JP2021126041A - 振動型アクチュエータ、雲台、および電子機器 - Google Patents

振動型アクチュエータ、雲台、および電子機器 Download PDF

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聡司 土屋
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Abstract

【課題】 本発明は、異音の発生や接触体の接着部の剥がれを抑える振動型アクチュエータを提供する。【解決手段】 上記課題を解決するため、環状の弾性体及び電気−機械エネルギー変換素子を有する振動体と、環状の接触体を備え、前記接触体は、基底部と、前記基底部から前記接触体の径方向に沿って環状に延出した支持部と、前記支持部に設けられ前記支持部とは別の部材であり前記振動体と接触する摩擦部材を有し、前記摩擦部材は、前記接触体の中心軸に沿った方向に延在する第1の部位と、前記径方向に延在する環状の第2の部位とで前記支持部と連結し、前記第1の部位は前記径方向に沿って内嵌合あるいは外嵌合のいずれか一方で連結している部位を有することを特徴とする振動型アクチュエータを提供する。【選択図】 図3

Description

本発明は、振動体と接触体を備えた、振動型アクチュエータに関するものである。
振動型アクチュエータは低速・大トルクなどの特徴から、例えば一眼レフカメラの撮影レンズにおけるオートフォーカスの駆動用モータとして実用化されており、近年はカメラ以外のさまざまな電子機器への適用も期待されている。例えば、ロボットアームの関節駆動やロボットハンドの回転駆動、監視カメラ等の撮像装置の雲台の回転駆動、画像形成装置の感光体ドラムの回転駆動への振動型アクチュエータの適用が期待されている。
このような他用途への適用に向けて、振動型アクチュエータの生産性の向上とローコスト化、これらの要求に対して、移動体(接触体)が備える接触ばねの製造に、板材のプレス加工を用いる技術が提案されている。(特許文献1参照)。これは、移動体の本体部とは別に接触ばねを製造し、のちに両者を接着させるものである。
しかしながら、特許文献1(たとえば図6)に記載された技術では、接触ばねがプレス加工や焼入等の熱処理で歪むため、移動体の本体部への接着時に貼りずれや接着層の厚みムラが発生し、接触ばねのばね剛性が不均一になることがある。そのため、近年求められているより静穏性におけるより低い音圧レベル基準においては、振動型アクチュエータに異音(鳴き)が発生するという課題があった。また、より高い耐久性基準の観点においては、接触ばねのスプリングバックによって、接着剥がれが発生するという課題もあった。
また、特許文献1の図7(b)と図7(c)に記載された技術においては、接触部材(摩擦部材)がプレス加工や焼入れ等の熱処理で歪むため、本体部への接着時に貼りずれが発生したり、振動型アクチュエータに異音(鳴き)が発生するというおそれがあった。
特許第5631018号公報
そこで、本発明は、異音の発生や接触体の接着部の剥がれを抑える振動型アクチュエータを提供する。
環状の弾性体及び電気−機械エネルギー変換素子を有する振動体と、環状の接触体を備え、前記接触体は、基底部と、前記基底部から前記接触体の径方向に沿って環状に延出した支持部と、前記支持部に設けられ前記支持部とは別の部材であり前記振動体と接触する摩擦部材を有し、前記摩擦部材は、前記環状の接触体の中心軸に沿った方向に延在する第1の部位と、前記径方向に延在する環状の第2の部位とで前記支持部と連結し、前記第1の部位は前記径方向に沿って内嵌合あるいは外嵌合のいずれか一方で連結している部位を有することを特徴とする振動型アクチュエータを提供する。
上記発明により、異音の発生や接触体の接着部の剥がれを抑える振動型アクチュエータを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る振動型アクチュエータの構成を概略的に示す断面図である。 本発明の振動体に励起される駆動振動の変形の様態を説明するための図である。 本発明の接触体の構成を概略的に示す図である。 本発明の接触体の第1の変形例の構成を概略的に示す図である。 本発明の接触体の第2の変形例の構成を概略的に示す図である。 本発明の接触体の第3の変形例の構成を概略的に示す図である。 本発明の接触体の第4の変形例の構成を概略的に示す図である。 本発明の接触体の第5の変形例の構成を概略的に示す図である。 本発明の接触体の第6の変形例の構成を概略的に示す図である。 本発明の接触体の第7の変形例の構成を概略的に示す図である。 本発明の実施形態に係る振動型アクチュエータを搭載した雲台と、雲台に搭載された撮像装置の構成を概略的に示す図である。
