を示す概略図である。図2は、実施例1に係るレーザ加工装置101のノズル112周辺の模式図である。以下、図1及び図2を参照して実施例1に係るレーザ加工装置(加工装置)101について説明する。レーザ加工装置101は、光源からの光(レーザ光)を対象物(被加工物、物体)に照射して加工する加工装置である。実施例1では、レーザ加工装置101はレーザ光源を含むレーザ発振器102(光源部)から射出(照射)されたレーザ光を対象物126上に集光させて集光点125を形成する。そして対象物126上に形成した集光点125を移動させながら対象物126の加工エリア(目標位置)に対して加工を行う。
レーザ加工装置101は、レーザ発振器102、コリメートレンズ群104、ビームエキスパンダ105、焦点調整機構106、ガルバノモータ107,108、ミラー107a、108a、集光レンズ群109、カバーガラス110、ノズル112を含む。さらにレーザ加工装置101は、ノズルホルダ113、開口114、絞り調整機構117、継手115、流路116、絞り部118、絞り部ホルダ119、コントロールボード122、ドライバ制御部123、制御部124を含む。
レーザ発振器102より出力されたレーザ光103はレーザ加工装置101内の複数の光学素子でもあるコリメートレンズ群104を通ってコリメート光となる。なお、コリメートレンズ群104の他に、例えば、レーザ光103はレーザ発振器102からのレーザ光103を所定の光量、および、光束径にするための光学系を含んでいてもよい。レーザ発振器102のビーム径が所望の値でない場合は、レーザ発振器102からコリメートレンズ群104までの光路中にビームエキスパンダ105を介して倍率を変化させる。レーザ発振器102からコリメートレンズ群104までの光路はスペースの関係上、一直線にならない場合は、ミラー部材を複数枚、介して導いても良い。コリメート光は出射方向を偏向するためミラー(ガルバノミラー)107a、108aを介して集光レンズ群109、カバーガラス110を通り、ノズル112の出口である開口(口径部)114を介して出射される。
レーザ加工装置101は、例えば、集光点125の位置(集光位置、焦点位置)を変更するための焦点調整機構(焦点位置調整機構)106を備えていても良い。焦点調整機構106は、例えば、図1に示すように、コリメートレンズ群104とミラー107a及び108aとの間に配置される。焦点調整機構106は、対象物126に対して所定のz方向の位置、即ち、目標位置(z)にレーザ光103が集光するように、レーザ光103の光路を調整する。焦点調整機構106は、例えば、駆動レンズ等の移動可能な光学素子を含み、駆動レンズをアクチュエータ等の駆動機構106aで駆動することで対象物126に対するレーザ光103の集光位置を調整する。アクチュエータを用いる場合は、例えば、サーボモータやリニアアクチュエータを用いてもよい。
焦点調整機構106において、駆動レンズを駆動することで目標位置(z)を集光位置にすることができる。但し、焦点調整機構106は、図1に示す構成に限定されるものではなく、目標位置(z)を集光位置にする機能を有していればよい。レーザ加工装置101が焦点調整機構106を備える場合、ガルバノモータ107及び108と合わせて任意の3D加工が可能となる。3D加工を含め、対象物126に対し加工を行う際は予め加工対象の対象物126の材質または厚さ等により設定された加工メニューを用いて加工をしてもよい。
ミラー107aはガルバノモータ107に支持され、ミラー108aはガルバノモータ108に支持されている。ガルバノモータ107および108は、ドライバ制御部123からの駆動信号に応じて回転することで、ミラー107aおよび108aによる出射角度をそれぞれ任意に偏向し、レーザ光103を、対象物126上において走査させることができる。すなわち、ミラー107aおよび108aは、偏向光学系として機能し、ミラー107a及び108aは、光の入射位置(x、y)を調整する機構であるといえる。ミラー107a及び108aは、レーザ光103の焦点方向に垂直な方向においてレーザ光103が対象物126に入射する入射位置を調整する。なお、レーザ発振器102から先に構成されている複数の光学系ユニット(光学素子)または対象物126を設置しているステージ等を動作可能に構成しても良い。そうすることで、ガルバノモータ107,108がなくてもレーザ光103の焦点方向に垂直な方向においてレーザ光103が対象物126に入射する入射位置を調整することができる。
集光レンズ群(集光光学系)109は、対象物126上にレーザ光103を集光するため、光の焦点位置(z)を変更する光学系である。
