JP2021126423A - 遊技台 - Google Patents

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JP2021126423A JP2020023931A JP2020023931A JP2021126423A JP 2021126423 A JP2021126423 A JP 2021126423A JP 2020023931 A JP2020023931 A JP 2020023931A JP 2020023931 A JP2020023931 A JP 2020023931A JP 2021126423 A JP2021126423 A JP 2021126423A
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大地 木村
Daichi Kimura
大地 木村
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Abstract

【課題】弾球遊技機(パチンコ機)、回胴遊技機(スロットマシン)、封入式遊技機あるいはメダルレススロットマシンに代表される遊技台に関し、演出手段に特徴を持った遊技台を提供する。
【解決手段】演出装置を備えたスロットマシンであって、演出装置は、光源部と、第1の投写用絵柄と、第2の投写用絵柄と、第1の投写用絵柄の像および第2の投写用絵柄の像を投写可能なドーム型半透明部材と、光源部からの光により第1の投写用絵柄の像をドーム型半透明部材に拡大して投写するための投写レンズ736c1と、光源部からの光により第2の投写用絵柄の像をドーム型半透明部材に拡大して投写するための投写レンズ736c2と、を含み、投写レンズ736c1の形状と投写レンズ736c2の形状は、同じ形状である。
【選択図】図23

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)、回胴遊技機(スロットマシン)、封入式遊技機あるいはメダルレススロットマシンに代表される遊技台に関する。
従来、スロットマシンやパチンコ機等の遊技台の一つとして、種々の演出を行う遊技台が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−205705号公報
しかしながら、近年、より多彩な演出を行う遊技台が求められており、演出手段に改良の余地がある。
本発明の目的は、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することにある。
上記目的は、
演出手段を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、
発光手段と、
第一の絵柄と、
第二の絵柄と、
前記第一の絵柄の像および前記第二の絵柄の像を投写可能な投写部と、
前記発光手段からの光により前記第一の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するための第一のレンズと、
前記発光手段からの光により前記第二の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するための第二のレンズと、を含む手段であり、
前記第一のレンズの形状と前記第二のレンズの形状は、同じ形状である、
ことを特徴とする遊技台
によって達成される。
また、上記目的は、
遊技台に備えられる演出装置であって、
発光手段と、
第一の絵柄と、
第二の絵柄と、
前記第一の絵柄の像および前記第二の絵柄の像を投写可能な投写部と、
前記発光手段からの光により前記第一の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するための第一のレンズと、
前記発光手段からの光により前記第二の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するための第二のレンズと、を含み、
前記第一のレンズの形状と前記第二のレンズの形状は、同じ形状である、
ことを特徴とする演出装置
によって達成される。
本発明によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
本発明の一実施形態によるスロットマシン100の正面図である。 本発明の一実施形態によるスロットマシン100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の一実施形態によるスロットマシン100の各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施された図柄の配列を平面的に展開して示す図である。 本発明の一実施形態によるスロットマシン100の遊技状態の遷移図である。 本発明の一実施形態によるスロットマシン100の入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の払出数等を示す図である。 本発明の一実施形態によるスロットマシン100の各遊技状態における入賞役の抽選テーブルを示す図である。 本発明の一実施形態によるスロットマシン100の主制御部300での処理の流れを説明する図であって、(a)は、主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は、主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態によるスロットマシン100の第1副制御部400での処理の流れを説明する図であって、(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートであり、(b)は、第1副制御部メイン処理における演出制御処理のフローチャートであり、(c)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、(d)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態によるスロットマシン100の第1副制御部400のメイン処理の演出制御処理における状態告知処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態によるスロットマシン100の第2副制御部500での処理の流れを説明する図であって、(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートであり、(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートであり、(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態による「第一の報知」の概念を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態による実施例1に係る第一の報知を含む演出を時系列で示す図である。 本発明の一実施形態による実施例2に係る第一の報知を含む演出を時系列で示す図である。 本発明の一実施形態による変形例に係る状態告知処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態による状態告知抽選の抽選テーブルと前兆ゲーム数決定テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による実施例3に係る第一の報知を含む演出を時系列で示す図である。 本発明の一実施形態による実施例4に係る第一の報知を含む演出を時系列で示す図である。 本発明の一実施形態の変形例を示す図であって、(a)は、第一の報知の報知タイミングの変形例を示す図であり、(b)〜(d)は、特別役1およびAT(疑似ボーナス)突入リプレイに対応する図柄組合せの停止表示の態様の変形例を示す図である。 本発明の一実施形態によるスロットマシン100の演出装置700の構造を示す図であり、(a)は、演出装置700を構成する各要素を前側左方から後側右方に向かって見た分解斜視図であって、各要素を前方から後方に順に図右上から左下に並べて示しており、(b)は、演出装置700の投写機構部730を前側左方から後側右方に向かって見た斜視図であって、前方から後方に向かう方向を図右上から左下に向かう方向にして示している。 本発明の一実施形態によるスロットマシン100の演出装置700の集光レンズを保持した集光レンズホルダ733aをほぼ前側からより詳細に見た状態を示す図である。 本発明の一実施形態によるスロットマシン100の演出装置700の投写フィルム部735の2枚の投写フィルム735ab、735cを示す図であり、(a)は、投写フィルム735abを前側から見た状態を示す図であり、(b)は、投写フィルム735cを前側から見た状態を示す図である。 本発明の一実施形態によるスロットマシン100の演出装置700の集光レンズホルダ733aの前面に取付けたフィルムホルダ733bに保持された投写フィルム部735の2枚の投写フィルム735ab、735cを前方から見た状態を示す図である。 本発明の一実施形態によるスロットマシン100の演出装置700の投写レンズ部736を保持した投写レンズホルダ733cをほぼ前側からより詳細に見た状態を示す図である。 本発明の一実施形態によるスロットマシン100の演出装置700の投写機構部730の光学系の配置状態を示す分解斜視図であり、(a)は、前側下方から後側上方に向かって見た投写機構部730の光学系の各要素を前方から後方に順に図上から下に向かって並べて示しており、(b)は、後側下方から前側上方に向かって見た投写機構部730の光学系の各要素を後方から前方に順に図下から上に向かって並べて示している。 本発明の一実施形態によるスロットマシン100の演出装置700の投写機構部730の投写光学系の動作について説明する図であって、投写光学系A、投写光学系C4、及びタッチ表示部710のドーム型半透明部材710aの配置関係を示しており、投写光学系Aの集光レンズ734aの光軸L0と、光軸L0に平行な投写光学系C4の集光レンズ734c4の光軸L1を含む平面で切断した断面形状を前側を図の上側にして模式的に示す図である。 本発明の一実施形態によるスロットマシン100の演出装置700の表示タッチ部710のドーム型半透明部材710aで表示される投写像の表示例を示す図である。 本発明の一実施形態によるスロットマシン100の演出装置700の表示タッチ部710のドーム型半透明部材710aのタッチスクリーンとしての動作を示す図である。 本発明の一実施形態による演出装置700を用いた実施例1に係る演出を時系列で示す図である。 本発明の一実施形態による演出装置700を用いた実施例2及び3に係る演出を時系列で示す図である。 本発明の一実施形態による演出装置700を用いた実施例4及び5に係る演出を時系列で示す図である。 本発明の一実施形態による演出装置700を用いた実施例6に係る演出を時系列で示す図である。 本発明の一実施形態による変形例に係る演出装置700の構造を模式的に示す図である。 抵抗膜方式(4線式)タッチパネルの概略構成を示す図である。 抵抗膜方式(5線式)タッチパネルの概略構成を示す図である。 抵抗膜方式(4線式)タッチパネルでのマルチタッチ検出手法を例示する図である。 抵抗膜式タッチパネルの抵抗膜を複数セル状に並べて配置することでマルチタッチを可能とした構造を示す図である。 静電容量方式のタッチパネルを示す図である。 図37に示す静電容量方式のタッチパネルでの二点同時タッチ操作を有効とし三点同時タッチ操作を無効とする場合の検出例を示す図である。
<<実施形態>>
以下、図面を用いて、本発明の一実施形態に係る遊技台(スロットマシン)について説明する。
<基本構成>
まず、図1を用いてスロットマシン100の基本構成を説明する。図1は、スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図1に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部からなる光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン(有効ライン)114を示すランプである。ここで、有効ラインとは、図1に示す5本の入賞ライン114のうち、後述する入賞役に対応する図柄組合せが表示されたか否か(揃ったか否か)の判定に用いられるラインのことである。
本例では、メダルが3枚ベットされた場合に、左リール下段図柄、中リール中段図柄および右リール上段図柄で構成される右上がり有効ライン(例えば、図12等に示す有効ラインL1を参照。)が有効になり、スタートレバー135を操作して遊技を開始することができるようになる。このように、有効ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの枚数によって予め定まっており、本例では、メダルの投入枚数が3枚未満のときは、有効ラインは無効である。なお、本実施形態に係る遊技台における有効ラインの数は1ラインに限定されるものではなく、例えば、メダルの投入枚数に応じて、有効ラインの数や、有効にする入賞ラインの位置を設定してもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、特別役1または特別役2)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応付けられている。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である
場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作といい、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。また、これらの停止操作に対応して停止されるリールを、順に第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールという。さらに、回転中の各リール110乃至112を全て停止させるためにストップボタン137乃至139を停止操作する順序を、操作順序(または、押し順)という。さらに、第1停止操作を左リール110とし、その後、第2停止操作を中リール111の停止操作とする操作順序を、順押し操作順序(または、順押し)といい、第1停止操作を右リール112とし、その後、第2停止操作を中リール111の停止操作とする停止操作を、逆押し操作順序(または、逆押し)という。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。
この演出装置160は、上下方向に移動可能な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で上下方向に移動すると液晶表示装置157の表示画面の一部がスロットマシン100正面(遊技者側)に視認可能になったり視認不可能になったりする構造となっている。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
前面扉102の右上方部のサイドランプ144の下方であってリール112の右側には、遊技を盛り上げるための演出装置700が設けられている。演出装置700は、前方に突出する半球状の像表示領域を備えており、当該像表示領域は、遊技者が手や指を近づけたり接触させたりすると反応するタッチスクリーンの機能も有している。演出装置700の半球状の像表示領域には種々の像が投写可能であり、演出装置700の投写像だけで独立した演出もできるし、演出装置700周囲の発光手段(例えば、サイドランプ144)による演出を補助する補助的演出としても利用可能である。また、演出装置700の投写
像と演出装置700周囲の発光手段の発光による協働演出も実行可能である。
<制御部>
次に、図2を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドックタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。
この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、水晶発振器315aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路316(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
乱数値生成回路316は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路316における乱数値の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数値として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。
乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数値の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数値として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数値として導出する。乱数値生成回路316では、各種センサ318からセンサ回路320に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路316は、こうして取得した値を、カウンタモードでカ
ウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数値の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
また、主制御部300には、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110の光学式センサ、リール111の光学式センサ、リール112の光学式センサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数値生成回路316に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110の光学式センサ、リール111の光学式センサ、および、リール112の光学式センサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ339(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、情報出力回路334(外部集中端子板248)を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示しない)から主制御部300に供給してい
る電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等を記憶する。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、等)が接続されている。また、駆動回路422には、演出装置700に設けられた複数のLED(光源)の駆動制御をするLEDドライバが入出力インタフェースを介して接続されている。
また、第1副制御部400にはセンサ回路444が設けられ、CPU404は、割り込み時間ごとにセンサ回路444の状態を監視している。センサ回路444には入出力インタフェースを介して演出装置700のタッチIC732c2が接続されている。演出装置700の像表示領域に遊技者が手や指を近づけたり接触させたりするタッチ操作の有無に応じてタッチIC732c2からタッチ信号がセンサ回路444に出力される。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表
示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、シャッタ163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等を記憶する。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU504に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路530を設けており、駆動回路530には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路530は、CPU504からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第2副制御部500には、センサ回路532を設けており、センサ回路532には、入力インタフェースを介して、シャッタ163の位置を検知可能なシャッタセンサ538を接続している。CPU504は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ538の状態を監視している。
また、第2副制御部500には、VDP534(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)を設けており、このVDP534には、バスを介してROM506、VRAM536が接続されている。VDP534は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM536のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<図柄配列>
次に、図3を用いて、上述の各リール110乃至112に施される図柄配列について説明する。なお、図3は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
各リール110乃至112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では、8種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号1〜20の20コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号1〜20は、各リール110乃至112上の図柄の配置位置を示す番号(図柄位置番号)である。例えば、本実施形態では、左リール110の図柄位置番号1には「ベル図柄」、中リール111の図柄位置番号2には「セブン2図柄」、右リール112の図柄位置番号1には「リプレイ図柄」がそれぞれ配置されている。
本実施形態におけるスロットマシンは、遊技の興趣を向上させるため、ストップボタン137乃至139が操作された位置から最大引込み範囲の中(本実施形態では、5コマ未満)で操作されたストップボタンに対応するリールを停止させるように構成されている。
よって、ベル図柄やリプレイ図柄のように最大引込み範囲を超えずに配置されている図柄は、ストップボタン137乃至139の操作タイミングに関わらず有効ラインから最大引込み範囲内に存在するため、この図柄のみで構成される役については、操作タイミングに関わらず入賞可能な役となる。
一方、セブン1図柄、セブン2図柄、BAR図柄、スイカ図柄、およびチェリー図柄のように最大引込み範囲を超えてリール110乃至112に配置されている図柄は、ストップボタン137乃至139の操作タイミングによっては有効ラインから最大引込み範囲内に存在しない場合が発生する。このため、この図柄を含んで構成される役は、ストップボタン137乃至139の操作タイミングが適切であった場合にのみ入賞可能な役となる。
<遊技状態の種類>
次に、図4を用いて、スロットマシン100の遊技状態の種類および変遷について説明する。図4は、スロットマシン100の遊技状態の遷移図である。
図4に示すように、スロットマシン100には、大別すると、再遊技役低確率状態(RT1)、再遊技役高確率準備状態(RT2)、再遊技役高確率状態(RT3)、特別役内部当選遊技状態(RT4)、特別遊技状態(RT5)の計5つの遊技状態がある。また、同図には各遊技状態の移行条件(A)〜(G)が記載されており、各矢印に記載された移行条件(A)〜(G)が成立すると、その矢印方向に向かって遊技状態が遷移する(詳細は後述)。
<再遊技役低確率状態(RT1)>
再遊技役低確率状態(RT1)は、いわゆる「通常中」の状態であり、電源投入後等に最初に設定されるデフォルトの遊技状態である。再遊技役低確率状態(RT1)では、図6に示す抽選テーブルの「RT1」の列にある抽選値を参照して内部当選する入賞役を抽選する。
再遊技役低確率状態(RT1)では、再遊技役2(チャンスリプレイ1)、再遊技役3(チャンスリプレイ2)、小役1(スイカ)、小役2(強チェリー)、小役3(弱チェリー)のいずれかの役(重複役を除く)に入賞した場合に、後述する再遊技高確率準備状態(RT2)に移行(昇格)する。また、特別役1または特別役2に内部当選した場合に、後述する特別役内部当選遊技状態(RT4)に移行する。
<再遊技役高確率準備状態(RT2)>
再遊技役高確率準備状態(RT2)は、いわゆる「AT準備中」の状態であり、再遊技役低確率状態(RT1)、および、後述する再遊技役高確率状態(RT3)よりも再遊技役1の内部当選確率が低い遊技状態である。再遊技役高確率準備状態(RT2)では、図6に示す抽選テーブルの「RT2」の列にある抽選値を参照して内部当選する入賞役を抽選する。
再遊技役高確率準備状態(RT2)では、再遊技役4(AT突入リプレイ)、再遊技役4´(AT突入リプレイ)、再遊技役4´´(AT(疑似ボーナス)突入リプレイ)のいずれかの役に入賞した場合に、後述する再遊技役高確率状態(RT3)に移行(昇格)し、規定ゲーム数(ゲーム数の変動あり)を消化した場合に、再遊技役低確率状態(RT1)に移行(降格)する。また、特別役1または特別役2に内部当選した場合に、後述する特別役内部当選遊技状態(RT4)に移行する。
<再遊技役高確率状態(RT3)>
再遊技役高確率状態(RT3)は、いわゆる「AT中」または「疑似ボーナス中」の状
態であり、再遊技役低確率状態(RT1)、および、再遊技役高確率準備状態(RT2)よりも再遊技役1の内部当選確率が高い遊技状態である。再遊技役高確率状態(RT3)では、図6に示す抽選テーブルの「RT3」の列にある抽選値を参照して内部当選する入賞役を抽選する。なお、本実施形態に係る「第二のボーナス」の一例が、この再遊技役高確率状態(RT3)に該当し、以下、単に「疑似ボーナス」や「第二のボーナス」という場合がある。
再遊技役高確率状態(RT3)では、規定ゲーム数(ゲーム数の変動あり)を消化した場合に、再遊技役低確率状態(RT1)に移行(降格)する。また、特別役1または特別役2に内部当選した場合に、後述する特別役内部当選遊技状態(RT4)に移行する。
<特別役内部当選遊技状態(RT4)>
特別役内部当選遊技状態(RT4)は、いわゆる「内当中」の状態であり、特別役に内部当選している遊技状態である。特別役内部当選遊技状態(RT4)では、図6に示す抽選テーブルの「RT4」の列にある抽選値を参照して内部当選する入賞役を抽選する。
特別役内部当選遊技状態(RT4)では、特別役1または特別役2に対応する図柄組合せが表示された場合(特別役1または特別役2に入賞した場合)に、後述する特別遊技状態(RT5)に移行する。
<特別遊技状態(RT5)>
特別遊技状態(RT5)は、いわゆる「ボーナス中」の状態であり、再遊技役低確率状態(RT1)、再遊技役高確率準備状態(RT2)、および再遊技役高確率状態(RT3)よりも遊技者にとって有利な遊技状態である。特別遊技状態(RT5)では、図6に示す抽選テーブルの「RT5」の列にある抽選値を参照して内部当選する入賞役を抽選する。なお、本実施形態に係る「第一のボーナス」の一例が、この特別遊技状態(RT5)に該当し、以下、単に「ボーナス」や「第一のボーナス」という場合がある。
特別遊技状態(RT5)では、再遊技役1〜4、小役1〜小役4のいずれかのみに内部当選可能である。また、特別遊技状態(RT5)では、規定数(本例では、ビッグボーナスが300枚、レギュラーボーナスが100枚)を超えるメダルの払出しがあり、かつ、特別遊技状態(RT5)中にAT抽選に当選しなかった場合に、再遊技役低確率状態(RT1)に移行する。また、特別遊技状態(RT5)中にAT抽選に当選した場合に、再遊技役高確率準備状態(RT2)に移行する。
<入賞役の種類>
次に、図5を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、図5は、入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の払出数等を示す図である。
スロットマシン100の入賞役には、特別役1および特別役2(以下、これらを「特別役」と総称する場合がある)と、再遊技役1〜再遊技役4、再遊技役4´、再遊技役4´´(以下、これらを「再遊技役」と総称する場合があり、再遊技役4、再遊技役4´、および再遊技役4´´を「再遊技役4」と総称する場合がある)と、小役1〜小役4(以下、これらを「小役」と総称する場合がある)がある。
なお、入賞役の種類は、これらの役に限定されるものではなく、任意に採用することができる。本実施形態における入賞役のうち、特別役は、遊技者に所定の利益が付与される特別遊技状態に移行する役である。また、再遊技役は、新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役である。これらの入賞役は「作動役」と呼ばれる場合がある。また
、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払出しを伴わない)作動役の図柄組合せが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、特別役および再遊技役への入賞が含まれる。
<入賞役の種類/特別役>
特別役1は、入賞により特別遊技状態(RT5)のビッグボーナスに移行する役(作動役)であり、特別役2は、入賞により特別遊技状態(RT5)のレギュラーボーナスに移行する役(作動役)である。ただし、この役自身に入賞したことによるメダルの払出は行われない。
本例では、特別役1に対応する図柄組合せ(以下、特別役1対応図柄組合せと称する場合がある)は、「セブン1図柄−セブン1図柄−セブン1図柄」である。また、特別役2に対応する図柄組合せ(以下、特別役2対応図柄組合せと称する場合がある)は、「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」である。
特別役に内部当選すると、この役に対応する特別役内部当選フラグがオンに設定される(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)。このフラグがオンに設定されていると、主制御部300は、遊技状態を特別役内部当選遊技状態(RT4)に移行させる。このフラグは、その内部当選した役に入賞するまでオンの状態が維持され、次回以降の遊技においてもその内部当選した役に入賞しやすい状態となる。すなわち、特別役に内部当選した遊技においては当該特別役に入賞しなくとも、次回以降の遊技でその特別役に内部当選した状態となり、特別役に対応する図柄組合せが、有効ライン上に揃って入賞しやすい状態になる。
具体的には、特別役1に内部当選して遊技状態が特別役内部当選遊技状態(RT4)に移行した場合、特別役1対応図柄組合せ(本例では、セブン1図柄−セブン1図柄−セブン1図柄)を入賞させることが可能であり、当該図柄組合せが有効ライン上に停止表示されるまで特別役内部当選遊技状態(RT4)が維持される(持ち越される)。また、特別役2に内部当選して遊技状態が特別役内部当選遊技状態(RT4)に移行した場合、特別役2対応図柄組合せ(本例では、BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄)を入賞させることが可能であり、当該図柄組合せが有効ライン上に停止表示されるまで特別役内部当選遊技状態(RT4)が維持される(持ち越される)。
<入賞役の種類/再遊技役>
再遊技役(再遊技役1〜再遊技役4、再遊技役4´、再遊技役4´´)は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。また、再遊技役2,3は、入賞により再遊技役高確率準備状態(RT2)に移行する役である。以降、再遊技役1を「リプレイ」、再遊技役2を「チャンスリプレイ1」、再遊技役3を「チャンスリプレイ2」、再遊技役4、再遊技役4´、および再遊技役4´´を「AT突入リプレイ」という場合がある。
再遊技役は、遊技者がメダルを投入することなく、次回の遊技を行うことができる役であればよい。したがって、例えば、再遊技役に入賞すると次回遊技でメダルの投入が自動的に投入されるものであってもよいし、再遊技役に入賞した遊技で投入されたメダルをそのまま次回の遊技に持ち越して使用できるものであってもよい。
本例では、対応する図柄組合せは、図5に示す通りであるが、再遊技役に対応する図柄組合せは、図5に示す図柄組合せに限定されないことは言うまでもない。
なお、再遊技役2に対応する図柄組合せ「ブランク図柄(または、リプレイ図柄)−リ
プレイ図柄−ブランク図柄(または、チェリー図柄)」のうち、「ブランク図柄(または、リプレイ図柄)」は、停止表示される図柄が「ブランク図柄」または「リプレイ図柄」であればよいことを示しており、「ブランク図柄(または、チェリー図柄)」は、停止表示される図柄が「ブランク図柄」または「チェリー図柄」であればよいことを示している。
再遊技役3に対応する図柄組合せ「セブン1図柄(または、BAR図柄、または、スイカ図柄)−リプレイ図柄−スイカ図柄」のうち、「セブン1図柄(または、BAR図柄、または、スイカ図柄)」は、停止表示される図柄が「「セブン1図柄」、「BAR図柄」、および「スイカ図柄」のいずれかであればよいことを示している。
また、再遊技役4、再遊技役4´、および再遊技役4´´は、入賞により再遊技役高確率状態(RT3)に移行する役であり、条件装置(フラグ)は共通(1つ)である。本例では、再遊技役4に対応する図柄組合せは、「ベル図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」であり、再遊技役4´に対応する図柄組合せは、「ベル図柄−セブン2図柄−セブン1図柄」であり、再遊技役4´´に対応する図柄組合せは、「セブン1図柄−セブン2図柄−セブン1図柄」である。
上述の通り、セブン1図柄とセブン2図柄は、最大引込み範囲を超えてリール110乃至112に配置されている図柄であり、ストップボタン137乃至139の操作タイミングによっては有効ラインから最大引込み範囲内に存在しない場合が発生する。このため、セブン1図柄とセブン2図柄だけで構成される再遊技役4´´は、ストップボタン137乃至139の全ての操作タイミングが適切であった場合にのみ入賞する。
また、セブン1図柄とセブン2図柄を含んで構成される再遊技役4´は、再遊技役4´´に入賞しなかった場合であって、ストップボタン138又は139の操作タイミングが適切であった場合にのみ入賞する。さらに、再遊技役4´´と再遊技役4´のいずれにも入賞しなかった場合には、最大引込み範囲を超えずにリール110乃至112に配置されているベル図柄とリプレイ図柄で構成される再遊技役4に入賞する。
<入賞役の種類/小役>
