[第1の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機あるいは封入式遊技機)について詳細に説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置と、遊技盤と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製または金属製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、錠ユニット105によるロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤の前面とで遊技領域を区画形成する。遊技領域の略中央には、装飾図柄表示装置208が設けられている。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿と、遊技者の操作によって上皿126に、貯留された遊技球を下皿へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、タッチパネル式表示装置252と、を備える。タッチパネル式表示装置252の表示画面には、遊技者の指を接触させるタッチ操作で所望の処理を開始可能なタッチパネル252aが張り付けられている。また、下皿が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。また、上記各種操作ボタンをタッチパネル式表示装置252のタッチパネル252aのタッチ操作の代替操作に用いてもよい。また、タッチパネル式表示装置252の角度を遊技者が任意に調整可能な機構を設けてもよい。
発射装置は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆と、遊技球を発射杆の先端で打突する発射槌と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。また、設定操作部137は、保存された遊技履歴に基づいて遊技者に特別な演出等の特典を付与するシステム(例えば「ダイトモ(商標)」関連ボタンとしても使用することできる。
遊技盤は、前面に遊技領域を有し、本体104の空間部に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域は、遊技盤を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成すると共に遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成すると共に遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。外レール202は演出装置206の上方から右方にまで延びており、演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球が飛翔できるようになっている。つまり、遊技領域124は、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材としての演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路と、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材を挟んで右側となる第二流下経路とを有している。以下、第一流下経路に遊技球を打ち出すことを「左打ち」と称し、第二流下経路に遊技球を打ち出すことを「右打ち」と称する場合がある。
演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その上部やや右寄りを初期位置(原点復帰位置)として表示板209を備えた演出可動体224を配設している。装飾図柄表示装置208の大きさは、表示板209の大きさより大きい。
また、遊技領域124の領域外の下方右側には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の例えば横長長方形状の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200の左方に配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央下部に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では普図始動口228の下方に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。普図始動口228およびその下方の特図2始動口232は、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路に進んだ遊技球が普図始動口228を通過したり、特図2始動口232に入球したりすることはない。また、特図1始動口230は、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路に進んだ遊技球が特図1始動口230に入球することはない。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の特図1始動口230の下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
特図1始動口230から可変入賞口234の左端までの領域に複数の遊技釘238が遊技球の径より狭い間隔でほぼ一直線状に並んで配置されている。このため、大当り時には右打ち(演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球を飛翔させる打ち方)をして、第二流下経路に遊技球を飛翔させないと、可変入賞口234に遊技球が入賞しない構成となっている。
ぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆および発射槌によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に表示板209を備えた演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、横長長方形の枠状部内側に表示板209を配した構成を有している。表示板209は例えば液晶表示装置で構成されている。演出可動体224は初期状態で枠状部が図3に示すように装飾図柄表示装置208の外側上方の初期位置(原点位置)に停止している。
演出可動体224は、不図示の駆動系により、装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面にほぼ平行な平面(以下、表示画面前方平面と称する場合がある)内で2次元的に移動できるようになっている。演出可動体224の駆動系としては種々の構成を取り得る。例えば、回動可能に連結された2本の連接棒の一端を装飾図柄表示装置208の外側の演出装置206の所定位置に回転可能に固定して、表示画面前方平面内で2次元的に移動できるリンク機構を構成する。演出可動体224は連結された2本の連接棒の他端に上記平面内で回転可能に固定する。連結された2本の連接棒の一端部と連結節部とに連接棒駆動用のモータをそれぞれ配置する。これにより、表示画面前方平面内で演出可動体224を2次元的に移動できるようになる。また、2本の連接棒の他端部に演出可動体回転用のモータを配置する。これにより、表示画面前方平面内で演出可動体224を回転させることができるようになる。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、ぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて液晶表示装置を制御する液晶制御部700と、によって構成している。
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。また、主制御部300と払出制御部600との情報通信は双方向の通信であり、主制御部300は払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成し、払出制御部600からも主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成している。
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、遊技台枠用ランプ122、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、所定の演出可動体、例えばチャンスボタンランプ138の回転動作や遮蔽装置246の開閉動作の駆動制御を行うための駆動回路432と、演出可動体138、246の現在位置を検出する各種センサ430と、チャンスボタン136の押下や設定操作部137の各ボタンの押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、各種センサ430やチャンスボタンセンサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、タッチパネル式表示装置252の表示画面に張り付けられたタッチパネル(タッチセンサ)252aへのタッチ操作を検出する検出信号を基本回路402に出力するタッチセンサ回路444と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
タッチセンサ回路444は、タッチパネルコントロールICを内蔵している。タッチパネルコントロールICは、タッチ操作の検出方式毎に機能が異なるが、いずれの方式でも、タッチセンサ回路444に入力したタッチ操作を検出したアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換機能を備えている。A/D変換されたタッチ操作の検出信号はタッチコントロールIC内に配置された所定のレジスタに格納され、必要なタイミング(例えば、第1副制御部400からの指示)で読み出すことが可能である。また、タッチパネルコントロールICは、抵抗膜方式のマルチタッチにおける抵抗値低下の閾値の設定を行うことができる。さらに、同ICは、CPU404から送信された内容に基づいて複数のモードから一のモードを設定することが可能であるモード設定機能を備えている。例えば、モード1は、常時、タッチ操作の状態をCPU404に送信するモードで、タッチ操作しているときに検出する(反応する)モードであり、モード2は、常時、タッチ操作の状態をCPU404に送信するモードで、タッチ操作が終了したときに検出する(反応する)モードである。また、モード3は、タッチ操作が行われた場合にのみタッチ操作の状態をCPU404に送信するモードで、タッチ操作しているときに検出する(反応する)モードであり、モード4は、タッチ操作が行われた場合にのみタッチ操作の状態をCPU404に送信するモードで、タッチ操作が終了したときに検出する(反応する)モードである。モード1、3は連打系のタッチ操作に関連して設定する傾向があり、モード2、4は長押し系のタッチ操作に関連して設定する傾向がある。
また、第1副制御部400と第2副制御部500との情報通信は双方向の通信であり、第1副制御部400は第2副制御部500にコマンド等の信号を送信できるように構成し、第2副制御部500からも第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成している。また、第1副制御部400と液晶制御部700との情報通信も双方向の通信であり、第1副制御部400は液晶制御部700に液晶コマンド等の信号を送信できるように構成し、液晶制御部700からも第1副制御部400に戻りコマンド等の信号を送信できるように構成している。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、チャンスボタンの駆動部708の駆動制御を行うための駆動回路517と、演出可動体224の現在位置を検出する可動体センサ424と、可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、基本回路502と遊技盤用ランプ駆動回路530との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサの検出結果を受け取り、受け取った結果を主制御部300に出力する。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆および発射槌を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、ぱちんこ機100の液晶制御部700について説明する。液晶制御部700は、第1副制御部400が送信した液晶コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この液晶コマンドに基づいて液晶制御部700の全体を制御するCPU704を備えている。また、液晶制御部700は、一時的にデータを記憶するためのRAM708と、液晶制御部700の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM706と、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)720とを備えている。CPU704は、水晶発振器714aが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
VDP720は、水晶発振器714bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、CPU704からの信号に基づいてCGROM706aに記憶された画像データ等を読み出してVRAM722のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208およびタッチパネル式表示装置252に画像を表示する。CPU704には、VDP720が接続されており、VDP720には、CGROM706aとVRAM722が接続されている。ROM706とRAM708は、それぞれCPU704とVDP720の双方に接続されている。本実施例では、装飾図柄表示装置208とタッチパネル式表示装置252の2つの液晶表示装置を同一の制御手段(液晶制御部700)で制御しているが、それぞれ別個の制御手段で制御する構成であってもよい。また、タッチパネル式表示装置252は、第2副制御部500側に接続される構成であってもよい。なお、タッチパネル用の液晶制御部(第3副制御部)を有していてもよく、この場合にはタッチパネルコントロールICとの互換性が取り易いという利点がある。
次に、図5を用いて、ぱちんこ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、および普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものである。図5(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図F」までの6種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(確変大当り)か低い(通常大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(特図変動遊技の変動時間短縮状態と合わせて時短状態と呼ぶ)に移行する。時短状態については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、大当り遊技終了後の遊技状態が特図高確率普図高確率状態(確変状態)であり、15R大当り図柄である「特図B」は、大当り遊技終了後の遊技状態が特図低確率普図高確率状態(電サポ状態または時短状態)である。なお、特図高確率普図高確率状態や特図低確率普図高確率状態になるタイミングは、大当り遊技終了後の最初の特図変動遊技の開始時である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は2R大当り図柄であり突然確変と称する。突然確変は、大当り遊技終了後は15R特別大当り図柄と同様に特図高確率普図高確率状態になる。「特図D」は2R大当り図柄であり潜伏確変と称する。潜伏確変は、大当り遊技終了後は特図高確率普図低確率状態(潜伏確変状態)になる。
「特図E」は小当り図柄であり、小当り遊技終了後は特図低確率普図低確率状態(通常状態、あるいは通常遊技状態と称する場合がある)になる。小当り遊技では「特図C」や「特図D」と同じ回数(本実施形態の場合、2回)アタッカが開放される。また、「特図F」ははずれ図柄であり、アタッカの開放はなく、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図5(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類の特図が示されている。図5(b)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図a」は16ラウンド(16R)特別大当り図柄であり、「特図b」は8R特別大当り図柄である。「特図a」と「特図b」はともに、大当り遊技終了後の遊技状態が特図高確率普図高確率状態となる。これらの「特図a」および「特図b」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図c」は8R大当り図柄であり、大当り遊技終了後は特図低確率普図高確率状態になる。「特図d」ははずれ図柄であり、アタッカの開放はなく、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、15R大当り、15R特別大当り、16R特別大当り、8R大当り、または8R特別大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。15R特別大当りや16R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、潜伏確変、または小当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾2−装飾3」)を停止表示し、突然確変を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(「装飾1−装飾3−装飾5」)を停止表示する。
一方、「特図F」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
なお、本実施形態では、一義的に装飾図柄の組合せと大当りの種類を決めているが、遊技者にどの装飾図柄の組合せがどの大当りになるかをわからないようにしてもよい。
図5(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8ms(ミリ秒)に相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。主制御部300のRAM308には、特図決定用乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタ、および普図当選乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタが設けられている。ステップS115では、これらのうち2つの初期値生成用乱数カウンタの初期値をそれぞれ更新する。例えば、初期値生成用乱数カウンタの取り得る数値範囲が0〜99とすると、初期値生成用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
またステップS205では、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサからの検出結果を受け取った払出制御部600から出力された扉開放検出信号の有無を監視し、RAM308に設けた扉検出信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS205の次のステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタおよび普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタを更新する。例えば、特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、特図決定用乱数値カウンタが一周していると判定した場合には特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットすると共に、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数値カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。特図決定用乱数値カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に入賞口毎、あるいは始動口毎に設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と略称する)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と略称する)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うと共に、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(d)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定すると共に、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図はずれフラグがオンにされる。この普図はずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の普図乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値を普図タイマ番号決定用乱数値として取得し、取得した普図タイマ番号決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図保留数記憶領域に記憶された特図保留数が増加すると、当該増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。特図先読み処理の流れについては後程図8および図9を用いて詳述する。
主制御部300のRAM308内には、特図先読み処理を実行した結果の特図先読み結果(事前判定結果ともいう)を記憶する特図先読み結果記憶部が設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで特図1の先読み結果を格納できるようになっている。また、RAM308内には、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1の先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果の情報の次の順位に新たな特図1先読み結果の情報を書き込む。
主制御部300は、特図1始動情報記憶領域の最先の特図1始動情報を消去する際には同時に特図1用先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、最先の特図1先読み結果の情報を消去したら、残余の特図1先読み結果の情報の順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで特図2の先読み結果を格納できるようになっている。また、RAM308内には、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2の先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。
主制御部300は、特図2始動情報記憶領域の最先の特図2始動情報を消去する際には同時に特図2用先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、最先の特図2先読み結果の情報を消去したら、残余の特図2先読み結果の情報の順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
なお本実施形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS233)でも、先読み結果の情報は増加分のみ送信してもよいし、全保留に対する先読み結果の情報を送信するようにしてもよい。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それと共に、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図3の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオン、8R大当りフラグはオフ、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオフ、特図確率変動フラグはオン、および普図確率変動フラグはオンの場合には図5(b)に示す特図a、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオフ、8R大当りフラグはオン、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオフ、特図確率変動フラグはオン、および普図確率変動フラグはオンの場合には特図b、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオフ、8R大当りフラグはオン、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオフ、特図確率変動フラグはオフ、および普図確率変動フラグはオンの場合には特図c、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオフ、8R大当りフラグはオフ、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、および普図確率変動フラグはオフの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、16R特別大当り図柄(特図a)、8R特別大当り図柄(特図b)、8R大当り図柄(特図c)、およびはずれ図柄(特図d)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶すると共に、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定すると共に、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では16ラウンドまたは8ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの時短状態とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。また、特図変動遊技の変動時間も短くする制御状態を含めて時短状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組(始動情報)を取得し、不図示の判定用テーブルを用いて大当りとするか否かの決定、小当りとするか否かの決定、特図2の変動表示を開始してから停止表示するまでの時間の決定、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定などを行う。特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされると共に、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、15R大当り(または15R特別大当り)開始コマンドの場合であれば、15R大当りフラグの値、大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値などを含み、16R特別大当り開始コマンドの場合であれば、16R大当りフラグの値、大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値などを含み、大当り終了コマンドの場合、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値、電サポ回数の値などを含み、2R大当り開始コマンドの場合であれば、2R大当りフラグの値、大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値などを含み、大当り終了コマンドの場合、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値、電サポ回数の値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドは、コマンドデータに特図1および2の種別とともに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報が含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報を含んでいるようにしてもよい。本実施形態では、先読み結果情報コマンド内には全保留に対する先読み結果の情報が含まれている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグのの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になると共に、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図8を用いて、特図先読み処理(図7のステップS224)についてより詳細に説明する。図8は特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。まず、主制御部300は、特図2始動情報が増加しているか否かを判断する(ステップS251)。特図2始動情報が増加しているか否かの判断は、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数と特図2先読み数とを比較して、特図2保留数が特図2先読み数より大きい場合には特図2始動情報が増加していると判断し、特図2保留数が特図2先読み数に等しい場合には特図2始動情報は増加していないと判断する。
特図2始動情報が増加していると判断した場合には、主制御部300は、増加した特図2始動情報に係る特図2乱数値の組を特図2始動情報記憶領域から取得し、取得した特図2始動情報内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値を先読みする。そして、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定に先立って、先読みした当り判定用乱数値と不図示の大当り判定用テーブルとを用いて、当該当否判定が大当りとなるか、小当りとなるか、あるいははずれとなるかの事前判定を行う(ステップS252)。次いで、主制御部300は、先読みした特図決定用乱数値と不図示の特図決定用テーブルとを用いて、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定する(同ステップS252)。なお、これらの事前判定処理は、当否判定時に用いる大当り判定テーブル、特図決定用テーブル(図11および図12参照)を参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用意してもよい。
次に、主制御部300は、事前判定した特図2変動遊技の停止図柄の情報を特図2先読み結果として、RAM308に設けられた特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶して(ステップS253)、ステップS254に移行する。主制御部300は、ステップS251において、特図2始動情報が増加していないと判断したら、ステップS252、S253を実行せずにステップS254へ移行する。
次に、主制御部300は、特図1始動情報が増加しているか否かを判断する(ステップS254)。特図1始動情報が増加しているか否かの判断は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数とを比較して行う。特図1始動情報が増加していると判断した場合には、ステップS255に移行し、特図1始動情報が増加していないと判断した場合には、特図先読み処理を終了する。
ステップS255では、主制御部300は、未判定情報設定条件として非電サポ中であるか否かを判断する。未判定情報設定条件としては、先読み結果の報知時点が電サポ期間に含まれる場合、大当り遊技中に含まれる場合、あるいは、特図1に係る保留に大当り図柄が事前判定されている場合等が挙げられる。
主制御部300は、未判定情報設定条件が成立していないと判断した場合には、増加した特図1始動情報に係る特図1乱数値の組を特図1始動情報記憶領域から取得し、取得した特図1始動情報内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値を先読みする。そして、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定に先立って、先読みした当り判定用乱数値と不図示の大当り判定用テーブルとを用いて、当該当否判定が大当りとなるか、小当りとなるか、あるいははずれとなるかの事前判定を行う(ステップS256)。次いで、主制御部300は、先読みした特図決定用乱数値と不図示の特図決定用テーブルとを用いて、特図1の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定する(同ステップS256)。なお、これらの事前判定処理は、当否判定時に用いる大当り判定テーブル、特図決定用テーブル(図11および図12参照)を参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用意してもよい。
次に、主制御部300は、事前判定した特図1変動遊技の停止図柄を特図1先読み結果として、RAM308に設けられた特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶して(ステップS257)、特図先読み処理を終了する。
ステップS255において、未判定情報設定条件が成立していると判断した場合には、主制御部300は、増加した特図1始動情報を先読みせず、「未判定」情報を特図1用先読み結果記憶部に記憶して(ステップS258)、特図先読み処理を終了する。
図9は、先読み結果記憶部に先読み結果が記憶された状態を例示している。図9(a)は、特図1用先読み結果記憶部に先読み結果が記憶されている状態を例示しており、図9(b)は、特図2用先読み結果記憶部に先読み結果が記憶されている状態を例示している。また、図9(c)は、電サポ中の特図1用先読み結果記憶部に記憶されている情報を例示している。
図9(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施形態では、4つ)の記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」を有している。記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」は特図1始動情報記憶領域の保留順序に対応付けられている。
図9(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施例では、4つ)の記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」を有している。記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」は特図2始動情報記憶領域の保留順序に対応付けられている。
図9(a)において、「先読み結果1」には先読み結果1として、停止図柄「特図F」が記憶されていることを示している。同様に、「先読み結果2」には停止図柄「特図F」が記憶され、「先読み結果3」には停止図柄「特図A」が記憶され、「先読み結果4」には停止図柄「特図F」が記憶されている。
図9(b)では、「先読み結果1」に停止図柄「特図d」が記憶され、「先読み結果2」〜「先読み結果4」には、停止図柄の情報が記憶されていない状態が例示されている。なお、図11において、停止図柄等の情報が記憶されていない状態は「なし」と表現するものとする。
図9(c)では、「先読み結果1」に停止図柄ではなく未判定情報が記憶されている。未判定情報が記憶されている場合には「未判定情報」と表現するものとする。「先読み結果2」〜「先読み結果4」には、停止図柄等の情報が記憶されていない「なし」が格納されている。
次に、本実施形態によるぱちんこ機100での特図1関連抽選処理について図10を用いて説明する。本実施形態によるぱちんこ機100は例えば、図10に示す流れに基づいて、特図1関連抽選処理を実行するようになっている。特図1関連抽選処理は、例えば主制御部300のCPU304がROM306やRAM308等を制御することにより実行される。
図10は、特図1関連抽選処理の流れの一例を示すフローチャートである。図10に示すように、特図1関連抽選処理ではまず、特別図柄または特別電動役物が作動中か否か、すなわち特図変動遊技中または当り遊技中か否かを判定する(ステップS301)。例えば主制御部300は、特図変動遊技中または当り遊技中であると判定すると後述するステップS303〜S321を実行せずに特図1関連抽選処理を終了し、特図変動遊技中でないまたは当り遊技中でないと判定するとステップS303に移行する。
ステップS303では、保留球があるか否か、すなわち特図1乱数値の組が特図1保留数記憶領域に記憶されているか否かを判定する。例えば主制御部300は、特図1乱数値の組が特図1保留数記憶領域に記憶されていると判定するとステップS305に移行し、特図1乱数値の組が特図1保留数記憶領域に記憶されていないと判定すると後述するステップS305〜S321を実行せずに特図1関連抽選処理を終了する。
ステップS305では、特図1確率変動フラグがオン状態か否かを判定する。例えば主制御部300は、特図1確率変動フラグがオン状態であると判定するとステップS307に移行し、当該フラグがオン状態でないと判定するとステップS309に移行する。
ステップS307では、後程図11(b)を用いて説明する特図1用の当否判定用高確率テーブル[特図1]を用いて当否判定を実行する。本実施形態によるぱちんこ機100は特図1よりも特図2を優先して変動する特図2優先変動機の遊技台であるので、例えば主制御部300は、特図2保留数記憶領域に最先に記憶された特図2乱数値の組を読み出し、特図2乱数値の組が記憶されていない場合には特図1保留数記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を読み出し、図11(b)に示す当否判定用高確率テーブル[特図1]を参照して当否判定を実行し、ステップS311に移行する。
一方、ステップS309では、後程図11(a)を用いて説明する特図1用の当否判定用低確率テーブル[特図1]を用いて当否判定を実行する。ステップS309における処理は、当否判定の際に参照するテーブルが図11(a)に示す当否判定用低確率テーブル[特図1]である点を除いてステップS307と同様であるため説明は省略する。主制御部300は、ステップS309の処理が終了するとステップS311に移行する。
ステップS311では、当否判定結果が大当りであるか否かを判定する。例えば主制御部300は、当否判定結果が大当りである判定するとステップS319に移行し、当否判定結果が大当りでないと判断するとステップS313に移行する。
ステップS319では、大当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、当否判定に用いた特図1乱数値の組のうちの特図決定用乱数値に対して図12(a)に示す特図1用の特図決定用テーブル[特図1]を参照して、特図1変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定し、ステップS321に移行する。
一方、ステップS313では、当否判定結果が小当りであるか否かを判定する。例えば主制御部300は、当否判定結果が小当りである判定するとステップS317に移行し、当否判定結果が小当りでないと判定するとステップS315に移行する。
ステップS317では、小当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、当否判定に用いた特図1乱数値の組のうちの特図決定用乱数値に対して図12(a)に示す特図決定用テーブル[特図1]を参照して、特図1変動遊技後の停止図柄を決定し、ステップS321に移行する。なお、本実施形態では小当り図柄は1つなので100%の確率で「特図E」に決定される。
一方、ステップS315では、はずれ図柄を決定する。図12(a)に示す特図決定用テーブル[特図1]を参照して、特図1変動遊技後の停止図柄を決定し、ステップS321に移行する。なお、本実施形態でははずれ図柄は1つなので100%の確率で「特図F」に決定される。
ステップS315、S317またはS319の次のステップS321では、図柄に応じて変動時間を決定する。例えば主制御部300は、図13に示す特図1変動時間決定テーブルを参照して特図1変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する。
特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技または当り遊技を行っておらず、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(図11(c)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(図12(b)参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(図14参照)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
次に、本実施の形態によるぱちんこ機100において用いられる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルについて図11および図12を用いて説明する。図11および図12に示すテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図11(a)〜(d)は、主制御部タイマ割込処理の特図1または特図2関連抽選処理(ステップS229、S231)における特図1または特図2の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図11(a)は、特図低確率中に用いられる特図1用のテーブルを示し、図11(b)は、特図高確率中に用いられる特図1用のテーブルを示している。図11(c)は、特図低確率中に用いられる特図2用のテーブルを示し、図11(d)は、特図高確率中に用いられる特図2用のテーブルを示している。
図11(a)および図11(b)に示す当否判定用テーブル[特図1]は、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否判定結果」の項目で構成されている。図11(a)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10219、数値10220〜10383および数値10384〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10384〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10219に対応して「大当り」が割り当てられ、数値10220〜10383に対応して「小当り」が割り当てられている。
図11(b)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜12185および数値12186〜12349、数値12350〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値12350〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜12185に対応して「大当り」が割り当てられ、数値12186〜12349に対応して「小当り」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブル[特図1]を参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図11(b)に示す当否判定用高確率テーブル[特図1]をROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図11(a)に示す当否判定用低確率テーブル[特図1]をROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
図11(c)は、特図低確率中に用いられる特図2用のテーブルを示し、図11(d)は、特図高確率中に用いられる特図2用のテーブルを示している。図11(c)および図11(d)に示す当否判定用テーブル[特図2]は、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否判定結果」の項目で構成されている。図11(c)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10219、数値10220〜65535の3つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10220〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10219に対応して「大当り」が割り当てられている。特図2では「小当り」は割り当てられていない。
図11(d)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜12185および数値12186〜65535の3つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値12186〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜12185に対応して「大当り」が割り当てられている。特図2では「小当り」は割り当てられていない。
主制御部300の基本回路302は、特図2変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブル[特図2]を参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図11(d)に示す当否判定用高確率テーブル[特図2]をROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図11(c)に示す当否判定用低確率テーブル[特図2]をROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
本実施形態では、特図2の小当り確率を特図1の小当り確率よりも低い例の1つとして、特図2の小当り確率を0にしている。特図2に小当りとなる乱数範囲を設定してももちろんよい。また、特図2の小当り確率を特図1と同じまたは特図1よりも高くしてもよい。
このように本実施形態では、特図1変動遊技による特図1当否判定結果は第一の確率で小当りが選択され、特図2変動遊技による特図2当否判定結果は第一の確率よりも低い第二の確率で小当りが選択される。
本実施形態のぱちんこ機100は特図2優先変動機である。また、特図2変動遊技に基づく特図2当否判定結果の小当り確率は特図1変動遊技に基づく特図1当否判定結果の小当り確率より低い。このため、電サポ中は、ぱちんこ機の開発者が意図した遊技をしていない遊技者へは小当りが多くなるようにしてペナルティを与え、ぱちんこ機の開発者が意図した遊技を行うよう促すことができる場合がある。例えば、遊技盤200の右側の領域に特図2始動口が配置されている場合、電サポ状態のときは遊技者が右打ちをすることを開発者は意図している。この場合において、遊技者が右打ちをせず開発者の意図とは異なる左打ちをすると、遊技者に不利な状態が生じるようにすれば、右に打った方が有利だと遊技者に思わせることができる場合がある。また、特図2変動遊技に基づく特図2当否判定結果の小当り確率が低いので、電サポ中の小当りは特図1変動遊技に基づく特図1当否判定結果の場合が多い。そのため、所定の変更条件が成立したときに変更可能な演出を異ならせることで、特図2始動口232にあまり入球していないことを遊技者に間接的に報知し、射幸性を抑えることができる場合がある。
また、本実施形態のぱちんこ機100によれば、特図2変動遊技に基づく特図2当否判定結果の小当り確率は特図1変動遊技に基づく特図1当否判定結果の小当り確率より低いので、特図2変動遊技で演出面でも不利な小当りを減らすことにより、特図2変動遊技が特図1変動遊技よりも有利であることを際立たせ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
図12は特図決定用テーブルを示している。図12(a)は特図1用の特図決定用テーブル[特図1]を示している。図12(b)は特図2用の特図決定用テーブル[特図2]を示している。図12(a)において、特図決定用テーブル[特図1]は、左列から「当否判定結果」、「乱数範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図11(a)または図11(b)に示す当否判定用テーブル[特図1]を用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は特図当否判定用テーブル[特図1]を用いた当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブル[特図1]を用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図12(a)に示すテーブルの中列の項目「乱数範囲」は、取得した特図決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「乱数範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜24、数値25〜49、数値50〜54、および数値55〜99の4つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜99の1つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜99の1つに区分されている。
図12(a)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図1変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜24に対応して「特図A(15R確変)」、数値25〜49に対応して「特図B(15R)」、数値50〜54に対応して「特図C(突然確変)」、数値55〜99に対応して「特図D(潜伏確変)」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜99に対応して「特図E(小当り)」の停止図柄態様が割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜99に対応して「特図F(はずれ)」の停止図柄態様が割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212に特図Aから特図Fのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブル[特図1]を参照して決定する。また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212に特図Eの停止図柄態様を停止表示させることを決定する。また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212に特図Fの停止図柄態様を停止表示させることを決定する。
図12(b)において、特図決定用テーブル[特図2]は、左列から「当否判定結果」、「乱数範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。なお、理解を容易にするため、「停止図柄」の右側に「図柄の説明」を付している。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図11(c)または図11(d)に示す当否判定用テーブル[特図2]を用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブル[特図2]を用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図12(b)に示すテーブルの中列の項目「乱数範囲」は、取得した特図決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「乱数範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜69、数値70〜74、および数値75〜99の3つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜99の1つに区分されている。
図12(b)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図2変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜69に対応して「特図a(16R確変)」、数値70〜74に対応して「特図b(8R確変)」、数値75〜99に対応して「特図c(8R)」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜99に対応して「特図d(はずれ)」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図2表示装置214に特図aから特図cのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブル[特図2]を参照して決定する。また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図2表示装置214に特図dの停止図柄態様を停止表示させることを決定する。
図13は、特図1変動遊技における図柄変動停止表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)において主に用いられる。図13に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図13に示すように、特図1変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「変動時間」、「乱数選択範囲」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の4項目で構成されている。
特図1変動時間決定テーブルは項目「停止図柄」ごとにサブテーブルが区切られている。本実施形態では、第1から第5までの5個のサブテーブルを有している。第1のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Aまたは特図Bの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第1のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜1000、数値1001〜20000、数値20001〜65535の3つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜1000の範囲内にあれば、変動時間が15000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチ当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値1001〜20000の範囲内にあれば、変動時間が45000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチA当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値20001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が65000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチB当りとなる演出が選択される。
第2のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Cの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第2のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜30000と数値30001〜45000と数値45001〜65535の3つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜30000の範囲内にあれば、変動時間が12000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がチャンス目全停止となる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値30001〜45000の範囲内にあれば、変動時間が45000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAはずれ/チャンス目停止となる演出が選択される。ここで、スーパーリーチAはずれ/チャンス目停止とは、装飾図柄表示装置208にスーパーリーチAがはずれであることを報知する演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。少なくともチャンス目の表示が行われた後に特図停止図柄が停止表示される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値45001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が65000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBはずれ/チャンス目停止となる演出が選択される。ここで、スーパーリーチBはずれ/チャンス目停止とは、装飾図柄表示装置208にスーパーリーチBがはずれであることを報知する演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。少なくともチャンス目の表示が行われた後に特図停止図柄が停止表示される。
第3のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Dまたは特図Eの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第3のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜30000と数値30001〜65535の2つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜30000の範囲内にあれば、変動時間が12000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がチャンス目全停止となる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値30001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が15000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチはずれ/チャンス目停止となる演出が選択される。ここで、ノーマルリーチはずれ/チャンス目停止とは、装飾図柄表示装置208にノーマルリーチがはずれであることを報知する演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。少なくともチャンス目の表示が行われた後に特図停止図柄が停止表示される。
第4のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Fの場合であって、当否判定時の遊技状態が非電サポ中で特図1の保留数が3の場合に用いられる。第4のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜65000、数値65001〜65400、数値65401〜65500、数値65501〜65535の4つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜65000の範囲内にあれば、変動時間が3000msで装飾図柄表示装置208での演出態様が短縮はずれとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65001〜65400の範囲内にあれば、変動時間が10000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチはずれとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65401〜65500の範囲内にあれば、変動時間が40000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAはずれとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65501〜65535の範囲内にあれば、変動時間が60000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBはずれとなる演出が選択される。
第5のサブテーブルは、停止図柄が特図Fの場合であって、当否判定時の遊技状態が非電サポ中で特図1の保留数が0〜2の場合、または当否判定時の遊技状態が電サポ中で特図1の保留数が0〜3の場合に用いられる。第5のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000、数値65001〜65535の4つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜50000の範囲内にあれば、変動時間が8000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がはずれとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値50001〜60000の範囲内にあれば、変動時間が10000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチはずれとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値60001〜65000の範囲内にあれば、変動時間が40000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAはずれとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が60000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBはずれとなる演出が選択される。
図14は、特図2変動遊技における図柄変動停止表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)において主に用いられる。図14に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図14に示すように、特図2変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「変動時間」、「乱数選択範囲」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の4項目で構成されている。
特図2変動時間決定テーブルは項目「停止図柄」ごとにサブテーブルが区切られている。本実施形態では、第1から第4までの4個のサブテーブルを有している。第1のサブテーブルは、停止図柄が特図a〜特図cの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第1のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜1000、数値1001〜20000、数値20001〜65535の3つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜1000の範囲内にあれば、変動時間が15000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチ当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値1001〜20000の範囲内にあれば、変動時間が45000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチA当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値20001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が65000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチB当りとなる演出が選択される。
第2のサブテーブルは、「停止図柄」が特図dの場合であって、当否判定時の遊技状態が電サポ中で特図2の保留数が1〜3の場合に用いられる。第2のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜65535の1つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜65535の範囲内にあれば、変動時間が1500msで装飾図柄表示装置208での演出態様が超短縮はずれとなる演出が選択される。
第3のサブテーブルは、「停止図柄」が特図dの場合であって、当否判定時の遊技状態が電サポ中で特図2の保留数が0の場合に用いられる。第3のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜65535の1つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜65535の範囲内にあれば、変動時間が8000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がはずれとなる演出が選択される。
第4のサブテーブルは、「停止図柄」が特図dの場合であって、当否判定時の遊技状態が非電サポ中で特図2の保留数が0〜3の場合に用いられる。第4のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000、数値65001〜65535の4つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜50000の範囲内にあれば、変動時間が8000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がはずれとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値50001〜60000の範囲内にあれば、変動時間が10000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチはずれとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値60001〜65000の範囲内にあれば、変動時間が40000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAはずれとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が60000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBはずれとなる演出が選択される。
次に、図15を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数記憶領域のタイマ変数CNTの値が33(33ms)以上か否かを判定し、タイマ変数CNTの値が33となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数CNTの値が33以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数CNTに0を代入する。なお、タイマ変数記憶領域のタイマ変数CNTの値は、ステップS303の処理からステップS305の処理への移行毎に33、33、34のように変化させてもよい。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からのコマンド、第2副制御部500からのコマンド、液晶制御部700からの戻りコマンドを受信したか否かを判別し、未処理のコマンドを処理する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、主制御部300からのコマンドに基づいて演出抽選処理を行い、液晶コマンドや、所定のポジションにパーツデータを設定するボックスデータの設定処理(後述)を行う。また、液晶制御部700からの戻りコマンドの受信後にポジションにパーツデータがある場合は、スピーカ120、各種ランプ418、遊技盤用ランプ532、演出可動体138、246、224等に送信するパーツデータの設定処理を行う。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、タッチパネル関連処理を行う。例えば、タッチパネル252aでの検出に関するモードの設定処理や検出レベルの閾値の設定処理を行う。タッチパネル式表示装置252のタッチパネル252aのタッチ操作の検出に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS413の次のステップS415では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、ステップS409で読み出した演出データの中に演出可動体138、246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力し、遮蔽装置246とチャンスボタンランプ138内の回転体の駆動制御を行う。
ステップS419の次のステップS421では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを第2副制御部500に出力する設定を行い、また、ステップS409で読み出した演出データの中に液晶制御部700に送信する液晶コマンドがある場合には、この液晶コマンドを液晶制御部700に出力する設定を行い、ステップS403へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS431では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。また、このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、第2副制御部500が出力するストローブ信号を検出した場合にも実行される。ステップS431では、第2副制御部500が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。また、このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、液晶制御部700が出力するストローブ信号を検出した場合にも実行される。ステップS431では、液晶制御部700が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では1msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS441では、図15(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域のタイマ変数CNTの値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS403において、タイマ変数CNTの値が33以上と判定されるのは33ms毎(1ms×33)となる。
ステップS441の次のステップS443では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS421で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や液晶制御部700への液晶コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等やタッチパネル式表示装置252のタッチパネル252aの関連処理(検出等)が行われる。
次に、図15(c)の第1副制御部タイマ割込み処理のステップS443の各種更新処理で実行されるコントロールICタッチ検出関連処理について図16を用いて説明する。なお、同図(a)は、コントロールICタッチ検出関連処理のフローチャートである。同図(b)は、コントロールICタッチ検出関連処理におけるステップS505のタッチ入力処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS501では、第1副制御部400のCPU404はタッチセンサ回路444に対しモード設定処理を行う。モード設定処理では、常時検出結果を送るモード1とモード2のいずれか一方か、または検出があった場合のみに送るモード3とモード4のいずれか一方を指示することができる。あるいは、タッチ演出の内容によって選択されるモードを変化させるように構成することもできる。
ステップS501の次のステップS503では、マルチタッチ時の対向電極間の抵抗値の低下の閾値を設定する閾値設定処理を行う。詳細は後程図25を用いて説明するが、タッチパネル252aのX方向で対向する電極X1と電極X2との間(以下、「X1−X2間」と称する場合がある)の抵抗値の低下の閾値と、Y方向で対向する電極Y1と電極Y2との間(以下、「Y1−Y2間」と称する場合がある)の抵抗値の低下の閾値を設定する。なお、本実施例では、二点まで同時タッチ操作が有効となる程度の閾値を設定している。設定される閾値の低下量が小さい場合は、三点以上の検出が可能となる場合があるが、精度が低下するという側面もあるため、本実施例では二点同時タッチ操作を最適操作としている。
ステップS503の次のステップS505では、タッチ入力処理を行う。タッチ入力処理については図16(b)を用いて後程詳述する。
ステップS505の次のステップS507では、エリア特定処理を行う。エリア特定処理では、タッチ入力処理で特定されたX−Y座標に基づいてタッチ操作の行われたエリアを特定する。なお、この処理を行わずに第1副制御部400のCPU404で直接座標の有効判定を行ってもよい。
ステップS507の次のステップS509では、エリア情報を第1副制御部400のCPU404に送信する処理を行う。なお、モード3またはモード4が選択されている場合は、タッチ操作があった場合にのみ検出状態を送信するモードなので、エリア特定処理でエリアが特定されなかった場合は情報をCPU404へ送信しない。エリア情報の送信処理が終了したら第1副制御部タイマ割込み処理を終了する。
次に同図(b)を用いてタッチパネルコントロールICによるタッチ入力処理について説明する。まず、ステップS511では、タッチパネル252aのX軸方向の抵抗値が閾値と比較して低下しているか否かを判定する。抵抗値が低下していたらステップS513の処理に移行する。抵抗値が低下していない場合はステップS515に移行する。ステップS513では、X1−X2間のタッチ操作の検出信号をA/D変換してX座標x1、x2を特定して記憶してからステップS515に移行する。
ステップS515では、タッチパネル252aのY軸方向の抵抗値が閾値と比較して低下しているか否かを判定する。抵抗値が低下していたらステップS517の処理に移行する。抵抗値が低下していない場合はステップS519に移行する。ステップS517では、Y1−Y2間のタッチ操作の検出信号をA/D変換してY座標y1、y2を特定して記憶してからステップS519に移行する。
タッチパネル252aのX軸方向およびY軸方向の抵抗値がそれぞれの閾値と比較して低下していない場合は、シングルタッチのタッチ操作が行われたものとして、ステップS519では、シングルタッチのXY座標のデータがあるか否かを判定する。XY座標のデータがある場合はステップS521に移行して座標(x,y)を特定してタッチ入力処理を終了する。また、XY座標のデータがない場合もタッチ入力処理を終了する。
なお、タッチパネル252aを表示画面に張り付けたタッチパネル式表示装置252では初期状態において、タッチ操作の検出位置と表示画面の座標との対応関係がコントロールICの制御により設定されている。本実施例のタッチパネル式表示装置252は、画面サイズは7インチ(アスペクト比は3:2)であり、表示モードはHVGA(解像度は、(横)480×(縦)320=153600ピクセル)である。
図17(a)は、タッチパネル式表示装置252の表示画面に張り付けたタッチパネル252aのタッチ可能領域(エリア)を示している。本実施例では、タッチ可能領域は4行6列のマトリクス状の24個のエリア1〜24に画定されている。図17(b)は、24個のエリア1〜24の配置範囲をX座標とY座標で示している。各座標は、320行480列のマトリクス状に並んだ画素(ピクセル)の位置で表している。例えば、表示画面の横方向にX軸をとり縦方向にY軸をとって、表示画面の左上隅の画素のXY座標を(1,1)とし、右下隅の画素のXY座標を(480,320)とすると、エリア1の配置範囲は左上角部の座標が(1,1)で右下角部の座標が(80,80)の正方形領域となる。同様にして他のエリア2〜24の配置範囲も定義される。
エリアの画定数や各エリアの面積はタッチ領域の大きさやタッチのし易さ等に関連する。エリアの数や面積は、タッチ演出やその他の演出に対応させて細かくしたり粗くしたりすることができる。これ以降の実施例では、基本的に上記の24個のエリアに区分けされたタッチ可能領域を用いて説明するが、タッチ領域の範囲についてはさらに細分化してもよいし、演出や表示に合わせて変更してもよいし、また、後述するデカタッチ領域のように複数の領域を一つのタッチ領域として用いてもよい。
次に、図18を用いて、液晶制御部700の処理について説明する。なお、同図(a)は、液晶制御部700のCPU704が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、液晶制御部700のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、液晶制御部700のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、液晶制御部700のVDP画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS601では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS601で初期化処理が実行される。この初期化処理では、RAM708内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS601の次のステップS603では、タイマ変数CNTの値が33以上か否かを判定し、タイマ変数CNTの値が33となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数CNTの値が33以上となったときには、ステップS605の処理に移行する。なお、タイマ変数記憶領域のタイマ変数CNTの値は、ステップS603の処理からステップS605の処理への移行毎に33、33、34のように変化させてもよい。ステップS605では、タイマ変数CNTに0を代入する。
ステップS605の次のステップS607では、コマンド処理を行う。液晶制御部700のCPU704は、第1副制御部400から液晶コマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS607の次のステップS609では、VDPコマンド送信処理を行う。例えば、第1副制御部400から画像表示の指示があった場合は、VDP720に画像制御処理を行わせるため、VDP720に対してコマンドを送信する。
ステップS609の次のステップS611では、戻りコマンド送信処理を行う。液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208またはタッチパネル式表示装置252を制御して要求された画像を表示した場合は、戻りコマンドを第1副制御部400に送信する設定をして、ステップS603に戻る。
次に、同図(b)を用いて、液晶制御部700のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、液晶制御部700が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS621では、第1副制御部400が出力した液晶コマンドを未処理コマンドとしてRAM708に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、液晶制御部700のCPU704によって実行する液晶制御部タイマ割込処理について説明する。液晶制御部700は、所定の周期(本実施例では1msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。液晶制御部タイマ割込処理のステップS631では、図18(a)に示す液晶制御部メイン処理におけるステップS603において説明したRAM708のタイマ変数記憶領域のタイマ変数CNTの値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS603において、タイマ変数CNTの値が33以上と判定されるのは33ms毎(1ms×33)となる。
ステップS631の次のステップS633では、液晶制御部メイン処理におけるステップS611で設定された第1副制御部400への戻りコマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等やその他各種の更新処理を行う。
次に、同図(d)を用いて、液晶制御部メイン処理におけるステップS609のVDPコマンド送信処理でのVDPコマンドを受信したVDP720の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示している。
ステップS641では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU704は、まず、VRAM722の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208および/またはタッチパネル式表示装置252に表示される。次に、CPU704は、VDP720のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM706の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM722の転送先アドレス)などを設定した後、ROM706やCGROM706aからVRAM722への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP720は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM706やCGROM706aからVRAM722に転送する。その後、VDP720は、転送終了割込信号をCPU704に対して出力する。
ステップS641の次のステップS643では、VDP720からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS645に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS645では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU704は、ステップS641でVRAM722に転送した画像データに基づいてVRAM722の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM722の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP720に指示する。VDP720はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS645の次のステップS647では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU704は、VDP720に画像の描画開始を指示する。VDP720は、CPU704の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。ステップS647の次のステップS649では、画像の描画終了に基づくVDP720からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS651に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS651では、RAM708の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図19は、第1副制御部400のRAM408の概略図である。同図(a)は、RAM408に設けられるボックスデータの概略図であり、同図(b)はポジションの概略図であり、同図(c)はパーツデータの概略図である。
第1副制御部400は、変動開始時、保留増加時、大当り開始時、ボタン演出発生時など、各演出実行のタイミングで、同図(a)に示すボックスデータをRAM408のボックスデータ設定領域に設定する。例えば変動開始時の場合は、変動開始、第一疑似停止(左図柄表示領域208aにおける装飾図柄の仮停止)、第二疑似停止(右図柄表示領域208cにおける装飾図柄の仮停止)、第三疑似停止(中図柄表示領域208bにおける装飾図柄の仮停止)、第四疑似停止(左中右図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の仮停止)、第一図柄停止、第二図柄停止、リーチ態様表示、リーチ演出発展、第三図柄停止、再抽選表示(一度表示された後に確変の装飾図柄が停止表示されること)など、各タイミングで液晶制御部700からの戻りコマンドを第1副制御部400が受信すると、ポジションにパーツデータがある場合はそのパーツデータの音、ランプ態様、演出可動体態様を設定して表示に対応した演出を行う。
ボックスデータは液晶コマンド、パーツデータ(ここでは一例として、パーツ1、パーツ5)などにより構成される。液晶コマンドは、変動開始時、保留増加時、大当り開始時、ボタン演出発生時などに、それぞれに対応した演出表示を装飾図柄表示装置208および/またはタッチパネル式表示装置252に表示させるためのコマンドを含んでいる。またパーツデータは、それぞれの演出に対応して実行するスピーカ120からの出力音(サウンド)、遊技台枠用ランプ542等の各種ランプ418および/または遊技盤用ランプ532(以下、これらを「ランプL」と総称する)の発光態様、チャンスボタンランプ138、遮蔽装置246および/または演出可動体224(以下にこれらを「可動物M」と総称する)の可動態様の情報であり、例えば、ボックスデータには、各パーツデータの格納位置(ポジション)が設定されている。ここでは、ボックスデータにパーツ1の格納位置として、ポジション0001(の先頭アドレス)が設定され、パーツ5の格納位置として、ポジション0003(の先頭アドレス)が設定されているとする。ボックスデータは、第1副制御部400が液晶制御部700に送信する液晶コマンドを設定する際、合わせて設定される。
また、同図(b)に示すようにポジションはRAM408の所定の領域に配置され、複数のポジション(ここではポジション0000〜ポジション9FFF)に対応したパーツデータが格納されている。なお、複数のポジションの全てにパーツデータが格納されていなくてもよい。例えば同図の例では、ポジション0000、0002、9FFFにはパーツデータが格納されておらず、ポジション0001にパーツデータ(パーツ1)、ポジション0003にパーツデータ(パーツ5)がそれぞれ格納されている。
同図(c)に示すように、それぞれのパーツデータ(ここではパーツ1、パーツ5)は、サウンドデバイスデータを有するサウンドレイヤー、ランプデバイスデータを有するランプレイヤー、シャッタデバイスデータやタイトルデバイスデータなどを有する役物動作レイヤーからなる。サウンドデバイスデータ、シャッタデバイスデータおよびタイトルデバイスデータなどは、ここでは1つのみ示しているが、それぞれ、ランプデバイスデータのように複数のデバイスデータを有していてもよい。例えば、ランプデバイスデータ1はBGM出力時のランプの発光態様の情報であり、ランプデバイスデータ2は、一発告知時のランプの発光態様の情報である。また、例えば各レイヤーや複数のレイヤー(例えば、ランプレイヤー1〜ランプレイヤー4や、役物動作レイヤー1および役物動作レイヤー2)で構成されてもよく、その場合のレイヤーの優先度は、レイヤー4の優先度が最も高く、レイヤー3、レイヤー2と順次優先度が低くなり、レイヤー1の優先度が最も低くなる。それぞれのパーツデータは、レイヤー数が1つでもよいし、デバイスデータの数(または種類)も1つでもよい。
第1副制御部400は、それぞれの演出実行のタイミングで(演出毎に)上述のボックスデータを設定し、液晶コマンドを液晶制御部700に送信する。また第1副制御部400は、液晶制御部700からの戻りコマンドを受信した場合、RAM408の該当するポジションを参照し、パーツデータが格納されている場合には、そのパーツデータのサウンドレイヤーの音、ランプレイヤーの発光態様、および役物動作レイヤーの可動態様を送信コマンドに設定して各デバイスに送信し、演出表示に対応した演出を行う。
図20は、本実施形態の演出制御におけるコマンド送信のタイミングの一例を示す概要図である。同図では、左側から右側に向かう矢印で示される時間経過に伴い、送信される各コマンドの一例について示している。
第1副制御部400は、図15に示す第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS409)において演出抽選処理を行い、その結果に応じた各演出を行うように、液晶制御部700およびスピーカ120、ランプL、可動物Mに制御用のコマンドを送信する。
例えば、第1副制御部400は、特図変動遊技の変動開始の演出を行う場合、液晶制御部700に対して、液晶コマンドを送信する(1)。液晶コマンドは、演出の種類に応じて複数用意されており、例えばこの場合の液晶コマンドには、装飾図柄表示装置208および/またはタッチパネル式表示装置252に、装飾図柄の変動表示の開始を指示するコマンドが含まれる。また第1副制御部400は、スピーカ120、ランプLおよび可動物Mに対して、変動開始に対応した音、発光態様あるいは可動態様を指示する駆動コマンドを送信する(2)。液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208および/またはタッチパネル式表示装置252において装飾図柄の変動表示を行う制御を開始する(3)。
また、液晶制御部700は、変動表示中に装飾図柄表示装置208において予告Aの演出を行う制御を実行し(4)、液晶制御部700は、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する(5)。戻りコマンドには、ポジションの情報も含まれており、戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、ボックスデータに該当するポジション(パーツデータ)の設定がある場合は、当該パーツデータに対応するコマンドの送信設定を行う。例えば、戻りコマンドに予告Aの演出を行うデータとして、ポジション0001の情報が含まれている場合、RAM408のポジション0001に格納されているパーツ1に対応する各種デバイスデータ(音、ランプLの発光態様および可動物Mの可動態様)のデータを送信コマンドに設定し、スピーカ120、ランプLおよび可動物Mに対して、それぞれ予告Aに対応した音とランプ態様と可動態様を送信する(6)。
次に、液晶制御部700は、変動表示中にタッチパネル式表示装置252において予告Bの演出を行う制御を実行し(7)、液晶制御部700は、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する(8)。戻りコマンドには、ポジションの情報も含まれており、戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、ボックスデータに該当するポジション(パーツデータ)の設定がある場合は、当該パーツデータに対応するコマンドの送信設定を行う。例えば、戻りコマンドに予告Bの演出を行うデータとして、ポジション0003の情報が含まれている場合、RAM408のポジション0003に格納されているパーツ5に対応する各種デバイスデータ(音、ランプLの発光態様および可動物Mの可動態様)のデータを送信コマンドに設定し、スピーカ120、ランプLおよび可動物Mに対して、それぞれ予告Bに対応した音、発光態様あるいは可動態様を指示する駆動コマンドを送信する(9)。
次に、液晶制御部700は、タッチ操作を要求するタッチ演出を行うタイミングで第1副制御部400に戻りコマンドを送信する(10)。例えば、戻りコマンドにタッチ演出を行うデータとして、ポジション0100の情報が含まれている場合、RAM408のポジション0100に格納されているパーツに対応する各種デバイスデータ(タッチパネル252a)のデータを送信コマンドに設定し、タッチパネル252aからの検出信号が入力されるタッチセンサ回路444に送信する(11)。また、第1副制御部400は、液晶制御部700に例えばボタンの押下を促す演出表示を指示する液晶コマンドやタッチ演出開始に関するコマンドを送信し(12)、液晶制御部700は、タッチパネル式表示装置252においてボタンの押下を促すタッチ演出の表示を実行する(13)。
次に、タッチパネル252aからの検出信号が入力されたタッチセンサ回路444は、第1副制御部400に対してタッチ操作受付情報を含む操作コマンドを送信し(14)、操作コマンドを受信した第1副制御部400は、タッチ操作に対応したタッチ操作後の演出の開始に関するコマンドを含む液晶コマンドを液晶制御部700に送信する(15)。第1副制御部400は、タッチセンサ回路444に対しては必要に応じて送信するコマンドを決定するようにしてもよい。
また、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208および/またはタッチパネル式表示装置252においてタッチ操作後の演出を行う制御を実行し(16)、液晶制御部700は、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する(17)。戻りコマンドには、ポジションの情報も含まれており、戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、ボックスデータに該当するポジション(パーツデータ)の設定がある場合は、当該パーツデータに対応するコマンドの送信設定を行う。例えば、戻りコマンドにタッチ操作後の演出を行うデータとして、ポジション0200の情報が含まれている場合、RAM408のポジション0200に格納されているパーツ9に対応する各種デバイスデータ(音、ランプLの発光態様および可動物Mの可動態様)のデータを送信コマンドに設定し、スピーカ120、ランプLおよび可動物Mに対して、それぞれタッチ操作後の演出に対応した音とランプ態様と可動態様を送信する(18)。本実施例では、戻りコマンドを用いてコマンドの送信例を説明したが、戻りコマンドはなくてもよく、後述する第2の実施の形態以降に記載されている制御であって、サブ液晶表示装置(例えば、第二装飾図柄表示装置209)を本実施の形態のタッチパネル式表示装置252と置き換えて流用することもできる。
次に、図21を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS701の次のステップS703では、タイマ変数CNTの値が33以上か否かを判定し、タイマ変数CNTの値が33となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数CNTの値が33以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数CNTの値に0を代入する。
ステップS705の次のステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS707の次のステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS709の次のステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS711の次のステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS721では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では1msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。ステップS731では、図21(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数CNT値記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数CNT値記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数CNTの値が33以上と判定されるのは33ms毎(1ms×33)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS733では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図21(a)の第2副制御部メイン処理のステップS713の可動体制御処理について図22を用いて説明する。図22(a)は、演出可動体224への制御処理の流れを示すフローチャートである。可動体制御処理では、ステップS801において、受信コマンドに基づく各種の処理を実行する。第1副制御部400を介して送出された主制御部300または第1副制御部400の制御コマンド中に演出可動体224への命令がある場合には、第2副制御部500は、この命令に基づき所定データを駆動回路516内の記憶領域に格納あるいは退避させ、また記憶領域内から破棄する。なお、コマンド受信時に演出可動体センサ424からの所定信号をセンサ回路518が検出していない場合には、制御コマンドに基づく動作を破棄して演出可動体224を原点位置に復帰させる動作を実行させてもよい。
図22(b)は、可動体割込処理の流れを示すフローチャートである。可動体制御処理に所定の周期(例えば1ms毎)で割込み、所定の処理を実行する。例えば、ステップS811では駆動回路(ドライバ)516の記憶領域に所定のデータを書き込む。例えば、駆動系がソレノイドである場合には励磁用の所定の電圧データを駆動回路516に書込み、ステッピング・モータ等の場合には駆動パルスやトルク情報等を書き込む。ステップS811の次のステップS813では、演出可動体センサ424からの信号の状態(オン/オフ)を監視する。上述のように、演出可動体センサ424からの所定信号をセンサ回路518が検出していない場合には演出可動体224を原点位置に復帰させる動作を実行させてもよい。ステップS813の次のステップS815では、駆動回路516内の記憶領域に記憶されている演出可動体224の駆動用データを制御コマンドに基づいた新たな駆動用データに更新する。
図23は、抵抗膜方式(4線式)タッチパネルの概略構成を示している。図23(a)は抵抗膜方式タッチパネルの断面構成を例示している。抵抗膜方式タッチパネルは、例えばガラス材の下側基板801と有機薄膜(フィルム)の上側基板803とが所定間隔(ギャップ)で対向配置されている。両基板801、803の対面側にはITO(インジウム・錫・酸化物)の透明電極が形成されている。例えば下側基板801の透明電極面上には、タッチ操作がされていないときの対向電極との短絡を防止するために絶縁体のドットスペーサが所定の配置密度で配置されている。対向する2つの基板801、803は周囲に糊材805が配置されて固定されている。図の右側に示すように基板間には外部に信号を出力するための配線端部が集められたコネクタテール807が配置されている。
図23(b)は、抵抗膜式タッチパネルの上側基板803表面を指901で押したタッチ操作の状態を示している。指901で押された上側基板803表面部分は撓んで下方に凹み、上側基板803の透明電極の凸部が下側基板801の透明電極と接触する。これにより、タッチ操作による入力が行われる。
図23(c)は抵抗膜式タッチパネルを斜めから見た概略の分解斜視図である。図示において、左右方向にX軸をとり、斜め右上方向にY軸をとる。上側基板803と下側基板801は共にほぼ同じ大きさの長方形形状に成形されている。上側基板803のX軸方向の両端辺部にはX方向で対向する電極X1(左側)と電極X2(右側)が配置されている。電極X1と電極X2との間にはそれらの電極と電気的に接触する透明電極が形成されている。下側基板801のY軸方向の両端辺部にはY方向で対向する電極Y1(上側)と電極Y2(下側)が配置されている。電極Y1と電極Y2との間にはそれらの電極と電気的に接触する透明電極が形成されている。なお、透明電極(抵抗膜)の抵抗は300〜500Ω/sq程度である。
電極X1にグランド電位(0V)を印加し、電極X2にVcc(5V)を印加した状態で、例えば上側基板803表面の中央部Aを指等で押下すると、下側基板801の例えば電極Y2の検出点A1_inでは2.5Vの電圧が検出される。同様に、上側基板803表面の電極X2寄りの所定位置Bを指で押下すると、下側基板801の電極Y2の検出点A1_inでは4Vの電圧が検出される。検出された電圧をA/D変換することにより、X方向の座標位置を特定することができる。
次に、電極Y1にグランド電位(0V)を印加し、電極Y2にVcc(5V)を印加した状態で、例えば上側基板803表面の中央部Aを指等で押下すると、上側基板803の例えば電極X2の検出点A2_inでは2.5Vの電圧が検出される。同様に、上側基板803表面の電極X2寄りの所定位置Bを指で押下すると、上側基板803の電極X2の検出点A2_inでは4Vの電圧が検出される。検出された電圧をA/D変換することにより、Y方向の座標位置を特定することができる。
図24は、抵抗膜方式(5線式)タッチパネルの概略構成を示している。抵抗膜方式(5線式)タッチパネルは、下側基板と上側基板の対向面にITO膜が形成され、両基板間のギャップ維持のためにドットスペーサが設けられている点は4線式タッチパネルと同じだが、電極の配置や構成が異なっている。5線式タッチパネルでは、下側基板の四隅にそれぞれ電極A〜Dが配置され、上側基板は検出回路として機能しておりタッチ操作による電圧を検出するための検出点A_inが設けられている。
図24(a)に示すように、電極AB間にグランド電位(0V)を印加し、電極CD間にVcc(5V)を印加した状態で、例えば上側基板表面の所定位置Cが押下されていると、所定位置Cにおける上側基板の透明電極の凸部が下側基板の透明電極と接触する。これにより、上側基板の検出点A_inでX方向の電圧が検出される。検出された電圧をA/D変換することにより、X方向の座標位置を特定することができる。次に、図24(b)に示すように、電極AC間にグランド電位(0V)を印加し、電極BD間にVcc(5V)を印加した状態で、例えば上側基板表面の所定位置Cが押下されていると、所定位置Cにおける上側基板の透明電極の凸部が下側基板の透明電極と接触する。これにより、上側基板の検出点A_inでY方向の電圧が検出される。検出された電圧をA/D変換することにより、Y方向の座標位置を特定することができる。
図25は、抵抗膜方式(4線式)タッチパネルでのマルチタッチ検出手法の例を示している。図25(a)は、図23を用いて説明したシングルタッチ(一点タッチ)の例を示している。図25(b)はマルチタッチ(二点タッチ)の例を示している。二点タッチ時は一点タッチ時に比べてX1−X2間の抵抗値が低下する。この抵抗値の低下量を所定の閾値と比較して二点タッチの発生を判定する。なお、二点タッチ以上の検出に関しては、二点タッチの距離が近づけば近づくほど、抵抗R5の抵抗値が低下するので図25(a)の一点タッチ時の等価回路に近づいていく。このため誤判定を起こさないように本実施例では二点タッチまでを判定可能なように閾値の設定を行っている。
図26は、例えば上記の抵抗膜式タッチパネルの抵抗膜を複数セル状に並べて配置することでマルチタッチを可能とした構造を示している。図16(a)は、抵抗膜方式(4線式マルチ)タッチパネルを示している。抵抗膜を3行5列のマトリクス状に複数配置し、分割領域毎にタッチ検出を行うように構成されている。抵抗膜領域はA1〜A15の15領域に区分されているので、座標特定は不要であり、領域A1〜A15で直接エリアを特定することができる。各領域間には隣接電極の短絡防止用に若干の隙間が形成されている。
図26(b)は、指等が領域A8を一点タッチした状態を示している。抵抗膜方式(4線式マルチ)タッチパネルでは分割領域毎に検出を行うので、X座標の検出のみでエリアを特定できる。図26(b´)は、指等が領域A7と領域A9を二点タッチした状態を示している。タッチ操作は分割領域毎に検出を行うので、同じ電圧レベルであってもX座標の検出のみで複数のエリアを特定できる。
図26(c)、(d)は、抵抗膜方式(4線式マルチ)タッチパネルでの二点検出の変形例を示している。図26(c)、(d)は、指等が領域A7と領域A9を二点タッチした状態を示している。まず図26(c)に示すX座標検出を行う。領域A1、A2、A3、・・・、A15の順序でX座標の検出処理を行い、最初に検出があった時点で検出処理を終了させる。これにより、X座標検出で領域A7にタッチ操作があることが特定される。次に図26(d)に示すY座標検出を行う。領域A15、A14、A13、・・・、A1の順序でY座標の検出処理を行い、最初に検出があった時点で検出処理を終了させる。これにより、Y座標検出で領域A9にタッチ操作があることが特定される。一致判定はなしで、X座標検出時に一つ特定し、Y座標検出時に一つ特定するので二つまでしか同時操作が有効にならない。これにより、自動的な三点以上の同時操作を規制することがきる。
図27は静電容量方式のタッチパネルを示している。図27(a)は、タッチパネルのタッチ面の法線方向に切断した断面を示している。図27(a)はLCDパネルを構成する基板上に表示画面が形成され、表示画面上に静電容量方式のタッチパネルが張り付けられている。基板にはタッチパネルでの位置特定制御が可能な制御IC等が搭載されている。タッチパネルは、2枚のガラス等の絶縁性薄膜が対向配置され、両薄膜の対向面には電気伝導性と透明性の特徴があるITO膜からなるX電極とY電極が形成されている。X電極とY電極との間には絶縁性の接着剤が充填されている。
図27(b)は、タッチパネルの電極配置を基板面法線方向に見た状態を示している。X電極は、長方形状の表示画面の列方向に延びる8本の電極X1〜X8が表示画面の行方向に左から右に所定間隔で並んで配列されている。各電極には対角線が一直線上に並ぶ7個の正方形領域が設けられている。Y電極は、長方形状の表示画面の行方向に延びる6本の電極X1〜X6が表示画面の列方向に上から下に所定間隔で並んで配列されている。各電極には対角線が一直線上に並ぶ8個の正方形領域が設けられている。基板面法線方向に見た状態で電極X1〜X8の正方形領域は電極Y1〜Y6の正方形領域に対し上下左右に半ピッチずれているので、電極X1〜X8の正方形領域の隙間の正方形領域に電極Y1〜Y6の正方形領域が配置される。
図27(b)に示す丸印の部分を指でタッチ操作すると、電極X1〜X8のうちの電極X3と電極X4の容量値が他のX電極に比して増大する。また、電極Y1〜Y6のうちの電極Y4と電極Y5の容量値が他のY電極に比して増大する。X電極毎の容量差を検出して指が電極X3と電極X4との間の位置でタッチされていることを特定できる。同様に、Y電極毎の容量差を検出して指が電極Y4と電極Y5との間の位置でタッチされていることを特定できる。本例におけるタッチ位置の特定において図17に示すエリアの特定情報を準用することができる。座標を特定しなくても電極とタッチの有効領域との対応関係を取っていればよい。
図28は、図27に示す静電容量方式のタッチパネルでの二点同時タッチ操作を有効とし三点同時タッチ操作を無効とする場合の検出例を示している。図28(a)は、X電極に関しX3−X4間をタッチしてY電極に関しY4−Y5間をタッチするとともに、X電極に関しX6−X7間をタッチしてY電極に関しY4−Y5間をタッチする二点同時タッチ操作が行われている状態(第一の状態)を示している。
図28(b)に示すテーブルはエリアに相当している。左側のテーブルは、電極X1から電極X8を順にスキャンして各X電極の静電容量の変化に基づいてタッチ位置を特定した結果を示している。X電極に関しX3−X4間とX6−X7間を示す範囲に「1」が格納され、他の範囲に「0」が格納されてX方向のタッチ操作の検出位置が示されている。右側のテーブルは、電極Y1から電極Y6を順にスキャンして各Y電極の静電容量の変化に基づいてタッチ位置を特定した結果を示している。X電極のX3−X4間を示す範囲のY電極のY4−Y5間を示す範囲と、電極のX6−X7間を示す範囲のY電極のY4−Y5間を示す範囲に「1」が格納され、他の範囲に「0」が格納されてY方向のタッチ操作の検出位置が示されている。
図28(c)は、X電極に関しX2−X3間をタッチしてY電極に関しY3−Y4間をタッチするとともに、X電極に関しX7−X8間をタッチしてY電極に関しY5−Y6間をタッチする二点同時タッチ操作が行われている状態(第二の状態)を示している。
図28(d)に示すテーブルはエリアに相当している。左側のテーブルは、電極X1から電極X8を順にスキャンして各X電極の静電容量の変化に基づいてタッチ位置を特定した結果を示している。X電極に関しX2−X3間とX7−X8間を示す範囲に「1」が格納され、他の範囲に「0」が格納されてX方向のタッチ操作の検出位置が示されている。右側のテーブルは、電極Y1から電極Y6を順にスキャンして各Y電極の静電容量の変化に基づいてタッチ位置を特定した結果を示している。X電極のX2−X3間を示す範囲のY電極のY3−Y4間を示す範囲と、電極のX7−X8間を示す範囲のY電極のY5−Y6間を示す範囲に「1」が格納され、他の範囲に「0」が格納されてY方向のタッチ操作の検出位置が示されている。マルチタッチの検出においては、タッチの動きを状態毎に追っていく必要があり、三点以上の検出は面倒である。特に、一方の軸の座標が同レベルの場合は三点以上の検出は困難性が増す。本実施例では二点まで同時タッチ操作が有効となるようにしている。図28(b)や図28(d)のテーブルに基づくタッチ位置の情報はタッチコントローラICからCPUへ送られる。
次に、本実施の形態の実施例によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について説明する。まず始めに、これ以降の実施例において用いる図面に示された構成のうちほぼ共通に用いられる構成について図29(a)を例にとって説明する。図29(a)は、図1に示すタッチパネル式表示装置252およびタッチパネル252aと、図3に示す装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220を模式的に示している。
装飾図柄表示装置208とタッチパネル式表示装置252は、それぞれ複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段である。タッチパネル式表示装置252は装飾図柄表示装置208の下方に示されている。特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220は装飾図柄表示装置208とタッチパネル式表示装置252の間に示されている。特図2表示装置214は特図1表示装置212の右側に示され、特図1保留ランプ218は特図1表示装置212の上側に示され、特図2保留ランプ220は特図2表示装置214の上側に示されている。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220の消灯部分は白抜きで表し、点灯部分は黒塗りで表している。
図29(a)において、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部には装飾図柄の変動表示および停止表示を行う図柄表示領域208a〜208cが割り当てられている。演出表示領域208dを拡大して所定の演出を実行するような場合には、必要に応じて図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央部以外の領域、例えば左上角部に縮小表示される場合もある。
演出表示領域208d内の上方右寄りには第四図柄表示領域が設けられている。第四図柄表示領域内の左側は特図1用第四図柄表示領域t1であり、右側は特図2用第四図柄表示領域t2である。特図1変動遊技が非作動状態であって直前の特図1変動遊技の結果がはずれの場合は、特図1第四図柄として「×」を表す画像が特図1用第四図柄表示領域t1に表示される。特図1変動遊技が非作動状態であって直前の特図1変動遊技の結果が当りの場合は、特図1第四図柄として「A」の文字を表す画像が特図1用第四図柄表示領域t1に表示される。また、特図1変動遊技が作動状態では、特図1第四図柄として「−」を表す画像が特図1用第四図柄表示領域t1に表示される。特図2変動遊技が非作動状態であって直前の特図2変動遊技の結果がはずれの場合は、特図2第四図柄として「×」を表す画像が特図2用第四図柄表示領域t2に表示される。特図2変動遊技が非作動状態であって直前の特図2変動遊技の結果が当りの場合は、特図2第四図柄として「a」の文字を表す画像が特図2用第四図柄表示領域t2に表示される。また、特図2変動遊技が作動状態では、特図2第四図柄として「−」を表す画像が特図2用第四図柄表示領域t2に表示される。
演出表示領域208d内の下方左寄りの横長長方形領域が特図1保留アイコン表示領域となっている。特図1保留アイコン表示領域には保留数に応じた数の特図1保留アイコンa1、a2等が表示される。また、特図1保留アイコンの表示態様により当該保留に係る特図1変動遊技の結果の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)できるようになっている。本例では、最も信頼度の低い表示態様として白色円形の保留アイコンが表示される。本実施例では特図1保留アイコン表示領域に最大4つの特図1保留アイコンが表示可能である。複数の特図1保留アイコンは、保留順位が低くなるに従って特図1保留アイコン表示領域内で右から左に向かって順に整列して表示される。本例では、特図1保留アイコン表示領域のみを表示しているが、特図2保留アイコン表示領域を併せて表示してももちろんよい。その場合には、例えば演出表示領域208dの下方右寄りの横長長方形領域に特図2保留アイコン表示領域が設けられる。
また、特図1表示装置212において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1変動表示が行われていることを示している(図29(b)参照)。特図2表示装置214についても同様である。また、特図変動遊技の実行中における図柄表示領域208a〜208cでの各装飾図柄の変動表示はそれぞれ下向きの矢印で表している(図29(c)参照)。
図29(a)ではタッチパネル式表示装置252の表示画面に張り付けられたタッチパネル252aのエリアを説明するためにエリア1〜24のエリア番号を表示している。
これ以降の説明において、遊技者の手や指によるタッチパネル252aの操作を「タッチ操作」と称する場合がある。また、タッチ操作が有効となる領域を「タッチ領域」と称する場合がある。また、タッチ領域に関連する表示であって、タッチ領域を示唆可能な表示を「タッチ表示」と称する場合がある。また、タッチ操作の受付が有効となる期間を「タッチ操作受付有効期間」と称する場合がある。また、タッチ操作の受付を有効にする制御を「タッチ操作有効制御」と称する場合がある。また、タッチ操作の受付を無効にする制御を「タッチ操作無効制御」と称する場合がある。また、タッチ操作に関連する演出を「タッチ演出」と称する場合がある。また、タッチ操作による表示に対応した演出を「タッチ操作対応演出」と称する場合がある。また、遊技者の手や指によるチャンスボタン136の操作(押下)を「ボタン操作」と称する場合がある。
(実施例1)
本実施の形態の実施例1によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図29〜図31を用いて説明する。図29(a)〜図31(i)はこの順に、特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
まず始めに、図29を用いて一般の特図変動遊技の一連の演出の流れの例について説明する。図29に示す例では、タッチパネル式表示装置252の画像表示領域でタッチパネル252aを用いたタッチ演出は実行されていない。図29(a)は、特図1および特図2の変動遊技が非作動中である状態を示している。特図1表示装置212ははずれ図柄の「特図F」を停止表示している。特図2表示装置214ははずれ図柄の「特図d」を停止表示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の各第四図柄表示領域t1、t2は遊技が非作動中であることを示す第四図柄を停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとして「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示しており、直前の特図変動遊技の当否判定結果がはずれであったことが報知されている。
特図1保留ランプ218では特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220では特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には白色円形の表示態様で2つの特図1保留アイコンa1、a2が表示されている。
図29(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始順序は、本実施例では特図1保留ランプ218のLEDが1つ消灯するとともに特図1表示装置212が変動表示を開始し、さらに特図1用第四図柄表示領域t1の第四図柄が変動表示を開始し、次いで、特図1保留アイコンが1つ減少する表示が実行され、次いで、装飾図柄の変動表示が開始される。装飾図柄の変動表示は、まず左図柄表示領域208aの図柄変動が開始され、次いで中図柄表示領域208bの図柄変動が開始され、最後に右図柄表示領域208cの図柄変動が開始される。
図29(c)は、特図1変動遊技の実行中の状態を示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域では装飾図柄の変動表示が実行されている。
図29(d)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が揺れ変動状態で仮停止(第一停止列仮停止)しており、中右図柄表示領域208b、208cでは装飾図柄の変動表示が継続している状態を示している。
図29(e)は、右図柄表示領域208cに「装飾8」が揺れ変動状態で仮停止(第二停止列仮停止)しており、中右図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が継続している状態を示している。
図29(f)は、中図柄表示領域208bに「装飾2」が揺れ変動状態で仮停止(第三停止列仮停止)した状態を示している。
図29(g)は、図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾2−装飾8」が仮停止表示している状態を示している。
図29(h)は、特図1表示装置212にはずれ図柄の「特図F」が停止表示した状態を示している。画像表示領域の特図1用第四図柄表示領域t1では、特図1変動遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとしてはずれを示す「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示している。図29(a)〜図29(h)までが一般の特図変動遊技の詳細な流れを示している。図29(i)以降で行われる特図変動遊技の説明では、例えば図29(b)や図29(g)に示す状態を省略する場合があるが、その場合であっても上述の特図変動遊技の詳細な流れと同様の動作が実行されている。
図29(i)は、特図1変動遊技の実行中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1変動表示が実行されており、装飾図柄表示装置208の画像表示領域では装飾図柄の変動表示が実行されている。特図1保留ランプ218のLEDは全消灯して特図1の保留がないことを報知している。また、特図1用第四図柄表示領域t1では第四図柄の変動表示が実行されている。
図30(a)は、特図1変動遊技の実行中であって、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中図柄表示領域208bの前面にパンダを模したキャラクタ画像(以下、「パンダ画像」と称する場合がある)が表示された状態を示している。パンダ画像は、タッチ演出が開始されるかもしれない前兆予告を報知している。
図30(b)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が揺れ変動状態で仮停止しており、中右図柄表示領域208b、208cでは装飾図柄の変動表示が継続している状態を示している。中図柄表示領域208bの前面にはパンダ画像が表示されてタッチ演出の前兆予告が継続している。
図30(c)は、右図柄表示領域208cに「装飾3」が揺れ変動状態で仮停止し、中右図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が継続しているリーチ演出が開始された状態を示している。中図柄表示領域208bの前面にはパンダ画像が表示されてタッチ演出の前兆予告が継続している。
図30(d)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の左上角部に待避して縮小表示され、拡大した演出表示領域208dでは中央に番長を模したキャラクタ画像(以下、「番長画像」と称する場合がある)が表示され、その左側に「この後は・・・」の文字列画像が表示されたリーチ演出が実行されている。また、タッチパネル式表示装置252の画像表示領域には、内部に「タッチ」の文字列画像を含む横長楕円形画像を有するタッチ表示1がエリア9、10の一部を含む領域に表示され、同様に内部に「タッチ」の文字列画像を含む横長楕円形画像を有するタッチ表示2がエリア21、22の一部を含む領域に表示されてタッチ演出が開始されている。また、タッチパネル式表示装置252の画像表示領域にはタッチ表示1の一部を隠してパンダ画像が表示されている。また、画像表示領域の上部には「タッチでリーチを選べ」の文字列画像が表示されている。
このように、タッチ表示を第一の表示とし、パンダ画像を第二の表示とした場合に、タッチパネル式表示装置252の画像表示領域は、第一の表示の少なくとも一部を隠して第二の表示を表示可能である。なお、タッチパネル式表示装置252は、第一の表示の少なくとも一部を第二の表示で必ず隠すようにしてもよいし、隠したり隠さなかったりするようにしてもよい。また、第一の表示の全てを隠して第二の表示を表示してもよいし、第一の表示の全てを隠さないようにして第二の表示を表示してもよい。また、第一の表示の一部のみを隠すように第二の表示を表示してもよい。また、第一の表示は、タッチ領域(第一の領域)を示唆可能な表示であり、第一の表示は、タッチ領域以外の領域(第二の領域)を含む表示であり、第一の表示における第一の領域と第二の領域のうちの一方の領域を隠して第二の表示を表示可能である。
図30(e)は、タッチ演出の実行中であって、タッチパネル(画像表示領域)252aのエリア9、10とエリア21、22が破線で示すようにタッチ領域に指定されている状態を示している。タッチ表示1が表示されるタッチ表示領域は、エリア9、10のタッチ領域と一部が重なっている。つまり、エリア9、10のタッチ領域はタッチ表示1が表示されるタッチ表示領域と一部が異なる領域である。具体的には図30(e)に示すように、エリア9、10のタッチ領域は、タッチ表示1のタッチ表示領域と少なくとも一部が重なる領域を少なくとも含んでおり、エリア9、10のタッチ領域は、タッチ表示1のタッチ表示領域と少なくとも一部が重ならない領域を少なくとも含んでいる。なお、エリア9、10のタッチ領域がタッチ表示1のタッチ表示領域と一致していてもよい。また、エリア9、10のタッチ領域がタッチ表示1のタッチ表示領域を包含していてもよいし、その逆にエリア9、10のタッチ領域がタッチ表示1のタッチ表示領域に包含されていてもよい。また、図30(e)に示すように、エリア9、10のタッチ領域のうち、タッチ表示1のタッチ表示領域と重なる領域が、タッチ表示領域と重ならない領域より広くなっている。なお、エリア9、10のタッチ領域のうち、タッチ表示1のタッチ表示領域と重なる領域が、タッチ表示領域と重ならない領域より狭くてもよいし、同じ面積であってもよい。同様に、タッチ表示2が表示されるタッチ表示領域は、エリア21、22のタッチ領域と一部が重なっている。
図30(e)においても、タッチ表示を第一の表示とし、パンダ画像を第二の表示とした場合に、タッチパネル式表示装置252の画像表示領域は、第一の表示の少なくとも一部を隠して第二の表示を表示している。
タッチパネル式表示装置252の画像表示領域の上部には「タッチでリーチを選べ」の文字列画像に代えて、タッチ操作受付有効期間を表示するタッチ有効期間画像が表示されている。本例のタッチ有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に例えば左方向に短くなるように表示される。より具体的には、タッチ有効期間画像はゲージ(メータ)画像であり、ゲージ画像の表示(以下、「ゲージ表示」または「タッチ有効期間表示」と称する場合がある)は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、タッチ操作受付有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0(零)となることでタッチ操作受付有効期間が終了することを報知可能な表示である。なお、タッチ有効期間画像の表示は、タッチ操作受付有効期間に関連する表示であればよい。また、タッチ有効期間画像の表示は、タッチ操作受付有効期間の一部を含む期間に開始可能な表示である。
タッチ領域は、タッチ操作受付有効期間(第三の期間)に亘ってタッチ操作が有効となる領域であり、タッチ表示はタッチ操作受付有効期間の一部を含む期間に開始可能であり、パンダ画像の表示はタッチ表示が開始可能な期間であってタッチ操作受付有効期間の一部を含む期間に開始可能である。また、タッチ表示の開始はタッチ操作受付有効期間の開始前の期間であってもよく、パンダ画像の表示の開始はタッチ操作受付有効期間の開始前の期間であってもよい。タッチパネルの中央には「GO」の文字列画像が表示されている。
図30(f)は、タッチ操作受付有効期間が少し経過しており、タッチ有効期間画像の表示の棒状部分が左方向に幾分短くなった状態を示している。この状態において、遊技者の指901がタッチパネル252aを押下するタッチ操作が行われている。遊技者の指901は、タッチ領域内であるがタッチ表示領域外をタッチしているが、タッチ操作は受付けられている。
図30(g)は、姿勢を変えた番長画像が演出表示領域208dの中央に表示され、その左側に「激アツだ!」の文字列画像が表示されてリーチ演出が実行されている状態を示している。また、タッチパネル式表示装置252の画像表示領域には、左側にパンダ画像が表示され、右側に「SPリーチB」の文字列画像が表示されて、タッチ操作によりSP(スーパー)リーチB演出に発展することが報知されている。このように本例では、タッチ表示領域外をタッチ操作したにも関わらずタッチ操作に応じた演出が行われる。
図30(h)はSPリーチB演出が開始された状態を示している。
図30(i)は、SPリーチB演出の実行中にタッチ演出が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dではSPリーチB演出が実行されており、タッチパネル式表示装置252の表示領域ではタッチ予告演出が実行されている。タッチ予告演出では、タッチ領域がタッチパネル上で広範囲になることを示唆するタッチ表示としてデカタッチ表示がされている。デカタッチ表示では、長い破線の枠画像がタッチパネル周囲のエリアに沿って表示されている。また、枠画像の内部に「TOUCH!」の文字列画像が大きく表示されている。
図31(a)は、SPリーチB演出の実行中にタッチ演出が実行されて、タッチパネル(画像表示領域)252aのエリア8〜11、14〜17がタッチ領域に指定されている状態を示している。デカタッチ表示の枠画像の内部の「TOUCH!」の文字画像の下方にタッチ有効期間画像が表示されている。タッチ有効期間画像がタッチ領域に少なくとも一部が含まれていてもよい。また本例では、タッチ表示領域の方がタッチ領域を包含する広さになっている。
図31(b)はタッチ操作が行われた状態を示している。指901は、タッチ表示領域内だがタッチ領域外をタッチしている。
図31(c)は、タッチ操作が行われたが指901がタッチ領域以外をタッチしているためタッチパネル252aが反応せず、タッチ表示領域内を操作したにもかかわらず、タッチ操作に引き続くタッチ演出が発生しない例を示している。また、タッチ操作受付有効期間が少し経過しており、タッチ有効期間画像の表示の棒状部分が左方向に幾分短くなった状態を示している。
図31(d)は、さらにタッチ操作受付有効期間が経過して、タッチ有効期間画像の表示の棒状部分が左方向にさらに短くなった状態を示している。
図31(e)は、さらにタッチ操作受付有効期間が経過して、タッチ有効期間画像の表示の棒状部分が左方向にさらに短くなった状態を示している。また、指901がタッチ領域内をタッチしてタッチ操作が受付られた状態を示している。
図31(f)は、タッチ操作の受付後に実行されるタッチ操作対応演出として、タッチパネル式表示装置252の表示領域にカットイン予告の画像が表示されている状態を示している。
図31(g)は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにSPリーチB演出の結果が表示されて、当該特図変動遊技の当否判定結果が当りであることが予告報知されている。また、タッチパネル式表示装置252の表示領域には、パンダ画像とともに「やったね」の文字列画像が表示されて、当該特図変動遊技の当否判定結果が当りであることが予告報知されている。
図31(h)は、図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が仮停止表示している状態を示している。また、タッチパネル式表示装置252の表示領域には、パンダ画像とともに「大当りだよ」の文字列画像が表示されて、当該特図変動遊技の当否判定結果が当りであることが予告報知されている。このように、タッチパネル式表示装置252は表示領域でチュートリアル表示をしておりサブ液晶表示装置としても機能している。
図31(i)は、特図1表示装置212に大当り図柄の「特図A」が停止表示しており、図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示している状態を示している。また、特図1第四図柄として「A」の文字を表す画像が特図1用第四図柄表示領域t1に表示されて特図1変動遊技の結果が当りであることが報知されている。また、タッチパネル式表示装置252の表示領域には、パンダ画像とともに「もうすぐ右打ち」の文字列画像によるチュートリアル表示(遊技台説明)が表示されている。
(実施例2)
本実施の形態の実施例2によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図32を用いて説明する。図32(a)は、図31(a)と同一の状態を示しており、SPリーチB演出の実行中でデカタッチ表示によるタッチ演出が実行されて、タッチパネル252aのエリア8〜11、14〜17がタッチ領域に指定されている状態を示している。デカタッチ表示の枠画像の内部の「TOUCH!」の文字画像の下方にタッチ有効期間画像が表示されている。枠画像はタッチ領域であるエリア8〜11、14〜17の外側周囲のエリアに表示されている。これに対し、図32(b)は、デカタッチ表示より小さな通常のタッチ表示とタッチ領域を例示している。タッチ表示は表示領域のうちエリア8〜11、14〜17に対応する位置に表示され、タッチ領域はエリア9、10、15、16に設定されている。図32(b)に示すように、通常のタッチ表示の場合のタッチ領域の大きさは、デカタッチ表示の場合のタッチ領域と異なってもよい。また、タッチ有効期間画像の表示はデカタッチ表示と通常のタッチ表示とで同じ大きさであってもよい。また、通常のタッチ表示はタッチ領域外にタッチ有効期間画像の表示があるが、デカタッチ表示ではタッチ領域内にあってもよい。また、通常のタッチ表示は一部がタッチ領域に含まれるが、一部がタッチ領域外に表示されてもよい。また、タッチ表示領域とタッチ領域は略同じであってもよいし、異なっていてもよい。
図32(c)は図32(a)と同一の状態を示している。これに対し、図32(d)は、デカタッチ表示に対する通常のタッチ表示でのタッチ領域を例示している。本例では通常のタッチ表示とデカタッチ表示においてタッチ領域は同じ形状と大きさになっている。
(実施例3)
本実施の形態の実施例3によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図33を用いて説明する。図33(a)は図31(a)と同一の状態を示しており、SPリーチB演出の実行中でデカタッチ演出が実行されて、タッチパネル252aのエリア8〜11、14〜17がタッチ領域に指定されている状態を示している。これに対し、図33(b)は、デカタッチ表示に対する通常のタッチ表示でのタッチ領域を例示している。図33(b)に示すように、通常のタッチ表示ではタッチ表示領域とタッチ領域が一致している。
図33(c)は、SPリーチBの実行中のデカタッチ表示において、遊技者のタッチ操作を促すタッチ有効期間画像の表示を行っていない状態を示している。デカタッチ表示は遊技者の操作意欲を向上させ得る表示であるので、デカタッチ表示中にはタッチ有効期間画像の表示を行わなくてもよい。
図33(d)は、SPリーチBの実行中のデカタッチ表示において、タッチパネル252aの24個のエリア1〜24の全体がタッチ領域となってもよい例を示している。
(実施例4)
本実施の形態の実施例4によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図34〜図36を用いて説明する。図34(a)〜図36(h)はこの順に、特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図34(a)は、特図1および特図2の変動遊技が非作動中である状態を示している。特図1表示装置212ははずれ図柄の「特図F」を停止表示している。特図2表示装置214ははずれ図柄の「特図d」を停止表示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の各第四図柄表示領域t1、t2は遊技が非作動中であることを示す第四図柄を停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとしてはずれを示す「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示している。
特図1保留ランプ218では特図1の保留が1個あることが報知されている。特図2保留ランプ220では特図2の保留がないことが報知されている。本例では、装飾図柄表示装置208の特図1保留アイコン表示領域で保留を表示せず、タッチパネル式表示装置252の表示領域の下方に白色円形の表示態様で1つの特図1保留アイコンが表示されている。
図34(b)は、特図1の保留が消化されて特図1変動遊技が実行中の状態を示している。タッチパネル式表示装置252に表示されていた特図1保留アイコンは消去されている。
図34(c)は、左図柄表示領域208aに装飾図柄の「装飾3」が仮停止している状態を示している。
図34(d)は、右図柄表示領域208cに装飾図柄の「装飾3」が仮停止して、リーチ演出に移行する状態を示している。
図34(e)は、特図1の保留が1つ増加して、特図1保留ランプ218のLEDが1つ点灯した状態を示している。タッチパネル式表示装置252の下方には保留1の増加に伴う保留増加・保留変化アニメーションが開始されて、エフェクト画像による予告表示が行われている。
図34(f)は、タッチパネル式表示装置252の表示領域でパンダ画像と文字列画像の表示によるタッチ演出が開始された状態を示している。本例では、先に開始したエフェクト画像による予告表示が、後に開始されたタッチ演出に関するパンダ画像の表示の一部を隠している。
図34(g)は、タッチ操作受付有効期間が開始されたがタッチ有効期間画像の表示がされない状態を示している。タッチパネル252aのエリア9、10、15、16がタッチ領域であり、当該領域にタッチ表示の枠画像が表示されている。枠画像内にはタッチ表示の一部として「触」の文字画像が表示されている。また、上部には「タッチだ」の文字列画像が表示されている。この後、タッチ表示のアニメーションが開始される。また、タッチパネル式表示装置252の表示領域の下方のエフェクト画像が消失して、代わりに所定の信頼度の番長画像で先読み予告を報知する特図1保留アイコンが表示されている。この後、保留アイコンのアニメーションも開始される。
図34(h)は、タッチ表示のアニメーションの表示と保留アイコンのアニメーションの表示が実行されている状態を示している。タッチ表示のアニメーションの表示では、枠画像と「触」の文字画像の表示が拡大したり縮小したりする演出が行われる。保留アイコンのアニメーションでは、保留アイコンが拡大したり縮小したりする演出が行われる。この二つのアニメーションにおいて、先読み予告の保留アイコンがタッチ表示を一部隠し、アニメーションにより保留アイコンでタッチ表示を隠す領域(面積)が変化する。
図34(i)は、タッチ操作受付有効期間が残り3秒になったことを示すカウントダウン表示の「3」の文字画像がタッチパネル式表示装置252の表示領域の右方に表示されている状態を示している。二つのアニメーションにおいて、先読み予告の保留アイコンもタッチ表示も縮小表示状態なので、保留アイコンはタッチ表示を隠していない。この状態で遊技者の指901がタッチ領域でタッチ操作をしている。
図35(a)は、タッチ操作受付有効期間が残り2秒になったことを示すカウントダウン表示の「2」の文字画像がタッチパネル式表示装置252の表示領域の右方に表示されている状態を示している。ここでは、タッチ操作に基づくタッチ操作対応演出として「×」の文字画像が大きく表示されて一部が保留アイコンを一部隠している。このように、後に行われたタッチ操作対応演出が、保留アイコンの少なくとも一部を隠すようにしてもよいし、前回はタッチ操作対応演出が保留アイコンの少なくとも一部を隠したが、今回はタッチ操作対応演出の少なくとも一部が保留アイコンに隠されるようにしてもよいし、前回も今回もタッチ操作対応演出が保留アイコンの少なくとも一部を隠すようにしてもよい。また、前回も今回もタッチ操作対応演出の少なくとも一部が保留アイコンに隠されるようにしてもよい。