カバーガラス110は、集光レンズ群109とノズル(ノズル部)112の間に配置され、ノズル112の内部空間と集光レンズ群109が配置される空間とを仕切って(遮断して)いる。
ノズル112は、集光レンズ群109を保持する鏡筒111及びカバーガラス110の後側(後段)に配置されたノズルホルダ113によって嵌め合いや位置決めピンなどでレーザ光103(光軸)と同軸になるよう固定されている。開口114は、後述する絞り部118における開口である。開口114は、レーザ光103の出射口(出口)及び流体を対象物126に吹き付ける際のノズル112の噴射口(出口)となる。ノズルホルダ113は、継手115を介して流路(供給管、チューブ)116の一端と接続され、ノズルホルダ113の流路116の他端は、供給源(不図示)と接続され、供給源から供給される流体をノズル112へ供給する。ここで、流体は、液体およびガスを含むが、液体よりもガスの方が制御が容易となるため、ガスであることが好ましい。流体の供給量や供給タイミング等はコントロールボード122によって制御される。ノズル112へ供給されたガス(流体)は、ノズル112の内部を通過して、ノズル112の先端に形成される開口114から対象物126に吹き付けられる(噴射される)。
なお、ここで、ノズル112へのガスの供給量は、ノズル112により対象物126に吹き付けられるガスの量であるともいえる。このようなガスは、アシストガスともよばれ、対象物を加工する際の加工促進、対象物を加工した際に発生する加工ゴミの除去、レーザ加工装置101を構成する各調整機構の光学部材などへの加工ゴミの付着防止を目的とするものである。使用するガスは使用用途によって様々だが、溶接などでは、例えば、窒素(N2)やアルゴン(Ar)、ヘリウム(He)などが使われ、スパッタやヒュームから加工レンズを守る際は、例えば、エアー(空気)などで圧力を高めて噴射したりする。アシストガスの供給量(流入圧力)を高くするほどノズル112の出口となる開口114で圧力が流速に変換され、勢いよくアシストガスが噴出される。つまり、ノズル112の内部圧力が上がるため、ノズル112の内部空間におけるアシストガスの屈折率が変化し、結果、焦点位置が変動する。焦点位置の変動量(ずれ量)は、ノズル112の内部圧力が上昇するほど大きくなる。焦点位置が理想の位置とずれていると、レーザエネルギー密度が弱くなり所望のレーザ加工ができなくなる。
レーザ加工で一般的に使われる窒素(N2)やアルゴン(Ar)ガスは空気と比べて屈折率が違うため、焦点位置変動の要因となる。そのためノズル内部空間が広いほど、空間Indexの影響を受けやすいので、ノズル112の内部空間はなるべく小さくするほうが好ましい。また、空気をアシストガスで使う場合でも、ノズル内部空間の圧力が高まれば屈折率は変化するので、ノズル内部空間はなるべく小さくするほうが好ましい。
また、ノズル112の外側の一端には、絞り調整機構117が配置されている。絞り調整機構117は、例えばギヤやモータ等で構成される駆動機構(駆動系)であり、制御部124からの駆動信号に応じて駆動する。また、絞り調整機構117の配置は1つに限られず、複数配置されていてもよい。
図3は、実施例1に係る絞り部118周辺の模式図である。以下、図3を参照して、絞り部118について説明する。実施例1において絞り部(絞り)118は、開口114の口径を変更する口径変更手段として機能する。また、複数枚の羽根で構成される絞り羽根を用いるが、これに限らず、絞り羽根と同様の機能を有する絞りを用いてもよい。また、絞り羽根は枚数が多いほど開口114の真円度が高くなるので、加工品質の許容値に応じて、枚数を設定するのが望ましい。絞り部118は、絞り部118の後側(後段)に設置されている絞り部ホルダ119によって保持されており、絞り部118の配置はノズルの形状に基づいた位置に配置される。実施例1では、絞り部ホルダ119は、ノズルホルダ113の外側斜面に沿って配置されており、絞り部ホルダ119によって保持されている絞り部118も外側斜面に沿って配置される。さらに、絞り部118は、絞り調整機構117の駆動により動作(開閉)する。絞り部ホルダ119にはガイド溝120が形成されている。また、絞り部118には例えばベアリング121などが取り付けられており、開閉時にベアリング121がガイド溝120に沿うことでスムーズに絞り部118を開閉させることができる。なお、ベアリング121に限らず、ピン等を用いてもよい。また、絞り調整機構117が複数配置された場合、絞り羽根の動作を羽根毎に制御してもよい。また、複数の羽根を1つのグループとして複数のグループを作成し、そのグループ毎に制御してもよい。これにより、絞り羽根の微細な調整が可能となる。