小役(小役1〜小役4)は、入賞により所定数のメダルが払出しされる入賞役であり、以降、小役1を「スイカ」、小役2を「強チェリー」、小役3を「弱チェリー」、小役4を「ベル」という場合がある。対応する図柄組合せや払出数は、図5に示す通りである。なお、小役2に対応する図柄組合せ「チェリー図柄−ANY−チェリー図柄(または、スイカ図柄)」と、小役3に対応する図柄組合せ「チェリー図柄−ANY−リプレイ図柄」のうちの「ANY」は、中リール111の図柄は、どの図柄でもよいことを示している。
また、小役2に対応する図柄組合せ「チェリー図柄−ANY−チェリー図柄(または、スイカ図柄)」のうち、「チェリー図柄(または、スイカ図柄)」は、停止表示される図柄が「チェリー図柄」または「スイカ図柄」であればよいことを示している。
<入賞役の抽選テーブル>
次に、図6を用いて、入賞役の抽選テーブルについて説明する。図6は、各遊技状態における入賞役の抽選テーブルを示す図である。横軸は設定値と遊技状態(RT1〜RT5)を表し、縦軸は各遊技状態における入賞役の抽選値を示している。
以降に説明する入賞役の内部当選確率は、各々の入賞役に対応付けされた抽選値を、内部抽選時に取得される乱数値の数値範囲(例えば、65536)で除することで算出可能である。抽選値は、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の入賞役(ハ
ズレを含む)を対応付けしている。後述する内部抽選処理(図7参照)では、取得した乱数値が、いずれの入賞役に対応する抽選値であったか否かを判定し、内部抽選役を決定する処理を実行する。この抽選値は、少なくとも1つの入賞役の当選確率を異ならせた設定1〜設定6の抽選値が用意され、遊技店の係員等はいずれかの設定値を任意に選択し、設定することができる。
本例では、RT1〜RT3においては、特別役1の抽選値が2であることから、その内部当選確率は2/65536であり、特別役2の抽選値が163であることから、その内部当選確率は163/65536である。また、RT1,RT3,RT4においては、再遊技役4の抽選値が0であることから、その内部当選確率は0%であり、RT2においては、再遊技役4の抽選値が655であることから、その内部当選確率は655/65536であり、RT5においては、再遊技役4の抽選値が200であることから、その内部当選確率は200/65536である。
また、本例では、複数種類の役に同時に内部当選することが可能な「重複役」を設けている。ここで、重複役とは、単一の役ではなく、複数の役をまとめたものであり、重複役に対応する条件装置(フラグ)が作動するわけではなく、重複役に含まれる複数の役に対応する条件装置の各々が作動するものである。また、本明細書における「同時に内部当選」とは、例えば、入賞役内部抽選によって特別役と小役が同時に重複して内部当選した場合と、前回以前の入賞役内部抽選で特別役に内部当選しており(特別役内部当選あり)、今回の入賞役内部抽選で小役が内部当選した場合の両方が含まれる。
図6に示す「特別役1+小役1」は、特別役1と小役1に同時に内部当選することが可能な重複役であり、「特別役1+小役2」は、特別役1と小役2に同時に内部当選することが可能な重複役であり、「特別役1+再遊技役2」は、特別役1と再遊技役2に同時に内部当選することが可能な重複役であり、「特別役1+再遊技役3」は、特別役1と再遊技役3に同時に内部当選することが可能な重複役である。
本実施形態では、正解操作順序(正解押し順)による停止操作をした場合にのみ入賞が可能な役を含む「押し順役(操作順序役)」を設けており、当選役に対応する図柄組合せが操作順序によって決定される小役を「押し順小役」と呼ぶ場合がある。押し順小役に内部当選した場合には、ストップボタン137〜139による停止操作の操作順序と操作タイミングの組合せに応じて、どの図柄組合せが有効ラインに表示されるか否かが決定される。
例えば、押し順小役である「小役4(左第1停止)」に内部当選した場合には、予め定められた正解操作順序で停止操作がされた場合(左リール110が第1停止操作された場合)には、小役4に対応する図柄組合せ(本例では、「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」)が有効ライン上に表示され、8枚のメダルが払い出される。
また、押し順小役である「小役4(中第1停止)」に内部当選した場合には、予め定められた正解操作順序で停止操作がされた場合(中リール111が第1停止操作された場合)には、小役4に対応する図柄組合せ(本例では、「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」)が有効ライン上に表示され、8枚のメダルが払い出される。また、押し順小役である「小役4(右第1停止)」に内部当選した場合には、予め定められた正解操作順序で停止操作がされた場合(右リール112が第1停止操作された場合)には、小役4に対応する図柄組合せ(本例では、「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」)が有効ライン上に表示され、8枚のメダルが払い出される。
なお、RT3において、小役4(左第1停止)、小役4(中第1停止)、または、小役
4(右第1停止)に内部当選した場合と、RT2において、小役4(中第1停止)、または、小役4(右第1停止)に内部当選した場合には、演出画像表示装置157を用いて、正解操作順序(正解押し順)を示唆する押し順ナビを表示する。また、RT3において、再遊技役2、再遊技役3、小役1〜小役3のいずれかに内部当選した場合には、ATの上乗せ抽選を行う。
また、RT5において、再遊技役4に内部当選した場合には、再遊技役4´´への入賞を可能とする押し順ナビを行うとともに、再遊技役4、再遊技役4´、および、再遊技役4´´のいずれの入賞であってもRT5の終了後にRT2に移行することから、演出画像表示装置157を用いて、AT突入(RT2への移行)を示唆する演出(AT突入演出)を行う。
一方、RT5において、再遊技役1に内部当選した場合には、演出画像表示装置157を用いて、偽のAT突入演出(ガセAT煽り)を行う。さらに、RT5において、再遊技役2、再遊技役3、小役1〜小役3のいずれかに内部当選した場合には、RT5の終了後にRT2に移行させるか否かの抽選(AT突入抽選)を行い、当該抽選に当選した場合には、RT5中にはAT突入演出は行わず、当該演出をRT5の終了後に行う。
<主制御部メイン処理>
次に、図7(a)を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、図7(a)は、主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って、この主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で主制御部初期設定処理を行う。この主制御部初期設定処理では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。
ステップS102では、遊技開始処理を実行する。この遊技開始処理では、スタートレバー135による操作やベットボタン130乃至132による操作(賭け数設定操作)を受け付けたか否かのチェックや、賭け数が規定数になったか否かのチェックなどの処理を行う。また、この遊技開始処理では、投入されたメダル枚数に基づいて、有効ラインを確定したり、乱数発生回路316で発生させた乱数値を取得したりする処理等も行う。
次のステップS103では、内部抽選処理を行う。この内部抽選処理では、図6に示した入賞役の抽選テーブルと上記ステップS102で取得した乱数値を用いた抽選(入賞役内部抽選)に関する処理や、内部当選役に関する情報を含む内部抽選処理コマンドを第1副制御部400に送信する準備等を行う。また、遊技状態が特別遊技状態(RT5)である場合には、ATを付与するか否かを決定するAT抽選を行う。本実施形態では、ボーナス中は、毎ゲーム、AT抽選を行う。
ステップS104では、演出状態関連処理を行う。この演出状態関連処理では、リール演出の制御等を行う。ステップS105の第一停止準備処理では、上記ステップS103の内部抽選処理の結果(内部抽選結果)に基づき、リール停止データを選択する。ステップS106では、リール回転開始処理を行う。このリール回転開始処理では、リール11
0乃至112を回転させる処理等を行う。ステップS107では、リール停止制御処理を行う。このリール停止制御処理では、全てのリール110〜112が停止されていない場合(第3停止操作が行われていない場合)には、リール110乃至112を停止させる処理等を行い、全てのリールが110〜112が停止された場合(第3停止操作が行われた場合)にはステップS108に進む。
ステップS108では、入賞判定処理を行う。この入賞判定処理では、有効ライン上に何らかの入賞役に対応する図柄組合せが表示された場合に、その入賞役に入賞したと判定する処理や、入賞役に関する情報を含む入賞判定処理コマンドを第1副制御部400に送信する準備等を行う。ステップS109では、状態更新処理を行う。この状態更新処理では、遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件、終了条件の成立により、遊技状態を移行する処理や、遊技状態(RT)に関する情報を含む遊技状態更新コマンドを第1副制御部400に送信する準備等を行う。
ステップS110では、メダル付与処理を行う。このメダル付与処理では、払出しのある何らかの入賞役に入賞している場合に、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す処理等を行う。以上により1ゲームが終了する。以降ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7(b)を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。図7(b)は、主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。次のステップS202では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートさせる。
ステップS203では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、等)のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS204では、各種遊技処理を行う。この各種遊技処理では、基本処理状態、メダルセレクタ処理状態、メダル払出受付処理状態、リール制御状態(加速制御状態、定速制御状態、ブレーキ制御状態、停止制御状態)等の各状態に応じた処理等を実行する。ステップS205では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する処理等を行う。
ステップS206では、コマンド設定送信処理を行い、送信準備が完了している各種のコマンドが第1副制御部400に対して送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は、本例では16ビットで構成しており、ビット15は、ストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14は、コマンド種別、ビット0〜10は、コマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)によって構成されている。
ここで、コマンド種別としては、例えば、基本コマンド、スタートレバー受付コマンド、内部抽選処理コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110乃至112の回転の開始に伴う第1〜第3リール回転開始コマンド、ストップボタン137乃至139の操作の受け付けに伴う第1〜第3停止操作コマンド(以下、総称して「停止操作コマンド」という場合がある。)、リール110乃至112の停止処理に伴う停止位置情報コマンド、入賞判定処理コマンド、メダル払出処理に伴う払出処理開始コマンド及び払出処理終了コマンド、遊技状態に関する情報を含む遊技状態更新コマンド等が挙げられる。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。ステップS207では、外部信号設定処理を行う。この外部信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS208では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS403において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ336、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS209では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS211に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS210に進む。ステップS210では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定する処理等を行う。その後、主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS211では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図8(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートであり、同図(b)は、第1副制御部メイン処理における演出制御処理のフローチャートであり、同図(c)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、同図(d)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
電源投入が行われると、まずステップS301で初期設定処理が実行される。この初期設定処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を
行う。ステップS302では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS303の処理に移行する。ステップS303では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS304では、コマンド処理を行う。このコマンド処理では、第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信した場合に、当該コマンドに対応する各種処理を実行する。
ステップS305では、演出制御処理を行う。詳細は後述するが、この演出制御処理では、例えば、ステップS304で新たなコマンドがあった場合に、ステップS304にて当該コマンドに対応する各種処理が実行され、該各種処理において設定された演出指示に対応する処理を行う。この処理には、例えば、後述する第一の報知(状態告知)等の演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS306では、ステップS305の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。
ステップS307では、ステップS305の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。また、ステップS307では、ステップS305の処理結果に基づいて演出装置700のLED(光源)発光制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に演出装置700の各LEDへの発光制御命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS308では、ステップS305の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS302へ戻る。
次に、図8(b)を用いて、第1副制御部メイン処理における演出制御処理について説明する。ステップS401では、状態告知処理を行う。詳細は後述するが、この状態告知処理では、当選役に応じてチャンス告知の実行タイミングに関する各種フラグを設定する処理等を行う。ステップS402では、各種演出決定処理を行った後に、演出制御処理を終了する。この各種演出決定処理では、主として、表示系の演出を決定する処理等を行う。
次に、図8(c)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図8(d)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS601では、第1副制御部メイン処理におけるステップS302において説
明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS302において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS602では、各種更新処理を行う。この各種更新処理では、ステップS308で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等やセンサ回路444に出力されたタッチ信号の検出処理等が行われる。
<状態告知処理>
次に、図9を用いて、演出制御処理における状態告知処理(ステップS401)について説明する。図9は、状態告知処理のフローチャートである。
ステップS701では、スロットマシン100が或る状態中であるか否かを判定し、該当しない場合には状態告知処理を終了し、或る状態中の場合にはステップS702に進む。ここで、本実施形態に係る「或る状態」には、例えば、図4を用いて説明した複数種類の遊技状態(RT1〜RT5)のうちのいずれか一つの遊技状態や、小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態や、或る予告(例えば、ボーナス終了後の設定値の示唆)が出現しやすい状態や、特別な演出(例えば、プレミア演出)が出現する可能性のある状態等が含まれる。
ステップS702では、RAM408に記憶している状態中フラグがオフか否かを判定し、オフの場合にはステップS703に進み、そうでない場合にはステップS708に進む。ステップS703では、疑似ボーナスを含むAT中であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS706に進み、該当しない場合にはステップS704に進む。
ステップS704では、第一のボーナス(第一の特典)の遊技中(本例では、遊技状態が特別遊技状態(RT5))であるか否かを判定し、該当しない場合には状態告知処理を終了し、該当する場合にはステップS705に進む。ステップS705では、AT抽選に当選したか否かを判定し、非当選の場合には状態告知処理を終了し、当選の場合にはステップS706に進む。ステップS706では、状態中フラグをオンに設定し、次のステップS707では、第2副制御部500に送信する状態告知コマンドの設定を行った後に状態告知処理を終了する。
ステップS708では、或る状態の終了契機が到来したか否かを判定し、該当しない場合には状態告知処理を終了し、或る状態の終了契機が到来した場合にはステップS709に進む。ここで、或る状態の終了契機としては、例えば、ATが終了したこと、所定期間が経過したこと、或る抽選に当選したこと、遊技状態が所定の遊技状態に移行したこと等が挙げられる。
ステップS709では、状態終了フラグをオンに設定し、次のステップS710では、第2副制御部500に送信する告知終了コマンドを設定し、ステップS711に進む。ステップS711では、状態中フラグをオフに設定した後に状態告知処理を終了する。
なお、本実施形態では、AT抽選に当選した場合に第2副制御部500に状態告知コマンドを送信する(状態告知を行う)例を示したが、第一のボーナス(第一の特典)の遊技中(本例では、遊技状態が特別遊技状態(RT5))の場合には、AT抽選とは無関係に状態告知を行ってもよい。
<第2副制御部500の処理>
次に、図10を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、図10(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートであ
り、同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。また、同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートであり、同図(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、第2副制御部メイン処理のステップS1001では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1001で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS1002では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS1003の処理に移行する。
ステップS1003では、コマンド処理を行う。このコマンド処理では、第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別し、受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に保存する。ステップS1004では、タイマ変数に0を代入する。ステップS1005では、コマンド処理を行う。このコマンド処理では、ステップS1003でRAM508に保存したコマンドに対応する各種処理を実行する。
ステップS1006では、演出制御処理を行う。この演出制御処理では、例えば、ステップS1005で新たなコマンドがあった場合に、ステップS1005にて当該コマンドに対応する各種処理が実行され、該各種処理において設定された演出指示に対応する処理を行う。この処理には、例えば、後述する第一の報知(状態告知)等の演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS1007では、ステップS1006の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS1006で読み出した演出データの中にシャッタ163への命令がある場合には、この命令を駆動回路424に出力する。ステップS1008では、ステップS1006の処理結果に基づいて画像制御処理を行う。詳細は後述するが、この画像制御処理では、ステップS1006で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行って、ステップS1002へ戻る。
次に、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1101では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS1201では、第2副制御部メイン処理におけるステップS1002において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS1002において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1202では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS1008の画像制御処理に
ついて説明する。ステップS1301では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。
次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS1302では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS1303に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS1303では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS1301でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS1304では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。ステップS1305では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS1306に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS1306では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第一の報知>
次に、本実施形態に係る「第一の報知」の概念について詳細に説明する。図11は、本実施形態に係る「第一の報知」の概念を説明するための説明図である。
本実施形態に係る「第一の報知」とは、スロットマシン100が「或る状態」にあることを報知するものである。なお、本実施形態に係る「或る状態」には、上述の通り、例えば、図4を用いて説明した複数種類の遊技状態(RT1〜RT5)のうちのいずれか一つの遊技状態や、或る状態にない場合と比較して小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態や、或る予告(例えば、ボーナス終了後の設定値の示唆)が出現しやすい状態や、特別な演出(例えば、プレミア演出)が出現する可能性の高い状態等が含まれる。
本実施形態に係る遊技台は、図11(a−1)に示すように、第一の特典(本例では、第一のボーナス)が入賞してから該第一の特典(本例では、第一のボーナス)が終了するまでの期間T1の少なくとも一部の期間に、或る状態にあることを報知する第一の報知を実行しないが、図11(b−1)に示すように、或る状態にあることを報知する第一の報知が実行されている状態で第一の特典(本例では、第一のボーナス)が入賞した場合に期間T1において該第一の報知を継続して実行することを特徴としている。
また、本実施形態に係る遊技台は、図11(a−2)に示すように、第一の特典(本例
では、第一のボーナス)が当選してから該第一の特典(本例では、第一のボーナス)が入賞するまでの期間T2の少なくとも一部の期間に、或る状態にあることを報知する第一の報知を実行しないが、図11(b−2)に示すように、或る状態にあることを報知する第一の報知が実行されている状態で第一の特典(本例では、第一のボーナス)が当選した場合に期間T2において該第一の報知を継続して実行することを特徴としている。
なお、或る状態ではないときには前述の小役4(ベル)の押し順ナビ、或る予告、特別な演出を全く行わない一方で、或る状態でのみこれらを行う構成であってもよい。また、或る状態への移行契機としては、例えば、チャンス役等の抽選を行った場合、当該抽選で役が決定した場合、ベルこぼし等の或る停止出目が図柄表示窓に停止表示された場合、ゲーム数が或るゲーム数に到達した場合等が挙げられる。また、第一の報知は、主制御部300が実行してもよい。また、停電等による電断・復電で、或る状態がリセットされない(継続される)ように構成してもよい。また、電断・復電で第一の報知のみ(或る状態は継続)がリセットされてもよいし、リセットされなくてもよい。また、遊技台の内部状態が或る状態であって第一の報知がリセットされた場合は、新たな第一の報知の契機以外の契機で復帰させてもよい。また、或る状態は、RAMクリア時を含まなくてもよい。
<第一の報知/実施例1>
次に、本実施形態に係る「第一の報知」の具体例について詳細に説明する。図12は、実施例1に係る第一の報知を含む演出を時系列で示した図である。
<第一の報知/実施例1/通常中→或る状態→ボーナス入賞→ボーナス終了→或る状態終了>
本例は、或る状態にあることを報知する第一の報知が実行されている状態で第一の特典(本例では、ボーナス)が入賞した場合に第一の期間において該第一の報知を継続して実行する遊技台の一例を示している。
図12(a)に示す状態は、スロットマシン100の遊技状態が通常中(再遊技役低確率状態(RT1))であり、演出画像表示装置157を用いて通常演出を実行している。
続く図12(b)に示す状態では、有効ラインL1に、小役3(弱チェリー)に対応する図柄組合せ「チェリー図柄−ANY(本例では、スイカ図柄)−リプレイ図柄」が停止表示され、小役3(弱チェリー)に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、小役3(弱チェリー)に入賞したことを報知する入賞演出(本例では、姫のキャラクタが登場する演出)を実行している。
また、ここでは、小役3(弱チェリー)の内部当選時に実行した抽選によって、遊技状態が通常中(再遊技役低確率状態(RT1))からAT準備中(再遊技役高確率準備状態(RT2))に移行する抽選に当選したことを契機として、小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態となっている。この「小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態」は、本実施形態に係る「或る状態」の一例である。
なお、本実施形態に係る「或る状態」の開始契機は、特に限定されるものではなく、例えば、或る操作手段による操作を受け付けたこと、遊技開始から所定期間が経過したこと、或る抽選に当選したこと、遊技状態が所定の遊技状態に移行したこと、遊技者の利益に関する条件が成立したこと(例えば、予め定めたゲーム数が経過した場合、予め定めた遊技媒体の払出枚数を超えた場合)、演出に関する条件が成立したこと(例えば、演出抽選に当選して或る演出が行われた場合、予め定めた回数や期間だけ演出を行った場合)等であってもよい。
続く図12(c)に示す状態では、有効ラインL1に、小役2(強チェリー)に対応する図柄組合せ「チェリー図柄−ANY(本例では、スイカ図柄)−チェリー図柄」が停止表示され、小役2(強チェリー)に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、小役2(強チェリー)に入賞したことを報知する入賞演出(本例では、姫のキャラクタが登場する演出)を実行している。また、直後の遊技において、特別役1に内部当選し、遊技状態を内当中(特別役内部当選遊技状態(RT4))に移行している。
続く図12(d)に示す状態では、有効ラインL1に、特別役1に対応する図柄組合せ「セブン1図柄−セブン1図柄−セブン1図柄」が停止表示され、特別役1に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、特別役1に入賞したことを報知するボーナス確定告知(本例では、「ボーナス確定!!」の文字表示と「セブン1図柄」の画像を含む演出)を実行している。
また、ここでは、特別役1への入賞を契機として、或る状態(本例では、小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態)にあることを報知する第一の報知(本例では、或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を行うとともに、遊技状態をボーナス中(特別遊技状態(RT5))に移行している。
続く図12(e)に示す状態では、規定数(本例では、300枚)を超えるメダルの払出しによってボーナスが終了した状態であり、演出画像表示装置157を用いて、ボーナスの終了を示唆するボーナス終了演出(本例では、「ボーナス終了」の文字表示を含む演出)を実行している。また、ここでは、第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を継続している。
続く図12(f)に示す状態では、遊技状態がボーナス中(特別遊技状態(RT5))から通常中(再遊技役低確率状態(RT1))に移行したことを契機として、或る状態(小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態)を終了するとともに、第一の報知を終了している。
なお、本実施形態に係る「或る状態」の終了契機は、特に限定されるものではなく、例えば、ATが終了したこと、所定期間が経過したこと、或る抽選に当選したこと、遊技状態が所定の遊技状態に移行したこと、遊技者の利益に関する条件が成立したこと(例えば、予め定めたゲーム数が経過した場合、予め定めた遊技媒体の払出枚数を超えた場合、第一の報知を行った後に予め定めたボーナス回数を消化した場合)、演出に関する条件が成立したこと(例えば、演出抽選に当選して或る演出が行われた場合、予め定めた回数や期間だけ演出を行った場合)等であってもよい。
本例では、図12(b)〜同図(f)を用いて説明したように、図12(b)に示すタイミングで、或る状態(小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態)が開始され、図12(f)に示すタイミングで、同状態を終了している。
<第一の報知/実施例1/ボーナス入賞(或る状態)→ボーナス終了(或る状態継続)→ボーナス入賞>
続く図12(g)に示す状態では、有効ラインL1に、小役1(スイカ)に対応する図柄組合せ「スイカ図柄−スイカ−スイカ図柄」が停止表示され、小役1(スイカ)に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、小役1(スイカ)に入賞したことを報知する入賞演出(本例では、姫のキャラクタが登場する演出)を実行している。また、直後の遊技において、特別役1に内部当選し、遊技状態を内当中(特別役内部当選遊技状態(RT4))に移行している。
続く図12(h)に示す状態では、有効ラインL1に、特別役1に対応する図柄組合せ「セブン1図柄−セブン1図柄−セブン1図柄」が停止表示され、特別役1に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、特別役1に入賞したことを報知するボーナス確定告知(本例では、「ボーナス確定!!」の文字表示と「セブン1図柄」の画像を含む演出)を実行している。
また、ここでは、特別役1への入賞を契機として、遊技状態をボーナス中(特別遊技状態(RT5))に移行するとともに、毎ゲーム、AT抽選を行う状態になっている。この「AT抽選を行う状態」は、本実施形態に係る「或る状態」の一例である。
続く図12(i)に示す状態は、ボーナス中の状態であり、ここでは、ボーナス中であることを示唆するボーナス演出(本例では、ボーナス中のメダルの獲得枚数を含む演出)を実行している。また、ここでは、ボーナス中にAT抽選に当選したことを契機として、図9を用いて説明した状態告知処理において、或る状態(本例では、AT抽選を行う状態)にあることを報知する第一の報知(本例では、或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を行っている。