図35(b)は、中図柄表示領域208bに装飾図柄の「装飾2」が仮停止して、図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄の組合せとして「装飾3−装飾2−装飾3」が仮停止している。タッチパネル式表示装置252の表示領域には番長画像で先読み予告報知をしている保留アイコンが1つ表示されている。
図35(c)は、図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄の組合せとして「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域には番長画像で先読み予告報知をしている保留アイコンが拡大されて1つ表示されている。
図35(d)は、特図1の保留が消化されて特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1保留ランプ218のLEDは全て消灯して特図1の保留がなくなったことを報知している。
図35(e)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止した状態を示している。
図35(f)は、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止してリーチ状態になったことを示している。
図35(g)は、タッチ演出が開始された状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域では、ボーリングのボールを振りかざしたキャラクタ画像(以下、キャラクタ画像Aと称する場合がある)が右側に表示され、刀を構えたキャラクタ画像(以下、キャラクタ画像Bと称する場合がある)が左側に表示されている。上部には「タッチでリーチを選択しろ」の文字画像が表示されている。
図35(h)は、タッチ演出が実行されている状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域でのタッチ演出では、タッチ領域Aとしてエリア10、11、16、17が選択され、タッチ領域Aにはタッチ表示1としてキャラクタ画像Aが表示されている。また、タッチ領域Bとしてエリア8、9、14、15が選択され、タッチ領域Bにはタッチ表示2としてキャラクタ画像Bが表示されている。本例では、二つの選択演出によるタッチ領域A、Bの境界線が重複している。重複部分でタッチ操作が行われた場合は、双方のタッチ領域に対してタッチ操作の無効制御をしてもよいし、あらかじめ決めておいた一方のタッチ領域のタッチ操作を有効とする制御を行ってもよい。表示領域の下部にはタッチ操作受付有効期間を表示するタッチ有効期間画像が表示されている。
図35(i)は、タッチ操作が行われた状態を示している。本例では、遊技者の指901がタッチ領域Bをタッチ操作し、指902がタッチ領域Aをタッチ操作する同時二点タッチ操作が行われている。
図36(a)は、同時二点タッチ操作の結果、一方のタッチ領域Aによるタッチ操作が優先して選択されて受付けられて、SPリーチAの演出に発展した状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域ではキャラクタ画像Aが表示され、上部に「ボーリングリーチ」の文字列画像が表示されている。
図36(b)は、演出表示領域208dおよびタッチパネル式表示装置252の表示領域でSPリーチ演出が実行されている状態を示している。
図36(c)は、ボタン演出が発生した状態を示している。ボタン演出では、演出表示領域208dにボタン画像が表示されてチャンスボタン136の押下を促す演出が行われている。一方、遊技者に報知しないタッチパネルの隠し演出として、タッチパネル252aの全エリアがタッチ領域として有効制御されている。タッチ表示としてキャラクタ画像Aと「いいコースだ」の文字列画像が表示されている。
図36(d)は、遊技者がボタン操作の代わりにタッチ操作を行った状態を示している。
図36(e)は、隠し演出であるタッチ操作が受付けられて、タッチ操作対応演出が発生した状態を示している。
図36(f)は、特図変動遊技の結果を導出する演出を示している。演出表示領域208dには「装飾3」が表示されている。
図36(g)は、図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄が「装飾3−装飾3−装飾3」が仮停止表示されている状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域には「大当りだ」の文字列画像が表示されている。
図36(h)は、図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄の組合せの「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示されている状態を示している。また、特図1第四図柄として「A」の文字を表す画像が特図1用第四図柄表示領域t1に表示されて特図1変動遊技の結果が当りであることが報知されている。また、タッチパネル式表示装置252の表示領域には、キャラクタ画像Aとともに「おめでとう」の文字列画像によるチュートリアルが表示されている。
(実施例5)
本実施の形態の実施例5によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図37を用いて説明する。図37(a)と図37(b)は、それぞれ図35(i)と図36(a)に対応しているので説明は省略する。図37(a´)は、同時三点タッチ操作が行われた場合を示している。本例では図37(b´)に示すように、タッチ操作受付有効期間だけが経過して同時三点タッチによる演出選択操作は受付けられていない。例えば、タッチパネル252aのタッチ操作の受付を有効にする有効制御を第一の制御とし、タッチパネル252aのタッチ操作の受付を無効にする無効制御を第二の制御とすると、上記例では、第一の制御は、タッチ操作が第一の数として二だけ同時に行われる第一の条件が成立した場合に実行可能であり、第二の制御は、タッチ操作が第二の数として三以上の数だけ同時に行われる第二の条件が成立した場合に実行可能である。
(実施例6)
本実施の形態の実施例6によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図38を用いて説明する。図38(a)は、図35(i)と同様の演出で遊技者の指901がタッチ領域Bをタッチ操作し、指902がタッチ領域Aをタッチ操作する同時二点タッチ操作が行われている状態を示している。図35(i)に示す場合では、続く図36(a)に示すように同時二点タッチ操作の結果、一方のタッチ領域Aによるタッチ操作が優先して選択されて受付けられて、SPリーチAの演出に発展している。これに対し、図38(a)に続く図38(b)では、同時二点タッチによる演出選択操作は受付けられていない。本例では、二点同時操作であっても選択肢が二つにまたがる場合は、選択操作を無効としている。
図38(a´)は、図38(a)と同様の演出で遊技者の指901がタッチ領域Aをタッチ操作し、指902もタッチ領域Aをタッチ操作する同時二点タッチ操作が行われている状態を示している。この場合には、図38(a´)に続く図38(b´)に示すように、同時二点タッチによる演出選択操作は受付けられる。本例では、二点同時操作であって一つの選択肢に複数の同時タッチ操作があった場合には、選択操作を有効とするようにしている。
上記例は、タッチ表示であるキャラクタ画像Aはタッチ領域Aに表示され、タッチ表示であるキャラクタ画像Bはタッチ領域Bに表示されており、タッチ領域Aのみへのタッチ操作が同時二点タッチ操作である第一の条件が成立した場合には第1副制御部400において操作有効制御が実行され、タッチ領域Aとタッチ領域Bの両方の領域にタッチ操作が三点以上の同時タッチ操作である第二の条件が成立した場合には第1副制御部400において操作無効制御が実行される。
(実施例7)
本実施の形態の実施例7によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図39を用いて説明する。図39(a)〜図39(d)はこの順に、特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。図39(a)は、図35(i)と同様の演出がされており、タッチパネル252aに対し三点同時タッチ操作が行われた状態を示している。これに対し、図39(a)に続く図39(b)では、同時三点タッチによる演出選択操作は受付けられていない。本例では、三点同時タッチ操作は選択操作受付を無効としている。図39(c)は、タッチパネル252aに対し三点同時タッチから二点同時タッチ操作に切り替えた状態を示している。図39(d)は、三点同時タッチ操作から二点同時タッチ操作に切り替わった場合に選択操作が有効となりSPリーチA演出に発展した状態を示している。
上記例では、タッチ領域Aとタッチ領域Bの両方の領域に三点以上の同時タッチ操作である第二の条件が成立して操作無効制御が実行されている場合に、同時タッチ操作の数が三点から減った数となった場合にタッチ操作の受付を有効にする操作有効制御に切り替えている。
(実施例8)
本実施の形態の実施例8によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図40を用いて説明する。図40(a)〜図40(i)はこの順に、特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図40(a)は、タッチ演出が実行されている状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域でのタッチ演出では、タッチ領域Aとしてエリア10、11、16、17が選択され、タッチ領域Aにはタッチ表示1としてキャラクタ画像Aが表示されている。また、タッチ領域Bとしてエリア8、9、14、15が選択され、タッチ領域Bにはタッチ表示2としてキャラクタ画像Bが表示されている。本例では、二つの選択演出によるタッチ領域A、Bの境界線が重複している。タッチ領域上方には、「タッチ長押しでリーチを選択しろ」という文字列画像が表示されて、遊技者に長押しのタッチ操作を促している。
図40(b)は、タッチ操作が行われた状態を示している。本例では、遊技者の指901がタッチ領域Bをタッチ操作し、指902がタッチ領域Aをタッチ操作する同時二点の長押しのタッチ操作が行われている。装飾図柄表示装置208の画像表示領域には長押しの時間に応じてメータが伸びる長押し達成度メータ画像が表示されている。メータの長さが最高(満タン)になると選択された演出が実行されるようになっている。図40(b)では、長押しの開始直後なので長押し達成度メータの長さは短い状態になっている。
図40(c)は、同時二点タッチによる長押し操作が継続されている状態を示している。図示のように本例では二点同時タッチ操作によっても長押し達成度メータの長さは増加する。
図40(d)は、二点同時タッチ操作から三点同時タッチ操作に変更した状態を示している。
図40(e)は、三点同時タッチ操作では長押しタッチ操作の受付が無効にされており、三点同時タッチ操作ではタッチ操作受付有効期間が無駄に消費されるだけで、長押し達成度メータの伸びが停滞している状態を示している。
図40(f)は、タッチ操作受付有効期間の有効期間切れの時点で長押し達成度メータが満タンに至らなかったので、長押しに失敗したことを報知するエフェクト画像がメータ画像に代えて表示される長押し失敗アニメーションが実行されている状態を示している。
図40(g)は、タッチ操作の有効期間切れの後の時間調整のためにSPリーチAの演出に代えてノーマルリーチ演出に変更して実行している状態を示している。
図40(h)は、図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄が「装飾3−装飾3−装飾3」が仮停止表示されている状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域には「大当りだ」の文字列画像が表示されている。
図40(i)は、図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄が「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示されている状態を示している。また、特図1第四図柄として「A」の文字を表す画像が特図1用第四図柄表示領域t1に表示されて特図1変動遊技の結果が当りであることが報知されている。また、タッチパネル式表示装置252の表示領域には、「おめでとう」の文字列画像が表示されている。
上記例では、タッチ操作が第一の数として二だけ同時に行われる第一の条件の成立による有効制御の実行中に同時に行われたタッチ操作の数が第一の数から増えた第四の条件が成立した場合にタッチ操作の受付を無効にしている。
(実施例9)
本実施の形態の実施例9によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図41を用いて説明する。図41(a)は、リーチ演出中に図35(h)に示すタッチ演出と同様のタッチ演出が実行されている状態を示している。タッチ演出では、タッチ領域Aとしてエリア10、11、16、17が選択され、タッチ領域Aにはタッチ表示1としてキャラクタ画像Aが表示されている。また、タッチ領域Bとしてエリア8、9、14、15が選択され、タッチ領域Bにはタッチ表示2としてキャラクタ画像Bが表示されている。遊技者の指901は、タッチ領域Aをタッチ(シングルタッチ)操作している。
図41(b)は、タッチ領域Aによるタッチ操作が受付けられて、SPリーチAの演出に発展した状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域ではキャラクタ画像Aが表示され上部に「ボーリングリーチ」の文字列画像が表示されている。
図41(a´)は、リーチ演出の実行中にタッチ演出が実行されている。タッチ演出では、タッチ領域Aとしてエリア17、23が選択され、タッチ領域Aにはタッチ表示1としてキャラクタ画像Aが表示されている。また、タッチ領域Bとしてエリア14、20が選択され、タッチ領域Bにはタッチ表示2としてキャラクタ画像Bが表示されている。また、タッチ領域Cとしてエリア9、10が選択され、タッチ領域Cにはエリア9内に縮小化されたキャラクタ画像Bが表示され、エリア10内に縮小化されたキャラクタ画像Aが表示されている。この縮小化されたキャラクタ画像Aとキャラクタ画像Bとでタッチ表示3としてキャラクタ画像Cが構成されている。また、エリア9とエリア10にまたがって「ランダム」の文字列画像が表示されている。遊技者の指901は、タッチ領域Aをシングルタッチ操作している。また、本例では、タッチパネルのタッチ有効期間画像を装飾図柄表示装置208側に表示している。
図41(b´)は、タッチ領域Aによるタッチ操作が受付けられて、SPリーチAの演出に発展した状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域ではキャラクタ画像Aが表示され上部に「ボーリングリーチ」の文字列画像が表示されている。
図41(a´´)は、リーチ演出の実行中にタッチ演出が開始された状態を示している。本例のタッチ演出ではタッチ表示としてデカタッチ表示がされている。デカタッチ表示では、長い破線の枠画像がタッチパネル周囲のエリアに沿って表示されている。また、枠画像の内部に「TOUCH!」の文字列画像が大きく表示されている。また、タッチパネル式表示装置252の表示領域上部には「激熱予告を出せ!」の文字列画像が表示されている。タッチ領域は、エリア9〜11とエリア14〜17である。遊技者の指901は、タッチ領域をシングルタッチ操作している。
図41(b´´)は、タッチ領域によるタッチ操作が受付けられて、装飾図柄表示装置208の画像表示領域に激熱予告が表示された状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域ではキャラクタ画像Aが表示され上部に「ボーリングリーチ」の文字列画像が表示されている。
本例では、図41(a´)に示すように、タッチパネル252aのエリア内で三つのタッチ領域を設けて選択肢が三個になる場合が、一つ当りのタッチ領域の範囲が最も狭くなっている。また、タッチの選択肢が多い方が、タッチ領域とタッチ表示が重ならない領域が広くなっている。
上記例では、キャラクタ画像Aに対してタッチ領域Aが対応して設けられており、キャラクタ画像Bに対してタッチ領域Bが対応して設けられており、キャラクタ画像Cに対してタッチ領域Cが対応して設けられているものとして、タッチパネル式表示装置252は、第一の数である二のキャラクタ画像の表示を表示可能な第一の条件が成立した場合と、
第二の数である三となるキャラクタ画像の表示を表示可能な第二の条件が成立した場合と、において、第一の条件が成立した場合における、例えば、タッチ領域Aのキャラクタ画像Aと重ならない領域は、第二の条件が成立した場合におけるタッチ領域Aのキャラクタ画像Aと重ならない領域と異なる領域であるようにしている。
また上記例では、第二の数は、第一の数よりも大きい数であり、第一の条件が成立した場合におけるタッチ領域Aのキャラクタ画像Aと重ならない領域は、第二の条件が成立した場合におけるタッチ領域Aのキャラクタ画像Aと重ならない領域よりも大きい領域である。
(実施例10)
本実施の形態の実施例10によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図42および図43を用いて説明する。図42(a)〜図43(d)はこの順に、セレクト演出に関するアニメーション表示を時系列で示している。なお、アニメーション表示を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。なお、本実施例はデモ画面表示時のセレクト演出について説明しているが、特図変動遊技の表示中の選択演出にも適用可能である。
図42(a)は、特図1および特図2の変動遊技が非作動中である状態を示している。特図1表示装置212ははずれ図柄の「特図F」を停止表示している。特図2表示装置214ははずれ図柄の「特図d」を停止表示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の各第四図柄表示領域t1、t2は遊技が非作動中であることを示す第四図柄を停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとしてはずれを示す「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示している。
特図1保留ランプ218では特図1の保留がないことが報知されている。特図2保留ランプ220では特図2の保留がないことが報知されている。タッチパネル式表示装置252の表示領域には何も表示されていない。
図42(b)は、デモ画面が表示された状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域には、「CR吉宗」の文字列画像が表示されてデモ演出が実行されている。タッチパネル式表示装置252には表示がされていない。
図42(c)は、演出モード選択アニメーションが開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域には「CR吉宗」の文字列画像が上部に表示され、中央に「タッチで演出モードを選択」の文字列画像が表示され、下部には、左側に「番長」モードに対応した番長画像がアニメーション表示され、中央に「吉宗」モードに対応した丸に「八代将軍」の文字列が配された将軍画像がアニメーション表示され、右側に「兵隊」モードに対応した兵隊画像がアニメーション表示されている。画面下部中央で実行されるアニメーションは、画面下部左右で実行されるアニメーションより大きく表示されている。画面下部中央で実行されるアニメーションについてのモードが現時点でアクティブであり、始動入賞したら当該モードが実行されるようになっている。
タッチパネル式表示装置252の表示領域では、タッチパネル252aのエリア13、14、19、20が「番長」モードを選択する際のタッチ領域Aとなっている。また、エリア3、4、9、10が「吉宗」モードを選択する際のタッチ領域Bとなっている。また、エリア17、18、23、24が「兵隊」モードを選択する際のタッチ領域Cとなっている。タッチ領域Aには「番長」モードに対応した番長画像の表示がタッチ表示1としてアニメーション表示され、タッチ領域Bには「吉宗」モードに対応した将軍画像の表示がタッチ表示2としてアニメーション表示され、タッチ領域Cには「兵隊」モードに対応した兵隊画像の表示がタッチ表示3としてアニメーション表示されている。
図42(d)は、遊技者の指901がタッチ領域Aをタッチ操作した状態を示している。
図42(e)は、タッチ領域Aのタッチ操作が受付けられて「番長」モードが選択された状態を示している。このタッチ操作が行われると、装飾図柄表示装置208の画像表示領域では、将軍画像が縮小表示されるとともに上方に移動(移動アニメ)し、それとともに番長画像が画像を拡大させながら中央に移動(移動アニメ)するモード変更アニメーション表示が開始される。タッチパネル式表示装置252の表示領域では、選択された「番長」モードの番長画像の表示(タッチ表示1)以外の将軍画像の表示(タッチ表示2)および兵隊画像の表示(タッチ表示3)は大きさが縮小されて表示される。本例では、タッチ操作により操作領域外の別の選択肢に影響が生じる場合を例示している。
図42(f)は、モード変更アニメーションが完了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域では、下部中央に拡大された番長画像が表示され、下部左側に小さく将軍画像が表示され、下部右側に小さく兵隊画像が表示されている。タッチパネル式表示装置252では、各モードに対応した画像の表示位置に変更はないが、選択された「番長」モードの番長画像が他の画像より大きく表示されている。
図42(g)は、遊技者の指901がタッチ領域Cをタッチ操作した状態を示している。
図42(h)は、タッチ領域Cのタッチ操作が受付けられて「兵隊」モードが選択された状態を示している。このタッチ操作が行われると、装飾図柄表示装置208の画像表示領域では、番長画像が縮小表示されるとともに上方に移動(移動アニメ)し、それとともに兵隊画像が画像を拡大させながら中央に移動(移動アニメ)するモード変更アニメーション表示が開始される。タッチパネル式表示装置252の表示領域では、選択された「兵隊」モードの兵隊画像以外の将軍画像および番長画像は大きさが縮小されて表示される。
図42(i)は、モード変更アニメーションの完了前に遊技者の指901が再度タッチ領域Aをタッチ操作した状態を示している。
図43(a)は、モード変更アニメーションでの番長画像が右の領域に移動して小型化する移動アニメがキャンセルされて、番長画像の小型化が完了する前に、番長画像が中央の領域に戻って大型化する逆移動アニメが開始される。タッチパネル式表示装置252の表示領域においても、番長画像の小型化が完了する前に大型化が開始される。
図43(b)は、モード変更アニメーションが完了した状態を示している。
図43(c)は、遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。
図43(d)は、チャンスボタン136の押下に基づきモード変更が確定した状態を示している。装飾図柄表示装置208には図42(a)に示した装飾図柄が再び表示され、タッチパネル式表示装置252の表示領域には番長画像とともに「番長モード」の文字列画像が表示されている。
ここでの演出モードの違いは、予告等の表示の種類や、予告、先読み予告等の出現率、信頼度が異なるようになっており、遊技者がゲーム性や演出表示に合わせて好みのモードを選択できるようになっている。なお、上記例は、ボタン操作の回数で演出モードが順次切り替わるものにも適用可能である。モード変更アニメ中に次のボタン操作でアニメがキャンセルされて、最新のボタン操作に対応した演出モードに切り替わるアニメーションが開始されるようにしてもよい。
上記例では、タッチ操作受付有効期間に第一のタッチ領域が操作された場合は、タッチ操作受付有効期間に移動アニメの表示を開始可能であり、タッチ操作受付有効期間に移動アニメの表示が行われている状態で第二のタッチ領域が操作された場合は、逆移動アニメの表示を少なくとも開始可能である。
(実施例11)
本実施の形態の実施例11によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図44〜図46を用いて説明する。図44(a)〜図46(i)はこの順に、大当り遊技および大当り遊技後の特図変動遊技を時系列で示している。なお、演出表示を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図44(a)は、特図2変動遊技の結果が16R特別大当りであることを報知している状態を示している。図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄の組合せの「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示されている。また、特図2第四図柄として「a」の文字を表す画像が特図2用第四図柄表示領域t2に表示されて特図2変動遊技の結果が当りであることが報知されている。また、タッチパネル式表示装置252の表示領域には、キャラクタ画像Aとともに「おめでとう」の文字列画像が表示されている。特図2保留ランプ220には特図2の保留が4個あることが報知されている。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の下方右側には特図2保留アイコン表示領域が設けられ、4つの特図2保留アイコンb1〜b4が横一列に配置されて表示されている。また、表示領域の左上隅には「確変中」の文字列画像が表示されて、遊技状態が特図高確率状態であったことが報知されている。
図44(b)は、大当り遊技開始前の右打ち報知を行っている状態を示している。装飾図柄表示領域は左上隅に移動して装飾図柄の組合せが縮小表示されている。拡大した演出表示領域208dには中央上方に「右打ち」の文字列画像が大きく表示されるとともに、その下方に三本の右向きの矢印画像が一列に並んで表示されて、右打ちをすべきことを報知している。タッチパネル式表示装置252の表示領域には、パンダ画像が表示されるとともに、パンダ画像の上部に「大当り中にタッチ演出発生でチャンス!」の文字列画像により遊技台説明のチュートリアルが表示されている。
図44(c)は、16R大当り遊技の1R(ラウンド)が開始された状態を示している。演出表示領域208dの左下側では「1R」の文字列画像が表示されて現在のラウンド数が報知されている。演出表示領域208dの中央では大当り遊技での表示演出(「姫」のキャラクタ画像のアニメーション表示)が実行されている。タッチパネル式表示装置252の表示領域には、パンダ画像が表示されるとともに、パンダ画像の上部に「7R目がチャンスかも?」の文字列画像によるチュートリアルが表示されている。
図44(d)は、1Rでの大当り遊技が実行中の状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域には、パンダ画像が表示されるとともに、パンダ画像の上部に「期待しよう」の文字列画像が表示されている。
図44(e)は、1Rでの大当り遊技が実行中の状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域には、パンダ画像が表示されるとともに、パンダ画像の上部に「姫のダンスはかわいいね」の文字列画像が表示されている。
図44(f)は、6Rでの大当り遊技が実行中の状態を示している。演出表示領域208dの左下側では「6R」の文字列画像が表示されて現在のラウンド数が報知されている。演出表示領域208dの中央では大当り遊技での表示演出が実行されている。タッチパネル式表示装置252の表示領域には、パンダ画像が表示されるとともに、パンダ画像の上部に「次は7R」の文字列画像による表示がされている。
図44(g)は、6Rの大当り遊技中に下皿満タンエラーが生じた状態を示している。演出表示領域208dの左下部に「下皿満タンエラー」の文字列画像が表示されている。また、タッチパネル式表示装置252の表示領域に表示されたパンダ画像の前側に「球を抜いて下さい」の文字列画像が表示されて球抜きに関するエラー報知が行われている。また、当該エラー報知の文字列画像によりパンダ画像の一部が隠されている。
図44(h)は、7Rの大当り遊技が開始された状態を示している。演出表示領域208dの左下側では「7R」の文字列画像が表示されて現在のラウンド数が報知されている。演出表示領域208dの左下部に「下皿満タンエラー」の文字列画像が表示されている。タッチパネル式表示装置252の表示領域には、パンダ画像が表示されるとともに、パンダ画像の上部に「キター!!」の文字列画像による表示がされている。また、タッチパネル式表示装置252の表示領域に表示されたパンダ画像の前側に「球を抜いて下さい」の文字列画像が表示されて、当該文字列画像によりパンダ画像の一部が隠されている。
図44(i)は、タッチ演出が発生した状態を示している。タッチ演出では、タッチパネル式表示装置252の表示領域に番長画像が表示され、その右側に「スライド操作で服を切り裂け!」の文字列画像が表示されている。また表示領域の下方には「服を破れば保留連荘だ」の文字列画像が表示されている。表示領域中央には「球を抜いて下さい」の文字列画像によるエラー報知が行われている。
図45(a)は、タッチ演出中であって、タッチパネル252aのエリア3〜5、9〜11、15〜17、21〜23が破線で示すようにタッチ領域に指定されている状態を示している。タッチ表示としては、番長の顔画像が左側に表示され、その右側に「GO」の文字列画像が表示され、その右側に学生服を着た番長の画像が表示されている。当該タッチ表示が表示されるタッチ表示領域をエリアに対応させて示すとエリア1〜5、7〜11、15〜17、21〜23となる。このため、タッチ表示はタッチ領域と一部が重なっている。また、表示領域中央には「球を抜いて下さい」の文字列画像によるエラー報知が行われている。エラー報知の表示優先度がタッチ演出の表示優先度より高いため、エラー報知に係る文字列画像がタッチ演出に係るタッチ表示の一部を隠している。
このように本例では、タッチ領域に関連する第一の表示としてのタッチ表示(番長画像の表示)と、タッチ領域に関連しない第二の表示としてのエラー報知の表示があった場合、タッチパネル式表示装置252は、第一の表示の一部を隠して第二の表示を表示可能である。
図45(b)は、遊技者の指901がタッチ操作を開始した状態を示している。
図45(c)は、遊技者の指901が右上から左下方向にスライド(フリック)するタッチ操作を行ったことにより、タッチ操作対応演出として、当該スライドの軌跡を表示するエフェクト画像が表示されるエフェクト演出が実行されている状態を示している。
図45(d)は、8Rでの大当り遊技であって7Rで開始されたタッチ演出が継続している状態を示している。遊技者が指901を一点にタッチするタッチ操作を行っても、タッチ操作対応演出として、スライドの軌跡を表示するエフェクト画像が表示されるエフェクト演出が実行されている。このように本例では、第一のタッチ操作である第一の操作(スライドするタッチ操作)で第一の演出(エフェクト演出)が実行され、さらに、第二の操作(一点タッチのタッチ操作)でも第一の演出が実行される。
図45(e)は、8Rでの大当り遊技であって7Rで開始されたタッチ演出が継続している状態を示している。遊技者の指901をタッチパネル252aに触れるのではなく、設定操作部137の方向キーやチャンスボタン136を押下するボタン操作を行っても、タッチ操作対応演出として、スライドの軌跡を表示するエフェクト画像が表示されるエフェクト演出が実行されている。このように本例では、第一の操作(タッチ操作)で第一の演出(エフェクト演出)が実行され、さらに、第二の操作(ボタン操作)でも第一の演出が実行される。幾度かのエフェクト演出の後に番長の着ている服が破れた画像が表示される。
図45(f)は、タッチ演出が終了して保留連荘の告知が行われている状態を示している。演出表示領域208dの中央では「吉宗」が俵を持っているキャラクタ画像Dが表示され、その右側に「大盤振舞じゃ」の文字列画像が表示されて保留連荘の報知が行われている。タッチパネル式表示装置252の表示領域では中央に服が破けた番長画像が表示され、その右側に「やったぜ」の文字列画像が表示され、左側に番長の顔の画像が表示されて保留連荘報知が行われている。中央の番長画像は「球を抜いて下さい」の文字列画像によるエラー表示により一部が隠されている。
図45(g)は、16Rでの大当り遊技が実行されている状態を示している。タッチパネル式表示装置252ではパンダ画像が表示され、その上部に「次は確変」の文字列画像が表示されている。
図45(h)は、大当り遊技の終了演出を示している。演出表示領域208dの中央部は装飾図柄の組合せの「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、左上には「確変中」の文字列が表示され、下部右側の特図2保留アイコン表示領域には4つの特図2の保留アイコンb1〜b4が白色円形のデフォルトの表示態様で右から左に順に表示されている。タッチパネル式表示装置252ではパンダ画像が表示され、その上部に「次は確変」の文字列画像が表示されている。また、タッチパネル式表示装置252の表示領域の下部であってタッチパネル252aのエリア21〜24に対応する位置に特図2保留アイコン表示領域が設けられ、4つの特図2の保留アイコンb1〜b4が白色円形のデフォルトの表示態様で右から左に順に表示されている。
図45(i)は、特図2の保留が1つ消化されて特図2変動遊技が開始された状態を示している。特図2保留ランプ220のLEDが一つ消灯して特図2の保留が3になったことが報知され、装飾図柄表示装置208とタッチパネル式表示装置252の各表示領域に表示されていた特図2保留アイコンが一つ消去されて、特図2保留アイコンの数が3になっていることが表示されている。また、特図2表示装置214が特図変動表示を開始し、左中右図柄表示領域208a〜208cで装飾図柄の変動表示が開始されている。左中右図柄表示領域208a〜208cの上方には「右打ち」の文字列画像が表示されて右打ちすべきことが報知されている。
図46(a)は、タッチ演出が発生した状態を示している。タッチパネル式表示装置252の特図2保留アイコンb2〜b4の表示位置に対応したタッチパネル252aのエリア21、22、23が、それぞれ独立したタッチ領域に設定されている。各タッチ領域に対応する位置には指を模した画像のタッチ表示がそれぞれ表示されている。エリア21の左側にはパンダ画像が表示され、その上部には「タッチで保留変化させろ」の文字列画像が表示され、ほぼ中央部にはタッチ操作受付有効期間を示すタッチ有効期間画像が一つ表示されている。本例では複数のタッチ操作に対して一つのタッチ有効期間画像が共通に用いられる。
図46(b)は、同時二点タッチ操作が行われている状態を示している。指901はエリア21のタッチ領域をタッチ操作し、指902はエリア23のタッチ領域をタッチ操作している。
図46(c)は、同時二点タッチ操作に基づくタッチ操作対応演出が発生した状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域のタッチ操作が行われたエリア21とエリア23に対応する位置でそれぞれエフェクト画像が表示されている。
図46(d)は、タッチ操作対応演出が続行している状態を示している。エリア21とエリア23に対応する位置に表示されていたエフェクト画像が消滅して、デフォルト態様の特図2保留アイコンがそれぞれ表示されている。
図46(e)は、一点タッチ操作が行われている状態を示している。指901はエリア22のタッチ領域をタッチ操作している。
図46(f)は、一点タッチ操作に基づくタッチ操作対応演出が発生した状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域のタッチ操作が行われたエリア22に対応する位置でエフェクト画像が表示されている。
図46(g)は、エリア22に対応する位置でエフェクト画像の表示が継続している状態を示している。
図46(h)は、タッチ操作に応じたタッチ操作対応演出として、先読み予告演出が発生した状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域のエリア22に対応する位置に表示されていたエフェクト画像が消滅して、丸に「当」の字が付された画像の表示態様で特図2保留アイコンが表示されている。また、表示領域上部には「おめでとう」の文字列画像が表示されている。さらに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の特図2保留アイコン表示領域においても、丸に「当」の字が付された画像の表示態様で特図2保留アイコンb3が表示されている。丸に「当」の字が付された画像の表示態様はデフォルトの表示態様に比して先読み予告報知による大当りの信頼度が高くなっている。特図2保留アイコンb3は両隣りのデフォルト態様の特図2保留アイコンb2、b4より大きく表示されて特図2保留アイコンb2、b4の一部を隠している。このように本例では、第一の演出としての例えば特図2保留アイコンの先読み予告報知演出を実行するに際し、第一の演出は、タッチ操作が行われた場合に実行される演出であり、タッチパネル式表示装置252の表示領域で第一の演出が実行されるだけでなく、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでも第一の演出が実行されている。
図46(i)は、タッチ有効期間画像のゲージの長さが零になって、タッチ操作受付有効期間が切れた状態を示している。この後、丸に「当」の字が付された画像の表示態様に係る特図2保留アイコンによる特図2変動遊技の結果が大当りになる。
また、図46(b)〜(d)に示すように、装飾図柄表示装置208は第一の演出と第二の演出を実行可能であり、複数のタッチ領域のうち第一のタッチ領域を例えばエリア21とし、第二のタッチ領域を例えばエリア23とする。タッチ操作受付有効期間内にエリア21のタッチ操作があると演出表示領域208dの第一の演出領域で第一の演出が実行され、タッチ操作受付有効期間内にエリア23のタッチ操作があると演出表示領域208dの第二の演出領域で第二の演出が実行される。
(実施例12)
本実施の形態の実施例12によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図47を用いて説明する。図47(a)は、図44(i)に示す状態と同一の状態を示しており、タッチ演出時に第一のエラー表示としての「球を抜いて下さい」の文字列画像が表示されている。図47(b)は、タッチ演出中に磁石エラーが発生して装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの全面が一色に着色されるとともにその前面に「磁石エラー RAMをクリアしてください」の文字列画像が表示され、タッチパネル式表示装置252の表示領域も第二のエラー表示として全面が一色に着色されるとともにその前面に「磁石エラー」の文字列画画像が表示されている。このように第二のエラー表示によるエラー報知では、タッチ表示の全てが隠される。この状態ではタッチ操作も無効とされる。
このように本例では、タッチ表示の一部を隠して第一のエラー表示(例えば、「球を抜いて下さい」の文字列画像の表示)を表示可能であり、タッチ表示の全てを隠して第二のエラー表示(例えば、磁石エラーの表示)を表示可能である。
(実施例13)
本実施の形態の実施例13によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図48を用いて説明する。図48(a)は、図46(a)と同様に、タッチ演出が発生した状態を示している。タッチパネル式表示装置252の特図2保留アイコンb2〜b4の表示位置に対応したタッチパネル252aのエリア21、22、23が、それぞれ独立したタッチ領域に設定されている。各タッチ領域に対応する位置には指を模した画像のタッチ表示がそれぞれ表示されている。エリア21の左側にはパンダ画像が表示され、その上部には「タッチで保留変化させろ」の文字列画像が表示され、ほぼ中央部にはタッチ操作受付有効期間を示すタッチ有効期間画像が一つ表示されている。
図48(b)は、チャンスボタン136の押下によるボタン操作が行われている状態を示している。
図48(c)は、ボタン操作に基づく演出が発生した状態を示している。タッチ操作ではないため、演出順序は遊技者の好みで選択することができない。第1副制御部400で予め決めた順序で選択されるか、あるいは乱数抽選処理を行って演出順序が決められており、本例では、タッチパネル式表示装置252の表示領域のエリア23に対応する位置でエフェクト画像が表示されている。
図48(d)は、ボタン操作に基づく演出が続行している状態を示している。エリア23に対応する位置に表示されていたエフェクト画像が消滅して、デフォルト態様の特図2保留アイコンが表示されている。
図48(e)は、チャンスボタン136の押下によるボタン操作が行われている状態を示している。
図48(f)は、ボタン操作に基づく演出が発生した状態を示している。タッチ操作ではないため、演出順序は遊技者の好みで選択することができない。第1副制御部400で予め決めた順序で選択されるか、あるいは乱数抽選処理を行って演出順序が決められており、本例では、タッチパネル式表示装置252の表示領域のエリア22に対応する位置でエフェクト画像が表示されている。
図48(g)は、ボタン操作に応じた先読み予告演出が発生した状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域のエリア22に対応する位置に表示されていたエフェクト画像が消滅して、丸に「当」の字が付された画像の表示態様で特図2保留アイコンが表示されている。さらに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の特図2保留アイコン表示領域においても、丸に「当」の字が付された画像の表示態様で特図2保留アイコンb3が表示されている。丸に「当」の字が付された画像の表示態様はデフォルトの表示態様に比して先読み予告報知による大当りの信頼度が高くなっている。特図2保留アイコンb3は両隣りのデフォルト態様の特図2保留アイコンb2、b4より大きく表示されて特図2保留アイコンb2、b4の一部を隠している。このように本例では、第一の演出としての例えば特図2保留アイコンの先読み予告報知演出を実行するに際し、第一の演出は、タッチ操作が行われた場合に実行される演出であり、タッチパネル式表示装置252の表示領域で第一の演出が実行されるだけでなく、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでも第一の演出が実行されている。
図48(h)は、チャンスボタン136の押下によるボタン操作が行われている状態を示している。
図48(i)は、ボタン操作に基づく演出が発生した状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域の残りのエリア21に対応する位置でエフェクト画像が表示されている。また、表示領域上部には「おめでとう」の文字列画像が表示されている。また、タッチ有効期間画像のゲージの長さが零になって、タッチ操作受付有効期間が切れた状態を示している。この後、丸に「当」の字が付された画像の表示態様に係る特図2保留アイコンによる特図2変動遊技の結果が大当りになる。
上記例では、図48(i)のタッチパネル式表示装置252の表示領域上部に「おめでとう」の文字列画像が表示される第一の演出は、タッチ操作受付有効期間に第一の回数として3回のタッチ操作が行われた場合に実行され、また、第一の演出は、タッチ操作受付有効期間に第二の回数として3回のボタン操作が行われた場合にも実行される。
(実施例14)
本実施の形態の実施例14によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図49を用いて説明する。図49(a)は、図46(a)と同様に、
タッチ演出が発生した状態を示している。タッチパネル式表示装置252の特図2保留アイコンb2〜b4の表示位置に対応したタッチパネル252aのエリア21、22、23が、それぞれ独立したタッチ領域に設定されている。各タッチ領域に対応する位置には指を模した画像のタッチ表示がそれぞれ表示されている。エリア21の左側にはパンダ画像が表示され、その上部には「タッチで保留変化させろ」の文字列画像が表示され、ほぼ中央部にはタッチ操作受付有効期間を示すタッチ有効期間画像が一つ表示されている。
図49(b)は、タッチ演出中にボタン演出が重複して実行されている状態を示している。装飾図柄表示装置208dの画像表示領域の中央部にはボタン画像とボタン操作の有効期間画像が表示されている。タッチパネル252aでは、同時二点タッチ操作が行われている。指901はエリア21のタッチ領域をタッチ操作し、指902はエリア23のタッチ領域をタッチ操作している。ほぼ同時に、遊技者が手でチャンスボタン136を押下している。
図49(c)は、タッチ操作に基づくタッチ操作対応演出とボタン操作に基づくボタン操作対応演出が重複して発生した状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域のタッチ操作が行われたエリア21とエリア23に対応する位置でそれぞれエフェクト画像が表示されている。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dではボタン操作に基づいて、「爺」のキャラクタ画像が表示される演出が実行されている。
図49(d)は、タッチ演出が実行されている状態を示している。タッチ演出では、エリア10、11、16、17が一方のタッチ領域Aであり、タッチ表示1としてキャラクタ画像Aが表示されている。また、エリア8、9、14、15が他方のタッチ領域Bであり、タッチ表示2としてキャラクタ画像Bが表示されている。本例では、シングルタッチ操作で遊技者の指901はタッチ領域Bの外側近傍をタッチしているが、指の位置と異なる位置であってタッチ領域B内のポイントに補正をする機能を有しているため、タッチ領域Bをタッチ操作したものとして受付けられる。
(実施例15)
本実施の形態の実施例15によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図50を用いて説明する。図50(a)〜図50(g)はこの順に、特図変動遊技を時系列で示している。なお、演出表示を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図50(a)は、特図変動遊技の実行中であって画像表示領域の左上角部に待避して縮小表示された図柄表示領域208a〜208cの左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止してリーチ演出が実行されている状態を示している。拡大した演出表示領域208dの中央には、途中の経路を帯状画像で隠した選択肢が2本のあみだくじを模したあみだくじ画像が表示されている。あみだくじ画像の2本の選択肢の上部中央には番長の顔画像が表示され、2本の選択肢の左下端には「装飾3」画像が表示され、右下端には「装飾2」画像が表示されている。タッチパネル式表示装置252の表示領域では、番長の顔画像が中央に大きく表示され、顔画像の左側に太い左向きの左矢印画像が表示され、顔画像の右側に太い右向きの右矢印画像が表示されている。上部には「タッチで左右を選択しろ」の文字列画像が表示されて、あみだくじの2本の選択肢の一方を選択することを促すチュートリアル表示が実行されている。これにより、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dとタッチパネル式表示装置252の表示領域の双方でタッチ演出が開始される。
図50(b)は、タッチ演出が実行されている状態を示している。タッチ演出では、左タッチ領域としてエリア7、8、13、14が選択され、左タッチ領域にはタッチ表示1として左矢印画像が表示されている。また、右タッチ領域としてエリア11、12、17、18が選択され、右タッチ領域にはタッチ表示2として右矢印画像が表示されている。また、図50(b)は、タッチ操作が行われた状態を示している。本例では、遊技者の指901が左タッチ領域をタッチ操作している。
図50(c)は、タッチ操作対応演出においてタッチ操作の結果が報知されている状態を示している。左タッチ領域をタッチ操作した結果、演出表示領域208dに表示されたあみだくじの2本の選択肢の上部中央に位置していた番長の顔画像が左の選択肢の上部に移動して、タッチ操作により左の選択肢が選択されたことが報知されている。タッチパネル式表示装置252の表示領域では、左側に番長の顔画像が移動して、その右側に「左だ
Good luck!」の文字列画像が表示されている。
図50(d)は、タッチ操作後のタッチ操作対応演出が開始された状態を示している。演出表示領域208dに表示されていた帯状画像が消滅してあみだくじの全体が表示されている。
図50(e)は、タッチ操作後のタッチ操作対応演出が実行されている状態を示している。演出表示領域208dではくじの結果が表示されており、番長の顔画像が右側の「装飾2」に到達して表示されている。タッチパネル式表示装置252の表示領域では、左側に番長の顔画像が表示され、その右側に大きく「装飾2」が表示されている。またそれらの上に「残念」の文字列画像が小さく表示されている。
図50(f)は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左上に縮小表示されていた図柄表示領域208a〜208cが中央部に大きく表示されて、装飾図柄の組合せ「装飾3−装飾2−装飾3」が揺れ変動を伴って仮停止表示されている。タッチパネル式表示装置252の表示領域は無表示状態になっている。
図50(g)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、はずれを示すはずれ図柄の「特図F」が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cには、はずれを示す装飾図柄の組合せの「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示されている。
図50(h)は、図50(b)と同一のタッチ演出が実行されている状態でのタッチ操作を示している。図50(b)では遊技者の指901が左タッチ領域をタッチ操作しているが、本例では、遊技者の指901が左右タッチ領域の外を右から左に向かってフリック操作を行っている。
図50(i)は、タッチ操作対応演出においてタッチ操作の結果が報知されている状態を示している。左右タッチ領域の外を右から左に向かってフリック操作した結果においても、演出表示領域208dに表示されたあみだくじの2本の選択肢の上部中央に位置していた番長の顔画像が左の選択肢の上部に移動して、タッチ操作により左の選択肢が選択されたことが報知されている。タッチパネル式表示装置252の表示領域では、左側に番長の顔画像が移動して、その右側に「左だ Good luck!」の文字列画像が表示されている。このように本例では、フリック操作により左右の方向を認識することにより、左タッチ領域と右タッチ領域のいずれを選択したかを判断するようにしている。なお、フリック操作においては、左右のタッチ領域を含んで指9010がスライドさせた場合の操作受付を有効としてもよい。
(実施例16)
本実施の形態の実施例16によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図51を用いて説明する。図51(a)〜図51(i)はこの順に、特図変動遊技を時系列で示している。なお、演出表示を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図51(a)は、特図1変動遊技の実行中にタッチ演出が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには「タッチ連打だ 3を出せ!」の文字列画像と指の画像が表示されている。また、それらの画像の下方にはタッチ有効期間画像が表示されている。タッチパネル式表示装置252の表示領域には、左上に図柄表示領域が設けられ、左右図柄表示領域に「装飾3」が仮停止表示され、中図柄表示領域では装飾図柄の変動表示が行われてリーチ演出状態になっている。また、表示領域の中央部に「押しまくれ」の文字列画像が表示されている。
図51(b)は、タッチ演出が継続している状態を示している。演出表示領域208dには「タッチ連打だ」の文字列画像と指の画像が表示されている。タッチ有効期間画像は左方向にゲージ画像が短くなってタッチ操作受付有効期間が少し短くなったことが報知されている。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左上部に図柄表示領域208a〜208cが縮小表示されて、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示され、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が行われている。また、タッチパネル式表示装置252のタッチパネル252aの全領域となるエリア1〜24の全てがタッチ領域になっており、遊技者の指901はエリア3をタッチ操作している。
図51(c)は、タッチ演出が継続している状態を示している。演出表示領域208dには、遊技者の指901がエリア3をタッチ操作したことに基づくタッチ操作対応演出として、タッチパネル252aのエリア3に対応する位置に「装飾2」が表示されている。タッチ有効期間画像は左方向にゲージ画像が短くなってタッチ操作受付有効期間がさらに短くなったことが報知されている。また、遊技者の指901はタッチパネル252aのエリア12をタッチ操作している。
図51(d)は、タッチ演出が継続している状態を示している。演出表示領域208dには、遊技者の指901がエリア12をタッチ操作したことに基づくタッチ操作対応演出として、タッチパネル252aのエリア12に対応する位置に「装飾8」が表示されている。タッチ有効期間画像は左方向にゲージ画像がさらに短くなってタッチ操作受付有効期間がさらに短くなったことが報知されている。また、遊技者の二つの指901、902は、タッチパネル252aのエリア11とエリア20を同時二点タッチ操作している。
図51(e)は、タッチ演出が継続している状態を示している。演出表示領域208dには、遊技者の指901がエリア11とエリア20を同時二点タッチ操作したことに基づくタッチ操作対応演出として、タッチパネル252aのエリア11とエリア20に対応する位置に「装飾7」と「装飾4」が表示されている。本例では、二点同時タッチ操作は受付けられて演出が有効に実行される。タッチ有効期間画像は左方向にゲージ画像がさらに短くなってタッチ操作受付有効期間がさらに短くなったことが報知されている。また、遊技者の四つの指がタッチパネル252aの4つのエリアを同時四点タッチ操作している。
図51(f)は、タッチ演出が継続している状態を示している。本例では、三点以上の同時タッチ操作は受付けられず演出が無効となるため、演出表示領域208dには、装飾図柄は表示されていない。タッチ有効期間画像は左方向にゲージ画像がさらに短くなってタッチ操作受付有効期間がさらに短くなったことが報知されている。また、遊技者の指901がタッチパネル252aのエリア10をタッチ操作している。
図51(g)は、タッチ演出が継続している状態を示している。演出表示領域208dには、遊技者の指901がエリア10をタッチ操作したことに基づくタッチ操作対応演出として、タッチパネル252aのエリア10に対応する位置に一際大きく「装飾3」の文字画像が表示されている。タッチ有効期間画像は左方向にゲージ画像がさらに短くなってタッチ操作受付有効期間がさらに短くなったことが報知されている。また、遊技者の指901は、タッチパネル252aのエリア11をタッチ操作している。
図51(h)は、図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が仮停止表示している状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域には、無表示状態になっている。
図51(i)は、特図1表示装置212に大当り図柄の「特図A」が停止表示しており、図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示している状態を示している。また、特図1第四図柄として「A」の文字を表す画像が特図1用第四図柄表示領域t1に表示されて特図1変動遊技の結果が当りであることが報知されている。
次に、本実施例に係る演出の変形例について説明する。上記実施例では、タッチ操作の受付が有効な期間は連続しており、当該期間中はタッチ領域が有効な状態が連続的に維持されているが、所定の条件に基づいて、タッチ操作の受付期間が断続的になるようにしてもよい。例えばタッチ領域へのタッチ操作に基づくタッチ操作対応演出が実行されている期間、例えば、図51(c)に示すようにタッチ操作対応演出として一瞬「装飾2」の図柄画像が表示開始されている期間をタッチ操作が無効制御される状態とし、その後、図51(c)と図51(d)に示す状態の間に再びタッチ操作が有効制御となる構成であってもよい。また、図39や図40に示す三点同時タッチ操作の最中のように操作状態によってタッチ操作の受付の有効制御が断続的となる構成であってもよい。また、タッチ操作が有効な期間と一瞬無効となる期間におけるタッチ領域や関連アニメの表示態様(以下、「関連表示」と称する場合がある)について、両期間での関連表示が同じであってもよいし、異なっていてもよい。異なる関連表示となる例としては、無効期間は関連表示が非表示となってもよいし、例えばセピア調等の暗転表示、縮小表示、関連アニメのみの非表示、有効期間ゲージの停止表示などであってもよい。また、音声やランプ等の出力態様に変化をもたらす構成であってもよい。
(実施例17) 本実施の形態の実施例17によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図52を用いて説明する。図52(a)〜図52(d)はこの順に、特図変動遊技を時系列で示している。なお、演出表示を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図52(a)は、図51(a)と同一のタッチ演出が開始された状態を示している。
図52(b)は、タッチ演出が継続している状態を示している。演出表示領域208dには「タッチ連打だ」の文字列画像と指の画像が表示されている。タッチ有効期間画像は左方向にゲージ画像が短くなってタッチ操作受付有効期間が少し短くなったことが報知されている。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左上部に図柄表示領域208a〜208cが縮小表示されて、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示され、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が行われている。また、タッチパネル式表示装置252のタッチパネル252aの全領域となるエリア1〜24の全てがタッチ領域になっており、遊技者の指901はエリア3をタッチ操作している。また、遊技者は指902によるタッチ操作の直後に指901によるタッチ操作をするつもりでいる。
図52(c)は、タッチ演出が継続している状態を示している。指902によるタッチ操作の直後に指901によるタッチ操作が行われた状態を示している。本例では、タッチセンサ回路444でのタッチ操作の受付時間間隔は、第1副制御部タイマ割込処理の1ms(ミリ秒)間隔になっている。本例では、前回のタッチ操作から1ms後に次のタッチ操作が行われた場合には、当該次のタッチ操作は受付判定を行わないようにしている。なお、表示上はタッチ操作が有効であるが、ソフトウエア制御上受付を無視する無効期間が存在する構成であってもよい。例えば、同時タッチ操作が有効で直近でのずれが無効となる場合があってもよい。あるいは逆に、表示上はタッチ操作が無効であるが、タッチ操作を受け付ける場合があってもよい。一方、チャンスボタン136の押下によるボタン操作については、指901によるタッチ操作から1ms後に行われても受付有効と判定するようにしている。
図52(d)は、タッチ演出が継続している状態を示している。演出表示領域208dには、遊技者の指901がエリア3をタッチ操作したことに基づくタッチ操作対応演出として、タッチパネル252aのエリア3に対応する位置に「装飾2」が表示され、チャンスボタン136の押下によるボタン操作したことに基づくボタン操作対応演出として、タッチパネル252aのエリアとは無関係な所定位置(本例では、演出表示領域208dの右下部)に「装飾2」が表示されている。ボタン操作に関する所定位置については、予め演出領域を決めておいてもよいし、抽選処理により都度ランダムに決定する構成であってもよい。
(実施例18)
本実施の形態の実施例18によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図53を用いて説明する。図53(a)〜図53(f)はこの順に、特図変動遊技を時系列で示している。なお、演出表示を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図53(a)は、タッチ演出が開始された状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域では、ボーリングのボールを振りかざしたキャラクタ画像Aが右側に表示され、刀を構えたキャラクタ画像Bが左側に表示されている。上部には「タッチでリーチを選択しろ」の文字列画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の画像表示領域では左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が揺れ変動状態で仮停止表示され、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が行われてリーチ演出が実行されている。
図53(b)は、タッチ演出が実行されている状態を示している。タッチ演出では、タッチ領域Aとしてエリア10、11、16、17が選択され、タッチ領域Aにはタッチ表示1としてキャラクタ画像Aが表示されている。また、タッチ領域Bとしてエリア8、9、14、15が選択され、タッチ領域Bにはタッチ表示2としてキャラクタ画像Bが表示されている。本例では、二つの選択演出によるタッチ領域A、Bの境界線が重複している。表示領域の下部にはタッチ操作受付有効期間を表示するタッチ有効期間画像が表示されている。
図53(c)は、タッチ操作が行われた状態を示している。タッチ有効期間画像は左方向にゲージ画像が短くなってタッチ操作受付有効期間が少し短くなったことが報知されている。本例では、遊技者の指901がタッチ領域Bをタッチ操作し、指902がタッチ領域Aをタッチ操作する同時二点タッチ操作が行われている。
図53(d)は、同時二点タッチ操作が行われたことに基づくタッチ操作対応演出として、SPリーチAを選択してもよいか否かを遊技者に選択させるタッチ演出が実行されている状態を示している。タッチパネル式表示装置252でのタッチ演出では、左タッチ領域としてエリア7、8、13、14が選択され、左タッチ領域に一部が含まれるタッチ表示1として内部に「OK」の文字列画像を含むエフェクト画像表示が表示されている。右タッチ領域としてエリア11、12、17、18が選択され、右タッチ領域に一部が含まれるタッチ表示2として「選び直す」の文字列画像を含むエフェクト画像表示が表示されている。左右タッチ領域の間のエリア9、10、15、16にはキャラクタ画像Aが表示されている。上部には「リーチAでいいですか?」の文字列画像が表示されている。また、タッチ有効期間画像は左方向にゲージ画像がさらに短くなってタッチ操作受付有効期間がさらに短くなったことが報知されている。このように本例では、複数回のタッチ操作の演出に関して前回のゲージ表示の残時間をそのまま利用しており、2回目のタッチ操作に対するゲージ表示を新たに設けないようにしている。
図53(e)は、遊技者の指901が左タッチ領域のエリア7をタッチ操作し、指902が右タッチ領域のエリア12をタッチ操作する同時二点タッチ操作が行われている状態を示している。
図53(f)は、同時二点タッチ操作のうち指901でのタッチ操作が受付けられた状態を示している。本例では、タッチパネル252aのエリア1から順次エリア番号の大きくなる順にタッチ操作信号の検出を行い、エリア12のタッチ操作より先にエリア7のタッチ操作を検出して有効と判定して、左タッチ領域のタッチ操作に対応する演出を行っている。タッチ操作対応演出では、タッチパネル式表示装置252の表示領域にキャラクタ画像Aが大きく表示される。
図53(g)は、図53(f)に示すタッチ操作に対応する演出とは異なる演出を示しており、図53(e)から引き続いた状態を示している。本例では、図53(b)と同様の演出態様で選択のやり直しの演出が開始されている。但し、図53(e)の状態よりタッチ有効期間画像は左方向にゲージ画像がさらに短くなってタッチ操作受付有効期間がさらに短くなったことが報知されている。このように、同時二点タッチ操作において、図53(e)に示すような、エリアの番号順により先に判定されたタッチ操作を有効と判定するのではなく、演出と関連した機能として同時二点タッチ操作された場合のエリア7のタッチ操作は遊技者の意図が不明瞭であると判定して、後に判定されたエリア12のタッチ操作を受付けて、選択のやり直しとなる右タッチ領域のタッチ操作を優先して有効としている。なおこの逆に左タッチ領域のタッチ操作を優先して有効とするようにしてもよい。
(実施例19)
本実施の形態の実施例19によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図190〜図191を用いて説明する。まず図190を用いて本実施例によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について説明する。図190(a)〜(d)はこの順に、特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図190(a)は、特図1変動遊技の実行中であって、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中図柄表示領域208bの前面にパンダを模したパンダ画像が表示された状態を示している。パンダ画像は、タッチ演出が開始されるかもしれない前兆予告を報知している。タッチパネル式表示装置252の画像表示領域でタッチパネル252aを用いたタッチ演出は実行されていない。
図190(b)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が揺れ変動状態で仮停止しており、中右図柄表示領域208b、208cでは装飾図柄の変動表示が継続している状態を示している。中図柄表示領域208bの前面にはパンダ画像が表示されてタッチ演出の前兆予告が継続している。
図190(c)は、右図柄表示領域208cに「装飾3」が揺れ変動状態で仮停止し、中右図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が継続しているリーチ演出が開始された状態を示している。中図柄表示領域208bの前面にはパンダ画像が表示されてタッチ演出の前兆予告が継続している。また、タッチパネル式表示装置252の表示領域には、パンダ画像とともに丸に「?」の文字が描かれた画像が表示されて、タッチ領域に関するタッチ表示が表示されるかもしれないという予告報知がされている。
図190(d)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の左上角部に待避して縮小表示され、拡大した演出表示領域208dでは中央に番長画像が表示され、その左側に「この後は・・・」の文字列画像が表示されたリーチ演出が実行されている状態を示している。また、タッチパネル式表示装置252の画像表示領域には、内部に「タッチ」の文字列画像を含む横長楕円形画像を有するタッチ表示1がエリア9、10の一部を含む領域に表示され、同様に内部に「タッチ」の文字列画像を含む横長楕円形画像を有するタッチ表示2がエリア21、22の一部を含む領域に表示されてタッチ演出が開始されている。また、タッチパネル式表示装置252の画像表示領域にはタッチ表示1の一部を隠してパンダ画像が表示されている。また、画像表示領域の上部には「タッチでリーチを選べ」の文字列画像が表示されている。
図190(d´)は、図190(d)に代えて実行される演出を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは図190(d)と同様の演出が実行されている。また、タッチパネル式表示装置252の画像表示領域には、内部に「激アツ」の文字列画像を含む横長長方形画像を有する激アツ表示がエリア9〜11、15〜17の一部を含む領域に表示されている。また、当該激アツ表示の左側にはパンダ画像が表示されている。このように、図190(d)に示すタッチ表示1やタッチ表示2を表示せずに激アツ表示を予告として機能させてもよい。また、激アツ表示をタッチ表示(タッチ演出)と見せかけて他の演出に分岐する構成であってもよい。また例えば、図190(c)、(d)、あるいは(d´)におけるパンダ画像のアニメについては、タッチパネル252aを操作するようなアニメであってもよいし、他の演出を期待させるために導入部分が同じ動作となるアニメであってもよい。また例えば、タッチ操作の受付有効期間については、図190(c)の時点でタッチ操作の受付期間が有効になっていたもよいし、図190(d)の時点で有効になってもよい。
次に、本実施例によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図191を用いて説明する。図191(a)〜(f)はこの順に、特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図191(a)〜(d)は図190(a)〜(d)と同様の状態を示しているので説明は省略する。図191(e)〜(f)は、実施例1の図30(e)〜(f)と同様の演出が実行されている状態を示している。図191(e)は、パンダ画像のアニメーション表示が継続されるがタッチ操作受付の有効期間を示すゲージ画像の表示によりタッチ操作の受付有効期間が開始されたことを分かりやすく報知している状態を示している。
図191(e´)〜(f´)は、変形例を示している。図191(e´)は、ゲージ画像が表示されておらず、パンダ画像のアニメーション表示とタッチ表示1、2の表示により、タッチ操作の受付有効期間が開始されることを報知している。図191(f´)は、パンダ画像のアニメーション表示とタッチ表示1、2が消去されたことにより、タッチ操作の受付有効期間が終了したことを報知している。
(実施例20)
本実施の形態の実施例20によるぱちんこ機100におけるタッチパネル252aを用いた演出等について図192〜図193を用いて説明する。本実施例は、タッチ領域が画定された状態で当該タッチ領域を示唆するタッチ表示が表示されていない期間であってもタッチ操作に応じたタッチ操作対応演出(以下、単に「演出」と称する)が実行されたり、実行されなかったりする点に特徴を有している。例えば、タッチパネル252aの所定エリアがタッチ操作が有効となるタッチ領域(以下、「タッチ領域A」と称する)として有効制御されており、当該タッチ領域Aを示唆するタッチ表示(以下、「タッチ表示A」と称する)が表示状態に至るまでの非表示期間にタッチ領域Aをタッチ操作した場合を状態Aとする。この状態Aの結果として実行される演出および当該演出の実行時期に関する態様として以下の6種類の態様(1)〜(6)が挙げられる。態様(1)は、全演出がタッチ表示Aが表示される前に実行される態様である。態様(2)は、全演出がタッチ表示Aが表示されるのと同時に実行される態様である。態様(3)は、全演出がタッチ表示Aが表示された後に実行される態様である。態様(4)は、全演出の一部の演出だけはタッチ表示Aが表示される前に実行される態様である。態様(5)は、全演出の一部の演出だけはタッチ表示Aが表示されるのと同時に実行される態様である。態様(6)は、全演出の一部の演出だけはタッチ表示Aが表示された後に実行される態様である。
また例えば、タッチパネル252aの所定エリアがタッチ操作が有効となるタッチ領域(以下、「タッチ領域B」と称する)として有効制御されており、当該タッチ領域Bを示唆するタッチ表示(以下、「タッチ表示B」と称する)が表示状態から非表示状態に至った後の非表示期間にタッチ領域Bをタッチ操作した場合を状態Bとする。この状態Bの結果として実行されない演出および当該演出の非実行時期に関する態様として以下の6種類の態様(7)〜(12)が挙げられる。態様(7)は、全演出がタッチ表示Bが表示されなくなる前から非実行となる態様である。態様(8)は、全演出がタッチ表示Bが表示されなくなると同時に非実行となる態様である。態様(9)は、全演出がタッチ表示Bが表示されなくなった後で非実行となる態様である。態様(10)は、全演出の一部の演出だけがタッチ表示Bが表示されなくなる前から非実行となる態様である。態様(11)は、全演出の一部の演出だけがタッチ表示Bが表示されなくなるのと同時に非実行となる態様である。態様(12)は、全演出の一部の演出だけがタッチ表示Bが表示されなくなった後で非実行となる態様である。
また例えば、状態Aと状態Bが複合した場合として、タッチ領域Aがタッチ表示Aの表示によって示されている状態Aからタッチ領域Bがタッチ表示Bの表示によって示されている状態Bに移行する場合を状態Cとする。この状態Cになる移行の組合せのパターンとして、状態Aから状態Bに直接移行する態様をパターン1とし、状態Aから状態AおよびBに移行する態様をパターン2とし、状態Aから、状態Aでも状態Bでもない状態を経て状態Bに移行する態様をパターン3とすると、実行される演出の態様として以下の7種類の態様(13)〜(19)が挙げられる。態様(13)は、状態Aから状態Bに含まれる全演出がパターン1で移行する態様である。態様(14)は、状態Aから状態Bに含まれる全演出がパターン2で移行する態様である。態様(15)は、状態Aから状態Bに含まれる全演出がパターン3で移行する態様である。態様(16)は、状態Aから状態Bに含まれる全演出のうちの一部がパターン1、一部はパターン2、残りはパターン3で移行する態様である。態様(17)は、状態Aから状態Bに含まれる全演出のうちの一部がパターン1、残りはパターン2で移行する態様である。態様(18)は、状態Aから状態Bに含まれる全演出のうちの一部がパターン1、残りはパターン3で移行する態様である。態様(19)は、状態Aから状態Bに含まれる全演出のうちの一部がパターン2、残りはパターン3で移行する態様である。
図192(a)〜図193(f)はこの順に、特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。図192(a)は、実施例4の図34(i)から引き続いている状態を示している。
図192(a)は、タッチ操作受付有効期間が残り2秒になったことを示すカウントダウン表示の「2」の文字画像がタッチパネル式表示装置252の表示領域の右方に表示されている状態を示している。ここでは、タッチ操作に基づくタッチ操作対応演出として「×」の文字画像が大きく表示されて一部が保留アイコンを一部隠している。
図192(b)は、中図柄表示領域208bに装飾図柄の「装飾2」が仮停止して、図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄の組合せとして「装飾3−装飾2−装飾3」が仮停止している。タッチパネル式表示装置252の表示領域には番長画像で先読み予告報知をしている保留アイコンが1つ表示されている。
図192(c)は、図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄の組合せとして「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域には番長画像で先読み予告報知をしている保留アイコンが拡大されて1つ表示されている。
図192(d)は、特図1の保留が消化されて特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1保留ランプ218のLEDは全て消灯して特図1の保留がなくなったことを報知している。
図192(e)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止した状態を示している。
図192(f)は、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止してリーチ状態になったことを示している。本例ではこの時点においてタッチ領域がエリア9を含む領域に画定されているが、タッチパネル式表示装置252の表示領域にタッチ表示が未だされていない段階で遊技者の指901がタッチパネル252aのエリア9をシングルタッチ操作した状態Aを示している。
図192(g)は、タッチ演出が開始された状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域では、ボーリングのボールを振りかざしたキャラクタ画像Aが右側に位置し、刀を構えたキャラクタ画像Bが左側に位置するタッチ表示が表示されている。上部には「タッチでリーチを選択しろ」の文字画像が表示されている。
図192(h)は、タッチ操作の結果、SPリーチAの演出に発展した状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域ではキャラクタ画像Aが表示され、上部に「ボーリングリーチ」の文字列画像が表示されている。本例では、図192(f)〜(h)の間に一度もタッチ操作の受付有効期間を示すゲージ画像は表示されていない。このように本例では状態Aの結果として態様(6)による全演出の一部の演出だけがタッチ表示が表示された後に実行される態様で演出が実行されている。このようにすれば、タッチ操作に基づく演出がタッチ表示の表示後に行われるのでSPリーチへの発展先がリーチAかリーチBなのかを予告報知して遊技者を安心させることができる場合がある。
図192(i)は、演出表示領域208dおよびタッチパネル式表示装置252の表示領域でSPリーチA演出が実行されている状態を示している。
図193(a)は、SPリーチA演出が実行されている状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域には、タッチパネル252のエリア9〜12を囲む枠画像と当該枠内部に位置する「TOUCH!」の文字列画像によるタッチ表示aが表示されている。タッチ表示aの左側にはキャラクタ画像Aによるタッチ表示bが表示され、タッチ表示aの下方にはゲージ画像のタッチ表示cが表示されている。また、タッチパネル252aの全エリアがタッチ領域として有効制御されている。
図193(b)は、SPリーチA演出が実行されている状態を示している。本例ではタッチパネル式表示装置252の表示領域からタッチ領域を示唆するタッチ表示a〜cの全てが消えた後に遊技者の指901がタッチパネル252aのエリア10をシングルタッチ操作した状態Bを示している。
図193(c)は、タッチ操作の結果、タッチ操作対応演出が発生した状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域ではキャラクタ画像Aとともに「激アツ」の文字列画像が表示されている。本例では、図36(e)に示すようなカットイン予告は表示されていない。このように本例では、状態Bの結果として態様(12)による全演出の一部の演出だけがタッチ表示が表示されなくなった後に非実行となる態様で演出が実行されている。このようにすれば、予告のような積極的な報知が不要な場合には演出を省略することができる場合がある。
図193(d)は、特図変動遊技の結果を導出する演出を示している。演出表示領域208dには「装飾3」が表示されている。
図193(e)は、図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄が「装飾3−装飾3−装飾3」が仮停止表示されている状態を示している。タッチパネル式表示装置252の表示領域には「大当りだ」の文字列画像が表示されている。
図193(f)は、図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄の組合せの「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示されている状態を示している。また、特図1第四図柄として「A」の文字を表す画像が特図1用第四図柄表示領域t1に表示されて特図1変動遊技の結果が当りであることが報知されている。また、タッチパネル式表示装置252の表示領域には、キャラクタ画像Aとともに「おめでとう」の文字列画像によるチュートリアルが表示されている。
次に、以上説明した実施の形態によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図面を参照しつつ説明する。
(1−1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
複数種類の表示(例えば、第一の表示と第二の表示)を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、タッチパネル式表示装置252)を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、「タッチ」の文字列画像を内部に含む楕円画像の表示(例えば、タッチ表示)(図30(d)))であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、パンダ画像(図30(d)))であり、
前記表示手段は、タッチパネル(例えば、タッチパネル252a)を少なくとも含む手段であり、
前記第一の表示は、前記タッチパネルの操作(以下、「タッチ操作」という。)が有効となる領域(以下、「タッチ領域」(例えば、タッチ領域)という。)に少なくとも関連する表示であり、
前記第二の表示は、前記タッチ領域と少なくとも関連しない表示であり、
前記表示手段は、前記第一の表示(例えば、タッチ表示)の少なくとも一部を隠して前記第二の表示を少なくとも表示可能(例えば、パンダ画像で楕円画像の一部を隠す表示)な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、タッチ領域に関連する第一の画像の少なくとも一部をタッチ領域に関連しない第二の画像で少なくとも隠すので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。なお、タッチ領域と関連しない表示とは、第一の表示と関連しない表示や、タッチ操作に関する演出と関連しない表示などが含まれる。具体的には、タッチ操作を促す表示や、キャラクタ、PUSH等の文字、枠表示等は、タッチ領域と関連する表示であり、予告(先読み予告)や、エラー表示、遊技説明等はタッチ領域と関連しない表示である。
上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示は、前記タッチ領域を少なくとも示唆可能な表示である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示はタッチ領域を示唆可能である。第一の表示はタッチ領域より広くても狭くてもよい。第二の表示は、第一の表示の少なくとも一部を隠すのであるから、隠す部分が実際のタッチ領域を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。また、第二の表示は第一の表示の一部のみを隠す構成であってもよい。また、第一の表示は、タッチ領域と関連する表示を含んでいればよいので、予告等を含んでいても構わない。
上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示は、前記タッチ領域(以下、「第一の領域」という。)を少なくとも示唆可能な表示であり、
前記第一の表示は、前記タッチ領域以外の領域(以下、「第二の領域」という。)を少なくとも含む表示であり、
前記表示手段は、前記第一の表示における前記第一の領域と前記第二の領域のうちの少なくとも一方の領域を隠して前記第二の表示を表示可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の表示はタッチ領域、タッチ領域以外のうちの少なくとも一方の第一の表示を隠すようにしている。第一の表示は、第二の領域を少なくとも含んで構成されるので、第二の表示により隠される場合であっても第一の表示を目立たせて表示できる場合がある。
第一の表示は、タッチ領域の一部のみを含んだ表示であってもよい(実際のタッチ領域よりも狭い表示であってもよい)し、タッチ領域と略同一の範囲の表示であってもよいし、タッチ領域と非タッチ領域を含んだ表示(実際のタッチ領域よりも広い表示)であってもよい。また、タッチ領域の一部(全部ではない)を含みつつ、非タッチ領域をも含む表示であってもよい。実際のタッチ領域に縛られることのない表示により、表示を多彩にできる場合がある。
(1−2)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示は、第一の期間(例えば、第一の表示の開始を含む期間)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間(例えば、第二の表示の開始を含む期間)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記タッチ領域は、第三の期間(例えば、タッチ操作受付有効期間)に亘って前記タッチ操作の受付が少なくとも有効となる領域であり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間の少なくとも一部を含む期間である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、タッチ関連表示、タッチ非関連表示がタッチ操作受付有効期間内となる。タッチ操作受付有効期間であっても第二の表示により演出のバリエーションを多彩に提供できる場合がある。なお、第一の期間、第二の期間は、第三の期間を含まない期間を含む構成であってもよい。また、第一の期間、第二の期間は、第三の期間の全部を含む期間であってもよいし、第三の期間に一致する期間であってもよい。
(1−3)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の期間は、前記第三の期間の開始よりも前の期間(以下、「第四の期間」(例えば、タッチ操作受付有効期間の開始前の期間)という。)を少なくとも含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第四の期間を少なくとも含む期間(例えば、タッチ操作受付有効期間の開始前に第二の表示がされる)であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示に少なくとも関連した表示であり、
前記表示手段は、前記第四の期間に前記第一の表示の少なくとも一部を隠して前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第三の期間に前記第二の表示に隠されることなく前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の表示は、第一の表示に関連した表示でタッチ有効期間外の期間において第一の表示を隠す。なお、第三の期間で第二の表示に隠されることなく第一の表示を表示可能とは、第二の表示が行われない場合も含むし、第二の表示が第一の表示に重ならない位置に待避して表示される場合も含む。第一の表示は、タッチ有効期間外の期間において表示される場合がある。
(1−4)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、前記第二の表示が前記第一の表示よりも先に表示される場合であっても、該第一の表示の少なくとも一部を隠して該第二の表示を表示可能な手段である(例えば、保留アイコンの先読み予告としてのエフェクト画像(第二の表示)でパンダ画像(第一の表示)を隠す(図34(f)))、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、先に表示した第二の表示が後に表示される第一の表示を隠す。こうすることにより、第二の表示を目立たせることができる場合がある。なお、第二の表示が第一の表示よりも後に表示されて、第一の表示の少なくとも一部を隠す構成であってもよい。また、第二の表示開始タイミングにかかわらず第一の表示を隠してもよい。
(1−5)上記ぱちんこ機100であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示(例えば、タッチ有効期間画像の表示)であり、
前記第三の表示は、前記第三の期間に少なくとも関連する表示であり、
前記第三の表示は、第五の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第五の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、有効期間画像の表示(ゲージ表示(タッチ有効期間表示)を行うことができる。
上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第二の数となる前記第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、一である(例えば、図46(a))、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、複数のタッチ領域の表示に対して共通の操作受付有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。また、第一の数分のタッチ操作を行った場合に第一の演出が発生し、タッチ操作毎に第二の演出が発生するようにしてもよい。
従来、表示手段による表示演出により遊技の興趣を盛り上げる手法がとられているが、未だ表示手段に改良の余地がある。上記実施例によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
(1−6)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の表示は、予告(例えば、先読み予告の保留アイコン(図34(g)、(h)、(i)))である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の表示は予告なので、タッチ領域の表示中も予告により遊技を盛り上げることができる場合がある。
「予告」とは、特図変動遊技(図柄変動表示、装飾図柄変動表示)、普図変動遊技(普図演出や普図演出に見せかけた特図関係の演出)に少なくとも関連していればよく、予告に関する第二の表示としては、カットイン予告や、群予告、ステップアップ予告、各種エフェクト、背景変化等が相当する。また、保留アイコン変化、先読み専用の演出モードへの移行等の先読み予告も「予告」に含まれる。
上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の表示は、少なくともアニメーション表示(例えば、先読み予告の保留アイコンの大きさが変化する(図34(g)、(h)、(i)))による予告であり、
前記表示手段は、前記アニメーション表示により前記第一の表示を隠す範囲を変化させて前記第二の表示を表示可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の表示はアニメーション表示による予告とともに隠す範囲が可変となるので、アニメーション表示の実行によりタッチ領域の表示期間の期間中を盛り上げることができる場合がある。
アニメーション表示は、その表示タイミングによっては第一の表示が行われている場合であってもよいし、第一の表示を全く隠さないタイミングが存在していてもよいし、アニメーション表示の表示期間全てで第一の表示の少なくとも一部を隠す構成であってもよい。また、第一の表示がアニメーション表示であってもよい。
また、アニメーション表示は予告以外の表示であってもよい。演出モードや楽曲等の選択アニメーションや個別のモード設定の実施に関するアニメーションなどであってもよい。
ここで、図42〜図43に示すキャラクタ選択演出でのアニメーション表示に関して説明する。後述する複数のタッチ操作(タップ、ダブルタップ、スワイプ等)により複数の選択肢から一つを選択する演出において、選択の変更アニメや選択肢自体がアニメーション表示される場合がある。
選択変更のアニメーションの途中にさらに選択操作が行われた場合は、現在行われている選択変更アニメーションをキャンセルして次の選択変更のアニメーションを行う構成であってもよい。
複数の同時タッチ操作を行った場合は、一回の選択変更アニメーションを行ってもよいし、複数の選択変更アニメーションを順次行う構成であってもよいし、上述のキャンセルの内容を利用して1回目の選択変更アニメーションの一部または全部をキャンセルして2回目の選択変更アニメーションを行うようにしてもよい。こうすることにより、複数回の選択操作を連続的や同時に行った場合に最終的に選択される選択肢を早めに報知することができる場合があるという効果を奏する。
上記効果を奏する点で言えば、二つの選択変更アニメーションのそれぞれで一部をキャンセルしたり短縮したりする構成であってもよい。キャンセルする部分や短縮する部分は任意に決めることができる。一方で、確実に選択変更アニメーションを見せるために、同時タッチ操作を無効にしたり、デフォルトの選択肢に戻るようにしたりするなど、別の機能として使用することも可能である。
また、図42(c)〜(f)等に示すように、タッチパネルの3つのタッチ領域および装飾図柄表示装置208の画像表示領域に表示された選択肢(「番長」、「八代将軍のマーク」、「軍人」の各画像の表示)自体がそれぞれ第一の表示であってもよい。装飾図柄表示装置208の画像表示領域内では選択肢がアニメーションによって移動するがタッチパネルの3つのタッチ領域は変化しない。
(1−7)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の表示は、エラーに少なくとも関連した表示(例えば、「球を抜いてください」の文字列画像の表示によるエラー報知(図45(a)))である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の表示がエラー表示なので、タッチ操作受付有効期間であってもエラー表示を目立たせることができる場合がある。
上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、前記第二の表示として複数種類のエラー表示(例えば、球抜きエラーと磁石エラー)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類のエラー表示のうちの少なくとも一つは、第一のエラー表示(例えば、球抜きエラー表示)であり、
前記複数種類のエラー表示のうちの少なくとも一つは、第二のエラー表示(例えば、磁石エラー表示)であり、
前記表示手段は、前記第一の表示の一部を隠して前記第一のエラー表示を少なくとも表示可能(例えば、図47(a))な手段であり、
前記表示手段は、前記第一の表示の全てを隠して前記第二のエラー表示を少なくとも表示可能(例えば、図47(b))な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二のエラー表示が第一の表示の全てを隠すので、重要なエラー表示は、タッチパネルの操作を全て隠して遊技者に報知を行うことで注意喚起することができる場合がある。
上記実施例では、球抜きエラー表示が第一のエラー表示で、遊技停止となる磁石エラーのエラー表示が第二のエラー表示に相当している。第二のエラー表示により遊技停止となるため、タッチ操作が有効な第三の期間(タッチ操作受付有効期間)の期間内であっても第二のエラー表示がされると第三の期間は終了する。また、上記例に限らず、遊技台で起こり得るエラーとそのエラー表示は、任意に第一のエラー、第二のエラーとして表示させることが可能である。例えば、扉開放エラー、球抜きエラー、球不足エラーに関する表示を第一のエラー表示として、磁石エラー、振動センサエラー、異常入賞エラーに関する表示を第二のエラー表示としてもよい。
(1−8)上記ぱちんこ機100であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記タッチパネルの前記タッチ操作は、前記タッチパネルの画面に直接触れた場合に少なくとも受け付けられる操作である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、抵抗膜感圧式や静電容量式のタッチパネルを用いることにより、遊技者の触感を利用した演出により遊技の興趣を向上できる場合がある。なお、赤外線方式等のタッチパネルを用いてもよい。
上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段とは別の表示手段(以下、「第二の表示手段」(例えば、装飾図柄表示装置208)という。)をさらに備え、
前記表示手段と、前記第二の表示手段のうちの少なくとも一方の表示手段は、装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、表示手段が複数でそのうちの一つは装飾図柄変動表示を実行可能である。なお、両方の表示手段で同時変動等で装飾図柄変動表示を行ってもよい。また、遊技状態や演出モードに関連して装飾図柄変動表示が行われる表示手段が決まっている構成であってもよい。
上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段と前記第二の表示手段のうちの一方の表示手段(例えば、タッチパネル式表示装置252)は、枠(例えば、外枠102)側に設けられた手段であり、
前記表示手段と前記第二の表示手段のうちの他方の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、遊技盤(例えば、遊技盤200)側に設けられた手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、一方の表示手段は枠側、他方の表示手段は遊技盤側に設けている。両方の表示手段が、枠側に設けられてもよいし、遊技盤側に設けられてもよい。
なお、上記実施例においてタッチ領域を隠している表示については全て第二の表示に相当する。従って、上記実施例に記載された第四図柄や保留アイコン等もタッチ領域を隠している表示である場合には、第二の表示に相当する。
また、本実施例によるタッチパネルは、キャラクタ画像の表示(タッチ表示)がタッチ領域に重なる場合において、当該キャラクタ画像が表示されている領域の少なくとも一部を無効領域に補正するような構成を備えていてもよい。
(1−9)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、前記第二の表示が優先的に表示される状態(以下、「第一の状態」という。)において該第二の表示の少なくとも一部を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第一の状態において前記第一の表示の少なくとも一部を消去して表示可能な手段である、
ことを特徴とする。
上記実施形態では例えば第一の表示を隠して第二の表示を表示するというような記載をしているが、ここで「隠す」とは、少なくとも一部が消去されて表示されること、または、少なくとも一部が表示されないことを含む概念である。
次に、タッチパネルの基本的な操作について説明する。
「タップ」は、タッチパネルを指で軽くたたく操作のことである。パーソナルコンピュータ(PC)の入力装置のマウスでのクリック操作に相当する。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおける演出ボタンの押下操作に相当する演出操作としても使用する場合がある。
「ダブルタップ」は、タッチパネルを二回操作することである。PCのマウスでのダブルクリック操作に相当する。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、ダブルタップを一回または複数回連続して操作することで演出ボタンの連打演出に相当する演出操作としても使用する場合がある。
「タッチ」は、タッチパネルに触れる動作のことである。「タップ」での操作時間よりも長時間に亘ってパネルに触れた場合に「タッチ」と称する。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、長押し操作等において使用する場合がある。後述する「ロングタップ」、「タッチアンドホールド」、「長押し」と同等の操作とみなし、これらの操作に基づいて同じ演出を行う場合がある。
「ドラッグ」は、タッチパネルを押したまま指をずらす操作のことである。PCのマウスのドラッグ操作に相当する。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、後述する「フリック」や「スワイプ」操作であっても「ドラッグ」と同等の操作とみなし、これらの操作に基づいて同じ演出を行う場合がある。
「フリック」は、タッチパネルを指で軽く払う動作のことである。
「スワイプ」は、タッチパネルに触れた状態で指を滑らせる動作のことである。
「ロングタップ」、「タッチアンドホールド」、または「長押し」は、タッチパネルを押したままにする操作のことである。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、演出ボタンの長押し操作に相当する演出として使用する場合がある。
「マルチタップ」は、複数の指での操作の総称であり、以下のような操作例がある。
「回転」は、一本の指を支点にして、もう一本の指を回す操作のことである。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては(特にぱちんこ機においては)、ハンドル操作を行いながらの「回転」は、操作性が困難であるため汎用性が少ない場合があるが、例えば、大当り信頼度の高いSPリーチ中など、遊技者が発射操作を止める可能性が高い場合に演出と関連づけて実施する構成であってもよい。
「ピンチ」は、二本指でのつまむ操作の総称であり、主に次の二つの操作がある。
「ピンチアウト」や「ピンチオープン」は、タッチパネルを二本指で押したまま、その間を広げて拡大する時の操作のことである。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、演出表示等により隠された領域を「ピンチアウト」の操作により隠された領域における演出表示を行う場合がある。
「ピンチイン」や「ピンチクローズ」は、二本指で押したまま、その間を縮めて縮小する時の操作のことである。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、演出表示等により表示されている領域を「ピンチイン」の操作により隠す演出表示を行う場合がある。
その他の操作について以下に説明する。
「四本・五本の指を使ってのピンチイン」は、タブレット装置等ではホーム画面に戻る場合に使用されるが、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、例えば、複数の演出モードの切替を前述のいずれかの操作(例えば、ダブルタップ)により決まった順序で切替可能な構成において、「四本・五本の指を使ってのピンチイン」で所定の演出モードに戻るような演出に使用してもよい。
「四本・五本の指を使っての上下または左右へのスワイプ」は、羅ブレット装置等ではマルチタスクバー表示やアプリの切替に使用されるが、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、例えば、大当り履歴や獲得出玉等の情報表示画面の実施に関する切替表示や、個別設定のモード設定画面の実施に関する切替表示等に使用する構成であってもよい。
「なぞる」は、表示手段に表示されたとおりになぞると、例えば遊技説明表示や演出説明表示に移行する構成であってもよい。
「シェイク」は、デバイス本体をシェイク(振動)させることでキャンセルの機能を有するが、特にぱちんこ機においては遊技球の流れに変化を与える不正行為(ぱちんこ機に設けられた振動センサが反応する)と誤認の危険性がある。しかしながら、例えば、遊技球が発射されていない、デモ表示画面や個別のモード設定画面の表示中である、等のうち、一または複数の条件下においてのみ入力した内容のキャンセル等に使用する構成であってもよい。なお、本操作においても別の操作との組合せにより操作性が向上する場合がある。例えば前述の動作(例えば、ピンチイン)により一つのみキャンセルする機能を持たせる一方で、「シェイク」により全てキャンセルする構成にしてもよい。
以上説明したタッチパネルのいずれかの操作を本実施例ではタッチ操作と総称している。次に、上記操作に関するぱちんこ機、スロットマシンに関する共通となる変更例について説明する。各種操作は、図柄変動表示の実行中のみならず、例えば、デモ表示期間など図柄変動表示が実行されていない期間に各種操作による演出(当否に無関係な演出やガセ演出)や遊技方法の説明や音量設定、輝度設定などに使用してもよい。上記例示した内容は、適宜タッチパネルの操作の種類との組合せが可能である。
タッチパネルが反応するタイミングについては、演出との組合せにより、タッチした瞬間(オフ−オン)で反応する構成と、タッチアップ(オン−オフ)で反応する構成を適宜採用可能である。上記各種タッチ操作を行った場合に遊技者が触覚で感じ取る機能を備えていてもよい。例えば、振動モータや超音波等による振動付与機能や静電気等における電気刺激の付与機能を備えた構成であってもよい。また、タッチパネルの感度を調整する機能を備えていてもよい。例えば各種操作の速度、加速度、軌跡等を感度設定で調整し、その結果に応じた演出を行う構成であってもよい。
本実施例に記載のタッチパネルの方式は、一般的な方式を採用し得るが、例えば以下に示す方式であってもよい。
「抵抗膜感圧式(アナログ抵抗膜方式)」は、二枚のシートパネルで電極面を形成して、押された部分の通電により位置を検出する。この方式では、遊技者の指による操作は強めに行う必要がある。しかしながら、上述の感度設定を高くして採用する構成であってもよいし、タッチペン等の付属品を遊技台に常備し、この付属品を用いた操作により各種演出を行う構成であってもよい。付属品を用いた場合には、遊技者の指紋の付着によりタッチパネルの感度低下を防止できる場合やタッチパネルの視認性を低下させない効果が見込める場合がある。
「静電容量方式(アナログ容量結合方式)」は、タッチパネルの表面に微弱の電界を持たせ、タッチした部分の静電気による電界の変化で位置を検出する。この構成によれば、タッチパネルの操作面に軽く触れるだけで反応するため操作性が高い。なお、絶縁物を介した操作は行えないが、上記タッチペンのような付属品であっても導通性がある付属品であれば遊技者の手の静電気を伝えることが可能であるため、上記効果と同等の効果を奏する場合がある。
「赤外線センサ方式」は、タッチパネルの周囲にLEDを用いた発光部と受光部を配置し、遊技者の指に遮られた位置を検出する。タッチパネルの表面を押していなくても検出が可能である。なお、本実施形態の操作では特に支障のない限りは赤外線センサ方式を使用してもよい(タッチの有効範囲を操作が有効となる範囲と読み替えてもよい)。
「光学センサ方式」は、タッチパネルの内部にセンサを埋め込んだ方式であり、RGBのセンサの隙間に光学センサ用のセルを配置し、スキャナのように光学的に指を読み取って位置検出を行う。この方式を採用することによりクリアな表示を行うことができる場合がある。
(2−1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、タッチパネル式表示装置252)と、
複数種類の制御を少なくとも制御可能な制御手段(例えば、第1副制御部400や液晶
制御部700)と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、タッチパネル(例えば、タッチパネル252a)を少なくとも含む手段であり、
前記複数種類の制御のうちの少なくとも一つは、第一の制御であり、
前記複数種類の制御のうちの少なくとも一つは、第二の制御であり、
前記第一の制御は、前記タッチパネルの操作(以下、「タッチ操作」という。)の受付を少なくとも有効にする制御(例えば、タッチ操作有効制御(図37(a)、(b)参照))であり、
前記第二の制御は、前記タッチ操作の受付を少なくとも無効にする制御(例えば、タッチ操作無効制御(図37(a´)、(b´)参照))である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、複数箇所が同時にタッチされた場合にタッチパネルの操作の受付が有効の場合と無効の場合があるので、制御手段に特徴を持った遊技台を提供できる。有効制御と無効制御を組み合わせることにより、遊技者に適正なタッチパネルの操作を行わせることができる場合がある。
(2−2)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の制御(例えば、有効制御)は、第一の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な制御であり、
前記第二の制御(例えば、無効制御)は、第二の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な制御であり、
前記第一の条件は、前記タッチ操作が第一の数だけ同時に行われた場合に成立可能な条件であり、
前記第二の条件は、前記タッチ操作が第二の数だけ同時に行われた場合に成立可能な条件であり、
前記第二の数は、前記第一の数よりも少なくとも大きい数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、タッチ操作の受付が、第一の数の同時操作で有効となり、第一の数より大きい第二の数の同時操作で無効となるので、同時に受付可能なタッチ操作の数を決めておくことで、制御負担を軽減することができる場合がある。なお、第一の数、第二の数は、タッチパネルの方式やタッチパネルの大きさ等によって適宜変更してもよい。また、タッチパネルを用いた演出の種類等によって数が変動する構成であってもよい。
(2−3)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の数は、二であり、
前記第二の数は、三以上である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、2点同時操作が有効であり、3点同時操作が無効となる。ぱちんこ機においては、遊技球を発射するためのハンドル操作に片手(右手)を使用している。そのため他方の手(指)でのみのタッチ操作に依存することから、タッチ操作が複雑になりすぎてしまうことを防止できる場合がある。
(2−4)上記ぱちんこ機100であって、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、タッチパネル式表示装置252の画像表示領域)を備え、
前記表示手段は、前記タッチ操作の有効領域に関する複数種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、図35(i)のリーチA用画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、図35(i)のリーチB用画像の表示)であり、
前記第一の表示は、第一の領域(例えば、タッチパネル式表示装置252の画像表示領域の右側)に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の領域(例えば、タッチパネル式表示装置252の画像表示領域の左側)に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第二の領域は、前記第一の領域と異なる領域であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、リーチA/B用画像の表示選択演出(図35(i)))であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、選択された表示に対応した演出(図36(a)))であり、
前記第一の演出は、前記タッチ操作により前記第一の表示と前記第二の表示のうちの一方の表示を少なくとも選択させる演出であり、
前記第二の演出は、前記タッチ操作により選択された表示に少なくとも対応した演出であり、
前記演出手段は、前記第一の領域と前記第二の領域の両方が同時にタッチ操作された場合に、前記第一の演出と前記第二の演出のうちのいずれか一方の演出を実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、複数のタッチ領域での選択演出で同時操作があった場合にいずれかの演出を実行するので、誤操作等による同時操作があったとしても、演出を実行しないことを回避することができる場合がある。なお、第一の演出を実行するか第二の演出を実行するかを一義的に決定してもよいし、乱数抽選等でその都度決定してもよい。また、同時のタッチ操作の場合にのみ発生可能な第三の演出を行う構成であってもよい。
(2−5)上記ぱちんこ機100であって、
前記複数種類の制御のうちの少なくとも一つは、第三の制御(例えば、図39に示す制御)であり、
前記第三の制御は、第三の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な制御であり、
前記第三の制御は、前記タッチ操作の受付を少なくとも有効にする制御であり、
前記第三の条件は、前記第二の条件の成立による前記第二の制御の実行中に成立する場合がある条件であり、
前記第三の条件は、同時に行われた前記タッチ操作の数が前記第二の数から減った場合に成立可能な条件である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、三点同時タッチ操作から二点同時タッチ操作への移行で、無効制御から有効制御に切り替わる。同時のタッチ操作の数が減少することは、遊技者の意図的な操作や、タッチパネルの検出に関わる不具合の解消によるものと推測されるが、演出を発生させ得る条件が成立した場合には演出を行うことで遊技の興趣を向上できる場合がある。
上記ぱちんこ機100であって、
前記複数種類の制御のうちの少なくとも一つは、第四の制御(例えば、図40に示す制御)であり、
前記第四の制御は、第四の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な制御であり、
前記第四の制御は、前記タッチ操作の受付を少なくとも無効にする制御であり、
前記第四の条件は、前記第一の条件の成立による前記第一の制御の実行中に成立する場合がある条件であり、
前記第四の条件は、同時に行われた前記タッチ操作の数が前記第一の数から増えた場合に成立可能な条件である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、二点同時タッチ操作から三点同時タッチ操作への移行で、有効制御から無効制御に切り替わる。
(2−6)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、前記タッチ操作の有効領域に関する複数種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、図38(a)、(b)のリーチA用画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、図38(a)、(b)のリーチB用画像の表示)であり、
前記第一の表示は、第一の領域(例えば、タッチパネル式表示装置の画像表示領域の右側)に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の領域(例えば、タッチパネル式表示装置の画像表示領域の左側)に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第二の領域は、前記第一の領域と異なる領域であり、
前記第一の制御(例えば、有効制御)は、第一の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な制御であり、
前記第二の制御(例えば、無効制御)は、第二の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な制御であり、
前記第一の条件は、前記第一の領域のみへ前記タッチ操作が行われる(例えば、図38(a´))ことで成立する場合がある条件であり、
前記第一の条件は、前記タッチ操作が前記第一の数(例えば、二)だけ同時に行われることで成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記第一の領域と前記第二の領域の両方の領域に前記タッチ操作が行われる(例えば、図38(a))ことで成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記タッチ操作が第三の数(例えば、二)だけ同時に行われることで成立する場合がある条件であり、
前記第三の数は、少なくとも前記第一の数以上となる数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、選択演出における2点同時タッチ操作で第一の領域と第二の領域のうちの一方の領域への同時タッチ操作は有効制御となるが、両方の領域への同時タッチ操作は無効制御となる。選択演出をタッチパネルで行う場合には、一つの選択肢が同時タッチ操作されている場合には、演出を実行することで遊技者の操作を無駄にしないようにできる場合がある。
タッチパネルの選択については、例えば、(一つの遊技台で使用される全ての)タッチパネル演出での第一の表示、第二の表示の大きさに合わせて、タッチ操作の検出範囲の大きさを設定する構成であってもよい。こうすることで「同一選択肢に複数のタッチの同時操作」がなくなるため、遊技者の操作に応じた的確な演出を行うことができる場合がある。
(2−7)上記ぱちんこ機100であって、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、タッチパネル式表示装置の画像表示領域)を備え、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、リーチA/B用画像の表示選択演出(図38(a)))であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、選択された表示に対応した演出(図38(b´)))であり、
前記第一の演出は、前記タッチ操作により前記第一の表示と前記第二の表示のうちの一方の表示を少なくとも選択させる演出(例えば、タッチ演出)であり、
前記第二の演出は、前記タッチ操作により選択された表示に少なくとも対応した演出(例えば、タッチ操作対応演出)であり、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立した場合(例えば、前記第一の領域のみへ前記タッチ操作が行われた場合(図38(a´)))には、前記第一の表示に対応した前記第二の演出を少なくとも実行可能(例えば、図38(b´))な手段であり、
前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合(例えば、前記第一の領域と前記第二の領域の両方の領域に前記タッチ操作が行われた場合)には、前記第一の表示に対応した前記第二の演出を少なくとも実行しない(例えば、図38(b))手段であり、
前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合には、前記第二の表示に対応した前記第二の演出を少なくとも実行しない(例えば、図38(b))手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、表示に対応した演出を実行可能であり、複数の選択肢に同時にタッチ操作が行われた場合は、演出を行わないように構成することで遊技者にタッチ操作を的確に行わせることができる場合がある。
また、第二の条件が成立した場合に、第二の演出とは異なる第三の演出を行ってもよいし、いずれか一方の表示に対応した第二の演出を行ってもよい。変動時間に対応した時間の間の持たせを行うことができる場合がある。
(2−8)上記ぱちんこ機100であって、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、タッチパネル式表示装置252の画像表示領域)を備え、
前記表示手段は、前記タッチ操作の有効領域に関する複数種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、図38(a)、(b)のリーチA用画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、図38(a)、(b)のリーチB用画像の表示)であり、
前記第一の表示は、第一の領域(例えば、タッチパネル式表示装置252の画像表示領域の右側)に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の領域(例えば、タッチパネル式表示装置252の画像表示領域の左側)に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第二の領域は、前記第一の領域と異なる領域であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出であり、
前記第一の演出は、前記タッチ操作により前記第一の表示と前記第二の表示の両方の表示を少なくとも選択させる演出(例えば、タッチ演出)であり、
前記第二の演出は、前記タッチ操作による前記第一の表示に少なくとも対応した演出(例えば、タッチ操作対応演出)であり、
前記第三の演出は、前記タッチ操作による前記第二の表示に少なくとも対応した演出(例えば、タッチ操作対応演出)であり、
前記演出手段は、前記タッチ操作の順序に対応した順で前記第二の演出と前記第三の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立した場合には、前記第二の演出を開始した後で前記第三の演出を開始可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合には、前記第二の演出を開始しない手段であり、
前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合には、前記第三の演出を開始しない手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、複数のタッチ領域の操作順序で演出順序が決まるが、2点同時タッチ操作では決まった順序で演出を実行可能だが、3点同時タッチ操作では演出を実行しないようにするので、タッチ操作により演出の実行順序が決定される演出では、同時タッチ操作であっても演出を行うことで間持たせできる場合がある。なお、上述のように演出の順序はあらかじめ決まっていてもよいし、乱数抽選等でその都度決定してもよい。
(2−9)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記タッチ操作の受付が有効となる期間(以下、「第三の期間」(例えば、タッチ操作受付有効期間)という。)の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間である、
ことを特徴とする。
同じ種類の同時タッチ操作であっても、第三の期間に関連して有効制御とするか無効制御とするか決定してもよい。例えば、選択式の演出で各選択肢に同時にタッチ操作が行われた場合は、タッチ操作の受付が有効となる期間の残り期間が所定の時間よりも長い場合は無効制御としてもよい。遊技者の選択意図を確実に反映させる時間があるので、勝手に演出を決めなくてもよい場合がある。
また、タッチ操作の受付が有効となる期間の残り期間が所定の時間よりも短い場合は有効制御としてもよい。タッチ操作が無効となり、後の演出が行われない場合があるので、タッチ操作を受け付けて演出を行うことで演出を遊技者に確実に見せることができる場合がある。
また、タッチの個数は、同時タッチ操作となるタッチの個数が同じであっても有効制御とするか無効制御とするか変わってもよい。例えば、選択式の演出で二点同時タッチ操作がある場合、二点の同時タッチ操作が複数の選択肢を対象にして行われた場合は無効制御としてもよい。遊技者の選択意図と異なる演出を実行してしまうことを防止できる場合がある。また、二点の同時タッチ操作が一つの選択肢のみを対象にして行われた場合は有効制御としてもよい。二点の同時タッチ操作であっても選択されたのは一つの選択肢であるため、遊技者の選択意図を確実に反映させることができる場合がある。
従来、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段の操作を伴う演出を採用して、遊技の興趣を高めるようにしているが、操作手段に関する制御に改良の余地がある。上記実施例によれば、制御手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
(2−10)上記ぱちんこ機100であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記タッチパネルの前記タッチ操作は、前記タッチパネルの画面に直接触れた場合に少なくとも受け付けられる操作である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、抵抗膜感圧式や静電容量式のタッチパネルを用いることにより、遊技者の触感を利用した演出により遊技の興趣を向上できる場合がある。なお、赤外線方式等のタッチパネルを用いてもよい。
上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段とは別の表示手段(以下、「第二の表示手段」という。)をさらに備え、
前記表示手段と、前記第二の表示手段のうちの少なくとも一方の表示手段は、装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、表示手段が複数でそのうちの一つは装飾図柄変動表示を実行可能である。なお、両方の表示手段で同時変動等で装飾図柄変動表示を行ってもよい。また、遊技状態や演出モードに関連して装飾図柄変動表示が行われる表示手段が決まっている構成であってもよい。
上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段と前記第二の表示手段のうちの一方の表示手段は、枠側に設けられた手段であり、
前記表示手段と前記第二の表示手段のうちの他方の表示手段は、遊技盤側に設けられた手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、一方の表示手段は枠側、他方の表示手段は遊技盤側に設けている。両方の表示手段が、枠側に設けられてもよいし、遊技盤側に設けられてもよい。
また、同時操作の数は、タッチパネルの方式やタッチパネルのサイズや演出の種類によって設定変更可能である。
(3−1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた第一の操作手段(例えば、タッチパネル252a)と、
第一の演出(例えば、エフェクト演出(図45(c)〜(e)))を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の演出は、遊技者の第一の操作(例えば、タッチパネル252aのタッチ操作)に関連して少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の演出は、遊技者の第二の操作(例えば、チャンスボタン252aのボタン操作)に関連して少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二の操作は、前記第一の操作と異なる操作であり、
前記第一の操作手段は、タッチパネル(例えば、タッチパネル252a)であり、
前記第一の操作は、前記タッチパネルの操作(以下、「第一のタッチ操作」という。)である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の操作とは異なる第二の操作でも第一の演出が実行される。こうすることにより、操作手段に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、遊技者に操作を選択させることができる場合がある。また、第二の操作は、第一の操作と異なるタッチ操作であってもよいし、別の操作手段を使用した別の操作でもよい。
(3−2)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の操作は、前記タッチパネルのタッチ操作(以下、「第二のタッチ操作」という。)であり、
前記第一の演出は、前記第一のタッチ操作(例えば、スライド操作)に関連して少なくとも実行可能な演出(例えば、図45(c))であり、
前記第一の演出は、前記第二のタッチ操作(例えば、タッチのみの操作)に関連して少なくとも実行可能な演出(例えば、図45(d))である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、タッチ操作の操作種別が異なっていても第一の演出を実行可能であり、例えば、スライド(スワイプ)動作とタッチ動作のように操作種別が異なっていても同じ第一の演出が実行される。タッチ操作の手法が異なる操作であったとしても第一の演出が実行可能な場合がある。
(3−3)上記ぱちんこ機100であって、
前記タッチパネルは、第一の期間(例えば、タッチ操作受付有効期間)に前記タッチ操作の受付が少なくとも可能なものであり、
前記第一の演出は、前記第一の期間に前記第一のタッチ操作が行われた場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の期間に前記第二のタッチ操作が行われた場合に少なくとも実行可能な演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、同じタッチ操作受付有効期間内で第一のタッチ操作と第二のタッチ操作のいずれでも第一の演出が実行される。こうすることにより、第一の演出を出現させるための操作を容易にすることができる場合がある。なお、第一の演出は、第一の期間とは異なる第二の期間に第一のタッチ操作が行われた場合に出現可能な演出であってもよいし、タッチ操作とは無関係な事象を契機に出現可能な演出であってもよい。
(3−4)上記ぱちんこ機100であって、
第二の操作手段(例えば、チャンスボタン136や設定操作部137)を備え、
前記第二の操作手段は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた手段であり、
前記第二の操作手段は、前記第一の操作手段と異なる操作手段であり、
前記第二の操作は、前記第二の操作手段の操作である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、タッチパネルとは別の操作手段の操作でも第一の演出が実行される。こうすることにより、操作の幅を広げることができる場合がある。また、遊技者に異なる触感の操作を選択させることができる場合がある。
(3−5)上記ぱちんこ機100であって、
前記タッチパネルは、第一の期間に前記タッチ操作の受付が少なくとも可能なものであり、
前記第一の演出は、前記第一の期間に第一の回数の前記第一のタッチ操作(例えば、3回のタッチ操作)が行われた場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の期間に第二の回数の前記第二の操作(例えば、3回のボタン操作(図48(b)、(e)、(h)))が行われた場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二の回数は、前記第一の回数と同じ回数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の演出は複数回の操作で実行可能であり、タッチパネルの操作と別の操作手段の操作は操作の速度や操作性が異なることにより、複数回の操作に応じた操作手段の選択を促すことができる場合がある。
また、第二の回数は、第一の回数と異なる回数であってもよい。回数と操作性により遊技者にいずれの操作手段を操作するか選択させることができる場合がある。
また、第一の演出は、タッチパネルや第二の操作手段のオートモードによって実行される構成であってもよい。
(3−6)上記ぱちんこ機100であって、
前記タッチパネルを少なくとも制御可能な第一の制御手段(例えば、タッチセンサ回路444)と、
前記第二の操作手段を少なくとも制御可能な第二の制御手段(例えば、センサ回路428)を備え、
前記第一の制御手段は、同時に行われた複数の前記タッチ操作を受付ける制御が少なくとも可能な手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第二の操作を一回ずつ受付ける制御が少なくとも可能な手段である(例えば、図36(c)、(d))、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、タッチパネルは複数の同時タッチ操作を受け付けることが可能であり、同時タッチ操作を有効にすることができる。一方、第二の操作手段は一回ずつの操作が有効となるため、タッチパネルの方の操作を選択させやすい場合がある。
従来、遊技者が操作可能な操作手段の操作により遊技の興趣を向上させようとしているが、操作手段に改良の余地がある。上記実施例によれば、操作手段に特徴を持った遊技台を提供することができる
(3−7)上記ぱちんこ機100であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記タッチパネルのタッチ操作は、前記タッチパネルの画面に直接触れた場合に少なくとも受け付けられる操作である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、抵抗膜感圧式や静電容量式のタッチパネルを用いることにより、遊技者の触感を利用した演出により遊技の興趣を向上できる場合がある。なお、赤外線方式等のタッチパネルを用いてもよい。
上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段とは別の表示手段(以下、「第二の表示手段」という。)をさらに備え、
前記表示手段と、前記第二の表示手段のうちの少なくとも一方の表示手段は、装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、表示手段が複数でそのうちの一つは装飾図柄変動表示を実行可能である。なお、両方の表示手段で同時変動等で装飾図柄変動表示を行ってもよい。また、遊技状態や演出モードに関連して装飾図柄変動表示が行われる表示手段が決まっている構成であってもよい。
上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段と前記第二の表示手段のうちの一方の表示手段は、枠側に設けられた手段であり、
前記表示手段と前記第二の表示手段のうちの他方の表示手段は、遊技盤側に設けられた手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、一方の表示手段は枠側、他方の表示手段は遊技盤側に設けている。両方の表示手段が、枠側に設けられてもよいし、遊技盤側に設けられてもよい。
(4−1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
第一の表示(例えば、タッチ表示(図30(f)))を少なくとも実行可能な第一の表示手段(例えば、タッチパネル式表示装置252)を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、タッチパネル(例えば、タッチパネル252a)を少なくとも含む手段であり、
前記第一の表示は、第一の領域(例えば、タッチ表示領域)に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第一の表示は、前記タッチパネルの操作(以下、「タッチ操作」という。)が有効となる領域(以下、「第二の領域」(例えば、タッチ領域)という。)に少なくとも関連する表示であり、
前記第二の領域は、前記第一の領域と少なくとも一部が異なる領域である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、タッチ操作の有効領域であるタッチ領域は、タッチ表示領域と少なくとも一部が異なる領域であるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。タッチ領域に必要以上に捕らわれることなくタッチ表示にバリエーションを持たせることができる場合がある。
(4−2)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の領域(例えば、タッチ領域)は、前記第一の領域(例えば、タッチ表示領域)と少なくとも一部が重なる領域(以下、「第三の領域」という。)を少なくとも含む領域であり、
前記第二の領域は、前記第一の領域と少なくとも一部が重ならない領域(以下、「第四の領域」という。)を少なくとも含む領域である(例えば、図30(f))、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、タッチ領域にタッチ表示領域と重なる領域と重ならない領域がある。タッチ領域内にタッチ表示領域と重なる第三の領域を備えることにより、タッチ操作を分かりやすく報知できる場合がある。なお、タッチ領域よりもタッチ表示領域の方が狭い領域である場合は、第四の領域を備える必要はない。第三の領域のみの場合は、タッチパネルの操作性が向上する場合がある。
(4−3)上記ぱちんこ機100であって、
前記第四の領域は、前記第三の領域よりも狭い領域(例えば、図30(f))である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、タッチ領域とタッチ表示領域が重なる第三の領域が、タッチ領域とタッチ表示領域が重ならない第四の領域より広いので、タッチ表示の装飾性を保持しつつ、タッチパネルの操作性を向上できる場合がある。なお、第四の領域が第三の領域よりも広い領域となる構成であってもよい。また、第四の領域が第三の領域と同じ広さの領域であってもよい。
(4−4)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の領域は、前記第一の領域よりも狭い領域(例えば、図31(b))である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、タッチ領域の方がタッチ表示領域よりも狭いので、遊技者にタッチ操作を丁寧に行わせることができる場合がある。
(4−5)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の領域は、全ての該第二の領域が、前記第一の領域に含まれる領域である(例えば、図31(b))、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、全てのタッチ領域がタッチ表示領域に含まれるので、タッチ表示領域内のタッチ領域を丁寧に操作させることができる場合がある。例えば、タッチ表示領域の中心部をタッチ操作させることができる場合がある。また、タッチ領域は、タッチ表示領域よりも狭い場合においても、タッチ領域がタッチ表示領域に全て含まれない(タッチ領域の一部がタッチ表示領域と重ならない)領域を備えていてもよい。
(4−6)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の領域は、前記第一の領域よりも少なくとも広い領域である(例えば、図34(g)、(i))、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、タッチ領域の方がタッチ表示領域よりも広いので、見た目よりも容易にタッチ操作を行うことができる場合がある。
(4−7)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の領域(例えば、タッチ領域)は、一の前記第一の表示(例えば、一のタッチ表示)に対して一の該第二の領域(例えば、一のタッチ領域)が対応して設けられる領域であり、
前記第一の表示手段は、第一の条件が成立した場合は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示手段は、第二の条件が成立した場合は、第二の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第二の数は、前記第一の数と異なる数であり、