[実施例1]
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る振動型アクチュエータ10の構成を概略的に示す断面図である。振動型アクチュエータ10における振動体20および接触体300(移動体、被駆動体)および加圧機構40等の機械的構成は、例えば特開2017−108615号公報に記載の振動型アクチュエータと機能的には同等である。
本実施形態の振動型アクチュエータは、弾性体および電気−機械エネルギー変換素子を有する振動体と、振動体と接する接触体を備えている。加えて、電気−機械エネルギー変換素子に給電する給電部材(フレキシブルプリント基板)を備えている。
図1において、振動型アクチュエータ10は、環状に形成された振動体20、環状に形成された接触体300、および加圧機構40を備える。また、振動型アクチュエータ10は、シャフト、ハウジング、ベアリングを備える。
振動体20は、弾性体21と、弾性体21に接合された電気−機械エネルギー変換素子である圧電素子22と、圧電素子22に接合されて圧電素子22に交流電圧である駆動電圧を印加するための給電部材100を有する。
加圧機構40は制振ゴム41、加圧ばね受け部材42、加圧ばね受けゴム43、加圧ばね44及び加圧ばね固定部材45を有する。振動体20及び接触体300はシャフトを中心軸として同心円状に配置され、シャフトに固定された加圧機構40によってシャフトのスラスト方向に関して互いに加圧接触(摩擦接触)する。具体的には、シャフトに固定された加圧ばね固定部材45によって移動を規制された加圧ばね44が、制振ゴム41、加圧ばね受け部材42及び加圧ばね受けゴム43を介して接触体300をスラスト方向に押圧する。このように構成されることにより、接触体300と振動体20は安定的に接触する。
振動型アクチュエータ10では、給電部材100を通して圧電素子22へ交流電圧である駆動電圧を印加することにより、振動体20に駆動振動を励起させる。駆動振動の態様は圧電素子22が有する複数の電極の数や配置形態に依存するが、励起される駆動振動が振動体10の周方向に進むn次(本実施形態ではn=9)の進行波となるように、圧電素子22が設計される。なお、n次の駆動振動とは振動体20の周方向における波数がn個となる曲げ振動である。圧電素子22に発生した駆動振動は振動体20の接触部25に生じた進行波によって、接触体300をシャフト回りの周方向へ駆動する。すなわち、接触体300は振動体20と同心を保ったまま、相対的に回転運動する。接触体300に発生した回転力は加圧機構40とシャフトを通して外部へ出力される。
図1に描かれている本実施形態の振動型アクチュエータ10は、例えばハウジングを所望の部材に固定し、シャフトの下方に末広がりに構成されているフランジ面にカメラ等の可動対象を固定することで、可動対象を自由に回転駆動させることができる。他方で、シャフトを固定してハウジングを回転駆動させることも可能である。
図2は、振動体20に励起される駆動振動の変形の様態を説明するための図である。なお、図2では、振動体20において励起される駆動振動の変位に対する理解を容易にするために、変位を実際よりも誇張している。
図3(a)は、接触体300の構成を概略的に示す断面斜視図である。接触体300は、本体部材301と、本体部材301と別の部材である摩擦部材302を有する。本体部材301と摩擦部材302は嵌合し、両者は接着又は接合により連結されている。
図3(b)は、本体部材301および摩擦部材302を分離した状態を概略的に示す断面斜視図である。
本体部材301は、基底部301aと、接触体300の径方向に環状に延在した支持部301bを有する。支持部301bは断面がL字形状をしており、端部に摩擦部材302が連結している。本体部材301は環状に構成される。
摩擦部材302は、断面がL字形状をしており、環状に構成される。摩擦部材302は、接触体300の中心軸に沿った方向に延在した第1の部位302bと、接触体300の径方向に沿って延在する第2の部位302cと、振動体20と接触する摩擦面302aを有する。
第1の部位302bは、支持部301bに対して内篏合(支持部301bの内径側に嵌合)して連結している。第2の部位302cは、支持部301bの端部に連結している。