なお、本例では、図12(i)に示す第一の報知(或る状態(AT抽選を行う状態)にあることを報知する報知)の報知態様を、図12(d)に示す第一の報知(或る状態(小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態)にあることを報知する報知)の報知態様と同じ報知態様(本例では、或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)にしている。このような構成とすれば、第一の報知の報知態様からは或る状態の内容を推測し難くすることができ、遊技性を高めることができる。
また、本例では、ボーナスの実行中に遊技者に有利な遊技状態(本例では、AT準備中(再遊技役高確率準備状態(RT2)))に移行可能な抽選(本例では、AT抽選)を実行可能であり、該抽選に当選した場合に第一の報知を実行するため、ボーナス中に他の有利な遊技状態への移行にも期待することができ、この期間に第一の報知を行うことでボーナス中も遊技者を第一の報知に注目させ、遊技意欲を高めることができる。
続く図12(j)に示す状態では、ボーナス中に再遊技役4、再遊技役4´、および、再遊技役4´´に内部当選したことを契機として、ストップボタン137〜139の押し順を示唆するチャンス演出(本例では、「逆押し」を示唆する演出)を行うとともに、第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を継続している。
続く図12(k)に示す状態では、有効ラインL1に、再遊技役4´´に対応する図柄組合せ「セブン1図柄−セブン2図柄−セブン1図柄」が停止表示され、再遊技役4´´に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、遊技状態がAT中(再遊技役高確率状態(RT3))に移行したことを報知するART確定報知(本例では、「御見事!!」の文字表示を含む演出)を実行している。また、ここでは、第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を継続している。
続く図12(l)に示す状態は、規定数(本例では、300枚)を超えるメダルの払出しによってボーナスが終了した状態であり、演出画像表示装置157を用いて、ボーナスの終了を示唆するボーナス終了演出(本例では、「ボーナス終了」の文字表示を含む演出)を実行するとともに、遊技状態をAT準備中(再遊技役高確率準備状態(RT2))に移行することを示唆する予告演出(本例では、「次回ART」の文字を含む演出)を実行している。
また、ここでは、第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を継続する
とともに、遊技状態をAT準備中(再遊技役高確率準備状態(RT2))に移行することで、或る状態(AT抽選を行う状態)を継続している。
続く図12(m)に示す状態は、AT準備中(再遊技役高確率準備状態(RT2))において、有効ラインL1に、特別役1に対応する図柄組合せ「セブン1図柄−セブン1図柄−セブン1図柄」が停止表示され、特別役1に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、特別役1に入賞したことを報知するボーナス確定告知(本例では、「ボーナス確定!!」の文字表示と「セブン1図柄」の画像を含む演出)を実行している。
また、ここでは、特別役1への入賞を契機として、遊技状態をボーナス中(特別遊技状態(RT5))に移行するとともに、或る状態(AT抽選を行う状態)であることを報知する第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を継続している。
続く図12(n)に示す状態は、ボーナス中において、有効ラインL1に、小役4(ベル)に対応する図柄組合せ「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」が停止表示され、小役4(ベル)に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、小役4(ベル)に入賞したことを報知する入賞演出(本例では、「御見事!!」の文字表示を含む演出)を実行している。
また、図示は省略するが、本例では、少なくともボーナスが終了するまで、第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を継続している。本例では、図12(h)〜同図(n)を用いて説明したように、或る状態(AT抽選を行う状態)が、図12(h)に示すタイミングで開始され、少なくともボーナスが終了するまで継続される。
本例では、第一の報知が実行されている状態でボーナスが入賞した場合に第一の期間(図12(m)においてボーナスが入賞してから、該ボーナスが終了するまでの期間)において該第一の報知を継続して実行するため、第一の期間において遊技者を不安にさせることがない上に、第一の報知のタイミングにバリエーションを持たせることで遊技の興趣を高めることができる。また、ボーナスに関連して第一の報知が行われるため、新規の遊技者は第一の報知が行われるまで遊技を継続する可能性が高く、遊技台の稼働率を高めることができる。
<第一の報知/実施例2>
図13は、実施例1に係る第一の報知を含む演出を時系列で示した図である。本例は、或る状態にあることを報知する第一の報知が実行されている状態で第一の特典(本例では、ボーナス)が入賞した場合に第一の期間において該第一の報知を継続して実行する遊技台の一例を示している。
<第一の報知/実施例2/ボーナス入賞(或る状態)→ボーナス終了>
図13(a)に示す状態では、有効ラインL1に、小役2(強チェリー)に対応する図柄組合せ「チェリー図柄−ANY(本例では、スイカ図柄)−チェリー図柄」が停止表示され、小役2(強チェリー)に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、小役2(強チェリー)に入賞したことを報知する入賞演出(本例では、姫のキャラクタが登場する演出)を実行している。また、直後の遊技において、特別役1+小役2の重複役に内部当選し、遊技状態を内当中(特別役内部当選遊技状態(RT4))に移行している。
続く図13(b)に示す状態では、有効ラインL1に、特別役1に対応する図柄組合せ「セブン1図柄−セブン1図柄−セブン1図柄」が停止表示され、特別役1に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、特別役1に入賞したことを報知するボーナス確定告知(本例では、「ボーナス確定!!」の文字表示と「セブン1図柄」の画像を含む
演出)を実行している。
また、ここでは、特別役1への入賞を契機として、遊技状態をボーナス中(特別遊技状態(RT5))に移行するとともに、毎ゲーム、AT抽選を行う状態になっている。この「AT抽選を行う状態」は、本実施形態に係る「或る状態」の一例である。しかしながら、本例では、ボーナス中において、或る状態(AT抽選を行う状態)にあることを報知する第一の報知を行わないようにしている。
続く図13(c)に示す状態は、ボーナス中の状態であり、ここでは、ボーナス中であることを示唆するボーナス演出(本例では、ボーナス中のメダルの獲得枚数を含む演出)を実行している。
続く図13(d)に示す状態は、規定数(本例では、300枚)を超えるメダルの払出しによってボーナスが終了した状態であり、演出画像表示装置157を用いて、ボーナスの終了を示唆するボーナス終了演出(本例では、「ボーナス終了」の文字表示を含む演出)を実行している。また、ここでは、遊技状態を通常中(再遊技役低確率状態(RT1))に移行することで、或る状態(AT抽選を行う状態)が終了している。
<第一の報知/実施例2/通常中→疑似ボーナス入賞(或る状態)→ボーナス入賞→ボーナス終了>
続く図13(e)に示す状態は、スロットマシン100の遊技状態が通常中(再遊技役低確率状態(RT1))であり、演出画像表示装置157を用いて通常演出を実行している。
続く図13(f)に示す状態では、有効ラインL1に、小役2(強チェリー)に対応する図柄組合せ「チェリー図柄−ANY(本例では、スイカ図柄)−チェリー図柄」が停止表示され、小役2(強チェリー)に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、小役2(強チェリー)に入賞したことを報知する入賞演出(本例では、姫のキャラクタが登場する演出)を実行している。また、ここでは、疑似ボーナス(第二のボーナス)の開始を予告する疑似ボーナス前兆演出を実行している。
続く図13(g)に示す状態では、有効ラインL1に、再遊技役4´´に対応する図柄組合せ「セブン1図柄−セブン2図柄−セブン1図柄」が停止表示され、再遊技役4´´に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、遊技状態が疑似ボーナス中(再遊技役高確率状態(RT3))に移行したことを報知する疑似ボーナス確定報知(本例では、「ボーナス確定」の文字表示と「セブン2図柄」の画像を含む演出)を実行している。
また、ここでは、再遊技役4´´への入賞(疑似ボーナス開始)を契機として、或る状態(小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態)にあることを報知する第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を開始している。
続く図13(h)に示す状態は、疑似ボーナス中の状態であり、ここでは、或る状態(小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態)にあることを報知する第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を継続している。
続く図13(i)に状態では、疑似ボーナス中に、特別役1+小役2の重複役に内部当選し、遊技状態を内当中(特別役内部当選遊技状態(RT4))に移行するとともに、或る状態(小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態)にあることを報知する第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を継続している。
続く図13(j)に示す状態では、有効ラインL1に、特別役1に対応する図柄組合せ「セブン1図柄−セブン1図柄−セブン1図柄」が停止表示され、特別役1に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、特別役1に入賞したことを報知するボーナス確定告知(本例では、「ボーナス確定!!」の文字表示と「セブン1図柄」の画像を含む演出)を実行している。
また、ここでは、特別役1への入賞を契機として、遊技状態をボーナス中(特別遊技状態(RT5))に移行するとともに、或る状態(小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態)にあることを報知する第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を継続している。
続く図13(k)に示す状態は、ボーナス中の状態であり、ここでは、ボーナス中であることを示唆するボーナス演出(本例では、ボーナス中のメダルの獲得枚数を含む演出)を実行するとともに、或る状態(小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態)にあることを報知する第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を継続している。
続く図13(l)に示す状態は、規定数(本例では、300枚)を超えるメダルの払出しによってボーナスが終了した状態であり、演出画像表示装置157を用いて、ボーナスの終了を示唆するボーナス終了演出(本例では、ボーナス中のメダルの総獲得枚数の情報と、現在の設定値を示唆する設定値示唆演出と、を含む演出)を実行するとともに、遊技状態をAT準備中(再遊技役高確率準備状態(RT2))に移行することを示唆する予告演出(本例では、「次回ART」の文字を含む演出)を実行している。
また、ここでは、第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を継続するとともに、遊技状態をAT準備中(再遊技役高確率準備状態(RT2))に移行することで、或る状態(小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態)を継続している。
本例では、第一の報知が実行されている状態でボーナスが入賞した場合に第一の期間(図13(i)においてボーナスが入賞してから、同図(l)において該ボーナスが終了するまでの期間)において該第一の報知を継続して実行するため、第一の期間において遊技者を不安にさせることがない上に、第一の報知のタイミングにバリエーションを持たせることで遊技の興趣を高めることができる。また、ボーナスに関連して第一の報知が行われるため、新規の遊技者は第一の報知が行われるまで遊技を継続する可能性が高く、遊技台の稼働率を高めることができる。
<状態告知処理(変形例)>
次に、図14を用いて、演出制御処理における状態告知処理の変形例について説明する。図14は、変形例に係る状態告知処理のフローチャートであり、図15は、状態告知抽選の抽選テーブルと前兆ゲーム数決定テーブルの一例を示した図である。
図14に示す状態告知処理では、図9を用いて説明した状態告知処理のステップS704〜S705の処理に替えて、ステップS720〜S722の処理を採用している。
具体的には、ステップS720では、現在の遊技状態が、第一のボーナス内当中(本例では、遊技状態が特別役内部当選遊技状態(RT4))であるか否かを判定し、該当しない場合には状態告知処理を終了し、該当する場合にはステップS721に進む。ステップS721では、例えば、図15(a)に示す抽選テーブルを参照し、乱数値を用いて状態告知抽選に当選したか否かを判定し、非当選の場合には状態告知処理を終了し、当選の場
合にはステップS706に進んで、第2副制御部500に状態告知コマンドを送信する(状態告知(第一の報知)を行う)。
例えば、ステップS721の状態告知抽選において、図15(a)に示す抽選テーブルを用いた場合、乱数値(0〜127)が、0〜29のときに当選と判定し、30〜127のときに非当選(はずれ)と判定する。
なお、状態告知抽選は本例に限定されず、例えば、第一のボーナスに内当した遊技からの経過ゲーム数に応じて状態告知抽選の当選確率を変化させてもよい。例えば、ステップS721の状態告知抽選において、図15(b)に示す抽選テーブルを用いた場合、第一のボーナスに内当した遊技からの経過ゲーム数(以下、経過ゲーム数)が1Gで、乱数値(0〜127)が、0〜9のときに当選と判定し、10〜127のときに非当選(はずれ)と判定し、経過ゲーム数が2Gで、乱数値(0〜127)が、0〜29のときに当選と判定し、30〜127のときに非当選(はずれ)と判定し、経過ゲーム数3G以降で、乱数値(0〜127)が、0〜63のときに当選と判定し、64〜127のときに非当選(はずれ)と判定し、状態告知後は、100%の確率で当選と判定してもよい。また、第一のボーナスに内当した場合には、必ず状態告知を行うように構成してもよい。
また、当該遊技における内部当選役(または、入賞役)に応じて状態告知抽選の当選確率を変化させてもよい。例えば、ステップS721の状態告知抽選において、図15(c)に示す抽選テーブルを用いた場合、内部当選役が通常リプレイのときは、100%の確率で非当選(はずれ)と判定し、内部当選役がチャンスリプレイで乱数値(0〜127)が、0〜63のときに当選と判定し、64〜127のときに非当選(はずれ)と判定し、内部当選役がベルで乱数値(0〜127)が、0〜19のときに当選と判定し、20〜127のときに非当選(はずれ)と判定し、内部当選役がスイカで乱数値(0〜127)が、0〜39のときに当選と判定し、40〜127のときに非当選(はずれ)と判定し、内部当選役が弱チェリーで乱数値(0〜127)が、0〜29のときに当選と判定し、30〜127のときに非当選(はずれ)と判定し、内部当選役が強チェリーのときは、100%の確率で当選と判定してもよい。
また、第一のボーナスの内当中に状態告知抽選を行う例を示したが、加えて、疑似ボーナスの前兆中にも状態告知抽選を行うように構成した上で、図15(d)に示す抽選テーブルのように、第一のボーナスの内当中の状態告知抽選の方が、疑似ボーナスの前兆中の状態告知抽選よりも当選確率が高くなるように設定してもよい。
例えば、ステップS721の状態告知抽選において、図15(d)に示す抽選テーブルを用いた場合、内部報知前で乱数値(0〜127)が、0〜63のときに当選と判定し、64〜127のときに非当選(はずれ)と判定し、内当報知後で乱数値(0〜127)が、0〜117のときに当選と判定し、117〜127のときに非当選(はずれ)と判定する。
また、疑似ボーナス前兆16G〜9Gで乱数値(0〜127)が、0〜9のときに当選と判定し、10〜127のときに非当選(はずれ)と判定し、疑似ボーナス前兆8G〜4Gで乱数値(0〜127)が、0〜19の数値範囲のときに当選と判定し、20〜127のときに非当選(はずれ)と判定し、疑似ボーナス前兆3G〜1Gで乱数値(0〜127)が、0〜39のときに当選と判定し、31〜127のときに非当選(はずれ)と判定してもよい。
また、経過ゲーム数、内部当選役の種類、入賞役の種類、遊技状態(例えば、BB内当中、疑似ボーナス前兆)のうちの、複数または全てを組み合わせて抽選テーブルを作成し
てもよい。また、疑似ボーナスの前兆ゲーム数は、例えば、図15(e)に示す前兆ゲーム数決定テーブルと乱数値(0〜127)を用いて、内当報知前に抽選で決定してもよい。
<第一の報知/実施例3>
図16は、実施例3に係る第一の報知を含む演出を時系列で示した図である。本例は、或る状態にあることを報知する第一の報知が実行されている状態で第一の特典(本例では、ボーナス)が当選した場合に第一の期間において該第一の報知を継続して実行する遊技台の一例を示している。
<第一の報知/実施例3/通常中→或る状態→ボーナス内当→ボーナス入賞→ボーナス終了(或る状態終了)>
図16(a)に示す状態は、スロットマシン100の遊技状態が通常中(再遊技役低確率状態(RT1))であり、演出画像表示装置157を用いて通常演出を実行している。
続く図16(b)に示す状態では、有効ラインL1に、小役3(弱チェリー)に対応する図柄組合せ「チェリー図柄−ANY(本例では、スイカ図柄)−リプレイ図柄」が停止表示され、小役3(弱チェリー)に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、小役3(弱チェリー)に入賞したことを報知する入賞演出(本例では、姫のキャラクタが登場する演出)を実行している。
また、ここでは、小役3(弱チェリー)の内部当選時に実行した抽選によって、遊技状態が通常中(再遊技役低確率状態(RT1))からAT準備中(再遊技役高確率準備状態(RT2))に移行する抽選に当選したことを契機として、小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態となっている。この「小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態」は、本実施形態に係る「或る状態」の一例である。
続く図16(c)に示す状態では、有効ラインL1に、小役2(強チェリー)に対応する図柄組合せ「チェリー図柄−ANY(本例では、スイカ図柄)−チェリー図柄」が停止表示され、小役2(強チェリー)に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、小役2(強チェリー)に入賞したことを報知する入賞演出(本例では、姫のキャラクタが登場する演出)を実行している。また、直後の遊技において、特別役1に内部当選し、遊技状態を内当中(特別役内部当選遊技状態(RT4))に移行している。
続く図16(d)に示す状態では、特別役1への内部当選を契機として、当該内部当選を示唆する連動演出を行っている。また、ここでは、ボーナス内当中に状態告知抽選に当選したことにより、図14を用いて説明した状態告知処理において、或る状態(本例では、小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態)にあることを報知する第一の報知(本例では、或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を行っている。
続く図16(e)に示す状態では、有効ラインL1に、特別役1に対応する図柄組合せ「セブン1図柄−セブン1図柄−セブン1図柄」が停止表示され、特別役1に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、特別役1に入賞したことを報知するボーナス確定告知(本例では、「ボーナス確定!!」の文字表示と「セブン1図柄」の画像を含む演出)を実行している。また、ここでは、特別役1への入賞を契機として、遊技状態をボーナス中(特別遊技状態(RT5))に移行している。
続く図16(f)に示す状態では、規定数(本例では、300枚)を超えるメダルの払出しによってボーナスが終了した状態であり、演出画像表示装置157を用いて、ボーナスの終了を示唆するボーナス終了演出(本例では、「ボーナス終了」の文字表示を含む演
出)を実行している。
また、ここでは、第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を継続するとともに、遊技状態を通常中(再遊技役低確率状態(RT1))に移行することで、或る状態(小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態)が終了している。
<第一の報知/実施例3/ボーナス内当→ボーナス入賞→ボーナス終了→ART中(ボーナス内当)>
続く図16(g)に示す状態では、有効ラインL1に、小役1(スイカ)に対応する図柄組合せ「スイカ図柄−スイカ−スイカ図柄」が停止表示され、小役1(スイカ)に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、小役1(スイカ)に入賞したことを報知する入賞演出(本例では、姫のキャラクタが登場する演出)を実行している。また、直後の遊技において、特別役1に内部当選し、遊技状態を内当中(特別役内部当選遊技状態(RT4))に移行するとともに、第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)の継続中に特別役1が内部当選したため、或る状態(小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態)は終了しているが、該第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を継続している。
続く図16(h)に示す状態では、有効ラインL1に、特別役1に対応する図柄組合せ「セブン1図柄−セブン1図柄−セブン1図柄」が停止表示され、特別役1に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、特別役1に入賞したことを報知するボーナス確定告知(本例では、「ボーナス確定!!」の文字表示と「セブン1図柄」の画像を含む演出)を実行している。
また、ここでは、特別役1への入賞を契機として、遊技状態をボーナス中(特別遊技状態(RT5))に移行するとともに、毎ゲーム、AT抽選を行う状態になっている。この「AT抽選を行う状態」は、本実施形態に係る「或る状態」の一例である。
続く図16(i)に示す状態は、規定数(本例では、300枚)を超えるメダルの払出しによってボーナスが終了した状態であり、演出画像表示装置157を用いて、ボーナスの終了を示唆するボーナス終了演出(本例では、「ボーナス終了」の文字表示を含む演出)を実行するとともに、遊技状態をAT準備中(再遊技役高確率準備状態(RT2))に移行することを示唆する予告演出(本例では、「次回ART」の文字を含む演出)を実行している。
また、ここでは、第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を継続するとともに、遊技状態をAT準備中(再遊技役高確率準備状態(RT2))に移行することで、或る状態(AT抽選を行う状態)を継続している。
続く図16(j)に示す状態は、AT準備中(再遊技役高確率準備状態(RT2))において、特別役1に内部当選し、遊技状態を内当中(特別役内部当選遊技状態(RT4))に移行するとともに、或る状態(AT抽選を行う状態)であることを報知する第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を継続している。
続く図16(k)に示す状態は、AT準備中(再遊技役高確率準備状態(RT2))において、有効ラインL1に、特別役1に対応する図柄組合せ「セブン1図柄−セブン1図柄−セブン1図柄」が停止表示され、特別役1に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、特別役1に入賞したことを報知するボーナス確定告知(本例では、「ボーナス確定」の文字表示と「セブン1図柄」の画像を含む演出)を実行している。
また、ここでは、特別役1への入賞を契機として、遊技状態をボーナス中(特別遊技状態(RT5))に移行するとともに、或る状態(AT抽選を行う状態)であることを報知する第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を継続している。
本例では、第一の報知が実行されている状態で第一のボーナスが当選した場合に第一の期間(図16(g)においてボーナスが当選してから、図16(h)において該ボーナスが入賞するまでの期間、および、図16(j)においてボーナスが当選してから、図16(k)において該ボーナスが入賞するまでの期間)において該第一の報知を継続して実行するため、第一の期間において遊技者を不安にさせることがない上に、第一の報知のタイミングにバリエーションを持たせることで遊技の興趣を高めることができる。また、ボーナスに関連して第一の報知が行われるため、新規の遊技者は第一の報知が行われるまで遊技を継続する可能性が高く、遊技台の稼働率を高めることができる。
<第一の報知/実施例4>
図17は、実施例4に係る第一の報知を含む演出を時系列で示した図である。本例は、或る状態にあることを報知する第一の報知が実行されている状態で第一の特典(本例では、ボーナス)が当選した場合に第一の期間において該第一の報知を継続して実行する遊技台の一例を示している。なお、図17(a)〜同図(f)に示す状態は、上記図16(a)〜同図(f)に示す状態と同一であるため、その説明は省略する。
図17(g)に示す状態では、有効ラインL1に、小役1(スイカ)に対応する図柄組合せ「スイカ図柄−スイカ−スイカ図柄」が停止表示され、小役1(スイカ)に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、小役1(スイカ)に入賞したことを報知する入賞演出(本例では、姫のキャラクタが登場する演出)を実行している。また、直後の遊技において、疑似ボーナスに内部当選しているが、疑似ボーナスの内部当選を契機としては、或る状態(本例では、小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態)にあることを報知する第一の報知(本例では、或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を行っていない。
続く図17(h)に示す状態では、有効ラインL1に、再遊技役4´´に対応する図柄組合せ「セブン1図柄−セブン2図柄−セブン1図柄」が停止表示され、再遊技役4´´に入賞するとともに、演出画像表示装置157を用いて、遊技状態が疑似ボーナス中(再遊技役高確率状態(RT3))に移行したことを報知する疑似ボーナス確定報知(本例では、「ボーナス確定」の文字表示と「セブン2図柄」の画像を含む演出)を実行している。
また、ここでは、再遊技役4´´への入賞(疑似ボーナス開始)を契機として、或る状態(小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態)にあることを報知する第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を開始している。
続く図17(i)に示す状態は、疑似ボーナスが終了した状態であり、演出画像表示装置157を用いて、疑似ボーナスの終了を示唆する疑似ボーナス終了演出(本例では、「疑似ボーナス終了」の文字表示を含む演出)を実行するとともに、遊技状態をAT準備中(再遊技役高確率準備状態(RT2))に移行することを示唆する予告演出(本例では、「次回ART」の文字を含む演出)を実行している。また、ここでは、第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を継続するとともに、遊技状態をAT準備中(再遊技役高確率準備状態(RT2))に移行することで、或る状態(AT抽選を行う状態)を継続している。
続く図17(j)に示す状態は、AT準備中(再遊技役高確率準備状態(RT2))に
おいて、疑似ボーナスに内部当選した状態であり、続く図17(k)に示す状態は、疑似ボーナス当選後の状態である。ここでは、疑似ボーナス当選後の遊技において、或る状態(AT抽選を行う状態)であることを報知する第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を継続している。
本例では、第一の報知が実行されている状態で疑似ボーナス(第二のボーナス)が当選した場合に第二の期間(図17(j)において疑似ボーナスが当選してから、図17(k)において該疑似ボーナスが入賞するまでの期間において該第一の報知を継続して実行するため、第二の期間においても遊技者を不安にさせることがない上に、第一の報知のタイミングにバリエーションを持たせることで遊技の興趣を高めることができる。
<第一の報知/変形例>
次に、第一の報知の変形例について説明する。上記実施形態では、特別役1に入賞したゲーム(或るゲーム)において、ボーナス確定告知と第一の報知を行う例を示したが、本実施形態に係る「或るゲーム」はこれに限定されるものではない。なお、或るゲームは、ボーナスが開始されるゲームであれば、ボーナスの開始タイミングと或るゲームの開始タイミングを合わせることで、遊技者の期待感をさらに高めることができる。
図18(a)は、第一の報知の報知タイミングの変形例を示した図であり、同図(a)(1)に示す状態は、特別役1に入賞したゲーム(或るゲーム)である。本例では、この或るゲームにおいて、演出画像表示装置157を用いて、ボーナス確定告知(本例では、「ボーナス確定!!」の文字表示を含む演出)を行っているが、このタイミングでは、或る状態(本例では、AT抽選を行う状態)にあることを報知する第一の報知(本例では、或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を行っていない。
続く図18(a)(2)〜同図(a)(4)に示す状態は、特別役1に入賞したゲーム(或るゲーム)の次のゲームである。本例では、この「或るゲームの次のゲーム」において、第1停止の操作を受け付けたタイミングで、演出画像表示装置157を用いて、或る状態(AT抽選を行う状態)にあることを報知する第一の報知(或るキャラクタの表示を含む状態告知ST)を開始している。
なお、本例では、第1停止の操作を受け付けたタイミングで第一の報知を行っているが、他の操作手段による操作(例えば、スタートレバー135による操作(レバーオン)、第2停止の操作、第3停止の操作)を受け付けたタイミングや、他の処理(例えば、図7に示す入賞判定処理やメダル付与処理)を実行したタイミングで第一の報知を開始してもよい。
このように、第一の報知は、或るゲームにおいて遊技者の操作に関連して開始される報知であれば、第一の報知のタイミングにさらにバリエーションを持たせることができる上に、操作毎に遊技者に期待感を持たせることができる。
<AT(疑似ボーナス)突入リプレイの停止表示/変形例>
次に、AT(疑似ボーナス)突入リプレイの停止表示の変形例について説明する。上記実施形態では、AT(疑似ボーナス)突入リプレイに対応する図柄組合せ「セブン1図柄−セブン2図柄−セブン1図柄」が有効ラインL1に停止表示された場合に、遊技状態が疑似ボーナス中(再遊技役高確率状態(RT3))に移行する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。
図18(b)(1)は、特別役1に対応する図柄組合せが有効ラインL1に停止表示された例を示した図であり、同図(b)(2)は、AT(疑似ボーナス)突入リプレイに対
応する図柄組合せが有効ラインL1に停止表示され、特別役1に対応する図柄組合せが演出ラインL2に停止表示された例を示した図である。なお、図18(b)〜同図(d)に示すリールにおいては、図3を用いて説明した図柄配列とは異なる図柄配列を採用している。
本例では、特別役1に対応する図柄組合せ「白7図柄−白7図柄−白7図柄」が、右上がり有効ラインL1に停止表示された場合に、特別役1に入賞する。一方、AT(疑似ボーナス)突入リプレイに対応する図柄組合せ「白7図柄−赤7図柄−赤7図柄」が、右上がり有効ラインL1に停止表示された場合に、AT(疑似ボーナス)突入リプレイに入賞するとともに、特別役1に対応する図柄組合せ「白7図柄−白7図柄−白7図柄」が、下段の演出ラインL2に停止表示される。なお、演出ラインL2を有効ラインとしてもよいし、その他の入賞ラインを有効ラインとしてもよい。
このように、第一のボーナスでは或る図柄組合せが第一のラインに停止表示され、第二のボーナスでは前記或る図柄組合せが第一のラインとは異なる第二のラインに停止表示されるようにすれば、ボーナスの入賞と疑似ボーナスの入賞を見た目で判別し易くすることができる。
図18(c)(1)は、特別役1に対応する図柄組合せが有効ラインL1に停止表示され、或る図柄組合せが演出ラインL3に停止表示された例を示した図であり、同図(c)(2)は、AT(疑似ボーナス)突入リプレイに対応する図柄組合せが有効ラインL1に停止表示され、或る図柄組合せが演出ラインL3に停止表示された例を示した図である。
本例では、特別役1に対応する図柄組合せ「リプレイ図柄−白7図柄−チェリー図柄」が、右上がり有効ラインL1に停止表示された場合に、特別役1に入賞するとともに、或る図柄組合せ「白7図柄−白7図柄−白7図柄」が、中段の演出ラインL3に停止表示される。一方、AT(疑似ボーナス)突入リプレイに対応する図柄組合せ「ベル図柄−白7図柄−スイカ図柄」が、右上がり有効ラインL1に停止表示された場合に、AT(疑似ボーナス)突入リプレイに入賞するとともに、或る図柄組合せ「白7図柄−白7図柄−白7図柄」が、中段の演出ラインL3に停止表示される。
このように、第一のボーナスと第二のボーナスで少なくとも或るラインで同じ図柄組合せが停止表示されるようにすれば、ボーナスの入賞と疑似ボーナスの入賞を見た目で判別し難くすることができ、第一の報知に遊技者を注目させ、第一の報知が行われるまで遊技者の期待感を維持することができる。なお、ボーナスの種類を瞬時に判別することは難しくなるが、種類の違いは把握することが可能なため、遊技者にとって重要な情報は確実に伝えることができる。