前記第一の条件が成立した場合における一の前記第四の領域(例えば、一のタッチ領域の一のタッチ表示と重ならない領域)は、前記第二の条件が成立した場合における一の前記第四の領域と異なる領域である(例えば、図41)、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、タッチ表示領域の大きさや数が変化した場合は、タッチ領域とタッチ表示領域の重ならない領域が変わる。タッチ領域の数に応じて、第四の領域(タッチ領域かつタッチ表示領域と重ならない領域)を変化させることで、タッチパネルの操作性を向上させることができる場合がある。また、タッチ領域と別のタッチ領域との間を明確にすることができる場合がある。なお、タッチ表示領域やタッチ領域の数に関係なく、第四の領域は一定であってもよい。
(4−8)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の数は、前記第一の数よりも少なくとも大きい数であり、
前記第一の条件が成立した場合における一の前記第四の領域は、前記第二の条件が成立した場合における一の前記第四の領域よりも大きい領域である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、タッチ表示領域の数が少ない方が、タッチ領域と表示の重ならない領域が大きくなる。
上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の数は、前記第一の数よりも少なくとも大きい数であり、
前記第一の条件が成立した場合における一の前記第三の領域は、前記第二の条件が成立した場合における一の前記第三の領域よりも小さい領域である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の条件が成立した場合における一の第四の領域は、第二の条件が成立した場合における一の第四の領域よりも小さい領域であってもよい。また、第一の条件が成立した場合における一の第三の領域は、第二の条件が成立した場合における一の第三の領域よりも大きい領域であってもよい。
(4−9)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示手段は、第二の表示(例えば、デカタッチ表示)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第二の表示は、第五の領域(例えば、デカタッチ表示領域)に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第五の領域は、前記第一の領域(例えば、タッチ表示領域)よりも少なくとも広い領域であり、
前記第二の表示は、前記第二の領域(例えば、タッチ領域)に少なくとも関連する表示であり、
前記第二の領域は、前記第一の表示(例えば、タッチ表示)が行われた場合よりも前記第二の表示が行われた場合の方が広い領域である(例えば、図31、図32、図33)、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、デカタッチ表示(第二の表示)は、タッチ領域と重なる領域とタッチ領域と重ならない領域がある。なお、デカタッチ表示においてタッチ領域と重ならない領域はなくてもよい。また、通常のタッチ表示とデカタッチ表示とを比較した場合に、タッチ領域と重なる領域およびタッチ領域と重ならない領域はデカタッチ表示の方が広い。なお、タッチ領域と重なる領域およびタッチ領域と重ならない領域はデカタッチ表示の方が狭くてもよいし、同じでもよい。
デカタッチ表示は通常のタッチ表示よりも大きく、例えば、一のタッチ表示に対応するタッチ領域を二つ以上使用して表示される。なお、タッチパネル全体がタッチ操作のタッチ領域となってもよい。また、通常のタッチ領域と比較してデカタッチ表示に係るタッチ領域は二倍以上の大きさを有していてもよい。また、デカタッチ表示を同時に複数表示してもよいし、一個のみの表示でもよい。
上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の領域(例えば、タッチ領域)は、一の前記第一の表示(例えば、タッチ表示)に対して一の該第二の領域が対応して設けられる領域であり、
前記第二の領域(例えば、タッチ領域)は、一の前記第二の表示(例えば、デカタッチ表示)に対して一の該第二の領域が対応して設けられる領域であり、
前記第一の表示手段は、第三の条件が成立した場合は、第三の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示手段は、第四の条件が成立した場合は、前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の数は二以上であり、
一の前記第二の表示に対応する前記第二の領域は、複数の前記第一の表示に対応する前記第二の領域を少なくとも含む領域(例えば、タッチパネル252aの全エリアがタッチ領域(図33(d)))である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、デカタッチ表示に対応するタッチ領域は、複数のタッチ表示に対応するタッチ領域を二以上使用してもよい。
(4−10)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示(例えば、タッチ表示)は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の領域(例えば、タッチ領域)は、第二の期間(例えば、タッチ操作受付有効期間)に亘って、前記タッチ操作が有効となる領域であり、
前記第一の期間は、前記第二の期間の少なくとも一部を含む期間である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、タッチ操作受付有効期間中にタッチ領域が画定される。
上記ぱちんこ機100であって、
演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、タッチパネル式表示装置252の画像表示領域)を備え、
前記演出手段は、前記第二の期間に前記第三の領域に対して前記タッチ操作がされた場合に前記演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第二の期間に前記第四の領域に対して前記タッチ操作がされた場合に前記演出を少なくとも実行しない手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第三の領域へのタッチ操作で演出が実行されるようにできる。
従来、表示手段による表示演出により遊技の興趣を盛り上げる手法がとられているが、未だ表示手段に改良の余地がある。上記実施例によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
(4−11)上記ぱちんこ機100であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記タッチパネルの前記タッチ操作は、前記タッチパネルの画面に直接触れた場合に少なくとも受け付けられる操作である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、抵抗膜感圧式や静電容量式のタッチパネルを用いることにより、遊技者の触感を利用した演出により遊技の興趣を向上できる場合がある。なお、赤外線方式等のタッチパネルを用いてもよい。
(4−12)
複数の表示を表示可能な表示手段(例えば、タッチパネル式表示装置252)を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数の構成要素を含む手段であり、
前記複数の構成要素の一つはタッチパネル(例えば、タッチパネル252a)であり、
前記表示手段は、複数の表示領域を含む手段であり、
前記複数の表示領域の一つは、タッチ表示領域であり、
前記複数の表示の一つは、タッチ表示であり、
前記タッチ表示は、前記タッチ表示領域に表示可能な表示であり、
前記タッチ表示は、前記タッチパネルの操作(以下、「タッチ操作」という。)が有効となる領域(以下、「タッチ領域」という。)に関連する表示であり、
前記タッチ領域は、前記タッチ表示領域と少なくとも一部が重なる領域(以下、「重複領域」という。)を含む領域である(例えば、図30(f)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(4−13)
上記(4−12)に記載の遊技台であって、
前記タッチ領域は、前記タッチ表示領域と少なくとも一部が重ならない領域(以下、「非重複領域」という。)を含む領域である(例えば、図30(f)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(4−14)
上記(4−13)に記載の遊技台であって、
前記非重複領域は、前記重複領域よりも狭い領域である(例えば、図30(f)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(4−15)
上記(4−12)乃至(4−14)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記タッチ領域は、前記タッチ表示領域よりも狭い領域である(例えば、図31(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(4−16)
上記(4−12)に記載の遊技台であって、
前記タッチ領域は、全ての該タッチ領域が、前記タッチ表示領域に含まれる領域である(例えば、図31(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(4−17)
上記(4−12)乃至(4−14)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記タッチ領域は、前記タッチ表示領域よりも広い領域である(例えば、図34(g)、(i)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(4−18)
上記(4−13)または(4−14)に記載の遊技台であって、
前記タッチ領域は、一の前記タッチ表示に対して一の該タッチ領域が対応して設けられる領域であり、
前記表示手段は、第一の数となる前記タッチ表示を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第二の数となる前記タッチ表示を表示可能な手段であり、
前記第二の数は、前記第一の数よりも大きい数であり、
前記タッチ表示が前記第一の数の場合における一の前記非重複領域は、前記タッチ表示が前記第二の数の場合における一の前記非重複領域と異なる領域である(例えば、図41参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(4−19)
上記(4−18)に記載の遊技台であって、
前記タッチ表示が前記第一の数の場合における一の前記非重複領域は、前記タッチ表示が前記第二の数の場合における一の前記非重複領域よりも大きい領域である(例えば、図41参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(4−20)
上記(4−12)乃至(4−19)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数の表示領域の一つは、デカタッチ表示領域であり、
前記複数の表示の一つは、デカタッチ表示であり、
前記デカタッチ表示は、前記デカタッチ表示領域に表示可能な表示であり、
前記デカタッチ表示は、前記タッチ領域に関連する表示であり、
前記デカタッチ表示領域は、前記タッチ表示領域より広い領域であり、
前記タッチ領域は、前記タッチ表示が行われた場合よりも前記デカタッチ表示が行われた場合の方が広い領域である(例えば、図31、図32、図33参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(4−21)
上記(4−12)乃至(4−20)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記タッチ表示が表示される期間は、前記タッチ操作が有効となる期間(以下、「タッチ操作有効期間」という。)に少なくとも一部が含まれる期間であり、
前記タッチ領域は、前記タッチ操作有効期間に亘って、前記タッチ操作が有効となる領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(4−22)
上記(4−12)乃至(4−21)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記タッチパネルの前記タッチ操作は、前記タッチパネルの画面に直接触れた場合に少なくとも受け付けられる操作である、
ことを特徴とする遊技台。
(4−23)
装飾図柄変動表示を実行可能な演出手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208)と、
複数の表示を表示可能な表示手段(例えば、タッチパネル式表示装置252)と、
タッチパネル(例えば、タッチパネル252a)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の表示のうちの一つは、タッチ表示領域に表示可能な表示(以下、「タッチ表示」という。)であり、
前記複数の表示のうちの一つは、デカタッチ表示領域に表示可能な表示(以下、「デカタッチ表示」という。)であり、
前記タッチ表示は、前記タッチパネルの操作(以下、「タッチ操作」という。)が有効となるタッチ領域に関連する表示であり、
前記デカタッチ表示は、前記タッチ操作が有効となるデカタッチ領域に関連する表示であり、
前記タッチ領域は、前記タッチ表示領域と少なくとも一部が重なる領域を含む領域であり(例えば、図30(f)参照)、
前記デカタッチ領域は、前記デカタッチ表示領域と少なくとも一部が重なる領域を含む領域であり(例えば、図31(a)参照)、
前記デカタッチ領域は、前記タッチ領域の少なくとも一部を含む領域であり、
前記デカタッチ領域は、前記タッチ領域よりも広い領域であり、
前記演出手段は、前記装飾図柄変動表示においてリーチ演出を実行可能な手段であり、
前記表示手段は、前記タッチ表示と前記デカタッチ表示のうちの一方の表示を前記リーチ演出の実行中に表示可能な手段であり、
前記デカタッチ表示が前記リーチ演出において表示された場合は、前記タッチ表示が前記リーチ演出において表示された場合よりも前記装飾図柄変動表示の結果が大当りに結びつきやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(4−24)
上記(4−23)に記載の遊技台であって、
前記デカタッチ表示が表示される期間のうちの少なくとも一部の期間は、前記タッチ操作が有効となる期間(以下、「タッチ操作有効期間」という。)に含まれる期間であり、
前記デカタッチ領域は、前記タッチ操作有効期間において、前記タッチ操作が有効となる領域であり、
前記デカタッチ表示は、枠画像を含む表示であり(例えば、図31(a)参照)、
前記デカタッチ表示は、前記枠画像の内側に前記タッチ操作を示唆する文字を含む表示である(例えば、図31(a)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(4−25)
上記(4−23)または(4−24)に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記タッチパネルの前記タッチ操作は、前記タッチパネルの画面に直接触れた場合に少なくとも受け付けられる操作である、
ことを特徴とする遊技台。
(4−26)
複数の表示を表示可能な表示手段(例えば、タッチパネル式表示装置252)と、
タッチパネル(例えば、タッチパネル252a)と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機(例えば、ぱちんこ機100)またはスロットマシン(例えば、スロットマシン1000)であり、
前記複数の表示のうちの一つは、タッチ表示領域に表示可能な表示(以下、「タッチ表示」(例えば、図32(b)に示すタッチ表示)という。)であり、
前記複数の表示のうちの一つは、デカタッチ表示領域に表示可能な表示(以下、「デカタッチ表示」(例えば、図32(a)に示すデカタッチ表示)という。)であり、
前記タッチ表示は、前記タッチパネルの操作(以下、「タッチ操作」という。)が有効となるタッチ領域に関連する表示であり、
前記デカタッチ表示は、前記タッチ操作が有効となるデカタッチ領域に関連する表示であり、
前記デカタッチ表示は、前記タッチ表示よりも大きい表示であり(例えば、図32(a)、(b)参照)、
前記タッチ領域は、前記デカタッチ領域と同じ領域であり(例えば、図32(c)、(d)参照)、
前記表示手段は、前記タッチ表示と前記デカタッチ表示のうちの一方の表示をリーチ演出の実行中に表示可能な手段であり(例えば、図32参照)、
前記デカタッチ表示が表示された場合は、前記タッチ表示が表示された場合よりも遊技者にとって有利な状態に結びつきやすい(例えば、図41参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(4−27)
上記(4−26)に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機(例えば、ぱちんこ機100)であり、
前記タッチ表示は、大当り予告の表示であり(例えば、図41(a´)参照)、
前記デカタッチ表示は、大当り予告の表示である(例えば、図41(a´´)参照)、ことを特徴とする遊技台。
(4−28)
上記(4−27)に記載の遊技台であって、
前記タッチ表示は、大当り遊技終了後の遊技状態に関する予告の表示であり、
前記デカタッチ表示は、大当り遊技終了後の遊技状態に関する予告の表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(4−29)
上記(4−27)または(4−28)に記載の遊技台であって、
前記タッチ表示は、大当り遊技中における大当り予告(例えば、保留連荘報知)の表示であり(例えば、図45(e)、(f)参照)、
前記デカタッチ表示は、大当り遊技中における大当り予告(例えば、保留連荘報知)の表示である(例えば、図45(e)、(f)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(4−30)
上記(4−26)乃至(4−29)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
装飾図柄変動表示を実行可能な装飾図柄表示手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208)を備え、
前記装飾図柄表示手段は、前記タッチパネルと重なる位置に設けられた表示手段(例えば、タッチパネル式表示装置252)とは別の表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(4−31)
上記(4−26)乃至(4−30)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記タッチ領域は、前記タッチパネルの有効領域の全ての領域であり(例えば、図193(a)参照)、
前記デカタッチ領域は、前記タッチパネルの有効領域の全ての領域である(例えば、図33(d)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(4−32)
上記(4−26)乃至(4−31)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記タッチパネルの前記タッチ操作は、前記タッチパネルの画面に直接触れた場合に少なくとも受け付けられる操作である(例えば、図31(e)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(4−A1)
複数の表示を表示可能な表示手段(例えば、タッチパネル式表示装置252)と、
タッチパネル(例えば、タッチパネル252a)と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機(例えば、ぱちんこ機100)またはスロットマシン(例えば、スロットマシン1000)であり、
前記複数の表示のうちの一つは、タッチ表示領域に表示可能な表示(以下、「タッチ表示」(例えば、図32(d)、図33(b)に示すタッチ表示)という。)であり、
前記複数の表示のうちの一つは、デカタッチ表示領域に表示可能な表示(以下、「デカタッチ表示」(例えば、図32(c)、図33(d)、図41(a´´)に示すデカタッチ表示)という。)であり、
前記タッチ表示は、前記タッチパネルの操作(以下、「タッチ操作」という。)が有効となるタッチ領域(例えば、図32(d)に示すタッチパネル252aのエリア8〜11とエリア14〜17、図33(b)に示すタッチパネル252aのエリア8〜11)に関連する表示であり、
前記デカタッチ表示は、前記タッチ操作が有効となるデカタッチ領域(例えば、図32(c)、図41(a´´)に示すタッチパネル252aのエリア8〜11とエリア14〜17、図33(d)に示すタッチパネル252aのエリア1〜24)に関連する表示であり、
前記タッチ表示は、第一の文字を含んで構成された前記タッチ操作の操作促進表示(例えば、図32(d)に示すタッチ有効期間画像と「TOUCH!」の文字列画像の表示)であり、
前記デカタッチ表示は、第二の文字を含んで構成された前記タッチ操作の操作促進表示(例えば、図32(c)に示すタッチ有効期間画像と「TOUCH!」の文字列画像の表示)であり、
前記第一の文字よりも前記第二の文字の方が大きく表示されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(4−A2)
上記4−A1に記載の遊技台であって、
前記第一の文字は、前記タッチ操作の操作促進表示を構成する文字(例えば、図32(d)に示す「TOUCH!」の文字)であり、
前記第二の文字は、前記タッチ操作の操作促進表示を構成する文字(例えば、図32(c)に示す「TOUCH!」の文字)である、
ことを特徴とする遊技台。
(4−A3)
上記4−A1または4−A2に記載の遊技台であって、
前記デカタッチ表示が表示された場合(例えば、図41(a´´)参照)は、前記タッチ表示が表示された場合(例えば、図41(a)のタッチパネル式表示装置252に図32(d)に示すタッチ表示が表示された場合)よりも遊技者にとって有利な状態となりやすい(例えば、図41(b)、(b´´)、段落「0942」参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(4−A4)
上記4−A3に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機であり、
図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214)を備え、
前記タッチ表示(例えば、図41(a)参照)は、大当り予告の表示であり(例えば、タッチ表示が表示されてタッチ操作が受付けられるとSPリーチAの演出が表示される(例えば、図41(b)参照))、
前記デカタッチ表示(例えば、図41(a´´)参照)は、大当り予告の表示であり(例えば、デカタッチ表示が表示されてタッチ操作が受付けられると激熱予告が表示される(例えば、図41(b´´)参照))、
リーチ演出の実行中に、前記タッチ表示と前記デカタッチ表示のうちの一方の表示が表示可能に構成されており(例えば、図32、図41参照)、
上記4−A3に記載された「遊技者にとって有利な状態」とは、前記図柄変動表示において大当り図柄(例えば、図5(a)に示す「特図A」)が確定表示される状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(4−A5)
上記4−A3に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機であり、
大当り遊技が終了した後に、複数の遊技状態(例えば、確変状態、電サポ状態)のうちのいずれかの遊技状態が開始可能に構成されており、
前記複数の遊技状態のうちの一つは、第一の遊技状態(例えば、電サポ状態)であり、
前記複数の遊技状態のうちの一つは、第二の遊技状態(例えば、確変状態)であり、
前記第一の遊技状態よりも前記第二の遊技状態の方が有利な遊技状態であり、
前記大当り遊技の実行中に、前記タッチ表示と前記デカタッチ表示のうちの一方の表示が表示可能に構成されており(例えば、図44〜図45に示す大当り遊技の実行中に、図32(d)に示すタッチ表示と図32(c)に示すデカタッチ表示のうちの一方の表示が表示可能に構成されている)、
前記タッチ表示は、前記大当り遊技が終了した後に開始される遊技状態(例えば、電サポ状態)に関する予告の表示であり、
前記デカタッチ表示は、前記大当り遊技が終了した後に開始される遊技状態(例えば、確変状態)に関する予告の表示であり、
上記4−A3に記載された「遊技者にとって有利な状態」とは、前記第二の遊技状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(4−A6)
上記4−A1乃至4−A5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の文字と前記第二の文字は同じ文字(例えば、図32(c)、(d)に示す「TOUCH!」の文字)である、
ことを特徴とする遊技台。
(4−A7)
上記4−A1乃至4−A6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
装飾図柄変動表示を実行可能な装飾図柄表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、
前記装飾図柄表示手段は、前記タッチパネルにオーバーラップする位置に設けられた前記表示手段(タッチパネル式表示装置252)とは別の表示手段である(例えば、図1、図29参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(4−A8)
上記4−A1乃至4−A7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記タッチ領域は、前記タッチパネルの有効領域の全ての領域であり(例えば、図193(a)参照)、
前記デカタッチ領域は、前記タッチパネルの有効領域の全ての領域である(例えば、図33(d)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(4−A9)
上記4−A1乃至4−A8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記タッチパネルの前記タッチ操作は、前記タッチパネルの画面に直接触れた場合に少なくとも受け付けられる操作である(例えば、図31(e)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段とは別の表示手段(以下、「第二の表示手段」という。)をさらに備え、
前記表示手段と、前記第二の表示手段のうちの少なくとも一方の表示手段は、装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、表示手段が複数でそのうちの一つは装飾図柄変動表示を実行可能である。なお、両方の表示手段で同時変動等で装飾図柄変動表示を行ってもよい。また、遊技状態や演出モードに関連して装飾図柄変動表示が行われる表示手段が決まっている構成であってもよい。
上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段と前記第二の表示手段のうちの一方の表示手段は、枠側に設けられた手段であり、
前記表示手段と前記第二の表示手段のうちの他方の表示手段は、遊技盤側に設けられた手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、一方の表示手段は枠側、他方の表示手段は遊技盤側に設けている。両方の表示手段が、枠側に設けられてもよいし、遊技盤側に設けられてもよい。
(5−1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
表示手段(例えば、タッチパネル式表示装置252)と、
第一の演出(例えば、保留アイコンの先読み予告報知演出)を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、タッチパネル(例えば、タッチパネル252a)を少なくとも含む手段であり、
前記第一の演出は、前記タッチパネルの操作(以下、「タッチ操作」という。)が受付けられた場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記演出手段は、前記表示手段と別の手段である(例えば、図46(h)参照)、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、タッチパネルの操作に対応する演出が、タッチパネル(を含む表示手段)とは別の手段で実行されるので、演出手段に特徴を持った遊技台を提供できる。タッチパネルに関する表示手段があるにもかかわらず遊技者が触感で操作した部分とは異なる場所で演出を行うことで意外性を付与できる場合がある。なお、表示手段と演出手段は同じであり、表示手段で演出を行う構成であってもよい。
(5−2)上記ぱちんこ機100であって、
前記演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、第二の演出(例えば、保留アイコンの先読み予告報知演出(図46))を少なくとも実行可能な手段であり、
前記タッチパネルは、前記タッチ操作が有効となる領域(以下、「タッチ領域」という。)が複数設けられたものであり、
複数の前記タッチ領域のうちの少なくとも一つは、第一のタッチ領域(例えば、一の保留アイコンに対応するタッチ領域)であり、
複数の前記タッチ領域のうちの少なくとも一つは、第二のタッチ領域(例えば、他の保留アイコンに対応するタッチ領域)であり、
前記第一の演出は、第一の演出領域(例えば、一の保留アイコンの表示領域)で少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二の演出は、第二の演出領域(例えば、他の保留アイコンの表示領域)で少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の演出は、前記第一のタッチ領域のタッチ操作が行われた場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第二のタッチ領域のタッチ操作が行われた場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二のタッチ領域は、前記第一のタッチ領域と少なくとも一部が異なる領域であり、
前記第二の演出領域は、前記第一の演出領域と少なくとも一部が異なる領域である(例えば、図46(b)〜(e))、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一のタッチ領域でタッチ操作が行われた場合は第一の演出領域で第一の演出が実行され、第二のタッチ領域でタッチ操作が行われた場合は、第二の演出領域で第二の演出が実行されるので、タッチ領域と演出領域を対応させることでタッチ操作と演出の関連性が分かりやすい場合がある。なお、第一の演出は、第一のタッチ領域のタッチ操作に対して第二の演出領域や第三の演出領域で演出が行われる構成であってもよい。また、第二の演出は、第二のタッチ領域のタッチ操作に対して第一の演出領域や第三の演出領域で演出が行われる構成であってもよい。また、第三の演出があり、当該第三の演出は、第三のタッチ領域のタッチ操作に対して、第一の演出領域や第二の演出領域で演出が行われる構成であってもよい。第n(nは3以上の整数)の演出がある場合にも適用可能である。
(5−3)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段(例えば、タッチパネル式表示装置252)は、複数の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、エリア21で指を模した画像のタッチ表示(図46(b)))であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、エリア22で指を模した画像のタッチ表示(図46(b)))であり、
前記第一の表示は、第一の表示領域(例えば、エリア21に重なる表示領域)に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の表示領域(例えば、エリア22に重なる表示領域)に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第一の表示領域は、前記第一のタッチ領域に少なくとも関連する領域であり、
前記第二の表示領域は、前記第二のタッチ領域に少なくとも関連する領域であり、
前記第二の表示領域は、前記第一の表示領域と少なくとも一部が異なる領域である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一のタッチ領域でタッチ操作が行われた場合は第一の表示領域で第一の表示が実行され、第二のタッチ領域でタッチ操作が行われた場合は、第二の表示領域で第二の表示が実行されるので、タッチ領域と表示領域を対応させることでタッチ操作と表示の関連性が分かりやすい場合がある。なお、第一の表示は、第一のタッチ領域のタッチ操作に対して第二の表示領域や第三の表示領域で表示が行われる構成であってもよい。また、第二の表示は、第二のタッチ領域のタッチ操作に対して第一の表示領域た第三の表示領域で表示が行われる構成であってもよい。また、第三の表示があり、当該第三の表示は、第三のタッチ領域のタッチ操作に対して、第一の表示領域や第二の表示領域で表示が行われる構成であってもよい。第n(nは3以上の整数)の表示がある場合にも適用可能である。
(5−4)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示は、第一の期間(例えば、第一の表示の開始を含む期間)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間(例えば、第二の表示の開始を含む期間)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一のタッチ領域は、第三の期間(例えば、タッチ操作受付有効期間)に亘って操作が少なくとも有効となる領域であり、
前記第二のタッチ領域は、前記第三の期間に亘って操作が少なくとも有効となる領域であり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100において、第一の表示と第二の表示は、それぞれ異なる有効期間に対応して出現する場合があってもよい。
(5−5)上記ぱちんこ機100であって、
前記演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、前記第三の期間(例えば、タッチ操作受付有効期間)に前記第一のタッチ領域(例えば、エリア21(図46(b)))が操作された場合は、前記第一の演出(例えば、一の保留アイコンの先読み予告報知演出)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第三の期間に前記第一のタッチ領域が操作された場合は、前記第二の演出(例えば、他の保留アイコンの先読み予告報知演出)を少なくとも実行しない手段であり、
前記演出手段は、前記第三の期間に前記第二のタッチ領域(例えば、エリア22(図46(b)))が操作された場合は、前記第二の演出(例えば、他の保留アイコンの先読み予告報知演出)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第三の期間に前記第二のタッチ領域が操作された場合は、前記第一の演出を少なくとも実行しない手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、演出手段は、第一の演出と第二の演出の一方のみの演出を実行可能である。一方の演出しか行われない構成にすることにより、タッチ操作の興趣を向上させることができ、演出領域も変化するのでバリエーションも出すことができる場合がある。
なお、演出手段は、第一のタッチ領域が操作された場合は、第二の演出が実行可能であってもよいし、第二のタッチ領域が操作された場合は、第一の演出を実行可能であってもよい。例えば、法則崩れ等で使用することにより、行われる演出の内容にも興味を持たせることができる場合がある。第n(nは3以上の整数)のタッチ領域が操作された場合で第nの演出がある場合にも適用可能である。
上記ぱちんこ機100であって、
前記第一のタッチ操作は、第一の条件が成立した場合に、(前記第三の期間における)該第一のタッチ操作が少なくとも無効とされる操作であり、
前記第二のタッチ操作は、第二の条件が成立した場合に、(前記第三の期間における)該第二のタッチ操作が少なくとも無効とされる操作であり、
前記第一の条件は、前記第三の期間において前記第一のタッチ操作よりも前記第二のタッチ操作が行われた場合に成立可能な条件であり、
前記第二の条件は、前記第三の期間において前記第二のタッチ操作よりも前記第一のタッチ操作が行われた場合に成立可能な条件である(例えば、図46)、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、一方のタッチ操作を受付けた場合は、第三の期間であっても他方のタッチ操作を受付けないようにしている。
(5−6)上記ぱちんこ機100であって、
前記演出手段は、前記第三の期間に前記第一のタッチ領域が操作された場合は、前記第一の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第三の期間に前記第二のタッチ領域が操作された場合は、前記第二の演出を少なくとも実行可能な手段である(例えば、図46(b)〜(d))、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第三の期間に複数のタッチ操作を有効とすることにより複数回のタッチ操作を促し、複数の演出を実行できる場合がある。
(5−7)上記ぱちんこ機100であって、
前記演出手段は、前記第三の期間に前記第一のタッチ領域が操作された場合は、該第三の期間に前記第一の演出を少なくとも開始可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第三の期間に前記第一の演出が行われている状態で前記第二のタッチ領域が操作された場合は、前記第二の演出を少なくとも開始可能な手段である(例えば、図42)、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の演出実行中に第二のタッチ操作を受付可能であり、第三の期間に複数の演出が実行可能であるため、遊技者にタッチ操作を連続的に行わせることができる場合がある。
また、複数のタッチ操作が同時に行われた場合には、あらかじめ決められた一の演出のみを実行するようにしてもよいし、あらかじめ決められた優先順位に対応する順序で複数の演出を行うようにしてもよい。あるいは、同時に複数の演出を行うようにしてもよい。または、乱数抽選で演出内容の選択や順序を決定するようにしてもよい。
(5−8)上記ぱちんこ機100であって、
装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段を備え、
前記演出手段は、前記装飾図柄表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、演出手段が装飾図柄表示手段を含むので、別のタッチパネルでの操作に関連した演出を装飾図柄表示手段で実行可能とすることにより当否に関連づけた演出として遊技者に注目させることができる場合がある。
なお、演出手段は装飾図柄表示手段を含まなくてもよい。例えば、ランプの発光や音声の出力のみ等でもよい。また、一部の演出でのみ装飾図柄表示手段を含まない構成であってもよい。
(5−9)上記ぱちんこ機100であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記タッチパネルの前記タッチ操作は、前記タッチパネルの画面に直接触れた場合に少なくとも受け付けられる操作である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、抵抗膜感圧式や静電容量式のタッチパネルを用いることにより、遊技者の触感を利用した演出により遊技の興趣を向上できる場合がある。なお、赤外線方式等のタッチパネルを用いてもよい。
上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段とは別の表示手段(以下、「第二の表示手段」という。)をさらに備え、
前記表示手段と、前記第二の表示手段のうちの少なくとも一方の表示手段は、装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
なお、上記実施例においてタッチ領域を隠している表示については全て第二の表示に相当する。従って、上記実施例に記載された第四図柄や保留アイコン等もタッチ領域を隠している表示である場合には、第二の表示に相当する。
従来、演出手段による演出により遊技の興趣を向上させようとしているが、未だ演出手段に改良の余地がある。上記実施例によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段とは別の表示手段(以下、「第二の表示手段」という。)をさらに備え、
前記表示手段と、前記第二の表示手段のうちの少なくとも一方の表示手段は、装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、表示手段が複数でそのうちの一つは装飾図柄変動表示を実行可能である。なお、両方の表示手段で同時変動等で装飾図柄変動表示を行ってもよい。また、遊技状態や演出モードに関連して装飾図柄変動表示が行われる表示手段が決まっている構成であってもよい。
上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段と前記第二の表示手段のうちの一方の表示手段は、枠側に設けられた手段であり、
前記表示手段と前記第二の表示手段のうちの他方の表示手段は、遊技盤側に設けられた手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、一方の表示手段は枠側、他方の表示手段は遊技盤側に設けている。両方の表示手段が、枠側に設けられてもよいし、遊技盤側に設けられてもよい。
本発明は、上記実施の形態に限られず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施例に記載されている構成において、「少なくとも・・・可能」と記載された構成は、当該部分を「・・・のみ可能」と置き換えて解釈することもできる。例えば、「第一の表示を少なくとも表示可能」と記載された表示手段は、「第一の表示のみ表示可能」な表示手段と置き換えて解釈することもできる。また、「タッチ領域に少なくとも関連する表示」と記載された構成は、「タッチ領域にのみ関連する表示」と置き換えて解釈することもできる。
また、上記実施例において「・・・可能」と記載されている構成は、当該部分を「・・・しない場合があってもよいし、または必ず・・・する構成も含む」と置き換えて解釈することもできる。例えば、「第一の期間に少なくとも開始可能な表示」と記載されている構成は、「第一の期間に開始しない場合があってもよいし、または、必ず開始する構成も含む表示」と置き換えて解釈することもできる。
上記実施例において、ランプと称したものは、発光手段の一例であり、ランプは、LED、冷陰極管等の光を発するものであれば置換可能である。また、本実施例のタッチパネル式表示装置252は、表示装置と位置入力装置としてのタッチパネル252aが組み合わさって構成される物の一例であるが、位置入力装置のみで構成されるものをタッチパネル式表示装置252に代替させてもよい。また、タッチパネル252aは遊技盤200に設けられていてもよいし、枠106に設けられていてもよい。
タッチパネル252aまたはタッチパネル式表示装置252は、位置入力の操作を受付けた場合に振動する構成であってもよい。また、位置入力の操作があったことを報知する構成としては、表示の演出の他、発光、音、ハンドル等の振動、風、等、他のデバイスを用いることもできる。このような構成にすることで、近接センサと比較すると、遊技者がタッチパネル252aを操作したことを効果的に報知することができる場合がある。また、近接センサ式のデバイスよりも操作の達成感を感じることができる場合がある。
本実施形態では、一つの演出をタッチパネル252aまたはタッチパネル式表示装置252で選択させる構成のみ示したが、これに限定されることなく複数の演出を同時にタッチパネル252aまたはタッチパネル式表示装置252を用いて行う構成であってもよい。例えば、各実施例の複数の演出を組み合わせてもよい。また、演出だけではなく、遊技のシステム的な設定に関する操作と、演出の組合せであってもよい。例えば、音量選択をタッチパネル252aまたはタッチパネル式表示装置252で行わせつつ、実施形態に記載されたタッチパネル式表示装置252の演出を行う構成であってもよい。
上記実施の形態は、弾球遊技機(ぱちんこ機)や回胴遊技機(スロットマシン)あるいは封入式遊技機に代表される遊技台に関する。従来の遊技台では、表示手段により様々な表示が行われている。しかしながら、従来の遊技台は、表示について改良の余地がある。上記実施の形態の目的は、表示に特徴を持った遊技台を提供することにある。上記実施の形態によれば、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。
また、従来の遊技台では、操作手段が搭載された遊技機があった。しかしながら、しかしながら、従来の遊技台は、操作手段について改良の余地がある。上記実施の形態の目的は、操作手段に特徴を持った遊技台を提供することにある。上記実施の形態によれば、操作手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
また、上記実施の形態およびこれ以降に記載された実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。例えば、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出は電子的な表示によって実行されるものであってもよい。
なお、上記およびこれ以降の詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてぱちんこ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図54に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図54に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図55(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、ぱちんこ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてぱちんこ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記A1)
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記表示手段は、タッチパネルを少なくとも含む手段であり、
前記第一の表示は、前記タッチパネルの操作(以下、「タッチ操作」という。)が有効となる領域(以下、「タッチ領域」という。)に少なくとも関連する表示であり、
前記第二の表示は、前記タッチ領域と少なくとも関連しない表示であり、
前記表示手段は、前記第一の表示の少なくとも一部を隠して前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2)
付記A1に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記タッチ領域は、第三の期間に亘って前記タッチ操作の受付が少なくとも有効となる領域であり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間の少なくとも一部を含む期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3)
付記A2に記載の遊技台であって、
前記第一の期間は、前記第三の期間の開始よりも前の期間(以下、「第四の期間」という。)を少なくとも含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第四の期間を少なくとも含む期間であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示に少なくとも関連した表示であり、
前記表示手段は、前記第四の期間に前記第一の表示の少なくとも一部を隠して前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第三の期間に前記第二の表示に隠されることなく前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A4)
付記A2またはA3に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第二の表示が前記第一の表示よりも先に表示される場合であっても、該第一の表示の少なくとも一部を隠して該第二の表示を表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A5)
付記A2乃至A4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示であり、
前記第三の表示は、前記第三の期間に少なくとも関連する表示であり、
前記第三の表示は、第五の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第五の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A6)
付記A1乃至A5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、予告である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A7)
付記A1乃至A5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、エラーに少なくとも関連した表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A8)
付記A1乃至A7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記タッチパネルの前記タッチ操作は、前記タッチパネルの画面に直接触れた場合に少なくとも受け付けられる操作である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A9)
付記A1乃至A8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第二の表示が優先的に表示される状態(以下、「第一の状態」という。)において該第二の表示の少なくとも一部を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第一の状態において前記第一の表示の少なくとも一部を消去して表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B1)
表示を少なくとも実行可能な表示手段と、
複数種類の制御を少なくとも制御可能な制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、タッチパネルを少なくとも含む手段であり、
前記複数種類の制御のうちの少なくとも一つは、第一の制御であり、
前記複数種類の制御のうちの少なくとも一つは、第二の制御であり、
前記第一の制御は、前記タッチパネルの操作(以下、「タッチ操作」という。)の受付を少なくとも有効にする制御であり、
前記第二の制御は、前記タッチ操作の受付を少なくとも無効にする制御である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2)
付記B1に記載の遊技台であって、
前記第一の制御は、第一の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な制御であり、
前記第二の制御は、第二の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な制御であり、
前記第一の条件は、前記タッチ操作が第一の数だけ同時に行われた場合に成立可能な条件であり、
前記第二の条件は、前記タッチ操作が第二の数だけ同時に行われた場合に成立可能な条件であり、
前記第二の数は、前記第一の数よりも少なくとも大きい数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B3)
付記B2に記載の遊技台であって、
前記第一の数は、二であり、
前記第二の数は、三以上である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B4)
付記B2またはB3に記載の遊技台であって、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段を備え、
前記表示手段は、前記タッチ操作の有効領域に関する複数種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、第一の領域に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の領域に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第二の領域は、前記第一の領域と異なる領域であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記第一の演出は、前記タッチ操作により前記第一の表示と前記第二の表示のうちの一方の表示を少なくとも選択させる演出であり、
前記第二の演出は、前記タッチ操作により選択された表示に少なくとも対応した演出であり、
前記演出手段は、前記第一の領域と前記第二の領域の両方が同時にタッチ操作された場合に、前記第一の演出と前記第二の演出のうちのいずれか一方の演出を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B5)
付記B2乃至B4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類の制御のうちの少なくとも一つは、第三の制御であり、
前記第三の制御は、第三の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な制御であり、
前記第三の制御は、前記タッチ操作の受付を少なくとも有効にする制御であり、
前記第三の条件は、前記第二の条件の成立による前記第二の制御の実行中に成立する場合がある条件であり、
前記第三の条件は、同時に行われた前記タッチ操作の数が前記第二の数から減った場合に成立可能な条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B6)
付記B2またはB3に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記タッチ操作の有効領域に関する複数種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、第一の領域に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の領域に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第二の領域は、前記第一の領域と異なる領域であり、
前記第一の制御は、第一の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な制御であり、
前記第二の制御は、第二の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な制御であり、
前記第一の条件は、前記第一の領域のみへ前記タッチ操作が行われることで成立する場合がある条件であり、
前記第一の条件は、前記タッチ操作が前記第一の数だけ同時に行われることで成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記第一の領域と前記第二の領域の両方の領域に前記タッチ操作が行われることで成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記タッチ操作が第三の数だけ同時に行われることで成立する場合がある条件であり、
前記第三の数は、少なくとも前記第一の数以上となる数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B7)
付記B6に記載の遊技台であって、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段を備え、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記第一の演出は、前記タッチ操作により前記第一の表示と前記第二の表示のうちの一方の表示を少なくとも選択させる演出であり、
前記第二の演出は、前記タッチ操作により選択された表示に少なくとも対応した演出であり、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立した場合には、前記第一の表示に対応した前記第二の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合には、前記第一の表示に対応した前記第二の演出を少なくとも実行しない手段であり、
前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合には、前記第二の表示に対応した前記第二の演出を少なくとも実行しない手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B8)
付記B2またはB3に記載の遊技台であって、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段を備え、
前記表示手段は、前記タッチ操作の有効領域に関する複数種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、第一の領域に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の領域に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第二の領域は、前記第一の領域と異なる領域であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出であり、
前記第一の演出は、前記タッチ操作により前記第一の表示と前記第二の表示の両方の表示を少なくとも選択させる演出であり、
前記第二の演出は、前記タッチ操作による前記第一の表示に少なくとも対応した演出であり、
前記第三の演出は、前記タッチ操作による前記第二の表示に少なくとも対応した演出であり、
前記演出手段は、前記タッチ操作の順序に対応した順で前記第二の演出と前記第三の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立した場合には、前記第二の演出を開始した後で前記第三の演出を開始可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合には、前記第二の演出を開始しない手段であり、
前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合には、前記第三の演出を開始しない手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B9)
付記B4またはB6乃至B8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記タッチ操作の受付が有効となる期間(以下、「第三の期間」という。)の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B10)
付記B1乃至B9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記タッチパネルの前記タッチ操作は、前記タッチパネルの画面に直接触れた場合に少なくとも受け付けられる操作である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた第一の操作手段と、
第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の演出は、遊技者の第一の操作に関連して少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の演出は、遊技者の第二の操作に関連して少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二の操作は、前記第一の操作と異なる操作であり、
前記第一の操作手段は、タッチパネルであり、
前記第一の操作は、前記タッチパネルの操作(以下、「第一のタッチ操作」という。)である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C2)
付記C1に記載の遊技台であって、
前記第二の操作は、前記タッチパネルのタッチ操作(以下、「第二のタッチ操作」という。)であり、
前記第一の演出は、前記第一のタッチ操作に関連して少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の演出は、前記第二のタッチ操作に関連して少なくとも実行可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C3)
付記C2に記載の遊技台であって、
前記タッチパネルは、第一の期間に前記タッチ操作の受付が少なくとも可能なものであり、
前記第一の演出は、前記第一の期間に前記第一のタッチ操作が行われた場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の期間に前記第二のタッチ操作が行われた場合に少なくとも実行可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C4)
付記C1に記載の遊技台であって、
第二の操作手段を備え、
前記第二の操作手段は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた手段であり、
前記第二の操作手段は、前記第一の操作手段と異なる操作手段であり、
前記第二の操作は、前記第二の操作手段の操作である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C5)
付記C4に記載の遊技台であって、
前記タッチパネルは、第一の期間に前記タッチ操作の受付が少なくとも可能なものであり、
前記第一の演出は、前記第一の期間に第一の回数の前記第一のタッチ操作が行われた場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の期間に第二の回数の前記第二の操作が行われた場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二の回数は、前記第一の回数と同じ回数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C6)
付記C4またはC5に記載の遊技台であって、
前記タッチパネルを少なくとも制御可能な第一の制御手段と、
前記第二の操作手段を少なくとも制御可能な第二の制御手段を備え、
前記第一の制御手段は、同時に行われた複数の前記タッチ操作を受付ける制御が少なくとも可能な手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第二の操作を一回ずつ受付ける制御が少なくとも可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C7)
付記C1乃至C6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記タッチパネルのタッチ操作は、前記タッチパネルの画面に直接触れた場合に少なくとも受け付けられる操作である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D1)
第一の表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、タッチパネルを少なくとも含む手段であり、
前記第一の表示は、第一の領域に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第一の表示は、前記タッチパネルの操作(以下、「タッチ操作」という。)が有効となる領域(以下、「第二の領域」という。)に少なくとも関連する表示であり、
前記第二の領域は、前記第一の領域と少なくとも一部が異なる領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D2)
付記D1に記載の遊技台であって、
前記第二の領域は、前記第一の領域と少なくとも一部が重なる領域(以下、「第三の領域」という。)を少なくとも含む領域であり、
前記第二の領域は、前記第一の領域と少なくとも一部が重ならない領域(以下、「第四の領域」という。)を少なくとも含む領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D3)
付記D2に記載の遊技台であって、
前記第四の領域は、前記第三の領域よりも狭い領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D4)
付記D1乃至D3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の領域は、前記第一の領域よりも狭い領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D5)
付記D1乃至D4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の領域は、全ての該第二の領域が、前記第一の領域に含まれる領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D6)
付記D1乃至D3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の領域は、前記第一の領域よりも少なくとも広い領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D7)
付記D2またはD3に記載の遊技台であって、
前記第二の領域は、一の前記第一の表示に対して一の該第二の領域が対応して設けられる領域であり、
前記第一の表示手段は、第一の条件が成立した場合は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示手段は、第二の条件が成立した場合は、第二の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第二の数は、前記第一の数と異なる数であり、
前記第一の条件が成立した場合における一の前記第四の領域は、前記第二の条件が成立した場合における一の前記第四の領域と異なる領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D8)
付記D7に記載の遊技台であって、
前記第二の数は、前記第一の数よりも少なくとも大きい数であり、
前記第一の条件が成立した場合における一の前記第四の領域は、前記第二の条件が成立した場合における一の前記第四の領域よりも大きい領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D9)
付記D1乃至D8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示手段は、第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第二の表示は、第五の領域に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第五の領域は、前記第一の領域よりも少なくとも広い領域であり、
前記第二の表示は、前記第二の領域に少なくとも関連する表示であり、
前記第二の領域は、前記第一の表示が行われた場合よりも前記第二の表示が行われた場合の方が広い領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D10)
付記D1乃至D9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の領域は、第二の期間に亘って、前記タッチ操作が有効となる領域であり、
前記第一の期間は、前記第二の期間の少なくとも一部を含む期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D11)
付記D1乃至D10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記タッチパネルの前記タッチ操作は、前記タッチパネルの画面に直接触れた場合に少なくとも受け付けられる操作である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D12)
複数の表示を表示可能な表示手段を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数の構成要素を含む手段であり、
前記複数の構成要素の一つはタッチパネルであり、
前記表示手段は、複数の表示領域を含む手段であり、
前記複数の表示領域の一つは、タッチ表示領域であり、
前記複数の表示の一つは、タッチ表示であり、
前記タッチ表示は、前記タッチ表示領域に表示可能な表示であり、
前記タッチ表示は、前記タッチパネルの操作(以下、「タッチ操作」という。)が有効となる領域(以下、「タッチ領域」という。)に関連する表示であり、
前記タッチ領域は、前記タッチ表示領域と少なくとも一部が重なる領域(以下、「重複領域」という。)を含む領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D13)
付記D12に記載の遊技台であって、
前記タッチ領域は、前記タッチ表示領域と少なくとも一部が重ならない領域(以下、「非重複領域」という。)を含む領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D14)
付記D13に記載の遊技台であって、
前記非重複領域は、前記重複領域よりも狭い領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D15)
付記D12乃至D14のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記タッチ領域は、前記タッチ表示領域よりも狭い領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D16)
付記D12に記載の遊技台であって、
前記タッチ領域は、全ての該タッチ領域が、前記タッチ表示領域に含まれる領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D17)
付記D12乃至D14のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記タッチ領域は、前記タッチ表示領域よりも広い領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D18)
付記D13またはD14に記載の遊技台であって、
前記タッチ領域は、一の前記タッチ表示に対して一の該タッチ領域が対応して設けられる領域であり、
前記表示手段は、第一の数となる前記タッチ表示を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第二の数となる前記タッチ表示を表示可能な手段であり、
前記第二の数は、前記第一の数よりも大きい数であり、
前記タッチ表示が前記第一の数の場合における一の前記非重複領域は、前記タッチ表示が前記第二の数の場合における一の前記非重複領域と異なる領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D19)
付記D18に記載の遊技台であって、
前記タッチ表示が前記第一の数の場合における一の前記非重複領域は、前記タッチ表示が前記第二の数の場合における一の前記非重複領域よりも大きい領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D20)
付記D12乃至D19のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数の表示領域の一つは、デカタッチ表示領域であり、
前記複数の表示の一つは、デカタッチ表示であり、
前記デカタッチ表示は、前記デカタッチ表示領域に表示可能な表示であり、
前記デカタッチ表示は、前記タッチ領域に関連する表示であり、
前記デカタッチ表示領域は、前記タッチ表示領域より広い領域であり、
前記タッチ領域は、前記タッチ表示が行われた場合よりも前記デカタッチ表示が行われた場合の方が広い領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D21)
付記D12乃至D20のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記タッチ表示が表示される期間は、前記タッチ操作が有効となる期間(以下、「タッチ操作有効期間」という。)に少なくとも一部が含まれる期間であり、
前記タッチ領域は、前記タッチ操作有効期間に亘って、前記タッチ操作が有効となる領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D22)
付記D12乃至D21のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記タッチパネルの前記タッチ操作は、前記タッチパネルの画面に直接触れた場合に少なくとも受け付けられる操作である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D23)
装飾図柄変動表示を実行可能な演出手段と、
複数の表示を表示可能な表示手段と、
タッチパネルと、
を備えた遊技台であって、
前記複数の表示のうちの一つは、タッチ表示領域に表示可能な表示(以下、「タッチ表示」という。)であり、
前記複数の表示のうちの一つは、デカタッチ表示領域に表示可能な表示(以下、「デカタッチ表示」という。)であり、
前記タッチ表示は、前記タッチパネルの操作(以下、「タッチ操作」という。)が有効となるタッチ領域に関連する表示であり、
前記デカタッチ表示は、前記タッチ操作が有効となるデカタッチ領域に関連する表示であり、
前記タッチ領域は、前記タッチ表示領域と少なくとも一部が重なる領域を含む領域であり、
前記デカタッチ領域は、前記デカタッチ表示領域と少なくとも一部が重なる領域を含む領域であり、
前記デカタッチ領域は、前記タッチ領域の少なくとも一部を含む領域であり、
前記デカタッチ領域は、前記タッチ領域よりも広い領域であり、
前記演出手段は、前記装飾図柄変動表示においてリーチ演出を実行可能な手段であり、
前記表示手段は、前記タッチ表示と前記デカタッチ表示のうちの一方の表示を前記リーチ演出の実行中に表示可能な手段であり、
前記デカタッチ表示が前記リーチ演出において表示された場合は、前記タッチ表示が前記リーチ演出において表示された場合よりも前記装飾図柄変動表示の結果が大当りに結びつきやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D24)
付記D23に記載の遊技台であって、
前記デカタッチ表示が表示される期間のうちの少なくとも一部の期間は、前記タッチ操作が有効となる期間(以下、「タッチ操作有効期間」という。)に含まれる期間であり、
前記デカタッチ領域は、前記タッチ操作有効期間において、前記タッチ操作が有効となる領域であり、
前記デカタッチ表示は、枠画像を含む表示であり、
前記デカタッチ表示は、前記枠画像の内側に前記タッチ操作を示唆する文字を含む表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D25)
付記D23またはD24に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記タッチパネルの前記タッチ操作は、前記タッチパネルの画面に直接触れた場合に少なくとも受け付けられる操作である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D26)
複数の表示を表示可能な表示手段と、
タッチパネルと、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンであり、
前記複数の表示のうちの一つは、タッチ表示領域に表示可能な表示(以下、「タッチ表示」という。)であり、
前記複数の表示のうちの一つは、デカタッチ表示領域に表示可能な表示(以下、「デカタッチ表示」という。)であり、
前記タッチ表示は、前記タッチパネルの操作(以下、「タッチ操作」という。)が有効となるタッチ領域に関連する表示であり、
前記デカタッチ表示は、前記タッチ操作が有効となるデカタッチ領域に関連する表示であり、
前記デカタッチ表示は、前記タッチ表示よりも大きい表示であり、
前記タッチ領域は、前記デカタッチ領域と同じ領域であり、
前記表示手段は、前記タッチ表示と前記デカタッチ表示のうちの一方の表示をリーチ演出の実行中に表示可能な手段であり、
前記デカタッチ表示が表示された場合は、前記タッチ表示が表示された場合よりも遊技者にとって有利な状態に結びつきやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D27)
付記D26に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機であり、
前記タッチ表示は、大当り予告の表示であり、
前記デカタッチ表示は、大当り予告の表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D28)
付記D27に記載の遊技台であって、
前記タッチ表示は、大当り遊技終了後の遊技状態に関する予告の表示であり、
前記デカタッチ表示は、大当り遊技終了後の遊技状態に関する予告の表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D29)
付記D27またはD28に記載の遊技台であって、
前記タッチ表示は、大当り遊技中における大当り予告の表示であり、
前記デカタッチ表示は、大当り遊技中における大当り予告の表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D30)
付記D26乃至D29のいずれか一項に記載の遊技台であって、
装飾図柄変動表示を実行可能な装飾図柄表示手段を備え、
前記装飾図柄表示手段は、前記タッチパネルと重なる位置に設けられた表示手段とは別の表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D31)
付記D26乃至D30のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記タッチ領域は、前記タッチパネルの有効領域の全ての領域であり、
前記デカタッチ領域は、前記タッチパネルの有効領域の全ての領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D32)
付記D26乃至D31のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記タッチパネルの前記タッチ操作は、前記タッチパネルの画面に直接触れた場合に少なくとも受け付けられる操作である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記Da1)
複数の表示を表示可能な表示手段と、
タッチパネルと、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンであり、
前記複数の表示のうちの一つは、タッチ表示領域に表示可能な表示(以下、「タッチ表示」という。)であり、
前記複数の表示のうちの一つは、デカタッチ表示領域に表示可能な表示(以下、「デカタッチ表示」という。)であり、
前記タッチ表示は、前記タッチパネルの操作(以下、「タッチ操作」という。)が有効となるタッチ領域に関連する表示であり、
前記デカタッチ表示は、前記タッチ操作が有効となるデカタッチ領域に関連する表示であり、
前記タッチ表示は、第一の文字を含んで構成された前記タッチ操作の操作促進表示であり、
前記デカタッチ表示は、第二の文字を含んで構成された前記タッチ操作の操作促進表示であり、
前記第一の文字よりも前記第二の文字の方が大きく表示されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記Da2)
付記Da1に記載の遊技台であって、
前記第一の文字は、前記タッチ操作の操作促進表示を構成する文字であり、
前記第二の文字は、前記タッチ操作の操作促進表示を構成する文字である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記Da3)
付記Da1またはDa2に記載の遊技台であって、
前記デカタッチ表示が表示された場合は、前記タッチ表示が表示された場合よりも遊技者にとって有利な状態となりやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(付記Da4)
付記Da3に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機であり、
図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段を備え、
前記タッチ表示は、大当り予告の表示であり、
前記デカタッチ表示は、大当り予告の表示であり、
リーチ演出の実行中に、前記タッチ表示と前記デカタッチ表示のうちの一方の表示が表示可能に構成されており、
付記Da3に記載された「遊技者にとって有利な状態」とは、前記図柄変動表示において大当り図柄が確定表示される状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記Da5)
付記Da3に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機であり、
大当り遊技が終了した後に、複数の遊技状態のうちのいずれかの遊技状態が開始可能に構成されており、
前記複数の遊技状態のうちの一つは、第一の遊技状態であり、
前記複数の遊技状態のうちの一つは、第二の遊技状態であり、
前記第一の遊技状態よりも前記第二の遊技状態の方が有利な遊技状態であり、
前記大当り遊技の実行中に、前記タッチ表示と前記デカタッチ表示のうちの一方の表示が表示可能に構成されており、
前記タッチ表示は、前記大当り遊技が終了した後に開始される遊技状態に関する予告の表示であり、
前記デカタッチ表示は、前記大当り遊技が終了した後に開始される遊技状態に関する予告の表示であり、
付記Da3に記載された「遊技者にとって有利な状態」とは、前記第二の遊技状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記Da6)
付記Da1乃至Da5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の文字と前記第二の文字は同じ文字である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記Da7)
付記Da1乃至Da6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
装飾図柄変動表示を実行可能な装飾図柄表示手段を備え、
前記装飾図柄表示手段は、前記タッチパネルにオーバーラップする位置に設けられた前記表示手段とは別の表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記Da8)
付記Da1乃至Da7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記タッチ領域は、前記タッチパネルの有効領域の全ての領域であり、
前記デカタッチ領域は、前記タッチパネルの有効領域の全ての領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記Da9)
付記Da1乃至Da8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記タッチパネルの前記タッチ操作は、前記タッチパネルの画面に直接触れた場合に少なくとも受け付けられる操作である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E1)
表示手段と、
第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、タッチパネルを少なくとも含む手段であり、
前記第一の演出は、前記タッチパネルの操作(以下、「タッチ操作」という。)が受付けられた場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記演出手段は、前記表示手段と別の手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E2)
付記E1に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記タッチパネルは、前記タッチ操作が有効となる領域(以下、「タッチ領域」という。)が複数設けられたものであり、
複数の前記タッチ領域のうちの少なくとも一つは、第一のタッチ領域であり、
複数の前記タッチ領域のうちの少なくとも一つは、第二のタッチ領域であり、
前記第一の演出は、第一の演出領域で少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二の演出は、第二の演出領域で少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の演出は、前記第一のタッチ領域のタッチ操作が行われた場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第二のタッチ領域のタッチ操作が行われた場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二のタッチ領域は、前記第一のタッチ領域と少なくとも一部が異なる領域であり、
前記第二の演出領域は、前記第一の演出領域と少なくとも一部が異なる領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E3)
付記E2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、複数の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、第一の表示領域に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の表示領域に少なくとも表示可能な表示であり、
前記第一の表示領域は、前記第一のタッチ領域に少なくとも関連する領域であり、
前記第二の表示領域は、前記第二のタッチ領域に少なくとも関連する領域であり、
前記第二の表示領域は、前記第一の表示領域と少なくとも一部が異なる領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E4)
付記E3に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一のタッチ領域は、第三の期間に亘って操作が少なくとも有効となる領域であり、
前記第二のタッチ領域は、前記第三の期間に亘って操作が少なくとも有効となる領域であり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E5)
付記E4に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第三の期間に前記第一のタッチ領域が操作された場合は、前記第一の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第三の期間に前記第一のタッチ領域が操作された場合は、前記第二の演出を少なくとも実行しない手段であり、
前記演出手段は、前記第三の期間に前記第二のタッチ領域が操作された場合は、前記第二の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第三の期間に前記第二のタッチ領域が操作された場合は、前記第一の演出を少なくとも実行しない手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E6)
付記E4またはE5に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第三の期間に前記第一のタッチ領域が操作された場合は、前記第一の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第三の期間に前記第二のタッチ領域が操作された場合は、前記第二の演出を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E7)
付記E4乃至E6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第三の期間に前記第一のタッチ領域が操作された場合は、該第三の期間に前記第一の演出を少なくとも開始可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第三の期間に前記第一の演出が行われている状態で前記第二のタッチ領域が操作された場合は、前記第二の演出を少なくとも開始可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E8)
付記E1乃至E7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段を備え、
前記演出手段は、前記装飾図柄表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E9)
付記E1乃至E8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記タッチパネルの前記タッチ操作は、前記タッチパネルの画面に直接触れた場合に少なくとも受け付けられる操作である、
ことを特徴とする遊技台。
[第2の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第2の実施の形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図56を用いて、本実施の形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。また、第二装飾図柄表示装置209(後述)で実行される演出等を上記第1の実施の形態におけるタッチパネル式表示装置252で実行してもよい。また、タッチパネル式表示装置252以外にも表示装置を設けてもよい。ぱちんこ機100は、3つ以上の表示装置を備えていてもよい。また、ぱちんこ機100は、複数のタッチパネル式表示装置を備えていてもよい。ぱちんこ機100は、第二装飾図柄表示装置208にタッチパネル式表示装置を用いてもよい。この場合、ぱちんこ機100は、遊技者が操作可能な位置(例えば、前面枠扉106、球貯留皿付扉108等)に第二装飾図柄表示装置を配置してもよい。なお、図56〜図93に示す符号は、原則として第2の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施の形態の説明では図56〜図93に示す符号を優先する。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、錠ユニット105によるロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ107を備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、ぱちんこ機100の製造工場の作業者、遊技店員、遊技者)の操作によって遊技に関する設定(例えば、時刻の設定、演出内容の設定)を行う操作手段(不図示(例えば、確定ボタンと十字キーを備える))と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図57は、図56のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成すると共に遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成すると共に遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図58は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。外レール202は演出装置206の上方から右方にまで延びており、演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球が飛翔できるようになっている。つまり、遊技領域124は、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材としての演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路と、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材を挟んで右側となる第二流下経路とを有している。以下、第一流下経路に遊技球を打ち出すことを「左打ち」と称し、第二流下経路に遊技球を打ち出すことを「右打ち」と称する場合がある。
演出装置206には、略中央に第一装飾図柄表示装置208を配設し、その上部やや右寄りを初期位置(原点復帰位置)として第二装飾図柄表示装置209を備えた演出可動体224を配設している。第一装飾図柄表示装置208の大きさは、第二装飾図柄表示装置209の大きさより大きい。
上記ぱちんこ機100によれば、第一の表示手段と第二の表示手段の大きさが異なるので、より多彩な演出を行うことができる場合がある。
また、遊技領域124の領域外の下方右側には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。第一装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、第一装飾図柄表示装置208の例えば横長長方形状の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200の左方に配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央下部に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では普図始動口228の下方に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。普図始動口228およびその下方の特図2始動口232は、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路に進んだ遊技球が普図始動口228を通過したり、特図2始動口232に入球したりすることはない。また、特図1始動口230は、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路に進んだ遊技球が特図1始動口230に入球することはない。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の特図1始動口230の下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
特図1始動口230から可変入賞口234の左端までの領域に複数の遊技釘238が遊技球の径より狭い間隔でほぼ一直線状に並んで配置されている。このため、大当り時には右打ち(演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球を飛翔させる打ち方)をして、第二流下経路に遊技球を飛翔させないと、可変入賞口234に遊技球が入賞しない構成となっている。
ぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に第二装飾図柄表示装置209を備えた演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、第一装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、第一装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、横長長方形の枠状部内側に第二装飾図柄表示装置209を配した構成を有している。第二装飾図柄表示装置209は例えば液晶表示装置で構成されている。演出可動体224は初期状態で枠状部が図58に示すように第一装飾図柄表示装置208の外側上方の初期位置(原点位置)に停止している。
演出可動体224は、不図示の駆動系により、第一装飾図柄表示装置208の前方で第一装飾図柄表示装置208の表示画面にほぼ平行な平面(以下、表示画面前方平面と称する場合がある)内で2次元的に移動できるようになっている。演出可動体224の駆動系としては種々の構成を取り得る。例えば、回動可能に連結された2本の連接棒の一端を第一装飾図柄表示装置208の外側の演出装置206の所定位置に回転可能に固定して、表示画面前方平面内で2次元的に移動できるリンク機構を構成する。演出可動体224は連結された2本の連接棒の他端に上記平面内で回転可能に固定する。連結された2本の連接棒の一端部と連結節部とに連接棒駆動用のモータをそれぞれ配置する。これにより、表示画面前方平面内で演出可動体224を2次元的に移動できるようになる。また、2本の連接棒の他端部に演出可動体回転用のモータを配置する。これにより、表示画面前方平面内で演出可動体224を回転させることができるようになる。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、第一装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が第一装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が第一装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は第一装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の第一装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の第一装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の第一装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図59を用いて、ぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。また、主制御部300と払出制御部600との情報通信は双方向の通信であり、主制御部300は払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成し、払出制御部600からも主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成している。
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタンの検出部724からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。また、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209のそれぞれに別個にVDP434やVRAM436を設けるようにしてもよい。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、チャンスボタンの駆動部708の駆動制御を行うための駆動回路517と、演出可動体224の現在位置を検出する可動体センサ424と、可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ107の検出結果を受け取り、受け取った結果を主制御部300に出力する。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図60を用いて、ぱちんこ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、および普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図60(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものである。図60(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図60(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図F」までの6種類の特図が示されている。図60(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(確変大当り)か低い(通常大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(特図変動遊技の変動時間短縮状態と合わせて時短状態と呼ぶ)に移行する。時短状態については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、大当り遊技終了後の遊技状態が特図高確率普図高確率状態(確変状態)であり、15R大当り図柄である「特図B」は、大当り遊技終了後の遊技状態が特図低確率普図高確率状態(電サポ状態または時短状態)である。なお、特図高確率普図高確率状態や特図低確率普図高確率状態になるタイミングは、大当り遊技終了後の最初の特図変動遊技の開始時である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は2R大当り図柄であり突然確変と称する。突然確変は、大当り遊技終了後は15R特別大当り図柄と同様に特図高確率普図高確率状態になる。「特図D」は2R大当り図柄であり潜伏確変と称する。潜伏確変は、大当り遊技終了後は特図高確率普図低確率状態(潜伏確変状態)になる。
「特図E」は小当り図柄であり、小当り遊技終了後は特図低確率普図低確率状態(通常状態、あるいは通常遊技状態と称する場合がある)になる。小当り遊技では「特図C」や「特図D」と同じ回数(本実施形態の場合、2回)アタッカが開放される。また、「特図F」ははずれ図柄であり、アタッカの開放はなく、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図60(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類の特図が示されている。図60(b)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図a」は16ラウンド(16R)特別大当り図柄であり、「特図b」は8R特別大当り図柄である。「特図a」と「特図b」はともに、大当り遊技終了後の遊技状態が特図高確率普図高確率状態となる。これらの「特図a」および「特図b」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図c」は8R大当り図柄であり、大当り遊技終了後は特図低確率普図高確率状態になる。「特図d」ははずれ図柄であり、アタッカの開放はなく、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図60(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、第一装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、15R大当り、15R特別大当り、16R特別大当り、8R大当り、または8R特別大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。15R特別大当りや16R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、潜伏確変、または小当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾2−装飾3」)を停止表示し、突然確変を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(「装飾1−装飾3−装飾5」)を停止表示する。
一方、「特図K」、「特図h」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図60(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
なお、本実施形態では、一義的に装飾図柄の組合せと大当りの種類を決めているが、遊技者にどの装飾図柄の組合せがどの大当りになるかをわからないようにしてもよい。
図60(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図60(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図61を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図61に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8ms(ミリ秒)に相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図59に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。主制御部300のRAM308には、特図決定用乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタ、および普図当選乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタが設けられている。ステップS115では、これらのうち2つの初期値生成用乱数カウンタの初期値をそれぞれ更新する。例えば、初期値生成用乱数カウンタの取り得る数値範囲が0〜99とすると、初期値生成用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図62を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図59に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
またステップS205では、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ107からの検出結果を受け取った払出制御部600から出力された扉開放検出信号の有無を監視し、RAM308に設けた扉検出信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS205の次のステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタおよび普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタを更新する。例えば、特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、特図決定用乱数値カウンタが一周していると判定した場合には特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットすると共に、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数値カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。特図決定用乱数値カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に入賞口毎、あるいは始動口毎に設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と略称する)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と略称する)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うと共に、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図60(d)に示す普図A)およびはずれ図柄(図60(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定すると共に、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図はずれフラグがオンにされる。この普図はずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の普図乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値を普図タイマ番号決定用乱数値として取得し、取得した普図タイマ番号決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図保留数記憶領域に記憶された特図保留数が増加すると、当該増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。特図先読み処理の流れについては後程図63および図64を用いて詳述する。
主制御部300のRAM308内には、特図先読み処理を実行した結果の特図先読み結果(事前判定結果ともいう)を記憶する特図先読み結果記憶部が設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで特図1の先読み結果を格納できるようになっている。また、RAM308内には、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1の先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果の情報の次の順位に新たな特図1先読み結果の情報を書き込む。
主制御部300は、特図1始動情報記憶領域の最先の特図1始動情報を消去する際には同時に特図1用先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、最先の特図1先読み結果の情報を消去したら、残余の特図1先読み結果の情報の順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで特図2の先読み結果を格納できるようになっている。また、RAM308内には、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2の先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。
主制御部300は、特図2始動情報記憶領域の最先の特図2始動情報を消去する際には同時に特図2用先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、最先の特図2先読み結果の情報を消去したら、残余の特図2先読み結果の情報の順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
なお本実施形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS233)でも、先読み結果の情報は増加分のみ送信してもよいし、全保留に対する先読み結果の情報を送信するようにしてもよい。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それと共に、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図58の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオン、8R大当りフラグはオフ、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオフ、特図確率変動フラグはオン、および普図確率変動フラグはオンの場合には図60(b)に示す特図a、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオフ、8R大当りフラグはオン、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオフ、特図確率変動フラグはオン、および普図確率変動フラグはオンの場合には特図b、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオフ、8R大当りフラグはオン、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオフ、特図確率変動フラグはオフ、および普図確率変動フラグはオンの場合には特図c、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオフ、8R大当りフラグはオフ、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、および普図確率変動フラグはオフの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、16R特別大当り図柄(特図a)、8R特別大当り図柄(特図b)、8R大当り図柄(特図c)、およびはずれ図柄(特図d)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶すると共に、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定すると共に、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では16ラウンドまたは8ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの時短状態とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。また、特図変動遊技の変動時間も短くする制御状態を含めて時短状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組(始動情報)を取得し、不図示の判定用テーブルを用いて大当りとするか否かの決定、小当りとするか否かの決定、特図2の変動表示を開始してから停止表示するまでの時間の決定、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定などを行う。特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされると共に、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、15R大当り(または15R特別大当り)開始コマンドの場合であれば、15R大当りフラグの値、大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値などを含み、16R特別大当り開始コマンドの場合であれば、16R大当りフラグの値、大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値などを含み、大当り終了コマンドの場合、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値、電サポ回数の値などを含み、2R大当り開始コマンドの場合であれば、2R大当りフラグの値、大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値などを含み、大当り終了コマンドの場合、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値、電サポ回数の値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドは、コマンドデータに特図1および2の種別とともに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報が含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報を含んでいるようにしてもよい。本実施形態では、先読み結果情報コマンド内には全保留に対する先読み結果の情報が含まれている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグのの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になると共に、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図61に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図61に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図63を用いて、特図先読み処理(図62のステップS224)についてより詳細に説明する。図63は特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。まず、主制御部300は、特図2始動情報が増加しているか否かを判断する(ステップS251)。特図2始動情報が増加しているか否かの判断は、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数と特図2先読み数とを比較して、特図2保留数が特図2先読み数より大きい場合には特図2始動情報が増加していると判断し、特図2保留数が特図2先読み数に等しい場合には特図2始動情報は増加していないと判断する。
特図2始動情報が増加していると判断した場合には、主制御部300は、増加した特図2始動情報に係る特図2乱数値の組を特図2始動情報記憶領域から取得し、取得した特図2始動情報内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値を先読みする。そして、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定に先立って、先読みした当り判定用乱数値と不図示の大当り判定用テーブルとを用いて、当該当否判定が大当りとなるか、小当りとなるか、あるいははずれとなるかの事前判定を行う(ステップS252)。次いで、主制御部300は、先読みした特図決定用乱数値と不図示の特図決定用テーブルとを用いて、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定する(同ステップS252)。なお、これらの事前判定処理は、当否判定時に用いる大当り判定テーブル、特図決定用テーブル(図66および図67参照)を参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用意してもよい。
次に、主制御部300は、事前判定した特図2変動遊技の停止図柄の情報を特図2先読み結果として、RAM308に設けられた特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶して(ステップS253)、ステップS254に移行する。主制御部300は、ステップS251において、特図2始動情報が増加していないと判断したら、ステップS252、S253を実行せずにステップS254へ移行する。
次に、主制御部300は、特図1始動情報が増加しているか否かを判断する(ステップS254)。特図1始動情報が増加しているか否かの判断は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数とを比較して行う。特図1始動情報が増加していると判断した場合には、ステップS255に移行し、特図1始動情報が増加していないと判断した場合には、特図先読み処理を終了する。
ステップS255では、主制御部300は、未判定情報設定条件として非電サポ中であるか否かを判断する。未判定情報設定条件としては、先読み結果の報知時点が電サポ期間に含まれる場合、大当り遊技中に含まれる場合、あるいは、特図1に係る保留に大当り図柄が事前判定されている場合等が挙げられる。
主制御部300は、未判定情報設定条件が成立していないと判断した場合には、増加した特図1始動情報に係る特図1乱数値の組を特図1始動情報記憶領域から取得し、取得した特図1始動情報内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値を先読みする。そして、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定に先立って、先読みした当り判定用乱数値と不図示の大当り判定用テーブルとを用いて、当該当否判定が大当りとなるか、小当りとなるか、あるいははずれとなるかの事前判定を行う(ステップS256)。次いで、主制御部300は、先読みした特図決定用乱数値と不図示の特図決定用テーブルとを用いて、特図1の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定する(同ステップS256)。なお、これらの事前判定処理は、当否判定時に用いる大当り判定テーブル、特図決定用テーブル(図66および図67参照)を参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用意してもよい。
次に、主制御部300は、事前判定した特図1変動遊技の停止図柄を特図1先読み結果として、RAM308に設けられた特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶して(ステップS257)、特図先読み処理を終了する。
ステップS255において、未判定情報設定条件が成立していると判断した場合には、主制御部300は、増加した特図1始動情報を先読みせず、「未判定」情報を特図1用先読み結果記憶部に記憶して、特図先読み処理を終了する。
図64は、先読み結果記憶部に先読み結果が記憶された状態を例示している。図64(a)は、特図1用先読み結果記憶部に先読み結果が記憶されている状態を例示しており、図64(b)は、特図2用先読み結果記憶部に先読み結果が記憶されている状態を例示している。また、図64(c)は、電サポ中の特図1用先読み結果記憶部に記憶されている情報を例示している。
図64(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施形態では、4つ)の記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」を有している。記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」は特図1始動情報記憶領域の保留順序に対応付けられている。
図64(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施例では、4つ)の記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」を有している。記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」は特図2始動情報記憶領域の保留順序に対応付けられている。
図64(a)において、「先読み結果1」には先読み結果1として、停止図柄「特図F」が記憶されていることを示している。同様に、「先読み結果2」には停止図柄「特図F」が記憶され、「先読み結果3」には停止図柄「特図A」が記憶され、「先読み結果4」には停止図柄「特図F」が記憶されている。
図64(b)では、「先読み結果1」に停止図柄「特図d」が記憶され、「先読み結果2」〜「先読み結果4」には、停止図柄の情報が記憶されていない状態が例示されている。なお、図66において、停止図柄等の情報が記憶されていない状態は「なし」と表現するものとする。
図64(c)では、「先読み結果1」に停止図柄ではなく未判定情報が記憶されている。未判定情報が記憶されている場合には「未判定情報」と表現するものとする。「先読み結果2」〜「先読み結果4」には、停止図柄等の情報が記憶されていない「なし」が格納されている。
次に、本実施形態によるぱちんこ機100での特図1関連抽選処理について図65を用いて説明する。本実施形態によるぱちんこ機100は例えば、図65に示す流れに基づいて、特図1関連抽選処理を実行するようになっている。特図1関連抽選処理は、例えば主制御部300のCPU304がROM306やRAM308等を制御することにより実行される。
図65は、特図1関連抽選処理の流れの一例を示すフローチャートである。図65に示すように、特図1関連抽選処理ではまず、特別図柄または特別電動役物が作動中か否か、すなわち特図変動遊技中または当り遊技中か否かを判定する(ステップS301)。例えば主制御部300は、特図変動遊技中または当り遊技中であると判定すると後述するステップS303〜S321を実行せずに特図1関連抽選処理を終了し、特図変動遊技中または当り遊技中でないと判定するとステップS303に移行する。
ステップS301の次のステップS303では、保留球があるか否か、すなわち特図1乱数値の組が特図1保留数記憶領域に記憶されているか否かを判定する。例えば主制御部300は、特図1乱数値の組が特図1保留数記憶領域に記憶されていると判定するとステップS305に移行し、特図1乱数値の組が特図1保留数記憶領域に記憶されていないと判定すると後述するステップS305〜S321を実行せずに特図1関連抽選処理を終了する。
ステップS305では、特図1確率変動フラグがオン状態か否かを判定する。例えば主制御部300は、特図1確率変動フラグがオン状態であると判定するとステップS307に移行し、当該フラグがオン状態でないと判定するとステップS309に移行する。
ステップS307では、後程図66(b)を用いて説明する特図1用の当否判定用高確率テーブル[特図1]を用いて当否判定を実行する。本実施形態によるぱちんこ機100は特図1よりも特図2を優先して変動する特図2優先変動機の遊技台であるので、例えば主制御部300は、特図2保留数記憶領域に最先に記憶された特図2乱数値の組を読み出し、特図2乱数値の組が記憶されていない場合には特図1保留数記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を読み出し、図66(b)に示す当否判定用高確率テーブル[特図1]を参照して当否判定を実行し、ステップS311に移行する。
一方、ステップS309では、後程図66(a)を用いて説明する特図1用の当否判定用低確率テーブル[特図1]を用いて当否判定を実行する。ステップS309における処理は、当否判定の際に参照するテーブルが図66(a)に示す当否判定用低確率テーブル[
特図1]である点を除いてステップS307と同様であるため説明は省略する。主制御部
300は、ステップS309の処理が終了するとステップS311に移行する。
ステップS311では、当否判定結果が大当りであるか否かを判定する。例えば主制御部300は、当否判定結果が大当りである判定するとステップS319に移行し、当否判定結果が大当りでないと判断するとステップS313に移行する。
ステップS319では、大当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、当否判定に用いた特図1乱数値の組のうちの特図決定用乱数値に対して図67(a)に示す特図1用の特図決定用テーブル[特図1]を参照して、特図1変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定し、ステップS321に移行する。
一方、ステップS313では、当否判定結果が小当りであるか否かを判定する。例えば主制御部300は、当否判定結果が小当りである判定するとステップS317に移行し、当否判定結果が小当りでないと判定するとステップS315に移行する。
ステップS317では、小当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、当否判定に用いた特図1乱数値の組のうちの特図決定用乱数値に対して図67(a)に示す特図決定用テーブル[特図1]を参照して、特図1変動遊技後の停止図柄を決定し、ステップS321に移行する。なお、本実施形態では小当り図柄は1つなので100%の確率で「特図E」に決定される。
一方、ステップS315では、はずれ図柄を決定する。図67(a)に示す特図決定用テーブル[特図1]を参照して、特図1変動遊技後の停止図柄を決定し、ステップS321に移行する。なお、本実施形態でははずれ図柄は1つなので100%の確率で「特図F」に決定される。
ステップS315、S317またはS319の次のステップS321では、図柄に応じて変動時間を決定する。例えば主制御部300は、図68に示す特図1変動時間決定テーブルを参照して特図1変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する。なお、特図2関連抽選処理も同様であるのでその説明は省略する。
次に、本実施の形態によるぱちんこ機100において用いられる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルについて図66および図67を用いて説明する。図66および図67に示すテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図66(a)〜(d)は、主制御部タイマ割込処理の特図1または特図2関連抽選処理(ステップS229、S231)における特図1または特図2の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図66(a)は、特図低確率中に用いられる特図1用のテーブルを示し、図66(b)は、特図高確率中に用いられる特図1用のテーブルを示している。図66(c)は、特図低確率中に用いられる特図2用のテーブルを示し、図66(d)は、特図高確率中に用いられる特図2用のテーブルを示している。
図66(a)および図66(b)に示す当否判定用テーブル[特図1]は、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否判定結果」の項目で構成されている。図66(a)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10219、数値10220〜10383および数値10384〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10384〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10219に対応して「大当り」が割り当てられ、数値10220〜10383に対応して「小当り」が割り当てられている。
図66(b)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜12185および数値12186〜12349、数値12350〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値12350〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜12185に対応して「大当り」が割り当てられ、数値12186〜12349に対応して「小当り」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブル[特図1]を参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図66(b)に示す当否判定用高確率テーブル[特図1]をROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図66(a)に示す当否判定用低確率テーブル[特図1]をROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
図66(c)は、特図低確率中に用いられる特図2用のテーブルを示し、図66(d)は、特図高確率中に用いられる特図2用のテーブルを示している。図66(c)および図66(d)に示す当否判定用テーブル[特図2]は、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否判定結果」の項目で構成されている。図66(c)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10219、数値10220〜65535の3つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10220〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10219に対応して「大当り」が割り当てられている。特図2では「小当り」は割り当てられていない。
図66(d)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜12185および数値12186〜65535の3つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値12186〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜12185に対応して「大当り」が割り当てられている。特図2では「小当り」は割り当てられていない。
主制御部300の基本回路302は、特図2変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブル[特図2]を参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図66(d)に示す当否判定用高確率テーブル[特図2]をROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図66(c)に示す当否判定用低確率テーブル[特図2]をROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
本実施形態では、特図2の小当り確率を特図1の小当り確率よりも低い例の1つとして、特図2の小当り確率を0にしている。特図2に小当りとなる乱数範囲を設定してももちろんよい。また、特図2の小当り確率を特図1と同じまたは特図1よりも高くしてもよい。
このように本実施形態では、特図1変動遊技による特図1当否判定結果は第一の確率で小当りが選択され、特図2変動遊技による特図2当否判定結果は第一の確率よりも低い第二の確率で小当りが選択される。
本実施形態のぱちんこ機100は特図2優先変動機である。また、特図2変動遊技に基づく特図2当否判定結果の小当り確率は特図1変動遊技に基づく特図1当否判定結果の小当り確率より低い。このため、電サポ中は、ぱちんこ機の開発者が意図した遊技をしていない遊技者へは小当りが多くなるようにしてペナルティを与え、ぱちんこ機の開発者が意図した遊技を行うよう促すことができる場合がある。例えば、遊技盤200の右側の領域に特図2始動口が配置されている場合、電サポ状態のときは遊技者が右打ちをすることを開発者は意図している。この場合において、遊技者が右打ちをせず開発者の意図とは異なる左打ちをすると、遊技者に不利な状態が生じるようにすれば、右に打った方が有利だと遊技者に思わせることができる場合がある。また、特図2変動遊技に基づく特図2当否判定結果の小当り確率が低いので、電サポ中の小当りは特図1変動遊技に基づく特図1当否判定結果の場合が多い。そのため、所定の変更条件が成立したときに変更可能な演出を異ならせることで、特図2始動口232にあまり入球していないことを遊技者に間接的に報知し、射幸性を抑えることができる場合がある。
また、本実施形態のぱちんこ機100によれば、特図2変動遊技に基づく特図2当否判定結果の小当り確率は特図1変動遊技に基づく特図1当否判定結果の小当り確率より低いので、特図2変動遊技で演出面でも不利な小当りを減らすことにより、特図2変動遊技が特図1変動遊技よりも有利であることを際立たせ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
図67は特図決定用テーブルを示している。図67(a)は特図1用の特図決定用テーブル[特図1]を示している。図67(b)は特図2用の特図決定用テーブル[特図2]を示している。図67(a)において、特図決定用テーブル[特図1]は、左列から「当否判定結果」、「乱数範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図66(a)または図66(b)に示す当否判定用テーブル[特図1]を用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は特図当否判定用テーブル[特図1]を用いた当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブル[特図1]を用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図67(a)に示すテーブルの中列の項目「乱数範囲」は、取得した特図決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「乱数範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜24、数値25〜49、数値50〜54、および数値55〜99の4つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜99の1つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜99の1つに区分されている。
図67(a)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図1変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜24に対応して「特図A(15R確変)」、数値25〜49に対応して「特図B(15R)」、数値50〜54に対応して「特図C(突然確変)」、数値55〜99に対応して「特図D(潜伏確変)」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜99に対応して「特図E(小当り)」の停止図柄態様が割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜99に対応して「特図F(はずれ)」の停止図柄態様が割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212に特図Aから特図Fのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブル[特図1]を参照して決定する。また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212に特図Eの停止図柄態様を停止表示させることを決定する。また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212に特図Fの停止図柄態様を停止表示させることを決定する。