接触体300は、摩擦面302aで振動体20と接触し、支持部301bが接触ばねの機能を持つ。接触ばねのばね剛性のバラツキは振動アクチュエータの異音(鳴き)に原因となる。そのため、接触ばねである支持部301bは、加工誤差があってもばね剛性にバラツキが発生しないように、アルミニウム合金や真鍮等の低ヤング率の材料で構成することが好ましい。一方、摩擦部材302は振動体20と摩擦接触するため耐摩耗性の高い鉄鋼等の材料が好ましい。一般的に、鉄鋼等の耐摩耗性の高い材料は、アルミニウム合金や真鍮等の材料と比較し、硬くてヤング率が高い。つまり、支持部301bを構成する材料のヤング率は、摩擦部材302を構成する材料よりもヤング率が低いことが好ましい。
また、基底部301aは、制振ゴム41と接触し、減衰効果により振動アクチュエータの異音を抑制する。
摩擦部材302の断面がL字形状をしていることの効果を説明する。断面がL字形状であれば、L字を構成する第1の部位302bと第2の部位302cの長さを自由に設計することができる。第1の部位302bを長く設計することで、支持部301bとの嵌合長を長くすることができ、摩擦部材302の歪みが大きくても、確実に嵌合させることができ、組立性が向上する。さらには、2部品を接着又は接合する場合には、接着面積が広がり、接着強度を高めることができる。また、第2の部位302cを長く設計することで振動体20と接触する摩擦面302aの面積が大きくすることができ、摩耗量を抑制することができる。
一方、摩擦部材302の第1の部位302bと第2の部位302cは長ければ良いというものではなく、軽量である必要がある。断面がL字形状であれば、断面が矩形形状の摩擦部材と比較し、摩擦部材302を軽量化することができる。摩擦部材302が軽量であれば、摩擦部材302が質量として作用する支持部301bが変形する振動モードの固有振動数を高くすることができる。これにより、摩擦面302aが振動体20と滑らかに接触し、摺動効率が向上し、摩耗や鳴き等の振動型アクチュエータの課題を抑制することができる。また、断面がL字形状であれば、摩擦部材302は、圧延鋼板の曲げ加工(プレス加工)によって容易に製造することができる。圧延鋼板の板厚方向の平行度は高精度であるため、第2の部位302cを支持部301bに突き当てて倣わせることで摩擦面302aの平面度を向上させることができる。これにより振動型アクチュエータの鳴きを抑制し、駆動性能を安定化させることができる。
本体部材301と摩擦部材302の材料とその製造方法について説明する。摩擦部材302は、耐摩耗性の高い材料が好ましく、スレンテレス等の鉄鋼材料の板材を用いて、プレス加工と焼入れ処理で製造することができる。一方、本体部材301は、振動減衰の機能が求められるため、減衰性が高い材料であり、さらに、高精度に加工できる快削材料が好ましく、摩擦部材302よりも快削性の高いアルミニウム合金や真鍮等を用いて、切削加工で製造することができる。本体部材301は表面処理されていても良く、例えば、アルミニウム合金であれば、アルマイト処理されていても良い。なお、摩擦部材302と本体部材301の製造方法は上記挙げた方法に限らない。摩擦部材302の製造方法としては、レーザー加工、放電加工、切削、エッチング等、又はそれらを複合した方法が考えられる。また、摩擦部材302の熱処理としては、窒化、浸炭等でもよく、熱処理以外にもメッキなどの硬化処理でもよい。また、本体部材301の製造方法としては、ダイキャスト、鍛造等、又はそれらを複合した方法が考えられる。
本体部材301と摩擦部材302の組立について説明する。本体部材301は部品の剛性が高いため、摩擦部材302よりも高精度に製造することができる。一方、摩擦部材302は、プレス加工や焼入れ処理等の製造過程で大きな歪みが発生する。
摩擦部材302は部品としての剛性が低いため、容易に弾性変形させることができる。したがって、高精度な本体部材301を基準として、摩擦部材302を弾性変形させながら、嵌合させることで、摩擦部材302の貼りずれを抑制し、摩擦面302aの真円度を向上させることができる。また、本体部材301と摩擦部材302は金属同士の摩擦を避けるため、接着、接合により連結させることが好ましい。これにより、振動型アクチュエータに異音(鳴き)を抑制することができる。