図18(d)(1)は、特別役1に対応する図柄組合せが有効ラインL1に停止表示された例を示した図であり、同図(d)(2)は、フリーズ演出(リールアクション)を行った後に、特別役1に対応する図柄組合せが有効ラインL1に一時的に停止表示された後、AT(疑似ボーナス)突入リプレイに対応する図柄組合せが有効ラインL1に停止表示された例を示した図である。
本例では、特別役1への入賞では、特別役1に対応する図柄組合せ「白7図柄−白7図柄−白7図柄」が、右上がり有効ラインL1に停止表示される。一方、AT(疑似ボーナス)突入リプレイへの入賞では、リール110〜112によるフリーズ演出(リールアクション)を行った後に、特別役1に対応する図柄組合せ「白7図柄−白7図柄−白7図柄」が有効ラインL1に一時的に停止表示(仮停止表示)された後、AT(疑似ボーナス)突入リプレイに対応する図柄組合せ「白7図柄−赤7図柄−白7図柄」が、右上がり有効
ラインL1に停止表示される。
このように、第一のボーナスと第二のボーナスのうちの少なくとも一方のボーナスにおいてフリーズ演出(リールアクション)が行われるようにすれば、演出効果を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄(例えば、図3に示す図柄)が施されて回転駆動される複数のリール(例えば、図1に示すリール110〜112)と、前記複数のリールの回転を個別に停止させるための操作を実行可能な停止操作手段(例えば、図1に示すストップボタン137〜139)と、抽選値に基づいて内部当選の結果を決定する内部当選結果決定手段(例えば、図7(a)に示す内部抽選処理)と、前記内部当選結果決定手段によって決定された前記内部当選の結果と前記停止操作手段の操作の結果に基づいて前記複数のリールの停止結果を導出する停止結果導出手段(例えば、図7(a)に示すリール停止制御処理)と、或る状態(例えば、図4に示す複数種類の遊技状態(RT1〜RT5)のうちのいずれか一つの遊技状態、小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態、或る予告(例えば、ボーナス終了後の設定値の示唆)が出現しやすい状態、特別な演出(例えば、プレミア演出)が出現する可能性のある状態)にあることを報知する第一の報知(例えば、図12や図13に示す状態告知ST)を実行可能な報知手段(例えば、図9に示す状態告知処理、図1や図2に示す演出画像表示装置157)と、を備えた遊技台であって、前記内部当選結果決定手段は、前記内部当選の結果として第一の当選役を決定可能な手段であり、前記第一の当選役は、第一の特典(例えば、特別役1(ビッグボーナス)、特別役2(レギュラーボーナス)、AT、AT上乗せ等)に関する当選役(例えば、特別役1(単独)、特別役2(単独)、特別役1+小役1、特別役1+小役2、特別役1+再遊技役2、特別役1+再遊技役3)であり、前記報知手段は、前記第一の特典が入賞してから該第一の特典が終了するまでの期間(以下、「第一の期間」という。例えば、図12(h)に示す特別役1入賞(ボーナス入賞)から図12(l)に示すボーナス終了までの期間)の少なくとも一部の期間に前記第一の報知を実行しない手段であり、前記報知手段は、前記第一の報知が実行されている状態で前記第一の特典が入賞した場合に前記第一の期間(例えば、図12(m)に示すボーナス入賞から当該ボーナスが終了するまでの期間)において該第一の報知を継続して実行する手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の報知が実行されている状態で第一の特典が入賞した場合に第一の期間において該第一の報知を継続して実行するため、第一の期間において遊技者を不安にさせることがない上に、第一の報知のタイミングにバリエーションを持たせることで遊技の興趣を高めることができる。また、特典に関連して第一の報知が行われるため、新規の遊技者は第一の報知が行われるまで遊技を継続する可能性が高く、遊技台の稼働率を高めることができる。
また、前記内部当選結果決定手段は、前記内部当選の結果として第二の当選役を決定可能な手段であり、前記第二の当選役は、第二の特典(例えば、AT(疑似ボーナス))に関する当選役(例えば、再遊技役4、再遊技役4´、再遊技役4´´)であり、前記報知手段は、前記第二の特典が入賞してから該第二の特典が終了するまでの期間(以下、「第二の期間」という。例えば、図13(g)に示す疑似ボーナス入賞から図13(j)に示す疑似ボーナス終了までの期間)の少なくとも一部の期間(例えば、全ての期間)に前記第一の報知を実行する手段であり、前記報知手段は、前記第一の報知が実行されている状態で前記第二の特典が入賞した場合に前記第二の期間において該第一の報知を継続して実行する手段であってもよい。
このような構成とすれば、第二の期間においても遊技者を不安にさせることがない上に
、第一の報知のタイミングにバリエーションを持たせることで遊技の興趣を高めることができる。
また、前記第一の特典と前記第二の特典は、異なる種類の特典(例えば、出玉性能(例えば、遊技媒体の払出数、RT上乗せゲーム数、AT突入の確率、AT突入可能なゲーム数)が異なる特典、上乗せ性能(例えば、RT上乗せゲーム数、RT上乗せの当選確率)が異なる特典、演出態様(例えば、RT上乗せ演出の表示頻度や表示態様)が異なる特典)であり、前記第一の特典と前記第二の特典は、遊技者に対する有利な度合いが異なっていてもよい。例えば、前記第一の特典は、第一の抽選(ART突入抽選)が行われる特典で、前記第二の特典は、第二の抽選(ARTの上乗せ抽選)が行われる特典であってもよい。また、前記第一の特典は、第一の演出(ボーナス中であることを示唆する演出)が行われる特典で、前記第二の特典は、第二の演出(AT中であることを示唆する演出)が行われる特典であってもよい。
このような構成とすれば、特典のバリエーションを増やすことで、遊技の興趣をさらに高めることができる。
また、前記第一の特典に関連して行われる前記第一の報知と、前記第二の特典に関連して行われる前記第一の報知は、同じ報知態様の報知であってもよい。
このような構成とすれば、第一の報知の報知態様からは特典の種類を推測し難くすることができ、遊技意欲を高めることができる。
また、前記第二の特典に関連して行われる前記第一の報知は、或るゲーム(例えば、ボーナスに入賞したゲーム、ボーナスに入賞した後の次のゲーム、ボーナス遊技中の特殊役に内部抽選したゲーム、ボーナス遊技中の演出に関連させて行われる時のゲーム、ボーナス遊技中の抽選または成立役に応じた抽選に当選したゲーム、予め定めた遊技媒体の払出枚数を超えたゲーム、或る条件が成立したゲーム)において遊技者の操作に関連して開始される報知(例えば、スタートレバー135による操作(レバーオン)、第2停止の操作、または、第3停止の操作を受け付けた場合に開始される報知、第3停止後の入賞判定処理やメダル付与処理の実行により開始される報知)であってもよい。
このような構成とすれば、第一の報知のタイミングにさらにバリエーションを持たせることができる上に、操作毎に遊技者に期待感を持たせることができる。
また、前記或るゲームは、前記第二の特典が開始されるゲーム、または、該第二の特典が入賞するゲームであってもよい。
このような構成とすれば、特典の開始タイミングと或るゲームの開始タイミングを合わせることで、遊技者の期待感をさらに高めることができる。
また、前記或るゲームは、前記第二の特典において或る条件が成立した場合に開始されるゲームであり、前記或る条件は、抽選(例えば、図15(a)に示す抽選テーブルを用いた状態告知抽選、図15(b)に示す抽選テーブルを用いた、第一のボーナスに内当した遊技からの経過ゲーム数に応じた状態告知抽選、図15(c)に示す抽選テーブルを用いた、当該遊技における内部当選役(または、入賞役)に応じた状態告知抽選)に当選した場合に成立する条件であってもよい。なお、前記「或る条件」は、第二の特典において予め定められたゲーム数が経過した場合に成立してもよいし、第二の特典において遊技媒体の払出数が或る枚数を超えた場合に成立してもよい。
このような構成とすれば、特典中も遊技者を第一の報知に注目させ、遊技意欲を持続させることができる。
また、前記第一の特典および前記第二の特典のうちの少なくとも一方の特典は、疑似ボーナスであってもよい。
このような構成とすれば、特典のバリエーションを増やすことで、遊技の興趣をさらに高めることができる。
また、前記第二の特典は、疑似ボーナスであり、前記第二の特典は、遊技者に有利な遊技状態の一部を構成するものであり、前記第二の特典の実行中に前記第一の特典に関する抽選を実行可能であり、前記第二の特典が終了する前に前記第一の特典を開始可能であってもよい。
このような構成とすれば、疑似ボーナス中に第一の特典の開始にも期待することができ、この期間に第一の報知を行うことで特典中も遊技者を第一の報知に注目させ、遊技意欲を高めることができる。
また、前記第一の特典の実行中に遊技者に有利な遊技状態(例えば、AT準備中(再遊技役高確率準備状態(RT2)))に移行可能な抽選(例えば、AT抽選)を実行可能であり、該抽選に当選した場合に前記第一の報知を実行する場合があってもよい。
このような構成とすれば、第一の特典中に他の有利な遊技状態への移行にも期待することができ、この期間に第一の報知を行うことで特典中も遊技者を第一の報知に注目させ、遊技意欲を高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100)は、複数種類の図柄(例えば、図3に示す図柄)が施されて回転駆動される複数のリール(例えば、図1に示すリール110〜112)と、前記複数のリールの回転を個別に停止させるための操作を実行可能な停止操作手段(例えば、図1に示すストップボタン137〜139)と、抽選値に基づいて内部当選の結果を決定する内部当選結果決定手段(例えば、図7(a)に示す内部抽選処理)と、前記内部当選結果決定手段によって決定された前記内部当選の結果と前記停止操作手段の操作の結果に基づいて前記複数のリールの停止結果を導出する停止結果導出手段(例えば、図7(a)に示すリール停止制御処理)と、或る状態(例えば、図4に示す複数種類の遊技状態(RT1〜RT5)のうちのいずれか一つの遊技状態、小役4(ベル)の押し順ナビが高確率で発生する状態、或る予告(例えば、ボーナス終了後の設定値の示唆)が出現しやすい状態、特別な演出(例えば、プレミア演出)が出現する可能性のある状態)にあることを報知する第一の報知(例えば、図16や図17に示す状態告知ST)を実行可能な報知手段(例えば、図9に示す状態告知処理、図1や図2に示す演出画像表示装置157)と、を備えた遊技台であって、前記内部当選結果決定手段は、前記内部当選の結果として第一の当選役を決定可能な手段であり、前記第一の当選役は、第一の特典(例えば、特別役1(ビッグボーナス)、特別役2(レギュラーボーナス)、AT、AT上乗せ等)に関する当選役(例えば、特別役1(単独)、特別役2(単独)、特別役1+小役1、特別役1+小役2、特別役1+再遊技役2、特別役1+再遊技役3)であり、前記報知手段は、前記第一の特典が当選してから該第一の特典が入賞するまでの期間(以下、「第一の期間」という。例えば、図16(c)に示す特別役1内部当選(ボーナス内当)から図16(e)に示すボーナス入賞までの期間)の少なくとも一部の期間に前記第一の報知を実行しない手段であり、前記報知手段は、前記第一の報知が実行されている状態で前記第一の特典が当選した場合に前記第一の期間(例えば、図16(g)に示すボーナス内当から図16(h)に示すボーナス入賞までの期間や、図1
6(j)に示すボーナス内当から図16(k)に示すボーナス入賞までの期間)において該第一の報知を継続して実行する手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の報知が実行されている状態で第一の特典が当選した場合に第一の期間において該第一の報知を継続して実行するため、第一の期間において遊技者を不安にさせることがない上に、第一の報知のタイミングにバリエーションを持たせることで遊技の興趣を高めることができる。また、特典に関連して第一の報知が行われるため、新規の遊技者は第一の報知が行われるまで遊技を継続する可能性が高く、遊技台の稼働率を高めることができる。
また、前記内部当選結果決定手段は、前記内部当選の結果として第二の当選役を決定可能な手段であり、前記第二の当選役は、第二の特典(例えば、AT(疑似ボーナス))に関する当選役(例えば、再遊技役4、再遊技役4´、再遊技役4´´)であり、前記報知手段は、前記第二の特典が当選してから該第二の特典が入賞するまでの期間(以下、「第二の期間」という。例えば、図13(g)に示す疑似ボーナス入賞から図13(j)に示す疑似ボーナス終了までの期間)の少なくとも一部の期間(例えば、全ての期間)に前記第一の報知を実行する手段であり、前記報知手段は、前記第一の報知が実行されている状態で前記第二の特典が当選した場合に前記第二の期間において該第一の報知を継続して実行する手段であってもよい。
このような構成とすれば、第二の期間においても遊技者を不安にさせることがない上に、第一の報知のタイミングにバリエーションを持たせることで遊技の興趣を高めることができる。
また、前記第一の特典と前記第二の特典は、異なる種類の特典(例えば、出玉性能(例えば、遊技媒体の払出数、RT上乗せゲーム数、AT突入の確率、AT突入可能なゲーム数)が異なる特典、上乗せ性能(例えば、RT上乗せゲーム数、RT上乗せの当選確率)が異なる特典、演出態様(例えば、RT上乗せ演出の表示頻度や表示態様)が異なる特典)であってもよい。例えば、前記第一の特典は、第一の抽選(ART突入抽選)が行われる特典で、前記第二の特典は、第二の抽選(ARTの上乗せ抽選)が行われる特典であってもよい。また、前記第一の特典は、第一の演出(ボーナス中であることを示唆する演出)が行われる特典で、前記第二の特典は、第二の演出(AT中であることを示唆する演出)が行われる特典であってもよい。
このような構成とすれば、特典のバリエーションを増やすことで、遊技の興趣をさらに高めることができる。
また、前記第一の特典に関連して行われる前記第一の報知と、前記第二の特典に関連して行われる前記第一の報知は、同じ報知態様の報知であってもよい。
このような構成とすれば、第一の報知の報知態様からは特典の種類を推測し難くすることができ、遊技意欲を高めることができる。
また、前記第二の特典に関連して行われる前記第一の報知は、或るゲーム(例えば、ボーナスに当選したゲーム、ボーナスに当選した後の次のゲーム、ボーナス内当中の各種抽選に当選したゲーム、或る条件が成立したゲーム)において遊技者の操作に関連して開始される報知(例えば、スタートレバー135による操作(レバーオン)、第2停止の操作、または、第3停止の操作を受け付けた場合に開始される報知、第3停止後の入賞判定処理やメダル付与処理の実行により開始される報知)であってもよい。
このような構成とすれば、第一の報知のタイミングにさらにバリエーションを持たせることができる上に、操作毎に遊技者に期待感を持たせることができる。
また、前記或るゲームは、或る当選役が当選したゲームであってもよい。
このような構成とすれば、或る当選役が当選したタイミングと或るゲームの開始タイミングを合わせることで、遊技者の期待感をさらに高めることができる。
また、前記或るゲームは、前記第二の特典の内部当選中において或る条件が成立した場合に開始されるゲームであり、前記或る条件は、抽選(例えば、図15(a)に示す抽選テーブルを用いた状態告知抽選、図15(b)に示す抽選テーブルを用いた、第一のボーナスに内当した遊技からの経過ゲーム数に応じた状態告知抽選、図15(c)に示す抽選テーブルを用いた、当該遊技における内部当選役(または、入賞役)に応じた状態告知抽選)に当選した場合に成立する条件であってもよい。なお、前記「或る条件」は、第二の特典において予め定められたゲーム数が経過した場合に成立してもよいし、第二の特典において遊技媒体の払出数が或る枚数を超えた場合に成立してもよい。
このような構成とすれば、特典の内部当選中も遊技者を第一の報知に注目させ、遊技意欲を持続させることができる。
また、前記第一の特典および前記第二の特典のうちの少なくとも一方の特典は、疑似ボーナスであってもよい。
このような構成とすれば、特典のバリエーションを増やすことで、遊技の興趣をさらに高めることができる。
また、前記第二の特典は、疑似ボーナスであり、前記第二の特典は、遊技者に有利な遊技状態の一部を構成するものであり、前記第二の特典の実行中に前記第一の特典に関する抽選を実行可能であり、前記第二の特典が終了する前に前記第一の特典を開始可能であってもよい。
このような構成とすれば、疑似ボーナス中に第一の特典の開始にも期待することができ、この期間に第一の報知を行うことで特典中も遊技者を第一の報知に注目させ、遊技意欲を高めることができる。また、前記第一の特典の遊技中または前記第二の特典の遊技中に、前記第一の報知を実行するものであってもよい。
なお、本実施形態に係る「報知手段」は、或る状態にあることを報知する第一の報知を実行可能な手段であればよく、第一の報知を行わない場合があってもよい。
また、上記実施形態では、「或る状態」の終了契機として、ATが終了したこと、所定期間が経過したこと、或る抽選に当選したこと、遊技状態が所定の遊技状態に移行したことを例示したが、例えば、遊技者の利益に関する条件が成立した場合(例えば、予め定めたゲーム数が経過した場合、予め定めた遊技媒体の払出枚数を超えた場合、第一の報知を行った後に予め定めたボーナス回数を消化した場合)に「或る状態」を終了してもよいし、演出に関する条件が成立した場合(例えば、演出抽選に当選して或る演出が行われた場合、予め定めた回数や期間だけ演出を行った場合)に「或る状態」を終了してもよい。
また、「第一の報知」の報知態様は、演出画像表示装置157(液晶表示装置)による表示に限定されず、LEDやランプ(例えば、図1に示す告知ランプ123)等の光出力手段による光(例えば、点灯、点滅、消灯)による報知であってもよいし、スピーカ(例えば、図2に示すスピーカ272、277)等の音出力手段による音(例えば、効果音、
楽曲)による報知であってもよいし、可動体(例えば、図1に示すリール110〜112やシャッタ163)による動き(例えば、回転、伸縮、振動、進退)による報知であってもよい。また、「第一の報知」は、主制御部300や第1副制御部400によって制御されるものであってもよい。また、或る状態にない場合(或る状態以外の状態である場合)に第一の報知(偽の報知)を行ってもよい。
また、本実施形態に係る「第一の特典」や「第二の特典」は、特別役1(ビッグボーナス)、特別役2(レギュラーボーナス)、AT、AT上乗せ等に限定されず、設定値の示唆、遊技媒体の払出し、特別演出の実行、アイテムの付与等であってもよい。
また、本実施形態に係る「第一の特典」や「第二の特典」は、それぞれ1種類でなくてもよく、少なくとも一方の特典が複数種類の特典で構成されていてもよい。例えば、第一の特典は、ビッグボーナスとレギュラーボーナスで構成し、それぞれのボーナスにおいて、「第一の報知」の報知態様を異ならせてもよい。
また、前記第一の特典に関連して行われる前記第一の報知は、或るゲームにおいて遊技者の操作に関連して開始される報知であってもよく、前記或るゲームは、前記第一の特典が開始されるゲームであってもよい。また、前記或るゲームは、前記第一の特典において或る条件が成立した場合に開始されるゲームであり、前記或る条件は、抽選に当選した場合に成立する条件であってもよい。
また、前記報知手段は、前記第一の特典が入賞してから該第一の特典が終了するまでの期間の少なくとも一部の期間に前記第一の報知を実行しない場合がある手段であってもよい。また、前記報知手段は、前記第一の特典が当選してから該第一の特典が入賞するまでの期間の少なくとも一部の期間に前記第一の報知を実行しない場合がある手段であってもよい。
また、前記報知手段は、前記第一の特典が入賞してから該第一の特典が終了するまでの期間(以下、「第一の期間」という。)の少なくとも一部の期間に前記第一の報知を実行しない手段であり、前記報知手段は、前記第一の報知が実行されている状態で前記第一の特典が入賞した場合に、前記第一の特典が入賞してから該第一の特典が終了するまでの期間(以下、「第三の期間」という。)において該第一の報知を継続して実行する手段であり、前記第一の期間と前記第三の期間は異なる期間であってもよい。
また、前記報知手段は、前記第一の特典が当選してから該第一の特典が入賞するまでの期間(以下、「第一の期間」という。)の少なくとも一部の期間に前記第一の報知を実行しない手段であり、前記報知手段は、前記第一の報知が実行されている状態で前記第一の特典が当選した場合に、前記第一の特典が当選してから該第一の特典が入賞するまでの期間(以下、「第三の期間」という。)において該第一の報知を継続して実行する手段であり、前記第一の期間と前記第三の期間は異なる期間であってもよい。
<演出装置>
次に、スロットマシン100の演出装置700について図19乃至図38を用いて説明する。図面を用いた演出装置700の構成要素の説明において、スロットマシン100の前面扉102に対面する遊技者から見て相対的に手前の位置、向き、側、面等をそれぞれ「前」、「前方」、「前側」、「前面」等と表記し、相対的に奥の位置、向き、側、面等をそれぞれ「後」、「後方」、「後側」、「後面」等と表記する。同様に、相対的に上の位置、向き、側、面等をそれぞれ「上」、「上方」、「上側」、「上面」等と表記し、相対的に下の位置、向き、側、面等をそれぞれ「下」、「下方」、「下側」、「下面」等と表記する。また、同様に、相対的に左の位置、向き、側、面等をそれぞれ「左」、「左方
」、「左側」、「左面」等と表記し、相対的に右の位置、向き、側、面等をそれぞれ「右」、「右方」、「右側」、「右面」等と表記する。また、同様に、構成要素の面の表裏関係の説明において、遊技者が比較的容易に視認可能な面あるいは遊技者側に向いている面を原則として「表面」と表記し、当該「表面」の裏側の面を「裏面」と表記する。当該「表面」の前方に配置された遮蔽物等で当該「表面」が視認できなくても「表面」と表記する。また、本実施形態において「投写」とは、物体に光を照射して当該物体の像をスクリーンに写すことであり、「投射」、「投影」、「投映」等の概念も包含するものとする。
図19は、本実施形態に係る演出装置700の構造を示している。図19(a)は、演出装置700を構成する各要素を前側左方から後側右方に向かって見た分解斜視図であって、各要素を前方から後方に順に図右上から左下に並べて示している。図19(b)は、演出装置700の投写機構部730を前側左方から後側右方に向かって見た斜視図であって、前方から後方に向かう方向を図右上から左下に向かう方向にして示している。
図19(a)に示すように、演出装置700は大別すると、表示タッチ部710、投写フード部720及び、投写機構部730で構成されている。投写機構部730の前方に投写フード部720が取付けられ、投写フード部720の前方に表示タッチ部710が取付けられて演出装置700が作製される。投写機構部730は、内部に配置されたフィルムに光を照射して当該フィルムを透過した光を投写フード部720内の空間に射出する。射出された光は投写フード部720内の空間を通過して表示タッチ部710に投写されて像が表示される。
図19(a)に示すように、投写機構部730は大別すると、複数個のLED光源とそれらを駆動する電気回路とを備えた光源部/電気回路部732と、複数個の集光レンズを備えた集光レンズ部734と、複数枚の投写フィルムを備えた投写フィルム部735と、複数個の投写レンズを備えた投写レンズ部736と、を有している。
さらに、投写機構部730は、光源部/電気回路部732の後側に配置されて光源部/電気回路部732を収容する底部カバー731と、集光レンズ部734の後側に配置されて集光レンズ部734の複数個の集光レンズを保持する集光レンズホルダ733aと、投写フィルム部735の後側に配置されて投写フィルム部735の複数枚の投写フィルムを載置して保持するフィルムホルダ733bと、投写レンズ部736の後側に配置されて投写レンズ部736の複数個の投写レンズを保持する投写レンズホルダ733cと、投写レンズホルダ733cの前面に配置された開口絞り部737と、開口絞り部737の前側から開口絞り部737と投写レンズホルダ733cを収容する投写レンズカバー733dと、を有している。
投写機構部730は、光源部/電気回路部732を収容する底部カバー731と、集光レンズ部734を保持した集光レンズホルダ733aと、投写フィルム部735を保持したフィルムホルダ733bと、投写レンズ部736を保持した投写レンズホルダ733cと、開口絞り部737と投写レンズホルダ733cを収容した投写レンズカバー733dと、をこの順に重ねて、取付ネジ741a〜741dで固定することにより、全体が一体化されて図19(b)に示す外観形状に組立てられる。
図19(b)に示すように、組立てた投写機構部730は全体的に前後方向を軸にした筒形状をしており、右側壁は当該軸に平行な平面状であり、左側壁は当該軸を中心とする円柱状になっている。これにより、投写機構部730は前側から見ると概ね左方に膨らむ半月状の輪郭形状を有している。投写機構部730は、平面状の右側壁がスロットマシン100の筐体右側部に沿うように前面扉102に取付けられている。また、組立てた投写機構部730の底部カバー731の側壁前方周端部と集光レンズホルダ733aの側壁後
方周端部とは隙間なく密着しているので、底部カバー731内に収容された光源部/電気回路部732に、底部カバー731と集光レンズホルダ733aの接触部から不要な外光は侵入しないようになっている。同様に、集光レンズホルダ733aとフィルムホルダ733bの接触部、及びフィルムホルダ733bと投写レンズカバー733dの接触部は、それぞれ隙間なく密着しているので、集光レンズホルダ733aから投写レンズカバー733dに至る側壁部から内部に不要な外光が侵入しないようになっている。
光源部/電気回路部732は、前後方向に直交する平面に平行な平板状のプリント基板732aと、光源部732bと、電気回路部732cとを有している。プリント基板732aの左側端周縁部は、平板内方の所定位置を中心とする所定半径の仮想円の一部をなす円弧状に成形されており、右側端周縁部は当該仮想円の中心より右方で上下方向に延びる直線で当該仮想円を切り取った弦状に成形されている。これにより、プリント基板732aは前側から見ると概ね左方に膨らむ半月状の輪郭形状を有している。
底部カバー731の側壁は、プリント基板732aの左右側端周縁部を内包する広さで、プリント基板732aの輪郭形状に倣って前側から見ると概ね左方に膨らむ半月状の輪郭形状を有している。
プリント基板732aの円弧状と弦状の左右側端周縁部で囲まれた半月状領域内の表面(前面)にはLED(発光ダイオード)を用いた光源が複数配置された光源部732bが設けられている。プリント基板732aの裏面には光源部732bの光源の発光/非発光等を制御する電気回路が配置された電気回路部732cが設けられている。
プリント基板732aの表面であって左側端周縁部の円弧を含む仮想円のほぼ中心となる位置に光源部732bの複数の光源のうちの1つの光源Aが配置されている。プリント基板732aの表面の光源Aを中心とする所定半径の仮想円周上には、等間隔に6個の光源が設けられた光源群Bが配置されている。光源群Bのうちの所定の光源は、光源Aと結ぶ直線が左右方向に延び、プリント基板732aの右側端周縁部の上下に延びるエッジの直線とほぼ直交する位置に配置されている。光源群Bの外側であって、光源Aを中心とする所定半径の仮想円のうちのプリント基板732aの表面上の仮想円弧上には、等間隔に6個の光源が設けられた光源群Cが配置されている。光源部732bの光源A及び、光源群B、Cの複数の光源は、プリント基板732aの平板状の表面からほぼ同じ高さに取付けられて、前後方向に直交する平面内に配置されている。
光源部/電気回路部732のプリント基板732aは、所定の空隙を持って表面側を集光レンズホルダ733aの裏面側に対向させてネジ止め固定されている。集光レンズホルダ733aの裏面側は、プリント基板732aの左右側端周縁部を内包する広さで、前側から見るとプリント基板732aの輪郭形状に倣って概ね左方に膨らむ半月状の輪郭形状を有している。集光レンズホルダ733aには、光源部732bの光源A及び、光源群B、Cの複数の光源のそれぞれに一つずつ対応する複数の貫通孔が設けられている。各貫通孔の内壁は前後方向に平行な仮想軸を中心軸とする中空円筒(シリンダ)状に形成されている。いずれの貫通孔も中心軸に直交する方向に切断した断面の形状は中心軸を中心とする円形である。各貫通孔の円形断面の面積は対応する光源を十分に含む大きさを有している。各貫通孔は、その中心軸の延長上に対応する光源の中心が位置するように配置されている。前方から後方に向かって貫通孔を観察すると貫通孔を通して対応する光源が視認できる。
より具体的には、集光レンズホルダ733aには、光源Aに対応する貫通孔Aが設けられている。貫通孔Aの内壁は前後方向に平行な仮想軸を中心軸とする中空円筒状に形成されている。貫通孔Aの中心軸に直交する方向に切断した断面の形状は中心軸を中心とする
円形である。貫通孔Aの円形断面の面積は対応する光源を十分に含む大きさを有している。貫通孔Aは、その中心軸の延長上に対応する光源Aの中心が位置するように配置されている。前方から後方に向かって貫通孔Aを観察すると貫通孔Aを通して対応する光源Aが視認できる。
貫通孔Aの外周囲には、光源群Bの6個の光源に一対一に対応する6個の貫通孔が設けられた貫通孔群Bが設けられている。つまり、貫通孔Aの中心軸を中心とする所定半径の仮想円周上には、等間隔に6個の貫通孔が設けられた貫通孔群Bが配置されている。貫通孔群Bの各貫通孔の内壁は前後方向に平行な仮想軸を中心軸とする中空円筒状に形成されている。貫通孔群Bの各貫通孔の中心軸に直交する方向に切断した断面の形状は中心軸を中心とする円形である。貫通孔群Bの各貫通孔の円形断面の面積は対応する光源を十分に含む大きさを有している。貫通孔群Bの各貫通孔は、その中心軸の延長上に光源群Bの対応する光源の中心が位置するように配置されている。前方から後方に向かって貫通孔群Bの各貫通孔を観察すると貫通孔群Bの各貫通孔を通して光源群Bの対応する光源が視認できる。
貫通孔群Bの外周囲には、光源群Cの6個の光源に一対一に対応する6個の貫通孔が設けられた貫通孔群Cが設けられている。つまり、貫通孔Aの中心軸を中心とする所定半径の仮想円弧上には、等間隔に6個の貫通孔が設けられた貫通孔群Cが配置されている。貫通孔群Cの各貫通孔の内壁は前後方向に平行な仮想軸を中心軸とする中空円筒状に形成されている。貫通孔群Cの各貫通孔の中心軸に直交する方向に切断した断面の形状は中心軸を中心とする円形である。貫通孔群Cの各貫通孔の円形断面の面積は対応する光源を十分に含む大きさを有している。貫通孔群Cの各貫通孔は、その中心軸の延長上に光源群Cの対応する光源の中心が位置するように配置されている。前方から後方に向かって貫通孔群Cの各貫通孔を観察すると貫通孔群Cの各貫通孔を通して光源群Cの対応する光源が視認できる。
貫通孔A及び、貫通孔群B、Cの各貫通孔の内壁面は、光の反射、散乱などの迷光の発生を防止するために、つや消し黒色塗装が施されている。迷光の発生を防止するために、集光レンズホルダ733a自体を黒色樹脂等で成型してもよい。
集光レンズホルダ733aの貫通孔A及び、貫通孔群B、Cの各貫通孔の前側には集光レンズを保持する保持部733a1が設けられている。各保持部733a1は、貫通孔の前側開口端の内径を幾分広げたレンズ保持用内壁と、貫通孔内壁とそれより広いレンズ保持用内壁との段差で形成されるリング状のレンズ保持棚とを有している。リング状のレンズ保持棚に集光レンズの周縁部後面を当接させ、レンズ保持用内壁に集光レンズの周縁部側面を当接させて集光レンズを保持することができる。保持部733a1のレンズ保持用内壁の一部には、前方から後方に向かってレンズ保持棚の位置より浅い位置まで矩形状に側壁部を凹ませた位置決め用凹部733a2が形成されている。位置決め用凹部733a2は、製造時のレンズ取付ミスを防止してレンズを容易に位置決めして取付けるために用いる。貫通孔A及び、貫通孔群B、Cの各貫通孔の前後方向の長さは、光源部732bの光源A及び、光源群B、Cの複数の光源のそれぞれが、保持部733a1に取付けられた各集光レンズの後側の焦点に位置するように調整されている。
保持部733a1のうち貫通孔Aの保持部には集光レンズ734aが保持され、貫通孔群Bの6個の貫通孔の保持部には6個の集光レンズからなる集光レンズ群734bが保持され、貫通孔群Cの6個の貫通孔の保持部には6個の集光レンズからなる集光レンズ群734cが保持される。
図20は、集光レンズを保持した集光レンズホルダ733aをほぼ前側からより詳細に
見た状態を示している。図20に示すように、集光レンズホルダ733aは、貫通孔Aと、貫通孔Aの中心軸を中心とする所定半径の仮想円の円周上に等間隔に配置された貫通孔群Bの6個の貫通孔B1〜B6と、貫通孔B1〜B6の外側であって、貫通孔Aの中心軸を中心とする所定半径の仮想円の円弧上に等間隔に配置された貫通孔群Cの6個の貫通孔C1〜C6と、を有している。貫通孔群Bの6個の貫通孔B1〜B6は、筒の長さ(筒長)が同一であり、筒内径の長さ(筒内径長)も同一である。貫通孔群Cの6個の貫通孔C1〜C6は、筒長が同一であり、筒内径長も同一である。貫通孔B1〜B6の筒内径長は貫通孔Aの筒内径長より短く、貫通孔C1〜C6の筒内径長は貫通孔Aの筒内径長より長い。
図20に示すように、集光レンズホルダ733aの貫通孔Aの前側には集光レンズを保持する保持部733a1aが設けられている。保持部733a1aには集光レンズ734aが嵌め込まれて保持されている。保持部733a1aのレンズ保持用内壁の一部には、前方から後方に向かってレンズ保持棚の位置より浅い位置まで矩形状に側壁部を凹ませた位置決め用凹部733a2aが形成されている。一方、集光レンズ734aには、レンズの周縁側壁部の前側一部に、レンズの光軸に直交する方向に突出する四角柱形状の位置決め用凸部734atが設けられている。位置決め用凸部734atは、保持部733a1aの位置決め用凹部733a2aに嵌め込まれるため、レンズの光軸方向に見て、位置決め用凹部733a2aの深さより薄い厚さに形成されている。
位置決め用凸部734atは、集光レンズ734aの周縁側壁部の前側だけに設けられており後側には形成されていない。また、位置決め用凹部733a2aは、前方から後方に向かってレンズ保持棚の深さより浅い位置までしか凹んでいない。このため、レンズ装着時に誤って集光レンズ734aを裏返して取付けようとしても、リング状のレンズ保持棚の全面に集光レンズの周縁部後面全体が当接する前に位置決め用凸部734atが位置決め用凹部733a2aに先に当接してしまい、集光レンズ734aの位置決め用凸部734at側が浮き上がってしまうので、取付けミスに容易に気付くことができる。
