JP2000263257A - 非金属材料のレーザによる割断方法及びその装置 - Google Patents

非金属材料のレーザによる割断方法及びその装置

Info

Publication number
JP2000263257A
JP2000263257A JP11068305A JP6830599A JP2000263257A JP 2000263257 A JP2000263257 A JP 2000263257A JP 11068305 A JP11068305 A JP 11068305A JP 6830599 A JP6830599 A JP 6830599A JP 2000263257 A JP2000263257 A JP 2000263257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
laser
crack
cutting
laser beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11068305A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Imoto
克之 井本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP11068305A priority Critical patent/JP2000263257A/ja
Publication of JP2000263257A publication Critical patent/JP2000263257A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/02Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor
    • C03B33/023Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor the sheet or ribbon being in a horizontal position
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/09Severing cooled glass by thermal shock
    • C03B33/091Severing cooled glass by thermal shock using at least one focussed radiation beam, e.g. laser beam

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高寸法精度に割断できる非金属材料基板のレ
ーザによる割断方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 所望速度で一方向に移動する非金属材料
基板表面の一方端にCO2 レーザビームを照射すること
により熱応力によって該基板に亀裂を発生させ、その亀
裂を進展させることによって基板を一方端から他方端ま
で割断する非金属材料のレーザによる割断方法におい
て、一方端側に亀裂を発生させた後は、該レーザビーム
の照射スポット径r1 をスポット径r2 に縮小させて該
亀裂を進展させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非金属材料基板を
レーザによって割断する方法及びその装置に係り、特に
高寸法精度に割断できる非金属材料基板のレーザによる
割断方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ガラス、セラミックス、単結晶、
絶縁膜付Siなどの非金属材料基板を分割する方法とし
て、切代幅を限りなく0に近づけることができるという
利点から、CO2 レーザを用いて非金属材料基板を割断
する方法が注目されるようになってきた。
【0003】図5に従来の割断方法により非金属材料基
板を割断する例を示す。
【0004】図5に示すように、従来の割断方法は、非
金属材料基板1を矢印2方向に移動させつつ、その基板
1の表面上にCO2 レーザビーム3−2を照射し、照射
された部分に熱応力による亀裂5を発生させ、その亀裂
5をレーザ照射軌跡に沿って進展させ、基板1を2つに
分断する方法である。
【0005】この方法において、CO2 レーザ発振器
(図示せず)からの平行ビームのCO2 レーザビーム3
−1は、集光レンズ4によって集光され、基板1の表面
の上方部O点で焦点を結び、その後、拡がり、基板1表
面にはいわゆる非集光ビーム(デフォーカスビーム)が
照射される。
【0006】この非集光ビームにより、基板1に破断強
度を越える熱応力が加わると亀裂が発生し、さらにレー
ザ照射位置を基板1の一方端から他方端側へ移動するこ
とによって亀裂が進展し、高速で基板1が2つに分断さ