絞り部118はノズルホルダ113の外側斜面に沿って(斜面の角度に応じて)開閉する。ここで、開閉の際に絞り部118が閉じていくに従い、開口114の口径は絞り部118の閉じる距離に応じて小さくなっていく。さらに絞り部118はノズルホルダ113の外側斜面に沿った角度で閉じていくため、開口114の口径が小さくなるにつれて、開口114と対象物126との距離が徐々に近くなっていく。ここでいう距離とは、開口114と対象物126の加工面側(表面側)間の距離である。つまり、絞り部118を開閉することで開口114の口径が変更(調整)され、変更された開口114の口径サイズに連動して開口114と対象物126との距離も変動する。また、絞り部118は、開口114と対象物126との距離を調整する距離調整手段としても機能する。さらに、当該距離調整手段とは別の距離調整手段として、例えば、レーザ光(光軸)103に対して垂直方向の位置で昇降(上下駆動)することで開口114と対象物126との距離を調整するような駆動機構をさらに設けても良い。
絞り部118の表面は開閉時に摩擦が生じるので、ダイヤモンドコートや化学ニッケルめっきなどのめっきを施して摩擦低減させるのが好ましい。
コントロールボード122は、CPUやメモリ(記憶手段)などを含むコンピュータで構成される。さらに、メモリに記憶されたプログラムに従って、コントロールボード122と有線無線問わず接続されているドライバ制御部123や制御部124を介してレーザ加工装置101の各部を統括的に制御する。さらに、コントロールボード122は、レーザ加工装置101の各部を統括的に制御する制御手段として機能する。例えば、コントロールボード122は、ドライバ制御部123に対して対象物126に所定の加工(例えば、穴あけ)を行うために、レーザ加工装置101の各部に加工指令を与える。加工指令は、例えば、入射角度の調整、集光位置の調整及び入射位置の調整に関する駆動指令であって、各部の駆動量、駆動速度、駆動順序、駆動待機時間、などを含む。さらにコントロールボード122は、開口114の口径を変更するために、制御部124に対して加工指令を与える。加工指令は、加工メニューに基づき加工プロセス中の焦点位置に合わせた絞り部118の開閉動作を行うための駆動指令であって、開閉量、開閉時間、開閉待機時間、などを含む。また、加工指令は対象物126の材質又は厚さ等の情報に基づくものであってもよい。
ドライバ制御部123は、コントロールボード122からの加工指令に応じて、焦点調整機構106、およびガルバノモータ107,108等を動作させ、レーザ加工装置101の各部の動作を制御する。
制御部124は、コントロールボード122からの加工指令に応じて、絞り調整機構117を駆動させ、絞り部118の動作を制御する。
以下、図4を参照して、実施例1に係る開口114の口径変更の処理及び開口114と対象物126との距離調整の処理について説明する。図4は、開口114の口径を変更及び開口114と対象物126との距離の調整処理動作の一例を示すフロー図である。このフロー図で示すS100以外の各動作(ステップ)は、コントロールボード122によって実行されうる。
まず、対象物126の条件設定をする(S100)。条件設定は、対象物126の材質や厚さ等の情報を用いてユーザが設定しても良いし、記憶手段より予め設定させている条件を取得して、取得した条件の情報を用いて設定してもよい。次に、コントロールボード122は、対象物126の加工メニュー(加工情報)を記憶手段から取得する。そして、取得した加工メニューに基づいてレーザ光103を対象物126の加工エリアに向けて照射及びガスを対象物126に対して噴射させて対象物126の加工を開始する(S101)。次に、コントロールボード122は、S101で設定した対象物126の条件に基づき、開口114の口径の変更及び開口114と対象物126との距離の調整を行う(S102)。ここで、開口114の口径の変更及び開口114と対象物126との距離の調整は、対象物126にレーザ光103の照射及びガスの噴射をしながら行う。次に、コントロールボード122は、対象物126の現在の加工状態を加工情報に基づき判定し、加工が完了したか判定する(S103)。対象物126の加工が完了した場合(Yes)には、コントロールボード122は、レーザ光103の照射及びガスの噴射を停止して加工処理を終了する。対象物126の加工が完了していない場合(No)は、S102に戻り、対象物126の現在の加工状態に合わせて開口114の口径の変更及び開口114と対象物126との距離の調整を行い、対象物126の加工が完了するまでこれを繰り返す。