集光レンズホルダ733aの貫通孔群Bの貫通孔B1の前側には集光レンズを保持する保持部733a1b1が設けられている。保持部733a1b1に集光レンズ734b1が嵌め込まれて保持されている。保持部733a1b1のレンズ保持用内壁の一部には、前方から後方に向かってレンズ保持棚の位置より浅い位置まで矩形状に側壁部を凹ませた位置決め用凹部733a2b1が形成されている。一方、集光レンズ734b1には、レンズの周縁側壁部の前側一部に、レンズの光軸に直交する方向に突出する四角柱形状の位置決め用凸部734b1tが設けられている。位置決め用凸部734b1tは、保持部733a1b1の位置決め用凹部733a2b1に嵌め込まれるため、レンズの光軸方向に見て、位置決め用凹部733a2b1の深さと同じかそれより薄い厚さにそれぞれ形成されている。
位置決め用凸部734b1tは、集光レンズ734b1の周縁側壁部の前側だけに設けられており後側には形成されていない。また、位置決め用凹部733a2b1は、前方から後方に向かってレンズ保持棚の深さより浅い位置までしか凹んでいない。このため、レンズ装着時に誤って集光レンズ734b1を裏返して取付けようとしても、リング状のレンズ保持棚の全面に集光レンズの周縁部後面全体が当接する前に位置決め用凸部734b1tが位置決め用凹部733a2b1に先に当接してしまい、集光レンズ734b1の位置決め用凸部734b1t側が浮き上がってしまうので、取付けミスに容易に気付くことができる。
同様に、集光レンズホルダ733aの貫通孔群Bの他の5個の貫通孔B2〜B6の前側には集光レンズを保持する保持部733a1b2〜733a1b6がそれぞれ設けられて
いる。保持部733a1b2〜733a1b6に集光レンズ734b2〜734b6がそれぞれ嵌め込まれて保持されている。保持部733a1b2〜733a1b6のレンズ保持用内壁の一部には、前方から後方に向かってレンズ保持棚の位置より浅い位置まで矩形状に側壁部を凹ませた位置決め用凹部733a2b2〜733a2b6が形成されている。一方、集光レンズ734b2〜734b6には、各レンズの周縁側壁部の前側一部に、レンズの光軸に直交する方向に突出する四角柱形状の位置決め用凸部734b2t〜734b6tがそれぞれ設けられている。位置決め用凸部734b2t〜734b6tは、保持部733a1b2〜733a1b6の位置決め用凹部733a2b2〜733a2b6にそれぞれ嵌め込まれるため、レンズの光軸方向に見て、位置決め用凹部733a2b2〜733a2b6の深さと同じかそれより薄い厚さにそれぞれ形成されている。
位置決め用凸部734b2t〜734b6tは、集光レンズ734b2〜734b6の周縁側壁部の前側だけに設けられており後側には形成されていない。また、位置決め用凹部733a2b2〜733a2b6は、前方から後方に向かってレンズ保持棚の深さより浅い位置までしか凹んでいない。このため、レンズ装着時に誤って集光レンズ734b2〜734b6を裏返して取付けようとしても、リング状のレンズ保持棚の全面に集光レンズの周縁部後面全体が当接する前に位置決め用凸部734b2t〜734b6tが位置決め用凹部733a2b2〜733a2b6に先に当接してしまい、集光レンズ734b2〜734b6の位置決め用凸部734b2t〜734b6t側が浮き上がってしまうので、取付けミスに容易に気付くことができる。
位置決め用凹部733a2b1〜733a2b6は、保持部733a1b1〜733a1b6のそれぞれで形成角度を異ならせている。本例では、位置決め用凹部733a2b1と位置決め用凹部733a2b5、位置決め用凹部733a2b2と位置決め用凹部733a2b4は、それぞれ貫通孔Aの中心軸を通り左右方向に延びる直線に対して対称な位置に形成されている。位置決め用凹部733a2b3と位置決め用凹部733a2b6は、貫通孔Aの中心軸を通り上下方向に延びる直線に対して対称な位置に形成されている。位置決め用凹部733a2b1〜733a2b6の位置に応じて、集光レンズの位置決め用凸部734b1t〜734b6tの取り付け角度を変えており、集光レンズホルダ733a内の限られたスペースに位置決め用凸部734b1t〜734b6tの位置で集光レンズを位置決めして容易に保持させることができる。
集光レンズホルダ733aの貫通孔群Cの貫通孔C1の前側には集光レンズを保持する保持部733a1c1が設けられている。保持部733a1c1に集光レンズ734c1が嵌め込まれて保持されている。保持部733a1c1のレンズ保持用内壁の一部には、前方から後方に向かってレンズ保持棚の位置より浅い位置まで矩形状に側壁部を凹ませた位置決め用凹部733a2c1が形成されている。一方、集光レンズ734c1には、レンズの周縁側壁部の前側一部に、レンズの光軸に直交する方向に突出する四角柱形状の位置決め用凸部734c1tが設けられている。位置決め用凸部734c1tは、保持部733a1c1の位置決め用凹部733a2c1に嵌め込まれるため、レンズの光軸方向に見て、位置決め用凹部733a2c1の深さと同じかそれより薄い厚さにそれぞれ形成されている。
位置決め用凸部734c1tは、集光レンズ734c1の周縁側壁部の前側だけに設けられており後側には形成されていない。また、位置決め用凹部733a2c1は、前方から後方に向かってレンズ保持棚の深さより浅い位置までしか凹んでいない。このため、レンズ装着時に誤って集光レンズ734c1を裏返して取付けようとしても、リング状のレンズ保持棚の全面に集光レンズの周縁部後面全体が当接する前に位置決め用凸部734c1tが位置決め用凹部733a2c1に先に当接してしまい、集光レンズ734c1の位置決め用凸部734c1t側が浮き上がってしまうので、取付けミスに容易に気付くこと
ができる。
同様に、集光レンズホルダ733aの貫通孔群Cの他の5個の貫通孔C2〜C6の前側には集光レンズを保持する保持部733a1c2〜733a1c6がそれぞれ設けられている。保持部733a1c2〜733a1c6に集光レンズ734c2〜734c6がそれぞれ嵌め込まれて保持されている。保持部733a1c2〜733a1c6のレンズ保持用内壁の一部には、前方から後方に向かってレンズ保持棚の位置より浅い位置まで矩形状に側壁部を凹ませた位置決め用凹部733a2c2〜733a2c6が形成されている。一方、集光レンズ734c2〜734c6には、レンズの周縁側壁部の前側一部に、レンズの光軸に直交する方向に突出する四角柱形状の位置決め用凸部734c2t〜734c6tがそれぞれ設けられている。位置決め用凸部734c2t〜734c6tは、保持部733a1c2〜733a1c6の位置決め用凹部733a2c2〜733a2c6にそれぞれ嵌め込まれるため、レンズの光軸方向に見て、位置決め用凹部733a2c2〜733a2c6の深さと同じかそれより薄い厚さにそれぞれ形成されている。
位置決め用凸部734c2t〜734c6tは、集光レンズ734c2〜734c6の周縁側壁部の前側だけに設けられており後側には形成されていない。また、位置決め用凹部733a2c2〜733a2c6は、前方から後方に向かってレンズ保持棚の深さより浅い位置までしか凹んでいない。このため、レンズ装着時に誤って集光レンズ734c2〜734c6を裏返して取付けようとしても、リング状のレンズ保持棚の全面に集光レンズの周縁部後面全体が当接する前に位置決め用凸部734c2t〜734c6tが位置決め用凹部733a2c2〜733a2c6に先に当接してしまい、集光レンズ734c2〜734c6の位置決め用凸部734c2t〜734c6t側が浮き上がってしまうので、取付けミスに容易に気付くことができる。
位置決め用凹部733a2c1〜733a2c6は、保持部733a1c1〜733a1c6のそれぞれで形成角度を異ならせている。本例では、位置決め用凹部733a2c1〜733a2c6は、それぞれ貫通孔Aの中心軸と各貫通孔C1〜C6の中心軸とを通る直線の延長上の保持部733a1c1〜733a1c6の外壁に形成されている。位置決め用凹部733a2c1〜733a2bcの位置に応じて、集光レンズの位置決め用凸部734c1t〜734c6tの取り付け角度を変えており、集光レンズホルダ733a内の限られたスペースに位置決め用凸部734c1t〜734c6tの位置で集光レンズを位置決めして容易に保持させることができる。
位置決め用凸部734atは、集光レンズ734aの成型時に一緒に一つの型から成型して作製してもよいし、集光レンズ734aと位置決め用凸部734atを別個に作製して後から両者を接着するようにしてもよい。6個の集光レンズ734b1〜734b6は同一の形状と大きさの集光レンズなので、位置決め用凸部は、集光レンズの成型時に一緒に一つの型から成型して作製してもよいし、集光レンズと位置決め用凸部を別個に作製して後から両者をそれぞれ接着するようにしてもよい。同様に、6個の集光レンズ734c1〜734c6は同一の形状と大きさの集光レンズなので、位置決め用凸部は、集光レンズの成型時に一緒に一つの型から成型して作製してもよいし、集光レンズと位置決め用凸部を別個に作製して後から両者をそれぞれ接着するようにしてもよい。
位置決め用凸部734atを設けることにより、製造時の集光レンズ734aの保持部733a1aへの組み付けを容易に確実にして組み付けミスを低減させるとともに、集光レンズ734aを保持部733a1aに接着固定するまでの製造途中での集光レンズ734aの脱落等を防止することができる。同様に、位置決め用凸部734b1t〜734b6t、734c1t〜734c6tを設けることにより、製造時の集光レンズ734b1〜734b6、734c1〜734c6の保持部733a1b1〜733a1b6、73
3a1c1〜733a1c6への組み付けを容易に確実にして組み付けミスを低減させるとともに、集光レンズ734b1〜734b6、734c1〜734c6を保持部733a1b1〜733a1b6、733a1c1〜733a1c6に固定するまでの製造途中での集光レンズ734b1〜734b6、734c1〜734c6の脱落を防止することができる。
保持部733a1aで集光レンズ734aを保持することにより、集光レンズ734aの光軸が貫通孔Aの中心軸にほぼ一致し、当該中心軸の延長上に位置する光源Aの中心にレンズの光軸が一致するとともに、集光レンズ734aの後側の焦点位置に光源Aの位置が一致するようになる。これにより、光源Aから射出した発散光線束を集光レンズ734aに入射させて、集光レンズ734aから射出した光を光軸にほぼ平行な平行光線束として前側を照らすことができる。
また、保持部733a1b1で集光レンズ734b1を保持することにより、集光レンズ734b1の光軸が貫通孔B1の中心軸にほぼ一致し、当該中心軸の延長上に位置する光源群Bの対応する光源の中心にレンズの光軸が一致するとともに、集光レンズ734b1の後側の焦点位置に光源群Bの対応する光源の位置が一致するようになる。これにより、光源群Bの対応する光源から射出した発散光線束を集光レンズ734b1に入射させて、集光レンズ734b1から射出した光を光軸にほぼ平行な平行光線束として前側を照らすことができる。他の5つの保持部733a1b2〜733a1b6とそれらに保持される集光レンズ734b2〜734b6についても同様の機能/作用/効果を得ることができる。集光レンズ734b1〜734b6の後側の主点同士は前後方向に直交する同一平面内に配置されている。
また、保持部733a1c1で集光レンズ734c1を保持することにより、集光レンズ734c1の光軸が貫通孔C1の中心軸にほぼ一致し、当該中心軸の延長上に位置する光源群Cの対応する光源の中心にレンズの光軸が一致するとともに、集光レンズ734c1の後側の焦点位置に光源群Cの対応する光源の位置が一致するようになる。これにより、光源群Cの対応する光源から射出した発散光線束を集光レンズ734c1に入射させて、集光レンズ734c1から射出した光を光軸にほぼ平行な平行光線束として前側を照らすことができる。他の5つの保持部733a1c2〜733a1c6とそれらに保持される集光レンズ734c2〜734c6についても同様の機能/作用/効果を得ることができる。集光レンズ734c1〜734c6の後側の主点同士は前後方向に直交する同一平面内に配置されている。
集光レンズ734a、734b1〜734b6、734c1〜734c6のいずれも光源からの発散光を集光させて平行光を射出するために凸(正)レンズが用いられている。貫通孔Aに配置される集光レンズ734aは、光源AのLEDの配光特性を考慮して、例えば指向角半値幅内の発光強度の高い発散光線束を十分に入射させてレンズ内で拡大させてから平行光として射出させるために、非球面の凸(正)メニスカスレンズを用いている。集光レンズ734aは、非球面の凸(正)メニスカスレンズの凹側が光源側、凸側が投写フィルム側になるよう配置される。
貫通孔C1〜C6に配置される集光レンズ734c1〜734c6のそれぞれも集光レンズ734aと同様に非球面の凸(正)メニスカスレンズを用いている。6個の集光レンズ734c1〜734c6はいずれも、形状(レンズ直径の大きさや光軸方向の厚さ等)、焦点距離、材質等の全てにおいて同一に形成されている。貫通孔C1〜C6に配置される集光レンズ734c1〜734c6は、貫通孔Aに配置される集光レンズ734aとほぼ相似形状をしているが、集光レンズ734aよりレンズ直径が長く厚さも厚い大型である。
貫通孔B1〜B6に配置される集光レンズ734b1〜734b6のそれぞれは肉厚で光軸方向に筒状の両凸レンズを用いている。6個の集光レンズ734b1〜734b6はいずれも、形状(レンズ直径の大きさや光軸方向の厚さ等)、焦点距離、材質等の全てにおいて同一に形成されている。貫通孔B1〜B6に配置される集光レンズ734b1〜734b6は、貫通孔Aに配置される集光レンズ734aとは形状が異なるとともに、集光レンズ734aよりレンズ直径が短く厚さが厚くなっている。
これらの集光レンズ734a、734b1〜734b6、734c1〜734c6のレンズ基材には、光透過率、屈折率、耐熱性、経時劣化等に対する仕様に応じて、ガラス材や、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PET (ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)等の透明プラスチック材を用いることができる。
レンズ形状の種類については、焦点距離等の仕様に応じて、上記の凸(正)メニスカスレンズや両凸レンズの他にも、平凸レンズ、非球面(正)レンズをはじめ種々の正レンズを用いることができる。
図19に戻り、集光レンズ部734の複数のレンズを保持した集光レンズホルダ733aの前面にはフィルムホルダ733bが取付けられている。フィルムホルダ733bは、前後方向に直交する面内で集光レンズホルダ733aの貫通孔A及び、貫通孔群B、Cの複数の貫通孔の断面を内包する広さで、前側から見ると集光レンズホルダ733aの輪郭形状にほぼ倣って概ね左方に膨らむ半月状の輪郭形状を有する比較的薄い平板状をしている。
フィルムホルダ733bは、前後方向に見て集光レンズホルダ733aの貫通孔Aと重なる位置に、貫通孔Aとほぼ同一の中心軸と内径を有する中空円筒状の開口部Aが配置されている。また、貫通孔群Bの6個の貫通孔と重なる位置に、当該各貫通孔とほぼ同一の中心軸と内径を有する中空円筒状の6個の開口部が設けられた開口部群Bが配置されている。さらに、貫通孔群Cの6個の貫通孔と重なる位置に、当該各貫通孔とほぼ同一の中心軸と内径を有する中空円筒状の6個の開口部が設けられた開口部群Cが配置されている。
フィルムホルダ733bを集光レンズホルダ733aの前面に取付けると、フィルムホルダ733bの開口部A及び、開口部群B、開口部群Cの複数の開口部の各裏面側の開口周縁部が集光レンズホルダ733aの各保持部733a1に保持された集光レンズ734a、集光レンズ群734b、734cの各レンズのレンズ周縁部前面に接触して、集光レンズ734a、集光レンズ群734b、734cの各レンズを固定してガタつきを抑えるようになっている。このように、フィルムホルダ733bは、集光レンズ734a、集光レンズ群734b、734cの各レンズの固定/保護カバーの機能も有している。
フィルムホルダ733bの前面の中央部の開口部Aと開口部群Bとの間の領域には、開口部Aの中心軸を中心とする所定半径の円形状で所定高さに屹立する第1円状壁部が形成されている。また、フィルムホルダ733bの前面の開口部群Bと開口部群Cとの間の領域には、開口部Aの中心軸を中心とする所定半径の円形状で第1円状壁部と同じ高さに屹立する第2円状壁部が形成されている。第1円状壁部の壁前端周縁と第2円状壁部の壁前端周縁を含む平面であって開口部Aと開口部群Bの複数の開口面を含む円形領域がフィルム保持部733b1になっている。
フィルムホルダ733bの前面の周縁部には、半月状の外周輪郭形状に倣って半月輪郭状で所定高さに屹立する半月状壁部が形成されている。第2円状壁部の外壁と半月状壁部の内壁とで囲まれた内方であって開口部群Cの複数の開口面を含むC字状領域がフィルム
保持部733b2になっている。このように、フィルム保持部733b1の外側にフィルム保持部733b2が配置されている。
フィルム保持部733b1に投写フィルム部735の投写フィルム735abが載置されて保持される。フィルム保持部733b2に投写フィルム部735の投写フィルム735cが載置されて保持される。フィルム保持部733b1のフィルム載置面は、第1円状壁部の壁前端周縁と第2円状壁部の壁前端周縁を含む平面内にある。一方、フィルム保持部733b2のフィルム載置面は、第2円状壁部の外壁と半月状壁部の内壁とで囲まれた内方の底面にある。したがって、フィルム保持部733b1に載置された投写フィルム735abの方が、フィルム保持部733b2に載置された投写フィルム735cよりも前方に位置している。
フィルムホルダ733bの各開口部の内壁面や底面、その他の面は、光の反射、散乱などの迷光の発生を防止するために、つや消し黒色塗装が施されている。迷光の発生を防止するために、フィルムホルダ733b自体を黒色樹脂等で成型してもよい。
図21は、投写フィルム部735の投写フィルム735ab、735cを示す図である。図21(a)は、投写フィルム735abを前側から見た状態を示している。投写フィルム735abは、フィルム保持部733b1に載置され保持される大きさで全体として円形状をしたフィルム基板735abbを有している。フィルム基板735abbの中央部には、フィルムホルダ733bの開口部Aと前後方向に重なる領域に光透過性の円形の絵柄描画領域735aが配置されている。フィルム保持部733b1に投写フィルム735abを載置すると、絵柄描画領域735aの中心は集光レンズ734aの光軸に一致する。絵柄描画領域735aの内方には投写用絵柄aが描かれている。フィルム基板735abbの周辺部には、フィルムホルダ733bの開口部群Bの複数の開口部と前後方向にそれぞれ重なる領域に光透過性の円形の6つの絵柄描画領域735b1〜735b6が配置されている。フィルム保持部733b1に投写フィルム735abを載置すると、絵柄描画領域735b1〜735b6のそれぞれの中心は集光レンズ734b1〜734b6のそれぞれの光軸に一致する。絵柄描画領域735b1〜735b6の内方には同一の投写用絵柄bが描かれている。
投写フィルム735abの投写用絵柄a及び投写用絵柄b以外の領域は光を透過させない遮光領域となっている。本実施形態では図21(a)に示すように、投写用絵柄aは、絵柄描画領域735aの内方のほぼ全体にグラデーション付きの白黒のモノクロームで表現されており、ガラスがひび割れたような模様の絵柄が描かれている。投写用絵柄bは、絵柄描画領域735b1〜735b6の内方の全体に所定の光透過率を備えた単色の無地で表現されている。投写用絵柄a、bの表現や模様は演出の目的に応じて種々に替えることができる。なお、投写フィルム735abの投写用絵柄a及び投写用絵柄b以外の領域は遮光領域とせずに、投写用絵柄bと同様の所定の光透過率を備えた単色の無地としてもよい。フィルム下地が投写用絵柄bと同様の所定の光透過率を備えた単色の無地のフィルム基板735abbを用いれば、絵柄描画領域735b1〜735b6に投写用絵柄bを形成する工程を省くことができる。
図21(b)は、投写フィルム735cを前側から見た状態を示している。投写フィルム735cは、フィルム保持部733b2に載置され保持される大きさで全体としてC字状でC字の右側上下端部を接続した形状をしたフィルム基板735cbを有している。フィルム基板735cbには、フィルムホルダ733bの開口部群Cの複数の開口部と前後方向にそれぞれ重なる領域に光透過性の円形の絵柄描画領域735c1〜735c6が配置されている。フィルム保持部733b2に投写フィルム735cを載置すると、絵柄描画領域735c1〜735c6のそれぞれの中心は集光レンズ734c1〜734c6の
それぞれの光軸に一致する。絵柄描画領域735c1〜735c6のそれぞれの内方には投写用絵柄c1〜c6がそれぞれ描かれている。
投写フィルム735cの投写用絵柄c1〜c6以外の領域は光を透過させない遮光領域となっている。投写用絵柄c1〜c6は着色されたカラー表現がされている。本実施形態では図21(b)に示すように、投写用絵柄c1は、太い筆書きの「絶」の文字を上下左右を逆にした絵柄であり、絵柄描画領域735c1内の周辺部にまで全体的に色彩が施されている。フィルムの下地の色はないので絵柄描画領域735c1の円形領域全体が絵柄の大きさになっている。
投写用絵柄c2は、太い筆書きの「好機」の文字を上下左右を逆にして中央に配した絵柄であり、絵柄描画領域735c2内の当該絵柄の周囲は遮光領域と同様に遮光されている。絵柄の大きさは、「好機」とその周囲の色の薄い部分である。当該絵柄の周囲は、完全に遮光されていてもよいし、フィルムの下地の色の濃いグレーであってもよい。
投写用絵柄c3は、太い筆書きの「特命」の文字を上下左右を逆にして中央に配した絵柄であり、絵柄描画領域735c3内の当該絵柄の周囲は遮光領域と同様に遮光されている。絵柄の大きさは、「特命」とその周囲の色の薄い部分である。当該絵柄の周囲は、完全に遮光されていてもよいし、フィルムの下地の色の濃いグレーであってもよい。
投写用絵柄c4は、太い筆書きの「上乗」の文字を上下左右を逆にして中央に配した絵柄であり、絵柄描画領域735c4内の当該絵柄の周囲は遮光領域と同様に遮光されている。絵柄の大きさは、「上乗」とその周囲の色の薄い部分である。当該絵柄の周囲は、完全に遮光されていてもよいし、フィルムの下地の色の濃いグレーであってもよい。
投写用絵柄c5は、太い筆書きの「当」の文字を上下左右を逆にした絵柄であり、絵柄描画領域735c5内の周辺部にまで全体的に色彩が施されている。フィルムの下地の色はないので絵柄描画領域735c5の円形領域全体が絵柄の大きさになっている。
投写用絵柄c6は、太い筆書きの「S」の文字を斜めに切って上下左右を逆にした絵柄であり、絵柄描画領域735c6内の周辺部にまで全体的に色彩が施されている。フィルムの下地の色はないので絵柄描画領域735c6の円形領域全体が絵柄の大きさになっている。
図22は、フィルムホルダ733bに保持された投写フィルム部735の2枚の投写フィルム735ab、735cを前方から見た状態を示している。2枚の投写フィルム735ab、735cを前方から見ると、円形の投写フィルム735abは、C字形状の投写フィルム735cに囲まれて配置されている。投写フィルム735cは、C字状の右側上下端部を接続した部分が右側に位置して配置されている。投写フィルム735abの円形の絵柄描画領域735aの直径に対し、6個の円形の絵柄描画領域735b1〜735b6のそれぞれの直径の方が短くなっている。また、投写フィルム735abの絵柄描画領域735aの直径に対し、投写フィルム735cの6個の円形の絵柄描画領域735c1〜735c6の直径の方が長くなっている。
絵柄描画領域735aの中心は、前側から見ると表示タッチ部710のドーム型半透明部材710aの中央に位置する。絵柄描画領域735b1〜735b6は、絵柄描画領域735aの中心を中心とする円周上に等間隔に配置されている。絵柄描画領域735b1〜735b6の外側にある絵柄描画領域735c1〜735c6は、絵柄描画領域735aの中心を中心とする仮想円の円弧上に等間隔に配置されている。
投写フィルム735ab、735cのフィルム基材としては、TAC(セルローストリアセテート)やPET(ポリエチレンテレフタノール)、PP(ポリプロピレン)を用いることができる。また、フィルム基材への絵柄の作製は、リバーサルフィルム(ポジフィルム)へ絵柄の像を露光して転写してもよいし、透明プラスチックフィルム基材に印刷法を用いて絵柄を印刷してもよい。
図19に戻り、投写フィルム735abと投写フィルム735cを載置して保持するフィルムホルダ733bの前面には投写レンズホルダ733cが取付けられている。投写レンズホルダ733cは、前後方向に見てフィルムホルダ733bの開口部Aと重なる位置に、開口部Aとほぼ同一の中心軸と内径を有する中空円筒状の貫通孔Aが配置されている。また、投写レンズホルダ733cは、前後方向に見てフィルムホルダ733bの開口部群Bの6個の開口部と重なる位置に、当該各開口部とほぼ同一の中心軸と内径を有する中空円筒状の6個の貫通孔が設けられた貫通孔群Bが配置されている。
さらに、投写レンズホルダ733cは、前後方向に見てフィルムホルダ733bの開口部群Cの6個の開口部と重なる位置に、当該各開口部前面を包含する広さの後側端部の開口面を有する中空筒状の6個の貫通孔が設けられた貫通孔群Cが配置されている。貫通孔群Cの各貫通孔の前側端部の開口面は、前後方向に直交する平面内にある円形状である。貫通孔群Cの各貫通孔の前側端部の円形状の開口面の中心を含む前後方向に平行な軸は、後側端部の開口に接続されたフィルムホルダ733bの開口部群Cの対応する開口部の中心軸と一致せずに、いずれも貫通孔Aの中心軸に向かって所定量ずれている。貫通孔群Cの各貫通孔の内壁は、前後方向に直交する断面の面積が後方から前方に向かって徐々に小さくなるテーパーの付いた中空筒状に形成されている。
各貫通孔の内壁面は、光の反射、散乱などの迷光の発生を防止するために、つや消し黒色塗装が施されている。迷光の発生を防止するために、投写レンズホルダ733c自体を黒色樹脂等で成型してもよい。
投写レンズホルダ733cをフィルムホルダ733bの前面に取付けると、投写レンズホルダ733cの貫通孔A及び、貫通孔群B、貫通孔群Cの複数の貫通孔の各裏面側の開口周縁部が、フィルムホルダ733bに保持された投写フィルム735ab、735cの前面に接触して投写フィルム735ab、735cの平面性を維持しつつ固定してガタつきを抑えるようになっている。このように、投写レンズホルダ733cは、投写フィルム735ab、735cの固定/保護カバーの機能も有している。
図23は、投写レンズ部736を保持した投写レンズホルダ733cをほぼ前側からより詳細に見た状態を示している。図23に示すように、投写レンズホルダ733cは、貫通孔Aと、貫通孔Aの中心軸を中心とする所定半径の仮想円の円周上に等間隔に配置された貫通孔群Bの6個の貫通孔B1〜B6と、貫通孔B1〜B6の外側であって、貫通孔Aの中心軸を中心とする所定半径の仮想円の円弧上に等間隔に配置された貫通孔群Cの6個の貫通孔C1〜C6と、を有している。貫通孔群Bの6個の貫通孔B1〜B6は、筒の長さ(筒長)が同一であり、筒内径の長さ(筒内径長)も同一である。貫通孔群Cの6個の貫通孔C1〜C6は、筒長が同一であり、筒内径長も同一である。貫通孔B1〜B6の筒内径長は貫通孔Aの筒内径長より短く、貫通孔C1〜C6の筒内径長は貫通孔Aの筒内径長より長い。
図19及び図23に示すように、投写レンズ部736は、透明樹脂基板の所定位置に複数のレンズが透明樹脂基板と一体的に形成されている。投写レンズ部736は、投写レンズホルダ733cの前面に嵌め込まれている。投写レンズホルダ733cの貫通孔Aの前側には投写レンズ736aが嵌め込まれて保持されている。投写レンズホルダ733cの
貫通孔群Bの6個の貫通孔B1〜B6の前側には投写レンズ736b1〜736b6がそれぞれ嵌め込まれて保持されている。投写レンズホルダ733cの貫通孔群Cの6個の貫通孔C1〜C6の前側には投写レンズ736c1〜736c6がそれぞれ嵌め込まれて保持されている。
投写レンズホルダ733cの貫通孔群Bの6個の貫通孔B1〜B6にそれぞれ嵌め込まれて保持されている投写レンズ736b1〜736b6の前後方向の高さは同一である。投写レンズホルダ733cの貫通孔群Cの6個の貫通孔C1〜C6にそれぞれ嵌め込まれて保持されている投写レンズ736c1〜736c6の前後方向の高さは同一である。貫通孔群Bの6個の貫通孔B1〜B6にそれぞれ嵌め込まれて保持されている投写レンズ736b1〜736b6の前後方向の高さは、貫通孔Aに嵌め込まれて保持されている投写レンズ736aの前後方向の高さより高くなっている。貫通孔群Cの6個の貫通孔C1〜C6にそれぞれ嵌め込まれて保持されている投写レンズ736c1〜736c6の前後方向の高さは、貫通孔群Bの6個の貫通孔B1〜B6にそれぞれ嵌め込まれて保持されている投写レンズ736b1〜736b6の前後方向の高さより高くなっている。
投写レンズ部736は、透明樹脂基板と投写レンズ736a、736b1〜736b6、736c1〜736c6を一緒に一つの型から成型して作製してもよいし、投写レンズ736a、736b1〜736b6、736c1〜736c6と透明樹脂基板を別個に作製して後から両者を接着するようにしてもよい。
投写レンズ部736が投写レンズホルダ733cに保持されることにより、投写レンズ736a、736b1〜736b6の各光軸が投写レンズホルダ733cの貫通孔A、B1〜B6の中心軸にほぼ一致し、当該中心軸の延長上に位置する集光レンズ734a、734b1〜734b6の光軸とほぼ一致するようになる。投写レンズ736b1〜736b6の前側の主点同士は前後方向に直交する同一平面内に配置されている。
投写レンズ736c1〜736c6は、投写レンズホルダ733cの貫通孔群Cの6個の貫通孔の前側の開口面に保持されるが、当該貫通孔群Cの6個の貫通孔の前側の開口面の前後方向に平行な中心軸は、後側の開口面に接続されたフィルムホルダ733bの開口部群Cの6個の開口部の各中心軸と一致せずに、いずれも貫通孔A側に所定量ずれている。このため、投写レンズ736c1〜736c6の各光軸は、集光レンズ734c1〜734c6の各光軸と平行だが所定のずれ量を持っている。投写レンズ736c1〜736c6の前側の主点同士は前後方向に直交する同一平面内に配置されている。
投写レンズ736a、736b1〜736b6、736c1〜736c6のいずれも、投写フィルム735ab、735cの絵柄描画領域735a、735b1〜735b6、735c1〜735c6を透過した光をスクリーン上に実像を結ぶように投写するために凸(正)レンズが用いられている。投写レンズホルダ733cの貫通孔Aの前側に保持される投写レンズ736aは、非球面の凸(正)レンズを用いている。本実施形態では、非球面側が絵柄描画領域735a側になるよう配置される。
投写レンズホルダ733cの貫通孔C1〜C6の前側に保持される投写レンズ736c1〜736c6のそれぞれも投写レンズ736aと同様に非球面の凸(正)レンズを用いている。6個の投写レンズ736c1〜736c6はいずれも、形状(レンズ直径の大きさや光軸方向の厚さ等)、焦点距離、材質等の全てにおいて同一に形成されている。投写レンズホルダ733cの貫通孔C1〜C6に配置される投写レンズ736c1〜736c6は、貫通孔Aに配置される投写レンズ736aとほぼ相似形状をしているが、投写レンズ736aよりレンズ直径が長く厚さも厚い大型である。
投写レンズホルダ733cの貫通孔B1〜B6に配置される投写レンズ736b1〜736b6のそれぞれは肉厚で光軸方向に筒状の両凸レンズを用いている。6個の投写レンズ736b1〜736b6はいずれも、形状(レンズ直径の大きさや光軸方向の厚さ等)、焦点距離、材質等の全てにおいて同一に形成されている。貫通孔B1〜B6に配置される投写レンズ736b1〜736b6は、貫通孔Aに配置される投写レンズ736aとは形状が異なるとともに、投写レンズ736aよりレンズ直径が短くなっている。
これらの投写レンズ736a、736b1〜736b6、736c1〜736c6のレンズ基材には、光透過率、屈折率、耐熱性、経時劣化等に対する仕様に応じて、ガラス材や、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PET (ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)等の透明プラスチック材を用いることができる。
レンズ形状の種類については、焦点距離等の仕様に応じて、上記の凸(正)レンズや両凸レンズの他にも、平凸レンズ、非球面(正)メニスカスレンズをはじめ種々の正レンズを用いることができる。
本実施形態では、投写レンズ736a、736b1〜736b6、736c1〜736c6を透明樹脂基板の所定位置に透明樹脂基板と一体的に成型しているが、集光レンズ734a、734b1〜734b6、734c1〜734c6のように個々のレンズを独立して成型して投写レンズホルダ733cに保持させるようにしてももちろんよい。その際に、集光レンズ734a、734b1〜734b6、734c1〜734c6と同様にレンズ側部に位置決め用凸部を設け、投写レンズホルダ733cに位置決め用凹部を設ける構成にしてももちろんよい。こうすることにより、製造時の取付ミス等を低減させることができる。
図19に戻り、投写レンズ部736の複数のレンズを保持した投写レンズホルダ733cの前面には開口絞り部737が取付けられている。開口絞り部737には、投写レンズ736a、736b1〜736b6、736c1〜736c6の各前面を所定の広さで開口する円形の開口絞りが形成されている。本実施形態の開口絞り部737の各開口絞りの形状や大きさは投写レンズホルダ733cの各貫通孔の前側の開口面の形状や大きさとほぼ同じにしているが、それらより開口面の面積を狭くして絞り量を大きくしたり、開口面の形状を異ならせたりしてももちろんよい。
開口絞り部737の前面には、投写レンズカバー733dが取付けられている。投写レンズカバー733dは、開口絞り部737と、投写レンズ部736を保持した投写レンズホルダ733cと、を収容可能な高さの側壁を有している。投写レンズカバー733dの側壁は、フィルムホルダ733bの前面の半月状壁部周縁部の輪郭形状に倣って当該半月状壁部周縁部に当接する外周輪郭形状を有している。投写レンズカバー733dの前面は、開口絞り部737の全ての開口を含む広さの半月状の開口が設けられている。
投写レンズカバー733dの前面には、投写フード部720が取付けられている。投写フード部720は、取付ネジ741e、741fで投写レンズカバー733dに固定されている。投写フード部720は、開口絞り部737から射出して拡がる光が遮られることなく結像位置まで到達できるように、前後方向に直交する断面の面積が後方から前方に向かって徐々に大きくなるテーパーの付いた中空筒状に形成されている。投写フード部720の後端は、投写レンズカバー733dの前面の半月状壁部周縁部に当接する側壁後縁部を有している。当該側壁後縁部は、投写レンズカバー733dの前面の半月状壁部周縁部の半月状の外周輪郭形状に倣う半月状の輪郭形状を有している。投写フード部720の前端は、投写レンズ736aの光軸を中心とする所定半径の円形状の開口端周縁部を有している。投写フード部720は、結像位置の後側から不要な外光を入射させないようにして
表示像のコントラストの低下を防止するためにも用いられる。
開口絞り部737、投写レンズカバー733d、投写フード部720は、光の反射、散乱などの迷光の発生を防止するために、つや消し黒色塗装が施されている。迷光の発生を防止するために、開口絞り部737、投写レンズカバー733d、投写フード部720自体を黒色樹脂等で成型してもよい。