図67(b)において、特図決定用テーブル[特図2]は、左列から「当否判定結果」、「乱数範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。なお、理解を容易にするため、「停止図柄」の右側に「図柄の説明」を付している。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図66(c)または図66(d)に示す当否判定用テーブル[特図2]を用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブル[特図2]を用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図67(b)に示すテーブルの中列の項目「乱数範囲」は、取得した特図決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「乱数範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜69、数値70〜74、および数値75〜99の3つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜99の1つに区分されている。
図67(b)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図2変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜69に対応して「特図a(16R確変)」、数値70〜74に対応して「特図b(8R確変)」、数値75〜99に対応して「特図c(8R)」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜99に対応して「特図d(はずれ)」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図2表示装置214に特図aから特図cのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブル[特図2]を参照して決定する。また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図2表示装置214に特図dの停止図柄態様を停止表示させることを決定する。
図68は、特図1変動遊技における図柄変動停止表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)において主に用いられる。図68に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図68に示すように、特図1変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「変動時間」、「乱数選択範囲」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の4項目で構成されている。
特図1変動時間決定テーブルは項目「停止図柄」ごとにサブテーブルが区切られている。本実施形態では、第1から第5までの5個のサブテーブルを有している。第1のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Aまたは特図Bの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第1のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜1000、数値1001〜20000、数値20001〜65535の3つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜1000の範囲内にあれば、変動時間が15000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチ当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値1001〜20000の範囲内にあれば、変動時間が45000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチA当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値20001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が65000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチB当りとなる演出が選択される。
第2のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Cの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第2のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜30000と数値30001〜45000と数値45001〜65535の3つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜30000の範囲内にあれば、変動時間が12000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がチャンス目全停止となる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値30001〜45000の範囲内にあれば、変動時間が45000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAはずれ/チャンス目停止となる演出が選択される。ここで、スーパーリーチAはずれ/チャンス目停止とは、装飾図柄表示装置208にスーパーリーチAがはずれであることを報知する演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。少なくともチャンス目の表示が行われた後に特図停止図柄が停止表示される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値45001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が65000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBはずれ/チャンス目停止となる演出が選択される。ここで、スーパーリーチBはずれ/チャンス目停止とは、装飾図柄表示装置208にスーパーリーチBがはずれであることを報知する演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。少なくともチャンス目の表示が行われた後に特図停止図柄が停止表示される。
第3のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Dまたは特図Eの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第3のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜30000と数値30001〜65535の2つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜30000の範囲内にあれば、変動時間が12000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がチャンス目全停止となる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値30001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が15000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチはずれ/チャンス目停止となる演出が選択される。ここで、ノーマルリーチはずれ/チャンス目停止とは、装飾図柄表示装置208にノーマルリーチがはずれであることを報知する演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。少なくともチャンス目の表示が行われた後に特図停止図柄が停止表示される。
第4のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Fの場合であって、当否判定時の遊技状態が非電サポ中で特図1の保留数が3の場合に用いられる。第4のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜65000、数値65001〜65400、数値65401〜65500、数値65501〜65535の4つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜65000の範囲内にあれば、変動時間が3000msで装飾図柄表示装置208での演出態様が短縮はずれとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65001〜65400の範囲内にあれば、変動時間が10000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチはずれとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65401〜65500の範囲内にあれば、変動時間が40000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAはずれとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65501〜65535の範囲内にあれば、変動時間が60000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBはずれとなる演出が選択される。
第5のサブテーブルは、停止図柄が特図Fの場合であって、当否判定時の遊技状態が非電サポ中で特図1の保留数が0〜2の場合、または当否判定時の遊技状態が電サポ中で特図1の保留数が0〜3の場合に用いられる。第5のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000、数値65001〜65535の4つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜50000の範囲内にあれば、変動時間が8000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がはずれとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値50001〜60000の範囲内にあれば、変動時間が10000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチはずれとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値60001〜65000の範囲内にあれば、変動時間が40000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAはずれとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が60000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBはずれとなる演出が選択される。
図69は、特図2変動遊技における図柄変動停止表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)において主に用いられる。図69に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図69に示すように、特図2変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「変動時間」、「乱数選択範囲」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の4項目で構成されている。
特図2変動時間決定テーブルは項目「停止図柄」ごとにサブテーブルが区切られている。本実施形態では、第1から第4までの4個のサブテーブルを有している。第1のサブテーブルは、停止図柄が特図a〜特図cの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第1のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜1000、数値1001〜20000、数値20001〜65535の3つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜1000の範囲内にあれば、変動時間が15000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチ当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値1001〜20000の範囲内にあれば、変動時間が45000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチA当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値20001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が65000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチB当りとなる演出が選択される。
第2のサブテーブルは、「停止図柄」が特図dの場合であって、当否判定時の遊技状態が電サポ中で特図2の保留数が1〜3の場合に用いられる。第2のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜65535の1つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜65535の範囲内にあれば、変動時間が1500msで装飾図柄表示装置208での演出態様が超短縮はずれとなる演出が選択される。
第3のサブテーブルは、「停止図柄」が特図dの場合であって、当否判定時の遊技状態が電サポ中で特図2の保留数が0の場合に用いられる。第3のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜65535の1つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜65535の範囲内にあれば、変動時間が8000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がはずれとなる演出が選択される。
第4のサブテーブルは、「停止図柄」が特図dの場合であって、当否判定時の遊技状態が非電サポ中で特図2の保留数が0〜3の場合に用いられる。第4のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000、数値65001〜65535の4つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜50000の範囲内にあれば、変動時間が8000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がはずれとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値50001〜60000の範囲内にあれば、変動時間が10000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチはずれとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値60001〜65000の範囲内にあれば、変動時間が40000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAはずれとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が60000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBはずれとなる演出が選択される。
次に、図70を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS403へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、図70(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS421で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS413の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が第一装飾図柄表示装置208および/または第二装飾図柄表示装置209に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
次に、図71を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS801では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS801で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS801の次のステップS803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805の処理に移行する。ステップS805では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS805の次のステップS807では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS807の次のステップS809では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS807で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS809の次のステップS811では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS811の次のステップS813では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS803に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS901では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。ステップS1001では、図71(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS803において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS1003では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図71(a)の第2副制御部メイン処理のステップS813の可動体制御処理について図72を用いて説明する。図72(a)は、演出可動体224への制御処理の流れを示すフローチャートである。可動体制御処理では、ステップS1101において、受信コマンドに基づく各種の処理を実行する。第1副制御部400を介して送出された主制御部300または第1副制御部400の制御コマンド中に演出可動体224への命令がある場合には、第2副制御部500は、この命令に基づき所定データを駆動回路516内の記憶領域に格納あるいは退避させ、また記憶領域内から破棄する。なお、コマンド受信時に演出可動体センサ424からの所定信号をセンサ回路518が検出していない場合には、制御コマンドに基づく動作を破棄して演出可動体224を原点位置に復帰させる動作を実行させてもよい。
図72(b)は、可動体割込処理の流れを示すフローチャートである。可動体制御処理に所定の周期(例えば1ms毎)で割込み、所定の処理を実行する。例えば、ステップS1201では駆動回路(ドライバ)516の記憶領域に所定のデータを書き込む。例えば、駆動系がソレノイドである場合には励磁用の所定の電圧データを駆動回路516に書込み、ステッピング・モータ等の場合には駆動パルスやトルク情報等を書き込む。ステップS1201の次のステップS1203では、演出可動体センサ424からの信号の状態(オン/オフ)を監視する。上述のように、演出可動体センサ424からの所定信号をセンサ回路518が検出していない場合には演出可動体224を原点位置に復帰させる動作を実行させてもよい。ステップS1203の次のステップS1205では、駆動回路516内の記憶領域に記憶されている演出可動体224の駆動用データを制御コマンドに基づいた新たな駆動用データに更新する。
次に、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100における演出可動体224を用いた演出について図73〜図93を用いて説明する。図73は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224の動作例(その1)を示している。図73(a)〜(e)のそれぞれは、図58に示す遊技盤200における第一装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および演出可動体224に取り付けられた第二装飾図柄表示装置209を示している。図73(a)〜(e)はこの順に演出可動体224の動作を時系列に示している。図73は、演出可動体224が後述する第一の経路(初期位置Aから目標位置Bまで)を移動する場合について説明する。また、図74〜図76は、演出可動体224が後述する第二の経路(初期位置Aから目標位置Cまで)を移動する場合について、それぞれ説明する。図73および図74では、演出可動体224が図73における移動経路(第一の経路)と図74における移動経路(第二の経路)の2つの経路で移動可能であることを説明する。また、図75および図76では、図74の変形例について説明する。
図73(a)は、演出可動体224が初期位置(原点位置)Aに停止している状態を示している。これ以降の図示において、演出可動体224の位置を示す場合には、位置を示す符号A、B、C等を演出可動体224の内方に付すものとする。この場合は、第二装飾図柄表示装置209の表示領域に当該符号A、B、C等が表示されているのではないものとする。図58にも示すように、ぱちんこ機100を島設備等に設置した状態で、演出可動体224は初期位置Aにおいて、第一装飾図柄表示装置208の長方形枠部の上辺の中央よりやや右側に位置し、演出可動体224の横長の長方形枠状部の下方の長辺が第一装飾図柄表示装置208の長方形枠部の上方の長辺とほぼ平行になっている。
図73(b)は、演出可動体224が初期位置Aから目標位置Bへ移動を開始した状態を示している。図73(b)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の長方形枠部の上辺(以下、水平方向と称する場合がある)に対しほぼ直交方向(以下、垂直方向と称する場合がある)を下方に移動して、第一装飾図柄表示装置208の上辺を跨いだ時点の状態を示している。これ以降の図において、図中に示す黒矢印は演出可動体224の移動方向を示し、破線で表す枠状部は演出可動体224が図で示す位置に移動する前の位置(一つ前の図に記載の演出可動体224の位置)を示すものとする。例えば、図73(c)における破線で表す枠状部は、図73(b)における演出可動体224の位置と同じ位置を示している。
図73(c)は、演出可動体224が目標位置Bに到達して停止した状態を示している。図73(d)は、演出可動体224が目標位置Bから初期位置Aへの移動を開始した状態を示している。図73(d)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の長方形枠部の上辺に対し垂直上方に移動して、第一装飾図柄表示装置208の上辺を跨いだ時点の状態を示している。図73(e)は、演出可動体224がさらに垂直上方に移動して初期位置Aに到達して停止した状態を示している。
このように、図73に示す演出可動体224の動作パターンは、初期位置Aから目標位置Bへ移動する経路(第一の経路)と目標位置Bから初期位置Aへ戻る際の経路が同一である点に特徴を有している。
また、図73に示すように目標位置Bが第一装飾図柄表示装置208の表示画面内にある場合には、初期位置Aと目標位置Bとの間を移動する途中および目標位置Bに停止した状態において、演出可動体224に配置された第二装飾図柄表示装置209の少なくとも一部は、第一装飾図柄表示装置208による表示の少なくとも一部を隠すようになっている。
また、図73および図74に示すように、第一装飾図柄表示装置208の大きさ(面積)を第一の大きさとし、第二装飾図柄表示装置209の大きさを第二の大きさ(面積)とすると第一の大きさは第二の大きさより大きくなっている。こうすることにより、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の大きさが異なるので、より多彩な演出を行うことができる場合がある。なお、第一の大きさが第二の大きさより小さくてもよい。
図74は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224の動作例(その2)を示している。図74(a)〜(e)のそれぞれは、図58に示す遊技盤200における第一装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および演出可動体224に取り付けられた第二装飾図柄表示装置209を示している。図74(a)〜(e)はこの順に演出可動体224の動作を時系列に示している。
図74(a)は、演出可動体224が初期位置(原点位置)Aに停止している状態を示している。図74(b)は、演出可動体224が初期位置Aから目標位置Bとは異なる目標位置Cへ移動を開始した状態を示している。図74(b)は、演出可動体224が水平左方向および垂直下方向、つまり斜め左下方向に移動して、第一装飾図柄表示装置208の上辺を跨ぐ位置に到達した状態を示している。
図74(c)は、図74(b)に示す状態から水平方向の移動成分がなくなり、垂直下方に演出可動体224が移動して目標位置Cに到達して停止した状態を示している。図74(d)は、演出可動体224が目標位置Cから初期位置Aへ戻るための移動を開始した状態を示している。図74(d)は、演出可動体224が垂直上方に移動して、第一装飾図柄表示装置208の上辺を跨ぐ位置に到達した状態を示している。図74(e)は、演出可動体224が水平右方向および垂直上方、つまり斜め右上方向に移動して、初期位置Aに到達して停止した状態を示している。
このように、図74に示す演出可動体224の動作パターンも図73に示す動作パターンと同様に、初期位置Aから目標位置Cへ移動する経路(第二の経路)と目標位置Cから初期位置Aへ戻る際の経路が同一である点に特徴を有している。
また、図74に示すように目標位置Cが第一装飾図柄表示装置208の表示画面内にある場合には、初期位置Aと目標位置Cとの間を移動する途中および目標位置Cに停止した状態において、演出可動体224に配置された第二装飾図柄表示装置209の少なくとも一部は、第一装飾図柄表示装置208による表示の少なくとも一部を隠すようになっている。
このように図73および図74に示すように本実施の形態によるぱちんこ機100は、表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段としての第一装飾図柄表示装置208と、表示を少なくとも実行可能な第二の表示手段としての第二装飾図柄表示装置209と、を備えた遊技台であって、第二装飾図柄表示装置209は、第一の位置としての初期位置Aから第二の位置としての目標位置Bへ移動(以下、第一の移動という)を少なくとも行うことが可能なものであり、第二装飾図柄表示装置209は、初期位置Aから第三の位置としての目標位置Cへ移動(以下、第二の移動という)を少なくとも行うことが可能なものであり、第一の移動は、第一の経路(例えば、図73に示す第一の経路)に沿って少なくとも行われるものであり、第二の移動は、第二の経路(例えば、図74に示す第二の経路)に沿って少なくとも行われるものであり、第一の経路は、第二の経路とは別の経路であり、目標位置Bにある第二装飾図柄表示装置209の少なくとも一部は、第一装飾図柄表示装置208による表示の少なくとも一部を隠すものであり、目標位置Cにある第二装飾図柄表示装置209の少なくとも一部は、第一装飾図柄表示装置208による表示の少なくとも一部を隠すものであることを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、演出可動体224の移動に伴って移動する第二装飾図柄表示装置209が異なる経路で移動し、移動後に第一装飾図柄表示装置208の表示の一部を隠すので、意外性のある動作を行うことができ、多彩な演出を行うことができる場合がある。また、表示の一部を隠すことにより、遊技者をより第一および/または装飾図柄表示装置208へ注目させ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、図72に示す可動体制御処理により、第一の移動を行った第二装飾図柄表示装置209は、第一の条件としての所定のコマンドの受信があった場合に目標位置Bから初期位置Aへ移動し、第二の移動を行った第二装飾図柄表示装置209は、第二の条件としての所定のコマンドの受信があった場合に目標位置Cから初期位置Aへ移動する。こうすることにより、条件成立(コマンド受信)で元の位置に戻るので、正常な動作を行っていることを確認しやすくできる場合がある。
また、第一装飾図柄表示装置208の表示領域を2分割し、一方の表示領域を元の第一装飾図柄表示装置208で制御し、他方の表示領域を不図示の第三装飾図柄表示装置で制御するようにしてもよい。こうすることにより、表示を少なくとも実行可能な第三の表示手段としての第三装飾図柄表示装置を備え、第二装飾図柄表示装置209は、初期位置Aから第四の位置(例えば、第三装飾図柄表示装置の表示領域にある目標位置D)へ移動(以下、第三の移動という。)を少なくとも行うことが可能なものであり、第三の移動は、第三の経路(例えば、図74に示す第二の経路と同様)を通るものであり、第四の位置にある第二装飾図柄表示装置209の少なくとも一部は、第三装飾図柄表示装置による表示の少なくとも一部を隠すものであることを特徴とする。このようなぱちんこ機100によれば、第三装飾図柄表示装置を備え、第二装飾図柄表示装置209が第三装飾図柄表示装置の表示領域の一部を隠すので、より多彩な演出を行うことができる場合がある。
なお、第三装飾図柄表示装置は、第一装飾図柄表示装置208の一部であってもよい。また、第三装飾図柄表示装置は、第一装飾図柄表示装置208とは別に、図58に示す遊技盤200に設けられているものであってもよい。
図75は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224の動作例(その3)を示している。図75(a)〜(f)のそれぞれは、図58に示す遊技盤200における第一装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および演出可動体224に取り付けられた第二装飾図柄表示装置209を示している。図75(a)〜(f)はこの順に演出可動体224の動作を時系列に示している。
図75(a)〜(c)の動作は、初期位置Aから目標位置Cへの移動であるが、図74(a)〜(c)の動作と同一であるのでその説明は省略する。図75(d)は、演出可動体224が目標位置Cから初期位置Aへの移動を開始した状態を示している。図75(d)は、演出可動体224が僅かに垂直上方に移動するとともに水平右方向に相対的に大きく移動して、初期位置Aの垂直下方の例えば図73に示す目標位置Bに到達した状態を示している。
図75(e)は、演出可動体224が目標位置Bから垂直上方に移動して、第一装飾図柄表示装置208の上辺を跨ぐ位置に到達した状態を示している。図75(f)は、演出可動体224がさらに垂直上方に移動して、初期位置Aに到達して停止した状態を示している。
このように、図75に示す演出可動体224の動作パターンは、初期位置Aから目標位置Cへ移動する経路(第二の経路)と目標位置Cから初期位置Aへ戻る際の経路(目標位置Bを経由)が異なる点に特徴を有している。
図76は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224の動作例(その4)を示している。図76(a)〜(e)のそれぞれは、図58に示す遊技盤200における第一装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および演出可動体224に取り付けられた第二装飾図柄表示装置209を示している。図76(a)〜(e)はこの順に演出可動体224の動作を時系列に示している。
図76(a)〜(c)の動作は、初期位置Aから目標位置Cへの移動であるが、図74(a)〜(c)の動作と同一であるのでその説明は省略する。図76(d)は、演出可動体224が目標位置Cから初期位置Aへの移動を開始した状態を示している。図76(d)は、演出可動体224が初期位置Aに向かって一直線に、つまり、斜め右上方向にして第一装飾図柄表示装置208の上辺に演出可動体224の上辺が重なる位置に到達した状態を示している。図76(e)は、演出可動体224がさらに初期位置Aに向かって一直線に斜め右上方向に移動して、初期位置Aに到達して停止した状態を示している。
このように、図76に示す演出可動体224の動作パターンは、初期位置Aから目標位置Cへ移動する経路と目標位置Cから初期位置Aへ戻る際の経路が異なっている。また。図75に示す戻り経路では目標位置Bを経由しているのに対し目標位置Bを経由せずに初期位置Aに戻っている。
次に、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100による演出動作の実施例1について図77〜図79を用いて説明する。図77は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例1(その1)を示している。図77は、実施例1におけるぱちんこ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209で実行される演出を示している。図77(a)〜(f)のそれぞれは、図58に示す遊技盤200における第一装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および演出可動体224に取り付けられた第二装飾図柄表示装置209を示している。図77(a)〜(f)はこの順に時系列に並べられている。
図77(a)は、特図変動遊技が終了して、第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾8−装飾5」の装飾図柄が停止表示されて当該特図変動遊技に係る当否判定結果がはずれであることが報知された状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域の右短辺(縦辺)の中央からやや下側近傍には、2個の小さな正方形状の表示領域を備えた2つの第四図柄表示領域b1、b2が設けられている。上側の正方形表示領域が特図1用の特図1第四図柄表示領域b1であり、下側の正方形表示領域が特図2用の特図2第四図柄表示領域b2となっている。第四図柄は、特図変動遊技中は、正方形表示領域内が例えば所定の色で点滅を繰り返し、図柄停止表示中は例えば所定色で塗りつぶされている状態になる。本例およびこれ以降の例において、特図変動遊技中の第四図柄の正方形表示領域内は白抜きとし、正方形表示領域の輪郭だけを示すものとする。図77(a)に示す状態では、特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、2つの第四図柄表示領域b1、b2の双方とも所定色で塗りつぶされている。また、装飾図柄表示装置208の表示領域の下長辺(横辺)の中央からやや左側近傍には、4個の円形の特図1用保留表示領域が表示可能に配置されている。本例では、第四図柄表示領域b1、b2は遊技状態や演出の種類の如何にかかわらず常時定位置に表示されている。特図1用保留表示領域は、遊技状態や演出の種類に応じて表示されたり非表示になったりする。また、演出可動体224は図73等に示す初期位置Aに停止している。演出可動体224の枠状部内の第二装飾図柄表示装置209は、「CR吉宗」の文字列の表示を含む演出を実行している。
図77(b)は特図1変動遊技が実行されている状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾1〜装飾10が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。特図1第四図柄表示領域b1は、特図1変動遊技が実行中であるため図中の正方形表示領域内は白抜きで表示され正方形表示領域の輪郭だけが示されている。特図2第四図柄表示領域b2は、特図2変動遊技は実行されていないので正方形表示領域内が所定色で塗りつぶされている。
初期位置Aに停止している演出可動体224に配置された第二装飾図柄表示装置209には、当該特図変動遊技がリーチに発展することを示唆する「リーチだ」という文字列を含むリーチ予告表示が装飾図柄変動中に表示開始される。当該リーチ予告表示は図柄変動中に表示を完了する。なお、第二装飾図柄表示装置209でのリーチ予告表示は、装飾図柄の変動開始前(ただし、特図の変動が開始されている場合)に表示開始されてもよく、装飾図柄が少なくとも1つまたは2つ停止した状態で表示開始されてもよく、装飾図柄が3つ停止した状態で揺れ変動中に表示開始されてもよい。また、第二装飾図柄表示装置209でのリーチ予告表示は、装飾図柄の変動開始(特図の変動開始中)前に表示が完了してもよく、装飾図柄が少なくとも1つまたは2つ停止した状態で表示完了してもよく、装飾図柄が3つ停止した状態で揺れ変動中に表示完了してもよい。ただし、特図が停止した場合は表示されないようにしてもよい。
図77(c)は特図1変動遊技でリーチ演出が実行されている状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれに装飾3が停止表示されている。また、中図柄表示領域208bには装飾1〜装飾10が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。
初期位置Aに停止している演出可動体224に配置された第二装飾図柄表示装置209には、リーチ演出でリーチがかかったことを示す「リーチ!!」という文字列を含むリーチ表示が表示される。このリーチ表示は、左右の装飾図柄が停止表示された状態になった後に表示される。なお、リーチ表示は、左右の装飾図柄の停止と同時に表示されてもよく、左右の装飾図柄のうちのいずれか一方の装飾図柄が停止した場合に表示されてもよく、すべての装飾図柄が変動表示中に表示されてもよい。
図77(d)は図77(c)でのリーチが「スーパーリーチA」と称するリーチ演出に発展した状態を示している。「スーパーリーチA」に係るリーチ演出は、二人の武士c1、c2が戦いをするストーリーが展開される。「スーパーリーチA」のリーチ演出では、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の広い部分が演出表示領域208dとして使用され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cは、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左上角部に縮小表示されるように配置される。図77(c)に示すような左中右図柄表示領域208a、208b、208cが表示領域中央部に大面積で表示されている状態から、図77(d)に示すような表示領域の広い部分が演出表示領域208dとして使用される「スーパーリーチA」に係るリーチ演出への切換えは、徐々に図77(c)に示す画面表示が消え、徐々に図77(d)の画面表示が表示されるように行われる。「スーパーリーチA」に係るリーチ演出では、特図1用保留表示領域は非表示になる。なお、図77(c)に示す画面表示から図77(d)に示す画面表示に画像が瞬時に切り替わるようにしてもよい。
初期位置Aに停止している演出可動体224に配置された第二装飾図柄表示装置209には、現在実行中のリーチ演出の名称が表示される。第一装飾図柄表示装置209には、「スーパーリーチA」という文字列を含むリーチ表示が表示される。第二装飾図柄表示装置209での「スーパーリーチA」という文字列を含むリーチ表示は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域で「スーパーリーチA」に係るリーチ演出が開始された後に開始される。なお、第二装飾図柄表示装置209でのリーチ表示は、第一装飾図柄表示装置208で「スーパーリーチA」に係るリーチ演出が開始される前に開始されてもよい。また、第二装飾図柄表示装置209でのリーチ表示は、第一装飾図柄表示装置208で「スーパーリーチA」に係るリーチ演出が実行中に開始されてもよい。また、第一装飾図柄表示装置208が図77(d)に示す画像を表示した後に第二装飾図柄表示装置209でのリーチ表示が完了するようにしてもよい。なお、第一装飾図柄表示装置208が表示完了する前に第二装飾図柄表示装置209が表示完了してもよく、第一装飾図柄表示装置208が表示中に第二装飾図柄表示装置209が表示完了してもよい。なお、リーチ演出中に第二装飾図柄表示装置209は、リーチ演出の名称以外の表示(デフォルト表示、当該変動の予告、装飾図柄、保留、第四図柄、黒色の画像など)を行ってもよい。また、何も表示しなくてもよい。他の実施例におけるリーチ演出についても同様である。
図77(e)は図77(d)で開始された「スーパーリーチA」のリーチ演出での途中の画像(戦いの最中を示す)を示している。図77(f)は図77(e)で示された戦いに決着がついたことを示唆する画像が表示されていることを示している。
図78は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例1(その2)を示している。図78(a)〜(f)は、図77(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。図78では、演出可動体224が図73に示す演出可動体224の動作例(その1)と同じ動作をするようになっている。図78は、当否判定の結果が大当り、小当り、またははずれのいずれかの場合に行われる可能性のある演出である。なお、当否判定の結果が大当りの場合は行われない演出であってもよい。また、当否判定の結果が小当りおよび/またははずれのみで行われる演出であってもよい。他の実施例における第二装飾図柄表示装置209で「負け」が表示されるリーチ演出についても同様である。
図78(a)は、演出可動体224が初期位置Aから目標位置Bへ移動を開始した状態を示している。図78(a)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の長方形枠部の上辺に対しほぼ直交方向を下方に移動して、第一装飾図柄表示装置208の上辺を跨いだ時点の状態を示している。演出可動体224の第二装飾図柄表示装置209は、演出可動体224が図77(f)の位置から図78(a)の位置へ移動開始した後に、「スーパーリーチA」という文字列を含むリーチ表示が消去される。さらに、「スーパーリーチA」という文字列を含むリーチ表示が消去された後に「負け」の文字が表示開始する。なお、「スーパーリーチA」という文字列を含むリーチ表示が徐々に相対的に低コントラストで表示された後に非表示になるようにしてもよく、瞬時に「負け」の文字に切り替わるようにしてもよい。演出可動体224の第二装飾図柄表示装置209には「負け」の文字が初めは相対的に低コントラストで表示され、演出可動体224の移動に伴って徐々に高コントラストに表示される。なお、第二装飾図柄表示装置209が停止した状態で「負け」の文字の表示が開始されてもよく、第二装飾図柄表示装置209の移動前に「負け」の文字の表示が開始してもよい。
図78(a)に示す第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに示される画像における武士c1の表情は戦いに「負け」たことを示唆する(負けが確定した)表示である。つまり、負けの際にのみ表示される背景画像である。本実施例では図78(a)に示す画像は、当該特図1変動遊技の結果がはずれであることを示唆している。なお、図78(a)に示す画像が当該特図1変動遊技の結果がはずれであることを示唆しないものであってもよい。演出可動体224の移動動作および第二装飾図柄表示装置209での「負け」の文字列の表示は、武士c1の表情が変わった後に開始される。なお、演出可動体224の移動動作および第二装飾図柄表示装置209での「負け」の文字列の表示は、武士c1の表情が変わる前でもよく、変わったと同時であってもよい。
図78(b)は、演出可動体224が目標位置Bに到達した状態を示している。また、図78(c)は、演出可動体224が目標位置Bに停止した状態を示している。図78(b)および(c)に示すように、第二装飾図柄表示装置209は目標位置Bにおいて高コントラストで「負け」の文字列を表示している。また、背景画像では武士c2が勝利して敗れた武士c1が倒れた状態が示されている。また、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左上角部に縮小表示された左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾3-装飾2−装飾3」が揺れ変動を伴って表示されている。揺れ変動では左中右
図柄表示領域208a、208b、208cに表示される装飾図柄が完全には停止しておらず、各装飾図柄が僅かに上下に揺れているように表示される。揺れ変動状態は装飾図柄の変動表示が続いていることを示している。
図78(d)は、演出可動体224が目標位置Bから初期位置Aへの移動を開始した状態を示している。図78(d)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の長方形枠部の上辺に対し垂直上方に移動して、第一装飾図柄表示装置208の上辺を跨いだ時点の状態を示している。この演出可動体224の移動の最中に第二装飾図柄表示装置209の表示画面の「負け」の表示が徐々に消えていく(フェードアウトする)演出が実行される。また、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d全体と、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに揺れ変動表示されている装飾図柄もフェードアウトしていく演出が行われる。なお、演出表示領域208dと左中右図柄表示領域208a、208b、208cでのフェードアウトの演出は演出可動体224の移動後、または移動前に実行されてもよい。なお、フェードアウトさせずに、画像が次の画像に瞬時に切り替わるようにしてもよい。
図78(e)は、演出可動体224がさらに垂直上方に移動して初期位置Aに到達した状態を示している。本例では、第二装飾図柄表示装置209が図77(a)に示す「CR吉宗」と同じ表示(デフォルトの表示)を行うようにしているが、これ以外の表示(例えば、「負け」の表示や背景画像の表示)を行うようにしてもよく、何も表示させないようにしてもよい。この表示は、第二装飾図柄表示装置209が最後の位置(最終的に停止する位置)に来た時に表示完了する。なお、第二装飾図柄表示装置209が動作中にこの表示が表示開始されてもよく。動作後に表示開始してもよい。さらに、動作中に表示が完了してもよい。左中右図柄表示領域208a、208b、208cは第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部に移動して「装飾3−装飾2−装飾3」の装飾図柄が揺れ変動している。また、「スーパーリーチA」に係るリーチ演出が終了したので、特図1用保留表示領域は表示状態になる。このような大きく揺れ変動表示されている装飾図柄と保留の表示は、演出可動体224の移動(動作)中に表示開始される。なお、このような装飾図柄と保留の表示は、演出可動体224の動作前や動作後(第二装飾図柄表示装置209が停止したとき)に表示開始されてもよい。また、装飾図柄と保留の表示完了は演出可動体224の動作中に行われる。なお、装飾図柄と保留の表示は、演出可動体224の動作前や動作後に表示完了してもよい。このように本例では、演出可動体224は、左中右図柄表示領域208a、208b、208cを含む領域へ移動し、第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部に装飾図柄が大きく表示される前に、元の位置に戻る。なお、演出可動体224は、装飾図柄が表示される領域を含む領域へは移動しないものであってもよい。また、演出可動体224は、装飾図柄が大きく表示開始されたあとに元の位置に戻ってもよく、装飾図柄が大きく表示完了したあとに戻ってもよい。なお、図78(d)と図78(e)の間に、図78(d)と図78(e)に示す画像でない画像(例えば、画面全体が真白となる画像)を表示してもよい。
図78(f)は、演出可動体224が初期位置Aに停止した状態を示している。本例では、第二装飾図柄表示装置209が図77(a)に示す「CR吉宗」と同じ表示(デフォルトの表示)を行って図柄確定(変動停止)であることを報知している。第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾3」の装飾図柄が停止表示されて当該特図1変動遊技の結果である当否判定結果がはずれであったことが報知される。なお、図柄の確定は、演出可動体224の停止後に行われる。なお、演出可動体224が動作中または動作前に図柄が確定してもよい。なお、図78(d)〜図78(g)で図78(b)において表示された「負け」の表示を継続して表示している場合、図柄確定と同時にデフォルト表示に戻してもよく、図柄確定前(例えば、図78(e)と図78(f)の間)にデフォルト表示に戻してもよく、図柄確定後にデフォルト表示に戻してもよく、次変動の開始(特図の変動開始)と同時にデフォルト表示に戻してもよく、次変動の開始(特図の変動開始)の後にデフォルト表示に戻してもよい。後述する「勝ち」の表示についても同様である。
なお、当否判定の結果が当りであっても、「負け」用の動作を行うようにしてもよい。その場合、図柄が確定するまでの間(例えば、図78(e)と図78(f)の間、図78(b)から図78(c)の間など)に復活演出(大当りの図柄が揃う演出)を行うようにしてもよい。また、第一装飾図柄表示装置208の表示領域で第二装飾図柄表示装置209により覆われている領域は、画像表示を行わないようにしてもよいし、画像表示を行うようにしてもよい。また、第二装飾図柄表示装置209によって隠されない表示(例えば、第四図柄、装飾図柄など)があってもよい。また、第二装飾図柄表示装置209によって隠される表示(装飾図柄、予告(例えば、当該変動の結果を示唆可能な予告、先読み予告など)、演出(当該変動の大当り信頼度を示唆する予告、次回以降の変動の大当り信頼度を示唆する予告、当否判定結果を示唆しない演出(当該遊技機で行われる演出の説明を行う演出説明表示(チュートリアル)))、後述するダイトモ、二次元コードなどのアクセス画像など)があってもよい。
図79は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例1(その3)を示している。図79(a)〜(f)は、図77(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。図79では、演出可動体224が図74に示す演出可動体224の動作例(その2)と同じ動作をするようになっている。また、図79は、当否判定の結果が大当りの場合に行われる可能性のある演出である。なお、当否判定の結果が小当りまたははずれの場合に行われてもよい。また、当否判定の結果が小当りおよびはずれの場合には、行われない演出であってもよい。他の実施例における第二装飾図柄表示装置209で「勝ち」が表示されるリーチ演出についても同様である。
図79(a)は、演出可動体224が初期位置Aから目標位置Bとは異なる目標位置Cへ移動を開始した状態を示している。図79(a)は、演出可動体224が水平左方向および垂直下方向、つまり斜め左下方向に移動して、第一装飾図柄表示装置208の上辺を跨ぐ位置に到達した状態を示している。演出可動体224の第二装飾図柄表示装置209は、演出可動体224が図77(f)の位置から図79(a)の位置へ移動開始した後に、「スーパーリーチA」という文字列を含むリーチ表示が消去される。さらに、「スーパーリーチA」という文字列を含むリーチ表示が消去された後に「勝ち」の文字が表示開始する。なお、「スーパーリーチA」という文字列を含むリーチ表示が徐々に相対的に低コントラストで表示された後に非表示になるようにしてもよく、瞬時に「勝ち」の文字に切り替わるようにしてもよい。演出可動体224の第二装飾図柄表示装置209には「勝ち」の文字が初めは相対的に低コントラストで表示され、演出可動体224の移動に伴って徐々に高コントラストに表示される。なお、第二装飾図柄表示装置209が停止した状態で「勝ち」の文字の表示が開始されてもよく、第二装飾図柄表示装置209の移動前に「勝ち」の文字の表示が開始してもよい。
図79(a)に示す第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに示される画像における武士c1の表情は戦いに「勝ち」得たことを示唆する(勝ちが確定した)表示である。つまり、勝ちの際にのみ表示される背景画像である。本実施例では図79(a)に示す画像は、当該特図1変動遊技の結果が当りであることを示唆している。なお、図79(a)に示す画像が当該特図1変動遊技の結果が当りであることを示唆しないものであってもよい。演出可動体224の移動動作および第二装飾図柄表示装置209での「勝ち」の文字列の表示は、武士c1の表情が変わった後に開始される。なお、演出可動体224の移動動作および第二装飾図柄表示装置209での「勝ち」の文字列の表示は、武士c1の表情が変わる前でもよく、変わったと同時であってもよい。
2つの第四図柄表示領域b1、b2は動作中の演出可動体224の第二装飾図柄表示装置209により覆われない位置に表示されている。これに対し、左中右図柄表示領域208a、208b、208cは、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左上角部に縮小表示されるように配置されているので、演出可動体224が図示のように移動すると、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄は、移動中の第二装飾図柄表示装置209により少なくとも一部が覆われる位置に変動表示される。
図79(b)は、図79(a)に示す状態から水平方向の移動成分がなくなり、垂直下方に演出可動体224が移動して目標位置Cに到達した状態を示している。また、図79(c)は、演出可動体224が目標位置Cに停止した状態を示している。図79(b)および(c)に示すように、第二装飾図柄表示装置209は目標位置Cにおいて高コントラストで「勝ち」の文字列を表示している。また、背景画像では武士c1が勝利して敗れた武士c2が倒れた状態が示されている。また、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左上角部に縮小表示された左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾3-装飾3−装飾3」が揺れ変動を伴って表示されている。揺れ変動では左中右図柄表
示領域208a、208b、208cに表示される装飾図柄が完全には停止しておらず、各装飾図柄が僅かに上下に揺れているように表示される。揺れ変動状態は装飾図柄の変動表示が続いていることを示している。
なお、図79(a)に示す状態から図79(b)に示す状態になるまでの間で、右図柄表示領域208cに表示される装飾図柄は第二装飾図柄表示装置209により全部隠され、中図柄表示領域208bに表示される装飾図柄は一部が隠された状態になる。また、左図柄表示領域208aに表示される装飾図柄は第二装飾図柄表示装置209によって隠されない位置に配置されている。また、第二装飾図柄表示装置209に表示される「勝ち」と「負け」の演出のうち、「勝ち」の場合のみ第二装飾図柄表示装置209で装飾図柄の一部が隠されている。なお、「勝ち」と「負け」の演出の双方で第二装飾図柄表示装置209で装飾図柄の一部を隠してもよいし、「負け」の場合のみ第二装飾図柄表示装置209で装飾図柄の一部を隠すようにしてもよい。
なお、左中右図柄表示領域208a、208b、208cで表示される装飾図柄について、第二装飾図柄表示装置209で隠される位置に当該装飾図柄を表示してもよいし、第二装飾図柄表示装置209で一部が隠される位置に装飾図柄を表示してもよいし、第二装飾図柄表示装置209で全てが隠される位置に装飾図柄を表示してもよい。また、複数の装飾図柄が隠される状態について、少なくとも全部隠される図柄が2以上であってもよいし、少なくとも一部が隠される図柄が2以上あってもよいし、少なくとも隠されない図柄があるようにしてもよい。また、全部隠される装飾図柄と一部が隠される装飾図柄が組合わされている状態になるようにしてもよい。
図79(d)は、演出可動体224が目標位置Cから初期位置Aへ戻るための移動を開始した状態を示している。図79(d)は、演出可動体224が垂直上方に移動して、第一装飾図柄表示装置208の上辺を跨ぐ位置に到達した状態を示している。この演出可動体224の移動の最中に第二装飾図柄表示装置209の表示画面の「勝ち」の表示がフェードアウトする演出が実行される。また、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d全体と、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに揺れ変動表示されている装飾図柄もフェードアウトする演出が行われる。なお、演出表示領域208dと左中右図柄表示領域208a、208b、208cでのフェードアウトの演出は演出可動体224の移動後、または移動前に実行されてもよい。なお、フェードアウトさせずに、画像が次の画像に瞬時に切り替わるようにしてもよい。左中右図柄表示領域208a、208b、208cは、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左上角部に縮小表示されるように配置されているので、演出可動体224が図示のように移動すると、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄は、移動中の第二装飾図柄表示装置209により少なくとも一部が覆われる位置に変動表示される。本例では、中図柄表示領域208bの装飾図柄が揺れ変動になった後に右図柄表示領域208cの装飾図柄の全部と中図柄表示領域208bの装飾図柄の一部を隠している。
図79(e)は、演出可動体224が水平右方向および垂直上方、つまり斜め右上方向に移動して、初期位置Aに到達した状態を示している。本例では、第二装飾図柄表示装置209が図77(a)に示す「CR吉宗」と同じデフォルトの表示を行うようにしているが、これ以外の表示(例えば、「勝ち」の表示や背景画像の表示)を行うようにしてもよく、何も表示させないようにしてもよい。この表示は、第二装飾図柄表示装置209が最後の位置(最終的に停止する位置)に来た時に表示完了する。なお、第二装飾図柄表示装置209が動作中にこの表示が表示開始されてもよく。動作後に表示開始してもよい。さらに、動作中に表示が完了してもよい。左中右図柄表示領域208a、208b、208cは第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部に移動して「装飾3−装飾3−装飾3」の装飾図柄が揺れ変動している。また、「スーパーリーチA」に係るリーチ演出が終了したので、特図1用保留表示領域は表示状態になる。このような大きく揺れ変動表示されている装飾図柄と保留の表示は、演出可動体224の移動(動作)中に表示開始される。なお、このような装飾図柄と保留の表示は、演出可動体224の動作前や動作後(第二装飾図柄表示装置209が停止したとき)に表示開始されてもよい。また、装飾図柄と保留の表示完了は演出可動体224の動作中に行われる。なお、装飾図柄と保留の表示は、演出可動体224の動作前や動作後に表示完了してもよい。このように本例では、演出可動体224は、左中右図柄表示領域208a、208b、208cを含む領域へ移動し、第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部に装飾図柄が大きく表示される前に、元の位置に戻る。なお、演出可動体224は、装飾図柄が表示される領域を含む領域へは移動しないものであってもよい。また、演出可動体224は、装飾図柄が大きく表示開始されたあとに元の位置に戻ってもよく、装飾図柄が大きく表示完了したあとに戻ってもよい。なお、図79(d)と図79(e)の間に、図79(d)と図79(e)に示す画像でない画像(例えば、画面全体が真白となる画像)を表示してもよい。
図79(f)は、演出可動体224が初期位置Aに停止した状態を示している。本例では、第二装飾図柄表示装置209が図77(a)に示す「CR吉宗」と同じデフォルト表示を行って図柄確定(変動停止)であることを報知している。第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」の装飾図柄が停止表示されて当該特図1変動遊技の結果である当否判定結果が大当りであったことが報知される。なお、図柄の確定は、演出可動体224の停止後に行われる。なお、演出可動体224が動作中または動作前に図柄が確定してもよい。
また、第一装飾図柄表示装置208の表示領域で第二装飾図柄表示装置209により覆われている領域は、画像表示を行わないようにしてもよいし、画像表示を行うようにしてもよい。また、第二装飾図柄表示装置209によって隠されない表示(例えば、第四図柄、装飾図柄、保留表示など)があってもよい。また、第二装飾図柄表示装置209によって隠される表示(装飾図柄、予告(例えば、当該変動の結果を示唆可能な予告、先読み予告など)、演出(当該変動の大当り信頼度を示唆する予告、次回以降の変動の大当り信頼度を示唆する予告、当否判定結果を示唆しない演出(当該遊技機で行われる演出の説明を行う演出説明表示(チュートリアル)など))、保留表示、後述するダイトモ、二次元コードなどのアクセス画像など)があってもよい。また上記実施例は、図73と図74に示す演出可動体の動作例を用いて説明したが、図75や図76等の他の動作例に関しても上記具体的実施例は適用可能である。
図80は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224の動作例(その5)を示している。図80(a)〜(e)のそれぞれは、図58に示す遊技盤200における第一装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および演出可動体224に取り付けられた第二装飾図柄表示装置209を示している。図80(a)〜(e)はこの順に演出可動体224の動作を時系列に示している。図80は、演出可動体224が後述する第一の経路で初期位置Aから目標位置Bまでを移動する場合について説明する。また、図81は、演出可動体224が後述する第二の経路で初期位置Aから目標位置Bまでを移動する場合について説明する。図82および図83では、図80の変形例について説明する。
図80(a)は、演出可動体224が初期位置Aに停止している状態を示している。図80(b)は、演出可動体224が初期位置Aから目標位置Bへ移動を開始した状態を示している。図80(b)は、演出可動体224が垂直方向を下方に移動して、第一装飾図柄表示装置208の上辺を超えて第二装飾図柄表示装置209全体が第一装飾図柄表示装置208の表示領域内に入った状態を示している。
図80(c)は、演出可動体224が目標位置Bに到達して停止した状態を示している。図80(d)は、演出可動体224が目標位置Bから初期位置Aへ戻る移動を開始した状態を示している。図80(d)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の長方形枠部の上辺に対し垂直上方に移動して、第一装飾図柄表示装置208の上辺を跨いだ時点の状態を示している。図80(e)は、演出可動体224がさらに垂直上方に移動して初期位置Aに到達して停止した状態を示している。
このように、図80に示す演出可動体224の動作パターンは、図73に示したものと同一であり、初期位置Aから目標位置Bへ移動する経路(第一の経路)と目標位置Bから初期位置Aへ戻る際の経路が同一である。なお、演出可動体224の動作は、図76に示すような、直線動作で移動して目標位置Bに到達し、次いで斜め直線の移動動作で初期位置Aに戻るようなものでもよい。
図81は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224の動作例(その6)を示している。図81(a)〜(e)のそれぞれは、図58に示す遊技盤200における第一装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および演出可動体224に取り付けられた第二装飾図柄表示装置209を示している。図81(a)〜(e)はこの順に演出可動体224の動作を時系列に示している。
図81(a)は、演出可動体224が初期位置Aに停止している状態を示している。図81(b)は、演出可動体224が初期位置Aから目標位置Bへ移動を開始した状態を示している。図81(b)は、演出可動体224が水平左方向および垂直下方向、つまり斜め左下方向に移動して、第一装飾図柄表示装置208の上辺を超えて第二装飾図柄表示装置209全体が第一装飾図柄表示装置208の表示領域内に入った状態を示している。
図81(c)は、演出可動体224が水平右方向および垂直下方、つまり斜め右下方向に移動して、目標位置Bに到達して停止した状態を示している。図81(d)は、演出可動体224が目標位置Bから初期位置Aへ戻る移動を開始した状態を示している。図81(d)は、演出可動体224が水平左方向および垂直上方、つまり斜め左上方向に移動して、図81(b)に示す位置にまで戻った時点の状態を示している。図81(e)は、演出可動体224が水平右方向および垂直上方向、つまり斜め右上方向に移動して、初期位置Aに到達して停止した状態を示している。
このように、図81に示す演出可動体224の動作パターンは、図80に示す動作パターンに示す経路と異なる第二の経路を通って目標位置Bに到達している。また、演出可動体224の動作パターンは、初期位置Aから目標位置Bへ移動する第二の経路と目標位置Bから初期位置Aへ戻る際の経路が同一である。
このように図80および図81に示すように本実施の形態によるぱちんこ機100は、表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段としての第一装飾図柄表示装置208と、表示を少なくとも実行可能な第二の表示手段としての第二装飾図柄表示装置209と、を備えた遊技台であって、第二装飾図柄表示装置209は、第一の位置としての初期位置Aから第二の位置としての目標位置Bへ移動(以下、第一の移動という)を少なくとも行うことが可能なものであり、第二装飾図柄表示装置209は、初期位置Aから第三の位置として、第二の位置と同一の位置である目標位置Bへ移動(以下、第二の移動という)を少なくとも行うことが可能なものであり、第一の移動は、第一の経路(例えば、図80に示す第一の経路)に沿って少なくとも行われるものであり、第二の移動は、第二の経路(例えば、図81に示す第二の経路)に沿って少なくとも行われるものであり、第一の経路は、第二の経路とは別の経路であり、目標位置Bにある第二装飾図柄表示装置209の少なくとも一部は、第一装飾図柄表示装置208による表示の少なくとも一部を隠すものであることを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、演出可動体224の移動に伴って移動する第二装飾図柄表示装置209が異なる経路で移動し、移動後に第一装飾図柄表示装置208の表示の一部を隠すので、意外性のある動作を行うことができ、多彩な演出を行うことができる場合がある。また、表示の一部を隠すことにより、遊技者をより第一および/または第二装飾図柄表示装置208へ注目させ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、第二の位置と第三の位置が同一の位置なので、意外性のある動作を行うことができ、遊技者をより表示装置へ注目させることができる場合がある。
なお、第一の移動と第二の移動とに要する時間は異なるものであってもよく、同じものであってもよい。また、第一の移動時と第二の移動時の演出可動体224の移動速度は同じものであってもよく、異なるものであってもよい。
図82は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224の動作例(その7)を示している。図82(a)〜(e)のそれぞれは、図58に示す遊技盤200における第一装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および演出可動体224に取り付けられた第二装飾図柄表示装置209を示している。図82(a)〜(e)はこの順に演出可動体224の動作を時系列に示している。
図82(a)〜(c)の動作は、初期位置Aから目標位置Bへの移動であるが、図80(a)〜(c)の動作と同一であるのでその説明は省略する。図82(d)は、演出可動体224が目標位置Bから初期位置Aへの移動を開始した状態を示している。図82(d)は、演出可動体224が僅かに垂直上方に移動するとともに水平右方向に相対的に大きく移動して、第二装飾図柄表示装置208の右側であって表示領域外に到達した状態を示している。
図82(e)は、演出可動体224が第二装飾図柄表示装置208の右側であって表示領域外から初期位置Aへの移動を開始した状態を示している。図82(e)は、演出可動体224が垂直上方に移動するとともに水平左方向に移動して、初期位置Aに到達して停止した状態を示している。
このように、図82に示す演出可動体224の動作パターンは、図75や図76に示す動作パターンと同様に、初期位置Aから目標位置Bへ移動する経路と目標位置Bから初期位置Aへ戻る際の経路が異なる点に特徴を有している。
また、図82に示す動作パターンは、演出可動体224に設けられた第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208の表示画面の一部を隠すとともに、図82(d)に示すように、第一装飾図柄表示装置209の外側の領域に配置された、例えば装飾物、演出可動手段、球通路、遊技領域、遊技球などの少なくとも一部を隠すようにしている。
図83は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224の動作例(その8)を示している。図83(a)〜(f)のそれぞれは、図58に示す遊技盤200における第一装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および演出可動体224に取り付けられた第二装飾図柄表示装置209を示している。図83(a)〜(f)はこの順に演出可動体224の動作を時系列に示している。
図83(a)〜(c)の動作は、初期位置Aから目標位置Bへの移動であるが、図82(a)〜(c)の動作と同一であるのでその説明は省略する。図83(d)は、演出可動体224が目標位置Bで時計回りに90°回転した状態を示している。
図83(e)は、演出可動体224が目標位置Bで反時計回りに90°回転して元の位置に戻った状態を示している。図83(f)は、目標位置Bから垂直上方に移動して大きく移動して、初期位置Aに到達して停止した状態を示している。
このように、図83に示す演出可動体224の動作パターンは、初期位置Aから目標位置Bへ移動する経路と目標位置Bから初期位置Aへ戻る際の経路において、初期位置Aへ戻る際に目標位置Bで演出可動体224が回転動作を行う点に特徴を有している。
本例は、一方の経路(往路)は回転動作を行わず、他方の経路(復路)は回転動作を行うものである。なお、本例では往路と復路とが同一経路であるが、往復で経路が異なる場合でも回転動作を実行可能なものであってもよい。その場合、回転動作を行う場所は同じであってもよく、異なるものであってもよい。また、回転動作以外に、裏返る、振動するなどの動作を実行可能であってもよい。
また、回転した演出可動体224を元に戻すタイミングは、直線動作前、直線動作中、直線動作後のいずれであってもよい。また、図83では、目標位置Bで90°正回転させた後、90°逆回転させてから初期位置Aまで移動させるようにしているが、90°正回転させた状態を維持しながら初期位置Aまで移動し、初期位置Aで90°逆回転させて元の状態に戻るようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100による演出動作の実施例2について図84〜図93を用いて説明する。図84は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その1)を示している。図84は、実施例2におけるぱちんこ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209で実行される演出を示している。図84(a)〜(c)のそれぞれは、図58に示す遊技盤200における第一装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および演出可動体224に取り付けられた第二装飾図柄表示装置209を示している。図84(a)〜(c)はこの順に時系列に並べられている。
図84(a)は、特図変動遊技が終了して、第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾8−装飾5」の装飾図柄が停止表示されて当該特図変動遊技に係る当否判定結果がはずれであることが報知された状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域の右短辺(縦辺)の中央からやや下側近傍には、2個の小さな正方形状の表示領域を備えた2つの第四図柄表示領域b1、b2が設けられている。上側の正方形表示領域が特図1用の特図1第四図柄表示領域b1であり、下側の正方形表示領域が特図2用の特図2第四図柄表示領域b2となっている。第四図柄は、特図変動遊技中は、正方形表示領域内が例えば所定の色で点滅を繰り返し、図柄停止表示中は例えば所定色で塗りつぶされている状態になる。図84(a)に示す状態では、特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、2つの第四図柄表示領域b1、b2の双方とも所定色で塗りつぶされている。また、装飾図柄表示装置208の表示領域の下長辺(横辺)の中央からやや左側近傍には、4個の円形の特図1用保留表示領域が表示可能に配置されている。本例では、第四図柄表示領域b1、b2は遊技状態や演出の種類の如何にかかわらず常時定位置に表示されている。特図1用保留表示領域は、遊技状態や演出の種類に応じて表示されたり非表示になったりする。また、演出可動体224は図73等に示す初期位置Aに停止している。演出可動体224の枠状部内の第二装飾図柄表示装置209は、「CR吉宗」の文字列の表示を含む演出を実行している。
図84(b)は特図1変動遊技が実行されている状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾1〜装飾10が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。特図1第四図柄表示領域b1は、特図1変動遊技が実行中であるため図中の正方形表示領域内は白抜きで表示され正方形表示領域の輪郭だけが示されている。特図2第四図柄表示領域b2は、特図2変動遊技は実行されていないので正方形表示領域内が所定色で塗りつぶされている。
初期位置Aに停止している演出可動体224に配置された第二装飾図柄表示装置209には、当該特図変動遊技がリーチに発展することを示唆する「リーチだ」という文字列を含むリーチ予告表示が装飾図柄変動中に表示開始される。当該リーチ予告表示は装飾図柄の変動中に表示を完了する。なお、第二装飾図柄表示装置209でのリーチ予告表示は、装飾図柄の変動開始前(ただし、特図の変動が開始されている場合)に表示開始されてもよく、装飾図柄が少なくとも1つまたは2つ停止した状態で表示開始されてもよく、装飾図柄が3つ停止した状態で揺れ変動中に表示開始されてもよい。また、装飾図柄の変動開始(特図の変動開始中)前に表示が完了してもよく、装飾図柄が少なくとも1つまたは2つ停止した状態で表示完了してもよく、装飾図柄が3つ停止した状態で揺れ変動中に表示完了してもよい。ただし、特図が停止した場合は表示されないようにしてもよい。
図84(c)は特図1変動遊技が実行されている状態を示している。左中右図柄表示領域208a、208b、208cは第一装飾図柄表示装置208の表示領域の右下に縮小配置されて、装飾図柄の変動表示が行われている。第一装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部および上方領域は演出表示領域208dとして使用されている。演出表示領域208dには、「激熱」か「リーチ」のいずれにするかを武士c1が座して思案している演出がされている。「激熱」と書かれた扇子の画像(以下、「激熱」の画像と称する場合がある)が第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左上部に表示され、「リーチ」と書かれた本の画像(以下、「リーチ」の画像と称する場合がある)が第一装飾図柄表示装置208の表示領域の右上部に表示されている。
初期位置Aに停止している演出可動体224に配置された第二装飾図柄表示装置209には、演出表示領域208dでの演出で武士c1が思案していることを遊技者に報知するために「どっちにしよう?」という文字列を含む表示が開始される。第二装飾図柄表示装置209で図84(b)に示す「リーチだ」というリーチ予告表示から図84(c)に示す「どっちにしよう?」の表示に変わるタイミングは、第一装飾図柄表示装置208での表示が図柄変動表示(図84(b)の状態)のときであってもよく、第一装飾図柄表示装置208での表示が図84(b)から図84(c)に示す状態に変化中であってもよく、第一装飾図柄表示装置208での表示が図84(c)に示す状態になった後であってもよい。
なお、「激熱」の画像と「リーチ」の画像は大当りの予告報知であり、大当りの信頼度は「リーチ」よりも「激熱」の方が高く設定されている。第一装飾図柄表示装置208が当該変動の予告を開始したタイミングで、第二装飾図柄表示装置209の表示を変えている。なお、第一装飾図柄表示装置208の予告開始タイミングと第二装飾図柄表示装置209の予告開始タイミングは異なるものであってもよい。第一装飾図柄表示装置208よりも第二装飾図柄表示装置209が早くてもよいし、遅くてもよい。
図85は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その2)を示している。図85(a)〜(f)は、図84(c)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。図85では、演出可動体224が図81に示す演出可動体224の動作例(その6)と同じ動作をするようになっている。
図85(a)は、演出可動体224が初期位置Aから目標位置Bへ移動を開始した状態を示している。図85(a)は、演出可動体224が水平左方向および垂直下方向、つまり斜め左下方向に移動して、第一装飾図柄表示装置208の上辺を超えて第二装飾図柄表示装置209全体が第一装飾図柄表示装置208の表示領域内に入った状態を示している。この状態で第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左上部は第二装飾図柄表示装置209で隠されてしまう。このため、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左上部の「激熱」の画像が第二装飾図柄表示装置209で隠されてしまうが、第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、第一装飾図柄表示装置208に表示された「激熱」の画像と同様の「激熱」の画像が表示される。第一装飾図柄表示装置208の表示領域の「激熱」の画像は、演出可動体224が初期位置Aから移動を開始して第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左上部の「激熱」の画像を隠してしまうまでは表示されている。第一装飾図柄表示装置208に表示していた予告表示と同じものを第二装飾図柄表示装置209に表示している。第一装飾図柄表示装置208が第二装飾図柄表示装置209の少なくとも一部または全部に覆われている場合において、第二装飾図柄表示装置209に覆われている領域の画像は、少なくとも一部(例えば、第二装飾図柄表示装置209に覆われていない領域の画像)が表示されていてもよく、画像が非表示になっていてもよい。なお、演出可動体224の移動中は、第二装飾図柄表示装置209の表示領域に何も表示されていなくてもよい。また、演出可動体224の移動中は、第二装飾図柄表示装置209の表示領域に「どっちにしよう?」の画像が表示されていてもよく、背景表示などの異なる表示を表示していてもよい。また、第二装飾図柄表示装置209の表示領域に「激熱」の画像が表示される前に「どっちにしよう?」の画像が表示されていてもよい。あるいは、第二装飾図柄表示装置209の表示領域に「激熱」の画像のみが表示されていてもよいし、「どっちにしよう?」の画像のみが表示されていてもよい。
図85(b)は、演出可動体224が水平右方向および垂直下方、つまり斜め右下方向に移動して、目標位置Bに到達した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の表示領域において、図85(a)に示した第二装飾図柄表示装置209の存在した位置には、第二装飾図柄表示装置209で表示されている「激熱」の画像と同じ画像は表示されていない。第一装飾図柄表示装置208の表示領域の当該位置に表示されていた「激熱」の画像は、第二装飾図柄表示装置209が通過中に消去されている。なお、第一装飾図柄表示装置208に表示されていた「激熱」の画像は、第二装飾図柄表示装置209の通過前や通過後に消去されてもよい。また、そのまま表示されていてもよい。なお、第二装飾図柄表示装置209は、選択していない予告表示「リーチ」の画像の上を通過している。なお、通過しないようにしてもよい。また、選択していない予告表示(「リーチ」の画像)は徐々に薄くなって消去される。なお、「激熱」の画像は、「リーチ」の画像と同時に消去されてもよく、「リーチ」の画像よりも先に消去されてもよく、またその逆であってもよい。また、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左側には比較的大きく武士c1が表示される。このキャラクタの表示は、当該特図変動遊技での大当りの信頼度を示す演出が決定したことを示す。
図85(c)は、演出可動体224が目標位置Bに停止した状態を示している。図85(c)に示すように第四図柄表示領域b1、b2と特図1用保留表示領域a1〜a4は、第二装飾図柄表示装置209によって隠されない位置に表示されている。
図85(d)は、演出可動体224が目標位置Bから初期位置Aへ戻る移動を開始した状態を示している。図85(d)は、演出可動体224が水平左方向および垂直上方、つまり斜め左上方向に移動して、図85(a)に示す位置にまで戻った時点の状態を示している。演出可動体224が図85(a)に示す位置にまで戻るタイミングは予め決められており、例えば、装飾図柄の1つが停止表示されるまでの間でもよい。戻るときは、移動してきたルート(経路)と同じルートで戻る。この演出可動体224の移動の最中に第二装飾図柄表示装置209の表示画面の「激熱」の画像が徐々に消えていく(フェードアウトする)演出が実行される。また、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d全体と、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている武士c1の画像もフェードアウトしていく演出が行われる。なお、演出表示領域208dと左中右図柄表示領域208a、208b、208cでのフェードアウトの演出は演出可動体224の移動後、または移動前に実行されてもよい。また、演出可動体224の移動と同時にフェードアウトしていく演出が行われてもよい。なお、フェードアウトさせずに、画像が次の画像に瞬時に切り替わるようにしてもよい。
図85(e)は、演出可動体224が水平右方向および垂直上方向、つまり斜め右上方向に移動して、初期位置Aに到達した状態を示している。図85(e)に示す状態は、図84(b)に示す状態と同様である。第一装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾図柄の変動表示が行われている。なお、演出可動体224が初期位置に到達した時点で、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾図柄の変動表示を行わず、図85(f)のようにリーチ演出が行われている状態になっていてもよい。特図1第四図柄表示領域b1は、特図1変動遊技が実行中であるため図中の正方形表示領域内は白抜きで表示され正方形表示領域の輪郭だけが示されている。特図2第四図柄表示領域b2は、特図2変動遊技は実行されていないので正方形表示領域内が所定色で塗りつぶされている。初期位置Aに到達した演出可動体224に配置された第二装飾図柄表示装置209には、デフォルト表示の「CR吉宗」の画像が表示される。
本例では、第二装飾図柄表示装置209が図77(a)に示す「CR吉宗」と同じ表示(デフォルトの表示)を行うようにしているが、これ以外の表示(例えば、「激熱」の画像や背景画像の表示)を行うようにしてもよく、何も表示させないようにしてもよい。この表示は、第二装飾図柄表示装置209が最後の位置(最終的に停止する位置)に来た時に表示完了する。なお、第二装飾図柄表示装置209が動作中にこの表示が表示開始されてもよく。動作後に表示開始してもよい。さらに、動作中に表示が完了してもよい。また、「CR吉宗」の画像ではなく図85(c)に示す「激熱」の画像を引き続き表示していてもよい。
図85(f)は、演出可動体224が初期位置Aに停止した状態を示している。図85(f)は特図1変動遊技でリーチ演出が実行されている状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれに装飾3が停止表示されている。また、中図柄表示領域208bには装飾1〜装飾10が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。
初期位置Aに停止している演出可動体224に配置された第二装飾図柄表示装置209には、当該リーチ演出で「激熱!」という文字列を含む画像が表示された予告報知演出が実行されている。「激熱!」という文字列を含む画像は大当りの信頼度が高い予告報知演出である。また、この予告報知演出は、左右の装飾図柄が停止表示された状態になった後に表示される。なお、予告報知演出は、左右の装飾図柄の停止と同時に表示されてもよく、左右の装飾図柄のうちのいずれか一方の装飾図柄が停止した場合に表示されてもよく、すべての装飾図柄が変動表示中に表示されてもよい。また、「激熱!」という文字列を含む画像に代えて図85(d)に示す「激熱」の画像や図85(e)に示す「CR吉宗」の画像を引き続き表示してもよい。
図86は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その3)を示している。図86(a)〜(f)は、図84(c)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。図86では、演出可動体224が図80に示す演出可動体224の動作例(その5)と同じ動作をするようになっている。
図86(a)は、演出可動体224が初期位置Aから目標位置Bへ移動を開始した状態を示している。図86(a)は、演出可動体224が垂直方向を下方に移動して、第一装飾図柄表示装置208の上辺を超えて第二装飾図柄表示装置209全体が第一装飾図柄表示装置208の表示領域内に入った状態を示している。この状態で第一装飾図柄表示装置208の表示領域の右上部は第二装飾図柄表示装置209で隠されてしまう。このため、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の右上部の「リーチ」の画像が第二装飾図柄表示装置209で隠されてしまうが、第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、第一装飾図柄表示装置208に表示された「リーチ」の画像と同様の「リーチ」の画像が表示される。第一装飾図柄表示装置208の表示領域の「リーチ」の画像は、演出可動体224が初期位置Aから移動を開始して第一装飾図柄表示装置208の表示領域の右上部の「リーチ」の画像を隠してしまうまでは表示されている。第一装飾図柄表示装置208に表示していた予告表示と同じものを第二装飾図柄表示装置209に表示している。第二装飾図柄表示装置209に覆われている領域の画像は、少なくとも一部が表示されていてもよく、画像が非表示になっていてもよい。なお、演出可動体224の移動中は、第二装飾図柄表示装置209の表示領域に何も表示されていなくてもよい。また、第二装飾図柄表示装置209の表示領域に「どっちにしよう?」の画像が表示されていてもよく、背景表示などの異なる表示を表示していてもよい。また、第二装飾図柄表示装置209の表示領域に「リーチ」の画像が表示される前に「どっちにしよう?」の画像が表示されていてもよい。あるいは、第二装飾図柄表示装置209の表示領域に「リーチ」の画像のみが表示されていてもよいし、「どっちにしよう?」の画像のみが表示されていてもよい。
図86(b)は、演出可動体224が目標位置Bに到達した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の表示領域において、図86(a)に示した第二装飾図柄表示装置209の存在した位置には、第二装飾図柄表示装置209で表示されている「リーチ」の画像と同じ画像は表示されていない。第一装飾図柄表示装置208の表示領域の当該位置に表示されていた「リーチ」の画像は、第二装飾図柄表示装置209が通過中に消去されている。なお、第一装飾図柄表示装置208に表示されていた「リーチ」の画像は、第二装飾図柄表示装置209の通過前や通過後に消去されてもよい。また、そのまま表示されていてもよい。また、「激熱」の画像は徐々に薄くなって消去される。第二装飾図柄表示装置209は、選択していない予告表示(「激熱」の画像)の上を通過せず、「激熱」の画像の消去を遊技者が視認可能な状態となっている。なお、第二装飾図柄表示装置209は、「激熱」の画像の上を通過してもよい。なお、図85(b)と図86(b)のように、選択された予告表示の大当りの信頼度によって、選択されていない予告表示の画像の上を第二装飾図柄表示装置209が通過する場合としない場合があってもよい。また、選択された予告表示の大当りの信頼度に関係なく、選択されていない予告表示の画像の上を第二装飾図柄表示装置209が通過する場合としない場合があってもよい。さらに、選択した予告によらず選択されていない予告表示の上を第二装飾図柄表示装置209が通過するようにしてもよく、通過しないようにしてもよい。また、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左側には比較的大きく武士c1が表示される。このキャラクタの表示は、当該特図変動遊技での大当りの信頼度を示す演出が決定したことを示す。
図86(c)は、演出可動体224が目標位置Bに停止した状態を示している。図86(c)に示すように第四図柄表示領域b1、b2と特図1用保留表示領域a1〜a4は、第二装飾図柄表示装置209によって隠されない位置に表示されている。
図86(d)は、演出可動体224が目標位置Bから初期位置Aへ戻る移動を開始した状態を示している。図86(d)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の長方形枠部の上辺に対し垂直上方に移動して、第一装飾図柄表示装置208の表示領域内上方に位置した時点の状態を示している。演出可動体224が図86(a)に示す位置にまで戻るタイミングは予め決められており、例えば、装飾図柄の1つが停止表示されるまでの間でもよい。戻るときは、移動してきたルート(経路)と同じルートで戻る。この演出可動体224の移動の最中に第二装飾図柄表示装置209の表示画面の「リーチ」の画像が徐々に消えていく(フェードアウトする)演出が実行される。また、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d全体と、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている武士c1の画像もフェードアウトしていく演出が行われる。なお、演出表示領域208dと左中右図柄表示領域208a、208b、208cでのフェードアウトの演出は演出可動体224の移動後、または移動前に実行されてもよい。なお、フェードアウトさせずに、画像が次の画像に瞬時に切り替わるようにしてもよい。
図86(e)は、演出可動体224がさらに垂直上方に移動して初期位置Aに到達した状態を示している。図86(e)に示す状態は、図84(b)に示す状態と同様である。第一装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾図柄の変動表示が行われている。なお、演出可動体224が初期位置に到達した時点で、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾図柄の変動表示を行わず、図85(f)のようにリーチ演出が行われている状態になっていてもよい。特図1第四図柄表示領域b1は、特図1変動遊技が実行中であるため図中の正方形表示領域内は白抜きで表示され正方形表示領域の輪郭だけが示されている。特図2第四図柄表示領域b2は、特図2変動遊技は実行されていないので正方形表示領域内が所定色で塗りつぶされている。初期位置Aに到達した演出可動体224に配置された第二装飾図柄表示装置209には、デフォルト表示の「CR吉宗」の画像が表示される。
本例では、第二装飾図柄表示装置209が図77(a)に示す「CR吉宗」と同じ表示(デフォルトの表示)を行うようにしているが、これ以外の表示を行うようにしてもよい。この表示は、第二装飾図柄表示装置209が最後の位置(最終的に停止する位置)に来た時に表示完了する。なお、第二装飾図柄表示装置209が動作中にこの表示が表示開始されてもよく。動作後に表示開始してもよい。さらに、動作中に表示が完了してもよい。また、「CR吉宗」の画像ではなく図86(c)に示す「リーチ」の画像を引き続き表示していてもよい。
図86(f)は、演出可動体224が初期位置Aに停止した状態を示している。図86(f)は特図1変動遊技でリーチ演出が実行されている状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれに装飾3が停止表示されている。また、中図柄表示領域208bには装飾1〜装飾10が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。
初期位置Aに停止している演出可動体224に配置された第二装飾図柄表示装置209には、当該リーチ演出で「リーチ」という文字列を含む画像が表示された予告報知演出が実行されている。「リーチ」という文字列を含む画像は大当りの信頼度が相対的に低い予告報知演出である。また、この予告報知演出は、左右の装飾図柄が停止表示された状態になった後に表示される。なお、予告報知演出は、左右の装飾図柄の停止と同時に表示されてもよく、左右の装飾図柄のうちのいずれか一方の装飾図柄が停止した場合に表示されてもよく、すべての装飾図柄が変動表示中に表示されてもよい。また、「リーチ」という文字列を含む画像に代えて図86(d)に示す「リーチ」の画像や図86(e)に示す「CR吉宗」の画像を引き続き表示してもよい。なお、図85(a)〜(f)、図86(a)〜(f)のように第二装飾図柄表示装置209の動作経路により当該特図変動遊技における大当りの信頼度を示唆するようにしてもよい。なお、第二装飾図柄表示装置209の動作経路により当該特図変動遊技における大当りの信頼度を示唆しないようにしてもよい。また、上記実施例は、図80と図81に示す演出可動体の動作例を用いて説明したが、図82や図83等の他の動作例に関しても上記具体的実施例は適用可能である。
図87は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その4)を示している。図87は、実施例2におけるぱちんこ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209で実行される演出を示している。図87(a)〜(f)のそれぞれは、図58に示す遊技盤200における第一装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および演出可動体224に取り付けられた第二装飾図柄表示装置209を示している。図87(a)〜(f)は、図85(f)または図86(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図87(a)は図85(f)または図86(f)でのリーチが「スーパーリーチA」と称するリーチ演出に発展した状態を示している。「スーパーリーチA」に係るリーチ演出は、二人の武士c1、c2が戦いをするストーリーが展開される。「スーパーリーチA」のリーチ演出では、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の広い部分が演出表示領域208dとして使用され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cは、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左上角部に縮小表示されるように配置される。図85(f)または図86(f)に示すような左中右図柄表示領域208a、208b、208cが表示領域中央部に大面積で表示されている状態から、図87(a)に示すような表示領域の広い部分が演出表示領域208dとして使用される「スーパーリーチA」に係るリーチ演出への切換えは、徐々に図85(f)または図86(f)に示す画面表示が消え、徐々に図87(a)の画面表示が表示されるように行われる。「スーパーリーチA」に係るリーチ演出では、特図1用保留表示領域は非表示になる。なお、図85(f)または図86(f)に示す画面表示から図87(a)に示す画面表示に画像が瞬時に切り替わるようにしてもよい。
初期位置Aに停止している演出可動体224に配置された第二装飾図柄表示装置209には、現在実行中のリーチ演出の名称が表示される。第二装飾図柄表示装置209には、「スーパーリーチA」という文字列を含むリーチ表示が表示される。第二装飾図柄表示装置209での「スーパーリーチA」という文字列を含むリーチ表示は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域で「スーパーリーチA」に係るリーチ演出が開始された後に開始される。なお、第二装飾図柄表示装置209でのリーチ表示は、第一装飾図柄表示装置208で「スーパーリーチA」に係るリーチ演出が開始される前に開始されてもよい。また、第二装飾図柄表示装置209でのリーチ表示は、第一装飾図柄表示装置208で「スーパーリーチA」に係るリーチ演出が実行中に開始されてもよい。また、第一装飾図柄表示装置208が図87(a)に示す画像を表示した後に第二装飾図柄表示装置209でのリーチ表示が完了するようにしてもよい。なお、第一装飾図柄表示装置208が表示完了する前に第二装飾図柄表示装置209が表示完了してもよく、第一装飾図柄表示装置208が表示中に第二装飾図柄表示装置209が表示完了してもよい。
図87(b)は図87(a)で開始された「スーパーリーチA」のリーチ演出での途中の画像(戦いの最中を示す)を示している。図87(c)は図87(b)で示された戦いに決着がついたことを示唆する画像が表示されていることを示している。
図87(d)は、演出可動体224が初期位置Aから目標位置Bへ移動を開始した状態を示している。図87(d)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の長方形枠部の上辺に対しほぼ直交方向を下方に移動して、第一装飾図柄表示装置208の上辺を跨いだ時点の状態を示している。演出可動体224の第二装飾図柄表示装置209には「負け」の文字が初めは相対的に低コントラストで表示され、演出可動体224の移動に伴って徐々に高コントラストに表示される。なお、第二装飾図柄表示装置209が停止した状態で「負け」の文字の表示が開始されてもよく、第二装飾図柄表示装置209の移動前に「負け」の文字の表示が開始してもよい。
図87(d)に示す第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに示される画像における武士c1の表情は戦いに「負け」たことを示唆する(負けが確定した)表示である。つまり、負けの際にのみ表示される背景画像である。本実施例では図87(d)に示す画像は、当該特図1変動遊技の結果がはずれであることを示唆している。なお、図87(d)に示す画像が当該特図1変動遊技の結果がはずれであることを示唆しないものであってもよい。演出可動体224の移動動作および第二装飾図柄表示装置209での「負け」の文字列の表示は、武士c1の表情が変わった後に開始される。なお、演出可動体224の移動動作および第二装飾図柄表示装置209での「負け」の文字列の表示は、武士c1の表情が変わる前でもよく、変わったと同時であってもよい。
図87(e)は、演出可動体224が目標位置Bに到達した状態を示している。また、図87(f)は、演出可動体224が目標位置Bに停止した状態を示している。図87(e)および(f)に示すように、第二装飾図柄表示装置209は目標位置Bにおいて高コントラストで「負け」の文字列を表示している。また、背景画像では武士c2が勝利して敗れた武士c1が倒れた状態が示されている。また、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左上角部に縮小表示された左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾3-装飾2−装飾3」が揺れ変動を伴って表示されている。揺れ変動では左中右
図柄表示領域208a、208b、208cに表示される装飾図柄が完全には停止しておらず、各装飾図柄が僅かに上下に揺れているように表示される。揺れ変動状態は装飾図柄の変動表示が続いていることを示している。
図88は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その5)を示している。図88(a)〜(f)は、当否判定の結果が大当りである場合に図87(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。図78では、演出可動体224が図83に示す演出可動体224の動作例(その8)と同じ動作をするようになっている。なお、当否判定の結果が小当りの場合に行われる演出であってもよい。また、当否判定の結果が大当りの場合にのみ行われる演出であってもよい。
図88(a)は、演出可動体224が目標位置Bに到達して停止した状態を示している。図88(a)に示すように、第二装飾図柄表示装置209は目標位置Bにおいて高コントラストで「負け」の文字列を表示している。また、背景画像では一見、武士c2が勝利して敗れた武士c1が倒れたように見える状態が示されている。武士c2の額の辺りには武士c2の表情が変わったことを示す予告報知画像c3が表示されている。予告報知画像c3は、武士c2ではなく武士c1の「勝ち」を示唆している。つまり、武士c1の「負け」を一度表示した後に「勝ち」を表示する場合のみに表示される。また、予告報知画像c3は、当該特図変動遊技の結果が大当りであることを示唆するものである。なお、予告報知画像c3が当該特図変動遊技の結果が大当りであることを示唆するものでなくてもよい(例えば、小当りを示唆してもよい)。また、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左上角部に縮小表示された左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾3-装飾2−装飾3」が揺れ変動を伴って表示されている。揺れ変動では左中右図柄
表示領域208a、208b、208cに表示される装飾図柄が完全には停止しておらず、各装飾図柄が僅かに上下に揺れているように表示される。揺れ変動状態は装飾図柄の変動表示が続いていることを示している。
図88(b)は、図88(a)に示す状態において演出可動体224が目標位置Bで時計回りに90°回転して停止した状態を示している。回転して停止した演出可動体224の第二装飾図柄表示装置209には「負け」の画像に代えて「もう1回!」の文字列を含む画像が表示される。演出可動体224の回転動作は予告報知画像c3が表示された後に行う。なお、予告報知画像c3が表示される前に演出可動体224が回転動作を行ってもよく、予告報知画像c3に画像が変化しつつある段階で演出可動体224が回転動作を行ってもよい。第二装飾図柄表示装置209は、演出可動体224が回転中に「負け」の画像を徐々に消去し、「もう1回!」の画像を徐々に表示開始する。そして、演出可動体224が回転を完了するまでの間に「もう1回!」の画像の表示が完了する。なお、「負け」の画像から「もう1回!」の画像の表示は瞬時に切り替えるようにしてもよい。なお、「もう1回!」の画像の表示は第二装飾図柄表示装置209の回転開始前に表示開始されてもよく、回転完了後に表示開始されてもよい。また、第二装飾図柄表示装置209の回転開始前に表示完了してもよく、回転完了後に表示完了してもよい。
図88(c)は、演出可動体224が目標位置Bで反時計回りに90°回転して元の位置に戻った状態を示している。回転して停止した演出可動体224の第二装飾図柄表示装置209には「もう1回!」の画像に代えて「勝ち」の文字列を含む画像が低コントラストで表示される。また、背景画像は低コントラストで武士c1の「勝ち」を示唆する画像である。つまり、武士c1の「負け」を一度表示した後に「勝ち」を表示する場合のみに表示される。演出可動体224の戻りの回転方向は、往きの回転方向の逆であるが、往きの回転方向と同方向に回転させて(例えば、1回転するなどして)戻るようにしてもよい。図88(c)では図88(b)に示す背景画像が消去され、図88(c)に示す背景画像の表示中に、演出可動体224が回転動作を行う。なお、図88(b)に示す背景画像を表示中に演出可動体224が回転動作を行ってもよく、図88(b)に示す背景画像が徐々に消去されている間に演出可動体224が回転動作を行ってもよく、図88(c)に示す背景画像が表示完了したときに演出可動体224が回転動作を行ってもよく、図88(b)と図88(c)以外の画像表示または何も表示されていないときに演出可動体224が回転動作を行ってもよい。また、「勝ち」の画像の表示は第二装飾図柄表示装置209が回転中に表示開始される。なお、「勝ち」の画像の表示は、第二装飾図柄表示装置209が回転前に表示開始されてもよく、回転後に表示開始してもよい。装飾図柄208a、208b、208cは、演出可動体が回転中に装飾3が3つ表示された状態を表示する。なお、演出可動体が回転する前に表示されるようにしてもよく、演出可動体が回転した後に表示されるようにしてもよい。なお、装飾図柄208a、208b、208cのそれぞれが表示を切り替えるようにしてもよく、装飾図柄208bが装飾2から装飾3に画像が切り替えられるようにしてもよい。
図88(d)は、演出可動体224が目標位置Bで停止した状態を示している。演出可動体224の第二装飾図柄表示装置209には「勝ち」の文字列を含む画像が高コントラストで表示される。また、背景画像は高コントラストで武士c1の「勝ち」を示唆する画像である。
図88(d)は、演出可動体224が目標位置Bから初期位置Aへの移動を開始した状態を示している。図88(d)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の長方形枠部の上辺に対し垂直上方に移動して、第一装飾図柄表示装置208の上辺を跨いだ時点の状態を示している。この演出可動体224の移動の最中に第二装飾図柄表示装置209の表示画面の「勝ち」の表示が徐々に消えていく(フェードアウトする)演出が実行される。また、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d全体と、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに揺れ変動表示されている装飾図柄もフェードアウトしていく演出が行われる。なお、演出表示領域208dと左中右図柄表示領域208a、208b、208cでのフェードアウトの演出は演出可動体224の移動後、または移動前に実行されてもよい。なお、フェードアウトさせずに、画像が次の画像に瞬時に切り替わるようにしてもよい。
図88(f)は、演出可動体224がさらに垂直上方に移動して初期位置Aに到達した状態を示している。本例では、第二装飾図柄表示装置209が図77(a)に示す「CR吉宗」と同じ表示(デフォルトの表示)を行うようにしているが、これ以外の表示を行うようにしてもよい。この表示は、第二装飾図柄表示装置209が最後の位置(最終的に停止する位置)に来た時に表示完了する。なお、第二装飾図柄表示装置209が動作中にこの表示が表示開始されてもよく。動作後に表示開始してもよい。さらに、動作中に表示が完了してもよい。左中右図柄表示領域208a、208b、208cは第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部に移動して「装飾3−装飾3−装飾3」の装飾図柄が揺れ変動している。また、「スーパーリーチA」に係るリーチ演出が終了したので、特図1用保留表示領域は表示状態になる。このような大きく揺れ変動表示されている装飾図柄と保留の表示は、演出可動体224の移動(動作)中に表示開始される。なお、このような装飾図柄と保留の表示は、演出可動体224の動作前や動作後(第二装飾図柄表示装置209が停止したとき)に表示開始されてもよい。また、装飾図柄と保留の表示完了は演出可動体224の動作中に行われる。なお、装飾図柄と保留の表示は、演出可動体224の動作前や動作後に表示完了してもよい。このように本例では、演出可動体224は、左中右図柄表示領域208a、208b、208cを含む領域へ移動し、第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部に装飾図柄が大きく表示される前に、元の位置に戻る。なお、演出可動体224は、装飾図柄が表示される領域を含む領域へは移動しないものであってもよい。また、演出可動体224は、装飾図柄が大きく表示開始されたあとに元の位置に戻ってもよく、装飾図柄が大きく表示完了したあとに戻ってもよい。なお、図88(e)と図88(f)の間に、図88(e)と図88(f)に示す画像でない画像(例えば、画面全体が真白となる画像)を表示してもよい。
図89は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その6)を示している。図89(a)〜(e)は、図87(c)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。図89では、演出可動体224が図74に示す演出可動体224の動作例(その2)と同じ動作をするようになっている。
図89(a)は、演出可動体224が初期位置Aから目標位置Bとは異なる目標位置Cへ移動を開始した状態を示している。図89(a)は、演出可動体224が水平左方向および垂直下方向、つまり斜め左下方向に移動して、第一装飾図柄表示装置208の上辺を跨ぐ位置に到達した状態を示している。演出可動体224の第二装飾図柄表示装置209には「勝ち」の文字が初めは相対的に低コントラストで表示され、演出可動体224の移動に伴って徐々に高コントラストに表示される。なお、第二装飾図柄表示装置209が停止した状態で「勝ち」の文字の表示が開始されてもよく、第二装飾図柄表示装置209の移動前に「勝ち」の文字の表示が開始してもよい。
図89(a)に示す第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに示される画像における武士c1の表情は戦いに「勝ち」得たことを示唆する(勝ちが確定した)表示である。つまり、勝ちの際にのみ表示される背景画像である。本実施例では図89(a)に示す画像は、当該特図1変動遊技の結果が当りであることを示唆している。なお、図89(a)に示す画像が当該特図1変動遊技の結果が当りであることを示唆しないものであってもよい。演出可動体224の移動動作および第二装飾図柄表示装置209での「勝ち」の文字列の表示は、武士c1の表情が変わった後に開始される。なお、演出可動体224の移動動作および第二装飾図柄表示装置209での「勝ち」の文字列の表示は、武士c1の表情が変わる前でもよく、変わったと同時であってもよい。
2つの第四図柄表示領域b1、b2は動作中の演出可動体224の第二装飾図柄表示装置209により覆われない位置に表示されている。これに対し、左中右図柄表示領域208a、208b、208cは、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左上角部に縮小表示されるように配置されているので、演出可動体224が図示のように移動すると、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄は、移動中の第二装飾図柄表示装置209により少なくとも一部が覆われる位置に変動表示される。なお、第二装飾図柄表示装置209で「負け」の画像の表示後に「勝ち」の画像を表示する場合も装飾図柄を隠していなくてもよいし、「負け」の画像の表示後に「勝ち」の画像を表示する場合も装飾図柄を隠してもよい。
図89(b)は、図89(a)に示す状態から水平方向の移動成分がなくなり、垂直下方に演出可動体224が移動して目標位置Cに到達した状態を示している。また、図89(c)は、演出可動体224が目標位置Cに停止した状態を示している。図89(b)および(c)に示すように、第二装飾図柄表示装置209は目標位置Cにおいて高コントラストで「勝ち」の文字列を表示している。また、背景画像では武士c1が勝利して敗れた武士c2が倒れた状態が示されている。また、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左上角部に縮小表示された左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾3-装飾3−装飾3」が揺れ変動を伴って表示されている。揺れ変動では左中右図柄表
示領域208a、208b、208cに表示される装飾図柄が完全には停止しておらず、各装飾図柄が僅かに上下に揺れているように表示される。揺れ変動状態は装飾図柄の変動表示が続いていることを示している。
なお、図89(a)に示す状態から図89(b)に示す状態になるまでの間で、右図柄表示領域208cに表示される装飾図柄は第二装飾図柄表示装置209により全部隠され、中図柄表示領域208bに表示される装飾図柄は一部が隠された状態になる。また、左図柄表示領域208aに表示される装飾図柄は第二装飾図柄表示装置209によって隠されない位置に配置されている。また、第二装飾図柄表示装置209に表示される「勝ち」と「負け」の演出のうち、「勝ち」の場合のみ第二装飾図柄表示装置209で装飾図柄の一部が隠されている。なお、「勝ち」と「負け」の演出の双方で第二装飾図柄表示装置209で装飾図柄の一部を隠してもよいし、「負け」の場合のみ第二装飾図柄表示装置209で装飾図柄の一部を隠すようにしてもよい。
なお、左中右図柄表示領域208a、208b、208cで表示される装飾図柄について、第二装飾図柄表示装置209で隠される位置に当該装飾図柄を表示してもよいし、第二装飾図柄表示装置209で一部が隠される位置に装飾図柄を表示してもよいし、第二装飾図柄表示装置209で全てが隠される位置に装飾図柄を表示してもよい。また、複数の装飾図柄が隠される状態について、少なくとも全部隠される図柄が2以上であってもよいし、少なくとも一部が隠される図柄が2以上あってもよいし、少なくとも隠されない図柄があるようにしてもよい。また、全部隠される装飾図柄と一部が隠される装飾図柄が組合わされている状態になるようにしてもよい。
図89(d)は、演出可動体224が目標位置Cから初期位置Aへ戻るための移動を開始した状態を示している。図89(d)は、演出可動体224が垂直上方に移動して、第一装飾図柄表示装置208の上辺を跨ぐ位置に到達した状態を示している。この演出可動体224の移動の最中に第二装飾図柄表示装置209の表示画面の「勝ち」の表示がフェードアウトする演出が実行される。また、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d全体と、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに揺れ変動表示されている装飾図柄もフェードアウトする演出が行われる。なお、演出表示領域208dと左中右図柄表示領域208a、208b、208cでのフェードアウトの演出は演出可動体224の移動後、または移動前に実行されてもよい。なお、フェードアウトさせずに、画像が次の画像に瞬時に切り替わるようにしてもよい。左中右図柄表示領域208a、208b、208cは、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左上角部に縮小表示されるように配置されているので、演出可動体224が図示のように移動すると、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄は、移動中の第二装飾図柄表示装置209により少なくとも一部が覆われる位置に変動表示される。本例では、中図柄表示領域208bの装飾図柄が揺れ変動になった後に右図柄表示領域208cの装飾図柄の全部と中図柄表示領域208bの装飾図柄の一部を隠している。
図89(e)は、演出可動体224が水平右方向および垂直上方、つまり斜め右上方向に移動して、初期位置Aに到達した状態を示している。本例では、第二装飾図柄表示装置209が図77(a)に示す「CR吉宗」と同じデフォルトの表示を行うようにしているが、これ以外の表示を行うようにしてもよい。この表示は、第二装飾図柄表示装置209が最後の位置(最終的に停止する位置)に来た時に表示完了する。なお、第二装飾図柄表示装置209が動作中にこの表示が表示開始されてもよく。動作後に表示開始してもよい。さらに、動作中に表示が完了してもよい。左中右図柄表示領域208a、208b、208cは第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部に移動して「装飾3−装飾3−装飾3」の装飾図柄が揺れ変動している。また、「スーパーリーチA」に係るリーチ演出が終了したので、特図1用保留表示領域は表示状態になる。このような大きく揺れ変動表示されている装飾図柄と保留の表示は、演出可動体224の移動(動作)中に表示開始される。なお、このような装飾図柄と保留の表示は、演出可動体224の動作前や動作後(第二装飾図柄表示装置209が停止したとき)に表示開始されてもよい。また、装飾図柄と保留の表示完了は演出可動体224の動作中に行われる。なお、装飾図柄と保留の表示は、演出可動体224の動作前や動作後に表示完了してもよい。このように本例では、演出可動体224は、左中右図柄表示領域208a、208b、208cを含む領域へ移動し、第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部に装飾図柄が大きく表示される前に、元の位置に戻る。なお、演出可動体224は、装飾図柄が表示される領域を含む領域へは移動しないものであってもよい。また、演出可動体224は、装飾図柄が大きく表示開始されたあとに元の位置に戻ってもよく、装飾図柄が大きく表示完了したあとに戻ってもよい。なお、図89(d)と図89(e)の間に、図89(d)と図89(e)に示す画像でない画像(例えば、画面全体が真白となる画像)を表示してもよい。
図90は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その7)を示している。図90(a)〜(c)は、図87(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。図90(a)〜(c)では、演出可動体224が図80に示す演出可動体224の動作例(その5)と同じ動作をするようになっている。
図90(a)は、演出可動体224が目標位置Bから初期位置Aへの移動を開始した状態を示している。図90(a)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の長方形枠部の上辺に対し垂直上方に移動して、第一装飾図柄表示装置208の上辺を跨いだ時点の状態を示している。この演出可動体224の移動の最中に第二装飾図柄表示装置209の表示画面の「負け」の表示が徐々に消えていく(フェードアウトする)演出が実行される。また、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d全体と、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに揺れ変動表示されている装飾図柄もフェードアウトしていく演出が行われる。なお、演出表示領域208dと左中右図柄表示領域208a、208b、208cでのフェードアウトの演出は演出可動体224の移動後、または移動前に実行されてもよい。なお、フェードアウトさせずに、画像が次の画像に瞬時に切り替わるようにしてもよい。
図90(b)は、演出可動体224がさらに垂直上方に移動して初期位置Aに到達した状態を示している。本例では、第二装飾図柄表示装置209が図77(a)に示す「CR吉宗」と同じ表示(デフォルトの表示)を行うようにしているが、これ以外の表示を行うようにしてもよい。この表示は、第二装飾図柄表示装置209が最後の位置(最終的に停止する位置)に来た時に表示完了する。なお、第二装飾図柄表示装置209が動作中にこの表示が表示開始されてもよく。動作後に表示開始してもよい。さらに、動作中に表示が完了してもよい。左中右図柄表示領域208a、208b、208cは第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部に移動して「装飾3−装飾2−装飾3」の装飾図柄が揺れ変動している。また、「スーパーリーチA」に係るリーチ演出が終了したので、特図1用保留表示領域は表示状態になる。このような大きく揺れ変動表示されている装飾図柄と保留の表示は、演出可動体224の移動(動作)中に表示開始される。なお、このような装飾図柄と保留の表示は、演出可動体224の動作前や動作後(第二装飾図柄表示装置209が停止したとき)に表示開始されてもよい。また、装飾図柄と保留の表示完了は演出可動体224の動作中に行われる。なお、装飾図柄と保留の表示は、演出可動体224の動作前や動作後に表示完了してもよい。このように本例では、演出可動体224は、左中右図柄表示領域208a、208b、208cを含む領域へ移動し、第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部に装飾図柄が大きく表示される前に、元の位置に戻る。なお、演出可動体224は、装飾図柄が表示される領域を含む領域へは移動しないものであってもよい。また、演出可動体224は、装飾図柄が大きく表示開始されたあとに元の位置に戻ってもよく、装飾図柄が大きく表示完了したあとに戻ってもよい。なお、図90(a)と図90(b)の間に、図90(a)と図90(b)に示す画像でない画像(例えば、画面全体が真白となる画像)を表示してもよい。また、図90(b)が表示された後に復活演出が行われてもよい。その場合、第一装飾図柄表示装置208の表示が図89(e)と同じ表示がされた後に、図89(d)が表示されるようにしてもよい。
図90(c)は、演出可動体224が初期位置Aに停止した状態を示している。本例では、第二装飾図柄表示装置209が図77(a)に示す「CR吉宗」と同じ表示(デフォルトの表示)を行って図柄確定(変動停止)であることを報知している。第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾3」の装飾図柄が停止表示されて当該特図1変動遊技の結果である当否判定結果がはずれであったことが報知される。なお、図柄の確定は、演出可動体224の停止後に行われる。なお、演出可動体224が動作中または動作前に図柄が確定してもよい。
図90(d)は、図88(f)または図89(e)に引き続いて実行される演出である。図90(d)は、演出可動体224が初期位置Aに停止した状態を示している。本例では、第二装飾図柄表示装置209が図77(a)に示す「CR吉宗」と同じデフォルト表示を行って図柄確定(変動停止)であることを報知している。第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」の装飾図柄が停止表示されて当該特図1変動遊技の結果である当否判定結果が大当りであったことが報知される。なお、図柄の確定は、演出可動体224の停止後に行われる。なお、演出可動体224が動作中または動作前に図柄が確定してもよい。
図91は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その8)を示している。図91(a)〜(f)は、図84(b)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図91(a)は特図1変動遊技が実行されている状態を示している。左中右図柄表示領域208a、208b、208cは第一装飾図柄表示装置208の表示領域の右下に縮小配置されて、装飾図柄の変動表示が行われている。第一装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部および上方領域は演出表示領域208dとして使用されている。演出表示領域208dには、「激熱」か「リーチ」のいずれにするかを武士c1が座して思案している演出がされている。「激熱」と書かれた扇子の画像(以下、「激熱」の画像と称する場合がある)が第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左上部に表示され、「リーチ」と書かれた本の画像(以下、「リーチ」の画像と称する場合がある)が第一装飾図柄表示装置208の表示領域の右上部に表示されている。
また、演出可動体224は初期位置Aから斜め左下方向に移動して第一装飾図柄表示装置208の「激熱」の画像と「リーチ」の画像の上方で両画像にほぼ均等に跨る位置に到達している。演出可動体224の枠状部内の第二装飾図柄表示装置209は、「CR吉宗」の文字列の表示が徐々に消える演出を実行している。なお、「CR吉宗」の文字列を消す動作は演出可動体224の動作前から徐々に消えてもよく、動作後に徐々に消えてもよい。なお、瞬時に次画像に表示を切り替えてもよい。
図91(b)は、演出可動体224が図91(a)に示す位置から垂直下方に移動して第一装飾図柄表示装置208の「激熱」の画像と「リーチ」の画像の両方にほぼ均等に跨る位置に到達している状態を示している。この状態で「激熱」の画像の右側のほぼ半分と「リーチ」の画像の左側のほぼ半分が第二装飾図柄表示装置209で隠されてしまう。なお、第二装飾図柄表示装置209により「激熱」の画像のみを隠してもよく、また、「リーチ」の画像のみを隠してもよい。演出可動体224が移動を開始すると第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、第一装飾図柄表示装置208に表示された「激熱」の画像と同様の「激熱」の画像の表示が開始される。また、下方向への演出可動体224の動作が完了したときも「激熱」の画像の表示が薄く表示されている。なお、「激熱」の画像の表示は演出可動体224の動作前から開始されてもよく、動作後に開始されてもよい。なお、下方向への演出可動体224の動作が完了したときに「激熱」の画像の表示が完了している状態でもよい。なお、一気に次に表示される画像に切り替えてもよい。
図91(c)〜(f)は演出可動体224が左右に移動(または振動)している状態を示している。図91(c)は、演出可動体224が左方向に移動して第一装飾図柄表示装置208の「激熱」の画像の大部分を隠している状態を示している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、「激熱」の画像の表示が濃く表示されている。「激熱」の画像の表示は左方向へ移動中に表示完了してもよいし、左方向へ動作する前に表示完了してもよく、左方向へ動作した後で表示完了してもよい。図91(d)は、左方向に移動した演出可動体224が所定時間だけ停止して「激熱」の画像の大部分を隠し続けている状態を示している。
図91(e)は、演出可動体224が右方向に移動して第一装飾図柄表示装置208の「リーチ」の画像に向かっている状態を示している。この状態で第二装飾図柄表示装置209の「激熱」の画像は徐々に薄くなっていく。
図91(f)は、演出可動体224がさらに右方向に移動して第一装飾図柄表示装置208の「激熱」の画像と「リーチ」の画像の両方にほぼ均等に跨る位置に到達している状態を示している。この状態で「激熱」の画像の右側のほぼ半分と「リーチ」の画像の左側のほぼ半分が第二装飾図柄表示装置209で隠されてしまう。演出可動体224が移動を開始すると第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、「激熱」の画像から「リーチ」の画像に徐々に切り替わる表示が開始される。なお、「リーチ」の画像の表示は演出可動体224の動作前から開始されてもよく、動作後に開始されてもよい。なお、右方向への演出可動体224の動作が完了したときに「激熱」の画像の表示が完了している状態でもよい。なお、一気に次に表示される画像に切り替えてもよい。
図92は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その9)を示している。図92(a)〜(e)は、図91(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図92(a)〜(d)は演出可動体224が左右に移動(または振動)している状態を示している。図92(a)は、演出可動体224が右方向に移動して第一装飾図柄表示装置208の「リーチ」の画像の大部分を隠している状態を示している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、「リーチ」の画像の表示が薄く表示されている。「リーチ」の画像の表示は右方向へ移動中に表示完了してもよいし、右方向へ動作する前に表示完了してもよく、右方向へ動作した後で表示完了してもよい。図92(b)は、右方向に移動した演出可動体224が所定時間だけ停止して「リーチ」の画像の大部分を隠し続けている状態を示している。
図92(c)は、演出可動体224が左方向に移動して第一装飾図柄表示装置208の「激熱」の画像に向かっている状態を示している。この状態で第二装飾図柄表示装置209の「リーチ」の画像は徐々に薄くなっていく。なお、第二装飾図柄表示装置209により第一装飾図柄表示装置208の「激熱」の画像のみを隠してもよく、また、「リーチ」の画像のみを隠してもよい。
図92(d)は、演出可動体224が左方向に移動して第一装飾図柄表示装置208の「激熱」の画像と「リーチ」の画像の両方にほぼ均等に跨る位置に到達している状態を示している。また、図92(e)は演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の「激熱」の画像と「リーチ」の画像の両方にほぼ均等に跨る位置で停止している状態を示している。この状態で「激熱」の画像の右側のほぼ半分と「リーチ」の画像の左側のほぼ半分が第二装飾図柄表示装置209で隠されている。演出可動体224が移動を開始すると第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、「リーチ」の画像から薄い「吹き出し」の画像の表示が開始される。また、右方向への演出可動体224の動作が完了したときも「吹き出し」の画像の表示が薄く表示されている。なお、「吹き出し」の画像の表示は演出可動体224の動作前から開始されてもよく、動作後に開始されてもよい。なお、左方向への演出可動体224の動作が完了したときに「吹き出し」の画像の表示が完了している状態でもよい。なお、一気に次に表示される画像に切り替えてもよい。また、図92(d)(e)は、「吹き出し」の画像のように「リーチ」の画像および「激熱」の画像以外の画像を表示してもよく、画像を表示しないようにしてもよい。
図93は、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その10)を示している。図93(a)、(b)は、図91(b)に引き続いて実行される演出を示している。
図93(a)に示す演出では、演出可動体224が図91(b)に示す位置からやや斜め右下方向に移動して第一装飾図柄表示装置208の「リーチ」の画像全体を覆う位置に到達している。演出可動体224が移動している最中に第二装飾図柄表示装置209には「リーチ」の画像が表示される。なお、「リーチ」の画像の表示は演出可動体224の動作前から開始されてもよく、動作後に開始されてもよい。なお、やや斜め右下方向への演出可動体224の動作が完了したときに「リーチ」の画像の表示が完了している状態でもよい。
図93(b)に示す演出では、演出可動体224が図91(b)に示す位置からやや斜め左下方向に移動して第一装飾図柄表示装置208の「激熱」の画像全体を覆う位置に到達している。演出可動体224が移動している最中に第二装飾図柄表示装置209には「激熱」の画像が表示される。なお、「激熱」の画像の表示は演出可動体224の動作前から開始されてもよく、動作後に開始されてもよい。なお、やや斜め左下方向への演出可動体224の動作が完了したときに「激熱」の画像の表示が完了している状態でもよい。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態によるぱちんこ機100について図94〜図100を用いて説明する。なお、図94〜図100に示す符号は、原則として第3の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施の形態の説明では図94〜図100に示す符号を優先する。図94は遊技盤200の変形例を示している。図95は遊技盤200を右上方から見た斜視図である。図94および図95に示す遊技盤200の演出装置206は、3つの装飾図柄表示装置701、703、705と、リール707とを有している点に特徴を有している。遊技盤200に向かって相対的に左側にある左装飾図柄表示装置701と相対的に右側にある右装飾図柄表示装置705との間に開口が設けられ、開口内にリール707が回転可能に支持されている。中装飾図柄表示装置703は左装飾図柄表示装置701、リール707が配置されている開口、および右装飾図柄表示装置705の前方を移動可能に支持されている。
図94および図95(a)は、中装飾図柄表示装置703が開口を塞いでリール707を視認不可能にする位置に停止しており、一方、左右装飾図柄表示装置703、705が視認可能になっている状態を示している。図95(b)は、中装飾図柄表示装置703が左方に移動して左装飾図柄表示装置703を視認不可能に覆っているとともに、リール707および右装飾図柄表示装置705が視認可能になっている状態を示している。
左中右装飾図柄表示装置701、703、705は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置によって構成する。左中右装飾図柄表示装置701、703、705は、第一の実施の形態での左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cに対応し、左中右装飾図柄表示装置701、703、705のそれぞれ、または組み合わせて、第一の実施の形態での演出表示領域208dを構成する。左装飾図柄表示装置701、中装飾図柄表示装置703および右装飾図柄表示装置705はそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、左中右装飾図柄表示装置701、703、705のそれぞれあるいは組合わせて演出に用いる画像を表示する。なお、左中右装飾図柄表示装置701、703、705として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。リール707は、円筒状表面に左向き矢印と右向き矢印と「V」の字とがほぼ均等間隔で印刷されている。
中装飾図柄表示装置703は、左右装飾図柄表示装置701、705、リール707および前面ステージ244の間に配設する。中装飾図柄表示装置703は枠状の演出可動体224に固定されている。演出可動体224の上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトを固定している。すなわち、演出可動体224は、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右に移動する。演出可動体224は、任意の位置で停止可能であり、演出可動体224に固定された中装飾図柄表示装置703は、後方の画像を全く視認不可に遮蔽したり、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、左右装飾図柄表示装置701、705に停止表示された装飾図柄の一部だけを遮蔽したりすることができる。なお、中装飾図柄表示装置703は、後方の画像の一部を視認可能にしてもよいし、後方の画像を半透明にして後方の表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよい。なお、本実施形態では、中装飾図柄表示装置703が演出可動体224に固定され、移動可能となっていたが、他の装飾図柄表示装置が演出可動体に固定され移動可能となっていてもよい。また、本実施形態では一の装飾図柄表示装置が演出可動体に固定されることで移動可能となっていたが、複数(一以上)の装飾図柄表示装置がそれぞれ演出可動体に固定されることで移動可能となっていてもよい。さらに、本実施形態では、一の装飾図柄表示装置が一の演出可動体に固定されることで移動可能となっていたが、一の演出可動体に複数(一以上)の装飾図柄表示装置が固定されていてもよい。
図96は、本発明の第3の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224の動作例を示している。図96(a)〜(l)のそれぞれは、図94に示す遊技盤200における左右装飾図柄表示装置701、705、リール707、演出可動体224、および演出可動体224に取り付けられた中装飾図柄表示装置703を示している。図96(a)〜(f)はこの順に演出可動体224の動作パターン1を時系列に示している。図96(g)〜(l)はこの順に演出可動体224の動作パターン2を時系列に示している。
動作パターン1では、演出可動体224の中装飾図柄表示装置703が開口を塞いでリール707を視認不可能にする位置を初期位置Aとして(図96(a)参照)、初期位置Aから目標位置Bの左装飾図柄表示装置701に向かって演出可動体224が左方に移動する(図96(b)、(c)参照)。この移動により左装飾図柄表示装置701が右側から左側に向かって徐々に中装飾図柄表示装置703で覆われていき、一方、中装飾図柄表示装置703で全面的に隠されていたリール707が右側から徐々に視認可能になる。右装飾図柄表示装置705は動作パターン1では常時視認可能である。図96(d)の段階で、演出可動体224が左方終端まで移動して目標位置Bに到達し、左装飾図柄表示装置701が完全に中装飾図柄表示装置703で遮蔽され、一方、リール707全体が視認可能になる。
次いで、演出可動体224は目標位置Bを出発してリール707が露出する開口に向かって右方に移動する(図96(e)参照)。この移動により中装飾図柄表示装置703で全面的に隠されていた左装飾図柄表示装置701が左側から右側に向かって徐々に露出していき、一方、全面的に視認可能であったリール707が左側から徐々に中装飾図柄表示装置703で覆われていく。図96(f)の段階で、演出可動体224が初期位置Aまで移動して、左装飾図柄表示装置701が完全に視認可能になり、一方、リール707全体が中装飾図柄表示装置703で遮蔽されて視認不可能になる。