本実施形態および以下の変形例では、第1の部位が接触体の径方向に沿って内嵌合あるいは外嵌合のいずれか一方で本体部材に連結する部位を有するように構成されており、過拘束を緩和するように工夫されている。そのためより剥がれや異音がより抑えられている。
図4は、本実施形態の変形例の一例を示す図である。接触体310は、本体部材311と、本体部材311とは別部材の摩擦部材312を有する。本体部材311は、基底部311aと支持部311bを有し、環状に構成される。摩擦部材312は、断面形状がL字であり、振動体20との接触する摩擦面312aと、環状の接触体310の中心軸に沿った方向に延在した第1の部位312bと、接触体310の径方向に延在する第2の部位312cを有し、環状に構成される。第1の部位312bが支持部311bの端部に対して内篏合して連結している。本変形例の構成でも本実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本変形例では支持部311bの断面形状は矩形であり、本体部材311の形状が単純化されるため、ローコスト化が可能となる。
図5は、本実施形態の変形例の一例を示す図である。接触体320は、本体部材321と、本体部材321とは別部材の摩擦部材322を有する。本体部材321は、基底部321aと支持部321bを有し、環状に構成される。摩擦部材322は、断面形状がL字であり、振動体20との接触する摩擦面322aと、接触体320の中心軸に沿った方向に延在した第1の部位322bと、接触体320の径方向に延在する第2の部位322cを有し、環状に構成される。第1の部位322bが支持部321bの端部に対して内篏合して連結している。本変形例の構成でも本実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本変形例では、摩擦面322aの面積を広げることが可能であり、接触体320と振動体20の接触面圧を低下できるため、摩擦面の摩耗を抑制することができる。
図6は、本実施形態の変形例のさらなる一例を示す図である。接触体330は、本体部材331と、本体部材331とは別部材の摩擦部材332を有する。本体部材331は、基底部331aと支持部331bを有し、環状に構成される。摩擦部材332は、断面形状がL字であり、振動体20との接触する摩擦面332aと、接触体330の中心軸に沿った方向に延在した第1の部位332bと、接触体330の径方向に延在する第2の部位332cを有し、環状に構成される。第1の部位332bが支持部331bの端部に設けられた凸部に対して外篏合(支持部331bの外径側に嵌合)して連結している。本変形例の構成でも本実施形態と同様の効果を得ることができる。
図7は、本実施形態の変形例の一例を示す図である。接触体340は、本体部材341と、本体部材341とは別部材の摩擦部材342を有する。本体部材341は、基底部341aと支持部341bを有し、環状に構成される。摩擦部材342は、断面形状がL字であり、振動体20との接触する摩擦面342aと、接触体340の中心軸に沿った方向に延在した第1の部位342bと、接触体340の径方向に延在する第2の部位342cを有し、環状に構成される。第1の部位342bが支持部341bの端部に設けられた凸部に対して外篏合(支持部341bの外径側に嵌合)して連結している。本変形例の構成でも本実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本変形例では、摩擦面342aの面積を広げることが可能であり、接触体340と振動体20の接触面圧を低下できるため、摩擦面の摩耗を抑制することができる。
図8(a)は、本実施形態の変形例の一例を示す図である。図8(b)は、本変形例の摩擦部材362を示す図である。接触体360は、本体部材361と、本体部材361とは別部材の摩擦部材362を有する。本体部材361は、基底部361aと支持部361bを有し、環状に構成される。摩擦部材362は、振動体20との接触する摩擦面362aと、接触体360の中心軸に沿った方向に延在した3つの第1の部位362b、362d、362eと、接触体360の径方向に延在する第2の部位362cを有し、環状に構成される。第1の部位は、周方向に3か所に分割されている。3つの第1の部位が支持部361bの端部に対して内篏合して連結している。本変形例の構成でも本実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本変形例の構成では、摩擦部材362をプレス加工で製造する場合に、第1の部位が分割されているため、曲げ加工が容易になる。なお、第1の部位の分割数は3つに限定されない。