れる。
【0007】ところで、この基板1自身がガラス、セラ
ミックス、単結晶、絶縁膜付Siなどのように、基板1
の表面に電子回路やメタル配線パターンなどが形成され
ていない場合には、この割断方法は何も問題はない。
【0008】ところが、図6に示すように、基板1上あ
るいは基板1内に、多数の電子回路6−1〜6−9や電
気配線パターンが近接して形成されていると、次のよう
な問題が生ずる。
【0009】すなわち、CO2 レーザビームのビームス
ポット径を数mmにすると、効率良く割断を行うことが
できるが、図6に示したように、多数の電子回路6−1
〜6−9が形成されている基板1を割断線7−1、7−
2、7−3、7−4に沿って割断しようとすると、電子
回路6−1〜6−9同士の間隔Wが0.3〜1.0mm
の範囲内であるために、実装した電子回路(例えば、回
路6−7と回路6−8、回路6−4と回路6−5、回路
6−1と回路6−2など。)にCO2 レーザビームが照
射され、電子回路6−1〜6−9の温度上昇による特性
劣化を誘因することになっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の非金属材料基板の割断方法には、次のような問題点が
ある。
【0011】(1)基板表面上に照射する割断用のレー
ザビームスポット径が数mmにもなるため、非金属材料
基板上または基板内に形成された電子回路、光回路、電
気配線、光配線などに熱的ダメージを与える。その結
果、電気的特性、光学的特性などの劣化を招く。
【0012】(2)非金属材料基板上または基板内に形
成された電子回路や光回路などへの熱的ダメージを避け
ようとすると、電子回路(あるいは光回路)間の間隔W
を数mm以上に拡げなくてはならず、そのため、基板へ
の回路の集積度が低くなる。すなわち、割断による切代
幅を限りなく0に近づけることができるという利点が生
かせなくなる。
【0013】そこで、本発明の目的は、前述した従来の
問題を解決することができ、高寸法精度に割断できる非
金属材料基板のレーザによる割断方法及びその装置を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、所望速度で一方向に移動する非金
属材料基板表面の一方端にCO2 レーザビームを照射し
て熱応力によって該基板に亀裂を発生させ、その亀裂を
進展させることによって基板を一方端から他方端まで割
断する非金属材料のレーザによる割断方法において、一
方端側に亀裂を発生させた後は、該レーザビームの照射
スポット径を縮小させて該亀裂を進展させる方法であ
る。
【0015】請求項2の発明は、上記レーザビームの照
射スポット径を略円形から亀裂の進展方向に長円が向い
た楕円形状に変形させる方法である。
【0016】請求項3の発明は、上記レーザビームの照
射スポット径を略円形から亀裂の進展方向に長円が延び
た線状の楕円形状に縮小変形させる方法である。
【0017】請求項4の発明は、上記レーザビームの伝
搬方向に沿ってアシストガスが吹き付けられている方法
である。
【0018】請求項5の発明は、上記CO2 レーザの発
振波長は、中心波長の±0.5μmの範囲で発振してい
る方法である。
【0019】請求項6の発明は、照射レーザビームの照
射スポット径を、集光レンズ下方部に設けたテーパ管型
ノズルのノズル形状を調節することによって縮小変形す
るようにした方法である。
【0020】請求項7の発明は、非金属材料基板表面の
一方端にCO2 レーザビームを照射して熱応力によって
該基板に亀裂を発生させ、その亀裂を進展させることに
よって基板を一方端から他方端まで割断する非金属材料
のレーザによる割断装置において、非金属材料基板表面
に略平行ビームを出射するCO2 レーザ発振器と、該平
行ビームを上記基板表面に案内する機構と、該平行ビー
ムを集光する集光レンズと、該集光されたビームのビー
ムスポット径を縮小する変換機構と、該ビームの伝搬方
向に沿ってアシストガスを吹き付ける機構と、該基板を
固定し少なくとも一方向に移動させて基板の一方端から
他方端に上記ビームを照射させる移動ステージとを備え
たものである。
【0021】請求項8の発明は、上記CO2 レーザ発振
器は、中心波長±0.5μmの範囲で発振するものであ
る。
【0022】請求項9の発明は、上記ビームスポット径
の変換機構は、テーパ管型ノズルの出口口径を調節する
機構を備えたものである。
【0023】上記構成によれば、CO2 レーザ発振器か
ら出射された平行ビームは全反射ミラーで全反射され、
集光レンズに導かれる。この集光レンズで集光されたビ
ームは、その後非集光ビームとなって円錐管ノズル内を
伝搬し、基板の一方端部に照射される。これにより基板
の一方端部に亀裂が発生する。この状態で基板が所定距
離移動された後、そのビームスポット径がビーム径調整
ノズルで縮小され、基板が移動される。これにより基板