動作パターン2では、演出可動体224の中装飾図柄表示装置703が開口を塞いでリール707を視認不可能にする位置を初期位置Aとして(図96(g)参照)、初期位置Aから目標位置Cの右装飾図柄表示装置705に向かって演出可動体224が右方に移動する(図96(h)、(i)参照)。この移動により右装飾図柄表示装置705が左側から右側に向かって徐々に中装飾図柄表示装置703で覆われていき、一方、中装飾図柄表示装置703で全面的に隠されていたリール707が左側から徐々に視認可能になる。左装飾図柄表示装置701は動作パターン2では常時視認可能である。図96(j)の段階で、演出可動体224が右方終端まで移動して目標位置Cに到達し、右装飾図柄表示装置705が完全に中装飾図柄表示装置703で遮蔽され、一方、リール707全体が視認可能になる。
次いで、演出可動体224は目標位置Cを出発してリール707が露出する開口に向かって左方に移動する(図96(k)参照)。この移動により中装飾図柄表示装置703で全面的に隠されていた右装飾図柄表示装置705が右側から左側に向かって徐々に露出していき、一方、全面的に視認可能であったリール707が右側から徐々に中装飾図柄表示装置703で覆われていく。図96(l)の段階で、演出可動体224が初期位置Aまで移動して、右装飾図柄表示装置705が完全に視認可能になり、一方、リール707全体が中装飾図柄表示装置703で遮蔽されて視認不可能になる。
次に、本発明の第3の実施の形態によるぱちんこ機100による演出動作の実施例1〜4について図97〜図100を用いて説明する。図97は、本発明の第3の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例1を示している。図97は、実施例1におけるぱちんこ機100の左中右装飾図柄表示装置701、703、705、およびリール707で実行される演出を示している。図97(a)〜(j)のそれぞれは、図94に示す遊技盤200における左右装飾図柄表示装置701、705、リール707、演出可動体224、および演出可動体224に取り付けられた中装飾図柄表示装置703を示している。図97(a)〜(j)はこの順に時系列に並べられている。
図97(a)は、特図変動遊技が終了して、左装飾図柄表示装置701に「装飾4」、中装飾図柄表示装置703に「装飾8」、右装飾図柄表示装置705に「装飾5」の装飾図柄が停止表示されて当該特図変動遊技に係る当否判定結果がはずれであることが報知された状態を示している。中装飾図柄表示装置703の表示領域の右上角部近傍には、2個の小さな円形状の表示領域を備えた2つの第四図柄表示領域b1、b2が上下に設けられている。上側の正方形表示領域が特図1用の特図1第四図柄表示領域b1であり、下側の正方形表示領域が特図2用の特図2第四図柄表示領域b2となっている。第四図柄は、特図変動遊技中は、正方形表示領域内が例えば所定の色で点滅を繰り返し、図柄停止表示中は例えば所定色で塗りつぶされている状態になる。本例およびこれ以降の例において、特図変動遊技中の第四図柄は正方形表示領域内は白抜きとし、正方形表示領域の輪郭だけを示すものとする。図97(a)に示す状態では、特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、2つの第四図柄表示領域b1、b2の双方とも所定色で塗りつぶされている。本例では、第四図柄表示領域b1、b2は遊技状態や演出の種類の如何にかかわらず常時定位置に表示されている。また、演出可動体224は図96(a)に示す初期位置Aに停止している。なお、本例では、各装飾図柄表示装置にそれぞれ一の装飾図柄を表示している場合があるが(例えば、図97(a)〜(c)、図97(h)〜(j)など)、各装飾図柄は同じ装飾図柄表示装置に表示(例えば、図97(f)など)されるようにしてもよい。他の例における装飾図柄表示装置についても同様である。
図97(b)は特図1変動遊技が実行されている状態を示している。左中右装飾図柄表示装置701、703、705のそれぞれに装飾1〜装飾10が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。特図1第四図柄表示領域b1は、特図1変動遊技が実行中であるため図中の正方形表示領域内は白抜きで表示され正方形表示領域の輪郭だけが示されている。特図2第四図柄表示領域b2は、特図2変動遊技は実行されていないので正方形表示領域内が所定色で塗りつぶされている。
図97(c)は特図1変動遊技でリーチ演出が実行されている状態を示している。左右装飾図柄表示装置701、705のそれぞれに装飾3が停止表示されている。また、中装飾図柄表示装置703には装飾1〜装飾10が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。
図97(d)は特図1変動遊技が実行されている状態を示している。左中右の装飾図柄は中装飾図柄表示装置703の表示領域の左上部に縮小配置されて、装飾図柄の変動表示が行われている。左中右装飾図柄表示装置701、703、705の表示領域の大部分は演出表示領域として使用されている。左装飾図柄表示装置701には、「スーパーリーチA」が選択される可能性を示す予告画像が表示されている。右装飾図柄表示装置705には、「ハズレ」が選択される可能性を示す予告画像が表示されている。中装飾図柄表示装置703には、「スーパーリーチA」か「ハズレ」のいずれを選択するかを武士c1が座して「どっちにしよう??」と思案している演出がされている。なお、図97(c)に示す画像から徐々に図97(d)の表示に変化するようになっている。なお、図97(c)に示す画像から図97(d)の表示に瞬時に切り替わるようにしてもよい。本例では、左右装飾図柄表示装置701、705のそれぞれに停止表示されていた装飾3がほぼ同時に消去された後に、「スーパーリーチA」の予告画像と「ハズレ」の予告画像がほぼ同時に表示される。なお、装飾3の消去中に「スーパーリーチA」の予告画像と「ハズレ」の予告画像が表示開始してもよい。また、左右装飾図柄表示装置701、705に表示されていた装飾3の消去タイミングは、同時でなくてもよく、左装飾図柄表示装置が右装飾図柄表示装置よりも先に消去されてもよく、逆であってもよい。「スーパーリーチA」の予告画像と「ハズレ」の予告画像の表示タイミングについても同様である。なお、他の例における左右装飾図柄表示装置についても同様である。
図97(e)〜(i)は動作パターン1で演出可動体224が移動動作をした状態を示している。図97(e)では、演出可動体224が左方向に移動して中装飾図柄表示装置703が徐々に左装飾図柄表示装置701の表示領域に表示されている「スーパーリーチA」の画像を隠しつつある状態を示している。中装飾図柄表示装置703には武士c1が元気なく立っている画像が薄く表示されている。この画像は「スーパーリーチA」に移行しない時のみ表示される演出である。なお、「スーパーリーチA」に移行する時に本画像が表示される演出が行われてもよい。その場合、本画像および/または「はずれ」の画像が異なる画像(例えば、図98(f)の武士c1の画像や図97(d)の「スーパーリーチA」の画像など)が表示されてもよく、演出可動体224が再度移動開始し、図98(f)に示す表示を行うようにしてもよい。他の例における左中右装飾図柄表示装置についても同様である。演出可動体224が動作中に図97(d)の画像が徐々に消去され、図97(e)の画像が徐々に表示される。なお、図97(d)に示す画面表示から図97(e)に示す画面表示に画像が瞬時に切り替わるようにしてもよい。また、図97(e)では、演出可動体224が左方向に移動するにつれてリール707が露出する。リール707は回転しており、予め決められた位置(図柄)を表示するようになっている。
図97(f)では、演出可動体224が左方終端まで移動して目標位置Bに到達し、左装飾図柄表示装置701の「スーパーリーチA」の画像が完全に中装飾図柄表示装置703で遮蔽された状態を示している。このとき左装飾図柄表示装置701の「スーパーリーチA」の画像は徐々に消去されている。一方、リール707全体が視認可能になる。左装飾図柄表示装置701を遮蔽した中装飾図柄表示装置703には武士c1が元気なく立っている画像が濃く表示されている。また、リール707の回転が停止して右装飾図柄表示装置705に表示された「ハズレ」の画像を指し示すように右向き矢印が停止表示される。なお、左装飾図柄表示装置701に表示されていた「スーパーリーチA」の画像は、中装飾図柄表示装置703の通過前や通過後に消去されてもよい。また、そのまま表示されていてもよい。なお、中装飾図柄表示装置703は、選択していない予告表示「スーパーリーチA」の画像の上を通過しているが、通過しないようにしてもよい。中装飾図柄表示装置には、左中右装飾図柄が揺れ変動の状態で表示されている。
図97(g)では、演出可動体224が目標位置Bから初期位置Aに向かって移動している状態を示している。演出可動体224の移動に伴い露出する左装飾図柄表示装置701には停止状態の装飾図柄が徐々に視認可能になる。一方、演出可動体224の移動に伴いリール707は徐々に視認不可能になる。中右装飾図柄表示装置703、705の画像は徐々に薄くなってくる。図97(f)に示す状態から図97(g)に示す状態への演出の切換えは、徐々に図97(f)に示す画面表示が消え、徐々に図97(g)の画面表示がされるように行われてもよい。なお、図97(f)に示す画面表示から図97(g)に示す画面表示に画像が瞬時に切り替わるようにしてもよい。また、左装飾図柄表示装置701に画像表示をせずに右中装飾図柄表示装置703、705の装飾図柄表示と同じタイミングで表示を開始させてもよい。本例では、図97(f)に示すタイミングで左装飾図柄表示装置に左装飾図柄が揺れ変動の状態で表示されるとともに、中装飾図柄表示装置に左中右装飾図柄が揺れ変動の状態で表示されている。なお、演出可動体の動作中は、左右装飾図柄が表示されないようにしてもよい。また、右装飾図柄表示装置でも装飾図柄が揺れ変動表示を行うようにしてもよい。
図97(h)では、演出可動体224が初期位置Aに戻って停止し、左装飾図柄表示装置701に「装飾3」、中装飾図柄表示装置703に「装飾2」、右装飾図柄表示装置705に「装飾3」の装飾図柄が停止して薄く表示されている状態を示している。左装飾図柄表示装置701の「装飾3」の画像は右装飾図柄表示装置705の移動速度に合わせて薄い表示から濃い表示に徐々に変化する。つまり、左装飾図柄表示装置701の「装飾3」の画像は表示完了までの時間が中右装飾図柄表示装置703、705の画像の表示完了時間よりも長い。なお、左装飾図柄表示装置701の「装飾3」の画像の表示速度を右装飾図柄表示装置705の移動速度に合わせて薄い表示から濃い表示に徐々に変化する。つまり、左装飾図柄表示装置701の「装飾3」の画像は表示完了までの時間が中右装飾図柄表示装置703、705の画像の表示完了時間と同じにして、先に左装飾図柄表示装置701の「装飾3」が表示完了していてもよい。また逆に、後に左装飾図柄表示装置701の「装飾3」が表示完了していてもよい。特図1第四図柄表示領域b1では、特図1変動遊技中なので正方形表示領域内が所定の色で点滅を繰り返している。また、リール707は停止位置をそのまま維持した状態であってもよいし、予め決められた基準位置(デフォルトの位置)に戻るようにしてもよい。
図97(i)では、左装飾図柄表示装置701に「装飾3」、中装飾図柄表示装置703に「装飾2」、右装飾図柄表示装置705に「装飾3」の装飾図柄が揺れ変動状態で濃く表示されている。これらの装飾図柄の表示タイミングは右装飾図柄表示装置705の移動中に3つの装飾図柄が表示完了するようにしているが、3つあるいはいずれか2つがほぼ同時に表示完了するようにしてもよいし、全ての表示完了時が不一致でもよいし、左中右装飾図柄表示装置701、703、705いずれかが一番早く表示完了させるようにしてもよい。また、右装飾図柄表示装置705の移動動作の前後のいずれであってもよい。
図97(j)では、左装飾図柄表示装置701に「装飾3」、中装飾図柄表示装置703に「装飾2」、右装飾図柄表示装置705に「装飾3」の装飾図柄が停止表示されて当該特図変動遊技に係る当否判定結果がはずれであることが報知された状態を示している。2つの第四図柄表示領域b1、b2は特図変動遊技中でないので所定色で塗りつぶされている。
次に、図98を用いて本発明の第3の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2について説明する。図98は、実施例2におけるぱちんこ機100の左中右装飾図柄表示装置701、703、705、およびリール707で実行される演出を示している。図98(a)〜(j)のそれぞれは、図94に示す遊技盤200における左右装飾図柄表示装置701、705、リール707、演出可動体224、および演出可動体224に取り付けられた中装飾図柄表示装置703を示している。図98(a)〜(j)はこの順に時系列に並べられている。
図98(a)は、特図変動遊技が終了して、左装飾図柄表示装置701に「装飾4」、中装飾図柄表示装置703に「装飾8」、右装飾図柄表示装置705に「装飾5」の装飾図柄が停止表示されて当該特図変動遊技に係る当否判定結果がはずれであることが報知された状態を示している。中装飾図柄表示装置703の表示領域の右上角部近傍には、2個の小さな円形状の表示領域を備えた2つの第四図柄表示領域b1、b2が上下に設けられている。上側の正方形表示領域が特図1用の特図1第四図柄表示領域b1であり、下側の正方形表示領域が特図2用の特図2第四図柄表示領域b2となっている。第四図柄は、特図変動遊技中は、正方形表示領域内が例えば所定の色で点滅を繰り返し、図柄停止表示中は例えば所定色で塗りつぶされている状態になる。図98(a)に示す状態では、特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、2つの第四図柄表示領域b1、b2の双方とも所定色で塗りつぶされている。本例では、第四図柄表示領域b1、b2は遊技状態や演出の種類の如何にかかわらず常時定位置に表示されている。また、演出可動体224は図96(a)に示す初期位置Aに停止している。
図98(b)は特図1変動遊技が実行されている状態を示している。左中右装飾図柄表示装置701、703、705のそれぞれに装飾1〜装飾10が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。特図1第四図柄表示領域b1は、特図1変動遊技が実行中であるため図中の正方形表示領域内は白抜きで表示され正方形表示領域の輪郭だけが示されている。特図2第四図柄表示領域b2は、特図2変動遊技は実行されていないので正方形表示領域内が所定色で塗りつぶされている。
図98(c)は特図1変動遊技でリーチ演出が実行されている状態を示している。左右装飾図柄表示装置701、705のそれぞれに装飾3が停止表示されている。また、中装飾図柄表示装置703には装飾1〜装飾10が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。
図98(d)は特図1変動遊技が実行されている状態を示している。左中右の装飾図柄は中装飾図柄表示装置703の表示領域の左上部に縮小配置されて、装飾図柄の変動表示が行われている。左中右装飾図柄表示装置701、703、705の表示領域の大部分は演出表示領域として使用されている。左装飾図柄表示装置701には、「スーパーリーチA」が選択される可能性を示す予告画像が表示されている。右装飾図柄表示装置705には、「ハズレ」が選択される可能性を示す予告画像が表示されている。中装飾図柄表示装置703には、「スーパーリーチA」か「ハズレ」のいずれを選択するかを武士c1が座して「どっちにしよう??」と思案している演出がされている。なお、図98(c)に示す画像から徐々に図98(d)の表示に変化するようになっている。
図98(e)〜(i)は動作パターン2で演出可動体224が移動動作をした状態を示している。図98(e)では、演出可動体224が右方向に移動して中装飾図柄表示装置703が徐々に右装飾図柄表示装置705の表示領域に表示されている「ハズレ」の画像を隠しつつある状態を示している。中装飾図柄表示装置703には武士c1が元気よく立っている画像が薄く表示されている。この画像は当該特図1変動遊技の結果が「スーパーリーチA」に移行する時のみ表示される演出である。演出可動体224が動作中に図98(d)の画像が徐々に消去され、図98(e)の画像が徐々に表示される。なお、図98(d)に示す画面表示から図98(e)に示す画面表示に画像が瞬時に切り替わるようにしてもよい。また、図98(e)では、演出可動体224が右方向に移動するにつれてリール707が露出する。リール707は回転しており、予め決められた位置(図柄)を表示するようになっている。
図98(f)では、演出可動体224が右方終端まで移動して目標位置Cに到達し、右装飾図柄表示装置705の「ハズレ」の画像が完全に中装飾図柄表示装置703で遮蔽された状態を示している。このとき右装飾図柄表示装置705の「ハズレ」の画像は徐々に消去されている。一方、リール707全体が視認可能になる。右装飾図柄表示装置705を遮蔽した中装飾図柄表示装置703には武士c1が元気よく立っている画像が濃く表示されている。また、リール707の回転が停止して左装飾図柄表示装置701に表示された「スーパーリーチA」の画像を指し示すように左向き矢印が停止表示される。なお、右装飾図柄表示装置705に表示されていた「ハズレ」の画像は、中装飾図柄表示装置703の通過前や通過後に消去されてもよい。また、そのまま表示されていてもよい。なお、中装飾図柄表示装置703は、選択していない予告表示「ハズレ」の画像の上を通過しているが、通過しないようにしてもよい。
図98(g)では、演出可動体224が目標位置Cから初期位置Aに向かって移動している状態を示している。演出可動体224の移動に伴い露出する右装飾図柄表示装置705には画像が何も表示されていない状態が視認可能になる。一方、演出可動体224の移動に伴いリール707は徐々に視認不可能になる。左中装飾図柄表示装置701、703の画像は徐々に薄くなってくる。図98(f)に示す状態から図98(g)に示す状態への演出の切換えは、徐々に図98(f)に示す画面表示が消え、徐々に図98(g)の画面表示がされるように行われてもよい。なお、図98(f)に示す画面表示から図98(g)に示す画面表示に画像が瞬時に切り替わるようにしてもよい。また、右装飾図柄表示装置705に画像表示をせずに左右装飾図柄表示装置701、703の画像表示と同じタイミングで表示を開始させてもよい。
図98(h)では、演出可動体224が初期位置Aに戻って停止し、左中右装飾図柄表示装置701、703、705全体が一つの演出表示領域として機能している。左装飾図柄表示装置701には武士c1が刀を構えて右方を凝視し、右装飾図柄表示装置705には武士c2が刀を抜く構えで左方を凝視している構図が薄く描かれる。中央の中装飾図柄表示装置703には「吉宗vs剣豪」の文字列を含む画像が薄く表示されている状態を示している。これらの演出は演出可動体224が初期位置Aに戻った直後から徐々に表示開始される。中装飾図柄表示装置703中で変動している装飾図柄と第四図柄は最初から濃く表示されている。図98(i)では、演出可動体224が初期位置Aに停止状態で、図98(h)から始まった画像が徐々に濃くなってはっきりした画像として完成した状態を示している。
図98(j)では、左中右装飾図柄表示装置701、703、705の全画面を使って二人の武士c1、c2による戦いが開始された演出が実行されている。本例では、左中装飾図柄表示装置701、703の2つの表示領域を使って一人の武士c1が右方に進み出ている状態を表示している。また、右装飾図柄表示装置705に表示された武士c2の画像は、左装飾図柄表示装置701に武士c1の画像が表示されているときに表示されてもよい。また、右装飾図柄表示装置705に表示された武士c2の画像は、中装飾図柄表示装置703に武士c1の画像が表示されているときに表示されてもよい。なお、本件では、それぞれの装飾図柄表示装置が枠で囲われているが、少なくとも一部または全部が囲われていない状態であってもよい。本件では、左中装飾図柄表示装置701、703の2つの表示領域で表示されている画像は重複していない。なお、左中装飾図柄表示装置701、703の2つの表示領域で少なくとも一部が重複した画像が表示されていてもよい。他の実施例についても同様である。
次に、図99を用いて本発明の第3の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例3について説明する。図99は、実施例3におけるぱちんこ機100の左中右装飾図柄表示装置701、703、705、およびリール707で実行される演出を示している。図99(a)〜(i)のそれぞれは、図94に示す遊技盤200における左右装飾図柄表示装置701、705、リール707、演出可動体224、および演出可動体224に取り付けられた中装飾図柄表示装置703を示している。図99(a)〜(i)は図98(j)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図99(a)〜(d)では、左中右装飾図柄表示装置701、703、705の全画面を使って二人の武士c1、c2による戦いの演出が実行されている。図99(a)では、武士c1が中装飾図柄表示装置701の表示領域に表示されてさらに右方に進み出た状態を表示している。武士c2の額の辺りには武士c2の表情が変わったことを示す予告報知画像c3が表示されている。予告報知画像c3は、武士c2ではなく武士c1の「勝ち」を示唆している。
図99(b)では、左中右装飾図柄表示装置701、703、705の全画面を使って刀と刀のぶつかり合いを表現するエフェクト画像が表示されている。図99(c)では、戦いが終わって左装飾図柄表示装置701の表示領域に武士x2の画像が表示され、右装飾図柄表示装置705の表示領域に武士c1の画像が表示されている状態を示す。中装飾図柄表示装置703にはチャンスボタン136の押下を促す画像が表示される。チャンスボタン136の押下を促す画像として、中装飾図柄表示装置703の表示領域にはチャンスボタン136の画像とともに押下の受付期間を示すメーターの画像が表示される。受付期間の残残期間はメーター内の横棒の長さで示され、横棒の長さが短くなるほど残存期間が短いことを示している。図99(d)では、図99(c)で開始されたチャンスボタン136の押下の受付期間が終了してメーターに残存期間がなくなった表示がされている。
図99(e)〜(i)は動作パターン1で演出可動体224が移動動作をした状態を示している。演出可動体224が移動動作は、遊技者によるチャンスボタン136の押下、または受付期間の終了のいずれか一方が満たされると開始される。図99(e)では、演出可動体224が左方向に移動して、中装飾図柄表示装置703が左装飾図柄表示装置701の表示領域の画像を次第に隠していく状態を示している。左装飾図柄表示装置701の武士c2の画像は演出可動体224が左方向に移動するに従って徐々に薄くなって消えていき、中装飾図柄表示装置703の武士c2の画像は演出可動体224が左方向に移動するに従って徐々に濃くなって現れる。中装飾図柄表示装置703にも武士c2の画像が薄く表示されている。また、図99(e)では、演出可動体224が左方向に移動するにつれてリール707が露出する。リール707は既に回転を停止しており、勝利を想起させる「V」の字の画像が視認できる。この画像は当該特図1変動遊技の結果が大当りのときのみ表示される。また、右装飾図柄表示装置705には武士c1の画像が薄く表示されている。
図99(f)では、演出可動体224が左方終端まで移動して目標位置Bに到達し、左装飾図柄表示装置701の武士c2の画像が完全に中装飾図柄表示装置703で遮蔽された状態を示している。一方、リール707全体が視認可能になる。左装飾図柄表示装置701を遮蔽した中装飾図柄表示装置703には武士c2が今にも倒れそうな状態で立っている画像が濃く表示されている。また、リール707の「V」の字の画像が完全に露出している。また、右装飾図柄表示装置705には武士c1の画像が濃く表示されている。左右中装飾図柄は、それぞれ装飾3で揺れ変動表示されている。
図99(g)では、演出可動体224が左方終端まで移動して目標位置Bに到達しており、左装飾図柄表示装置701の画像が完全に中装飾図柄表示装置703で遮蔽された状態を示している。左装飾図柄表示装置701を遮蔽した中装飾図柄表示装置703には武士c2が倒れている画像が濃く表示されている。また、リール707の「V」の字の画像が完全に露出している。また、右装飾図柄表示装置705には勝利した武士c1の画像が濃く表示されている。左右中装飾図柄は、それぞれ装飾3で揺れ変動表示されている。
図99(h)では、演出可動体224が目標位置Bから初期位置Aに向かって移動している状態を示している。演出可動体224の移動に伴い露出する左装飾図柄表示装置701には揺れ変動状態の装飾図柄が徐々に視認可能になる。一方、演出可動体224の移動に伴いリール707は徐々に視認不可能になる。左中右装飾図柄表示装置701、703、705の画像は徐々に薄くなってくる。図99(g)に示す状態から図99(h)に示す状態への演出の切換えは、徐々に図99(g)に示す画面表示が消え、徐々に図99(h)の画面表示がされるように行われてもよい。なお、図99(g)に示す画面表示から図99(h)に示す画面表示に画像が瞬時に切り替わるようにしてもよい。また、左装飾図柄表示装置701に画像表示をせずに右中装飾図柄表示装置703、705の装飾図柄表示と同じタイミングで表示を開始させてもよい。
図99(i)では、左装飾図柄表示装置701に「装飾3」、中装飾図柄表示装置703に「装飾3」、右装飾図柄表示装置705に「装飾3」の装飾図柄が揺れ変動状態で表示されている状態を示している。左装飾図柄表示装置701の「装飾3」の画像は右装飾図柄表示装置705の移動速度に合わせて薄い表示から濃い表示に徐々に変化する。つまり、左装飾図柄表示装置701の「装飾3」の画像は表示完了までの時間が中右装飾図柄表示装置703、705の画像の表示完了時間よりも長い。なお、左装飾図柄表示装置701の「装飾3」の画像の表示速度を右装飾図柄表示装置705の移動速度に合わせて薄い表示から濃い表示に徐々に変化する。つまり、左装飾図柄表示装置701の「装飾3」の画像は表示完了までの時間が中右装飾図柄表示装置703、705の画像の表示完了時間と同じにして、先に左装飾図柄表示装置701の「装飾3」が表示完了していてもよい。また逆に、後に左装飾図柄表示装置701の「装飾3」が表示完了していてもよい。特図1第四図柄表示領域b1では、特図1変動遊技中なので正方形表示領域内が所定の色で点滅を繰り返している。また、リール707は停止位置をそのまま維持した状態であってもよいし、予め決められた基準位置(デフォルトの位置)に戻るようにしてもよい。
次に、図100を用いて本発明の第3の実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例4について説明する。図100は、実施例4におけるぱちんこ機100の左中右装飾図柄表示装置701、703、705、およびリール707で実行される演出を示している。図100(a)〜(g)のそれぞれは、図94に示す遊技盤200における左右装飾図柄表示装置701、705、リール707、演出可動体224、および演出可動体224に取り付けられた中装飾図柄表示装置703を示している。図100(a)、(b)は図99(i)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。また、図100(c)〜(g)は図99(d)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図100(a)では、左装飾図柄表示装置701に「装飾3」、中装飾図柄表示装置703に「装飾3」、右装飾図柄表示装置705に「装飾3」の装飾図柄が揺れ変動状態で濃く表示されている。これらの装飾図柄の表示タイミングは右装飾図柄表示装置705の移動中に3つの装飾図柄が表示完了するようにしているが、3つあるいはいずれか2つがほぼ同時に表示完了するようにしてもよいし、全ての表示完了時が不一致でもよいし、左中右装飾図柄表示装置701、703、705いずれかが一番早く表示完了させるようにしてもよい。また、右装飾図柄表示装置705の移動動作の前後のいずれであってもよい。
図98(b)では、左装飾図柄表示装置701に「装飾3」、中装飾図柄表示装置703に「装飾3」、右装飾図柄表示装置705に「装飾3」の装飾図柄が停止表示されて当該特図変動遊技に係る当否判定結果が大当りであることが報知された状態を示している。2つの第四図柄表示領域b1、b2は特図変動遊技中でないので所定色で塗りつぶされている。
図100(c)では、左装飾図柄表示装置701に武士c2の画像が薄く表示され、右装飾図柄表示装置705に武士c1の画像が薄く表示されている。中装飾図柄表示装置703には縮小表示された装飾図柄の変動表示と第四図柄の表示だけが行われている。なお、他の画像表示(例えば、「負け」など)を表示してもよい。武士c1の表情は負けを示唆している。また、演出可動体224は初期位置Aに停止して作動していない。このため、リール707は視認できない。図100(d)では、図100(c)に示す画像が徐々に濃くなっている状態を示している。また、変動中であった中図柄表示領域208bに「装飾2」が停止状態になり、左右中装飾図柄は、揺れ変動表示されている。なお、演出可動体224を動作させてもよい。
図100(e)では、左装飾図柄表示装置701には勝負に勝った武士c2の画像が表示され、右装飾図柄表示装置705には勝負に負けて倒れた武士c1の画像が表示されている。中装飾図柄表示装置703には、縮小表示された装飾図柄の揺れ変動表示と第四図柄の表示だけが行われている。
図100(f)では、左装飾図柄表示装置701に「装飾3」、中装飾図柄表示装置703に「装飾2」、右装飾図柄表示装置705に「装飾3」の装飾図柄が揺れ変動状態で濃く表示されている。これらの装飾図柄の表示タイミングは右装飾図柄表示装置705の移動中に3つの装飾図柄が表示完了するようにしているが、3つあるいはいずれか2つがほぼ同時に表示完了するようにしてもよいし、全ての表示完了時が不一致でもよいし、左中右装飾図柄表示装置701、703、705いずれかが一番早く表示完了させるようにしてもよい。また、右装飾図柄表示装置705の移動動作の前後のいずれであってもよい。
なお、当否判定の結果が当りであっても、「負け」用の動作を行うようにしてもよい。その場合、図柄が確定するまでの間(例えば、図100(e)と図100(f)の間など)に復活演出(大当りの図柄が揃う演出)を行うようにしてもよい。
図100(g)では、左装飾図柄表示装置701に「装飾3」、中装飾図柄表示装置703に「装飾2」、右装飾図柄表示装置705に「装飾3」の装飾図柄が停止表示されて当該特図変動遊技に係る当否判定結果がはずれであることが報知された状態を示している。2つの第四図柄表示領域b1、b2は特図変動遊技中でないので所定色で塗りつぶされている。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態によるぱちんこ機100について図101〜図104を用いて説明する。なお、図101〜図104に示す符号は、原則として第4の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施の形態の説明では図101〜図104に示す符号を優先する。図101は遊技盤200の変形例を示している。図102〜図104は遊技盤200を右上方から見た斜視図である。図101および図102に示す遊技盤200の演出装置206は、1つの装飾図柄表示装置713と、3つのリール711、717、715とを有している点に特徴を有している。遊技盤200の演出装置206には横方向に長い開口が設けられ、開口内に3つのリール711、717、715がそれぞれ回転可能に支持されている。装飾図柄表示装置713は、リール711、717、715が配置されている開口の前方を移動可能に支持されている。
図101および図102(a)は、装飾図柄表示装置713が中リール717の前面を塞ぐ位置に停止しており中リール717は視認不可能になっている状態を示している。一方、左右リール711、715は視認可能になっている。図102(b)は、装飾図柄表示装置713が左方に移動して左リール713を視認不可能に覆っているとともに、中右リール717、715が視認可能になっている状態を示している。
左中右リール711、717、715は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態ではリール(ドラム)式表示装置を用いている。左中右リール711、717、715のそれぞれには、円筒状表面に「装飾1」〜「装飾10」の装飾図柄や、左向き矢印、右向き矢印、「V」の字などの演出用図柄がほぼ均等間隔で印刷されている。
装飾図柄表示装置713は、例えば液晶表示装置が用いられ、左中右リール711、717、715および前面ステージ244の間に配設する。装飾図柄表示装置713は枠状の演出可動体224に固定されている。演出可動体224の上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトを固定している。すなわち、演出可動体224は、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右に移動する。演出可動体224は、任意の位置で停止可能であり、演出可動体224に固定された装飾図柄表示装置713は、後方の画像を全く視認不可に遮蔽したり、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、左中右リール711、717、715に停止表示された装飾図柄の一部だけを遮蔽したりすることができる。なお、装飾図柄表示装置713は、後方の画像の一部を視認可能にしてもよいし、後方の画像を半透明にして後方の表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよい。
図103に示す遊技盤200の演出装置206は、1つの装飾図柄表示装置713と、2つのリール711、715とを有している点に特徴を有している。遊技盤200の演出装置206には横方向に2つの開口が設けられ、2つの開口内に左右リール711、715がそれぞれ回転可能に支持されている。装飾図柄表示装置713は、左右リール711、715が配置されている開口の前方を移動可能に支持されている。
図103(a)は、装飾図柄表示装置713が左右リール711、715の間の領域の前面を塞ぐ位置に停止している状態を示している。一方、左右リール711、715は視認可能になっている。図103(b)は、装飾図柄表示装置713が左方に移動して左リール713を視認不可能に覆っているとともに、左右リール711、715の間の領域と右リール715が視認可能になっている状態を示している。
左右リール711、715は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態ではリール(ドラム)式表示装置を用いている。左右リール711、715のそれぞれには、円筒状表面に「装飾1」〜「装飾10」の装飾図柄や、左向き矢印、右向き矢印、「V」の字などの演出用図柄がほぼ均等間隔で印刷されている。
装飾図柄表示装置713は、例えば7セグメント表示装置が用いられ、左右リール711、715および前面ステージ244の間に配設する。装飾図柄表示装置713は枠状の演出可動体224に固定されている。演出可動体224の上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトを固定している。すなわち、演出可動体224は、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右に移動する。演出可動体224は、任意の位置で停止可能であり、演出可動体224に固定された装飾図柄表示装置713は、後方の画像を全く視認不可に遮蔽したり、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、左右リール711、715に停止表示された装飾図柄の一部だけを遮蔽したりすることができる。なお、装飾図柄表示装置713は、後方の画像の一部を視認可能にしてもよいし、後方の画像を半透明にして後方の表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよい。なお、装飾図柄表示装置713の後ろには、装飾部や壁部、液晶などの表示装置が設けられいてもよい。
図104に示す遊技盤200の演出装置206は、3つの左中右装飾図柄表示装置721、723、725と、2つの左右リール727、728とを有している点に特徴を有している。遊技盤200の演出装置206には横方向に2つの開口が設けられ、2つの開口内に左右リール727、728がそれぞれ回転可能に支持されている。左装飾図柄表示装置721は、左リール727が配置されている開口の前方を左方向に移動可能に支持されている。右装飾図柄表示装置725は、右リール728が配置されている開口の前方を右方向に移動可能に支持されている。中装飾図柄表示装置723は、左リール727と右リール728が配置されている開口の間に固定されて配置されている。
図104(a)は、左右装飾図柄表示装置721、725がそれぞれ左右リール727、728の間の領域の前面を塞ぐ位置に停止している状態を示している。図104(b)は、左装飾図柄表示装置721が左方に移動して左リール727が視認可能になり、右装飾図柄表示装置725が右方に移動して右リール728が視認可能になっている状態を示している。
左右リール727、728は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態ではリール(ドラム)式表示装置を用いている。左右リール727、728のそれぞれには、円筒状表面に「装飾1」〜「装飾10」の装飾図柄や、左向き矢印、右向き矢印、「V」の字などの演出用図柄がほぼ均等間隔で印刷されている。
左中右装飾図柄表示装置721、723、725は、例えば7セグメント表示装置が用いられている。左右装飾図柄表示装置721、725は、左右リールおよび前面ステージ244の間に配設する。左装飾図柄表示装置721は枠状の演出可動体224aに固定されている。右装飾図柄表示装置725は枠状の演出可動体224bに固定されている。演出可動体224a、224bのそれぞれの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトを固定している。すなわち、演出可動体224a、224bのそれぞれは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右に移動する。演出可動体224a、224bのそれぞれは、任意の位置で停止可能であり、演出可動体224a、224bのそれぞれに固定された左右装飾図柄表示装置721、725は、後方の画像を全く視認不可に遮蔽したり、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、左右リール727、728に停止表示された装飾図柄の一部だけを遮蔽したりすることができる。
なお、第3の実施の形態および第4の実施の形態で説明したリールは、装飾図柄表示装置であってもよく、液晶などの表示装置であってもよい。
次に、以上説明した第2〜第4の実施の形態によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図56〜49を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208)と、
表示を少なくとも実行可能な第二の表示手段(例えば、第二装飾図柄表示装置209)と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の表示手段は、第一の位置(例えば、初期位置A)から第二の位置(例えば、目標位置B)へ移動(以下、第一の移動という)を少なくとも行うことが可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記第一の位置から第三の位置(例えば、目標位置C)へ移動(以下、第二の移動という)を少なくとも行うことが可能なものであり、
前記第一の移動は、第一の経路(例えば、図73に示す第一の経路)に沿って少なくとも行われるものであり、
前記第二の移動は、第二の経路(例えば、図74に示す第二の経路)に沿って少なくとも行われるものであり、
前記第一の経路は、前記第二の経路とは別の経路であり、
前記第二の位置にある前記第二の表示手段の少なくとも一部は、前記第一の表示手段による表示の少なくとも一部を隠すものであり、
前記第三の位置にある前記第二の表示手段の少なくとも一部は、前記第一の表示手段による表示の少なくとも一部を隠すものである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の表示装置が異なる経路で移動し、移動後に第一の表示装置の表示の一部を隠すので、意外性のある動作を行うことができ、多彩な演出を行うことができる場合がある。また、表示の一部を隠すことにより、遊技者をより表示装置へ注目させ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
ここで、隠す表示としては、装飾図柄、予告表示(当該変動の予告、先読み予告、普図変動表示など)、保留表示などがある。
(2)上記ぱちんこ機100において、
前記第二の位置と前記第三の位置は、同一の位置(例えば、図80と図81に示す目標位置B)である、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、第二の位置と第三の位置は同一の位置なので、意外性のある動作を行うことができ、遊技者をより表示装置へ注目させることができる場合がある。
(3)上記ぱちんこ機100において、
表示を少なくとも実行可能な第三の表示手段(例えば、第三装飾図柄表示装置)を備え、
前記第二の表示手段は、前記第一の位置から第四の位置(例えば、第三装飾図柄表示装置の表示領域にある目標位置D)へ移動(以下、第三の移動という。)を少なくとも行うことが可能なものであり、
前記第三の移動は、第三の経路(例えば、図74に示す第二の経路と同様)を通るものであり、
前記第四の位置にある前記第二の表示手段の少なくとも一部は、前記第三の表示手段による表示の少なくとも一部を隠すものであることを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、第三の表示装置を備え、第二の表示装置が一部を隠すので、より多彩な演出を行うことができる場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100において、
前記第一の表示手段の大きさは、第一の大きさであり、
前記第二の表示手段の大きさは、第二の大きさであり、
前記第一の大きさは、前記第二の大きさと異なる大きさである、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、第一の表示手段と第二の表示手段の大きさが異なるので、より多彩な演出を行うことができる場合がある。
(5)上記ぱちんこ機100において、
前記第一の移動を行った前記第二の表示手段は、第一の条件(例えば、所定のコマンドの受信)が成立した場合に、前記第二の位置から前記第一の位置へ移動するものであり、
前記第二の移動を行った前記第二の表示手段は、第二の条件(例えば、所定のコマンドの受信)が成立した場合に、前記第三の位置から前記第一の位置へ移動するものである、ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、条件成立(コマンド受信)で元の位置に戻るので、正常な動作を行っていることを確認しやすくできる場合がある。
また、上記ぱちんこ機100において、
前記第一の条件と前記第二の条件は同じもの(経路によって戻る条件は同じ)であってもよいし、前記第一の条件と前記第二の条件は異なるもの(経路によって戻る条件は異なる)であってもよい。戻るコマンドの例としては、変動開始コマンド、変動停止コマンド、初期位置に戻るための制御コマンドなどがある。こうすることにより、条件成立(コマンド受信)で元の位置に戻るので、正常な動作を行っていることを確認しやすくできる場合がある。
また、上記ぱちんこ機100において、前記第一の表示手段による表示のうちの第一の表示は、第二の表示手段によって隠されない位置に表示されてもよい。第一の表示としては、第四図柄、装飾図柄、保留表示(保留アイコン、変動アイコン)などがある。第一の表示が第二の表示手段によって隠されないので、遊技者の遊技に支障が生じるのを防ぐことができる場合がある。
また、上記ぱちんこ機100において、前記第二の表示手段の初期位置は第一の位置であり、第二の位置は移動後の位置であってもよい。こうすることにより、初期位置が第一の位置として第二の位置へ移動する場合に異なる経路で動作することができるので、多彩な演出を行うことができる場合がある。
また、上記ぱちんこ機100において、前記第二の表示手段の初期位置が前記第二の位置または前記第三の位置であってもよい。第一の位置は移動後の位置であり、初期位置が第二の位置または第三の位置で、第一の位置から戻る場合に異なる経路で動作することができる。このため、多彩な演出を行うことができる場合がある。
なお、第一の表示手段と第二の表示手段は、少なくとも動作可能なものであってもよい。また、少なくとも第二の表示手段は、少なくとも動作可能なものであってもよい。また、第一の表示手段は、動作しないものであり、第二の表示手段のみ動作可能なものであってもよい。さらに、動作可能な表示手段が複数(2以上)あってもよい。表示手段が複数ある場合、動作しない表示手段が少なくとも一以上あればよい。
なお、第一の表示手段の上端と第二の表示手段の下端が、平行になるように設けられていなくてもよい。なお、第一の経路は、第二の経路の一部であってもよい。また、第一の経路は、第二の経路の一部であってもよい。
なお、第一の経路は、第二の経路の一部に含まれないものであってもよい。また、第二の経路は、第一の経路の一部に含まれないものであってもよい。
なお、可動体(演出可動体224や他の演出可動体)が複数の表示手段の少なくとも一部を隠す位置に設けられてもよく、複数の表示手段の少なくとも一部を隠す位置に移動可能であってもよい。
なお、本件における「覆う」は、「隠す」を意味するものであってもよい。また、逆でもよい。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態によるぱちんこ機100について図105〜図113を用いて説明する。なお、図105〜図113に示す符号は、原則として第5の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施の形態の説明では図105〜図113に示す符号を優先する。図105は本発明の第5の実施の形態によるぱちんこ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図105に示す遊技盤200には、第2〜第4の実施の形態での演出可動体224とは移動動作が異なる演出可動体224が搭載されている。演出可動体224以外の構成要素は図58に示す遊技盤200の構成要素と同一であるので同一の符号を付してその詳細説明は省略する。なお、図105では図示を省略したがシャッタ246も設けられている。
本実施形態の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、液晶表示装置によって構成する。第一装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、第一装飾図柄表示装置208の例えば横長長方形状の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
本例では第一装飾図柄表示装置208は移動不可能に遊技盤200に固定されており、第二装飾図柄表示装置209は移動可能に固定されている。第一装飾図柄表示装置208の表示領域の方が第二装飾図柄表示装置209の表示領域より面積が大きい。本実施形態では、第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の左縦辺中央近傍に第四図柄表示領域bが配置されている。第四図柄は第二装飾図柄表示装置209で隠されない位置に表示している。また、第二装飾図柄表示装置209の長方形の表示領域の右下角部近傍に保留表示領域aが配置されている。
演出可動体224は、横長長方形の枠状部内側に第二装飾図柄表示装置209を配した構成を有している。演出可動体224は初期状態で枠状部が第一装飾図柄表示装置208の外側上方の初期位置(原点位置)に停止している。図105では、演出可動体224が下方に僅かに移動して長方形の枠状部の下側長辺部が第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の上側長辺より表示領域内に入り込んでいる状態を示している。ここで、演出可動体224の初期位置は、第一装飾図柄表示装置208の一部にも重ならない位置であってもよいし、図105に示すように、一部が重なる位置であってもよい。ここでいう初期位置とは、例えば電源投入後、変動が行われなかった場合に設定される位置のことをいう。
演出可動体224は、所定の駆動系により、第一装飾図柄表示装置208の前方で第一装飾図柄表示装置208の表示画面にほぼ平行な平面(以下、表示画面前方平面と称する場合がある)内で鉛直方向に移動できるようになっている。演出可動体224の駆動系としては種々の構成を取り得るが、本例の駆動系は、ぱちんこ機100を島設備に設置した場合に鉛直方向に向くように設けられた移動用案内溝224bと、移動用案内溝224bに案内されて鉛直方向に移動可能な移動部224aとを有している。移動用案内溝224bは、第一装飾図柄表示装置208の長方形表示領域の上側長辺近傍に溝の一端が位置し、演出可動体224の長方形枠状部の上下長辺間の距離分以上の長さだけ鉛直上方に離れた場所に他端が位置している。演出可動体224は枠状部裏面上部が移動部224aに接続されている。移動部224aは遊技盤200の裏面に設けられた不図示の駆動機構により、移動用案内溝224bの任意の位置に移動可能になっている。移動部224aを移動用案内溝224bの他端に位置させると第二装飾図柄表示装置209を第一装飾図柄表示装置208の表示領域外に位置させることができ、移動部224aを移動用案内溝224bの一端に位置させると第二装飾図柄表示装置209全体を第一装飾図柄表示装置208の表示領域内に位置させることができる。
次に、本発明の第5の実施の形態によるぱちんこ機100による演出動作の実施例1について図106を用いて説明する。図106は、本発明の第5の実施の形態によるぱちんこ機100の第一装飾図柄表示装置208と、演出可動体224に固定された第二装飾図柄表示装置209とで実行される演出を示している。本例では、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とで当該特図変動遊技での当否判定結果の予告報知演出を行っている。図106(a)と(b)は、大当り信頼度が低い予告報知演出を示し、図106(c)と(d)は、大当り信頼度が高い予告報知演出を示している。
図106(a)は、特図変動遊技中にリーチ演出が開始された状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは背景演出として、武士c1と武士c2による戦いが行われている。左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれには「装飾2」が停止表示している。中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示(図中下向きの矢印で示す)が行われている。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。第二装飾図柄表示装置209全体は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域外であって、当該表示領域より上方の位置(以下、初期位置と称する場合がある)に停止している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には「リーチ」の文字列を含む画像が表示されている。
図106(b)も、特図変動遊技中にリーチ演出が開始された状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは背景演出として、武士c1と武士c2による戦いが行われている。左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれには「装飾2」が停止表示している。中図柄表示領域208bは装飾図柄の変動表示中だが、「リーチ」の文字列を含む画像が表示されて、当該変動表示は遊技者には視認できなくなっている。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。第二装飾図柄表示装置209は初期位置に停止している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には全面に黒が表示されている。第二装飾図柄表示装置209を移動させない場合には、第一装飾図柄表示装置208での演出を目立たせるために、第二装飾図柄表示装置209での表示をしないか、目立たない画像を表示するようにしてもよい。また、特定の画像(本例では「リーチ」の文字列を含む画像)が第二装飾図柄表示装置209にのみ表示される場合と、第一装飾図柄表示装置208にのみ表示される場合があることを示しているが、該特定の画像が第二装飾図柄表示装置209および第一装飾図柄表示装置208の両方に同時に表示される場合があってもよいし、第二装飾図柄表示装置209および第一装飾図柄表示装置208に跨って表示される場合があってもよい。
図106(a)、(b)に示すように、リーチ演出の際に、第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208の表示領域より上方の初期位置に停止しており、第一装飾図柄表示装置208の表示領域を全く隠さない予告報知は、以下に例示するようなリーチ演出の際に、第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208の表示領域の少なくとも一部を隠す予告報知よりも大当り信頼度が低くなっている。
図106(c)は、特図変動遊技中にリーチ演出が開始された状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは背景演出として、武士c1と武士c2による戦いが行われている。左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれには「装飾2」が停止表示している。中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示中だがエフェクト画像zzでその一部が隠されている。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。また、保留表示領域a1〜a4に保留表示がされている。保留表示は、エフェクト画像zzよりも手前に表示される。さらに、移動部224aが移動用案内溝224bの一端にまで移動したことにより演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の表示領域の前面に移動して、第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208の表示領域内の前面に位置している(以下、この位置を目標位置と称する場合がある)。このため、第二装飾図柄表示装置209で第一装飾図柄表示装置208の表示領域内の画像を一部隠している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には「激アツ」の文字列を含む画像が表示されている。図106(c)には図示していないが、「激アツ」の文字列を含む画像で保留表示領域aの表示を隠してもよいし、その逆に保留表示領域aによって、該「激アツ」の文字列を含む画像を隠してもよい。エフェクト画像zzは、第二装飾図柄表示装置209の移動に対応して、第一装飾図柄表示装置208の表示領域内に表示するようにしてもよい。第二装飾図柄表示装置209の移動によって、第一装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄や当該変動に関する予告表示が隠されるようにしてもよい。また、第二装飾図柄表示装置209およびエフェクト画像zzによって、第一装飾図柄表示装置208に表示される画像の一部が隠されるものの、それらで隠されない領域においては、図106(a)や(b)に示す第二装飾図柄表示装置209が移動しないパターンと同様の表示が行われてもよい。
図106(d)も、特図変動遊技中にリーチ演出が開始された状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは背景演出として、武士c1と武士c2による戦いが行われている。左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれには「装飾2」が停止表示している。中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示中である。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。さらに、移動部224aが移動用案内溝224bの一端にまで移動したことにより演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の表示領域の前面に移動して、第二装飾図柄表示装置209が目標位置に移動して、第二装飾図柄表示装置209で第一装飾図柄表示装置208の表示領域内の画像を一部隠している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には「リーチ」の文字列を含む画像が表示されている。このように、第二装飾図柄表示装置209の移動があった場合であっても、図106(a)に示す移動が無かった場合と同じ表示を行ってもよい。こうすることにより、第二装飾図柄表示装置209の移動有無でのみ大当り信頼度に差を設けるようにしてもよい。
図106(c)、(d)に示すように、リーチ演出の際に、第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208の表示領域内に移動して第一装飾図柄表示装置208の表示領域の一部を隠す予告報知は大当り信頼度が高くなっている。このように、本実施例では、第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208に重ならない場合よりも重なる場合の方が遊技者にとって有利になっている。
次に、本発明の第5の実施の形態によるぱちんこ機100による演出動作の実施例2について図107を用いて説明する。図107は、本発明の第5の実施の形態によるぱちんこ機100の第一装飾図柄表示装置208と、演出可動体224に固定された第二装飾図柄表示装置209とで実行される演出を示している。本例では、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とで当該特図変動遊技での当否判定結果の予告報知演出を行っている。
図107(a)は、特図変動遊技中のリーチ演出で第一装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示装置208a、208b、208cに「装飾4-装飾4−装飾4」が揺れ変動
している状態を示している。演出表示領域208dには「気合を入れてボタンを押すんだ!」という文字列を含む画像が表示されている。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。第二装飾図柄表示装置209全体は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域外であって、当該表示領域より上方の初期位置に停止している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には「昇格チャレンジ」の文字列を含む画像が表示されている。
図107(b)と(c)は、図107(a)に示す状態から遊技者がチャンスボタン136を押下したか、あるいはチャンスボタンの押下許可期間が経過した時点での第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209による演出を示している。図107(b)に示す演出では、揺れ変動中の装飾図柄全体を隠すエフェクト画像zzが表示されている。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。第二装飾図柄表示装置209は引き続き初期位置に停止しており、その表示領域には図107(a)と同じ「昇格チャレンジ」の文字列を含む画像が表示されている。
図107(c)に示す演出では、揺れ変動中の装飾図柄全体を隠すエフェクト画像zzが表示されている。または、該エフェクト画像zzを表示するタイミングで、ゆれ変動中の装飾図柄の表示自体を中断している。また、図示していないが、該装飾図柄の表示を中断するのではなく、例えば縮小し、上記エフェクト画像zzの表示を邪魔しない位置に該装飾図柄を表示してもよい。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。また、移動部224aが移動用案内溝224bの一端にまで移動して第一装飾図柄表示装置208の表示領域の前面に下降することにより、第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208の表示領域内の前面の目標位置に停止している。これにより、第二装飾図柄表示装置209で第一装飾図柄表示装置208の表示領域内の画像が一部隠されている。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には「大盤振舞」の文字列を含む画像が表示されている。
第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とが協働して当該特図変動遊技の当否判定結果の予告報知を行う場合、図107(c)に示すような第二装飾図柄表示装置209の移動を伴う演出の方が、図107(b)に示すような第二装飾図柄表示装置209の移動を伴わない演出より大当りの信頼度が高い予告報知となっている。
図107(d)、(e)、(f)は、特図変動遊技が終了して左中右図柄表示装置208a、208b、208cに装飾図柄が停止表示されている状態を示している。図107(d)と(e)は、図107(b)に示す予告報知演出から移行した状態を示している。図107(f)は、図107(c)に示す予告報知演出から移行した状態を示している。図107(d)に示す状態は、図107(a)に示す「装飾4-装飾4−装飾4」の揺れ
変動が確定して「装飾4-装飾4−装飾4」が確定表示された状態を示している。図10
7(e)に示す状態は、図107(a)に示す「装飾4-装飾4−装飾4」の揺れ変動か
ら昇格して「装飾5-装飾5−装飾5」が確定表示された状態を示している。図107(
f)に示す状態は、図107(a)に示す「装飾4-装飾4−装飾4」の揺れ変動から昇
格して「装飾7-装飾7−装飾7」が確定表示された状態を示している。このように、第
二装飾図柄表示装置209が移動した時点で確変16R(ラウンド)大当り確定となっている。つまり、第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208に重ならない場合よりも重なる場合の方が遊技者にとって有利となっている。また、図107(e)に示すように、第二装飾図柄表示装置209が移動しなかった場合であっても確変およびR数の多い大当りが発生してもよい。また、第二装飾図柄表示装置209が移動した時点で、該第二装飾図柄表示装置209が移動しなかった場合よりも有利になりやすければ良く、必ず有利にならなくてもよい。
このように、第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208に重ならない場合よりも重なる場合の方が遊技者にとって有利となる。なお、第二装飾図柄表示装置209の移動の有無に関わらず第一装飾図柄表示装置208に同じ画像が表示されてもよいし、異なる画像が表示されてもよい。
次に、本発明の第5の実施の形態によるぱちんこ機100による演出動作の実施例3について図108を用いて説明する。図108は、本発明の第5の実施の形態によるぱちんこ機100の第一装飾図柄表示装置208と、演出可動体224に固定された第二装飾図柄表示装置209とで実行される演出を示している。本例では、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とで先読み予告報知演出を行っている。
図108(a)は、特図変動遊技中の状態を示している。第一装飾図柄表示装置208のの左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには装飾図柄の変動表示(図中下向きの矢印で示す)が行われている。演出表示領域208dでは背景演出として、武士c1と武士c2による戦いが行われている。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。また、保留表示領域a1〜a4で特図1の保留が4個あることが示されている。第二装飾図柄表示装置209全体は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域外であって、当該表示領域より上方の初期位置に停止している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には「姫」の画像とともに「チャンス!」の文字列を含む画像が表示されている。また、保留表示領域aには特図1の保留が4個あり、特図2の保留がないことが示されている。
図108(b)は、特図変動遊技中に演出可動体224の移動動作により第二装飾図柄表示装置209が下降移動を開始した状態を示している。左中右図柄表示領域208a、208b、208cは第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左上角部近傍に縮小表示されて装飾図柄の変動表示が行われている。なお、該縮小表示は、第二装飾図柄表示装置209が目標位置に移動した場合であっても隠されない位置に表示される。演出表示領域208dでは二人の武士c1、c2による戦いのに画像に加えて、エフェクト画像zzが表示されている。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、第一装飾図柄表示装置208に表示されたエフェクト画像zzと同様のエフェクト画像が表示されている。また、保留表示領域aには特図1の保留が4個あり、特図2の保留がないことが示されている。
図108(c)は、特図変動遊技中であって、図108(b)に示す状態よりさらに第二装飾図柄表示装置209が下降移動した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209の双方に表示されているエフェクト画像zzはその大きさが大きくなって表示されている。
図108(d)は、特図変動遊技中であって、図108(c)に示す状態よりさらに第二装飾図柄表示装置209が下降移動して目標位置に到達した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209の双方に表示されているエフェクト画像zzはさらにその大きさが大きくなって表示されている。第二装飾図柄表示装置209が目標位置に移動しても隠されない位置にある4個の保留表示a1〜a4は、エフェクト画像zzによって大部分が隠されている。
図108(e)は、特図変動遊技中であって、第二装飾図柄表示装置209が目標位置に停止している状態を示している。第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209の双方に表示されていたエフェクト画像zzは消滅して、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは二人の武士c1、c2が戦っている演出が表示され、4個の保留表示a1〜a4も再表示される。但し、保留表示a3の表示態様が変化して先読み予告報知がなされている。また、第二装飾図柄表示装置209では背景表示はされていない。このように、本実施例の先読み予告報知は、第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208の前面の一部を隠すように移動し、次いで、第一装飾図柄表示装置208の表示領域内で第二装飾図柄表示装置209が隠さない領域に表示された保留表示の態様が、第二装飾図柄表示装置209の移動に合わせて変化するようになっている。このように第二装飾図柄表示装置209の移動を伴う保留表示a3での先読み報知態様は、他の態様よりも大当り信頼度が高い先読み予告保留アイコンである。また、第二装飾図柄表示装置209が目標位置に移動した場合には、先読み報知態様を移動前よりも大当り信頼度の高い態様に必ず変更してもよいし、移動しなかった場合よりも移動した場合の方が変更しやすくしていてもよい。
図108(f)は、特図変動遊技中であって、第二装飾図柄表示装置209が図107(e)に示す表示を維持して目標位置から初期位置へ戻る動作を開始した状態を示している。なお、本例の先読み予告報知態様とともに、二装飾図柄表示装置209の移動を伴わずに保留アイコンの態様が変化する先読み予告報知態様を備えていてもよい。
なお本例においては、図108(b)において、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209のそれぞれにエフェクト画像zzを表示した後、図108(d)において、第一装飾図柄表示装置208では、エフェクト画像zzの全体を表示し、第二装飾図柄表示装置209では、エフェクト画像zzの一部のみを表示していたがこれに限らない。
次に、本発明の第5の実施の形態によるぱちんこ機100による演出動作の実施例4について図109を用いて説明する。図109は、本発明の第5の実施の形態によるぱちんこ機100の第一装飾図柄表示装置208と、演出可動体224に固定された第二装飾図柄表示装置209とで実行される演出を示している。本例では、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とで当該特図変動遊技での当否判定結果の予告報知演出を行っている。
図109(a)は、特図変動遊技中の状態を示している。本例では第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209での背景演出の画像表示は省略している。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。第二装飾図柄表示装置209全体は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域外であって、当該表示領域より上方の初期位置に停止している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には太い矢印c3の画像が表示領域の左上から右下にかけて直線状に進むアニメーション表示が行われている。
図109(b)は、図109(a)に引き続いて特図変動遊技が行われている状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の表示領域では、第二装飾図柄表示装置209に表示された矢印c3の移動方向および移動速度に同期して、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の上辺から矢印c3と同形状の矢印c4の画像が進入してくるアニメーション表示が行われている。図109(b)では、第二装飾図柄表示装置209に矢印c3の尾部が表示され第一装飾図柄表示装置208に矢印c4の矢頭部が表示されて、あたかも一つの矢印が第二装飾図柄表示装置209の表示領域から第一装飾図柄表示装置208の表示領域にかけて移動するアニメーションとして視認される。また、このように複数の表示装置にまたがる表示を行う場合に、手前に配置された表示装置に表示されている内容と同様の表示を背面に配置された表示装置で行っていてもよいし、行っていなくてもよい。
図109(c)は、図109(b)に引き続いて特図変動遊技が行われている状態を示しており、一つの矢印が第二装飾図柄表示装置209の表示領域を通り過ぎて第一装飾図柄表示装置208の表示領域内に全て移動した状態を示している。図109(a)〜(c)に示すように、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の表示領域を跨いで一つの画像が表示される演出で当該特図変動遊技での当否判定結果の予告報知演出を行っている。本例では、第二装飾図柄表示装置209が移動しない場合であっても、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の表示領域に跨って画像が表示されるが、これは第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209のうちの一方の表示領域にのみ画像が表示される場合よりも遊技者にとって有利になり易い。また、第一装飾図柄表示装置208に第一の画像(本例では、矢印c4)を表示し、第二装飾図柄表示装置209に第二の画像(本例では、矢印c3)を表示することで、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209に跨る一の画像としている。なお、第一の画像と第二の画像の表示位置が多少ずれていてもよい。むしろ、あえてずらして表示することで、遊技者に違和感を与えて注目を集めることができる場合がある。
図109(d)は、特図変動遊技中の状態を示している。本例では第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209での背景演出の画像表示は省略している。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。本例では、演出可動体224が移動しており第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208の表示領域を徐々に隠しつつある状態を示している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には太い矢印c3の画像が表示領域の左上から右下にかけて直線状に進むアニメーション表示が行われている。
図109(e)は、図109(d)に引き続いて特図変動遊技が行われている状態を示している。演出可動体224が移動が目標位置に到達して第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208の表示領域を一部隠した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の表示領域では、第二装飾図柄表示装置209に表示された矢印c3の進路と同進路で直線状に矢印c4が進むアニメーション表示が行われている。図109(e)では、第二装飾図柄表示装置209に矢印c3の尾部が表示され第一装飾図柄表示装置208に矢印c4の矢頭部が表示されて、あたかも一つの矢印が第二装飾図柄表示装置209の表示領域から第一装飾図柄表示装置208の表示領域にかけて移動するアニメーションとして視認される。
図109(f)は、図109(e)に引き続いて特図変動遊技が行われている状態を示しており、一つの矢印が第二装飾図柄表示装置209の表示領域を通り過ぎて第一装飾図柄表示装置208の表示領域内に全て移動した状態を示している。図109(d)〜(f)に示すように、第二装飾図柄表示装置209の移動を伴いつつ、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の表示領域を跨いで一つの画像が表示される演出で当該特図変動遊技での当否判定結果の予告報知演出を行っている。第二装飾図柄表示装置209が移動し、且つ第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の表示領域に跨って画像が表示される本例は、第二装飾図柄表示装置209が移動しない場合よりも遊技者に有利になり易い。つまり、本例のような、第二装飾図柄表示装置209が移動し、且つ第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209に跨る画像が表示される場合が最も有利者にとって有利となる。
次に、本発明の第5の実施の形態によるぱちんこ機100による演出動作の実施例5について図110を用いて説明する。図110は、本発明の第5の実施の形態によるぱちんこ機100の第一装飾図柄表示装置208と、演出可動体224に固定された第二装飾図柄表示装置209とで実行される演出を示している。本例では、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とで当該特図変動遊技の結果が確変状態への移行か否かの予告報知演出を行っている。なお、本例では演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の右縦辺側に配置され、右方向から左方向に移動することにより第二装飾図柄表示装置209を第一装飾図柄表示装置208の表示領域内に移動させるようになっている。
図110(a)は、特図変動遊技中に確変への移行を予告する演出が開始された状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは背景演出として、「〜喧嘩みこしモード突入!〜」および「吉宗が悪宗を押し出すことができれば確変!?」という文字列を含む画像が表示されている。第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左下角部には縮小された左中右図柄表示領域208a、208b、208cで「装飾1−装飾2-装飾3」が停止表示され、小当りまたは潜伏確変となる図柄組み合わせとなって
いる。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。第二装飾図柄表示装置209全体は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域外であって、当該表示領域より右方の位置(以下、初期位置と称する場合がある)に停止している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には「吉宗」のキャラクタ画像を含む画像が表示されている。
図110(b)〜(d)のそれぞれは、図110(a)に示す小当りまたは潜伏確変となる図柄組み合わせが表示された後、所定の期間に亘って行われる演出を示している。遊技状態が確変状態となっている場合の方が確変状態となっていない場合よりも該演出が実行される期間が長く、さらに第二装飾図柄表示装置209の移動量も大きくなる。つまり、第二装飾図柄表示装置209で第一装飾図柄表示装置208の表示領域を隠す面積が大きくなる方が、遊技者にとって有利な状態になり易い。また、上記所定の期間とは、例えば小当たりまたは潜伏確変大当りから複数回の図柄変動に跨って行われるものであってもよいし、上記小当たりまたは潜伏確変大当り状態(アタッカが複数回開放する期間)中に行われるものであってもよい。
図110(b)に示す演出では、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでの背景演出として、「喧嘩みこしモード」および「〜悪宗を押し出すことができれば?〜」という文字列と「悪宗」という武士が右方向に手を突っ張っている画像が表示されている。第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左下角部には縮小された左中右図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。第二装飾図柄表示装置209は初期位置に停止している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、「劣勢」という文字列と「吉宗」が左方向に手を突っ張っている画像が表示されている。「吉宗」の手と「悪宗」の手は演出可動体224の枠状部の枠を挟んで対向している。また、4個の保留表示領域a1〜a4に保留があることが表示され、そのうち保留表示a3の表示態様が変化して先読み予告報知がなされている。図110(b)に示す例では、第二装飾図柄表示装置209の移動量が少ない(本例では、初期位置に停止しているので移動量はゼロ)演出態様を示しており、確変期待度が低いことを報知している。
図110(c)に示す演出では、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでの背景演出として、「喧嘩みこしモード」および「〜悪宗を押し出すことができれば?〜」という文字列と「悪宗」という武士が右方向に手を突っ張っている画像が表示されている。第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左下角部には縮小された左中右図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。また、4個の保留表示領域a1〜a4に保留があることが表示され、そのうち保留表示a3の表示態様が変化して先読み予告報知がなされている。演出可動体224の移動により、第二装飾図柄表示装置209は第一装飾図柄表示装置208の表示領域内で保留表示領域a3とa4を隠した位置で停止している。このため、先読み予告報知が第二装飾図柄表示装置208で隠されて視認できなくなっている。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、「均衡」という文字列と「吉宗」が左方向に手を突っ張っている画像が表示されている。「吉宗」の手と「悪宗」の手は演出可動体224の枠状部の枠を挟んで対向している。図110(c)に示す例では、第二装飾図柄表示装置209の移動量が中程度の演出態様を示しており、確変期待度が中程度であることを報知している。図110(c)に示すように、遊技状態の有利度を表すための第二装飾図柄表示装置209の移動により、第一装飾図柄表示装置208の表示領域内のいくつかの表示が隠されてもよく、例えば、当該変動における予告等が隠されてもよい。また、遊技者とって有利なほど、第二装飾図柄表示装置209で種々の予告が隠されるようにしてもよい。あるいは、予告が隠され易かったり、予告が隠される領域が大きくなったりしてもよい。また、第二装飾図柄表示装置209の移動により保留や装飾図柄等の抽選に関する表示が隠される場合があってもよい。
図110(d)に示す演出では、演出可動体224の移動により第二装飾図柄表示装置209の殆どが第一装飾図柄表示装置208の表示領域内に入り込んでいる。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、「押し出し」、「成功」という文字列と「吉宗」が左方向に手を突っ張っている画像が表示されている。第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでの背景演出として、「喧嘩みこしモード」および「〜悪宗を押し出すことができれば?〜」という文字列と「悪宗」という武士が「吉宗」の「押し出し」により逆さまになって左方に飛んでいく形態の画像が表示されている。第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左下角部には縮小された左中右図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。また、4個の保留表示領域a1〜a4に保留があることが表示され、そのうち保留表示a3の表示態様が変化して先読み予告報知がなされている。第二装飾図柄表示装置209は第一装飾図柄表示装置208の表示領域内で保留表示領域a1〜a4をほぼ隠した位置で停止している。このため、先読み予告報知が第二装飾図柄表示装置208で隠されて視認できなくなっている。図110(d)に示す例では、第二装飾図柄表示装置209の移動量が大の演出態様を示しており、確変期待度が大(あるいは確定)であることを報知している。なお、有利な状態であることを明確に報知した後であっても、第二装飾図柄表示装置209によって第一装飾図柄表示装置208の表示領域の一部を隠しつづけてもよいし、第二装飾図柄表示装置209を第一装飾図柄表示装置208の表示領域を隠さない初期位置に戻してもよい。
なお、複数変動に跨って本例の演出を実行した場合に、第二装飾図柄表示装置209を左右に移動させてもよい。そのような場合には、第二装飾図柄表示装置209の移動に対応して第一装飾図柄表示装置208に表示された「悪宗」の表示位置を変更してもよい。つまり、移動可能な第二装飾図柄表示装置209の移動に合わせて移動不能な第一装飾図柄表示装置208の表示を切り替えてもよい。またそのような場合には、移動可能な第二装飾図柄表示装置209の表示の一部または全部を移動前後で変更せずに移動させてもよい。本例では、第二装飾図柄表示装置209に表示されている「吉宗」については、表示位置および表示態様を変更していない。
次に、本発明の第5の実施の形態によるぱちんこ機100による演出動作の実施例6について図111〜図113を用いて説明する。図111〜図113は、本発明の第5の実施の形態によるぱちんこ機100の第一装飾図柄表示装置208と、演出可動体224に固定された第二装飾図柄表示装置209とで実行される演出を示している。本例では、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とで当該特図変動遊技での当否判定結果の予告報知演出を行っている。
図111(a)は、特図変動遊技中の状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは、「変身チャレンジ」、「〜変身できればチャンス〜」の文字列を含む画像が表示されている。第一装飾図柄表示装置208の表示領域の右下角部には縮小された左中右図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。第二装飾図柄表示装置209全体は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域外であって、当該表示領域より上方の初期位置に停止している。
図111(b)は、図111(a)に引き続いて特図変動遊技が行われている状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのほぼ中央には「吉宗」が立ち上がっている全身画像が表示されている。第一装飾図柄表示装置208の表示領域の右下角部には縮小された左中右図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。第二装飾図柄表示装置209は初期位置で上下に揺れ動く煽り動作をしている(図中、左上と右下の波線で煽り動作を示している)。該煽り動作は大当り信頼度の高低に関わらず共通して行われる。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、「兜」の画像が表示されている。
図111(c)は、図111(b)に引き続いて特図変動遊技が行われている状態を示している。第二装飾図柄表示装置209全体は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域外であって、当該表示領域より上方の初期位置に停止している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には「兜」の画像が鉛直下方に降下するアニメーション表示が行われている。一方、第一装飾図柄表示装置208の表示領域では、第二装飾図柄表示装置209に表示された「兜」の画像の降下速度に同期して、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の上辺から「兜」の画像が鉛直下方に降下するアニメーション表示が行われている。図111(c)では、第二装飾図柄表示装置209に「兜」の上部が表示され第一装飾図柄表示装置208に「兜」の上部以外が表示されて、あたかも一つの兜が第二装飾図柄表示装置209の表示領域から第一装飾図柄表示装置208の表示領域にかけて降下移動するアニメーションとして視認される。
図111(d)は、図111(c)に引き続いて特図変動遊技が行われている状態を示している。第二装飾図柄表示装置209全体は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域外であって、当該表示領域より上方の初期位置に停止している。第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dではほぼ全面にエフェクト画像zzが表示されて「吉宗」の画像全体を隠している。エフェクト画像zzの前面には「ドッカーン」の文字列が表示されている。
図111(e)は、図111(d)に引き続いて特図変動遊技が行われている状態を示している。エフェクト画像zzが消えると、「八代将軍」の文字列と兜を被った吉宗の画像が現れる。初期位置にある第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、「チャンス!」の文字列を含む画像が表示されている。この画像は、後述する図79に示すような複数の表示装置を跨ぐ画像が表示されなかった場合にのみ表示され、大当りの信頼度が低い場合にのみ表示される。
図111に示す演出では第二装飾図柄表示装置209は初期位置に留まって移動しないよにしているが、図112に示す演出では第二装飾図柄表示装置209は初期位置から移動して第一装飾図柄表示装置208の表示領域内を一部隠すようにしている。図112(a)は、特図変動遊技中の状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは、「変身チャレンジ」、「〜変身できればチャンス〜」の文字列を含む画像が表示されている。第一装飾図柄表示装置208の表示領域の右下角部には縮小された左中右図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。第二装飾図柄表示装置209全体は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域外であって、当該表示領域より上方の初期位置に停止している。
図112(b)は、図112(a)に引き続いて特図変動遊技が行われている状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのほぼ中央には「吉宗」が立ち上がっている全身画像が表示されている。第一装飾図柄表示装置208の表示領域の右下角部には縮小された左中右図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。第二装飾図柄表示装置209は初期位置で上下に揺れ動く煽り動作をしている(図中、左上と右下の波線で煽り動作を示している)。該煽り動作は大当り信頼度の高低に関わらず共通して行われる。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、「兜」の画像が表示されている。
図112(c)は、図112(b)に引き続いて特図変動遊技が行われている状態を示している。演出可動体224の移動動作により第二装飾図柄表示装置209は第一装飾図柄表示装置208の表示領域内に移動し、「吉宗」の画像をその頭部から徐々に隠していく。これに同期して第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、表示領域下辺から「吉宗」の頭部が徐々に現れるアニメーション表示が行われる。図112(c)では、第二装飾図柄表示装置209に「兜」の下方から「吉宗」の頭部が現れて、あたかも「吉宗」の頭部に「兜」が被せられるアニメーションとして視認される。
なお、図112(c)に示すように、第二装飾図柄表示装置209が移動しない限り視認できない位置に装飾が設けられていてもよい。本例では装飾として、「吉宗」の文字が現れている。この装飾は、図111に示す大当り信頼度が低い演出パターンでは視認できない装飾である。
図112(d)は、図112(c)に引き続いて特図変動遊技が行われている状態を示している。第二装飾図柄表示装置209は目標位置に停止しており、第一装飾図柄表示装置208の表示領域を一部隠している。第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dではほぼ全面にエフェクト画像zzが表示されて「吉宗」の画像全体を隠している。また、第二装飾図柄表示装置209の表示領域には第一装飾図柄表示装置208のエフェクト画像zzに対応したエフェクト画像zzの一部が表示されている。これにより遊技者は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域に第二装飾図柄表示装置209が被さっていても一つのまとまりのあるエフェクト画像zzを視認できる。エフェクト画像zzの前面には「ドッカーン」の文字列が表示されている。このように、第二装飾図柄表示装置209の表示領域に、第二装飾図柄表示装置209が重ならない場合の第一装飾図柄表示装置208の表示画像と似た表示を行っている。しかしながら、演出可動体224の枠状部や第二装飾図柄表示装置209の額縁領域、あるいは駆動系が第一装飾図柄表示装置208の表示領域の視認を邪魔してしまうのは致し方なく、画像を表示可能な領域が縮小してしまう。これを勘案して当該演出の大当り信頼度を高め、当該演出の出現頻度を下げている。また、出現頻度を下げることで、演出可動体224の駆動頻度を下げられるので、演出可動体224の駆動系(移動部224aと移動用案内溝224bおよびその他の駆動系)の耐久性を向上させることができる場合がある。
図112(e)は、図112(d)に引き続いて特図変動遊技が行われている状態を示している。エフェクト画像zzが消えると、第一装飾図柄表示装置208の表示領域および第二装飾図柄表示装置209の表示領域が協働して全体としてひとまとまりの画像として、「八代将軍」の文字列と兜を被った吉宗の画像を表示する。なお、表示された「吉宗」は片目に眼帯をした画像に変更されている。演出可動体224の枠状部や第二装飾図柄表示装置209の額縁領域によって、画像の少なくとも一部が隠されてもよい。第二装飾図柄表示装置209が初期位置等に移動した後で、「兜を被った吉宗」が表示される場合があってもよい。また、図111(e)に示す画像と全く同じ画像である必要はなく、複数の画像のうちの少なくとも一つが表示されていればよく、全く同じ画像が表示される必要はない。例えば、図111(e)に示す吉宗は両目が明いているの対し図112(e)に示す吉宗は右目に眼帯をしている。このように、少なくとも第一装飾図柄表示装置208に表示された画像を含む画像が第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209を跨いで表示される予告報知演出の方が大当り信頼度が高くなっている。
図112(f)は、図112(e)に示す状態において、演出可動体224と第二装飾図柄表示装置209を取り外して第一装飾図柄表示装置208及びその周辺を示している。図112(f)に示すように、第二装飾図柄表示装置209に隠されてしまう領域であっても第一装飾図柄表示装置208に表示しておくことで、遊技者が視点を変更した場合に視認できる場合があるので、第二装飾図柄表示装置209に隠されてしまう領域の画像は表示しておく。このように、第二装飾図柄表示装置209よりも後ろに配置された第一装飾図柄表示装置208でも同じ画像を表示していてもよい。また逆に、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209に跨る表示を行わなくてもよい。
図113は、図112(e)に示すのと同様に、図112(d)に引き続いて特図変動遊技が行われている状態を示している。エフェクト画像zzが消えると、第一装飾図柄表示装置208の表示領域および第二装飾図柄表示装置209の表示領域が協働して全体としてひとまとまりの画像として、「八代将軍」の文字列と兜を被った吉宗の画像を表示する。なお、表示された「吉宗」は片目に眼帯をした画像に変更されている。さらに、図112(e)に示す眼帯は無地の黒であったが、本例では黒い地に「当」の文字が表示されている。このように、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209に跨る表示にも複数種類の態様があってもよい。また、それら複数の態様の全てが、図111に示すような第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209との間に跨らない表示よりも大当り信頼度が高くなっていてもよい。例えば、図113に示すような「当」の文字を表示させる態様を特に大当り確定となる報知態様としてもよい。
また、例えば、第二装飾図柄表示装置209が目標位置に移動しなかった場合に視認可能で、第二装飾図柄表示装置209が目標位置に移動した場合に、該第二装飾図柄表示装置209によって隠される画像を第一装飾図柄表示装置208に表示していてもよい、つまり、該画像が視認できる場合は大当り信頼度が低く、該画像が視認できない場合は大当り信頼度が高いといった判断の指針となるような画像を表示していてもよい。また該画像は、予告画像や装飾図柄等の抽選結果に関する画像であってもよいし、背景や枠の表示等の抽選結果に関わらず複数の変動で共通して表示される画像であってもよい。
次に、以上説明した第5の実施の形態によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図105〜図113を参照しつつ説明する。(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208)と、
表示を少なくとも実行可能な第二の表示手段(例えば、第二装飾図柄表示装置209)と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の表示手段は、第一の位置(例えば、初期位置)から第二の位置(例えば、目標位置)へ少なくとも移動可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記第二の位置にある場合に、前記第一の表示手段による表示の少なくとも一部を隠すものであり、
前記第一の表示手段は、第一の画像(例えば、装飾図柄の変動表示)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の画像は、前記第二の表示手段が前記第一の位置にある場合に、前記第一の表示手段に表示される(以下、「第一の表示」とする)ものであり、
前記第一の画像は、前記第二の表示手段が前記第二の位置にある場合に、前記第一の表示手段に表示される(以下、「第二の表示」とする)ものであり、
前記第二の表示以降の第二の遊技状態(例えば、大当り遊技状態、特図高確率状態、電サポ状態等)は、前記第一の表示以降の第一の遊技状態(例えば、通常遊技状態、特図低確率状態、非電サポ状態等)よりも有利な遊技状態である、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、表示手段の移動を伴う演出の方が有利であり、表示手段の移動可否に関わらず共通の画像が表示され、共通の画像は移動しない表示手段に表示される。また、上記ぱちんこ機100によれば、画像を多様な態様で表示することができ、遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者が注目すべき領域を狭めることで、該狭められた以降の遊技状態が有利になることをに遊技者に気づき易くすることができる場合がある。また、第一の画像の近傍の領域または第一の画像が表示されている領域そのものが第二の表示手段によって隠されるため、第二の表示手段が移動したことに気づき易く、それにより、遊技者にとって有利な状態になったことを確実に伝えることができる場合がある。特に第一の画像に注目していた遊技者を驚かせることもできる場合がある。
(2)上記ぱちんこ機100において、
前記第一の表示手段は、第三の画像(例えば、矢印c4)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、第二の画像(例えば、矢印c3)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示手段に表示された前記第三の画像および前記第二の表示手段に表示された前記第二の画像により、見た目上一つに見える画(例えば、一つの矢印の画像)を構成する、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、複数の表示手段に跨る画像を表示することで、複数の画像それぞれに遊技者に注目を集めることができる場合がある。特に、第二の表示手段によって、第一の表示手段による表示の少なくとも一部が隠されている場合には、より、複数の表示手段が近づいた状態であるため、遊技者が注目し易い場合がある。また、複数の表示手段に跨る画像を表示することで、一の表示手段では表示できない大きさの画像を表示することができる場合がある。
(3)上記ぱちんこ機100において、
前記第一の表示手段は、第四の画像(例えば、「兜」を被った「吉宗」の全身の画像)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の画像(例えば、「兜」を被った「吉宗」の頭部の画像)は、前記第二の表示手段が前記第二の位置にある場合に、前記第二の表示手段に表示されるものであり、
前記第三の画像(例えば、「兜」を被った「吉宗」の頭部以外の画像)は、前記第二の表示手段が前記第二の位置にある場合に、前記第一の表示手段に表示されるものであり、
前記第四の画像は、前記第二の表示手段が前記第一の位置にある場合に、前記第一の表示手段に表示されるものであり、
前記第二の画像は、前記第三の画像が表示されている間に表示される場合がある画像であり、
前記第二の画像および第三の画像の見た目は、前記第四の画像の見た目と同じである、ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、複数の表示手段に跨って表示される画と単体の表示手段に表示される画の見た目を同じにすることで、複数の表示手段に跨って表示された場合により遊技者を驚かせることができる場合がある。特に第二の表示手段が移動し、第一の表示手段による表示の少なくとも一部を隠した状態において複数の表示手段に跨る画を表示した場合における見た目と、第一の表示手段単体に表示された画像の見た目を同じにすることで、第二の表示手段の移動可否を強調することができる場合がある。見た目は同じであっても、第二の表示手段に表示されている部分(第二の画像)はその他の部分よりも手前に表示されるため、当該部分により遊技者を注目させることができる。見た目が同じであっても、表示手段の移動可否や複数の表示手段に跨っているか否かで有利度を切り替えることができる場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100において、
前記第二の表示手段は、前記第一の位置にある場合に、前記第一の表示手段による表示の少なくとも一部を隠すものであり、
前記第二の表示手段は、前記第一の位置にある場合よりも前記第二の位置にある場合の方が前記第一の表示手段による表示を大きく隠すものである、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、可動する第二の表示手段に隠される領域が大きい程遊技者に有利になる。また、第二の表示手段の移動可否に限らず移動時の態様にも遊技者を注目させることができる場合がある。また、従来一般的であった「大きな表示程有利」といったセオリーとは反対に、「小さな表示程有利」になるため、遊技者を驚かせつつ興趣を向上することができる。また、過剰に大きな表示手段を備えなくてもよいという利点を有する。
(5)上記ぱちんこ機100において、
前記第二の表示手段は、第五の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第五の画像は、前記第二の表示手段が前記第一の位置にある場合に、前記第二の表示手段に表示されるものであり、
前記第五の画像は、前記第二の表示手段が前記第二の位置にある場合に、前記第二の表示手段に表示されないものであり、
前記第五の画像は、前記第一の表示手段に表示されないものである、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、移動しなかった表示手段で専用の表示が行われる場合があるので、表示手段が移動しなかった場合であっても遊技者を落胆させることが無い場合がある。また、表示手段の移動可否、移動態様に加え、移動しなかった場合における該表示手段の表示態様にも注目させることで、遊技者を遊技に集中させることができる場合がある。
従来は表示手段による表示が単調になりがちで、遊技者が飽きてしまう恐れがあった。また、年々遊技台に搭載される表示手段のサイズが大きくなっているため、遊技台の価格の高騰や、その他の部品の配置スペース圧迫が問題になっていた。さらに、遊技の間、長時間遊技者が注視する表示手段自体に動作が無いため視点が一点に集中しやすく目が疲れるし、飽き易いという問題もあった。特に視点が前後方向に移動しないため眼筋の運動が無くなり、眼が悪くなる恐れがあった。本発明によれば、画像を多様な態様で表示することができる遊技台を提供できる。
なお、従来技術で用いられているシャッタを用いた表示手段の遮蔽については、所定の画像を表示している表示手段による表示の少なくとも一部を隠す点で本願発明と類似するかもしれないが、本願発明においては、表示手段が他の表示手段を隠すことで、該隠された領域の手前で新たな表示を行うことができる点で異なる。更に、隠しているのが表示手段であるため、表示内容を切り替えることで、隠している最中であっても多様な態様での表示が可能となる。
なお、有利な遊技状態とは、大当り信頼度が高い(当該変動における予告、先読み予告等)、潜伏確変の期待度が高い、付与される利益が大きくなりやすい(ラウンド昇格、確変昇格、時短付与等の、総じて遊技者の得られる出玉利益の大きさが大きくなり易い)、出現頻度の低いレア画像やレア演出をみることができる等を実現可能な遊技状態を指す。
表示手段の大小関係および重複時に隠される領域については、表示領域の小さい表示手段が移動されることで、相対的に表示領域の大きい表示手段の表示領域が隠されるようにしてもよい。また、表示領域の大きい表示手段が移動されることで、相対的に表示領域の小さい表示手段の表示領域が隠されるようにしてもよい。また、隠された状態であっても、表示領域の少なくとも一部が遊技者から視認できるようにしてもよい。また、隠された状態においては、表示領域を遊技者が視認することはできないようにしてもよい。また、移動可能な領域のどの位置においても可動表示手段が他方の表示手段による表示の少なくとも一部を隠すようにしてもよい。また、移動可能な領域における所定の位置においては、可動表示手段が他方の表示手段による表示を隠さないようにしてもよい。また、移動可能な可動表示手段が、移動によって、移動不能な表示手段の少なくとも一部を隠してもよいし、その逆に移動可能な可動表示手段が、移動によって、自身の少なくとも一部が移動不能な表示手段に隠される位置に移動してもよい。
また、第一の位置関係(表示手段同士が重なっていない場合)では、複数の表示手段に跨る画像の表示は行わず、第二の位置関係(一方の表示手段が他方の表示手段に重なった状態)で複数の表示手段に跨る画像の表示を行うようにしてもよい。また、表示手段が移動する場合に行われる演出にかかる時間と表示手段が移動しない場合に行われる演出にかかる時間が同じであってもよい。また、実施例4に記載しているように、表示手段が移動し、他方の表示手段による表示の少なくとも一部を隠す場合と、表示手段が移動しない場合とで、一部の演出を共通にしていてもよい。また、移動する場合としない場合で演出の実行時間(演出タイマ)を共通にし、同じ抽選結果および同じ演出タイマであってもサブ側の抽選により表示手段の移動可否を決定してもよい。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態によるぱちんこ機100について図114〜図120を用いて説明する。なお、図114〜図120に示す符号は、原則として第6の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施の形態の説明では図114〜図120に示す符号を優先する。図114は本発明の第6の実施の形態によるぱちんこ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図114に示す遊技盤200には、第5の実施の形態の演出可動体224と同様の移動動作を含む移動動作を行うことができる演出可動体224が搭載されている。演出可動体224以外の構成要素は図105に示す遊技盤200の構成要素と同一であるので同一の符号を付してその詳細説明は省略する。また、演出可動体224の駆動系については拡張部分についてのみ説明する。
演出可動体224は、所定の駆動系により、表示画面前方平面内で鉛直方向および垂直方向に移動できるようになっている。本例の駆動系は、第5の実施の形態における案内溝が第一装飾図柄表示装置208の上辺および右辺に沿って延長された移動用案内溝224bと、移動用案内溝224bに案内されて移動可能な移動部224aとを有している。移動用案内溝224bは、第一装飾図柄表示装置208の長方形表示領域の上側長辺近傍に溝の第一曲部が位置し、第一曲部から演出可動体224の長方形枠状部の上下長辺間の距離分だけ鉛直上方に離れた場所に一端が位置している。また、移動用案内溝224bは、第一装飾図柄表示装置208の長方形表示領域の上側長辺と右側短辺の角部外側近傍に第二曲部が位置し、第二曲部から鉛直下方に右側短辺中央部外側近傍に他端が位置している。演出可動体224は枠状部裏面上部が移動部224aに接続されている。また、演出可動体224は、表示画面前方平面内で回転可能に移動部224aに固定されている。移動部224aは遊技盤200の裏面に設けられた不図示の駆動機構により、移動用案内溝224bの任意の位置に移動可能になっている。移動部224aを移動用案内溝224bの一端に位置させると第二装飾図柄表示装置209を第一装飾図柄表示装置208の表示領域外に位置させることができ、移動部224aを移動用案内溝224bの第一曲部に位置させると第二装飾図柄表示装置209全体を第一装飾図柄表示装置208の表示領域内に位置させることができる。また、移動部224aを移動用案内溝224bの第一曲部から第二曲部、さらに他端に移動させると第二装飾図柄表示装置209の少なくとも一部を第一装飾図柄表示装置208の表示領域内に位置させることができる。
次に、本発明の第6の実施の形態によるぱちんこ機100による演出動作の実施例1について図115を用いて説明する。図115は、本発明の第6の実施の形態によるぱちんこ機100の第一装飾図柄表示装置208と、演出可動体224に固定された第二装飾図柄表示装置209とで実行される演出を示している。
図115(a)は、特図変動遊技中の状態を示している。第一装飾図柄表示装置208では表示領域全体が演出用に使用されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには装飾図柄の変動表示(図中下向きの矢印で示す)が行われている。演出表示領域208dでは真っ黒の背景に「チャンスなのか?」という文字列が表示される演出が行われている。第二装飾図柄表示装置209全体は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域外であって、当該表示領域より上方の初期位置に停止している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には「姫」の画像と「?」の文字を含む画像が表示されている。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。また、保留表示領域aには、特図1保留が2個で特図2保留がないことが示されている。
図115(a)に示す特図変動遊技では、第一装飾図柄表示装置208の表示領域(横の長さ=X1、縦の長さ=Y1)の全域、つまり、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の全域の面積S1=X1×Y1で演出が行われている。また、第二装飾図柄表示装置209の表示領域(横の長さ=X2、縦の長さ=Y2)の全域、つまり、第二装飾図柄表示装置209の表示領域の全域の面積S2=X2×Y2で演出が行われている。
図115(b)は、特図変動遊技中の状態であって、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が演出用に使用されている状態を示している。例えば、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部で横方向の幅がX1より狭いX1´の幅で高さはY1で変わらない領域(X1´×Y1)が演出用領域となっている。当該演出用領域内の上方に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が停止表示され、中図柄表示装置208bでは装飾図柄の変動表示が行われており、リーチ演出が行われている。第二装飾図柄表示装置209全体は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域外であって、当該表示領域より上方の初期位置に停止している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には「姫」の画像と「そうよ!」の文字を含む画像が表示されている。第四図柄表示領域bでは、リーチ演出中であることを示す「▲」を示す画像が表示されている。また、保留表示領域aには、特図1保留が2個で特図2保留がないことが示されている。
図115(b)に示す特図変動遊技では、第一装飾図柄表示装置208の表示領域(横の長さ=X1、縦の長さ=Y1)の一部の面積S2=X1´×Y1で演出が行われている。また、第二装飾図柄表示装置209の表示領域(横の長さ=X2、縦の長さ=Y2)の全域の面積S2=X2×Y2で演出が行われている。
このように本実施例では、特図変動遊技中で所定条件が成立すると画像が表示されている領域の比率が変化するようにしている。こうすることにより、第一装飾図柄表示装置208で画像が表示される領域の幅が変更された場合であっても、第二装飾図柄表示装置209に表示されていた画像(本実施例では姫の画像)の大きさは維持することで、相対的に第二装飾図柄表示装置209に表示されていた画像に遊技者の注目を集めることができる場合がある。なお、画像を表示しない、または、黒や白などの単色の画像を表示することで、画像が表示されている領域を狭めることができる。これにより今まで目立っていた第一装飾図柄表示装置208よりも、今まで目立っていなかった第二装飾図柄表示装置209を目立たせることが可能となる。本実施例においては、第一装飾図柄表示装置208の演出用の横幅を第二装飾図柄表示装置209の横幅よりも小さくすることで、遊技者を第二装飾図柄表示装置209に注目させていたが、例えば縦幅を小さくしてもよいし、両方を小さくしてもよい。また、長さの大小関係を逆転せずとも、大きさを変更するだけでも遊技者が注目する箇所を変更することができる場合がある。また、幅を変更すると共に、第二装飾図柄表示装置209へ注目させるような表示を行ってもよい。例えば、第一装飾図柄表示装置208に表示されたキャラクタ画像が第二装飾図柄表示装置209の方向を指差す等の演出を行ってもよい。なお、上述では第一装飾図柄表示装置208での演出用面積の比率が小さくなると遊技者に有利な遊技状態になるようにしているが、第一装飾図柄表示装置208の演出用表示領域と第二装飾図柄表示装置209の演出用表示領域の合計面積が、遊技者に有利な程狭くなるようにしてももちろんよい。
次に、本発明の第6の実施の形態によるぱちんこ機100による演出動作の実施例2について図116を用いて説明する。図116は、本発明の第6の実施の形態によるぱちんこ機100の第一装飾図柄表示装置208と、演出可動体224に固定された第二装飾図柄表示装置209とで実行される演出を示している。
図116(a)は、特図変動遊技中の状態を示している。第一装飾図柄表示装置208では表示領域全体が演出用に使用されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには装飾図柄の変動表示(図中下向きの矢印で示す)が行われている。第二装飾図柄表示装置209全体は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域外であって、当該表示領域より上方の初期位置に停止している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域の第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。また、保留表示領域aには、特図1保留が2個で特図2保留がないことが示されている。
図116(a)に示す特図変動遊技では、第一装飾図柄表示装置208の表示領域(横の長さ=X1、縦の長さ=Y1)の全域、つまり、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の全域の面積S1=X1×Y1で演出が行われている。また、第二装飾図柄表示装置209の表示領域(横の長さ=X2、縦の長さ=Y2)の全域、つまり、第二装飾図柄表示装置209の表示領域の全域の面積S2=X2×Y2で演出が行われている。
図116(b)は、特図変動遊技中の状態であって、シャッタ246により第一装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が遮蔽されており、残余の表示領域が演出用に使用されている状態を示している。本例では、シャッタ246の左扉246aと右扉246bが第一装飾図柄表示装置208の表示領域を左右からほぼ均等に狭めて、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部で横方向の幅がX1より狭いX1´の幅で高さはY1で変わらない領域(X1´×Y1)が演出用領域となっている。当該演出用領域内の上方に「迫る壁を押し返せ!」という文字列を含む画像が表示されている。第二装飾図柄表示装置209全体は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域外であって、当該表示領域より上方の初期位置に停止している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が停止表示され、中図柄表示装置208bでは装飾図柄の変動表示が行われており、リーチ演出が行われている。第四図柄表示領域bでは、リーチ演出中であることを示す「▲」を示す画像が表示されている。また、保留表示領域aには、特図1保留が2個で特図2保留がないことが示されている。
図116(b)に示す特図変動遊技では、第一装飾図柄表示装置208の表示領域(横の長さ=X1、縦の長さ=Y1)の一部の面積S2=X1´×Y1で演出が行われている。また、第二装飾図柄表示装置209の表示領域(横の長さ=X2、縦の長さ=Y2)の全域の面積S2=X2×Y2で演出が行われている。
このように本実施例では、特図変動遊技中で所定条件が成立すると画像が表示されている領域の比率が変化するようにしている。こうすることにより、第一装飾図柄表示装置208で画像が表示される領域の幅が変更された場合であっても、第二装飾図柄表示装置209に表示されていた画像の大きさは維持することで、相対的に第二装飾図柄表示装置209に表示されていた画像に遊技者の注目を集めることができる場合がある。本実施例においては、第一装飾図柄表示装置208の演出用の横幅を第二装飾図柄表示装置209の横幅よりも小さくすることで、遊技者を第二装飾図柄表示装置209に注目させていたが、例えば縦幅を小さくしてもよいし、両方を小さくしてもよい。また、幅を変更すると共に、第二装飾図柄表示装置209へ注目させるような表示を行ってもよい。例えば、第一装飾図柄表示装置208に表示されたキャラクタ画像が第二装飾図柄表示装置209の方向を指差す等の演出を行ってもよい。なお、上述では第一装飾図柄表示装置208での演出用面積の比率が小さくなると遊技者に有利な遊技状態になるようにしているが、第一装飾図柄表示装置208の演出用表示領域と第二装飾図柄表示装置209の演出用表示領域の合計面積が、遊技者に有利な程狭くなるようにしてももちろんよい。
なお、本例におけるシャッタ246(左扉246aと右扉246b)は、重なった領域全てを視認不能とするものとしたが、これに限られる訳ではなく、例えばシャッタ246の一部に開口部が設けられ、背面が視認可能になっていてもよいし、シャッタ246自体が透過性を有することで、背面が視認可能になっていてもよい。
本実施例では、第一装飾図柄表示装置208の手前に配置されたシャッタ246が閉鎖されることで、第一装飾図柄表示装置208の表示領域が狭められる。シャッタ246の閉鎖が行われた場合に、第一装飾図柄表示装置208に表示されていた装飾図柄を第二装飾図柄表示装置209に表示してもよい。第二の表示装置に装飾図柄を表示するタイミングは、該狭められたタイミングのみであってもよいし、他の条件が成立した場合にも表示されるような構成であってもよい。なお、シャッタ246は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域を遮蔽することができるが、第二装飾図柄表示装置209の表示領域を遮蔽することはできない。
次に、本発明の第6の実施の形態によるぱちんこ機100による演出動作の実施例3について図117を用いて説明する。図117は、本発明の第6の実施の形態によるぱちんこ機100の第一装飾図柄表示装置208と、演出可動体224に固定された第二装飾図柄表示装置209とで実行される演出を示している。
図117(a)は、特図変動遊技中の状態を示している。第一装飾図柄表示装置208では表示領域全体が演出用に使用されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには装飾図柄の変動表示(図中下向きの矢印で示す)が行われている。第二装飾図柄表示装置209全体は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域外であって、当該表示領域より上方の初期位置に停止している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域の第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。また、保留表示領域aには、特図1保留が2個で特図2保留がないことが示されている。
図117(a)に示す特図変動遊技では、第一装飾図柄表示装置208の表示領域(横の長さ=X1、縦の長さ=Y1)の全域、つまり、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の全域の面積S1=X1×Y1で演出が行われている。また、第二装飾図柄表示装置209の表示領域(横の長さ=X2、縦の長さ=Y2)の全域、つまり、第二装飾図柄表示装置209の表示領域の全域の面積S2=X2×Y2で演出が行われている。
図117(b)は、特図変動遊技中の状態であって、第二装飾図柄表示装置209が演出可動体224の動作により下降して第一装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が遮蔽された状態を示している。これにより、第二装飾図柄表示装置209の表示領域の全域の面積S2=X2×Y2で演出が行われているのに対し、第一装飾図柄表示装置208の表示領域では面積S1´=X1×Y1−X2×Y2で演出が行われる。
図117(c)は、特図変動遊技中の状態であって、第二装飾図柄表示装置209が演出可動体224の動作により右に移動し、さらに時計回りに45°回転して、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部を遮蔽した状態を示している。第二装飾図柄表示装置209が移動中の表示は遊技者が正しく視認できない態様(表示が斜めになってしまう等)であってもよいし、移動中も第二装飾図柄表示装置209の姿勢に合わせて表示を変更し続けるようにしてもよい。
図117(d)は、特図変動遊技中の状態であって、第二装飾図柄表示装置209が演出可動体224の動作により下降し、さらに時計回りに45°回転して、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の右側一部が遮蔽された状態を示している。これにより、第二装飾図柄表示装置209の表示領域の全域の面積S2=X2×Y2で演出が行われているのに対し、第一装飾図柄表示装置208の表示領域では面積S1´=X1×Y1−X2×Y2で演出が行われる。図示のように本例では、第二装飾図柄表示装置209自体の回転に合わせて表示する画像も回転して表示している。このように、第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208と重なることで第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の表示面積の比率を変化させ、さらに、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の表示領域の比率を維持したまま様々な表示を行うことができる。なお、図117(b)〜(c)では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cは第一装飾図柄表示装置208の表示領域の左上角部に縮小表示されて装飾図柄の変動表示が行われている。
なお、本例において、第二装飾図柄表示装置209を遊技台の前後方向を通る仮想軸周りに回転させたが、これに限らず、例えば遊技台の上下方向を通る仮想軸周りに回転させてもよい。またこの特、第二装飾図柄表示装置209の表示面が遊技台における背面方向を向いてもよい。更に、この時第二装飾図柄表示装置209の背面に設けられた装飾等が遊技者から視認可能になっていてもよい。
なお、本例においては、図117(d)に示すように、第二装飾図柄表示装置209自体の回転に併せて第二装飾図柄表示装置209の表示内容自体も切り替えた(保留表示領域aや第四図柄表示領域bの表示角度を切り替え)が、例えば、第二装飾図柄表示装置209自体が回転した後も回転前と同様の表示を継続してもよいし、逆に、第二装飾図柄表示装置209自体が回転していないにも関わらず、上記表示を回転させてもよい。
次に、本発明の第6の実施の形態によるぱちんこ機100による演出動作の実施例4について図118を用いて説明する。図118は、本発明の第6の実施の形態によるぱちんこ機100の第一装飾図柄表示装置208と、演出可動体224に固定された第二装飾図柄表示装置209とで実行される演出を示している。
図118(a)は、特図変動遊技中の状態であって、第二装飾図柄表示装置209が演出可動体224の動作により下降して第一装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が遮蔽された状態を示している。これにより、第二装飾図柄表示装置209の表示領域の全域で演出が行われているのに対し、第一装飾図柄表示装置208の表示領域では演出可動体224の枠状部と第二装飾図柄表示装置209の面積分だけ小さい面積で演出が行われる。第二装飾図柄表示装置209の表示領域内に表示された左中右図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示(図中下向きの矢印で示す)が行われている。第二装飾図柄表示装置209の表示領域内の第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。また、保留表示領域aには、特図1保留が2個で特図2保留がないことが示されている。
図118(b)は、シャッタ246により第一装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が遮蔽されており、残余の表示領域が演出用に使用されている状態を示している。本例では、シャッタ246の左扉246aと右扉246bが初期位置から第一装飾図柄表示装置208の表示領域を左右からほぼ均等に狭めて、第二装飾図柄表示装置209の表示領域の左右縦辺の外側で両扉246a、246bの端部が位置する目標位置で停止しており、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部だけが演出用領域となっている。
図118(c)は、シャッタ246により第一装飾図柄表示装置208の表示領域の大部分が遮蔽されており、残余の表示領域が演出用に使用されている状態を示している。本例では、シャッタ246の左扉246aと右扉246bが第一装飾図柄表示装置208の表示領域を左右からほぼ均等に狭めて、第二装飾図柄表示装置209の表示領域の左右縦辺の内側で両扉246a、246bの端部が位置して停止しており、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部だけが演出用領域となっている。
図118(d)は、シャッタ246により第一装飾図柄表示装置208の表示領域が完全に閉鎖されている状態を示している。このように本実施例では、まず、第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208と重なることで第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の表示面積の比率を変化させている。そして、第一装飾図柄表示装置208による表示が第二装飾図柄表示装置209の移動によって隠された状態で、さらに他の構成(本例では、シャッタ246)の移動によって、第一装飾図柄表示装置208による表示を隠している。
本例では、第二装飾図柄表示装置209が移動により第一装飾図柄表示装置208の一部を隠した状態でシャッタ246が移動し、第一装飾図柄表示装置208の全部を隠す内容を例示したがこれに限るものではなく、例えば、第二装飾図柄表示装置209が初期位置に位置した状態でシャッタ246が第一装飾図柄表示装置208の全部を隠すことで、第二装飾図柄表示装置209を目立たせてもよいし、第二装飾図柄表示装置209とシャッタ246による第一装飾図柄表示装置208を隠す動作同時に行われてもよい。
次に、本発明の第6の実施の形態によるぱちんこ機100による演出動作の実施例5について図119を用いて説明する。図119は、本発明の第6の実施の形態によるぱちんこ機100の第一装飾図柄表示装置208と、演出可動体224に固定された第二装飾図柄表示装置209とで実行される演出を示している。
図119(a)は、特図変動遊技中の状態であって、第二装飾図柄表示装置209が演出可動体224の動作により下降して第一装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が遮蔽された状態を示している。これにより、第二装飾図柄表示装置209の表示領域の全域で演出が行われているのに対し、第一装飾図柄表示装置208の表示領域では演出可動体224の枠状部と第二装飾図柄表示装置209の面積分だけ狭い領域が演出用に用いられる。また、シャッタ246により第一装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が遮蔽されており、残余の表示領域が演出用に使用される。本例では、シャッタ246の左扉246aと右扉246bが第一装飾図柄表示装置208の表示領域を左右からほぼ均等に狭めて、第二装飾図柄表示装置209の表示領域の左右縦辺にほぼ一致する位置で両扉246a、246bの端部が停止している。このようにシャッタ246を配置することにより、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の表示領域が協働して上下に延びる一つの帯状に視認できるため、一つのまとまりのある演出ができるようになる。上下に帯状の表示領域では、第一装飾図柄表示装置209の演出用領域中央部両側に相対的に小さく表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が停止表示されており、中図柄表示領域208bでは、帯状の表示領域の中央部上下に亘って相対的に大きな装飾図柄(「装飾1」から「装飾10」)が上から下に移動する変動表示が行われている。第二装飾図柄表示装置209の表示領域内の第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。また、保留表示領域aには、特図1保留が2個で特図2保留がないことが示されている。
図119(b)は、図119(a)に示す状態から演出可動体224が上方に移動して第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208の表示領域内から上方に移動して、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の表示領域による上下に延びた一つの帯状表示領域があたかも上方に延びたように視認される状態を示している。ここで、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209同士の表示幅の長さを合わせる場合には、第二装飾図柄表示装置209のフレーム(縁)を考慮して合わせてもよいし、あえて合わせなくてもよい。このように本実施例によれば、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の縦または横の幅を合わせることで、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の表示領域が一つの表示領域に合体したかのように見せることができる。また、合体した状態から第一装飾図柄表示装置208に対し第二装飾図柄表示装置209が離れる方向に動かすことで、表示領域が分離したかのように見せることができる。また、第二装飾図柄表示装置209に遮蔽されていた第一装飾図柄表示装置208が視認できるようになるため、表示領域自体が伸びているかのように見せることができる。従来は、複数の表示領域の縦または横の幅を合わせていない場合、複数の表示装置が複数枚重ねられている状態であることが遊技者に容易に認識されてしまうため、図119(b)と同様の動作を行っても遊技者を驚かせることができなかったが、本実施例によると遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
本例に記載した通り、複数の表示装置を備えた場合に、一方の表示装置の表示領域を表示装置以外の構成によって隠した状態で演出を行ってもよい。
次に、本発明の第6の実施の形態によるぱちんこ機100による演出動作の実施例6について図120を用いて説明する。図120は、本発明の第6の実施の形態によるぱちんこ機100の第一装飾図柄表示装置208と、演出可動体224に固定された第二装飾図柄表示装置209とで実行される演出を示している。
図120に示すシャッタ246は、第一装飾図柄表示装置208の手前に位置するだけでなく、第二装飾図柄表示装置209の手前に配置されている。図120(a)に示すようにシャッタ246の高さは第一装飾図柄表示装置208の高さを超えて、第二装飾図柄表示装置209の高さ以上になっている。図120(b)は、シャッタ246により第一装飾図柄表示装置208の表示領域とともに第二装飾図柄表示装置209の表示領域も一部遮蔽されている状態を示している。シャッタ246が複数の表示手段を同時に隠すことで、複数の表示手段による表示が視認可能な領域の横幅が同じになっている。なお、シャッタ246で第四図柄や保留表示を隠してもよい。ただし、このようなシステム的な表示を隠す時間は極力短い方がよい。特に図柄停止表示期間においては隠さない方がよい。
図120(c)は、シャッタ246の変形例を示している。図120(c)に示すシャッタ246の左扉246aと右扉246bの形状がともに平行四辺形であり、左扉246aは上辺が下辺より左に位置し、右扉246bは上辺が下辺より右に位置している。図120(c)では、左扉246aと右扉246bがそれぞれの下辺が接する位置で停止して全体としてV字形状になって第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の表示領域の一部を遮蔽されている状態を示している。なお、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の表示領域の一部を遮蔽するシャッタ246形状は任意である。また、シャッタ246の左右扉246a、246bに孔を設けたり、形状を工夫することで、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の表示領域の一部を隠している最中であっても一部の表示が視認できるようにしていてもよい。
図120(c)に示すように、シャッタ246は、第一装飾図柄表示装置208または第二装飾図柄表示装置209のうちのいずれか一方または両方の全領域を隠すことができないものであってもよいし、前述したように全領域を隠すことができるものであってもよい。
次に、以上説明した第6の実施の形態によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図114〜図120を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208)と、
表示を少なくとも実行可能な第二の表示手段(例えば、第二装飾図柄表示装置209)と、
を備えた遊技台であって、
第一の期間(例えば、特図変動遊技の期間(除リーチ期間))における前記第二の表示手段による前記表示を視認可能な領域の大きさは、第一の大きさ(例えば、表示領域全域)であり、
前記第一の期間における前記第一の表示手段による前記表示を視認可能な領域の大きさは、第二の大きさ(例えば、表示領域全域)であり、
第二の期間(例えば、リーチ演出期間)における前記第二の表示手段による前記表示を視認可能な領域の大きさは、第三の大きさ(例えば、表示領域全域)であり、
前記第二の期間における前記第一の表示手段による前記表示を視認可能な領域の大きさは、第四の大きさ(例えば、表示領域の一部)であり、
前記第二の大きさは、前記第四の大きさとは少なくとも異なる大きさ(例えば、第二の大きさの方が第四の大きさより大きい)である、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、複数の表示手段を備え、画像を表示可能な領域の比率を変化させるので、画像を多様な態様で表示することができ、遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。また、複数の表示手段における表示を視認可能な大きさを変化させることで、期間毎に遊技者を注目させる表示手段を変更することができる。また、表示手段毎に注目度合いを細かく変更することができる場合がある。
(2)上記ぱちんこ機100において、
第一の位置(例えば、初期位置)から第二の位置(例えば、目標位置)へ少なくとも移動可能な隠し手段(例えば、シャッタ246)を備え、
前記隠し手段は、前記第二の期間において前記第二の位置へ少なくとも移動可能なものであり、
前記隠し手段は、前記第二の位置において前記第二の表示手段による表示の少なくとも一部を隠すものである、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、物理的に隠されることで、表示領域の大きさが変化し、覗き込むと後ろの表示が見える場合があるため、遊技者の興味をそそることができる場合がある。また、実可動物により表示を隠すことで、遊技者の視点を前後方向に移動させることができる場合がある。
(3)上記ぱちんこ機100において、
前記隠し手段は、前記第二の表示手段からなる、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、一方の表示手段が移動することで、他方の表示手段の表示を隠して表示領域を変更するので、隠された表示に代わって、隠した表示手段で新たな表示を行うことができ、該新たな表示に遊技者を注目させることができる場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100において、
前記第一の表示手段は、第一の画像(例えば、装飾図柄の変動表示)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の画像は、前記第一の期間において前記第一の表示手段に前記第一の大きさで表示されるものであり、
前記第一の画像は、前記第二の期間において前記第一の表示手段に前記第二の大きさで表示されるものであり、