投写フード部720の前面には、表示タッチ部710が取付けられている。表示タッチ部710は、投写フード部720の前方開口端周縁部の輪郭形状に倣う円形状の開口周縁部を後方に備えた中空円筒状の側壁部710bと、側壁部710bの前側の円形状周縁部から前方に球冠(球の一部)状に突出するドーム型半透明部材710aとを有している。ドーム型半透明部材710aの内方は側壁部710bの中空円筒につながる中空になっている。ドーム型半透明部材710aと側壁部710bとは、灰色半透明の樹脂材料で一体的に成型されている。表示タッチ部710は、取付ネジ741g、741hで投写フード部720に固定されている。
ドーム型半透明部材710aの裏面は、投写機構部730から投写フード部720を通って投写される投写光が結像するリア型投写スクリーンとして機能する。スロットマシン100の遊技者は、ドーム型半透明部材710aの裏面に結像して得られた投写像をドーム型半透明部材710aの表面から見ることができる。
ドーム型半透明部材710aの裏面のほぼ全面には、ITO(インジウム錫酸化物)からなる透明電極が蒸着等により成膜されている。ITO膜の蒸着により若干ではあるがドーム型半透明部材710aの内方の構造を見え難くさせることができる。透明電極は側壁部710bの端部に設けられた電気的接続端子710cに電気的に接続されている。電気的接続端子710cは不図示のケーブルを介して電気回路部732cのタッチ用コネクタ732c3(図24(b)参照)に電気的に接続されている。これにより、表示タッチ部710のドーム型半透明部材710aは、リア型投写スクリーンとして機能するだけでなく、静電容量方式のタッチスクリーン(タッチ画面、タッチパネル、タッチセンサ)としても機能するようになっている。
本例では、ドーム型半透明部材710aと側壁部710bとは、灰色半透明の樹脂材料で一体的に成型されているが、別個に作製して接続するようにしてもよい。また、側壁部710bを設けずにドーム型半透明部材710aの後方開口周縁部を直に投写フード部720の前方開口端周縁部に接続するようにしてもよい。ドーム型半透明部材710aは、リア型投写スクリーンとしての機能を有していれば所定の明度の無彩色でもよいし、所定の明度、彩度の有彩色であってもよく、透過率も任意に選択可能である。例えば白色、白色以外の単色や混合色等であってもよいし、リア型投写スクリーンの後方が透けて見えるような透過率を有していてもよい。また、側壁部710bの内壁面は、光の反射、散乱などの迷光の発生を防止するために、つや消し黒色塗装が施されていてもよいし、側壁部710b自体を黒色樹脂等で成型してもよい。
図24は、投写機構部730の光学系の配置状態を示す分解斜視図であり、(a)は、前側下方から後側上方に向かって見た投写機構部730の光学系の各要素を前方から後方に順に図上から下に向かって並べて示している。(b)は、後側下方から前側上方に向かって見た投写機構部730の光学系の各要素を後方から前方に順に図下から上に向かって並べて示している。
図24(a)、(b)は、投写機構部730のうち、光源部/電気回路部732及び、集光レンズ部734、投写フィルム部735、投写レンズ部736の配置状態を示してい
る。図24(a)、(b)では、投写機構部730のうち、底部カバー731及び、集光レンズホルダ733a、フィルムホルダ733b、投写レンズホルダ733c、開口絞り部737、投写レンズカバー733dの図示は省略している。
図24(a)に示すように、光源部/電気回路部732のプリント基板732aの前面に設けられた光源部732bには複数のLEDが配置されており、光源AとしてフルカラーLED732b1が配置されている。光源Aを中心とする所定半径の仮想円周上にある光源群Bの6個の光源として、フルカラーLED732bb1〜732bb6が配置されている。光源群Bの外側で光源Aを中心とする所定半径の仮想円のうちのプリント基板732aの表面上の仮想円弧上にある光源群Cの6個の光源として白色LED732bc1〜732bc6が配置されている。プリント基板732aの概ね左方に膨らむ半月状の輪郭形状の下方側から突出する基板表面には、第1副制御部400の駆動回路422とセンサ回路444に接続される通信ケーブル(不図示)が接続されるコネクタ732bdが配置されている。
図24(b)に示すように、光源部/電気回路部732のプリント基板732aの後面に設けられた電気回路部732cには、光源部732bの光源A、光源群B、Cの複数のLED732b1、732bb1〜732bb6、732bc1〜732bc6のそれぞれの発光/非発光等の駆動制御を行うLEDドライバ732c1が配置されている。LEDドライバ732c1は、光源A、光源群Bの複数のフルカラーLED732b1、732bb1〜732bb6のそれぞれについて発光/非発光の制御と発光時の発光強度や発光色の制御を行い、光源群Cの複数の白色LED732bc1〜732bc6のそれぞれについては発光/非発光の制御と発光時の発光強度の制御を行う。
また、図24(b)に示すように、電気回路部732cには、表示タッチ部710のドーム型半透明部材710aの裏面に成膜された透明電極に接続された電気的接続端子710cと不図示のケーブルを介して電気的に接続されるタッチ用コネクタ732c3が配置されている。また、電気回路部732cには、表示タッチ部710のドーム型半透明部材710aを静電容量方式のタッチスクリーンとして機能させるためのタッチIC732c2が配置されている。
本実施形態の投写機構部730は、前方から見て中心に位置する投写光学系Aと、投写光学系Aを中心とする所定半径の仮想円周上に等間隔に6個の投写光学系が設けられた投写光学系群Bと、投写光学系群Bの外側に位置し、投写光学系Aを中心とする所定半径の仮想円弧上に等間隔に6個の投写光学系が設けられた投写光学系群Cとからなる13個の独立した投写光学系を有している。投写光学系Aは、フルカラーLED732b1、集光レンズ734a、絵柄描画領域735a、投写レンズ736aで構成されている。フルカラーLED732b1の光源の中心と絵柄描画領域735aの中心は集光レンズ734aの光軸上にあり、投写レンズ736aの光軸は集光レンズ734aの光軸に一致している。
投写光学系群Bは、6個の投写光学系B1〜B6を有している。投写光学系B1〜B6の集光レンズ734b1〜734b6の各光軸は、投写光学系Aの集光レンズ734aの光軸に平行であり、集光レンズ734aの光軸を中心とする仮想円の円周上に等間隔に配置されている。投写光学系B1は、フルカラーLED732bb1、集光レンズ734b1、絵柄描画領域735b1、投写レンズ736b1で構成されている。フルカラーLED732bb1の光源の中心と絵柄描画領域735b1の中心は集光レンズ734b1の光軸上に位置している。投写レンズ736b1の光軸は、集光レンズ734b1の光軸に一致している。投写光学系B2は、フルカラーLED732bb2、集光レンズ734b2、絵柄描画領域735b2、投写レンズ736b2で構成されている。フルカラーLE
D732bb2の光源の中心と絵柄描画領域735b2の中心は集光レンズ734b2の光軸上に位置している。投写レンズ736b2の光軸は、集光レンズ734b2の光軸に一致している。投写光学系B3は、フルカラーLED732bb3、集光レンズ734b3、絵柄描画領域735b3、投写レンズ736b3で構成されている。フルカラーLED732bb3の光源の中心と絵柄描画領域735b3の中心は集光レンズ734b3の光軸上に位置している。投写レンズ736b3の光軸は、集光レンズ734b3の光軸に一致している。投写光学系B4は、フルカラーLED732bb4、集光レンズ734b4、絵柄描画領域735b4、投写レンズ736b4で構成されている。フルカラーLED732bb4の光源の中心と絵柄描画領域735b4の中心は集光レンズ734b4の光軸上に位置している。投写レンズ736b4の光軸は、集光レンズ734b4の光軸に一致している。投写光学系B5は、フルカラーLED732bb5、集光レンズ734b5、絵柄描画領域735b5、投写レンズ736b5で構成されている。フルカラーLED732bb5の光源の中心と絵柄描画領域735b5の中心は集光レンズ734b5の光軸上に位置している。投写レンズ736b5の光軸は、集光レンズ734b5の光軸に一致している。投写光学系B6は、フルカラーLED732bb6、集光レンズ734b6、絵柄描画領域735b6、投写レンズ736b6で構成されている。フルカラーLED732bb6の光源の中心と絵柄描画領域735b6の中心は集光レンズ734b6の光軸上に位置している。投写レンズ736b6の光軸は、集光レンズ734b6の光軸に一致している。
投写光学系群Cは、6個の投写光学系C1〜C6を有している。投写光学系C1〜C6の集光レンズ734c1〜734c6の各光軸は、投写光学系Aの集光レンズ734aの光軸に平行であり、集光レンズ734aの光軸を中心とする仮想円の円弧上に等間隔に配置されている。投写光学系C1は、白色LED732bc1、集光レンズ734c1、絵柄描画領域735c1、投写レンズ736c1で構成されている。白色LED732bc1の光源の中心と絵柄描画領域735c1の中心は集光レンズ734c1の光軸上に位置している。投写レンズ736c1の光軸は、集光レンズ734c1の光軸と投写光学系Aの集光レンズ734aの光軸とを含む平面内にあり、集光レンズ734c1の光軸に平行で集光レンズ734c1の光軸から距離αだけ集光レンズ734aの光軸側にずれた位置にある。投写光学系C2は、白色LED732bc2、集光レンズ734c2、絵柄描画領域735c2、投写レンズ736c2で構成されている。白色LED732bc2の光源の中心と絵柄描画領域735c2の中心は集光レンズ734c2の光軸上に位置している。投写レンズ736c2の光軸は、集光レンズ734c2の光軸と投写光学系Aの集光レンズ734aの光軸とを含む平面内にあり、集光レンズ734c2の光軸に平行で集光レンズ734c2の光軸から距離αだけ集光レンズ734aの光軸側にずれた位置にある。投写光学系C3は、白色LED732bc3、集光レンズ734c3、絵柄描画領域735c3、投写レンズ736c3で構成されている。白色LED732bc3の光源の中心と絵柄描画領域735c3の中心は集光レンズ734c3の光軸上に位置している。投写レンズ736c3の光軸は、集光レンズ734c3の光軸と投写光学系Aの集光レンズ734aの光軸とを含む平面内にあり、集光レンズ734c3の光軸に平行で集光レンズ734c3の光軸から距離αだけ集光レンズ734aの光軸側にずれた位置にある。投写光学系C4は、白色LED732bc4、集光レンズ734c4、絵柄描画領域735c4、投写レンズ736c4で構成されている。白色LED732bc4の光源の中心と絵柄描画領域735c4の中心は集光レンズ734c4の光軸上に位置している。投写レンズ736c4の光軸は、集光レンズ734c4の光軸と投写光学系Aの集光レンズ734aの光軸とを含む平面内にあり、集光レンズ734c4の光軸に平行で集光レンズ734c4の光軸から距離αだけ集光レンズ734aの光軸側にずれた位置にある。投写光学系C5は、白色LED732bc5、集光レンズ734c5、絵柄描画領域735c5、投写レンズ736c5で構成されている。白色LED732bc5の光源の中心と絵柄描画領域735c5の中心は集光レンズ734c5の光軸上に位置している。投写レンズ73
6c5の光軸は、集光レンズ734c5の光軸と投写光学系Aの集光レンズ734aの光軸とを含む平面内にあり、集光レンズ734c5の光軸に平行で集光レンズ734c5の光軸から距離αだけ集光レンズ734aの光軸側にずれた位置にある。投写光学系C6は、白色LED732bc6、集光レンズ734c6、絵柄描画領域735c6、投写レンズ736c6で構成されている。白色LED732bc6の光源の中心と絵柄描画領域735c6の中心は集光レンズ734c6の光軸上に位置している。投写レンズ736c6の光軸は、集光レンズ734c6の光軸と投写光学系Aの集光レンズ734aの光軸とを含む平面内にあり、集光レンズ734c6の光軸に平行で集光レンズ734c6の光軸から距離αだけ集光レンズ734aの光軸側にずれた位置にある。
次に、図24とともに図25を用いて、投写機構部730の投写光学系の動作について説明する。図25は、投写光学系A、投写光学系C4、及びタッチ表示部710のドーム型半透明部材710aの配置関係を示しており、投写光学系Aの集光レンズ734aの光軸L0と、光軸L0に平行な投写光学系C4の集光レンズ734c4の光軸L1とを含む平面で切断した断面形状を前側を図の上側にして模式的に示している。
まず、投写光学系Aの動作について説明する。フルカラーLED732b1の前側には集光レンズ734aが配置されている。フルカラーLED732b1の光源の中心は集光レンズ734aの後側の焦点に位置している。フルカラーLED732b1の最大強度の光射出方向は集光レンズ734aの光軸L0にほぼ一致している。フルカラーLED732b1を射出して集光レンズ734aに入射した拡散光線束はほぼ平行光線束となって集光レンズ734aから射出する。
集光レンズ734aの前側には絵柄描画領域735aが配置されている。絵柄描画領域735aは集光レンズ734aの光軸L0に直交する平面に平行に配置されている。集光レンズ734aの光軸L0は絵柄描画領域735aのほぼ中心を通っている。集光レンズ734aから射出した平行光線束は、絵柄描画領域735aの後側から絵柄描画領域735aに描かれた投写用絵柄aを一様に照射する。
絵柄描画領域735aの前側には投写レンズ736aが配置されている。絵柄描画領域735aは、スクリーンに投写された像が投写用絵柄aのm1倍の大きさになるように、投写レンズ736aの後側の焦点より後側の所定位置に配置されている。
投写レンズ736aの光軸は集光レンズ734aの光軸L0に一致している(以下、投写レンズ736aの光軸も光軸L0と称する)。よって、絵柄描画領域735aは投写レンズ736aの光軸L0に直交する平面に平行に配置されており、投写レンズ736aの光軸L0は絵柄描画領域735aのほぼ中心を通っている。
投写レンズ736aの前側には、タッチ表示部710のドーム型半透明部材710aが配置されている。ドーム型半透明部材710aは、投写レンズ736aの前側の焦点位置より前側の所定位置に配置されている。投写レンズ736aの光軸L0は、ドーム型半透明部材710aのほぼ中心を通っている。ドーム型半透明部材710aの球冠の中心を通る中心軸は、投写レンズ736aの光軸L0に一致している。投写レンズ736aは、絵柄描画領域735aを透過して入射した光をドーム型半透明部材710aの裏面に投写して、絵柄描画領域735aに描かれた投写用絵柄aをm1倍に拡大した倒立像をドーム型半透明部材710aの裏面に形成する。
投写レンズ736aの光軸L0は、絵柄描画領域735aのほぼ中心とドーム型半透明部材710aのほぼ中心を通っているので、絵柄描画領域735aの中心の投写像はドーム型半透明部材710aのほぼ中心に形成される。
次に、投写光学系C4の動作について説明する。白色LED732bc4の前側には集光レンズ734c4が配置されている。白色LED732bc4の光源の中心は集光レンズ734c4の後側の焦点に位置している。白色LED732bc4の最大強度の光射出方向は集光レンズ734c4の光軸L1にほぼ一致している。白色LED732bc4を射出して集光レンズ734c4に入射した拡散光線束はほぼ平行光線束となって集光レンズ734c4から射出する。
集光レンズ734c4の前側には絵柄描画領域735c4が配置されている。絵柄描画領域735c4は集光レンズ734c4の光軸L1に直交する平面に平行に配置されている。集光レンズ734c4の光軸L1は絵柄描画領域735c4のほぼ中心を通っている。集光レンズ734c4から射出した平行光線束は、絵柄描画領域735c4の後側から絵柄描画領域735c4に描かれた投写用絵柄c4を一様に照射する。
絵柄描画領域735c4の前側には投写レンズ736c4が配置されている。絵柄描画領域735c4は、スクリーンに投写された像が投写用絵柄c4のm2倍の大きさになるように、投写レンズ736c4の後側の焦点より後側の所定位置に配置されている。
投写レンズ736c4の光軸L2は、投写光学系Aの集光レンズ734aの光軸L0と、投写光学系C4の集光レンズ734c4の光軸L1とを含む平面内にある。投写レンズ736c4の光軸L2は、光軸L0と光軸L1の間に位置し光軸L0と光軸L1に平行である。投写レンズ736c4の光軸L2は、光軸L1から距離αだけ光軸L0側に位置し、光軸L0から距離βだけ光軸L1側に位置している。光軸L0、L1、L2の位置関係は、距離αをm2(m2は横倍率)倍した値が距離β(β=α・m2)になるように調整されている。また、絵柄描画領域735c4の中心は光軸L1を通っているので、投写レンズ736c4の光軸L2は、絵柄描画領域735c4の中心から距離αだけずれた位置にある。
投写レンズ736c4の前側には、タッチ表示部710のドーム型半透明部材710aが配置されている。ドーム型半透明部材710aは、投写レンズ736c4の前側の焦点位置より前側の所定位置に配置されている。ドーム型半透明部材710aの中心軸は、投写レンズ736aの光軸L0に一致しているので、投写レンズ736c4の光軸L2は、ドーム型半透明部材710aの中心軸から距離βだけ離れている。投写レンズ736c4は、絵柄描画領域735c4を透過して入射した光をドーム型半透明部材710aの裏面に投写して、絵柄描画領域735c4に描かれた投写用絵柄c4をm2倍に拡大した倒立像をドーム型半透明部材710aの裏面に形成する。
一般に、物体が投写レンズの光軸に直交する方向に距離αだけ移動すると、スクリーン上の倒立像は物体の移動方向と逆方向に距離α・m(mは横倍率)だけ移動する。本実施形態の場合では、絵柄描画領域735c4が投写レンズ736c4の光軸L2に直交する方向にずれ量αだけずれているので、ドーム型半透明部材710aの裏面上の倒立像は絵柄描画領域735c4のずれた方向と逆方向に距離α・m2だけずれる。ドーム型半透明部材710aの中心軸は、予め投写レンズ736c4の光軸L2から距離β(=α・m2)だけ離れているので、絵柄描画領域735c4の中心の投写像はドーム型半透明部材710aのほぼ中心に形成される。
このように、本実施形態によれば、投写光学系Aの絵柄描画領域735aの中心の投写像も、投写光学系C4の絵柄描画領域735c4の中心の投写像も、ドーム型半透明部材710aのほぼ中心に形成される。図25では、投写光学系C4を例示して説明したが、投写光学系C1〜C3、C5〜C6の動作も同様である。したがって、投写光学系C1〜
C3、C5〜C6のそれぞれについて、絵柄描画領域735c1〜735c3、735c5〜735c6のそれぞれの中心の投写像はドーム型半透明部材710aのほぼ中心に形成される。
投写レンズ736aは、絵柄描画領域735aをm1倍に拡大した倒立像をドーム型半透明部材710aに投写し、投写レンズ736c4は、絵柄描画領域735c4をm2倍に拡大した倒立像をドーム型半透明部材710aに投写する。投写レンズ736aによる投写像の大きさと投写レンズ736c4による投写像の大きさをドーム型半透明部材710a上でほぼ同じに揃えるには、絵柄描画領域735aの広さが絵柄描画領域735c4より狭いので、投写レンズ736aの倍率m1は投写レンズ736c4の倍率m2より高くする必要がある。
投写レンズ736aと投写レンズ736c4の結像面はドーム型半透明部材710aで共通なので、フィルムホルダ733bに保持された絵柄描画領域735aと絵柄描画領域735c4の載置面が同一平面の場合、m1>m2を満たすには、投写レンズ736aの主点から絵柄描画領域735aまでの距離は、投写レンズ736c4の主点から絵柄描画領域735c4までの距離より短くする必要がある。このため、図25に示すように、投写レンズ736aの前後方向の高さは、投写レンズ736c4の前後方向の高さより所定距離だけ低くなっている。
こうすることにより、投写レンズ736aによる投写像の大きさと投写レンズ736c4による投写像の大きさをドーム型半透明部材710a上でほぼ同じに揃えることができる。さらに、絵柄描画領域735aのほぼ中心の投写像と絵柄描画領域735c4のほぼ中心の投写像は、ドーム型半透明部材710aのほぼ中心に位置するので、絵柄描画領域735c4の投写像の全体に絵柄描画領域735aの投写像の全体を重ね合わせる表示が可能となる。
なお、絵柄描画領域735aの載置面を絵柄描画領域735c4の載置面より前側に移動させれば、投写レンズ736aの前後方向の高さを投写レンズ736c4の高さに近づけることができる。こうすることにより、投写レンズ736aの投写像の周囲一部が投写レンズ736c4の鏡筒でケラレを生じてしまうのを低減もしくは防止できる。本実施形態では、絵柄描画領域735aの保持面を絵柄描画領域735c4の保持面より幾分高くしているが、投写レンズ736aの前後方向の高さは、投写レンズ736c4の前後方向の高さより低くなっている。
図25では、投写光学系Aと投写光学系C4の関係について説明したが、投写光学系Aと投写光学系C4以外の投写光学系群Cの関係についても同様である。したがって、絵柄描画領域C1〜C3、C5〜C6のそれぞれの投写像の全体に絵柄描画領域735aの投写像の全体を重ね合わせる表示が可能となる。
こうすることにより、絵柄描画領域735c1〜735c6を切替えて表示させても切替え毎に絵柄描画領域735c1〜735c6の投写像がずれてしまうことを少なくすることができる。このため、ドーム型半透明部材710aの投写像の切替え時に遊技者に違和感を抱かせずに表示できる。また、絵柄描画領域735c1〜735c6のいずれかの投写像と絵柄描画領域735aの投写像を重ねて表示させる際の重ね合わせずれを少なくして綺麗な表示を得ることができる。また、投写レンズ736c1〜736c6の各光軸の延長上に絵柄描画領域735c1〜735c6の中心を位置させるよりも、絵柄描画領域735c1〜735c6の大きさを大きくできるので、絵柄描画領域735c1〜735c6で細かい絵柄の描画が容易になる。また、絵柄描画領域735c1〜735c6を照射する光源群Cの6個の光源の配置間隔に余裕を持たせることができ、また、光源群C
の6個の光源と光源群Bの6個の光源との配置間隔にも余裕を持たせることができる。このため、光源の発熱による温度上昇を抑制することが可能となるとともに、回路設計が容易になる。また、表示タッチ部710、投写フード部720も遊技者の手の大きさに合う丁度良いコンパクトな大きさにできる。
なお、投写光学系群Bの投写光学系B1〜B6のそれぞれについては、投写光学系Aの動作と同様なので詳細な説明は省略する。投写光学系B1〜B6は、投写光学系Aよりさらに投写光学系群Cに近い側に配置されているので、投写レンズ736b1〜736b6の投写像の周囲一部が投写光学系群Cの投写レンズ736c1〜736c6の鏡筒でケラレを生じてしまう可能性がある。但し、投写光学系B1〜B6は、投写光学系Aを挟んで投写レンズ736b1〜736b6が正六角形の各頂点に位置する配置関係になっているので、投写レンズ736c1と投写レンズ736c4、投写レンズ736c2と投写レンズ736c5、投写レンズ736c3と投写レンズ736c6は、ケラレを互いに補える位置関係にある。さらに、投写光学系群Bの投写光学系B1〜B6の投写用絵柄bは、絵柄描画領域735b1〜735b6の内方の全体に所定の光透過率を備えた単色の無地で表現されており、同一の無地柄の投写像がドーム型半透明部材710aで6個重ね合わされるため、ケラレによる表示像の劣化を視認し難くすることができる。なお、投写用絵柄bが単色の無地であるので、投写レンズ736b1〜736b6の投写光がドーム型半透明部材710aで結像せずいわゆるピンボケ状態であっても、表示品質を劣化させずにドーム型半透明部材710aが単色で発光しているように遊技者に視認させることができる。
図26は、表示タッチ部710のドーム型半透明部材710aで表示される像の表示例を示している。図26(a)は、図21(b)に示す投写用絵柄c1がドーム型半透明部材710aの裏面に投写されてドーム型半透明部材710aの表面から視認される投写像を示している。投写像は、太い筆書きの正立した「絶」の文字の絵柄として視認され、太い筆書きの「絶」の文字を上下左右を逆にした投写用絵柄c1のm2倍の倒立像である。投写用絵柄c1は、絵柄描画領域735c1内の周辺部にまで全体的に色彩が施されていてフィルムの下地の色はなく円形領域全体に絵柄が描かれているので、投写された像は、ドーム型半透明部材710aの裏面の周辺部にまで全体的に略全域に色彩が施されてドーム型半透明部材710aの表面から視認される。
図26(e)に示す投写像も、図26(a)と同様である。図21(b)に示す投写用絵柄c5は絵柄描画領域735c5内の周辺部にまで全体的に色彩が施されているので、投写された像は、ドーム型半透明部材710aの裏面の周辺部にまで全体的に略全域に色彩が施されてドーム型半透明部材710aの表面から視認される。図26(f)に示す投写像も同様である。
図26(b)は、図21(b)に示す投写用絵柄c2がドーム型半透明部材710aの裏面に投写されてドーム型半透明部材710aの表面から視認される投写像を示している。投写像は、太い筆書きの「好機」の文字を中央に配した絵柄が正立して視認され、太い筆書きの「好機」の文字を上下左右を逆にした投写用絵柄c2のm2倍の倒立像である。投写用絵柄c2は、絵柄描画領域735c2内の「好機」の文字の絵柄の周囲が遮光あるいは相対的に低光透過率にされているので、投写された像は、ドーム型半透明部材710aの中央部に「好機」の文字の絵柄の像が視認され、周辺部は像が表示されていないものとしてドーム型半透明部材710aの表面から視認される。
図26(d)に示す投写像も、図26(b)と同様である。図21(b)に示す投写用絵柄c4は、絵柄描画領域735c4内の「上乗」の文字の絵柄の周囲が遮光あるいは相対的に低光透過率にされているので、投写された像は、ドーム型半透明部材710aの中
央部に「上乗」の文字の絵柄の像が視認され、周辺部は像が表示されていないものとしてドーム型半透明部材710aの表面から視認される。図26(c)に示す投写像も同様である。
図26(g)は、図21(a)に示す投写用絵柄aがドーム型半透明部材710aの裏面に投写されてドーム型半透明部材710aの表面から視認される投写像を示している。投写像は、全体にグラデーション付きの白黒のモノクロームで表示されており、ガラスがひび割れたような模様が描かれている絵柄の像であり、ガラスがひび割れたような模様が描かれている投写用絵柄aのm1倍の倒立像である。投写用絵柄aは、絵柄描画領域735a内の周辺部にまで全体的に模様が施されているので、投写された像は、ドーム型半透明部材710aの裏面の周辺部にまで全体的に略全域にガラスがひび割れたような模様が施されてドーム型半透明部材710aの表面から視認される。投写用絵柄aを照らす光源はフルカラーLEDなので、ガラスがひび割れたような模様の色は白だけでなく他の色に変えることもできる。
図26(h)は、図26(a)に示す投写像を拡大して示している。図26(i)は、図26(b)に示す投写像を拡大して示している。図26(h)と図26(i)に示す投写像を比較すると、図26(h)では、ドーム型半透明部材710aの略全域で周辺部にまで全体的に色彩が施されているように視認される。これに対し、図26(i)では、ドーム型半透明部材710aの中央部だけに文字の絵柄の像が配置されており、左右周辺部は像がないように視認される。よって、図26(h)に示す投写像では、ドーム型半透明部材710aの略全域が絵柄の大きさなので、ドーム型半透明部材710aのどこを触っても指と表示像が重なる関係となるのに対し、図26(i)に示す投写像では、ドーム型半透明部材710aの左右周辺部に触れても指と表示像が重ならない関係となる。
図27は、表示タッチ部710のドーム型半透明部材710aのタッチスクリーンとしての動作を示す図である。ドーム型半透明部材710aの裏面のほぼ全面には、ITO(インジウム錫酸化物)からなる透明電極750が蒸着等により成膜されている。透明電極750は、側壁部710bの端部に設けられた金属片を備えた電気的接続端子710cに接続されている。電気的接続端子710cは、ケーブル752を介して電気回路部732cのタッチ用コネクタ732c3に接続されている。タッチ用コネクタ732c3の信号配線は、ドーム型半透明部材710aを静電容量方式のタッチスクリーンとして機能させるためのタッチIC732c2に接続されている。
本実施形態の静電容量方式のタッチスクリーンでは、人の手や指(以下、指と略称する)754がドーム型半透明部材710aの表面に接近/接触するタッチ操作の有無を、ドーム型半透明部材710aの裏面に成膜された透明電極750を含む電気回路の静電容量の変化として検出する。
透明電極750を含む電気回路をRC直列回路とすると、タッチ操作がない場合はコンデンサの静電容量C1は寄生容量だけであるのに対し、タッチ操作がある場合は誘電体のドーム型半透明部材710aとそれを挟んで対向する透明電極750と指754とで構成されるコンデンサが並列に追加されるので、合成された静電容量C2は静電容量C1より大きくなる。
コンデンサの電荷を一旦0(ゼロ)にしてから充電を開始して、コンデンサへの印加電圧が閾値電圧値Vthに達する時間を計測する。コンデンサの印加電圧の過渡応答の時定数は静電容量の大きさに比例するので、コンデンサの静電容量が大きくなると閾値電圧値Vthに達するまでの時間が長くなる。タッチ操作がない場合の静電容量C1よりタッチ操作がある場合の静電容量C2の方が大きいので、閾値電圧値Vthに達する時間は、タ
ッチ操作がない場合よりもタッチ操作がある場合の方が長くかかる。そこで、コンデンサへの印加電圧が閾値電圧値Vthに達する時間を計測して、計測された時間が基準時間を越えているか否かを判断してタッチ操作の有無を知ることができる。
計測された時間が基準時間を越えていない状態から超えている状態に変化したらタッチ操作がない状態からタッチ操作がある状態に変化したと判断し、計測された時間が基準時間を越えている状態から超えていない状態に変化したらタッチ操作がある状態からタッチ操作がない状態に変化したと判断できる。
タッチIC732c2は、コンデンサに印加されているアナログ電圧値をデジタル電圧値に変換するA/D変換機能を備えている。タッチIC732c2は、コンデンサの充電開始時にカウンタのカウント値txを0にリセットし、A/D変換されたコンデンサの印加電圧値が閾値電圧値Vthに一致するまで所定周期でカウント値txを1ずつ増加させる。コンデンサの印加電圧値が閾値電圧値Vthに一致したらカウント値txをラッチし、カウント値txが基準カウント値tsを超えていたらタッチ操作があると判断してタッチ信号をオンにセットし、カウント値txが基準カウント値tsを超えていなければタッチ操作がないと判断してタッチ信号をオフにセットする。タッチ信号の状態は、タッチIC732c2内に配置された所定のレジスタに格納される。タッチ信号は必要なタイミング(例えば、第1副制御部400からの指示)で読み出されて副制御部400のセンサ回路444に出力される。タッチIC732c2は、周囲のノイズ等の影響を低減させるため、及びタッチ操作時の静電容量の変動量の変動幅に応じた感度調整をするために閾値電圧値Vth及び基準カウント値tsは調整できるようになっている。
タッチIC732c2は、CPU404から送信された内容に基づいて複数のモードから一のモードを設定することが可能なモード設定機能を備えている。例えば、タッチIC732c2は、タッチ信号の状態を常にCPU404に送信するモード、タッチ操作がない状態からタッチ操作がある状態に変化した場合にのみタッチ信号の状態をCPU404に送信するモード、タッチ操作がある状態からタッチ操作がない状態に変化した場合にのみタッチ信号の状態をCPU404に送信するモード等を選択して設定することができる。
図28は、演出装置700を用いた実施例1に係る演出を時系列で示している。図28(a)〜(e)は左側に演出画像表示装置157の表示画面を示し、右側に演出装置700の表示タッチ部710のドーム型半透明部材710aを前方から見た状態を1つまたは2つ例示している。図28(a)〜(e)に示す状態は、スロットマシン100の遊技状態がAT中(再遊技役高確率状態(RT3))であり、演出画像表示装置157の表示画面ではAT中であることを報知するART確定報知(本例では、「ART中」の文字表示を含む演出)を実行している。
図28(a)に示す状態では、有効ラインL2に、小役1(スイカ)に対応する図柄組合せ「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」が停止表示され、小役1(スイカ)に入賞したことが報知されている。また、演出画像表示装置157の表示画面にドーム型半透明部材710aを前方から見た状態を模した演出装置画像191が表示されて、ドーム型半透明部材710aを模した円形領域内に「タッチして」という文字列によるタッチ操作要求表示が表示されて遊技者にドーム型半透明部材710aにタッチ操作することを促している。なお、RT3において、小役1に内部当選した場合にはATの上乗せ抽選が行われており、本例ではATの上乗せ抽選に当選しているものとする。
図28(a)の右側の(1)に示すドーム型半透明部材710aは、演出装置画像191によるタッチ操作要求表示とは連動せずに、像が投写されておらず且つ発光していない
ように視認される状態を維持している。この状態は、投写光学系A、投写光学系群B、Cの全ての光源を非発光にすることで得られる。また、(1)に示すドーム型半透明部材710aは、単色で発光しているように視認される状態にしてもよい。この状態は、LEDドライバ732c1の制御により、投写光学系Aと投写光学系群Cの全ての光源を非発光にするとともに、投写光学系群Bの光源群BのフルカラーLED732bb1〜732bb6を所定の発光強度と発光色で発光させることにより得られる。
なお、これ以降の説明において、投写光学系群Bの光源群BのフルカラーLED732bb1〜732bb6を所定の発光強度と発光色で発光させることにより、ドーム型半透明部材710aが「発光しているように視認される」ことをドーム型半透明部材710aが「発光している」と表現するものとする。また、投写光学系A、投写光学系群B、Cの全ての光源が非発光状態でドーム型半透明部材710aが「発光していないように視認される」ことをドーム型半透明部材710aが「発光していない」、「非発光である」等と表現するものとする。
図28(a)の右側の(2)に示すドーム型半透明部材710aは、演出装置画像191によるタッチ操作要求表示に連動して、「TOUCH」という文字列と当該文字列の下方に手を模した絵柄の像が投写されたタッチ操作要求画像が表示されている。この状態は、例えば、投写フィルム735abの絵柄描画領域735aに「TOUCH」という文字列と当該文字列の下方に手を模した絵柄を倒立させたタッチ操作要求絵柄を描画して投写用絵柄aとして用い、LEDドライバ732c1の制御により、投写光学系群B、Cの全ての光源を非発光にするとともに、投写光学系AのフルカラーLED732b1を所定の発光強度と発光色で発光させることにより得られる。あるいは、例えば、投写フィルム735cの絵柄描画領域735c1に「TOUCH」という文字列と当該文字列の下方に手を模した絵柄を倒立させたタッチ操作要求絵柄を描画して投写用絵柄c1として用い、LEDドライバ732c1の制御により、投写光学系A、投写光学系群B、及び投写光学系C2〜C6の全ての光源を非発光にするとともに、投写光学系C1の白色LED732bc1を所定の発光強度で発光させることにより得られる。