の他方端まで亀裂が進展し、基板が割断される。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適一実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0025】図3に本発明にかかる非金属材料のレーザ
による割断装置の概略図を示す。
【0026】図3に示すように、非金属材料のレーザに
よる割断装置は、非金属材料である加工用基板1の表面
に略平行ビーム3−1を出射するCO2 レーザ発振器8
と、その平行ビーム3−1を基板1表面に案内する機構
と、平行ビームを集光する集光レンズ4と、その集光さ
れたビーム3−2のビームスポット径を縮小変形する変
換機構と、ビーム3−2の伝搬方向に沿ってアシストガ
ス12−1,12−2を吹き付ける機構12と、基板1
を固定すると共にxyzθ方向に移動させて基板1の一
方端から他方端にビーム3−2を照射させる移動ステー
ジ15とを備えている。
【0027】CO2 レーザ発振器8は、そのCO2 レー
ザビームのパワーが連続発振パワー80Wに設定されて
おり、CO2 レーザの発振波長は、中心波長の±0.5
μmの範囲で発振している。
【0028】また、ビーム3−1を基板1表面に案内す
る機構は、全反射ミラー9と、一方の開口端にCO2
ーザ発振器8が内部に臨んで設けられると共に他方の開
口端に集光レンズ4が取り付けられたフード10とから
構成されている。
【0029】ビームスポット径を縮小変形する変換機構
は、上下動によりビームスポット径を小さくできる摺動
式のノズル径可変機構(マスク機構)が用いられてい
る。このノズル径可変機構は、テーパ管型円錐管ノズル
11のノズル出射端に、ビーム径調節ノズル13が、集
光レンズ4を通過したCO2 レーザビーム3−2の照射
方向に沿って上下動自在に取り付けられて構成されてお
り、図4(a)に示すようにビームスポット径3を縮小
変形率が約1/2倍のビームスポット径3aに縮小でき
るようにビーム径調節ノズル13の出口口径16が形成
されている。
【0030】また、円錐管ノズル11の側部には、アシ
ストガス導入口が形成されている。このアシストガス導
入口には、レーザと共にビーム径調整ノズル13から基
板1上に吹き付けられるアシストガス12−1,12−
2を供給するための、アシストガスを吹き付ける機構1
2が接続されている。
【0031】移動ステージ15は、図示していないが、
xyzθ方向に移動させるための駆動手段が設けられて
いると共にその移動速度が25mm/sで移動するよう
に設定されており、さらに、それに載置される加工用基
板1を固定するための固定手段が設けられている。
【0032】次に、この割断装置を用いて非金属材料の
レーザによる割断方法を作用と共に図3を用いて説明す
る。
【0033】非金属材料基板として、厚さ1mm、長さ
50mm、幅50mmのサファイア基板(表面のみ鏡面
研磨した基板)を用い、これを割断する場合について述
べる。
【0034】まず、基板1の一方端に亀裂を発生させる
際には、ビーム径調整ノズル13を矢印14の上方向に
移動した状態でCO2 レーザ発振器8から平行ビーム3
−1を出射する。
【0035】このCO2 レーザ発振器8から出射された
平行ビーム3−1はフード10内を伝搬し、全反射ミラ
ー9で全反射され、集光レンズ4に導かれる。そしてこ
の集光レンズ4を透過したビーム3−2は集光され、円
錐管ノズル11内を伝搬して基板1表面の上方部のO点
で焦点を結んだ後、拡がり、非集光ビーム3−3となっ
て基板1に照射される。この非集光ビーム3−3を照射
すると共に基板1はA領域内を所定方向に移動される。
これにより、基板1の一方端に亀裂が発生する。
【0036】そして、基板1に発生した亀裂を進展させ
る際には、円錐管ノズル11に取り付けられたビーム径
調節ノズル13を矢印14の下方向に移動する。この移
動により、ビーム径調節ノズル13にビームスポットの
外周部分がマスクされ、ビームスポット径は1/2倍に
縮小される。すなわち、ビーム径調節ノズル13をビー
ム伝搬方向に移動すれば、ビームスポット径を小さくす
ることができ、逆方向に移動すればビームスポット径を
大きくすることができる。
【0037】このビームスポット径の変換は、以下に示
す領域間で行う。
【0038】図1に基板を割断する際のレーザビームの
照射位置に対するビームスポット径の大きさを示す。
【0039】図1に示すように、基板の一方端に亀裂を
発生させるA領域にあっては、レーザビームのビームス
ポット径r1 を例えば4mmとして照射し、ビームの照
射位置が亀裂を進展させるB領域に入ると、ビーム径調
節ノズルを移動してビームスポット径r2 を2mmにま
で縮小させ、この状態で照射する。これにより、A領域
では非金属材料基板の一方端に亀裂が発生し、B領域で
はその亀裂がレーザビームによって基板の他方端まで進
展され、基板は割断される。
【0040】以上説明したように、亀裂進展領域でのレ
ーザビームスポット径r2 を1/2倍に小さくすること