前記第一の大きさは、前記第二の大きさと同じ大きさである、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、表示手段の大きさが変わっても大きさが変更されずに比率を保つ画像があり、表示される領域が小さくなったにも関わらず、小さくなる前と変わらぬ大きさで画像の表示を継続することで、相対的に該画像を目立たせることができ、遊技者を注目させることができる場合がある。他に、表示される領域が小さくなったことに合わせて小さく表示された画像がある場合には、より上記画像を目立たせることができる場合がある。
(5)上記ぱちんこ機100において、
前記第一の大きさと前記第二の大きさの大小関係は、前記第三の大きさと前記第四の大きさの大小関係と反対である、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、変更前後で比率の大小関係が逆になるので、一方の表示手段に集中させていた遊技者の注目を他方の表示手段に集中させることができる場合がある。特に一方の表示手段による表示の大きさを変更せずに、他方の表示手段による表示のみを小さくした場合には、表示の大きさを変更していないにも関わらず相対的に目立たせることができる場合がある。
従来技術では表示手段による表示が単調になりがちで、遊技者が飽きてしまう恐れがあったが、本発明によれば画像を多様な態様で表示することができる。
また、図117に示すように、面積比は保たれたまま、隠される表示が変化する遊技台を実現できる。第一の表示手段の表示が第一の位置関係(図117(b))で隠されている状態と、第二の位置関係{図117(d)}で隠されている状態とで、面積比は変わらないが、第一の表示手段の表示が隠されている領域が異なる。第一の位置関係では第一の表示手段に表示された予告が隠されるが、第二の位置関係では第一の表示手段に表示された予告が隠されない。
複数の表示手段で表示用の要素を同じに揃えてもよい。例えば、縦方向の大きさ(幅)が複数の表示手段で同じであってもよいし、横方向の大きさ(幅)が複数の表示手段で同じであってもよいし、表示領域の大きさが複数の表示手段で同じであってもよい。幅や表示領域の大きさを揃えることで、別々に配置された複数の表示手段を一つの表示手段であるかのように錯覚させることができる場合がある。
表示手段が縦方向に並んでいる場合には、横幅を合わせることで、複数の表示手段を一体的に見せることができ、表示手段が横方向に並んでいる場合には、縦幅を合わせることで、複数の表示手段を一体的にみせることができる場合がある。複数の表示手段の中心を結ぶ架空の線と並行な位置に幅を合わせてもよい。
また、遊技者にとって有利な状態の方が、画像を表示可能な領域が小さくなるようにしてもよい。一方の表示手段が完全に隠される場合がある。一の表示手段による表示を複数の可動物によって隠してもよい。複数の可動物の動作により同時に隠してもよいし、第一の可動物の移動によって第一の表示手段による表示を隠した後、第二の可動物の移動によって更に第一の表示手段による表示を隠してもよい。第一の表示手段を隠す可動物にスリットや孔が設けられ、隠されている表示の一部が視認できるようになっていてもよい。
さらに、
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段と、
表示を少なくとも実行可能な第二の表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、第一の位置から第二の位置へ少なくとも移動可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記第二の位置にある場合に、前記第一の表示手段による表示の少なくとも一部を隠すものであり、
前記第一の表示手段は、前記第二の表示手段が前記第二の位置にある場合に、前記第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、該第二の表示手段が前記第二の位置にある場合に、前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、第一の画像が表示されている不動表示手段を、第二の画像が表示されている可動表示手段で隠すので、画像を多様な態様で表示することができ、遊技台の興趣を向上させることができる。また、第一の画像よりも手前に表示される第二の画像を目立たせることができる場合がある。特に第一の画像から第二の画像に視点を移動させることで、視点を前後方向に移動させることができる。また、第二の表示手段が移動する前に遊技者が第一の表示手段に注目していた場合には、遊技者の視点を左右上下方向に移動させることなく、第二の表示手段に表示されている第二の画像に注目させることができる場合がある。特に、第二の表示手段が第一の表示手段に表示されていた第一の画像の少なくとも一部を隠す場合には、より遊技者を第二の表示手段に注目させることができる場合がある。
(2)上記ぱちんこ機100において、
前記第一の表示手段は、前記第一の画像とは異なる第三の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示手段は、前記第二の表示手段が前記第一の位置にある場合に、前記第三の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記第二の位置にある場合の方が、前記第一の位置にある場合よりも、前記第一の表示手段による表示を大きく隠すものである、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、第二の表示手段は、第一の画像が表示されている場合よりも第三の画像が表示されている場合の方が表示を大きく隠すので、第二の表示手段が第一の表示手段を隠すという条件が同じであっても、第一の画像よりも第三の画像を目立たせることができる場合がある。
(3)上記ぱちんこ機100において、
前記第二の表示手段は、前記第二の位置にある場合に、前記第一の表示手段による表示を隠さないものである、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、第三の画像が表示されている間は、第二の表示手段が第一の表示手段を隠さないため、遊技者に第三の画像を確実に視認させることができる場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100において、
図柄変動表示を行った後に当否判定の結果に応じた図柄態様を停止表示可能な図柄表示手段を備え、
前記第一の表示手段は、装飾図柄の変動表示を行った後に前記当否判定の結果に応じた装飾図柄態様を停止表示可能なものであり、
前記第一の画像は、前記変動表示中の前記装飾図柄であり、
前記第三の画像は、前記停止表示中の前記装飾図柄である、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、装飾図柄の確定表示が行われている場合よりも、装飾図柄の変動表示が行われている場合の方が第二の表示手段が第一の表示手段による表示を大きく隠すことで、変動中は多様な表示により遊技を盛り上げつつも、抽選結果が報知される場合には、該抽選結果を遊技者に確実に報知することができる場合がある。なお、停止表示中は隠れるか否かに関わらず可動表示手段を動作させない。装飾図柄の停止表示中ずっと動かさない訳ではなく、図柄が停止表示されてから所定の期間は可動表示手段を動かさない。
(5)上記ぱちんこ機100において、
前記第一の表示手段は、第四の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示手段は、前記第二の表示手段が前記第一の位置にある場合に、前記第四の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示手段は、前記第二の表示手段が前記第二の位置にある場合に、前記第四の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、該第二の表示手段が前記第二の位置にある場合に、前記第一の表示手段に表示された前記第四の画像の少なくとも一部を隠すものであり、
前記第四の画像は、エラー画像である、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、重要な情報であるエラー画像については、第二の表示手段の位置に関わらず表示を行うことで、エラーが発生したことを遊技者や店員に早急に伝えることができる場合がある。第二の表示手段によって表示の少なくとも一部が隠されている第一の表示手段であえてエラー画像を表示することで、エラーが発生していることをより強調することができる。あえて表示手段の一部を隠すことで、深刻なエラーが発生しているかのように遊技者を勘違いさせることができる場合がある。
また本発明によれば、装飾が施された遮蔽手段により、画像が表示されている表示装置の少なくとも一部が遊技者から視認困難に遮蔽されるので、遮蔽によって、表示されていた画像よりも手前の装飾を目立たせるだけでなく、表示手段を用いたことで、より多様な表示を行うことができる場合がある。表示手段に、該表示手段に隠された領域に表示された画像と同じ画像を表示することで、実際に遮蔽されたはずの画像が視認できるといった不思議な表示が可能になる場合がある。
また、第二の表示手段の移動により表示が隠される第一の表示手段が移動可能に備えられていてもよい。その場合には、第一の表示手段が第三の位置にある場合には、第二の位置にある第二の表示手段により表示が隠され、第一の表示手段が第四の位置にある場合には、第二の位置にある第二の表示手段により表示が隠されない。また、第一の画像は、第二の表示手段が第二の位置にある場合に、少なくとも一部が隠される。なお、全部が隠されてもよい。第三の画像は、第二の表示手段が第二の位置にある場合に、隠されない位置に表示される。第二の表示手段は、第一の位置においても第一の表示手段による表示の少なくとも一部を隠す。また、第二の表示手段は、第二の位置において、第一の位置において隠していた領域を含む領域を更に隠してもよいし、第一の位置において隠していた領域を含まない別の領域を隠す構成であってもよい。第二の表示手段が移動可能な第一の位置は、電源投入時に設定される初期位置であってもよい。第二の表示手段は、第一および第二の位置とは異なる第三の位置に移動可能で、該第三の位置における第一の表示手段を隠す領域の大きさが前記第一および第二の位置における第一の表示手段を隠す領域の大きさと異なっていてもよい。
[第7の実施の形態]
次に、本発明の第7の実施の形態によるぱちんこ機100について図121〜図130を用いて説明する。なお、図121〜図130に示す符号は、原則として第7の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施の形態の説明では図121〜図130に示す符号を優先する。図121は本発明の第7の実施の形態によるぱちんこ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図121は遊技盤200の変形例を示している。図121に示す遊技盤200には、第2〜第4の実施の形態での演出可動体224とは移動動作が異なる演出可動体224が搭載されている。演出可動体224以外の構成要素は図58に示す遊技盤200の構成要素と同一であるので同一の符号を付してその詳細説明は省略する。なお、図121では図示を省略したがシャッタ246も設けられている。
本実施形態の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、液晶表示装置によって構成する。第一装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、第一装飾図柄表示装置208の例えば横長長方形状の表示画面内で自由に変更することを可能としている。第二装飾図柄表示装置209は周囲を加工して円形状の表示領域としている。なお、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、有機EL表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
本例では第一装飾図柄表示装置208は移動不可能に遊技盤200に固定されており、第二装飾図柄表示装置209は移動可能に固定されている。第一装飾図柄表示装置208の表示領域の方が第二装飾図柄表示装置209の表示領域より大きい。本実施形態では、第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の左縦辺中央近傍に第四図柄表示領域bが配置されている。第四図柄は第二装飾図柄表示装置209で隠されない位置に表示している。
演出可動体224は、ほぼ正方形の枠状部内側に第二装飾図柄表示装置209を配した構成を有している。図121に示すように、演出可動体224は初期状態で枠状部が第一装飾図柄表示装置208の外側右上方の初期位置(原点位置)に停止している。初期位置は電源投入時の初期位置設定動作が行われた後の位置である。なお、第一装飾図柄表示装置208を隠すことができる第二装飾図柄表示装置209を更に隠す構成を有していてもよい。図121では、一部が隠されているが、初期位置における第二装飾図柄表示装置209が全て隠されてもよい。このとき、第二装飾図柄表示装置209を隠す構成が遊技球が転動する遊技盤であってもよい。つまり第二装飾図柄表示装置209の手前を遊技球が転動可能に構成されていてもよい。また、第二装飾図柄表示装置209の手前に配置された部材が透過性を有し、初期位置における第二装飾図柄表示装置209が遊技者から視認可能であってもよい。
図122は、本実施形態による演出可動体224の駆動ユニットの構造を示している。図122に示す直交座標系は、第一装飾図柄表示装置208の長方形表示領域の長辺に平行(水平方向)にx軸(左方向が正方向)をとり、第一装飾図柄表示装置208の長方形表示領域の短辺に平行(鉛直方向)にy軸(下方が正方向)をとり、遊技盤200の盤面法線方向にz軸(遊技者に向かう方向が正方向)をとっている。なお、本例では記載していないがz軸方向に移動可能であってもよいことは言うまでもない。
駆動ユニットは、y軸に平行な中心軸を有する細長円筒形状を備え、y軸との平行状態を保ってxy面内でx軸方向に移動可能なx方向移動部材224x1と、x軸に平行な中心軸を有する細長円筒形状を備え、x軸との平行状態を保ってxy面内でy軸方向に移動可能なy方向移動部材224y1とを有している。x方向移動部材224x1とy方向移動部材224y1とは移動に際し互いに干渉し合わないように、x方向移動部材224x1が移動するxy面に対しy方向移動部材224y1が移動するxy面がz軸方向に所定量ずれるように、例えばx方向移動部材224x1がy方向移動部材224y1より+z方向にずれて配置されている。
演出可動体224の上辺中央部には、細長円筒状のy方向移動部材224y1を挿通してy方向移動部材224y1上でx軸方向に摺動可能な中空円筒状のx方向摺動リング224x2が固定されている。また、演出可動体224の右辺中央部には、細長円筒状のx方向移動部材224x1を挿通してx方向移動部材224x1上でy軸方向に摺動可能な中空円筒状のy方向摺動リング224y2が固定されている。
細長円筒状のx方向移動部材224x1の両端部224x3、224x4は不図示の駆動系に接続されて、x方向に同じ移動量で移動できるようになっている。細長円筒状のy方向移動部材224y1の両端部224y3、224y4は不図示の駆動系に接続されて、y方向に同じ移動量で移動できるようになっている。
図122に示すように、x方向移動部材224x1のx軸方向の移動範囲は第一装飾図柄表示装置の長辺の長さと演出可動体224の上(下)辺の長さの合計より長くなっている。また、y方向移動部材224y1のy軸方向の移動範囲は第一装飾図柄表示装置の短辺の長さと演出可動体224の左(右)辺の長さの合計より長くなっている。このため、図122に示すように、初期位置で演出可動体224は第一装飾図柄表示装置208の表示領域外に位置できると共に、第一装飾図柄表示装置208の表示領域内の任意の領域を隠すように目標位置を定めることができる。
目標位置を定めてx方向移動部材224x1を移動させると、x方向移動部材224x1を挿通したy方向摺動リング224y2もx方向移動部材224x1と一体的に移動する。一方、y方向移動部材224y1を挿通したx方向摺動リング224x2は、y方向移動部材224y1上を摺動する。これにより、演出可動体224をx軸方向に所望量だけ移動させることができる。同様に、y方向移動部材224y1を移動させると、y方向移動部材224y1を挿通したx方向摺動リング224x2もy方向移動部材224y1と一体的に移動する。一方、x方向移動部材224x1を挿通したy方向摺動リング224y2は、x方向移動部材224x1上を摺動する。これにより、演出可動体224をy軸方向に所望量だけ移動させることができる。x軸方向とy軸方向の移動動作を組合わせると演出可動体224をxy面内で2次元的に移動させることができる。なお、演出可動体224に取り付けられた第二装飾図柄表示装置209は、第四図柄の手前を移動可能に構成されて隠しながら移動することはあるものの隠した状態で停止はしない。
次に、本発明の第7の実施の形態によるぱちんこ機100による演出動作の実施例1について図123〜図125を用いて説明する。図123〜図125は、ぱちんこ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209で実行される演出を示している。図123(a)〜(c)、図124(a)〜(c)、図125のそれぞれは、図121および図122に示す第一装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および演出可動体224に取り付けられた第二装飾図柄表示装置209を示している。
図123(a)は、特図変動遊技中に実行されたリーチ演出を示している。第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部の左右図柄表示領域208a、208cにそれぞれ「装飾3」の装飾図柄が停止表示され、中図柄表示領域208bに装飾1〜装飾10が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。演出表示領域208dには「リーチ」の文字列を含む画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の表示領域の左短辺(縦辺)の中央近傍には、小さな正方形状の表示領域を備えた第四図柄表示領域bが設けられている。第四図柄は、特図変動遊技中は、正方形表示領域内が例えば所定の色で点滅を繰り返し、図柄停止表示中は例えば所定色で塗りつぶされている状態になる。本例およびこれ以降の例において、特図変動遊技中の第四図柄の正方形表示領域内は「−」で点滅状態を示し、図柄停止表示中の第四図柄の正方形表示領域内は「○」や「×」で塗りつぶし状態を示すものとする。本例では、第四図柄表示領域bは遊技状態や演出の種類の如何にかかわらず常時定位置に表示されている。
演出可動体224は初期位置に停止しており、円形状の表示領域を有する第二装飾図柄表示装置209は第一装飾図柄表示装置208の表示領域外に位置している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、座した武士c1の画像と「チャンスかな?」の文字列が表示されている。
図123(b)は、中図柄表示領域208bに「装飾4」が仮停止して、左中右図柄表表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾4−装飾3」が揺れ変動状態で仮停止している状態示している。演出可動体224は初期位置に停止しており、第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、立ち上って項垂れた武士c1の画像と「ざんねん」の文字列が表示されている。
図123(c)は、左中右図柄表表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾4−装飾3」が揺れ変動状態で仮停止している状態を示している。また、図123(c)の矢印に示すように、演出可動体224が初期位置から第一装飾図柄表示装置208に向かって移動を開始して、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の右上部を第二装飾図柄表示装置209で一部隠した状態を示している。演出可動体224の枠状部に取り付けられた第二装飾図柄表示装置209の円形の表示領域には「装飾3」の装飾図柄が表示されている。このように本実施例では、第二装飾図柄表示装置209は、初期位置において装飾図柄を表示せず、第二装飾図柄表示装置209を少し動かした時点で、第二装飾図柄表示装置209の移動が完了したときに表示される画像(本例では装飾図柄の画像)の表示が開始される。つまり、移動完了よりも前から移動完了時の画像の表示を開始する。
なお、図123(c)に示すように移動中の第二装飾図柄表示装置209に表示している「装飾3」の装飾図柄についてはゆれ変動表示を行っていなくてもよいが、ゆれ変動表示を行っていてもよい。
図124(a)は、左中右図柄表表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾4−装飾3」が揺れ変動状態で仮停止している状態を示している。また、図124(a)の矢印に示すように、演出可動体224がさらに移動して第一装飾図柄表示装置208の表示領域内の右図柄表示領域208cの大部分を第二装飾図柄表示装置209で隠した状態を示している。左中右図柄表表示領域208a、208b、208cの背景画像として演出表示領域208dにエフェクト画像が表示されている。演出可動体224の第二装飾図柄表示装置209の円形の表示領域には「装飾3」の装飾図柄とともにエフェクト画像に用いられているのと同じ色が背景色に使われている。このように、移動完了後に整合がとれるエフェクト画像を第二装飾図柄表示装置209の移動中に第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の双方に表示している。また、演出可動体224の初期位置には「大盤振舞」の文字装飾730が施されている。この文字装飾730は、第二装飾図柄表示装置209が移動した場合にのみ視認可能となる。文字装飾730は、ぱちんこ機100の遊技台タイトルやキャラクタ画像のニックネーム等であって特図変動遊技の当否判定結果に直接関係しないものが好ましい。なお、文字装飾730の内容が変化する機構を設けてもよい。
図124(b)は、左右図柄表示領域208a、208cにそれぞれ「装飾3」が揺れ変動状態で仮停止している状態を示している。背景画像として演出表示領域208dにエフェクト画像が表示されている。また、中図柄表示領域208bの手前には、エフェクト画像と同色の背景色で「装飾3」が揺れ変動している第二装飾図柄表示装置209が停止している。第一装飾図柄表示装置208に表示された画像と目標位置に停止した第二装飾図柄表示装置209に表示された画像とで一つのまとまりのある画像として視認される。第二装飾図柄表示装置209の移動完了でエフェクト画像の整合もとれている。なお、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに表示される装飾図柄と同じ図柄(本例では、「装飾3」)を第二装飾図柄表示装置209に表示させる場合、手前に配置される第二装飾図柄表示装置209においては、装飾図柄のサイズを小さくして表示してもよい。あるいは、手前にあるにも関わらず同サイズで表示してもよい。なお、第二装飾図柄表示装置209に表示された装飾図柄もゆれ変動される。また、大当りとなる図柄組み合わせは、ゆれ変動中は複数の表示装置に跨って表示されるが、確定表示は必ず一方の表示装置でのみ行われる。なお、第二装飾図柄表示装置209の背面に、はずれ図柄である「装飾4」を表示していてもよいし、当り図柄となる「装飾3」を表示してもよい。
図124(c)は、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにそれぞれ「装飾3」が揺れ変動状態で仮停止している状態を示している。演出可動体224は目標位置から初期位置への移動を開始している。図124(c)では、第二装飾図柄表示装置209が移動しつつ、中図柄表示領域208bを一部隠して「装飾3」が揺れ変動している状態を示している。中図柄表示領域208bで揺れ変動している「装飾3」と移動中の第二装飾図柄表示装置209で揺れ変動している「装飾3」一つのまとまりのある画像として視認される。なお、第二装飾図柄表示装置209は、装飾図柄を隠すことがあるが、特別図柄表示装置を隠すことはない。
図125は、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにそれぞれ「装飾3」が停止表示している状態を示している。図柄停止表示中の第四図柄の正方形表示領域内は塗りつぶし状態になっている。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、立ち上った武士c1の画像と「大当り」の文字列が表示されている。特図確定表示が行われる期間においては、第二装飾図柄表示装置209を必ず初期位置に位置させるようにしている。このように、本実施例による演出では第二装飾図柄表示装置209が移動した場合にのみ第二装飾図柄表示装置209に装飾図柄が表示される。
次に、本発明の第7の実施の形態によるぱちんこ機100による演出動作の実施例2について図126〜図128を用いて説明する。図126〜図128は、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209で実行される演出を示している。図126(a)〜(c)、図127(a)〜(c)、図128(a)のそれぞれは、図121および図122に示す第一装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および演出可動体224に取り付けられた第二装飾図柄表示装置209を示している。図127(a)〜(c)、図128(a)〜(c)はこの順に時系列に並べられている。
図126(a)は、特図変動遊技中に実行されたリーチ演出を示している。左中右図柄表示領域208a、208b、208cは第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の右上角部近傍に縮小表示されている。左右図柄表示領域208a、208cにそれぞれ「装飾3」の装飾図柄が停止表示され、中図柄表示領域208bに装飾1〜装飾10が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。演出表示領域208dには、ビルの最上階の窓に見える黒いターゲットの画像(以下、第一の画像という場合がある)と、「(指令)ターゲットを狙撃せよ!」の文字列を含む画像とが表示されている。装飾図柄表示装置208の表示領域の左短辺(縦辺)の中央近傍には、小さな正方形状の表示領域を備えた第四図柄表示領域bが設けられている。特図変動遊技中であるので第四図柄の正方形表示領域内は点滅表示されている。
演出可動体224は初期位置に停止しており、円形状の表示領域を有する第二装飾図柄表示装置209は第一装飾図柄表示装置208の表示領域外に位置している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、狙撃用の銃に装着された照準器(スコープ)を通して見た場合の画像(以下、スコープ画像と称する場合がある)が表示されている。初期位置ではスコープ画像には照準用のスケールだけが表示されている。
図126(b)は、演出可動体224が初期位置から第一装飾図柄表示装置208に向かって移動を開始して、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の右上部に縮小表示された左中右図柄表示領域208a、208b、208cのうち、左中図柄表示領域208a、208bを第二装飾図柄表示装置209で隠した状態を示している。演出可動体224の枠状部に取り付けられた第二装飾図柄表示装置209の円形の表示領域には照準用のスケールの左下方にビルの最上階の角部が拡大された画像が表示されている。第二装飾図柄表示装置209に重ねられたビルの角部は第二装飾図柄表示装置209に拡大して表示されたにも関わらず、同様に重ねられた装飾図柄については第二装飾図柄表示装置209に表示しない。第二装飾図柄表示装置209に重ねられた場合であっても第二装飾図柄表示装置209に表示されない画像がある。例えば、装飾図柄、第四図柄および保留等の当否判定結果に関する表示は第二装飾図柄表示装置209が重ねられても第二装飾図柄表示装置209には表示されない。本実施例においては、第一装飾図柄表示装置208に表示された画像を拡大した画像を第二装飾図柄表示装置209に表示している。なお、第二装飾図柄表示装置209に表示される画像については、実際に画像を拡大したものであってもよいし、予め拡大して見えるように設けられた画像であってもよい。
図126(c)は、演出可動体224がさらに移動して、第一装飾図柄表示装置208の表示領域に表示されビルの最上階の窓に見える第一の画像を第二装飾図柄表示装置209で隠した状態を示している。第二装飾図柄表示装置209の円形の表示領域には照準用のスケールのほぼ中央に窓にいる第一の画像の拡大画像(以下、第二の画像という場合がある)が表示されている。第一装飾図柄表示装置208は、第二装飾図柄表示装置209が重ねられた後も第一の画像を表示し続ける。このため、遊技者が遊技盤200を斜めから第二装飾図柄表示装置209の後ろ側を覗き込むと第一の画像を見ることができる。第一装飾図柄表示装置208に表示された第一の画像が第二装飾図柄表示装置209に隠された場合に、第二装飾図柄表示装置209に第二の画像が表示される。第二の画像は、第一の画像に関連している。ここで、「関連」した画像の例として、第一の画像と第二の画像が同一のキャラクタの画像である場合、第一の画像と第二の画像が類似、相似の画像である場合、第一の画像と第二の画像の輪郭が似ている場合、第二の画像は、第一の画像の少なくとも一部の詳細を示す画像である場合、第二の画像は、第一の画像を第二装飾図柄表示装置209が隠した場合にのみ表示される画像である場合等が挙げられる。また、第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208の手前に配置されているため、第二の画像が表示される面が第一の画像が表示される面よりも手前に来るため、立体感を出すことで、第二の画像への注目をより高めることができる。
図127(a)は、狙撃に失敗した演出を示している。演出表示領域208dに「狙撃失敗」の文字が表示されるとともに、演出可動体224は初期位置に戻って停止している。図127(a)に示すように、第二装飾図柄表示装置209による遮蔽が解除された場合に、第一装飾図柄表示装置208に第二の画像(または第二の画像に関連した画像)を表示してもよい。
図127(b)は、図126(b)に引き続き図126(c)までに行う演出例を示している。図127(b)に示すように、照準用のスケールのほぼ中央に第一の画像を表示した後に、図126(c)に示すように、第二装飾図柄表示装置209の照準用のスケールのほぼ中央に第二の画像を表示するようにしてもよい。また、遊技者の操作に基づいて拡大・縮小を変更可能に構成されていても良く、図127(b)の表示の後で、遊技者によるチャンスボタンの押下が検出された場合にのみ図126(c)に示すような拡大表示が行われるようなものであってもよい。
図127(c)は、演出可動体224が移動して、第一装飾図柄表示装置208の表示領域に表示されビルの最上階の窓に見える第一の画像を第二装飾図柄表示装置209で隠した状態を示している。第二装飾図柄表示装置209の円形の表示領域には照準用のスケールのほぼ中央に第一の画像(本例ではパンダの画像であるものとする)の拡大画像(以下、第三の画像という場合がある)が表示されている。第一装飾図柄表示装置208は、第二装飾図柄表示装置209が重ねられた後も第一の画像を表示し続ける。このため、遊技者が遊技盤200を斜めから第二装飾図柄表示装置209の後ろ側を覗き込むと第三の画像を見ることができる。第一装飾図柄表示装置208に表示された第一の画像が第二装飾図柄表示装置209に隠された場合に、第二装飾図柄表示装置209に第三の画像が表示される。第三の画像は、第一の画像に関連している。また、第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208の手前に配置されているため、第三の画像が表示される面が第一の画像が表示される面よりも手前に来るため、立体感を出すことで、第三の画像への注目をより高めることができる。また、第一装飾図柄表示装置208に表示された第一の画像の手前に第二装飾図柄表示装置209を移動して重ねた場合に、図126(c)のように第二の画像を表示する場合と、図127(c)のように第三の画像を表示する場合があってもよい。また、どの画像を表示するかは特図変動遊技の当否判定結果に応じて選択してもよいし、当否判定結果とは別に専用の抽選を行ってもよい。一方の画像が表示された場合、他方の画像が表示された場合よりも大当り信頼度を高く設定してもよい。また、一方の画像が表示された場合における大当り信頼度は100%でもよい。
図128(a)は、第一装飾図柄表示装置208に第一の画像(例えば、ビルの屋上の画像)が表示され、第二装飾図柄表示装置209が該第一の画像を隠した場合に、第二装飾図柄表示装置209に第一の画像および第一の画像とは異なる第三の画像(例えば、キャラクタ画像)を表示した状態を示している。第三の画像は、第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208を隠している場合にのみ第二装飾図柄表示装置209に表示される。なお、第三の画像は、第一装飾図柄表示装置208に表示されてもよいし、表示されなくてもよいが、第二装飾図柄表示装置209において第三の画像を表示している場合には、第一装飾図柄表示装置208では第三の画像を少なくとも表示しない。
また、第二装飾図柄表示装置209の移動する位置を遊技者が指定できてもよい。例えば演出用の操作手段として十字キーを設け、予め定められた期間においては、該十字キーを操作することで、第二装飾図柄表示装置209を自在に移動することができてもよい。また、該移動に併せて第二装飾図柄表示装置209の表示内容や該第一装飾図柄表示装置208の表示内容を適宜変更してもよい。
図128(b)は、図128(a)に示す状態において、演出可動体224および第二装飾図柄表示装置209の図示を省略した状態を示している。第二装飾図柄表示装置209に隠されている領域には第三の画像に関連する画像は何も表示していない。つまり前述の第一の画像は、第二装飾図柄表示装置209にのみ表示され、第一装飾図柄表示装置208には表示されない画像であってもよい。
次に、本発明の第7の実施の形態によるぱちんこ機100による演出動作の実施例3について図129を用いて説明する。図129は、ぱちんこ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209で実行される演出を示している。図129(a)は、特図変動遊技中の演出であって、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「(人影チャンス)姫ならリーチ?」の文字を含む画像が表示されている。第一装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部まで演出可動体224が移動して停止しており、第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208の表示領域中央部を隠している。第一装飾図柄表示装置208の表示領域中央部から下にかけて人物の首から下のシルエット画像が表示されている。首から上の画像は第二装飾図柄表示装置209によって隠されている。第二装飾図柄表示装置209の表示領域には、首から上のシルエット画像が「?」の文字と共に表示されている。
第二装飾図柄表示装置209に表示された首から上のシルエットから結果をある程度推測できるようにしている。例えば、結果表示として、「吉宗、姫、爺、婆」の4種類の画像が表示される場合に、第二装飾図柄表示装置209に表示された影にカンザシがあることから、「姫または婆」であると推測できてもよい。また、陰にカンザシがあっても吉宗や爺が表示される場合があってもよい。また、第二装飾図柄表示装置209に表示された画像からは結果を全く予想できなくてもよい。リーチや大当り期待度に応じて影の色を変更したり、「?」の文字を変更したりしてもよい。第二装飾図柄表示装置209に隠された状態で第一装飾図柄表示装置208の表示が変更される。遊技者は、当該特図変動遊技がリーチ演出に発展する可能性の高い「姫」の画像が出現するのを期待してこの演出を楽しむことができる場合がある。
図129(b)は、図129(a)に示す状態において、演出可動体224および第二装飾図柄表示装置209の図示を省略した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208には人物の首から下のシルエット画像と共に、首から上の画像が表示されている。本例では「婆」の顔の画像が表示されている。このように、第二装飾図柄表示装置209の背面に結果の画像を表示していてもよい。第一装飾図柄表示装置208の表示面と第二装飾図柄表示装置209の背面には必ず隙間があるため、遊技者は覗きこむことができる。また、覗きこんだ際に、判別できない程度に角度を設けるように演出可動体224の取り付けを行ってもよい。更に、遊技者にチャンスボタン136の操作を促し、チャンスボタン136の操作を検出した場合には、第二装飾図柄表示装置209を移動させ、第一装飾図柄表示装置208に表示された画像の少なくとも一部のみが見えるような演出(第一装飾図柄表示装置208に表示された画像を推測可能な程度に見えるような演出)を行ってもよい。また、図129(a)で表示されている黒画像と対応する箇所の画像の少なくとも一部が視認できればよい。
図129(c)は、図129(a)に示す演出が終了すると共に特図変動遊技が終了した状態を示している。演出可動体224は第一装飾図柄表示装置208の表示領域外に移動している。第二装飾図柄表示装置209は画像を表示していない。一方、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「残念・・・婆でした。」という文字列とシルエット表示に代えて実際の婆の画像が表示されている。縮小表示された左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾2−装飾3−装飾2」が停止表示されて当否判定結果がはずれであることが報知されている。
また、上記した以外にも、第二装飾図柄表示装置209の移動前(図129(a)に示す状態)において、第二装飾図柄表示装置209の背面を覗きこんだ際に「婆」が遊技者から視認できるように第一装飾図柄表示装置208に「婆」を表示していた場合であっても、第二装飾図柄表示装置209の移動に併せて該「婆」表示を「姫」表示に変更し、遊技者を驚かせてもよい。第二装飾図柄表示装置209を覗きこみ、「婆」の表示を視認し、落胆していた遊技者をより驚かせることができる場合がある。
次に、本発明の第7の実施の形態によるぱちんこ機100による演出動作の実施例4について図130を用いて説明する。図130は、ぱちんこ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209で実行される演出を示している。図130(a)は、図105に示す演出可動体224を有している。
図130(a)は、特図変動遊技中にリーチ演出が開始された状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれには「装飾7」が停止表示している。中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示(図中下向きの矢印で示す)が行われている。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。第二装飾図柄表示装置209全体は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域外の初期位置に停止している。また、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの下方には保留表示領域に3つの保留表示a1〜a3がなされると共に、第二装飾図柄表示装置209の長方形の表示領域の右下角部近傍の保留表示領域a1〜a3に保留表示がされている。
図130(b)は、特図変動遊技中のリーチ演出において、第二装飾図柄表示装置209の表示領域内の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が揺れ変動している状態を示している。第二装飾図柄表示装置209の演出表示領域208dでは背景演出として、エフェクト画像zzを表示している。保留表示領域aの表示はエフェクト画像zzで隠されていない。移動部224aが移動用案内溝224bの一端にまで移動して演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の表示領域の前面に移動して、第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208の表示領域内の前面の目標位置に停止している。このため、第二装飾図柄表示装置209で第一装飾図柄表示装置208の表示領域内の画像を一部隠している。第一装飾図柄表示装置208の表示領域には、第二装飾図柄表示装置209で表示されている画像表示と同じ画像表示が行われて、第二装飾図柄表示装置209でのエフェクト画像zzと同形状のエフェクト画像が第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている。第四図柄表示領域bでは、特図変動遊技中であることを示す「−」を示す画像が表示されている。また、保留表示領域a1〜a3に保留表示がされている。保留表示は、エフェクト画像zzよりも手前に表示される。
図130(c)は、図130(b)から演出可動体224および第二装飾図柄表示装置209の図示を省略した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の表示領域にはエフェクト画像zzと保留表示領域a1〜a3に保留表示がされているが、揺れ変動している装飾図柄は表示されていない。本実施例では第二装飾図柄表示装置209で第一装飾図柄表示装置208の表示領域を一部隠している場合に、第二装飾図柄表示装置209で表示している画像の少なくとも一部を第一装飾図柄表示装置208の表示領域で表示させる点に特徴を有している。なお、全く同じ画像を表示する必要はなく、少なくとも一つ同じ画像が、重複関係にある第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209に表示されていればよい。また見た目で同一に見えればよく全く同じ画像である必要もない。
次に、以上説明した第7の実施の形態によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図121〜図130を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208)と、
表示を少なくとも実行可能な第二の表示手段(例えば、第二装飾図柄表示装置209)と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の表示手段は、第一の位置(例えば、初期位置)から第二の位置(例えば、目標位置)へ少なくとも移動可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記第二の位置にある場合に、前記第一の表示手段による表示の少なくとも一部を隠すものであり、
前記第二の表示手段は、第一の画像(例えば、装飾図柄の画像)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の画像は、前記第一の位置にある前記第二の表示手段に表示されないものであり、
前記第一の画像は、前記第二の位置にある前記第二の表示手段に表示されるものである、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、可動表示手段に表示される第一の画像は、可動表示手段が他の表示手段の手前に重ねられた場合に表示され、可動表示手段が他の表示手段の手前に重ねられていない場合には表示されないので、画像を多様な態様で表示することができ、遊技台の興趣を向上させることができる。また、移動によって第一の表示手段による表示の少なくとも一部を隠すことにより、目立たせた第二の表示手段に第一の画像を表示させることで、第一の画像を目立たせることができる場合がある。第一の画像が表示されていることに気が付いた遊技者は、同時に第一の表示手段による表示の少なくとも一部が隠されていることに気づくことができ、該隠された表示に遊技者を注目させることもできる場合がある。第一の表示手段と第二の表示手段が一体的な形状になっていることを目立たせることができる場合がある。なお、第一の位置において、第二の表示手段が第一の表示手段に表示された画像の少なくとも一部を隠すか否かについては、隠していてもよいし、隠していなくてもよい。また隠している場合には、第一の位置にあるよりも第二の位置にある方が隠す領域が大きければよい。
(2)上記ぱちんこ機100において、
前記第一の表示手段は、第二の表示位置(例えば、ビルの画像の窓の位置)に第二の画像(例えば、黒いターゲット画像)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示手段は、前記第二の表示手段が前記第一の位置にある場合に、前記第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示位置は、前記第二の位置にある前記第一の表示手段によって少なくとも一部が隠される位置であり、
前記第二の画像の表示態様は、前記第一の画像の表示態様に関連した表示態様である、ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、第一の画像は、第一の表示手段に表示されていた第二の画像と関連した画像であり、第二の表示手段の移動により隠されたかのように見えた第二の画像に関連した第一の画像を第二の表示手段に表示することで、遊技者を驚かせることができる場合がある(実際に隠していなくともそのように見えればよい)。第二の表示手段は、第一の表示手段よりも遊技者側(前方)に配設されているため、該表示を行った場合には、第一の表示手段に表示されていた第二の画像が、前方に飛び出してきたかのように遊技者を錯覚させることができる場合がある。第一の表示手段に第二の画像を表示した後で、第二の表示手段を移動し、該第二の表示手段に第一の画像を表示することで、第二の表示手段が透過しているかのように遊技者を錯覚させることができる場合がある。これにより、より第二の表示手段に遊技者を注目させることができる場合がある。
(3)上記ぱちんこ機100において、
前記第二の表示手段は、第三の画像(例えば、照準用のスケールだけのスコープ画像)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第三の画像は、前記第一の位置にある前記第二の表示手段に表示されるものであり、
前記第三の画像は、前記第二の位置にある前記第二の表示手段に表示されるものである、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、第二の表示手段に重ねられていても重ねられていなくても表示される画像があるので、第二の位置にある第二の表示手段の一部(第一の画像が表示された領域)だけが透過したかのように遊技者を錯覚させることができる場合がある。また、第三の画像として、エラー報知画像や保留画像等の重要な表示を行うことで、第二の表示手段がどのように移動しても遊技者に重要な表示を視認させることができる場合がある。特に上記重要な表示を第一の表示手段で行った場合には、第二の表示手段の移動する位置によっては隠される恐れがあるため、第二の表示手段に表示しつつ、位置とは無関係に表示を行った方がよい。
(4)上記ぱちんこ機100において、
前記第二の表示手段は、第四の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第四の画像は、前記第一の位置にある前記第二の表示手段に表示されるものであり、
前記第四の画像は、前記第二の位置にある前記第二の表示手段に表示されないものである、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、第四の画像を表示することで、第二の表示手段が移動していないこと、および第二の表示手段によって第一の表示手段による表示が隠されていないことをより明確に遊技者に伝えることができる場合がある。
(5)上記ぱちんこ機100において、
前記第二の表示手段は、前記第一の位置にある場合に、前記第一の表示手段による表示の少なくとも一部を隠すものであり、
前記第二の表示手段は、前記第一の位置にある場合よりも前記第一の位置にある場合の方が、前記第二の表示手段による表示を大きく隠すものである、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、第二の表示手段が第一の表示手段を隠す領域は、第二の位置の方が第一の位置より大きいので、第二の表示手段が第一の表示手段による表示を大きく隠した場合に前記第一の画像を表示することで、より第一の画像を目立たせることができる場合がある。また、第二の表示手段が第一の表示手段による表示を大きく隠す場合の方が第一の画像を大きく表示することができる。
従来は複数の液晶に跨って表示を行うものがあったが、表示領域の大きな一つの液晶表示装置であり表示態様に大きな差を設けることができなかったため、遊技者に飽きられていた。また、遊技の間、長時間遊技者が注視する表示手段自体に動作が無いため視点が一点に集中しやすく目が疲れるし、飽きやすいという問題もあった。特に視点が前後方向に移動しないため眼筋の運動が無くなり、眼が悪くなる恐れがあった。これに対し本発明によれば、表示手段を前後方向に重ねた場合に視点も前後方向に移動させることができ画像を多様な態様で表示することができる。
従来技術においても例えば、カーテンの画像を表示した後、その手前にスコープのような画像を表示し、あたかも該スコープによってカーテンが透視されているかのような表現を行っている演出があった。これに対し、本発明においては、実際に第二の表示手段が第一の表示手段の手前に移動しているため、該第二の表示手段が第一の表示手段による表示を隠している最中であっても、姿勢を変更し覗き込むことで第一の表示手段による表示が視認できる場合がある点に特徴を有している。
上記の第一の画像と第二の画像の「関連」について、第一の画像と第二の画像は同じ画像からなるものであってもよい。また、第一の画像は、第二の画像と相似の画像からなるものであってもよい。また、第一の画像は、第二の画像に他の画像を加えた画像からなるものであってもよい。少なくとも第二の画像が含まれるものであればよい。第一の画像は、第二の画像の少なくとも一部が含まれた画像からなるものであってもよい。第一の画像は、第二の画像の少なくとも一部を拡大表示した画像からなるものであってもよい。第一の画像は、第二の画像と同じキャラクター・モチーフの画像からなるものであってもよい。第一の画像は、第二の画像と色違いの画像からなるものであってもよい。第一の画像は、第二の画像の外形や輪郭が似た画像からなるものであってもよい。第一の画像は、第二の画像を不明瞭にした画像からなるものであってもよい。これらの関連性を有することにより、第一の画像と第二の画像の表示態様が近いほど、第二の表示手段が透過しているかのように遊技者を錯覚させることができる場合がある。また、第二の表示手段をただの液晶表示装置ではなく、特別な表示装置に錯覚させることができる場合がある。また、相互に関連する演出とは、表示のみならず、表示手段が動いて重なる状態等を含むものである。
また、第二の表示手段では装飾図柄の確定表示が行われず、第一の表示手段でのみ装飾図柄の確定表示が行われるようにしてもよい。第一および第二の表示手段の両方で装飾図柄のゆれ変動表示(仮停止表示)が行われてもよい。第一の画像および第二の画像は同じ装飾図柄からなっていてもよい。第一の画像は、装飾図柄のゆれ変動表示からなり、第二の画像は、装飾図柄の停止表示からなっていてもよい。第一の画像は、第二の画像よりも有利な装飾図柄からなっていてもよい。こうすることにより、移動機構が故障した場合に、図柄を正しい位置で停止表示できない恐れがあるため、第二の表示手段では図柄の確定表示を行わないようにできる。また、第二の表示手段を移動することで、奥側に表示された不利な装飾図柄を手前側に表示された有利な装飾図柄で上書きしたかのような演出を行うことができる場合がある。
また、第一の画像の大きさは、第二の位置にある第二の表示手段によって隠された第一の表示手段による表示の大きさよりも小さい。こうすることにより、大きく隠して小さく表示することで段階的に遊技者の注目を集めることができる場合がある。また、第二の表示手段の表示領域の大きさは、第一の表示手段の表示領域の大きさよりも小さい、同じまたは大きくてもよい。第二の表示手段は、抽選結果や遊技の結果等に応じて移動および表示の切り替えが行われる。特に遊技者が有利な場合に移動や表示の切り替えが行われ易い。第一の画像の表示位置と第二の画像の表示位置は完全に一致していなくてもよい。遊技者からみて、大体一致していればよい。第二の表示手段に表示されるエラー画像は、第二の表示手段が第一の位置および第二の位置のいずれであっても該第二の表示手段上の同一に表示される。第二の表示手段は、第一の表示手段において装飾図柄の確定表示が行われる領域の手前を移動可能に設けられ、該領域において装飾図柄の確定表示が行われている期間においては、該領域の手前を移動しない。または、該領域において装飾図柄の確定表示が行われている期間においては、第一の表示手段による表示の少なくとも一部も隠さない。または、該領域において装飾図柄の確定表示が行われている期間においては、第二の表示手段は初期位置に移動される。表示領域同士の比率が変わっても、各表示手段に表示されていた画像同士の比率は変わらない。大きい表示手段に表示されたマルチリーチのうちの一つが小さい表示手段に表示されたリーチよりも小さいようにしてもよい。本発明では、表示領域の大きさと画像が表示されている領域の大きさとが等しくなくてもよく、画像が表示されている領域の大小関係が変化するものでもよい。可動表示手段は、不動表示手段の背面に自ら移動することで、自身の表示を不動表示手段が隠すような構成になっていてもよい。
[第8の実施の形態] 次に、本発明の第8の実施の形態に係るぱちんこ機100について図131〜図182を用いて説明する。まず、図131を用いて、本実施の形態に係るぱちんこ機100が備える遊技盤200について説明する。なお、図131〜図182に示す符号は、原則として第8の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施の形態の説明では図131〜図182に示す符号を優先する。
図131は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。外レール202は演出装置206の上方から右方にまで延びており、演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球が飛翔できるようになっている。つまり、遊技領域124は、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材としての演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路と、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材を挟んで右側となる第二流下経路とを有している。以下、第一流下経路に遊技球を打ち出すことを「左打ち」と称し、第二流下経路に遊技球を打ち出すことを「右打ち」と称する場合がある。
演出装置206には、略中央に第一装飾図柄表示装置208を配設し、その上方を初期位置(原点復帰位置)として第二装飾図柄表示装置209を備えた演出可動体224を配設している。第一装飾図柄表示装置208の大きさは、第二装飾図柄表示装置209の大きさより大きい。
また、遊技領域124の領域外の下方右側には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220とを配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。第一装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、第一装飾図柄表示装置208の例えば横長長方形状の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
また、本実施の形態によるぱちんこ機100は、遊技盤200に高確中ランプ(不図示)を有している。高確中ランプは、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、第一普図始動口227と、第二普図始動口229と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
第一普図始動口227および第二普図始動口229は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成されている。本実施の形態では、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路内に第一普図始動口227が配置され、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路内に第二普図始動口229が配置されている。すなわち、本実施の形態では、左打ちで第一普図始動口227に遊技球が通過可能になっていおり、右打ちで第二普図始動口229に遊技球が通過可能になっている。第一普図始動口227または第二普図始動口229を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が第一普図始動口227および第二普図始動口229を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。また、所定期間(例えば、電サポ状態中、スーパーリーチ演出実行中、大当り遊技中)以外の期間において、球が第一普図始動口227を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209を用いて、所定の確率で普図装飾図柄変動ゲーム(詳細は後述)を実行する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央下部に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では第二普図始動口229の下方に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。第二普図始動口229およびその下方の特図2始動口232は、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路に進んだ遊技球が第二普図始動口229を通過したり、特図2始動口232に入球したりすることはない。また、第一普図始動口229および特図1始動口230は、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路に進んだ遊技球が第一普図始動口227を通過したり、特図1始動口230に入球したりすることはない。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の特図1始動口230の下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
ぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または第一普図始動口227、第二普図始動口229を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に第二装飾図柄表示装置209を備えた演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、第一装飾図柄表示装置208および遮蔽装置(不図示)を配設している。すなわち、演出装置206において、第一装飾図柄表示装置208および遮蔽装置(不図示)は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口(不図示)に入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口(不図示)から排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、横長長方形の枠状部内側に第二装飾図柄表示装置209を配した構成を有している。第二装飾図柄表示装置209は例えば液晶表示装置で構成されている。演出可動体224は初期状態で枠状部が図131に示すように第一装飾図柄表示装置208の外側上方の初期位置(原点位置)に停止している。
演出可動体224は、不図示の駆動系により、第一装飾図柄表示装置208の前方で第一装飾図柄表示装置208の表示画面にほぼ平行な平面(以下、表示画面前方平面と称する場合がある)内で2次元的に移動できるようになっている。演出可動体224の駆動系としては第1実施の形態と同様の構成を取り得る。また、本実施の形態によるぱちんこ機100は、所定条件の成立で稼働する演出可導体を複数備えていてもよい。
次に、図132を用いて、本実施の形態によるぱちんこ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、および普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図132(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動表示と称する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図132(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図132(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」および「特図B」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図C」および「特図D」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」および「特図B」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図C」および「特図D」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」、「特図B」、「特図C」、「特図D」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図E」は2R大当り図柄であり突然確変と称する。突然確変は、大当り遊技終了後には15R特別大当り図柄と同様に特図高確率普図高確率状態になる。「特図F」は2R大当り図柄であり隠れ確変と称する。隠れ確変は、大当り遊技終了後には特図高確率普図低確率状態(潜伏確変状態)になる。隠れ確変は、基本的には、大当り遊技終了後には電サポ状態に移行しない。ただし、大当りした時の普図の遊技状態が普図高確率状態である場合には、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行する。本実施形態は、特図2優先変動機であり、特図2の大当り図柄で、「特図F」が選択されることはない(図135参照)が、電サポ状態において特図1が変動した場合に起こりうる可能性がある。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄である。小当り遊技終了後は特図低確率普図低確率状態(通常状態、あるいは通常遊技状態と称する場合がある)になる。小当り遊技では「特図E」や「特図F」と同じ回数(本実施形態の場合、2回)アタッカが開放される。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
詳細は後述するが、本実施の形態によるぱちんこ機100は、当否判定において大当りであるか否かの抽選を行い、その後、当該当否判定の結果に基づいて、図柄変動表示後に「特図A」〜「特図J」のいずれを特図1または特図2表示装置212、214に停止表示するのかを決定するように構成されている。このため、本実施の形態によるぱちんこ機100は、図柄変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定することにより、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態(例えば、特図確変状態の有無や電サポ状態の有無)が自動的に決定されるようになっている。しかしながら、ぱちんこ機100は、これに限られず、例えば、停止図柄の決定とは別に、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するように構成されていてもよい。また、ぱちんこ機100は、例えば停止図柄を決定すると大当り遊技のラウンド数が自動的に決定するのに対し、大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するといったように、停止図柄、当該ラウンド数および当該利益状態を適宜関連付けて構成されていてもよい。
図132(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、第一装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、15R大当り、15R特別大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図F」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図G」および「特図H」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。また、「特図E」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」、「特図J」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図132(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
なお、本実施形態では、一義的に装飾図柄の組合せと大当りの種類を決めているが、遊技者にどの装飾図柄の組合せがどの大当りになるかをわからないようにしてもよい。
図132(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄1である「普図A」と、当り図柄2である「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。本実施の形態によるぱちんこ機100は、普図変動遊技における当りか否かの決定および停止図柄の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。後述するように、本例の当り図柄1、2は、特図2始動口232(電チュー)の開放パターンが異なっている。第一普図始動口227または第二普図始動口229を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「普図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。図132(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
図132(d)は普通図柄用装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の普通図柄用装飾図柄には、「普図装飾1」、「普図装飾2」、「普図装飾3」の3種類がある。所定期間(例えば、電サポ状態中、スーパーリーチ演出実行中、大当り遊技中)以外に第一普図始動口227を球が通過したことを所定の球検出センサが検出したことを条件にして、第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209に、「普図装飾1」→「普図装飾2」→「普図装飾3」・・・の順番で表示を切り替える普図装飾図柄変動ゲームを所定の確率で行う。
「普図A」の当りを報知する場合には、「普図装飾1」を停止表示し、「普図B」の当りを報知する場合には、「普図装飾2」を停止表示し、「普図C」のはずれを報知する場合には、「普図装飾3」を停止表示する。
次に、図133を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS2001では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS2001の次のステップS2003では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS2003の次のステップS2005では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS2005では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS2005では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図59に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS2005では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、若しくは第一普図始動口227または第二普図始動口229の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、227、229への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
またステップS2005では、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ107からの検出結果を受け取った払出制御部600から出力された扉開放検出信号の有無を監視し、RAM308に設けた扉検出信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS2005の次のステップS2007およびステップS2009では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、図61に示す主制御部メイン処理のステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行う。本実施の形態によるぱちんこ機100の主制御部メイン処理の初期値生成用乱数では、普図の図柄決定抽選(図146に示す普通図柄決定用テーブル参照)で用いる普図決定用乱数値を生成するための乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新するようになっている。例えば、普図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた普図決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。
また、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタ、普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタおよび普図決定用乱数値を生成する普図決定用乱数値カウンタを更新する。例えば、特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、特図決定用乱数値カウンタが一周していると判定した場合には特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットすると共に、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数値カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。特図決定用乱数値カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
また、例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜65535とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が65536であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜65535の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
また、例えば、普図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた普図決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値である場合に、普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
ステップS2009の次のステップS2011では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図変動時間決定用乱数値を生成する特図変動時間決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。また、本実施の形態では、普図変動遊技の変動時間は、普図低確率状態で20000msになっており、普図高確率状態で1000msになっている。ぱちんこ機100は、普図変動遊技の変動時間を所定のテーブルを用いた抽選で決定してもよく、ステップS2011で普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図変動時間決定用乱数値を生成する普図変動時間決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新してもよい。
ステップS2011の次のステップS2013では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS2013の次のステップS2015では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、227、229に入賞があった場合に、RAM308に入賞口毎、あるいは始動口毎に設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS2015の次のステップS2017では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、第一普図始動口227、第二普図始動口229および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS2005における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と略称する)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と略称する)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
第一普図始動口227または第二普図始動口229へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域(本例では、保留数4で満タンとなる)が満タンでない場合、普図当選乱数値カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS2017の次のステップS2019では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS2019の次のステップS2021では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、第1普図当りフラグがオンの場合には当り図柄1(普図A)の表示態様となるように、第2普図当りフラグがオンの場合には当り図柄2(普図B)に表示態様となるように、はずれフラグがオンの場合にははずれ図柄(普図C)の表示態様となるように、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うと共に、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄1(普図A)、当り図柄2(普図B)、およびはずれ図柄(普図C)のいずれかにの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図決定結果に基づき第1普図当りフラグまたは第2普図当りフラグのいずれかがオンにされる。この第1、第2普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定すると共に、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図はずれフラグがオンにされる。この普図はずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS2023に移行するようにしている。
ステップS2023では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の普図乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値と後述する図145に示すテーブルとに基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定(普図変動遊技の当否判定)を行う。当り判定の結果が当りの場合には、乱数値記憶領域に記憶している普図乱数値に基づいた乱数抽選により図柄の決定を行う(図146に示す普図決定用テーブル参照)。普図決定結果が当り図柄1である場合にはRAM308に設けた第1普図当りフラグをオンに設定し、普図決定結果が当り図柄2である場合にはRAM308に設けた第2普図当りフラグをオンに設定する。当り判定の結果がはずれの場合には、RAM308に設けた普図はずれフラグをオンに設定する。また、本実施の形態では、普図高確率状態での普図の図柄変動時間は1000msであり、普図低確率状態での普図の図柄変動時間は20000msになっている。普図の図柄変動時間を抽選で決定する場合には、普図変動時間決定用乱数値を生成する普図変動時間決定用乱数値カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS2023の次のステップS2024では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図保留数記憶領域に記憶された特図保留数が増加すると、当該増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。特図先読み処理の流れについては後程図147、図148を用いて詳述する。
主制御部300のRAM308内には、特図先読み処理を実行した結果の特図先読み結果(事前判定結果ともいう)を記憶する特図先読み結果記憶部が設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで特図1の先読み結果を格納できるようになっている。また、RAM308内には、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1の先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果の情報の次の順位に新たな特図1先読み結果の情報を書き込む。
主制御部300は、特図1始動情報記憶領域の最先の特図1始動情報を消去する際には同時に特図1用先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、最先の特図1先読み結果の情報を消去したら、残余の特図1先読み結果の情報の順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで特図2の先読み結果を格納できるようになっている。また、RAM308内には、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2の先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。
主制御部300は、特図2始動情報記憶領域の最先の特図2始動情報を消去する際には同時に特図2用先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、最先の特図2先読み結果の情報を消去したら、残余の特図2先読み結果の情報の順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
なお本実施形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS2033)でも、先読み結果の情報は増加分のみ送信してもよいし、全保留に対する先読み結果の情報を送信するようにしてもよい。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS2025)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それと共に、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図131の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図132(a)に示す特図Aまたは特図B、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図Cまたは特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A、特図B)、15R大当り図柄(特図C、特図D)、突然確変図柄(特図E)、隠れ確変図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS2033)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定すると共に、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS2033)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS2033)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS2033)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの時短状態とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延または電チューロング開放)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。また、特図変動遊技の変動時間も短くする制御状態を含めて時短状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS2033)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS2027に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS2027)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS2025およびステップS2027における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS2029)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS2031)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。特図2関連抽選処理(ステップS2029)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組(始動情報)を取得し、図134に示すの判定用テーブルを用いて大当りとするか否かの決定、小当りとするか否かの決定、はずれとするか否かの決定、特図2の変動表示を開始してから停止表示するまでの時間の決定、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定などを行う。特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされると共に、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
ステップS2031の次のステップS2033では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図変動遊技の変動時間などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、15R大当り(または15R特別大当り)開始コマンドの場合であれば、15R大当りフラグの値、大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値などを含み、大当り終了コマンドの場合、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値、電サポ回数の値などを含み、2R大当り開始コマンドの場合であれば、2R大当りフラグの値、大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値などを含み、大当り終了コマンドの場合、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値、電サポ回数の値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドは、コマンドデータに特図1および2の種別とともに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報が含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報を含んでいるようにしてもよい。本実施形態では、先読み結果情報コマンド内には全保留に対する先読み結果の情報が含まれている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図2変動遊技の変動時間、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS2033では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になると共に、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS2033の次のステップS2035では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS2035の次のステップS2037では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS2005において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS2037の次のステップS2039では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS2043に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS2041に進む。ステップS2041では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS2001で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図61に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS2043では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図61に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、本実施の形態によるぱちんこ機100での特図変動遊技等について図134乃至図182を用いて説明する。まず、本実施の形態によるぱちんこ機100において用いられる当否判定用テーブルについて図134を用いて説明する。図134に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図134(a)および図134(b)は、主制御部タイマ割込処理の特図2または特図1関連抽選処理(ステップS2029、S2031)における特図2または特図1の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図134(a)は、特図高確率中に用いられるテーブルを示し、図134(b)は、特図低確率中に用いられるテーブルを示している。また、図134(c)は、図134(a)または図134(b)を用いた抽選において「はずれ」が選択された場合に、小当り判定で用いられる小当り判定用テーブルを示している。
図134(a)および図134(b)に示す当否判定用テーブルは、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否結果」の項目で構成されている。図134(a)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜11638および数値11639〜65535の3つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値11639〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜11638に対応して「大当り」が割り当てられている。
図134(b)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10162、数値10163〜65535の3つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10163〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10162に対応して「大当り」が割り当てられている。
図134(c)に示す小当り判定用テーブルは、左から1列目に「特図の種類」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否結果」の項目で構成されている。図134(c)に示す1列目の「特図の種類」での「特図1」は特図1変動遊技であることを示している。本実施の形態では、特図2変動遊技の当否判定結果に小当りは設けられていない。このため、本実施の形態では、特図1変動遊技の当否判定において、図134(a)または図134(b)のテーブルを用いた抽選で「はずれ」となった場合にのみ図134(c)に示す小当り判定用テーブルを用いた小当り判定の抽選が行われる。特図2変動遊技の当否判定では、図134(a)または図134(b)のテーブルを用いた抽選で「はずれ」となった場合には、当該当否判定結果は、はずれになる。
図134(c)のテーブルの2列目の「乱数範囲」は、取得した小当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜12999および数値13000〜65535の2つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「特図1」かつ数値0〜12999に対応して「小当り」が割り当てられ、数値13000〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1または特図2の変動遊技の結果を当選(大当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図134(a)に示す当否判定用高確率テーブルをROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図134(b)に示す当否判定用低確率テーブルをROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。さらに、特図1変動遊技の当否判定では、図134(a)または図134(b)のテーブルを用いた抽選で「はずれ」となった場合に図134(c)に示す小当り判定用テーブルを用いた小当り判定の抽選を行う。
図135は、図柄変動終了後に停止表示される図柄を決定するために用いられる特図決定用テーブルを示している。図135に示す特図決定用テーブルは、左から1列目に「当否判定結果」、2列目に「特図1乱数範囲」、3列目に「特図2乱数範囲」、4列目に「停止図柄」の項目で構成されている。1列目の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図134(a)または図134(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は図134(c)に示す当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は図134(c)に示す小当り判定用テーブルを用いた特図1変動遊技の当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合、または、図134(a)または図134(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた特図2変動遊技の当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
2列目の項目「特図1乱数範囲」は、取得した当り時用特図1決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。「特図1乱数範囲」は、1列目の「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜19、数値20〜29、数値30〜39、数値40〜49、数値50〜69および数値70〜99の6つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜79および数値80〜99の2つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜96および数値97〜99の2つに区分されている。
3列目の項目「特図2乱数範囲」は、取得した当り時用特図2決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。「特図2乱数範囲」は、1列目の「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜49、数値50〜69、数値70〜79、数値80〜89および数値90〜99の5つに区分され、「小当り」に数値は振り分けられておれず、「はずれ」に対応して、数値0〜96および数値97〜99の2つに区分されている。
4列目の項目「停止図柄」は、特図変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ特図1乱数範囲が数値0〜19に対応して「特図A」、数値20〜29に対応して「特図B」、数値30〜39に対応して「特図C」、数値40〜49に対応して「特図D」、数値50〜69に対応して「特図E」、数値70〜99に対応して「特図F」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ特図1乱数範囲が数値0〜79に対応して「特図G」、数値80〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ特図1乱数範囲が数値0〜96に対応して「特図I」、数値97〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
また、「停止図柄」は、「大当り」かつ特図2乱数範囲が数値0〜49に対応して「特図A」、数値50〜69に対応して「特図B」、数値70〜79に対応して「特図C」、数値80〜89に対応して「特図D」、数値90〜99に対応して「特図E」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、特図2変動遊技の当否判定結果に特図Fの大当りと小当りとは設けられていない。このため、特図2乱数範囲は、「特図F」と「小当り」に割り当てられていない。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ特図2乱数範囲が数値0〜96に対応して「特図I」、数値97〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。なお、図135およびこれ以降に示すテーブルでは、数値が割り当てられていない場所には「−」が表示されている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212に「特図A」〜「特図F」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212に「特図G」または「特図H」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212に「特図I」または「特図J」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図2表示装置214に「特図A」〜「特図E」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図2決定用テーブルを参照して決定する。また、図135に示すように、「当否判定結果」が「大当り」である場合の「特図2乱数範囲」における乱数値は、「停止図柄」が「特図F」に振り分けられていない。このため、特図2変動遊技において、当否判定結果が大当りである場合の停止図柄は「特図A」〜「特図E」のいずれかに決定され、「特図F」は選択されないようになっている。「特図F」の大当り遊技終了後に遊技状態は、普図低確率状態になる。一方、「特図A」〜「特図E」の大当り遊技終了後に遊技状態は、普図高確率状態になる。特図2変動遊技当否判定結果が大当りである場合の停止図柄は「特図A」〜「特図E」であるため、特図2変動遊技の大当り遊技は、特図1変動遊技の大当り遊技と比較して遊技者に対して有利に設定されている。また、本実施の形態では、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果に小当りは設けられていないが、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果に小当りを設けてもよい。
また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図2表示装置214に「特図I」および「特図J」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
図135に示すように、15R特別大当りである「特図A」および「特図B」の乱数値の振り分けは、特図1乱数範囲よりも特図2乱数範囲の方が振り分け幅が大きくなっている。このため、特図2変動遊技は、特図1変動遊技よりも15R特別大当りに当選する確率が高くなっている。
図136は、特図1変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS2031)において用いられる。図136に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図136に示すように、特図1変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図135の特図決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A〜特図D(電サポ有無で共通)」、「特図E〜特図H(電サポ有無で共通)」、「特図I・特図J(電サポ無:保留3)」、および「特図I・特図J(電サポ無:保留0〜2、または電サポ有:保留0〜3)」の4つに区分されている。「停止図柄」が「特図A〜特図D」の場合は、変動時間決定時の遊技状態が電サポ状態であるか否か(電サポ有無)および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「1」が選択される。また、「停止図柄」が「特図E〜特図H」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「2」が選択される。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数に応じて、テーブル「3」またはテーブル「4」が選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ無しかつ特図1変動遊技の保留数が3個の場合にはテーブル「3」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜2個の場合または電サポ有りかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「4」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図変動時間決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図変動時間決定用乱数値は、例えば特図1の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図1変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「1」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「2」では、「乱数選択範囲」は全数値0〜65535の1つに区分されている。テーブル「3」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65000、数値65001〜65400、数値65401〜65500および数値65501〜65535の4つに区分されている。テーブル「4」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図1変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「1」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「2」かつ、乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「3」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65000に対応して「3000ms」、数値65001〜65400に対応して「10000ms」、数値65401〜65500に対応して「40000ms」、数値65501〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「4」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「7000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図1変動遊技において第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209で実行される演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A〜特図D」かつ、変動時間「1500ms」に対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間「45000ms」に対応して「リーチA当り」、変動時間「65000ms」に対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図E〜特図H」かつ変動時間「12000ms」に対応して「チャンス目全停止」が割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間「3000ms」に対応して「短縮はずれ」、変動時間「7000ms」に対応して「はずれ」、変動時間「10000ms」に対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間「40000ms」に対応して「リーチAはずれ」、変動時間「60000ms」に対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
図137は、特図2変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS2029)において用いられる。図137に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図137に示すように、特図2変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図135の特図決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A〜特図D(電サポ無)」、「特図A〜特図D(電サポ無:保留1〜3)」、「特図A〜特図D(電サポ有:保留0)」、「特図E(電サポ有:保留1〜3)(特図高確率)」、「特図E(テーブル8以外の状態)」、「特図I・特図J(電サポ有:保留1〜3)」、「特図I・特図J(電サポ有:保留0)」、および「特図I・特図J(電サポ無:保留0〜3)」の8つに区分されている。「停止図柄」が「特図A〜特図D」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無または特図2変動遊技の保留数に応じて、テーブル「5」〜「7」のいずれかが選択される。「停止図柄」が「特図A〜特図D(電サポ無)」である場合は、テーブル「5」が選択される。「停止図柄」が「特図A〜特図D(電サポ有:保留1〜3)」である場合は、テーブル「6」が選択される。「停止図柄」が「特図A〜特図D(電サポ有:保留0)」である場合は、テーブル「7」が選択される。
また、「停止図柄」が「特図E(電サポ有:保留1〜3)(特図高確率)」である場合は、テーブル「8」が選択される。また、「停止図柄」が「特図E(テーブル8以外の状態)」である場合は、テーブル「9」が選択される。ここで、テーブル8以外の状態とは、電サポ有:保留0の特図高確率中の状態、電サポ無:保留0〜3の状態、または電サポ有:保留0〜3の特図低確率中、普図高確率中(時短中)の状態である。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数に応じて、テーブル「10」〜「12」のいずれかが選択される。「停止図柄」が「特図I・特図J(電サポ有:保留1〜3)」である場合は、テーブル「10」が選択される。「停止図柄」が「特図I・特図J(電サポ有:保留0)」である場合は、テーブル「11」が選択される。「停止図柄」が「特図I・特図J(電サポ無:保留0〜3)」である場合は、テーブル「12」が選択される。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図変動時間決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図変動時間決定用乱数値は、例えば特図2の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図2変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「5」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「6」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「7」では、「乱数選択範囲」は数値0〜20000および数値20001〜65535の2つに区分されている。テーブル「8」、「9」のそれぞれは、「乱数選択範囲」は全数値0〜65535の1つに区分されている。テーブル「10」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65500および数値65501〜65535の2つに区分されている。テーブル「11」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65500および数値65501〜65535の2つに区分されている。テーブル「12」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図2変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「5」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「6」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「1000ms」、数値1001〜20000に対応して「15000ms」、数値20001〜65535に対応して「45000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「7」かつ、乱数選択範囲が数値0〜20000に対応して「15000ms」、数値20001〜65535に対応して「45000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「8」かつ乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「1000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「9」かつ乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「10」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65500に対応して「1000ms」、数値65001〜65535に対応して「40000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「11」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65500に対応して「7000ms」、数値65001〜65535に対応して「40000ms」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「12」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「7000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図2変動遊技において装飾図柄表示装置208で実行される演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A〜特図D(電サポ無)」かつ、変動時間15000msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「リーチA当り」、変動時間65000msに対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A〜特図D(電サポ有:保留1〜3)」かつ、変動時間1000msに対応して「突発当り」、変動時間15000msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「リーチA当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図E(電サポ有:保留1〜3)(特図高確率)」かつ変動時間1000msに対応して「超短縮変動」が割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図E(テーブル8以外の状態)」かつ変動時間12000msに対応して「チャンス目全停止」が割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J(電サポ有:保留1〜3)」かつ変動時間1000msに対応して「超短縮はずれ」、変動時間40000msに対応して「リーチAはずれ」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J(電サポ有:保留0)」かつ変動時間7000msに対応して「はずれ」、変動時間40000msに対応して「リーチAはずれ」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J(電サポ無:保留0〜3)」かつ変動時間7000msに対応して「はずれ」、変動時間10000msに対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間40000msに対応して「リーチAはずれ」、変動時間60000msに対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
本実施の形態によるぱちんこ機100は、図137のテーブルを用いた特図2変動表示時間決定の抽選において、停止図柄「特図E」が選択され、特図高確率状態かつ普図高確率状態(電サポ中)で特図2変動遊技の保留数が0である場合には、特図2優先変動機では、新たに増加した特図2変動遊技を高速消化してしまうと、特図1変動遊技を開始してしまう可能性があるため、特図2始動口232に新たに遊技球が入賞するだけの時間を設けるため、「チャンス目全停止」の演出を行い、「12000ms」の変動を行うため、テーブル「9」を選択する。
また、停止図柄「特図E」が選択され、特図低確率状態かつ普図低確率状態(非電サポ中)で特図2変動遊技の保留数が0〜3である場合、特図高確率状態に移行することを遊技者に期待させるため、「チャンス目全停止」の演出を行い、「12000ms」の変動を行う。
また、停止図柄「特図E」が選択され、特図低確率状態かつ普図低確率状態で特図2変動遊技の保留数が0〜3である場合、特図高確率状態に移行することを遊技者に期待させるため、「チャンス目全停止」の演出を行い、「12000ms」の変動を行う。
次に、第一装飾図柄表示装置208に表示される保留表示画像(保留アイコン)(詳細は後述)の表示態様を変更するか否かを抽選する際に参照する保留変化予告抽選テーブルについて図138を用いて説明する。図138は、保留表示画像の表示態様を変更するか否かを抽選する保留変化予告抽選の際に参照する保留変化予告抽選テーブル(先読み予告:始動口入賞時)を示している。保留変化予告抽選テーブルは、後述の始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップS2301(保留変化の抽選1)で用いられる。保留変化抽選テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。
図138に示す保留変化予告抽選テーブルは、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「通常」、「A」、「B」、「通→A」および「通→B」の7つに区分されている。「変動時間」は、図136に示す特図1変動表示時間決定テーブルまたは図137に示す特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図133に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド設定送信処理(ステップS2033)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技における第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209での演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図136に示す特図1変動表示時間決定テーブルまたは図137に示す特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「通常」は、後述する図139(a)に「通常保留」として示す保留表示画像の表示態様が変化せずに、デフォルト表示(例えば、白色円形の保留表示)のままで特図変動遊技の保留が表示されることを示し、その右隣の「A」は、後述する図139(b)に「保留A」として示す「隻眼のパンダ」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の先読み予告が実行されることを示し、その右隣の「保留B」は、後述する図139(c)に「保留B」として示す「番長」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の先読み予告が実行されることを示し、その右隣の「通→A」は、後述する図141に示すテーブルを用いた抽選で決定されたタイミングで通常保留から保留Aに保留表示画像が変化することを示し、その右隣の「通→B」は、後述する図141に示すテーブルを用いた抽選で決定されたタイミングで通常保留から保留Bに保留表示画像が変化することを示している。「通常」、「A」、「B」、「通→A」および「通→B」は、「変動時間」に対応して、保留変化抽選用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから保留変化抽選用乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には、「通常」に数値0〜98が割り当てられ、「A」に数値99が割り当てられ、「B」、「通→A」および「通→B」に数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には、「通常」に数値0〜89が割り当てられ、「A」に数値90が割り当てられ、「B」に数値91が割り当てられ、「通→A」に数値92〜97が割り当てられ、「通→B」に数値98〜99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には、「通常」に数値0〜89が割り当てられ、「A」に数値90が割り当てられ、「B」に数値91が割り当てられ、「通→A」に数値92〜97が割り当てられ、「通→B」に数値98〜99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には、「通常」に数値0〜69が割り当てられ、「A」に数値70〜77が割り当てられ、「B」に数値78〜79が割り当てられ、「通→A」に数値80〜98が割り当てられ、「通→B」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には、「通常」に数値0〜29が割り当てられ、「A」に数値30〜69が割り当てられ、「B」に数値70〜85が割り当てられ、「通→A」に数値86〜94が割り当てられ、「通→B」に数値85〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には、「通常」に数値0〜19が割り当てられ、「A」に数値20〜39が割り当てられ、「B」に数値40〜69が割り当てられ、「通→A」に数値70〜83が割り当てられ、「通→B」に数値84〜99が割り当てられている。
本実施の形態によるぱちんこ機100は、保留変化による先読み予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、大当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、保留変化による先読み予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定の保留態様が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「A」、「B」、「通→A」および「通→B」が「通常」よりも信頼度が高くなるように、「A」、「B」、「通→A」および「通→B」は、「通常」と比較して、図138に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多く、はずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。また、「B」の方が「A」よりも信頼度が高くなるように、「B」は、「A」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多く、はずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「通→B」の方が「通→A」よりも信頼度が高くなるように、「通→B」は、「通→A」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多く、はずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。
このように保留Aの信頼度よりも保留Bの信頼度の方が高く設定されているので、ぱちんこ機100は、保留Aを表示するよりも保留Bを表示する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。また、通常保留から保留Aに変化する信頼度よりも通常保留から保留Bに変化する信頼度の方が高く設定されているので、通常保留から保留Aに変化させるよりも通常保留から保留Bを表示する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。このように、保留A、保留B、通常保留から保留Aへの変化、通常保留から保留Bへの変化は、大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
また、図138の保留変化予告抽選テーブルを用いた抽選において「通→A」、「通→B」を選択した場合には、第二装飾図柄表示装置209を用いた保留変化演出を実行する。保留変化抽選の詳細は後述する。
図139は、特図変動遊技の保留表示の表示態様の一例を示している。ぱちんこ機100は、特図変動遊技の保留表示として例えば3つの表示態様を有している。図139(a)は、保留変化予告抽選において「通常」が選択された場合(保留変化抽選において不当選となった場合)の保留表示画像の表示態様を示している。図139(a)に示すように、「通常」での保留表示画像の表示態様は、例えば白色円形の絵柄を表した表示態様となる。図139(a)に示す保留表示画像の表示態様は特図変動遊技の保留表示の表示態様が変更されない場合のデフォルト表示での表示態様である。このため、保留変化抽選が実行されない場合の保留表示画像も図139(a)に示す表示態様となる。図139(b)は、保留変化予告抽選において「A」に当選した場合の保留表示画像の表示態様を示している。図139(b)に示すように、「A」に当選した場合、または「通→A」に当選して保留変化演出終了後の保留表示画像は、「隻眼のパンダ」のキャラクタを表した表示態様となる。図139(c)は、保留変化予告抽選において「B」に当選した場合の保留表示画像の表示態様を示している。図139(c)に示すように、「B」に当選した場合、または「通→B」に当選して保留変化演出終了後の保留表示画像は、「番長」のキャラクタを表した表示態様となる。「保留A」または「保留B」の表示態様は、通常の表示態様とは異なる特別表示態様に相当している。
次に、図138の保留変化予告抽選テーブルで「通常」、「A」または「B」を選択した場合に保留変化演出のガセ演出を実行するか否かの抽選する際に参照するガセ演出抽選テーブルについて図140を用いて説明する。図140は、保留変化演出のガセ演出を実行するか否かの抽選するガセ演出抽選の際に参照するガセ演出抽選テーブルを示している。ここでのガセ演出では、保留変化予告抽選テーブルで「通→A」または「通→B」を選択した場合と同様の保留変化演出を実行するが、ガセ演出終了後には保留表示画像の表示態様を変更しないようになっている。ガセ演出抽選テーブルは、後述の始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップS2305(ガセ演出抽選)で用いられる。ガセ演出抽選テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。
図140に示すガセ演出抽選テーブルは、左列から「表示態様」、「ガセ演出実行」および「ガセ演出非実行」の3つに区分されている。「表示態様」は、図138に示す保留変化予告抽選テーブルを用いて決定された保留表示画像の表示態様を示している。
「表示態様」の図中右隣の「ガセ演出実行」は、ガセ演出を実行することを示し、その隣の「ガセ演出非実行」は、ガセ演出しないことを示している。「ガセ演出実行」および「ガセ演出非実行」は、「表示態様」に対応して、ガセ演出抽選用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられたガセ演出抽選用乱数カウンタからガセ演出抽選用乱数値を取得するようになっている。
「表示態様」が「通常」の場合には、「ガセ演出実行」に数値0〜9が割り当てられ、「ガセ演出非実行」に数値10〜99が割り当てられている。「表示態様」が「A」の場合には、「ガセ演出実行」に数値0〜39が割り当てられ、「ガセ演出非実行」に数値40〜99が割り当てられている。「表示態様」が「B」の場合には、「ガセ演出実行」に数値が割り当てられておらず、「ガセ演出非実行」に全数値0〜99が割り当てられている。
図140のガセ演出抽選テーブルが示すように、保留表示画像の表示態様が保留Bの場合には、ガセ演出を実行しないようになっている。また、保留表示画像の表示態様が通常保留または保留Aの場合には、ガセ演出を実行する確率よりもガセ演出を実行しない確率の方が高くなっている。
次に、図138の保留変化予告抽選テーブルで「通→A」若しくは「通→B」を選択した場合、または、図140のガセ演出抽選テーブルで「ガセ演出実行」を選択した場合に、演出開始タイミングを決定する際に参照する演出開始タイミング決定テーブルについて図141を用いて説明する。図141は、保留変化演出または保留変化演出のガセ演出を実行するタイミングを決定する際に参照する演出開始タイミング決定テーブルを示している。演出開始タイミング決定テーブルは、後述の始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップS2309(演出開始タイミング抽選)で用いられる。演出開始タイミング決定テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。
図141に示す演出開始タイミング決定テーブルは、左列から「入賞時保留数」、「ガセ演出実行」および「ガセ演出非実行」の3つに区分されている。「入賞時保留数」は、特図1始動口230または特図2始動口232に遊技球が入賞して予告に係る保留が増加時の保留数を示している。本実施の形態によるぱちんこ機100は、特図1変動遊技または特図2変動遊技をそれぞれ4個まで保留することができる。予告に係る保留が増加する時には、各特図変動遊技の保留数は0〜3個である。このため、「入賞時保留数」は、0〜3の4つに区分されている。また、「入賞時保留数」が「0」の場合には、予告に係る保留が増加した直後に当該保留が消化されて、予告に係る特図変動遊技が開始される。このため、「入賞時保留数」が「0」の場合には、増加した保留に係る特図変動遊技は当該変動であるとみることができる。
「入賞時保留数」の図中右隣の「保留4で変化」は、予告に係る特図変動遊技が4番目の保留になった場合に保留変化演出またはそのガセ演出が実行されることを示し、「保留4で変化」の図中右隣の「保留3で変化」は、予告に係る特図変動遊技が3番目の保留になった場合に保留変化演出またはそのガセ演出が実行されることを示し、「保留3で変化」の図中右隣の「保留2で変化」は、予告に係る特図変動遊技が2番目の保留になった場合に保留変化演出またはそのガセ演出が実行されることを示し、「保留2で変化」の図中右隣の「保留1で変化」は、予告に係る特図変動遊技が1番目の保留になった場合に保留変化演出またはそのガセ演出が実行されることを示している。
「保留4で変化」、「保留3で変化」、「保留2で変化」および「保留1で変化」は、「入賞時保留数」に対応して、演出開始タイミング抽選用乱数値と比較する数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた演出開始タイミング抽選用乱数カウンタから演出開始タイミング抽選用乱数値を取得するようになっている。
「入賞時保留数」が「3」の場合には、「保留4で変化」に数値0〜39が割り当てられ、「保留3で変化」に数値40〜79が割り当てられ、「保留2で変化」に数値80〜89が割り当てられ、「保留1で変化」に数値90〜99が割り当てられている。また、「入賞時保留数」が「2」の場合には、予告に係る保留が4番目の保留になることがないので「保留4で変化」に数値が割り当てられておらず、「保留3で変化」に数値0〜39が割り当てられ、「保留2で変化」に数値40〜79が割り当てられ、「保留1で変化」に数値90〜99が割り当てられている。また、「入賞時保留数」が「1」の場合には、予告に係る保留が4番目および3番目の保留になることがないので「保留4で変化」および「保留3で変化」に数値が割り当てられておらず、「保留2で変化」に数値0〜89が割り当てられ、「保留1で変化」に数値90〜99が割り当てられている。また、「入賞時保留数」が「0(当該変動)」の場合には、予告に係る保留が4番目〜2番目の保留になることがないので「保留4で変化」〜「保留2で変化」に数値が割り当てられておらず、「保留1で変化」に全数値0〜99が割り当てられている。
「入賞時保留数」が「0(当該変動)」で「保留1で変化」を選択すると、予告に係る保留が増加した直後に当該保留が消化されて、予告に係る特図変動遊技が開始されるので、当該保留が保留されている期間に保留変化演出またはそのガセ演出を実行することができず、予告に係る特図変動遊技の実行中に保留変化演出またはそのガセ演出を実行する。このため、この場合の保留変化演出またはそのガセ演出は、当該変動の予告として機能する。
また、保留変化演出またはそのガセ演出の演出時間は、本実施の形態では、50000msである。また、保留変化演出またはそのガセ演出が当該変動の予告として実行される場合の当該変動の変動時間は、最も短くて10000ms(ノーマルリーチはずれ)である。このため、保留変化演出またはそのガセ演出が当該変動の予告として実行されても、当該変動が終了する前に保留変化演出またはそのガセ演出を確実に終了させることができる。
次に、図142を用いて、普図変動遊技の当否結果と特図2始動口(電チュー)の開放パターンについて説明する。図142は、普図変動遊技の当否結果と特図2始動口(電チュー)の開放パターンを説明するテーブルである。図142に示すテーブルは、左列から「普図の種類」、「普図装飾図柄の種類」および「電チュー開放パターン」の3つに区分されている。
「普図の種類」は、普図変動遊技の当否判定を報知する普図の停止表示図柄を示している。本実施の形態では、普図の停止表示図柄として、図132(c)に示すように、普図A、普図B、普図Cの3種類が設けられている。
「普図の種類」の図中右隣の「普図装飾図柄の種類」は、普図装飾図柄変動ゲームの実行時に停止表示される普通図柄用装飾図柄を示している。図132(d)に示すように、「普図A」の当りを報知する場合には、「○」(普図装飾1)の普通図柄用装飾図柄を停止表示し、「普図B」の当りを報知する場合には、「◎」(普図装飾2)を停止表示し、「普図C」のはずれを報知する場合には、「×」(普図装飾3)を停止表示する。
「普図装飾図柄の種類」の図中右隣の「電チュー開放パターン」は、特図2始動口232の羽根部材232aの開放態様を示している。図142に示すように、普図変動遊技の当否結果が「普図A」の当りの場合には、羽根部材232aが300msで1回開放される(ショート開放)。また、普図変動遊技の当否結果が「普図B」の当りの場合には、羽根部材232aが300msで1回開放された後、500msのインターバル期間をおいて、羽根部材232aが5000msで1回開放される(ロング開放)。また、普図変動遊技の当否結果が「普図C」のはずれの場合には、羽根部材232aは開放されない。
次に、図143を用いて、普図装飾図柄変動ゲームについて説明する。図143に示すテーブルは、普図装飾図柄変動ゲームの変動時間および変動パターンを示している。図143に示すテーブルは、左列から「普通装飾図柄変動ゲームの変動時間」および「普図装飾図柄変動ゲームの変動パターン」の2つに区分されている。
「普通装飾図柄変動ゲームの変動時間」は、第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209を用いた普図装飾図柄変動ゲームの変動時間を示している。普図装飾図柄変動ゲームは、普図低確率状態(非電サポ状態)中に所定の確率で実行される。本実施の形態では、普図低確率状態における普図変動遊技の変動時間は、20000msである。本実施の形態では、普図装飾図柄変動ゲームの変動時間は、普図変動遊技の変動時間に対応していなく、例えば、3000ms、15000ms、10000ms、5000msおよび8000msの5種類設けられている。
「普通装飾図柄変動ゲームの変動時間」の図中右隣の「普図装飾図柄変動ゲームの変動パターン」は、普図装飾図柄変動ゲームの実行時に、例えば、第一装飾図柄表示装置208に表示される図柄の変動表示を示している。図143に示すように、「普通装飾図柄変動ゲームの変動時間」が「3000ms」である場合、「○」(普図装飾1)→「◎」(普図装飾2)→「×」(普図装飾3)の順に表示し、当該表示が繰り返される普図装飾図柄変動ゲームが実行される。「普通装飾図柄変動ゲームの変動時間」が「15000ms」である場合、「◎」(普図装飾2)→「◎」(普図装飾2)→「×」(普図装飾3)の順に表示し、当該表示が繰り返される普図装飾図柄変動ゲームが実行される。また、「普通装飾図柄変動ゲームの変動時間」が「15000ms」である場合には、「◎」(普図装飾2)を連続して表示して、普図Bの当りになり、電チューがロング開放されることの期待度をアップさせることができる。「普通装飾図柄変動ゲームの変動時間」が「10000ms」である場合、「◎」(普図装飾2)→「◎」(普図装飾2)→「◎」(普図装飾2)の順に表示し、当該表示が繰り返される普図装飾図柄変動ゲームが実行される。「◎」(普図装飾2)のみが変動表示される10000msの普図装飾図柄変動ゲームが実行されると、普図Bの当り確定となり、電チューのロング開放が確定する。
また、本実施の形態によるぱちんこ機100は、普図装飾図柄変動ゲームを用いて実行中の特図変動遊技の予告を実行することができる。例えば、「普通装飾図柄変動ゲームの変動時間」が「10000ms」である場合、「○」(普図装飾1)→「◎」(普図装飾2)→「×」(普図装飾3)→「激アツ!」の順に表示し、当該表示が繰り返される普図装飾図柄変動ゲームが実行される。この場合には、「激アツ!」の表示は特図変動遊技の予告をしている。また、「普通装飾図柄変動ゲームの変動時間」が「10000ms」である場合、「◎」(普図装飾2)→「激アツ!」→「◎」(普図装飾2)→「激アツ!」(普図装飾3)の順に表示し、当該表示が繰り返される普図装飾図柄変動ゲームを実行してもよい。この場合には、普図装飾図柄変動ゲームの変動表示が一巡する間に「激アツ!」を2回表示して、特図変動遊技で大当りになることの期待度をアップさせることができる。また、「普通装飾図柄変動ゲームの変動時間」が「5000ms」である場合、「潜伏?」→「突確」→「大当り」の順に表示し、当該表示が繰り返される普図装飾図柄変動ゲームを実行する。「大当り」が表示されると、実行中の特図変動遊技で大当りになることが確定し、可変入賞口234(アタッカ)の開放が確定する。また、「普通装飾図柄変動ゲームの変動時間」が「8000ms」である場合、「潜伏?」→「突確」→「激アツ」→「大当り」の順に表示し、当該表示が繰り返される普図装飾図柄変動ゲームが実行される。これにより、実行中の特図変動遊技が大当りになることを予告することができる。
このように、普図装飾図柄変動ゲームでは、普通図柄用装飾図柄のみを用いて普図変動遊技の演出を実行してもよいし、普通図柄用装飾図柄と図143に示す「激アツ!」などの文字画像を用いて実行中の特図変動遊技も予告として実行してもよい。特図変動遊技も予告として普図装飾図柄変動ゲームを実行する場合には、普通図柄用装飾図柄を用いずに、「激アツ!」や「大当り」などの文字画像のみで普図装飾図柄変動ゲームを実行してもよい。また、本実施の形態によるぱちんこ機100は、普通図柄用装飾図柄や図143に示すような文字画像の他に、例えば、キャラクタ画像を用いて普図装飾図柄変動ゲームを実行してもよい。また、詳細な説目は省略するが、普図装飾図柄変動ゲームの変動時間は、普図変動遊技の当否結果や実行中の特図変動遊技に基づいて決定される。なお、普図変動遊技の変動時間と、普図装飾図柄変動ゲームの時間は、異なる時間であってもよいし、同じ時間であってもよい。普図変動遊技の結果や、特図変動遊技の結果との矛盾が生じなければ、普図装飾図柄変動ゲームの時間、回数、タイミングは適宜設定可能である。
次に、図144を用いて、電チューがロング開放する場合に第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209を用いて実行される電チューロング開放報知演出について説明する。図144は、電チューロング開放報知演出の実行時に表示されるキャラクタ画像を示している。
電チュー(特図2始動口232)は、普図変動遊技で「普図B」の当りになると、羽根部材232aが300msで1回開放された後、500msのインターバル期間をおいて、羽根部材232aが5000msで1回開放される。このような、電チューの開放は、ロング開放と呼ばれている。
普図低確率状態(非電サポ中)であって、所定期間(例えば、スーパーリーチのリーチ演出中、大当り遊技中)以外の期間に所定の確率で実行される普図装飾図柄変動ゲームで「普図装飾2」が停止表示されて、普図変動遊技で「普図B」の当りになった場合には、電チューはロング開放される。第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209に「普図装飾2」が停止表示されてから所定時間経過後に、図144に示す、吉宗がピースをしている態様のキャラクタ画像が第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209に表示されて、電チューロング開放報知演出が実行される。
また、普図低確率中(非電サポ中)であって、所定期間(例えば、スーパーリーチのリーチ演出中、大当り遊技中)に普図装飾図柄変動ゲームは実行されないが、普図変動遊技で「普図B」の当りになった場合には、電チューはロング開放され、図144に示す、吉宗がピースをしている態様のキャラクタ画像が第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209表示されて、電チューロング開放報知演出が実行される。
次に、本実施の形態によるぱちんこ機100において用いられる普図変動遊技当否判定用テーブルについて図145を用いて説明する。図145に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図145(a)および図145(b)は、主制御部タイマ割込処理の普図関連抽選処理(ステップS2023)における当否判定処理で用いられる普通図柄当否判定用テーブルの一例を示している。図145(a)は、普図低確率状態で用いられるテーブルを示し、図145(b)は、普図高確率状態で用いられるテーブルを示している。