図28(a)に続く図28(b)に示す状態では、演出画像表示装置157の表示画面に依然として演出装置画像191によるタッチ操作要求表示が表示されている。図28(b)の右側の(1)は、遊技者が手のひら全体でドーム型半透明部材710aをタッチしている状態を示している。(2)は、遊技者が人差し指でドーム型半透明部材710aの右側周辺部をタッチしている状態を示している。いずれのタッチ操作でもタッチ操作を認識できるように、タッチIC732c2の閾値電圧値Vth及び基準カウント値tsは調整されている。
図28(b)に続く図28(c)では、図28(b)での遊技者によるタッチ操作がタッチIC732c2からタッチ信号として第1副制御部400に送信されて、演出制御処理(図8のステップS305)が行われた結果の演出を例示している。演出画像表示装置157の演出装置画像191のドーム型半透明部材710aを模した円形領域内の「タッチして」という文字列によるタッチ操作要求表示は消えている。また、演出制御処理の処理結果に基づいて演出装置700のLED(光源)発光制御処理が行われる。当該処理の結果、本例では、LEDドライバ732c1を制御して、投写光学系A、投写光学系群B、及び投写光学系C1、C3〜C6の全ての光源を非発光にするとともに、投写光学系C2の白色LED732bc2を所定の発光強度で発光させる。これにより、図28(c)の右側の(1)に示すように、太い筆書きの「好機」の文字を中央に配した絵柄の像がドーム型半透明部材710aに投写される。
図28(c)の右側の(2)は、図28(b)の右側の(2)に示すように、遊技者が
人差し指でドーム型半透明部材710aの右側周辺部にタッチ操作を実行した場合に、タッチ操作が実行されたドーム型半透明部材710aの右側周辺部と重ならない位置に太い筆書きの「好機」の文字を中央に配した絵柄の像が投写された状態を示している。こうすることにより、タッチ操作の直後で指がまだタッチ状態であっても投写像が見難くならないようにできる。
図28(c)に続く図28(d)は、演出画像表示装置157の演出装置画像191のドーム型半透明部材710aを模した円形領域内に「+50」という文字列による予告表示が表示されている。また、演出制御処理の処理結果に基づいて演出装置700のLED(光源)発光制御処理が行われ、LEDドライバ732c1を制御して、投写光学系A、投写光学系群B、及び投写光学系C1〜C3、C5〜C6の全ての光源を非発光にするとともに、投写光学系C4の白色LED732bc4を所定の発光強度で発光させる。これにより、図28(d)の右側に示すように、太い筆書きの「上乗」の文字を中央に配した絵柄の像がドーム型半透明部材710aに投写される。このように、演出画像表示装置157の演出装置画像191での「+50」という予告表示の表示中にさらに演出装置700のドーム型半透明部材710aに「上乗」の文字が投写されて表示される予告演出が行われることにより、遊技者は、AT時の残ゲーム数が50ゲーム上乗せされる期待をより高く持つことができる。このように演出装置700のドーム型半透明部材710aに種々の像を投写して上乗せや前兆等での予告で使用することができる。
図28(d)に続く図28(e)は、演出画像表示装置157の演出装置画像191が消去されるとともに、「残35G」の表示が「残85G」の表示に変化して、残ゲーム数が50ゲーム分増加していることを示している。図28(e)の右側に示すドーム型半透明部材710aは、像が投写されておらず且つ発光していない状態になっている。
本例に示す演出装置700の演出では、遊技者がドーム型半透明部材710aにタッチ操作をすると、ドーム型半透明部材710aに「好機」の文字を配した絵柄の像が投写され、次いで「上乗」の文字を配した絵柄の像が投写される。このように、一回のタッチ操作で複数の投写像を順次切り替えて表示することもできるし、一回のタッチ操作で一つの投写像だけを表示するようにしてもよい。
図29は、演出装置700を用いた実施例2及び3に係る演出を時系列で示している。図29(a)〜(d)は左側に演出画像表示装置157の表示画面を示し、右側に演出装置700の表示タッチ部710のドーム型半透明部材710aを前方から見た状態を示している。図29(a)〜(d)に示す状態は、スロットマシン100の遊技状態が通常中(再遊技役低確率状態(RT1))であり、演出画像表示装置157の表示画面では通常中であることを報知する通常中報知(本例では、「通常ステージ」の文字表示を含む演出)を実行している。図29(a)、(b)は実施例2を示しており、図29(c)、(d)は実施例3を示している。
図29(a)に示す状態では、小役1(スイカ)に内部当選しており、第1及び第2停止操作がすでに行われて、有効ラインL2上の左リール110下段と中リール111下段には、「スイカ図柄」が停止表示されている。第3停止操作は未だ行われておらず、右リール112は回転中である。演出画像表示装置157の表示画面では、パンダのキャラクタ画像193と文字列「チャンスだ」の組合せで当該遊技に対する予告演出表示が行われている。
図29(a)の右側に示すように、ドーム型半透明部材710aは、像が投写されておらず且つ発光していない状態を維持している。この状態は、投写光学系A、投写光学系群B、Cの全ての光源を非発光にすることで得られる。あるいは、ドーム型半透明部材71
0aは、単色で発光している状態にしてもよい。この状態は、LEDドライバ732c1の制御により、投写光学系Aと投写光学系群Cの全ての光源を非発光にするとともに、投写光学系群Bの光源群BのフルカラーLED732bb1〜732bb6を所定の発光強度と発光色で発光させることにより得られる。
図29(b)に示す状態では、第3停止操作が行われて、有効ラインL2の右リール112下段にも「スイカ図柄」が停止表示されて、小役1(スイカ)に対応する図柄組合せ「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」が停止表示され、小役1(スイカ)に入賞したことが表示されている。演出画像表示装置157の表示画面では、パンダのキャラクタ画像193と文字列「スイカ!」の組合せで小役1(スイカ)に入賞したことを報知する入賞演出を実行している。
図29(b)の右側に示すように、ドーム型半透明部材710aは、演出画像表示装置157の表示画面での入賞演出に合わせて、図29(a)に示す場合の色とは異なる単色で発光している。この状態は、LEDドライバ732c1の制御により、投写光学系Aと投写光学系群Cの全ての光源を非発光にするとともに、投写光学系群Bの光源群BのフルカラーLED732bb1〜732bb6を所定の発光強度で図29(a)の場合の発光色とは異なる発光色で発光させることにより得られる。
図29(b)では、第3停止操作が行われたらドーム型半透明部材710aが発光しているが、第3停止操作が行われなくても所定期間が経過すればドーム型半透明部材710aを発光させるようにしてもよい。また、第3停止操作が行われなくても所定期間の経過前にタッチ操作があればドーム型半透明部材710aを発光させるようにしてもよい。また、所定の操作有効期間を表示して、当該期間中にタッチ操作があったらドーム型半透明部材710aを発光させるようにしてもよい。また、有効期間表示がないが有効期間切れでタッチ操作がなくても強制発光させるようにしてもよい。また、タッチ操作が行われた場合の発光色とタッチ操作が行われずに有効期間が経過した場合に強制的に発光させる場合とで発光色を異ならせるようにしてもよい。
図29(c)は、第1及び第2停止操作がすでに行われて、有効ラインL2の左リール110下段と中リール111下段には、「スイカ図柄」が停止表示されているが、第3停止操作は未だ行われておらず、右リール112は回転中の状態を示している。演出画像表示装置157の表示画面では、パンダのキャラクタ画像193と文字列「右の球体は...」の組合せが表示されている。
図29(c)に続く図29(d)は、第3停止操作は未だ行われておらず、右リール112が回転中の状態を示している。演出画像表示装置157の表示画面では、パンダのキャラクタ画像193と文字列「タッチできるよ」の組合せが表示されている。図29(c)から図29(d)に続く表示により、パンダのキャラクタ画像193による「右の球体はタッチできるよ」という遊技台説明(チュートリアル)表示が行われている。なお、本例のチュートリアル表示は、パンダのキャラクタ画像193による情報表示という点で図29(a)、(b)に示す予告演出表示と部分的に同じ表現であるところがあるが、予告演出表示とは全く別の表現にしてもよい。
図29(c)〜(d)の状態において、ドーム型半透明部材710aは、図29(c)〜(d)の右側の(1)、(2)に示すように、非発光状態と像投写状態とに交互に変化する演出を行っている。(1)は非発光状態であり、投写光学系A、投写光学系群B、Cの全ての光源を非発光にすることで得られる。また、(1)に示すドーム型半透明部材710aは、単色の発光状態にしてもよい。この状態は、LEDドライバ732c1の制御により、投写光学系Aと投写光学系群Cの全ての光源を非発光にするとともに、投写光学
系群Bの光源群BのフルカラーLED732bb1〜732bb6を所定の発光強度と発光色で発光させることにより得られる。(2)に示すドーム型半透明部材710aは、ガラスがひび割れたような模様の像が投写されている。この状態は、例えば、投写フィルム735abの絵柄描画領域735aに図21(a)に示す投写用絵柄aを用い、LEDドライバ732c1の制御により、投写光学系群B、Cの全ての光源を非発光にするとともに、投写光学系AのフルカラーLED732b1を所定の発光強度と発光色で発光させることにより得られる。
図30は、演出装置700を用いた実施例4及び5に係る演出を時系列で示している。図30(a)〜(e)は左側に演出画像表示装置157の表示画面を示し、右側に演出装置700の表示タッチ部710のドーム型半透明部材710aを前方から見た状態を示している。
図30(a)、(b)は実施例4であって、ドーム型半透明部材710aによる隠しボタン演出に相当する演出を示している。スロットマシン100の遊技状態は通常中(再遊技役低確率状態(RT1))であり、演出画像表示装置157の表示画面では通常中であることを報知する通常中報知(本例では、「通常ステージ」の文字表示を含む演出)を実行している。
図30(a)に示す状態は、小役1(スイカ)に内部当選しており、第1及び第2停止操作がすでに行われて、有効ラインL2の左リール110下段と中リール111下段には、「スイカ図柄」が停止表示されている。第3停止操作は未だ行われておらず、右リール112は回転中である。演出画像表示装置157の表示画面では、パンダのキャラクタ画像193と文字列「チャンスだ」の組合せで当該遊技に対する予告演出表示が行われている。タッチ操作要求画像は表示されていない。
図30(a)の右側に示すように、ドーム型半透明部材710aは、像が投写されておらず且つ発光していない状態を維持している。この状態は、投写光学系A、投写光学系群B、Cの全ての光源を非発光にすることで得られる。あるいは、ドーム型半透明部材710aは、単色で発光している状態にしてもよい。この状態は、LEDドライバ732c1の制御により、投写光学系Aと投写光学系群Cの全ての光源を非発光にするとともに、投写光学系群Bの光源群BのフルカラーLED732bb1〜732bb6を所定の発光強度と発光色で発光させることにより得られる。
図30(a)に示す例では、演出画像表示装置157の表示画面にタッチ操作要求画像が表示されておらず、且つドーム型半透明部材710aが非発光状態であるときに遊技者がドーム型半透明部材710aにタッチ操作を行った状態を示している。
図30(a)に続く図30(b)に示す状態では、第3停止操作が行われて、有効ラインL2の右リール112下段にも「スイカ図柄」が停止表示されて、小役1(スイカ)に対応する図柄組合せ「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」が停止表示され、小役1(スイカ)に入賞したことが表示されている。演出画像表示装置157の表示画面では、パンダのキャラクタ画像193と文字列「スイカ!」の組合せで小役1(スイカ)に入賞したことを報知する入賞演出を実行している。
図30(b)の右側に示すように、ドーム型半透明部材710aは、図30(a)に示す場合の色とは異なる単色で発光している。この状態は、LEDドライバ732c1の制御により、投写光学系Aと投写光学系群Cの全ての光源を非発光にするとともに、投写光学系群Bの光源群BのフルカラーLED732bb1〜732bb6を所定の発光強度で図29(a)の場合の発光色とは異なる発光色で発光させることにより得られる。図30
(b)では、第3停止操作が行われたか否かに無関係に、タッチ操作があればドーム型半透明部材710aが発光する。隠しボタン演出に相当する例であり、操作要求はされていないが、操作すれば演出が開始されるので遊技者を驚かせて遊技の興趣を向上できる。
図30(c)〜(e)は実施例5であって、デモ演出時のドーム型半透明部材710aによる演出を示している。スロットマシン100は非遊技状態であり演出画像表示装置157の表示画面ではデモ中であることを報知するデモ中報知(本例では、「デモ中」の文字表示を含む演出)を実行している。
図30(c)に示す状態は、全てのリール110、111、112は停止状態にあり、演出画像表示装置157の表示画面では、「タッチでメニュー選択」の文字列画像が表示されている。図30(c)の状態において、ドーム型半透明部材710aは、図30(c)の右側に示すように、非発光状態になっている。
図30(d)の右側に示すように、遊技者がドーム型半透明部材710aに対してタッチ操作を行うと、図30(d)に示すように、演出画像表示装置157の表示画面に「機種説明」と「激熱ポイント」の2つのメニュー(項目)がそれぞれ枠に囲まれて左右に並んで表示される。本例では、画面右側に配置された「激熱ポイント」がデフォルトで選択されており、枠内は選択中であることを示す色に着色されてブリンク状態になっている。画面左側に配置された「機種説明」の枠内は非選択中であることを示す色に着色されて非ブリンク状態になっている。
次いで、図30(e)に示すように、演出画像表示装置157の表示画面に「十字キーで選択」の文字列が表示されて、図30(e)の右側に示すように、スロットマシン100に設けられた十字キーCKを操作して「機種説明」と「激熱ポイント」の2つのメニューの一方を選択できるようになる。本例では、遊技者の指が十字キーCKの左端を押下して「機種説明」が選択された状態になっている。このように、個別設定やデモ中にタッチ操作による演出を使用することにより、遊技の興趣の向上を図ることができる。
図31は、演出装置700を用いた実施例6に係る演出を時系列で示している。図31(a)〜(d)は左側に演出画像表示装置157の表示画面を示し、右側に演出装置700の表示タッチ部710のドーム型半透明部材710aを前方から見た状態を示している。図31(a)〜(d)に示す状態は、スロットマシン100の遊技状態が通常中(再遊技役低確率状態(RT1))であり、演出画像表示装置157の表示画面では通常中であることを報知する通常中報知(本例では、「通常ステージ」の文字表示を含む演出)を実行している。
図31(a)に示す状態は、第1乃至第3停止操作は未だ行われておらず、左中右リール110、111、112は回転中である。図31(a)の右側に示すように、ドーム型半透明部材710aは、非発光状態を維持している。
本実施例では、小役1(スイカ)に内部当選しており、図31(b)に示す状態は、遊技者の指754がストップボタン137を操作して、有効ラインL2の左リール下段に「スイカ図柄」が停止表示されている。第2及び第3停止操作は未だ行われておらず、中右リール111、112は回転中である。演出画像表示装置157の表示画面では、パンダのキャラクタ画像193が表示されて当該遊技に対する予告演出表示が開始される。
図31(b)の右側に示すように、ドーム型半透明部材710aは、ストップボタン137の操作に同期して、ガラスがひび割れたような模様の像が投写されている。この状態は、例えば、投写フィルム735abの絵柄描画領域735aに図21(a)に示す投写
用絵柄aを用い、LEDドライバ732c1の制御により、投写光学系群B、Cの全ての光源を非発光にするとともに、投写光学系AのフルカラーLED732b1を所定の発光強度と発光色で発光させることにより得られる。
図31(c)に示す状態は、遊技者の指754がストップボタン138を操作して、有効ラインL2の中リール下段に「スイカ図柄」が停止表示されている。第3停止操作は未だ行われておらず、右リール112は回転中である。演出画像表示装置157の表示画面では、パンダのキャラクタ画像193と文字列「チャンス!」の組合せで当該遊技に対する予告演出表示が行われている。
ストップボタン138の操作に同期して、図31(c)の右側に示すように、太い筆書きの「好機」の文字を中央に配した絵柄の像がドーム型半透明部材710aに投写される。この状態は、例えば、LEDドライバ732c1を制御して、投写光学系A、投写光学系群B、及び投写光学系C1、C3〜C6の全ての光源を非発光にするとともに、投写光学系C2の白色LED732bc2を所定の発光強度で発光させることにより得られる。
図31(d)に示す状態は、第3停止操作が行われて、有効ラインL2の右リール下段にも「スイカ図柄」が停止表示されて、小役1(スイカ)に対応する図柄組合せ「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」が停止表示され、小役1(スイカ)に入賞したことが表示されている。演出画像表示装置157の表示画面では、パンダのキャラクタ画像193と文字列「スイカだ」の組合せで小役1(スイカ)に入賞したことを報知する入賞演出を実行している。
図31(d)の右側に示すように、ドーム型半透明部材710aは、演出画像表示装置157の表示画面での入賞演出に合わせて、図31(a)に示す場合の色とは異なる単色で発光している。この状態は、LEDドライバ732c1の制御により、投写光学系Aと投写光学系群Cの全ての光源を非発光にするとともに、投写光学系群Bの光源群BのフルカラーLED732bb1〜732bb6を所定の発光強度で図31(a)の場合の発光色とは異なる発光色で発光させることにより得られる。
このように、ドーム型半透明部材710aによる発光/投写動作をタッチ操作によらずに別の操作手段(例えば、ストップボタン)の操作毎に切り替えることにより、遊技の興趣を向上できる場合がある。
上記実施例において、投写光学系Aによる投写用絵柄aの投写と、投写光学系群Bによる投写用絵柄bの投写と、投写光学系群Cの投写光学系C1〜C6のいずれかによる投写用絵柄c1〜c6のいずれかの投写は単独で行っているが、これらを組み合わせて用いることもできる。例えば、投写光学系Aによる投写用絵柄aの像の投写と、投写光学系群Cの投写光学系C1〜C6のいずれかによる投写用絵柄c1〜c6のいずれかの像の投写を組み合わせることにより、投写用絵柄c1〜c6のいずれかの像にガラスがひび割れたような模様の像が重ね合わされた投写像を得ることができる。
このように演出装置700は、演出説明で予告の1パターンとして機能させることができる。また、例えば、役に入賞したことを告知するための告知用の通常時ランプとして機能させることもできる。また、演出装置700は、上乗せ、確定等の報知演出や前兆中の演出にも使用することができる。さらに、演出装置700は、タッチ操作でドーム型半透明部材710aに像を投写したり、タッチ操作がなくても所定の条件を満たせばドーム型半透明部材710aに像を投写したりすることができる。また、演出装置700でのタッチ操作は、演出ボタンの代わりやチャンスアップの操作としても利用可能である。さらに、演出装置700でのタッチ操作は、隠しボタンと同様の隠しタッチ演出としても利用も
可能である。また、上記実施例による演出装置700を用いた演出は、パチンコ機の遊技における先読み予告や、ST回数のリスタート等にも適用可能である。
図32は、本実施形態の変形例に係る演出装置700の構造を模式的に示す図である。図32に示す演出装置700のタッチ表示部711は、上記実施形態で示したタッチ表示部710のドーム型半透明部材710aに代えて、平面状のパネル型半透明部材711aを用いている点に特徴を有している。ドーム型半透明部材710aは投写レンズの像面湾曲を補正するように作用する利点を有しているが、ドーム状に成型するためコスト高となる。それに対し、パネル型半透明部材711aは平板部材を使えるので製造コストを抑える利点を有しているとともに、後述するタッチパネルを容易に利用することができる。図32では、図25に示す投写光学系Aとタッチ表示部711の組合せを例示しており、集光レンズ734aの光軸L0を含む平面で切断した断面形状を前側を図の上側にして模式的に示している。
フルカラーLED732b1の拡散光線束は、フルカラーLED732b1の前側に配置された集光レンズ734aに入射してほぼ平行光線束となって、集光レンズ734aの前側に配置された絵柄描画領域735aに描かれた投写用絵柄aを一様に照射する。
絵柄描画領域735aの前側には投写レンズ736aが配置されている。絵柄描画領域735aは、投写レンズ736aの後側の焦点より後側の所定位置に配置されている。
投写レンズ736aの前側には、タッチ表示部711の平面状のパネル型半透明部材711aが配置されている。パネル型半透明部材711aは、投写レンズ736aの前側の焦点位置より前側の所定位置に配置されている。投写レンズ736aは、絵柄描画領域735aを透過して入射した光をパネル型半透明部材711aの裏面に投写して、絵柄描画領域735aに描かれた投写用絵柄aを拡大した倒立像をパネル型半透明部材711aの裏面に形成する。
パネル型半透明部材711aの裏面は、投写レンズ736aから投写される投写光が結像するリア型投写スクリーンとして機能する。スロットマシン100の遊技者は、パネル型半透明部材711aの裏面に形成された投写像をパネル型半透明部材711aの表面から見ることができる。
パネル型半透明部材711aの裏面のほぼ全面には、ITO(インジウム錫酸化物)からなる透明電極751が蒸着等により成膜されている。表示タッチ部711のパネル型半透明部材711aは、リア型投写スクリーンとして機能するだけでなく、静電容量方式のタッチスクリーン(タッチ画面、タッチパネル)としても機能する。
本例では、パネル型半透明部材711aは、灰色半透明の樹脂材料で成型されている。パネル型半透明部材711aは、リア型投写スクリーンとしての機能を有していれば所定の明度の無彩色でもよいし、所定の明度、彩度の有彩色であってもよく、透過率も任意に選択可能である。例えば白色、白色以外の単色や混合色等であってもよいし、リア型投写スクリーンの後方が透けて見えるような透過率を有していてもよい。
本変形例に係る演出装置700の投写光学系は、図32に示すように1個だけでもよいし、上記実施形態の投写機構部730のように複数の投写光学系を用いるようにしてもよい。絵柄描画領域735aは、投写フィルム735abのフィルム基板735abb上に形成されているが、これに限られず、例えば、切り絵や影絵の方法と同様に遮光性部材と光透過性部材の組合せにより絵柄描画領域735a内の絵柄を画定してもよい。また、レンズは少なくともパネル型半透明部材711aの裏面に像を拡大投写させるためのものが
あればよい。
図33乃至図38は、図32に示す裏面に透明電極751が成膜されたパネル型半透明部材711aとして利用可能なタッチパネルを示している。
図33は、抵抗膜方式(4線式)タッチパネルの概略構成を示している。図33(a)は抵抗膜方式タッチパネルの断面構成を例示している。抵抗膜方式タッチパネルは、例えばガラス材の下側基板801と有機薄膜(フィルム)の上側基板803とが所定間隔(ギャップ)で対向配置されている。両基板801、803の対面側にはITO(インジウム・錫・酸化物)の透明電極が形成されている。例えば下側基板801の透明電極面上には、タッチ操作がされていないときの対向電極との短絡を防止するために絶縁体のドットスペーサが所定の配置密度で配置されている。対向する2つの基板801、803は周囲に糊材805が配置されて固定されている。図の右側に示すように基板間には外部に信号を出力するための配線端部が集められたコネクタテール807が配置されている。
図33(b)は、抵抗膜式タッチパネルの上側基板803表面を指901で押したタッチ操作の状態を示している。指901で押された上側基板803表面部分は撓んで下方に凹み、上側基板803の透明電極の凸部が下側基板801の透明電極と接触する。これにより、タッチ操作による入力が行われる。
図33(c)は抵抗膜式タッチパネルを斜めから見た概略の分解斜視図である。図示において、左右方向にX軸をとり、斜め右上方向にY軸をとる。上側基板803と下側基板801は共にほぼ同じ大きさの長方形形状に成形されている。上側基板803のX軸方向の両端辺部にはX方向で対向する電極X1(左側)と電極X2(右側)が配置されている。電極X1と電極X2との間にはそれらの電極と電気的に接触する透明電極が形成されている。下側基板801のY軸方向の両端辺部にはY方向で対向する電極Y1(上側)と電極Y2(下側)が配置されている。電極Y1と電極Y2との間にはそれらの電極と電気的に接触する透明電極が形成されている。なお、透明電極(抵抗膜)の抵抗は300〜500Ω/sq程度である。
電極X1にグランド電位(0V)を印加し、電極X2にVcc(5V)を印加した状態で、例えば上側基板803表面の中央部Aを指等で押下すると、下側基板801の例えば電極Y2の検出点A1_inでは2.5Vの電圧が検出される。同様に、上側基板803表面の電極X2寄りの所定位置Bを指で押下すると、下側基板801の電極Y2の検出点A1_inでは4Vの電圧が検出される。検出された電圧をA/D変換することにより、X方向の座標位置を特定することができる。
次に、電極Y1にグランド電位(0V)を印加し、電極Y2にVcc(5V)を印加した状態で、例えば上側基板803表面の中央部Aを指等で押下すると、上側基板803の例えば電極X2の検出点A2_inでは2.5Vの電圧が検出される。同様に、上側基板803表面の電極X2寄りの所定位置Bを指で押下すると、上側基板803の電極X2の検出点A2_inでは4Vの電圧が検出される。検出された電圧をA/D変換することにより、Y方向の座標位置を特定することができる。
図34は、抵抗膜方式(5線式)タッチパネルの概略構成を示している。抵抗膜方式(5線式)タッチパネルは、下側基板と上側基板の対向面にITO膜が形成され、両基板間のギャップ維持のためにドットスペーサが設けられている点は4線式タッチパネルと同じだが、電極の配置や構成が異なっている。5線式タッチパネルでは、下側基板の四隅にそれぞれ電極A〜Dが配置され、上側基板は検出回路として機能しておりタッチ操作による電圧を検出するための検出点A_inが設けられている。
図34(a)に示すように、電極AB間にグランド電位(0V)を印加し、電極CD間にVcc(5V)を印加した状態で、例えば上側基板表面の所定位置Cが押下されていると、所定位置Cにおける上側基板の透明電極の凸部が下側基板の透明電極と接触する。これにより、上側基板の検出点A_inでX方向の電圧が検出される。検出された電圧をA/D変換することにより、X方向の座標位置を特定することができる。次に、図34(b)に示すように、電極AC間にグランド電位(0V)を印加し、電極BD間にVcc(5V)を印加した状態で、例えば上側基板表面の所定位置Cが押下されていると、所定位置Cにおける上側基板の透明電極の凸部が下側基板の透明電極と接触する。これにより、上側基板の検出点A_inでY方向の電圧が検出される。検出された電圧をA/D変換することにより、Y方向の座標位置を特定することができる。
図35は、抵抗膜方式(4線式)タッチパネルでのマルチタッチ検出手法の例を示している。図35(a)は、図33を用いて説明したシングルタッチ(一点タッチ)の例を示している。図35(b)はマルチタッチ(二点タッチ)の例を示している。二点タッチ時は一点タッチ時に比べてX1−X2間の抵抗値が低下する。この抵抗値の低下量を所定の閾値と比較して二点タッチの発生を判定する。なお、二点タッチ以上の検出に関しては、二点タッチの距離が近づけば近づくほど、抵抗R5の抵抗値が低下するので図35(a)の一点タッチ時の等価回路に近づいていく。このため誤判定を起こさないように本実施例では二点タッチまでを判定可能なように閾値の設定を行っている。
図36は、例えば上記の抵抗膜式タッチパネルの抵抗膜を複数セル状に並べて配置することでマルチタッチを可能とした構造を示している。図36(a)は、抵抗膜方式(4線式マルチ)タッチパネルを示している。抵抗膜を3行5列のマトリクス状に複数配置し、分割領域毎にタッチ検出を行うように構成されている。抵抗膜領域はA1〜A15の15領域に区分されているので、座標特定は不要であり、領域A1〜A15で直接エリアを特定することができる。各領域間には隣接電極の短絡防止用に若干の隙間が形成されている。
図36(b)は、指等が領域A8を一点タッチした状態を示している。抵抗膜方式(4線式マルチ)タッチパネルでは分割領域毎に検出を行うので、X座標の検出のみでエリアを特定できる。図36(b´)は、指等が領域A7と領域A9を二点タッチした状態を示している。タッチ操作は分割領域毎に検出を行うので、同じ電圧レベルであってもX座標の検出のみで複数のエリアを特定できる。
図36(c)、(d)は、抵抗膜方式(4線式マルチ)タッチパネルでの二点検出の変形例を示している。図36(c)、(d)は、指等が領域A7と領域A9を二点タッチした状態を示している。まず図36(c)に示すX座標検出を行う。領域A1、A2、A3、・・・、A15の順序でX座標の検出処理を行い、最初に検出があった時点で検出処理を終了させる。これにより、X座標検出で領域A7にタッチ操作があることが特定される。次に図36(d)に示すY座標検出を行う。領域A15、A14、A13、・・・、A1の順序でY座標の検出処理を行い、最初に検出があった時点で検出処理を終了させる。これにより、Y座標検出で領域A9にタッチ操作があることが特定される。一致判定はなしで、X座標検出時に一つ特定し、Y座標検出時に一つ特定するので二つまでしか同時操作が有効にならない。これにより、自動的な三点以上の同時操作を規制することがきる。
図37は静電容量方式のタッチパネルを示している。図37(a)は、タッチパネルのタッチ面の法線方向に切断した断面を示している。図37(a)はLCDパネルを構成する基板上に表示画面が形成され、表示画面上に静電容量方式のタッチパネルが張り付けられている。基板にはタッチパネルでの位置特定制御が可能な制御IC等が搭載されている
。タッチパネルは、2枚のガラス等の絶縁性薄膜が対向配置され、両薄膜の対向面には電気伝導性と透明性の特徴があるITO膜からなるX電極とY電極が形成されている。X電極とY電極との間には絶縁性の接着剤が充填されている。
図37(b)は、タッチパネルの電極配置を基板面法線方向に見た状態を示している。X電極は、長方形状の表示画面の列方向に延びる8本の電極X1〜X8が表示画面の行方向に左から右に所定間隔で並んで配列されている。各電極には対角線が一直線上に並ぶ7個の正方形領域が設けられている。Y電極は、長方形状の表示画面の行方向に延びる6本の電極X1〜X6が表示画面の列方向に上から下に所定間隔で並んで配列されている。各電極には対角線が一直線上に並ぶ8個の正方形領域が設けられている。基板面法線方向に見た状態で電極X1〜X8の正方形領域は電極Y1〜Y6の正方形領域に対し上下左右に半ピッチずれているので、電極X1〜X8の正方形領域の隙間の正方形領域に電極Y1〜Y6の正方形領域が配置される。
図37(b)に示す丸印の部分を指でタッチ操作すると、電極X1〜X8のうちの電極X3と電極X4の容量値が他のX電極に比して増大する。また、電極Y1〜Y6のうちの電極Y4と電極Y5の容量値が他のY電極に比して増大する。X電極毎の容量差を検出して指が電極X3と電極X4との間の位置でタッチされていることを特定できる。同様に、Y電極毎の容量差を検出して指が電極Y4と電極Y5との間の位置でタッチされていることを特定できる。
図38は、図37に示す静電容量方式のタッチパネルでの二点同時タッチ操作を有効とし三点同時タッチ操作を無効とする場合の検出例を示している。図38(a)は、X電極に関しX3−X4間をタッチしてY電極に関しY4−Y5間をタッチするとともに、X電極に関しX6−X7間をタッチしてY電極に関しY4−Y5間をタッチする二点同時タッチ操作が行われている状態(第一の状態)を示している。
図38(b)に示すテーブルはエリアに相当している。左側のテーブルは、電極X1から電極X8を順にスキャンして各X電極の静電容量の変化に基づいてタッチ位置を特定した結果を示している。X電極に関しX3−X4間とX6−X7間を示す範囲に「1」が格納され、他の範囲に「0」が格納されてX方向のタッチ操作の検出位置が示されている。右側のテーブルは、電極Y1から電極Y6を順にスキャンして各Y電極の静電容量の変化に基づいてタッチ位置を特定した結果を示している。X電極のX3−X4間を示す範囲のY電極のY4−Y5間を示す範囲と、電極のX6−X7間を示す範囲のY電極のY4−Y5間を示す範囲に「1」が格納され、他の範囲に「0」が格納されてY方向のタッチ操作の検出位置が示されている。
図38(c)は、X電極に関しX2−X3間をタッチしてY電極に関しY3−Y4間をタッチするとともに、X電極に関しX7−X8間をタッチしてY電極に関しY5−Y6間をタッチする二点同時タッチ操作が行われている状態(第二の状態)を示している。
図38(d)に示すテーブルはエリアに相当している。左側のテーブルは、電極X1から電極X8を順にスキャンして各X電極の静電容量の変化に基づいてタッチ位置を特定した結果を示している。X電極に関しX2−X3間とX7−X8間を示す範囲に「1」が格納され、他の範囲に「0」が格納されてX方向のタッチ操作の検出位置が示されている。右側のテーブルは、電極Y1から電極Y6を順にスキャンして各Y電極の静電容量の変化に基づいてタッチ位置を特定した結果を示している。X電極のX2−X3間を示す範囲のY電極のY3−Y4間を示す範囲と、電極のX7−X8間を示す範囲のY電極のY5−Y6間を示す範囲に「1」が格納され、他の範囲に「0」が格納されてY方向のタッチ操作の検出位置が示されている。マルチタッチの検出においては、タッチの動きを状態毎に追
っていく必要があり、三点以上の検出は面倒である。特に、一方の軸の座標が同レベルの場合は三点以上の検出は困難性が増す。本実施例では二点まで同時タッチ操作が有効となるようにしている。図38(b)や図38(d)のテーブルに基づくタッチ位置の情報はタッチコントローラICからCPUへ送られる。
次に、タッチパネルの基本的な操作について説明する。
「タップ」は、タッチパネルを指で軽くたたく操作のことである。パーソナルコンピュータ(PC)の入力装置のマウスでのクリック操作に相当する。なお、パチンコ機やスロットマシンにおける演出ボタンの押下操作に相当する演出操作としても使用する場合がある。
「ダブルタップ」は、タッチパネルを二回操作することである。PCのマウスでのダブルクリック操作に相当する。なお、パチンコ機やスロットマシンにおいては、ダブルタップを一回または複数回連続して操作することで演出ボタンの連打演出に相当する演出操作としても使用する場合がある。