図9(a)は、本実施形態の変形例の一例を示す図である。図9(b)と図9(c)は、本変形例の摩擦部材372を示す図である。接触体370は、本体部材371と、本体部材371とは別部材の摩擦部材372を有する。本体部材371は、基底部371aと支持部371bを有し、環状に構成される。摩擦部材372は、振動体20との接触する摩擦面372aと、接触体370の中心軸に沿った方向に延在した4つの第1の部位372b、372d、372e、372fと、接触体370の径方向に延在する第2の部位372cを有し、環状に構成される。4か所の第1の部位のうち、摩擦面372aの内径側の2つの第1の部位372b、372dが支持部371bに対して内篏合して連結している。また、4か所の第1の部位のうち、摩擦面372aの外径側の2つの第1の部位372e、372fが支持部371bの端部に設けられた凸部に対して外篏合して連結している。第1の部位が、支持部371bを周方向の同じ位置で内外径を挟み込むように嵌合すると、過拘束となって組立が困難になったり、組立精度が低下したりしてしまう。そのため、第1の部位は周方向に分割されており、摩擦部材372は、接触体370の径方向に沿って内嵌合あるいは外嵌合のいずれか一方で本体部材371に連結するように構成されている。本変形例の構成でも本実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本変形例の構成では、摩擦部材372をプレス加工で製造するときに、第1の部位が周方向に分割されているため、曲げ加工が容易になる。なお、第1の部位の分割数は4つに限定されない。
図10(a)は、本実施例の変形例の一例を示す図である。図10(b)は、本変形例の摩擦部材382の一部を示す図である。接触体380は、本体部材381と、本体部材381とは別部材の摩擦部材382を有する。本体部材381は、基底部381aと支持部381bを有し、環状に構成される。摩擦部材382は、振動体20との接触する摩擦面382aと、接触体380の中心軸に沿った方向に延在した2つの第1の部位382b、382dと、接触体380の径方向に延在する第2の部位382cを有し、環状に構成される。第1の部位が、支持部381bを全周で内外径を挟み込むように嵌合すると、過拘束となって組立が困難になったり、組立精度が低下したりしてしまう。そのため、摩擦面382aの内径側の第1の部位382bは支持部381bの端部に対して内篏合して全周で連結しているが、外径側の第1の部位382dは支持部381bの端部に設けられた凸部に対して周方向の一部だけが外嵌合して連結するように構成されている。つまり、摩擦部材382は、接触体380の径方向に沿って内嵌合あるいは外嵌合のいずれか一方で本体部材381に連結する部位を有するように構成されている。本変形例の構成でも本実施形態と同様の効果を得ることができる。
本実施形態では、接触体の基底部から内径方向に向かって水平に支持部が延在する構成を説明したが、これに限定されない。接触体の基底部から外径方向に向かって支持部が延在していてもよい。また、接触体の基底部から内外径に沿った方向に斜めに支持部が延在していてもよい。これらの構成でも本実施形態と同様の効果を得ることができる。
本実施形態では、接触体の支持部の端部に摩擦部材が配置する構成を説明したが、これに限定されない。支持部が接触ばねとして機能すればよく、摩擦部材が支持部の端部以外に嵌合してもよい。これらの構成でも本実施例と同様の効果を得ることができる。
本実施形態では、摩擦部材は全周が閉じた環状の構成を説明したが、これに限定されない。摩擦部材は一部が開いていても、概ね環状の構成でもよい。これらの構成でも本実施例と同様の効果を得ることができる。
本実施形態の図面では、製造工程での加工誤差や歪みを考慮していない構成を示したが、これに限らない。実際に製造された接触体は、図面よりも角部や隅部のRが大きかったり、ダレやバリが発生したり、本体部材と摩擦部材の隙間が不均一だったりする。これらの構成であっても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、第1実施形態で説明した振動型アクチュエータ10を備える装置の一例としての監視カメラ等の撮像装置の雲台の構成について説明する。
本実施形態では、回転台と、回転台に設けられた振動型アクチュエータを備える雲台を以下説明する。