図145(a)および図145(b)に示す普通図柄当否判定用テーブルは、左から1列目に「普通図柄確率」、2列目に「乱数選択範囲」、3列目に「当否結果」の項目で構成されている。図145(a)に示す1列目の「普通図柄確率」での「低確率」は普図変動遊技の当否判定時の遊技状態が普図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数選択範囲」は、取得した普図当選乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜3、数値4〜65535の2つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「低確率」かつ数値0〜3に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値4〜65535に対応して「当り」が割り当てられている。
図145(b)に示す1列目の「普通図柄確率」での「高確率」は普図変動遊技の当否判定時の遊技状態が普図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数選択範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜1、数値2〜65535の2つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「高確率」かつ数値0〜1に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値2〜65535に対応して「当り」が割り当てられている。
図146は、普図関連抽選処理(ステップS2023)で普図の停止図柄を決定する際に用いられる普図決定用テーブルの一例を示している。図146(a)は、普図低確率状態で用いられるテーブルを示し、図146(b)は、普図高確率状態で用いられるテーブルを示している。図146(a)および図146(b)に示す普通図柄決定用テーブルは、左から1列目に「当否結果」、2列目に「乱数選択範囲」、3列目に「停止図柄」の項目で構成されている。1列目の「当否結果」は「はずれ」および「当り」に区分されている。
普図低確率状態で用いられる図146(a)に示す「当否結果」の項目「はずれ」は、図145(a)に示す普図変動遊技当否判定用低確率テーブルを用いた当否結果が「はずれ」と判定された場合を示し、「当り」は普図変動遊技当否判定用低確率テーブルを用いた普図変動遊技の当否結果が「当り」と判定された場合を示している。
図146(a)に示す2列目の項目「乱数範囲選択」は、取得した普図決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。本実施の形態では、普図変動遊技がはずれの場合の普図停止図柄として「普図C」の1種類が設けられている。このため、1列目の「当否判定」の項目「はずれ」に対応して、「乱数選択範囲」は、全数値0〜99が割り当てられている。
また、普図低確率状態で普図変動遊技に当ると、99%の確率で「普図A」の当りとなり、1%の確率で「普図B」の当りとなるようになっている。このため、図146(a)に示すテーブルでは、「当り」に対応して、「乱数選択範囲」は、数値0〜98および数値99の2つに区分されている。
3列目の項目「停止図柄」は、普図変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「はずれ」かつ乱数選択範囲が全数値0〜99に対応して「普図C」に割り当てられている。また、「停止図柄」は、「当り」かつ乱数選択範囲が数値0〜98に対応して「普図A」、数値99に対応して「普図B」がそれぞれ割り当てられている。このため、普図低確率状態で普図変動遊技に当ると、99%の確率で「普図A」の当りとなり、1%の確率で「普図B」の当りとなる。
普図高確率状態で用いられる図146(b)に示す「当否結果」の項目「はずれ」は、図145(b)に示す普図変動遊技当否判定用高確率テーブルを用いた当否結果が「はずれ」と判定された場合を示し、「当り」は普図変動遊技当否判定用高確率テーブルを用いた普図変動遊技の当否結果が「当り」と判定された場合を示している。
図146(b)に示す2列目の項目「乱数範囲選択」は、取得した普図決定用乱数値または普図決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。普図変動遊技がはずれの場合の普図停止図柄は「普図C」の1種類であるので、1列目の「当否判定」の項目「はずれ」に対応して、「乱数選択範囲」は、全数値0〜99が割り当てられている。
また、普図高確率状態で普図変動遊技に当ると、「普図B」の当りとなるようになっている。このため、「当り」に対応して、「乱数選択範囲」は、全数値0〜99が「普図B」に割り当てられている。このため、普図高確率状態で普図変動遊技に当ると、「普図B」の当りとなる。
次に、図147および図148を用いて特図先読み処理について説明する。図147および図148は、図133に示す主制御部タイマ割込み処理での特図先読み処理(ステップS2024)の流れを示すフローチャートである。
図147に示すように、特図先読み処理ではまず、現在の遊技状態が電サポ中か否かを判断する(ステップS2100)。ステップS2100では、例えば主制御部300は、時短フラグがオン状態か否かを判断し、オン状態であって電サポ中であると判断するとステップS1001に移行し、時短フラグがオフ状態であって非電サポ中であると判断するとステップS1101に移行する。
本実施の形態によるぱちんこ機100は図131に示すように、電サポ時には第二普図始動口229を遊技球が通過させ、特図2始動口232に遊技球が入球するように右打ちをさせ、非電サポ時には特図1始動口230に遊技球が入球するように、左打ちをさせる構成になっている。このため、電サポ時の特図1始動口230への入賞や非電サポ時の特図2始動口232への入賞はイレギュラーであるので、このようなイレギュラーの入賞については特図先読み処理の対象から除外している。
ステップS2100の次のステップS2101では、特図2始動口232への入賞があったか否かを判断する。当該入賞があったか否かの判断は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、後述の特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数とを比較して行う。例えば主制御部300は、特図2保留数と特図2先読み数とを比較して、特図2保留数が特図2先読み数より大きい場合には特図2始動口232に入賞があったと判断して、ステップS2103へ移行する。一方、特図2保留数が特図2先読み数に等しい場合には、主制御部300は、特図2始動口232に入賞がなかったと判断して、後述のステップS2103〜S2113の処理をせずにステップS2115に移行する。
ステップS2101の次のステップS2103では、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして当該保留に係る特図2変動遊技の当否を事前判定し、当否結果が大当りであるか否かを判断する。例えば主制御部300は、事前判定による当否結果が大当りであると判断するとステップS2105に移行し、当該当否結果が大当りでないと判断するとステップS2107に移行する。
ステップS2103の次のステップS2105では、大当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値に対して図135に示す特図決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定し、ステップS2113へ移行する。
一方、事前判定による当否結果が大当りでない場合はステップS2107に移行し、当該当否結果が小当りであるか否かを判断する。例えば主制御部300は、当該当否結果が小当りである判断するとステップS2109に移行し、当該当否結果が小当りでないと判断するとステップS2111に移行する。
事前判定による当否結果が小当りの場合はステップS2109において、小当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値に対して図135に示す特図決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後の停止図柄を事前判定し、ステップS2113へ移行する。
一方、ステップS2107で事前判定した当否結果が小当りでなく、はずれであると判断した場合はステップS2111に移行し、はずれ図柄を決定する。例えば主制御部300は、RAM308に記憶されたはずれ図柄決定用乱数値を先読みし、当該乱数値に対して図135に示す特図決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後の停止図柄を事前判定し、ステップS2113へ移行する。
ステップS2105、S2109、またはS2111の次のステップS2113では、これらのステップにおいて事前判定された停止図柄に基づいて、特図2変動遊技の変動時間の抽選を行う。例えば主制御部300は、当該停止図柄と、特図変動時間決定用乱数値と、図137に示す特図2変動表示時間決定テーブルとを用いて特図2変動遊技の変動時間を決定し、ステップS2115へ移行する。
また、ステップS2113では例えば、特図2先読み処理を実行した保留に係る特図2変動遊技の当否結果と、ステップS2113で事前判定した特図変動時間とを特図2先読み結果として主制御部300のRAM308内に設けられた特図2先読み結果記憶部(図64参照)に記憶する。主制御部300は、事前判定した特図2変動遊技の停止図柄および特図変動時間を特図2先読み結果として、特図2先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶するようになっている。本実施の形態では、特図2先読み結果記憶部は、例えば4個まで特図2先読み結果を格納できるようになっている。
また、RAM308内には、特図2先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。なお、本実施の形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。
本実施の形態では図137に示すテーブルを用いたで抽選により変動時間や装飾図柄表示装置での演出態様が事前に決定されているが、本発明はこれに限られない。例えば、先読み時処理実行時には、「はずれ・ノーマルリーチはずれ」のグループか「リーチAはずれ・リーチBハズレ」のグループかのみを抽選し、先読み対象の特図変動遊技開始時に変動時間や装飾図柄表示装置での詳細な演出態様を決定するようにしてもよい。
ステップS2113の次のステップS2115では、特図2または特図1の当否判定結果を事前判定した場合には、特図の先読み結果を含むコマンドを第1副制御部400に出力する。第1副制御部400は、当該コマンドに基づいて、後述する図149に示す始動入賞時第1副制御部予告処理を実行する。
一方、ステップS2100において、例えば主制御部300は、時短フラグがオフ状態であって電サポ状態でないと判断すると、図148に示すステップS2201へ移行する。図148に示すステップS2201〜S2213で行う各処理は、図147を用いて説明したステップS2101〜S2113の内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。また、図147および図148に示す特図先読み処理は、当該処理を実行する対象の特図変動遊技の保留記憶数が上限範囲内である場合に実行する。
図147および図148における特図先読み処理は、当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用いてもよい。
次に、特図1または2始動口230、232に遊技球が入球して始動情報が取得された場合の第1副制御部先読み予告実行処理について図149を用いて説明する。図149は、例えば図70に示す演出制御処理(ステップS409)において実行される始動情報取得時の第1副制御部予告実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。本処理は、主制御部300から特図の先読み結果を含むコマンドが送信される毎に実行される。また、本実施の形態によるぱちんこ機100では、第1副制御部400は、CPU404によりRAM408等を制御して始動情報取得時の第1副制御部予告実行処理および後述の特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行するようになっている。
図149に示すように、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理ではまず、保留変化の抽選1を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから保留変化抽選用乱数値を取得して、図138に示す保留変化抽選テーブルを用いて「通常」、「A」、「B」、「通→A」、「通→B」のいずれかの抽選結果を得る(ステップS2301)。より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図138に示す保留変化抽選テーブルと、RAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから取得した保留変化抽選用乱数値とを用いて、保留変化の抽選1を実行する。また、第1副制御部400は、保留変化の抽選1の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS2301の次のステップS2303では、上記の保留変化の抽選1での抽選結果が「通→A」または「通→B」である場合に、第二装飾図表示装置209を用いた保留変化演出を実行するか(第二装飾図柄表示装置使用パターンであるか否か)が判断される。第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている保留変化の抽選1の抽選結果を読み出して、当該抽選結果が「通→A」または「通→B」のいずれかであると判定すると、第二装飾図柄表示装置209を用いた保留変化演出を実行すると判断してステップS2309に移行し、当該抽選結果が「通常」、「A」または「B」のいずれかであると判定すると、第二装飾図柄表示装置209を用いた保留変化演出を実行しないと判断してステップS2305に移行する。
ステップS2303の次のステップS2305では、保留変化の抽選1で「通常」、「A」または「B」を選択した場合に保留変化演出のガセ演出を実行するか否かを決定するガセ演出抽選を実行する。第1副制御部400は、ROM406から読み出した図140に示すガセ演出抽選テーブルと、RAM408に設けられたガセ演出抽選用乱数カウンタから取得したガセ演出抽選用乱数値とを用いて、「ガセ演出実行」または「ガセ演出非実行」を抽選するガセ演出抽選を実行する。また、第1副制御部400は、ガセ演出抽選の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS2305の次のステップS2307では、上記のガセ演出抽選での抽選結果が「ガセ演出実行」であるか否かを判定する。第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されているガセ演出抽選の抽選結果を読み出して、当該抽選結果が「ガセ演出実行」である場合には、保留変化演出のガセ演出を実行すると判断してステップS2309に移行し、当該抽選結果が「ガセ演出非実行」である場合には、保留変化演出のガセ演出を実行しない判断してステップS2309の処理を実行せずにステップS2311に移行する。
また、ステップS2307の次のステップS2309では、保留変化演出またはそのガセ演出を実行するタイミングを決定する演出開始タイミング抽選を実行する。第1副制御部400は、ROM406から読み出した図141に示す演出開始タイミング決定テーブルと、RAM408に設けられた演出開始タイミング抽選用乱数カウンタから演出開始タイミング抽選用乱数値とを用いて、保留変化演出またはそのガセ演出を実行するタイミングを決定する。また、第1副制御部400は、演出開始タイミング抽選の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
また、ステップS2307またはステップS2309の次のステップS2311では、各抽選の抽選結果を含むコマンドの出力処理を実行する。ステップS2309に続くステップS2311では、例えば第1副制御部400は、保留変化の抽選1の抽選結果に対応する保留表示画像の表示態様の情報と、保留変化演出またはそのガセ演出の演出開始タイミングとの情報を含むコマンドを第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209に出力し、始動情報取得時の第1副制御部予告処理を終了する。これにより、予告に係る保留の保留表示画像は、当初は白色円形の「通常保留」表示態様で第一装飾図柄表示装置208に表示され、保留変化演出実行時には、決定された演出開始タイミングで保留変化演出が第二装飾図柄表示装置209で実行され、その後、予告に係る保留の保留表示画像は、保留変化の抽選1の抽選結果に対応する、隻眼のパンダの「A」または番長の「B」のいずれかの表示態様で第一装飾図柄表示装置208表示にされる。また、ガセ演出実行時には、決定された演出開始タイミングでガセ演出が第二装飾図柄表示装置209で実行され、その後、予告に係る保留の保留表示画像は、当初と同じ白色円形の「通常保留」の表示態様で第一装飾図柄表示装置208に表示される。
また、ステップS2307に続くステップS2311では、例えば第1副制御部400は、保留変化の抽選1の抽選結果に対応する保留表示画像の表示態様の情報を含むコマンドを第一装飾図柄表示装置208に出力して、始動情報取得時の第1副制御部予告処理を終了する。これにより、保留変化の抽選1の対応する、白色円形の「通常保留」、隻眼のパンダの「A」または番長の「B」のいずれかの表示態様による保留表示画像が第一装飾図柄表示装置208に表示される。
次に、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理について図150を用いて説明する。図150は、例えば図70に示す演出制御処理(ステップS409)において実行される特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理の流れの一例を示すフローチャートである。本処理は1回の特図変動遊技に対して1回実行される。
図150に示すように、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告実行処理ではまず、通常共通予告の抽選処理を実行する(ステップS2401)。通常共通予告は、これから開始する特図変動遊技の当否判定結果の予告をする。通常共通予告では、第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209に所定のキャラクタ画像(例えば、パンダの画像)を表示したり、枠ランプ122や遊技盤用ランプ532を所定の態様で点灯したりして行う。第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる変動時間の情報と、ROM406から読み出した所定の通常予告抽選テーブル(不図示)と、RAM408に設けられた通常予告抽選用乱数カウンタから取得した通常予告抽選用乱数値とを用いて、通常予告を実行するか否かを判定してステップS2403に移行する。
ステップS2401の次のステップS2403では、第1副制御部400は、通常予告抽選の抽選結果の情報を含む通常共通予告コマンドを第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209、第2副制御部500に出力する。これにより、第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209、枠ランプ122や遊技盤用ランプ532によって通常共通予告が実行される。また、通常共通予告を実行しない場合には、第1副制御部400は、通常共通予告コマンドを第一装飾図柄表示装置208に出力しないようになっている。
ステップS2403の次のステップS2405は、普図演出決定処理を実行する。普図変出決定処理では、普図変動遊技に関する演出が決定される。普図演出決定処理の詳細については後述する。本実施の形態では、図143で示すように、普図装飾図柄変動ゲームにおいても実行中の特図変動遊技の予告が実行されるため、普図演出決定処理は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告実行処理内で実行される。普図演出決定処理は、特図変動遊技開始時ではなく普図変動遊技の開始時に実行されるようにしてもよい。
第1副制御部400は、ステップS2405の普図演出決定処理が終了すると、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
次に、普図演出決定処理について図151を用いて説明する。図151は、例えば図150に示す普図演出決定処理(ステップS2405)において実行される普図演出決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図151に示すように、普図演出決定処理ではまず、現在の遊技状態が非電サポ中か否かを判断する(ステップS2501)。例えば、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された時短フラグの値を読み出して、当該値が「0」であれば、非電サポ中であると判断してステップS2503に移行し、当該値が「1」であれば非電サポ中でない(電サポ中)と判断して後述のステップS2503〜S2511を実行せずに普図演出決定処理を終了する。このように、本実施の形態によるぱちんこ機100は、電サポ中には、第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209による普図変動遊技の演出を実行しないようになっている。また、RAM408に記憶された時短フラグの値は、主制御部タイマ割込み処理のコマンド設定送信処理(ステップS2033)において主制御部300から送信されたコマンドに含まれる時短フラグのオン/オフ状態の情報に基づいて設定される。
ステップS2501の次のステップS2503では、普図演出を実行するか否かの判定をする。例えば、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドの中に普図変動遊技が開始された情報が含まれていないと判断すると、普図演出を実行しないと判定して、後述のステップS2503〜S2511を実行せずに普図演出決定処理を終了する。また、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドの中に普図変動遊技が開始された情報が含まれていると判断すると、普図演出を実行すると判定して、ステップS2505に移行する。
ステップS2503の次のステップS2505では、所定期間中であるか否かの判定をする。本実施の形態では、例えば、スーパーリーチ演出中または大当り遊技中が当該所定期間に該当する。例えば、第1副制御部400は、これから開始される特図変動遊技の変動時間がスーパーリーチ演出を含む変動時間であると判断すると所定期間であると判定する。また、第1副制御部400は、主制御部300から送信されて、RAM408の所定の記憶領域に記憶した15R大当りフラグおよび2R大当りフラグの値をそれぞれ読み出して、15R大当りフラグまたは2R大当りフラグのいずれか1つの値が「1」であれば、大当り遊技中であると判断して所定期間であると判定し、15R大当りフラグおよび2R大当りフラグがいずれも「0」であれば、大当り遊技中ではないと判断して所定期間でないと判定する。第1副制御部400は、所定期間中であると判定するとステップS2507に移行し、所定期間中でないと判定するとステップS2509に移行する。また、RAM408に記憶された15R大当りフラグおよび2R大当りフラグの値は、主制御部タイマ割込み処理のコマンド設定送信処理(ステップS2033)において主制御部300から送信されたコマンドに含まれる15R大当りフラグおよび2R大当りフラグのオン/オフ状態の情報に基づいて設定される。
ステップS2505の次のステップ2507では、実行中の普図変動遊技の当否結果が「普図B」の当りの場合には電チューロング開放報知演出のみの実行を選択し、当該当否結果が「普図A」の当りまたははずれの場合には、電チューロング開放報知演出を実行しないことを選択する。例えば、第1副制御部400は、主制御部300から送信されて、RAM408の所定の記憶領域に記憶した第2普図当りフラグの値を読み出して、当該値が「1」であれば、「普図B」の当りに当選したと判断して、図144に示す電チューロング開放報知演出を実行することを選択し、当該値が「0」であれば、「普図B」の当りに当選しなかったと判断して、図144に示す電チューロング開放報知演出を実行しないことを選択する。また、RAM408に記憶された第2普図当りフラグの値は、主制御部タイマ割込み処理のコマンド設定送信処理(ステップS2033)において主制御部300から送信されたコマンドに含まれる第2普図当りフラグのオン/オフ状態の情報に基づいて設定される。
また、ステップS2505の次のステップS2509では、普図装飾図柄変動ゲームを実行することを選択する。第1副制御部400は、図143に示す普通装飾図柄変動ゲームを第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209を用いて実行する。また、第1副制御部400は、普図変動遊技において「普図B」の当りになった場合には、電チューロング開放報知演出を実行することを選択する。
ステップS2507、ステップS2509の次のステップS2511では、第1副制御部400は、第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209に普図演出コマンドを出力する。普図装飾図柄変動ゲームを実行する場合には、普図演出コマンドには、普図装飾図柄変動ゲームの変動時間および変動パターンの情報と、電チューロング開放報知演出の情報とを含むコマンドが出力される。また、電チューロング開放報知演出のみを実行する場合には、電チューロング開放報知演出の情報を含むコマンドが出力される。
次に、本実施の形態によるぱちんこ機100の演出について図152〜図181を用いてより具体的に説明する。図152〜図181の各図には、ぱちんこ機100の遊技盤200の一部を構成する第一装飾図柄表示装置208と、第二装飾図柄表示装置209とを示している。図152(a)では、第二装飾図柄表示装置209は、初期位置(第一の位置)に位置している。また、図152〜図181の各図では、演出可導体224の図示は省略する。
(実施例1)
まず、図152〜図155を用いて本実施の形態の実施例1によるぱちんこ機100における遊技演出について説明する。図152(a)〜図153(f)はこの順に、実施例1によるぱちんこ機100での特図変動遊技を時系列で示している。なお、以降で説明する図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図152(a)では、第一装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方中央には、ほぼ正方形状の普図演出表示領域800が設けられている。普図演出表示領域800では、普図変動遊技の演出が実行される。普図変動遊技の演出については、後述の実施例で説明する。
演出表示領域208d内の普図演出表示領域800の左方には、特図1保留表示領域208d1が設けられている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。図152(a)に示す時点では特図1変動遊技が2個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a11が表示され、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a12が表示され、2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。保留表示画像a11、a12はいずれも図139(a)に示す通常保留の表示態様である。
また、演出表示領域208d内の普図演出表示領域800の右方には、特図2変動遊技に係る保留を表示する特図2保留表示領域208d2が設けられている。特図保留表示領域208d2は、特図2変動遊技の保留を表示することを除いて、特図1保留表示領域208d1と同様の作用機能を奏するため、詳細な説明は省略する。本例では、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
また、現在の遊技状態は、特図低確率状態であり、かつ非電サポ状態である通常状態である。第二装飾図柄表示装置209には、現在の遊技状態が通常状態であることを報知するために「通常モード」という文字画像が表示されている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示されてから所定時間の経過後に図152(b)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図152(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は7000msとなる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選せず(ステップS2401、ステップS2503)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、非電サポ中であると判定し(ステップS2501)、普図演出を実行しないと判定し(ステップS2503のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図1変動遊技が開始され、図152(b)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図152(b)に示すように、保留表示画像a12は消去される。
この特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば7000msの経過後)に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図152(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾3−装飾9」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、本実施形態のようにはずれの停止図柄やリーチの停止図柄など、複数の図柄が1図により示されることがあるが、詳細には、第一停止図柄(例えば左図柄)、第二停止図柄(例えば右図柄)、第三停止図柄(例えば中図柄)の順に停止する。なお、図示されるようにはずれ変動や電サポ状態中などの条件下においては、左図柄、右図柄および中図柄が同時に停止する構成も適宜採用可能である。
特図変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、装飾図柄の図柄変動表示は、左図柄表示領域208aでの図柄変動、右図柄表示領域208cでの図柄変動、中図柄表示領域208bでの図柄変動の順に装飾図柄が停止表示される。本例では、左図柄表示領域208aに「装飾2」が停止表示され、次に、左図柄表示領域208cに「装飾9」が停止表示され、最後に、中図柄表示領域208bに「装飾3」が停止表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図152(d)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は40000ms(リーチAはずれ)となる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で「パンダ」の画像による予告を実行することに当選し(ステップS2401)、通常共通予告のコマンドを出力し(ステップS2403)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、非電サポ中であると判定し(ステップS2501のYes)、普図演出を実行しないと判定し(ステップS2503のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図1変動遊技が開始され、図152(d)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図152(d)に示すように、保留表示画像a11は消去される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図152(e)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「パンダ」を表したキャラクタ画像が表示されて通常共通予告の演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「パンダ」を表したキャラクタ画像が表示されてから所定時間の経過後に、図152(f)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾6」が表示され、演出表示領域208dに表示されていた「パンダ」に代えて、中図柄表示領域208bには図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出が表示される。第二装飾図柄表示装置209には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。リーチ演出が開始されてから所定時間の経過後に、図153(a)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の右上方において、図柄表示領域208a、208bで「装飾6」を表示し、図柄表示領域208bで装飾図柄を変動表示し、装飾図柄の変動がリーチになっていることを表示し、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「サボハニ」(サボテンと埴輪をモチーフとしたキャラクタ)を表したキャラクタ画像を表示して、リーチAの演出を実行する。
また、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「上に注目せよ!」という文字画像が表示され、第二装飾図柄表示装置209には「リーチA」という文字画像が表示されてリーチAの演出が実行されていることが報知される。
その後、図153(b)に示すように、第二装飾図柄表示装置209には、当該リーチ演出において、中図柄表示領域208bに停止表示されれば大当りとなる「装飾6」と、はずれとなる「装飾7」との装飾図柄の対決演出が開始される。第二装飾図柄表示装置209での装飾図柄の対決演出は、第一装飾図柄表示装置208で実行される装飾図柄の図柄変動表示の結果を表示するようになっている。
本実施例によるぱちんこ機100は、リーチ演出の中で遊技者が特に注目している中図柄表示領域208bでの停止図柄に係る演出を第二装飾図柄表示装置209で実行する。装飾図柄の対決演出が開始される前に、遊技者が注目している第一装飾図柄表示装置208に「上に注目せよ!」という文字画像を表示させて、第一装飾図柄表示装置208の上方に配置された第二装飾図表示装置209に注目することを遊技者に促すことができる場合がある。このため、本実施例によるぱちんこ機100は、装飾図柄の対決演出を遊技者に見逃させないようにすることができる場合がある。
装飾図柄の対決演出が開始されてから所定時間経過後、図153(c)に示すように、第二装飾図柄表示装置209では、「装飾6」と「装飾7」とが押し合う対決演出が開始される。本例では、中図柄表示領域208bに「装飾6」が停止表示されれば大当りであるので、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「7を押し出せ!」という文字画像が表示される。
「装飾6」と「装飾7」とが押し合う対決を開始してから所定時間経過後、図153(d)に示すように、六角星状のエフェクト画像が第二装飾図柄表示装置209に表示される。また、第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208の一部と重なる第二の位置に移動する。これにより、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209との位置関係が変化して、第一装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aと第二装飾図柄表示装置209とが重なり、左図柄表示領域208aに表示されている「装飾6」の上半分が隠される。第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208に表示されている「装飾6」の下半分とつながるように、左図柄表示領域208aでの「装飾6」のうち隠れている上半分を表示する。これにより、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とに跨って左側の装飾図柄「6」の全体が遊技者に視認可能に表示される。
また、第二装飾図柄表示装置209に六角星状のエフェクト画像が表示されるのと、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置に移動されるのと、第二装飾図柄表示装置209に「装飾6」の上半分が表示されるのとは、同時に行われてもよいし、順番に行われてもよい。例えば、六角星状のエフェクト画像が表示され、次いで、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置に移動し、次いで、第二装飾図柄表示装置209に「装飾6」の上半分が表示されてもよい。また、例えば、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置に移動し、次いで、六角星状のエフェクト画像が表示され、次いで、第二装飾図柄表示装置209に「装飾6」の上半分が表示されてもよい。この場合には、第二装飾図柄表示装置209に「装飾6」の上半分が表示された後、六角星状のエフェクト画像が表示されもよいし、「装飾6」の上半分と、六角星状のエフェクト画像とは同時に表示されてもよい。
また、第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208の隠している表示、本例では、「装飾6」の上半分を表示せずに、そのまま、「装飾6」の上半分を遊技者に対し隠してもよい。
また、図153(d)に示すように、装飾図柄の対決演出の結果が表示されるのを示唆するために、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「どうだ?」という文字画像が表示される。
第二装飾図柄表示装置209が第二の位置に移動してから所定時間経過後に、装飾図柄の対決演出の結果が表示される。本例では、当該特図1変動遊技ははずれであるので、「装飾7」が勝利し、図153(e)に示すように、第二装飾図柄表示装置209に「装飾7」が表示される。この際、第二装飾図柄表示装置209では、第一装飾図柄表示装置208に表示されている「装飾6」よりも大きい表示サイズで「装飾7」を表示する。これにより、中図柄表示領域208bにその後停止表示される装飾図柄が「装飾7」であることを目立たせることができる場合がある。
さらに、「装飾7」が勝利して、はずれになったので、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「残念・・・」という文字画像が表示される。
図柄変動表示が開始されてから40000msの経過後に、リーチAの演出が終了して、図153(f)に示すように、中図柄表示領域208bには、装飾図柄の対決演出の結果である「装飾7」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾7−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチAはずれ」であることが報知される。装飾図柄の停止表示時には、第一装飾図柄表示装置208だけで3つの装飾図柄が停止表示され、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とに跨って装飾図柄が停止表示されることはない。また、装飾図柄の停止表示時には、リーチ演出実行中よりも大きな表示サイズで装飾図柄が左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに停止表示される。
第二装飾図柄表示装置209には、現在の遊技状態が通常状態であることを報知するために「通常モード」という文字画像が表示される。また、図示は省略するが、特図1表示装置212には「特図I」が停止表示される。
次に、リーチAに係る特図1変動遊技の当否判定結果が大当り(例えば、「特図C」)である場合の遊技演出について、図154(a)〜図154(b)を用いて説明する。図154(a)は、図153(d)から続く遊技演出を示している。
図154(a)に示すように、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置に移動してから所定時間経過後、装飾図柄の対決演出の結果が表示される。本例では、当該特図1変動遊技は大当りであるので、「装飾6」が勝利し、第二装飾図柄表示装置209に「装飾6」が表示される。第二装飾図柄表示装置209では、第一装飾図柄表示装置208に表示されている「装飾6」よりも大きい表示サイズで「装飾6」を表示する。また、「装飾6」が勝利して、大当りになるので、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「おめでとう」という文字画像が表示される。
図柄変動表示が開始されてから例えば45000msの経過後に、リーチAの演出が終了して、図154(b)に示すように、中図柄表示領域208bには、装飾図柄の対決演出の結果である「装飾6」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾6−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチA当り」であることが報知される。また、第二装飾図柄表示装置209には、大当りに当選したことを報知するため「大当り」という文字画像が表示される。また、図示は省略するが、特図1表示装置212には「特図C」が停止表示される。
次に、リーチAに係る特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合の遊技演出の変更例について、図154(c)〜図154(e)を用いて説明する。図154(c)は、図153(c)から続く遊技演出を示している。
図153(c)に示す「装飾6」と「装飾7」とが押し合う対決を開始してから所定時間経過後、図154(c)に示すように、六角星状のエフェクト画像が第二装飾図柄表示装置209に表示される。また、第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208の一部と重なる第二の位置に移動する。これにより、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209との位置関係が変化して、第一装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aと第二装飾図柄表示装置209とが重なり、左図柄表示領域208aに表示されている「装飾6」の上半分が隠される。第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208に表示されている「装飾6」の下半分とつながるように、左図柄表示領域208aでの「装飾6」のうち隠れている上半分を表示する。これにより、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とに跨って左側の装飾図柄「装飾6」の全体が遊技者に視認可能に表示される。
また、装飾図柄の対決演出の結果が表示されるのを示唆するために、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「どうだ?」という文字画像が表示される。
図154(d)に示すように、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置に移動してから所定時間経過後に、第二装飾図柄表示装置209は、初期位置に移動し、第二装飾図柄表示装置209にはリーチAの演出実行中であることを示す「リーチA」という文字画像が表示される。
また、第一装飾図柄表示装置208には装飾図柄の対決演出の結果が表示される。本例では、当該特図1変動遊技ははずれであるので、「装飾7」が勝利し、図154(d)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「装飾7」が表示される。この際、第一装飾図柄表示装置208は、左右図柄表示領域208a、208c表示されている「装飾6」よりも大きい表示サイズで「装飾7」を演出表示領域208dに表示する。これにより、中図柄表示領域208bにその後停止表示される装飾図柄が「装飾7」であることを目立たせることができる場合がある。さらに、「装飾7」が勝利して、はずれになったので、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「残念・・・」という文字画像が表示される。
このように、本実施例によるぱちんこ機100は、第二装飾図柄表示装置209が初期位置に移動してから、装飾図柄の対決演出の結果を第一装飾図柄表示装置208に表示してもよい。
また、第二装飾図柄表示装置209は、装飾図柄の対決演出の結果を表示しない場合には、図154(d)に示すように、現在実行しているリーチAの演出の説明表示等を行っても良い。
図柄変動表示が開始されてから40000msの経過後に、リーチAの演出が終了して、図154(e)に示すように、中図柄表示領域208bには、装飾図柄の対決演出の結果である「装飾7」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾7−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチAはずれ」であることが報知される。第二装飾図柄表示装置209には、現在の遊技状態が通常状態であることを報知するために「通常モード」という文字画像が表示される。また、図示は省略するが、特図1表示装置212には「特図I」が停止表示される。
次に、リーチAに係る特図1変動遊技の当否判定結果が大当り(例えば、「特図C」)である場合の遊技演出の変更例について、図155を用いて説明する。図155(a)は、図153(c)から続く遊技演出を示している。
図153(c)に示す「装飾6」と「装飾7」とが押し合う対決を開始してから所定時間経過後、図155(a)に示すように、六角星状のエフェクト画像が第二装飾図柄表示装置209に表示される。また、第二装飾図柄表示装置209は、初期位置に位置している。また、装飾図柄の対決演出の結果が表示されるのを示唆するために、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「どうだ?」という文字画像が表示される。
図155(a)に示すように、「装飾6」と「装飾7」とが押し合う対決を開始してから所定時間経過後、装飾図柄の対決演出の結果が表示される。本例では、当該特図1変動遊技は大当りであるので、「装飾6」が勝利し、第二装飾図柄表示装置209に「装飾6」が表示される。第二装飾図柄表示装置209では、第一装飾図柄表示装置208に表示されている「装飾6」よりも大きい表示サイズで「装飾6」を表示する。
また、図155(c)に示すように、装飾図柄の対決演出の結果の表示時には、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置に移動し、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209との位置関係が変化する。また、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とに跨って六角星状のエフェクト画像が表示される。当該エフェクト画像は、第一装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bに重なるように表示される。
図柄変動表示が開始されてから例えば45000msの経過後に、リーチAの演出が終了して、図155(d)に示すように、中図柄表示領域208bには、装飾図柄の対決演出の結果である「装飾6」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾6−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチA当り」であることが報知される。また、第二装飾図柄表示装置209には、大当りに当選したことを報知するため第二の位置で「大当り」という文字画像が表示される。また、図示は省略するが、特図1表示装置212には「特図C」が停止表示される。
その後、大当り遊技に移行し、大当り遊技終了後には、図155(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾6−装飾6」が停止表示される。また、「特図C」の大当り遊技終了後には、遊技状態は電サポ状態に移行するので、第二装飾図柄表示装置209には「右打ち」という文字画像表示される。
次に、以上説明した本実施例によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図152〜図155を参照しつつ説明する。
(1)本実施例によるぱちんこ機100は、
第一の演出(例えば、装飾図柄の停止表示)を少なくとも実行可能な第一の表示手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208)と、
第二の演出(例えば、装飾図柄の対決演出)を少なくとも実行可能な第二の表示手段(例えば、第二装飾図柄表示装置209)と
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段と前記第二の表示手段との相対的な位置関係として、複数種類の位置関係を取ることが可能(例えば、第二装飾図柄表示装置209が初期位置から第二の位置に移動可能)であり、
前記複数種類の位置関係のうちの少なくとも一の位置関係は、第一の位置関係(例えば、第二装飾図柄表示装置209が初期位置にある)であり、
前記複数種類の位置関係のうちの少なくとも一の位置関係は、第二の位置関係(例えば、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置にある)であり、
前記第一の位置関係と前記第二の位置関係とは少なくとも異なる位置関係であり、
前記第一の演出は、前記第二の演出に応じた結果を表示可能な演出を少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の表示手段は、前記第二の位置関係の場合に、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記第一の位置関係の場合に、前記第二の演出を少なくとも実行可能なものである、ことを特徴とする。
(2)本実施例によるぱちんこ機100は、
第一の演出(例えば、装飾図柄の停止表示)を少なくとも実行可能な第一の表示手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208)と、
第二の演出(例えば、装飾図柄の対決演出)を少なくとも実行可能な第二の表示手段(例えば、第二装飾図柄表示装置209)と
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段と前記第二の表示手段との相対的な位置関係として、複数種類の位置関係を取ることが可能(例えば、第二装飾図柄表示装置209が初期位置から第二の位置に移動可能)であり、
前記複数種類の位置関係のうちの少なくとも一の位置関係は、第一の位置関係(例えば、第二装飾図柄表示装置209が初期位置にある)であり、
前記複数種類の位置関係のうちの少なくとも一の位置関係は、第二の位置関係(例えば、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置にある)であり、
前記第一の位置関係と前記第二の位置関係とは少なくとも異なる位置関係であり、
前記第一の演出は、第一の結果を表示する演出を少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二の演出は、第二の結果を表示する演出を少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の結果は、前記第二の結果に少なくとも応じた結果であり、
前記第一の表示手段は、前記第二の位置関係の場合に、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記第一の位置関係の場合に、前記第二の演出を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示手段に第二の演出の結果が反映されることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。
(3)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示手段および前記第二の表示手段の少なくとも一方が移動可能であることにより前記第一の位置関係、前記第二の位置関係を取ることが可能である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、表示手段に移動により遊技者にインパクトを与えることができる場合がある。また、上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、表示手段の位置関係と演出とを関連付けることができる場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示手段は、第一の表示領域を備えており、
前記第二の表示手段は、第二の表示領域を備えており、
前記第一の表示領域と前記第二の表示領域とは大きさが異なる、
ことを特徴とする遊技台。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、演出のメリハリをつけることができる場合がある。
(5)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の表示領域は、前記第一の表示領域よりも小さく、
前記第二の表示手段が移動可能であることにより、前記第一の表示手段と前記第二の表示手段とは、前記第一の位置関係と前記第二の位置関係とを取ることが可能である、
ことを特徴とする遊技台。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示領域よりも小さい第二の表示領域を備える第二の表示手段の移動を容易にすることができる。
(6)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の位置関係および前記第二の位置関係の一方の位置関係は、前記第一の表示領域の少なくとも一部を前記第二の表示手段が隠す位置関係である、
ことを特徴とする遊技台。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一表示手段に第二の表示手段が重なることにより、複数の表示手段による演出の関連性を分かりやすく報知できる場合がある。
上記ぱちんこ機100では、前記第一の表示手段は、装飾図柄変動表示を実行可能である。
前記装飾図柄変動表示は、特定の装飾図柄の組合せが停止表示された場合に大当りとなる。
前記装飾図柄変動表示は、リーチ演出を少なくとも実行可能である。
前記リーチ演出は、前記特定の装飾図柄の組合せの一部が表示された場合に少なくとも実行可能である。
上記ぱちんこ機100は、前記第一の表示手段でリーチ演出となる前記特定の装飾図柄の組合せの一部が表示され、前記第二の表示手段で、最終図柄(大当りorはずれとなる装飾図柄)を導出する演出(第二の演出)を行い、導出された結果を第一の表示手段で表示して、装飾図柄組合せを確定させる(第一の演出)。
また、第一の表示手段は、第二の演出の結果を示唆する演出(中図柄表示領域208bに停止表示される装飾図柄を示唆する演出)を実行可能である。
また、上記ぱちんこ機100では、前記第一の表示手段は、図柄変動表示の開始が少なくとも保留されていることを示す始動保留表示(保留表示画像の表示)を実行可能である。
前記第二の演出は、始動保留表示の表示態様を変化させるか否かを示唆する演出(保留変化演出またはそのガセ演出)として実行可能である(詳細は、実施例2参照)。
前記第二の表示手段は、始動保留表示に対応する図柄変動表示が開始される前に前記第二の演出として前記始動保留表示の表示態様を変化させるか否かの演出を行い、その結果を第一の表示手段で表示する(第一の演出)。
また、上記ぱちんこ機100では、前記第一の表示手段は、装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能である。
始動入賞時(特図始動口230、232への遊技球の入賞時)以外にも先読み予告で期待することができ、さらに、先読み予告を煽る第二の演出は、装飾図柄変動表示とは別の表示手段(第二の表示手段)で行われるので、先読み予告に係る装飾図柄変動表示とは別の装飾図柄変動表示を分かりやすく演出することができる場合がある。
また、上記ぱちんこ機100では、第一の大当り(例えば、「特図C」、「特図D」の大当り)と第二の大当り(例えば、「特図A」、「特図B」の大当り)がある。
第一の大当りよりも第二の大当りの方が有利である。
第一の表示手段で、第一の大当りであることを示唆する演出を行い(例えば、「装飾4」−「装飾4」−「装飾4」の停止表示)、第二の表示手段で第二の大当りであることを示す内容に変化するか否かの演出(第二の演出)を行い、結果を第一の表示手段に反映させる(第一の演出)。
本発明は、上記実施例1に限られず、種々の変形が可能である。
例えば、第一の表示手段が移動可能であってもよいし、第二の表示手段が移動可能であってもよいし、第一の表示手段および第二の表示手段の両方が移動可能であってもよい。
また、第一の表示手段および第二の表示手段の両方の表示手段が動く構成であって、一方の表示手段が動かない場合であっても、他方の表示手段が動くことで、相対的な位置関係が変化するので、第一の表示手段と第二の表示手段とは、第一の位置関係、第二の位置関係を取ることができる。
また、上記ぱちんこ機100は、第二の表示手段の第二の表示領域が第一の表示手段で隠される構成であってもよい。
また、上記ぱちんこ機100は、第一の表示手段と第二の表示手段とが演出の間に第一、第二の位置関係とは異なる第三の位置関係を取るような構成であってもよい。上記ぱちんこ機100は、第一の表示手段と第二の表示手段とが第一の演出と第二の演出との間に第三の位置関係で第三の演出が行われる構成であってもよい。また、第一の演出は第二の演出の結果に間接的に対応する関係性を有していてもよい。
また、第一、第二の位置関係において、第一、第二表示領域のいずれかが隠される構成でなくてもよい。例えば、第一の表示手段と第二の表示手段との距離が、第一の位置関係と第二の位置関係で異なり、第一、第二の位置関係のいずれでも第一の表示手段と第二の表示手段とが重ならなくてもよい。この場合にも、ぱちんこ機100は、表示手段が移動することにより遊技者にインパクトを与え、複数の表示手段による演出の関連性を分かりやすく報知できる場合がある。
例えば第一の表示領域や第二の表示領域の前側に別の演出可動体が移動してくる場合が想定されるが、第一の表示手段と第二の表示手段との前後関係の位置関係は変化しないため、演出可動体の動作有無に影響することなく本発明は適用可能である。
また、上記ぱちんこ機100は、第一の演出を第二の表示手段で行い、第二の演出を第一の表示手段で行ってもよい。第一の表示手段と第二の表示手段との間での演出の関連性が薄い場合であっても第一の表示手段または第二の表示手段を移動させる場合がある。例えば、第一の表示手段または第二の表示手段の移動を単なる予告として使用すれば、第一の表示手段または第二の表示手段を演出可動体(役物)として用いることができる。
第一の表示手段と第二の表示手段との大きさは同じであってもよい。第一の表示手段と第二の表示手段との大小関係の判断は、第一の表示手段の第一の表示領域と第二の表示手段の第二の表示領域との大きさだけに着目してもよいし、第一の表示手段と第二の表示手段との全体の大きさに着目してもよい。
(実施例2)
次に、図156〜図165を用いて本実施の形態の実施例2によるぱちんこ機100における遊技演出について説明する。図156(a)〜図165(b)はこの順に、実施例2によるぱちんこ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図156(a)では、第一装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾1−装飾4−装飾8」が停止表示され、特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
図156(a)に示す時点では特図1変動遊技が3個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a11が表示され、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a12が表示され、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a13が表示され、3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。保留表示画像a11、a12、a13はいずれも図139(a)に示す通常保留の表示態様である。また、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
また、現在の遊技状態は、特図低確率状態であり、かつ非電サポ状態である通常状態である。第二装飾図柄表示装置209には、現在の遊技状態が通常状態であることを報知するために「通常モード」という文字画像が表示されている。
図156(a)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾4−装飾8」が停止表示されてから所定時間の経過後に図156(b)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図156(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は7000msとなる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選せず(ステップS2401、ステップS2503)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、非電サポ中であると判定し(ステップS2501のYes)、普図演出を実行しないと判定し(ステップS2503のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図1変動遊技が開始され、図156(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図156(b)に示すように、保留表示画像a13は消去される。
この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、当該特図変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。主制御部300は、導出された特図1始動情報について図147および図148に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300はまず、現在の遊技状態が電サポ中でないと判断し(ステップS2100のNo)、次いで特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS2201のYes)、導出された特図1始動情報に基づいて図134(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果が大当りであると判定し(ステップS2203のYes)、図135に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図A」と決定し(ステップS2205)、図136に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば45000msと決定し(ステップS2213)、事前判定結果の情報を含むコマンドを第1副制御部400に出力し(ステップS2115)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図149に示す始動情報取得時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、図138に示す保留変化抽選テーブルを参照して保留変化の抽選1を実行し(ステップS2301)、保留変化の抽選1で「通→A」に当選して、第二装飾図柄表示装置使用パターンであると判定し(ステップS2303のYes)、図141に示す演出開始タイミング決定テーブルを参照して演出開始タイミング抽選を実行して「保留2で変化」を選択し(ステップS2309)、保留変化の抽選1の抽選結果に対応する保留表示画像の表示態様の情報と、保留変化演出の演出開始タイミングとの情報を含むコマンドを第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209に出力し(ステップS2311)、始動情報取得時の第1副制御部予告処理を終了する。これにより、図156(c)に示すように、通常保留の表示態様の保留表示画像a13が特図1保留表示領域208d1に表示される。
この特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば7000msの経過後)に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図156(d)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
また、「装飾3−装飾3−装飾7」は、本実施例によるぱちんこ機100では、いわゆるチャンス目であり、3つ目に保留されている特図1変動遊技で大当りとなる可能性がある(または、チャンス目が停止した場合に大当りとなる可能性が高い)ことを先読み予告している。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾7」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図156(e)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は7000ms(はずれ)となる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選せず(ステップS2401、ステップS2503)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、非電サポ中であると判定し(ステップS2501のYes)、普図演出を実行しないと判定し(ステップS2503のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図1変動遊技が開始され、図156(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図156(e)に示すように、保留表示画像a12は消去される。
本例では、2番目に保留されている始動情報の取得時の始動情報取得時第1副制御部予告処理の演出開始タイミング抽選において、「保留2で変化」を選択している。このため、図156(e)に示すように、第二装飾図柄表示装置209が初期位置から第二の位置に移動し、第二装飾図柄表示装置209に「爺」のキャラクタ画像と「保留変化チャンス」の文字画像とが表示されて保留変化演出が開始される。保留変化演出の開始時では、初めに、第二装飾図柄表示装置209が初期位置から第二の位置に移動し、その後、「爺」のキャラクタ画像と「保留変化チャンス」の文字画像とが第二装飾図柄表示装置209に表示されてもよいし、初めに、「爺」のキャラクタ画像と「保留変化チャンス」の文字画像とが第二装飾図柄表示装置209に表示され、その後、第二装飾図柄表示装置209が初期位置から第二の位置に移動してもよいし、第二装飾図柄表示装置209の初期位置から第二の位置に移動と、第二装飾図柄表示装置209での「爺」のキャラクタ画像と「保留変化チャンス」の文字画像との表示が同時に行われてもよい。
また、本実施例では、保留変化演出の実行中には、第二装飾図柄表示装置209は第二の位置に移動するようになっている。
保留変化演出が開始されると、図156(f)に示すように、保留表示画像の表示態様として設けられている、白色円形の「通常保留」の画像、隻眼のパンダの「保留A」の画像および番長の「保留B」と、「ボタンで止めろ」という文字画像とが、第二装飾図柄表示装置209に表示される。この際、第二装飾図柄表示装置209に表示される白色円形の「通常保留」の画像、隻眼のパンダの「保留A」の画像および番長の「保留B」は、第一装飾図柄表示装置208に表示されている保留表示画像a11、a12の表示サイズよりも大きい表示サイズで表示される。
次いで、図157(a)に示すように、第二装飾図柄表示装置209において、図中下向きの矢印で示すように「通常保留」、「保留A」および「保留B」の画像が上から下に移動(回転)する演出が開始され、さらに、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示される。操作要求画像では、チャンスボタン136を模したチャンスボタン画像を中央に配し、その上部に「PUSH」という文字列を配し、その下部にチャンスボタン136の押下(操作)を受け付ける操作有効期間を示す有効期間画像を配している。本例での有効期間画像は横に長い枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に短くなるように表示されるようになっている。
図157(b)は、図157(a)に示す構成に加えて図中右上方にチャンスボタン136を模式的に示している。図157(b)に示すように、遊技者がチャンスボタン136を押下すると、保留変化の抽選1の抽選結果に基づく隻眼のパンダの「保留A」の画像が第二装飾図柄表示装置209に表示される。この際、第二装飾図柄表示装置209に表示される隻眼のパンダの「保留A」の画像は、第一装飾図柄表示装置208に表示されている保留表示画像a11、a12の表示サイズよりも大きい表示サイズで表示される。
また、保留変化演出中では、遊技者がチャンスボタン136を押下すると、第二装飾図柄表示装置209が初期位置から第二の位置に移動するようにしてもよい。
隻眼のパンダの「保留A」の画像が第二装飾図柄表示装置209に表示されると、保留変化演出の結果が第一装飾図柄表示装置208での保留表示画像に反映される。このため、図157(c)に示すように、予告に係る2番目の保留に対応する保留表示画像a12が「通常保留」から「保留A」の表示態様に変化する。また、図157(c)に示す例では、第一装飾図柄表示装置208に「保留A」の表示態様で保留表示画像a12が表示され、第二装飾図柄表示装置209に「保留A」の画像が表示されており、保留変化演出の結果が第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とで同時に表示されている。
保留変化変出の演出時間は、例えば、5000msであり、当該特図1変動遊技の変動時間は7000msであるので、当該特図1変動遊技内で保留変化演出を終了させることができる。
当該特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば7000msの経過後)に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図157(d)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。「装飾3−装飾3−装飾7」は、2番目に保留されている特図1変動遊技についての先読み予告をするチャンス目である。
また、図157(d)に示すように、保留表示画像が「通常保留」以外の表示態様で表示されて、先読み予告が実行されている場合には、第二装飾図柄表示装置209に「先読み保留変化中」という文字画像が表示される。また、保留変化演出の終了後には、第二装飾図柄表示装置209は初期位置に移動する。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾7」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図157(e)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は7000ms(はずれ)となる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選せず(ステップS2401、ステップS2503)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、非電サポ中であると判定し(ステップS2501のYes)、普図演出を実行しないと判定し(ステップS2503のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図変動遊技が開始され、図157(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図157(e)に示すように、保留表示画像a11は「保留A」の表示態様で表示される。
また、当該特図1変動遊技の開始後、特図1始動口230に2個の遊技球が入賞して、主制御部300は、導出された2つの特図1始動情報について図147および図148に示す特図先読み処理を実行する。本例では、特図先読み処理の結果についての説明は省略する。また、第1副制御部400は、図149に示す始動情報取得時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、保留変化の抽選1(ステップS2301)において、「A」および「B」以外が選択される。その他の始動情報取得時の第1副制御部予告処理との結果についての説明は省略する。
保留変化の抽選1(ステップS2301)において、「A」および「B」以外が選択されたので、図157(e)に示すように、保留表示画像a12、a13はいずれも「通常保留」の表示態様で表示される。
当該特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば7000msの経過後)に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図157(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。「装飾3−装飾3−装飾7」は、1番目に保留されている特図1変動遊技についての先読み予告をするチャンス目である。
また、当該特図1変動遊技の終了前に、特図1始動口230に1個の遊技球が入賞して、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図147および図148に示す特図先読み処理を実行する。本例では、特図先読み処理の結果についての説明は省略する。また、第1副制御部400は、図149に示す始動情報取得時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、保留変化の抽選1(ステップS2301)において、「A」および「B」以外が選択される。その他の始動情報取得時の第1副制御部予告処理との結果についての説明は省略する。
保留変化の抽選1(ステップS2301)において、「A」および「B」以外が選択されたので、図157(f)に示すように、保留表示画像a14は「通常保留」の表示態様で表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾7」が停止表示されてから所定時間の経過後に図158(a)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図158(a)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は45000msとなる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で「パンダ」の画像による予告を実行することに当選し(ステップS2401)、通常共通予告のコマンドを出力し(ステップS2403)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、非電サポ中であると判定し(ステップS2501のYes)、普図演出を実行すると判定し(ステップS2503のYes)、当該特図1変動遊技ではリーチAのスーパーリーチ演出が実行されるので所定期間であると判定し(ステップS2505のYes)、普図変動遊技で「普図B」の当りに当選するので電チューロング開放報知演出のみの実行を選択し(ステップS2507)、普図演出コマンドを出力し(ステップS2511)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図1変動遊技が開始され、図158(a)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図158(a)に示すように、保留表示画像a14は消去される。
隻眼のパンダの「保留A」の表示態様の保留表示画像での先読み予告に係る特図変動遊技が開始されると、第二装飾図柄表示装置209が初期位置から第二の位置に移動して、第二装飾図柄表示装置209に「爺」のキャラクタ画像と、「熱いかも」という文字画像が表示されて実行中の特図1変動遊技の予告が行われる。この際、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置に移動するのと、「爺」のキャラクタ画像とおよび「熱いかも」という文字画像とが表示されるのとは同時に行われてもよいし、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置へ移動した後に、「爺」のキャラクタ画像とおよび「熱いかも」という文字画像が表示されてもよいし、「爺」のキャラクタ画像とおよび「熱いかも」という文字画像が表示された後に、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置へ移動してもよい。
また、先読み予告に係る特図変動遊技の実行中には、第二装飾図柄表示装置209に当該特図変動遊技を予告する変動アイコン(詳細は後述)を表示してもよい。また、第二装飾図柄表示装置209での表示は、保留表示画像(保留アイコン)の変化予告としての機能を有していてもよい。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図158(b)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「パンダ」を表したキャラクタ画像が表示されて通常共通予告の演出が実行されていることが報知される。また、通常共通予告の開始時には、第二装飾図柄表示装置209は初期位置に移動する。
演出表示領域208dに「パンダ」を表したキャラクタ画像が表示されてから所定時間の経過後に、図158(c)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾7」が表示され、演出表示領域208dに表示されていた「パンダ」に代えて、中図柄表示領域208bには図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出が表示される。また、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置に移動し、第二装飾図柄表示装置209には「爺」のキャラクタ画像と、「チャンス」という文字画像とが表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。
リーチ演出が開始されてから所定時間の経過後に、図158(d)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の右上方において、図柄表示領域208a、208bで「装飾7」を表示し、図柄表示領域208bで装飾図柄を変動表示し、装飾図柄の変動がリーチになっていることを表示し、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「サボハニ」(サボテンと埴輪をモチーフとしたキャラクタ)を表したキャラクタ画像を表示して、リーチAの演出を実行する。
また、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「上に注目せよ!」という文字画像が表示される。演出表示領域208dには、第二装飾図柄表示装置209を遊技者に注目させるような画像が表示されればよい。例えば、「上に注目せよ!」という文字画像に代えて、エフェクト画像やアニメーションを表示して、遊技者に第二装飾図柄表示装置209を注目させるようにしもてよい。
また、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置に移動し、第二装飾図柄表示装置209には「リーチA」という文字画像が表示されてリーチAの演出が実行されていることが報知される。
その後、図158(e)に示すように、第二装飾図柄表示装置209には、当該リーチ演出において、中図柄表示領域208bに停止表示されれば大当りとなる「装飾7」と、はずれとなる「装飾6」との装飾図柄の対決演出が開始される。第二装飾図柄表示装置209での装飾図柄の対決演出は、第一装飾図柄表示装置208で実行される装飾図柄の図柄変動表示の結果を表示するようになっている。
また、当該特図1変動遊技の実行中に実行されていた普図変動遊技で「普図B」の当りに当選した。リーチAのスーパーリーチ演出の実行中であったので、普図装飾図柄変動ゲームは実行されなかったが、普図変動遊技の終了後に、電チュー(特図2始動口232)がロング開放する。電チューロング開放を報知するため、第一装飾図柄表示装置208の普図演出表示領域800には、図144に示す「吉宗」のキャラクタ画像を用いた電チューロング開放報知演出が実行される。これにより、遊技者は、電チューのロング開放を認識することができるので、今まで左打ちで行っていた遊技を右打ちに代えて、特図2始動口232に遊技球を入賞させることができる。
装飾図柄の対決演出が開始されてから所定時間経過後、図158(f)に示すように、第二装飾図柄表示装置209では、「装飾7」と「装飾6」とが押し合う対決演出が開始される。本例では、中図柄表示領域208bに「装飾7」が停止表示されれば大当りであるので、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「6を押し出せ!」という文字画像が表示される。また、リーチAの演出である装飾図柄の対決演出の実行中には、第二装飾図柄表示装置209では当該対決演出が優先して実行され、普図変動遊技についての演出は実行されない。
また、電チューロング開放時に遊技者が右打ちを行ったので、特図2始動口232に2個の遊技球が入賞する。主制御部300は、導出された特図2始動情報について図147および図148に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300はまず、現在の遊技状態が電サポ中でないと判断し(ステップS2100のNo)、次いで特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS2201のNo)、事前判定を行わなかった未判定の情報を含むコマンドを第1副制御部400に出力し(ステップS2115)、特図先読み処理を終了する。このため、第1副制御部400は、未判定の情報を含むコマンドを受信した場合には、図149に示す始動情報取得時第1副制御部予告処理を実行しないようになっている。このため、第一装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域208dには、いずれも「通常保留」の表示態様で保留表示画像a21、a22が表示され、合計2個の特図2変動遊技が保留されたことが報知される。また、電チューロング開放中であるので、普図演出表示領域800では電チューロング開放報知演出が実行される。
図158(f)に示す「装飾7」と「装飾6」とが押し合う対決を開始してから所定時間経過後、図158(a)に示すように、六角星状のエフェクト画像が第二装飾図柄表示装置209に表示される。また、第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208の一部と重なる第二の位置に移動する。これにより、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209との位置関係が変化して、第一装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aと第二装飾図柄表示装置209とが重なり、左図柄表示領域208aに表示されている「装飾7」の上半分が隠される。第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208に表示されている「装飾7」の下半分とつながるように、左図柄表示領域208aでの「装飾7」のうち隠れている上半分を表示する。これにより、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とに跨って左側の装飾図柄「装飾7」の全体が遊技者に視認可能に表示される。
また、装飾図柄の対決演出の結果が表示されるのを示唆するために、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「どうだ?」という文字画像が表示される。
また、電チューのロング開放中であるので、普図演出表示領域800では、電チューロング開放報知演出が実行されている。このため、遊技者は右打ちを続けたので、特図2始動口232にさらに2個の遊技球が入賞する。主制御部300は、導出された特図2始動情報について図147および図148に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300はまず、現在の遊技状態が電サポ中でないと判断し(ステップS2100のNo)、次いで特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS2201のNo)、事前判定を行わなかった未判定の情報を含むコマンドを第1副制御部400に出力し(ステップS2115)、特図先読み処理を終了する。このため、第1副制御部400は、未判定の情報を含むコマンドを受信した場合には、図149に示す始動情報取得時第1副制御部予告処理を実行しないようになっている。このため、第一装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域208dには、いずれも「通常保留」の表示態様で保留表示画像a23、a24が表示され、合計4個の特図2変動遊技が保留されたことが報知される。
図159(b)に示すように、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置に移動してから所定時間経過後、装飾図柄の対決演出の結果が表示される。本例では、当該特図1変動遊技は大当りであるので、「装飾7」が勝利し、第二装飾図柄表示装置209に「装飾7」が表示される。第二装飾図柄表示装置209では、第一装飾図柄表示装置208に表示されている「装飾7」よりも大きい表示サイズで「装飾7」を表示する。また、「装飾7」が勝利して、大当りになるので、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「おめでとう」という文字画像が表示される。また、電チューロング開放は終了したので、普図演出表示領域800での電チューロング開放演出は終了する。
図柄変動表示が開始されてから例えば45000msの経過後に、リーチAの演出が終了して、図159(c)に示すように、中図柄表示領域208bには、装飾図柄の対決演出の結果である「装飾7」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチA当り」であることが報知される。また、第二装飾図柄表示装置209が初期位置に移動し、第二装飾図柄表示装置209には、大当りに当選したことを報知するため「大当り」という文字画像が表示される。また、図示は省略するが、特図1表示装置212には「特図A」が停止表示される。
図159(d)は、大当り遊技が開始された状態を示している。本実施の形態によるぱちんこ機100は、図131に示すように、大当り中は右打ちで遊技を行う。このため、第二装飾図柄表示装置209には「大当り中右打ち」という文字画像が表示され、遊技者に右打ちで大当り遊技を進めることを報知する。また、第一装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに重なる演出表示領域208dに「パンダ」のキャラクタ画像が表示されて、大当り遊技中の演出が実行される。
また、図159(d)に示すように、特図1保留表示領域208d1および特図2保留表示領域209d2に表示されていた保留表示画像は、大当り遊技中には消去される。
また、電チューロング開放時の特図2始動口232への遊技球の入賞に基づいた始動情報の取得時には、非電サポ中であっても特図先読み処理を行ってもよい。本例では、1つ目に保留されている特図2変動遊技についての先読み予告処理の結果、大当りになると判定された。このため、図159(e)に示すように、現在保留されている特図2変動遊技で大当りとなることを予告するため、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置に移動し、第二装飾図柄表示装置209には「保留連確定」という文字画像と、「サボハニ」と「ボクサーの女の子」とのキャラクタ画像が表示される。この際、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置に移動するのと、「保留連確定」という文字画像および「サボハニ」と「ボクサーの女の子」とのキャラクタ画像が表示されるのとは、同時に行われてもよいし。いずれかが先に行われてもよい。
また、図159(e)は、当該大当り遊技が8Rまで進んだ状態を示している。大当り遊技中では、現在のラウンド数と右打ちの報知とが第二装飾図柄表示装置209で行われるが、図159(e)で示す時点では、第二装飾図柄表示装置209では、保留連確定の予告が行われている。このため、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには「8R中右打ち」という文字画像が表示される。
第二装飾図柄表示装置209での保留連確定の予告が終了すると、図159(f)に示すように、第二装飾図柄表示装置209は第二の位置に移動し、第二装飾図柄表示装置209には「8R中右打ち」という文字画像が表示される。
また、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには「超激熱確定」という文字画像が表示されて、保留されている特図2変動遊技での大当り(熱い保留)の予告がされる。
図160(a)は、大当り遊技終了時の状態を示している。第二装飾図柄表示装置209には、「大当り終了」という文字画像と「爺」のキャラクタ画像とが表示される。また、「特図A」の大当りに基づく大当り遊技終了後には、遊技状態は特図高確率状態および普図高確率状態(電サポ状態)に移行する。第二装飾図柄表示装置209には「次回確変」という文字画像が表示されて、次回の特図変動遊技から特図高確率状態に移行することが報知される。
図160(b)は、大当り遊技が終了した後の状態を示している。第一装飾図柄表示装置208では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに前回の装飾図柄の停止表示である「装飾7−装飾7−装飾7」が表示され、特図1保留表示領域208d1では、保留表示画像a11、a12、a13が表示され合計3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知され、特図2保留表示領域208d2では、保留表示画像a21、a22、a23、a24が表示され合計4個の特図2変動遊技が保留されていることが報知される。また、第二装飾図柄表示装置209には「確変中」という文字画像が表示され、遊技状態が特図高確率状態に移行したことが報知される。
本実施の形態によるぱちんこ機100は、特図2優先変動機である。このため、特図1変動遊技と特図2変動遊技の両方が保留されている場合には、特図2変動遊技から消化される。大当り遊技が終了してから所定時間の経過後に図160(c)に示すように、次の特図2変動遊技が開始される。図160(c)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図2変動遊技の変動時間は45000ms(リーチA当り)となる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選し(ステップS2401)通常共通予告のコマンドを出力し(ステップS2403)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、電サポ中であると判定し(ステップS2501のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図2変動遊技が開始され、図160(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図160(c)に示すように、保留表示画像a24は消去される。
当該特図2変動遊技の開始から所定時間経過後、図示は省略するが通常共通予告が行われ、次いで、図160(d)に示すように、リーチAのリーチ演出が実行される。左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾7」が表示され、中図柄表示領域208bには図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出が表示される。また、第二装飾図柄表示装置209には「リーチ!」という文字画像が表示されて、リーチ演出が実行されていることが報知される。
図柄変動表示が開始されてから例えば45000msの経過後に、リーチAの演出が終了して、図160(e)に示すように、中図柄表示領域208bには「装飾7」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が「リーチA当り」であることが報知される。また、第二装飾図柄表示装置209には、現在の遊技状態を示す「確変中」という文字画像が表示されている。また、図示は省略するが、特図2表示装置214には「特図A」が停止表示される。
図161(a)は、大当り遊技終了時の状態を示している。第二装飾図柄表示装置209には、「大当り終了」という文字画像と「爺」のキャラクタ画像とが表示される。また、「特図A」の大当りに基づく大当り遊技終了後には、遊技状態は特図高確率状態および普図高確率状態(電サポ状態)に移行する。第二装飾図柄表示装置209には「次回確変」という文字画像が表示されて、次回の特図変動遊技から特図高確率状態に移行することが報知される。
図161(b)は、大当り遊技が終了した後の状態を示している。第一装飾図柄表示装置208では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに前回の装飾図柄の停止表示である「装飾7−装飾7−装飾7」が表示され、特図1保留表示領域208d1では、保留表示画像a11、a12、a13が表示され合計3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知され、特図2保留表示領域208d2では、保留表示画像a21、a22、a23が表示され合計3個の特図2変動遊技が保留されていることが報知される。また、第二装飾図柄表示装置209には「確変中」という文字画像が表示され、遊技状態が特図高確率状態に移行したことが報知される。
大当り遊技が終了してから所定時間の経過後に図161(c)に示すように、次の特図2変動遊技が開始される。図161(c)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は7000msとなる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選せず(ステップS2401、ステップS2403)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、電サポ中であると判定し(ステップS2501のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図2変動遊技が開始され、図161(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図161(c)に示すように、保留表示画像a23は消去される。
図柄変動表示が開始されてから例えば7000msの経過後、図161(d)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が「はずれ」であることが報知される。また、第二装飾図柄表示装置209には、現在の遊技状態を示す「確変中」という文字画像が表示されている。また、図示は省略するが、特図2表示装置214には「特図I」が停止表示される。
前回の特図2変動遊技が終了してから所定時間の経過後に図161(e)に示すように、次の特図2変動遊技が開始される。図161(e)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は7000msとなる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選せず(ステップS2401、ステップS2403)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、電サポ中であると判定し(ステップS2501のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図2変動遊技が開始され、図161(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図161(e)に示すように、保留表示画像a22は消去される。
本例では、図161(f)に示すように、当該特図2変動遊技の実行中に保留変化演出が開始される。本例では、現在の遊技状態が電サポ中であるので、保留変化演出の対象は特図2変動遊技の保留である。保留変化演出が開始されると、第二装飾図柄表示装置209が初期位置から第二の位置に移動し、「爺」のキャラクタ画像と「保留変化チャンス」という文字画像とが第二装飾図柄表示装置209に表示される。
このように、遊技状態が電サポ中である場合には、保留変化演出を所定の確率で実行してもよい。本実施例での時短中よりも特図2変動遊技の変動時間を短縮して電サポ中の遊技を行う加速装置を用いたぱちんこ機では、所定の確率で保留変化演出が実行されると、特図2変動遊技についての先読み予告が行われているように演出することができる場合がある。また、保留変化演出の実行中には、第二装飾図柄表示装置209は第二の位置に移動するようになっている。
図162(a)に示すように、保留変化演出が開始されると、保留表示画像の表示態様として設けられている、白色円形の「通常保留」の画像、隻眼のパンダの「保留A」の画像および番長の「保留B」と、「ボタンで止めろ」という文字画像とが、第二装飾図柄表示装置209に表示される。
また、図162(a)に示す時点では、保留変化演出は終了していないが、図柄変動表示が開始されてから例えば7000ms経過しているので、図162(a)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾3−装飾9」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が「はずれ」であることが報知される。また、図示は省略するが、特図2表示装置214には「特図I」が停止表示される。
このように、保留変化演出は、演出開始時に実行されている特図変動遊技内で終了せずに、次の特図変動遊技に亘って実行される場合がある。
また、当該特図2変動遊技の実行中に、特図2始動口232に2個の遊技球が入賞し、以下の処理が実行される。主制御部300は、導出された2つの特図2始動情報のそれぞれについて図147に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300はまず、現在の遊技状態が電サポ中であると判断し(ステップS2100のYes)、次いで特図2始動口232への入賞であると判断し(ステップS2201のYes)、導出された特図2始動情報に基づいて図134(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS2103のNo、ステップS2107のNo)、図135に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS2211)、図137に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば1000msと決定し(ステップS2213)、事前判定結果の情報を含むコマンドを第1副制御部400に出力し(ステップS2115)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、それぞれの始動情報について、図149に示す始動情報取得時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、図138に示す保留変化抽選テーブルを参照して保留変化の抽選1を実行し(ステップS2301)、保留変化の抽選1で「通常」に当選して、第二装飾図柄表示装置使用パターンでないと判定し(ステップS2303のNo)、図140に示すガセ演出抽選テーブルを参照してガセ演出抽選を実行し(ステップS2305)、ガセ演出抽選において「ガセ演出非実行」を選択したので、ガセ演出を実行しないと判定し(ステップS2307のNo)、コマンドを出力し(ステップS2311)、始動情報取得時の第1副制御部予告処理を終了する。これにより、図162(a)に示すように、通常保留の表示態様の保留表示画像a22、a23が特図2保留表示領域208d2に表示される。
前回の特図2変動遊技が終了してから所定時間の経過後に図162(b)に示すように、次の特図2変動遊技が開始される。図162(b)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は7000msとなる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選せず(ステップS2401、ステップS2403)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、電サポ中であると判定し(ステップS2501のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図2変動遊技が開始され、図162(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図162(b)に示すように、保留表示画像a23は消去される。
また、図162(b)に示すように、第二装飾図柄表示装置209において、図中下向きの矢印で示すように「通常保留」、「保留A」および「保留B」の画像が上から下に移動(回転)する演出が実行され、さらに、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示される。
図162(c)は、図162(b)に示す構成に加えて図中右上方にチャンスボタン136を模式的に示している。図162(c)に示すように、遊技者がチャンスボタン136を押下すると、「通常保留」の画像が第二装飾図柄表示装置209に表示される。この際、第二装飾図柄表示装置209に表示される「通常保留」の画像は、第一装飾図柄表示装置208に表示されている保留表示画像a11〜a13、a21〜a23の表示サイズよりも大きい表示サイズで表示される。
本例では、保留変化演出で「通常保留」で表示されている保留表示画像a21〜a23の表示態様が変化していない。このため、本例の保留変化演出はガセ演出である。このため、第二装飾図柄表示装置209には「残念」という文字画像が表示される。
このように、本例では、2回の特図2変動遊技に亘って保留変化演出のガセ演出が実行されている。また、ガセ演出であったので、いずれの保留表示画像の表示態様は変化しない。このため、いずれの保留について保留変化演出のガセ演出が行われたのか遊技者にとって不明である。このため、先読み予告演出としてのガセ演出の出現頻度を高めることができる場合がある。
保留変化演出のガセ演出とほぼ同時に、当該特図2変動遊技が開始されてから所定時間(7000ms)が経過し、不図示の特図2表示装置214に「特図I」が停止表示されるとともに図162(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾7−装飾3」が停止表示されて、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。
また、当該特図2変動遊技の実行中に特図2始動口232に1個の遊技球が入賞し、以下の処理が実行される。主制御部300は、導出された特図2始動情報について図147に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300はまず、現在の遊技状態が電サポ中であると判断し(ステップS2100のYes)、次いで特図2始動口232への入賞であると判断し(ステップS2201のYes)、導出された特図2始動情報に基づいて図134(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS2103のNo、ステップS2107のNo)、図135に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS2111)、図137に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば1000msと決定し(ステップS2213)、事前判定結果の情報を含むコマンドを第1副制御部400に出力し(ステップS2115)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、始動情報について、図149に示す始動情報取得時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、図138に示す保留変化抽選テーブルを参照して保留変化の抽選1を実行し(ステップS2301)、保留変化の抽選1で「通常」に当選して、第二装飾図柄表示装置使用パターンでないと判定し(ステップS2303のNo)、図140に示すガセ演出抽選テーブルを参照してガセ演出抽選を実行し(ステップS2305)、ガセ演出抽選において「ガセ演出非実行」を選択したので、ガセ演出を実行しないと判定し(ステップS2307のNo)、コマンドを出力し(ステップS2311)、始動情報取得時の第1副制御部予告処理を終了する。これにより、図162(c)に示すように、通常保留の表示態様の保留表示画像a23が特図2保留表示領域208d2に表示される。
前回の特図2変動遊技が終了してから所定時間の経過後に図162(d)に示すように、次の特図2変動遊技が開始される。図162(d)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は1000ms(超短縮はずれ)となる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選せず(ステップS2401、ステップS2403)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、電サポ中であると判定し(ステップS2501のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図2変動遊技が開始され、図162(d)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図162(d)に示すように、保留表示画像a23は消去される。また、第二装飾図柄表示装置209には、現在の遊技状態を示す「確変中」という文字画像が表示されている。
図柄変動表示が開始されてから例えば1000msの経過後、図162(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾9−装飾2」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が「はずれ」であることが報知される。また、図示は省略するが、特図2表示装置214には「特図I」が停止表示される。
また、図162(e)に示すように、装飾図柄の停止表示中に保留変化演出が開始される。本例では、現在の遊技状態が電サポ中であるので、保留変化演出の対象は特図2変動遊技の保留である。本例では、保留変化演出が開始されると、第二装飾図柄表示装置209が初期位置のままで、「爺」のキャラクタ画像と「保留変化チャンス」という文字画像とが第二装飾図柄表示装置209に表示される。
前回の特図2変動遊技が終了してから所定時間の経過後に図162(f)に示すように、次の特図2変動遊技が開始される。図162(f)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は1000msとなる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選せず(ステップS2401、ステップS2403)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、電サポ中であると判定し(ステップS2501のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図2変動遊技が開始され、図162(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。
また、保留変化演出が開始されたので、図162(f)に示すように、保留表示画像の表示態様として設けられている、白色円形の「通常保留」の画像、隻眼のパンダの「保留A」の画像および番長の「保留B」と、「ボタンで止めろ」という文字画像とが、第二装飾図柄表示装置209に表示される。
また、保留変化演出の開始後に、特図2始動口232に1個の遊技球が入賞し、以下の処理が実行される。主制御部300は、導出された特図2始動情報について図147に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300はまず、現在の遊技状態が電サポ中であると判断し(ステップS2100のYes)、次いで特図2始動口232への入賞であると判断し(ステップS2201のYes)、導出された特図2始動情報に基づいて図134(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS2103のNo、ステップS2107のNo)、図135に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS2211)、図137に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば1000msと決定し(ステップS2213)、事前判定結果の情報を含むコマンドを第1副制御部400に出力し(ステップS2115)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、始動情報について、図149に示す始動情報取得時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、図138に示す保留変化抽選テーブルを参照して保留変化の抽選1を実行し(ステップS2301)、保留変化の抽選1で「通常」に当選して、第二装飾図柄表示装置使用パターンでないと判定し(ステップS2303のNo)、図140に示すガセ演出抽選テーブルを参照してガセ演出抽選を実行し(ステップS2305)、ガセ演出抽選において「ガセ演出非実行」を選択したので、ガセ演出を実行しないと判定し(ステップS2307のNo)、コマンドを出力し(ステップS2311)、始動情報取得時の第1副制御部予告処理を終了する。これにより、図162(f)に示すように、通常保留の表示態様の保留表示画像a22が特図2保留表示領域208d2に表示される。
また、保留変化演出の開始後、さらに、特図2始動口232に1個の遊技球が入賞し、以下の処理が実行される。主制御部300は、導出された特図2始動情報について図147に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300はまず、現在の遊技状態が電サポ中であると判断し(ステップS2100のYes)、次いで特図2始動口232への入賞であると判断し(ステップS2201のYes)、導出された特図2始動情報に基づいて図134(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照して事前判定結果が大当りであると判定し(ステップS2103のYes)、図135に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図A」と決定し(ステップS2205)、図137に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば65000msと決定し(ステップS2213)、事前判定結果の情報を含むコマンドを第1副制御部400に出力し(ステップS2115)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、始動情報について、図149に示す始動情報取得時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、図138に示す保留変化抽選テーブルを参照して保留変化の抽選1を実行し(ステップS2301)、保留変化の抽選1で「通→B」に当選して、第二装飾図柄表示装置使用パターンであると判定し(ステップS2303のYes)、図141に示す演出開始タイミング決定テーブルを参照して演出開始タイミング抽選を実行して「保留2で変化」を選択し(ステップS2309)、コマンドを出力し(ステップS2311)、始動情報取得時の第1副制御部予告処理を終了する。これにより、図162(f)に示すように、通常保留の表示態様の保留表示画像a23が特図2保留表示領域208d2に表示される。
保留変化演出開始後には、図163(a)に示すように、第二装飾図柄表示装置209において、図中下向きの矢印で示すように「通常保留」、「保留A」および「保留B」の画像が上から下に移動(回転)する演出が実行され、さらに、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示される。
また、当該特図2変動遊技が開始されてから所定時間(1000ms)が経過し、不図示の特図2表示装置214に「特図I」が停止表示されるとともに図163(a)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾4−装飾8」が停止表示されて、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。
また、当該特図2変動遊技の実行中に、特図2始動口232に1個の遊技球が入賞して、主制御部300は、導出された特図2始動情報について図147に示す特図先読み処理を実行する。本例では、特図先読み処理の結果についての説明は省略する。また、第1副制御部400は、図149に示す始動情報取得時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、保留変化の抽選1(ステップS2301)において、「A」および「B」以外が選択される。その他の始動情報取得時の第1副制御部予告処理との結果についての説明は省略する。
保留変化の抽選1(ステップS2301)において、「A」および「B」以外が選択されたので、図163(a)に示すように、保留表示画像a23、a24はいずれも「通常保留」の表示態様で表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾4−装飾8」が停止表示されてから所定時間の経過後に図163(b)に示すように、次の特図2変動遊技が開始される。図163(b)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は1000msとなる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選せず(ステップS2401、ステップS2404)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、電サポ中であると判定し(ステップS2501のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図2変動遊技が開始され、図163(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図163(b)に示すように、保留表示画像a24は消去される。
また、保留表示画像a22で表示されている保留については、2番目の保留になると表示態様が「保留B」の表示態様に変化することが選択されている。本例では、既に実行されている保留変化演出中で、番長の「保留B」に変化することが報知される。第二装飾図柄表示装置209に「保留B」の画像が表示される。また、遊技者がチャンスボタン136を押下したことに基づいて、第二装飾図柄表示装置209が初期位置から第二の位置に移動する。また、本例では、保留変化演出が2回の特図変動遊技に亘って実行されている。
保留変化演出の終了後には、図163(c)に示すように、第二装飾図柄表示装置209は初期位置に移動する。初期位置に移動後の第二装飾図柄表示装置209には、保留変化演出の結果である番長の「保留B」の画像が表示されている。また、保留変化演出が終了したので、保留表示画像a22の表示態様が「保留B」に変化する。
本例では、保留変化演出の開始時(図162(e)に示す時点)で保留されていなかった特図2変動遊技についての保留表示画像の表示画像が変化している。この場合には、遊技状態が特図高確率状態であり、大当りに当選する確率が高く、時短状態(電サポ状態)により特図2変動遊技の変動時間が短いことにより、保留変化演出開始時には大当りになる特図変動遊技や熱い特図変動遊技がない状態であっても、保留変化演出中の保留増加により、大当りになる特図変動遊技や熱い特図変動遊技が保留される可能性が高く、偶発的な演出を行うことができる場合がある。
また、保留変化演出終了後に、当該特図2変動遊技が開始されてから所定時間(1000ms)が経過し、不図示の特図2表示装置214に「特図I」が停止表示されるとともに図163(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾7」が停止表示されて、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。「装飾3−装飾3―装飾7」の停止表示は、2番目に保留されている特図2変動遊技について先読み予告をするチャンス目である。
前回の特図2変動遊技が終了してから所定時間の経過後に図163(d)に示すように、次の特図2変動遊技が開始される。図163(d)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図2変動遊技の変動時間は1000msとなる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選せず(ステップS2401、ステップS2403)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、電サポ中であると判定し(ステップS2501のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図2変動遊技が開始され、図163(d)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図163(d)に示すように、保留表示画像a23は消去される。
また、図163(d)に示すように、保留表示画像が「通常保留」以外の表示態様で表示されて、先読み予告が実行されている場合には、第二装飾図柄表示装置209に「先読み保留変化中」という文字画像と、先読み予告の保留表示画像の表示態様に対応する番長の「保留B」の画像とが表示される。第二装飾図柄表示装置209の番長の「保留B」の表示画像の表示サイズは、第一装飾図柄表示装置208での保留表示画像a21の表示サイズと同じにしてもよいし、第二装飾図柄表示装置209の番長の「保留B」の表示画像の表示サイズを一装飾図柄表示装置208での保留表示画像a21の表示サイズよりも大きくしてもよい。また、第二装飾図柄表示装置209に番長の「保留B」の表示画像を表示しなくてもよい。また、第二装飾図柄表示装置209に番長の「保留B」の表示画像以外の画像(例えば、番長以外のキャラクタ画像)を表示してもよい。
当該特図2変動遊技が開始されてか1000msの経過後に、図163(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾7」が停止表示されて、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。「装飾3−装飾3−装飾7」は、1番目に保留されている特図1変動遊技についての先読み予告をするチャンス目である。
また、当該特図2変動遊技の実行中に、特図2始動口232に2個の遊技球が入賞して、主制御部300は、導出された特図2始動情報について図147に示す特図先読み処理を実行する。本例では、特図先読み処理の結果についての説明は省略する。また、第1副制御部400は、図149に示す始動情報取得時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、保留変化の抽選1(ステップS2301)において、「A」および「B」以外が選択される。その他の始動情報取得時の第1副制御部予告処理との結果についての説明は省略する。
保留変化の抽選1(ステップS2301)において、「A」および「B」以外が選択されたので、図163(f)に示すように、保留表示画像a23、a24はいずれも「通常保留」の表示態様で表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾7」が停止表示されてから所定時間の経過後に図163(f)に示すように、次の特図2変動遊技が開始される。図163(f)に示す特図2変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先に記憶された特図2乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図2乱数値の組の記憶を消去して残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域の最先の特図2乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図2先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図2変動遊技の変動時間は65000ms(リーチB当り)となる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選し(ステップS2401)、通常共通予告コマンドを出力し(ステップS2404)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、電サポ中であると判定し(ステップS2501のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図2変動遊技が開始され、図163(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図163(f)に示すように、保留表示画像a24は消去され、保留表示画像21の表示態様は「通常保留」になる。
また、先読み予告に係る特図変動遊技の開始前に第二装飾図柄表示装置209に表示されていた番長の「保留B」の画像が、当該特図変動遊技の開始時には、別のキャラクタ画像である「爺」に表示が変化する。当該表示の変化は、アニメーションによる変化であってもよい。第二装飾図柄表示装置209には、「爺」の画像と、「熱いかも」という文字画像とが表示されて、実行中の特図変動遊技の予告(当該変動の予告)がなされる。
図164(a)は、当該特図2変動遊技の実行中を示している。第二装飾図柄表示装置209には、当該変動の予告として変動アイコン(詳細は後述)を表示してもよい。また、第二装飾図柄表示装置209に表示される画像は、保留アイコン(保留表示画像)としての機能を有していてもよい。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始されてから所定時間経過後に、図164(b)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「パンダ」を表したキャラクタ画像が表示されて通常共通予告の演出が実行されていることが報知される。演出表示領域208dに「パンダ」を表したキャラクタ画像が表示されてから所定時間の経過後に、図164(c)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾7」が表示され、演出表示領域208dに表示されていた「パンダ」に代えて、中図柄表示領域208bには図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出が表示される。第二装飾図柄表示装置209には「激熱」という文字画像が表示されて、熱い変動のリーチ演出が実行されていることが報知される。「激熱」という文字画像は、リーチ演出の報知と、当該変動の予告との機能を有している。また、リーチ演出が開始されると第二装飾図柄表示装置209は初期位置から第二の位置に移動する。
また、当該特図2変動遊技の実行中に、特図2始動口232に1個の遊技球が入賞して、主制御部300は、導出された特図2始動情報について図147に示す特図先読み処理を実行する。本例では、特図先読み処理の結果についての説明は省略する。また、第1副制御部400は、図149に示す始動情報取得時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、保留変化の抽選1(ステップS2301)において、「A」および「B」以外が選択される。その他の始動情報取得時の第1副制御部予告処理との結果についての説明は省略する。
保留変化の抽選1(ステップS2301)において、「A」および「B」以外が選択されたので、図164(c)に示すように、保留表示画像a24は「通常保留」の表示態様で表示される。
本例のリーチ演出はリーチBの演出である。リーチBの演出が開始されてから所定時間の経過後に、図164(d)に示すように、第一装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208aと重なる演出表示領域208dに「番長」のキャラクタ画像と、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに「押せ」という文字画像と、右図柄表示領域208cと重なる演出表示領域208dにチャンスボタン136の所定部材が回転し、振動している状態のチャンスボタン136の画像と、演出表示領域208dに「連打で服を破れば大当り」という文字画像が表示され、リーチBでのミッション演出が実行される。
また、リーチBのミッション演出実行時には、第一装飾図柄表示装置208で装飾図柄の変動表示が行われず、第二装飾図柄表示装置209で装飾図柄の変動表示が行われる。本例では、「装飾7−装飾7−装飾7」の大当りのリーチになっているので、左右に「装飾7」が表示され、その間で装飾図柄を変動表示し、装飾図柄の変動がリーチになっていることを表示する。
図164(e)に示すように、リーチBのミッション演出実行時には、チャンスボタン136が回転、振動した状態になる。また、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、チャンスボタン136の押下(操作)を受け付ける操作有効期間を示す有効期間画像が表示される。
図164(e)に示すように、遊技者がチャンスボタン136を所定回数連打すると、ミッションを達成し、図164(f)に示すように、番長が服を破る画像が表示される。ミッション達成を報知する番長が服を破る画像は、第二装飾図柄表示装置209で番長の顔部分が表示され、第一装飾図柄表示装置208で番長の胴体部分が表示される。このように、第一装飾図柄表示装置208で実行されていたミッション演出の結果が、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とに跨って表示される。このため、本例では、ミッション達成時の画像を二つの表示装置で表示するので、ミッション達成時の画像を一つの表示装置で表示する場合よりも、大きな画像で表示することができる。また、このように二つの表示装置で、一つの画像を表示可能なように、第二装飾図柄表示装置209が移動して第一装飾図柄表示装置208に重なることができるようになっている。
また、ミッション達成を報知するため、第二装飾図柄表示装置209には「やったぜ!」という文字画像が表示される。また、第二装飾図柄表示装置209には、「装飾7」の表示と装飾図柄の変動表示に重なって、ミッション達成を報知する番長の顔が表示される。
図165(a)に示すように、ミッション達成から所定時間の経過後には、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに服を破った「番長」の画像と、「装飾7」のリーチであることを示す「装飾7」とが表示される。また、第二装飾図柄表示装置209では、「装飾7」の表示と、装飾図柄の変動表示が行われ、リーチ演出が継続されている。
また、図165(a)に示すように、第一装飾図柄表示装置208で表示されている「装飾7」と、第二装飾図柄表示装置209で表示されている「装飾7」とは、「装飾7」のリーチであることを示す同種類の情報の表示である。本例では、第一装飾図柄表示装置208で表示されている「装飾7」の方が第二装飾図柄表示装置209で表示されている「装飾7」よりも大きい表示サイズで表示されている。第一装飾図柄表示装置208で表示されている「装飾7」と第二装飾図柄表示装置209で表示されている「装飾7」との表示サイズの比は、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209との大きさと比と対応している。なお、第一装飾図柄表示装置208で表示されている「装飾7」と第二装飾図柄表示装置209で表示されている「装飾7」との表示サイズの比は、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209との大きさと比と対応していなくてもよい。
リーチ演出Bの終了直前には、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置から第一の位置に移動し、当該移動時に、ミッション演出の結果に対応する「装飾7−装飾7−装飾7」が第一装飾図柄表示装置208に表示され、第二装飾図柄表示装置209で実行されていた装飾図柄の変動表示のリーチが第一装飾図柄表示装置208に反映される。
図柄変動表示が開始されてから例えば65000msの経過後に、リーチBの演出が終了して、図165(b)に示すように、中図柄表示領域208bには「装飾7」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図2変動遊技が「リーチB当り」であることが報知される。また、図示は省略するが、特図2表示装置214には「特図A」が停止表示される。
また、現在の遊技状態は特図高確状態であることを報知するため、第二装飾図柄表示装置209には「確変中」という文字画像が表示される。また、第二装飾図柄表示装置209は、現在の遊技状態を報知するだけでなく、所定の演出を実行してもよい。
次に、以上説明した本実施例によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図156〜図165を参照しつつ説明する。
(1)本実施例によるぱちんこ機100は、
遊技に少なくとも関連した第一の演出(例えば、「保留A」または「保留B」の表示態様の保留表示画像を用いた先読み予告の演出)を少なくとも実行可能な第一の表示手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208)と、
遊技に少なくとも関連した第二の演出(例えば、保留変化演出)を少なくとも実行可能な第二の表示手段(例えば、第二装飾図柄表示装置209)と、
を少なくとも備えた遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第二の演出の結果に関する表示を少なくとも含む演出である、ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、二つの表示手段を連動させた演出を行うことができる場合がある。
(2)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の表示手段は、前記第二の演出の結果を該第二の表示手段で少なくとも導出可能なものであり、
前記第一の表示手段は、前記第二の演出の結果に応じた表示を含む前記第一の演出を、少なくとも実行可能なものである、ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の表示手段で第二の演出の結果を導出するので、二つの表示手段の演出が連動することが遊技者に分かりやすくすることができる場合がある。
(3)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示手段は、第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の演出は、演出実行条件が成立した場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第三の演出は、遊技に関する報知を少なくとも含む演出であり、
前記第二の演出は、前記第三の演出に少なくとも関連する演出である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、第三の演出により演出実行条件が成立したことを迅速かつ確実に報知しつつ(例えば、保留の増加の報知)、第二の表示手段で関連する演出を行うことで、面白味を持たせることができる場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示手段は、遊技に関する報知として複数の報知態様のうちの一の報知態様で表示可能なものであり、
前記複数の報知態様のうちの少なくとも一の報知態様は、第一の報知態様(例えば、「通常保留」の表示態様)であり、
前記複数の報知態様のうちの少なくとも一の報知態様は、第二の報知態様(例えば、「保留A」または「保留B」の表示態様)であり、
前記第一の表示手段は、第一の報知態様を少なくとも含む前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記第一の報知態様および前記第二の報知態様を少なくとも含む前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の表示手段は、前記第二の演出の結果に応じて、前記第二の報知態様を含む前記第一の演出を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、最初に第三の演出で表示された表示態様が第二の演出の結果に応じて変化する場合があるので、遊技者に予告としての期待を持たせることができる場合がある。
(5)上記ぱちんこ機100であって、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段を備え、
前記遊技に関する報知は、始動保留表示(例えば、保留表示画像)であり、
前記第一の報知態様は、第一の始動保留表示を少なくとも含む報知態様であり、
前記第二の報知態様は、第二の始動保留表示を少なくとも含む報知態様であり、
前記先読み予告手段は、前記第一の表示手段に前記第二の始動保留表示を表示させることで前記先読み予告を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、始動保留表示に関する演出を行う場合、まず図柄変動表示の保留が増加したことを始動保留表示として遊技者に確実、かつ迅速に第三の演出で報知できるので遊技者が不利益を被ることがない。そして、報知された始動保留表示に関する演出(例えば、第二の演出)を行って、その結果を第一の演出で遊技者に報知するため、始動入賞時以外にも期待を持たせることができる場合がある。
(6)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の表示手段は、前記第三の演出が開始された後に、前記第二の演出を開始可能なものであり、
前記第一の表示手段は、前記第二の演出の結果が導出されてから前記第一の演出を開始可能なものである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、各演出の開始に時間差を持たせることで、遊技者が演出や当該演出が行われる表示手段に注目しやすく、遊技者が注目すべき演出のポイントを分かりやすくできる場合がある。
(7)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示手段と前記第二の表示手段は、相対的に複数の位置関係を取ることが可能なものであり、
前記複数の位置関係のうちの少なくとも一の位置関係は、第一の位置関係(例えば、第二装飾図柄表示装置209が初期位置に位置する場合)であり、
前記複数の位置関係のうちの少なくとも一の位置関係は、第二の位置関係(例えば、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置に位置する場合)であり、
前記第二の位置関係は前記第一の位置関係よりも、前記第一の表示手段と第二の表示手段の距離が近く、
前記第三の演出の開始から、前記第一の演出の終了までの期間に第二の位置関係を取ることが少なくとも可能である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、表示手段の可動動作により、各演出の関連性を密にすることができる場合がある。
(8)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示手段は、装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記装飾図柄変動表示は、装飾図柄を変動した後で当否判定の結果に応じた装飾図柄態様を少なくとも停止表示可能である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100は、第一の表示手段で実行中の図柄変動(装飾図柄変動表示)に遊技者の興味を持たせつつ、第二の表示手段で先読み予告に対する遊技者の期待を高めることができる場合がある。
上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示手段は、第一の表示領域を少なくとも有するものであり、
前記第二の表示手段は、第二の表示領域を少なくとも有するものであり、
前記第一の表示領域は前記第二の表示領域よりも広こと、
を特徴とする。
上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の表示手段は、前記第三の演出が開始された後に、前記第二の演出を開始可能なものであり、