「タッチ」は、タッチパネルに触れる動作のことである。「タップ」での操作時間よりも長時間に亘ってパネルに触れた場合に「タッチ」と称する。なお、パチンコ機やスロットマシンにおいては、長押し操作等において使用する場合がある。後述する「ロングタップ」、「タッチアンドホールド」、「長押し」と同等の操作とみなし、これらの操作に基づいて同じ演出を行う場合がある。
「ドラッグ」は、タッチパネルを押したまま指をずらす操作のことである。PCのマウスのドラッグ操作に相当する。なお、パチンコ機やスロットマシンにおいては、後述する「フリック」や「スワイプ」操作であっても「ドラッグ」と同等の操作とみなし、これらの操作に基づいて同じ演出を行う場合がある。
「フリック」は、タッチパネルを指で軽く払う動作のことである。
「スワイプ」は、タッチパネルに触れた状態で指を滑らせる動作のことである。
「ロングタップ」、「タッチアンドホールド」、または「長押し」は、タッチパネルを押したままにする操作のことである。なお、パチンコ機やスロットマシンにおいては、演出ボタンの長押し操作に相当する演出として使用する場合がある。
「マルチタップ」は、複数の指での操作の総称であり、以下のような操作例がある。
「回転」は、一本の指を支点にして、もう一本の指を回す操作のことである。なお、パチンコ機やスロットマシンにおいては(特にパチンコ機においては)、ハンドル操作を行いながらの「回転」は、操作性が困難であるため汎用性が少ない場合があるが、例えば、大当り信頼度の高いSPリーチ中など、遊技者が発射操作を止める可能性が高い場合に演出と関連づけて実施する構成であってもよい。
「ピンチ」は、二本指でのつまむ操作の総称であり、主に次の二つの操作がある。
「ピンチアウト」や「ピンチオープン」は、タッチパネルを二本指で押したまま、その間を広げて拡大する時の操作のことである。なお、パチンコ機やスロットマシンにおいては、演出表示等により隠された領域を「ピンチアウト」の操作により隠された領域における演出表示を行う場合がある。
「ピンチイン」や「ピンチクローズ」は、二本指で押したまま、その間を縮めて縮小する時の操作のことである。なお、パチンコ機やスロットマシンにおいては、演出表示等により表示されている領域を「ピンチイン」の操作により隠す演出表示を行う場合がある。
その他の操作について以下に説明する。
「四本・五本の指を使ってのピンチイン」は、タブレット装置等ではホーム画面に戻る場合に使用されるが、パチンコ機やスロットマシンにおいては、例えば、複数の演出モードの切替を前述のいずれかの操作(例えば、ダブルタップ)により決まった順序で切替可能な構成において、「四本・五本の指を使ってのピンチイン」で所定の演出モードに戻るような演出に使用してもよい。
「四本・五本の指を使っての上下または左右へのスワイプ」は、タブレット装置等ではマルチタスクバー表示やアプリの切替に使用されるが、パチンコ機やスロットマシンにおいては、例えば、大当り履歴や獲得出玉等の情報表示画面の実施に関する切替表示や、個別設定のモード設定画面の実施に関する切替表示等に使用する構成であってもよい。
「なぞる」は、表示手段に表示されたとおりになぞると、例えば遊技説明表示や演出説明表示に移行する構成であってもよい。
「シェイク」は、デバイス本体をシェイク(振動)させることでキャンセルの機能を有するが、特にパチンコ機においては遊技球の流れに変化を与える不正行為(パチンコ機に設けられた振動センサが反応する)と誤認の危険性がある。しかしながら、例えば、遊技球が発射されていない、デモ表示画面や個別のモード設定画面の表示中である、等のうち、一または複数の条件下においてのみ入力した内容のキャンセル等に使用する構成であってもよい。なお、本操作においても別の操作との組合せにより操作性が向上する場合がある。例えば前述の動作(例えば、ピンチイン)により一つのみキャンセルする機能を持たせる一方で、「シェイク」により全てキャンセルする構成にしてもよい。
以上説明したタッチパネルのいずれかの操作を本実施例ではタッチ操作と総称している。次に、上記操作に関するパチンコ機、スロットマシンに関する共通となる変更例について説明する。各種操作は、図柄変動表示の実行中のみならず、例えば、デモ表示期間など図柄変動表示が実行されていない期間に各種操作による演出(当否に無関係な演出やガセ演出)や遊技方法の説明や音量設定、輝度設定などに使用してもよい。上記例示した内容は、適宜タッチパネルの操作の種類との組合せが可能である。
タッチパネルが反応するタイミングについては、演出との組合せにより、タッチした瞬間(オフ−オン)で反応する構成と、タッチアップ(オン−オフ)で反応する構成を適宜採用可能である。上記各種タッチ操作を行った場合に遊技者が触覚で感じ取る機能を備えていてもよい。例えば、振動モータや超音波等による振動付与機能や静電気等における電気刺激の付与機能を備えた構成であってもよい。また、タッチパネルの感度を調整する機能を備えていてもよい。例えば各種操作の速度、加速度、軌跡等を感度設定で調整し、その結果に応じた演出を行う構成であってもよい。
本実施例に記載のタッチパネルの方式は、一般的な方式を採用し得るが、例えば以下に示す方式であってもよい。
「抵抗膜感圧式(アナログ抵抗膜方式)」は、二枚のシートパネルで電極面を形成して、押された部分の通電により位置を検出する。この方式では、遊技者の指による操作は強めに行う必要がある。しかしながら、上述の感度設定を高くして採用する構成であってもよいし、タッチペン等の付属品を遊技台に常備し、この付属品を用いた操作により各種演出を行う構成であってもよい。付属品を用いた場合には、遊技者の指紋の付着によりタッチパネルの感度低下を防止できる場合やタッチパネルの視認性を低下させない効果が見込める場合がある。
「静電容量方式(アナログ容量結合方式)」は、タッチパネルの表面に微弱の電界を持たせ、タッチした部分の静電気による電界の変化で位置を検出する。この構成によれば、タッチパネルの操作面に軽く触れるだけで反応するため操作性が高い。なお、絶縁物を介した操作は行えないが、上記タッチペンのような付属品であっても導通性がある付属品であれば遊技者の手の静電気を伝えることが可能であるため、上記効果と同等の効果を奏する場合がある。
「赤外線センサ方式」は、タッチパネルの周囲にLEDを用いた発光部と受光部を配置し、遊技者の指に遮られた位置を検出する。タッチパネルの表面を押していなくても検出が可能である。なお、本実施形態の操作では特に支障のない限りは赤外線センサ方式を使用してもよい(タッチの有効範囲を操作が有効となる範囲と読み替えてもよい)。
「光学センサ方式」は、タッチパネルの内部にセンサを埋め込んだ方式であり、RGBのセンサの隙間に光学センサ用のセルを配置し、スキャナのように光学的に指を読み取って位置検出を行う。この方式を採用することによりクリアな表示を行うことができる場合がある。
また、本実施形態の表示タッチ部710、711は、表示スクリーンとタッチパネルが組み合わさって構成されているが、表示スクリーンのみで構成されるものを表示タッチ部710、711に代替させてもよい。また、表示タッチ部710、711は前面扉102に設けられていてもよいし、本体101に設けられていてもよい。
表示タッチ部710、711は、タッチ操作を受付けた場合に振動する構成であってもよい。また、タッチ操作があったことを報知する構成としては、表示の演出の他、発光、音、ボタンやハンドル等の振動、風、等、他のデバイスを用いることもできる。このような構成にすることで、遊技者が表示タッチ部710、711を操作したことを効果的に報知することができる場合がある。また、遊技者が操作の達成感を感じることができる場合がある。
本実施形態では、一つの演出を表示タッチ部710、711で選択させる構成を示したが、これに限定されることなく複数の演出を同時に表示タッチ部710、711を用いて行う構成であってもよい。例えば、各実施例の複数の演出を組み合わせてもよい。また、演出だけではなく、遊技のシステム的な設定に関する操作と、演出の組合せであってもよい。例えば、音量選択を表示タッチ部710、711で行わせつつ、実施形態に記載された表示タッチ部710、711の演出を行う構成であってもよい。
以上説明した本実施形態におけるスロットマシン100の特徴的構成について再度図1乃至図38を参照しつつ説明する。
(A1)演出装置700を備えたスロットマシン100であって、演出装置700は、投写用絵柄aや投写用絵柄c1の像を投写可能なドーム型半透明部材710aと、ドーム型半透明部材710aに対するタッチ操作を検出可能なタッチIC732c2と、を含んでおり、演出装置700は、タッチIC732c2によりタッチ操作が検出されたことに基づいてドーム型半透明部材710aに投写用絵柄aや投写用絵柄c1の像を投写する場合がある(例えば、図28(b)、(c)参照)ことを特徴とする。
本実施形態に係る演出装置700によれば、投写スクリーンとして機能するドーム型半透明部材710aにタッチセンサ機能を設けてタッチ操作を可能にしたので、タッチ操作をしたドーム型半透明部材710aの像を遊技者に注目させることができる。
(A2)タッチIC732c2は、タッチ操作が実行された場合に増加した静電容量が所
定の範囲内であるか否かに応じてタッチ操作を検出することを特徴とする。
本実施形態に係る演出装置700によれば、タッチ操作時の静電容量の変動量の変動幅に応じた感度調整をするため、手のひら全体でタッチ操作しても、指先だけでタッチ操作しても当該タッチ操作を検出できる。
(A3)ドーム型半透明部材710aに導電性部材が蒸着されていることを特徴とする。
導電性部材として、ITO(酸化インジウムと酸化錫を概ね9:1の比率で混合した無機化合物)を用いることができる。ITO膜は光透過率が高いので投写像の視認性が極端に低下することがない。ITO以外の例えば酸化錫、酸化チタン等の導電性部材を用いてももちろんよい。好ましくは、投写される表示がより見やすいものがよい。しかしながら、例えば投写部の一部に導電性部材を蒸着し、他の部分に表示を投写する構成であれば光透過性の低い導電性部材を蒸着したとしても演出手段の機能を低下させずにすむ場合がある。
(A4)タッチIC732c2は、タッチ操作が実行されたドーム型半透明部材710aの位置に関係なくタッチ操作を検出可能であることを特徴とする。
本実施形態に係る演出装置700によれば、遊技者が遊技に集中していても確実にタッチ操作を行うことができる場合がある。
(A5)タッチIC732c2は、演出装置700が機械的に動作することなくタッチ操作を検出可能であることを特徴とする。
本実施形態に係る演出装置700によれば、機械的な動作(押込み、押圧、引張り、ねじり等)を要するストップボタンや演出ボタン等とは異なる触感(操作の感覚)を遊技者に与えることができる。
(A6)演出装置700は、投写用絵柄c1の像と投写用絵柄aの像を投写可能であり、投写用絵柄c1の像は、白色LED732bc1を発光させることによりドーム型半透明部材710aに投写され、投写用絵柄aの像は、フルカラーLED732b1を発光させることによりドーム型半透明部材710aに投写され、演出装置700は、白色LED732bc1およびフルカラーLED732b1を発光させることにより投写用絵柄c1の像および投写用絵柄aの像をドーム型半透明部材710aに重ねて投写する場合があることを特徴とする。
本実施形態に係る演出装置700によれば、複数の像を組み合わせてより多彩な演出を実行可能となる。投写用絵柄c1はフィルムに色があらかじめ施された絵柄であり、白色LEDの発光によりフィルムに形成した絵柄(模様や色)がそのままドーム型半透明部材710aに投写される。投写用絵柄aや投写用絵柄bは無彩色の絵柄であり、フルカラーLEDの発光により多彩な色を付加してドーム型半透明部材710aに投写される。このように、投写に際して、色彩が施されたフィルムに白色LEDによる白色光を照射して、フィルムの色をそのまま再現するようにしてもよいし、ドーム型半透明部材710aを光らせるような場合は、フルカラーLEDを用いてLEDの発光色で多彩なパターンを生み出すこともできる。
(A7)ドーム型半透明部材710aは、例えば灰色半透明の樹脂材料であり、演出装置700は、ドーム型半透明部材710aに光を照射するフルカラーLED732bb1〜732bb6を含んでおり、フルカラーLED732bb1〜732bb6が発光した場
合に投写用絵柄aや投写用絵柄c1の像が投写されないことを特徴とする。
本実施形態に係る演出装置700によれば、フルカラーLED732bb1〜732bb6により、ドーム型半透明部材710aに絵柄表示を行うことなく発光のみで演出を行うパターンを付与できる。
(A8)ドーム型半透明部材710aの中央部にタッチ操作が実行された場合、中央部と重なる位置に投写用絵柄c2の像が投写され、ドーム型半透明部材710aの左右周辺部にタッチ操作が実行された場合、左右周辺部と重ならない位置に投写用絵柄c2の像が投写されることを特徴とする。
本実施形態に係る演出装置700によれば、左右周辺部にタッチ操作を実行すれば、タッチ操作によって表示される表示が見やすい場合がある。
(B1)演出装置700を備えたスロットマシン100であって、演出装置700は、光源部732bと、投写用絵柄c1と、投写用絵柄c2と、投写用絵柄c1の像および投写用絵柄c2の像を投写可能なドーム型半透明部材710aと、光源部732bからの光により投写用絵柄c1の像をドーム型半透明部材710aに拡大して投写するための投写レンズ736c1と、光源部732bからの光により投写用絵柄c2の像をドーム型半透明部材710aに拡大して投写するための投写レンズ736c2と、を含んでおり、投写レンズ736c1の形状と投写レンズ736c2の形状は、同じ形状であることを特徴とする。
本実施形態に係る演出装置700によれば、レンズ形状が同一なので、製造時に複数種類あるレンズ群から同一形状のレンズを容易に選択できる。よって、複数種類の像をドーム型半透明部材710aに投写させる演出装置700のレンズの取付け作業において取付け間違いを低減できる。
(B2)光源部732bのうちの白色LED732bc1の光が当てられた投写用絵柄c1の像が投写レンズ736c1を介してドーム型半透明部材710aに投写され、光源部732bのうちの白色LED732bc2の光が当てられた投写用絵柄c2の像が投写レンズ736c2を介してドーム型半透明部材710aに投写されることを特徴とする。
本実施形態に係る演出装置700によれば、投写用絵柄毎に光源が設けられているので、各光源の発光状態を切替えることによりドーム型半透明部材710aに所望の絵柄の画像を投写することができる。
(B3)投写用絵柄c1は絵柄描画領域735c1に形成され、投写用絵柄c2は絵柄描画領域735c2に形成され、投写レンズ736c1は、絵柄描画領域735c1に形成された投写用絵柄c1の像をドーム型半透明部材710aに拡大して投写するためのレンズであり、投写レンズ736c2は、絵柄描画領域735c2に形成された投写用絵柄c2の像をドーム型半透明部材710aに拡大して投写するためのレンズであり、絵柄描画領域735c1に形成された投写用絵柄c1の大きさと絵柄描画領域735c2に形成された投写用絵柄c2の大きさは、異なる大きさであることを特徴とする。
本実施形態に係る演出装置700によれば、絵柄の大きさが異なっていても同じ形状のレンズを使用することでレンズの付け間違えがなく、組立が容易となる。
(B4)絵柄描画領域735c1の位置と絵柄描画領域735c2の位置は、ドーム型半透明部材710aの中心軸からの距離が略同じ距離となる位置であることを特徴とする。
本実施形態に係る演出装置700によれば、同じ形状のレンズのそれぞれの取り付けの方向を変えて同じ距離だけ位置を移動させるだけで好適に投写部に像を投写できる。
(B5)投写レンズ736c1の取り付けの向きと投写レンズ736c2の取り付けの向きが異なることを特徴とする。
本実施形態に係る演出装置700によれば、投写用絵柄c1の像と投写用絵柄c2の像が、ドーム型半透明部材710aの中心に近づくように、同じ形状のレンズのそれぞれの取り付けの方向を変えて位置を移動させるだけで好適に投写部に像を投写できる。
(B6)投写レンズ736c1は、絵柄描画領域735c1よりドーム型半透明部材710aの中心軸側にずれており、投写レンズ736c2は、絵柄描画領域735c2よりドーム型半透明部材710aの中心軸側にずれていることを特徴とする。
本実施形態に係る演出装置700によれば、投写レンズ736c1が絵柄描画領域735c1よりドーム型半透明部材710aの中心軸に近づき、投写レンズ736c2が絵柄描画領域735c2よりドーム型半透明部材710aの中心軸に近づくので、ドーム型半透明部材710aに投写する拡散光の角度を異ならせて投写用絵柄c1の像と投写用絵柄c2の像をドーム型半透明部材710aの中心に近づけることができ、ドーム型半透明部材710aにムラなく投写用絵柄c1の像や投写用絵柄c2を投写できる。
(B7)演出装置700は、投写用絵柄aを含む手段であり、投写用絵柄aは、絵柄描画領域735aに形成され、光源部732bのうちのフルカラーLED732b1の光が当てられた投写用絵柄aの像が投写レンズ736aを介してドーム型半透明部材710aに投写され、絵柄描画領域735aの位置と絵柄描画領域735c1の位置は、ドーム型半透明部材710aの中心軸からの距離が異なる距離となる位置であり、投写レンズ736c1の形状と投写レンズ736aの形状は、異なる形状であることを特徴とする。
本実施形態に係る演出装置700によれば、ドーム型半透明部材710aの中心軸からの距離が異なる位置にも投写可能な絵柄を配置することで表示のバリエーションを増加させることができる場合がある。また、ドーム型半透明部材710aの中心軸からの距離が異なる位置にあるためレンズの形状が異なっていても付け間違えを防止することができる場合がある。
(B8)演出装置700は投写用絵柄bを含む手段であり、投写用絵柄bは絵柄描画領域735b1〜735b6に形成され、光源部732bのうちのフルカラーLED732bb1〜732bb6の光が当てられた投写用絵柄bの像が投写レンズ736b1〜736b6を介してドーム型半透明部材710aに投写され、投写用絵柄bは無地であることを特徴とする。
本実施形態に係る演出装置700によれば、ドーム型半透明部材710aを光源部732bのみで演出に使用できる場合がある。投写レンズ736b1〜736b6を介しているのでドーム型半透明部材710a全体を略均等に光らせることができる場合がある。
本発明は、上記実施形態に限られず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、プリント基板732aの電気回路部732cに、光源部732bのLEDを駆動制御するLEDドライバ732c1を含む光源用回路と、表示タッチ部710のドーム型半透明部材710aを静電容量方式のタッチスクリーンとして機能させるためのタッチIC732c2を含むタッチセンサ部とが配置されているが、タッチ
センサ部は、プリント基板732aとは別の基板に配置されていてもよい。一例として、プリント基板732aにコネクタを介して着脱可能な別基板にタッチセンサ部の回路を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、集光レンズ734aと、集光レンズ734b1〜734b6のグループと、集光レンズ734c1〜734c6のグループは、グループ内のレンズの形状(大きさ)は同一であるが、グループ毎にレンズ形状が異なるようにしている。また、それに対応させて、絵柄描画領域735aと、絵柄描画領域735b1〜735b6のグループと、絵柄描画領域735c1〜735c6のグループは、グループ内の領域の形状(大きさ)は同一であるが、グループ毎に領域の形状(大きさ)が異なるようにしている。これらの集光レンズと絵柄描画領域は、グループ毎に仮想円周上に等間隔に配置して角度のみの位置決めで調整できるように適切な配置角度が決められている。しかしながら、本発明はこれに限られず、レンズの形状や絵柄描画領域の大きさ等を多種類にしてもよいし、より複数のグループを有するようにしてもよい。また、それらの配置や位置決めも円周上に限らず、また等間隔でない配置や位置決めにしてももちろんよい。
また、上記実施形態では、集光レンズ734a、734b1〜734b6、734c1〜734c6を個々のレンズを独立して成型して集光レンズホルダ733aに保持させるようにしているが、投写レンズ736a、736b1〜736b6、736c1〜736c6のように透明樹脂基板の所定位置に透明樹脂基板と一体的に成型するようにしてもよい。こうすることにより低コストで製造可能になる。
また、演出装置700がスロットマシン100の前面扉102の右上方部に設けられているが、これ以外の場所に設置することももちろん可能である。また、遊技者の目につきやすい内側の光が少なくなることによる見栄えの悪い表示をしないために、投写光学系群C1〜C6は左方に円弧状に配置して右端側に設けないようにしているが、右端側に配置することも可能である。
また、相対的に見栄えの悪くなる端側は遊技者から見えにくいので、ドーム型半透明部材710aは半球状としているが、本発明はこれに限らず、他の形状でももちろんよい。
上記実施形態で用いた投写光学系は、スクリーンに倒立像が形成されるようにしているが、本発明はこれに限られない。スクリーンに正立像が形成される光学系を用いるようにしてももちろんよい。また、シリンドリカルレンズを投写光学系に用いて上下または左右だけを逆にした像を形成するようにしてもよい。さらに、光源からの光を直接物体に照射してその影をスクリーンに投影する、いわゆる影絵の方法を用いるようにしてもよい。また、本実施形態による投写方法をプロジェクタやプロジェクションマッピング等に適用することも可能である。
上記実施形態では、2枚の投写フィルム735ab、735cを用いている。投写フィルム735abには、投写光学系A用の投写用絵柄aと投写光学系群B用の6個の投写用絵柄bが描画されており、投写フィルム735cには、投写光学系群C用の6個の投写用絵柄c1〜c6が描画されている。本発明はこれに限らず、例えば、投写フィルム735abには投写光学系A用の投写用絵柄aだけを描画し、別のフィルム基板に投写光学系群B用の6個の投写用絵柄bだけを描画した投写フィルムを用いてもよい。こうすることにより、投写用絵柄の変更がし易くなる場合がある。また、例えば、1枚のフィルム基板に投写光学系A用の投写用絵柄aと投写光学系群B用の6個の投写用絵柄bと投写光学系群C用の6個の投写用絵柄c1〜c6を描画した投写フィルムを用いるようにしてもよい。こうすることにより、投写フィルムの管理が容易になる場合がある。
また、例えば、上記実施形態において、ランプと称したものは、発光手段の一例であり、ランプは、LED、冷陰極管等の光を発するものであれば置換可能である。
また、上記実施形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
なお、上記およびこれ以降の詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
また、本発明の実施形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
上記実施形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記1)
演出手段を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、
発光手段と、
第一の絵柄と、
第二の絵柄と、
前記第一の絵柄の像および前記第二の絵柄の像を投写可能な投写部と、
前記発光手段からの光により前記第一の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するための第一のレンズと、
前記発光手段からの光により前記第二の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するための第二のレンズと、を含む手段であり、
前記第一のレンズの形状と前記第二のレンズの形状は、同じ形状である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
前記発光手段のうちの第一の発光手段の光が当てられた前記第一の絵柄の像が前記第一のレンズを介して前記投写部に投写され、
前記発光手段のうちの第二の発光手段の光が当てられた前記第二の絵柄の像が前記第二のレンズを介して前記投写部に投写される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1または2に記載の遊技台であって、
前記第一の絵柄は、第一の絵柄描画領域に形成され、
前記第二の絵柄は、第二の絵柄描画領域に形成され、
前記第一のレンズは、前記第一の絵柄描画領域に形成された前記第一の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するためのレンズであり、
前記第二のレンズは、前記第二の絵柄描画領域に形成された前記第二の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するためのレンズであり、
前記第一の絵柄描画領域に形成された前記第一の絵柄の大きさと前記第二の絵柄描画領域に形成された前記第二の絵柄の大きさは、異なる大きさである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記3に記載の遊技台であって、
前記第一の絵柄描画領域の位置と前記第二の絵柄描画領域の位置は、前記投写部の中心軸からの距離が略同じ距離となる位置である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記4に記載の遊技台であって、
前記第一のレンズの取り付けの向きと前記第二のレンズの取り付けの向きが異なる、
ことを特徴とする遊技台。
(付記6)
付記5に記載の遊技台であって、
前記第一のレンズは、前記第一の絵柄描画領域より前記投写部の中心軸側にずれており、
前記第二のレンズは、前記第二の絵柄描画領域より前記投写部の中心軸側にずれている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記7)
付記3乃至6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第三の絵柄を含む手段であり、
前記第三の絵柄は、第三の絵柄描画領域に形成され、
前記発光手段のうちの第三の発光手段の光が当てられた前記第三の絵柄の像が第三のレンズを介して前記投写部に投写され、
前記第三の絵柄描画領域の位置と前記第一の絵柄描画領域の位置は、前記投写部の中心軸からの距離が異なる距離となる位置であり、
前記第一のレンズの形状と前記第三のレンズの形状は、異なる形状である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記8)
付記1乃至7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第四の絵柄を含む手段であり、
前記第四の絵柄は、第四の絵柄描画領域に形成され、
前記発光手段のうちの第四の発光手段の光が当てられた前記第四の絵柄の像が第四のレンズを介して前記投写部に投写され、
前記第四の絵柄は無地である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記9)
遊技台に備えられる演出装置であって、
発光手段と、
第一の絵柄と、
第二の絵柄と、
前記第一の絵柄の像および前記第二の絵柄の像を投写可能な投写部と、
前記発光手段からの光により前記第一の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するための第一のレンズと、
前記発光手段からの光により前記第二の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するための第二のレンズと、を含み、
前記第一のレンズの形状と前記第二のレンズの形状は、同じ形状である、
ことを特徴とする演出装置。
(付記10)
付記9に記載の演出装置であって、
前記第一の絵柄は、第一の絵柄描画領域に形成され、
前記第二の絵柄は、第二の絵柄描画領域に形成され、
前記第一のレンズは、前記第一の絵柄描画領域に形成された前記第一の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するためのレンズであり、
前記第二のレンズは、前記第二の絵柄描画領域に形成された前記第二の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するためのレンズであり、
前記第一の絵柄描画領域に形成された前記第一の絵柄の大きさと前記第二の絵柄描画領域に形成された前記第二の絵柄の大きさは、異なる大きさである、
ことを特徴とする演出装置。
本発明に係る遊技台は、回胴遊技機(スロットマシン)、封入式遊技機あるいはメダルレススロットマシンに代表される遊技台に適用することができる。
100 スロットマシン
110〜112 リール
113 図柄表示窓
130〜132 ベットボタン
135 スタートレバー
137〜139 ストップボタン
157 演出画像表示装置
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部
700 演出装置
710 表示タッチ部
720 投写フード部
730 投写機構部
732 光源部/電気回路部
733a 集光レンズホルダ
733b フィルムホルダ
733c 投写レンズホルダ
733d 投写レンズカバー
734 集光レンズ部
735 フィルム部
736 投写レンズ部

Claims (10)

  1. 演出手段を備えた遊技台であって、
    前記演出手段は、
    発光手段と、
    第一の絵柄と、
    第二の絵柄と、
    前記第一の絵柄の像および前記第二の絵柄の像を投写可能な投写部と、
    前記発光手段からの光により前記第一の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するための第一のレンズと、
    前記発光手段からの光により前記第二の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するための第二のレンズと、を含む手段であり、
    前記第一のレンズの形状と前記第二のレンズの形状は、同じ形状である、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記発光手段のうちの第一の発光手段の光が当てられた前記第一の絵柄の像が前記第一のレンズを介して前記投写部に投写され、
    前記発光手段のうちの第二の発光手段の光が当てられた前記第二の絵柄の像が前記第二のレンズを介して前記投写部に投写される、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または2に記載の遊技台であって、
    前記第一の絵柄は、第一の絵柄描画領域に形成され、
    前記第二の絵柄は、第二の絵柄描画領域に形成され、
    前記第一のレンズは、前記第一の絵柄描画領域に形成された前記第一の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するためのレンズであり、
    前記第二のレンズは、前記第二の絵柄描画領域に形成された前記第二の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するためのレンズであり、
    前記第一の絵柄描画領域に形成された前記第一の絵柄の大きさと前記第二の絵柄描画領域に形成された前記第二の絵柄の大きさは、異なる大きさである、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項3に記載の遊技台であって、
    前記第一の絵柄描画領域の位置と前記第二の絵柄描画領域の位置は、前記投写部の中心軸からの距離が略同じ距離となる位置である、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項4に記載の遊技台であって、
    前記第一のレンズの取り付けの向きと前記第二のレンズの取り付けの向きが異なる、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項5に記載の遊技台であって、
    前記第一のレンズは、前記第一の絵柄描画領域より前記投写部の中心軸側にずれており、
    前記第二のレンズは、前記第二の絵柄描画領域より前記投写部の中心軸側にずれている、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項3乃至6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記演出手段は、第三の絵柄を含む手段であり、
    前記第三の絵柄は、第三の絵柄描画領域に形成され、
    前記発光手段のうちの第三の発光手段の光が当てられた前記第三の絵柄の像が第三のレンズを介して前記投写部に投写され、
    前記第三の絵柄描画領域の位置と前記第一の絵柄描画領域の位置は、前記投写部の中心軸からの距離が異なる距離となる位置であり、
    前記第一のレンズの形状と前記第三のレンズの形状は、異なる形状である、
    ことを特徴とする遊技台。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記演出手段は、第四の絵柄を含む手段であり、
    前記第四の絵柄は、第四の絵柄描画領域に形成され、
    前記発光手段のうちの第四の発光手段の光が当てられた前記第四の絵柄の像が第四のレンズを介して前記投写部に投写され、
    前記第四の絵柄は無地である、
    ことを特徴とする遊技台。
  9. 遊技台に備えられる演出装置であって、
    発光手段と、
    第一の絵柄と、
    第二の絵柄と、
    前記第一の絵柄の像および前記第二の絵柄の像を投写可能な投写部と、
    前記発光手段からの光により前記第一の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するための第一のレンズと、
    前記発光手段からの光により前記第二の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するための第二のレンズと、を含み、
    前記第一のレンズの形状と前記第二のレンズの形状は、同じ形状である、
    ことを特徴とする演出装置。
  10. 請求項9に記載の演出装置であって、
    前記第一の絵柄は、第一の絵柄描画領域に形成され、
    前記第二の絵柄は、第二の絵柄描画領域に形成され、
    前記第一のレンズは、前記第一の絵柄描画領域に形成された前記第一の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するためのレンズであり、
    前記第二のレンズは、前記第二の絵柄描画領域に形成された前記第二の絵柄の像を前記投写部に拡大して投写するためのレンズであり、
    前記第一の絵柄描画領域に形成された前記第一の絵柄の大きさと前記第二の絵柄描画領域に形成された前記第二の絵柄の大きさは、異なる大きさである、
    ことを特徴とする演出装置。
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