加工情報は、例えば、現在のレーザ光の焦点位置に基づいて対象物126の現在の加工状態を推定した情報である。また、コントロールボード122が対象物126の材質または厚さ等の情報を基に演算した、例えば、加工完了までの総加工時間を基に現在の加工時間においての対象物126の加工状態を推定した情報でもよい。また、加工状態の判定は、加工完了までの時間の情報に限らず、加工完了までのガスの総噴出量から現在のガスの噴出量を除算した値に基づいて、対象物126の現在の加工状態を推定してもよい。また、加工完了までのレーザ光103の総照射量から現在のレーザ光103の照射量を除算した値に基づいて現在の加工情報を推定してもよい。さらに、高感度カメラやセンサ等の検出手段を用いて現在の加工状態の情報を取得し、コントロールボード122は取得した情報に基づいて対象物126の現在の加工状態を推定してもよい。
開口114の口径の変更及び開口114と対象物126との距離の調整は対象物126の加工情報に基づく加工状態に対応して連動させ、さらに加工プロセス中に連続して行うことが好ましい。また、レーザ光103の焦点位置に合わせて開口114の口径の変更及び開口114と対象物126との距離の調整を行うものとしてもよい。また、一定間隔ごとに変位させるものであってもよい。さらに、加工を実施する前に予め、絞り部118の開閉を制御して開口114の口径の変更と対象物126の距離を調整した状態から加工を開始してもよい。
対象物126の加工完了後は、開口114の口径の変更及び開口114と対象物126との距離の調整とを連動させるための情報を記憶手段に記憶するステップを更に有していてもよい。当該情報の記憶は加工をする対象物毎に行うことが好ましい。また、開口114の口径の変更及び開口114と対象物126との距離の調整とを連動させるための情報を加工メニューに対応付けて記憶手段に記憶してもよい。また記憶手段は、対象物126の加工メニューに応じて開口214の口径の変更及び開口114と対象物126との距離の調整とを連動させるための異なる複数の当該情報を記憶するようにしてもよい。
以上より、実施例1のレーザ加工装置101に配置した絞り部118の開閉を加工プロセス中に制御することで開口114が対象物126に対しての距離が近くなるに従い、開口114における口径も一定の形状を保ったままに小さくすることができる。したがって、加工プロセス中に、対象物126との距離が一定の場合に開口114の口径を不適正に変更すると生じる加工品質の低下防止が可能となる。また、開口114の口径とレーザ焦点位置は変えずに、対象物126を開口114に近づけて加工する場合に生じる、開口114と対象物126の干渉も防止することができる。さらに、一定のガス速度が保たれ、例えば、アスペクト比(穴の径に対する深さの比率)の大きい深い穴加工などを行う場合等の様々な加工を行う場合に加工品質が保たれた所望の穴加工を可能とする。
〔実施例2〕
図5は、実施例2に係るレーザ加工装置201の構成を示す概略図である。図6は、実施例2に係るレーザ加工装置201のノズル212周辺の模式図である。以下、図5と図6を参照して実施例2に係るレーザ加工装置(加工装置)201について説明する。ここで、上述の実施例1と同様のレーザ加工装置の構成については説明を省略する。
実施例2のレーザ加工装置201は、絞り部218及び絞り調整機構217がレーザ光(光軸)103に対して垂直方向の位置で配置されている。また、ノズルホルダ213と絞り調整機構217の間には、開口214と対象物126との距離を調整する機構(部材)として、駆動機構225が配置されている。駆動機構225は、開口214と対象物126との距離を調整する距離調整手段として機能する。絞り調整機構217と駆動機構225は制御部224に対してそれぞれ有線無線問わず接続されている。制御部224は、コントロールボード222からの加工指令に応じて、絞り調整機構217を駆動させ、絞り部218の動作(開閉動作)を制御する。絞り部218は、開口214の口径を変更する口径変更手段として機能する。さらに、制御部224は、コントロールボード222からの加工指令に応じて、駆動機構225をレーザ光103の方向に垂直な方向に変位させて、開口214と対象物126との距離を調整する。さらに、絞り調整機構217と駆動機構225の駆動を連動させることにより、開口214の口径の変更及び開口214と対象物126との距離の調整についても連動して実施することができる。
なお、絞り部218は1つに限らず複数設置させてもよい。例えば2つ目の絞り部218を設置する際には、絞り部218の後段に1つ目の絞り部218の口径と重なるよう、つまり1つ目の絞り部218と2つ目の絞り部218の開口の中心を合わせて設置することが好ましい。3つ目以降の絞り部218も同様の方法により設置していくことが好ましい。複数設置することで、より微細な開口214の口径の変更(調整)が可能になる。また、駆動機構225は少なくとも1つ以上設置されていれば良いが、複数であることが好ましい。複数設置することで、開口214と対象物126との距離の調整も含め駆動機構225を駆動させた際に生じる水平方向の微細な傾きを調整し、レーザ光103を所望の入射角で照射させることができる。