図11は、雲台800と、雲台800に搭載された撮像装置840の構成を概略的に示す図である。雲台800は、ベース820と、2つの振動型アクチュエータ870、880を備えるヘッド810と、撮像装置840を固定するためのLアングル830を備える。パン軸に設けられた振動型アクチュエータ880は、ヘッド810とLアングル830と撮像装置840を、ベース820に対してパン軸まわりに回転させるためのアクチュエータである。また、チルト軸に設けられた振動型アクチュエータ870は、Lアングル830と撮像装置840を、ヘッド810に対してチルト軸まわりに回転させるためのアクチュエータである。
雲台800に2つの振動型アクチュエータ870、880を用いることにより、撮像装置840の向きを高速、高応答、静粛、高精度に変える事が可能となる。また、振動型アクチュエータは無通電時でも高い保持トルクを持つため、撮像装置840のチルト軸まわりの重心ずれがあっても振動型アクチュエータの電力を消費することなく撮像装置40の向きを維持することができる。
その他、本発明の利用者が所望する部材と、その部材に設けられた振動型アクチュエータを備える電子機器を提供することができる。
10 振動型アクチュエータ
20 振動体
21 弾性体
22 圧電素子
100 給電部材
300,310,320,330,340,350,360,370、380 接触体
301,311,321,331,341,351,361,371、381 本体部材
301a,311a,321a,331a,341a,351a,361a,371a、381a 基底部
301b,311b,321b,331b,341b,351b,361b,371b、381b 支持部
302,312,322,332,342,352,362,372、382 摩擦部材
302a,312a,322a,332a,342a,352a,362a,372a、382a 摩擦面
302b,312b,322b,332b,342b,352b,362b,362d,362e,372b,372d,372e,372f、382b 第1の部位
302c,312c,322c,332c,342c,352c,362c,372c、382c 第2の部位

Claims (8)

  1. 環状の弾性体及び電気−機械エネルギー変換素子を有する振動体と、
    前記振動体と相対的に移動する環状の接触体を備え、
    前記接触体は、
    基底部と、
    前記基底部から前記接触体の径方向に環状に延在した支持部と、
    前記支持部に設けられ前記支持部とは別の部材であり前記振動体と接触する摩擦部材を有し、
    前記摩擦部材は、前記環状の接触体の中心軸に沿った方向に延在する第1の部位と、
    前記径方向に延在する第2の部位とで前記支持部と連結し、
    前記第1の部位は前記径方向に沿って内嵌合あるいは外嵌合のいずれか一方で連結している部分を有することを特徴とする振動型アクチュエータ。
  2. 前記摩擦部材は、複数の部位から構成される前記第1の部位を備えることを特徴とする請求項1に記載の振動型アクチュエータ。
  3. 前記第1の部位は、前記支持部に対して内嵌合する部位と、
    前記支持部に対して外嵌合する部位を備えることを特徴とする請求項2に記載の振動型アクチュエータ。
  4. 前記支持部を構成する材料のヤング率が前記摩擦部材を構成する材料のヤング率よりも低いことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  5. 前記支持部を構成する材料の硬さが前記摩擦部材を構成する材料の硬さよりも低いことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  6. 前記摩擦部材を構成する材料が鉄鋼であり、前記支持部を構成する材料がアルミニウム合金又は真鍮であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  7. 回転台と、前記回転台に設けられた請求項1から6のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータを備える雲台。
  8. 部材と、前記部材に設けられた請求項1から6のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータを備える電子機器。
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