前記第一の表示手段は、前記第二の演出の結果が導出されてから前記第一の演出を開始可能なものである、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の位置関係は、前記第一の表示手段の少なくとも一部と、前記第二の表示手段の少なくとも一部とが重なる位置関係である、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の表示手段は、前記第三の演出開始前に前記第二の演出を実行可能なものである、
ことを特徴とする。
また、上記ぱちんこ機100では、前記第二の表示手段は、前記第二の演出で保留表示画像と同じ表示態様の画像を表示することが可能である。
前記第二の演出の結果が導出された時には、前記第三の演出の開始契機となった保留に関する図柄変動表示は終了している。しかし、その後に増加した保留に対して第二の演出の結果に応じた第一の演出を行う。前記第二の演出は、図柄変動表示の時間にとらわれることなく、演出時間を確保することができる場合がある。また、第二の演出を保留記憶の概念にとらわれない、信頼度の伴う予告などを遊技者に印象付けできる場合がある。電サポ状態中や加速装置を用いた演出中に第二の演出を実行することができる。
ぱちんこ機100は、将来の当否判定結果に係る演出を前記第二の演出として行い、前記第二の演出の結果を第一の演出に反映させることを特徴とする。
上記ぱちんこ機100は、前記第三の演出の実行契機となった保留表示による前記第二の演出が結果を導出し、導出した結果を前記第一の演出により、第一の表示手段に反映させるが、その時の保留表示位置は、前記第三の演出による報知より(例えば、保留4)と同じか、それよりも前の保留(例えば、保留3以下)であることを特徴とする。
前記第二の演出が複数回の図柄変動表示を跨いで行われる可能性と、複数回の図柄変動表示を跨がないで行われる可能性がある。
前記第三の演出による報知が行われた保留に係る図柄変動表示と同じ、または異なる図柄変動表示中に前記第二の演出を開始可能である。
前記第二の演出が開始された時の図柄変動表示中、またはそれと異なる図柄変動表示中に前記第一の演出を開始可能である。
前記第三の演出、前記第二の演出、前記第一の演出とでの演出の移行時のいずれかで操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作が関係する場合がある。これにより、遊技者に達成感を付与できる場合がある。
普図変動遊技の演出が行われることの報知を第一の表示手段で行い、普図変動遊技の演出を第二の表示手段で行い、結果を第一の表示手段に反映させる。第一の表示手段と第二の表示手段で普図装飾図柄の変動演出を行うが、普図装飾図柄の停止タイミングそれぞれの表示手段で異なる場合がある。
先読み予告として、前記第三の演出時にすでに信頼度の高い先読み予告(例えば、第二の始動保留表示の予告)を行うようにしてもよい。この場合、さらに信頼度の高い保留表示が前記第二の演出や、前記第一の演出で導出される。
また、先読み予告は必ずしも時系列の変化に伴って信頼度や期待度が高くならなくてもよい。いわゆる降格に相当する演出を先読み予告に混ぜることで、前記第三の演出の発生頻度の向上、第二の演出のドキドキ感などを付与できる場合がある。
第一の表示手段が可動する構成であっても、第二の表示手段が可動する構成であっても、両方の表示手段が可動する構成であってもよい。
(実施例3)
次に、図166〜図167を用いて本実施の形態の実施例3によるぱちんこ機100における遊技演出について説明する。図166(a)〜図167(b)はこの順に、実施例3によるぱちんこ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図166(a)では、第一装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
図166(a)に示す時点では特図1変動遊技が2個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a11が表示され、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a12が表示され、2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。保留表示画像a11、a12はいずれも図139(a)に示す通常保留の表示態様である。また、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
図166(a)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示されてから所定時間の経過後に図166(b)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図166(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は7000msとなる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選せず(ステップS2401、ステップS2503)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、非電サポ中であると判定し(ステップS2501のYes)、普図演出を実行すると判定し(ステップS2503のYes)、所定期間中でないと判定し(ステップS2505のNo)、普図装飾図柄変動ゲームの実行を選択し(ステップS2509)、普図演出コマンドを出力し(ステップS2511)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図1変動遊技が開始され、図166(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図166(b)に示すように、保留表示画像a12は消去される。
また、図166(b)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の普図演出領域800では、例えば、図143に示す変動時間3000msの変動パターンで普通装飾図柄の変動表示(図中、下向き矢印で示す)が開始される。また、演出表示領域208dには、「爺」のキャラクタ画像と、「上を見ろ」という文字画像が表示され、その後、第二装飾図柄表示装置209で開始される普図変動遊技の演出を遊技者に注目させるようになっている。演出表示領域208dにアニメーション画像やエフェクト画像を表示して、遊技者に第二装飾図柄表示装置209を注目させるようにしてもよい。
普図装飾図柄変動ゲームが開始されると、第二装飾図柄表示装置209で普図変動遊技についての演出が開始され、図166(c)に示すように、演出表示領域208dでの第二装飾図柄表示装置209を注目させる演出と関連性を持たせるため「爺」のキャラクタ画像が表示され、さらに、「電チュー開放チャンス」という文字画像が表示され、次いで、図166(d)に示すように、「普図装飾2」と、「停止で電チュー開放」という文字画像とが表示され、普図演出表示領域800に「普図装飾2」が停止表示されれば、電チューがロング開放されることが報知される。
図166(e)は、第二装飾図柄表示装置209で普通図柄用装飾図柄が右から左へ向かって変動表示される演出が開始された状態を示している。このように、普図装飾図柄変動ゲームの開始時には、第一装飾図柄表示装置208で実行されていた普通図柄用装飾図柄の変動表示が、普図装飾図柄変動ゲームの開始から所定期間経過後には第二装飾図柄表示装置209でも実行される。
普図装飾図柄変動ゲームの開始から所定時間経過後、図166(f)に示すように、第二装飾図柄表示装置209で「普図装飾2」が停止表示され、普図変動遊技の結果が報知される。また、この時点では、普図演出表示領域800では普通図柄用装飾図柄の変動表示は引き続き行われる。
図167(a)は、普図演出表示領域800での普通図柄用装飾図柄の変動表示が終了した状態を示している。本例では、第二装飾図柄表示装置209に「普図装飾2」が停止表示された後、第一装飾図柄表示装置208に「普図装飾2」が停止表示される。この際、第二装飾図柄表示装置209に表示される「普図装飾2」は、第一装飾図柄表示装置208で表示される「普図装飾2」よりも大きい表示サイズで表示される。
また、普図装飾図柄変動ゲームの終了時には、第二装飾図柄表示装置209が初期位置から第二の位置に移動して、普図変動遊技の結果を報知する。
図167(b)は、「普図B」に当選して普図変動遊技が終了して電チューがロング開放されている時の状態を示している。第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置とで、図144に示す電チューロング開放演出が実行されている。この際、第二装飾図柄表示装置209に表示される「吉宗」の画像は、第一装飾図柄表示装置208で表示される「吉宗」の画像よりも大きい表示サイズで表示される。また、第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208よりも大きい表示サイズで「吉宗」を表示して、第一装飾図柄表示装置208での普図演出を補足している。なお、第二装飾図柄表示装置209には、電チューが開放されていることを示すため「開放中」という文字画像が表示される。
上記の実施例2の図158(e)を参照すると、電チューロング開放報知演出が第一装飾図柄表示装置208で行われ、スーパーリーチ演出が第二装飾図柄表示装置209で行われている。一方、本実施例では、電チューロング開放報知演出が第二装飾図柄表示装置209でも行われている。このように、電チューロング開放報知演出は、遊技状態や演出の状態に応じて、いずれの表示装置を用いて実行されてもよい。第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209でいずれの演出を優先して実行するかは適宜選択可能である。
(実施例4)
次に、図168を用いて本実施の形態の実施例4によるぱちんこ機100における遊技演出について説明する。図168(a)〜(f)はこの順に、実施例4によるぱちんこ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図168(a)は、特図1変動遊技実行中の状態を示している。当該特図1変動遊技の当否判定結果は「特図A」の大当りになっている。このため、第一装飾図柄表示装置208の右中左装飾図柄表示領域では「装飾6−装飾6−装飾6」が仮停止(揺れ変動)し、第二装飾図柄表示装置209では「大当り」という文字画像が表示され、当該特図1変動遊技で大当りになることが示唆されている。
図168(b)では、再抽選演出が開始された状態を示している。「装飾6−装飾6―装飾6」の停止図柄は、確変大当りを明示的に報知する図柄ではなく、再抽選演出を行うことで遊技者に確変大当りに当選することを期待させることができる場合がある。
再抽選演出が開始されると、第一装飾図柄表示装置208では、右上方の右中左装飾図柄表示領域で「装飾6−装飾6−装飾6」が仮停止(揺れ変動)し、演出表示領域208dでは、2つの「宝箱」画像と、それらの上に矢印と、「宝箱を選べ」という文字画像を表示させて、いずれかの宝箱を遊技者に選ばせさせる演出が行われる。遊技者は、チャンスボタン136を操作することにより、いずれかの宝箱を選ぶことができる。
また、再抽選演出開始時には、第二装飾図柄表示装置209は第二の位置に移動し、「ファイナルチャンス吉宗出現で確変大当り」という文字画像が第二装飾図柄表示装置209に表示され、宝箱から吉宗が出現すれば確変大当りに当選することが示唆される。
遊技者は、チャンスボタン136を操作して、例えば、右側の宝箱を選択したので、右側の宝箱が第二装飾図柄表示装置209に向かって移動するアニメーション画像が演出表示領域208dに表示される。図168(c)に示す時点では、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とに跨って、遊技者が選択した宝箱が表示されている状態を示している。
図168(d)は、遊技者が選択した宝箱が第二装飾図柄表示装置209に表示されている状態を示している。本例では、第二装飾図柄表示装置209で表示されている「宝箱」と、第一装飾図柄表示装置208で表示されている「宝箱」とは、同じ表示サイズで表示される。
また、図168(d)に示すように、本例では、第一装飾図柄表示装置208に表示されていた宝箱は、遊技者によるチャンスボタン136の操作に基づき第二装飾図柄表示装置209に表示される。第一装飾図柄表示装置208から第二装飾図柄表示装置209への宝箱の移動表示は、アニメーションにより表示されなくてもよい。また、第二装飾図柄表示装置209には静止画が表示されてもよい。
図168(e)、遊技者が選択した宝箱から「吉宗」が出現する演出を示している。再抽選演出で吉宗が出現したので、図168(f)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「確変大当り」という文字画像が表示され、右上方の右中左装飾図柄表示領域で「装飾6−装飾6−装飾6」が停止表示され、当該特図1変動遊技で確変大当りに当選したことが報知される。
本例では、第二装飾図柄表示装置209に再抽選演出の結果を報知する「吉宗」の画像が表示された後、第一装飾図柄表示装置208に「吉宗」が表示されず、再抽選演出の結果である「確変大当り」という文字画像が表示される。このように、第二装飾図柄表示装置209に表示された演出の結果をそのまま第一装飾図柄表示装置208にせず、第一装飾図柄表示装置208は、第二装飾図柄表示装置209での表示内容とは別の表示内容で再抽選演出の結果を報知してもよい。
(実施例5)
次に、図169を用いて本実施の形態の実施例5によるぱちんこ機100における遊技演出について説明する。図169(a)〜図169(e)はこの順に、実施例5によるぱちんこ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図169(a)では、第一装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾2−装飾3−装飾9」が停止表示され、特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、演出表示領域208dには、「ダイトモ設定中LV34」という文字画像が表示されている。ダイトモとは、遊技者が会員登録を行い、ミッションをクリアしていくことにより、打ちこみ度合い(レベル)がアップしていく遊技機のサービスのことである。本例では、遊技者は、ダイトモの会員ログインし、遊技を行っている。本例では、例えば、打ちこみ度合い(レベル)は、「LV34」である。
図169(a)に示す時点では特図1変動遊技が1個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a11が表示され、1個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。保留表示画像a11は図139(a)に示す通常保留の表示態様である。また、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
図169(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾3−装飾9」が停止表示されてから所定時間の経過後に図169(b)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図169(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は45000msとなる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
以上の処理が終了すると、特図1変動遊技が開始され、図169(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図169(b)に示すように、保留表示画像a12は消去される。
図169(c)は、当該特図1変動遊技中にダイトモのミッションの一つであるプレミア予告が第一装飾図柄表示装置208で開始された状態を示している。4人の「爺」が左中右図柄表示領域208a、208b、208cと重なる演出表示領域208dに表示される。
図169(d)は、プレミア予告のミッションが達成された状態を示している。第二装飾図柄表示装置209は初期位置から第二の位置に移動する。第一装飾図柄表示装置208で行われていたミッションの演出の結果が第二装飾図柄表示装置209の表示に反映されて、「ダイトモNo.77達成・LVアップ」という文字画像と、4人の「爺」の画像とが表示され、ミッションのNo.77を達成したことが報知される。また、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置に移動するのと、第二装飾図柄表示装置209にミッションの演出の結果が表示されるのとは、同時であってもよいし、いずれか一方が先におこなわれてもよい。
また、図169(d)に示すように、当該特図1変動遊技の装飾図柄の図柄変動表示では、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾7」が表示され、リーチ演出が開始されている。
図169(e)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾7」が停止表示されている。また、第二装飾図柄表示装置209に表示されているミッション達成の結果が第一装飾図柄表示装置208に反映され、ミッションの達成によりレベルが1上がり、演出表示領域208dには「LV35」と表示される。
このように、第一装飾図柄表示装置208での演出の結果が第二装飾図柄表示装置209の表示に反映され(図169(d)参照)、次いで、第二装飾図柄表示装置209での演出の結果が第一装飾図柄表示装置208の表示に反映されてもよい(図169(e)参照)。
(実施例6)
次に、図170を用いて本実施の形態の実施例6によるぱちんこ機100における演出について説明する。図170(a)〜(d)、(e)はこの順に、実施例6によるぱちんこ機100での演出例を時系列で示している。
図170(a)は、遊技が行われてない時に行われるデモレーション演出(デモ演出)の実行中を示している。第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、ぱちんこ機100の機種名を示す「CR吉宗」という文字画像と、ぱちんこ機100に登場するキャラクタの「吉宗」と「爺」のキャラクタ画像とが表示されている。
また、本例のデモ演出中に遊技者が所定の操作を行うと、所定の演出が実行される。例えば、遊技者が20秒以内にチャンスボタン136を押下すると、第二装飾図柄表示装置209が初期位置から第二の位置に移動するようになっている。これを報知するため、第二装飾図柄表示装置209には「ボタンを100回押すとサブディスプレイの落下が見られるよ制限時間が20秒」と表示される。
また、遊技者にチャンスボタン136の押下を促すために、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには「PUSH」という文字画像と、チャンスボタン136を模した画像とが表示される。
図170(b)は、制限時間が残り19秒の状態を示している。第二装飾図柄表示装置209には制限時間を示す「残り19秒」という文字画像と、チャンスボタン136の押下を促すため、チャンスボタン136を模した画像とが表示される。また、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには「5」という文字画像が表示され、現時点でのチャンスボタン136の押下回数が報知されている。なお、図170(b)〜(e)では、図170(a)に示す構成に加えて図中右上方にチャンスボタン136を模式的に示し、遊技者がチャンスボタン136を押下している様子を模式的に表している。
また、遊技者によるチャンスボタン136の押下が開始されると、図170(b)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されていたチャンスボタン136の押下を促すためのチャンスボタン136を模した画像は第二装飾図柄表示装置209で表示される。
図170(c)は、制限時間が残り1秒である状態を示している。現時点でのチャンスボタン136の押下回数は94回である。残り1秒で、チャンスボタン136を6回押下できず、例えば、20秒間の押下回数が99回であった場合には、図170(d)に示すように、第二装飾図柄表示装置209に「隻眼のパンダ」の画像と、「残念」という文字画像とが表示され、遊技者が条件をクリアできなかったことが報知される。条件がクリアできなかった場合には、図170(d)に示すように、第二装飾図柄表示装置209は初期位置から移動しない。
一方、残り1秒で、チャンスボタン136を6回押下できた場合には、例えば、20秒間の押下回数が100回であった場合には、図170(e)に示すように、第二装飾図柄表示装置209に「番長」の画像と、「達成」という文字画像とが表示され、遊技者が条件をクリアできたことが報知される。条件がクリアできたので、図170(e)に示すように、第二装飾図柄表示装置209は初期位置から第二の位置に移動(落下)する。
このように、遊技者が所定条件(例えば、20秒間でチャンスボタン136を100回押下)を達成した場合に第二装飾図柄表示装置209が移動するようになっていてもよい。本実施例によるぱちんこ機100によれば、遊技者に所定条件クリアの達成感を付与することができる場合がある。
(実施例7)
次に、図171〜図172を用いて本実施の形態の実施例7によるぱちんこ機100における遊技演出について説明する。図171(a)〜図172(d)はこの順に、実施例7によるぱちんこ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図171(a)では、第一装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾1−装飾4−装飾8」が停止表示され、特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
図171(a)に示す時点では特図1変動遊技が2個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a11が表示され、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a12が表示され、2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。保留表示画像a11、a12はいずれも図139(a)に示す通常保留の表示態様である。また、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
図171(a)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾4−装飾8」が停止表示されてから所定時間の経過後に図171(b)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図171(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は7000msとなる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例での特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理についての説明は省略する。
以上の処理が終了すると、特図1変動遊技が開始され、図171(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。
また、当該特図1変動遊技の開始とほぼ同時に、特図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、当該特図変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。主制御部300は、導出された特図1始動情報について図147および図148に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300はまず、現在の遊技状態が電サポ中でないと判断し(ステップS2100のNo)、次いで特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS2201のYes)、導出された特図1始動情報に基づいて図134(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS2203のYes)、図135に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS2205)、図136に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば7000msと決定し(ステップS2213)、事前判定結果の情報を含むコマンドを第1副制御部400に出力し(ステップS2115)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図149に示す始動情報取得時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、図138に示す保留変化抽選テーブルを参照して保留変化の抽選1を実行し(ステップS2301)、保留変化の抽選1で「通常」を選択して、第二装飾図柄表示装置使用パターンでないと判定し(ステップS2303のNo)、図140に示すガセ演出抽選テーブルを参照してガセ演出抽選を実行し(ステップS2305)、ガセ演出抽選で「ガセ演出非実行」を選択し(ステップS2307のNo)、コマンドを出力し(ステップS2311)、始動情報取得時の第1副制御部予告処理を終了する。これにより、図171(b)に示すように、通常保留の表示態様の保留表示画像a12が特図1保留表示領域208d1に表示される。
さらに、当該特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、当該特図変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。主制御部300は、導出された特図1始動情報について図147および図148に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300はまず、現在の遊技状態が電サポ中でないと判断し(ステップS2100のNo)、次いで特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS2201のYes)、導出された特図1始動情報に基づいて図135(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果が大当りであると判定し(ステップS2203のYes)、図135に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図A」と決定し(ステップS2205)、図136に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば45000msと決定し(ステップS2213)、事前判定結果の情報を含むコマンドを第1副制御部400に出力し(ステップS2115)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図149に示す始動情報取得時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、保留変化抽選テーブルを参照して保留変化の抽選1を実行し(ステップS2301)、保留変化の抽選1で「A→B」に当選する。本実施例によるぱちんこ機100では、「保留A」から「保留B」の保留表示画像の表示態様が変化する場合がある。このため、本実施例において用いられる保留変化演出テーブル(不図示)には「A→B」の選択が可能になっている。また、始動情報取得時の第1副制御部予告処理では、第二装飾図柄表示装置使用パターンであると判定し(ステップS2303のYes)、図141に示す演出開始タイミング決定テーブルを参照して演出開始タイミング抽選を実行して「保留2で変化」を選択し(ステップS2309)、保留変化の抽選1の抽選結果に対応する保留表示画像の表示態様の情報と、保留変化演出の演出開始タイミングとの情報を含むコマンドを第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209に出力し(ステップS2311)、始動情報取得時の第1副制御部予告処理を終了する。これにより、図171(c)に示すように、「保留A」の表示態様の保留表示画像a13が特図1保留表示領域208d1に表示される。
当該特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば7000msの経過後)に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図171(d)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。「装飾3−装飾3−装飾7」は、本実施例によるぱちんこ機100では、いわゆるチャンス目であり、2つ目に保留されている特図1変動遊技で大当りとなることを先読み予告している。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾7」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図171(e)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は7000ms(はずれ)となる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選せず(ステップS2401、ステップS2503)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、非電サポ中であると判定し(ステップS2501のYes)、普図演出を実行しないと判定し(ステップS2503のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図1変動遊技が開始され、図171(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図171(e)に示すように、保留表示画像a13は消去され、保留表示画像a12は「保留A」の表示態様で表示される。
本例では、2番目に保留されている始動情報の取得時の始動情報取得時第1副制御部予告処理の演出開始タイミング抽選において、「保留2で変化」を選択している。このため、図171(e)に示すように、第二装飾図柄表示装置209が初期位置から第二の位置に移動し、第二装飾図柄表示装置209に「爺」のキャラクタ画像と「保留変化チャンス」の文字画像とが表示されて保留変化演出が開始される。
保留変化演出が開始されると、図171(f)に示すように、保留表示画像の表示態様として設けられている、隻眼のパンダの「保留A」の画像および番長の「保留B」と、「ボタンで止めろ」という文字画像とが、第二装飾図柄表示装置209に表示される。本例では、保留変化演出に係る保留表示画像a12は、当初から「保留A」の表示態様で表示されているので、保留変化演出で「通常保留」に変化することはない。このため、保留変化演出の結果は「保留A」と「保留B」との二択であるので、第二装飾図柄表示装置209には、隻眼のパンダの「保留A」の画像と番長の「保留B」とが表示される。このため、保留変化演出の結果が三択である場合(図156(f)参照)と比較して、第二装飾図柄表示装置209での隻眼のパンダの「保留A」の画像と番長の「保留B」の画像が大きい表示サイズで表示される。
次いで、図172(a)に示すように、第二装飾図柄表示装置209において、図中下向きの矢印で示すように「保留A」および「保留B」の画像が上から下に移動(回転)する演出が開始され、さらに、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示される。
図172(b)は、図172(a)に示す構成に加えて図中右上方にチャンスボタン136を模式的に示している。図172(b)に示すように、遊技者がチャンスボタン136を押下すると、保留変化の抽選1の抽選結果に基づく番長の「保留B」の画像が第二装飾図柄表示装置209に表示される。
番長の「保留B」の画像が第二装飾図柄表示装置209に表示されると、保留変化演出の結果が第一装飾図柄表示装置208での保留表示画像に反映される。このため、図172(c)に示すように、予告に係る2番目の保留に対応する保留表示画像a12が「保留A」から「保留B」の表示態様に変化する。
当該特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば7000msの経過後)に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図172(d)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。「装飾3−装飾3−装飾7」は、2番目に保留されている特図1変動遊技についての先読み予告をするチャンス目である。
このように、保留表示画像が当初からデフォルト表示(「通常保留」)の表示態様で表示さていない場合であっても、ぱちんこ機100は、保留変化演出を実行して、保留表示画像の表示態様を変化させてもよい。
(実施例8)
次に、図173〜図175を用いて本実施の形態の実施例8によるぱちんこ機100における遊技演出について説明する。図173(a)〜図175(f)はこの順に、実施例8によるぱちんこ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図173(a)では、第一装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾1−装飾4−装飾8」が停止表示され、特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
本実施例によるぱちんこ機100において、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方中央には、ほぼ正方形状の変動アイコン表示領域820が設けられている。変動アイコン表示領域820では、1つの変動アイコンを表示可能であり、変動アイコンの表示態様によって当該変動の当否を所定の信頼度で予告報知(当該変動予告)することが可能である。変動アイコンは、保留表示画像(保留アイコン)とは異なる表示サイズ(例えば、保留アイコンよりも大きい表示サイズ)で表示されるようにしてもよい。これにより、変動アイコンと保留アイコンとの識別が容易になる場合がある。
変動アイコン表示領域820には、「通常保留」と同様の表示態様で変動アイコン822が表示されている。変動アイコン822は、当該特図1変動遊技が1番目に保留されていた時の保留常時画像と同様の表示態様で表示される。
図173(a)に示す時点では特図1変動遊技が2個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a11が表示され、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a12が表示され、2個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。保留表示画像a11、a12はいずれも図139(a)に示す通常保留の表示態様である。また、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
図173(a)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾4−装飾8」が停止表示されてから所定時間の経過後に図173(b)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図173(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は7000msとなる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選せず(ステップS2401、ステップS2503)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、非電サポ中であると判定し(ステップS2501)、普図演出を実行しないと判定し(ステップS2503のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図1変動遊技が開始され、図173(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図173(b)に示すように、保留表示画像a12は消去される。また、変動アイコン表示領域820には、「通常保留」と同様の表示態様で保留アイコン822が表示される。
当該特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞し、当該特図変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。主制御部300は、導出された特図1始動情報について図147および図148に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300はまず、現在の遊技状態が電サポ中でないと判断し(ステップS2100のNo)、次いで特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS2201のYes)、導出された特図1始動情報に基づいて図134(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果が大当りであると判定し(ステップS2203のYes)、図135に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図A」と決定し(ステップS2205)、図136に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば45000msと決定し(ステップS2213)、事前判定結果の情報を含むコマンドを第1副制御部400に出力し(ステップS2115)、特図先読み処理を終了する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図149に示す始動情報取得時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、図138に示す保留変化抽選テーブルを参照して保留変化の抽選1を実行し(ステップS2301)、保留変化の抽選1で「A」を選択して、第二装飾図柄表示装置使用パターンでないと判定し(ステップS2303のNo)、図140に示すガセ演出抽選テーブルを参照してガセ演出抽選を実行し(ステップS2305)、ガセ演出抽選で「ガセ演出非実行」を選択し(ステップS2307のNo)、コマンドを出力し(ステップS2311)、始動情報取得時の第1副制御部予告処理を終了する。これにより、図173(c)に示すように、通常保留の表示態様の保留表示画像a12が特図1保留表示領域208d1に表示される。
当該特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば7000msの経過後)に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図173(d)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。「装飾3−装飾3−装飾7」は、本実施例によるぱちんこ機100では、いわゆるチャンス目であり、2つ目に保留されている特図1変動遊技で大当りとなることを先読み予告している。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾7」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図173(e)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して、特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は7000ms(はずれ)となる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選せず(ステップS2401、ステップS2503)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、非電サポ中であると判定し(ステップS2501のYes)、普図演出を実行しないと判定し(ステップS2503のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図1変動遊技が開始され、図173(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図173(e)に示すように、保留表示画像a12は消去され、保留表示画像a11は「保留A」の表示態様で表示される。また、変動アイコン表示領域820には、「通常保留」と同様の表示態様で保留アイコン822が表示される。
また、当該特図1変動遊技の実行中には、変動アイコン表示領域820に加えて、第二装飾図柄表示装置209にも変動アイコン832が表示される。変動アイコン832の表示態様は、変動アイコン822の表示態様と同様である。このように、第二装飾図柄表示装置209に変動アイコンが表示される場合がある。なお、特図変動遊技の実行中、第二装飾図柄表示装置209に変動アイコンが表示されない場合もある(図173(b)参照)。
当該特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば7000msの経過後)に、不図示の特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに図173(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。「装飾3−装飾3−装飾7」は、1番目(最先)に保留されている特図1変動遊技についての先読み予告をするチャンス目である。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾7」が停止表示されてから所定時間の経過後に図174(a)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図174(a)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は45000msとなる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選し(ステップS2401)、通常共通予告のコマンドを出力し(ステップS2503)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、非電サポ中であると判定し(ステップS2501)、普図演出を実行しないと判定し(ステップS2503のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図1変動遊技が開始され、図174(a)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図174(a)に示すように、保留表示画像a11は消去される。
また、変動アイコン表示領域820には、「保留A」と同様の表示態様で変動アイコン822が表示される。また、第二装飾図柄表示装置209には、番長の「保留B」と同様の表示態様で変動アイコン832が表示される。このように、変動アイコン822と変動アイコン832とは互いに異なる表示態様で表示される。また、変動アイコン832の方が変動アイコン822よりも大きい表示サイズで表示される。
当該特図1変動遊技の開始から所定時間経過後リーチ演出が開始され、図174(b)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾7」が表示され、中図柄表示領域208bには図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出が表示される。
また、第二装飾図柄表示装置209は第二の位置に移動し、変動アイコン表示領域820で表示されている変動アイコン822の表示態様が、第二装飾図柄表示装置209で表示されていた変動アイコン832の表示態様の同様に、すなわち、「保留B」と同様の表示態様で表示される。また、第二装飾図柄表示装置209は、「爺」の画像と「チャンス」の文字画像とを表示して通常共通予告を行う。第一装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域820と、第二装飾図柄表示装置209とでは異なる画像が表示される。
また、当該特図1変動遊技の開始後、特図1始動口230に1個の遊技球が入賞して、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図147および図148に示す特図先読み処理を実行する。本例では、特図先読み処理の結果についての説明は省略する。また、第1副制御部400は、図149に示す始動情報取得時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、保留変化の抽選1(ステップS2301)において、「A」および「B」以外が選択される。その他の始動情報取得時の第1副制御部予告処理との結果についての説明は省略する。
保留変化の抽選1(ステップS2301)において、「A」および「B」以外が選択されたので、図174(b)に示すように、保留表示画像a11は「通常保留」の表示態様で表示される。
リーチ演出が開始されてから所定時間の経過後に、リーチAのスーパーリーチ演出が開始されて、図174(c)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の右上方において、図柄表示領域208a、208bで「装飾7」を表示し、図柄表示領域208bで装飾図柄を変動表示し、装飾図柄の変動がリーチになっていることを表示し、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「サボハニ」(サボテンと埴輪をモチーフとしたキャラクタ)を表したキャラクタ画像を表示して、リーチAの演出を実行する。
また、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「上に注目せよ!」という文字画像が表示され、第二装飾図柄表示装置209には「リーチA」という文字画像が表示されてリーチAの演出が実行されていることが報知される。また、スーパーリーチ演出の実行中には、変動アイコン表示領域820に変動アイコンが表示されなくなる。
その後、図174(d)に示すように、第二装飾図柄表示装置209には、当該リーチ演出において、中図柄表示領域208bに停止表示されれば大当りとなる「装飾7」と、はずれとなる「装飾6」との装飾図柄の対決演出が開始される。第二装飾図柄表示装置209での装飾図柄の対決演出は、第一装飾図柄表示装置208で実行される装飾図柄の図柄変動表示の結果を表示するようになっている。
装飾図柄の対決演出が開始されてから所定時間経過後、図174(e)に示すように、第二装飾図柄表示装置209では、「装飾6」と「装飾7」とが押し合う対決演出が開始される。本例では、中図柄表示領域208bに「装飾7」が停止表示されれば大当りであるので、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「6を押し出せ!」という文字画像が表示される。
「装飾7」と「装飾6」とが押し合う対決を開始してから所定時間経過後、図174(f)に示すように、六角星状のエフェクト画像が第二装飾図柄表示装置209に表示される。また、第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208の一部と重なる第二の位置に移動する。これにより、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209との位置関係が変化して、第一装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aと第二装飾図柄表示装置209とが重なり、左図柄表示領域208aに表示されている「装飾7」の上半分が隠される。第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208に表示されている「装飾7」の下半分とつながるように、左図柄表示領域208aでの「装飾7」のうち隠れている上半分を表示する。これにより、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とに跨って左側の装飾図柄「7」の全体が遊技者に視認可能に表示される。
第二装飾図柄表示装置209が第二の位置に移動してから所定時間経過後に、装飾図柄の対決演出の結果が表示される。本例では、当該特図1変動遊技は大当りであるので、「装飾7」が勝利し、図175(a)に示すように、第二装飾図柄表示装置209に「装飾7」が表示される。さらに、「装飾7」が勝利して、大当りになったので、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、「おめでとう」という文字画像が表示される。
図柄変動表示が開始されてから45000msの経過後に、リーチAの演出が終了して、図175(b)に示すように、中図柄表示領域208bには、装飾図柄の対決演出の結果である「装飾7」が表示される。これにより、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチA当り」であることが報知される。また、装飾図柄の変動停止時には、変動アイコン表示領域820に変動アイコン822が表示される。変動アイコン822は、消去される直前の表示態様(本例では、「保留B」と同様の表示態様、図174(b)参照)で表示される。また、変動アイコン822は、当該特図1変動遊技開始時に第二装飾図柄表示装置209で表示されていた変動アイコン832よりも小さい表示サイズで表示される。
(実施例9) 次に、図176〜図177を用いて本実施の形態の実施例9によるぱちんこ機100における遊技演出について説明する。図176(a)〜図176(f)はこの順に、実施例9によるぱちんこ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図176(a)では、第一装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾1−装飾4−装飾8」が停止表示され、特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。また、変動アイコン表示領域820には、「通常保留」と同様の表示態様で変動アイコン822が表示されている。
また、第一装飾図柄表示装置208の右上方には、第四図柄表示領域840が設けられている。本実施例によるぱちんこ機100では、特図変動遊技中に第四図柄表示領域840で第四図柄の「●」と「×」とで交互に表示が切り替わる変動表示(図中、下向き矢印で示す)が行われ、特図変動遊技が終了すると、当否判定結果が大当りの場合には「●」が停止表示され、当否判定結果がはずれの場合には「×」が停止表示される。図176(a)に示す時点では、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであるので、第四図柄表示領域840には「×」が停止表示されている。
また、図176(a)に示す時点では特図1変動遊技が3個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a11が表示され、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a12が表示され、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a13が表示され、3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。保留表示画像a11、a12、a13はいずれも図139(a)に示す通常保留の表示態様である。また、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
本実施例によるぱちんこ機100では、第二装飾図柄表示装置209で特図変動遊技の保留数を報知するようになっている。現時点での特図1変動遊技の保留数は2個であるので、第二装飾図柄表示装置209に設けられた保留数表示領域842に「2」と表示され、特図1変動遊技の保留数が報知されている。
図176(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾4−装飾8」が停止表示されてから所定時間の経過後に図176(b)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図176(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は60000ms(リーチBはずれ)となる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選し(ステップS2401)、通常共通予告コマンドを出力し(ステップS2503)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、非電サポ中であると判定し(ステップS2501)、普図演出を実行しないと判定し(ステップS2503のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図1変動遊技が開始され、図176(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図176(b)に示すように、保留表示画像a13は消去される。また、第二装飾図柄表示装置209の保留数表示領域842には、特図1変動遊技の保留数を示す「2」という文字画像が表示される。また、変動アイコン表示領域820には、「通常保留」と同様の表示態様で保留アイコン822が表示される。また、第二装飾図柄表示装置209には、番長の「保留B」と同様の表示態様で変動アイコン832が表示される。
当該特図1変動遊技の開始から所定時間経過後リーチ演出が開始され、図176(c)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾7」が表示され、中図柄表示領域208bには図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出が表示される。
また、第二装飾図柄表示装置209は第二の位置に移動し、変動アイコン表示領域820で表示されている変動アイコン822の表示態様が、第二装飾図柄表示装置209で表示されていた変動アイコン832の表示態様の同様に、すなわち、「保留B」と同様の表示態様で表示される。また、第二装飾図柄表示装置209は、「爺」の画像と「チャンス」の文字画像とを表示して通常共通予告を行う。第一装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域820と、第二装飾図柄表示装置209とでは異なる画像が表示される。
図176(d)は、リーチBの演出が発展してスーパーリーチ演出が開始された状態を示している。本例のスーパーリーチ演出では、第一装飾図柄表示装置208にムービー等の高画質の動画像が表示される演出が実行される。図176(d)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の全面に「吉宗」のキャラクタが剣豪との戦いを挑むムービーが表示される。
ムービー演出が開始されると、第二装飾図柄表示装置209は、ムービー演出開始前まで第一装飾図柄表示装置208で行われていた一部の演出を実行する。本例では、第二装飾図柄表示装置209において、保留表示画像a11、a12の表示と、装飾図柄の変動表示が行われる。また、本例では、ムービー演出開始後であっても、第一装飾図柄表示装置208では第四図柄表示領域840で第四図柄の変動表示が行われる。なお、第二装飾図柄表示装置209では、スーパーリーチに発展したことを示す「SPリーチ発展」という文字画像が表示されている。
また、第二装飾図柄表示装置209は、ムービー演出の開始直後に、第一装飾図柄表示装置208で行われていた演出を表示してもよいし、ムービー演出の開始からある程度の時間(所定時間)が経過した後に第一装飾図柄表示装置208で行われていた演出を表示してもよい。
図176(e)は、ムービー演出の結果が報知されている状態を示している。図176(e)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の右側には剣豪に倒された「吉宗」の画像と、吉宗が負けたことを示す「負け」の文字画像とが表示され、第一装飾図柄表示装置208の左側には吉宗を倒した「剣豪」の画像が表示される。また、第二装飾図柄表示装置209では、中図柄に「装飾6」が仮停止(揺れ変動)される。「装飾6」は「装飾7」よりも大きい表示サイズで表示される。これにより、リーチ演出の結果を目立たせることができる場合がある。
図柄変動表示が開始されてから60000msの経過後に、リーチBの演出が終了して、図176(f)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の装飾図柄の表示が再開され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチBはずれ」であることが報知される。また、第四図柄表示領域840では「×」が停止表示される。
また、ムービー演出が終了すると、第二装飾図柄表示装置209では、装飾図柄の表示と、保留表示画像の表示が終了し、第二装飾図柄表示装置209は現在の遊技状態を報知する「通常モード」の文字画像を表示する。保留表示画像a11、a12は、再び、第一装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1に表示される。
また、装飾図柄の変動停止時には、変動アイコン表示領域820に変動アイコン822が表示される。変動アイコン822は、消去される直前の表示態様(本例では、「保留B」と同様の表示態様、図176(c)参照)で表示される。また、第四図柄表示領域840では「×」が停止表示される。
本実施例によるぱちんこ機100は、ムービー演出の非実行時には、装飾図柄の変動表示と第四図柄の変動表示とは第一装飾図柄表示装置208で行われ、ムービー演出の実行時には、装飾図柄の変動表示は第二図柄表示装置209で行われ、第四図柄の変動表示は第一装飾図柄表示装置208で行われる。装飾図柄の変動表示と第四図柄の変動表示とは、ともに特図変動遊技の当否判定結果を示唆する情報を示している。
次に、リーチBのムービー演出に係る特図1変動遊技の当否判定結果が大当り(例えば、「特図A」)である場合の遊技演出について、図177(a)〜(b)を用いて説明する。図177(a)は、図176(d)から続く遊技演出を示している。
図177(a)は、ムービー演出の結果が報知されている状態を示している。図177(a)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の右側には剣豪を倒した「吉宗」の画像が表示され、第一装飾図柄表示装置208の左側には吉宗に倒された「剣豪」の画像と、吉宗が勝ったことを示す「勝ち」という文字画像とが表示される。また、第二装飾図柄表示装置209では、中図柄に「装飾7」が仮停止(揺れ変動)される。中図柄の「装飾7」は、当該特図1変動遊技終了後に第一装飾図柄表示装置208に停止表示される「装飾7」よりも大きい表示サイズで表示される。
図柄変動表示が開始されてから65000msの経過後に、リーチBの演出が終了して、図177(f)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の装飾図柄の表示が再開され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチB当り」であることが報知される。また、第四図柄表示領域840では「●」が停止表示される。
(変更例)
次に、図178を用いて本実施の形態の実施例9の変更例によるぱちんこ機100における遊技演出について説明する。図178(a)〜(f)はこの順に、実施例9の変更例によるぱちんこ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図178(a)では、第一装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾1−装飾4−装飾8」が停止表示され、特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。また、変動アイコン表示領域820には、「通常保留」と同様の表示態様で変動アイコン822が表示されている。また、第四図柄表示領域840には「×」が停止表示されている。
また、図178(a)に示す時点では特図1変動遊技が3個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a11が表示され、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a12が表示され、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a13が表示され、3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。保留表示画像a11、a12、a13はいずれも図139(a)に示す通常保留の表示態様である。また、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。また、本変更例によるぱちんこ機100では、ムービー演出非実行時には、第二装飾図柄表示装置209で特図変動遊技の保留数を報知しないようになっている。
図178(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾4−装飾8」が停止表示されてから所定時間の経過後に図178(b)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図178(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果は大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は65000ms(リーチB当り)となる。主制御部300は、当否判定結果および特図変動表示時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、通常共通予告の抽選処理で通常共通予告の実行に当選し(ステップS2401)、通常共通予告コマンドを出力し(ステップS2503)、普図演出決定処理(ステップS2405)において、非電サポ中であると判定し(ステップS2501)、普図演出を実行しないと判定し(ステップS2503のNo)、普図演出決定処理を終了して、第1副制御部400は特図変動遊技の開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、特図1変動遊技が開始され、図178(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図178(b)に示すように、保留表示画像a13は消去される。また、変動アイコン表示領域820には、「通常保留」と同様の表示態様で保留アイコン822が表示される。また、第二装飾図柄表示装置209には、番長の「保留B」と同様の表示態様で変動アイコン832が表示される。
当該特図1変動遊技の開始から所定時間経過後リーチ演出が開始され、図178(c)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾7」が表示され、中図柄表示領域208bには図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出が表示される。
また、第二装飾図柄表示装置209は第二の位置に移動し、変動アイコン表示領域820で表示されている変動アイコン822の表示態様が、第二装飾図柄表示装置209で表示されていた変動アイコン832と同様の表示態様、すなわち、「保留B」と同様の表示態様で表示される。また、第二装飾図柄表示装置209は、「爺」の画像と「チャンス」の文字画像とを表示して通常共通予告を行う。第一装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域820と、第二装飾図柄表示装置209とでは異なる画像が表示される。
図178(d)は、リーチBの演出が発展してスーパーリーチ演出が開始された状態を示している。ムービー演出が開始されると、第一装飾図柄表示装置208では、右中左図柄表示領域208a、208b、208cが、ムービー演出非実行時と比較して小さい表示領域となって、表示領域内の上方に移動し、装飾図柄の変動表示が行われる。
また、ムービー演出実行時には、第二装飾図柄表示装置209に保留数表示領域842が設けられ現在の特図1変動遊技の保留数が表示される。保留数表示領域842では、第一装飾図柄表示装置208で複数の保留表示画像による保留数の表示が、数字一文字でまとめて当該保留数が表示される。また、第二装飾図柄表示装置209にはスーパーリーチに発展したことを示す「SPリーチ発展」という文字画像が表示され、ムービー演出が開始される前に第二装飾図柄表示装置209に表示されていた現在の遊技状態を示す「通常モード」という文字画像は消去される。このように、ムービー演出の実行時には、相対的に重要度の低い情報(本例では、「通常モード」)の表示を消去してもよい。
また、ムービー演出実行時には、第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208と重ならない初期位置に位置する。これにより、ぱちんこ機100は、ムービー演出実行時に第二装飾図柄表示装置209を第一装飾図柄表示装置208と重ならないようにして、遊技者にムービー演出を堪能させることができる場合がある。
図178(e)は、ムービー演出の結果が報知されている状態を示している。図178(e)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の右側には剣豪を倒した「吉宗」の画像が表示され、第一装飾図柄表示装置208の左側には吉宗に倒された「剣豪」の画像が表示される。また、中図柄表示領域208bには「装飾7」が仮停止(揺れ変動)される。
また、ムービー演出の結果の報知時(結果の導出時)には、第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208と重なる第二の位置に移動し、第二装飾図柄表示装置209にはムービー演出で「吉宗」が勝ったことを示す「勝ち」という文字画像が表示される。この際、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置に移動するのと、第二装飾図柄表示装置209「勝ち」という文字画像が表示されるのとは、同時に行われてもよいし、いずれかが先に行われてもよい。
図柄変動表示が開始されてから65000msの経過後に、リーチBの演出が終了して、図178(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが表示領域の中央に移動し、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチB当り」であることが報知される。また、第四図柄表示領域840では「●」が停止表示される。
次に、以上説明した本実施例によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図176〜図178を参照しつつ説明する。
(1)本実施例によるぱちんこ機100は、
遊技に関連する情報表示(例えば、装飾図柄の変動表示、特図変動遊技の保留数)を少なくとも実行可能な複数の表示手段を備えた遊技台であって、
前記複数の表示手段のうちの少なくとも一の表示手段は、第一の表示手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208)であり、
前記複数の表示手段のうちの少なくとも一の表示手段は、第二の表示手段(例えば、第二装飾図柄表示装置209)であり、
前記第一の表示手段は、前記情報表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示手段は、前記情報表示に関する第一の条件が成立(例えば、ムービー演出の開始)した場合に、該情報表示を少なくとも非表示にすることが可能であり、
前記第二の表示手段は、第一の期間の少なくとも一部の期間で前記情報表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の期間は、前記第一の表示手段で表示されていた前記情報表示が非表示とされた後の期間である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示手段を遊技に関連する情報表示以外の表示に利用できる場合がある。
(2)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示手段は、図柄変動に関連する演出表示(装飾図柄変動表示)を少なくとも実行可能なものであり、
前記情報表示は、前記演出表示中に少なくとも表示可能とされる表示であり、
前記第一の条件は、前記演出表示の実行中に少なくとも成立可能な条件である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示手段での演出表示を遊技者に注目させることができる場合がある。
(3)上記ぱちんこ機100であって、
前記情報表示は、複数種類の表示態様で表示可能なものであり、
前記複数種類の表示態様のうちの少なくとも一の表示態様は、第一の表示態様であり、
前記複数種類の表示態様のうちの少なくとも一の表示態様は、第二の表示態様であり、
前記第一の表示態様と前記第二の表示態様とは、異なる表示態様であり、
前記第一の表示手段は、前記情報表示を第一の表示態様で少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記情報表示を前記第一の表示態様および前記第二の表示態様のうちのいずれかで表示可能なものである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の表示手段は、情報表示を簡素化することにより遊技者に分かりやすく情報の報知ができる場合がある。また、第一の表示手段で行われる演出表示を相対的に目立たせることができる場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100であって、
一の前記情報表示に対して複数個の表示態様で少なくとも第一の表示手段に表示可能であり、
前記複数個の表示態様のうちの少なくとも一の表示態様は、前記第一の表示態様であり、
前記複数個の表示態様のうちの少なくとも一の表示態様は、第三の表示態様であり、
前記第一の表示手段は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の表示態様による情報表示を非表示とし、前記第三の表示態様による情報表示は、継続して表示可能なものである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、必要な情報を第一の表示手段での表示に残すことができる場合がある。
(5)上記ぱちんこ機100であって、
第一の情報に少なくとも関連する第一の情報表示があり、
第二の情報に少なくとも関連する第二の情報表示があり、
前記第一の表示手段は、前記演出表示中に前記第一の情報表示を少なくとも表示可能であり、
前記第一の表示手段は、前記演出表示中に前記第二の情報表示を少なくとも表示可能であり、
前記第一の表示手段は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の情報表示を非表示とし、前記第二の情報表示は継続して表示可能なものである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、演出表示に必要な情報のみを第一の表示手段に継続して表示することができる場合がある。
(6)上記ぱちんこ機100であって、
第一の条件が成立した場合に、前記演出表示はムービー表示で行われるものであり、
前記情報表示は、非ムービー画像である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示手段での美麗な演出表示を遊技者に堪能させることができる場合がある。
(7)上記ぱちんこ機100であって、
前記演出表示は、装飾図柄変動表示であり、
前記装飾図柄変動表示は、第一のリーチ演出を少なくとも含む第一の装飾図柄変動表示を備え、
前記装飾図柄変動表示は、第二のリーチ演出を少なくとも含む第二の装飾図柄変動表示を備え、
前記第一のリーチ演出は、前記ムービー表示による演出表示であり、
前記第二のリーチ演出は、前記ムービー表示による演出表示でなく、
前記第一の条件は、前記第一の装飾図柄変動表示中に少なくとも成立可能であり、
前記第一の条件は、前記第二の装飾図柄変動表示中には成立しない、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、ムービーの演出に付加価値を与えつつ、該ムービーを使用した第一のリーチ演出(演出表示)をより堪能させることができる場合がある。
前記情報表示は、例えば、図柄変動遊技の保留表示である。
前記第一の表示手段に前記第一の表示態様で表示されていた前記情報表示は、前記第一の条件が成立した後、前記第二の表示手段で前記第一の表示態様で表示される。
前記第一の表示手段に前記第一の表示態様で表示されていた前記情報表示は、前記第一の条件が成立した後、前記第二の表示手段で前記第二の表示態様で表示される。
前記第一の表示態様は、一の図柄変動表示の保留に対して一の保留表示(一つの保留表示画像)を行う態様である。
第二の表示態様は、一または複数の図柄変動表示の保留を一の情報で表示する態様(例えば数字で個数を表示、保留数表示領域842での表示)である。このため、前記第二の表示手段でも所定の演出を表示するの表示領域を確保することができる場合がある。
前記情報表示は装飾図柄の変動表示である。
前記第一の表示手段に前記第一の表示態様で表示されていた前記情報表示は、前記第一の条件が成立した後、前記第二の表示手段で前記第二の表示態様で表示される。
前記第一の表示態様は、装飾図柄が識別部分と装飾部分で構成された図柄表示である(詳細は、後述の実施例10を参照)。
前記第二の表示態様は、前記第一の表示態様と少なくとも前記装飾部分が異なる図柄表示である。
前記第二の表示態様は、前記第一の表示態様の前記識別部分のみを備えている。
前記第一の表示態様は、装飾図柄の変動表示の表示態様である。
前記第三の表示態様は、第四図柄の変動表示の表示態様である。
第一の表示がされている場合に、第四図柄の方が装飾図柄よりも小さく表示される。
第四図柄により前記第一の表示手段で情報報知を継続しつつも、小さい表示で行うため演出表示の邪魔をしない場合があり、演出表示を目立たせることができる場合がある。
前記第一の条件には、スーパーリーチ演出の開始、先読み演出の開始、遊技者によるチャンスボタン136の操作、デモ演出中のダイトモ表示の開始などが含まれる。
前記演出表示は、装飾図柄変動表示である。
第二の表示手段は、第二の条件が成立した場合に前記情報表示を表示可能である。
前記第一の条件と前記第二の条件が異なる場合もある。
また、前記第二の表示手段に前記情報表示が表示されるタイミングが前記第一の表示手段から前記情報表示の表示が消えてから相対的に長い時間が経過している場合には、第一の条件と第二の条件は異なる。
前記第一の表示手段と前記第二の表示手段で同じ表示態様で前記情報表示を表示することができる。
本実施例での二の画像の表示態様が同じということには、二つの画像の外郭形状が同じで大きさが互いに異なることが含まれる。
また、本実施例での二の画像の表示態様が異なるということには、表示色が異なることが含まれる。
また、保留表示画像については、複数の保留表示画像が第一装飾図柄表示装置208で横並びに表示される場合と、第二装飾図柄表示装置209で縦並びに表示される場合とでは、いずれの場合にも保留表示画像の外郭形状が同じであれば、保留表示画像の表示態様は、同じ表示態様とも解釈できる一方、全体の配置関係を考慮すると異なる表示態様としても解釈できる。
同一の情報について異なる演出表示を行う例として、装飾図柄の変動表示と第四図柄の変動表示との表示、「通常保留」での保留表示と「通常保留」と表示態様が異なる先読み保留表示との表示、変動アイコンと保留アイコンとの表示が挙げられる。例えば、先読み予告中などは、通常の保留(第一の表示態様)は第一の表示手段で非表示として第二の表示手段で表示して、先読み保留(第三の表示態様)は、第一の表示手段に継続表示する構成などがある。
第一の情報表示は、保留表示であり、第二の情報表示は、装飾図柄での装飾図柄を継続表示する。当該変動のリーチ図柄などを分かりやすく報知しつつ、未来の変動に関する情報である保留表示を非表示とすることで、当該変動の行方に集中させることができる場合がある。
情報表示が非表示とされる場合には、当該情報表示が消去される場合が含まれる。
第二装飾図柄表示装置209の移動と、第二装飾図柄表示装置209での演出の開始とのタイミングは適宜変更可能である。
第一の条件は、ムービー演出の開始だけでなく、第一装飾図柄表示装置208での表示の画質が変更されて場合、例えば、当該表示の画質が高画質になった場合に成立し場合もある。この場合には、第一装飾図柄表示装置208での低画質の情報表示を第一装飾図柄表示装置208で非表示にする構成であってもよい。
また、第一の条件には、第一のリーチ演出が開始されることが含まれる場合がある。
また、第一の条件は、制御的に判定されることが必須ではなく、例えば、情報表示が非表示となるタイミングが成立条件と解釈することもできる。
また、第一の条件の成立条件は、特図変動遊技の開始から所定時間の経過が経過することであってもよい。
また、第一の条件は、所定の演出(例えば、ムービー演出)が開始されたことのように見た目上の把握される現象であってもよい。第二の条件成立も制御的に判定されることが必須ではなく、例えば、情報表示が非表示となるタイミングが成立条件と解釈することもできるし、見た目上の把握される現象であってもよい。
第一の表示手段および第二の表示手段は、上記実施例に記載の演出表示等のほか、既に知られている各種表示(各種演出)を行うことももちろん可能である。
(実施例10)
まず、図179〜図181を用いて本実施の形態の実施例10によるぱちんこ機100における遊技演出について説明する。図179(a)〜図181(a)はこの順に、実施例10によるぱちんこ機100での特図変動遊技を時系列で示している。
図179(a)では、第一装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾6−装飾7−装飾2」が仮停止表示(揺れ変動)され、疑似連の演出が開始される直前の状態を示している。疑似連とは、1回の特図の変動表示中に、はずれに対応する装飾図柄を仮停止させ、装飾図柄が複数回変動しているように見せかける疑似変動のことである。
また、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方中央には、ほぼ正方形状の疑似連表示領域824が設けられている。図179(a)に示す時点では、1回目の疑似変動は開始される前であるので、疑似連表示領域824には、疑似変動の回数を表示する「0」という文字画像が表示されている。疑似連の演出実行中には、疑似連の回数を上記実施例の普図演出表示領域800や変動アイコン表示領域820に疑似変動の回数が表示されてもよい。また、第四図柄表示領域840では、第四図柄の変動表示が行われている。
また、図179(a)に示す時点では特図1変動遊技が1個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a11が表示され、1個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。保留表示画像a11は図139(a)に示す通常保留の表示態様である。また、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。また、第二装飾図柄表示装置209に設けられた保留数表示領域842に「1」と表示され、特図1変動遊技の保留数が報知されている。
図179(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾7−装飾2」が仮停止表示されてから所定時間経過後に1回目の疑似変動が開始される。疑似連表示領域824には、疑似変動の回数を示す「1」が表示される。
1回目の疑似変動の開始から所定時間経過後、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾8」が仮停止表示(ゆれ変動)される。疑似連では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに仮停止表示される一つの装飾図柄を他の二つの装飾図柄と別の装飾図柄に、はずれの装飾図柄を表示して演出が実行される。本例では、右図柄表示領域208cに「装飾8」が表示され、左中図柄表示領域208a、208bに「装飾7」が停止表示され、はずれの装飾図柄の仮停止表示(揺れ変動)が行えわれる。
図179(d)は、「装飾7―装飾7−装飾8」の仮停止表示から所定時間経過後、2回目の疑似変動が開始された状態を示している。疑似連表示領域824には疑似変動の回数を示す「2」が表示される。
図179(e)は、2回目の疑似変動の開始から所定時間経過後、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾8」が仮停止表示(ゆれ変動)されている状態を示している。
図179(f)は、「装飾7―装飾7−装飾8」の仮停止表示から所定時間経過後、3回目の疑似変動が開始された状態を示している。疑似連表示領域824には疑似変動の回数を示す「3」が表示される。
本例では、疑似変動の3回目にステップアップ予告が開始される。ステップアップ予告のステップ1では、中図柄表示領域208bに識別部分850aと装飾部分850bとを有する装飾図柄850が表示される。本例では、識別部分850aは数字を表す画像を備え、装飾部分850bはキャラクタ画像を備えている。ステップアップ予告のステップ1の演出では、図179(f)に示すように、数字の「1」表す画像を備えた識別部分850aと、番長の舎弟のキャラクタ画像を備えた装飾部分850bとを有する装飾図柄850が表示され、次いで、図180(a)に示すように、中図柄表示領域208bに数字の「2」表す画像を備えた識別部分850aと、隻眼のキャラクタ画像を備えた装飾部分850bとを有する装飾図柄850が表示され、次いで、図180(b)に示すように、中図柄表示領域208bに数字の「3」表す画像を備えた識別部分850aと、番長のキャラクタ画像を備えた装飾部分850bとを有する装飾図柄850が表示される。
図180(c)は、ステップアップ予告のステップ1が終了し、第一装飾図柄表示装置208でリーチ演出が開始され、ステップアップ予告のステップ2が開始された状態を示している。図180(c)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の「装飾7」が表示され、中図柄表示領域208bには図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出が表示される。また、第二装飾図柄表示装置209は、「爺」の画像と「チャンス」の文字画像とを表示して通常共通予告を行う。
また、特図1始動口230に1個の遊技球が入賞して、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図147および図148に示す特図先読み処理を実行する。本例では、特図先読み処理の結果についての説明は省略する。また、第1副制御部400は、図149に示す始動情報取得時の第1副制御部予告処理を実行する。本例では、保留変化の抽選1(ステップS2301)において、「A」および「B」以外が選択される。その他の始動情報取得時の第1副制御部予告処理との結果についての説明は省略する。
保留変化の抽選1(ステップS2301)において、「A」および「B」以外が選択されたので、図180(c)に示すように、保留表示画像a12は「通常保留」の表示態様で表示される。
図180(d)は、リーチ演出がスーパーリーチ演出に発展する直前の状態を示している。第二装飾図柄表示装置209では、「SPリーチ発展」という文字画像が表示され、スーパーリーチ演出に発展することが報知される。
図180(e)は、ステップアップ予告のステップ3でスーパーリーチ演出としてのムービー演出が開始された状態を示している。ムービー演出が開始されると、第二装飾図図柄表示装置209が初期位置から第二の位置に移動し、第一装飾図柄表示装置208で表示されていた情報が第二装飾図柄表示装置209で表示される。例えば、第二装飾図柄表示装置209には、疑似変動回数を示す「疑似3連」と、装飾図柄の変動表示で「装飾7」のリーチになっていることを示す「「装飾7」リーチ」とが表示される。また、第二装飾図柄表示装置209には、ステップアップ予告でステップ3まで発展したことを示す「ステップアップ3」の表示がされる。
このように、ムービー演出の開始時には、第一装飾図柄表示装置208で表示されていた一部の情報が第一装飾図柄表示装置208で消去され、当該一部の情報が第二装飾図柄表示装置209で表示される。
図180(f)は、ムービー演出の結果が報知されている状態を示している。図180(f)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の右側には剣豪を倒した「吉宗」の画像が表示され、第一装飾図柄表示装置208の左側には吉宗に倒された「剣豪」の画像が表示される。また、ムービー演出が終了する前に、第一装飾図柄表示装置208で装飾図柄の変動表示が再開され、右中左装飾図柄表示領域208a、208b、208cで「装飾7−装飾7−装飾7」が仮停止表示(揺れ変動)される。また、第二装飾図柄表示装置209では、疑似変動回数を示す表示と、装飾図柄の変動表示で「装飾7」のリーチになっていることを示す表示と、ステップアップ予告でステップ3まで発展したことを示す表示が消去され、吉宗が勝ったことを示す「勝ち」という文字画像が表示される。
このように、第一装飾図柄表示装置208でムービー演出開始前に表示され、ムービー演出開始後に消去されていた情報が、ムービー演出終了前に第一装飾図柄表示装置208で表示が再開される場合がある。また、第二装飾図柄表示装置209は、ムービー演出開始後に第一装飾図柄表示装置208に代わって第二装飾図柄表示装置209で表示されていた情報の表示を、ムービー演出の終了に合わせて消去してもよい。
図柄変動表示が開始されてから65000msの経過後に、リーチBの演出が終了して、図181(a)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の装飾図柄の表示が再開され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が「リーチB当り」であることが報知される。また、第四図柄表示領域840では「●」が停止表示される。
図181(b)〜(f)は、本実施例の図180(b)から続く遊技演出の変更例を示している。図181(b)〜(f)は、この順に本変更例での遊技演出を時系列で表している。
図181(c)は、ステップアップ予告のステップ1が終了し、第一装飾図柄表示装置208でリーチ演出が開始され、ステップアップ予告のステップ2が開始された状態を示している。本例のステップ2では、ステップ1で表示されていた態様の装飾図柄850を用いてリーチ演出が実行される図181(c)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄850が表示される。装飾図柄850は、数字の「7」表す画像を備えた識別部分850aと、ボクサーの女の子のキャラクタ画像を備えた装飾部分850bとを有している。これにより、装飾図柄の変動表示で装飾7のリーチになっていることが報知される。
図181(c)は、リーチ演出がスーパーリーチ演出に発展する直前の状態を示している。第二装飾図柄表示装置209では、「SPリーチ発展」という文字画像が表示され、スーパーリーチ演出に発展することが報知される。
図181(d)は、ステップアップ予告のステップ3でスーパーリーチ演出としてのムービー演出が開始された状態を示している。本変更例において、ムービー演出が開始されると、装飾図柄の変動表示はムービー演出開始前と比較して相対的に小さい表示サイズで第一装飾図柄表示装置208に表示される。また、第一装飾図柄表示装置208では第四図柄の変動表示が消去され、第二装飾図柄表示装置209で第四図柄の変動表示844が表示される。
また、本変更例では、ムービー演出が開始されると、ムービー演出開始前に第一装飾図柄表示装置208で表示されていた装飾図柄850のうち識別部分850aと同内容の表示だけが第二装飾図柄表示装置209で表示される。このため、第二装飾図柄表示装置209では「装飾7」が表示されている。また、ムービー演出開始後の第一装飾図柄表示装置208での図柄変動表示は装飾図柄850の識別部分850aと同内容の表示だけで行われる。
図181(e)は、ムービー演出の結果が報知されている状態を示している。図181(e)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の右側には剣豪を倒した「吉宗」の画像が表示され、第一装飾図柄表示装置208の左側には吉宗に倒された「剣豪」の画像が表示される。また、ムービー演出が終了する前に、第一装飾図柄表示装置208で装飾図柄の変動表示が再開され、右中左装飾図柄表示領域208a、208b、208cで「装飾7−装飾7−装飾7」が仮停止表示(揺れ変動)される。また、第二装飾図柄表示装置209では、疑似変動回数を示す表示と、装飾図柄の変動表示で「装飾7」のリーチになっていることを示す表示と、ステップアップ予告でステップ3まで発展したことを示す表示が消去され、吉宗が勝ったことを示す「勝ち」という文字画像が表示される。
図柄変動表示が開始されてから65000msの経過後に、リーチBの演出が終了して、図181(a)に示すように、数字の「7」表す画像を備えた識別部分850aと、ボクサーの女の子のキャラクタ画像を備えた装飾部分850bとを有する装飾図柄850が左中右図柄表示領域208a、208b、208cに表示され、当該特図1変動遊技が「リーチB当り」であることが報知される。また、第四図柄表示領域840では「●」が停止表示される。
次に、図182を用いて、本実施の形態によるぱちんこ機100の変更例について説明する。
上記実施例では、第一装飾図柄表示装置208が第二装飾図柄表示装置209よりも大きいとして説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、図182(a)に示すように、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とが同じ大きさであってもよい。
また、第一装飾図柄表示装置208または第二装飾図柄表示装置209に表示される同一種類の遊技情報(第一の種類の表示)には、以下のものが含まれる。図182(b)は、所定の遊技情報を示し、番長のキャラクタ画像860aと、「チャンス」という文字画像860bとを有するの画像860を示している。図182(c)は、所定の遊技情報を示し、番長のキャラクタ画像870aと、「激熱」という文字画像870bとを有するの画像870を示している。
画像860と画像870とで同一の遊技情報(第一の種類の表示)を示している部分は、番長のキャラクタ画像860aと番長のキャラクタ画像870aとのことであってもよいし、「チャンス」という文字画像860bと「激熱」という文字画像870bとのことであってもよいし、番長のキャラクタ画像860aおよび「チャンス」という文字画像860と、番長のキャラクタ画像870aと「激熱」という文字画像870bとのこと、すなわち、画像860の全体と画像870の全体とであってもよい。
また、上記実施例では、第二装飾図柄表示装置209が第二の位置に移動すると、遊技者から見て第一装飾図柄表示装置208の一部に第二装飾図柄表示装置209重なるとして説明したが、本発明がこれに限られない。例えば、図182(d)は、第二装飾図図柄表示装置209が初期位置に位置している状態を示し、図182(e)は、第二装飾図図柄表示装置209が第二の位置に位置している状態を示している。このように、第二の位置では、初期位置と比較して第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208に近づいていればよい。第一装飾図柄表示装置208または第二装飾図柄表示装置209の一方が移動することにより、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209との位置関係が変化すればよい。
次に、以上説明した本実施の形態によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図131〜図182を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
遊技に関する複数種類の表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208)と、
遊技に関する複数種類の表示を少なくとも実行可能な第二の表示手段(例えば、第二装飾図柄表示装置209)と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の表示手段は、前記第一の表示手段よりも表示領域が小さい表示手段であり、
前記第一の表示手段は、前記複数種類の表示のうちの第一の種類の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記複数種類の表示のうちの前記第一の種類の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示手段は、前記第一の種類の表示を第一の大きさで少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記第一の種類の表示を第二の大きさで少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の大きさは前記第一の大きさよりも大きい、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、第二の表示手段での表示を大きく行うことで相対的に小さい表示領域を備えた第二の表示手段に遊技者を注目させることができる場合がある。
(2)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の表示手段は、前記第一の種類の表示を第三の大きさで少なくとも表示可能なものであり、
前記第三の大きさは前記第一の大きさよりも小さい大きさである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、表示手段の大小関係と同じ関係で第一の種類の表示を第一、第二の表示手段で表示可能であるので、第一の種類の表示を強調することができる場合がある。
(3)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示手段は、遊技に関する第一の遊技演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の表示手段は、遊技に関する第二の遊技演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の遊技演出は、前記第一の遊技演出に少なくとも関連する遊技演出であり、
前記第一の種類の表示は、前記第一の遊技演出に少なくとも関連する表示であり、
前記第二の表示手段は、前記第二の遊技演出を行う場合に、前記第一の種類の表示を前記第二の大きさで少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、通常時遊技者が注目する大きい表示手段である第一の表示手段で行われる第一の遊技演出に関連した第二の遊技演出を行う場合に、第二の表示手段は第一の大きさよりも大きい第二の大きさで第一の種類の表示を行うことで、第二の遊技演出に注目させつつ、第一の遊技演出に期待を持たせることができる場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の種類の表示は予告表示である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、予告を目立たせることで遊技者の期待を大きくすることができる場合がある。
(5)上記ぱちんこ機100であって、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段を備え、
前記第一の表示手段は、複数種類の始動保留表示(例えば、保留表示画像、保留アイコン)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の種類の表示は、前記複数種類の始動保留表示のうちの少なくとも一の種類の始動保留表示であり、
前記複数種類の始動保留表示のうちの少なくとも一の始動保留表示は、第一の始動保留表示であり、
前記複数種類の始動保留表示のうちの少なくとも一の始動保留表示は、第二の始動保留表示であり、
前記先読み予告手段は、前記第一の表示手段に前記第二の始動保留表示を行わせることで前記先読み予告を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、先読み予告は未来の図柄変動表示の大当りを期待させる予告として少なくとも機能するものであるから、現在行われている第二の遊技演出に注目させることができる場合がある。
(6)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示手段は、始動保留表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示手段は、図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の表示手段は、複数種類の予告表示のうちの一つの予告表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記複数種類の予告表示のうちの少なくとも一の予告表示は、第一の予告表示(例えば、変動アイコン822)であり、
前記第一の表示手段は、前記図柄変動表示を開始した後で前記第一の予告表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の予告表示は、前記始動保留表示と同じ態様の表示を少なくとも含む予告表示である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、変動開始時の予告を目立たせることができる場合がある。
(7)上記ぱちんこ機100であって、
前記複数種類の予告表示のうちの少なくとも一の予告表示は、第二の予告表示であり、
前記第一の表示手段は、前記図柄変動表示を開始した後で前記第二の予告表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の予告表示は、前記始動保留表示とは異なる態様の表示を少なくとも含む予告表示であり、
前記第二の予告表示は、前記第一の予告表示とは少なくとも異なる予告表示であり、
前記第一の表示手段は、前記第一の予告表示を第一の表示領域で少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示手段は、前記第二の予告表示を第二の表示領域で少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100であって、第一の表示手段および第二の表示手段は画像表示手段(液晶表示装置)である。
上記ぱちんこ機100であって、前記第一の表示手段は、前記第一の種類の表示を、第四の大きさで少なくとも表示可能なものであり、前記第四の大きさは、前記第二の大きさよりも大きい大きさである。
上記ぱちんこ機100であって、前記第一の表示手段は、図柄変動表示(装飾図柄変動表示)を少なくとも実行可能なものである。
上記ぱちんこ機100であって、前記第一の表示手段は、前記第一の種類の表示を第一の期間で少なくとも表示可能なものであり、前記第二の表示手段は、前記第一の種類の表示を第二の期間で少なくとも表示可能なものであり、前記第一の期間と前記第二の期間は、少なくとも重ならない期間がある。
上記ぱちんこ機100であって、前記第二の表示手段は、前記第二の遊技演出の実行に関連して、前記第一の種類の表示を少なくとも導出可能なものである。
上記ぱちんこ機100であって、前記第二の表示手段は、一回、または複数回の図柄変動表示に亘って、前記第一の種類の表示を少なくとも表示可能なものである。
上記ぱちんこ機100であって、所定条件が成立した場合に第二の表示手段は、前記第一の種類の表示を第二の大きさで実行可能である。
上記ぱちんこ機100であって、前記第一の表示手段は、第二の種類の表示(例えば、第四図柄の変動表示)を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の表示手段は、前記第二の種類の表示を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の表示手段は、前記第二の種類の表示を第三の大きさでのみ表示可能なものであり、前記第二の表示手段は、前記第二の種類の表示を前記第三の大きさでのみ表示可能である。当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第四図柄の変動表示を目立たせることなく、確実に報知できる場合がある。
上記ぱちんこ機100であって、前記第一の表示手段は、前記第一の種類の表示を少なくとも第一のアニメーション表示で表示可能なものであり、前記第二の表示手段は、前記第一の種類の表示を少なくとも第二のアニメーション表示で表示可能なものであり、前記第一のアニメーション表示と前記第二のアニメーション表示は表示態様が少なくとも異なるものである。当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、表示手段の表示領域と、表示の大きさの関係に対応したアニメーション表示を行うことができる場合がある。
二つの表示のうち同じ種類の情報表示には、少なくとも両表示の外郭形状が同じ場合や、同じ目的や機能で表示される保留表示画像や装飾図柄などが含まれる。
第一の表示手段は、装飾図柄変動表示や、大当り遊技表示など行うが、第二の表示手段でもいろいろな表示を行うことが可能である。例えば、第二の表示手段は、デモ表示、ダイトモに関する表示、遊技履歴等の情報表示は勿論のこと従来の遊技台の液晶表示装置で行っていた表示演出の少なくとも一部を行うこともできる。
また、必ずしも、第一の表示手段と、第二の表示手段との表示内容は常時リンクする必要性はない。一方の表示手段では複数の図柄変動に亘って演出を行ってもよい。
遊技状態が通常時の少なくとも一部は、第一の表示手段で行われる演出と第二の表示手段で行われる演出に関連性がない。少なくとも第一の表示手段で行われている表示に関する演出を第二の表示手段で行っていない場合がある。
第二の表示手段で第二の大きさで表示される画像は、すべて表示されておらず、表示領域からはみ出すような表示であっても、第一の表示手段に表示されている画像と同一種類であることが認識できる程度であれば、大きさとして判断できるものである。すなわち、第一の表示手段と第二の表示手段に表示されている画像が見た目上異なるものであってもよい。
第一の大きさよりも大きい第二の大きさは、複数の大きさがあり、信頼度等によって大きさが変わるものであってもよい。
第一の表示手段での所定表示の表示サイズと、第二の表示手段での所定表示の表示サイズとの関係には、見た目上の大きさの関係と、それぞれの表示手段の表示領域に対する大きさとの関係とがある。つまり、第一の表示手段での第一の種類の表示と、第二の表示手段での第一の種類の表示との大きさを直接比較してもよいし、第一の表示手段での第一の種類の表示の第一の表示手段の表示領域に対する割合と、第二の表示手段での第一の種類の表示の第二の表示手段の表示領域に対する割合とを比較してもよい。例えば、第一の表示手段での第一の種類の表示と、第二の表示手段での第一の種類の表示との大きさを直接比較すると第一の表示手段での第一の種類の表示の方が第二の表示手段での第一の種類の表示よりも大きい場合であっても、それぞれの表示手段の表示領域に対する大きさを比較すると、第一の表示手段での第一の種類の表示の第一の表示手段の表示領域に対する割合が例えば20%であり、第二の表示手段での第一の種類の表示の第二の表示手段の表示領域に対する割合が例えば30%であると、第二の表示手段での第一の種類の表示の方が第一の表示手段での所定表示よりも大きくなる場合がある。
また、遊技者に視認可能な表示領域の大きさを基準として第一の種類の表示の大きさがを比較してもよい。例えば、第一の表示手段と第二の表示手段とが遮蔽物(演出可動体等)によって、一時的にそれらの表示領域が狭くなったときに、第一の表示手段に表示される第一の種類の画像よりも大きい画像を第二の表示手段に表示するようにしてもよい。
第一の種類の表示が第一の大きさで表示される表示の表示期間と、第二の大きさで表示される表示の表示期間が完全に重ならないようになっていてもよい。つまり、第一表示手段または第二の表示手段の一方でのみで第一の種類の表示を行い、その後、他方で第一の種類の表示を行う場合には、先に行われていた第一の種類の表示を消去するようにしてもよい。
第一の種類の表示は、保留アイコン、変動アイコン、装飾図柄の変動表示に限られず、その他の表示であってもよい。例えば、第一の種類の表示は、普図装飾図柄変動ゲーム、ステップアップ予告、オリジナルモードやユーザーモード等での二次元コード表示などであってもよい。
第二の表示手段は、先読み予告時の保留変化演出だけでなく、偶発的に発生した保留増加に関連する保留変化演出を行うようにしてもよい。例えば、加速装置のゲーム性を備えたぱちんこ機で実行される先読み予告と、第二の表示手段による保留変化演出が時系列的に矛盾する構成であってもよい。例えば、第二の表示手段で保留変化演出を行って、その結果が導出される時点では先読み予告に係る保留表示がない状態であっても後続の保留表示に先読み予告に係るものがあれば、保留変化演出を書き換えるようにしてもよい。
第二の表示手段での表示は、図柄変動表示中だけでなく、大当り遊技中などの表示でもよい。第二の表示手段での演出には、大当り遊技中の確変報知演出や、デモ中のダイトモ設定演出、RTC(リアルタイムクロック)を用いた定期的に実行可能な演出にも適用可能である。
ぱちんこ機100は、三つ以上の表示手段を備えていてもよい。この場合、所定の2つの表示手段のそれぞれが第一の表示手段と第二の表示手段の構成を備えていればよい。
第一の表示手段若しくは第二の表示手段、または両方の表示手段のそれぞれに複数の同一種類の表示が行われている場合には、最大の表示と最少の表示のみを比べて本発明を適用することができる。
各実施例での第一装飾図柄表示装置208での表示と、第二装飾図柄表示装置209での表示とは互いに入れ替えることが可能である。例えば、各実施例で第一装飾図柄表示装置208で表示されていた情報が第二装飾図柄表示装置209で表示され、第二装飾図柄表示装置209で表示されていた情報が第一装飾図柄表示装置208で表示されてもよい。
また、第一装飾図柄表示装置208で表示されていた情報が第二装飾図柄表示装置209に表示される場合には、第一装飾図柄表示装置208から第二装飾図柄表示装置209に当該情報の表示が移動するようなアニメーション表示がされてもよい。この際、エフェクトが表示されてもよい。当該アニメーションまたは当該エフェクトは、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とに跨って表示されてもよい。
第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209を別々の制御手段で制御してもよい。例えば、第一装飾図柄表示装置208を第1副制御部400が制御し、第二装飾図柄表示装置209を第2副制御部500が制御してもよい。また、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とを第2副制御部500で制御してもよい。
なお、第8の実施の形態で説明した事項、特に第8の実施の形態の実施例1〜10で説明した事項は組み合わせることが可能である。
次に、以上説明した第4〜7の実施の形態によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図面を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
複数の表示手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209)を少なくとも備えた遊技台であって、
複数の表示手段は、演出を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする。
(2)上記ぱちんこ機100において、
前記複数の表示手段は、相互に関連する演出(例えば、第一の画像と第二の画像が同一のキャラクタの画像である)を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする。
(3)上記ぱちんこ機100において、
前記複数の表示手段のうちの少なくとも一の表示手段(例えば、第二装飾図柄表示装置209)は、位置変化可能である、
ことを特徴とする。
(4)上記ぱちんこ機100において、
前記複数の表示手段のうちの少なくとも二の表示手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209)は、表示領域の大きさが互いに異なる、
ことを特徴とする。
(5)上記ぱちんこ機100において、
前記複数の表示手段のうちの少なくとも一の表示手段は、第一の表示手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208)であり、
前記複数の表示手段のうちの少なくとも一の表示手段は、第二の表示手段(例えば、第二装飾図柄表示装置209)である、
ことを特徴とする。
(6)上記ぱちんこ機100において、
前記第一の表示手段は、第一の表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の表示手段は、第二の表示を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする。
(7)上記ぱちんこ機100において、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、ぱちんこ機100)である、
ことを特徴とする。
[第9の実施の形態]
次に、本発明の第9の実施の形態におけるぱちんこ機100の画像制御について図183〜図187を用いて説明する。なお、図183〜図187に示す符号は、原則として第9の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施の形態の説明では図183〜図187に示す符号を優先する。
<第1副制御部400のROMとVRAM>
まず、第1副制御部400のROM406とVRAM436の内部構成について説明する。図183は、VRAM436に画像データが展開される前のROM406とVRAM436の内部構成の一例を示したブロック図である。
上述の通り、第1副制御部400は、制御プログラムや画像データを記憶するためのROM406と、画像データ等を一時的に記憶するためのVRAM436と、ROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436の記憶領域を使用して表示画像を生成して第一装飾図柄表示装置208および/または第二装飾図柄表示装置209に画像を表示するVDP434と、を有している。
ROM406には、制御プログラムのほか、圧縮されたムービーデータ(圧縮動画データ)や、静止画像からなるテクスチャデータなどの画像データが予め記憶されている。
VRAM436には、ムービーデータを一時的に記憶(展開)するためのムービーデータ展開用領域と、テクスチャデータを一時的に記憶(展開)するためのテクスチャデータ展開用領域と、第一装飾図柄表示装置208および/または第二装飾図柄表示装置209に表示させる画像に対応する画像データを一時的に記憶(展開)するためのフレームバッファ1(FB1)およびフレームバッファ2(FB2)が設けられている。なお、フレームバッファ1(FB1)およびフレームバッファ2(FB2)は、描画領域および表示領域のいずれか一方の指定が可能に構成され、描画領域に指定されたフレームバッファには画像データを展開することが可能であり、指定を描画領域から表示領域に変更することによって、表示領域に指定されたフレームバッファに記憶された画像データに対応する画像が、第一装飾図柄表示装置208および/または第二装飾図柄表示装置209に表示される。なお、VRAM436はVDP434に含まれるように構成してもよいし、ROM406はVDP434に含まれるように構成してもよい。
<画像制御処理/画像データの転送処理/初期転送処理>
図184は、VRAM436に画像データが展開された後のROM406とVRAM436の内部構成の一例を示したブロック図である。第1副制御部400は、電源投入後やリセット後の上記ステップS701においては、ムービーデータやテクスチャデータの初期転送処理を行う。
具体的には、ムービーデータの初期転送処理では、ROM406に記憶されたムービーデータの制御情報に応じて、ムービーデータ展開用領域に、制御情報の種類毎(例えば、解像度毎)に設けた展開用領域を設定する。また、テクスチャデータの初期転送処理では、ROM406に記憶された全てのテクスチャデータを、テクスチャデータ展開用領域に転送(展開)する。
<画像制御処理/画像データの転送処理/定常転送処理>
また、第1副制御部400は、上記初期転送処理後のステップS701においては、ムービーデータの定常転送処理を行う。具体的には、ムービーデータの定常転送処理では、ROM406に記憶されたムービーデータのうち、再生を行うムービーに対応するムービーデータを複数の画像データに解凍した後、解凍後の画像データを1フレーム毎に、ムービーデータ展開用領域に転送(展開)する。なお、解凍後の画像データの解像度とムービーデータ展開用領域の解像度が異なる場合には、拡大縮小等の処理を行ったうえで転送(展開)する。
<画像制御処理/画像の描画処理>
次に、第1副制御部400が行う画像の描画処理について説明する。図185は、ムービーを再生する際の画像描画処理の流れを示した図である。
<画像制御処理/画像の描画処理/ムービー>
ムービーを再生する場合、第1副制御部400は、ムービーデータを複数の画像データに解凍した後、解凍後の画像データを1フレーム毎に、ムービーデータ展開用領域に転送する。
続いて、第1副制御部400は、ムービーデータ展開用領域(例えば、解像度1280×1024用)に転送したムービーデータに基づいてVRAM436のフレームバッファ1(FB1)またはフレームバッファ2(FB2)に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。
続いて、第1副制御部400は、表示画像を形成したフレームバッファを指定して描画指示を行う。VDP434は、この描画指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。これにより、第一装飾図柄表示装置208および/または第二装飾図柄表示装置209にムービーデータに対応する画像が表示される。
次に、VDP434からの信号に基づいて複数の表示装置(第一装飾図柄表示装置208および/または第二装飾図柄表示装置209)に画像を表示させるための構成について図186を用いて説明する。第一装飾図柄表示装置208は、VDP434からの信号に基づいて画像を表示可能に構成されている。分配回路438は、VDP434からの信号に基づいて所定の信号を前記第二装飾図柄表示装置209に出力可能に構成されている。第二装飾図柄表示装置209は、分配回路438からの信号に基づいて画像を表示可能に構成されている。
次に、VDP434、分配回路438、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209における信号の流れについて説明する。第一装飾図柄表示装置208は、VDP434から出力される信号である、RGB信号、データイネーブル信号(以下、「RGBDE信号」と略す場合がある)、CLK信号(例えば、ドットクロック信号)に基づいて、画像を表示可能に構成されている。なお、本実施例における第一装飾図柄表示装置208は、横1280ピクセル、縦800ピクセルの画像を表示可能な液晶パネルにより構成されているが、他の構成の表示パネルであってもよい。分配回路438は、VDP434から出力される信号である、RGB信号、CLK信号、HSYNC信号(水平同期信号)、VSYNC信号(垂直同期信号)に基づいて、RGB信号、RGBDE信号、CLK信号を第二装飾図柄表示装置209に出力可能に構成されている。なお、図186に示すように、VDP434から出力されるRGB信号とCLK信号は、第一装飾図柄表示装置208に入力されるとともに、伝送路の途中で分岐して分配回路438にも入力されるように構成されている。第二装飾図柄表示装置209は、分配回路438から出力される信号である、RGB信号(フレームバッファ上に展開された画像データに応じた画像信号)、RGBDE信号、CLK信号に基づいて、画像を表示可能に構成されている。なお、本実施例における第二装飾図柄表示装置209は、横320ピクセル、縦240ピクセルの画像を表示可能な液晶パネルにより構成されているが、他の構成の表示パネルであってもよい。
次に、VDP434から出力される画像データに基づいて、第一の画像が第一装飾図柄表示装置208に表示されると共に第二の画像が第二装飾図柄表示装置209に表示される処理の流れについて図187を用いて説明する。図187(a)は、フレームバッファ(FB1、FB2)を示している。フレームバッファのサイズは、横1280ピクセル、縦1024ピクセルである。フレームバッファのうちの第一の領域のサイズは、横1280ピクセル、縦800ピクセルであり、フレームバッファのうちの第二の領域のサイズは、横300ピクセル、縦224ピクセルである。図187(b)は、処理の流れを示している。まず、VDP434は、第一装飾図柄表示装置208に表示させるための第一の画像データを第一の領域に展開する。次に、VDP434は、第二装飾図柄表示装置209に表示させるための第二の画像データを第二の領域に展開する。次に、VDP434は、フレームバッファに展開されたフレームデータに応じた画像データ(RGB信号)を出力する。その際、VDP434は、画像データの出力と共に、第一の画像データのサイズ(WXGAサイズ)に基づいてRGBDE信号を出力する。ここで、RGBDE信号は、画像データのうちの第一の画像データを出力している間はオンになるように構成されている。これにより、第一装飾図柄表示装置208は、第一の画像データに基づく第一の画像を表示することとなる。なお、RGBDE信号は常にオンではなく、HSYNC信号がオフの間かつWXGA分のラインデータを出力している間、オンになるなど、画像データのうちの第一の画像データを出力していることが識別可能となるようなタイミングでオンになっていればよい。一方、分配回路438は、VDP434から出力される画像データ(RGB信号)、HSYNC信号およびVSYNC信号に基づいて、タイミング調整および拡大縮小して画像データ(RGB信号)を出力する。具体的には、分配回路438は、VSYNC信号がオンからオフになった後のHSYNC信号のオンの回数をカウントし、該カウント回数が800〜1024の間に出力されるRGB信号をQVGAサイズに調整して出力する。これにより、第二装飾図柄表示装置209は、第二の画像データに基づく第二の画像を表示することとなる。このように、VDP434がSXGAサイズ(1280×1024)の画像データに基づいて、WXGAパネル(1280×800)を想定して各種信号を出力することにより、第一の画像が第一装飾図柄表示装置208に表示され、分配回路438がWXGA信号のブランキングに組み込まれた信号を抜き出し、QVGA(320×240)に調整して出力することにより、第二の画像が第二装飾図柄表示装置209に表示される。なお、分配回路438を1パッケージのICで構成してもよく、QVGA等のサイズ調整やタイミング調整は、該IC内の所定のレジスタに所定の値をセットすることにより実行可能に構成してもよい。例えば、HSYNC信号のオンの回数を記憶するためのカウンタを所定のレジスタで構成してもよい。また、複数の表示装置に画像を表示させるための構成および処理については本例に限られない。例えば、分配回路438を介して第一装飾図柄表示装置208に表示させる構成でもよい。また、分配回路438を複数用いて構成してもよい。また、分配回路438に入力する信号、分配回路438から出力する信号についても本例に限られない。また、VDP434が描画回路を2チャンネル有する構成でもよく、2チャンネルのうちの一のチャンネルを第一装飾図柄表示装置208、もう一方のチャンネルを第二装飾図柄表示装置209に割り当ててもよい。また、2チャンネルのうちの一のチャンネルに分配回路438を用いることにより、三以上の装飾図柄表示装置に画像を表示可能に構成してもよい。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、一つの第二装飾図柄表示装置209を用いているが本発明はこれに限られず、複数の第二装飾図柄表示装置209を備えていてもよい。
また、大きさの異なる複数の第二装飾図柄表示装置209を搭載してもよい。
また、第二装飾図柄表示装置209は第一装飾図柄表示装置208よりも大きい(例えば、表示領域が広い、ユニットの重さが重い)構成であってもよい。
また、動く第二装飾図柄表示装置209と動かない第二装飾図柄表示装置209を備える構成であってもよい。
また、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の配置の前後関係が変化してもよい。例えば、第一装飾図柄表示装置208の裏に第二装飾図柄表示装置209が移動するものでもよい。
また、第一装飾図柄表示装置208を有さずに、複数の第二装飾図柄表示装置209が備えられていてもよい。
また、電源投入時に第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209ごとに異なる表示が行われてもよいし、同じ表示が行われてもよい。
また、電源投入時は、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209のうちの少なくとも一方で電源投入報知が行われる(少なくとも第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209一方では電源投入報知を行わない)構成であってもよい。
また、電源投入時は、一方の表示装置で先に表示が行われてもよいし、両方の表示装置で表示が同時に行われてもよい。一方の表示装置が先に表示可能な状態になっても他方の表示装置が表示可能な状態になるまで表示を待機させてもよい。
また、3枚以上の表示装置で目立たせたい表示装置以外の複数の表示装置で同じ表示を行うことで、独立した表示が行われる表示装置を目立たせることができる場合がある。
また、一の遊技状態で、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209を用いて異なる情報を報知してもよい。
また、複数の遊技状態で、少なくとも一の表示装置に表示される情報が共通であってもよい。
また、例えば獲得球数の表示は、アタッカ234に近い表示装置で表示されるようにしてもよい。アタッカ234から遠い位置にある表示装置には表示されないようにしてもよい。
また、特図1の保留情報は左側に位置する表示装置に表示され、特図2の保留情報は右側に位置する表示装置に表示されるようにしてもよい。あるいは、特図1の保留情報は上側にある表示装置に表示し、特図2の保留情報は下側にある表示装置に表示してもよい。つまり、遊技球の発射すべき領域(左打ち、右打ち)に合わせて、関連する情報が近い位置で表示される構成であってもよい。
また、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209に跨る表示を行う場合は、所定の位置を基準に合わせ、該基準位置から離れた位置については表示がずれてもよい。あるいは、離れるほどずれるようにしてもよい。また、画像の一端はほぼ一致させ、他端は一致させないようにしていてもよい。
また、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209は水平に配置されてもよいし、水平に配置されなくてもよい。例えば、初期位置において一方の表示装置が遊技者に向かう角度に傾斜するような構成であってもよい。
また、第一装飾図柄表示装置208に表示された揺れ変動中の図柄を第二装飾図柄表示装置209が隠す場合があってもよい。また、複数の第二装飾図柄表示装置209を備えた場合、少なくとも一方の第二装飾図柄表示装置209が隠すようにしてもよいし、両方の第二装飾図柄表示装置209が隠すようにしてもよい。
また、ゆれ変動表示または確定表示は、一方の装飾図柄表示装置でのみ行われるように構成してもよい。
また、複数の操作手段を備え第一の操作手段の操作に対応した第一の表示が第一の表示手段(例えば第一装飾図柄表示装置208)で行われ、第二の操作手段の操作に対応した第二の表示が第二の表示手段(例えば第二装飾図柄表示装置209)で行われるようにしてもよい。該表示は、一の状態で行われればよく、他の状態では上記内容に限らなくてよい。上記操作有効期間が重複する場合があり、例えば、同じ期間で第一の操作手段と、第二の操作手段の有効期間が重複する場合がある。
また、第一の操作手段の操作に対応した第一の表示を第一の表示手段で行いつつも、第二の操作手段に対応した第二の表示を第一の表示手段で行ってもよいし、第二の操作手段に対応した第二の表示を第一の表示手段と第二の表示手段の両方の表示手段で行ってもよい。
また、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209が点対称で配置される構成であってもよい。該点は、それ以外の表示装置の表示領域上になるように配置されてもよい。また、対称に配置された複数の表示装置の表示領域の見え方がそれぞれで異なる場合がある。
また、確定表示中の図柄または保留を第二装飾図柄表示装置209が隠す場合がある。ただし、第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208に表示された第四図柄を隠さないようにする。
また、第四図柄は、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の中で表示面が最も手前にくる表示装置に表示されるようにしてもよい。さらに第四図柄は、第二装飾図柄表示装置209の移動可否にかかわらず少なくとも停止表示される際に視認可能な位置に表示される構成であってもよい。もちろん第二装飾図柄表示装置209が移動不能な領域に第四図柄を表示してもよい。
また、発光役物が発光しているにもかかわらず、移動してきた第二装飾図柄表示装置209が該発光役物を隠す場合がある。該第二装飾図柄表示装置209の移動中に第二装飾図柄表示装置209を発光役物の発光によって隠すようにしてもよい。発光により遊技者の眼を遊技盤から逸らせてもよい。
また、発光役物は、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209のうちの少なくとも一方にのみ備えられる構成であってもよい。移動する第二装飾図柄表示装置209には備えられず、第一装飾図柄表示装置208にのみ備えられるようにしてもよい。
また、移動可能な第二装飾図柄表示装置209は、初期位置において、第一装飾図柄表示装置208の少なくとも一部を隠す位置に備えられ、移動した場合に、隠さない位置に移動可能であってもよい。または移動により、より大きく隠す位置に移動してもよい。
また、ある報知(エラー・遊技に関連した報知・遊技者に操作を促す報知)は、第二装飾図柄表示装置209(小さい・動く・遊技台の中心から遠い)に表示せず、第一装飾図柄表示装置208にのみ表示する構成であってもよい。
また、複数の第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208の手前で接触する構成であってもよい。また、接触した状態で複数の第二装飾図柄表示装置209が一つの模様等の形状を形成し得るような、所謂合体する構成であってもよい(合体の場合は、接触しない構成であってもよい)。
また、合体した複数の第二装飾図柄表示装置209が合体していない第一装飾図柄表示装置208よりも大きくなるようにしてもよい。また、合体した複数の第二装飾図柄表示装置209で、合体していない第一装飾図柄表示装置208の表示領域全面を覆い隠すようにしてもよい)
また、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209には、マトリクス状や円形状にLED等の光源を配置したものも含まれる。
また、第一装飾図柄表示装置208が暗転した場合には、第二装飾図柄表示装置209も暗転させる構成であってもよい。何も表示ないか黒画像を表示させるようにしてもよい。
また、移動前(初期位置)の第二装飾図柄表示装置209の手前を遊技球が通過し、移動後の第二装飾図柄表示装置209の手前を遊技球が通過しない構成であってもよい。
また、第一の表示手段は、第二の表示手段と接触可能であってもよい。また、第一の表示手段は、第三の表示手段と接触可能であってもよい。第二の表示手段は第三の表示手段と接触可能でもよいし、接触不能でもよい。
第二装飾図柄表示装置209の移動可否や移動する位置にかかわらず、特定の表示装置の特定の位置に表示され続ける画像があってもよい。該画像は、保留表示や第四図柄、チュートリアル、その他の表示でもよい。
また、第二装飾図柄表示装置209にて保留数の表示を行っている場合、第二装飾図柄表示装置209が第一の位置に移動している最中には、保留数の増加も減少も発生するが、第二の位置に移動している場合には、減少は起こらず、増加のみが起こるようにしてもよい。第一の位置は初期位置で、第二の位置が移動中の位置であってもよい。
第二装飾図柄表示装置209はフチがあり、複数の表示装置に跨って表示を行う場合、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209に跨る画像を表示する場合にはフチを考慮しない表示を行い、あるいは、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209に跨る画像を表示する場合にはフチを考慮した表示を行うようにしてもよい。
また、複数の画像に跨る表示を行う場合、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209ごとに縮尺が異なる場合がある。例えば、第二装飾図柄表示装置209の表示よりも第一装飾図柄表示装置208の表示のほうが大きい。
また、第一の画像は第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209にまたがって表示され、第二の画像は第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209にまたがって表示されるようにしてもよい。第二の画像はたとえば装飾図柄である。
第一装飾図柄表示装置208で行われている表示を第二装飾図柄表示装置209が隠す場合がある。隠される表示は、エラーや操作の示唆などでもよい。
また、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209における相対位置が同じであっても、第一のタイミングでは、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209に跨る表示が行われ、第二のタイミングでは、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209に跨る表示を行わない構成であってもよい。
また、3枚以上の表示装置を有し、第一の表示装置と第二の表示装置の間に第三の表示装置が配置された状態で、第一の表示装置と第二の表示装置で関連した表示を行う構成であってもよい。ただし、該表示を行っている際に第三の表示装置では関連した表示を行わないのが好ましい。
また、第一の位置関係(初期位置)は複数の第二装飾図柄表示装置209が最も離れた状態であってもよい。
また、第二の位置関係は、複数の第二装飾図柄表示装置209が最も近づいた状態(例えば接触した状態)であってもよい。
また、第三の位置関係は、第一の位置関係と第二の位置関係の間程度でもよい。
また、遊技状態(たとえば確変状態。)に応じて、第三の位置をとってもよい。
また、不利な遊技状態よりも有利な遊技状態の方が、頻度、時間的にみて第二の位置関係になり易いようにしてもよい。
また、独立した表示が行われる場合と連動した表示が行われる場合がある。独立はスプライト、連動はムービであってもよい。また、連動させつつも、一部の表示(例えば、エフェクト画像)については連動させないようにしてもよい。
また、復電中は第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の一方でのみ表示して他方は非表示としてもよい。
また、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の一方の表示を目立たせるために他方を非表示にしてもよい。
また、特図ごとに異なる表示装置に保留数を表示してもよい。
また、装飾保留は一つの表示装置に表示されるようにしてもよい。
また、それぞれで保留に関する表示が行われるが、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209の一方は、他方よりも保留に関する表示が行われる時間が短いようにしてもよい。また、例えば、保留に関する表示が行われる時間が短い表示装置は保留に関する表示が行われる時間が長い表示装置よりも大きくてもよい。
例えば、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。例えば、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出は電子的な表示によって実行されるものであってもよい。
なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてぱちんこ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図188に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図188に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図189(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、ぱちんこ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてぱちんこ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
近年、より多彩な演出が行われる遊技台が求められている。
本発明の目的は、遊技の興趣を向上できる遊技台を提供することにある。
本発明によれば、遊技の興趣を向上できる。
上記実施の形態による本発明は以下のようにまとめられる。
(付記1)
表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段と、
表示を少なくとも実行可能な第二の表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の表示手段は、第一の位置から第二の位置へ移動(以下、第一の移動という)を少なくとも行うことが可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記第一の位置から第三の位置へ移動(以下、第二の移動という)を少なくとも行うことが可能なものであり、
前記第一の移動は、第一の経路に沿って少なくとも行われるものであり、
前記第二の移動は、第二の経路に沿って少なくとも行われるものであり、
前記第一の経路は、前記第二の経路とは別の経路であり、
前記第二の位置にある前記第二の表示手段の少なくとも一部は、前記第一の表示手段による表示の少なくとも一部を隠すものであり、
前記第三の位置にある前記第二の表示手段の少なくとも一部は、前記第一の表示手段による表示の少なくとも一部を隠すものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
前記第二の位置と前記第三の位置は、同一の位置である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1または2に記載の遊技台において、
表示を少なくとも実行可能な第三の表示手段を備え、
前記第二の表示手段は、前記第一の位置から第四の位置へ移動(以下、第三の移動という。)を少なくとも行うことが可能なものであり、
前記第三の移動は、第三の経路を通るものであり、
前記第四の位置にある前記第二の表示手段の少なくとも一部は、前記第三の表示手段による表示の少なくとも一部を隠すものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1〜3のいずれか一項に記載の遊技台において、
前記第一の表示手段の大きさは、第一の大きさであり、
前記第二の表示手段の大きさは、第二の大きさであり、
前記第一の大きさは、前記第二の大きさと異なる大きさである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1〜4のいずれか一項に記載の遊技台において、
前記第一の移動を行った前記第二の表示手段は、第一の条件が成立した場合に、前記第二の位置から前記第一の位置へ移動するものであり
前記第二の移動を行った前記第二の表示手段は、第二の条件が成立した場合に、前記第三の位置から前記第一の位置へ移動するものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記6)
複数の表示手段を少なくとも備えた遊技台であって、
複数の表示手段は、演出を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記7)
付記6に記載の遊技台であって、
前記複数の表示手段は、相互に関連する演出を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記8)
付記6または7に記載の遊技台であって、
前記複数の表示手段のうちの少なくとも一の表示手段は、位置変化可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記9)
付記6〜8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数の表示手段のうちの少なくとも二の表示手段は、表示領域の大きさが互いに異なる、ことを特徴とする遊技台。
(付記10)
付記6〜9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数の表示手段のうちの少なくとも一の表示手段は、第一の表示手段であり、
前記複数の表示手段のうちの少なくとも一の表示手段は、第二の表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記11)
付記10に記載の遊技台であって、
前記第一の表示手段は、第一の表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の表示手段は、第二の表示を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記12)
付記6〜11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。