以下、図7を参照して、実施例2に係る開口214の口径変更の処理及び開口214と対象物126との距離調整の処理について説明する。図7は、開口214の口径を変更及び開口214と対象物126との距離の調整処理動作の一例を示すフロー図である。このフロー図で示すS200以外の各動作(ステップ)は、コントロールボード222によって実行されうる。なお、本フローにおけるS200、S201の動作は、図4のS100、S101と同様であり、S204の動作は、S103の動作と同様であるため説明を省略する。
対象物126の条件を設定(S200)後、対象物126の加工メニューに基づいてレーザ光103を対象物126の加工エリアに向けて照射及びガスを対象物126に対して噴射させて対象物126の加工を開始する(S201)。次に、コントロールボード222は、S200で設定した対象物126の条件に基づき、開口214の口径の変更を行う(S202)。次に、コントロールボード222は、S200で設定した対象物126の条件に基づき、開口214と対象物126との距離の調整を行う(S203)。次に、コントロールボード222は、対象物126の現在の加工状態を加工情報に基づき判定し、加工が完了したか判定する(S204)。対象物126の加工が完了した場合(Yes)には、コントロールボード222は、レーザ光103の照射及びガスの噴射を停止し、加工処理を終了する。対象物126の加工が完了していない場合(No)は、S202に戻り、対象物126の現在の加工状態に合わせて開口214の口径の変更及び開口214と対象物126との距離の調整を行い、対象物126の加工が完了するまでこれを繰り返す。
なお、S202とS203のステップは、必ずしも図7のフローのようにステップを区切って行う必要は無く、開口214の口径の変更及び開口214と対象物126との距離の調整は連動して行ってもよい。また、図7ではS202の後に、S203を行っているが、先にS203の処理を行い、その後にS202の処理を行っても良い。
また、実施例2によれば、開口214の口径の変更は、絞り部218が行い、開口214と対象物126との距離の調整は駆動機構225が行うため、例えば、開口214の口径の変更の処理が完了する前に、対象物126の距離の調整の処理を開始してもよい。つまり、開口214の口径の変更及び開口214と対象物126との距離の調整のどちらか一方のタイミングをずらして、絞り部218と駆動機構225を駆動させるようにしてもよい。
また、開口214の口径の変更及び対象物126の距離の調整は、どちらか一方を連続して行い、もう一方を一定間隔で行うようにしてもよいし、どちらも一定間隔で行うようにしてもよい。
さらに、絞り部218に複数の開口径の異なる穴部を備えたターレットを配置してもよい。コントロールボード222からの信号で駆動機構225を駆動させることでターレットを回転させ、加工状態に合わせた開口214の口径への変更が可能になる。また、複数の開口径の異なる穴部を備えたターレットの場合は、一定間隔でしか開口214の口径を変更できないが、例えば、複数の開口径の異なる穴部が最小口径から最大口径まで繋がっているようなターレット(部材)を用いてもよい。それにより、連続した開口214の口径の変更が可能になる。
以上より、実施例1と比較して、開口214の口径の変更と、開口214と対象物126の距離の調整と、でそれぞれ別の機構(部材)を用いて行う為、より細かい調整及びそれぞれの駆動パターンが増えうる。したがって、例えば、アスペクト比の大きい深い穴加工などを行う場合等、様々な加工を行う場合に、加工品質が保たれた所望の穴加工を可能とする。
〔物品製造方法に係る実施形態〕
以上に説明した実施例に係るレーザ加工装置は、物品製造方法に使用しうる。当該物品製造方法は、当該レーザ加工装置を用いて対象物(物体)126の加工(レーザ加工)を行う第1の加工工程と、当該工程で加工を行われた対象物126を処理する工程である第2の加工工程と、を含みうる。当該処理は、例えば、前記レーザ加工とは異なる加工であって、搬送、検査、選別、組立(組付)、および包装のうちの少なくともいずれか1つを含みうる。本実施例の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストのうちの少なくとも1つにおいて有利である。
〔その他の実施形態〕