によって割断線近傍付近の熱的ダメージも大幅に低減す
ることができ、基板表面上または基板内に形成された電
子回路、光回路、電気配線、光配線などに熱的ダメージ
を与えることがない。
【0041】また割断したチップに電子回路、光回路、
電気配線、光配線などを高集積度で集積することができ
る。
【0042】さらに、亀裂を進展させて基板を割断する
際の照射ビームスポット径r2 を従来に比し縮小するこ
とができるので、チップサイズを小さくすることができ
る。
【0043】次に、本発明の他の実施の形態を説明す
る。
【0044】図2は、図1の場合よりも割断による熱的
影響をより少なくした場合の実施の形態である。
【0045】この割断方法は、CO2 レーザビームのパ
ワーを連続発振パワー60Wとしたものである。尚、こ
の場合も基板には厚さ1mm、長さ50mm、幅50m
mのサファイア基板(表面:鏡面研磨、裏面:鏡面研磨
せず。)を用いた。
【0046】また、スポット径は約2.4mmφ、基板
の移動速度は18mm/sとする。
【0047】この場合、基板の一方端から約10mmの
領域(A領域)まではビームスポット径r1 を約2.4
mmφとして亀裂を発生させ、その後、B領域に入って
からはビームスポット径r2 をノズル径可変機構を用い
て約1mmφに絞って割断を行なう。
【0048】この割断方法によっても、基板の一方端か
ら他方端まで亀裂を進展させて基板を分断することがで
きる。この場合には、ビームスポット径が約1mmφの
ため、割断による熱影響を幅約1mm以内に抑えること
ができることが分かった。
【0049】次に、ビームのスポット形状の変形例につ
いて図4(b)〜図4(d)を用いて説明する。
【0050】図4(b)に変形例1を、図4(c)に変
形例2を、図4(d)に変形例3を示す。
【0051】図4(b)に示すように、B領域での変形
例1のビームスポット形状3bは、A領域での元のスポ
ット形状3と比較して、長円側の径は若干縮小すると共
に短円側の径を約1/2倍に縮小したスポット形状であ
る。このように、楕円形状にすれば、より直線性良く、
かつ高寸法精度で割断することができる。
【0052】また、図4(c)に示すように、B領域で
の変形例2のビームスポット形状3cは、A領域での元
のスポット形状3と比較して、長円側の径はそのままで
短円側の径を約1/3倍に縮小したスポット形状であ
る。このように、楕円形状の短円よりも長円の大きさを
大きくするほど、より直線性良く、かつ高寸法精度で割
断できる効果を顕著に得ることができる。
【0053】またさらに、図4(d)に示すように、B
領域での変形例3のビームスポット形状3dは、A領域
での元のスポット形状3と比較して、長円側の径は約2
倍に拡大すると共に短円側の径を約1/5倍に縮小した
スポット形状である。このように形成することで、熱影
響もより狭い領域のみに止どめることができる。
【0054】このように、ビーム径調節ノズル13の出
口部の形状は、円形以外に楕円形状に変形して形成して
もよい。すなわち、図4(b)〜図4(d)に示すよう
に、A領域ではビーム径調節ノズルの出口部の形状は円
形とし、B領域では、図4(a)に示したような口径を
小さくした円形以外に、図4(b)〜図4(d)に示す
ように楕円形にしても良い。尚、この場合、ビームはそ
の照射を長円方向を割断方向に向けて割断を行う。
【0055】また、A領域でのビーム径調節ノズルの出
口部の形状を楕円形状とし、B領域では楕円形状の長円
をさらに延ばし、逆に短円を縮めるようにするか、ある
いはB領域では楕円形状を相対的に縮小するようにして
も良い。さらにビーム径調節ノズルには光さい絞り構造
のものを用いても良く、またズーム形状の口径縮小機構
を用いても良い。
【0056】また、CO2 レーザ発振器には、単一波長
で発振することができるグレーティング付CO2 レーザ
発振器を用いれば、例えば10.6μmの波長のレーザ
ビームを取り出すことができ、高寸法精度で割断するこ
とができる。さらに、グレーティングを用いないCO2
レーザ発振器としては、その発振波長が例えば10.6
μm±0.5μm以内の方が加工寸法精度を向上させる
上で好ましい。
【0057】このように、CO2 レーザ発振器からのレ
ーザビームを集光レンズで集光した後に略楕円ビームに
変換するには、例えば集光レンズの後に円柱あるいは円
管を挿入すればよい。
【0058】また、この楕円ビームをより長円が延びた
楕円ビームに縮小変換するには、図3に示したように、
ビーム径調節ノズル13を下方向に移動させるか、楕円
形状の光さい絞りを挿入する、などの方法を用いて行な
う。
【0059】尚、本実施の形態及び他の実施の形態で
は、割断する非金属材料基板として厚さ1mm、長さ5
0mm、幅50mmのサファイア基板(表面:鏡面研
磨、裏面:鏡面研磨せず。)を用いたが、サファイア基
板の面積はこれに限定されず、また、基板の厚さによっ
て、CO2 レーザビームのパワー及びレーザビームスポ
ット径、基板の移動速度を適宜変更して、基板に亀裂が
発生するように設定すれば良いことは言うまでもない。
【0060】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、以下に示
すような優れた効果を発揮する。
【0061】(1)基板表面上または基板内に形成され
た電子回路、光回路、電気配線、光配線などに熱的ダメ
ージを与えることがない。また割断したチップに電子回
路、光回路、電気配線、光配線などを高集積度で集積す
ることができる。さらに、基板の亀裂を進展させて割断
する際の照射ビームスポット径を従来に比し縮小するこ
とができるので、上記チップサイズを小さくすることが
できる。
【0062】(2)照射ビームスポット径を略円形から
楕円形に変換することにより、また楕円形から長円を延
ばした線状の楕円形に変換することにより、基板をより
高寸法精度で割断することができる。
【0063】(3)亀裂の進展方向に長円が延びた線状
の楕円形に変換することにより、より高速で割断するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる非金属材料のレーザによる割断
方法の一実施の形態を示す図である。
【図2】本発明にかかる非金属材料のレーザによる割断
方法の他の実施の形態を示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示す非金属材料のレー
ザによる割断装置の概略図である。
【図4】本発明に用いるレーザのビームスポット形状を
示し、(a)は本実施の形態のビームスポット形状を、
(b)から(d)はその変形例を示す図である。
【図5】従来の非金属材料のレーザによる割断方法を説
明するための図である。
【図6】従来の割断方法で割断される非金属材料基板の
平面図である。
【符号の説明】
1 亀裂発生(A)領域でのスポット径 r2 亀裂進展(B)領域でのスポット径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C03B 33/09 C03B 33/09 H05K 3/00 H05K 3/00 N

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望速度で一方向に移動する非金属材料
    基板表面の一方端にCO2 レーザビームを照射して熱応
    力によって該基板に亀裂を発生させ、その亀裂を進展さ
    せることによって基板を一方端から他方端まで割断する
    非金属材料のレーザによる割断方法において、一方端側
    に亀裂を発生させた後は、該レーザビームの照射スポッ
    ト径を縮小させて該亀裂を進展させるようにしたことを
    特徴とする非金属材料基板のレーザによる割断方法。
  2. 【請求項2】 レーザビームの照射スポット径を略円形
    から亀裂の進展方向に長円が向いた楕円形状に変形させ
    るようにした請求項1記載の非金属材料基板のレーザに
    よる割断方法。
  3. 【請求項3】 レーザビームの照射スポット径を略円形
    から亀裂の進展方向に長円が延びた線状の楕円形状に縮
    小変形させるようにした請求項1記載の非金属材料基板
    のレーザによる割断方法。
  4. 【請求項4】 レーザビームの伝搬方向に沿ってアシス
    トガスが吹き付けられている請求項1から請求項3のい
    ずれかに記載の非金属材料基板のレーザによる割断方
    法。
  5. 【請求項5】 CO2 レーザの発振波長は、中心波長の
    ±0.5μmの範囲で発振している請求項1から請求項
    4のいずれかに記載の非金属材料基板のレーザによる割
    断方法。
  6. 【請求項6】 照射レーザビームの照射スポット径を、
    集光レンズ下方部に設けたテーパ管型ノズルのノズル形
    状を調節することによって縮小変形するようにした請求
    項1から請求項5のいずれかに記載の非金属材料基板の
    レーザによる割断方法。
  7. 【請求項7】 非金属材料基板表面の一方端にCO2
    ーザビームを照射して熱応力によって該基板に亀裂を発
    生させ、その亀裂を進展させることによって基板を一方
    端から他方端まで割断する非金属材料のレーザによる割
    断装置において、非金属材料基板表面に略平行ビームを
    出射するCO2 レーザ発振器と、該平行ビームを上記基
    板表面に案内する機構と、該平行ビームを集光する集光
    レンズと、該集光されたビームのビームスポット径を縮
    小する変換機構と、該ビームの伝搬方向に沿ってアシス
    トガスを吹き付ける機構と、該基板を固定し少なくとも
    一方向に移動させて基板の一方端から他方端に上記ビー
    ムを照射させる移動ステージとを備えたことを特徴とす
    る非金属材料基板のレーザによる割断装置。
  8. 【請求項8】 CO2 レーザ発振器は、中心波長±0.