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
101 レーザ加工装置
109 集光レンズ群
111 鏡筒
112 ノズル
113 ノズルホルダ
114 開口
115 継手
116 チューブ
117 絞り調整機構
118 絞り部
124 制御部
125 集光点
126 対象物

Claims (15)

  1. 光源からのレーザ光を対象物に照射するレーザ加工装置であって、
    前記対象物に流体を吹き付けるためのノズルと、
    前記対象物に前記流体を吹き付けるための開口の口径を変更する口径変更手段と、
    前記開口と前記対象物までの距離を調整する距離調整手段と、
    前記口径変更手段による前記口径の変更と、前記距離調整手段による前記距離の調整を連動して制御する制御手段と、
    を有し、
    前記開口を介して前記レーザ光を前記対象物に照射することを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記制御手段は、前記レーザ光の焦点位置に合わせて、前記距離の調整と前記口径の変更を連動させることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記制御手段は、前記口径の変更と、前記距離の調整を、前記レーザ光を前記対象物に照射する前に行うことを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記制御手段は、前記口径の変更及び前記距離の調整を、前記レーザ光を前記対象物に照射しながら行うことを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  5. 前記制御手段は、前記対象物の材質または厚さの少なくともいずれかの情報に基づいて、前記口径の変更と前記距離の調整を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  6. 前記口径の調整と前記距離の調整とを連動させるための情報を記憶する記憶手段を更に有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  7. 前記記憶手段は、前記対象物の加工メニューに応じて異なる複数の前記情報を記憶することを特徴とする請求項6に記載のレーザ加工装置。
  8. 前記口径変更手段は、前記ノズルの形状に基づいて配置されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  9. 前記口径変更手段は、前記ノズルから照射される前記レーザ光の方向に垂直な方向に変位が可能な少なくとも1つ以上の部材を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  10. 前記口径変更手段は絞りを含み、
    前記開口は前記絞りの開口であることを特徴とする請求項2〜9のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  11. 前記絞りは、複数の絞り羽根によって前記口径を変更するように構成されていることを特徴とする請求項10に記載のレーザ加工装置。
  12. 光源からのレーザ光を照射するとともに、ノズルを通じて対象物に流体を吹き付けて前記対象物を加工するレーザ加工方法であって、
    前記対象物に前記流体を吹き付けるための開口の口径を変更するための口径変更工程と、
    前記開口と前記対象物までの距離を調整する距離調整工程と、
    前記口径変更工程による前記口径の変更と、前記距離調整工程による前記距離の調整を連動して制御する制御工程と、
    前記開口を介して前記レーザ光を前記対象物に照射する照射工程と、を
    有することを特徴とするレーザ加工方法。
  13. 前記口径の調整と前記距離の調整とを連動させるための情報を記憶する記憶工程を有することを特徴とする請求項12に記載のレーザ加工方法。
  14. 前記記憶工程は、前記対象物の加工メニューに応じて異なる複数の前記情報を記憶することを特徴とする請求項13に記載のレーザ加工方法。
  15. 請求項1〜11のうちいずれか1項に記載のレーザ加工装置を用いて対象物のレーザ加工を行う第1の加工工程と、
    前記第1の加工工程で加工が行われた前記対象物に対して前記第1の加工工程とは異なる第2の加工を行う第2の加工工程と、を含み、
    前記第2の加工工程による加工を経た前記対象物から物品を得ることを特徴とする物品の製造方法。

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