    5μmの範囲で発振する請求項7記載の非金属材料基板
    のレーザによる割断装置。
  9. 【請求項9】 ビームスポット径の変換機構は、テーパ
    管型ノズルの出口口径を調節する機構を備えた請求項7
    又は請求項8記載の非金属材料基板のレーザによる割断
    装置。
JP11068305A 1999-03-15 1999-03-15 非金属材料のレーザによる割断方法及びその装置 Pending JP2000263257A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11068305A JP2000263257A (ja) 1999-03-15 1999-03-15 非金属材料のレーザによる割断方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11068305A JP2000263257A (ja) 1999-03-15 1999-03-15 非金属材料のレーザによる割断方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000263257A true JP2000263257A (ja) 2000-09-26

Family

ID=13369961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11068305A Pending JP2000263257A (ja) 1999-03-15 1999-03-15 非金属材料のレーザによる割断方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000263257A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007032392A1 (ja) * 2005-09-16 2007-03-22 Hamamatsu Photonics K.K. レーザ加工方法及びレーザ加工装置
CN104891496A (zh) * 2015-05-11 2015-09-09 常州市奥普泰科光电有限公司 一种光学玻璃无损割大到小的方法
JP2019523137A (ja) * 2016-07-15 2019-08-22 テラダイオード, インコーポレーテッド 可変ビーム形状を有するレーザを利用する材料処理
JP7446843B2 (ja) 2020-02-10 2024-03-11 キヤノン株式会社 レーザ加工装置、レーザ加工方法及び物品の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007032392A1 (ja) * 2005-09-16 2007-03-22 Hamamatsu Photonics K.K. レーザ加工方法及びレーザ加工装置
US8513567B2 (en) 2005-09-16 2013-08-20 Hamamatsu Photonics K.K. Laser processing method for forming a modified region for cutting in an object
CN104891496A (zh) * 2015-05-11 2015-09-09 常州市奥普泰科光电有限公司 一种光学玻璃无损割大到小的方法
JP2019523137A (ja) * 2016-07-15 2019-08-22 テラダイオード, インコーポレーテッド 可変ビーム形状を有するレーザを利用する材料処理
JP7446843B2 (ja) 2020-02-10 2024-03-11 キヤノン株式会社 レーザ加工装置、レーザ加工方法及び物品の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5639997B2 (ja) レーザ加工装置
US5916460A (en) Method and apparatus for dicing a substrate
US8497451B2 (en) Brittle nonmetallic workpiece and method and device for making same
KR101408491B1 (ko) 레이저 가공방법 및 레이저 가공장치
JP4692717B2 (ja) 脆性材料の割断装置
CN1240511C (zh) 在激光切割加工中增加产量的方法以及切割半导体材料的激光系统
JP5261168B2 (ja) 電子部品製造用の切断装置及び切断方法
US8871540B2 (en) Laser dicing method
JP5887929B2 (ja) 被加工物の分断方法および光学素子パターン付き基板の分断方法
JP2009248160A (ja) 脆性材料の熱応力割断方法
WO2006038565A1 (ja) 脆性材料のスクライブ方法およびスクライブ装置
KR20020088296A (ko) 레이저 빔을 이용한 비금속 기판의 절단방법 및 장치
CN101258112A (zh) 包括移动光学组件的刻痕脆性材料的方法和装置
TWI533963B (zh) 雷射切割方法
TW525240B (en) Ultraviolet laser ablative patterning of microstructures in semiconductors
JP2009269057A (ja) レーザ加工方法及びレーザ加工装置
KR20130076704A (ko) 피가공물의 분단 방법 및 광학 소자 패턴이 부여된 기판의 분단 방법
KR20200128450A (ko) 피코 레이저를 사용하여 금속-세라믹 기판을 생성하기 위한 방법
JP2007260749A (ja) レーザ加工方法、レーザ加工装置及び脆性材料の加工品
JP2000263257A (ja) 非金属材料のレーザによる割断方法及びその装置
JP2000323441A (ja) セラミックス基板上に形成した光導波回路チップの切断方法
JP5584560B2 (ja) レーザスクライブ方法
JP5361916B2 (ja) レーザスクライブ方法
JP2012106266A (ja) レーザ加工方法及びレーザ加工装置
JPH1034364A (ja) 複数点熱源による脆性材料の割断加工方法